(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】車両進入制御装置、車両進入制御システム、車両進入制御方法及び車両進入制御プログラム
(51)【国際特許分類】
G08G 1/14 20060101AFI20221101BHJP
G08G 1/09 20060101ALI20221101BHJP
E04H 6/00 20060101ALI20221101BHJP
E04H 6/42 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
G08G1/14 A
G08G1/09 F
E04H6/00 B
E04H6/42 F
(21)【出願番号】P 2020039648
(22)【出願日】2020-03-09
【審査請求日】2021-07-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】藤田 賢一
【審査官】菅家 裕輔
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-150757(JP,A)
【文献】特開2019-087161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
B60R 99/00
E04H 6/00-6/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両が駐車場に進入する入り口付近である第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定する特定部と、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定部と、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似
度が高い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を
、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入できるように制御する制御部と、
を備え、
前記決定部は、前記第二の車両特徴情報と、第二の地点に対応する駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定された前記第二の車両を駐車させる駐車範囲を決定し、
前記制御部は、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致する場合に類似度が高いと判定し、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致しない場合に類似度が低いと判定する
車両進入制御装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記類似度が低い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを阻止するように前記進入阻止装置を制御する
ことを特徴とする請求項
1に記載の車両進入制御装置。
【請求項3】
前記第一の車両の大きさの情報を含む特性情報を受信する受信部をさらに備え、
前記決定部は、前記特性情報に基づいて前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の車両進入制御装置。
【請求項4】
前記特定部は、前記第一の画像に基づいて、前記第一の車両に表示されている標識を示す情報を特定し、
前記決定部は、前記駐車範囲の決定を、さらに、前記標識を示す情報に基づいて行う
ことを特徴とする請求
項3に記載の車両進入制御装置。
【請求項5】
前記標識を示す情報は、初心運転者標識、高齢運転者標識、身体障害者標識、聴覚障害者標識を示す情報のいずれか1つ以上を含む
ことを特徴とする請求
項4に記載の車両進入制御装置。
【請求項6】
請求項1から請求
項5のいずれか1項に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【請求項7】
車両が駐車場に進入する入り口付近である第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定し、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させ、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似
度が高い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を
、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入できるように制御し、
前記第二の車両特徴情報と、第二の地点に対応する駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定した前記第二の車両を駐車させる駐車範囲を決定し、
前記制御のときに、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致する場合に類似度が高いと判定し、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致しない場合に類似度が低いと判定する
車両進入制御方法。
【請求項8】
コンピュータに、
車両が駐車場に進入する入り口付近である第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定する特定機能と、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定機能と、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似
度が高い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を
、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入できるように制御する制御機能と、
を実現させ
前記決定機能は、前記第二の車両特徴情報と、第二の地点に対応する駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定された前記第二の車両を駐車させる駐車範囲を決定し、
前記制御機能は、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致する場合に類似度が高いと判定し、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号とが合致しない場合に類似度が低いと判定する
車両進入制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両進入制御装置、車両進入制御システム、車両進入制御方法及び車両進入制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
駐車場を利用する車両に対して、車両を駐車させる領域を、車両の横幅、奥行き、及び高さに合わせて調整する技術がある。
【0003】
たとえば、特許文献1に記載の方法では、駐車場に進入した車両の横幅、奥行き、及び高さの測定値に基づいて、車両を駐車させることが可能な駐車領域を、制御サーバが決定する。さらに、表示装置は、駐車領域を示す駐車枠が路面上に表示されるように、投光器を用いて路面上に光を投光する。
【0004】
このように、特許文献1に記載の方法では、制御サーバは、車両の大きさに基づいて駐車領域を決定する。さらに、表示装置は、駐車枠が路面上に表示されるように、投光器を用いて路面上に光を投光する。このように、特許文献1に記載の方法では、車両の大きさに基づいて駐車領域が決定される。そのため、駐車領域を示す駐車枠が白線で表示されている場合など、駐車枠が固定されている場合よりも、制御サーバは、多くの車両を駐車場内に駐車させることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1に記載の方法では、複数の車両の運転者が駐車場内で駐車を試みている場合に、ある車両の駐車領域に、他の車両の運転者がその運転者の車両を誤って駐車してしまう場合がある。
【0007】
なぜなら、特許文献1に記載の方法では、複数の車両の運転者が駐車場内で駐車を試みている場合、表示装置は、複数の駐車枠を路面上に表示する。そのため、路面上に表示されている複数の駐車枠のうち、ある車両が駐車されるべき駐車領域に、駐車されるべき車両以外の他の車両の運転者が、その運転者の車両を誤って駐車する可能性がある。また、ある車両が駐車されるべき駐車領域に他の車両が駐車されている場合、当該駐車領域に本来駐車されるべきだった車両の運転者は、当該駐車領域に車両を駐車することができない。
【0008】
つまり、特許文献1に記載の方法は、ある車両が駐車されるべき駐車領域に、当該車両の運転者が当該車両を駐車できることを、保証できない。言い換えると、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できない可能性がある。
【0009】
本発明の目的は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することを可能にする、車両進入制御装置、システム、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様において、車両進入制御装置は、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する特定部と、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定部と、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定し、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する制御部と、を備える。
【0011】
また、本発明の他の態様において、車両進入制御方法は、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定し、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させ、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定し、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する。
【0012】
また、本発明の他の態様において、車両進入制御プログラムは、コンピュータに、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する特定機能と、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定機能と、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定し、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する制御機能と、を実現させる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の車両進入制御装置、システム、方法及びプログラムにより、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の第一の実施形態の車両進入制御システムの構成例を示すブロック図である。
【
図2】本発明の第一の実施形態の車両進入制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図3】本発明の第一の実施形態の車両進入制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図4】本発明の第二の実施形態の車両進入制御システムの構成例を示すブロック図である。
【
図5】本発明の第二の実施形態の第一の画像の一例を示す図である。
【
図6】本発明の第二の実施形態の第二の画像の一例を示す図である。
【
図7】本発明の第二の実施形態の車両進入制御システムを備えた駐車場の俯瞰図の一例を示す図である。
【
図8】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の車両特徴情報管理表の一例を示す図である。
【
図9】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の駐車範囲管理表の一例を示す図である。
【
図10】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の駐車範囲管理表の一例を示す図である。
【
図11】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の駐車枠表示装置管理表の一例を示す図である。
【
図12】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の車両情報表示装置管理表の一例を示す図である。
【
図13】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の駐車範囲対応表の一例を示す図である。
【
図14】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の進入阻止装置管理表の一例を示す図である。
【
図15】本発明の第二の実施形態の車両進入制御システムの動作例を示す図である。
