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特許7168797内臓摘出された家禽の死骸またはその一部を移送するための移送デバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-10-31
(45)【発行日】2022-11-09
(54)【発明の名称】内臓摘出された家禽の死骸またはその一部を移送するための移送デバイス
(51)【国際特許分類】
   A22C 21/00 20060101AFI20221101BHJP
   B65G 17/20 20060101ALI20221101BHJP
【FI】
A22C21/00 Z
B65G17/20 C
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021562826
(86)(22)【出願日】2020-04-22
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-05-11
(86)【国際出願番号】 EP2020061205
(87)【国際公開番号】W WO2020216787
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2021-10-21
(31)【優先権主張番号】19171118.3
(32)【優先日】2019-04-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】591042838
【氏名又は名称】ノルデイシェル・マシーネンバウ・ルド・バアデル・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニ・カーゲー
【氏名又は名称原語表記】NORDISCHER MASCHINENBAU RUD.BAADER GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG+COMPAGNIE KOMMANDITGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】100098394
【弁理士】
【氏名又は名称】山川 茂樹
(72)【発明者】
【氏名】リッゲルト,ラッセ
(72)【発明者】
【氏名】フィッシャー,ファレンティン
【審査官】杉浦 貴之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/065190(WO,A1)
【文献】米国特許第04780930(US,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0037380(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第00935922(EP,A1)
【文献】特表2009-518034(JP,A)
【文献】特表2017-513464(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 21/00
B65G 17/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内臓摘出された家禽体またはその一部を、移送経路に沿って移送方向Tに移送するように構成および適合された移送装置(10)であって、移送経路に沿って異なる処理ステーションが配置され、連続回転方式で駆動される移送ユニット(11)と、移送中に前記家禽体またはその一部を保持および配置するために前記移送ユニット(11)に固定された少なくとも1つの移送サドル(12)とを備え、前記移送サドル(12)を前記移送ユニット(11)に固定するための保持装置(13)が提供され、前記保持装置は、前記移送ユニット(11)に関連付けられたレセプタクル本体(14)と、前記移送サドル(12)に関連付けられた固定体(15)とからなり、前記固定体は、前記レセプタクル本体(14)に解放可能に接続され、回転軸Dの周りで回転可能であるように前記レセプタクル本体(14)に取り付けられ、前記保持装置(13)は、ラッチデバイス(16)を備え、前記ラッチデバイスによって、前記固定体(15)および、したがって前記移送サドル(12)は、少なくとも2つの異なるラッチ位置にロックインされ、前記ラッチデバイス(16)は、ラッチレバー(17)と少なくとも2つのラッチボルト(18)とを備え、前記ラッチレバー(17)は、前記回転軸Dに平行に向けられた旋回軸Sの周りで旋回可能なように前記レセプタクル本体(14)の主本体(19)上に配置され、前記ラッチレバー(17)が、前記固定体(15)に関連付けられたラッチボルト(18)と噛み合うロック位置から、前記ラッチレバー(17)が、前記固定体(15)のラッチボルト(18)との噛み合いから外れる解放位置へ移動し、戻ることが可能であり、前記移送装置(10)は、少なくとも前記ロック位置から前記解放位置に前記ラッチレバー(17)を作動させるための第1の作動部材(20)と、前記ラッチレバー(17)の前記解放位置において前記固定体(15)を回転させるための第2の作動部材(21)とを備え、前記ラッチデバイス(16)が少なくとも2つの磁気要素(22、23)を備え、第1の磁気要素(22)が前記レセプタクル本体(14)に関連付けられ、第2の磁気要素(23)が前記ラッチレバー(17)に関連付けられ、これによって、前記第1の磁気要素(22)と前記第2の磁気要素(23)との異なる極は、互いに引き付け合い、前記ラッチレバー(17)を前記ロック位置に引っ張るように、互いに向かい合って配置されることを特徴とする、移送装置(10)。
