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特許7168786モジュール式遠心分離機およびそのベースユニットならびにシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】モジュール式遠心分離機およびそのベースユニットならびにシステム
(51)【国際特許分類】
   B04B 1/06 20060101AFI20221101BHJP
   B04B 9/08 20060101ALI20221101BHJP
   B04B 11/02 20060101ALI20221101BHJP
   B04B 7/14 20060101ALI20221101BHJP
   C12M 1/00 20060101ALI20221101BHJP
   C12N 1/02 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
B04B1/06
B04B9/08
B04B11/02
B04B7/14
C12M1/00 A
C12N1/02
【請求項の数】 19
(21)【出願番号】P 2021532959
(86)(22)【出願日】2019-12-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-02-02
(86)【国際出願番号】 EP2019084141
(87)【国際公開番号】W WO2020120359
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2021-08-06
(31)【優先権主張番号】18211242.5
(32)【優先日】2018-12-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】509005513
【氏名又は名称】アルファ-ラヴァル・コーポレート・アーベー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】カスパー・ホグルンド
【審査官】谷本 怜美
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2011/119088(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/181177(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B04B 1/00-15/12
C12M 1/00- 3/10
C12N 1/00- 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体供給混合物を重相と軽相とに分離するように構成されたモジュール式遠心分離機(2)のベースユニット(4)であって、
前記モジュール式遠心分離機(2)は、前記ベースユニット(4)と、交換可能分離インサート(6)とを備え、前記交換可能分離インサート(6)は、前記液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触する前記モジュール式遠心分離機(2)の唯一の部分を形成するように構成されており、
前記ベースユニット(4)は、固定フレーム(8)と、前記固定フレーム(8)内に配置された回転軸(20)の周りを回転するように構成された回転可能部材(16)と、前記回転軸(20)の周りで前記回転可能部材(16)を回転させるための駆動ユニット(18)とを備え、
前記回転可能部材(16)は、第1の軸方向端部(22)および第2の軸方向端部(24)を有し、少なくとも半径方向に内部空間(26)を画定し、前記内部空間(26)は、前記内部空間(26)を画定する前記回転可能部材(16)の部分が、前記モジュール式遠心分離機の使用中に、前記液体供給混合物、ならびに前記分離された重相および軽相から完全に分離されるように、その中に前記交換可能分離インサート(6)の少なくとも一部を受容するように構成されており、
前記回転可能部材(16)には、前記交換可能分離インサート(6)の第1の流体接続部(94)が第1の開口部(28)を通って延びるように構成された前記第1の開口部(28)が前記第1の軸方向端部(22)に設けられており、
前記回転可能部材(16)は、前記交換可能分離インサート(6)の第2の流体接続部(96)が第2の開口部(30)を通って延びるように構成された前記第2の開口部(30)を前記第2の軸方向端部(24)に備えることを特徴とする、
ベースユニット(4)。
【請求項2】
少なくとも1つのベアリング(36)を備え、前記回転可能部材(16)は、前記少なくとも1つのベアリング(36)を介して前記固定フレーム(8)に軸支されている、請求項1に記載のベースユニット(4)。
【請求項3】
前記少なくとも1つのベアリング(36)は、前記少なくとも1つのベアリング(36)が、前記回転可能部材(16)によって画定される前記内部空間(26)の一部の周りに延びるように、前記回転軸(20)に沿った軸方向位置に配置される、請求項2に記載のベースユニット(4)。
【請求項4】
前記回転可能部材(16)は、前記第2の軸方向端部(24)の領域に仮想頂点を有する円錐台形の壁部材(68)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のベースユニット(4)。
【請求項5】
前記回転可能部材(16)は、ロータ本体(32)とキャップ(34)とを備え、前記キャップ(34)に前記第1の開口部(28)が配置され、前記キャップ(34)は、前記内部空間(26)へのアクセスと、前記交換可能分離インサート(6)の取り付けとを提供するために、前記ロータ本体(32)と解放可能に係合される、請求項1から4のいずれか一項に記載のベースユニット(4)。
【請求項6】
前記固定フレーム(8)がハウジング(52)を備え、前記回転可能部材(16)が前記ハウジング(52)内に配置され、前記ハウジング(52)が、第3の開口部(58)が設けられた蓋(54)を備え、前記蓋(54)の開位置において、前記交換可能分離インサート(6)の交換のために前記回転可能部材(16)へのアクセスが提供され、前記蓋(54)の閉位置において、前記第3の開口部(58)が、前記交換可能分離インサート(6)の前記第1の流体接続部(94)がそこを通って延びるように構成されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のベースユニット(4)。
【請求項7】
前記蓋(54)は、前記交換可能分離インサート(6)の一部と係合するように構成されている、請求項6に記載のベースユニット(4)。
【請求項8】
前記固定フレーム(8)には、前記蓋の反対側に第4の開口部(60)が設けられており、前記第4の開口部(60)は、前記交換可能分離インサート(6)の前記第2の流体接続部(96)がそこを通って延びるように構成されている、請求項7に記載のベースユニット(4)。
【請求項9】
前記第4の開口部(60)に配置された係合部材(62)を備え、前記係合部材(62)は、前記交換可能分離インサート(6)の一部と係合するように構成されている、請求項8に記載のベースユニット(4)。
【請求項10】
前記固定フレーム(8)は、突出部材(64)を備え、前記ハウジング(52)は、前記回転軸(20)に沿って前記ハウジング(52)の少なくとも一端にアクセスが提供されるように、前記突出部材(64)に接続されている、請求項6から9のいずれか一項に記載のベースユニット(4)。
【請求項11】
前記ハウジング(52)は、少なくとも1つの弾性コネクタ(65)を介して前記突出部材(64)に懸架されている、請求項10に記載のベースユニット(4)。
【請求項12】
