(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】ゴキブリ捕獲器
(51)【国際特許分類】
A01M 1/14 20060101AFI20221101BHJP
【FI】
A01M1/14 E
(21)【出願番号】P 2019105825
(22)【出願日】2019-06-06
【審査請求日】2021-10-13
(73)【特許権者】
【識別番号】390020019
【氏名又は名称】レック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100092680
【氏名又は名称】入江 一郎
(72)【発明者】
【氏名】市 川 和 希
【審査官】竹中 靖典
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-350546(JP,A)
【文献】実開平04-016572(JP,U)
【文献】特開2007-209337(JP,A)
【文献】実開昭50-132588(JP,U)
【文献】特開平10-108607(JP,A)
【文献】実開昭52-066681(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01M 1/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
上方に位置する最上の層と、
下方に位置する最下の層と、
前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、
下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、
前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、
前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、
前記中間の層へゴキブリが侵入できるように、前記最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられている
ことを特徴とするゴキブリ捕獲器。
【請求項2】
上方に位置する最上の層と、
下方に位置する最下の層と、
前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、
下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、
前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、
前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、
前記最上の層、
前記最下の層、
前記中間の層は、外縁部が長方形形状であり、
前記間隔保持部材は、外縁部が長方形形状の第1、第2の側板であり、
前記第1、第2の側板は、前記最上の層、前記最下の層、前記中間の層の外側に位置し、前記第1の側板と前記第2の側板は、対向して設けられ、
載置面に前記第1の側板及び前記第2の側板の長辺部が当接して
前記本体が立設するか又は前記第1の側板及び前記第2の側板の短辺部が当接して前記本体が立設するかであり、設置場所に応じて選択できる
ことを特徴とす
るゴキブリ捕獲器。
【請求項3】
上方に位置する最上の層と、
下方に位置する最下の層と、
前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、
下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、
前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、
前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、
前記最上の層は、外縁が長方形形状であり、
前記最下の層は、外縁が長方形形状であり、
前記中間の層は、外縁が長方形形状であり、
前記最上の層の四隅にそれぞれ設けられた第1、第2、第3、第4の最上層開口部と、
前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記最下の層の外縁に開口して前記最下の層に設けられる第1、第2、第3、第4の最下層開口部と、
前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記中間の層の外縁に開口して前記中間の層に設けられる第1、第2、第3、第4の中間開口部と、
前記第1の最下層開口部の縁部及び前記第1の中間開口部の縁部に当接し、前記第1の最上層開口部より突出する第1の間隔保持部材と、
前記第2の最下層開口部の縁部及び前記第2の中間開口部の縁部に当接し、前記第2の最上層開口部より突出する第2の間隔保持部材と、
前記第3の最下層開口部の縁部及び前記第3の中間開口部の縁部に当接し、前記第3の最上層開口部より突出する第3の間隔保持部材と、
前記第4の最下層開口部の縁部及び前記第4の中間開口部の縁部に当接し、前記第4の最上層開口部より突出する第4の間隔保持部材とを備え、
載置面に前記最上の層の長辺部、前記中間の層の長辺部、及び前記最下の層の長辺部が当接して
