(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】電灯を適応的に制御するための電子装置
(51)【国際特許分類】
H05B 45/00 20220101AFI20221101BHJP
H05B 45/3725 20200101ALI20221101BHJP
H05B 47/17 20200101ALI20221101BHJP
【FI】
H05B45/00
H05B45/3725
H05B47/17
(21)【出願番号】P 2021550145
(86)(22)【出願日】2020-02-27
(86)【国際出願番号】 KR2020002811
(87)【国際公開番号】W WO2020175932
(87)【国際公開日】2020-09-03
【審査請求日】2021-08-26
(31)【優先権主張番号】10-2019-0022902
(32)【優先日】2019-02-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0166239
(32)【優先日】2019-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】521379528
【氏名又は名称】キム, チャン ホ
(73)【特許権者】
【識別番号】521379469
【氏名又は名称】ソン, ジョン ウォン
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム, チャン ホ
【審査官】安食 泰秀
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-082910(JP,A)
【文献】特開2009-158111(JP,A)
【文献】特開2017-011391(JP,A)
【文献】特開2017-188487(JP,A)
【文献】特開2013-125709(JP,A)
【文献】特開平5-020913(JP,A)
【文献】特開2012-028292(JP,A)
【文献】特開2014-002904(JP,A)
【文献】国際公開第2008/141343(WO,A1)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0137610(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 45/00
H05B 45/3725
H05B 47/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置において、
AC電源のホットライン(hot line)と前記電子装置とを電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、
前記スイッチング回路の状態に応じて、前記ホットラインと電気的に接続されるか、前記ホットラインから電気的に切断され、前記AC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、
再充電可能なバッテリと、
前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが電気的に接続されている場合には、前記AC電源に基づいて、前記バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、
前記制御回路の制御に応じて、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、
前記制御回路は、
前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが電気的に接続されている間、前記ホットラインと電気的に接続された前記制御回路の第1ノードと、前記ニュートラルラインと電気的に接続された前記制御回路の第2ノードと、の間の電位差が、基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、
前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが、電気的に切断されている間、前記ホットラインと電気的に切断された前記第1ノードと、前記第2ノードとの間の電位差が、前記基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、前記バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、
前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが、電気的に切断されている間、前記ホットラインと電気的に切断された前記第1ノードと、前記第2ノードとの間の前記電位差が、前記基準範囲の外にあることを識別することに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記制御回路は、比較回路、バッファ、及びマイクロプロセッサを含み、
前記比較回路は、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の電位差を示すための第1信号を生成し、
前記第1信号を前記マイクロプロセッサに提供するように構成され、
前記マイクロプロセッサは、前記比較回路から取得された前記第1信号の値のそれぞれと、前記バッファ内に格納された基準値とを比較することにより、前記電位差が、前記基準範囲の内にあることを識別するように構成され、
前記比較に従い、前記電位差が、前記基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、前記バッテリ電源供給回路に、第1の状態の第2信号を提供することにより、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断し、
前記比較に従い、前記電位差が、前記基準範囲の外にあることを識別することに基づいて、前記バッテリ電源供給回路に、第2の状態の第2信号を提供することにより、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記マイクロプロセッサは、前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが電気的に切断され、前記第1ノードと前記第2ノードとの間の前記電位差が、前記基準範囲の内にある間、指定された時間の間、前記比較回路から前記第1信号を繰り返し取得し、
前記指定された時間の間、繰り返し取得された前記第1信号によって示される複数の値の内の最小値を、前記基準値として前記バッファ内に格納するように構成されることを特徴とする請求項2に記載の電子装置。
【請求項4】
前記比較回路は、第1抵抗を介して前記第1ノードと接続され、第2抵抗を介して前記第2ノードと接続されたアンプを含み、
前記制御回路は、前記AC電源から前記比較回路を保護するための保護回路をさらに含み、
前記保護回路は、第1ダイオードと、第2ダイオードを含み、
