(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/36 20060101AFI20221101BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20221101BHJP
G06Q 50/30 20120101ALI20221101BHJP
【FI】
G01C21/36
G08G1/00 D
G06Q50/30
(21)【出願番号】P 2018224500
(22)【出願日】2018-11-30
【審査請求日】2021-02-19
(73)【特許権者】
【識別番号】500578216
【氏名又は名称】株式会社ゼンリンデータコム
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】小濱 裕士
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-154883(JP,A)
【文献】特開2005-280972(JP,A)
【文献】特開2011-174890(JP,A)
【文献】特開2012-047682(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00-21/36
G08G 1/00-99/00
G06Q 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め設定された配送計画が更新された場合、更新前の配送計画に従って物品を配送
中の車両の現在地を出発地として、前記物品の次の配送先である目的地までの経路を探索する第1の経路探索手段と、
前記第1の経路探索手段による探索結果から、前記目的地に到着する第1の予想時刻を算出する第1の算出手段と、
前記第1の算出手段により算出された第1の予想時刻が、前記目的地への到着時間幅として予め指定された指定到着時間よりも前であるか否かを判定する第1の判定手段と、
前記第1の判定手段により前記第1の予想時刻が前記指定到着時間よりも前であると判定された場合、前記車両の運転者に対して、
更新後の配送計画に含まれる配送先の中で前記物品を未だ配送していない配送
先から、前記目的地の前に経由可能な配送先を経由地として提示する提示手段と、
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の判定手段により前記第1の予想時刻が前記指定到着時間よりも前であると判定された場合、
更新後の配送計画に含まれる配送先の中で前記物品を未だ配送していない複数の配送
先から1つの配送先を経由地として選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された経由地を経由し、前記出発地から前記目的地までの経路を探索する第2の経路探索手段と、
前記第2の経路探索手段による探索結果から、前記目的地に到着する第2の予想時刻を算出する第2の算出手段と、
前記第2の算出手段により算出された第2の予想時刻が、前記指定到着時間内であるか否かを判定する第2の判定手段と、を有し、
前記提示手段は、
前記第2の判定手段により前記第2の予想時刻が、前記指定到着時間の範囲内であると判定された場合、前記目的地の前に経由可能な経由地として、前記選択手段により選択された経由地を提示する、ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の判定手段は、
前記第1の予想時刻が、前記指定到着時間の始点となる時刻よりも前であるか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の判定手段は、
前記第1の予想時刻が、前記指定到着時間の終点となる時刻よりも前であるか否かを判定する、又は、前記終点となる時刻から所定の時間だけ前の時刻よりも前であるか否かを判定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
予め設定された配送計画が更新された場合、更新前の配送計画に従って物品を配送
中の車両の現在地を出発地として、前記物品の次の配送先である目的地までの経路を探索する第1の経路探索手順と、
前記第1の経路探索手順での探索結果から、前記目的地に到着する第1の予想時刻を算出する第1の算出手順と、
前記第1の算出手順で算出された第1の予想時刻が、前記目的地への到着時間幅として予め指定された指定到着時間よりも前であるか否かを判定する第1の判定手順と、
前記第1の判定手順で前記第1の予想時刻が前記指定到着時間よりも前であると判定された場合、前記車両の運転者に対して、
更新後の配送計画に含まれる配送先の中で前記物品を未だ配送していない配送
先から、前記目的地の前に経由可能な配送先を経由地として提示する提示手順と、
をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】
予め設定された配送計画が更新された場合、更新前の配送計画に従って物品を配送
中の車両の現在地を出発地として、前記物品の次の配送先である目的地までの経路を探索する第1の経路探索手順と、
前記第1の経路探索手順での探索結果から、前記目的地に到着する第1の予想時刻を算出する第1の算出手順と、