【請求項2】
前記ラッチデバイス(16)は、前記レセプタクル本体(14)に関連付けられ、前記第1の磁気要素(22)の反対側の前記ラッチレバー(17)の側に配置された第3の磁気要素(27)を備え、これによって、前記第2の磁気要素(23)と前記第3の磁気要素(27)との同じ極は、互いに反発し、前記ラッチレバー(17)を前記ロック位置に押し付けるように、互いに向かい合って配置されることを特徴とする、請求項1に記載の移送装置(10)。
【請求項3】
前記レセプタクル本体(14)の前記主本体(19)は、前記固定体(15)に面する側の前記移送方向Tにおけるその後端(E)において、凹部(28)を有し、前記凹部に、突起(29)を備えた前記ラッチレバー(17)が少なくとも部分的に下がり、前記第1の磁気要素(22)は、後壁(30)の領域における前記主本体(19)の前記凹部(28)に配置され、前記第2の磁気要素(23)は、前記ラッチレバー(17)の前記突起(29)に配置されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の移送装置(10)。
【請求項4】
前記レセプタクル本体(14)に関連付けられ、前記第1の磁気要素(22)の反対側の前記ラッチレバー(17)の側に配置された第3の磁気要素(27)は、側壁の領域において、前記主本体(19)の前記固定体(15)に面する側の前記移送方向Tにおけるその後端(E)の凹部(28)に配置され、これによって、前記ラッチレバー(17)は、前記第2の磁気要素(23)が配置される前記ラッチレバー(17)の突起(29)によって、前記第1の磁気要素(22)と前記第3の磁気要素(27)との間にサンドイッチ方式で配置されることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の移送装置(10)。
【請求項5】
前記主本体(19)が、前記凹部(28)の領域に開口部(31)を有し、前記開口部の主方位が、前記旋回軸(S)および前記回転軸(D)に平行に向けられ、これによって、前記ラッチレバー(17)の前記突起(29)は、その自由端が、少なくとも部分的にこの開口部(31)に下がり、これによって、前記開口部(31)の側壁(32)が、前記ラッチボルト(18)に加えて、そのロック位置における前記ラッチレバー(17)の橋台として構成されることを特徴とする、請求項3または請求項4に記載の移送装置(10)。
【請求項6】
前記固定体(15)に関連付けられて、マルタ十字の形態の回転体(25)があり、前記回転体は、一方では、前記固定体(15)を回転させるための前記作動部材(21)の噛み合いのために、円周の領域において互いに90°オフセットして配置された4つの凹部(35)を有し、他方では、前記レセプタクル本体(14)に面する側に、少なくとも4つのラッチボルト(18)が互いに90°オフセットして配置され、これらのラッチボルトを、前記ラッチレバー(17)と動作可能に接続することができることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の移送装置(10)。
【請求項7】
前記ラッチレバー(17)は、その内側(I)が前記回転軸(D)に面しており、ラッチボルト(18)を受け入れるための凹部(36)を有することを特徴とする、請求項6に記載の移送装置(10)。
【請求項8】
前記移送ユニット(11)は、移送チェーン(43)を備え、少なくとも1つのガイドレール(44、46)は、少なくともいくつかの領域において前記移送チェーン(43)に沿って配置され、前記ガイドレール上で、前記保持装置(13)の前記レセプタクル本体(14)は、前記主本体(19)に形成された溝(45、47)で案内されることを特徴とする、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の移送装置(10)。
【請求項9】
互いに離間して配置された2つのガイドレール(44、46)は、少なくともいくつかの領域において前記移送チェーン(43)に沿って配置され、これらガイドレールの間で、前記主本体(19)は、対応する溝(45、47)で案内され、前記ラッチレバー(17)を作動させるための前記作動部材(20)は、一方のガイドレール(46)上に配置され、前記固定体(15)を回転させるための前記作動部材(21)は、他方のガイドレール(44)上に配置されることを特徴とする、請求項8に記載の移送装置(10)。