前記第1ダイオードのカソードは、前記第2ダイオードのアノードと電気的に接続され、前記アンプと前記第1抵抗との間の第3ノードと電気的に接続され、
前記第1ダイオードのアノードは、前記第2ダイオードのカソードと電気的に接続され、前記アンプと前記第2抵抗との間の第4ノードと電気的に接続され、
前記第2ダイオードのカソードは、前記第4ノードと電気的に接続され、
前記第2ダイオードのアノードは、前記第3ノードと電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記バッテリ電源供給回路は、トランジスタを含み、
前記バッテリ電源供給回路は、コイル又はFET(field effect transistor)をさらに含み、
前記トランジスタは、前記バッテリ電源供給回路が、前記コイルを含んでいる場合、前記マイクロプロセッサから前記第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、前記コイルをデ・エナジャイズし(de-energize)、
前記マイクロプロセッサから前記第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続するために、前記コイルをエナジャイズし、
前記バッテリ電源供給回路が、前記FETを含んでいる場合、前記マイクロプロセッサから前記第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、前記FETをターンオフし、前記マイクロプロセッサから前記第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続するために、前記FETをターンオンするように構成されることを特徴とする請求項4に記載の電子装置。
【請求項6】
前記マイクロプロセッサは、前記スイッチング回路の前記状態を検出するための端子をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の電子装置。
【請求項7】
前記制御回路は、前記スイッチング回路の状態が、前記ホットラインと前記電子装置とを電気的に接続するオン状態から、前記ホットラインから前記電子装置を電気的に切断するオフ状態に切り替わることを識別することに応じて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、指定された時間の間、電気的に接続した後、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の電子装置。
【請求項8】
前記制御回路は、マイクロプロセッサを含み、
前記マイクロプロセッサは、前記スイッチング回路の状態の切り替えを識別するための第3信号を受信し、
前記第3信号が、前記スイッチング回路の状態を、前記オン状態から前記オフ状態に切り替えることを示す場合、前記指定された時間の間、第2の状態の第2信号を提供した後、第1の状態の第2信号を前記バッテリ電源供給回路に提供することにより、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、前記指定された時間の間、電気的に接続した後、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するように構成されることを特徴とする請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
電子装置において、
AC電源のホットライン(hot line)と前記電子装置とを電気的に接続するように構成される第1抵抗と、
前記第1抵抗の両端(end)を電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、
前記ホットライン及び前記AC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、
再充電可能なバッテリと、
前記スイッチング回路によって、前記第1抵抗の前記両端が、電気的に接続された場合、前記AC電源に基づいて、前記バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、
前記制御回路の制御に応じて、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、
前記制御回路は、前記第1抵抗と電気的に接続され、前記ニュートラルラインと電気的に接続され、前記AC電源をDC電源に変換するように構成された整流器と、
前記整流器と電気的に接続される第1端子、接地端子と電気的に接続される第2端子、及び出力端子を含むアンプと、を含み、
前記ホットライン及び前記ニュートラルラインを介して、前記制御回路に入力される入力電圧が、基準電圧以上の場合、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、
前記入力電圧が、前記基準電圧未満の場合、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されることを特徴とする電子装置。
【請求項10】
前記整流器は、ブリッジダイオード及びキャパシタを含むことを特徴とする請求項9に記載の電子装置。
【請求項11】
前記バッテリ電源供給回路は、トランジスタを含み、
前記バッテリ電源供給回路は、コイル又はFET(field effect transistor)をさらに含み、
前記トランジスタは、前記バッテリ電源供給回路が、前記コイルを含んでいる場合、前記出力端子から第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、前記コイルをデエナジャイズし(de-energize)、前記出力端子から第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを電気的に接続するために、前記コイルをエナジャイズし、
前記バッテリ電源供給回路が、前記FETを含んでいる場合、前記出力端子から前記第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、前記FETをターンオフし、
前記出力端子から前記第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続するために、前記FETをターンオンするように構成されることを特徴とする請求項10に記載の電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電灯を適応的に制御するための電子装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電気的信号を利用して電灯を制御するために、多様な素子が用いられている。
例えば、電灯を制御するために、スイッチ、抵抗、ダイオード、又はアンプの内の少なくとも一つが使用され得る。
【0003】
停電(blackout)の間に安全を提供するために、建物などのようなインフラストラクチャー(infrastructure)内には、非常灯(emergency light)が設置されている。