前記第1の算出手順で算出された第1の予想時刻が、前記目的地への到着時間幅として予め指定された指定到着時間よりも前であるか否かを判定する第1の判定手順と、
前記第1の判定手順で前記第1の予想時刻が前記指定到着時間よりも前であると判定された場合、前記車両の運転者に対して、
更新後の配送計画に含まれる配送先の中で前記物品を未だ配送していない配送
先から、前記目的地の前に経由可能な配送先を経由地として提示する提示手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両等を用いて何等か物品を配送する配送サービスでは、配送先への配送時間が指定されている場合が多い。このような場合、配送時間に遅れて配送先に着くことが問題となるのはもちろんのこと、配送時間より早く配送先に着くことも問題となることがある。例えば、配送先が集荷場等である場合には、配送時間よりも早く配送先に着いたとしても、物品を受け取ってもらえないことがある。
【0003】
ここで、指定時刻に目的地に到着するような経路を探索する技術として、例えば、指定時刻に近い時刻に目的地へ到着する経路を探索する技術(例えば特許文献1)や利用者の臨む経由地を経由し、かつ、希望時刻に合せて目的地へ到着できる経路を探索する技術(例えば特許文献2)が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2012-141269号公報
【文献】特開2000-346667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の従来技術では、効率的な配送を実現することはできなかった。これに対して、例えば、指定された配送時間(以降、「指定配送時間」とも表す。)より早く配送先に到着しそうな場合に、他の配送先に物品を配送した後に当該配送先に物品を配送することができれば、当該配送先の指定配送時間を守りつつ効率的な配送を実現することができる。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、効率的な配送を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態における情報処理装置は、車両の現在地を出発地として、目的地までの経路を探索する第1の経路探索手段と、前記第1の経路探索手段による探索結果から、前記目的地に到着する第1の予想時刻を算出する第1の算出手段と、前記第1の算出手段により算出された第1の予想時刻が、前記目的地への到着時間として予め指定された指定到着時間よりも前であるか否かを判定する第1の判定手段と、前記第1の判定手段により前記第1の予想時刻が前記指定到着時間よりも前であると判定された場合、前記車両の運転者に対して、前記目的地の前に経由可能な経由地を提示する提示手段と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
効率的な配送を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態に係る配送支援システムの全体構成の一例を示す図である。
【
図2】配送順の効率化の一例を模式的に説明するための図である。
【
図3】コンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【
図4】本実施形態に係る配送支援システムの機能構成の一例を示す図である。
【
図6】配送計画リストの送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図7】配送計画リストの更新処理の一例を示すシーケンス図である。
【
図8】配送順の効率化処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態(以降、「本実施形態」と表す。)について、図面を参照しながら説明する。本実施形態では、物品を配送する車両(配送車)の効率的な配送を支援する配送支援システム1について説明する。
【0011】
なお、本実施形態では、一例として、何等かの物品(例えば、食料品や雑貨、家具、家電、材料、郵便物等の任意の物)を車両によって目的地に配送する場合に、この配送の効率化する場合について説明するが、必ずしも物品を配送する場合に限られない。本実施形態は、例えば、車両によって訪問型の機器のメンテナンスサービスを提供するような場合や車両によって人を輸送する輸送サービス等にも同様に適用することが可能である。
【0012】
また、本実施形態では、「配送」との用語を用いるが、「配送」には、目的地に対して物品を配達又は輸送するに加えて、目的地から物品を集荷することも含まれるものとする。
【0013】
<全体構成>
まず、本実施形態に係る配送支援システム1の全体構成について、
図1を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る配送支援システム1の全体構成の一例を示す図である。
【0014】
図1に示すように、本実施形態に係る配送支援システム1には、管理サーバ装置10と、1以上の配送支援端末20とが含まれる。また、管理サーバ装置10と、1以上の配送支援端末20の各々とは、例えば、インターネット等の任意の通信ネットワークNを介して通信可能に接続されている。