【請求項10】
前記固定体(15)を回転させるための前記作動部材(21)は、前記ラッチレバー(17)を前記移送ユニット(11)の前記移送方向Tにおいて作動させるための前記作動部材(20)の後ろに配置されることを特徴とする、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の移送装置(10)。
【請求項11】
前記ラッチレバー(17)は、作動ラグ(38)とともに、前記レセプタクル本体(14)の前記主本体(19)を超えて突出するので、これによって、前記ラッチレバー(17)を作動させるための前記作動部材(20)は、前記移送サドル(12)が通過するときに前記ラッチレバー(17)の前記作動ラグ(38)と動作可能に接続することを特徴とする、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の移送装置(10)。
【請求項12】
前記磁気要素(22、23、27)のうちの少なくともいくつかは、棒磁石の形態であり、前記棒磁石は、長手方向軸が、前記移送方向Tに向けられていることを特徴とする、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の移送装置(10)。
【請求項13】
少なくともいくつかの前記棒磁石は、止まり穴に配置され、前記止まり穴の開放側は、前記止まり穴の内部の前記棒磁石が、周囲に対して完全に遮蔽されるように、カバーによって閉じられることを特徴とする、請求項12に記載の移送装置(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内臓摘出された家禽体またはその一部を、移送経路に沿って移送方向Tに移送するように構成および適合された移送装置に関し、移送経路に沿って異なる処理ステーションが配置され、連続回転方式で駆動される移送ユニットと、移送中に家禽体またはその一部を保持および配置するために移送ユニットに固定された少なくとも1つの移送サドルとを備え、移送サドルを移送ユニットに固定するための保持装置が提供され、その保持装置は、移送ユニットに関連付けられたレセプタクル本体と、移送サドルに関連付けられた固定体とからなり、その固定体は、レセプタクル本体に解放可能に接続され、回転軸Dの周りで回転可能であるようにレセプタクル本体に取り付けられ、保持装置は、ラッチデバイスを備え、ラッチデバイスによって、固定体および、したがって移送サドルは、少なくとも2つの異なるラッチ位置にロックインされ、ラッチデバイスは、ラッチレバーと少なくとも2つのラッチボルトとを備え、ラッチレバーは、回転軸Dに平行に向けられた旋回軸Sの周りで旋回可能なようにレセプタクル本体の主本体上に配置され、ラッチレバーが、固定体に関連付けられたラッチボルトと噛み合うロック位置から、ラッチレバーが、固定体のラッチボルトとの噛み合いから外れる解放位置へ移動し、戻ることが可能であり、移送装置は、少なくともロック位置から解放位置にラッチレバーを作動させるための第1の作動部材と、ラッチレバーの解放位置において固定体を回転させるための第2の作動部材とを備える。
【背景技術】
【0002】
そのような移送装置は、食品加工業界で、加工される製品を、移送経路に沿って、異なる加工ステーションと噛み合うように使用される。処理中、製品は、規定された位置に固定される必要がある。したがって、原則として、各移送サドルはそのロック位置にある。これは、ラッチレバーが固定体と噛み合うため、移送サドルが回転することを防ぐことを意味する。しかしながら、移送サドルに配置された製品は、場合によっては、処理ステップごとに処理ステーションに対して異なる方位に配置される必要がある。移送サドル、したがってその上にサドルされた製品または部品を別の位置に移動するには、一方ではロックを解除し、他方では移送サドルを回転させる必要がある。作動部材は、それに応じて配置される。ラッチレバーを作動させるための作動部材が、ラッチレバーと接触することにより、ラッチレバーは、固定体に配置されたラッチボルトとの噛み合いから外れ、解放位置へと、旋回軸Sを中心に旋回される。この解放位置は、固定体を回転させるための下流の作動部材が、固定体と噛み合うか、または動作可能に接続されるまで維持される。移送経路に沿ったコンベヤユニットの移送によって、ラッチレバーが固定体の次のラッチボルトと噛み合うまで、固定体は回転する。
【0003】
