(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】健康管理システム及び健康管理方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/00 20180101AFI20221101BHJP
【FI】
G16H20/00
(21)【出願番号】P 2021567529
(86)(22)【出願日】2020-12-23
(86)【国際出願番号】 JP2020048146
(87)【国際公開番号】W WO2021132323
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2022-05-19
(31)【優先権主張番号】P 2019232495
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】501009676
【氏名又は名称】イーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 経世
【審査官】森田 充功
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-202547(JP,A)
【文献】特開2001-067403(JP,A)
【文献】特開2010-113668(JP,A)
【文献】国際公開第2015/107744(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 20/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部と、
前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部と、
を備える、健康管理システムであって、
前記リスク算出部が、前記低減措置を実施した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出し、
当該健康管理システムは、
前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部と、
前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースと、
をさらに備え、
前記低減措置特定部が、前記低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定し、
当該健康管理システムは、前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備える、
健康管理システム。
【請求項2】
人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部と、
前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部と、
を備える、健康管理システムであって、
前記リスク算出部が、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物のバイタルデータと、前記低減措置を実施した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出し、
当該健康管理システムは、
前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部と、
前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースと、
をさらに備え、
前記低減措置特定部が、前記低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定し、
当該健康管理システムは、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備える、
健康管理システム。
【請求項3】
人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部と、
前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部と、
前記低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する商品サービス特定部と、
を備える、健康管理システムであって、
前記リスク算出部が、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出し、
当該健康管理システムは、
前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部と、
前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースと、
をさらに備え、
前記商品サービス特定部が、前記商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定し、
当該健康管理システムは、前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備える、
健康管理システム。
【請求項4】
人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部と、
前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部と、
前記低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する商品サービス特定部と、
を備える、健康管理システムであって、
前記リスク算出部が、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物のバイタルデータと、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、
前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出し、
当該健康管理システムは、
前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部と、
前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースと、
をさらに備え、
前記商品サービス特定部が、前記商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定し、
当該健康管理システムは、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備える、
健康管理システム。
【請求項5】
前記バイタルデータを測定する測定装置をさらに備える、請求項1から4のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項6】
前記測定装置が前記人又は動物が存在する建物に配置される、請求項5に記載の健康管理システム。
【請求項7】
前記測定装置が前記人又は動物に装着される、請求項5に記載の健康管理システム。
【請求項8】
前記人から前記バイタルデータの入力を受け付け、前記リスク算出部に伝送する入力装置をさらに備える、請求項1から7のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項9】
前記リスク算出部が医療機関から前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける、請求項1から8のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項10】
前記特定された低減措置の情報を送信する低減措置情報送信部をさらに備える、請求項1から9のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項11】
前記バイタルデータと前記疾患発症リスクとの相関関係を保存する疾患発症リスクデータベースをさらに備え、前記リスク算出部が、前記疾患発症リスクデータベースにアクセスして前記疾患発症リスクを算出する、請求項1から10のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項12】
前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースをさらに備え、前記低減措置特定部が、前記低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定する、請求項1から11のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項13】
前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる、請求項1に記載の健康管理システム。
【請求項14】
前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる、請求項2に記載の健康管理システム。
【請求項15】
前記特定された商品又はサービスの情報を送信する商品サービス情報送信部をさらに備える、請求項3に記載の健康管理システム。
【請求項16】
前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースをさらに備え、前記商品サービス特定部が、前記商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定する、請求項3に記載の健康管理システム。
【請求項17】
前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を上げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備える、請求項3に記載の健康管理システム。
【請求項18】
前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる、請求項3に記載の健康管理システム。
【請求項19】
前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を下げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備える、請求項18に記載の健康管理システム。
【請求項20】
前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を上げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備える、請求項4に記載の健康管理システム。
【請求項21】
前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる、請求項4又は20に記載の健康管理システム。
【請求項22】
前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を下げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備える、請求項21に記載の健康管理システム。