【0015】
管理サーバ装置10は、物品を配送する各車両の配送先を管理するコンピュータ又はコンピュータシステムである。管理サーバ装置10は、各車両の運転者が利用する配送支援端末20に対して、例えば、日次で、当該車両が当日に配送する配送先のリスト(以降、「配送計画リスト」とも表す。)を送信する。また、管理サーバ装置10は、配送計画リストが更新された場合(例えば、配送先が追加になった場合や配送先が削除された場合、配送先への指定配送時間が変更になった場合等)に、該当の配送支援端末20に保持する配送計画リストを更新するためのデータを送信する。
【0016】
配送支援端末20は、物品を配送する車両に搭載又は持ち込み可能なコンピュータである。配送支援端末20は、例えば、物品を配送する車両の運転者に対して、これら物品を配送する配送先の順番(以降、「配送順」とも表す)等の情報を提供する。このとき、配送支援端末20は、次の配送先までの到着予想時刻と、当該次の配送先の指定配送時間とに応じて、配送先の配送順を効率化した情報を運転者に提供する。なお、指定配送時間は、例えば「10:00-12:00」や「午前中」、「20:00-21:00」等のように、一般に、時間幅で表される。
【0017】
ここで、配送先の配送順を効率化するとは、次の配送先の前に配送可能な他の配送先が存在する場合には、当該他の配送先を当該次の配送先よりも前に配送するように配送順を変更することである。言い換えれば、次の配送先の前に他の配送先を経由できる場合には、当該他の配送先を経由した上で、当該次の配送先に配送するように配送順を変更することである。配送先の配送順が効率化されることで、例えば、各配送先の指定配送時間を守りつつ効率的な物品の配送を実現することができる。
【0018】
なお、配送支援端末20は、上述した配送先の配送順の他にも、配送先への経路(ルート)や当該経路に従ったナビゲーション情報等を運転者に提供してもよい。
【0019】
配送支援端末20としては、車両に搭載又は持ち込み可能な任意のコンピュータを用いることができる。例えば、スマートフォンやタブレット端末、ナビゲーション端末、各種車載機等を配送支援端末20として用いることができる。
【0020】
また、配送支援端末20が搭載又は持ち込みされる車両は任意の車両でよい。例えば、トラック等も含む自動四輪車や自動三輪車、自動二輪車であってもよいし、自転車等であってもよい。
【0021】
<配送順の効率化の概略>
ここで、配送先の配送順を効率化する場合の一例について、
図2を参照しながら説明する。
図2は、配送順の効率化の一例を模式的に説明するための図である。
【0022】
図2に示すように、例えば、現在時刻が「9:00」、次の配送先A(この配送先Aの配送順を「n」(nは1以上の整数)とする。)の指定配送時間が「10:00-12:00」、現在位置から配送先Aへの到着予想時刻が「9:45」であるとする。
【0023】
他方で、指定配送時間が「なし」で、かつ、未配送の配送先B(この配送先Bの配送順を「n´」(ただし、n´>n)とする。)が存在し、この配送先Bへは現在位置から60分掛かり、かつ、配送先Bから配送先Aへは15分掛かるものとする。
【0024】
この場合、仮に、現在位置から配送先Aに直接向かったとすれば、配送先Aには「9:45」に到着するため、配送先Aが指定配送時間以外に配送された物品の受け取りを行っていない場合、およそ15分の待ち時間が発生する。
【0025】
一方で、配送先Aの前に配送先Bに配送したとしても、配送先Aには、「10:15」に到着可能である(ただし、この例では、配送先Bでの滞在時間(例えば、物品の積み下ろしに要する時間等)を考慮していない。)。すなわち、配送先Bを経由したとしても、配送先Aには指定配送時間内に到着可能である。したがって、このような場合、配送先Bの配送順を「n」、配送先Aの配送順を「n+1」として、配送支援端末20の利用者(つまり、車両の運転者)に対して配送順を示す情報を提供する。これにより、上記のおよそ15分の待ち時間が発生せず、効率的に物品の配送が可能となる。
【0026】
このように、本実施形態に係る配送支援システム1は、次の配送先への到着予想時刻が指定配送時間前である場合で、かつ、他の配送先を経由したとしても指定配送時間に間に合う場合、当該他の配送先を経由した上で当該次の配送先に配送するように配送順を変更して、車両の運転者に提示する。これにより、上述したような効率的な物品の配送が可能となる。
【0027】
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る管理サーバ装置10及び配送支援端末20のハードウェア構成について説明する。本実施形態に係る管理サーバ装置10及び配送支援端末20は、例えば
図3に示すコンピュータ500により実現することができる。
【0028】
図3に示すコンピュータ500は、入力装置501と、表示装置502と、外部I/F503と、RAM(Random Access Memory)504と、ROM(Read Only Memory)505と、プロセッサ506と、通信I/F507と、補助記憶装置508とを有する。これら各ハードウェアは、バスBで互いに接続されている。
【0029】