そのような移送装置は、特に、移送経路に沿って配置された処理ステーションに対する最適な位置に、処理される家禽の死骸またはその一部を運ぶために、半自動または全自動の胸部キャップフィレットマシンで使用される。ラッチレバーを解放および固定するためにこれまでに知られているソリューションでは、ラッチデバイスのラッチレバーは、ばねで作動する。これは、ばねがレセプタクル本体に配置され、そのばねが原則としてラッチレバーをロック位置に保持し、ばねがロック位置で実質的に弛緩することを意味する。これは、ロック位置において、ほんの小さな力しか作用しないことを意味する。ばねは、ラッチレバーを、いわばロック位置に引っ張り、ロック位置では、ラッチレバーは、固定体のラッチボルトとともにラッチ位置にある。次に、ラッチレバーのロック位置から解放位置への移動は、ラッチレバーが、移送経路に沿った移送中に、ラッチレバーを作動させるために作動部材を打撃し、それによって、ラッチレバーが、ラッチボルトとの噛み合いから外れて旋回する場合に、絶えず増加するばね力に逆らって生じる。これは、大きなばね力が、解放位置に作用することを意味する。ラッチレバーの解放位置では、固定体を回転させるための作動部材が固定体と噛み合い、移送が続くと固定体が回転する。回転する作動部材によって固定体の回転が開始されると、ラッチレバーを作動させる作動部材は、所定の距離後に再びラッチレバーを解放し、ばねがラッチレバーをロック位置に向かう方向に引き戻す。ラッチレバーが次のラッチ位置に達すると、ラッチレバーが「スナップ」して次のラッチボルトと噛み合い、ロックされる。
【0004】
前述のように、ラッチデバイスのばねの最大ばね力は、解放位置で作用し、最小ばね力は、ロック位置で作用する。これは、一方ではラッチレバーのロック位置が固定されないという結果をもたらす。言い換えれば、ラッチレバーは、ほんの小さな力でロック位置に保持される。他方、ラッチ位置から解放位置へのラッチレバーの反復動作は、力抵抗、特に、それによって作用する力抵抗の増加により摩耗を促進する効果を有し、ばねの寿命が制限される。さらに、ばねソリューション、または関連付けられるばねは、設置スペースを増やす必要があり、表面構造が不均一であるために洗浄が困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の根底にある目的は、コンパクトで洗浄が容易なラッチデバイスを有する移送装置を提案することであり、この移送装置は、移送サドルの信頼性が高く摩耗の少ない位置決めと、ロック位置におけるロックとを保証する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的は、ラッチデバイスが、少なくとも2つの磁気要素を備え、第1の磁気要素が、レセプタクル本体に関連付けられ、第2の磁気要素が、ラッチレバーに関連付けられるという点で、前述のタイプの移送装置によって達成され、これによって、第1の磁気要素と第2の磁気要素との異なる極は、互いに引き付け合い、ラッチレバーをロック位置に引っ張るように、互いに向かい合って配置される。ばねソリューションを磁石ソリューションに置き換えることにより、耐久性があり、洗浄が容易な移送装置のラッチデバイスが簡単な方式で提供される。しかしながら、特に有利なものは、ラッチデバイスの最大(保持)力がロック位置に存在するという技術的効果であり、これは、移送サドルの特に確実で正確な位置決めにつながり、より小さく、特に減少する力が解放位置に存在し、ラッチデバイスの機械的負荷が、より低くなる。
【0007】
特に好ましいさらなる進化は、ラッチデバイスが、レセプタクル本体に関連付けられ、第1の磁気要素の反対側のラッチレバーの側に配置された第3の磁気要素を備え、これによって、第2の磁気要素と第3の磁気要素との同じ極は、互いに反発し、ラッチレバーをロック位置に押し付けるように、互いに向かい合って配置されることを特徴とする。第1および第2の磁気要素は、ラッチレバーがロック位置に確実に保持されることを保証する。第3の磁気要素は、ラッチレバーが、解放位置から確実かつ迅速に押し出されてロック位置に戻ることを保証する。これにより、ラッチデバイスの信頼性の高い機能が最適化される。
【0008】
有利な実施形態では、レセプタクル本体の主本体は、固定体に面する側の移送方向Tにおけるその後端に凹部を有し、その凹部に、突起を備えたラッチレバーが少なくとも部分的に下がり、第1の磁気要素は、後壁の領域において主本体の凹部に配置され、第2の磁気要素は、ラッチレバーの突起に配置される。磁気要素のこの省スペース配置により、特に信頼性が高くコンパクトなラッチデバイスが提供される。
【0009】
第3の磁気要素は、側壁の領域において、主本体の凹部に有利に配置され、これによって、ラッチレバーは、第2の磁気要素が配置されるその突起によって、第1の磁気要素と第3の磁気要素との間にサンドイッチ方式で配置される。磁気要素の(移送方向Tの)直列配置により、一方では、確実にロックするためにラッチレバーが引かれ、他方では、ラッチレバーが解放位置からロック位置に確実に押し戻されることが保証される。さらに、この配置は、省スペースであり、したがって設置スペースを削減するラッチデバイスの構成を可能にする。
【0010】
便宜的なさらなる進化は、主本体が凹部の領域に開口部を有し、その開口部の主方位が、旋回軸Sおよび回転軸Dに平行に向けられ、これによって、ラッチレバーの突起は、その自由端が、少なくとも部分的にこの開口部に下がり、これによって、開口部の側壁が、ラッチボルトに加えて、そのロック位置において、ラッチレバーの橋台として構成されることを特徴とする。言い換えれば、主本体は、移送方向Tに対して横方向に、側壁によって円周方向に区切られる開口部を有し、一方の側壁、すなわち、移送方向Tに続く側壁は、橋台、すなわちラッチレバーの突起の接触面を形成する。これにより、ラッチデバイスの安定性が向上する。
