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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】タンパーエビデントロックキャッチ
(51)【国際特許分類】
   F16B 1/02 20060101AFI20221101BHJP
   F16B 21/00 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
F16B1/02 L
F16B21/00 Z
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2021525761
(86)(22)【出願日】2019-11-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-18
(86)【国際出願番号】 CN2019117920
(87)【国際公開番号】W WO2020098680
(87)【国際公開日】2020-05-22
【審査請求日】2021-07-12
(31)【優先権主張番号】201811362018.0
(32)【優先日】2018-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516190770
【氏名又は名称】上海箱箱智能科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】HOREN CORTP Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】28th Floor, Building A, NO.1520 Gumei Road, Caohejing High-Tech Park, Xuhui District, Shanghai, 200233, China
(74)【代理人】
【識別番号】100205936
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 海龍
(74)【代理人】
【識別番号】100132805
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 貴之
(72)【発明者】
【氏名】簡 園力
(72)【発明者】
【氏名】馮 龍
【審査官】鵜飼 博人
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0002953(US,A1)
【文献】特開昭59-197075(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0006852(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16B 1/00
F16B 1/02
F16B 21/00- 21/20
G09F 3/04
G09F 3/03
G09F 3/06
E05B 39/02
E05B 3/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル部と、位置制限部と、位置決め部と、を備え、前記ハンドル部には挿入構造が設けられ、前記位置制限部には、位置制限孔、引き裂き構造及び位置制限体が設けられ、前記位置決め部には、貫通孔と位置決め体とが設けられ、ロック状態において、前記位置決め部は、前記位置制限部に対して折り畳まれ、前記位置決め体は、前記位置制限体の動作を制限するように前記位置制限孔に挿入され、前記ハンドル部は、前記位置制限部と前記ハンドル部との間に前記位置決め部が位置するように前記位置制限部に対して折り畳まれ、前記挿入構造は、前記貫通孔を介して前記引き裂き構造に挿入されるように配置されることを特徴とするタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項2】
前記挿入構造は、ロック状態において前記引き裂き構造とスナップ接続することを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項3】
前記挿入構造と前記引き裂き構造とは、前記挿入構造が前記引き裂き構造に挿入された後、前記挿入構造が引き抜かれると、前記引き裂き構造が断裂するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項4】
前記ハンドル部は板状本体を有し、前記挿入構造は前記ハンドル部の板状本体に設けられた挿入柱であり、前記位置制限部は板状本体を有し、前記位置制限部の板状本体の上端には前記位置制限孔が設けられ、前記位置制限孔の下方には前記引き裂き構造が設けられ、前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体から垂直に延出されており、前記位置決め部は板状本体を有し、前記位置決め体は前記位置決め部の板状本体から垂直に延出され、前記貫通孔は前記位置決め部の板状本体に位置し、前記位置制限体の延出方向と前記位置決め体の延出方向とが反対であることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項5】
前記挿入柱の末端にスナップ構造が設けられ、前記引き裂き構造は引き裂きリングを有し、前記引き裂きリングがいくつかの引き裂き点を介して前記位置制限部の板状本体に連結され、ロック状態において、前記スナップ構造が前記引き裂きリングにスナップ接続することを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項6】
前記挿入柱の末端は、その本体周方向に対して、外に突出していることを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項7】
