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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-01
(45)【発行日】2022-11-10
(54)【発明の名称】プログラム、サーバ及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221102BHJP
   A63F 13/86 20140101ALI20221102BHJP
【FI】
G06Q50/10
A63F13/86
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2020115614
(22)【出願日】2020-07-03
(65)【公開番号】P2022013206
(43)【公開日】2022-01-18
【審査請求日】2021-05-28
(73)【特許権者】
【識別番号】000129149
【氏名又は名称】株式会社カプコン
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135677
【弁理士】
【氏名又は名称】澤井 光一
(72)【発明者】
【氏名】木村 哲
(72)【発明者】
【氏名】川上 智司
【審査官】鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-081306(JP,A)
【文献】特開2019-082960(JP,A)
【文献】特開2019-141163(JP,A)
【文献】特開2019-057094(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
A63F 13/86
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ンピュータを、
コンピュータゲームの大会の開催に関する大会開催情報を、前記大会に携わるユーザの第1端末から受信する受信手段と、
前記大会開催情報と、前記コンピュータゲームのユーザの第2端末によるプレイに関する履歴情報とに基づいて、前記第2端末のユーザが参加可能な大会に関する大会情報を、前記第2端末に対して提供する提供手段と、
前記大会情報に基づく前記第2端末のユーザの操作に応じて、前記第2端末からの前記大会に対する参加登録を受け付ける受付手段と、
前記大会開催情報に基づいて、前記第1端末に対して送信する前記履歴情報を決定する決定手段と、
前記第1端末に対して前記履歴情報を送信する送信手段と、
前記履歴情報に基づいて前記第1端末のユーザによって決定された前記第2端末に対して、前記第1端末からの前記プレイの観戦要求を送信する要求手段と、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項2】
前記大会開催情報は、前記大会の開催場所を示し、
前記決定手段は、前記開催場所に基づいて、前記第1端末に対して送信する前記履歴情報を決定する、
ことを特徴とする、請求項に記載のプログラム。
【請求項3】
前記送信手段は、前記観戦要求に基づく前記第2端末のユーザ操作に応じて観戦許可が受け付けられた場合に、前記第1端末に対して、前記第2端末のユーザのプレイに関するプレイ情報を送信し、
前記受信手段は、前記プレイ情報に基づく前記第1端末のユーザの操作に応じて、前記第2端末のユーザに対する前記大会への参加要求を受信し、
前記提供手段は、前記参加要求とともに前記大会情報を前記第2端末に提供する、
ことを特徴とする請求項又は請求項に記載のプログラム。
【請求項4】
前記コンピュータを、
前記大会開催情報と前記履歴情報とに基づいて、前記第2端末が参加可能な大会を決定する決定手段、として更に機能させることを特徴とする、請求項1に記載のプログラム。
【請求項5】
前記受付手段は、前記第2端末のユーザの操作に応じて、前記第2端末からの前記大会の検索要求を受け付け、
前記提供手段は、前記検索要求が受け付けられた場合に、前記決定手段によって決定された前記大会に関する前記大会情報を、前記第2端末に対して提供する、
ことを特徴とする請求項に記載のプログラム。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
前記プログラムを実行する制御部と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項7】
請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のプログラムを記憶する記憶部と、
前記プログラムを実行する制御部と、
を備えることを特徴とするシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プログラム、サーバ及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータゲームに関するイベント(以下、「ゲームイベント」という)が開催されている。近年では、ゲームイベントの中でも、コンピュータゲームが競技として催される大会である、いわゆるeスポーツ(electronic sports)が注目されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-44152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
eスポーツの大会等のゲームイベントの開催規模、開催場所、参加者のスキル等は様々であるため、ゲームイベント毎に適する参加者は異なる。しかしながら、ゲームイベントによっては、当該ゲームイベントの開催自体がコンピュータゲームのユーザに知られず、当該ゲームイベントに適する参加者を容易に集めることができない恐れがある。ゲームイベントに適する参加者を集めることは、当該ゲームイベントの興趣性の向上に寄与し得る。
【0005】
本開示は、ゲームイベントの興趣性の向上に寄与するプログラム、サーバ及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の側面は、コンピュータを、
コンピュータゲームの大会の開催に関する大会開催情報を、前記大会に携わる非プレイヤの端末から受信する受信手段と、
前記大会開催情報と、前記コンピュータゲームのプレイヤの端末によるプレイに関する履歴情報とに基づいて、前記プレイヤが参加可能な大会に関する大会情報を、前記プレイヤの端末に対して提供する提供手段と、
前記大会情報に基づく前記プレイヤの操作に応じて、前記プレイヤの端末からの前記大会に対する参加登録を受け付ける受付手段と、として機能させるプログラムである。
【0007】
また、第1の側面において、前記コンピュータを、前記大会開催情報に基づいて、前記非プレイヤの端末に対して送信する前記履歴情報を決定する決定手段と、前記非プレイヤの端末に対して前記履歴情報を送信する送信手段と、前記履歴情報に基づいて前記非プレイヤによって決定された前記プレイヤの端末に対して、前記非プレイヤの端末からの前記プレイの観戦要求を送信する要求手段と、としてさらに機能させることができる。
【0008】
また、第1の側面において、前記大会開催情報は、前記大会の開催場所を示し、前記決定手段は、前記開催場所に基づいて、前記非プレイヤの端末に対して送信する前記履歴情報を決定することができる。