【0011】
特に好ましくは、固定体に関連して、マルタ十字の形態の回転体があり、回転体は、一方では、固定体を回転させるための作動部材の噛み合いのために、円周の領域において互いに90°オフセットして配置された4つの凹部を有し、他方では、レセプタクル本体に面する側に、少なくとも4つのラッチボルトが互いに90°オフセットして配置され、これらのラッチボルトは、ラッチレバーと動作可能に接続される。この構成により、固定体を90°ステップで回転させて4つのラッチ位置を形成することが、簡単かつ確実な方式で保証される。
【0012】
ラッチレバーは、有利には、回転軸Dに面するその内側に、ラッチボルトを受け入れるための凹部を有する。内側は一般的に弧状の輪郭を有し、弧状の輪郭に凹部が割り込む。凹部のサイズは、ラッチボルトに適合される。ロック状態では、ラッチボルトが凹部に配置されているため、固定体の回転が阻止される。ラッチレバーがラッチボルトとの噛み合いから外れると、固定体を回転させることができ、回転中に、ラッチボルトが凹部に再び「スナップ」するまで、次のラッチボルトがラッチレバーの弧状の内側をスライドする。これにより、特に単純でありながら、特に確実な回転とロックが保証される。
【0013】
移送ユニットは、好ましくは移送チェーンを備え、少なくとも1つのガイドレールが、移送チェーンに沿って少なくともいくつかの領域に配置され、そのガイドレール上で、保持装置のレセプタクル本体が、主本体に形成された溝で案内される。これにより、移送チェーンの静かな走行と、移送サドルの正確な配置とが保証される。
【0014】
特に有利なさらなる進化において、互いに離間して配置された2つのガイドレールは、少なくともいくつかの領域において移送チェーンに沿って配置され、これらガイドレールの間で、本体が、対応する溝で案内され、ラッチレバーを作動させるための作動部材は、一方のガイドレールに配置され、固定体を回転させるための作動部材は、他方のガイドレールに配置される。主本体は、反対側に案内されるため、上記の利点がさらに高められる。しかしながら、作動部材の配置は、変動することもある。
【0015】
固定体を回転させるための作動部材は、ラッチレバーを移送ユニットの移送方向Tに作動させるための作動部材の後ろに都合よく配置される。これにより、移送装置の特に単純な構造が保証される。
【0016】
有利な実施形態は、ラッチレバーが、レセプタクル本体の主本体を超える作動ラグで突出し、これによって、移送サドルが通過すると、ラッチレバーを作動させるための作動部材が、ラッチレバーの作動ラグと動作可能に接続することを特徴とする。この構成では、ラッチデバイスの、特に単純で信頼性の高い作動が提供される。
【0017】
磁気要素のうちの少なくともいくつかは、有利には棒磁石の形態であり、棒磁石は、それらの長手方向軸が移送方向Tに向けられている。このようにして、磁気要素の省スペース配置が保証され、異なる極が、第1の磁気要素と第2の磁気要素との間で互いに向き合い、同じ極が、第2の磁気要素と第3の磁気要素との間で互いに向き合う。好ましい実施形態では、少なくともいくつかの棒磁石は止まり穴に配置され、止まり穴の開放側は、カバーによって閉じられ、これによって、止まり穴の内部の棒磁石は、周囲に対して完全に遮蔽される。棒磁石は、閉じたポケットに配置されているため、棒磁石は、汚染から保護され、特に洗浄が容易な滑らかな表面が形成される。
【発明の効果】
【0018】
移送装置のさらなる便利なおよび/または有利な機能およびさらなる進化は、従属請求項および詳細説明から明らかになるであろう。移送装置の特に好ましい実施形態は、添付の図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、異なる位置に2つの移送サドルを備えた移送装置の一部を示す正面図である。
図2図2は、図1にしたがう一部を示す背面図である。
図3図3は、保持装置を備えた移送サドルの分解図である。
図4図4は、ラッチレバーを備える保持装置のレセプタクル本体の主本体を示す背面図である。
図5図5は、図4にしたがう主本体を示す正面図である。
図6図6は、ラッチレバーがない図5にしたがう主本体を示す図である。
図7図7は、ラッチレバーを示す背面図である。
図8図8は、ラッチレバーを示す正面図である。
図9図9は、完全な移送サドルを示す正面斜視図である。
図10図10は、移送サドルの支持体がない図9にしたがう図である。
図11図11は、回転部材を固定体の一部として示す正面斜視図である。
図12図12は、図11にしたがう回転体を示す背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
移送装置は、その一部のみが図示されているが、たとえば、胸部キャップまたは前半分などの、内臓摘出された家禽体またはその一部を移送および配置するのに役立つ。移送装置はまた、移送経路に沿って異なる位置に配置することができる他の製品のために、対応する方式で使用される。