【請求項23】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の性別、年齢、身長、及び体重の少なくとも一つを含む、請求項1から22のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項24】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の既往歴及び家族歴の少なくとも一つを含む、請求項1から23のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項25】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の心拍、呼吸、体動、体温、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む、請求項1から24のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項26】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の血圧、生化学検査結果、及び血液学検査結果の少なくとも一つを含む、請求項1から25のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項27】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の摂取物を含む、請求項1から26のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項28】
前記バイタルデータが、前記人又は動物が受けた治療及び医薬品の投与歴を含む、請求項1から27のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項29】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の遺伝情報を含む、請求項1から28のいずれか1項に記載の健康管理システム。
【請求項30】
コンピューターシステムのリスク算出部が、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの低減措置特定部が、前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定すること
であって、前記低減措置特定部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定する、特定することと、
前記リスク算出部が、前記低減措置を実施した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの比較部が、前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することと
、
前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記コンピューターシステムの相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、
を含む、健康管理方法。
【請求項31】
コンピューターシステムのリスク算出部が、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの低減措置特定部が、前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定すること
であって、前記低減措置特定部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定する、特定することと、
前記リスク算出部が、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物のバイタルデータと、前記低減措置を実施した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの比較部が、前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することと
、
前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記コンピューターシステムの相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、
を含む、健康管理方法。
【請求項32】
コンピューターシステムのリスク算出部が、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの低減措置特定部が、前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定することと、
前記コンピューターシステムの商品サービス特定部が、前記低減措置をもたらす商品又はサービスを特定すること
であって、前記商品サービス特定部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定する、特定することと、
前記リスク算出部が、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの比較部が、前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することと
、
前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記コンピューターシステムの相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、
を含む、健康管理方法。
【請求項33】
コンピューターシステムのリスク算出部が、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの低減措置特定部が、前記人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定することと、
前記コンピューターシステムの商品サービス特定部が、前記低減措置をもたらす商品又はサービスを特定すること
であって、前記商品サービス特定部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定する、特定することと、
前記リスク算出部が、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物のバイタルデータと、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、
前記コンピューターシステムの比較部が、前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することと
、
前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、前記コンピューターシステムの相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、
を含む、健康管理方法。
【請求項34】
測定装置が前記バイタルデータを測定することをさらに含む、請求項30から33のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項35】
前記測定装置が前記人又は動物が存在する建物に配置される、請求項34に記載の健康管理方法。
【請求項36】
前記測定装置が前記人又は動物に装着される、請求項34に記載の健康管理方法。
【請求項37】
入力装置が、前記人から前記バイタルデータの入力を受け付け、前記リスク算出部に伝送することをさらに含む、請求項30から36のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項38】
前記リスク算出部が医療機関から前記人又は動物のバイタルデータの入力を受け付けることをさらに含む、請求項30から37のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項39】
前記コンピューターシステムの低減措置情報送信部が、前記特定された低減措置の情報を送信することをさらに含む、請求項30から38のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項40】
前記バイタルデータと前記疾患発症リスクとの相関関係を保存する疾患発症リスクデータベースを用意することをさらに含み、
前記リスク算出部が、前記疾患発症リスクデータベースにアクセスして前記疾患発症リスクを算出する、
請求項30から39のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項41】
前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースを用意することをさらに含み、
前記低減措置特定部が、前記低減措置データベースにアクセスして前記低減措置を特定する、
請求項30から40のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項42】
前記低減措置を実施する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含む、請求項30に記載の健康管理方法。
【請求項43】
前記低減措置を実施しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記低減措置を実施した前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記疾患発症リスクと前記低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含む、請求項31に記載の健康管理方法。
【請求項44】
前記コンピューターシステムの商品サービス情報送信部が、前記特定された商品又はサービスの情報を送信することをさらに含む、請求項32又は33に記載の健康管理方法。
【請求項45】
前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースを用意することをさらに含み、
前記商品サービス特定部が、前記商品サービスデータベースにアクセスして前記商品又はサービスを特定する、
請求項32、33、及び44のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項46】
前記コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を上げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含む、請求項32に記載の健康管理方法。
【請求項47】
前記商品又はサービスを利用する前の前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した後の前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含む、請求項32又は46に記載の健康管理方法。
【請求項48】
前記コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を下げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含む、請求項47に記載の健康管理方法。
【請求項49】
前記コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を上げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含む、請求項33に記載の健康管理方法。
【請求項50】
前記商品又はサービスを利用しなかった前記人又は動物の疾患発症リスクと比較して、前記商品又はサービスを利用した前記人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、前記相関関係評価部が、前記低減措置と前記商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含む、請求項33又は49に記載の健康管理方法。
