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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】内視鏡のための活栓
(51)【国際特許分類】
   A61B 1/015 20060101AFI20221101BHJP
   G02B 23/24 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
A61B1/015 511
G02B23/24 A
【請求項の数】 10
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021007064
(22)【出願日】2021-01-20
(65)【公開番号】P2021112569
(43)【公開日】2021-08-05
【審査請求日】2021-03-19
(31)【優先権主張番号】10 2020 101 206.3
(32)【優先日】2020-01-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】510320416
【氏名又は名称】オリンパス・ウィンター・アンド・イベ・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【識別番号】100170379
【弁理士】
【氏名又は名称】徳本 浩一
(74)【代理人】
【識別番号】100180231
【弁理士】
【氏名又は名称】水島 亜希子
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】アンドレア・シュヴェンデール
(72)【発明者】
【氏名】ハンネス・ミーシュ
【審査官】佐藤 秀樹
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-506946(JP,A)
【文献】特開平10-299911(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第04226770(DE,A1)
【文献】特表2019-529824(JP,A)
【文献】米国特許第06012702(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 1/00- 1/32
G02B 23/24-23/26
F16K 5/00- 5/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療用内視鏡(12)の液体通路(11)のための活栓(10)であって、
ハウジング(14)と、ばね要素(15)と、前記ハウジング(14)内で回転可能に支持されたコック(16)とを備え、前記コック(16)が、円錐面(18)で前記ハウジング(14)のシール面(20)に当接する動作位置から、前記円錐面(18)と前記シール面(20)とが当接を脱した状態で前記ハウジング(14)と前記コック(16)との接続が維持されている媒体アクセス位置へ移動可能であるものにおいて、
前記ばね要素(15)は、直線状の係合部を有する線ばねとして形成され、
前記コック(16)は、円錐部材(23)の外壁(22)に、前記円錐部材(23)の長手軸に対して横向きに延びる1つまたは複数の横溝(24)を有し、前記横溝の溝底(26)が真直であり、前記動作位置において前記ばね要素(15)が前記円錐部材(23)に点接触し、前記媒体アクセス位置において前記ばね要素(15)が前記1つまたは複数の横溝(24)の溝底(26)に線接触状態で係合することを特徴とする、活栓。
【請求項2】
前記コック(16)は、同心的に延びる第1環状溝(28)を前記横溝(24)に対して平行に有し、前記ばね要素(15)は、前記動作位置において前記第1環状溝(28)に係合することを特徴とする、請求項1に記載の活栓。
【請求項3】
前記コック(16)は前記円錐部材(23)において互いに向かい合う位置にある、2つの横溝(24)を有することを特徴とする、請求項2に記載の活栓。
【請求項4】
1つまたは複数の前記横溝(24)は、それぞれ第2環状溝(30)の部分として形成され、前記第2環状溝(30)は、前記1つまたは複数の横溝(24)の外側で、前記第1環状溝(28)に対して平行に同心的に延びることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載の活栓。
【請求項5】
前記コック(16)は、それぞれ横溝(24)の一端を前記第1環状溝(28)と接続する1つまたは複数の接続溝(32)を前記コックの円錐部材(23)の外壁(22)に有することを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載の活栓。
【請求項6】
前記1つまたは複数の接続溝(32)は、前記第1環状溝(28)の長手軸に対して斜めに配置されていることを特徴とする、請求項5に記載の活栓。
【請求項7】