【0021】
図示される移送装置10は、内臓摘出された家禽体またはその一部を、移送経路に沿って移送方向Tに移送するように構成および適合されている。家禽体またはその一部の異なる配置を必要とする異なる処理ステーションを、移送経路に沿って配置することができる。移送装置10は、連続回転方式で駆動される移送ユニット11と、移送中に家禽体またはその一部を保持および配置するために移送ユニットに固定された少なくとも1つの移送サドル12とを備え、移送サドル12を移送ユニット11に固定するための保持装置13が提供され、その保持装置は、移送ユニット11に関連付けられたレセプタクル本体14と、移送サドル12に関連付けられた固定体15とからなり、その固定体は、レセプタクル本体14に解放可能に接続され、回転軸Dの周りで回転可能であるようにレセプタクル本体14に取り付けられ、保持装置13は、ラッチデバイス16を備え、ラッチデバイスによって、固定体15および、したがって移送サドル12は、少なくとも2つの異なるラッチ位置にロックインされ、ラッチデバイス16は、ラッチレバー17と少なくとも2つのラッチボルト18とを備え、ラッチレバー17は、回転軸Dに平行に向けられた旋回軸Sの周りで旋回可能なようにレセプタクル本体14の主本体19上に配置され、ラッチレバー17が、固定体15に関連付けられたラッチボルト18と噛み合うロック位置から、ラッチレバー17が、固定体15のラッチボルト18との噛み合いから外れる解放位置へ移動し、戻ることが可能であり、移送装置10は、少なくともロック位置から解放位置にラッチレバー17を作動させるための第1の作動部材20と、ラッチレバー17の解放位置において固定体15を回転させるための第2の作動部材21とを備える。
【0022】
この移送装置10は、ラッチデバイス16が少なくとも2つの磁気要素22、23を備え、第1の磁気要素22がレセプタクル本体14に関連付けられ、第2の磁気要素23がラッチレバー17に関連付けられ、第1の磁気要素22と第2の磁気要素23との異なる極は、互いに引き付け合い、ラッチレバー17をロック位置に引っ張るように、互いに向かい合って配置されるという点で、本発明にしたがって区別される。
【0023】
以下に記載される特徴およびさらなる進化は、それ自体で、または互いに組み合わせて検討される場合の好ましい実施形態を表す。特許請求の範囲および/または詳細説明および/または図面に要約されているか、または共通の実施形態に記載されている特徴はまた、機能的に独立して上記の移送装置10をさらに進化させることができることが明確に指摘される。
【0024】
回転方式で駆動される移送ユニット11は、明示的に示されていない偏向および/または駆動要素の周りを案内される。たわみ要素および/または回転要素の回転軸は、たとえば、上部走行および下部走行を形成するために、水平に向けることができる。しかしながら、回転軸は他の任意の方位、たとえば水平方位に対して45°にすることもできる。複数の移送サドルが移送ユニット上に配置されることが好ましい。移送経路は、移送ユニット11の回転長さ全体に延びる。移送ユニット11は、駆動手段によって断続的または連続的に駆動することができる。駆動手段は、好ましくは制御デバイスに接続される。保持装置13、より正確にはレセプタクル本体14は、移送ユニット11への接続が確立される固定手段52を備える。
【0025】
各移送サドル12は、単一部品または複数部品の形態とすることができる。移送サドル12は、固定体15と、好ましくは固定体15に解放可能に接続された支持体24とを備える。固定体15も同様に、単一部品または複数部品とすることができる。固定体15は、好ましくは、プラスチック材料からなる回転体25と、金属、たとえばステンレス鋼からなるクランプ本体26とを備える。
【0026】
ラッチデバイス16は、好ましくは、レセプタクル本体14に関連付けられ、第1の磁気要素22の反対側のラッチレバー17の側面に配置された第3の磁気要素27を備え、第2の磁気要素23と第3の磁気要素27との同じ極は、互いに反発し、ラッチレバー17をロック位置に押し付けるように、互いに向かい合って配置される。たとえば、第1の磁気要素22のN極と、第2の磁気要素23のS極とは、互いに直接に、または互いからわずかに離れて、向かい合って配置される一方、第2の磁気要素23のN極と、第3の磁気要素27のN極とは、互いに直接に、または互いからわずかに離れて、向かい合って配置されている。
【0027】
レセプタクル本体14の主本体19は、固定体15に面する側の移送方向Tにおける後端Eにおいて、凹部28を有し(特に図5参照)、その凹部に、突起を備えたラッチレバー17が少なくとも部分的に下がり、第1の磁気要素22は、後壁30の領域における主本体19の凹部28に配置され、第2の磁気要素23は、ラッチレバー17の突起29に配置される。もちろん、本体19に対するラッチレバー17の他の構成および配置も可能である。側壁のない後端Eから走行するように構成される図示される実施形態では、凹部28は、たとえば、側壁によって円周方向に取り囲まれることもでき、この場合、第1の磁気手段22は、その後、たとえば、後端Eの側壁に配置される。凹部28は、先端に形成することもできる。