【0009】
また、第1の側面において、前記送信手段は、前記観戦要求に基づく前記プレイヤの操作に応じて観戦許可が受け付けられた場合に、前記非プレイヤの端末に対して、前記プレイヤのプレイに関するプレイ情報を送信し、前記受信手段は、前記プレイ情報に基づく前記非プレイヤの操作に応じて、前記プレイヤに対する前記大会への参加要求を受信し、前記提供手段は、前記参加要求とともに前記大会情報を前記プレイヤの端末に提供することができる。
【0010】
また、第1の側面において、前記コンピュータを、前記大会開催情報と前記履歴情報とに基づいて、前記プレイヤの端末が参加可能な大会を決定する決定手段、として更に機能させることができる。
【0011】
また、第1の側面において、前記受付手段は、前記プレイヤの操作に応じて、前記プレイヤの端末からの前記大会の検索要求を受け付け、前記提供手段は、前記検索要求が受け付けられた場合に、前記決定手段によって決定された前記大会に関する前記大会情報を、前記プレイヤの端末に対して提供することができる。
【0012】
第2の側面は、コンピュータゲームの大会の開催に関する大会開催情報を、前記大会に携わる非プレイヤの端末から受信する受信部と、前記大会開催情報と、前記コンピュータゲームのプレイヤの端末によるプレイに関する履歴情報とに基づいて、前記プレイヤが参加可能な大会に関する大会情報を、前記プレイヤの端末に対して提供する提供部と、前記大会情報に基づく前記プレイヤの操作に応じて、前記プレイヤの端末からの前記大会に対する参加登録を受け付ける受付部と、を備えるサーバである。
【0013】
第3の側面は、コンピュータゲームの大会を管理するサーバと、前記大会に携わる非プレイヤの端末と、前記コンピュータゲームのプレイヤの端末と、を含むシステムであって、前記非プレイヤの端末は、前記大会の開催に関する大会開催情報を前記サーバに送信し、前記サーバは、前記大会開催情報と、前記コンピュータゲームのプレイヤの端末によるプレイに関する履歴情報とに基づいて、前記プレイヤが参加可能な大会に関する大会情報を、前記プレイヤの端末に対して提供し、前記大会情報に基づく前記プレイヤの操作に応じて、前記プレイヤの端末からの前記大会に対する参加登録を受け付けるシステムである。
【発明の効果】
【0014】
本開示によれば、ゲームイベントの興趣性の向上に寄与するプログラム、サーバ及びシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本実施形態に係るゲーム大会の一例を示す図である。
図2】本実施形態に係る大会管理システムの概要を示す図である。
図3】第1実施形態に係る大会管理システムを構成する各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図4】第1実施形態に係る大会管理システムを構成する各装置の機能構成の一例を示す図である。
図5】第1実施形態に係るプレイ履歴情報の一例を示す図である。
図6】第1実施形態に係る非プレイヤ端末及びプレイヤ端末の表示画面の一例を示す図である。
図7】第1実施形態に係る大会管理システム1の動作を示すシーケンス図である。
図8】第2実施形態に係る大会管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
図9】第2実施形態に係る非プレイヤ端末及びプレイヤ端末の表示画面の一例を示す図である。
図10】第2実施形態に係る大会管理システム1の動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本実施形態では、ゲームイベントの一例として、コンピュータゲームの大会(以下、「ゲーム大会」という)について説明するが、ゲームイベントは、ゲーム大会に限られず、コンピュータゲームに関するどのようなイベントであってもよい。
【0017】
[ゲーム大会の説明]
本実施形態におけるゲーム大会は、一以上のプレイヤがコンピュータゲームをプレイするイベントである。以下では、ゲーム大会の一例として、コンピュータゲームが競技として催されるeスポーツの大会を想定するが、これに限られない。ゲーム大会は、競技性を有してもよいし、又は、有さなくともよい。また、ゲーム大会でプレイされるコンピュータゲームは、プレイヤ同士が直接対戦するゲームであっても良いし、プレイヤが個々にゲームを行った結果を競うものであっても良いし、プレイヤ同士が協力してゲームを実行するものであってもよい。
【0018】
図1は、本実施形態に係るゲーム大会の一例を示す図である。例えば、図1に示すように、ゲーム大会において実施されるコンピュータゲームは、1対1で行われる対戦型ゲームである。図1に示す大会に参加するプレイヤは、1または複数のプレイヤキャラクタ(オブジェクトに相当)を仮想ゲーム空間で活動させたり、プレイヤキャラクタを、ノンプレイヤキャラクタである敵キャラクタと対戦させたりする。
【0019】
例えば、図1に示す会場60では、第1プレイヤ602および第2プレイヤ604が対戦型ゲームを行っている。また、対戦型ゲームは、スクリーン608に映し出されており、観覧者606は、スクリーン608により対戦型ゲームの進行を見ることができる。
【0020】
ゲーム大会は、プレイヤ以外の関係者(以下、「非プレイヤ」という)によって、開催、運営、宣伝及び資金提供等の少なくとも一つが実施される。非プレイヤは、例えば、コンピュータゲームに関連する事業者(以下、「ゲーム事業者」という)、商品及び/又はサービスのプロモーションを目的とする事業者(以下、「プロモーション事業者」という)、ゲーム大会に対する資金の提供者(以下、「スポンサー」という)、大会を実施する施設に関する事業者(以下、「施設事業者」という)、大会の実況を担当する実況者、等の少なくとも一つを含んでもよい。なお、プレイヤは、「参加者」又は「選手」等と呼ばれてもよい。
【0021】
[大会管理システムの概要]
次に、以上のようなゲーム大会を管理するシステム(以下、「大会管理システム」という)の概要について説明する。図2は、本実施形態に係る大会管理システム1の概要の一例を示す図である。図2に示すように、大会管理システム1は、サーバ2、通信ネットワーク3、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5を含む。
【0022】
サーバ2は、ゲーム大会を管理するサーバであり、通信ネットワーク3を介して、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5と接続される。通信ネットワーク3は、例えば、インターネット、イントラネット、無線LAN又は移動通信等である。
【0023】
なお、サーバ2は、ゲームサーバとして機能してもよい。ゲームサーバは、コンピュータゲームをプレイするユーザに関する各種情報を管理したり、ゲームの一部の処理を実行したりする等、プレイヤ端末5におけるゲームの実行処理の一部の機能を担う装置である。サーバ2は、1又は複数の情報処理装置から構成されていてもよいし、仮想的なサーバ(クラウドサーバ等)を用いて構成されていてもよい。
【0024】