前記横溝(24)は、台形状の横断面を有することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の活栓。
【請求項8】
前記ばね要素(15)は、撓みばねであることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の活栓。
【請求項9】
前記撓みばねは、丸い横断面を有することを特徴とする、請求項8に記載の活栓。
【請求項10】
少なくとも1つの液体通路(11)を有する医療用内視鏡(12)において、請求項1~9のいずれか1項に記載の少なくとも1つの活栓(10)を備え、前記活栓によって前記液体通路(11)を通る液体流を調節可能であることを特徴とする、医療用内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前提部に記載された種類の医療用内視鏡の液体通路のための活栓および請求項10の前提部に記載された種類の医療用内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
医療用内視鏡は、細長く、管状で、可撓性または剛性のシャフトと光学系とを備える器具であり、人体の内部空間を光学的に最小侵襲で検査するため、および最小の侵襲的介入のために使用される。内視鏡のシャフト部には採石バスケットなどの通過器具、電気外科的切除用器具、または鉗子などを介入箇所へ挿通することができる。介入中に生じる局所的出血を洗い流し、例えば、高周波の電気外科的な使用による熱損傷から組織を守るために、内視鏡は遠位シャフト端の前方に位置する組織を持続的に洗浄する洗浄装置を備えていることが多い。洗浄液は、相応の別個の液体通路、内管、または被覆管を通して送られ得る。液体の流入流および排出流をコントロールできるようにするために、液体通路は、通常、通路の近位端領域に活栓を有している。このような活栓は例えば特許文献1および特許文献2に記載されている。
【0003】
活栓は、通例、ハウジングと、ハウジング内で回転可能なコックとを備え、コックおよびハウジングの壁同士が密封接触する。オートクレーブ中に蒸気を確実に到達させることができるようにするのに両部品間の距離が小さすぎるため、組付け状態ではハウジングとコックとの間の大きい面積の当接面を洗浄および滅菌することが難しい。そのため、従来は、コックをねじで外すか、または係止解除して、ハウジングから取り出されなければならなかった。これによって2つの部品間の臨界的な隙間が広げられ、それによりオートクレーブ中に蒸気が妨げられることなく面に到達することができる。しかしその場合、オートクレーブ後に器具を再び組み立てなければならず、それによって手術前の準備時間が長くなる。いくつかの器具は4つまでの異なった活栓を備え、これらの活栓のコックを分解洗浄した後に、まず再び正しい液体通路に割り当てなければならない。そのため洗浄後に内視鏡のすべての活栓を再び組み立てて使用できるようにするまでにかなりの時間を要する。それに加えて、多くの場合コックが比較的小さく、それによりオートクレーブ過程中に、特に複数の内視鏡を同時にオートクレーブする場合に、コックを紛失する虞がある。
【0004】
特許文献3には、すべての面の滅菌性を確保するとともに、洗浄中のコックの紛失を防ぐために、栓ハウジングにおけるコックの二段階のフレキシブルな係止が提案されている。このために、コックは、コックの長手軸を中心に同心的に延びる2つの平行の環状溝を有する。コックは、動作位置において、ハウジングと形状結合的および力結合的に係止する。この動作位置において、コックのシール面はハウジングのシール面に密封当接し、リングスプリングが第1環状溝に入っている。係止を克服した状態でコックを中間位置へ移動可能であり、この中間位置において、シール面は当接状態を脱し、リングスプリングが第2溝に入っている。中間位置において、シール面間の隙間を滅菌ガスが流れることができ、それにより不完全な滅菌が不可能にされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】独国特許出願公開第10126540号明細書
【文献】独国特許発明第102014002158号明細書
【文献】米国特許第6,012,702号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記の実施形態の欠点は、係止の幾何学的形状が動作位置と中間位置とで同じに形成され、2つの位置を区別することが非常に難しいことである。これによって、動作位置で滅菌される、または中間位置で動作される危険性が高くなる。
【0007】
したがって、容易かつ十分に洗浄することができ、続いて組み付ける場合にコックの紛失の危険または取り違えの危険がなく、かつ動作位置と滅菌位置とを区別し易い内視鏡のための活栓が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題は、請求項1の特徴を有する活栓、および請求項10の特徴を有する内視鏡により解決される。本発明によれば、特に真直の溝底を有する横溝をコックの円錐面に形成することが予定されている。