【
図16】本発明の第二の実施形態の車両進入制御システムの動作例を示す図である。
【
図17】本発明の第二の実施形態の車両進入制御システムの動作例を示す図である。
【
図18】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図19】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図20】本発明の第二の実施形態の車両進入制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【
図21】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本実施形態の車両進入制御システムの構成例を示すブロック図である。
【0017】
本実施形態の車両進入制御システムは、車両進入制御装置1と、記憶部2と、進入阻止装置3と、を含む。
【0018】
記憶部2は、車両進入制御装置1によって駐車範囲と対応付けられた第一の車両特徴情報を記憶する。駐車範囲は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である。
【0019】
進入阻止装置3は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを物理的に阻止する。また、進入阻止装置3は、車両進入制御装置1によって制御される。たとえば、第二の車両は、駐車場内のある地点にいる車両である。
【0020】
次に、
図1を用いて、本実施形態の車両進入制御装置1の構成例を説明する。
【0021】
車両進入制御装置1は、特定部11と、決定部12と、制御部13とを含む。
【0022】
第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、特定部11は、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。たとえば、第一の地点は、車両が駐車場に進入する入り口付近である。また、たとえば、第一の車両は、車両が駐車場に進入する入り口付近にいる車両である。
【0023】
決定部12は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部2に記憶させる。
【0024】
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部13は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、制御部13は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置3を制御する。たとえば、第二の地点は、駐車場内のある地点である。
【0025】
このように車両進入制御装置1を構成することによって、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置1は、第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置1は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部2に記憶させる。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置1は、第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置1は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置3を制御する。これにより、第一の車両特徴情報と第二の車両特徴情報との類似度が低い場合に、第二の地点に対応する駐車領域に第二の車両を運転者が駐車できない状態になるように、車両進入制御装置1が進入阻止装置3を制御することが可能になる。このため、車両進入制御装置1は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0026】
次に、
図2と
図3とを用いて、本実施形態の車両進入制御装置1の動作例を説明する。
【0027】
図2は、特定部11と決定部12の動作例を示すフローチャートである。また、
図3は、制御部13の動作例を示すフローチャートである。
【0028】
まず、
図2を用いて、本実施形態の車両進入制御装置1の特定部11と決定部12の動作例を説明する。
【0029】
第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、特定部11は、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する(ステップS101)。
【0030】
決定部12は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し(ステップS102)、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部2に記憶させる。
【0031】
次に、
図3を用いて、本実施形態の車両進入制御装置1の制御部13の動作例を説明する。
【0032】
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部13は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する(ステップS201)。さらに、制御部13は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置3を制御する(ステップS202)。
【0033】
これにより、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度が低い場合に、第二の地点に対応する駐車領域に第二の車両を運転者が駐車できない状態になるように、車両進入制御装置1は、進入阻止装置3を制御することが可能になる。このため、車両進入制御装置1は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0034】
[第二の実施形態]
本発明の第二の実施形態における車両進入制御システムについて具体的に説明する。
【0035】
図4は、本実施形態の車両進入制御システムの構成例を示すブロック図である。
【0036】
本実施形態の車両進入制御システムは、撮影装置4と、車両進入制御装置5と、車両情報取得装置6と、駐車枠表示装置7と、車両情報表示装置8と、駐車領域情報表示装置9と、進入阻止装置10とを含む。なお、撮影装置4、駐車枠表示装置7、車両情報表示装置8、駐車領域情報表示装置9、進入阻止装置10の数は、各々、一つ又は二以上の複数の任意である。
【0037】
車両情報取得装置6は、測定部61と、撮影部62と、送受信部63とを含む。本実施形態の車両情報取得装置6は、第一の地点にある被測定物の測定と、第一の地点の撮影とが可能な位置に設置されている。また、車両情報取得装置6は、第一の地点にある被測定物を測定する測定部61と、第一の地点を撮影する撮影部62とを別々の装置として備えてもよい。また、車両情報取得装置6が測定部61と撮影部62とを別々の装置として備える場合、測定部61は、撮影部62によって撮影される第一の地点とは異なる、第三の地点にある被測定物を測定してもよい。
【0038】
また、車両情報取得装置6は、ゲートバーを備えてもよい。車両情報取得装置6がゲートバーを備える場合、車両進入制御装置5から、駐車場内への第一の車両の進入を許可する通知を受信した場合に、車両情報取得装置6は、ゲートバーを開けてもよい。また、車両情報取得装置6は、駐車券発券機能を備えてもよい。車両進入制御装置5については、後述する。また、本実施形態の第一の地点は、第一の車両が駐車場に進入する駐車場の入り口付近である。
【0039】
測定部61は、第一の地点にある被測定物の横幅、高さ、奥行きを測定し、横幅、高さ、奥行きの情報のいずれか一つ以上の情報を含む特性情報を生成する。具体的には、例えば、測定部62が撮影した第一の画像に基づいて、駐車場に侵入した車両の車幅、車長および車高のうち、少なくとも車幅を測定する。なお、測定部61は、赤外線センサや、ソナーセンサ、レーザー距離計などによって実現されてもよい。本実施形態の特性情報は、被測定物の横幅の情報である。たとえば、被測定物が第一の車両である場合、特性情報に含まれる横幅は、第一の車両の進行方向左端と右端との間の距離をいう。また、測定部61は、第一の地点にある被測定物の特性情報を識別する特性情報識別情報と、特性情報とを送受信部63に出力する。本実施形態の特性情報識別情報は、被測定物を測定した順に車両情報取得装置6が設定した番号である。特性情報識別情報は、測定部61で生成されてもよい。
【0040】
測定部61から特性情報識別情報と特性情報とを受信した場合に、送受信部63は、特性情報識別情報と特性情報とを対応付けて所定の記憶部に記憶させる。さらに、送受信部63は、第一の地点の撮影を撮影部62に要求する。また、送受信部63は、第一の画像の画像データを撮影部62から受信する。さらに、送受信部63は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報と、第一の画像の画像データとを車両進入制御装置5に出力する。
【0041】
撮影部62は、第一の地点を撮影する。たとえば、カメラが撮影部62に相当する。本実施形態では、送受信部63から、第一の地点の撮影を要求された場合に、撮影部62は、第一の地点を撮影する。撮影部62は、第一の地点が撮影された第一の画像の画像データを送受信部63に出力する。また、測定部62が撮影した第一の画像に基づいて駐車場に侵入した車両の車幅、車長および車高のうち、少なくとも車幅を測定する場合、撮影部62は、所定の時間が経過する度に第一の画像の画像データを測定部61に出力してもよい。
【0042】
図5に本実施形態の第一の画像の例を示す。
図5に示す第一の画像には、一連指定番号を含む自動車登録番号標(ナンバープレートともいう)1001aと初心運転者標識1002とを表示している第一の車両100aが撮影されている。
【0043】
駐車領域情報表示装置9は、車両を駐車させる駐車領域の位置の情報を表示する表示装置である。また、駐車領域情報表示装置9は、第一の地点にある第一の車両を運転する運転者に対し、駐車領域の位置の情報を表示することができる位置に設置されている。たとえば、液晶ディスプレイや電光掲示板が駐車領域情報表示装置9に相当する。具体的には、駐車領域情報表示装置9は、車両進入制御装置5から受信した駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報に基づいて、画像を表示する。本実施形態の駐車領域情報表示装置9が受信する、駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報は、駐車領域情報表示装置9に駐車領域の位置の情報を示すための画像を表示させることが可能な画像データを含む。また、駐車領域情報表示装置9が表示する画像は、車両を駐車させるべき駐車領域の位置を所定の方法で強調した駐車場の模式図であってもよい。
【0044】
駐車枠表示装置7は、駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する表示装置である。本実施形態の駐車枠表示装置7は、車両を駐車させることができる駐車場の路面に、所定の間隔で埋め込まれたLED(Light Emitting Diode)である。本実施形態では、車両進入制御装置5から駐車枠を表示させるための制御情報を受信した駐車枠表示装置7は、点灯し、駐車枠を路面上に表示する。また、たとえば、駐車枠表示装置7は、投光器であってもよい。駐車枠表示装置7が投光器である場合、駐車枠表示装置7は、駐車枠が路面上に表示されるように、路面上に光を投光する。また、駐車枠表示装置7は、駆動部を備えた、地面に埋め込まれた柵であってもよい。駐車枠表示装置7が駆動部を備えた柵である場合、駐車枠表示装置7は、車両進入制御装置5から受信した駐車枠を表示させるための制御情報に基づいて、駐車場の路面から柵を突き出すことにより、駐車領域を表示する。
【0045】
車両情報表示装置8は、駐車領域を指定する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報を表示する表示装置である。本実施形態の車両情報表示装置8は、車両進入制御装置5から受信した第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報に基づいて、第一の車両特徴情報を表示する。本実施形態では、第一の車両特徴情報は、車両のナンバープレートの数字(一連指定番号)である。たとえば、電光掲示板や、液晶ディスプレイが車両情報表示装置8に相当する。
【0046】
また、車両情報表示装置8は、投光器や地面に埋め込まれたLEDであってもよい。車両情報表示装置8が投光器である場合、車両情報表示装置8は、第一の車両特徴情報が路面上に表示されるように、路面上に光を投光する。また、車両情報表示装置8が地面に埋め込まれたLEDである場合、車両進入制御装置5から受信した第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報に基づいて、車両情報表示装置8は、点灯し、第一の車両特徴情報を路面上に表示する。また、車両情報表示装置8が投光器や地面に埋め込まれたLEDである場合、車両進入制御装置5から受信した駐車枠を表示させるための制御情報に基づいて、駐車枠を路面上に表示してもよい。つまり、車両情報表示装置8は、駐車枠表示装置7の機能を兼ね備えてもよい。
【0047】