前記引き裂きリングの底面にはスナップリングが設けられ、前記スナップリングは前記スナップ構造と協働することを特徴とする請求項5に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項8】
前記位置制限孔は長尺孔であり、前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体に対して垂直に延出する板状本体であり、当該位置制限体の末端にはスナップ構造が設けられ、前記位置決め体は前記位置決めに対して垂直である前記位置決め部の板状本体から前記位置制限体の延出方向とは逆方向に延出する板状本体であることを特徴とする請求項3に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項9】
前記位置制限体は、前記位置制限孔の下方に位置し、前記位置決め体が前記位置制限孔に挿入された後に、前記位置決め体が前記位置制限体に密接するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項10】
前記位置決め部には前記位置決め体の下方に切り欠きが設けられていることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項11】
前記位置決め部の裏面には溝が形成されており、前記ハンドル部の幅は前記溝の幅よりも小さく、ロック状態において、前記ハンドル部が前記溝内に設けられることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項12】
前記タンパーエビデントロックキャッチは前記ハンドル部、前記位置制限部及び前記位置決め部を順に備えた一体物であって、前記ハンドル部の一端と前記位置制限部の一端とが一の折り畳み部により連結され、前記位置制限部の他端と前記位置決め部の一端との間が他の折り畳み部により連結されていることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項13】
前記挿入柱は前記ハンドル部の板状本体の前面に位置し、前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体の背面に位置し、前記貫通孔は前記位置決め体の上方に位置することを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項14】
前記タンパーエビデントロックキャッチは前記位置制限部、前記位置決め部、及び前記ハンドル部を順に備えた一体物であって、前記位置制限部の一端と前記位置決め部の一端とが一の折り畳み部により連結され、前記位置決め部の他端と前記ハンドル部の一端との間が他の折り畳み部により連結されていることを特徴とする請求項1~11のいずれか1項に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項15】
前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体の背面に位置し、前記貫通孔は前記位置決め体の上方に位置し、前記挿入柱は前記ハンドル部の板状本体の前記位置制限体とは反対側の面に位置することを特徴とする請求項4に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項16】
前記折り畳み部が柔軟性を持つ薄肉構造であることを特徴とする請求項14に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【請求項17】
前記タンパーエビデントロックキャッチはプラスチックで一体に製作されることを特徴とする請求項1に記載のタンパーエビデントロックキャッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本出願は2018年11月15日に提出された、出願番号201811362018.0、発明名称が「タンパーエビデントロックキャッチ」である中国特許出願の優先権を主張しており、上記出願の全文は引用により本文に包含される。
【0002】
本発明は、ロックキャッチに関し、具体的には、タンパーエビデントロックキャッチに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、市場にある使い捨てロックキャッチの種類は煩雑であり、大まかな用途はロックキャッチによって2つまたは2つ以上の部品(製品)を連結し、固定、ロックなどの効果を達成することである。
【0004】
これらのロックキャッチのうち、一部も盗難防止効果を発揮しており、例えば、中国の実用新案特許ZL99237860は箱の蓋類として使用されるロックキャッチであり、ロックキャッチが箱内に嵌入され、ロックキャッチによって箱と蓋を連結し、操作時にロックキャッチを破壊しなければ蓋を開けることができないので、盗難防止効果を発揮している。しかし、そのロックキャッチが破壊された後、引き裂き物は箱の中に落下し、環境に優しくなく、回収も容易ではなく、応用範囲に限界がある。
【0005】
中国の発明特許ZL200910042099には、ロックビームのスナップによってロック本体に嵌入し、タンパーエビデント防止効果を達成する構造を持つ別のロックキャッチが開示されている。しかし、この構造は部品が多すぎて、構造が複雑で、金型コストが高く、開放時に専用の工具で使い捨てロックキャッチを破壊する必要があり、操作が不便である。
【0006】