【0028】
第3の磁気要素27は、側壁51の領域において、主本体19の凹部28に配置され、これによって、ラッチレバー17は、第2の磁気要素23が配置されるその突起29によって、第1の磁気要素22と第3の磁気要素27との間にサンドイッチ方式で配置される。磁気要素22、23、27は、主本体19またはラッチレバー17に取り付けることができる。好ましくは、少なくとも第3の磁気要素は、主本体19に設定される。
【0029】
図示されていない実施形態では、主本体19の後壁33、したがって凹部28の後壁30も完全に閉じるように構成される。図示される変形例では、主本体19が、凹部28の領域に開口部31を有し、その開口部の主方位が、旋回軸Sおよび回転軸Dに平行に向けられ、これによって、ラッチレバー17の突起29は、その自由端が、少なくとも部分的にこの開口部31に下がり、これによって、開口部31の側壁32が、ラッチボルト18に加えて、そのロック位置におけるラッチレバー17のための橋台として構成される。開口部31は、第1の磁性要素22が配置されているところに、またはその上に、接続ウェブ34が形成されるように、後端Eから離間して配置されるように構成される。
【0030】
固定体15に関連付けられて、マルタ十字の形態の回転体25があり、回転体は、一方では、固定体15を回転させるための作動部材21の噛み合いのために、円周の領域において互いに90°オフセットして配置された4つの凹部35を有し、他方では、レセプタクル本体14に面する側に、少なくとも4つのラッチボルト18が互いに90°オフセットして配置され、これらのラッチボルトを、ラッチレバー17と動作可能に接続することができる(特に図12参照)。回転十字とも呼ばれ得る、好ましくは正方形の回転体25は、円周全体に均一に分布しており、各コーナ領域に凹部35を有する。凹部35の中心軸M、M、M、およびMはそれぞれ、回転体25の中心軸Mに対して約45°の角度βに向けられており、このため、回転体25はマルタ十字の形態を有する。回転体25の他の形態および構造構成も同様に使用することができる。回転体25は、たとえば、特に4つ未満および4つを超える凹部35、および4つ未満および4つを超えるラッチボルト18を有する回転板として、構造的に異なって構成できる。図示される好ましい実施形態では、4つの凹部35のグリッド/パターンは、4つのラッチボルトのグリッド/パターンに対して45°オフセットされて回転軸Dの周りに配置される。外側に開いている凹部35の代わりに、細長い穴などを設けることもできる。ラッチボルト18はまた、ラッチラグ、ラッチフック、または他のラッチ要素による置き換えも可能である。固定体15は、主本体19のベアリングブッシュ42に取り付けるように構成されたシャフト41を有する。
【0031】
ラッチレバー17の好ましい形態は、特に図5図7および、図8に見ることができる。ラッチレバー17は、その内側Iが回転軸Dに面しており、ラッチボルト18を受け入れるための凹部36を有する。内側Iは、弧状の輪郭を有する。弧状の輪郭に、凹部36が割り込む。弧状の内側Iに沿って複数の凹部36が形成されることも可能である。ラッチレバー17は、好ましくは一部品であり、フック形状のレバー本体37に加えて、突起29と、ラッチレバー17を旋回させるための作動部材20に対して横になる、および/または、接触するように構成および適合される作動ラグ38とを備える。前述のように、第2の磁気要素23は、突起29に、または、その中に配置される。磁気要素23自体は、レバー本体37上またはレバー本体37に直接配置または固定することができ、したがって、突起29を形成することができる。突起29の主軸Hは、旋回軸Sに平行に延びる。ラッチレバー17を、旋回軸Sを中心に旋回させるために、シャフト39(たとえば、図7参照)が、ラッチレバー17上に形成または配置され、このシャフトは、主本体19のベアリングブッシュ40に載るように構成される。
【0032】
移送ユニット11は、好ましくは、移送チェーン43を備える。少なくとも1つのガイドレール44は、少なくともいくつかの領域において移送チェーン43に沿って配置され、そのガイドレール上で、保持装置13のレセプタクル本体14は、主本体19に形成された溝45で案内される。特に好ましくは、互いに離間して配置された2つのガイドレール44、46は、少なくともいくつかの領域において移送チェーン43に沿って配置され、これらガイドレールの間で、主本体19は、対応する溝45、47で案内される。図示される実施形態では、ラッチレバー17を作動させるための作動部材20は、一方のガイドレール46上に配置され、固定体15を回転させるための作動部材21は、他方のガイドレール44上に配置される。しかしながら、逆の配置も可能である。作動部材20、21はまた、共通のガイドレール44または46上に配置することもできる。任意選択で、作動部材20、21はまた、ガイドレール44、46から離れて配置することができる。