前記駆動ユニット(18)は、電気モータ(38)と、前記電気モータ(38)と前記回転可能部材(16)との間に配置されたトランスミッション(40)とを備える、請求項1から11のいずれか一項に記載のベースユニット(4)。
【請求項13】
前記固定フレーム(8)は、垂直部材(12)を備え、前記電気モータ(38)は、少なくとも部分的に前記垂直部材(12)内に配置される、請求項12に記載のベースユニット(4)。
【請求項14】
前記少なくとも1つのベアリング(36)は、少なくとも80mmの内径を有する、請求項2または3に記載のベースユニット(4)。
【請求項15】
液体供給混合物を重相と軽相とに分離するように構成されたモジュール式遠心分離機(2)であって、前記モジュール式遠心分離機(2)は、ベースユニット(4)と、交換可能分離インサート(6)とを備え、
前記交換可能分離インサート(6)は、分離空間(88)を形成するロータケーシング(82)と、前記分離空間(88)内に配置された円錐台形の分離ディスク(92)と、前記液体供給混合物、前記重相および前記軽相のための流体接続部(10、94、96、98)とを備え、前記交換可能分離インサート(6)は、前記液体供給混合物、ならびに前記分離された重相および軽相と接触する前記モジュール式遠心分離機(2)の唯一の部分を形成するように構成されており、
前記モジュール式遠心分離機(2)は、請求項1から14のいずれか一項に記載のベースユニット(4)を備えることを特徴とする、
モジュール式遠心分離機(2)。
【請求項16】
前記交換可能分離インサート(6)の前記ロータケーシング(82)は、前記回転可能部材(16)の前記内部空間(26)に固定され、前記交換可能分離インサート(6)の第1の流体接続部(94)が前記回転可能部材(16)の前記第1の開口部(28)を通って延び、前記交換可能分離インサート(6)の第2の流体接続部(96)が前記回転可能部材(16)の前記第2の開口部(30)を通って延びている、請求項15に記載のモジュール式遠心分離機(2)。
【請求項17】
細胞培養混合物を分離するためのシステム(300)であって、発酵槽タンク(302)と、請求項16に記載のモジュール式遠心分離機(2)と、前記発酵槽タンク(302)と前記モジュール式遠心分離機(2)との間に延びる導管接続部(306)とを備え、前記導管接続部(306)は、前記第2の流体接続部(96)を備える、システム(300)。
【請求項18】
前記導管接続部(306)に配置されたポンプ(308)を備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記モジュール式遠心分離機(2)の前記第1の流体接続部(94)に接続された第1の受容容器(310)を備える、請求項17または18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モジュール式遠心分離機のベースユニットに関する。本発明はさらに、モジュール式遠心分離機に関する。本発明はまた、細胞培養混合物を分離するためのシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品、バイオ医薬品、バイオテクノロジー、およびそれらに関連する分野では、細胞培養混合物からの細胞の分離など、液体混合物からの物質の分離は、無菌環境で行われる。伝統的に、たとえばステンレス鋼から作られた機器が使用されており、機器は、バッチ間で滅菌される。
【0003】
最近、単回使用、すなわち、1つのバッチまたは限られた数のバッチのために製造された使い捨て分離機器が提案されている。たとえば、US2011/0319248は、単回使用の遠心分離機を開示し、WO2015/181177は、交換可能な内部ドラムを備える分離機を開示している。
【0004】
そのような使い捨て分離機器は、無菌状態でユーザに供給される。したがって、ユーザの製造施設で分離機器を滅菌することなく、分離機内の製品の滅菌環境が提供され得る。
【0005】
WO2015/181177は、回転可能な外側ドラムと、外側ドラム内に配置された交換可能な内側ドラムとを備える、流動性製品の遠心処理のための分離機を開示している。内側ドラムは、流動性製品を清澄化するための手段を備える。外側ドラムは、外側ドラムの下に配置されたモータによって駆動スピンドルを介して駆動される。内側ドラムは、分離器の上端に配置された流体接続部を有する外側ドラムを通って垂直に上方に延びる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】US2011/0319248
【文献】WO2015/181177
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、モジュール式遠心分離機における交換可能分離インサートの容易な交換を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、液体供給混合物を重相と軽相とに分離するように構成されたモジュール式遠心分離機のベースユニットが提供され、モジュール式遠心分離機は、ベースユニットと、交換可能分離インサートとを備え、交換可能分離インサートは、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するモジュール式遠心分離機の唯一の部分を形成するように構成されている。ベースユニットは、固定フレームと、固定フレーム内に配置された回転軸の周りを回転するように構成された回転可能部材と、回転軸の周りで回転可能部材を回転させるための駆動ユニットとを備える。回転可能部材は、第1の軸方向端部および第2の軸方向端部を有し、少なくとも半径方向に内部空間を画定し、内部空間は、内部空間を画定する回転可能部材の部分が、モジュール式遠心分離機の使用中に、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相から完全に分離されるように、その中に交換可能分離インサートの少なくとも一部を受容するように構成されている。回転可能部材には、交換可能分離インサートの第1の流体接続部が第1の開口部を通って延びるように構成された第1の開口部が第1の軸方向端部に設けられている。回転可能部材には、さらに、交換可能分離インサートの第2の流体接続部が第2の開口部を通って延びるように構成された第2の開口部が第2の軸方向端部に設けられている。
【0009】
回転可能部材には、第1の軸方向端部に第1の開口部が設けられ、第2の軸方向端部に第2の開口部が設けられるので、交換可能分離インサートの第1および第2の流体接続部の各々は、第1および第2の開口部のそれぞれを通って延びるように配置することができる。したがって、交換可能分離インサートは、ベースユニットの回転可能部材に容易に取付け可能である。その結果、上述の目的が達成される。
【0010】
さらに、交換可能分離インサートの第1および第2の流体接続部は、ベースユニットの回転可能部材の対向端部に配置されるので、モジュール式遠心分離機の外部の機器への第1および第2の流体接続部の接続に関連する誤りを回避することができる。
【0011】
本発明のさらなる態様によれば、液体供給混合物を重相と軽相とに分離するように構成されたモジュール式遠心分離機が提供され、モジュール式遠心分離機は、ベースユニットと、交換可能分離インサートとを備え、交換可能分離インサートは、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するモジュール式遠心分離機の唯一の部分を形成するように構成されている。交換可能分離インサートは、分離空間を形成するロータケーシングと、分離空間に配置された円錐台形の分離ディスクと、液体供給混合物、重相および軽相のための流体接続部とを備える。モジュール式遠心分離機は、本明細書で論じる態様および/または実施形態のいずれか1つによるベースユニットを備える。
