IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

<>
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図1
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図2
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図3
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図4
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図5
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図6
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図7
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図8
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図9
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図10
  • -教育支援装置及び教育支援システム 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】教育支援装置及び教育支援システム
(51)【国際特許分類】
   G09B 5/08 20060101AFI20221101BHJP
   G09B 5/02 20060101ALI20221101BHJP
   G06Q 50/20 20120101ALI20221101BHJP
【FI】
G09B5/08
G09B5/02
G06Q50/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2020098657
(22)【出願日】2020-06-05
(65)【公開番号】P2021192082
(43)【公開日】2021-12-16
【審査請求日】2021-05-21
(73)【特許権者】
【識別番号】311012169
【氏名又は名称】NECパーソナルコンピュータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100112737
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 考晴
(74)【代理人】
【識別番号】100140914
【弁理士】
【氏名又は名称】三苫 貴織
(74)【代理人】
【識別番号】100136168
【弁理士】
【氏名又は名称】川上 美紀
(74)【代理人】
【識別番号】100172524
【弁理士】
【氏名又は名称】長田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】村田 研吾
(72)【発明者】
【氏名】鷹野 郁子
【審査官】赤坂 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-295180(JP,A)
【文献】特開2018-117377(JP,A)
【文献】川上 崇 ほか,教育用Windows PCを対象とした教員が設定可能なアプリケーション実行制御システム ,インターネットと運用技術シンポジウム,情報処理学会,2010年12月02日,1-8
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09B 5/00-7/12、19/00
G06Q 50/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
教育者によって使用される教育者端末及び学習者によって使用される学習者端末と通信可能に構成された教育支援装置であって、
前記学習者端末での起動を許可するアプリケーションを定めたアプリケーション許可情報を格納する記憶部と、
前記教育者端末において起動されているアプリケーションを特定するアプリケーション起動情報を取得する取得部と、
前記アプリケーション起動情報に基づいて、前記アプリケーション許可情報を更新する更新部と
前記アプリケーション許可情報に新規のアプリケーションの情報が追加された場合に、追加されたアプリケーションの起動要求を前記学習者端末に送信する起動要求部と
を備える教育支援装置。
【請求項2】
前記学習者端末からアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を受信した場合に、当該起動許可要求の対象となるアプリケーションが前記アプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に応じて、前記学習者端末に対して、前記起動許可要求の対象となるアプリケーションの起動を許可する起動許可部と
を備える請求項1に記載の教育支援装置。
【請求項3】
前記アプリケーション許可情報に登録されていたアプリケーション情報が削除された場合に、削除されたアプリケーションの終了要求を前記学習者端末に送信する終了要求部を備える請求項1又は請求項2に記載の教育支援装置。
【請求項4】
前記アプリケーション許可情報には、デフォルト設定として前記学習者端末での起動を常時許可する基本アプリケーション情報が登録されている請求項1からのいずれかに記載の教育支援装置。
【請求項5】
教育者によって使用される教育者端末と学習者によって使用される学習者端末とが学習者端末での起動可能なアプリケーションを制御する教育支援装置と通信可能に接続された教育支援システムであって、
前記教育支援装置は、
学習者端末での起動を許可するアプリケーションを定めたアプリケーション許可情報を格納する記憶部と、