本出願人の以前の革新的な使い捨てタンパーエビデントロックキャッチは、特許番号がZL201510056638であり、この方案はロックキャッチと位置制限部の協力を採用してロック解除とロックを実現している。その位置制限部に引き裂き装置を設け、開放時にハンドルを引くと引き裂き装置が引き裂かれ、位置制限部がロックキャッチから外れてロック解除が完了する。同時に、ハンドルに接続されたタンパーエビデント表示装置が引き裂かれ、タンパーエビデント表示装置が変形することにより、タンパーエビデント機能が実現される。しかし、ハンドルとタンパーエビデント表示装置を同時に引くと、位置制限部がロックキャッチから外れてロックが解除される。且つ、ロックを解除した後に再び取り付けて復旧できるので、この盗難防止ロックが解除されているかどうかを目視で発見することは困難である。
【0007】
そのため、固定、ロックなどの機能を満たすだけでなく、箱体(箱状物)を開ける時に必然的に復旧できない破壊を受け、しかもその表面(構造形態)に明らかな変化があり、且つ組み立て後の摩擦力(その他の抵抗力)を利用して復旧させることができなく、目視で素早く識別できることにより、タンパーエビデンス機能が実現される新しい使い捨てタンパーエビデントロックキャッチが必要である。
【発明の概要】
【0008】
本発明は、新規なタンパーエビデントロックキャッチを提供することにより、上記のニーズを満足することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本発明は、ハンドル部と、位置制限部と、位置決め部と、を備え、前記ハンドル部には挿入構造が設けられ、前記位置制限部には、位置制限孔、引き裂き構造及び位置制限体が設けられ、前記位置決め部には、貫通孔と位置決め体とが設けられるタンパーエビデントロックキャッチであって、ロック状態において、前記位置決め部は、前記位置制限部に対して折り畳まれ、前記位置決め体は、前記位置制限体の動作を制限するように前記位置制限孔に挿入され、前記ハンドル部は、前記位置制限部と前記ハンドル部との間に前記位置決め部が位置するように前記位置制限部に対して折り畳まれ、前記挿入構造は、前記貫通孔を介して前記引き裂き構造に挿入されるように配置されるタンパーエビデントロックキャッチを提供する。一実施例において、前記挿入構造は、ロック状態において前記引き裂き構造とスナップ接続する。
【0010】
一実施例において、前記挿入構造と前記引き裂き構造とは、前記挿入構造が前記引き裂き構造に挿入された後、前記挿入構造が引き抜かれると、前記引き裂き構造が断裂するように配置されている。
【0011】
一実施例において、前記ハンドル部は板状本体を有し、前記挿入構造は前記ハンドル部の板状本体に設けられた挿入柱であり、前記位置制限部は板状本体を有し、前記位置制限部の板状本体の上端には前記位置制限孔が設けられ、前記位置制限孔の下方には前記引き裂き構造が設けられ、前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体から垂直に延出されており、前記位置決め部は板状本体を有し、前記位置決め体は前記位置決め部の板状本体から垂直に延出され、前記貫通孔は前記位置決め部の板状本体に位置し、前記位置制限体の延出方向と前記位置決め体の延出方向とが反対である。
【0012】
一実施例において、前記挿入柱の末端にスナップ構造が設けられ、前記引き裂き構造は引き裂きリングを有し、前記引き裂きリングがいくつかの引き裂き点を介して前記位置制限部の板状本体に連結され、ロック状態において、前記スナップ構造が前記引き裂きリングにスナップ接続する。
【0013】
一実施例において、前記挿入柱の末端は、その本体周方向に対して、外に突出している。
【0014】
一実施例において、前記引き裂きリングの底面にはスナップリングが設けられ、前記スナップリングは前記スナップ構造と協働する。
【0015】
一実施例において、前記位置制限孔は長尺孔であり、前記位置制限体は前記位置制限部の板状本体に対して垂直に延出する板状本体であり、前記板状本体の末端にはスナップ構造が設けられ、前記位置決め体は前記位置決め部に対して垂直である板状本体から前記制限体の延出方向とは逆方向に延出する板状本体である。
【0016】
一実施例において、前記位置制限体は、前記位置制限孔の下方に位置し、前記位置決め体が前記位置制限孔に挿入された後に、前記位置決め体が前記位置制限体に密接するように配置されている。
【0017】
一実施例において、前記位置決め部には前記位置決め体の下方に切り欠きが設けられている。
【0018】
一実施例において、前記位置決め部の裏面には溝が形成されており、前記ハンドル部の幅は前記溝の幅よりも小さく、ロック状態において、前記ハンドル部が前記溝内に設けられる。
【0019】
一実施例において、前記タンパーエビデントロックキャッチは前記ハンドル部、前記位置制限部及び前記位置決め部を順に備えた一体物であって、前記ハンドル部の一端と前記位置制限部の一端とが一の折り畳み部により連結され、前記位置制限部の他端と前記位置決め部の一端との間が他の折り畳み部により連結されている。
【0020】
一実施例において、前記挿入柱は前記ハンドル部の板状本体の前面に位置し、前記制位置限体は前記位置決め部の板状本体の背面に位置し、前記貫通孔は前記位置決め体の上方に位置する。
【0021】
一実施例において、前記タンパーエビデントロックキャッチは前記位置制限部、前記位置決め部、及び前記ハンドル部を順に備えた一体物であって、前記位置制限部の一端と前記位置決め部の一端とが一の折り畳み部により連結され、前記位置位置決め部の他端と前記ハンドル部の一端との間が他の折り畳み部により連結されている。
【0022】
一実施例において、前記位置制限体は前記位置決め部の板状本体の背面に位置し、前記貫通孔は前記位置決め体の上方に位置し、前記挿入柱は前記ハンドル部の板状本体の背面に位置する。
【0023】
一実施例において、前記折り畳み部が柔軟性を持つ薄肉構造である。
【0024】
一実施例において、前記タンパーエビデントロックキャッチはプラスチックで一体に製作される。