非プレイヤ端末4は、非プレイヤ(例えば、上述のゲーム事業者、プロモーション事業者、スポンサー、施設事業者又は観覧者)の端末である。プレイヤ端末5は、プレイヤの端末である。本実施形態では、説明の便宜上、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5を区別して記載するが、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5は別個の端末に限られず、同一の端末であってもよい。例えば、端末のユーザが非プレイヤとしてゲーム大会に携わる場合、当該端末は非プレイヤ端末4として動作し、当該端末のユーザがコンピュータゲームをプレイする場合、当該端末はプレイヤ端末5として動作してもよい。以下、「非プレイヤ」及び「プレイヤ」をそれぞれ「非プレイヤ端末4のユーザ」及び「プレイヤ端末5のユーザ」と呼ぶ。
【0025】
非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5は、例えば、携帯電話(スマートフォンを含む)、タブレット、パーソナルコンピュータ、アーケードゲーム装置、又は、コンシューマゲーム装置、アミューズメント機器等のコンピュータである。なお、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5の数は、図1に示すものに限られず、一以上であればよい。非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5は、それぞれ、「第1端末」及び「第2端末」と言い換えられてもよい。
【0026】
大会管理システム1では、サーバ2は、ゲーム大会の開催に関する情報(以下、「大会開催情報」という)を非プレイヤ端末4から受信する。サーバ2は、当該大会開催情報と、プレイヤ端末5によるプレイに関する履歴情報(以下、「プレイ履歴情報」という)とに基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会に関する情報(以下、「大会情報」という)をプレイヤ端末5に対して提供する。サーバ2は、当該大会情報に基づくプレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5からのゲーム大会に対する参加登録を受け付ける。また、大会管理システム1のサーバ2に実装されるプログラムは、当該サーバ2を上記の通り機能させてもよい。
【0027】
大会管理システム1では、サーバ2が、非プレイヤ端末4からの大会開催情報とプレイヤ端末5のプレイ履歴情報とに基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の大会情報をプレイヤ端末5に対して提供する。したがって、ゲーム大会に適するプレイヤを集めることができ、ゲーム大会の興趣性の向上に寄与し得る。
【0028】
以下、第1実施形態では、非プレイヤ端末4のユーザ主導でプレイヤ端末5のユーザを勧誘することにより、ゲーム大会の開催目的に合致したプレイヤを集める例を説明する。一方、第2の実施形態では、プレイヤ端末5のユーザ主導で当該ユーザが参加可能なゲーム大会を検索することにより、ゲーム大会の開催目的に合致したプレイヤを集める例を説明する。
【0029】
[第1実施形態]
<大会管理システムの構成>
図3図6を参照して、第1実施形態に係る大会管理システム1を構成する各装置(例えば、サーバ2、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5の各々)の構成について説明する。
【0030】
<ハードウェア構成>
図3は、第1実施形態に係る大会管理システム1を構成する各装置のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、サーバ2、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5は、それぞれ、通信インターフェース(IF)11、記憶装置12、プロセッサ13、入力デバイス14及び出力デバイス15を有する。通信インターフェース11、記憶装置12、プロセッサ13、入力デバイス14及び出力デバイス15は、バス16を介して電気的に接続されている。
【0031】
なお、サーバ2、非プレイヤ端末4及びプレイヤ端末5は、それぞれ、図3に示す全ての構成を備えなくともよく、一部の構成は省略されてもよい。例えば、サーバ2は、入力デバイス14及び出力デバイス15を備えなくともよい。
【0032】
通信IF11は、有線又は無線の通信を行う。具体的には、サーバ2の通信IF11と、非プレイヤ端末4又はプレイヤ端末5の通信IF11とは、通信ネットワーク3を介して、情報を送信及び/又は受信する。
【0033】
記憶装置12は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びSSD(Solid State Drive)等の少なくとも一つで構成される。具体的には、記憶装置12は、種々の情報及びプログラム(例えば、ゲームプログラム等)を記憶する。
【0034】
プロセッサ13は、CPU及び半導体メモリを含むマイクロコンピュータで構成される。具体的には、記憶装置12で記憶される情報及びプログラム、及び/又は、通信IFで送信又は受信される情報に基づいて各種の制御を行う。
【0035】
入力デバイス14は、例えば、キーボード、タッチパネル、マウス、マイク及びゲームコントローラ等の少なくとも一つで構成される。入力デバイス14は、ユーザからの入力操作を受け付ける。
【0036】
出力デバイス15は、例えば、ディスプレイ及びスピーカ等の少なくとも一つで構成される。出力デバイス15は、プロセッサ13の制御に従って情報の出力を行う。
【0037】
<機能構成>
図4は、第1実施形態に係る大会管理システム1を構成する各装置の機能構成の一例を示す図である。なお、図4は、各装置の少なくとも一部の機能を示しており、各装置の機能が図示する機能に限られるものではない。
【0038】
-サーバ-
図4に示すように、サーバ2は、記憶部21、制御部22及び送受信部23を備える。なお、記憶部21、制御部22及び送受信部23は、それぞれ、サーバ2の記憶装置12、プロセッサ13及び通信IF11で構成される。
【0039】
記憶部21は、各種情報及びプログラムを記憶する。具体的には、記憶部21は、各プレイヤ端末5のユーザによるプレイ履歴情報を記憶する。図5は、第1実施形態に係るプレイ履歴情報の一例を示す図である。図5に示すように、プレイ履歴情報は、プレイヤ端末5のユーザに関する情報(以下、「ユーザ情報」という)と、当該ユーザのプレイに関する情報(以下、「プレイ関連情報」という)と、当該ユーザがプレイした場所に関する情報(以下、「プレイ場所情報」という)との少なくとも一つを含む情報であってもよい。
【0040】
例えば、図5では、ユーザ情報は、プレイヤ端末5のユーザを識別する情報(以下、「ユーザ識別情報」という)及び当該のユーザのランク等を含む。プレイ関連情報は、例えば、当該ユーザが使用するキャラクタを示す情報(以下、「キャラクタ情報」という)及び当該ユーザの対戦成績を示す情報(以下、「対戦成績情報」という)等を含む。対戦成績情報は、プレイヤ端末5のユーザの全勝敗を示してもよいし、又は、所定期間(例えば、直近3ヶ月)の対戦成績を示す情報であってもよい。プレイ場所情報は、例えば、プレイヤ端末5のユーザがプレイをした国、地域、都市、施設、経度及び緯度の少なくとも一つを示してもよい。プレイ場所情報は、プレイヤ端末5で取得されるGPS(Global Positioning System)からの情報や、プレイヤ端末5がネットワークに接続するためのアクセスポイント又は基地局の情報を用いることによって、プレイヤ端末5の位置を特定することによって取得することができる。