【0009】
第1の態様では、本発明は、ハウジングと、ばね要素と、ハウジング内で回転可能に支持されたコックとを備え、コックが、円錐面でハウジングのシール面に当接する動作位置から、円錐面とシール面とが当接を脱した状態でハウジングとコックとの接続が維持されている媒体アクセス位置へ移動可能である、医療用内視鏡の液体通路のための活栓において、コックは、円錐部材の外壁に、円錐部材の長手軸に対して横向きに延びる1つまたは複数の横溝を有し、横溝の溝底が真直であり、媒体アクセス位置においてばね要素が1つまたは複数の横溝に係合することを特徴とする、活栓に関する。
【0010】
本発明による活栓は、活栓が滅菌中に媒体アクセス位置かつ開いたままであり、それによりコック円錐とハウジングとの間の隙間に沿って滅菌ガスが侵入できることを確保するのに適している。この位置でコックが閉操作不能であるか、またはかなり閉操作が困難であることにより、医療従事者および洗浄担当者はそれが媒体アクセス位置であることを容易に認識できる。
【0011】
本発明による活栓は、さらに、液体通路内の液体流を調節するのに適している。活栓のコックをその回転軸を中心に回転させることによって、液体通路を通る液体流を低減し、完全に止めることができる(閉位置)。この目的で、液体通路は活栓を通過し、すなわち活栓はその内部に、内視鏡における当該通路の直径と実質的に同じ直径の液体通路を有する。本発明によれば、栓が完全に開いている、すなわち栓を通って最大の液量が流れることができる位置が活栓の開位置とみなされる。
【0012】
活栓は、ハウジング(栓ハウジング)とばね要素とコックとを有するか、またはこれらの3つの要素からなる。コックは、2つの位置、つまり動作位置と媒体アクセス位置(洗浄位置または滅菌位置でもある)でハウジングおよびばね要素と係止可能である。これに関連して「媒体」なる用語は、特に滅菌液および滅菌ガスと洗浄液および洗浄ガスを表している。「アクセス」なる用語は、この位置にあるときコックとハウジングとの間、特にシール面と円錐面との間にこれらの液体およびガスが流入できることを意味する。換言すると、コックは動作位置と媒体アクセス位置とに移動可能である。2つの位置において、コックとハウジングとばね要素とが係止して互いに接続されている。それにより洗浄中に活栓がばらばらになることが阻止される。
【0013】
動作位置において、コックは、円錐面によりハウジングのシール面に当接する。その際、円錐面は、密封して、すなわち特に液密に、より好ましくは実質的に気密にもハウジングのシール面に当接する。その際、特に液体および/またはガスは、コックとハウジングとの間を通り抜けて液体通路から栓の外部に流出できない。したがってシール面および円錐面は、特に円錐部材の周囲全体に沿って、かつ液体通路のグリップ側と、グリップから離反した側とで互いに当接する。動作位置において、コックとハウジングとは係止して互いに接続されている。動作位置を第1係止位置と呼ぶこともできる。
【0014】
媒体アクセス位置において、円錐面とシール面とは当接を脱した状態にある。それに伴い円錐面とシール面との間に液体が流入およびガスが流入することが可能であり、望ましい。その際、特に液体および/またはガスはコックとハウジングとの間を通り抜けて液体通路から栓外部に流出できる。それに伴い、媒体アクセス位置において円錐面とシール面との間に生じる隙間は、2つの面の滅菌性を確保するのに十分な大きさである。それでも上記のようにハウジングとコックとは係止して互いに接続されたままである。媒体アクセス位置を第2係止位置と呼ぶこともできる。
【0015】
基本的に、活栓を、動作位置と媒体アクセス位置とにおいて開位置(液体通路・開)および閉位置に移動させることができる。このことは、通常、例えばグリップ部材を使用して円錐部材の長手軸を中心にコックを回転させることによって行われる。しかし特に良好な洗浄効果を得るために、洗浄中に活栓が開位置にあることが好ましい。
【0016】
コックは、その回転軸の方向に相前後して円錐部材とグリップ部材とを有する。コックは、ハウジング内で回転可能に支持されている。コックの円錐部材は円錐台状であり、コックの回転軸に対して横向きに延びる長手軸を有する液体通路が貫通している。本明細書中では円錐部材の側面が円錐部材の外壁とみなされる。本明細書中では円錐部材の、グリップ部材と反対側の端面は外壁の部分とみなされない。したがって円錐部材の外壁は、ハウジングのシール面に密封当接可能な円錐面を含む。したがって、円錐面は円錐部材の側面の少なくとも一部分である。
【0017】
コックは、円錐部材の長手軸に対して横向きに延びる1つまたは複数の横溝を円錐部材の外壁に有し、横溝の溝底は真直である。横溝は、係止位置(媒体アクセス位置)において、ばね要素の部分を収容するのに適している。それに応じて、横溝はこの部分と少なくとも部分的に相補的大きさに形成されている。横溝は、角形状、円弧形状、U字形状、または台形状の横断面を有することができ、実質的に台形の横断面、すなわち外へ傾斜した壁を有する横断面が好ましい。