【0033】
固定体15を回転させるための作動部材21は、好ましくは、ラッチレバー17を移送ユニットの移送方向Tにおいて作動させるための作動部材20の後ろに配置される。したがって、「後ろ」は、構造的取り付けではなく、作動部材20、21がラッチレバー17または固定体15と噛み合う位置を指す。ラッチレバー17を旋回させるための作動部材20は、ガイドレール46上に静止して配置され、ラッチレバー17の作動ラグ38の移送経路内にある単純なボルト、橋台などであり得るので、これによって、レバー17は、作動部材20を通過する際に、移送経路に沿った移送を通じてラッチボルト18との噛み合いから外れるように旋回される。特に好ましい実施形態では、ラッチレバー17は、作動ラグ38とともに、レセプタクル本体14の主本体19を超えて突出するので、これによって、ラッチレバー17を作動させるための作動部材20は、移送サドル12が通過するときにラッチレバー17の作動ラグ38と動作可能に接続するようになる。作動部材20はまた、自由に回転可能なローラ48とすることができる。他の実施形態では、たとえば、回転体25によってより大きな角度量で固定体15を回転させるために、ラッチレバー17が、より長い距離にわたって解放位置に保持されるべき/保持されねばならず、作動部材20は、たとえば、移送方向Tに延びるレールなどとすることができる。作動部材20はまた、ガイドレール46上に調整可能に配置することができる。
【0034】
固定体15を回転させるための作動部材21は、単純な角度要素49などとすることができ、角度要素49のアーム50は、回転体25の移送経路に突出するので、これによって、移送サドル12が通過すると、回転体25は、凹部35でアーム50と噛み合う。次に、移送方向Tへのさらなる移送は、図示される例示的な実施形態において90°を超える固定体15の回転をもたらす。回転体25の次の凹部35と噛み合うために、2つ以上のそのような作動部材21を、移送方向Tにおける前後に配置することもできる。
【0035】
磁気要素22、23、27のうちの少なくともいくつかは、棒磁石の形態であり、棒磁石は、それらの長手方向軸が移送方向Tに向けられている。棒磁石22、23、27は、好ましくは、それらの長手方向軸が実質的に互いに整列するように向けられている。図示される実施形態では、少なくとも第1および第3の磁気要素22、27は、棒磁石の形態である。第2の磁性要素23もまた、好ましくは棒磁石の形態である。少なくともいくつかの棒磁石は、止まり穴に配置され、止まり穴の開放側は、止まり穴の内部の棒磁石が、周囲に対して完全に遮蔽されるように、任意選択でカバーによって閉じられる。磁気要素22、23、27はおのおの、永久磁石および/または電磁石を備える。永久磁石は、特に好ましくはネオジム磁石の形態である。さらにより好ましくは、それらはニッケルメッキされたネオジム磁石である。
【0036】
ラッチデバイス16の動作の原理は、図1を参照してより詳細に説明されている。移送サドル12は、移送チェーン43によって回転方式で駆動される。移送方向Tにおける第1の移送サドル12は、その主軸が垂直になるように向けられている。移送中、または移送チェーン43が移送方向Tにさらに移動する間、ラッチレバー17は、その作動ラグ38でローラ48を打撃する。これにより、(図1による実施形態における)ラッチレバー17は、旋回軸Sを中心に反時計回りに旋回し、したがって、固定体15のラッチボルト18との噛み合いから外れて解放位置へと旋回する。固定体15、したがって移送サドル12は、この段階で自由に回転可能である。さらなる移送中、または移送チェーン43の移送方向Tにおけるさらなる移動中に、固定体15の回転体25は、凹部35のうちの1つで、角度要素49のアーム50を打撃し、動作可能な接続がもたらされる。これは、自由に回転可能な回転体25が、移送方向Tにおけるさらなる移動中に、回転軸Dの周りを時計回りに(図1による実施形態では)静止アーム50に対して回転するという結果をもたらす。
【0037】
自由回転中、ラッチボルト18は、ラッチレバー17の内側I上を走行する。それにより、またはその結果として、ラッチレバー17は、解放位置にさらに保持される。ラッチボルト18が、ラッチレバー17の凹部36の領域に入るとすぐに、回転体25が約90°を超えて回転した後、ラッチレバー17は、第1および第2の磁気要素22、23の引力の結果として、ロック位置にスナップバックする。ラッチレバー17のこの動きは、第2および第3の磁気要素23、27の反発作用によって支援される。したがって、移送サドル12は、その主軸が水平になるように向けられている。
図1
図2
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図4
図5
図6
図7
図8
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図12