前記学習者端末からアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を受信した場合に、当該起動許可要求の対象となるアプリケーションが前記アプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に応じて、前記学習者端末に対して、前記起動許可要求の対象となるアプリケーションの起動を許可する起動許可指令を送信する起動許可部と、
前記アプリケーション許可情報に新規のアプリケーションの情報が追加された場合に、追加されたアプリケーションの起動要求を前記学習者端末に送信する起動要求部と
を備え、
前記学習者端末は、
ユーザからの入力を受け付ける入力部と、
前記入力部からアプリケーションの起動指令が入力された場合に、起動指令の対象となるアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を送信する送信部と、
前記起動許可指令を受信した場合に、前記アプリケーションを起動させるアプリケーション制御部と
を備え
前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーションの起動要求を受信した場合に、起動要求の対象である前記アプリケーションを起動させる教育支援システム。
【請求項6】
前記教育支援装置は、
前記教育者端末において起動されているアプリケーションを特定するアプリケーション起動情報を取得する取得部と、
前記アプリケーション起動情報に基づいて、前記アプリケーション許可情報を更新する更新部と、
を備える請求項に記載の教育支援システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教育支援装置及び教育支援システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、学校等の教育機関において、タブレット端末等の可搬型端末を用いた授業が導入されつつある。このようなタブレット端末には、通常、複数の教科に関連する教材やアプリケーションがインストールされている。
従来、タブレット端末におけるアプリケーションや教材の起動は、先生の指示に従って生徒自らが行うため、例えば、生徒によっては、先生の指示に従わずに、現在行われている教科とは関係のない教材を起動させて閲覧や操作することができてしまう。
【0003】
このような状況を阻止するために、例えば、特許文献1には、他の端末にインストールされているアプリケーション情報を取得し、各アプリケーションについて利用可能な時刻を設定することにより、他の端末のアプリケーションの利用制限を行う技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2018-117377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されているように、時刻を元に制限をかける場合には、事前に利用可能なアプリケーションを時刻と関連付けて登録する必要があり、煩雑な作業が必要となる。その上、授業中に利用できるアプリケーションは登録されたアプリケーションに制限されてしまう。このため、授業の進行に応じて仮に登録されていないアプリケーションを使用する必要性が生じた場合には、即座にそのアプリケーションの利用制限を解除することが難しかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、煩雑な作業を伴わずに、教育者の要望に応じてアプリケーションの利用制限を柔軟に行うことのできる教育支援装置及び教育支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第一態様は、教育者によって使用される教育者端末及び学習者によって使用される学習者端末と通信可能に構成された教育支援装置であって、前記学習者端末での起動を許可するアプリケーションを定めたアプリケーション許可情報を格納する記憶部と、前記教育者端末において起動されているアプリケーションを特定するアプリケーション起動情報を取得する取得部と、前記アプリケーション起動情報に基づいて、前記アプリケーション許可情報を更新する更新部と、前記アプリケーション許可情報に新規のアプリケーションの情報が追加された場合に、追加されたアプリケーションの起動要求を前記学習者端末に送信する起動要求部とを備える教育支援装置である。
【0008】
本発明の第二態様は、教育者によって使用される教育者端末と学習者によって使用される学習者端末とが学習者端末での起動可能なアプリケーションを制御する教育支援装置と通信可能に接続された教育支援システムであって、前記教育支援装置は、学習者端末での起動を許可するアプリケーションを定めたアプリケーション許可情報を格納する記憶部と、前記学習者端末からアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を受信した場合に、当該起動許可要求の対象となるアプリケーションが前記アプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に応じて、前記学習者端末に対して、前記起動許可要求の対象となるアプリケーションの起動を許可する起動許可指令を送信する起動許可部と、前記アプリケーション許可情報に新規のアプリケーションの情報が追加された場合に、追加されたアプリケーションの起動要求を前記学習者端末に送信する起動要求部とを備え、前記学習者端末は、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、前記入力部からアプリケーションの起動指令が入力された場合に、起動指令の対象となるアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を送信する送信部と、前記起動許可指令を受信した場合に、前記アプリケーションを起動させるアプリケーション制御部とを備え前記アプリケーション制御部は、前記アプリケーションの起動要求を受信した場合に、起動要求の対象である前記アプリケーションを起動させる教育支援システムである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、煩雑な作業を伴わずに、教育者の要望に応じてアプリケーションの利用制限を柔軟に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の第1実施形態に係る教育支援システムの概略構成を示す図である。