このような非常灯は、停電時にのみ利用されるにもかかわらず、常に電源が供給されることを求める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記従来の電灯を制御する電子装置における課題に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、電灯を適応的に制御するための電子装置を提供することにある。
【0005】
本明細書で解決しようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に限定されず、言及されていないまた他の技術的課題は、以下の記載から本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるところである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するためになされた本発明の一態様による電子装置は、AC電源のホットライン(hot line)と前記電子装置とを電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路の状態に応じて、前記ホットラインと電気的に接続されるか、前記ホットラインから電気的に切断され、前記AC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、再充電可能なバッテリと、前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが電気的に接続されている場合には、前記AC電源に基づいて、前記バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、前記制御回路の制御に応じて、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、前記制御回路は、前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが電気的に接続されている間、前記ホットラインと電気的に接続された前記制御回路の第1ノードと、前記ニュートラルラインと電気的に接続された前記制御回路の第2ノードと、の間の電位差が、基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが、電気的に切断されている間、前記ホットラインと電気的に切断された前記第1ノードと、前記第2ノードとの間の電位差が、前記基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、前記バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、前記スイッチング回路によって、前記ホットラインと前記電子装置とが、電気的に切断されている間、前記ホットラインと電気的に切断された前記第1ノードと、前記第2ノードとの間の前記電位差が、前記基準範囲の外にあることを識別することに基づいて、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されることを特徴とする。
【0007】
また、上記目的を達成するためになされた本発明の他の態様による電子装置は、AC電源のホットライン(hot line)と前記電子装置とを電気的に接続するように構成される第1抵抗と、前記第1抵抗の両端(end)を電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、前記ホットライン及び前記AC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、再充電可能なバッテリと、前記スイッチング回路によって、前記第1抵抗の前記両端が、電気的に接続された場合、前記AC電源に基づいて、前記バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、前記制御回路の制御に応じて、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、前記制御回路は、前記第1抵抗と電気的に接続され、前記ニュートラルラインと電気的に接続され、前記AC電源をDC電源に変換するように構成された整流器と、前記整流器と電気的に接続される第1端子、接地端子と電気的に接続される第2端子、及び出力端子を含むアンプと、を含み、前記ホットライン及び前記ニュートラルラインを介して、前記制御回路に入力される入力電圧が、基準電圧以上の場合、前記バッテリから前記バッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、前記バッテリから取得される電源に基づいて、前記電灯を発光することを遮断し、前記入力電圧が、前記基準電圧未満の場合、前記バッテリ電源供給回路と前記バッテリとを、電気的に接続することにより、前記バッテリから取得される前記電源に基づいて、前記電灯を発光するように構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る電子装置によれば、停電を検出し、AC電源と電子装置との間の接続状態を識別することにより、適応的に非常灯を制御する。
本開示で得られる効果は、以上で言及した効果に限定されず、言及していないまた別の効果は、以下の記載から本開示の属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるところである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の実施形態による電子装置の簡素化された構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施形態による電子装置の回路の例を示す回路図である。
【
図3】本発明の実施形態による電子装置の回路の別の例を示す回路図である。
【
図4】本発明の実施形態による電子装置の回路のまた別の例を示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本文書の様々な実施形態及びこれに使用された用語は、本文書に記載した技術を特定の実施の形態に限定するものではなく、当該実施形態の様々な変更、均等物、及び/又は代替物を含むものと理解されるべきである。
図面の説明において、同様の構成要素については、同様の参照符号を付与している。
単数の表現は、文脈上特に断りのない限り、複数の表現を含み得る。
本明細書において、「A又はB」、「A及び/又はBの内の少なくとも一つ」、「A、B又はC」又は「A、B及び/又はCの内の少なくとも一つ」などの表現は、一緒に記載された項目のすべての可能な組み合わせを含むことができる。
「第1」、「第2」、「第1に」又は「第2に」などの表現は、当該構成要素を、順番や重要度に関係なく修飾することができ、一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するだけで、当該構成要素を限定しない。