【0012】
上述のように、ベースユニットの回転可能部材の対向する軸方向端部に第1および第2の開口部を設けることにより、交換可能分離インサートは、ベースユニットの回転可能部材に容易に取付け可能であり、流体接続部は、その両方の軸方向端部で回転可能部材から延びる。
【0013】
モジュール式遠心分離機は、2つの主要部分、ベースユニット、および交換可能分離インサートを備え得る。ベースユニットは、交換可能分離インサートを支持し、回転させるための基本構成要素を備え得る。交換可能分離インサートは、液体供給混合物の実際の分離がその分離空間内で行われるように構成され得る。液体供給混合物は、1つの流体接続部を通って分離空間に流れてもよく、分離された重相および軽相は、各々1つの流体接続部を介して分離空間から出てもよい。
【0014】
交換可能分離インサートは、単回使用のために、すなわち、液体供給混合物の1つのバッチのみまたは限られた数のバッチの分離のために構成されてもよい。一方、ベースユニットは、異なる交換可能分離インサートとともに繰り返し使用されるように構成されてもよく、すなわち、ベースユニットは、異なる交換可能分離インサートを使用して多数のバッチの液体供給混合物を分離するために使用されてもよい。
【0015】
交換可能分離インサートは、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するモジュール式遠心分離機の唯一の部分を形成するように構成されてもよい。したがって、交換可能分離インサートは、滅菌実体としてユーザに提供されてもよい。滅菌実体は、液体供給混合物を分離するように構成された部分、ならびに液体供給混合物と、分離された重相および軽相とのための導管を含み得る。交換可能分離インサートは、ユーザによってベースユニットに取り付けられる。したがって、ユーザは、液体供給混合物を分離するための滅菌環境を有する遠心分離機を容易に利用することができる。
【0016】
上記の議論、および、交換可能分離インサートが、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するモジュール式遠心分離機の唯一の部分を形成するように構成されていることから理解されるように、これは、内部空間を画定する回転可能部材の部分が、モジュール式遠心分離機の使用中、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相から完全に分離されることを必要とする。
【0017】
ベースユニットの回転可能部材は、固定フレーム内に回転可能に支持されてもよい。回転可能部材は、スピンドルまたは他の種類のロータシャフトの助けを借りずに固定フレーム内に支持されてもよく、たとえば、ベアリングが回転可能部材の周りに延び、それを固定フレーム内に支持してもよい。
【0018】
固定フレームは、モジュール式遠心分離機の使用中、固定されているという意味で固定である。
【0019】
交換可能分離インサートは、ロータケーシングと、第1の導管部分が設けられた第1の固定部分と、第2の導管部分が設けられた第2の固定部分とを備え得る。交換可能分離インサートがベースユニットに取り付けられるとき、回転可能部材の内部空間に受容される交換可能分離インサートの少なくとも一部は、ロータケーシングであってもよい。第1の固定部分の少なくとも一部は、回転可能部材の第1の開口部を通って延び、第2の固定部分の少なくとも一部は、回転可能部材の第2の開口部を通って延び得る。
【0020】
上記の議論から理解されるように、モジュール式遠心分離機の使用中、回転可能部材は、液体供給混合物、ならびに重相および軽相のいずれとも接触しない。代わりに、液体供給混合物、ならびに重相および軽相は、交換可能分離インサートの内部と接触している。したがって、回転可能部材の内部空間を画定する回転可能部材の部分は、モジュール式遠心分離機の使用中、乾燥している。
【0021】
実施形態によれば、ベースユニットは、少なくとも1つのベアリングを備えていてもよい。回転可能部材は、少なくとも1つのベアリングを介して固定フレーム内に軸支されてもよい。このようにして、交換可能分離インサートの少なくとも1つの部分を受容するように構成された内部空間をその中に画定する回転可能部材は、固定フレーム内に軸支される。したがって、回転可能部材を軸支するためにスピンドルまたはシャフトを必要とせず、回転可能部材および交換可能分離インサートの少なくとも一部の形態の小型ロータが、モジュール式遠心分離機に設けられる。
【0022】
実施形態によれば、少なくとも1つのベアリングは、回転可能部材によって画定される内部空間の一部の周りに少なくとも1つのベアリングが延びるように、回転軸に沿った軸方向位置に配置されてもよい。このようにして、回転可能部材は、交換可能分離インサートの少なくとも1つの部分が回転可能部材内に配置される軸方向位置で支持されてもよい。したがって、回転可能部材は、回転可能部材の回転中に良好なバランスを提供するように支持されてもよい。
【0023】
実施形態によれば、回転可能部材は、第2の端部の領域に仮想頂点を有する円錐台形の壁部材を備え得る。このようにして、円錐形または円錐台形を有する交換可能分離インサートの一部を、回転可能部材の内部空間に容易に支持することができる。
【0024】
実施形態によれば、回転可能部材は、ロータ本体およびキャップを備え得る。キャップに第1の開口部が配置されてもよい。キャップは、内部空間へのアクセスおよび交換可能分離インサートの取付けを提供するために、ロータ本体と解放可能に係合されてもよい。このようにして、交換可能分離インサートを回転可能部材の内部空間に取り付けるために、キャップをロータ本体から解放してもよい。第1の開口部がキャップに設けられているので、交換可能分離インサートの第1の流体接続部は、交換可能分離インサートが内部空間に配置された後であって、キャップがロータ本体と係合されたときに、第1の開口部を通って延びるように配置されてもよい。適切には、キャップがロータ本体と係合すると、交換可能分離インサートのロータケーシングは、回転可能部材内に固定される。
【0025】
実施形態によれば、固定フレームは、ハウジングを備え得る。回転可能部材は、ハウジング内に配置されてもよい。ハウジングは、第3の開口部が設けられた蓋を備え得る。蓋の開位置では、交換可能分離インサートの交換のために回転可能部材にアクセスが提供されてもよく、蓋の閉位置では、第3の開口部は、交換可能分離インサートの第1の流体接続がそこを通って延びるように構成されてもよい。このようにして、回転可能部材は、モジュール式遠心分離機の使用中、ハウジングによって保護され、同時に、モジュール式遠心分離機のユーザは、蓋が閉じられているとき、回転可能部材にアクセスすることができない。したがって、モジュール式遠心分離機の使用中に回転可能部材が回転するとき、ユーザが回転可能部材に到達するのを防ぐ。したがって、個人の安全性が保証され得る。蓋には第3の開口部が設けられているので、交換可能分離インサートの第1の流体接続部は、第3の開口部を通って延びるように配置されてもよく、したがって、流体が交換可能分離インサートのロータケーシング内の分離空間から出るか、または分離空間に入ることを可能にする。
【0026】
実施形態によれば、蓋は、交換可能分離インサートの一部と係合するように構成されてもよい。このようにして、モジュール式遠心分離機の使用中に、交換可能分離インサートの部分が所定の位置に維持されることを確実にし得る。さらに、交換可能分離インサートの部分は、固定フレームおよびベースユニットに対して固定されて維持されてもよい。所定の位置は、回転軸に沿った所定の軸方向位置、および/または所定の角度位置、すなわち、回転軸の周りの所定の位置であり得る。
【0027】