【請求項51】
前記コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、前記相関関係の信頼度及び/又は前記相関関係の強度を下げたことを前記商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含む、請求項50に記載の健康管理方法。
【請求項52】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の性別、年齢、身長、及び体重の少なくとも一つを含む、請求項30から51のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項53】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の既往歴及び家族歴の少なくとも一つを含む、請求項30から52のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項54】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の心拍、呼吸、体動、体温、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含む、請求項30から53のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項55】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の血圧、生化学検査結果、及び血液学検査結果の少なくとも一つを含む、請求項30から54のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項56】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の摂取物を含む、請求項30から55のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項57】
前記バイタルデータが、前記人又は動物が受けた治療及び医薬品の投与歴を含む、請求項30から56のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【請求項58】
前記バイタルデータが、前記人又は動物の遺伝情報を含む、請求項30から57のいずれか1項に記載の健康管理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は健康管理システム及び健康管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人又は動物のバイタルデータを測定することが提案されている(例えば、特許文献1から6参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6203765号公報
【文献】特許第6217787号公報
【文献】特許第6288485号公報
【文献】特許第6342095号公報
【文献】特許第6566241号公報
【文献】特許第6577761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、人又は動物の健康状態を改善可能な健康管理システム及び健康管理方法を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の態様によれば、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部と、人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部と、を備える、健康管理システムが提供される。
【0006】
上記の健康管理システムが、バイタルデータを測定する測定装置をさらに備えていてもよい。
【0007】
上記の健康管理システムにおいて、測定装置が人又は動物が存在する建物に配置されていてもよい。
【0008】
上記の健康管理システムにおいて、測定装置が人又は動物に装着されていてもよい。
【0009】
上記の健康管理システムが、人からバイタルデータの入力を受け付け、リスク算出部に伝送する入力装置をさらに備えていてもよい。
【0010】
上記の健康管理システムにおいて、リスク算出部が医療機関から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付けてもよい。
【0011】
上記の健康管理システムが、特定された低減措置の情報を送信する低減措置情報送信部をさらに備えていてもよい。
【0012】
上記の健康管理システムが、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を保存する疾患発症リスクデータベースをさらに備え、リスク算出部が、疾患発症リスクデータベースにアクセスして疾患発症リスクを算出してもよい。
【0013】
上記の健康管理システムが、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースをさらに備えていてもよい。
【0014】
上記の健康管理システムにおいて、リスク算出部が、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。
【0015】
上記の健康管理システムが、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部をさらに備えていてもよい。
【0016】
上記の健康管理システムが、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースをさらに備え、低減措置特定部が、低減措置データベースにアクセスして低減措置を特定し、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備えていてもよい。
【0017】
上記の健康管理システムにおいて、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げてもよい。
【0018】
上記の健康管理システムにおいて、リスク算出部が、低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータと、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。
【0019】
上記の健康管理システムが、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部をさらに備えていてもよい。
【0020】
上記の健康管理システムが、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースをさらに備え、低減措置特定部が、低減措置データベースにアクセスして低減措置を特定し、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備えていてもよい。
【0021】
上記の健康管理システムにおいて、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げてもよい。
【0022】
上記の健康管理システムが、低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する商品サービス特定部をさらに備えていてもよい。
【0023】
上記の健康管理システムが、特定された商品又はサービスの情報を送信する商品サービス情報送信部をさらに備えていてもよい。
【0024】
上記の健康管理システムが、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースをさらに備え、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定してもよい。
【0025】
上記の健康管理システムにおいて、リスク算出部が、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。
【0026】
上記の健康管理システムが、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部をさらに備えていてもよい。
【0027】
上記の健康管理システムが、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースをさらに備え、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定し、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げてもよい。
【0028】
上記の健康管理システムが、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備えていてもよい。
【0029】
上記の健康管理システムにおいて、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げてもよい。
【0030】
上記の健康管理システムが、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備えていてもよい。
【0031】
上記の健康管理システムにおいて、リスク算出部が、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータと、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。
【0032】
上記の健康管理システムが、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部をさらに備えていてもよい。
【0033】
上記の健康管理システムが、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースをさらに備え、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定し、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる、相関関係評価部をさらに備えていてもよい。
【0034】
上記の健康管理システムが、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備えていてもよい。
【0035】
上記の健康管理システムにおいて、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げてもよい。
【0036】
上記の健康管理システムが、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを商品又はサービスの提供者に送信する相関関係評価結果送信部をさらに備えていてもよい。
【0037】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の性別、年齢、身長、及び体重の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0038】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の既往歴及び家族歴の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0039】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の心拍、呼吸、体動、体温、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0040】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の血圧、生化学検査結果、及び血液学検査結果の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0041】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の摂取物を含んでいてもよい。