ある(例えば、第1)構成要素が、他の(例えた、第2)構成要素に、「(機能的に又は通信的に)連結されて」いるか、「接続されて」いると言われているときには、前記ある構成要素が、前記他の構成要素に直接に接続されるか、他の構成要素(例えば、第3構成要素)を介して接続されることができる。
【0011】
図1は、本発明の実施形態による電子装置の簡素化された構成を示すブロック図である。
図2は、本発明の実施形態による電子装置の回路の例を示す回路図である。
図3は、本発明の実施形態による電子装置の回路の別の例を示す回路図である。
図4は、本発明の実施形態による電子装置の回路のまた別の例を示す回路図である。
【0012】
図1を参照すると、電子装置1は、制御回路3、充電回路4、バッテリ5、及びバッテリ電源供給回路6を含み得る。
様々な実施形態において、LED(light emitting diode)7は、電子装置1内に含まれた電子装置1の構成要素であってもよく、電子装置1の外部にある別途の装置であってもよい。
いつくかの実施形態において、LED7は、電灯に代替されることもできる。
つまり、LED7は、電灯の一例である。
【0013】
様々な実施形態において、制御回路3は、LED7とAC電源とを、電気的に接続するためのスイッチング回路(
図1に図示せず)の状態を検出する。
様々な実施形態において、スイッチング回路は、実施形態によっては、電子装置1内に含まれている電子装置1の構成要素であってもよく、電子装置1の外部にある別途の装置であってもよい。
様々な実施形態において、制御回路3は、スイッチング回路によって、AC電源とLED7とが、電気的に切断されるかどうかを識別するために、スイッチング回路の状態を検出する。
【0014】
様々な実施形態において、制御回路3は、AC電源の状態を検出する。
様々な実施形態において、制御回路3は、検出に基づいて、電子装置1を含む環境が、停電状態であるか否かを識別する。
様々な実施形態において、制御回路3は、バッテリ電源供給回路6を制御する。
例えば、制御回路3は、AC電源に基づいて、LED7が発光している間、バッテリ5からの電源がLED7に提供されないように、バッテリ電源供給回路6を制御する。
別の例において、制御回路3は、停電でない状態で、AC電源がLED7に提供されていない間に、バッテリ5からの電源がLED7に提供されないように、バッテリ電源供給回路6を制御する。
また別の例においては、制御回路3は、停電時にバッテリ5からの電源がLED7に提供されるように、バッテリ電源供給回路6を制御する。
【0015】
様々な実施形態において、制御回路3は、停電ではない状態でのスイッチング回路の状態が、AC電源とLED7とを電気的に接続するオン状態(ON state)から、AC電源とLED7とを電気的に切断するオフ状態(OFF state)に切り替わるかどうかを識別する。
例えば、制御回路3は、スイッチング回路の状態が、オフ状態に切り替わった時点から指定された時間の後に、LED7を消灯するために、スイッチング回路の状態が、オン状態からオフ状態に切り替わるかどうかを識別する。
【0016】
様々な実施形態において、充電回路4は、スイッチング回路によって、AC電源のホットライン(hot line)と電子装置1とが(又はLED7が)、電気的に接続された場合には、AC電源に基づいて、バッテリ5を充電するために使用する。
様々な実施形態において、充電回路4は、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置1とが(又はLED7が)、電気的に接続された場合には、AC電源に基づいて、LED7を発光するために使用する。
様々な実施形態において、バッテリ5は、再充電可能であるように構成される。
【0017】
様々な実施形態において、バッテリ電源供給回路6は、制御回路3の制御に応じて、バッテリ5からの電源をLED7に提供するか、バッテリ5からの電源をLED7に提供することを遮断する。
例えば、AC電源に基づいて、LED7を発光する場合、バッテリ電源供給回路6は、バッテリ5からの電源をLED7に提供することを遮断できる。
別の例においては、停電ではない状態で、スイッチング回路によって、AC電源とLED7とが、電気的に切断された場合には、バッテリ電源供給回路6は、バッテリ5からの電源をLED7に提供することを遮断する。
また別の例においては、停電の間、バッテリ電源供給回路6は、バッテリ5からの電源をLED7に提供することを印加する。
【0018】
様々な実施形態において、電子装置1は、様々なタイプの回路で構成される。
例えば、
図2を参照すると、電子装置1は、スイッチング回路に対応する電灯スイッチ20、制御回路3に対応する停電感知部10、充電回路4、及びバッテリ5に対応する充電部30及びバッテリ部50、バッテリ電源供給回路6に対応するバッテリ電源供給部60を含み得る。
一方、LED7は、非常照明灯40に対応する。
様々な実施形態において、停電感知部10は、高電圧防止部11、高電圧防止部11から入力された信号を増幅して比較する比較部12、及び比較部12の出力を演算、分析、判断、又は保存するマイクロプロセッサ13を含み得る。
【0019】
図2に示していないが、実施形態によっては、停電感知部10内にバッファが含まれてもよい。
例えば、バッファは、マイクロプロセッサ13の外部で、マイクロプロセッサ13と動作的に結合する。
別の例では、バッファは、マイクロプロセッサ13内に含まれてもよいが、これに制限されない。
【0020】
様々な実施形態において、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に切断するオフ状態である間、充電部30は、電気的切断に基づいて、非常照明灯40への電源の供給を遮断する。
一方、様々な実施形態において、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に切断するオフ状態である間、停電感知部10は、抵抗R5を介して入力される信号に基づいて、電灯スイッチ20の状態が、オフ状態であることを検出する。
【0021】
一方、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に切断するオフ状態である間に、ノードFとノードGにおける電圧状態(又は電源状態)は、環境条件によって異なり得る。
言い換えると、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に切断するオフ状態である間、停電感知部10のノードF及びノードGの両端子の入力電圧は、環境条件に応じて異なり得る。
このような点を考慮して、停電感知部10は、ノードFとノードGの両端子の入力電圧を、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、及びOpAmp(U1)で構成されたアンプを用いて増幅することにより、ダイオードD3を介してキャパシタC2を充電し、充電に少なくとも基づいた信号を、端子Aを介して出力する。
【0022】