実施形態によれば、固定フレームは、蓋の反対側に第4の開口部を備えていてもよい。第4の開口部は、交換可能分離インサートの第2の流体接続部がそこを通って延びるように構成されてもよい。このようにして、第2の流体接続部は、回転可能部材から固定フレームの外に延びていてもよい。第4の開口部は、固定フレームの一部を形成するハウジングに設けてもよい。
【0028】
実施形態によれば、ベースユニットは、第4の開口部に配置された係合部材を備えていてもよく、係合部材は、交換可能分離インサートの一部と係合するように構成される。このようにして、モジュール式遠心分離機の使用中に、第4の開口部における交換可能分離インサートの部分が所定の位置に維持されることを確実にし得る。さらに、交換可能分離インサートの部分は、固定フレームおよびベースユニットに対して固定された状態に維持されてもよい。所定の位置は、回転軸に沿った所定の軸方向位置、および/または所定の角度位置、すなわち、回転軸の周りの所定の位置であり得る。
【0029】
実施形態によれば、固定フレームは、突出部材を備えてもよく、ハウジングは、回転軸に沿ってハウジングの少なくとも一端にアクセスが提供されるように、突出部材に接続されてもよい。このようにして、ユーザは、交換可能分離インサートを回転可能部材に容易に取り付けることができる。
【0030】
実施形態によれば、駆動ユニットは、電気モータと、電気モータと回転可能部材との間に配置されたトランスミッションとを備えていてもよい。このようにして、電気モータは、回転可能部材の横に配置されてもよい。したがって、回転軸に沿って、たとえば、ハウジングおよび/または回転可能部材へのアクセスが提供されてもよい。
【0031】
本発明のさらなる態様によれば、細胞培養混合物を分離するためのシステムが提供され、システムは、発酵槽タンクと、本明細書で論じる態様および/または実施形態のいずれか1つによるモジュール式遠心分離機と、発酵槽タンクとモジュール式遠心分離機との間に延びる導管接続部とを備え、導管接続部は、交換可能分離インサートの第2の流体接続部を備える。
【0032】
システムは、本明細書で論じるように、モジュール式遠心分離機を備えるので、モジュール式遠心分離機のベースユニットの回転可能部材の対向する軸方向端部に第1および第2の開口部を設けることにより、交換可能分離インサートは、システムのモジュール式遠心分離機に容易に取付け可能である。
【0033】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の特許請求の範囲および以下の詳細な説明を検討すると明らかになるであろう。
【0034】
本発明の様々な態様および/または実施形態は、その特定の特徴および利点を含めて、以下の詳細な説明および添付の図面で論じられる例示的な実施形態から容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】実施形態によるモジュール式遠心分離機を概略的に示す図である。
図2図1のモジュール式遠心分離機のベースユニットの断面を概略的に示す図である。
図3】実施形態による交換可能分離インサートの断面を概略的に示す図である。
図4】モジュール式遠心分離機の一部の断面を概略的に示す図である。
図5】細胞培養混合物を分離するためのシステムを概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
次に、本発明の態様および/または実施形態をより完全に説明する。同様の番号は、全体にわたって同様の要素を指す。簡潔さおよび/または明確さのために、周知の機能または構成は、必ずしも詳細に説明されない。
【0037】
図1は、実施形態によるモジュール式遠心分離機2を概略的に示す。モジュール式遠心分離機2は、ベースユニット4と交換可能分離インサート6とを備えている。モジュール式遠心分離機2は、医薬品、バイオ医薬品、および/またはバイオテクノロジーの分野で使用するように構成されてもよい。モジュール式遠心分離機2は、CHO細胞(チャイニーズハムスター卵巣細胞)などの細胞、またはバイオテクノロジー産業におけるプロセスから生じる他の物質を生産するためのプラントにおけるセットアップの一部を形成し得る。モジュール式遠心分離機2は、図5を参照して後述するように、細胞培養混合物を分離するためのシステムの一部を形成し得る。
【0038】
モジュール式遠心分離機2は、液体供給混合物を重相と軽相とに分離するように構成される。たとえば、液体供給混合物は、細胞培養物を含む発酵ブロスによって形成することができ、重相は、発酵ブロスの主要部分から分離された細胞を含み得る。軽相は、細胞を含まないか、または最小限の残りの量の細胞のみを含む、発酵ブロスの主要部分によって形成され得る。
【0039】
モジュール式遠心分離機2は、ベースユニット4および交換可能分離インサート6を備えるという意味でモジュール式である。交換可能分離インサート6は、分離されるべき液体供給混合物の新しいバッチごとに交換される。あるいは、交換可能分離インサート6は、分離されるべき新しいタイプの液体供給混合物ごとに交換されてもよく、すなわち、同じタイプの液体供給混合物を含む後続のバッチは、同じ交換可能分離インサート6で分離されてもよい。
【0040】
モジュール式遠心分離機2の使用中、液体供給混合物、重相、および軽相のみが、モジュール式遠心分離機2の交換可能分離インサート6と接触する。当然、液体供給混合物を交換可能分離インサート6に導き、交換可能分離インサート6から重相および軽相を導くように構成された管10の形態の導管もまた、液体供給混合物ならびに重相および軽相と接触する。管10は、交換可能分離インサート6の一部を形成し得る。ベースユニット4は、液体供給混合物または重相および軽相のいずれとも接触しない。
【0041】
交換可能分離インサート6について、図3を参照して以下でさらに説明する。
【0042】
ベースユニット4は、交換可能分離インサートを支持し、回転させるための構成要素を備える。したがって、ベースユニット4は、とりわけ、固定フレーム8と、回転可能部材と、回転可能部材を回転させるための駆動ユニットとを備える。固定フレーム8は、垂直部材12を備えている。駆動ユニットの一部は、垂直部材12内に配置され得る。
【0043】
固定フレーム8は、モジュール式遠心分離機の使用中、固定されている。しかしながら、ベースユニット4自体は、たとえば、ユーザの製造施設の異なる場所に配置するために、移動可能であってもよい。この目的のために、固定フレーム8に車輪14が設けられてもよい。
【0044】
ベースユニット4は、図2を参照して以下にさらに説明される。
【0045】
図2は、図1のモジュール式遠心分離機2のベースユニット4の断面を概略的に示す。すなわち、図2では、交換可能分離インサートは省略されている。
【0046】
上述したように、ベースユニット4は、固定フレーム8と、回転可能部材16と、駆動ユニット18とを備えている。回転可能部材16は、固定フレーム8内に配置され、回転軸20の周りを回転するように構成される。駆動ユニット18は、回転軸20の周りで回転可能部材16を回転させるように構成される。
【0047】
回転軸20に沿って見ると、回転可能部材16は、第1の軸方向端部22および第2の軸方向端部24を有する。回転可能部材16は、少なくとも半径方向に内部空間26を画定する。半径方向は、回転軸20に対して垂直に延びている。内部空間26は、その中に交換可能分離インサート6の少なくとも一部を受容するように構成されており、図3および図4を参照して以下をさらに参照されたい。結果として、内部空間26を画定する回転可能部材16の部分は、モジュール式遠心分離機の使用中、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相から完全に分離される。
【0048】
したがって、内部空間26を画定する回転可能部材の部分、すなわち、とりわけ回転可能部材16の内面は、モジュール式遠心分離機の使用中、乾燥している。