前記本体が立設するか又は前記最上の層の短辺部、前記中間の層の短辺部、及び前記最下の層の短辺部が当接して前記本体が立設するかであり、設置場所に応じて選択できる
ことを特徴とす
るゴキブリ捕獲器。
【請求項4】
中間の層へゴキブリが侵入できるように、最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられている
ことを特徴とする請求項
2又は請求項3記載のゴキブリ捕獲器。
【請求項5】
最上の層の下面に設けられた最上粘着剤と、
中間の層の下面に設けられた中間下面粘着剤とを備えている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゴキブリ捕獲器。
【請求項6】
最上の層、最下の層、中間の層、間隔保持部材は、紙製の段ボールで形成されている
ことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のゴキブリ捕獲器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴキブリ捕獲器に係り、特に、捕獲する部位を多段に設けたゴキブリ捕獲器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴキブリ捕獲器は、天板、下側板、上側板、底板からなり、底板は粘着面、剥離紙、誘引剤で構成されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記ゴキブリ捕獲器は、ゴキブリ捕獲器の内部が見えにくいようになっている。
ところが、上記ゴキブリ捕獲器にあっては、ゴキブリを捕獲する部位が底板の上面の一層のみで捕獲する部位が少ないという問題点が生じた。
【0005】
本発明は、上記の問題点を考慮してなされたゴキブリ捕獲器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載のゴキブリ捕獲器は、上方に位置する最上の層と、下方に位置する最下の層と、前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、前記中間の層へゴキブリが侵入できるように、前記最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられているものである。
【0007】
また、請求項2記載のゴキブリ捕獲器は、上方に位置する最上の層と、下方に位置する最下の層と、前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、前記最上の層、前記最下の層、前記中間の層は、外縁部が長方形形状であり、前記間隔保持部材は、外縁部が長方形形状の第1、第2の側板であり、前記第1、第2の側板は、前記最上の層、前記最下の層、前記中間の層の外側に位置し、前記第1の側板と前記第2の側板は、対向して設けられ、載置面に前記第1の側板及び前記第2の側板の長辺部が当接して前記本体が立設するか又は前記第1の側板及び前記第2の側板の短辺部が当接して前記本体が立設するかであり、設置場所に応じて選択できるものである。
【0008】
また、請求項3記載のゴキブリ捕獲器は、上方に位置する最上の層と、下方に位置する最下の層と、前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備え、前記最上の層は、外縁が長方形形状であり、前記最下の層は、外縁が長方形形状であり、前記中間の層は、外縁が長方形形状であり、前記最上の層の四隅にそれぞれ設けられた第1、第2、第3、第4の最上層開口部と、前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記最下の層の外縁に開口して前記最下の層に設けられる第1、第2、第3、第4の最下層開口部と、前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記中間の層の外縁に開口して前記中間の層に設けられる第1、第2、第3、第4の中間開口部と、前記第1の最下層開口部の縁部及び前記第1の中間開口部の縁部に当接し、前記第1の最上層開口部より突出する第1の間隔保持部材と、前記第2の最下層開口部の縁部及び前記第2の中間開口部の縁部に当接し、前記第2の最上層開口部より突出する第2の間隔保持部材と、前記第3の最下層開口部の縁部及び前記第3の中間開口部の縁部に当接し、前記第3の最上層開口部より突出する第3の間隔保持部材と、前記第4の最下層開口部の縁部及び前記第4の中間開口部の縁部に当接し、前記第4の最上層開口部より突出する第4の間隔保持部材とを備え、載置面に前記最上の層の長辺部、前記中間の層の長辺部、及び前記最下の層の長辺部が当接して前記本体が立設するか又は前記最上の層の短辺部、前記中間の層の短辺部、及び前記最下の層の短辺部が当接して前記本体が立設するかであり、設置場所に応じて選択できるものである。
【0009】
また、請求項4記載のゴキブリ捕獲器は、請求項2又は請求項3記載のゴキブリ捕獲器において、中間の層へゴキブリが侵入できるように、最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられているものである。
【0010】