【0025】
本出願のタンパーエビデントロックキャッチは、使い捨てロックである。
本出願のタンパーエビデントロックキャッチは、開放時に専用工具を使う必要がなく、開放後に引き裂き物が飛散せず、開放後に外表面(構造形態)に顕著な変化があり、目視で迅速に認識することができる。力を受けても弾性変形が発生せず、操作が容易であり、構造が簡単で分解及び組立が容易で迅速である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの正面視の斜視図である。
図2】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの裏面視の斜視図である。
図3】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの正面図及び引き裂きリングの拡大図である。
図4】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの側面図である。
図5】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した正面視の斜視図である。
図6】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した裏面視の斜視図である。
図7】本発明の一実施形態に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した側面図である。
図8】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が位置制限部と重なるように折り返された正面視の斜視図である。
図9】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が位置制限部と重なるように折り返された裏面視の斜視図である
図10】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が、位置制限部と重なるように上に折り返された側面図である。
図11】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した正面視の斜視図である。
図12】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した裏面視の斜視図である。
図13】本発明の一実施形態に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した側面図である。
図14】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が位置制限部と位置決め部と重なるように折り返された正面図である。
図15】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が位置制限部と位置決め部と重なるように折り返された裏面図である。
図16】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が、位置制限部と位置決め部と重なるように下に折り返された側面図である。
図17】本発明の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチが箱の蓋に取り付けられている側面図である。
図18】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの正面視の斜視図である。
図19】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの裏面視の斜視図である。
図20】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの正面図及び引き裂きリングの拡大図である。
図21】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの側面図である。
図22】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した正面視の斜視図である。
図23】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した裏面視の斜視図である。
図24】本発明の別の一実施形態に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部を部分的に上に折り返した側面図である。
図25】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が位置制限部と重なるように折り返された正面視の斜視図である。
図26】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が位置制限部と重なるように折り返された裏面視の斜視図である。
図27】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチの位置決め部が、位置制限部と重なるように上に折り返された側面図である。
図28】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチが箱の蓋に取り付けられている側面図である。
図29】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した正面視の斜視図である。
図30】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した裏面視の斜視図である。