【0049】
回転可能部材16には、第1の軸方向端部22に第1の開口部28が設けられている。回転可能部材16には、第2の軸方向端部24に第2の開口部30がさらに設けられている。第1および第2の開口部28、30の各々は、回転可能部材16に貫通孔を形成する。したがって、内部空間26は、第1および第2の開口部28、30の各々を介してアクセス可能である。したがって、第1および第2の開口部28、30は、交換可能分離インサートの流体接続部がそこを通って延びるように構成される。図3および図4を参照して以下をさらに参照されたい。
【0050】
したがって、回転可能部材16自体も、ベースユニット4の任意の他の部分も、液体供給混合物、ならびに重相および軽相のためのいかなる流体接続部も備えていない。言い換えれば、ベースユニット4は、液体供給混合物、ならびに重相および軽相に関して無接続である。そのような接続部は、ベースユニット4および交換可能分離インサートを含む組み立てられたモジュール式遠心分離機に含まれる。
【0051】
これらの実施形態では、回転可能部材16は、ロータ本体32とキャップ34とを備える。キャップ34は、ロータ本体32と解放可能に係合する。キャップ34は、たとえば、ねじ山、バヨネット結合、ねじ、ウィングナット、または任意の他の適切な係合構成によって、ロータ本体32と解放可能に係合されてもよい。キャップ34がロータ本体32から解放されると、内部空間26へのアクセスが提供される。内部空間26へのアクセスが提供されるとき、交換可能分離インサートが内部空間26に取り付けられ得る。同様に、内部空間26へのアクセスが提供されるとき、交換可能分離インサートは、内部空間26から取り外され得る。したがって、キャップ34がロータ本体32から解放されたとき、使用済みの交換可能分離インサートを新しい交換可能分離インサートと交換することができる。
【0052】
キャップ34は、ロータ本体32の第1の軸方向端部22の領域に配置され得る。したがって、キャップ34に回転可能部材16の第1の開口部28が配置される。上述したように、交換可能分離インサートの流体接続部は、第1の開口部28を通って延び得る。
【0053】
ベースユニット4は、少なくとも1つのベアリング36を備える。回転可能部材16は、少なくとも1つのベアリング36を介して固定フレーム8内に軸支されている。したがって、回転可能部材16自体は、固定フレーム8内に軸支されている。また、回転可能部材16は、少なくとも1つのベアリング36を介して固定フレーム8に支持されてもよい。したがって、回転可能部材16は、交換可能分離インサートを備える従来技術の遠心分離機のように、スピンドルまたはシャフトを介して間接的に軸支されない。
【0054】
少なくとも1つのベアリング36は、たとえば、半径方向と軸方向の両方の力を支持する1つの単一のボールベアリングとすることができる。あるいは、少なくとも1つのベアリング36は、たとえば、2つのベアリング、たとえば、主に半径方向の力を支持するベアリングと、主に軸方向の力を支持するベアリングとを備えてもよい。
【0055】
少なくとも1つのベアリング36は、回転可能部材16によって画定される内部空間26の一部の周りに延びるように、回転軸20に沿った軸方向位置に配置される。モジュール式遠心分離機の使用中、交換可能分離インサートは内部空間26に配置されるので、回転可能部材16は、交換可能分離インサートも配置される軸方向位置に支持される。したがって、少なくとも1つのベアリング36は、回転可能部材16の確実な支持を提供する。
【0056】
いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのベアリング36は、少なくとも80mmの内径を有してもよい。このようにして、少なくとも1つのベアリング36は、内部空間26を画定する回転可能部材16の一部が少なくとも1つのベアリング36内に嵌合することができるようにサイズ設定される。また、このようにして、少なくとも1つのベアリング36は、回転軸20に沿って見て、回転可能部材16の第2の開口部30が少なくとも1つのベアリング36内に嵌合することができるようにサイズ設定される。いくつかの実施形態によれば、少なくとも1つのベアリング36は、80~150mmの範囲内の内径を有してもよい。1つの非限定的な例によれば、少なくとも1つのベアリング36は、約120mmの内径を有してもよい。そのような大きいベアリングは、遠心分離機では一般的ではなく、特に、後述するサイズの分離ディスクを有する遠心分離機では一般的ではない。ベアリング36はベースユニット4内に上述のように配置されているので、大きいベアリング36は、とりわけ、交換可能分離インサートの一部が少なくとも1つのベアリング36内に嵌合することを可能にする。
【0057】
駆動ユニット18は、電気モータ38と、電気モータ38と回転可能部材16との間に配置されたトランスミッション40とを備える。トランスミッション40は、電気モータ38が回転可能部材16の横に配置されるようにする。すなわち、電気モータ38の回転軸42は、回転可能部材16の回転軸20と実質的に平行に延びる。電気モータ38は、回転可能部材16の横に配置されているので、とりわけ、回転可能部材16の第1および第2の軸方向端部22、24の両方へのアクセスが提供され得る。すなわち、第1および第2の軸方向端部22、24のいずれへのアクセスも、電気モータ38によって阻止されない。
【0058】
これらの実施形態では、トランスミッション40は、電気モータ38上に配置された第1のプーリ44と、回転可能部材16上に配置された第2のプーリ46と、第1のプーリ44と第2のプーリ46との間に延びるベルト48とを備えるベルトドライブである。あるいは、トランスミッションは、歯車を備えるギアトランスミッション、または電気モータ38から回転可能部材16にトルクを伝達するための任意の他の適切なトランスミッションであってもよい。
【0059】
これらの実施形態では、固定フレーム8は、垂直部材12を備えている。電気モータ38は、少なくとも部分的に垂直部材12内に配置されている。このようにして、電気モータ38は、固定フレーム8内に保護的に配置される。モジュール式遠心分離機のユーザは、電動機38の回転部分または電動機38において接触する危険性がない。同様に、ベルト48は、モジュール式遠心分離機のユーザがそれと接触するのを防止するために、少なくとも部分的に固定フレーム8内に配置されてもよい。
【0060】
固定フレーム8は、ハウジング52を備えている。回転可能部材16は、ハウジング52内に配置されている。ハウジング52は、ハウジング52の第1のハウジング部分56に旋回可能にまたは取外し可能に接続された蓋54を備える。蓋54には、第3の開口部58が設けられている。第3の開口部58は、蓋54に貫通孔を形成する。
【0061】
蓋54の開位置では、たとえば、交換可能分離インサートの交換のために、ハウジング52の内側の回転可能部材16へのアクセスが提供される。したがって、回転可能部材16内の交換可能分離インサートを取り外す、および/または配置するために、蓋54をその開位置に移動させ、回転可能部材16のキャップ34をロータ本体32から解放する。交換可能分離インサートが回転可能部材16の内部空間26内に配置されると、キャップ34は、再びロータ本体32と係合する。その後、蓋54を、閉位置に移動させる。
【0062】
蓋54の閉位置では、第3の開口部58は、交換可能分離インサートの流体接続部がそこを通って延びるように構成される。モジュール式遠心分離機の使用中、蓋54は、その閉位置に配置される。したがって、回転可能部材16は、モジュール式遠心分離機のユーザがアクセスすることができない。第3の開口部58は、交換可能分離インサートの流体接続部のうちの1つがそこを通って延び、流体が回転可能部材16の第1の軸方向端部22で交換可能分離インサートを通過すること、またはそこから通過することを可能にする。