【0018】
コックは、例えば1つ、2つ、3つ、または4つの横溝を有することができ、2つの横溝が好ましい。コックが1つより多い横溝を有する場合、横溝は、特に、それぞれ一対の2つの横溝が円錐部材において向かい合う位置にあるように2つ一組で配置されている。それに伴い、一実施形態では、コックは、特に円錐部材において互いに向かい合う位置にある2つの横溝を有している。
【0019】
横溝は、それぞれ円錐部材の長手軸に対して横向きに延びる。これは横溝の長手軸が円錐部材の長手軸に対して横向きに配置されていることを意味する。
【0020】
さらに本発明による横溝は、特に、栓が開位置にある場合に、本明細書中の別の箇所に記載されたばね要素若しくはばね要素の部分が横溝に入ることができるようにコックに配置されている。それに応じて、開位置において、横溝の長手軸はばね要素の部分の長手軸に対して平行である。
【0021】
それによって、横溝は、器具の滅菌中に栓が開位置のままであることを確保する。特に、活栓が媒体アクセス位置において開位置にあり、特に媒体アクセス位置においては閉位置に移動可能でないか、または、例えば第1環状溝などの完全に同心的な溝内で活栓を回転させる力より大きい力を使ってしか移動可能でない。媒体アクセス位置においてコックを閉位置に移動させるために必要な力は、動作位置においてコックを閉位置に回転させるために必要な力の、特に少なくとも2倍の大きさである。
【0022】
これは横溝の溝底を真直に形成することによって達成される。同心的に延びる環状溝とは異なり、横溝は、円錐部材の周囲に延びるのではなく真直に、かつ円錐部材の片側に延びる。これによって円錐部材の側面には溝端に突出部が生じ、この突出部は、大きい力を使ってコックを回転させた場合にばね要素によって乗り越えられ得る。用語の通例の理解に対応して「溝底」なる特徴は溝の内面を表し、この内面は、溝の開いた側、すなわちばね要素の係合のために予定されている側の向かい側に位置する。開いた側と溝底との間の接続部である溝底の側方に配置された内面はこれとは区別される。
【0023】
コックは、通常、横溝に対して平行に、第1の同心的に延びる環状溝を有する。動作位置において、この環状溝にばね要素が係合する。このようにしてコックは動作位置においてハウジングに係止される。それに伴い環状溝は、円錐部材の側面において円錐部材の長手軸を中心に円形状に延びる空所を形成する。特に、環状溝は規則的に形成され、すなわち環状溝の横断面は、環状溝の実質的に全長にわたって大きさと形状とが同一、または実質的に同一である。第1環状溝は、横溝について上記したような横断面形状を有することができ、第1環状溝については実質的に漏斗状の横断面形状であることが好ましい。
【0024】
第1環状溝は、コックにおける環状肩部によって横溝から分離されている。第1環状溝は、特にコックのグリップ部材と円錐部材における横溝との間に配置されている。しかし横溝が第1環状溝とグリップ部材との間に配置されているという逆の配置も考えられる。第1実施形態では、横溝は、円錐部材の、環状溝が配置されている部分より小さい直径の部分に配置されている。後者の実施形態では、横溝は、円錐部材の、第1環状溝が配置されている部分より大きい直径の部分に配置されている。
【0025】
1つまたは複数の横溝は、それぞれ、第2環状溝の部分として形成されることもでき、第2環状溝は、1つまたは複数の横溝の外側で第1環状溝に対して平行に同心的に延びる。第2環状溝は、コックを媒体アクセス位置から動作位置へ回転させた場合にコックが離脱することを阻止する。第2環状溝は、1つまたは複数の横溝によって中断されない領域が第1環状溝について上述したのと同じように形成され得る。
【0026】
これに代えて、またはこれに加えて、コックは、その円錐部材の外壁に、それぞれ横溝の一端を第1環状溝と接続する1つまたは複数の接続溝を有することができる。1つまたは複数の接続溝はねじのように形成され、かつコックが媒体アクセス位置へ移動された場合にコックが自動的に開位置で係止することをもたらす。したがって、接続溝はねじ溝と呼ぶこともできる。特に、接続溝の数は横溝の数と同じである。
【0027】
1つまたは複数の接続溝は、第1環状溝の長手軸に対して斜めに配置されている。接続溝は、特にコックの回転方向に位置する横溝の端から回転方向に、第1環状溝の方向に斜めに延びる。この場合、「回転方向」とは、栓を開位置から閉位置に回転させるために、コックをその長手軸を中心に回転させなければならない方向を表す。
【0028】