【0041】
なお、図5は例示にすぎず、プレイ履歴情報は、図示しない情報を含んでもよいし、図5に示す一部の情報を含まなくともよい。例えば、ユーザ情報は、ユーザのアイコン、氏名等を含んでもよい。プレイ関連情報は、ユーザが参加したゲーム大会を示す情報、ユーザがプレイした日時に関する情報、ユーザの対戦相手を示す情報、ユーザがプレイしたコンピュータゲームを示す情報等を含んでもよい。
【0042】
制御部22は、サーバ2で実施される各種処理を制御する。例えば、制御部22は、決定部221、要求部222、共有部223、提供部224、受付部225を有する。なお、決定部221、要求部222、提供部224及び受付部225は、それぞれ、サーバ2の記憶装置12に記憶されたプログラムの実行により実現される、本発明の「決定手段」、「要求手段」、「提供手段」及び「受付手段」を構成してもよい。
【0043】
決定部221は、非プレイヤ端末4からの大会開催情報に基づいて、非プレイヤ端末4に対して送信するプレイ履歴情報を決定する。具体的には、決定部221は、記憶部21に記憶されたプレイ履歴情報が当該大会開催情報に基づく所定の条件を満たす場合に、当該プレイ履歴情報を非プレイヤ端末4に送信することを決定する。
【0044】
ここで、大会開催情報は、例えば、ゲーム大会の開催場所、日時、大会ルール、報酬、ゲーム大会のWebページのアドレス等の少なくとも一つを示してもよい。
【0045】
例えば、決定部221は、当該大会開催情報が示す開催場所に基づいて、非プレイヤ端末4に対して送信するプレイ履歴情報を決定する。具体的には、当該開催場所に基づく所定の条件(例えば、開催場所と同一の国、地域又は施設等)を記憶部21に記憶されたプレイ場所情報が満たす場合に、決定部221は、当該プレイ場所情報を含むプレイ履歴情報を非プレイヤ端末4に送信することを決定する。例えば、大会開催情報が開催場所「大阪」を示す場合、決定部221は、プレイ場所情報が「大阪」であるユーザ「B」のランク「2」、キャラクタ情報「Y」、対戦成績情報「3勝3敗」、プレイ場所情報「日本、大阪」を非プレイヤ端末4に対して送信することを決定してもよい。
【0046】
要求部222は、決定部221で決定されたプレイ履歴情報に基づいて非プレイヤ端末4のユーザによって決定されたプレイヤ端末5のユーザに対して、非プレイヤ端末4からの観戦要求に従って、プレイの観戦を要求する。
【0047】
共有部223は、要求部222による観戦要求に応じてプレイヤ端末5からの観戦許可が受け付けられた場合に、プレイヤ端末5のユーザのプレイに関する情報(以下、「プレイ情報」という)を非プレイヤ端末4に共有する。当該プレイ情報は、例えば、プレイヤ端末5のユーザのリアルタイムのプレイを示す画面情報であってもよいし、過去のプレイを示す画面情報であってもよい。画面情報は、プレイヤ端末5に表示されるゲーム画面の動画であっても良いし、プレイヤ端末5においてユーザに入力された操作に関する入力情報であっても良い。当該入力情報を用いることで、当該プレイ情報を受信した非プレイヤ端末4においてゲーム画面を再現することが可能になる。
【0048】
提供部224は、プレイヤ端末5のユーザのプレイ情報に基づいて非プレイヤ端末4のユーザによって決定されたプレイヤ端末5に対して、ゲーム大会に関する大会情報を提供する。具体的には、提供部224は、送受信部23によって非プレイヤ端末4から参加要求が受信される場合に、非プレイヤ端末4のユーザによって参加が要求されたプレイヤのプレイヤ端末5に対して、大会情報を提供する。
【0049】
ここで、大会情報は、非プレイヤ端末4から受信した大会開催情報と同様の内容を示してもよいし、追加の内容(例えば、ゲーム大会の参加登録者数、他の参加登録者のランク、使用キャラクタ等)を示してもよい。
【0050】
受付部225は、提供部224によって大会情報が提供されたプレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5からのゲーム大会に対する参加登録を受け付ける。
【0051】
送受信部23は、非プレイヤ端末4又はプレイヤ端末5との間で、通信ネットワーク3を介して、情報を送信及び/又は受信する。送受信部23は、「送信部」又は「受信部」と呼ばれてもよく、サーバ2の記憶装置12に記憶されたプログラムの実行により実現される、本発明の「送信手段」及び「受信手段」を構成してもよい。
【0052】
具体的には、送受信部23は、大会開催情報を非プレイヤ端末4から受信する。また、送受信部23は、決定部221によって決定されたプレイ履歴情報を非プレイヤ端末4に送信する。また、送受信部23は、要求部222の制御に従ってプレイヤ端末5に対して観戦要求を送信する。また、送受信部23は、非プレイヤ端末からプレイヤ端末5のユーザに対する参加要求を受信する。また、送受信部23は、提供部224の制御に従って大会情報をプレイヤ端末5に送信する。
【0053】
-非プレイヤ端末-
図4に示すように、非プレイヤ端末4は、制御部41及び送受信部42を備える。なお、制御部41及び送受信部42は、それぞれ、非プレイヤ端末4のプロセッサ13及び通信IF11で構成される。制御部41は、非プレイヤ端末4で実施される各種処理を制御する。例えば、制御部41は、表示制御部411及び入力受付部412を有する。
【0054】
表示制御部411は、非プレイヤ端末4の出力デバイス15に表示される画面を制御する。表示制御部411は、大会開催情報の入力画面G1(例えば、図6(A))、サーバ2から受信したプレイ履歴情報の表示画面G2(例えば、図6(B))、サーバ2によって共有されたプレイ情報に基づく表示画面G4(例えば、図6(D))の表示を制御する。
【0055】
例えば、図6(A)に示すように、表示制御部411は、大会開催情報の入力画面G1において、入力デバイス14による入力用の領域G11(例えば、入力ボックス又は選択ボタン等)を表示させてもよい。また、図6(B)に示すように、表示制御部411は、プレイ履歴情報の表示画面G2において、観戦を要求するプレイヤの選択ボタンG21を表示させてもよい。また、図6(D)に示すように、表示制御部411は、プレイ情報に基づく表示画面G4において、プレイ情報によって示されるプレイヤ端末5のユーザに対するゲーム大会への参加を要求する参加要求ボタンG41、当該プレイヤの過去のプレイ情報に基づくリプレイを表示させるリプレイボタンG42、プレイ情報によって示されるプレイヤ端末5のユーザの対戦相手と同一又は他のユーザとの再戦を要求する再戦要求ボタンG43を表示させてもよい。
【0056】
入力受付部412は、非プレイヤ端末4の入力デバイス14の操作による入力を受け付ける。具体的には、入力受付部412は、出力デバイス15に表示された入力画面G1において入力デバイス14の操作により大会開催情報の入力を受け付ける。例えば、入力受付部412は、図6(A)の領域G11に対する入力デバイス14を用いた文字列の入力等により、大会開催情報の入力を受け付ける。
【0057】
また、入力受付部412は、出力デバイス15に表示されたプレイ履歴情報の表示画面G2における入力デバイス14の操作によりプレイヤに対する観戦要求を受け付ける。例えば、入力受付部412は、図6(B)の選択ボタンG21に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、プレイヤに対する観戦要求を受け付ける。