図31】本発明の別の一実施形態に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部を部分的に下に折り返した側面図である。
図32】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が位置制限部と位置決め部と重なるように下に折り返された正面図である。
図33】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が位置制限部と位置決め部と重なるように下に折り返された裏面図である。
図34】本発明の別の一実施例に係るタンパーエビデントロックキャッチのハンドル部が、位置制限部と位置決め部と重なるように下に折り返された側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の目的、特徴および利点をよりよく理解するために、図面を参照して本発明の好適な実施例について詳細に説明する。図面に示される実施例は、本発明の保護範囲を限定することを意図するものではなく、単に本発明の技術方案の本質的な精神を説明することを理解するべきである。
【0028】
以下の説明では、開示されたさ各実施例を説明する目的から、開示された各実施例を完全に理解するために、何らかの具体的な詳細を記載する。但し、当業者は実施例がこれらの具体的な詳細のうちの1つまたは複数なしに実施されてもよいことを認識するべきである。他の場合では、実施例の説明を不必要に曖昧にすることを避けるために、本出願に関連する周知のデバイス、構造、および技術は詳細に示されないか、または記載されない可能性がある。
【0029】
文脈で特に必要とされない限り、明細書および請求の範囲を通して、「備える」という言葉とそのバリエーション、例えば「含む」や「有する」などの用語は、オープンで包括的な意味と理解するべきであり、すなわち、「含むが、これらに限定されない」と解釈されるべきである。
【0030】
明細書全体にわたる「一つ実施例」または「一実施形態」への言及は、実施例に説明される特定の特点、構造、または特徴が少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。そのため、明細書全体の各箇所での「一つの実施例では」または「一実施形態では」の表現は、必ずしもすべてが同じ実施例を指しているわけではない。また、特定の特点、構造、または特徴が1つまたは複数の実施例で任意の方法で組み合わせることができる。
【0031】
本明細書および添付の請求の範囲で使用されるように、単数形「一」および「前記」は、文脈がそうでないことを明確に記載しない限り、複数の指示対象も含む。「または」という用語は、文脈がそうでないことを明確に示さない限り、「および/或いは」を含む意味で一般的に使用されることである。
【0032】
以下の記載では、本発明の構成及び動作形態を明確に示すために、多くの方向性の語を用いて説明するが、「前」、「後」、「左」、「右」、「外」、「内」、「外を向く」、「内を向く」、「上」、「下」などの語は、限定的な語ではなく、便宜上の語として理解されるべきである。
【0033】
上記目的を達成するために、本発明は、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100を提供する。図1図4に示すように、当該使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100はハンドル部101と、位置決め部102と、位置制限部103とを備える一体物であり、ハンドル部101と位置制限部103の上端とは第1の折り畳み部108で連結され、位置決め部102と位置制限部103の下端との間は第2の折り畳み部107で連結されている。ハンドル部101、位置決め部102、および位置制限部103は板状の比較的剛性のある構造であり、第1の折り畳み部108および第2の折り畳み部107は柔軟性を持つ部分である。
【0034】
図1-2に示すように、位置制限部103のハンドル部101寄りの位置にスナップ1042と位置制限孔1041とを設けた位置制限構造104が設けられ、スナップ1042と位置制限孔1041とは上下に隣接して設けられ、位置制限孔1041は貫通孔であり、好ましくは長尺孔である。スナップ1042は、ロックされた物のロック孔(図17参照)に挿入可能である。スナップ1042は、位置制限機能を実現することができる他の位置制限体を使用して代替することができることが理解されるべきである。また、図3に示すように、位置制限部103には、貫通孔である引き裂き孔1032が設けられている。この引き裂き孔1032内には引き裂きリング1031が設けられている。具体的には、引き裂きリング1031は、その外周において引き裂き孔1032の内壁に引き裂き可能な接続部によって連結されている。引き裂き可能な接続部は、図に示すように複数の引き裂き点1031bであってもよく、引き裂きリング1031が各引き裂き点1031bを介して引き裂き孔1032の内周壁に接続されており、引き裂きリング1031が外力によって引っ張られると、引き裂き孔1032の内周壁に接続された引き裂き点1031bが破断して復元不能となる。また、引き裂き可能な接続部は、引き裂きリング1031と引き裂き孔1032の内周壁との境界部又はその近傍の円周弱化線であってもよく、引き裂きリング1031が外力により引っ張られると、弱化線が破断して引き裂きリング1031が引き裂き孔1032の内周壁から離脱して復元不能となる。引き裂きリング1031にはスナップリング1031aが設けられている。スナップリング1031aは、引き裂きリング1031の底面に設けられている。ここで、引き裂きリングの底面とは、スナップ1042が位置する面と同じ引き裂きリングの面を指す。
【0035】