撮影装置4は、第二の地点を撮影する。たとえば、カメラが撮影装置4に相当する。本実施形態の撮影装置4は、第二の地点が撮影された第二の画像の画像データを車両進入制御装置5に出力する。また、第二の地点は、駐車場内のある地点である。
【0048】
図6に本実施形態の第二の画像の例を示す。
図6に示す第二の画像には、一連指定番号を含むナンバープレート1001bを表示している第二の車両110bが撮影されている。
【0049】
進入阻止装置10は、車両進入制御装置5から受信した、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報に基づいて、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを、物理的に阻止する。本実施形態の進入阻止装置10は、可動部と、可動部を動かす駆動部とを備える。本実施形態の進入阻止装置10の可動部は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入することを物理的に阻止することができる位置に設置されていることを前提とする。また、車両進入制御装置5から受信した、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報、又は、進入できる状態にさせるための制御情報に基づいて、進入阻止装置10の駆動部は、可動部を動かす。
【0050】
たとえば、進入阻止装置10の可動部は、駐車場の路面上に設置されている所定の幅の板や、車両進入制御装置5によって制御された場合に駐車場の路面から突き出すことができるように駐車場の地面に埋め込まれた柵が相当する。また、車両進入制御装置5は、進入阻止装置10の可動部を用いて、駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示してもよい。具体的には、進入阻止装置10の可動部が柵であり、進入阻止装置10の可動部を用いて駐車枠を路面上に表示する場合、車両進入制御装置5から受信した駐車枠を表示させるための制御情報に基づいて、駐車領域を示すように可動部を突き出させてもよい。このように、駐車枠表示装置7が柵である場合、進入阻止装置10は、駐車枠表示装置7の機能を兼ね備えてもよい。
【0051】
次に、
図4を用いて本実施形態の車両進入制御装置5の構成例を説明する。
【0052】
車両進入制御装置5は、特定部51、決定部52、制御部53、受信部54、表示制御部55、記憶部56を含む。
【0053】
なお、
図7に本実施形態の車両進入制御システムを備えた駐車場の例を示す。また、車両進入制御装置5について、
図7に示す駐車場の例を用いて説明する。
図7の例は、本実施形態の車両進入制御システムを備えた駐車場を俯瞰した模式図である。
図7の例に示す車両進入制御システムは、進入阻止装置10a、10b、10xと、撮影装置4aと、駐車枠表示装置7a-1、7a-2、7b、7x-1、7x-2と、車両情報表示装置8a、8bと、車両情報取得装置6と、駐車領域情報表示装置9とを含む。
【0054】
また、
図7は、第一の車両100aが第一の地点にあり、第一の車両100aに対し、駐車枠表示装置7a-1と7a-2を含む一連の駐車枠表示装置7により示される駐車領域を指定する駐車範囲を、車両進入制御装置5が決定した場合の例である。また、
図7は、駐車枠表示装置7x-1、7x-2を含む一連の駐車枠表示装置7により示される駐車領域に第二の車両110xが駐車している場合の例である。また、
図7の駐車場の例に示されている駐車枠表示装置7bは、駐車枠を表示していない場合の例である。また、車両情報表示装置8aは、第一の車両100aの第一の車両特徴情報を表示している場合の車両情報表示装置8の例である。また、車両情報表示装置8bは、第一の車両特徴情報を表示していない場合の車両情報表示装置8の例である。
【0055】
また、
図7の駐車場の例に示されている進入阻止装置10a、10bは、車両進入制御装置5により、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態になるように制御された場合の進入阻止装置10の例である。また、進入阻止装置10xは、車両進入制御装置5により、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態になるように制御された場合の進入阻止装置10の例である。
【0056】
受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報と、第一の画像の画像データとを車両情報取得装置6から受信する。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを特定部51に出力する。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを決定部52に出力する。
【0057】
また、受信部54は、撮影装置4から、第二の画像の画像データを受信する。本実施形態の車両進入制御装置5は、撮影装置4と、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報とを対応付けた表を、記憶部56に予め記憶させていることを前提とする。本実施形態では、受信部54は、撮影装置4から第二の画像の画像データを受信した場合に、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報を特定する。また、受信部54は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを制御部53に出力する。
【0058】
また、受信部54は、所定の撮影装置から出力された画像データに基づいて駐車場を監視する機能を備える監視装置に、第二の画像の画像データを出力してもよい。
【0059】
特定部51は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを受信部54から受信する。第一の画像に車両が撮影されている場合に、特定部51は、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。また、特定部51は、第一の画像に車両が撮影されているか否かを、第一の画像に基づいてナンバープレートが認識されるか否かに基づいて判断してもよい。また、特定部51は、第一の画像に車両が撮影されているか否かを、その他の既知の方法で判断してもよい。また、特定部51は、特性情報識別情報と第一の車両特徴情報とを対応付けて車両特徴情報管理表の空き領域に記憶させる。また、特定部51は、第一の画像の画像データに撮影されている第一の車両に関連する特性情報識別情報を決定部52に出力する。
【0060】
たとえば、
図5に示す第一の画像に基づいて第一の車両特徴情報を特定する場合、特定部51は、第一の車両100aのナンバープレート1001aに含まれる一連指定番号である12-34を特定する。なお、第一の車両特徴情報は、ナンバープレートに含まれる地名等、ナンバープレートに含まれる任意の文字情報のいずれか1つ以上を含んでもよい。また、第一の車両特徴情報は、ナンバープレートの色、車体の色、第一の画像そのものを含んでもよい。また、第一の画像に撮影された第一の車両に関連する特性情報識別情報がCA4であり、第一の車両特徴情報として12-34が特定された場合は、
図8の車両特徴情報管理表の例の場合、4行目のレコードが特定部51によって記憶される。
【0061】
また、特定部51は、第一の画像に基づいて、第一の車両に表示されている標識を示す情報を特定してもよい。たとえば、第一の車両に表示されている標識は、初心運転者標識、高齢運転者標識、身体障害者標識、聴覚障害者標識である。また、標識を示す情報は、第一の車両に表示されている標識を特定する情報である。また、特定部51は、標識を示す情報と、第一の車両に関連する特性情報識別情報とを決定部52に出力してもよい。たとえば、
図5に示す第一の画像に基づいて標識を示す情報を特定する場合、本実施形態の特定部51は、初心運転者標識1002を特定し、標識を示す情報と特性情報識別情報とを決定部52に出力する。
【0062】
記憶部56は、車両特徴情報記憶部561と、駐車範囲記憶部562と、表示装置管理情報記憶部563と、駐車範囲対応記憶部564と、進入阻止装置管理情報記憶部565とを含む。
【0063】
車両特徴情報記憶部561は、車両特徴情報管理表を記憶する。車両特徴情報管理表は、特性情報識別情報と第一の車両特徴情報とを含む。
【0064】
図8に本実施形態の車両特徴情報管理表の例を示す。この例では、特性情報識別情報がCA1からCA4の第一の車両特徴情報が記憶されている。
【0065】
駐車範囲記憶部562は、駐車範囲管理表を記憶する。駐車範囲管理表は、駐車範囲を識別する、決定部52によって設定された駐車範囲識別情報と、駐車範囲と指定情報と特性情報識別情報とを含む。
【0066】
図9、
図10に本実施形態の駐車範囲管理表の例を示す。
図9は、特性情報識別情報がCA4の第一の車両特徴情報を特定された第一の車両に対し、駐車範囲識別情報がPA1の駐車範囲を、決定部52が決定した場合の駐車範囲管理表の例である。この例では、駐車範囲識別情報がPA1とPA2の駐車範囲が記憶されている。また、
図10は、どの第一の車両に対しても駐車範囲を決定部52が決定していない場合の駐車範囲管理表の例である。この例では、駐車範囲識別情報がPA1の駐車範囲が記憶されている。指定情報については、後述する。
【0067】
表示装置管理情報記憶部563は、駐車枠表示装置管理表と車両情報表示装置管理表とを記憶する。駐車枠表示装置管理表は、駐車枠表示装置7を識別する駐車枠表示装置識別情報と、駐車枠位置情報と、点灯情報とを含む。なお、本実施形態の駐車枠表示装置識別情報は、車両進入制御システムに含まれる駐車枠表示装置7に対し、予め設定されているものとする。また、車両情報表示装置管理表は、車両情報表示装置8を識別する車両情報表示装置識別情報と、車両情報表示位置情報と、特性情報識別情報とを含む。なお、本実施形態の車両情報表示装置識別情報は、車両進入制御システムに含まれる車両情報表示装置8に対し、予め設定されているものとする。
【0068】
図11に本実施形態の駐車枠表示装置管理表の例を示す。この例では、駐車枠表示装置識別情報がPF1からPF4の駐車枠表示装置7の駐車枠位置情報と点灯情報が記憶されている。また、駐車枠位置情報と点灯情報については、後述する。
【0069】
図12に本実施形態の車両情報表示装置管理表の例を示す。この例では、車両情報表示装置識別情報がCI1からCI3の、車両情報表示装置8の車両情報表示位置情報と、車両情報表示装置8が表示する第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報が記憶されている。なお、
図12における『-』は、データがないことを示す。車両情報表示位置情報については、後述する。
【0070】
駐車範囲対応記憶部564は、駐車範囲対応表を記憶する。駐車範囲対応表は、撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報と、第二の地点に対応する駐車領域を指定する駐車範囲である、地点対応駐車範囲とを含む。なお、本実施形態の地点識別情報は、車両進入制御システムに含まれる撮影装置4が撮影している第二の地点に対し、予め設定されているものとする。
【0071】
図13に本実施形態の駐車範囲対応表の例を示す。この例では、地点識別情報がFS1とFS2の第二の地点に対応する駐車領域を指定する駐車範囲である、地点対応駐車範囲が記憶されている。
【0072】
進入阻止装置管理情報記憶部565は、進入阻止装置管理表を記憶する。進入阻止装置管理表は、進入阻止装置10を識別する進入阻止装置識別情報と、進入阻止位置情報と進入情報とを含む。なお、本実施形態の進入阻止装置識別情報は、車両進入制御システムに含まれる進入阻止装置10に対し、予め設定されているものとする。
【0073】
図14に本実施形態の進入阻止装置管理表の例を示す。この例では、進入阻止装置識別情報がAB1とAB2の進入阻止装置10の進入情報が記憶されている。また、進入阻止位置情報と進入情報については、後述する。
【0074】
決定部52は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを受信部54から受信する。また、特定部51から第一の車両に関連する特性情報識別情報を受信した場合に、決定部52は、当該特性情報識別情報に関連する特性情報に基づいて、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する駐車範囲を決定する。
【0075】
本実施形態の決定部52は、駐車範囲管理表に記憶されている駐車領域のうち、指定情報が空きの駐車領域から駐車範囲を決定する。指定情報は、駐車範囲が示す駐車領域に駐車すべき第一の車両が指定されているか否かを示す情報である。指定情報が空きの場合、決定部52が、駐車領域に第一の車両を駐車させることができることを示す。指定情報が指定済の場合、他の第一の車両を駐車させる駐車領域として既に指定されているため、決定部52が、当該駐車領域に第一の車両を駐車させることができないことを示す。さらに、駐車枠表示装置7が駐車枠を表示することができる位置に基づいて、決定部52は、駐車範囲を決定する。また、決定部52は、駐車範囲を決定した場合に、駐車範囲管理表を更新する。また、決定部52は、駐車範囲を決定した後に表示制御部55に特性情報識別情報を出力する。
【0076】
駐車範囲は、駐車領域の高さ、奥行き、横幅を指定する情報のいずれか1つを少なくとも含む。また、本実施形態の決定部52が第一の車両に対して決定する駐車範囲は、車両の横幅と左右のドアの開閉スペースとを含む車両の横幅の方向の駐車領域を指定する情報である。本実施形態の駐車範囲は、車両進入制御装置5が基準とする所定の辺から、駐車範囲が指定する駐車領域の境目までの距離を示す。たとえば、車両進入制御装置5が基準とする所定の辺が