【0063】
蓋54の反対側には、第4の開口部60が設けられている。第4の開口部60は、交換可能分離インサートのさらなる流体接続部がそこを通って延びるように構成される。したがって、さらなる流体接続部は、回転可能部材16の第2の軸方向端部24においてハウジング52から延び得る。
【0064】
第4の開口部60は、ハウジング52、および/または固定フレーム8、および/または第2の軸方向端部24に配置された係合部材62に設けられ得る。いずれの場合も、第4の開口部60は、貫通孔を形成し、したがって、交換可能分離インサートのさらなる流体接続部がそこを通って延びることを可能にする。
【0065】
これらの実施形態では、ベースユニット4は、係合部材62を備える。係合部材62は、第4の開口部60に配置されている。係合部材62は、交換可能分離インサートの一部と係合するように構成されており、図4を参照して以下をさらに参照されたい。
【0066】
固定フレーム8は、突出部材64を備えている。ハウジング52は、突出部材64に接続されている。したがって、ハウジング52、またハウジング52内に配置された回転可能部材16へのアクセスが提供される。ハウジング52は、回転軸20に沿ってハウジング52の少なくとも一端66へのアクセスが提供されるように、突出部材64に接続される。適切には、ハウジング52は、蓋54が配置されるハウジング52の端部へのアクセスが提供されるように、突出部材64に接続される。したがって、ユーザは、たとえば、回転可能部材内の交換可能分離インサートを交換するために、ハウジング52の内側にアクセスし得る。さらに、回転軸20に沿ってハウジング52の対向端部にアクセスが提供される場合、ユーザは、交換可能分離インサートの第1および第2の流体接続部を、第1、第2、第3、および第4の開口部28、30、58、60を通して設置することができる。
【0067】
回転可能部材16は、固定フレーム8のハウジング52内に軸支されている。すなわち、ハウジング52内には、回転可能部材16が軸支されたベアリング36が配置されている。
【0068】
いくつかの実施形態によれば、ハウジング52は、少なくとも1つの弾性コネクタ65を介して突出部材64内に懸架されてもよい。このようにして、ハウジング52は、回転可能部材16および交換可能分離インサートのロータケーシングとともに動的システムを形成し得る。したがって、ハウジング52内の回転可能部材16の軸支、ならびにハウジング52とフレーム8の残りの部分との間の接続部は、モジュール式遠心分離機の動作中、回転可能部材16がロータケーシングとともに臨界速度を超えるときに、ハウジングが突出部材64に固定的に取り付けられる場合よりも、より少ない程度で影響を受ける。
【0069】
弾性コネクタ65は、たとえば、天然ゴムまたは合成ゴムから作ることができる。
【0070】
回転可能部材16は、第2の軸方向端部24の領域に仮想頂点を有する円錐台形の壁部材68を備える。円錐台形の壁部材68は、内部空間26の一部を画定する。内部空間26内に配置されると、円錐形または円錐台形の形状を有する交換可能分離インサートが、円錐台形の壁部材68によって支持される。円錐台形の壁部材68は、ロータ本体32の一部を形成する。
【0071】
図3は、実施形態による交換可能分離インサート6の断面を概略的に示す。交換可能分離インサート6は、図1に関連して上述したモジュール式遠心分離機2など、モジュール式遠心分離機の一部を形成し得る。したがって、交換可能分離インサート6は、その一部が図2に関連して説明した回転可能部材16の内部空間26内に配置されるように構成され得る。
【0072】
交換可能分離インサート6は、ロータケーシング82と、第1の固定部分84と、第2の固定部分86とを備える。交換可能分離インサート6は、回転軸20の周りを回転するように構成される。ロータケーシング82は、第1の固定部分84と第2の固定部分86との間に配置されている。モジュール式遠心分離機の動作中、第1の固定部分84は、交換可能分離インサート6の上側の軸方向端部に配置され、第2の固定部分86は、交換可能分離インサート6の下側の軸方向端部に配置される。
【0073】
ロータケーシング82は、その中に分離空間88を画定する。交換可能分離インサート6は、分離空間88内に配置された円錐台形の分離ディスク92のスタック90を備える。スタック90内の分離ディスク92は、第2の固定部分86に仮想頂点を有し、および/または第2の固定部分86の方を指すように配置される。スタック90は、少なくとも50個の分離ディスク92、たとえば少なくとも100個の分離ディスク92、たとえば少なくとも150個の分離ディスク92を備え得る。一例として挙げると、分離ディスク92は、160~400mmの範囲内の外径と、60~100mmの範囲内の内径と、35~45度の範囲内の、回転軸20とディスク92の内面との間の角度αとを有し得る。明確にするために、図3にはほんのいくつかのディスク92のみが示されている。
【0074】
交換可能分離インサート6は、第1の固定部分84に配置された第1の流体接続部94を備える。第1の導管部分95は、第1の流体接続部94の一部を形成する。第1の流体接続部94の第1の導管部分95は、第1の固定部分84を通って延びる。交換可能分離インサート6は、第2の固定部分86に配置された第2の流体接続部96を備える。第2の導管部分97は、第2の流体接続部96の一部を形成する。第2の流体接続部96の第2の導管部分97は、第2の固定部分86を通って延びる。これらの実施形態では、交換可能分離インサート6は、第2の固定部分86に配置された第3の流体接続部98を備える。第3の導管部分99は、第3の流体接続部98の一部を形成する。第3の流体接続部98の第3の導管部分99は、第2の固定部分86を通って延びる。
【0075】
これらの実施形態では、第1の流体接続部94は、ロータケーシング82から重相を導くように構成され、第2の流体接続部96は、液体供給混合物をロータケーシング82に導くように構成され、第3の流体接続部98は、ロータケーシング82から軽相を導くように構成される。第2の流体接続部96から、液体供給混合物は、回転軸20上で分離空間88に流入する。液体供給混合物は、回転軸20から分離空間88の外周に分配される。分離された軽相は、回転軸20に向かって流れ、回転軸20と分離ディスク92の半径方向内側縁部100との間の半径方向位置で分離空間88を出る。
【0076】
ロータケーシング82内には、分離空間88から分離された重相のための1つまたは複数の出口導管102が配置されている。1つまたは複数の出口導管102は、分離空間88の半径方向外側部分から回転軸20に向かって延びる。1つまたは複数の出口導管102は各々、管を備えてもよい。出口導管102の数、および、たとえば、重相の密度および/または粘度に応じて、各管は、2~10mmの範囲内の内径を有してもよい。この例では、単一の出口導管102が設けられている。しかしながら、ロータケーシング82の円周にわたって均等に分配された、たとえば少なくとも3つまたは少なくとも5つの出口導管など、少なくとも2つのそのような出口導管があってもよい。出口導管102は、半径方向外側部分に配置された導管入口と、半径方向内側部分に配置された導管出口とを有する。出口導管102は、分離空間88の軸方向上側部分に配置されている。
【0077】
第1の固定部分84は、ロータケーシング82に当接する。第2の固定部分86は、ロータケーシング82に当接する。シール104は、それぞれの第1および第2の固定部分84、86とロータケーシング82との間に設けられている。シール104は、固定部分84、86および/またはロータケーシング82の一部を形成し得る。これらの実施形態では、シール104の各々は、ロータケーシング82の一部を形成する回転密閉面と、固定部分84、86の一部を形成する固定密閉面とを備える。