【0058】
また、入力受付部412は、出力デバイス15に表示されたプレイ情報に基づく表示画面G4における入力デバイス14の操作によりプレイヤに対する参加要求を受け付ける。また、入力受付部412は、リプレイ要求、再戦要求等を受け付けてもよい。例えば、入力受付部412は、図6(D)のボタンG41に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、プレイヤに対する観戦要求を受け付ける。
【0059】
-プレイヤ端末-
図4に示すように、プレイヤ端末5は、制御部51及び送受信部52を備える。なお、制御部51及び送受信部52は、それぞれ、プレイヤ端末5のプロセッサ13及び通信IF11で構成される。制御部51は、プレイヤ端末5で実施される各種処理を制御する。例えば、制御部51は、表示制御部511、入力受付部512及びゲーム制御部513を有する。
【0060】
表示制御部511は、プレイヤ端末5の出力デバイス15に表示される画面を制御する。表示制御部511は、非プレイヤ端末4からの観戦要求の通知画面G3(例えば、図6(C))、非プレイヤ端末4から参加が要求された、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の大会情報の表示画面G5(例えば、図6(E))、非プレイヤ端末4から参加が要求された、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面G6(例えば、図6(F))の表示を制御する。
【0061】
例えば、図6(C)に示すように、表示制御部511は、観戦要求の通知画面G3において、観戦要求の受領を示すボックスG31、入力デバイス14による観戦許可又は観戦不許可を受け付けるボタンG32を表示させてもよい。また、図6(E)に示すように、表示制御部511は、大会情報の表示画面G5において、参加要求の承諾を受け付ける承諾ボタンG51、参加要求の辞退を受け付ける辞退ボタンG52、参加が要求されたゲーム大会の他の参加登録者に関する情報(例えば、プレイ履歴情報、リプレイ等のプレイ情報)の参照を要求する要求ボタンG53を表示させてもよい。また、図6(F)に示すように、表示制御部511は、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面G6において各ゲーム大会の大会情報を示すボックスG61を表示させてもよい。
【0062】
入力受付部512は、プレイヤ端末5の入力デバイス14の操作による入力を受け付ける。具体的には、入力受付部512は、出力デバイス15に表示された通知画面G3において入力デバイス14の操作により、観戦許可又は観戦不許可を受け付ける。例えば、入力受付部512は、図6(C)のボタンG32に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、観戦許可又は観戦不許可を受け付ける。
【0063】
また、入力受付部512は、出力デバイス15に表示された参加要求の通知画面G5における入力デバイス14の操作により、参加の承諾を受け付ける。例えば、入力受付部512は、図6(E)の承諾ボタンG51に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、参加の承諾を受け付ける。
【0064】
また、入力受付部512は、出力デバイス15に表示された参加要求の一覧の表示画面G6における入力デバイス14の操作により特定のゲーム大会への参加登録を受け付ける。例えば、入力受付部512は、図6(F)のボックスG61に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、特定のゲーム大会への参加登録を受け付ける。
【0065】
送受信部52は、サーバ2に対して、非プレイヤ端末4からの観戦要求に応じた観戦許可又は観戦拒否を送信する。送受信部52は、サーバ2から大会情報を受信する。送受信部52は、サーバ2に対して参加登録に関する情報(以下、「参加登録情報」という)を送信する。
【0066】
ゲーム制御部513は、入力デバイス14の操作に従って、コンピュータゲームの実行を制御する。具体的には、ゲーム制御部513は、出力デバイス15で表示されるキャラクタおよび仮想ゲーム空間に関する各種オブジェクトを含むゲーム画像の生成及び描画を制御する。当該ゲーム画像は動画形式であってもよいが、これに限られない。
【0067】
<大会管理システムの動作>
図7を参照して、第1実施形態に係る大会管理システム1を構成する各装置の動作について説明する。図7は、第1実施形態に係る大会管理システム1の動作を示すシーケンス図である。なお、図7における一部のステップは省略されてもよいし、適宜変更されてもよい。例えば、サーバ2の記憶部21に大会開催情報が予め記憶されている場合、本動作のステップst101は省略されてもよい。
【0068】
なお、図7において、サーバ2は、事前に、プレイヤ端末5のプレイに関する履歴情報であるプレイ履歴情報を取得し、記憶部21に記憶しているものとする。サーバ2は、プレイ履歴情報としてゲーム画面を動画として記憶しても良いし、他端末に送信することで他端末においてゲーム画面の再現を生成することが可能な操作入力情報として記憶しても良い。当該ゲーム画面は、プレイヤ端末5のユーザがコンピュータゲームをプレイしている間に、プレイヤ端末5から逐次サーバ2に送信されるものであってもよいし、ゲームサーバとして機能するサーバ2の記憶部21で記憶されているものであってもよい。
【0069】
図7に示すように、非プレイヤ端末4の入力受付部412は、出力デバイス15に表示された入力画面G1(例えば、図6(A))における入力デバイス14の操作により大会開催情報を受け付ける(ステップst101)。
【0070】
非プレイヤ端末4の送受信部42は、ステップst101で受け付けられた大会開催情報をサーバ2に送信する(ステップst102)。
【0071】
サーバ2の決定部221は、ステップst102で受信した大会開催情報に基づいて、非プレイヤ端末4に送信するプレイ履歴情報を決定する(ステップst103)。具体的には、サーバ2の決定部221は、当該大会開催情報が示す開催場所に基づく所定の条件(例えば、開催場所と同一の国、地域又は施設等)をプレイ場所情報(例えば、図5)が満たす場合に、当該プレイ場所情報を含むプレイ履歴情報を非プレイヤ端末4に送信することを決定する。
【0072】
サーバ2の送受信部23は、ステップst103で決定されたプレイ履歴情報を非プレイヤ端末4に送信する(ステップst104)。
【0073】
非プレイヤ端末4の表示制御部411は、サーバ2からのプレイ履歴情報の表示画面G2(例えば、図6(B))を出力デバイス15に表示させる(ステップst105)。非プレイヤ端末4の入力デバイス14の操作に応じて入力受付部412によって観戦要求が受け付けられる場合(ステップst105;Yes)、非プレイヤ端末4の送受信部42は、当該観戦要求をサーバ2に送信する(ステップst106)。一方、当該観戦要求が入力受付部412によって受け付けられない場合(ステップst105;No)、本動作は終了する。
【0074】