様々な実施形態において、端子Aを介して出力された信号は、マイクロプロセッサ13内に入力され、マイクロプロセッサ13内に入力された信号は、マイクロプロセッサ13内の「A-to-D(analog to digital)コンバータ」によって、値(例えば、デジタル値)に変換された後、バッファ内に格納する。
マイクロプロセッサ13は、バッファ内に前の保存値がある場合には、前の保存値と値とを比較し、値と前の保存値の内の小さい方の値を、バッファ内に格納する。
このような動作を、指定された時間の間、繰り返し行う。
マイクロプロセッサ13は、指定された時間が経過した後、繰り返し実行を中断し、バッファ内に格納された値を、電子装置1の位置された環境が、停電であるか否かを決めるための基準値として設定する。
【0023】
一方、様々な実施形態において、マイクロプロセッサ13は、比較部12の端子Aを介して出力される信号が、基準値(又は基準電圧)と同等であるか、それより大きいことを識別し、端子Eを介してロー状態の信号を出力する。端子Eを介して出力されるロー状態の信号は、バッテリ電源供給部60内に入力する。
バッテリ電源供給部6内に入力されたロー状態の信号は、トランジスタQ3をターンオフするので、リレーKに対応するコイルは、デ・エナジャイズ(de-energize)する。バッテリ部50と非常照明灯40とは、デ・エナジャイズにより、互いに電気的に切断する。
【0024】
一方、様々な実施形態において、マイクロプロセッサ13は、消費電力の低減のために、スリープモードに切り替えることができる。
スリープモードのマイクロプロセッサ13は、スリープモードに変換された時点から指定された時間が経過した後、ウェイクアップの状態に移行する。
ウェイクアップの状態に移行されたマイクロプロセッサ13は、端子Aを介して入力される信号と基準値とを比べ、比較の結果が、停電でないことを示すことを識別することに基づいて、再度スリープモードに切り替えることができる。
【0025】
様々な実施形態において、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に接続するオン状態である間に、充電部30は、ダイオードD6を介して、バッテリ部50にバッテリを充電するための充電電圧を供給することにより、バッテリを充電する。
一方、様々な実施形態において、ダイオードD6は、バッテリの充電時、電流が逆流することを防止するために、充電部30内に含まれてもよい。
様々な実施形態において、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に接続するオン状態の間、充電部30は、ダイオードD4を介して非常照明灯40を点灯する。
つまり、電灯スイッチ20が、AC電源と非常照明灯40とを電気的に接続するオン状態の間、非常照明灯40は、一般の電灯のように使用する。
【0026】
一方、様々な実施形態において、停電感知部10は、ノードFとノードGを介して、AC電源に基づいた入力電圧を受信する。
入力電圧によって停電感知部10が破損するのを防止するためには、停電感知部10は、高電圧防止部11を含んでもよい。
例えば、高電圧防止部11は、ダイオードD1及びダイオードD2を含み得る。
停電感知部10の破損を防止するために、ダイオードD1のカソード(cathode)は、ダイオードD2のアノード(anode)と電気的に接続され、抵抗R1と電気的に接続され、ダイオードD1のアノードは、ダイオードD2のカソードと電気的に接続され、抵抗R2と電気的に接続され、ダイオードD2のカソードは、抵抗R1と電気的に接続され、ダイオードD2のアノードは、抵抗R2と電気的に接続される。
【0027】
一方、端子F及び端子Gを介して入力された信号(又は入力電圧)は、比較部12の抵抗R1及び抵抗R2を介して差動増幅器で増幅され、ダイオードD3を介してキャパシタC2を充電する。
充電に基づいた信号は、端子Aを介して出力される。
様々な実施形態において、端子Aを介して出力された信号は、マイクロプロセッサ13の「A-to-Dコンバータ」に入力され、「A-to-Dコンバータ」によって値に変換する。
マイクロプロセッサ13は、値と基準値とを比べ、比較の結果に従い、電子装置1がある環境の状態が、停電でないことを識別し、これを示すためのロー状態の信号を、端子Eを介して出力する。
様々な実施形態において、バッテリ電源供給部60は、端子Eを介してロー状態の信号を受信するので、トランジスタQ3をターンオフすることにより、リレーKに対応するコイルを、デ・エナジャイズする。
デ・エナジャイズにより、バッテリ部50と非常照明灯40とは、互いに電気的に切断される。
【0028】
一方、停電時、微細電圧が、停電感知部10の端子F及び端子Gを介して印加される。
様々な実施形態において、停電感知部10は、微細電圧を、差動増幅器を用いて増幅し、増幅された電圧を、ダイオードD3を介してキャパシタC2に印加することにより、キャパシタC2を充電する。
様々な実施形態において、充電に基づいた信号は、端子Aを介して出力される。
様々な実施形態において、端子Aを介して出力された信号は、停電ではない状態と比較して低い電圧を有する。
したがって、停電時、マイクロプロセッサ13は、端子Aを介して受信された信号から、「A-to-Dコンバータ」によって変換された値が、基準値より小さいことを識別し、識別に基づいて、端子Eを介してハイ状態の信号を出力する。
【0029】
様々な実施形態において、ハイ状態の信号は、端子Eを介してバッテリ電源供給部60のトランジスタQ3に入力され、トランジスタQ3は、ハイ状態の信号によってターンオンされる。
ターンオンにより、リレーKに対応するコイルは、エナジャイズされ、エナジャイズによって、リレー端子aと端子bとは、互いに電気的に接続する。
かかる電気的接続を介して、バッテリ部50は、バッテリ電源供給部60を介して非常照明灯40に電源を提供する。
つまり、非常照明灯40は、停電時、バッテリ部50からバッテリ電源供給部60を介して提供されている電源に基づいて、発光する。
【0030】
別の例においては、
図3を参照すると、電子装置1は、スイッチング回路に対応する電灯スイッチ21、制御回路3に対応する停電感知部100、充電回路4及びバッテリ5に対応する充電部30及びバッテリ部50、バッテリ電源供給回路6に対応するバッテリ電源供給部60を含み得る。
一方、LED7は、非常照明灯40に対応する。
様々な実施形態において、電灯スイッチ21は、電灯スイッチ20とは異なり、抵抗R7と並列に接続する。
ここで、抵抗R7の抵抗値は、数十メガオーム(ohm)以上に設定する場合は、抵抗R7を介して流れる電流は、1μA以下となるため、抵抗R7による消費電力は無視してもよい。
【0031】
様々な実施形態において、電灯スイッチ21が、オン状態である場合には、充電部30は、AC電源を取得する。
充電部30は、AC電源に基づいて、ダイオードD4を介して非常照明灯40に信号を提供することにより、非常照明灯40を点灯する。
様々な実施形態において、電灯スイッチ21が、オン状態である間、充電部30は、AC電源に基づいて、ダイオードD6を介して信号をバッテリに提供することにより、バッテリを充電する。