図2】本発明の第1実施形態に係る教育支援装置のハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。
図3】本発明の第1実施形態に係る教育支援システムが備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
図4】本発明の第1実施形態に係る教育者端末によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図5】本発明の第1実施形態に係る教育支援装置によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図6】本発明の第1実施形態に係る教育支援装置によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図7】本発明の第1実施形態に係る学習者端末によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図8】本発明の第2実施形態に係る教育支援システムが備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
図9】本発明の第2実施形態に係る教育支援装置によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図10】本発明の第2実施形態に係る学習者端末によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
図11】本発明の第3実施形態に係る教育支援システムが備える機能の一例を示した機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔第1実施形態〕
以下に、本発明の第1実施形態に係る教育支援システムについて、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る教育支援システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、教育支援システム1は、教育支援装置10、教育者によって使用される教育者端末50、及び学習者によって使用される学習者端末60を備えている。教育支援装置10は、教育者端末50及び学習者端末60とネットワークを介して通信可能とされ、相互に情報の送受信が可能な構成とされている。ネットワークの一例として、イーサネット(Ethernet)、有線/無線LAN、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。
図1では、一台の学習者端末60を例示しているが、教育支援装置10に接続される学習者端末60の台数は、この例に限定されず、複数台の学習者端末60が教育支援装置10に接続されることとしてもよい。
【0013】
図2は、教育支援装置10のハードウェア構成の一例を示した概略構成図である。教育支援装置10は、いわゆるサーバであり、図2に一例を示すように、CPU(プロセッサ)11、CPU11が実行するプログラム(例えば、教育支援プログラム)等を記憶するための補助記憶装置12、各プログラム実行時のワーク領域として機能するメインメモリ13、ネットワークに接続するための通信デバイス14を主な構成として備え、これら各部はバスを介して接続されている。また、教育支援装置10は、キーボード等の入力部15や表示部16等を更に備えていてもよい。
上記補助記憶装置12の一例として、半導体メモリ、磁気ディスク、光磁気ディスク等が挙げられる。
【0014】
教育者端末50及び学習者端末60は、例えば、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC、タブレット端末、携帯電話端末、スマートフォン等の情報処理装置である。情報処理装置の構成は公知であるため、詳細な説明は省略するが、教育者端末50及び学習者端末60のいずれも上述した教育支援装置10と同様に、CPU、補助記憶装置、メインメモリ、通信デバイス、入力部(例えば、タッチパネル、キーボード等)、及び表示部(液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等)を主な構成として備えている。補助記憶装置には、例えば、Windows(登録商標),iOS(登録商標)、Android(登録商標)等の情報処理装置全体の制御を行うためのOS、周辺機器類をハードウェア操作するための各種ドライバ、特定業務に向けられたアプリケーション、及び各種データやファイル等が格納されている。
【0015】
次に、本実施形態に係る教育支援システム1の機能について説明する。図3は、本実施形態に係る教育支援システム1が備える機能の一例を示した機能ブロック図である。以下に示す各機能を実現するための一連の処理は、一例としてプログラム(例えば、教育支援プログラム)としてROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されており、このプログラムをCPUが読み出して実行することにより、各種機能が実現される。なお、プログラムは、教育支援装置10、教育者端末50、学習者端末60がそれぞれ備えるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に予めインストールされている形態や、他のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線又は無線による通信手段を介して配信される形態等が適用されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0016】