入力装置501は、例えばタッチパネルや各種ボタン等であり、ユーザがコンピュータ500に各種入力を行うのに用いられる。表示装置502は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等であり、コンピュータ500の処理結果を表示する。なお、管理サーバ装置10及び配送支援端末20は、入力装置501及び表示装置502の少なくとも一方を有していなくてもよい。
【0030】
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503a等がある。コンピュータ500は、外部I/F503を介して、記録媒体503aの読み取りや書き込み等を行うことができる。記録媒体503aには、例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu-ray(登録商標) Disc、SDメモリカード、USBメモリ等がある。
【0031】
RAM504は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリである。ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。ROM505には、例えば、OS(Operating System)に関する設定情報や通信ネットワークNに接続するための設定情報等が格納されている。
【0032】
プロセッサ506は、例えばCPU(Central Processing Unit)等であり、ROM505や補助記憶装置508等からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、当該プログラムやデータに基づく処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や各種機能を実現する演算装置である。
【0033】
通信I/F507は、コンピュータ500を通信ネットワークNに接続するためのインタフェースである。コンピュータ500は、通信I/F507を介して、他の装置との間で各種データ通信を行うことができる。
【0034】
補助記憶装置508は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等であり、プログラムやデータを格納している不揮発性のメモリである。補助記憶装置508に格納されているプログラムやデータには、例えば、OS、当該OS上で動作するアプリケーションソフトウェア、本実施形態を実現する1以上のプログラム等がある。
【0035】
本実施形態に係る管理サーバ装置10及び配送支援端末20は、
図2に示すコンピュータ500のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現することができる。なお、本実施形態に係る配送支援端末20は、
図2に示すコンピュータ500のハードウェア構成に加えて、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機を有していてもよい。また、本実施形態に係る配送支援端末20は、例えば、スピーカ等の音声出力装置を有していてもよい。
【0036】
<機能構成>
次に、本実施形態に係る配送支援システム1の機能構成について、
図4を参照しながら説明する。
図4は、本実施形態に係る配送支援システム1の機能構成の一例を示す図である。
【0037】
《管理サーバ装置10》
図4に示すように、本実施形態に係る管理サーバ装置10は、送信部101を有する。送信部101は、例えば、管理サーバ装置10にインストールされた1以上のプログラムが、当該管理サーバ装置10のCPU等に実行させる処理により実現される。
【0038】
また、本実施形態に係る管理サーバ装置10は、記憶部102を有する。記憶部102は、例えば、管理サーバ装置10の補助記憶装置等を用いて実現可能である。
【0039】
記憶部102には、車両毎(つまり、車両に搭載又は持ち込みされる配送支援端末20毎)に、当該車両の配送計画リストが記憶される。これらの配送計画リストは、例えば、各車両の配送計画を管理する管理者やオペレータ等により作成及び更新される。
【0040】
送信部101は、例えば日次で、各車両に搭載されている又は持ち込みされる配送支援端末20に対して、当該車両に対応する配送計画リストを送信する。また、送信部101は、記憶部102に記憶されている配送計画リストが更新された場合、該当の配送支援端末20(つまり、更新前の配送計画リストを保持している配送支援端末20)に対して、配送計画リストを更新するためのデータ(以降、「更新データ」とも表す。)を送信する。なお、更新データは、更新後の配送計画リストと更新前の配送計画リストとの差分を示すデータであってもよいし、更新後の配送計画リストそのものであってもよい。
【0041】
《配送支援端末20》
図4に示すように、本実施形態に係る配送支援端末20は、リスト管理部201と、効率化処理部202とを有する。これら各部は、例えば、配送支援端末20にインストールされた1以上のプログラムが、当該配送支援端末20のCPU等に実行させる処理により実現される。
【0042】