【0042】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物が受けた治療及び医薬品の投与歴を含んでいてもよい。
【0043】
上記の健康管理システムにおいて、バイタルデータが、人又は動物の遺伝情報を含んでいてもよい。
【0044】
また、本発明の態様によれば、コンピューターシステムのリスク算出部が、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、人又は動物の疾患発症リスクを算出することと、コンピューターシステムの低減措置特定部が、人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定することと、を含む、健康管理方法が提供される。
【0045】
上記の健康管理方法が、測定装置がバイタルデータを測定することをさらに含んでいてもよい。
【0046】
上記の健康管理方法において、測定装置が人又は動物が存在する建物に配置されてもよい。
【0047】
上記の健康管理方法において、測定装置が人又は動物に装着されてもよい。
【0048】
上記の健康管理方法が、入力装置が、人からバイタルデータの入力を受け付け、リスク算出部に伝送することをさらに含んでいてもよい。
【0049】
上記の健康管理方法が、リスク算出部が医療機関から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付けることをさらに含んでいてもよい。
【0050】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの低減措置情報送信部が、特定された低減措置の情報を送信することをさらに含んでいてもよい。
【0051】
上記の健康管理方法が、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を保存する疾患発症リスクデータベースを用意することをさらに含み、リスク算出部が、疾患発症リスクデータベースにアクセスして疾患発症リスクを算出してもよい。
【0052】
上記の健康管理方法が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースを用意することをさらに含み、低減措置特定部が、低減措置データベースにアクセスして低減措置を特定してもよい。
【0053】
上記の健康管理方法が、リスク算出部が、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出することをさらに含んでいてもよい。
【0054】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの比較部が、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することをさらに含んでいてもよい。
【0055】
上記の健康管理方法が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースを用意することと、低減措置特定部が、低減措置データベースにアクセスして低減措置を特定することと、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、コンピューターシステムの相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、をさらに含んでいてもよい。
【0056】
上記の健康管理方法が、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含んでいてもよい。
【0057】
上記の健康管理方法が、リスク算出部が、低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータと、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出することをさらに含んでいてもよい。
【0058】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの比較部が、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することをさらに含んでいてもよい。
【0059】
上記の健康管理方法が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベースを用意することと、低減措置特定部が、低減措置データベースにアクセスして低減措置を特定することと、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、コンピューターシステムの相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、をさらに含んでいてもよい。
【0060】
上記の健康管理方法が、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含んでいてもよい。
【0061】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの商品サービス特定部が、低減措置をもたらす商品又はサービスを特定することをさらに含んでいてもよい。
【0062】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの商品サービス情報送信部が、特定された商品又はサービスの情報を送信することをさらに含んでいてもよい。
【0063】
上記の健康管理方法が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースを用意することをさらに含み、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定してもよい。
【0064】
上記の健康管理方法が、リスク算出部が、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出することをさらに含んでいてもよい。
【0065】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの比較部が、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することをさらに含んでいてもよい。
【0066】
上記の健康管理方法が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースを用意することと、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定することと、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、コンピューターシステムの相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、をさらに含んでいてもよい。
【0067】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0068】
上記の健康管理方法が、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含んでいてもよい。
【0069】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0070】
上記の健康管理方法が、リスク算出部が、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータと、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出することをさらに含んでいてもよい。
【0071】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの比較部が、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較することをさらに含んでいてもよい。
【0072】
上記の健康管理方法が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベースを用意することと、商品サービス特定部が、商品サービスデータベースにアクセスして商品又はサービスを特定することと、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、コンピューターシステムの相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げることと、をさらに含んでいてもよい。
【0073】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0074】
上記の健康管理方法が、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、相関関係評価部が、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げることをさらに含んでいてもよい。
【0075】
上記の健康管理方法が、コンピューターシステムの相関関係評価結果送信部が、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを商品又はサービスの提供者に送信することをさらに含んでいてもよい。
【0076】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の性別、年齢、身長、及び体重の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0077】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の既往歴及び家族歴の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0078】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の心拍、呼吸、体動、体温、周辺温度、及び周辺湿度の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0079】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の血圧、生化学検査結果、及び血液学検査結果の少なくとも一つを含んでいてもよい。
【0080】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の摂取物を含んでいてもよい。
【0081】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物が受けた治療及び医薬品の投与歴を含んでいてもよい。
【0082】
上記の健康管理方法において、バイタルデータが、人又は動物の遺伝情報を含んでいてもよい。
【発明の効果】
【0083】
本発明によれば、人又は動物の健康状態を改善可能な健康管理システム及び健康管理方法を提供可能である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【