図3に示すように、教育者端末50は、入力部52、アプリケーション監視部53、及び通信部54を備えている。
入力部52は、ユーザ(教育者)からの入力を受け付ける。例えば、入力部52は、アプリケーションの起動指示やアプリケーションの終了指示を受け付ける。
アプリケーション監視部53は、教育者端末50で起動されたアプリケーション情報や終了されたアプリケーションを監視し、アプリケーションの起動状況に変化が生じた場合、例えば、新しいアプリケーションが起動された場合や起動していたアプリケーションが終了された場合に、起動又は終了したアプリケーションの情報を通信部54を介して教育支援装置10に送信する。
【0017】
教育支援装置10は、通信部(取得部)11、更新部22、判定部23、起動許可部24、及び記憶部25を備えている。
通信部21は、教育者端末50及び学習者端末60との間においてアプリケーションに関する情報を送受信する。
【0018】
更新部22は、教育者端末50から通信部21を介して、教育者端末50において起動又は終了されたアプリケーションの情報を取得した場合に、取得したアプリケーションの情報に基づいて、記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報を更新する。アプリケーション許可情報は、学習者端末60での起動を許可するアプリケーションを定めた、換言すると、学習者端末60での起動を許可するアプリケーションの情報が登録されている情報である。
判定部23は、学習者端末60から通信部21を介して、アプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を受信した場合に、この起動許可要求の対象となるアプリケーションがアプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する。
【0019】
起動許可部24は、判定部23の判定結果に応じて、学習者端末60に対して、起動許可要求の対象となるアプリケーションの起動を許可する。例えば、起動許可部24は、起動許可要求の対象となるアプリケーションが記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報に登録されている場合に、そのアプリケーションの起動を許可する起動許可指令を通信部21を介して学習者端末60に送信する。また、起動許可部24は、起動許可要求の対象となるアプリケーションが記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報に登録されていない場合には、そのアプリケーションの起動を許可しない起動不可指令を通信部21を介して学習者端末60に送信する。
記憶部25は、アプリケーション許可情報を格納する。
【0020】
学習者端末60は、入力部62、アプリケーション制御部63、及び通信部64を備えている。
入力部62は、ユーザ(学習者)からの入力を受け付ける。例えば、入力部62は、アプリケーションの起動指示やアプリケーションの終了指示を受け付ける。
アプリケーション制御部63は、入力部62からアプリケーションの起動指示が入力された場合に、起動指令の対象となるアプリケーションの起動許可要求を通信部64を介して教育支援装置10に送信する。また、アプリケーション制御部63は、上記アプリケーションの起動許可要求に対して、教育支援装置10からアプリケーションの起動許可指令を通信部64を介して受信した場合に、対象となるアプリケーションを起動させる。
【0021】
また、アプリケーション制御部63は、入力部62からアプリケーションの終了指示が入力された場合に、終了指示を受けたアプリケーションを終了させる。なお、アプリケーションの終了についても、アプリケーションの起動と同様に、アプリケーションの終了許可要求を教育支援装置10に送信することとし、教育支援装置10から終了許可指令を受信した場合に、アプリケーションを終了することとしてもよい。
【0022】
次に、本実施形態に係る教育支援システム1を構成する教育者端末50、教育支援装置10、及び学習者端末60によって実行される教育支援処理について、図4図7を参照して説明する。
【0023】
図4は、教育者端末50によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。以下に示す処理は、プログラム(例えば、教育支援プログラム)として教育者端末50が備えるROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されており、このプログラムをCPUが読み出して実行する。また、教育者端末50は、図4に示した処理を所定のタイミング又は所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0024】
まず、新たなアプリケーションが起動されたか否かを判定する(SA1)。この結果、新たなアプリケーションが起動されていなかった場合には(SA1:NO)、ステップSA3に移行する。一方、新たなアプリケーションが起動された場合には(SA1:YES)、起動されたアプリケーションの起動情報(アプリケーション起動情報)を教育支援装置10に送信する(SA2)。
【0025】
続いて、起動していたアプリケーションが終了されたか否かを判定する(SA3)。この結果、終了されたアプリケーションがなければ(SA3:NO)、本処理を終了する。一方、終了されたアプリケーションがあった場合には(SA3:YES)、終了されたアプリケーションの終了情報を教育支援装置10に送信し(SA4)、本処理を終了する。