サーバ2の要求部222は、ステップst106における非プレイヤ端末4からの観戦要求に応じて、プレイヤ端末5に対して、プレイの観戦要求を送信する(ステップst107)。
【0075】
プレイヤ端末5の表示制御部511は、サーバ2からの観戦要求の通知画面G3(例えば、図6(C))を出力デバイス15に表示させる(ステップst108)。プレイヤ端末5の入力デバイス14の操作に応じて入力受付部512によって観戦許可が受け付けられる場合(ステップst108;Yes)、プレイヤ端末5の送受信部52は、当該観戦許可をサーバ2に送信する(ステップst109)。一方、入力受付部512によって当該観戦許可が受け付けられない場合(ステップst108;No)、本動作は終了する。
【0076】
サーバ2の共有部223は、ステップst109におけるプレイヤ端末5からの観戦許可に応じて、プレイヤ端末5のユーザのプレイ情報を非プレイヤ端末4に共有する(ステップst110)。当該プレイ情報は、例えば、プレイヤ端末5のユーザのリアルタイムのプレイを示す画面情報であってもよいし、過去のプレイを示す画面情報であってもよい。
【0077】
非プレイヤ端末4の表示制御部411は、サーバ2からのプレイ情報に基づく表示画面G4(例えば、図6(D))を出力デバイス15に表示させる(ステップst111)。非プレイヤ端末4の入力デバイス14の操作により入力受付部412によって参加要求が受け付けられる場合(ステップst111;Yes)、非プレイヤ端末4の送受信部42は、当該参加要求をサーバ2に送信する(ステップst112)。一方、当該参加要求が入力受付部412によって受け付けられない場合(ステップst111;No)、本動作は終了する。
【0078】
サーバ2の提供部224は、ステップst112における非プレイヤ端末4からの参加要求に応じて、プレイヤ端末5に対して、ゲーム大会の大会情報を送信する(ステップst113)。
【0079】
プレイヤ端末5の表示制御部511は、ステップst113においてサーバ2から受信した大会情報の表示画面G5(例えば、図6(E))を出力デバイス15に表示させる(ステップst114)。プレイヤ端末5の入力デバイス14の操作により入力受付部512によって参加登録が受け付けられる場合(ステップst114;Yes)、プレイヤ端末5の送受信部52は、参加登録情報をサーバ2に送信し、サーバ2の受付部225は、当該参加登録情報に応じてプレイヤ端末5のユーザの参加登録を受け付ける(ステップst115)。一方、入力受付部512によって参加登録が受け付けられない場合(ステップst114;No)、本動作は終了する。
【0080】
以上をまとめると、第1実施形態に係る大会管理システム1は、サーバ2の制御部22(コンピュータ)を、ゲーム大会(コンピュータゲームの大会)の開催に関する大会開催情報を、非プレイヤ端末4から受信する送受信部23(受信手段)と、当該大会開催情報に基づいて、非プレイヤ端末4に対して送信するプレイ履歴情報(履歴情報)を決定する決定部221(決定手段)と、非プレイヤ端末4に対してプレイ履歴情報を送信する送受信部23(送信手段)と、非プレイヤ端末4のユーザによってプレイ履歴情報に基づいて決定されたプレイヤ端末5に対して、プレイヤ端末5のユーザが参加可能な大会に関する大会情報を提供する提供部224(提供手段)と、大会情報に基づくプレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5からのゲーム大会に対する参加登録を受け付ける受付部225(受付手段)と有してもよい。
【0081】
<効果>
第1実施形態に係る大会管理システム1によれば、サーバ2が、非プレイヤ端末4からの大会開催情報に基づいて非プレイヤ端末4に送信するプレイヤ端末5のプレイ履歴情報を決定し、非プレイヤ端末4のユーザが当該プレイ履歴情報に基づいてプレイヤ端末5のユーザを勧誘するので、ゲーム大会の開催が十分に告知されない場合であっても、開催目的に合致したプレイヤを非プレイヤ端末4のユーザ主導で集めることができる。これにより、ゲームイベントの興趣性を高めることに寄与し得る。
【0082】
[第2実施形態]
第2実施形態では、主に、第1実施形態と異なる点について説明し、第1実施形態と実質的に同一の内容についての説明は繰り返さない。
【0083】
<大会管理システムの構成>
以下、図8及び9を参照して、第2実施形態に係る大会管理システム1の構成を説明する。なお、第2実施形態に係る大会管理システム1の概要は、図2で説明した概要と同様である。また、大会管理システム1内の各装置のハードウェア構成も、図3で説明した各装置と同様である。
【0084】
<機能構成>
-サーバ-
図8は、第2実施形態に係る大会管理システム1の機能構成の一例を示す図である。図8に示すように、サーバ2は、記憶部21、制御部24及び送受信部25を有する。制御部24及び送受信部25は、それぞれ、サーバ2のプロセッサ13及び通信IF11で構成される。制御部24は、第2実施形態に係るサーバ2で実施される各種処理を制御する。
【0085】
制御部24は、受付部241、決定部242及び提供部243を備える。なお、受付部241、決定部242及び提供部243は、それぞれ、サーバ2の記憶装置12に記憶されたプログラムの実行により実現される、本発明の「受付手段」、「決定手段」及び「提供手段」を構成してもよい。
【0086】
受付部241は、プレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の検索要求を受け付ける。また、受付部241は、後述する提供部243によって大会情報が提供されたプレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5からのゲーム大会に対する参加登録を受け付ける。
【0087】
決定部242は、非プレイヤ端末4からの大会開催情報と、記憶部21に記憶された履歴情報とに基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会を決定する。決定部242は、受付部241によって検索要求が受け付けられた場合に、当該プレイヤ端末5のユーザが参加可能な大会を決定してもよい。
【0088】
決定部242は、記憶部21に記憶されたプレイ履歴情報やプレイ情報が当該大会開催情報に基づく所定の条件を満たす場合に、当該大会開催情報が示すゲーム大会にプレイヤ端末5のユーザが参加可能であると決定する。当該大会開催情報は、例えば、ゲーム大会の開催場所、日時、大会ルール、報酬、ゲーム大会のWebページのアドレス、参加可能なユーザの要件を示す情報(以下、「参加要件情報」という)等の少なくとも一つを含む。参加要件情報は、例えば、ユーザのランク、使用したキャラクタの情報、プレイのランクやスコア等の対戦成績情報、コンボ、ダメージ量、技及びガード等の操作入力に関する情報や当該操作入力に関する結果を含む情報を少なくとも一つを示してもよい。
【0089】