ここで、ダイオードD6は、バッテリの充電中に電流が逆流するのを防止するために、バッテリ部50内に含まれ得る。
【0032】
一方、様々な実施形態において、AC電源は、停電感知部100の高電圧防止部101のブリッジダイオードBD1と、キャパシタC3とによって整流され、整流によって生成されたDC電源は、抵抗R8と抵抗R9とによって分圧され、比較部102の抵抗R10を介して、OpAmp(U2)の(-)端子に入力される。
抵抗R11が接続された(+)端子に印加された電圧よりも(-)端子に印加された電圧が、大きいため、OpAmp(U2)は、端子Eを介してロー状態の信号を出力する。
端子Eを介して出力されたロー状態の信号は、バッテリ電源供給部60のトランジスタQ3をターンオフし、ターンオフによって、リレーKに対応するコイルは、デ・エナジャイズする。
デ・エナジャイズに基づいて、バッテリ部50と非常照明灯40とは、互いに電気的に切断される。
【0033】
一方、停電時、微細電圧が停電感知部100に印加され得る。
このような微細電圧によって(-)端子に印加される電圧は、(+)端子に印加される電圧より小さいため、OpAmp(U2)の出力Eを介して、ハイ状態の信号が出力される。
端子Eを介して出力されたハイ状態の信号は、バッテリ電源供給部60のトランジスタQ3をターンオンし、ターンオンによって、リレーKに対応するコイルは、エナジャイズされる。
エナジャイズに基づいて、バッテリ部50と非常照明灯40とは、互いに電気的に接続される。
このような電気的な接続を介して、バッテリ部50は、バッテリ電源供給部60を介して、非常照明灯40に電源を提供する。
つまり、非常照明灯40は、停電時、バッテリ部50からバッテリ電源供給部60を介して提供される電源に基づいて、発光する。
【0034】
また別の例では、
図4を参照すると、電子装置1は、スイッチング回路に対応する電灯スイッチ(
図4での符号100、以下、同様)、制御回路3に対応し、電灯スイッチセンシング部310、停電センシング部320、及びマイクロプロセッサ330を含む停電感知部300、充電回路4及びバッテリ5に対応しAC/DCコンバータ200、充電管理部410、及びドライバ部420を含む充電/ドライバ部400、及びバッテリ部600、バッテリ電源供給回路6に対応するバッテリスイッチング部500を含み得る。
一方、LED7は、非常照明灯700に対応する。
【0035】
様々な実施形態において、AC/DCコンバータ200は、AC電源をDC電源に変換し、変換されたDC電源を充電/ドライバ部400に提供する。
様々な実施形態において、充電管理部410は、DC電源を用いて、バッテリを充電するために使用できる。
様々な実施形態において、充電管理部410と接続されたバッテリ部600のダイオードD2は、バッテリに充電された電源が、充電/ドライバ部400へ逆流することを防止するために、バッテリ部600内に含まれてもよい。
様々な実施形態において、ドライバ部420は、照明の有する様々な容量をサポートするために、充電/ドライバ部400内に含まれ得る。
【0036】
様々な実施形態において、電灯スイッチ100が、オン状態である場合には、電灯スイッチセンシング部310は、AC電源を、ダイオードD6を用いて整流し、整流された電源は、抵抗R5を介して、フォトカプラU3に提供する。
フォトカプラU3のトランジスタQ3は、提供された電源によってターンオンされ、ターンオンに応じて、端子Jを介してロー状態の信号が出力される。
端子Jを介して出力されたロー状態の信号は、マイクロプロセッサ330の端子Jと接続された入力I2に提供される。
入力I2に受信された信号を介して、マイクロプロセッサ330は、電灯スイッチ100がオン状態であることを識別する。
【0037】
様々な実施形態において、電灯スイッチ100が、オフ状態であり、停電でない場合には、電灯スイッチ100が、オン状態である間、電灯スイッチセンシング部310のダイオードD6を介して整流された後、抵抗R5を介してフォトカプラU3に流れていた電流は、遮断され得る。
このような遮断により、トランジスタQ3は、ターンオフされ、ターンオフに応じて、端子Jを介してハイ状態の信号が出力される。
端子Jを介して出力されたハイ状態の信号は、マイクロプロセッサ330の端子Jと接続された入力I2に提供される。
入力I2に受信された信号を介して、マイクロプロセッサ330は、電灯スイッチ100がオフ状態であることを識別する。
【0038】
一方、電灯スイッチ100が、オフ状態であり、停電でない間、停電センシング部320の端子Fと端子Gで、環境条件に応じて誘導電圧が発生される。
誘導電圧は、保護回路に対応するダイオードD4、ダイオードD5、抵抗R1、及び抵抗R2を介して、OpAmp(U1)に印加されることにより増幅する。
増幅された誘導電圧は、ダイオードD7を介して、キャパシタC2を充電する。
充電によって、端子Aを介して信号が出力される。
【0039】
様々な実施形態において、端子Aを介して出力された信号は、マイクロプロセッサ330内に入力され、マイクロプロセッサ330内に入力された信号は、マイクロプロセッサ330内の「A-to-D(analog to digital)コンバータ」によって、値(例えば、デジタル値)に変換された後、バッファ内に格納される。
マイクロプロセッサ330は、バッファ内に前の保存値のある場合には、前の保存値と値とを比べ、値と前の保存値の内の小さい方の値を、バッファ内に格納する。
このような動作は、指定された時間の間、繰り返して行う。
マイクロプロセッサ330は、指定された時間が経過した後、繰り返し実行を中断し、バッファ内に格納された値を、電子装置1の位置された環境が、停電であるか否かを決定するための基準値として設定する。
【0040】
一方、電灯スイッチ100が、オン状態である間、AC電圧は、AC/DCコンバータ200によってDC電圧に変換され得る。
DC電圧は、充電管理部410を介してバッテリ部600に提供され、バッテリは、DC電圧に基づいて充電される。
様々な実施形態において、充電管理部410は、バッテリが満充電される場合は、充電を中止する。
一方、マイクロプロセッサ330は、電灯スイッチ100がオン状態である間、端子Eを介して、ロー状態の信号を出力する。
ロー状態の信号は、スイッチング部500のトランジスタQ2及びFET(Q3)をターンオフする。
ターンオフによって、バッテリ部600からの電源は、充電/ドライバ部400と遮断する。
【0041】
一方、マイクロプロセッサ330は、電灯スイッチ100がオン状態である間、ドライバ部420を活性化するための信号を、端子Kを介して出力する。
端子Kを介して出力される信号によって、ドライバ部420は活性化され、活性化によって非常照明灯700は、発光する。
一方、電灯スイッチ100が、オフ状態に切り替わる場合には、AC電源は遮断されるため、非常照明灯700は、すぐに(immediately)消灯する。
しかし、このような即時消灯は、ユーザーが物事を区別しにくくする。
つまり、このような即時消灯により、不都合が生じ得る。
【0042】