図7の下端である場合、基準とする所定の辺の位置を0とすると、
図7の下端から8メートルまでの駐車領域を示す駐車範囲は、『0-8.0』と示される。なお、以後の説明においても、基準となる所定の辺の位置から駐車領域の境目までの距離を用いて駐車範囲を示す。
【0077】
決定部52について、車両の横幅(2.1m)と、左右のドアを開閉するスペースを合わせて3mの幅の駐車範囲を決定する場合を例に、具体的に説明する。
図10の駐車範囲管理表の例の場合、指定情報が空きの駐車領域は、駐車範囲識別情報がPA1であり、駐車範囲が0.2-8.0で示される駐車領域である(
図10、1行目)。また、駐車範囲が0.2-3.2で示される駐車領域の境目に駐車枠を表示することができる駐車枠表示装置7が車両進入制御システムに含まれているとする。決定部52は、駐車範囲識別情報がPA1の駐車範囲である0.2-8.0から、0.2-3.2で示される駐車範囲を決定する。また、決定部52は、駐車範囲管理表の指定情報を空きから指定済に更新し、駐車範囲を0.2-8.0から0.2-3.2に更新し、さらに、駐車範囲管理表に特性情報識別情報(CA4)を記憶させる。
図9と
図10の駐車範囲管理表の例では、決定部52が駐車範囲を決定し、駐車範囲管理表を更新した場合、
図10の1行目のレコードが、
図9の1行目のレコードに更新される。さらに、決定部52は、駐車範囲識別情報としてPA1が対応付けられていた、第一の車両を駐車させる駐車範囲として指定されていない領域(駐車範囲が3.2-8.0の駐車領域)に対し、駐車範囲識別情報としてPA2を設定する。さらに、決定部52は、駐車範囲識別情報がPA2の駐車範囲(3.2-8.0)と指定情報(空き)を駐車範囲管理表に記憶させる。
図9の駐車範囲管理表の例では、2行目のレコードが記憶される。
【0078】
なお、指定情報が空きの駐車領域の大きさが、決定部52が第一の車両に対し決定した駐車領域の大きさに相当する場合、決定部52は、当該駐車領域を第一の車両が駐車すべき駐車領域として決定してもよい。決定部52は、指定情報が空きの駐車領域を第一の車両の駐車領域として決定する場合は、駐車範囲管理表の指定情報を空きから指定済に更新し、さらに、第一の車両の特性情報識別情報を記憶させる。
【0079】
また、決定部52は、駐車枠表示装置管理表に基づいて、車両進入制御システムに含まれる駐車枠表示装置7が駐車枠を表示できる位置を特定してもよい。駐車枠表示装置管理表については、後述する。
【0080】
また、車両進入制御装置5が、駐車場の高さ、奥行き、横幅など、駐車場の寸法を記憶している場合、決定部52は、駐車場の寸法と、特性情報とに基づいて、駐車範囲を決定してもよい。また、決定部52は、車両の高さ、車両の奥行きの方向の駐車領域を指定する駐車範囲を、車両の横幅の方向の駐車範囲を指定する場合と同様に決定してもよい。また、大型の車両が駐車できない駐車領域がある場合に、決定部52は、当該駐車領域に駐車させることができる小型の車両を大型の車両が駐車できない駐車領域に優先的に駐車させてもよい。このように、決定部52は、所定の条件を満たした車両を駐車させることができる駐車領域がある場合に、所定の条件を満たした車両を優先的に当該駐車領域に駐車させてもよい。
【0081】
また、決定部52は、標識を示す情報を特定部51から受信してもよい。また、標識を示す情報を受信した場合に、決定部52は、標識を示す情報が特定部51により特定された第一の車両に対して、車両の横幅と、左右のドアを開閉するスペースに加え、標識を示す情報に応じたスペースを含む駐車領域を指定する駐車範囲を決定してもよい。たとえば、標識を示す情報が身体障害者標識を含む場合、決定部52は、第一の車両に対して、車両の横幅と、左右のドアを開閉するスペースに加えて、車椅子を乗降するスペースを含む駐車領域を指定する駐車範囲を決定してもよい。
【0082】
表示制御部55は、決定部52から特性情報識別情報を受信する。表示制御部55は、駐車範囲管理表と、駐車枠表示装置管理表に基づいて、特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示することができる駐車枠表示装置7に、駐車枠を表示させるための制御情報を出力する。本実施形態の駐車枠表示装置管理表に含まれる駐車枠位置情報は、車両進入制御装置5が基準とする所定の辺を基準にした場合の、駐車枠表示装置7によって駐車枠が表示される位置の情報である。
【0083】
たとえば、表示制御部55が受信した特性情報識別情報がCA4であったとする。
図9に示す駐車範囲管理表の例では、特性情報識別情報がCA4の第一の車両が駐車すべき駐車領域を示す駐車範囲は、0.2-3.2である(
図9、1行目)。
図11に示す駐車枠表示装置管理表が記憶されている場合、表示制御部55は、駐車枠表示装置識別情報がPF1(
図11、1行目)とPF4(
図11、4行目)の駐車枠表示装置7に駐車枠を表示させるための制御情報を出力する。なぜなら、駐車枠表示装置識別情報がPF1(駐車枠位置情報が0.2)とPF4(駐車枠位置情報が3.2)の駐車枠表示装置7は、特性情報識別情報に関連する、0.2-3.2の駐車範囲で示される駐車領域の境目に駐車枠を表示することができるためである。このように、表示制御部55は、駐車領域の境目に駐車枠を表示することができる駐車枠表示装置7に、駐車枠を表示させるための制御情報を出力する。
【0084】
また、駐車枠を表示させるための制御情報を駐車枠表示装置7に出力した場合、表示制御部55は、駐車枠を表示させた駐車枠表示装置7に対応する駐車枠表示装置管理表の点灯情報をOFFからONに更新する。点灯情報は、駐車枠表示装置7が、路面上に駐車枠を表示しているか、否かを示す情報である。点灯情報がONの場合、駐車枠表示装置7が駐車枠を表示していることを示す。また、点灯情報がOFFの場合、駐車枠表示装置7が駐車枠を表示していないことを示す。
図11の駐車枠表示装置管理表の例の場合、駐車枠表示装置識別情報がPF4の駐車枠表示装置7に駐車枠を表示させるための制御情報を出力した場合、4行目のレコードが記憶される。
【0085】
さらに、表示制御部55は、駐車範囲管理表と車両情報表示装置管理表に基づいて、駐車領域を指定する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報を、当該駐車領域に表示することができる車両情報表示装置8を特定する。さらに、表示制御部55は、特定した車両情報表示装置8に、第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報を出力する。本実施形態の車両情報表示装置管理表に含まれる車両情報表示位置情報は、車両進入制御装置5が基準とする所定の辺を基準にした場合の、車両情報表示装置8によって第一の車両特徴情報が表示される位置の情報である。
【0086】
たとえば、表示制御部55が受信した特性情報識別情報がCA4であったとする。
図9に示す駐車範囲管理表の例が記憶されている場合、特性情報識別情報がCA4の第一の車両が駐車すべき駐車領域を示す駐車範囲は、0.2-3.2である(
図9、1行目)。
図12に示す車両情報表示装置管理表が記憶されている場合、車両情報表示装置識別情報がCI1(車両情報表示位置情報が2.0)の車両情報表示装置8は、駐車範囲が0.2-3.2で示される駐車領域に第一の車両特徴情報を表示できる(
図12、1行目)。そこで、表示制御部55は、車両情報表示装置識別情報がCI1の車両情報表示装置8を特定する。また、制御部53は、特定した車両情報表示装置8に、第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報を出力する。
【0087】
また、車両情報表示装置8に第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報を出力した場合、表示制御部55は、車両情報表示装置8に表示させた第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報を車両情報表示装置管理表に記憶させる。
【0088】
また、
図12の車両情報表示装置管理表の例の場合、車両情報表示装置識別情報がCI1の車両情報表示装置8に表示させた第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報がCA4の場合、1行目のレコードが記憶される。
【0089】
また、表示制御部55は、駐車範囲管理表に基づいて、受信した特性情報識別情報に関連する駐車範囲が示す駐車領域の位置の情報を含む画像を駐車領域情報表示装置9に表示させることができる画像データを作成する。また、表示制御部55は、表示制御部55が作成した画像データを含む、駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報を駐車領域情報表示装置9に出力する。
【0090】
制御部53は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを受信部54から受信する。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部53は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、制御部53は、第二の画像に車両が撮影されているか否かを、第二の画像に基づいてナンバープレートが認識されるか否かに基づいて判断してもよい。また、特定部51は、第一の画像に車両が撮影されているか否かを、その他の既知の方法で判断してもよい。
【0091】
たとえば、
図6に示す第二の画像に基づいて第二の車両特徴情報を特定する場合、本実施形態の制御部53は、第二の車両110bのナンバープレート1001bに含まれる一連指定番号である12-34を特定する。なお、第二の車両特徴情報は、ナンバープレートに含まれる地名等、ナンバープレートに含まれる任意の文字情報のいずれか1つ以上を含んでもよい。また、第二の車両特徴情報は、ナンバープレートの色、車体の色や、第二の画像そのものを含んでもよい。
【0092】
また、制御部53は、地点識別情報と対応付けられている地点対応駐車範囲に対応する第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する。地点対応駐車範囲は、第二の地点に対応する駐車領域を示す駐車範囲である。なお、本実施形態では、類似度が高い場合に、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力する。また、本実施形態の類似度が高い場合とは、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号が合致する場合である。また、本実施形態の類似度が低い場合とは、第一の車両特徴情報に含まれる一連指定番号と第二の車両特徴情報に含まれる一連指定番号が合致しない場合である。また、本実施形態の制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を出力した場合、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応付けられている特性情報識別情報を記憶部56に記憶させる。また、類似度が低い場合、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力してもよい。
【0093】
たとえば、駐車範囲が0.2-3.2で示される駐車領域に駐車すべき第一の車両の特性情報識別情報がCA4であり、第一の車両特徴情報が12-34の場合を例に、
図7を用いて説明する。また、駐車範囲が0.2-3.2で示される駐車領域を、
図7に示す駐車枠表示装置7a-1と7a-2を含む一連の駐車枠表示装置7が表示しているとする。また、
図7に示す撮影装置4aが撮影する第二の地点は、地点識別情報がFS1であるとする。また、撮影装置4aが撮影する地点識別情報がFS1の第二の地点は、0.2-3.2で示される地点対応駐車範囲に対応付けられているとする。
【0094】
制御部53は、第二の地点を撮影した第二の画像の画像データを、地点識別情報(FS1)と共に受信部54から受信する。そして、制御部53は、第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。制御部53は、地点識別情報がFS1の第二の地点に対応する地点対応駐車範囲(0.2-3.2)に対応付けられている第一の車両特徴情報を、駐車範囲管理表と、車両特徴情報管理表に基づいて特定する。地点識別情報(FS1)と対応付けられている地点対応駐車範囲(0.2-3.2)に対応する第一の車両特徴情報が12-34であり、第二の車両特徴情報が12-34である場合、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度は高い。そこで、制御部53は、駐車範囲管理表と、進入阻止装置管理表に基づいて、駐車範囲(0.2-3.2)が示す駐車領域への第二の車両の進入を阻止することが可能な進入阻止装置10を特定する。また、制御部53は、特定した進入阻止装置10に、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を出力する。
【0095】
具体的には、
図14に示す進入阻止装置管理表の例では、第二の地点に対応する駐車範囲が示す駐車領域への第二の車両の進入を阻止することが可能な進入阻止装置10は、進入阻止装置識別情報がAB1の進入阻止装置10である(
図14、1行目)。なぜなら、進入阻止装置識別情報がAB1の進入阻止装置10は、進入阻止位置情報が1.5であり、第二の地点に対応する駐車範囲(0.2-3.2)が示す駐車領域への第二の車両の進入を阻止できる位置に可動部があるからである。なお、進入阻止装置管理表に記憶されている進入阻止位置情報は、車両進入制御装置5が基準とする所定の辺を基準した場合の、進入阻止装置10の可動部の位置の情報である。また、