また、請求項5記載のゴキブリ捕獲器は、請求項1~3のいずれかに記載のゴキブリ捕獲器において、最上の層の下面に設けられた最上粘着剤と、中間の層の下面に設けられた中間下面粘着剤とを備えているものである。
【0011】
また、請求項6記載のゴキブリ捕獲器は、請求項1~3のいずれかに記載のゴキブリ捕獲器において、最上の層、最下の層、中間の層、間隔保持部材は、紙製の段ボールで形成されているものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のゴキブリ捕獲器によれば、上方に位置する最上の層と、下方に位置する最下の層と、前記最上の層と前記最下の層との間に設けられた中間の層と、下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、前記最下の層と前記中間の層と前記最上の層とが間隔保持部材により保持された本体と、前記最下の層の上面に設けられた最下面粘着剤と、前記中間の層の上面に設けられた中間粘着剤とを備えてなるため、捕獲する部位を最下の層、中間の層と多段に設けた分、省スペースに対応できると共に、より多くのゴキブリを捕獲することができ、しかも、最下面粘着剤のみならず、中間粘着剤と複数設けて、より多くのゴキブリを捕獲することができ、また、最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられているため、中間の層へゴキブリが侵入できるようにして、ゴキブリ捕獲器内へ多くのゴキブリを捕獲することができる。
【0013】
また、請求項2記載のゴキブリ捕獲器によれば、載置面に第1の側板及び第2の側板の長辺部が当接して本体が立設するか又は第1の側板及び第2の側板の短辺部が当接して本体が立設することができるため、設置場所に応じて選択して、本体を縦長状に、又は、本体を横長状に、設置することができ、しかも、第1の側板及び第2の側板を把持できるため、突出した部位の何れかを摘んでゴキブリ捕獲器を廃棄することができる。
【0014】
また、請求項3記載のゴキブリ捕獲器によれば、載置面に最上の層の長辺部、中間の層の長辺部、及び最下の層の長辺部が当接して本体が立設するか又は最上の層の短辺部、中間の層の短辺部、及び最下の層の短辺部が当接して本体が立設することができるため、設置場所に応じて選択して、本体を縦長状に、又は、本体を横長状に、設置することができ、しかも、最上の層は、外縁が長方形形状であり、最下の層は、外縁が長方形形状であり、中間の層は、外縁が長方形形状であり、前記最上の層の四隅にそれぞれ設けられた第1、第2、第3、第4の最上層開口部と、前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記最下の層の外縁に開口して前記最下の層に設けられる第1、第2、第3、第4の最下層開口部と、前記第1、第2、第3、第4の最上層開口部に対応すると共に、前記中間の層の外縁に開口して前記中間の層に設けられる第1、第2、第3、第4の中間開口部と、前記第1の最下層開口部の縁部及び前記第1の中間開口部の縁部に当接し、前記第1の最上層開口部より突出する第1の間隔保持部材と、前記第2の最下層開口部の縁部及び前記第2の中間開口部の縁部に当接し、前記第2の最上層開口部より突出する第2の間隔保持部材と、前記第3の最下層開口部の縁部及び前記第3の中間開口部の縁部に当接し、前記第3の最上層開口部より突出する第3の間隔保持部材と、前記第4の最下層開口部の縁部及び前記第4の中間開口部の縁部に当接し、前記第4の最上層開口部より突出する第4の間隔保持部材とを備えてなるため、多段構成のゴキブリ捕獲器を簡易に作ることができ、更に、第1、第2、第3、第4の間隔保持部材は、それぞれ第1、第2、第3、第4の最上層開口部より突出するため、突出した部位の何れかを摘んでゴキブリ捕獲器を廃棄することができ、加えて、外縁が長方形形状である最上の層、最下の層、中間の層が積層されて構成された本体の側方の4面は、開放されているため、ゴキブリ捕獲器へのゴキブリの侵入が容易で、より多くのゴキブリをゴキブリ捕獲器内に導くことができる。
【0015】
また、請求項4記載のゴキブリ捕獲器によれば、上述した請求項2又は請求項3の発明の効果に加え、最上の層にゴキブリ侵入開口部が設けられているため、中間の層へゴキブリが侵入できるようにして、ゴキブリ捕獲器内へ多くのゴキブリを捕獲することができる。
【0016】
また、請求項5記載のゴキブリ捕獲器によれば、上述した請求項1~3の発明の効果に加え、最上の層の下面に設けられた最上粘着剤と、中間の層の下面に設けられた中間下面粘着剤とを備えているため、ゴキブリ捕獲器内へ多くのゴキブリを最上粘着剤、中間下面粘着剤に加え、最上粘着剤及び中間上面粘着剤を介して捕獲することができる。
【0017】
また、請求項6記載のゴキブリ捕獲器によれば、上述した請求項1~3の発明の効果に加え、最上の層、最下の層、中間の層、間隔保持部材は、紙製の段ボールで形成されているため、ゴキブリ捕獲器内の保温性が良くゴキブリが集まり易く、捕獲後もゴキブリ捕獲器を焼却ゴミとしてそのまま廃棄することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】
図1は、本発明の一実施例のゴキブリ捕獲器の概略的斜視図である。
【
図4】
図4は、
図1のゴキブリ捕獲器を裏側から見た概略的斜視図である。