【0078】
シール104は、固定部分84、86とロータケーシング82との間に機械的シールを形成する。したがって、交換可能分離インサート6には、機械的に密閉された入口および出口が設けられている。より具体的には、ロータケーシング82内に配置された出口導管102と、第1の固定部分84に配置された第1の導管部分95との間の流体接続部は、機械的に密閉される。同様に、第2の固定部分86に配置された第2の導管部分97とロータケーシング82内の分離空間88との間の流体接続部は、機械的に密閉される。また、ロータケーシング82内の分離空間88と、第2の固定部86に配置された第3の導管部99との間の流体接続部は、機械的に密閉されている。
【0079】
機械的密閉は、たとえば、ペアリングチャンバ内に配置されたペアリングディスクを備える油圧シールとは完全に異なる界面を、遠心分離機の回転部分と固定部分との間に形成することに留意されたい。機械的密閉は、回転可能なロータケーシングの一部と固定部分との間の当接部を含む。油圧シールは、遠心分離機の回転部分と固定部分との間に当接部を含まない。
【0080】
第1、第2、および第3の流体接続部94、96、98は、プラスチック管などの管を備えていてもよい。
【0081】
動作中、回転可能部材16内に配置された交換可能分離インサート6は、回転軸20の周りで回転するようになっている。分離されるべき液体供給混合物は、第2の固定部分86に配置された第2の流体接続部96および案内チャネル106を介して分離空間88に供給される。分離されるべき液体供給混合物は、軸方向に上向きの経路に沿って分離空間88内に案内される。密度差のために、液体供給混合物は、液体軽相と液体重相とに分離される。この分離は、分離空間88に嵌合されたスタック90の分離ディスク92間の空間によって促進される。重相は、たとえば細胞のような粒子を含み得る。重相は、軽相と粒子との濃縮混合物を含み得る。
【0082】
分離された液体重相は、出口導管102を介して分離空間88の周囲から収集され、ロータケーシング82から第1の固定部分84に配置された第1の流体接続部94に押し出される。分離された液体軽相は、分離ディスク92のスタック90を通って半径方向内向きに押され、ロータケーシング82から第2の固定部分86に配置された第3の流体接続部98に導かれる。結果として、この実施形態では、液体供給混合物は交換可能分離インサート6の下側の軸方向端部で供給され、分離された軽相は下側の軸方向端部で排出され、分離された重相は交換可能分離インサート6の上側の軸方向端部で排出される。
【0083】
交換可能分離インサート6の上記の説明から明らかなように、それは、モジュール式遠心分離機の使用中に、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するように考案されている。
【0084】
図4は、モジュール式遠心分離機2の一部の断面を概略的に示す。より具体的には、図4は、モジュール式遠心分離機2のハウジング52、回転可能部材16、および交換可能分離インサート6を通る断面を示す。モジュール式遠心分離機2は、図1および図2に関連して上述したようなモジュール式遠心分離機2であってもよい。交換可能分離インサート6は、図3に関連して上述したような交換可能分離インサート6であってもよい。したがって、以下では、図1図3も参照する。
【0085】
図4において、交換可能分離インサート6は、ベースユニット4に取り付けられて示されている。交換可能分離インサート6の一部は、回転可能部材16の内部空間26に受容される。より具体的には、交換可能分離インサート6のロータケーシング82は、回転可能部材16の内部空間26に固定され、交換可能分離インサート6の第1の流体接続部94が回転可能部材16の第1の開口部28を通って延び、交換可能分離インサート6の第2の流体接続部96が回転可能部材16の第2の開口部30を通って延びている。
【0086】
これらの実施形態では、第3の流体接続部98もまた、第2の開口部30を通って延びる。
【0087】
第1の固定部分84の少なくとも一部もまた、第1の開口部28を通って延びていてもよい。第2の固定部分86の少なくとも一部もまた、第2の開口部30を通って延びていてもよい。
【0088】
回転可能部材16の対向する軸方向端部の第1および第2の開口部28、30は、回転可能部材16への交換可能分離インサート6の容易な取付けを提供し、第1および第2の流体接続部94、96が第1および第2の開口部28、30のそれぞれを通って延びる。
【0089】
交換可能分離インサート6の流体接続部94、96、98は、ハウジング52の外に延びている。第1の流体接続部94は、ハウジング52の第3の開口部58を通って延びている。また、第1の固定部分の少なくとも一部は、第3の開口部58を通って延びていてもよい。第2の流体接続部96は、第4の開口部60を通って延びている。上述したように、第4の開口部60は、ハウジング52に設けられてもよく、あるいは、モジュール式遠心分離機2の固定フレーム8の異なる部分に設けられてもよい。これらの実施形態では、第3の流体接続部98もまた、第4の開口部60を通って延びる。
【0090】
図2に関連して上述したように、第3の開口部58が、ハウジング52の蓋54に設けられてもよい。蓋54は、交換可能分離インサート6の一部と係合するように構成されている。より具体的には、蓋54は、第1の固定部分84と係合するように構成される。したがって、第1の固定部分84は、モジュール式遠心分離機2の使用中、固定フレーム8に対して固定され得る。第1の固定部分84は、モジュール式遠心分離機の使用中、所定の位置に維持される。したがって、第1の流体接続部94も、モジュール式遠心分離機2の使用中に回転可能に固定される。
【0091】
蓋54と第1の固定部分84との間の係合の目的は、モジュール式遠心分離機2の使用中に第1の固定部分84が回転するのを防止することである。さらに、蓋54と第1の固定部分84との間の係合は、交換可能分離インサート6を正しい軸方向位置に配置するのに寄与し得る。たとえば、蓋54が第1の固定部分84と係合すると、第1の固定部分84は、交換可能分離インサート6内のシールがそれらの意図された密閉機能を提供するように、ロータケーシング82に対して押圧される。
【0092】
蓋54は、いくつかの異なる方法で第1の固定部分84と係合し得る。たとえば、第1の固定部分84に、半径方向凹部83が設けられてもよく、蓋54に、半径方向凹部83内に延びる突起85が設けられてもよい。代替的に、または追加的に、たとえば、第1の固定部分84に、軸方向フランジが設けられてもよく、蓋54は、軸方向フランジに当接してもよい。
【0093】
図2に関連して上述したように、係合部材62が第4の開口部60に配置されている。係合部材62は、交換可能分離インサート6の一部と係合するように構成されている。より具体的には、係合部材62は、交換可能分離インサート6の第2の固定部分86と係合するように構成されている。
【0094】
第2の固定部分86と係合すると、係合部材62および第2の固定部分86は、固定枠8に対して固定される。
【0095】
係合部材62は、たとえば、内側ねじ山を備えていてもよく、第2の固定部分86は、外側ねじ山を備えていてもよい。したがって、係合部材62は、第2の固定部分86とねじで係合されていてもよい。代替的な実施形態によれば、係合部材62と第2の固定部分86との間にバヨネット結合が設けられてもよい。
【0096】