【0026】
次に、教育支援装置10によって実行される処理について図5及び図6を参照して説明する。図5は、教育者端末50から受信する情報に基づいて行われる処理の一例を示したフローチャートであり、図6は学習者端末60から受信する情報に基づいて行われる処理の手順の一例を示したフローチャートである。
以下に示す処理は、いずれもプログラム(例えば、教育支援プログラム)として補助記憶装置12(図1参照)に格納されており、このプログラムをCPU11が読み出して実行する。教育支援装置10は、図5及び図6に示した処理を所定のタイミング又は所定の時間間隔で繰り返し実行する。また、図5及び図6は、並行して実行されてもよいし、時間をずらして交互に実行されてもよい。
【0027】
まず、図5に示した処理について説明する。
教育支援装置10は、教育者端末50からアプリケーションの起動情報を受信したか否かを判定する(SB1)。この結果、アプリケーションの起動情報を教育者端末50から受信していない場合には(SB1:NO)、ステップSB3に移行する。一方、アプリケーションの起動情報を受信した場合には(SB1:YES)、起動されたアプリケーションの情報をアプリケーション許可情報に追加登録し、アプリケーション許可情報を更新する(SB3)。
【0028】
続いて、教育者端末50からアプリケーションの終了情報を受信したか否かを判定する(SB3)。この結果、アプリケーションの終了情報を教育者端末50から受信していない場合には(SB3:NO)、本処理を終了する。一方、アプリケーションの終了情報を受信した場合には(SB3:YES)、終了されたアプリケーションの情報をアプリケーション許可情報から削除し、アプリケーション許可情報を更新し(SB4)、本処理を終了する。
【0029】
次に、図6に示した処理について説明する。
教育支援装置10は、学習者端末60からアプリケーションの起動の許可を求める起動許可要求を受信したか否かを判定する(SC1)。この結果、アプリケーションの起動許可要求を学習者端末60から受信していない場合には(SC1:NO)、当該処理を終了する。一方、アプリケーションの起動許可要求を受信した場合には(SC1:YES)、起動許可要求の対象となるアプリケーションが記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する(SC2)。この結果、起動許可要求の対象となるアプリケーションがアプリケーション許可情報に登録されている場合には(SC2:YES)、当該アプリケーションの起動を許可する起動許可指令を学習者端末60に送信し(SC3)、処理を終了する。一方、起動許可要求の対象となるアプリケーションがアプリケーション許可情報に登録されていない場合には(SC2:NO)、当該アプリケーションの起動を許可しない起動不可指令を学習者端末60に送信し(SC4)、処理を終了する。
【0030】
次に、学習者端末60によって実行される処理について図7を参照して説明する。図7は、学習者端末60によって実行される処理の一例を示したフローチャートである。以下に示す処理は、プログラム(例えば、教育支援プログラム)として、学習者端末60が備えるROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されており、このプログラムをCPUが読み出して実行する。また、学習者端末60は、図7に示した処理を所定のタイミング又は所定の時間間隔で繰り返し実行する。
【0031】
まず、学習者端末60は、入力部62を介してユーザからアプリケーションの起動指示が入力されたか否かを判定する(SD1)。この結果、ユーザからアプリケーションの起動指示が入力されていない場合には(SD1:NO)、当該処理を終了する。一方、アプリケーションの起動指示が入力部62を介して入力された場合には(SD1:YES)、起動指示の対象となるアプリケーションの起動許可を求める起動許可要求を教育支援装置10に送信する(SD2)。続いて、アプリケーションの起動許可指令を受信したか否かを判定する(SD3)。この結果、アプリケーションの起動許可指令を受信した場合には(SD3:YES)、起動許可を受けたアプリケーションを起動させ(SD4)、処理を終了する。これにより、ステップSD1において起動指示を受けたアプリケーションが学習者端末60上で起動されることとなる。
一方、ステップSD3においてアプリケーションの起動許可指令を受信しなかった場合(SD3:NO)、すなわち、教育支援装置10からアプリケーションの起動不可指令を受信した場合には、起動不可の通知を行い(SD5)、本処理を終了する。この通知の一例として、学習者端末60の表示部に「起動許可がないため、アプリケーションを起動できません」等のメッセージを表示させたり、音声によって同様の内容を通知することが挙げられる。
【0032】
上述した各処理が教育者端末50、教育支援装置10、及び学習者端末60において実行されることにより、例えば、教育者が教育者端末50上でアプリケーションを起動した場合には(図4のSA1:YES)、起動されたアプリケーションの起動情報が教育支援装置10に送信される(図4のSA2)。教育支援装置10は、アプリケーションの起動情報を受信すると(図5のSB1:YES)、受信したアプリケーションをアプリケーション許可情報に追加登録する(図5のSB2)。また、教育者が教育者端末50上でアプリケーションを終了した場合には(図4のSA3:YES)、終了されたアプリケーションの終了情報が教育支援装置10に送信される(図4のSA2)。教育支援装置10は、アプリケーションの終了情報を受信すると(図5のSB3:YES)、受信したアプリケーションをアプリケーション許可情報から削除する(図5のSB4)。
【0033】