【
図5】
図5は、
図1のゴキブリ捕獲器を縦長形状に設置した状態の概略的斜視図である。
【
図6】
図6は、
図1の他の実施例のゴキブリ捕獲器の概略的斜視図である。
【
図7】
図7は、
図6の最上の層を取り外した状態の概略的斜視図である。
【
図8】
図8は、
図6の他の実施例のゴキブリ捕獲器の概略的斜視図である。
【
図11】
図11は、
図8のゴキブリ捕獲器と異なる他の実施例のゴキブリ捕獲器を縦長形状に設置した状態を撮影した写真である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本発明の一実施例のゴキブリ捕獲器を
図1乃至
図12を参照して説明する。
【0020】
図1に示すGはゴキブリ捕獲器で、ゴキブリ捕獲器Gは、上方に位置する最上の層1と、下方に位置する最下の層4と、最上の層1と最下の層4との間に設けられた中間の層5、5と、下から上に向かって水平方向に間隔を設けて、最下の層4と中間の層5、5と最上の層1とが間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)により保持された本体10とを備えてなるものである。
第1の間隔保持部材6と第2の間隔保持部材7による最下の層4と中間の層5との間隔は、例えば、5mm~10mmであり、隣接する中間の層5との間隔は、例えば、5mm~10mmであり、最上の層1と中間の層5との間隔は、例えば、5mm~10mmである。
【0021】
なお、本実施例のゴキブリ捕獲器Gは、最上の層1、中間の層5、5、最下の層4の4層の構成となっているが、本願発明にあっては、これに限らず、3層、5層等複数の任意の数の層に構成することができる。
図1に示す2は最下の層4の上面に設けられた最下面粘着剤(例えば、粘着シート)で、3は中間の層の上面に設けられた中間粘着剤(例えば、粘着シート)である。
【0022】
その結果、捕獲する部位を最下の層4、中間の層5、5と多段に設けた分、省スペースに対応できると共に、より多くのゴキブリを捕獲することができ、しかも、最下面粘着剤2のみならず、中間粘着剤3、3と複数設けて、より多くのゴキブリを捕獲することができる。
また、本実施例の最下面粘着剤2、中間粘着剤3、3は、粘着の機能のみでも良いが、望ましくは、粘着剤にゴキブリを誘引する配合した誘引剤配合粘着シートが良い。
【0023】
また、最上の層1、最下の層4、中間の層5、5、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)は、外縁部が四角形形状であるが、望ましくは、外縁部が長方形形状が良い(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7は、外縁部が長方形形状である。)。
また、第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7は、最上の層1、最下の層4、中間の層5、5の外側に位置し、対向して設けられている。
なお、6Kは、第1の間隔保持部材6に設けられた隣接する層の隙間に対応した開口部、7Kは、第2の間隔保持部材7に設けられた隣接する層の隙間に対応した開口部で、開口部6K、7Kを介してゴキブリがゴキブリ捕獲器G内に入り込み易くしている。
そして、
図1に示すように、載置面20に第1の間隔保持部材6及び第2の間隔保持部材7の長辺部が当接して本体10が立設している。また、このゴキブリ捕獲器Gは、
図5に示すように、第1の間隔保持部材6及び第2の間隔保持部材7の短辺部が当接して本体10が立設することもできる。
そのため、このゴキブリ捕獲器Gにおいては、設置場所に応じて選択して、本体10を縦長状に(
図5参照)、又は、本体10を横長状に(
図1参照)、設置することができ、しかも、第1の間隔保持部材6及び第2の間隔保持部材7を把持できるため、突出した部位の何れかを摘んでゴキブリ捕獲器Gを廃棄することができる。
【0024】
なお、上述した実施例では、最下面粘着剤2、中間粘着剤3、3は、粘着の機能のみ
でも良いが、粘着剤にゴキブリを誘引する配合した誘引剤配合粘着シートでも良いし、また、例えば、
図6及び
図7に示すように、中間粘着剤3にゴキブリを誘引する誘引剤3’、最下面粘着剤2に誘引剤(図示せず)をそれぞれ設けても良いし、また、
図8乃至
図10に示すように、誘引剤3”を、例えば、円柱体等の柱体に形成し、最下の層4に立設した柱体の誘引剤3”を中間の層5、5の開口部を介して本体10内に設けるようにしても良い。
図8乃至
図10記載の実施例にあっては、
図1乃至
図7記載の実施例と同一部分に同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】
なお、上述の実施例においては、最上の層1は、ゴキブリ侵入開口部が設けられていないが、ゴキブリ侵入開口部(図示しないが、例えば、ゴキブリが侵入できる大きさの平面視、長方形状の開口部)を設け、中間の層5へゴキブリが侵入できるようにして、ゴキブリ捕獲器G内へ多くのゴキブリを捕獲することができるようにしても良い。
【0026】
また、上述の実施例においては、最下面粘着剤2、中間粘着剤3、3と設けたものに加え、最上の層1の下面に図示しない最上粘着剤(例えば、粘着シート)を、中間の層5、5の下面に図示しない中間下面粘着剤(例えば、粘着シート)を、それぞれ設けるようにしても良い。