コックのハウジングは、内視鏡のシャフト部分と一体に形成され得るか、または別個の部品として内視鏡に挿入され得る。ハウジングは、通常、通例の直方体形状を有し、この直方体形状はコックの円錐部分を内部に収容できる。この目的で、ハウジングは、コックを挿入するために少なくとも片側が開いている内部の円錐状の中空室をさらに有する。中空室は、コックの円錐部材と実質的に相補的直径であり、特にコックの密封円錐面で測定されるコックの直径と相補的である。したがってハウジングにコックを挿入した後、栓がその動作位置にある、すなわちばね要素が第1環状溝に係合する場合にコックの円錐面は中空室の内壁に接する。したがって、本明細書中で、動作位置でコックの円錐面に接する内壁の密封部分は、ハウジングのシール面と呼ばれる。これに対して媒体アクセス位置、すなわちばね要素が横溝に係合する位置ではシール面と円錐面との間に隙間が生じる。
【0029】
ハウジングの中空室は、中空室またはコックの円錐部材の長手軸を中心に同心的に延びる少なくとも1つの環状肩部をさらに有する。環状肩部は、栓が動作位置にあるとき横溝に係合する。したがって、環状肩部は横溝または接続部に対して相補的形状かつ相補的大きさの横溝と第2環状溝とから形成され得る。栓が媒体アクセス位置にあるとき、環状肩部は、例えば円錐部材の端面に配置され得る。
【0030】
本発明による栓は、ハウジングとコックとの間に配置されているばね要素をさらに備える。ばね要素は、コックをハウジング内に係止するのに適している。このためにばね要素は円錐部材の長手軸の方向にばね力を加える。動作位置および媒体アクセス位置において、ばね要素は、それぞれ第1環状溝に、または横溝(単数若しくは複数)に係合する。したがってばね要素は、特に媒体アクセス位置において1つまたは複数の横溝に係合する。ばね要素は一方の位置からもう一方の位置への移行中に圧縮される。
【0031】
ばね要素は、例えば撓みばねまたはエラストマーリングであり得るが、撓みばねが好ましい。いずれにしても、ばね要素は円錐部材の2つの互いに向かい合う位置にある側にばね力を加えるのに適し、ばね力は、それぞれ円錐部材の長手軸の方向に作用する。撓みばねは、例えばばね用ステンレス鋼または非鉄重金属から製造され得る。特に、撓みばね(線ばね)は丸い横断面を有する。
【0032】
ばね要素は、特にハウジングに取り付けられている。取付けは、コックがハウジング内に配置されていない場合に、ばね要素がハウジングから簡単に離脱し得ないようになっている。
【0033】
第2の態様では、本発明は、少なくとも1つの液体通路を有する医療用内視鏡において、液体通路を通る液体流を調節可能な少なくとも1つの本発明による活栓を備えることを特徴とする医療用内視鏡に関する。これに関連して「調節可能」とは、液体が活栓を通って流れ得るか否かを活栓におけるコックの位置によって調節できることを意味する。活栓が開位置にあるとき、液体は活栓を通り抜けて流れることができるのに対して、閉位置では液体は活栓を通って流れることができない。さらに、活栓を徐々に閉じることによって液体流の量を低減することもできる。
【0034】
医療用内視鏡は、主として婦人科または泌尿器科用内視鏡である。内視鏡は、例えば切除鏡、子宮鏡、尿管鏡、関節鏡、または膀胱鏡であり得る。これに代えて、内視鏡は、胃内視鏡、大腸内視鏡、または気管支鏡でもあり得る。前者が、通例、剛性シャフト部分を備えるのに対して、後者は、通例、可撓性シャフト部分を備える。内視鏡は切除鏡として形成され得る。
【0035】
内視鏡は、典型的な内視鏡の構造形式で、長尺で管状のシャフト部材を有する。内視鏡のシャフト部材またはシャフト管は、例えば少なくとも約150mmの長さ、例えば150mm~400mmの長さを有し得る。シャフト直径は、例えば約3~10mmであり得る。そのことからシャフト管は非常に長く細い構成となる。このシャフト部材と並んで、切除鏡は、保持および操作のために、通例2つのグリップ部材からなるグリップシステムを備えている。
【0036】
内視鏡は、少なくとも1つの液体通路、すなわち、例えば1つ、2つ、3つ、4つ、またはそれより多い液体通路を有する。液体通路は、洗浄管、内管、被覆管、またはそれに類するものによって形成され得る。光学系を介した処置中に医療従事者が処置されるべき領域への視界が遮られないようにするために、介入中、液体通路を通して洗浄液が体内に導かれるか、または液体通路を通して導き出される。この洗浄液によって、例えば、切除鏡術中に露出される組織片を洗い流すことができる。さらに洗浄液は、例えば血液によって引き起こされる混濁を光学的像伝送体の視界から取り除くために用いられる。
【0037】
液体を供給するために、液体通路を、通常、内視鏡、洗浄装置、またはポンプの近位領域に割り当てることができ、それにより洗浄液はまず、予め定めることができる圧力で体内に導入可能である。通常、余分な液体の排出は液体通路を通して自発的に行われる。しかし、液体通路にわずかな負圧を印加することにより排出を確保することも可能である。
【0038】
内視鏡の近位端領域には、液体通路の液体流を調節するために本発明による活栓がさらに配置されている。この活栓は、特に液体通路の近位端領域にも、例えば、液体通路の近位端に設けられる。それにより活栓は、例えば、ポンプまたはその他の液体供給口が液体通路にまだ連結されていない場合に閉状態に保たれ得る。近位端領域は、液体通路の主要部に対して折り曲げられ得る。活栓は、例えば、液体通路若しくは内視鏡に、または液体供給口若しくは液体排出口に連結するための接続要素を両側に有する別個の部品として形成され得る。