図7の駐車場の例では、特定部51によって、進入阻止装置10aが特定される。
【0096】
第二の地点に対応する駐車領域に第二の車両を駐車させることができる状態になるように進入阻止装置10を制御した場合、制御部53は、進入阻止装置管理表の進入情報を阻止から許可に更新する。進入情報が許可の場合、制御部53が、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入させることができる状態になるように進入阻止装置10を制御したことを示す。また、進入情報が阻止の場合、制御部53が、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入させることができない状態になるように進入阻止装置10を制御したことを示す。
【0097】
なお、第一の車両特徴情報に第一の画像が含まれ、また、第二の車両特徴情報に第二の画像が含まれる場合、制御部53は、第一の画像と第二の画像の類似度に基づいて進入阻止装置10を制御してもよい。
【0098】
また、第二の車両特徴情報と、車両特徴情報管理表に記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、決定部52は、第二の車両特徴情報を特定された第二の車両を駐車させる駐車範囲を決定してもよい。
【0099】
第二の車両特徴情報を特定された第二の車両を駐車させる駐車範囲を決定する場合、制御部53は、当該第二の車両特徴情報に対し特性情報識別情報を設定する。さらに、制御部53は、特性情報識別情報と対応付けて第二の車両特徴情報を車両特徴情報管理表に記憶させる。また、特性情報識別情報と共に、第二の車両が駐車すべき駐車領域を指定する駐車範囲を決定することを決定部52に対し要求する。
【0100】
以上説明したように車両進入制御装置5が構成される。すなわち、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部56に記憶させる。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する。これにより、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度が低い場合に、第二の地点に対応する駐車範囲に第二の車両を運転者が駐車できない状態になるように、車両進入制御装置5は、進入阻止装置10を制御することが可能になる。このため、車両進入制御装置5は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0101】
また、上述のように、本実施形態の車両進入制御装置5は、車両情報取得装置6の測定部が生成した特性情報に基づいて、駐車領域を指定する駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5は、第一の車両の大きさに基づいて、第一の車両ごとに異なる広さの駐車領域を指定することが可能になる。このため、車両進入制御装置5は、車両ごとに適した広さの駐車領域を提供することが可能になる。
【0102】
また、車両進入制御装置5は、車両に表示されている標識に基づいて、駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5は、運転者の特性に合わせた駐車領域を提供することが可能になる。
【0103】
また、車両進入制御装置5は、第二の車両特徴情報と、車両特徴情報管理表に記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、当該第二の車両の駐車領域を指定する駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5が、第一の画像に基づいて、正しく第一の車両特徴情報を特定できなかった場合に、車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0104】
また、車両進入制御装置5は、所定の撮影装置から出力された画像データに基づいて駐車場を監視する機能を備える監視装置に、第二の地点を撮影した第二の画像の画像データを出力してもよい。これにより、駐車場内に設置されている監視カメラの死角を撮影装置4が補うことが可能になる。そのため、車両進入制御装置5は、監視装置に、監視カメラで監視していた場合と比較して、駐車場内のより広い空間を監視させることが可能になる。
【0105】
[動作の説明]
次に、
図15から
図17を用いて、本実施形態の車両進入制御システムの動作例を説明する。
【0106】
図15は、車両情報取得装置6が、第一の地点にある被測定物の測定と、第一の画像の撮影とを行い、車両進入制御装置5が第一の車両に対し、駐車範囲を決定する場合の車両進入制御システムの動作例を示す。
図16は、駐車領域に車両を駐車させる場合の車両進入制御システムの動作例を示す。
図17は、駐車場から車両が出た場合の車両進入制御システムの動作例を示す。
【0107】
まず、
図15を用いて、車両情報取得装置6が、第一の地点にある被測定物の測定と、第一の画像の撮影とを行い、車両進入制御装置5が第一の車両に対し、駐車範囲を決定する場合の車両進入制御システムの動作例を説明する。
【0108】
車両情報取得装置6の測定部61は、被測定物を測定し、特性情報を生成する。また、測定部61は、特性情報を識別する特性情報識別情報と特性情報とを送受信部63に出力する。送受信部63は、特性情報識別情報と特性情報とを対応付けて所定の記憶部に記憶させる。さらに、送受信部63は、第一の地点の撮影を撮影部62に要求する。撮影部62は、送受信部63から、第一の地点の撮影を要求された場合に、第一の地点を撮影する(ステップS301)。撮影部62は、第一の画像の画像データを送受信部63に出力する。
【0109】
車両情報取得装置6の送受信部63は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報と、第一の画像の画像データとを車両進入制御装置5に出力する(ステップS302)。
【0110】
車両進入制御装置5の受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報と、第一の画像の画像データとを車両情報取得装置6から受信する。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを特定部51に出力する。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを決定部52に出力する。
【0111】
特定部51は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを、受信部54から受信する。第一の画像に車両が撮影されている場合に、特定部51は、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する(ステップS303)。また、特定部51は、特性情報識別情報と第一の車両特徴情報とを対応付けて車両特徴情報管理表の空き領域に記憶させる。また、特定部51は、第一の画像の画像データに撮影されている第一の車両に関連する特性情報識別情報を決定部52に出力する。
【0112】
決定部52は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを受信部54から受信する。また、特定部51から特性情報識別情報を受信した場合に、決定部52は、当該特性情報識別情報に関連する特性情報に基づいて、駐車範囲を決定する(ステップS304)。また、決定部52は、駐車範囲管理表を更新する。さらに、決定部52は、表示制御部55に特性情報識別情報を出力する。
【0113】
表示制御部55は、決定部52から特性情報識別情報を受信する。表示制御部55は、表示制御部55が受信した特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示することができる駐車枠表示装置7に、駐車枠を表示させるための制御情報を出力する(ステップS305)。また、表示制御部55は、駐車枠を表示させた駐車枠表示装置7に対応する駐車枠表示装置管理表の点灯情報をOFFからONに更新する。
【0114】
車両進入制御装置5から受信した駐車枠を表示させるための制御情報に基づいて、駐車枠表示装置7は、駐車枠を路面上に表示する(ステップS306)。
【0115】
車両進入制御装置5の表示制御部55は、駐車領域を指定する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報を、当該駐車領域に表示することができる車両情報表示装置8を特定する。さらに、表示制御部55は、特定した車両情報表示装置8に、第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報を出力する(ステップS307)。表示制御部55は、車両情報表示装置8に表示させた第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報を車両情報表示装置管理表に記憶させる。
【0116】
車両情報表示装置8は、車両進入制御装置5から受信した第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報に基づいて、第一の車両特徴情報を表示する(ステップS308)。
【0117】
車両進入制御装置5の表示制御部55は、受信した特性情報識別情報に関連する駐車範囲が示す駐車領域の位置の情報を含む画像を駐車領域情報表示装置9に表示させることができる画像データを作成する。また、表示制御部55は、表示制御部55が作成した画像データを含む、駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報を駐車領域情報表示装置9に出力する(ステップS309)。
【0118】
駐車領域情報表示装置9は、車両進入制御装置5から受信した駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報に基づいて、画像を表示する(ステップS310)。また、駐車領域情報表示装置9が表示する画像は、車両を駐車させるべき駐車領域の位置の情報を少なくとも含む。
【0119】
次に、
図16を用いて、駐車領域に車両を駐車させる場合の車両進入制御システムの動作例を説明する。
【0120】
撮影装置4は、第二の地点が撮影された第二の画像の画像データを車両進入制御装置5に出力する。
【0121】
車両進入制御装置5の受信部54は、撮影装置4から、第二の画像の画像データを受信する。受信部54は、撮影装置4から第二の画像の画像データを受信した場合に、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報を特定する。また、受信部54は、第二の画像の画像データと、第二の地点を識別する地点識別情報とを制御部53に出力する。
【0122】
制御部53は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを受信部54から受信する。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部53は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する(ステップS401)。
【0123】
制御部53は、地点識別情報と対応付けられている地点対応駐車範囲に対応する第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する(ステップS402)。なお、本実施形態では、類似度が高い場合に、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力する。また、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を出力した場合、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応付けられている特性情報識別情報を記憶部56に記憶させる。
【0124】
第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を車両進入制御装置5から受信した場合、進入阻止装置10の駆動部は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できるように可動部を動かす(ステップS403)。
【0125】
次に、
図17を用いて、駐車場から車両が出た場合の車両進入制御装置システムの動作例を説明する。
【0126】
車両進入制御装置5の受信部54は、撮影装置4から、第二の画像の画像データを受信する。受信部54は、撮影装置4から第二の画像の画像データを受信した場合に、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報を特定する。受信部54は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを制御部53に出力する。
【0127】
車両進入制御装置5の制御部53は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを受信部54から受信する。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部53は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。後述する二つの条件を共に満たした車両を、駐車場から出た車両として検知し(ステップS501)、特定部51は、次の動作をする。特定部51は、後述する二つの条件を共に満たした第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報と共に、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報の出力を制御部53に要求する。