また、学習者端末60において入力部62からアプリケーションの起動指示が入力された場合には(図7のSD1:YES)、アプリケーションの起動許可要求が教育支援装置10に送信される(図7のSD2)。教育支援装置10は、アプリケーションの起動許可要求を受信すると(図6のSC1:YES)、起動許可要求の対象となるアプリケーションがアプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定する(図6のSC2)。この結果、登録されていれば(図6のSC2:YES)、アプリケーションの起動許可指令を学習者端末60に送信し(図6のSC3)、登録されていなければ(図6のSC2:NO)、アプリケーションの起動不可指令を学習者端末60に送信する(図6のSC4)。学習者端末60は、教育支援装置10から起動許可指令を受信した場合には(図7のステップSD3:YES)、起動許可を受けたアプリケーションを起動させる(図7のSD4)。これにより、学習者が起動指示を入力したアプリケーションが学習者端末60上で起動されることとなる。一方、学習者端末60が教育支援装置10から起動不可指令を受信した場合には(図7のSD3:NO)、アプリケーションの起動不可が学習者に対して通知される(図7のSD5)。
【0034】
以上、説明したように、本実施形態に係る教育支援システム1によれば、教育支援装置10が学習者端末60上での起動を許可するアプリケーションが定められたアプリケーション許可情報を管理しており、このアプリケーション許可情報を教育者端末50上で起動又は終了されたアプリケーションの情報に基づいて更新するとともに、このアプリケーション許可情報に基づいて学習者端末上で起動可能なアプリケーションを制限する。これにより、教育者は、教育者端末50上でアプリケーションを起動したり終了したりすることで、学習者端末60上で起動可能なアプリケーションを動的にかつ容易に変更することが可能となる。この結果、事前登録等の教育者の煩雑な作業を伴わずに、教育者の要望に応じて学習者端末60におけるアプリケーションの利用制限を柔軟に行うことができる。
【0035】
なお、上述した実施形態において、例えば、学習者端末60での起動を常時許可する基本的なアプリケーション(例えば、文書作成アプリケーションや表計算アプリケーション等)については、基本アプリケーション情報としてアプリケーション許可情報にデフォルト設定として登録することとしてもよい。このように、基本アプリケーションをアプリケーション許可情報に登録しておくことで、教育者端末50上で起動されているアプリケーションに加えて、基本アプリケーションについても学習者端末上で利用させることが可能となり、学習効率の向上を図ることが可能となる。
【0036】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る教育支援装置、教育者端末、学習者端末、及び教育支援システムについて図面を参照して説明する。
上述した第1実施形態では、学習者端末60においてアプリケーションを起動させる場合には、学習者端末60から教育支援装置10に起動許可要求を送信し、この結果に基づいて学習者端末60上でアプリケーションを起動するか否かを決定していた。これに対し、本実施形態では、上記のような問い合わせを行うのではなく、教育者端末50でアプリケーションが起動又は終了された場合に、この起動又は終了に連動して、学習者端末60aのアプリケーションを自動的に起動又は終了させる。
【0037】
以下、上述した第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図8は本実施形態に係る教育支援システム1aが備える機能の一例を示した機能ブロック図である。図8に示すように、教育支援システム1aは、教育者端末50、教育支援装置10a、及び学習者端末60aを備えている。教育支援装置10aは、第1実施形態に係る判定部23、起動許可部24に代えて、アプリケーション制御部(起動要求部、終了要求部)26を備えている。アプリケーション制御部26は、教育者端末50からアプリケーションの起動情報又はアプリケーションの終了情報を受信すると、受信した情報に基づいて記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報を更新するとともに、受信した情報に基づいてアプリケーションの起動要求又はアプリケーションの終了要求を学習者端末60aに送信する。
【0038】
学習者端末60aは、第1実施形態に係るアプリケーション制御部63に代えてアプリケーション制御部63aを備えている。アプリケーション制御部63aは、教育支援装置10aからアプリケーションの起動要求を受信すると、起動要求の対象となるアプリケーションを起動させる。また、アプリケーション制御部63aは、教育支援装置10aからアプリケーションの終了要求を受信すると、終了要求の対象となるアプリケーションを終了させる。
【0039】
次に、本実施形態に係る教育支援システム1aによって実行される処理について説明する。
まず、教育者端末50において行われる処理は、図4に示した第1実施形態の処理と同じであるので、ここでの説明を省略する。
【0040】
次に、本実施形態に係る教育支援装置10aによって実行される処理について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る教育支援装置10aによって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
教育支援装置10aは、教育者端末50からアプリケーションの起動情報を受信したか否かを判定する(SE1)。この結果、アプリケーションの起動情報を教育者端末50から受信していない場合には(SE1:NO)、ステップSE4に移行する。一方、アプリケーションの起動情報を受信した場合には(SE1:YES)、起動されたアプリケーションの情報をアプリケーション許可情報に追加登録し、アプリケーション許可情報を更新する(SE2)。続いて、学習者端末60aに対して当該アプリケーションの起動要求を送信する(SE3)。
【0041】