図1および図2に戻ると、位置決め部102には、位置制限構造104の位置制限孔1041に挿入ることによって、スナップ1042がロック状態またはロック解除可能な状態になるように制御できる位置決め体1021が設けられている。図示の実施例では、図4に示すように、位置決め体1021は、位置決め部102から突出する突片であり、その突出方向は、スナップ1042が位置制限部102から突出する方向とは逆である。この突片の断面形状は、位置制限孔1041の形状に対応していることによって、位置制限孔1041に挿入されてスナップ1042に密接することができるようになっている。図示の実施例では、図5図10に示すように、スナップ1042は、位置制限部103から突出する突片であり、この突片の末端には、図4に示すように、下向きのスナップフックが設けられている。このとき、位置制限孔1041は、スナップ1042に近接してスナップ1042の上方に配置されている。しかし、スナップ1042は、末端に上向きのスナップフックを設けた突片であってもよく、このとき、位置制限孔1041はスナップ1042に隣接しており、且つスナップ1042の下方に配置されていることも理解されるべきである。よって、位置決め体1021が位置制限孔1041に挿入されたときに、スナップ1042に当接することによって、スナップ1042をロック孔にロックさせることができる。
【0036】
また、図1-2および図5-6に示すように、位置決め部102には、貫通孔である通路1022が設けられている。位置決め部102の下端には切り欠き1024が設けられている。切り欠き1024は、ロック状態において第1折り畳み部108が通過するように設けられている。切り欠き1024の両端はバックル1023を形成する。位置決め部102の裏面には、溝1025がある。ハンドル部101の幅は溝1025の幅よりも小さく、ロック状態において、ハンドル部が溝内に設けられる。
【0037】
第2の折り畳み部107は柔軟性を持つ薄肉構造であり、プラスチック材料自体の柔軟性を利用して、位置決め部102が第2の折り畳み部107の周りに位置制限部103に対して前方から上に回動することを許容している。引き裂き孔1032と通路1022と、位置制限孔1041と位置決め体1021とは、第2の折り畳み部107を軸として互いに対応して配置されていることで、ロック時には、図8図10に示すように、位置決め部102が第2の折り畳み部107の周りに前方から上に180度回転して位置決め体1021を位置制限孔1041に挿入することによって、スナップ1042がロックされた物のロック孔から外れないようにスナップ1042を位置制限することができる。このとき、通路1022と引き裂き孔1032とが互いに位置合わせされ、バックル1023が位置制限部103の上端に対して上に伸び出していることによって、ロックが解除される時にアクセスが容易となる。ロックを解除する時には、位置決め体1021が位置制限孔1041から外れ、スナップ1042の位置制限が解除されることによってロックを解除することが可能となる。
【0038】
ハンドル部101は板状本体であり、その上端には位置決め体1021と同じ側に滑り止め構造1011が設けられており、代替的に、反対側に符号化領域1012が設けられている。ハンドル部101の下端は、位置制限部103に連結されている。また、ハンドル部101には、滑り止め構造1011と同じ側から突出したT字状の柱105が設けられ、T字状の柱105の末端には周方向のスナップフック1051が設けられている。T字状の柱は、当該挿入柱の末端がその本体に対して外に突出している限り、他の形状の挿入柱に置き換えることができることを理解すべきである。
【0039】
第1の折り畳み部108は柔軟性を持つ薄肉構造であり、プラスチック材料自体の柔軟性を利用して、ハンドル部101が第1の折り畳み部108の周りに位置制限部103に対して回動することを許容している。T字状の柱105と引き裂きリング1031とは、第1折り畳み部108を軸として互いに対応して配置されている。位置決め部102が第2折り畳み部107の周りに回動してロックが完了した後、ハンドル部101が第1折り畳み部108の周りに180度回動することにより、T字状の柱105が通路1022を通って引き裂きリング1031に到達し、最終的にスナップフック1051とスナップリング1031aとの互いのバックルが実現し、図11図15に示すように使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100の使用開始の操作が完了する。使用を開始されたタンパーエビデントロックキャッチ100の3つの部分であるハンドル部101、位置決め部102、位置制限部103は、ほぼ平行に重ね合わされており、引き裂きリング1031とT字状の柱105との協働によりハンドル部101が制限されて拘束されることによって、タンパーエビデントロックキャッチ100のロックを解除するように位置決め部102を直接開放して操作できない。また、好ましく、このとき、滑り止め構造1011は、位置制限部103の下端を超えて延在していることによって、ロック解除時にハンドル部101を引っ張るためのアクセスを容易にすることができる。
【0040】
図17から分かるように、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100の使用が開始された後、位置制限構造104が最も内部に位置し(ロックされた物の表面に密着し)、位置決め部102がハンドル部101と位置制限構造104との間に位置し、ハンドル部101が最も外面に位置し、且つハンドル部101が位置決め部102を通して位置制限部103に接続されている。このような設計の効果は、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100の使用を開始する際に、ハンドル部101を引っ張ることにより、T字状の柱105が引き裂きリング1031を引き裂き、ハンドル部101の拘束力が失われ、第1折曲げ部108の靭性の作用で反りが顕著に発生し、位置決め部102と面一にならなくなることによって、目視で迅速に判定することができ、タンパーエビデント機能を実現することができることである。