図1】実施形態に係る健康管理システムを示す模式図である。
【
図2】実施形態に係る健康管理システムを示す模式図である。
【
図3】実施形態に係る健康管理システムを示す模式図である。
【
図4】実施形態に係る健康管理システムを示す模式図である。
【
図5】実施形態に係る健康管理方法を示すフローチャートである。
【
図6】実施形態に係る健康管理方法を示すフローチャートである。
【
図7】実施形態に係る健康管理方法を示すフローチャートである。
【
図8】実施形態に係る健康管理方法を示すフローチャートである。
【
図9】実施形態に係る健康管理方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0085】
以下に本発明の実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。ただし、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0086】
図1に示すように、実施形態に係る健康管理システムは、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、人又は動物の疾患発症リスクを算出するリスク算出部301と、人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する低減措置特定部302と、を備える。リスク算出部301及び低減措置特定部302は、例えば、コンピューターシステム300に含まれる。
【0087】
バイタルデータとは、人又は動物の生存に関するあらゆるデータであり、特に限定されない。バイタルデータの例としては、人又は動物の性別、年齢、身長、体重、及び妊娠の有無が挙げられる。また、バイタルデータの例としては、人又は動物の既往歴及び家族歴が挙げられる。ここで、既往歴とは、人又は動物の病歴であり、家族歴とは、管理対象の人又は動物の家族の病歴である。家族歴とは、例えば、人又は動物の親、兄弟、子供、及び親類の病歴である。管理対象の人又は動物が血縁関係のある複数の人又は動物である場合、ある者の既往歴を、当該ある者と血縁関係のある者の家族歴として自動的に取得してもよい。また、バイタルデータの例としては、人又は動物が受けた治療及び医薬品の投与歴が挙げられる。
【0088】
また、バイタルデータの例としては、人又は動物の心拍、呼吸、体動、体温、周辺温度、及び周辺湿度が挙げられる。体動の例としては、歩数、移動距離、及び移動速度が挙げられる。体動は、人又は動物の体の一部の動きであってもよい。また、バイタルデータの例としては、人又は動物の血圧、生化学検査結果、及び血液学検査結果が挙げられる。
【0089】
生化学検査結果の例としては、アルブミンとグロブリンの総タンパク量、アルブミン量、アルブミンとグロブリンの比、総ビリルビン量、直接ビリルビン量、AST量、ALT量、LDH量、アルカリフォスフォターゼ量、γ-GTP量、コリンエステラーゼ量、CPK量、アミラーゼ量、グルコース量(血糖値)、HbA1c量、ナトリウム量、カリウム量、クロール量、CRP量、中性脂肪量、総コレステロール量、HDL-C量、尿素窒素量、クレアチニン量、尿酸量、及び鉄量が挙げられる。
【0090】
血液学検査結果の例としては、白血球数、赤血球数、ヘモグロビン数、ヘマトクリット数、血小板数、好中球数、リンパ球数、単球数、好酸球数、好塩基球数、プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間、フィブリノゲン数、及びD-ダイマー数が挙げられる。
【0091】
また、バイタルデータの例としては、人又は動物の摂取物が挙げられる。摂取物の例としては、朝食、昼食、夕食、及び間食等で摂取される食物、並びに乳飲料、茶、コーヒー、ジュース、アルコール飲料を含む飲料が挙げられる。さらに、バイタルデータは、摂取物の糖質量、塩分量、脂質量、及びカロリー等のデータを含んでいてもよい。
【0092】
また、バイタルデータの例としては、人又は動物の遺伝情報が挙げられる。
【0093】
リスク算出部301にバイタルデータを入力する手段は特に限定されない。例えば、リスク算出部301に、バイタルデータを入力するためのバイタルデータ入力装置401が接続されていてもよい。バイタルデータ入力装置401は、例えば人からバイタルデータの入力を受け付け、リスク算出部に伝送する。バイタルデータ入力装置401の例としては、キーボード、マウス、パーソナルコンピューター、及び携帯端末が挙げられる。バイタルデータ入力装置401は、リスク算出部301に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。バイタルデータ入力装置401は、リスク算出部301に、ネットワークを介して接続されていてよい。バイタルデータ入力装置401は、リスク算出部301に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0094】
また、例えば、
図2に示すように、リスク算出部301に、人又は動物のバイタルデータを測定するための装置である測定装置402が接続されていてもよい。測定装置402の例としては、身長計、体重計、心拍計、呼吸計、体動センサー、歩数計、移動距離センサー、移動速度センサー、血圧計、生化学検査装置、血液学検査装置、及び遺伝子検査装置が挙げられる。測定装置402は、人又は動物が存在する建物501に配置されていてもよい。建物501の例としては、戸建て住宅及び集合住宅等の住居、並びに宿泊施設、寄宿舎、店舗、コンサートホール、美術館、博物館、水族館、病院、オフィス、及び工場等の商業施設及び公共施設が挙げられる。測定装置402は、建物501内の部屋、例えばリビングや寝室に配置されてもよい。測定装置402は、人又は動物に装着されていてもよい。測定装置402は、ウェラブル端末であってもよい。測定装置402は、リスク算出部301に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。測定装置402は、リスク算出部301に、ネットワークを介して接続されていてよい。測定装置402は、リスク算出部301に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0095】
また、例えば、
図3に示すように、リスク算出部301に、人又は動物のバイタルデータを記録するためのバイタルデータ記憶装置403が接続されていてもよい。バイタルデータ記憶装置403は、予め測定又は入力された人又は動物のバイタルデータを記録する。リスク算出部301は、バイタルデータ記憶装置403から人又は動物のバイタルデータを読み出し、人又は動物のバイタルデータの入力を受け付けてもよい。バイタルデータ記憶装置403は、リスク算出部301に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。バイタルデータ記憶装置403は、リスク算出部301に、ネットワークを介して接続されていてよい。バイタルデータ記憶装置403は、リスク算出部301に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0096】
また、例えば、
図4に示すように、リスク算出部301は、医療機関502から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付けてもよい。医療機関502の例としては、病院、診療所、保健所、動物病院、及び研究所が挙げられる。例えば、医療機関502のコンピューターシステム404が、医療機関502が収集した人又は動物のバイタルデータをリスク算出部301に伝送する。医療機関502のコンピューターシステム404は、リスク算出部301に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。医療機関502のコンピューターシステム404は、リスク算出部301に、ネットワークを介して接続されていてよい。医療機関502のコンピューターシステム404は、リスク算出部301に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0097】
リスク算出部301にバイタルデータを入力する手段は、複数であってもよい。例えば、
図1に示したバイタルデータ入力装置401と、
図2に示した測定装置402と、
図3に示したバイタルデータ記憶装置403と、
図4に示した医療機関502のコンピューターシステム404と、の組み合わせから選択される1つ又は複数であってもよい。
【0098】
図1から
図4に示すリスク算出部301で発症リスクが算出される疾患は特に限定されない。疾患の例としては、ガン、糖尿病、虚血性心疾患、認知症、高血圧、不整脈、脳卒中、及び心不全が挙げられる。リスク算出部301は、入力された人又は動物のバイタルデータに基づき、人又は動物の疾患発症リスクを算出する。例えば、リスク算出部301は、バイタルデータが標準範囲にある人又は動物に対して、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクが何倍であるか、算出する。例えば、リスク算出部301は、管理対象の人又は動物のバイタルデータに応じて、疾患発症リスクを算出する。例えば、管理対象の人又は動物の糖類の摂取量が多い場合や、血糖値が高い場合は、リスク算出部301は、バイタルデータに応じて、糖尿病の発症リスクを算出する。
【0099】
実施形態に係る健康管理システムは、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を保存する疾患発症リスクデータベース303をさらに備えていてもよい。疾患発症リスクデータベース303は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。リスク算出部301は、疾患発症リスクデータベース303にアクセスして、入力された人又は動物のバイタルデータと、バイタルデータと疾患発症リスクの相関関係と、に基づいて、疾患発症リスクを算出してもよい。
【0100】
バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係は、特に限定されない。疾患発症リスクデータベース303は、例えば、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を定義したアルゴリズムを保存する。バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係は、例えば、下記(1)式で与えられる。
y=f(x1,x2,x3,・・・,xn) (1)
(1)式において、nは自然数を表し、xnはバイタルデータのn個の独立変数を表し、yはある疾患発症リスクの従属変数を表す。バイタルデータの種類の数は任意である。疾患発症リスクデータベース303は、疾患ごとに、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を保存する。バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係は、予め取得される。例えば、多数の被験者のバイタルデータと、当該被験者の疾患発症実績と、を統計的に解析して、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を、予め取得し、疾患発症リスクデータベース303に保存することが可能である。
【0101】
実施形態に係る健康管理システムは、リスク算出部301が算出した人又は動物の疾患発症リスクを記録するためのリスク記憶装置304をさらに備えていてもよい。リスク記憶装置304は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。リスク算出部301は、算出した人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0102】