【0128】
なお、駐車場から車両が出たことを検知した場合とは、次の二つの条件を共に満たす場合である。
【0129】
まず、一つ目の条件は、第二の画像に基づいて特定された第二の車両特徴情報をもつ第二の車両を、既に駐車領域に進入させていることである。第二の車両特徴情報をもつ第二の車両を、既に駐車領域に進入させている場合、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報が、記憶部56に記憶されている。制御部53は、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報が、記憶部56に記憶されている場合に、第二の車両特徴情報を特定部51に出力する。なお、第二の地点に対応付けられた駐車領域を撮影装置4が撮影できる場合、一つ目の条件は、駐車領域に駐車している第二の車両の画像から駐車場の路面の画像に、第二の画像が変化したことを制御部53が所定の方法で認識した場合であってもよい。
【0130】
また、二つ目の条件は、制御部53から受信した、一つ目の条件を満たした第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報を特定部51がさらに特定した場合である。
【0131】
制御部53は、特定部51から受信した特性情報識別情報に基づいて、特性情報識別情報に関連する駐車範囲が示す駐車領域への第二の車両の進入を阻止することができる進入阻止装置10を特定する。また、制御部53は、駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力する(ステップS502)。また、特定部51は、表示を終了させることを特性情報識別情報と共に表示制御部55に要求する。
【0132】
進入阻止装置10の駆動部は、車両進入制御装置5から受信した駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報に基づいて、可動部を動かす(ステップS503)。
【0133】
また、表示を終了させることを要求された場合に、表示制御部55は、特性情報識別情報が対応付けられている車両情報表示装置8に対し、第一の車両特徴情報の表示を終了させるための制御情報を出力する(ステップS504)。
【0134】
車両情報表示装置8は、車両進入制御装置5から受信した第一の車両特徴情報の表示を終了させるための制御情報に基づいて、第一の車両特徴情報の表示を終了する(ステップS505)。
【0135】
表示制御部55は、駐車枠表示装置管理表の点灯情報に基づき、特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示している駐車枠表示装置7に、駐車枠の表示を終了させるための制御情報を出力する(ステップS506)。また、表示制御部55は、駐車枠の表示を終了させるための制御情報を出力した駐車枠表示装置7に対応する、駐車枠表示装置管理表の点灯情報をONからOFFに更新する。なお、表示制御部55は、ステップS504とステップS506の動作を並行して行ってもよい。
【0136】
駐車枠表示装置7は、車両進入制御装置5から受信した駐車枠の表示を終了させるための制御情報に基づいて、駐車枠の表示を終了する(ステップS507)。
【0137】
表示制御部55は、ステップS504とステップS506の動作を終了した場合に、表示を終了させたことを、特性情報識別情報と共に決定部52に通知する。
【0138】
決定部52は、表示制御部55から受信した特性情報識別情報に基づいて、駐車範囲管理表を更新する(ステップS508)。
【0139】
なお、駐車場から出た車両に対応付けられていた駐車領域に隣接する駐車領域の状況は、以下の2通りである。
(1)特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域に隣接するすべての駐車領域に、第一の車両が指定されている。
(2)特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域に隣接する少なくとも1つ以上の駐車領域に、第一の車両が指定されていない。
【0140】
まず、(1)の場合、駐車場から出た車両の特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域に隣接するすべての駐車領域に第一の車両が指定されている。決定部52は、駐車範囲管理表の、特性情報識別情報に関連する駐車範囲の指定情報を指定済から空きに更新する。
【0141】
次に、(2)の場合、駐車場から出た車両の特性情報識別情報に関連する駐車範囲に隣接する少なくとも1つ以上の駐車領域に、第一の車両が指定されていない。この場合、決定部52は、駐車場から出た車両に対応付けられていた駐車領域と、第一の車両が指定されていない駐車領域とに共通の駐車範囲識別情報を設定する。また、決定部52は、共通の駐車範囲識別情報が対応付けられている複数の駐車範囲を、一纏まりの駐車範囲とみなす。または、決定部52は、駐車場から出た車両に対応付けられていた駐車領域と、第一の車両が指定されていない駐車領域とを合わせた駐車領域を示す駐車範囲に、駐車範囲識別情報を設定し、駐車範囲管理表に記憶させてもよい。
【0142】
次に、
図18から
図20を用いて、本実施形態の車両進入制御装置5の動作例を説明する。
【0143】
図18は、駐車範囲を決定する場合の車両進入制御装置5の受信部54と、特定部51と、決定部52と、表示制御部55の動作例を示す。
図19は、駐車領域に車両を駐車させる場合の車両進入制御装置5の受信部54と制御部53の動作例を示す。
図20は、駐車場から車両が出た場合の車両進入制御装置5の受信部54と、制御部53と、表示制御部55と、決定部52の動作例を示す。
【0144】
まず、
図18を用いて、駐車範囲を決定する場合の車両進入制御装置5の受信部54と、特定部51と、決定部52と、表示制御部55の動作例を説明する。
【0145】
車両進入制御装置5の受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報と、第一の画像の画像データとを車両情報取得装置6から受信する(ステップS601)。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを特定部51に出力する。また、受信部54は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを決定部52に出力する。
【0146】
特定部51は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する第一の画像の画像データとを、受信部54から受信する。第一の画像に車両が撮影されている場合に(ステップS602、YES)、特定部51は、第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する(ステップS603)。また、特定部51は、特性情報識別情報と第一の車両特徴情報とを対応付けて車両特徴情報管理表の空き領域に記憶させる。また、特定部51は、第一の画像の画像データに撮影されている第一の車両に関連する特性情報識別情報を決定部52に出力する。
【0147】
なお、第一の画像に車両が撮影されていない場合は(ステップS602、NO)、車両進入制御装置5は、ステップS603からステップS608の動作を行わない。
【0148】
決定部52は、特性情報識別情報と、当該特性情報識別情報に関連する特性情報とを受信部54から受信する。また、特定部51から特性情報識別情報を受信した場合に、決定部52は、当該特性情報識別情報に関連する特性情報に基づいて、駐車範囲を決定する(ステップS604)。決定部52は、駐車範囲を決定した場合に、駐車範囲管理表を更新する(ステップS605)。さらに、決定部52は、表示制御部55に特性情報識別情報を出力する。
【0149】
表示制御部55は、決定部52から特性情報識別情報を受信する。表示制御部55は、特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示することができる駐車枠表示装置7に、駐車枠を表示させるための制御情報を出力する(ステップS606)。また、表示制御部55は、駐車枠を表示させるための制御情報を出力した駐車枠表示装置7に対応する、駐車枠表示装置管理表の点灯情報を更新する。
【0150】
車両進入制御装置5の表示制御部55は、駐車領域を指定する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報を、当該駐車領域に表示することができる車両情報表示装置8を特定する。さらに、表示制御部55は、特定した車両情報表示装置8に、第一の車両特徴情報を表示させるための制御情報を出力する(ステップS607)。表示制御部55は、車両情報表示装置8に表示させた第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報を車両情報表示装置管理表に記憶させる。
【0151】
車両進入制御装置5の表示制御部55は、受信した特性情報識別情報に関連する駐車範囲が示す駐車領域の位置の情報を含む画像を駐車領域情報表示装置9に表示させることができる画像データを作成する。また、表示制御部55は、表示制御部55が作成した画像データを含む、駐車領域の位置の情報を表示させるための制御情報を駐車領域情報表示装置9に出力する(ステップS608)。
【0152】
また、車両情報取得装置6がゲートバーを備える場合、表示制御部55は、ステップS606からステップS608の動作を終了した後に、車両情報取得装置6に駐車場内への第一の車両の進入を許可する通知を出力してもよい。
【0153】
次に、
図19を用いて、駐車領域に車両を駐車させる場合の車両進入制御装置5の受信部54と制御部53の動作例を説明する。
【0154】
車両進入制御装置5の受信部54は、撮影装置4から、第二の画像の画像データを受信する。撮影装置4から第二の画像の画像データを受信した場合に、受信部54は、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報を特定する。また、受信部54は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを制御部53に出力する。
【0155】
制御部53は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを受信部54から受信する。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に(ステップS701、YES)、制御部53は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する(ステップS702)。
【0156】
なお、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されていない場合(ステップS701、NO)、制御部53は、ステップS702とステップS703の動作を行わない。
【0157】
また、制御部53は、地点識別情報と対応付けられている地点対応駐車範囲に対応する第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する(ステップS703)。なお、本実施形態では、類似度が高い場合に、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力する。また、制御部53は、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できる状態にさせるための制御情報を出力した場合、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応付けられている特性情報識別情報を記憶部56に記憶させる。
【0158】
また、第二の車両特徴情報と、車両特徴情報管理表に記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、制御部53は、当該第二の車両特徴情報に対し特性情報識別情報を設定してもよい。さらに、制御部53は、設定した特性情報識別情報と対応付けた第二の画像と共に、第二の車両が駐車すべき駐車領域を指定する駐車範囲を決定することを決定部52に対し要求してもよい。
【0159】
次に、
図20を用いて、駐車場から車両が出た場合の車両進入制御装置5の受信部54と制御部53と表示制御部55と決定部52の動作例を説明する。
【0160】
車両進入制御装置5の受信部54は、撮影装置4から、第二の画像の画像データを受信する。受信部54は、撮影装置4から第二の画像の画像データを受信した場合に、当該撮影装置4が撮影している第二の地点を識別する地点識別情報を特定する。受信部54は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを制御部53に出力する。
【0161】