また、本実施形態に係る配送支援端末20は、記憶部203を有する。記憶部203は、例えば、配送支援端末20の補助記憶装置等を用いて実現可能である。
【0043】
記憶部203には、管理サーバ装置10から受信した配送計画リストが記憶されている。なお、配送計画リストとは、配送先と、配送順と、指定配送時間とが少なくとも含まれる配送計画データによって構成されるリスト形式のデータである。配送計画リストの詳細については後述する。
【0044】
また、記憶部203には、出発地から目的地までの経路探索を行うための経路ネットワークデータが記憶されている。経路ネットワークデータとは、例えば、交差点や分岐点、道路属性が変化する箇所、道路幅が変化する箇所等の各種地点を示すノードに関する情報(以降、「ノード情報」と表す、)と、ノード間を繋ぐリンクに関する情報(以降、「リンク情報」と表す。)とが含まれるデータである。ノード情報には、例えば、ノード番号、緯度及び経度、交差点の名称(漢字及び読み)や信号機の有無等の情報が含まれている。また、リンク情報には、例えば、リンク長や座標点列、リンクのコスト、リンクの両端にあるノードのノード番号、リンクが示す道路の車線数、進行方向、高度(標高)等の情報が含まれている。
【0045】
リスト管理部201は、管理サーバ装置10から配送計画リストを受信した場合、当該配送計画リストを記憶部203に格納する。また、リスト管理部201は、管理サーバ装置10から更新データを受信した場合、記憶部203に記憶されている配送計画リストを当該更新データで更新する。
【0046】
効率化処理部202は、記憶部203に記憶されている配送計画リストの配送順を効率化する処理(配送順の効率化処理)を実行する。ここで、効率化処理部202には、経路探索部211と、到着予想時刻算出部212と、判定部213と、参照部214と、配送順変更部215とが含まれる。
【0047】
経路探索部211は、記憶部203に記憶されている経路ネットワークデータを用いて、現在地を出発地、次の配送先を目的地とした経路探索(第1の経路探索)を行う。また、経路探索部211は、記憶部203に記憶されている経路ネットワークデータを用いて、現在地を出発地、次の配送先を目的地、参照部214が参照している配送計画データが示す配送先を経由地とした経路探索(第2の経路探索)も行う。
【0048】
到着予想時刻算出部212は、経路探索部211による第1の経路探索の結果から目的地(つまり、次の配送先)への到着予想時刻(第1の到着予想時刻)を算出する。また、到着予想時刻算出部212は、経路探索部211による第2の経路探索の結果から目的地への到着予想時刻(第2の到着予想時刻)も算出する。
【0049】
判定部213は、到着予想時刻算出部212により算出された第1の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間よりも前であるか否かを判定する。また、判定部213は、到着予想時刻算出部212により算出された第2の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間内であるか否かも判定する。
【0050】
参照部214は、記憶部203に記憶されている配送計画リストを構成する配送計画データのうち、未配送の配送先を示す配送計画データを参照する。
【0051】
配送順変更部215は、第1の到着時刻が次の配送先の指定配送時間よりも前であり、かつ、第2の到着時刻が次の配送先の指定配送時間内であると判定された場合、目的地(次の配送先)と経由地との配送順を変更する。すなわち、目的地とした配送先(つまり、次の配送先)の配送順が「n」(nは1以上の整数)、経由地とした配送先の配送順が「n´」(ただし、n´>n)である場合、配送順変更部215は、経由地とした配送先の配送順を「n」、目的地とした配送先の配送順を「n+1」とする。
【0052】
《配送計画リスト》
次に、各配送支援端末20の記憶部203に記憶されている配送計画リストの一例について、
図5を参照しながら説明する。
図5は、配送計画リストの一例を示す図である。
図5に示す配送計画リストは、或る車両に搭載されている又は持ち込まれる配送支援端末20の記憶部203に記憶されている配送計画リストである。
【0053】
図5に示すように、配送計画リストは、1以上の配送計画データで構成されている。また、各配送計画データには、データ項目として、「配送順」と、「配送先」と、「指定配送時間」と、「配送物」と、「個数」と、「集荷区分」とが含まれる。
【0054】
データ項目「配送順」には、配送先への配送順が設定される。配送順としては、例えば、各配送計画データ間で重複のない1以上の整数が設定される。
【0055】
データ項目「配送先」には、配送先の名称や住所等が設定される。これらの他に、データ項目「配送先」には、例えば、配送先の位置情報や電話番号等が設定されてもよい。
【0056】
データ項目「指定配送時間」には、配送先への指定配送時間が設定される。指定配送時間は、例えば、始点時刻と、終点時刻とで決定される時間幅で設定される。例えば、指定配送時間が「10:00-12:00」である場合、始点時刻は「10:00」、終点時刻は「12:00」である。なお、指定配送時間が指定されない場合には、データ項目「指定配送時間」には「なし」が設定される。また、例えば、データ項目「指定配送時間」に「午前中」と設定されている場合には、始点時刻及び終点時刻はそれぞれ予め決められた時刻(例えば、始点時刻「9:00」、終点時刻「12:00」)とすればよい。また、データ項目「指定配送時間」には、2以上の指定配送時間が設定されてもよい。