【0041】
タンパーエビデントロックキャッチ100のロックを解除する際には、まずハンドル部101を引っ張って開いた後、バックル1023を押え込んで位置決め部102を開いた後、タンパーエビデントロックキャッチ100を軽く揺らしてから外に引っ張ることにより、装着溝から取り出すことができる。
【0042】
図18図34は、本発明の別の実施例に係る使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100’を示す。図18図21に示すように、当該使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100’はハンドル部101’と、位置決め部102’と、位置制限部103’とを備える一体物であり、ハンドル部101’の上端と位置決め部102’とは第1の折り畳み部108’で連結され、位置決め部102’と位置制限部103’の下端との間は第2の折り畳み部107’で連結されている。ハンドル部101’、位置決め部102’、および位置制限部103’は板状の比較的剛性のある構造であり、第1の折り畳み部108’および第2の折り畳み部107’は柔軟性を持つ部分である。
【0043】
図18-19に示すように、位置制限部103’の上端にスナップ1042’と位置制限孔1041’とを設けた位置制限構造104’が設けられ、スナップ1042’と位置制限孔1041’とは上下に隣接して設けられ、位置制限孔1041’は貫通孔であり、好ましくは長尺孔である。スナップ1042’は、ロックされた物のロック孔(図28参照)に挿入可能である。スナップ1042’は、位置制限機能を実現することができる他の制限体を使用して代替することができることが理解されるべきである。また、図20に示すように、位置制限部103’には、貫通孔である引き裂き孔1032’が設けられている。この引き裂き孔1032’内には引き裂きリング1031’が設けられている。具体的には、引き裂きリング1031’は、その外周において引き裂き孔1032’の内壁に引き裂き可能な接続部によって連結されている。引き裂き可能な接続部は、図に示すように複数の引き裂き点1031b’であってもよく、引き裂きリング1031’が各引き裂き点1031b’を介して引き裂き孔1032’の内周壁に接続されており、引き裂きリング1031’が外力によって引っ張られると、引き裂き孔1032’の内周壁に接続された引き裂き点1031b’が破断して復元不能となる。また、引き裂き可能な接続部は、引き裂きリング1031’と引き裂き孔1032’の内周壁との境界部又はその近傍の円周弱化線であってもよく、引き裂きリング1031’が外力により引っ張られると、弱化線が破断して引き裂きリング1031’が引き裂き孔1032’の内周壁から離脱して復元不能となる。引き裂きリング1031’にはスナップリング1031a’が設けられている。スナップリング1031a’は、引き裂きリング1031’の底面に設けられている。ここで、引き裂きリングの底面とは、スナップ1042’が位置する面と同じ引き裂きリングの面を指す。
【0044】
図18および図19に戻ると、位置決め部102’には、位置制限構造104’の位置制限孔1041’に挿入ることによって、スナップ1042’がロック状態またはロック解除可能な状態になるように制御する位置決め体1021’が設けられている。図示の実施例では、図21に示すように、位置決め体1021’は、位置決め部102’から突出する突片であり、その突出方向は、スナップ1042’が位置制限部102’から突出する方向とは逆である。この突片の断面形状は、位置制限孔1041’の形状に対応していることによって、位置制限孔1041’に挿入されてスナップ1042’に密接することができるようになっている。図示の実施例では、図21に示すように、スナップ1042’は、位置制限部103’から突出する突片であり、且つこの突片の末端には、下向きのスナップフックが設けられている。このとき、位置制限孔1041’は、スナップ1042’に近接してスナップ1042’の上方に配置されている。しかし、スナップ1042’は、末端に上向きのスナップフックを設けた突片であってもよく、このとき、位置制限孔1041’はスナップ1042’に隣接しており、且つスナップ1042’の下方に配置されていることも理解されるべきである。よって、位置決め体1021’が位置制限孔1041’に挿入されたときに、スナップ1042’に当接することによって、スナップ1042’をロック孔にロックさせることができる。
【0045】
また、位置決め部102’には通路1022’が設けられており、この通路1022’は貫通孔である。位置決め部102’の下端には切り欠き1024’が設けられている。切り欠き1024’は、ロック状態において第1折り畳み部108’が通過するように設けられている。切り欠き1024’の両端はバックル1023’を形成する。位置決め部102’の裏面には、溝1025’がある。ハンドル部101’の幅は溝1025’の幅よりも小さく、ロック状態において、ハンドル部が溝内に設けられる。
【0046】