その結果、ゴキブリ捕獲器G内へ多くのゴキブリを最下粘着剤2、中間粘着剤3に加え、図示しない最上粘着剤及び中間下面粘着剤を介して捕獲することができる。
【0027】
また、上述の実施例においては、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)は、
図1乃至
図10記載に限らず、例えば、
図11及び
図12記載の間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7、第3の間隔保持部材8、第4の間隔保持部材9)でも良く、また、
図11及び
図12に示す実施例の最上の層1、最下の層4及び中間の層5は、外縁部が四角形(望ましくは、長方形形状)である。
【0028】
なお、上述した最上の層1、最下の層4、中間の層5、5、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)は、合成樹脂で形成しても良いが、望ましくは、紙製の段ボールで形成されているのが良い。
最上の層1、最下の層4、中間の層5、5、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)を紙製の段ボールで形成されていると、ゴキブリ捕獲器G内の保温性が良くゴキブリが集まり易く、捕獲後もゴキブリ捕獲器Gを焼却ゴミとしてそのまま廃棄することができる。
最上の層1、最下の層4、中間の層5、間隔保持部材(
図1乃至
図10記載の実施例の間隔保持部材にあっては、第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7)を紙製の段ボールで形成されていると、ゴキブリ捕獲器G内の保温性が良くゴキブリが集まり易く、捕獲後もゴキブリ捕獲器Gを焼却ゴミとしてそのまま廃棄することができる。
【0029】
即ち、
図11及び
図12に示すように、最上の層1の四隅にそれぞれ第1、第2、第3、第4の最上層開口部1A、1B、1C、1Dが設けられている。
そして、第1、第2、第3、第4の中間開口部5A、5B、5C、5Dが第1、第2、第3、第4の最上層開口部1A、1B、1C、1Dに対応すると共に、中間の層5の外縁に開口して中間の層5に設けられている。
また、第1、第2、第3、第4の最下層開口部4A、4B、4C、4Dが第1、第2、第3、第4の最上層開口部1A、1B、1C、1Dに対応すると共に、最下の層4の外縁に開口して最下の層4にが設けられている。
そして、第1の間隔保持部材6は、第1の最下層開口部4Aの縁部及び第1の中間開口部5Aの縁部に当接し、第1の最上層開口部1Aより突出している(
図11参照)。
また、第2の間隔保持部材7は、第2の最下層開口部4Bの縁部及び第2の中間開口部5Bの縁部に当接し、第2の最上層開口部4Bより突出している(
図11参照)。
また、第3の間隔保持部材8は、第3の最下層開口部4Cの縁部及び第3の中間開口部5Cの縁部に当接し、第3の最上層開口部1Cより突出している(
図11参照)。
また、第4の間隔保持部材9は、第4の最下層開口部4Dの縁部及び第4の中間開口部5Dの縁部に当接し、第4の最上層開口部5Dより突出している((
図11参照)。
そのため、多段構成のゴキブリ捕獲器Gを簡易に作ることができる。
また、第1、第2、第3、第4の間隔保持部材6、7、8、9は、それぞれ第1、第2、第3、第4の最上層開口部1A、1B、1C、1Dより突出するため、突出した部位A、B、C、Dの何れかを摘んでゴキブリ捕獲器Gを廃棄することができ、更に、外縁が四角形状である最上の層1、最下の層4、中間の層5が積層されて構成された本体10の側方の4面は、開放されているため、ゴキブリ捕獲器Gへのゴキブリの侵入が容易で、より多くのゴキブリをゴキブリ捕獲器G内に導くことができる。
【0030】
また、上述した最上の層1、最下の層4、中間の層5、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7、第3の間隔保持部材8、第4の間隔保持部材9)は、合成樹脂で形成しても良いが、望ましくは、紙製の段ボールで形成されているのが良い。
最上の層1、最下の層4、中間の層5、間隔保持部材(第1の間隔保持部材6、第2の間隔保持部材7、第3の間隔保持部材8、第4の間隔保持部材9)を紙製の段ボールで形成されていると、ゴキブリ捕獲器G内の保温性が良くゴキブリが集まり易く、捕獲後もゴキブリ捕獲器Gを焼却ゴミとしてそのまま廃棄することができる。
【0031】
また、
図12に示すように、載置面20に最上の層1の長辺部、中間の層5の長辺部及び最下の層4の長辺部が当接して本体10が立設するか又は
図11に示すように、最上の層1の短辺部、中間の層5の短辺部及び最下の層4の短辺部が当接して本体10が立設するかであり、設置場所に応じて選択して、本体10を縦長状に(
図11参照)、又は、本体10を横長状に(
図12参照)設置することができる。
【符号の説明】
【0032】
G ゴキブリ捕獲器
1 最上の層
2 最下面粘着剤
3 中間粘着剤
4 最下の層
5 中間の層
6 間隔保持部材(第1の間隔保持部材)
7 間隔保持部材(第2の間隔保持部材)
8 間隔保持部材(第3の間隔保持部材)
9 間隔保持部材(第4の間隔保持部材)
10 本体