【0057】
データ項目「配送物」には、配送先への配送物が設定される。なお、後述するデータ項目「集荷区分」に「集荷」が設定されている場合には、データ項目「配送物」には、集荷先から集荷する物が設定される。
【0058】
データ項目「個数」には、配送先へ配送する配送物の個数(又は、集荷先から集荷する物の個数)が設定される。
【0059】
データ項目「集荷区分」には、集荷先から物を集荷する場合に、「集荷」が設定される。なお、データ項目「集荷区分」に「集荷」が設定されている場合は、データ項目「配送先」には集荷先の情報が設定される。同様に、データ項目「指定配送時間」には指定集荷時間が設定される。
【0060】
このように、配送計画リストを構成する各配送計画データには、配送順や配送先、指定配送時間等の情報が含まれる。なお、各配送計画データには、これ以外にも、種々の情報が含まれていてもよい。
【0061】
<配送支援システム1の処理の詳細>
次に、本実施形態に係る配送支援システム1が実行する処理の詳細について説明する。
【0062】
《配送計画リストの送信処理》
まず、例えば日次で、各車両に搭載されている又は持ち込みされる配送支援端末20に対して、当該車両に対応する配送計画リストを送信する場合の処理について、
図6を参照しながら説明する。
図6は、配送計画リストの送信処理の一例を示すシーケンス図である。
【0063】
管理サーバ装置10の送信部101は、記憶部102に記憶されている各配送計画リストの各々を、当該配送計画リストに対応する配送支援端末20に送信する(ステップS101)。なお、どの配送計画リストがどの配送支援端末20に送信されるかは予め設定しておけばよい。
【0064】
各配送支援端末20のリスト管理部201は、管理サーバ装置10から配送計画リストを受信すると、当該配送計画リストを記憶部203に格納する(ステップS102)。そして、各配送支援端末20の効率化処理部202は、配送順の効率化処理を実行する(ステップS103)。これにより、記憶部203に記憶されている配送計画リストの配送順が効率化され、効率的な配送順での配送が可能となる。なお、配送順の効率化処理の詳細については後述する。
【0065】
《配送計画リストの更新処理》
次に、例えば或る配送計画リストが更新された場合に、当該配送計画リストに対応する配送支援端末20に対して更新データを送信する場合の処理について、
図7を参照しながら説明する。
図7は、配送計画リストの更新処理の一例を示すシーケンス図である。のあ、配送計画リストが更新される場合とは、上述したように、例えば、配送先が追加になった場合や配送先が削除された場合、配送先への指定配送時間が変更になった場合等である。
【0066】
管理サーバ装置10の送信部101は、配送計画リストの更新データを該当の配送支援端末20に送信する(ステップS201)。
【0067】
配送支援端末20のリスト管理部201は、管理サーバ装置10から更新データを受信すると、記憶部203に記憶されている配送計画リストを当該更新データで更新する(ステップS202)。すなわち、リスト管理部201は、当該更新データを用いて、記憶部203に記憶されている配送計画リストに配送計画データを追加、配送計画リストに含まれる配送計画データの削除、及び配送計画リストに含まれる配送計画データの変更のうちの少なくとも1つを行う。
【0068】
そして、配送支援端末20の効率化処理部202は、配送順の効率化処理を実行する(ステップS203)。これにより、記憶部203に記憶されている配送計画リスト(つまり、更新後の配送計画リスト)の配送順が効率化され、効率的な配送順での配送が可能となる。なお、配送順の効率化処理の詳細については後述する。
【0069】
《配送順の効率化処理》
次に、上記のステップS103及びステップS203で実行される配送順の効率化処理の詳細について、
図8を参照しながら説明する。
図8は、配送順の効率化処理の一例を示すフローチャートである。
図8では、次の配送先の配送順を「n」(nは1以上の整数)として、配送順がn-1以下の配送先は配送済みであり、配送順がn+1以上の配送先は未配送であるものとする。
【0070】
なお、配送順の効率化処理は、上記のステップS103及びステップS203以外にも、所定の時間毎(例えば5分毎)に実行されてもよい。所定の時間毎に配送順の効率化処理が実行されることで、例えば、車両が配送先に移動している間の交通状況等の変化に応じて配送順を効率化させることが可能となる。これは、交通状況等の変化によって目的地(つまり、次の配送先)への到着予想時刻も変化するためである。また、これ以外にも、例えば、配送先に物品を配送した後、次の配送先に出発する際又は次の配送先に出発する前に、配送順の効率化処理が実行されもよい。
【0071】
まず、効率化処理部202の経路探索部211は、記憶部203に記憶されている経路ネットワークデータを用いて、現在地を出発地、次の配送先を目的地とした経路探索(第1の経路探索)を行う(ステップS301)。なお、例えば、経路ネットワークデータを記憶部203に記憶しておくのではなく、所定のサーバから経路ネットワークデータを取得するようにしてもよい。