回転可能部材16は、回転可能部材16の第2の端部24の領域に仮想頂点を有する円錐台形の壁部材68を備える。交換可能分離インサート6の一部は、円錐形または円錐台形を有する。交換可能分離インサート6の円錐形または円錐台形の部分は、円錐台形の壁部材68によって支持されている。交換可能分離インサート6の円錐形または円錐台形の部分は、ロータケーシング82の分離空間88に配置された分離ディスク92の円錐台形の形状から導出され得る。
【0097】
モジュール式遠心分離機2の上記の説明から明らかなように、交換可能分離インサート6のみが、モジュール式遠心分離機2の使用中に、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相と接触するように考案されている。モジュール式遠心分離機2のベースユニット4は、モジュール式遠心分離機2の使用中に、液体供給混合物、ならびに分離された重相および軽相のいずれとも接触しない。
【0098】
図5は、細胞培養混合物を分離するためのシステム300を概略的に示す。システム300は、細胞培養混合物が生成される発酵槽タンク302を備える。発酵槽タンク302は、軸方向上側部分と軸方向下側部分304とを有する。発酵は、たとえば、哺乳動物細胞培養混合物からの抗体などの細胞外生体分子の発現のためであり得る。他のプロセスでは、細胞培養混合物の細胞は、発酵槽タンク302内の発酵から求められる物質であってもよく、またはそれを含んでもよい。
【0099】
発酵後、細胞培養混合物は、本明細書中で議論される態様および/または実施形態のいずれか1つに従って、モジュール式遠心分離機2において分離され、たとえば、図1~4を参照されたい。図5に示すように、発酵槽タンク302の底部は、導管接続部306を介してモジュール式遠心分離機2に接続されている。
【0100】
したがって、いくつかの実施形態によれば、システム300は、発酵槽タンク302とモジュール式遠心分離機2との間に延びる導管接続部306を備えていてもよい。導管接続部306は、第2の流体接続部96を備えていてもよい。すなわち、導管接続部306の一部は、モジュール式遠心分離機2の交換可能分離インサート6の第2の流体接続部96によって形成されてもよい。このようにして、交換可能分離インサート6が無菌実体として提供されるとき、導管接続306の少なくとも一部は無菌である。
【0101】
導管接続部306は、図5に示すように、発酵槽タンク302とモジュール式遠心分離機2との間の直接接続であってもよく、またはタンクなど他の処理機器を介した接続であってもよい。
【0102】
いくつかの実施形態によれば、システム300は、導管接続部306内に配置されたポンプ308を備え得る。このようにして、ポンプ308は、細胞培養混合物をモジュール式遠心分離機2に搬送するために利用され得る。
【0103】
導管接続306は、「A」で示されるように、発酵槽タンク302の軸方向下側部分304からモジュール式遠心分離機2の入口への細胞培養混合物の供給を可能にする。分離後、より高い密度の分離された細胞相は、「B」で示されるように、モジュール式遠心分離機2の上部の重相出口を介して排出され、一方、発現された生体分子を含み得る、より低い密度の分離された液体軽相は、「C」で示されるように、モジュール式遠心分離機2の軽相出口を介して排出される。
【0104】
いくつかの実施形態によれば、システム300は、モジュール式遠心分離機2の交換可能分離インサート6の第1の流体接続部94に接続された第1の受容容器310を備えていてもよい。このようにして、交換可能分離インサート6が無菌実体として提供されるとき、第1の受容容器310への接続の少なくとも一部は無菌である。
【0105】
これにより、分離された細胞相は、第1の受容容器310に排出され得る。分離された細胞相は、あるプロセスでは、後続の発酵プロセス、たとえば、発酵槽タンク302で再使用され得る。
【0106】
分離された細胞相は、接続部312によって概略的に示されるように、モジュール式遠心分離機2の供給入口に再循環され得る。
【0107】
分離された液体軽相は、第2の受容容器314に、またはたとえば発現された生体分子のその後の精製のためのさらなる処理機器に直接排出されてもよい。分離された液体軽相は、モジュール式遠心分離機2の交換可能分離インサート6の第3の流体接続部98を介してモジュール式遠心分離機2から出る。
【0108】
細胞培養混合物の製造および細胞培養混合物の分離は、無菌状態で行われる。すでに論じたように、モジュール式遠心分離機2の交換可能分離インサート6は、無菌実体として提供され得る。図1を参照すると、液体供給混合物ならびに分離された重相および軽相を導くための導管10、すなわち、図3および図4も参照すると、流体接続部94、96、98は、交換可能分離インサート6の一部を形成することができ、したがって、それらの内部も無菌である。
【0109】
発酵槽タンク302、第1の受容容器310、および第2の受容容器314は、内部で滅菌である。1つの選択肢は、発酵槽タンク302、第1の受容容器310、および第2の受容容器314を単回使用容器として提供することであり得る。すなわち、それらは、廃棄され、細胞培養混合物の新しいバッチの生産のために交換される前に、1つのバッチまたは限られた数のバッチのために使用される。単回使用容器は、それ自体の支持構造を有するユニットであってもよい。あるいは、単回使用容器は、専用の支持構造の上または内部に取り付けられてもよい。発酵槽タンク302、第1の受容容器310、および第2の受容容器314に接続された導管は、単回使用容器の一部を形成し得る。
【0110】
したがって、細胞培養混合物と接触するシステム300の部分、分離された細胞相、および分離された液体軽相はすべて、滅菌された部分として提供される単回使用部分を形成してもよい。したがって、細胞培養混合物のバッチの製造および分離後、すべての単回使用部分をシステム300から取り外し、新しい無菌の単回使用部分と交換され得る。したがって、システムの任意の複数回使用部分の滅菌は必要とされず、細胞培養混合物の生産者の製造施設が単純化される。
【0111】
上記は、様々な例示的な実施形態を示し、本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義されることを理解されたい。当業者は、添付の特許請求の範囲によって定義されるように、本発明の範囲から逸脱することなく、例示的な実施形態を修正することができ、例示的な実施形態の異なる特徴を組み合わせて、本明細書で説明されるもの以外の実施形態を作成することができることを理解されよう。
【符号の説明】
【0112】
2 モジュール式遠心分離機
4 ベースユニット
6 交換可能分離インサート
8 静止フレーム
10 管
12 垂直部材
14 車輪
16 回転部材
18 駆動ユニット
20 回転軸
22 第1の軸方向端部
24 第2の軸方向端部
26 内部空間
28 第1の開口部
30 第2の開口部
32 ロータ本体
34 キャップ
36 ベアリング
38 電気モータ
40 トランスミッション
42 回転軸
44 第1のプーリ
46 第2のプーリ
48 ベルト
52 ハウジング
54 蓋
56 第1のハウジング部分
58 第3の開口部
60 第4の開口部
62 係合部材
64 突出部材
65 弾性コネクタ
66 一端
68 円錐台形の壁部材
82 ロータケーシング
83 半径方向凹部
84 第1の固定部分
85 突起
86 第2の固定部分
88 分離空間
90 スタック
92 円錐台形の分離ディスク
94 第1の流体接続部
95 第1の導管部分
96 第2の流体接続部
97 第2の導管部分
98 第3の流体接続部
99 第3の導管部分
100 半径方向内側縁部
102 出口導管
104 シール
106 案内チャネル
300 システム
302 発酵槽タンク
304 軸方向下側部分
306 導管接続部
308 ポンプ
310 第1の受容容器
312 接続部
314 第2の受容容器
図1
図2
図3
図4
図5