例えば、決定部242は、当該大会開催情報が示す開催場所に基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会を決定する。具体的には、記憶部21に記憶されたプレイ場所情報が当該開催場所に基づく所定の条件を満たす場合に、決定部242は、当該開催場所で開催されるゲーム大会をプレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会として決定してもよい。所定条件は、例えば、プレイ場所情報がイベントの開催場所から所定距離以内に位置すること、同一の国や地域、施設等に位置することである。例えば、図5に示すプレイ場所情報が「米国」を示すユーザ「D」からの参加要求が受け付けられる場合、決定部242は、ユーザ「D」が参加可能なゲーム大会として、開催場所が「米国」であって、所定距離以内であるゲーム大会を決定してもよい。
【0090】
また、決定部242は、上記参加要件情報に基づいて、プレイヤ端末5のユーザがゲーム大会に参加可能であるか否かを決定してもよい。具体的には、記憶部21に記憶されたプレイ履歴情報やプレイ情報が当該参加要件情報に基づく所定の条件を満たす場合に、決定部242は、当該大会開催情報が示すゲーム大会にプレイヤ端末5のユーザが参加可能であると決定する。所定条件は、例えば、ユーザのランク、プレイのランクやスコア等の対戦成績情報、コンボ、ダメージ量、技及びガード等の操作入力に関する情報や当該操作入力に関する結果を含む情報が閾値を超えていることや、所定のキャラクタが使用されていたこと等が含まれる。例えば、図5に示すランクが「1」を示すユーザ「A」又は「C」からの参加要求が受け付けられる場合、決定部242は、ユーザ「A」又は「C」が参加可能なゲーム大会として、参加要件情報が「ランク1」のゲーム大会を決定してもよい。
【0091】
また、決定部242は、非プレイヤ端末4からの大会開催情報と、記憶部21に記憶されたプレイ履歴情報やプレイ情報に加えて、プレイヤ端末5のユーザの希望条件を示す情報(以下、「希望条件情報」という)に基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会を決定してもよい。希望条件情報は、例えば、プレイヤ端末5のユーザが希望する開催場所、報酬、参加者数等の少なくとも一つを示し、プレイヤ端末5からの上記検索要求に含まれてもよい。例えば、決定部242は、当該大会開催情報と履歴情報とに基づいて決定されたゲーム大会の中から、検索要求に含まれる希望条件情報に合致するゲーム大会を選択してもよい。
【0092】
提供部243は、決定部242によって決定されたプレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の大会情報を、プレイヤ端末5に提供する。
【0093】
送受信部25は、ゲーム大会の開催に関する大会開催情報を非プレイヤ端末4から受信する。また、送受信部25は、プレイヤ端末5のユーザからの参加可能なゲーム大会の検索要求を受信する。また、送受信部25は、プレイヤ端末5に対してゲーム大会の大会情報を送信する。
【0094】
-非プレイヤ端末-
図8に示すように、非プレイヤ端末4は、制御部43及び送受信部44を備える。制御部43及び送受信部44は、それぞれ、非プレイヤ端末4のプロセッサ13及び通信IF11で構成される。制御部43は、表示制御部431及び入力受付部432を備える。
【0095】
表示制御部431は、大会開催情報の入力画面H1(例えば、図9(A))の表示を制御する。例えば、図9(A)に示すように、表示制御部431は、大会開催情報の入力画面H1において、入力デバイス14による大会概要の入力領域H11及び参加要件情報の入力領域H12に表示させてもよい。当該入力領域H12では、例えば、参加要件情報の入力ボックス又は選択ボタン等が含まれてもよい。
【0096】
また、図9(A)に示すように、表示制御部431は、大会開催情報の入力画面H1において、参加要件情報の少なくとも一部の入力の省略を受け付ける領域(以下、「省略受付領域」という)H13を表示させてもよい。例えば、図9(A)の省略受付領域H13では、非プレイヤ端末4のユーザは、プロ級、中級者又は初心話者ワイワイ等のプレイヤ端末5のランクの入力が参加要件情報として受け付けられる。これにより、非プレイヤ端末4のユーザは、例えば、上述の対戦成績情報、操作入力に関する情報や当該操作入力に関する結果を含む情報などを参加要件情報として入力せず、サーバ2にゲーム大会の参加者の選択を委ねることもできる。なお、サーバ2は、ゲーム会社によって運営されるため、サーバ2に参加者の選択を委ねることは、「ゲーム会社に参加者の選択をお任せ」しているともいえる。
【0097】
入力受付部432は、出力デバイス15に表示された入力画面H1において入力デバイス14の操作により、大会開催情報を受け付ける。例えば、入力受付部432は、図9(A)の入力領域H11及びH12に対する所定操作、及び/又は、省略受付領域H13に対する所定操作により、大会開催情報を受け付けてもよい。
【0098】
送受信部44は、参加要件情報を含む大会開催情報をサーバ2に送信する。
【0099】
-プレイヤ端末-
図8に示すように、プレイヤ端末5は、制御部53及び送受信部54を備える。制御部53及び送受信部54は、それぞれ、プレイヤ端末5のプロセッサ13及び通信IF11で構成される。制御部53は、要求部531、表示制御部532、入力受付部533及びゲーム制御部534を具備する。
【0100】
要求部531は、サーバ2に対して、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の検索を要求する。なお、サーバ2に対する検索要求には、上記希望条件情報が含まれてもよい。
【0101】
表示制御部532は、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の通知画面H2(例えば、図9(B))、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3(例えば、図9(C))の表示を制御する。
【0102】
例えば、図9(B)に示すように、表示制御部532は、ゲーム大会の通知画面H2において、参加可能な大会の大会情報が通知されたことを示すボタンH21を表示させてもよい。また、図9(C)に示すように、表示制御部532は、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3において参加可能な各ゲーム大会の大会情報を示すボックスH31を表示させてもよい。
【0103】
入力受付部533は、プレイヤ端末5の入力デバイス14の操作による入力を受け付ける。具体的には、入力受付部533は、出力デバイス15に表示された通知画面H2において入力デバイス14の操作により、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3への遷移を受け付けてもよい。例えば、図9(C)のボタンH21に対する入力デバイス14を用いた選択、タップ又は押下等により、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3への遷移を受け付けてもよい。
【0104】
また、入力受付部533は、出力デバイス15に表示された、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3における入力デバイス14の操作により選択されたゲーム大会への参加登録の要求を受け付けてもよい。例えば、図9(C)の特定のゲーム大会のボックスH31の選択、タップ又は押下により選択されたゲーム大会への参加登録の要求を受け付けてもよい。
【0105】