低減措置特定部302は、リスク記憶装置304から管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを読み出す。さらに、低減措置特定部302は、当該疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する。低減措置は、人又は動物の疾患発症リスクを低減する措置であれば特に限定されない。
【0103】
実施形態に係る健康管理システムは、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を保存する低減措置データベース305をさらに備えていてもよい。低減措置データベース305は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。疾患発症リスクと低減措置との相関関係は、特に限定されない。例えば、低減措置データベース305において、虚血性心疾患の発症リスクに対しては、その低減措置として、禁煙及び運動が登録されている。低減措置データベース305は、疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は強度を保存していてもよい。
【0104】
例えば、低減措置特定部302は、低減措置データベース305にアクセスして、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクと、疾患発症リスクと低減措置との相関関係と、に基づいて、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する。低減措置データベース305に、疾患発症リスクに対して複数の低減措置が登録されている場合、低減措置特定部302は、疾患発症リスクに対して相関関係の信頼度及び/又は強度が低い低減措置を除外し、疾患発症リスクに対して相関関係の信頼度及び/又は強度が高い低減措置を抽出してもよい。
【0105】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置特定部302が特定した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を記録するための低減措置記憶装置306をさらに備えていてもよい。低減措置記憶装置306は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。低減措置特定部302は、特定した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を、低減措置記憶装置306に保存する。
【0106】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置特定部302で特定された低減措置の情報を送信する低減措置情報送信部307をさらに備えていてもよい。低減措置情報送信部307は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。例えば、低減措置情報送信部307は、低減措置記憶装置306から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を読み出し、当該低減措置の情報を、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に送信する。例えば、低減措置情報送信部307は、当該低減措置の情報を、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に当該低減措置の情報を表示可能な表示装置405に送信する。表示装置405は、例えば、テレビ、パーソナルコンピューター、及び携帯端末等に含まれていてもよい。表示装置405は、低減措置情報送信部307に、有線で接続されていてもよいし、無線で接続されていてもよい。表示装置405は、低減措置情報送信部307に、ネットワークを介して接続されていてよい。表示装置405は、低減措置情報送信部307に近接して配置されていてもよいし、遠隔地に配置されていてもよい。
【0107】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置特定部302で特定された低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する商品サービス特定部308をさらに備えていてもよい。商品サービス特定部308は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。商品又はサービスは、人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスであれば特に限定されない。商品サービス特定部308は、低減措置記憶装置306から管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を読み出し、当該低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する。
【0108】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を保存する商品サービスデータベース309をさらに備えていてもよい。商品サービスデータベース309は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。低減措置と商品又はサービスとの相関関係は、特に限定されない。例えば、商品サービスデータベース309において、低減措置としての運動に対して、スポーツクラブやジムのサービス等が登録されている。また、例えば、商品サービスデータベース309において、低減措置としての禁煙に対して、禁煙補助剤、禁煙飴、及び禁煙パイプ等が登録されている。商品サービスデータベース309は、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は強度を保存していてもよい。
【0109】
例えば、商品サービス特定部308は、商品サービスデータベース309にアクセスして、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置と、低減措置と商品又はサービスの相関関係と、に基づいて、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する。商品サービスデータベース309に、低減措置に対して複数の商品又はサービスが登録されている場合、商品サービス特定部308は、低減措置に対して相関関係の信頼度及び/又は強度が低い商品又はサービスを除外し、低減措置に対して相関関係の信頼度及び/又は強度が高い商品又はサービスを抽出してもよい。
【0110】
実施形態に係る健康管理システムは、商品サービス特定部308が特定した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを記録するための商品サービス記憶装置310をさらに備えていてもよい。商品サービス記憶装置310は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。商品サービス特定部308は、特定した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを、商品サービス記憶装置310に保存する。
【0111】
実施形態に係る健康管理システムは、商品サービス特定部308で特定された商品又はサービスの情報を送信する商品サービス情報送信部311をさらに備えていてもよい。商品サービス情報送信部311は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。例えば、商品サービス情報送信部311は、商品サービス記憶装置310から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを読み出し、当該商品又はサービスの情報を、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に送信する。例えば、商品サービス情報送信部311は、当該商品又はサービスの情報を、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に当該商品又はサービスの情報を表示可能な表示装置405に送信する。
【0112】
リスク算出部301は、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。リスク算出部301は、算出した低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0113】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較する比較部312をさらに備えていてもよい。比較部312は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。比較部312は、例えば、リスク記憶装置304から、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。また、例えば、比較部312は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクに対して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。
【0114】
実施形態に係る健康管理システムは、比較部312の比較結果を記録するための比較結果記憶装置313をさらに備えていてもよい。比較結果記憶装置313は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。比較部312は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0115】
実施形態に係る健康管理システムは、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を評価する相関関係評価部314をさらに備えていてもよい。相関関係評価部314は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。相関関係評価部314は、例えば、比較結果記憶装置313から、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、例えば、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、例えば、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0116】
リスク算出部301は、低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。リスク算出部301は、算出した低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0117】
比較部312は、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較してもよい。比較部312は、例えば、リスク記憶装置304から、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。また、例えば、比較部312は、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクに対して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。