続いて、教育者端末50からアプリケーションの終了情報を受信したか否かを判定する(SE4)。この結果、アプリケーションの終了情報を教育者端末50から受信していない場合には(SE4:NO)、本処理を終了する。一方、アプリケーションの終了情報を受信した場合には(SE4:YES)、終了されたアプリケーションの情報をアプリケーション許可情報から削除し、アプリケーション許可情報を更新する(SE5)。続いて、学習者端末60aに対して当該アプリケーションの終了要求を送信し(SE6)、本処理を終了する。
【0042】
次に、本実施形態に係る学習者端末60aによって実行される処理について図10を参照して説明する。図10は、本実施形態に係る学習者端末60aによって実行される処理の一例を示したフローチャートである。
【0043】
まず、学習者端末60aは、アプリケーションの起動要求を受信したか否かを判定する(SF1)。この結果、アプリケーションの起動要求を受信していなければ(SF1:NO)、ステップSF3に移行する。一方、アプリケーションの起動要求を受信した場合には(SF1:YES)、起動要求を受けたアプリケーションを起動させる(SF2)。
続いて、アプリケーションの終了要求を受信したか否かを判定する(SF3)。この結果、アプリケーションの終了要求を受信していなければ(SF3:NO)、本処理を終了する。一方、アプリケーションの終了要求を受信した場合には(SF3:YES)、終了要求を受けたアプリケーションを終了させ(SF4)、本処理を終了する。
また、本実施形態において、学習者端末60aの入力部62から学習者によるアプリケーションの起動指示や終了指示が入力された場合には、学習者端末60aはこれらの入力指示を受け付けず、アプリケーションの起動や終了は行わない。すなわち、本実施形態において、学習中においては、学習者の意思によるアプリケーションの起動及び終了は原則として行わない。
【0044】
本実施形態に係る教育支援システム1によれば、教育者端末50においてアプリケーションが起動又は終了された場合には、このアプリケーションの起動又は終了に基づいて教育支援装置10aの記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報が更新されるとともに、アプリケーションの起動要求又は終了要求が学習者端末60aに送信される。そして、学習者端末60aでは、教育支援装置10aから受信したアプリケーションの起動要求又は終了要求に従ってアプリケーションの起動又は終了が行われる。
このように、本実施形態の教育支援システム1によれば、教育者端末50におけるアプリケーションの起動又は終了に連動した学習者端末60aのアプリケーションの起動又は終了を実現させることができる。これにより、学習者端末60aにおける教育者端末50において起動されていないアプリケーションの利用を禁止することができる。これにより、教育者は、教育者端末50上でアプリケーションを起動したり終了したりすることで、学習者端末60上で起動可能なアプリケーションを動的にかつ容易に制限することが可能となる。この結果、教育者の煩雑な作業を伴わずに、教育者の要望に応じて学習者端末60におけるアプリケーションの利用制限を柔軟に行うことができる。
【0045】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態に係る教育支援装置、教育者端末、学習者端末、及び教育支援システムについて図面を参照して説明する。
上述した第1実施形態では、教育支援装置10がアプリケーション許可情報を管理し、学習者端末60上でアプリケーションを起動させる場合には、そのアプリケーションの起動許可要求を教育支援装置10に送信し、教育支援装置10から起動許可指令を受信した場合に、許可を受けたアプリケーションを起動させるようにしていた。これに対し、本実施形態では、図11に示すように、教育支援装置10bが保有しているアプリケーション許可情報を各学習者端末60bに配信することとし、各学習者端末60bにおいて、アプリケーションの起動許可の判定を行う点が上述した第1実施形態と主に異なる。
【0046】
以下、上述した第1実施形態と共通する点については説明を省略し、異なる点について主に説明する。
図11は本実施形態に係る教育支援システム1bが備える機能の一例を示した機能ブロック図である。図11に示すように、教育支援システム1bは、教育者端末50、教育支援装置10b、及び学習者端末60bを備えている。教育支援装置10bは、第1実施形態に係る判定部23、起動許可部24に代えて配信部28を備えている。配信部28は所定のタイミングで、記憶部25に格納されているアプリケーション許可情報を学習者端末60bに配信する。
また、配信部28は、更新部22によってアプリケーション許可情報が更新された場合に、その更新情報を作成し、学習者端末60bに送信する。これにより、教育支援装置10bのアプリケーション許可情報と学習者端末60bのアプリケーション許可情報とを同期させることが可能となる。
上記アプリケーション許可情報の配信及び更新情報の配信は、教育支援装置10bからプッシュ方式で配信するようにしてもよいし、学習者端末60bからの要求に応じて配信するプル方式の配信でもよい。また、配信のタイミングの一例として、例えば、学習者端末60bと教育支援装置10bとの通信が確立されたとき、学習者端末からアプリケーション許可情報の配信要求を受信したとき、所定の時刻、所定の時間間隔等が挙げられ、運用に応じて適宜設定すればよい。
【0047】
学習者端末60bは、入力部62、アプリケーション制御部63b、通信部64、記憶部65、及び更新部66を備えている。
記憶部65は、教育支援装置10bから配信されたアプリケーション許可情報を格納する。
更新部66は、教育支援装置10bから更新情報を受信した場合に、記憶部65に格納されているアプリケーション許可情報を更新する。