車両進入制御装置5の制御部53は、第二の画像の画像データと地点識別情報とを受信部54から受信する。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、制御部53は、第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。後述する二つの条件を共に満たした車両を、駐車場から出た車両として検知し(ステップS801、YES)、特定部51は、次の動作をする。特定部51は、後述する二つの条件を共に満たした第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報と共に、第二の車両が第二の地点に対応する駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報の出力を制御部53に要求する。
【0162】
具体的には、駐車場から車両が出たことを検知した場合とは、次の二つの条件を共に満たす場合である。まず、一つ目の条件は、第二の画像に基づいて特定された第二の車両特徴情報をもつ第二の車両を、既に駐車領域に進入させていることである。制御部53は、第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報に対応する特性情報識別情報が、記憶部56に記憶されている場合に、第二の車両特徴情報を特定部51に出力する。また、二つ目の条件は、制御部53から受信した、一つ目の条件を満たした第二の車両特徴情報と類似度が高い第一の車両特徴情報を特定部51がさらに特定した場合である。
【0163】
駐車場から出た車両を検知しない場合(ステップS801、NO)、車両進入制御装置5の制御部53、表示制御部55、決定部52は、ステップS802からステップS805の動作を行わない。
【0164】
制御部53は、特定部51から受信した特性情報識別情報に基づいて、特性情報識別情報に関連する駐車範囲が示す駐車領域への第二の車両の進入を阻止することができる進入阻止装置10を特定する。また、制御部53は、駐車領域に進入できない状態にさせるための制御情報を進入阻止装置10に出力する(ステップS802)。また、特定部51は、表示を終了させることを特性情報識別情報と共に表示制御部55に要求する。
【0165】
また、表示を終了させることを要求された場合に、表示制御部55は、特性情報識別情報が対応付けられている車両情報表示装置8に対し、第一の車両特徴情報の表示を終了させるための制御情報を出力する(ステップS803)。
【0166】
表示制御部55は、駐車枠表示装置管理表の点灯情報に基づき、特性情報識別情報に関連する駐車範囲に対応する駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示している駐車枠表示装置7に、駐車枠の表示を終了させるための制御情報を出力する(ステップS804)。また、表示制御部55は、駐車枠の表示を終了させるための制御情報を出力した駐車枠表示装置7に対応する、駐車枠表示装置管理表の点灯情報をONからOFFに更新する。なお、表示制御部55は、ステップS803とステップS804の動作とを並行して行ってもよい。
【0167】
表示制御部55は、ステップS803とステップS804の動作を終了した場合に、表示を終了させたことを、特性情報識別情報と共に決定部52に通知する。
【0168】
決定部52は、表示制御部55から受信した特性情報識別情報に基づいて、駐車範囲管理表を更新する(ステップS805)。
【0169】
このように動作することによって、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部56に記憶させる。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する。これにより、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度が低い場合に、第二の地点に対応する駐車範囲に第二の車両を運転者が駐車できない状態になるように、車両進入制御装置5は、進入阻止装置10を制御することが可能になる。このため、車両進入制御装置5は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0170】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第一の車両特徴情報を、第一の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、駐車範囲と対応付けて第一の車両特徴情報を記憶部56に記憶させる。さらに、第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、車両進入制御装置5は、第二の車両特徴情報を、第二の画像に基づいて特定する。また、車両進入制御装置5は、第二の地点に対応する駐車範囲に対応付けられている第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、進入阻止装置10を制御する。これにより、第一の車両特徴情報と、第二の車両特徴情報との類似度が低い場合に、第二の地点に対応する駐車範囲に運転者が第二の車両を駐車できない状態になるように、車両進入制御装置5は、進入阻止装置10を制御することが可能になる。このため、車両進入制御装置5は、車両を駐車すべき駐車領域に、運転者が当該車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0171】
また、上述のように、本実施形態の車両進入制御装置5は、車両が駐車場から出たことを検知し、進入阻止装置10、駐車枠表示装置7、車両情報表示装置8を制御する。駐車場から出た車両に対する、駐車枠表示装置7による駐車枠の表示や、車両情報表示装置8による第一の車両特徴情報の表示を終了することが可能になる。これにより、駐車場内で車両の駐車を試みている運転者に対して、表示しなくともよい駐車枠や第一の車両特徴情報が表示される可能性を低減することが可能になる。
【0172】
また、車両進入制御装置5は、車両情報取得装置6の測定部が生成した特性情報に基づいて、駐車領域を指定する駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5は、第一の車両の大きさに基づいて、第一の車両ごとに異なる広さの駐車領域を指定することが可能になる。このため、車両進入制御装置5は、第一の車両ごとに適した広さの駐車領域を提供することが可能になる。
【0173】
また、車両進入制御装置5は、車両に表示されている標識に基づいて、駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5は、運転者の特性に合わせた駐車領域を提供することが可能になる。
【0174】
また、車両進入制御装置5は、第二の車両特徴情報と、車両特徴情報管理表に記憶されているすべての第一の車両特徴情報との類似度が低い場合に、当該第二の車両の駐車領域を指定する駐車範囲を決定する。これにより、車両進入制御装置5が、第一の画像に基づいて、正しく第一の車両特徴情報を特定できなかった場合に、車両を駐車できなくなる可能性を低減することが可能になる。
【0175】
また、車両進入制御装置5は、所定の撮影装置から出力された画像データに基づいて駐車場を監視する機能を備える監視装置に、第二の地点を撮影した第二の画像の画像データを出力してもよい。これにより、駐車場内に設置されている監視カメラの死角を撮影装置4が補うことが可能になる。そのため、車両進入制御装置5は、監視装置に、監視カメラで監視していた場合と比較して、駐車場内のより広い空間を監視させることが可能になる。
【0176】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における車両進入制御装置(1、5)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、車両進入制御装置は、物理的又は機能的に少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現してもよい。また、車両進入制御装置は、専用の装置として実現してもよい。また、車両進入制御装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0177】
図21は、本発明の各実施形態の車両進入制御装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95及びドライブ装置96を含む。
【0178】
たとえば、
図4の特定部51、決定部52、制御部53、表示制御部55は、演算装置93で実現することが可能である。また、受信部54は、通信インタフェース91を用いることで実現することが可能である。また、記憶部56は、記憶装置94又は不揮発性記憶装置95を用いることで実現することが可能である。
【0179】
通信インタフェース91は、各実施形態の車両進入制御装置が、有線あるいは/及び無線で外部装置と通信するための通信手段である。なお、車両進入制御装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合は、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0180】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0181】
演算装置93は、汎用のCPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0182】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0183】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0184】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に対するデータの読み取りや書き込みを処理する装置である。
【0185】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0186】
本発明の各実施形態は、たとえば、
図21に例示した情報処理装置90により車両進入制御装置を構成し、この車両進入制御装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0187】
この場合、車両進入制御装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、車両進入制御装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0188】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、車両進入制御装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して車両進入制御装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0189】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
【0190】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0191】
(付記1)
第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定する特定部と、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定部と、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する制御部と、
を備える車両進入制御装置。
【0192】
(付記2)
前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、自動車登録番号標に含まれる一連指定番号を含む
ことを特徴とする付記1に記載の車両進入制御装置。
【0193】
(付記3)
前記制御部は、前記類似度が低い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを阻止するように前記進入阻止装置を制御する
ことを特徴とする付記1又は付記2に記載の車両進入制御装置。
【0194】
(付記4)
前記決定部は、前記第二の車両特徴情報と、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての前記第一の車両特徴情報との前記類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定された前記第二の車両を駐車させる前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれか1項に記載の車両進入制御装置。
【0195】
(付記5)
前記第一の車両の大きさの情報を含む特性情報を受信する受信部をさらに備え、
前記決定部は、前記特性情報に基づいて前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれか1項に記載の車両進入制御装置。
【0196】
(付記6)
前記特定部は、前記第一の画像に基づいて、前記第一の車両に表示されている標識を示す情報を特定し、
前記決定部は、前記駐車範囲の決定を、さらに、前記標識を示す情報に基づいて行う
ことを特徴とする付記5に記載の車両進入制御装置。
【0197】
(付記7)
前記標識を示す情報は、初心運転者標識、高齢運転者標識、身体障害者標識、聴覚障害者標識を示す情報のいずれか1つ以上を含む
ことを特徴とする付記6に記載の車両進入制御装置。
【0198】
(付記8)
前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させる表示制御部をさらに備える
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれか1項に記載の車両進入制御装置。
【0199】
(付記9)