【0118】
比較部312は、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0119】
相関関係評価部314は、例えば、比較結果記憶装置313から、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、例えば、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、例えば、低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0120】
リスク算出部301は、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。リスク算出部301は、算出した商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0121】
比較部312は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較してもよい。比較部312は、例えば、リスク記憶装置304から、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。また、例えば、比較部312は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクに対して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0122】
相関関係評価部314は、例えば、比較結果記憶装置313から、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、例えば、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、例えば、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0123】
リスク算出部301は、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータの入力を受け付け、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクを算出してもよい。リスク算出部301は、算出した商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0124】
比較部312は、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較してもよい。比較部312は、例えば、リスク記憶装置304から、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。また、例えば、比較部312は、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクに対して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0125】
相関関係評価部314は、例えば、比較結果記憶装置313から、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、例えば、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、例えば、商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0126】
実施形態に係る健康管理システムは、低減措置と商品又はサービスとの相関関係の評価結果を、商品又はサービスの提供者のコンピューターシステムに送信する相関関係評価結果送信部315をさらに備えていてもよい。相関関係評価結果送信部315は、例えば、コンピューターシステムに含まれる。相関関係評価結果送信部315は、例えば、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が上げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。また、相関関係評価結果送信部315は、例えば、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が下げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。
【0127】
以上説明した実施形態に係る健康管理システムによれば、管理対象の人又は動物に、疾患リスクを低減する措置を提示したり、疾患リスクを低減する措置をもたらす商品又はサービスを提示することが可能であるので、管理対象の人又は動物の健康を維持したり、疾患発症リスクを低減させたりすることが可能である。また、実施形態に係る健康管理システムによれば、低減措置や商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクの評価結果を、低減措置や商品又はサービスを特定するための相関関係にフィードバックすることが可能である。そのため、実施形態に係る健康管理システムを継続的に使用することにより、疾患発症リスクの低減に有効な措置や商品又はサービスを特定する精度を向上することが可能である。さらに、実施形態に係る健康管理システムによれば、商品又はサービスの提供者に、商品又はサービスの有効性をフィードバックすることが可能である。
【0128】
次に、
図5及び
図9に示すフローチャートを用いて、実施形態に係る健康管理方法を説明する。なお、実施形態に係る健康管理方法は、以下に示すステップの全てを含んでいなくてもよく、追加のステップを含んでいてもよく、また、ステップの順番は任意である。
【0129】
図5に示すステップS101で、リスク算出部301は、管理対象の人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。リスク算出部301が人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける方法は、特に限定されない。例えば、リスク算出部301は、バイタルデータ入力装置401から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。あるいは、リスク算出部301は、測定装置402から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。あるいは、リスク算出部301は、バイタルデータ記憶装置403から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。あるいは、リスク算出部301は、医療機関502から人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。
【0130】
ステップS102で、リスク算出部302は、疾患発症リスクデータベース303から、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を読み出す。ステップS103で、リスク算出部は、入力された管理対象の人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0131】
ステップS104で、低減措置特定部302は、リスク記憶装置304から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを読み出す。また、低減措置特定部302は、低減措置データベース305から、疾患発症リスクと低減措置との相関関係を読み出す。ステップS105で、低減措置特定部302は、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクと、疾患発症リスクと低減措置との相関関係と、に基づいて、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を特定する。低減措置特定部302は、特定した管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を、低減措置記憶装置306に保存する。
【0132】
ステップS106で、低減措置情報送信部307は、低減措置記憶装置306から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を読み出す。低減措置情報送信部307は、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に、疾患発症リスクを低減する低減措置の情報を送信する。
【0133】
ステップS107で、商品サービス特定部308は、低減措置記憶装置306から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置を読み出す。また、商品サービス特定部308は、商品サービスデータベース309から、低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。ステップS108で、商品サービス特定部308は、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置と、低減措置と商品又はサービスとの相関関係と、に基づいて、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを特定する。商品サービス特定部308は、特定した商品又はサービスを、商品サービス記憶装置310に保存する。
【0134】
ステップS109で、商品サービス情報送信部311は、商品サービス記憶装置310から、管理対象の人又は動物の疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスを読み出す。商品サービス情報送信部311は、管理対象の人又は管理対象の動物の監督者等に、疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスの情報を送信する。
【0135】
ステップS101からステップS106を継続的に繰り返してもよい。これにより、管理対象の人又は動物から、継続的にバイタルデータを継続的に取得し、管理対象の人又は動物に、疾患発症リスクを低減する低減措置の情報を継続的に提供することが可能である。また、ステップS101からステップS109を継続的に繰り返してもよい。これにより、管理対象の人又は動物から、継続的にバイタルデータを継続的に取得し、管理対象の人又は動物に、疾患発症リスクを低減する低減措置をもたらす商品又はサービスの情報を継続的に提供することが可能である。
【0136】
ステップS101からステップS106を初めて実施してから所定の期間経過した後、
図6に示すステップS201で、リスク算出部301は、低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。リスク算出部301が低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける方法は、特に限定されない。ステップS202で、リスク算出部302は、疾患発症リスクデータベース303から、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を読み出す。ステップS203で、リスク算出部は、入力された低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0137】