アプリケーション制御部63bは、入力部62からアプリケーションの起動指示が入力された場合に、起動指示を受けたアプリケーションが記憶部65に格納されているアプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定し、登録されている場合に、当該アプリケーションを起動させる。
また、アプリケーション制御部63bは、入力部62からアプリケーションの終了指示が入力された場合に、終了指示を受けたアプリケーションを終了させる。
【0048】
このように、本実施形態に係る教育支援システム1bによれば、所定のタイミングで教育支援装置10bが管理するアプリケーション許可情報が学習者端末60bに対して配信されるとともに、教育支援装置10bのアプリケーション許可情報が更新された場合には、その更新情報が学習者端末60bに配信される。これにより、学習者端末60bは、教育支援装置10bが備えるアプリケーション許可情報を保有することが可能となる。そして、入力部62からアプリケーションの起動指示が入力された場合には、アプリケーション制御部63bが起動指示の対象となるアプリケーションが記憶部65のアプリケーション許可情報に登録されているか否かを判定し、登録されていた場合にはそのアプリケーションを起動させる。また、起動指示の対象となるアプリケーションが登録されていない場合には、起動不可の通知を行う。例えば、学習者端末60の表示部に「起動許可がないため、アプリケーションを起動できません」等のメッセージを表示させたり、音声によって同様の内容を通知する。
【0049】
このように、本実施形態に係る教育支援システム1bによれば、学習者端末60bがアプリケーション許可情報を有するので、仮に、学習者端末60bと教育支援装置10bとの通信障害が発生しても、学習者端末60bが備える記憶部65に格納されているアプリケーション許可情報を用いて起動の可否を判定し、その結果に応じたアプリケーションの起動を行うことが可能となる。
また、教育支援装置10bが備えるアプリケーション許可情報と学習者端末60bが備えるアプリケーション許可情報とを同期させることにより、上述した第1実施形態に係る教育支援システムと同様に、教育者は、教育者端末50上でアプリケーションを起動したり終了したりすることで、学習者端末60上で起動可能なアプリケーションを動的にかつ容易に変更することが可能となる。この結果、事前登録等の教育者の煩雑な作業を伴わずに、教育者の要望に応じて学習者端末60におけるアプリケーションの利用制限を柔軟に行うことができる。
【0050】
なお、上述した各実施形態において、教育者端末50で起動又は終了されたアプリケーションについては、原則として、教育支援装置10,10a,10bのアプリケーション許可情報に反映されるとともに、このアプリケーション許可情報に基づいて学習者端末60,60a,60bのアプリケーションの起動又は終了が制限されていた。
しかしながら、教育者端末50上で起動又は終了させるアプリケーションの中には、教育者のみが使用したいアプリケーションも存在する場合がある。このような場合に対応できるように、教育者がアプリケーション許可情報に反映させるアプリケーションを指定できるようにしてもよい。例えば、教育者によってアプリケーションが起動又は終了された場合、そのアプリケーションの起動又は終了をアプリケーション許可情報に反映させるか否かを教育者に問い合わせることとし、反映させるとの回答が入力された場合に、起動又は終了されたアプリケーションの情報を教育支援装置10に送信することとしてもよい。このようにすることで、教育者は、自身のみが利用できるアプリケーションと、学習者と共有するアプリケーションとを指定することが可能となり、利便性を高めることが可能となる。また、上記問い合わせを省略することも可能であり、この場合には、教育者によってアプリケーションが起動又は終了された場合に、その入力操作と関連付けて、該アプリケーションの情報をアプリケーション許可情報に反映させるか否かの情報についても併せて入力させることとすればよい。
【0051】
また、上述した第2実施形態では、学習者端末60aにおいて、入力部62から入力されたアプリケーションの起動指示や終了指示は受け付けないこととしたが、このような入力部62からの起動指示や終了指示が入力された場合には、第1実施形態に係る教育支援システム1のように、アプリケーションの起動要求を教育支援装置10aに送信し、この起動要求に対する教育支援装置10aからの指令に基づいてアプリケーションの起動を制御することとしてもよい。これにより、例えば、アプリケーション許可情報に、基本アプリケーションが登録されている場合には、そのようなアプリケーションを学習者の意思に基づいて学習者端末60上で起動させることが可能となり、利便性及びアプリケーションの利用自由度をより高めることが可能となる。
【0052】
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に多様な変更又は改良を加えることができ、該変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、上記実施形態で説明した各フローチャートの処理手順も一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよい。
【符号の説明】
【0053】
1,1a,1b :教育支援システム
10,10a,10b :教育支援装置
11 :CPU
12 :補助記憶装置
13 :メインメモリ
14 :通信デバイス
21 :通信部
22 :更新部
23 :判定部
24 :起動許可部
25 :記憶部
26 :アプリケーション制御部
28 :配信部
50 :教育者端末
52 :入力部
53 :アプリケーション監視部
54 :通信部
60,60a,60b :学習者端末
62 :入力部
63,63a,63b :アプリケーション制御部
64 :通信部
65 :記憶部
66 :更新部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11