第2の折り畳み部107’は柔軟性を持つ薄肉構造であり、プラスチック材料自体の柔軟性を利用して、位置決め部102’が第2の折り畳み部107’の周りに位置制限部103’に対して回動することを許容している。図22-27に示すように、引き裂き孔1032’と通路1022’と、位置制限孔1041’と位置決め体1021’とは、第2の折り畳み部107’を軸として互いに対応して配置されていることで、ロック時には、位置決め部102’が第2の折り畳み部107’の周りに前方から上に180度回転して位置決め体1021’を位置制限孔1041’に挿入することによって、スナップ1042’がロックされた物のロック孔から外れないようにスナップ1042を位置制限することができる。このとき、通路1022’と引き裂き孔1032’とが互いに位置合わせされ、バックル1023’が位置制限部103’の上端に対して上に伸び出していることによって、ロックが解除される時にアクセスが容易となる。ロックを解除する時には、位置決め体1021’が位置制限孔1041’から外れ、スナップ1042’の位置制限が解除されることによってロックを解除することが可能となる。
【0047】
図18~19に示すように、ハンドル部101’は板状本体であり、その上端には位置決め体1021’とは反対側に滑り止め構造1011’が設けられており;代替的に、位置決め体1021’と同じ側に符号化領域1012’が設けられている。ハンドル部101’の上端は位置決め部102’に連結されている。ハンドル部101’には、滑り止め構造1011’と同じ側から突出したT字状の柱105’が設けられ、T字状の柱105’の末端には周方向のスナップフック1051’が設けられている。T字型の柱は、当該挿入柱の末端がその本体に対して外に突出している限り、他の形状の挿入柱に置き換えることができることを理解すべきである。
【0048】
第1の折り畳み部108’は柔軟性を持つ薄肉構造であり、プラスチック材料自体の柔軟性を利用して、ハンドル部101’が第1の折り畳み部108’の周りに位置決め部102’に対して回動することを許容している。T字状の柱105’と通路1022’とは、第1折り畳み部108を軸として互いに対応して配置されている。図29図34に示すように、位置決め部102’が第2折り畳み部107’の周りに回動してロックが完了した後、ハンドル部101’が第1折り畳み部108’の周りに反対方向に位置決め部102’に対して前方から180度下方に回転することで、T字状の柱105’が通路1022’を通って引き裂きリング1031’に到達し、最終的にスナップフック1051’とスナップリング1031a’との互いのバックルが実現し、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100’の使用開始の操作が完了する。使用を開始されたタンパーエビデントロックキャッチ100’の3つの部分であるハンドル部101’、位置決め部102’、位置制限部103’は、ほぼ平行に重ね合わされており、引き裂きリング1031’とT字状の柱105’との協働によりハンドル部101’が制限されて拘束されることによって、タンパーエビデントロックキャッチ100’のロックを解除するように位置決め部102’を直接開放して操作できない。また、好ましく、このとき、滑り止め構造1011’は、位置決め部102’及び位置制限部103’の下端を超えて延出されていることによって、ロックが解除される時にハンドル部101’を引っ張るためのアクセスが容易となる。
【0049】
図28から分かるように、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100’の使用を開始した後、位置制限構造104’は最も内部に位置し(ロックされた物の表面に密着し)、位置決め部102’はハンドル部101’と位置制限構造104’の間に位置し、ハンドル部101’は最も外面に位置し、且つハンドル部101’は位置決め部102’を通して位置制限部103’に接続されている。このような設計の結果は、使い捨てタンパーエビデントロックキャッチ100’の使用を開始する際に、ハンドル部101’を引っ張ることによって、T字状の柱105’が引き裂きリング1031’を引き裂き、ハンドル部101’の拘束力が失われることにより、第1の折り畳み部108’の靭性によって明らかな反りが発生し、位置決め部102’と面一にならなくなることで、目視で迅速に判定することができ、タンパーエビデント機能を実現することができることである。
【0050】
タンパーエビデントロックキャッチ100’のロックを解除する時には、まずハンドル部101’を引っ張って開き、次にバックル1023’を押え込で位置決め部102’を開き、タンパーエビデントロックキャッチ100’を軽く揺らしてから外に引っ張ると、それを取り付け溝から取り出すことができる。
【0051】
本発明の使い捨てタンパーエビデントロックキャッチは、引き裂き部における引き裂きリングを引き裂いた後も、引き裂きリングが引き裂き柱と連結したままであり、現場に落下して残留することがないので、リサイクルが容易であり、安全で衛生的である。
【0052】
ハンドル部と位置制限部との連結部が位置決め部を覆い、タンパーエビデントロックキャッチ全体を引き抜くことが困難になる。
【0053】
以上、本発明のより良い実施例について詳細に説明したが、必要に応じて、様々な特許、出願、および出版物の態様、特徴、および概念を使用して追加の実施形態を提供するために、実施例の態様を修正することができることが理解されるべきである。
【0054】
上記の詳細な説明を考慮して、これらおよび他の変更を実施例に加えることができる。一般的に、請求の範囲では、使用される用語は説明および請求の範囲に開示された特定の実施例に限定されると考えられるべきではなく、これらの請求の範囲が享受するすべての同等範囲とともにすべての可能な実施例を含むと理解されるべきである。
図1
図2
図3
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図6
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図10
図11
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