ゲーム制御部534は、ゲーム制御部513と同様である。送受信部54は、サーバ2に対して、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の検索要求を送信する。送受信部54は、サーバ2から大会情報を受信する。送受信部52は、サーバ2に対して参加登録情報を送信する。
【0106】
<大会管理システムの動作>
図10を参照して、第2実施形態に係る大会管理システム1を構成する各装置の動作について説明する。図10は、第2実施形態に係る大会管理システム1の動作を示すシーケンス図である。なお、図10における一部のステップは省略されてもよい。例えば、サーバ2の記憶部21に大会開催情報が予め記憶されている場合、本動作のステップst201、st202は省略されてもよい。
【0107】
図10に示すように、非プレイヤ端末4の入力受付部412は、出力デバイス15に表示された入力画面G1(例えば、図9(A))における入力デバイス14の操作により大会開催情報を受け付ける(ステップst201)。上記の通り、大会開催情報は、参加要件情報を含んでもよい。非プレイヤ端末4の送受信部42は、当該大会開催情報をサーバ2に送信する(ステップst202)。
【0108】
プレイヤ端末5の要求部531は、サーバ2に対して、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会の検索を要求する(ステップst203)。上記の通り、サーバ2に対する検索要求には、希望条件情報が含まれてもよい。
【0109】
サーバ2の決定部242は、ステップst203における検索要求に応じて、ステップst202で非プレイヤ端末4から受信された大会開催情報と、記憶部21に記憶された履歴情報とに基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会を決定する(ステップst204)。また、決定部242は、決定されたゲーム大会の中から、検索要求に含まれる希望条件情報に合致するゲーム大会を選択してもよい。
【0110】
サーバ2の提供部243は、プレイヤ端末5に対して、ステップst204で決定されたゲーム大会の大会情報を提供する(ステップst205)。
【0111】
プレイヤ端末5の表示制御部532は、サーバ2からの大会情報の通知画面H2(例えば、図9(B))を出力デバイス15に表示させる(ステップst206)。入力受付部533は、プレイヤ端末5の入力デバイス14の操作により、参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3への遷移を受け付けてもよい。
【0112】
参加可能なゲーム大会の一覧の表示画面H3(例えば、図9(C))において入力デバイス14の操作による参加登録が入力受付部533によって受け付けられる場合(ステップst206;Yes)、プレイヤ端末5の送受信部54は、参加登録情報をサーバ2に送信し、サーバ2の受付部241は、当該参加登録情報に応じてプレイヤ端末5のユーザの参加登録を受け付ける(ステップst207)。一方、当該参加登録が入力受付部533によって受け付けられない場合(ステップst206;No)、本動作は終了する。
【0113】
以上をまとめると、第2実施形態に係るプログラムは、サーバ2の制御部24(コンピュータ)を、ゲーム大会(コンピュータゲームの大会)の開催に関する大会開催情報を、非プレイヤ端末4から受信する送受信部25(受信手段)と、プレイヤ端末5のユーザの操作に応じて、プレイヤ端末5からのゲーム大会の検索要求を受け付ける受付部241(受付手段)と、当該大会開催情報と、プレイヤ端末5によるプレイに関する履歴情報とに基づいて、プレイヤ端末5が参加可能なゲーム大会を決定する決定部242(決定手段)と、決定部242によって決定されたゲーム大会に関する大会情報をプレイヤ端末5に対して提供する提供部243(提供手段)と、機能させるものである。
【0114】
<効果>
第2実施形態に係る大会管理システム1によれば、プレイヤ端末5からの検索要求に応じて、非プレイヤ端末4からの大会開催情報とプレイヤ端末5のプレイ履歴情報とに基づいて、プレイヤ端末5のユーザが参加可能なゲーム大会がプレイヤ端末5に提示されるので、ゲーム大会の開催が十分に告知されない場合であっても、開催目的に合致したプレイヤをプレイヤ端末5のユーザ主導で集めることができる。これにより、ゲームイベントの興趣性を高めることに寄与し得る。
【0115】
[他の実施形態]
上記実施形態において説明した各種制御手段および処理手順は一例であり、本発明、その適用物、またはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。各種制御手段および処理手順は、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜設計変更が可能である。
【0116】
例えば、上記実施形態において、非プレイヤからイベントへの勧誘を受け、または、イベントの検索を実行できる主体がプレイヤであることを例示したが、非プレイヤがイベントへの勧誘を受け、または、イベントの検索を実行できても良い。例えば、ゲーム大会における実況を担当する実況者になることを希望する者が上記実施形態のシステムを用いてイベントを検索できるようにしても良い。また、プレイ情報に付随して実況者が実況を付したゲーム動画を配信する場合には、非プレイヤがゲーム大会の実況者として、当該実況者を勧誘することができても良い。これらの場合、図5に示したプレイ履歴情報には、プレイヤに関するユーザ情報等のみならず、当該プレイヤ以外の実況者に関する情報が対応付けて記憶されていることが好ましい。
【0117】
上記実施形態では、ゲーム大会において行われるコンピュータゲームが対戦型ゲームである場合を例示したが、これに限定されない。ゲームは、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、シミュレーションゲーム、ボードゲーム、およびパズルゲームなど、様々な種類のゲームに適用することができる。
【0118】
上記実施形態では、サーバ2が単独でプログラムを機能させる場合を例示したが、これに限定されない。プログラムの少なくとも一部の手段は、サーバ2を構成する一つ又は複数の装置に備えられてもよい。
【0119】
これらの他の実施形態を採用した場合においても、本実施形態の作用効果は発揮される。また、本実施形態と他の実施形態、および他の実施形態同士を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0120】
1 大会管理システム
2 サーバ
3 通信ネットワーク
4 非プレイヤ端末
5 プレイヤ端末
11 通信インターフェース
12 記憶装置
13 プロセッサ
14 入力デバイス
15 出力デバイス
16 バス
21 記憶部
22、24 制御部
23、25 送受信部
41、43 制御部
42、44 送受信部
51、53 制御部
52、54 送受信部
221、242 決定部
222 要求部
223 共有部
224、243 提供部
225、241 受付部
411、431 表示制御部
412、432 入力受付部
511、532 表示制御部
512、533 入力受付部
513、534 ゲーム制御部
531 要求部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10