このような不都合を解決するために、電灯スイッチセンシング部310は、電灯スイッチ100が、オン状態からオフ状態に切り替わることを識別することに応じて、端子Jを介してハイ状態の信号を出力する。
ハイ状態の信号は、マイクロプロセッサ330の入力I2に入力される。
マイクロプロセッサ330は、入力I2に入力された信号に基づいて、端子Eを介してハイ状態の信号を出力する。
端子Eを介して出力されたハイ状態の信号は、スイッチング部500のトランジスタQ2及びFET(Q3)をターンオンする。
ターンオンによって、バッテリ部600内のバッテリの電源が、非常照明灯700に提供されることにより、非常照明灯700は、点灯の状態を維持する。
【0043】
一方、電灯スイッチ100が、オン状態からオフ状態に切り替わった時点から指定された時間が経過した後、マイクロプロセッサ330は、端子Eを介して、ロー状態の信号を出力する。
端子Eを介して出力されたロー状態の信号は、スイッチング部500のトランジスタQ2及びFET(Q3)をターンオフする。
ターンオフによって、バッテリ部600内のバッテリからドライバ部420に提供されていた電源は、遮断され得る。
つまり、非常照明灯700は、消灯する。
【0044】
一方、停電時、微細電圧が、停電センシング部320の端子F及び端子Gに印加され得る。
このような微細電圧は、抵抗R1、抵抗R2、抵抗R3、及びOpAmp(U1)で構成された差動増幅器によって増幅された後、ダイオードD7を介して、キャパシタC2に印加される。
印加は、キャパシタC2を充電する。
充電に基づいて、信号が端子Aを介して出力される。
端子Aを介して出力された信号は、マイクロプロセッサ330内のコンバータによって値に変換され、マイクロプロセッサ330は、値と基準値とを比較することにより、電子装置1のある環境が、停電であることを識別する。
例えば、マイクロプロセッサ330は、値が基準値より小さいことを識別し、識別に基づいて、停電時の動作を実行するために、端子Eを介してハイ状態の信号を出力する。
端子Eを介して出力されるハイ状態の信号は、スイッチング部500のトランジスタQ2及びFET(Q3)をターンオンする。
ターンオンにより、電源が、バッテリ部600内のバッテリからドライバ部420を介して、非常照明灯700に提供され得る。
つまり、停電時、非常照明灯700は、発光する。
【0045】
上述したような、様々な実施形態による電子装置(electronic device)は、AC電源のホットライン(hot line)と電子装置とを電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、スイッチング回路の状態に応じて、ホットラインと電気的に接続されるか、ホットラインから電気的に切断され、AC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、再充電可能なバッテリと、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置とが電気的に接続されている場合には、AC電源に基づいて、バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、制御回路の制御に応じて、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、制御回路は、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置とが電気的に接続されている間、ホットラインと電気的に接続された制御回路の第1ノードと、ニュートラルラインと電気的に接続された制御回路の第2ノードと、の間の電位差が、基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光することを遮断し、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置とが、電気的に切断されている間、ホットラインと電気的に切断された第1ノードと、第2ノードとの間の電位差が、基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光することを遮断し、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置とが、電気的に切断されている間、ホットラインと電気的に切断された第1ノードと、第2ノードとの間の電位差が、基準範囲の外にあることを識別することに基づいて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続することにより、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光するように構成されることを特徴とする。
【0046】
様々な実施形態において、制御回路は、比較回路、バッファ、及びマイクロプロセッサを含み、比較回路は、第1ノードと第2ノードとの間の電位差を示すための第1信号を生成し、第1信号をマイクロプロセッサに提供するように構成され、マイクロプロセッサは、比較回路から取得された第1信号の値のそれぞれと、バッファ内に格納された基準値とを比較することにより、電位差が、基準範囲の内にあることを識別するように構成され、比較に従い、電位差が、基準範囲の内にあることを識別することに基づいて、バッテリ電源供給回路に、第1の状態の第2信号を提供することにより、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断し、比較に従い、電位差が、基準範囲の外にあることを識別することに基づいて、バッテリ電源供給回路に、第2の状態の第2信号を提供することにより、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続するように構成されることが好ましい。
様々な実施形態において、マイクロプロセッサは、スイッチング回路によって、ホットラインと電子装置とが電気的に切断され、第1ノードと第2ノードとの間の電位差が、基準範囲の内にある間、指定された時間の間、比較回路から第1信号を繰り返し取得し、指定された時間の間、繰り返し取得された第1信号によって示される複数の値の内の最小値を、基準値としてバッファ内に格納するように構成されることが好ましい。
【0047】
様々な実施形態において、比較回路は、第1抵抗を介して第1ノードと接続され、第2抵抗を介して第2ノードと接続されたアンプを含み、制御回路は、AC電源から比較回路を保護するための保護回路をさらに含み、保護回路は、第1ダイオードと、第2ダイオードを含み、第1ダイオードのカソードは、第2ダイオードのアノードと電気的に接続され、アンプと第1抵抗との間の第3ノードと電気的に接続され、第1ダイオードのアノードは、第2ダイオードのカソードと電気的に接続され、アンプと第2抵抗との間の第4ノードと電気的に接続され、第2ダイオードのカソードは、第4ノードと電気的に接続され、第2ダイオードのアノードは、第3ノードと電気的に接続されることが好ましい。