【0039】
内視鏡は、1つまたは複数の液体通路と並んで光学的像伝送体、光ファイバ束、1つまたは複数の作業通路、および電極器具などの通過器具といった他の構成要素を備えることができる。
【0040】
さらに別の態様では、本発明は本明細書中に記載されたコックに関する。
【0041】
図面において、本発明の実施例が模式的に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】活栓を有する本発明による内視鏡の模式的側面図である。
図2】本発明による活栓の模式的側面図である。
図3】本発明によるコックの模式的側面図である。
図4】コックをその円錐部材の長手軸(L)を中心に90度回転させたときの、図3からの本発明によるコックの別の模式的側面図である。
図5】活栓が動作位置かつ開位置にあるときの、本発明による活栓の模式的側断面図である。
図6】活栓が動作位置にあるときの、コックのグリップ部材から第1環状溝の溝底の高さに見た本発明による活栓の模式的断面図である。
図7】活栓が媒体アクセス位置かつ開位置にあるときの、本発明による活栓の模式的側断面図である。
図8】活栓が媒体アクセス位置にあるときの、コックのグリップ部材から2つの横溝の溝底の高さに見た本発明による活栓の模式的断面図である。
図9】2つの横溝を有する実施形態によるコックの端領域の模式的側面図(左)、およびこの実施形態の90度回転させた模式的側面図(右)である。
図10】第2環状溝へ移行する2つの横溝を有する実施形態によるコックの端領域の模式的側面図(左)、およびこの実施形態の90度回転させた模式的側面図(右)である。
図11】2つの横溝と対応する接続溝とを有する実施形態によるコックの端領域の模式的側面図(左)、およびこの実施形態の90度回転させた模式的側面図(右)である。
図12】活栓が動作位置にあるときの、液体通路から見た本発明による活栓の代替的実施形態の模式的断面図である。
図13】活栓が動作位置にあるときの、コックの回転軸を中心に90度回転させた図12の実施形態の模式的断面図である。
図14】活栓が動作位置にあるときの、コックのグリップ部材から第1環状溝の溝底の高さに見た図12および図13の実施形態の模式的断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明のさらなる利点および特徴は添付の図面をもとにした以下の実施形態の詳細な説明において明確になる。しかし本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
【0044】
図1は、活栓10を有する本発明による内視鏡12の模式的側面図を示す。内視鏡12は、シャフト部材13の内部に延びる、ここでは見えない液体通路11を有し、液体通路は、本体44を通り、折れ曲がって入口接続パイプ36の方に通じている。入口接続パイプ36には、液体通路11を通る液体流を調節するために活栓10が配置されている。入口接続パイプ36には、例えば液体通路11への液体供給のためのポンプを連結することができる。
【0045】
ここに図示される側面図は、医療用内視鏡12を内視鏡が手術中に通例使用される向きで示す。内視鏡12は、その近位端に手術部位を観察するための接眼レンズ38を有する。手術者が手術中に内視鏡12を確実に保持できるようにするために、内視鏡12には2つのグリップ片40、42が取り付けられている。グリップ片40、42は、通例、手術者がグリップ片40、42を用いて内視鏡12を片手で保持できるように人間工学的に成形されている。したがって手術者のもう片方の手は、例えば通過器具を器具の作業通路に挿入および操作するために自由になる。
【0046】
図2は、ハウジング14と、ここでは見えない円錐部材23によりハウジング14に収容されているコック16とを備える本発明による活栓10の模式的側面図を示す。ハウジング14は略直方体状であり、管状の入口接続パイプ36とワンピースに形成されている。これに代えて図5および図7に示されるように、入口接続パイプ36との接続を作成することができる接続部材50をハウジング14の両側に設けることも考えられる。ハウジング14は、コック16を収容するために入口接続パイプ36の残部より大きい円周および直径を有する。
【0047】
図2に見て取れるように、コック16は、グリップ部材34を含むグリップ33を有し、ユーザは、コック16を回転させるためにグリップ部材を把持することができる。この目的で、グリップ部材34は、ユーザによる保持および運動を容易にするために人間工学的に成形され得る。
【0048】
図3および図4は、本発明によるコック16の模式的側面図を示し、コックは、その円錐部材23に、円錐部材23の長手軸Lに対して横向きに延びる2つの横溝24を有し、横溝の溝底26が真直である。図4において、コック16は図3に対して円錐部材の長手軸L(コックの回転軸)を中心に90度回転させてある。