【0072】
次に、効率化処理部202の到着予想時刻算出部212は、上記のステップS301における第1の経路探索の結果から目的地(つまり、次の配送先)への到着予想時刻(第1の到着予想時刻)を算出する(ステップS302)。なお、到着予想時刻の算出方法は既知の方法を用いればよい。
【0073】
次に、効率化処理部202の判定部213は、上記のステップS302で算出された第1の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間よりも前であるか否かを判定する(ステップS303)。すなわち、判定部213は、記憶部203に記憶されている配送計画リストに含まれる配送計画データのうち、次の配送先を示す配送計画データのデータ項目「指定配送時間」を参照して、第1の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間の始点時刻よりも前であるか否かを判定する。
【0074】
なお、本実施形態では、第1の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間の始点時刻よりも前であるか否かを判定したが、例えば、第1の到着予想時刻が、当該指定配送時間の終点時刻よりも前であるか否かを判定してもよい。又は、例えば、第1の到着予想時刻が、当該指定配送時間の終点時刻から所定の時間だけ前の時刻よりも前であるか否かを判定してもよい。
【0075】
ステップS303で第1の到着予想時刻が当該指定配送時間の始点時刻より前であると判定されなかった場合、効率化処理部202は、配送順の効率化処理を終了する。この場合、これ以上、配送順を効率化することはできないためである。
【0076】
一方、ステップS303で第1の到着予想時刻が当該指定配送時間の始点時刻より前であると判定された場合、効率化処理部202の参照部214は、記憶部203に記憶されている配送計画リストを構成する配送計画データのうち、未配送の配送先を示す配送計画データを1件参照する(ステップS304)。なお、参照部214は、例えば、未配送の配送先を示す配送計画データのうち、配送順が最も小さい配送計画データを参照してもよいし、未配送の配送先を示す配送計画データの中からランダムに配送計画データを参照してもよい。又は、参照部214は、例えば、未配送の配送先を示す配送計画データのうち、現在地と最も近い配送先を示す配送計画データを参照してもよい。
【0077】
次に、効率化処理部202の経路探索部211は、記憶部203に記憶されている経路ネットワークデータを用いて、現在地を出発地、次の配送先を目的地、参照部214が参照している配送計画データが示す配送先を経由地とした経路探索(第2の経路探索)を行う(ステップS305)。
【0078】
次に、効率化処理部202の到着予想時刻算出部212は、上記のステップS305における第2の経路探索の結果から目的地(つまり、次の配送先)への到着予想時刻(第2の到着予想時刻)を算出する(ステップS306)。このとき、経由地とした配送先での滞在時間も考慮して第2の到着予想時刻が算出されてもよい。なお、到着予想時刻の算出方法は、上位のステップS302と同様の方法を用いる。
【0079】
次に、効率化処理部202の判定部213は、上記のステップS306で算出された第2の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間内であるか否かを判定する(ステップS307)。すなわち、判定部213は、記憶部203に記憶されている配送計画リストに含まれる配送計画データのうち、次の配送先を示す配送計画データのデータ項目「指定配送時間」を参照して、第2の到着予想時刻が、次の配送先の指定配送時間内(つまり、指定配送時間の始点時刻以降かつ終点時刻以前)であるか否かを判定する。
【0080】
ステップS307で第2の到着予想時刻が当該指定配送時間内であると判定されなかった場合、効率化処理部202の参照部214は、記憶部203に記憶されている配送計画リストを構成する配送計画データのうち、未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データが存在するか否かを判定する(ステップS308)。
【0081】
ステップS308で未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データが存在すると判定されなかった場合、効率化処理部202は、配送順の効率化処理を終了する。この場合、次の配送先の前に経由可能な配送先が存在せず、これ以上、配送順を効率化することはできないためである。
【0082】