ステップS204で、比較部312は、リスク記憶装置304から、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。比較部312は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較し、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクに対して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0138】
ステップS205で、相関関係評価部314は、比較結果記憶装置313から、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、低減措置を実施する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、低減措置を実施した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0139】
また、
図7に示すステップS301で、リスク算出部301は、所定の期間低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータと、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータと、の入力を受け付ける。リスク算出部301が、所定の期間低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータと、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータと、の入力を受け付ける方法は、特に限定されない。
【0140】
ステップS302で、リスク算出部302は、疾患発症リスクデータベース303から、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を読み出す。
【0141】
ステップS303で、リスク算出部は、入力された所定の期間低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、所定の期間低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータの疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した所定の期間低減措置を実施した人又は動物のバイタルデータを、リスク記憶装置304に保存する。
【0142】
ステップS304で、リスク算出部は、入力された所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータの疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物のバイタルデータを、リスク記憶装置304に保存する。
【0143】
ステップS305で、比較部312は、リスク記憶装置304から、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。比較部312は、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較し、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクに対して、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0144】
ステップS306で、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、所定の期間低減措置を実施しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、所定の期間低減措置を実施した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、低減措置データベース305に保存されている疾患発症リスクと低減措置との相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0145】
ステップS101からステップS109を初めて実施してから所定の期間経過した後、
図8に示すステップS401で、リスク算出部301は、商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける。リスク算出部301が商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの入力を受け付ける方法は、特に限定されない。ステップS402で、リスク算出部302は、疾患発症リスクデータベース303から、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を読み出す。ステップS403で、リスク算出部は、入力された商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクを、リスク記憶装置304に保存する。
【0146】
ステップS404で、比較部312は、リスク記憶装置304から、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。比較部312は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較し、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクに対して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0147】
ステップS405で、相関関係評価部314は、比較結果記憶装置313から、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、商品又はサービスを利用する前の人又は動物の疾患発症リスクと比較して、商品又はサービスを利用した後の人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0148】
ステップS405で、相関関係評価結果送信部315は、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が上げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。また、相関関係評価結果送信部315は、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が下げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。
【0149】
また、
図9に示すステップS501で、リスク算出部301は、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータと、の入力を受け付ける。リスク算出部301が、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータと、の入力を受け付ける方法は、特に限定されない。
【0150】
ステップS502で、リスク算出部302は、疾患発症リスクデータベース303から、バイタルデータと疾患発症リスクとの相関関係を読み出す。
【0151】
ステップS503で、リスク算出部は、入力された所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータの疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物のバイタルデータを、リスク記憶装置304に保存する。
【0152】
ステップS504で、リスク算出部は、入力された所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータと、読み出した相関関係と、に基づいて、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータの疾患発症リスクを算出する。リスク算出部301は、算出した所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物のバイタルデータを、リスク記憶装置304に保存する。
【0153】
ステップS505で、比較部312は、リスク記憶装置304から、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を読み出す。比較部312は、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較し、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクに対して、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下しているか、上昇しているか、判断する。比較部312は、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を、比較結果記憶装置313に保存する。
【0154】
ステップS506で、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクと、を比較した結果を読み出す。相関関係評価部314は、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが低下した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げる。また、相関関係評価部314は、所定の期間商品又はサービスを利用しなかった人又は動物の疾患発症リスクと比較して、所定の期間商品又はサービスを利用した人又は動物の疾患発症リスクが上昇した場合、商品サービスデータベース309に保存されている低減措置と商品又はサービスとの相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げる。
【0155】
ステップS507で、相関関係評価結果送信部315は、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が上げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を上げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。また、相関関係評価結果送信部315は、商品サービスデータベース309から、信頼度及び/又は強度が下げられた低減措置と商品又はサービスとの相関関係を読み出す。さらに、相関関係評価結果送信部315は、相関関係の信頼度及び/又は相関関係の強度を下げたことを、商品又はサービスの提供者に送信する。
【0156】
上記のように本発明を実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
【符号の説明】
【0157】
300・・・コンピューターシステム、301・・・リスク算出部、302・・・低減措置特定部、303・・・疾患発症リスクデータベース、304・・・リスク記憶装置、305・・・低減措置データベース、306・・・低減措置記憶装置、307・・・低減措置情報送信部、308・・・商品サービス特定部、309・・・商品サービスデータベース、310・・・商品サービス記憶装置、311・・・商品サービス情報送信部、312・・・比較部、313・・・比較結果記憶装置、314・・・相関関係評価部、315・・・相関関係評価結果送信部、401・・・バイタルデータ入力装置、402・・・測定装置、403・・・バイタルデータ記憶装置、404・・・コンピューターシステム、405・・・表示装置、501・・・建物、502・・・医療機関