【0049】
コック16は、まず活栓10を形成するためにハウジング14に挿入可能な円錐部材23と、上記のように、活栓10の簡単な操作のためにグリップ部材34を有するグリップ33とからなる。
【0050】
円錐部材23は、本明細書中では外壁22と呼ばれる外表面を備えて形成されている。外壁22は、回転軸Lに対して径方向に配置されている円錐部材23の外面、すなわち円錐部材の側面を含むが、円錐部材23の端面46は含まない。外壁22は、円錐面18を含む。本明細書中では、外壁22の密封面が円錐面18とみなされ、円錐面は、動作位置においてハウジング14のシール面20に密封当接する。
【0051】
円錐部材23は、図3および図4に図示されない入口接続パイプ36、接続部材50、およびハウジング14における液体通路11と相補的形状かつ相補的直径の液体通路11によって横切られる。円錐部材23に配置された液体通路11の2つの末端開口部は、それぞれ円錐部材23の外壁22に配置されている。
【0052】
円錐部材23は、円錐部材23の外壁22において互いに向かい合う位置にある2つの横溝24を備えている。これらの横溝24は、それぞれ1つの真直の溝底26を有することが見て取れる。したがって、これらの横溝は、コック16の回転軸を中心に同心的に延在するのではなく、円錐部材23の側面に溝を切るように延びる。その際、2つの横溝24は略漏斗状の横断面を有する。
【0053】
コック16は第1環状溝28をさらに有し、この第1環状溝は、長手方向で、グリップ33の方を向いた横溝24の側に、または横溝24のもう一方の側より大きい直径を有する横溝24の側に配置されている。溝(環状溝28および横溝24)は、円錐部材23がより小さい直径を有する液体通路11の側に配置されている。環状溝28は、コック16の回転軸を中心に同心的に延びることが見て取れる。第1環状溝28は略漏斗状の横断面を有する。環状溝28および横溝24の横断面積(横溝24についてはその真ん中で測定される)は、図示される実施形態では略同じである。この横断面積は、ばね要素15の一部分を収容するのに十分である。
【0054】
図5および図7は、本発明による活栓10の模式的側断面図を示し、活栓は動作位置および開位置にあり(図5)、または媒体アクセス位置および開位置にある。開位置は、本明細書中では、(動作位置において)最大液量が左側の接続部材50、活栓10、および右側の接続部材50の液体通路11を通って流れることができる位置を示す。したがって、活栓は開位置にあるとき、液体流通のために開いている。図5に示された動作位置において、コック16は、ハウジング14内に密封するように押し込まれる。コック16の円錐面18は、ハウジング14のシール面20に密封当接する。図7に示された媒体アクセス位置において、円錐部材23とハウジング内部空間との間に隙間48が生じ、この隙間を洗浄ガスおよび/または滅菌ガスが流れることができるようにコック16がハウジング14から引き出される。同時に、コック16は引き続きハウジング14内に係止保持される。
【0055】
ハウジング14は、長手方向で両側に接続部材50を有し、これらの接続部材は入口接続パイプとのまたは内視鏡の別の部分との連結を可能にする。このために、例えば一方または両方の接続部材が図に模式的に示される係止要素52を有し得る。コック16の円錐部分23と同様にハウジング14を細長い液体通路11が通り抜ける。さらにハウジング14は、液体通路11の長手方向に対して横向きに切欠き56を有し、この切欠きが実質的に円錐形であり、円錐部材23に対して少なくとも部分的に相補的形状かつ相補的大きさである。
【0056】
コック16は、図3および図4に示されるコックに相当する。コックは、ばね要素15によってハウジング内に動作位置(図5)および媒体アクセス位置(図7)で係止されている。これによってコック16が、例えば洗浄中にハウジング14から離脱し得ることが阻止される。図5に示された動作位置において、ばね要素15はコック16の第1環状溝28に係合し、図7に示された媒体アクセス位置において、ばね要素15が互いに逆の方向から、すなわち向かい合う位置にある両側から2つの横溝24に係合する。それに伴いばね要素15のばね力がコックの回転軸の方向に作用する。したがって比較的大きい力を使って回転軸Lを中心に回転させるだけでコック16を開位置から閉位置へ、およびその反対に移動可能であり、圧力を加えることによって、動作位置から媒体アクセス位置へ長手軸に沿って移動可能である。ばね要素15は、図示されない仕方でハウジング14に取り付けられている。
【0057】
図6および図8においてばね要素15の形態および位置が詳しく説明される。これらの図は、コック16のグリップ部材34から、活栓10が動作位置にあるときの、第1環状溝28の溝底の高さに(図6)、または活栓10が媒体アクセス位置にあるときの、2つの横溝24の溝底の高さに(図8)見た本発明による活栓10の模式的断面図を示す。