様々な実施形態において、バッテリ電源供給回路は、トランジスタを含み、バッテリ電源供給回路は、コイル又はFET(field effect transistor)をさらに含み、トランジスタは、バッテリ電源供給回路が、コイルを含んでいる場合、マイクロプロセッサから第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、コイルをデ・エナジャイズし(de-energize)、マイクロプロセッサから第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続するために、コイルをエナジャイズし、バッテリ電源供給回路が、FETを含んでいる場合、マイクロプロセッサから第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、FETをターンオフし、マイクロプロセッサから第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続するために、FETをターンオンするように構成されることが好ましい。
【0048】
様々な実施形態において、マイクロプロセッサは、スイッチング回路の状態を検出するための端子をさらに含むことが好ましい。
様々な実施形態において、制御回路は、スイッチング回路の状態が、ホットラインと電子装置とを電気的に接続するオン状態から、ホットラインから電子装置を電気的に切断するオフ状態に切り替わることを識別することに応じて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、指定された時間の間、電気的に接続した後、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するように構成されることが好ましい。
様々な実施形態において、制御回路は、マイクロプロセッサを含み、マイクロプロセッサは、スイッチング回路の状態の切り替えを識別するための第3信号を受信し、第3信号が、スイッチング回路の状態を、オン状態からオフ状態に切り替えることを示す場合、指定された時間の間、第2の状態の第2信号を提供した後、第1の状態の第2信号をバッテリ電源供給回路に提供することにより、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、指定された時間の間、電気的に接続した後、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するように構成されることが好ましい。
【0049】
また、上述のような、様々な実施形態による電子装置(electronic device)は、AC電源のホットライン(hot line)と電子装置とを電気的に接続するように構成される第1抵抗と、第1抵抗の両端(end)を電気的に接続するか、電気的に切断するように構成されるスイッチング回路と、ホットライン及びAC電源のニュートラルライン(neutral line)と電気的に接続される制御回路と、再充電可能なバッテリと、スイッチング回路によって、第1抵抗の両端が、電気的に接続された場合、AC電源に基づいて、バッテリを充電して電灯を発光するように構成される充電回路と、制御回路の制御に応じて、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光するように構成されるバッテリ電源供給回路と、を有し、制御回路は、第1抵抗と電気的に接続され、ニュートラルラインと電気的に接続され、AC電源をDC電源に変換するように構成された整流器と、整流器と電気的に接続される第1端子、接地端子と電気的に接続される第2端子、及び出力端子を含むアンプと、を含み、ホットライン及びニュートラルラインを介して、制御回路に入力される入力電圧が、基準電圧以上の場合、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断することにより、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光することを遮断し、入力電圧が、基準電圧未満の場合、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続することにより、バッテリから取得される電源に基づいて、電灯を発光するように構成されることを特徴とする。
【0050】
様々な実施形態において、整流器は、ブリッジダイオード及びキャパシタを含むことが好ましい。
様々な実施形態において、バッテリ電源供給回路は、トランジスタを含み、バッテリ電源供給回路は、コイル又はFET(field effect transistor)をさらに含み、トランジスタは、バッテリ電源供給回路が、コイルを含んでいる場合、出力端子から第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、コイルをデエナジャイズし(de-energize)、出力端子から第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを電気的に接続するために、コイルをエナジャイズし、バッテリ電源供給回路が、FETを含んでいる場合、出力端子から第1の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリからバッテリ電源供給回路を電気的に切断するために、FETをターンオフし、出力端子から第2の状態の第2信号を取得したことに基づいて、バッテリ電源供給回路とバッテリとを、電気的に接続するために、FETをターンオンするように構成されることが好ましい。
【0051】
上述した本開示の具体的な実施形態では、開示に含まれる構成要素は、提示した具体的な実施形態によって単数又は複数で表現された。
しかし、単数又は複数の表現は、説明の便宜上、提示した状況に適合するように選択されたものであり、本開示が単数又は複数の構成要素に制限されるものではなく、複数で表現された構成要素であっても、単数で構成されてもよく、単数形で表現された構成要素であっても、複数で構成されてもよい。
一方、本開示の詳細な説明では、具体的な実施形態について説明したが、本開示の範囲から逸脱しない限度内で、様々な変形が可能であることはもちろんである。
したがって、本開示の範囲は、説明された実施形態に限定されてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等なものによって定められなければならない。
【符号の説明】
【0052】
1 電子装置
3 制御回路
4 充電回路
5 バッテリ
6 バッテリ電源供給回路
7 LED
10 停電感知部
11、101 高電圧防止部
12、102 比較部
13、330 マイクロプロセッサ
20、21、(
図4の100) 電灯スイッチ
30 充電部
40、700 非常照明灯
50、600 バッテリ部
60 バッテリ電源供給部
100、300 停電感知部
200 AC/DCコンバータ
310 電灯スイッチセンシング部
320 停電センシング部
400 充電/ドライバ部
410 充電管理部
420 ドライバ部
500 バッテリスイッチング部