一方、ステップS308で未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データが存在すると判定された場合、効率化処理部202の参照部214は、未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データを1件参照する(ステップS309)。なお、参照部214は、例えば、未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データのうち、配送順が最も小さい配送計画データを参照してもよいし、未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データの中からランダムに配送計画データを参照してもよい。又は、参照部214は、例えば、未配送の配送先を示す配送計画データで、かつ、未参照の配送計画データのうち、現在地と最も近い配送先を示す配送計画データを参照してもよい。
【0083】
そして、効率化処理部202は、ステップS305に戻る。これにより、未配送の配送先を示す配送計画データに対して、ステップS305~ステップS309が繰り返し実行される。
【0084】
一方、ステップS307で第2の到着予想時刻が当該指定配送時間内であると判定された場合、効率化処理部202の配送順変更部215は、目的地(次の配送先)と経由地との配送順を変更する(ステップS310)。すなわち、配送順変更部215は、経由地とした配送先の配送順を「n」、目的地とした次の配送先の配送順を「n+1」として、配送計画リストの配送順を変更する。
【0085】
なお、配送順変更部215は、この変更に伴って、未配送の他の配送先の配送順を適宜変更する。例えば、上記で経由地とした配送先の変更前の配送順が「n´」(ただし、n´≧n+2)である場合、配送順変更部215は、当該変更前の配送順が「n+1」以上かつ「n´-1」以下である配送先の配送順に対して「1」を加算する。一方で、例えば、上記で経由地とした配送先の変更前の配送順が「n´=n+1」である場合、配送順変更部215は、目的地とした配送先及び経由地とした配送先以外の配送先の配送順は変更する必要がない。
【0086】
以上により、本実施形態に係る配送支援端末20では、配送先の配送順を効率化させることができる。そして、配送先の配送順が効率化された場合(すなわち、上記のステップS310が実行された場合)、効率化処理部202は、配送先の配送順が変更されたことや次の配送先(つまり、経由地)までの経路等を、車両の運転者に対して提示する。このとき、運転者に提示する情報の出力形式としては任意の形式を採用することができる。例えば、ディスプレイ等の表示装置に文字や記号等として出力してもよいし、スピーカ等の音声出力装置から音声として出力してもよい。また、これらと合せて、例えば、振動等によって配送順が変更されたことが運転者に通知されてもよい。
【0087】
ここで、上述した実施形態では、次の配送先の前に他の配送先を経由することで配送順を効率化したが、例えば、他の配送先を経由できず、これ以上効率化できない場合(例えば、ステップS308でNoとなる場合)がある。このような場合、指定配送時間よりも前に次の配送先に到着してしまい、当該次の配送先で待ち時間が発生してしまうことがある。
【0088】
そこで、このような場合、例えば、次の配送先の前に、サービスエリアやパーキング等を経由するように配送順を変更してもよい。具体的には、例えば、
図9に示す配送計画リストを用いて、上記の配送順の効率化処理が行われればよい。
図9に示す配送計画リストには、データ項目「配送先」に対して、「ABCサービスエリア」等のサービスエリアや「AAAパーキング」等のパーキングが設定された配送計画データが含まれる。
【0089】
上記のステップS308でNoとなった場合、これらのサービスエリアやパーキング等がデータ項目「配送先」に設定されている配送計画データの各々を参照して上記のステップS305~ステップS309を実行する。これにより、次の配送先に指定配送時間よりも前に到着してしまう場合に、当該次の配送先の前に経由可能なサービスエリア又はパーキングを運転者に提示することができる。このため、指定配送時間よりも前に配送先に到着してしまうことによる無駄な待ち時間の発生を防止することができるようになる。
【0090】
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る配送支援システム1では、次の配送先に指定配送時間よりも前に到着してしまうような場合に、他の配送先を経由するような効率的な配送順を運転者に提示することができる。これにより、運転者は効率的な順序で物品の配送を行うことができるようになる。したがって、本実施形態に係る配送支援システム1によれば、例えば、無駄な待ち時間の発生防止や配送遅れの防止等を実現することができるようになる。
【0091】
なお、本実施形態では、上述した配送順の効率化処理を各配送支援端末20で行っているが、これに限られず、配送順の効率化処理が管理サーバ装置10で行われてもよい。この場合、配送支援端末20は、配送順の効率化処理の処理結果を管理サーバ装置10から受信し、当該処理結果を運転者に提示すればよい。
【0092】
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
【符号の説明】
【0093】
1 配送支援システム
10 管理サーバ装置
20 配送支援端末
101 送信部
102 記憶部
201 リスト管理部
202 効率化処理部
203 記憶部
211 経路探索部
212 到着予想時刻算出部
213 判定部
214 参照部
215 配送順変更部