【0058】
ばね15は、丸い横断面を有する撓みばねとして、すなわち金属の線ばねとして形成されている。その際、ばね要素15は、クリップのように円錐部分23を包囲する。図6において、ばね要素15と円錐部材23との間に2つの点状の接触面が生じることが見て取れる。これによって、コック16は図6に示された動作位置にあるときに、図8に示された位置のときよりも容易に開位置から閉位置へ回転することができる。図8において、ばね要素15と円錐部材23との間に2つの線形の接触面が生じることが見て取れる。ここではばね要素15の2つの端領域が2つの横溝24に係合する。比較的長い接触面と、コック16の横溝24および円錐状部分の端間の屈曲した移行部とによって、コック16は図8に示された媒体アクセス位置にあるときに、図6に示される位置のときよりも開位置から閉位置への回転が格段に困難になる。
【0059】
図9図11は、3つの異なる実施形態によるコック16の端領域の模式的側面図を示す。それぞれ図の左側に端領域の側面図が示され、図の右側に同じ実施形態の90度回転させた模式的側面図が示される。
【0060】
図9は、コック16が2つの横溝24を有する実施形態を示す。したがって、この実施形態は図3図8に示される実施形態に相当する。横溝24の端はそれぞれ直接コック16の円錐状部分へ移行する。横溝24は円錐状の面によって完全に取り囲まれている。
【0061】
これとは異なり、図10は、2つの横溝24がそれぞれ第2環状溝30の各部分として形成されている一実施形態を示し、第2環状溝30は、2つの横溝24の外側で、コック16の回転軸を中心に同心的に第1環状溝28と平行に延びる。横溝24の溝底26と第2環状溝30の溝底とは第1環状溝28から等距離にある。
【0062】
図11は、2つの横溝24と2つの接続溝32とを有する実施形態によるコック16の端領域の模式的側面図を示しており、2つの接続溝32のうち1つのみが見える。接続溝32は、それぞれ、2つの横溝24の回転方向に置かれた端領域を第1環状溝28と接続する。そのために接続溝32は、円錐部材23の長手方向および回転方向に対して斜めに延びる。これらの接続溝32は、コック16が回転した場合にねじのように協働する。このようにして、横溝24を回転させることによってばね要素15を第1環状溝28へ移すことができる。同時に、活栓10が媒体アクセス位置から動作位置へ移される。このようにして、閉位置における洗浄を阻止することができる。
【0063】
図12図14は、本発明による活栓10の代替的実施形態の模式的断面図を示し、活栓10は動作位置にある。各断面図は、液体通路11を側方から見た図(図12)、円錐部材23の回転軸を中心に90度回転させた図(図13)、およびコック16のグリップ部材34から第1環状溝28の溝底の高さに見た図である。この実施形態は、図9にならって、コック16の円錐部材23が、第1環状溝28および横溝24と並んで、第1環状溝28と横溝24との間に第1環状肩部58を有し、この第1環状肩部は、円錐部材23の周囲に環状に延在する。さらに、円錐部材23は横溝24のもう一方の側、つまりグリップ部材34から離反した側に第2環状肩部60を有する。円錐部材23は環状肩部58、60の領域に、溝の領域より大きい直径を有する。第2環状肩部60はコック16をハウジング14に固定する。
【0064】
図12図14の実施形態では、コック16が2部品型に形成され、グリップ33と円錐部材23が互いに分離可能な2つの部材である。コック16は、別の箇所で説明したようにばね要素15によってハウジング14に保持され、動作位置に係止されている。このためにばね要素15が第1環状溝28に係合する。
【0065】
本発明は実施例をもとにして詳しく説明されたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものでなく、むしろ、添付の特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、いくつかの特徴を省略する、または上記の個々の特徴の別様の組み合わせを実現することができる種々の変更が可能であるということは当業者に自明である。本開示は、上記の個々の特徴のすべての組み合わせを含む。
【符号の説明】
【0066】
10 活栓
11 液体通路
12 内視鏡
13 シャフト部材
14 ハウジング
15 ばね要素
16 コック
18 円錐面
20 シール面
22 外壁
23 円錐部材
24 横溝
26 溝底
28 第1環状溝
30 第2環状溝
32 接続溝
33 グリップ
34 グリップ部材
36 入口接続パイプ
38 接眼レンズ
40 グリップ片
42 グリップ片
44 本体
46 端面
48 隙間
50 接続部材
52 係止要素
L 円錐部材の長手軸
56 切欠き
58 第1環状肩部
60 第2環状肩部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14