前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる表示制御部をさらに備える
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれか1項に記載の車両進入制御装置。
【0200】
(付記10)
前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる表示制御部をさらに備える
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれか1項に記載の車両進入制御装置。
【0201】
(付記11)
前記表示制御部は、前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記8に記載の車両進入制御装置。
【0202】
(付記12)
前記表示制御部は、前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記8に記載の車両進入制御装置。
【0203】
(付記13)
前記表示制御部は、前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記9に記載の車両進入制御装置。
【0204】
(付記14)
前記表示制御部は、前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させ、前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記10に記載の車両進入制御装置。
【0205】
(付記15)
付記1から付記14のいずれか1項に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0206】
(付記16)
付記5から付記7のいずれか1項に記載の車両進入制御装置と、
前記第一の地点にある被測定物の大きさの情報を含む前記特性情報を生成する車両情報取得装置と、
前記進入阻止装置と、
を備え、
前記車両進入制御装置の前記受信部は、前記第一の地点にある被測定物の大きさの情報を含む前記特性情報を前記車両情報取得装置から受信する
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0207】
(付記17)
付記8に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記駐車枠表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0208】
(付記18)
付記9に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記車両情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0209】
(付記19)
付記10に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記駐車領域情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0210】
(付記20)
付記11に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記駐車枠表示装置と、
前記車両情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0211】
(付記21)
付記12に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記駐車枠表示装置と、
前記駐車領域情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0212】
(付記22)
付記13に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記車両情報表示装置と、
前記駐車領域情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0213】
(付記23)
付記14に記載の車両進入制御装置と、
前記進入阻止装置と、
前記駐車枠表示装置と、
前記車両情報表示装置と、
前記駐車領域情報表示装置と、
を備える
ことを特徴とする車両進入制御システム。
【0214】
(付記24)
第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定し、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させ、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する
車両進入制御方法。
【0215】
(付記25)
前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、自動車登録番号標に含まれる一連指定番号を含む
ことを特徴とする付記24に記載の車両進入制御方法。
【0216】
(付記26)
前記類似度が低い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを阻止するように前記進入阻止装置を制御する
ことを特徴とする付記24又は付記25に記載の車両進入制御方法。
【0217】
(付記27)
前記第二の車両特徴情報と、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての前記第一の車両特徴情報との前記類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定された前記第二の車両を駐車させる前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記24から付記26のいずれか1項に記載の車両進入制御方法。
【0218】
(付記28)
前記第一の車両の大きさの情報を含む特性情報を受信し、
前記特性情報に基づいて前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記24から付記27のいずれか1項に記載の車両進入制御方法。
【0219】
(付記29)
前記第一の画像に基づいて、前記第一の車両に表示されている標識を示す情報を特定し、
前記駐車範囲の決定を、さらに、前記標識を示す情報に基づいて行う
ことを特徴とする付記28に記載の車両進入制御方法。
【0220】
(付記30)
前記標識を示す情報は、初心運転者標識、高齢運転者標識、身体障害者標識、聴覚障害者標識を示す情報のいずれか1つ以上を含む
ことを特徴とする付記29に記載の車両進入制御方法。
【0221】
(付記31)
前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させる
ことを特徴とする付記24から付記30のいずれか1項に記載の車両進入制御方法。
【0222】
(付記32)
前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記24から付記30のいずれか1項に記載の車両進入制御方法。
【0223】
(付記33)
前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記24から付記30のいずれか1項に記載の車両進入制御方法。
【0224】
(付記34)
前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記31に記載の車両進入制御方法。
【0225】
(付記35)
前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記31に記載の車両進入制御方法。
【0226】
(付記36)
前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記32に記載の車両進入制御方法。
【0227】
(付記37)
前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させ、前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記33に記載の車両進入制御方法。
【0228】
(付記38)
コンピュータに、
第一の地点が撮影された第一の画像に車両が撮影されている場合に、前記第一の画像に撮影されている第一の車両の特徴を示す第一の車両特徴情報を、前記第一の画像に基づいて特定する特定機能と、
前記第一の車両を駐車させる駐車領域を指定する情報である駐車範囲を決定し、前記駐車範囲と対応付けて前記第一の車両特徴情報を記憶部に記憶させる決定機能と、
第二の地点が撮影された第二の画像に車両が撮影されている場合に、前記第二の画像に撮影されている第二の車両の特徴を示す第二の車両特徴情報を、前記第二の画像に基づいて特定し、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報と、前記第二の車両特徴情報との類似度に基づいて、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを物理的に阻止する進入阻止装置を制御する制御機能と、
を実現させる車両進入制御プログラム。
【0229】
(付記39)
前記第一の車両特徴情報及び前記第二の車両特徴情報は、自動車登録番号標に含まれる一連指定番号を含む
ことを特徴とする付記38に記載の車両進入制御プログラム。
【0230】
(付記40)
前記制御機能は、前記類似度が低い場合に、前記第二の車両が前記第二の地点に対応する前記駐車領域に進入することを阻止するように前記進入阻止装置を制御する
ことを特徴とする付記38又は付記39に記載の車両進入制御プログラム。
【0231】
(付記41)
前記決定機能は、前記第二の車両特徴情報と、前記第二の地点に対応する前記駐車範囲と対応付けて記憶されているすべての前記第一の車両特徴情報との前記類似度が低い場合に、前記第二の車両特徴情報を特定された前記第二の車両を駐車させる前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記38から付記40のいずれか1項に記載の車両進入制御プログラム。
【0232】
(付記42)
前記第一の車両の大きさの情報を含む特性情報を受信する受信機能をさらに備え、
前記決定機能は、前記特性情報に基づいて前記駐車範囲を決定する
ことを特徴とする付記38から付記41のいずれか1項に記載の車両進入制御プログラム。
【0233】
(付記43)
前記特定機能は、前記第一の画像に基づいて、前記第一の車両に表示されている標識を示す情報を特定し、
前記決定機能は、前記駐車範囲の決定を、さらに、前記標識を示す情報に基づいて行う
ことを特徴とする付記42に記載の車両進入制御プログラム。
【0234】
(付記44)
前記標識を示す情報は、初心運転者標識、高齢運転者標識、身体障害者標識、聴覚障害者標識を示す情報のいずれか1つ以上を含む
ことを特徴とする付記43に記載の車両進入制御プログラム。
【0235】
(付記45)
前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させる表示制御機能をさらに備える
ことを特徴とする付記38から付記44のいずれか1項に記載の車両進入制御プログラム。
【0236】
(付記46)
前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる表示制御機能をさらに備える
ことを特徴とする付記38から付記44のいずれか1項に記載の車両進入制御プログラム。
【0237】
(付記47)
前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる表示制御機能をさらに備える
ことを特徴とする付記38から付記44のいずれか1項に記載の車両進入制御プログラム。
【0238】
(付記48)
前記表示制御機能は、前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記45に記載の車両進入制御プログラム。
【0239】
(付記49)
前記表示制御機能は、前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記45に記載の車両進入制御プログラム。
【0240】
(付記50)
前記表示制御機能は、前記駐車領域の位置の情報を表示する駐車領域情報表示装置に、前記第一の車両を駐車させるべき前記駐車領域の位置の情報を表示させる
ことを特徴とする付記46に記載の車両進入制御プログラム。
【0241】
(付記51)
前記表示制御機能は、前記駐車領域を示す駐車枠を路面上に表示する駐車枠表示装置に前記駐車枠を表示させ、前記駐車領域に前記第一の車両特徴情報を表示する車両情報表示装置に、前記駐車領域を指定する前記駐車範囲に対応付けられている前記第一の車両特徴情報を表示させる
ことを特徴とする付記47に記載の車両進入制御プログラム。
【符号の説明】
【0242】
1、5 車両進入制御装置
11、51 特定部
12、52 決定部
13、53 制御部
54 受信部
55 表示制御部
56 記憶部
561 車両特徴情報記憶部
562 駐車範囲記憶部
563 表示装置管理情報記憶部
564 駐車範囲対応記憶部
565 進入阻止装置管理情報記憶部
2 記憶部
3、10 進入阻止装置
4 撮影装置
6 車両情報取得装置
61 測定部
62 撮影部
63 送受信部
7 駐車枠表示装置
8 車両情報表示装置
9 駐車領域情報表示装置
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
100 第一の車両
110 第二の車両
1001 ナンバープレート
1002 初心運転者標識