(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-01
(45)【発行日】2022-11-10
(54)【発明の名称】搬送装置
(51)【国際特許分類】
B65G 47/248 20060101AFI20221102BHJP
B65G 15/28 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
B65G47/248 K
B65G15/28
(21)【出願番号】P 2018193562
(22)【出願日】2018-10-12
【審査請求日】2021-10-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000103426
【氏名又は名称】オークラ輸送機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100062764
【氏名又は名称】樺澤 襄
(74)【代理人】
【識別番号】100092565
【氏名又は名称】樺澤 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100112449
【氏名又は名称】山田 哲也
(72)【発明者】
【氏名】田川 三郎
【審査官】寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-244960(JP,A)
【文献】特開2010-030727(JP,A)
【文献】特開2000-219309(JP,A)
【文献】特開昭58-202205(JP,A)
【文献】特開平10-279035(JP,A)
【文献】実開昭49-137279(JP,U)
【文献】特開2018-100143(JP,A)
【文献】特表2001-520611(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2004/0164483(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/248
B65G 15/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送物を搬送する搬送方向の始端側で上下に配置される始端側上プーリおよび始端側下プーリと、
前記搬送方向の終端側で上下に配置される終端側上プーリおよび終端側下プーリと、
前記始端側上プーリから前記終端側下プーリ、前記始端側下プーリおよび前記終端側上プーリを経て前記始端側上プーリに戻るように順に掛け回され、かつ、前記始端側上プーリから前記終端側下プーリに亘って前記搬送方向に対して捩れながら上下面が反転される第1の反転ベルト部が形成されているとともに、前記始端側下プーリから前記終端側上プーリに亘って前記搬送方向に対して捩れながら上下面が反転される第2の反転ベルト部が形成され、これら第1の反転ベルト部と第2の反転ベルト部との間に前記搬送物を挟み込んで搬送しながら前記搬送物の上下面を反転させる無端状のベルトと、
前記搬送方向の終端側近傍において前記第1の反転ベルト部を下面側から支える蛇行防止機構と
を具備することを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記始端側上プーリは、前記搬送方向の始端側に配置される始端側上エンドプーリと、この始端側上エンドプーリよりも前記搬送方向の下流側に配置され前記第1の反転ベルト部の始端側を形成する始端側上ベンドプーリとを有し、
前記終端側上プーリは、前記搬送方向の終端側に配置される終端側上エンドプーリと、この終端側上エンドプーリよりも前記搬送方向の上流側に配置され前記第2の反転ベルト部の終端側を形成する終端側上ベンドプーリとを有する
ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
【請求項3】
前記蛇行防止機構は、支軸、およびこの支軸の軸方向に複数に分割されているとともにそれぞれ独立して回転可能に設けられた複数の回転部を有し、前記支軸が前記第1の反転ベルト部の幅方向の傾斜に対応して傾斜されているとともに前記複数の回転部が前記第1の反転ベルト部を下面側から支える
ことを特徴とする請求項1または2記載の搬送装置。
【請求項4】
前記始端側上プーリ、前記始端側下プーリ、前記終端側上プーリおよび前記終端側下プーリを支持するフレームを具備し、
前記蛇行防止機構は、前記支軸を支持する支持部、およびこの支持部の両端と前記フレームの両側に対してそれぞれ位置調整可能に取り付けられるとともに前記支持部と前記フレームの両側との間の角度を調整可能とする一対の蝶番を有している
ことを特徴とする請求項3記載の搬送装置。
【請求項5】
前記フレームは、前記蛇行防止機構の前記蝶番が取り付けられる両側のサイドフレームを備え、
一側の前記サイドフレームは、一方の前記蝶番が取り付けられる固定サイドフレーム部と、この固定サイドフレーム部に対して回動可能に連結され、前記フレームの側面を開閉する開閉サイドフレーム部とを有している
ことを特徴とする請求項4記載の搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送物を搬送しながら搬送物の上下面を反転させる搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、搬送物を搬送しながら搬送物の上下面(表裏面)を反転させる搬送装置が知られている。この搬送装置では、搬送方向の始端側の上下のプーリと終端側の上下のプーリとにベルトを掛け回して、このベルトに搬送方向へ向けて捩れながら上下面が反転される一対の反転ベルト部を形成しており、これら一対の反転ベルト部間に搬送物を挟み込んで搬送しながら搬送物の上下面を反転させている。
【0003】
このような搬送装置では、搬送物の搬送時にベルトが大きく蛇行する。これは、搬送物を挟み込んだ一対の反転ベルト部が反転していく過程でプーリの軸方向である左右に開く動きとなって現れることが原因としてある。
【0004】
そして、搬送物を連続して搬送した場合、搬送物が位置ずれしたり、搬送物が脱落したり、搬送物が停滞して詰まりが発生することがある。これは、搬送物の搬送時に蛇行したベルトがその搬送物が搬送された後に元の位置に戻る前に、次の搬送物が来てしまい、ベルトが蛇行した状態が継続されてしまうことにより、搬送物が位置ずれしたり、搬送物が脱落したり、搬送物が停滞して詰まりが発生しやすくなる。そのため、搬送物を連続して搬送することが難しく、搬送装置の搬送能力が低かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の搬送装置では、搬送能力の向上が難しかった。
【0007】
本発明は、搬送能力を向上できる搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の搬送装置は、搬送物を搬送する搬送方向の始端側で上下に配置される始端側上プーリおよび始端側下プーリと、前記搬送方向の終端側で上下に配置される終端側上プーリおよび終端側下プーリと、前記始端側上プーリから前記終端側下プーリ、前記始端側下プーリおよび前記終端側上プーリを経て前記始端側上プーリに戻るように順に掛け回され、かつ、前記始端側上プーリから前記終端側下プーリに亘って前記搬送方向に対して捩れながら上下面が反転される第1の反転ベルト部が形成されているとともに、前記始端側下プーリから前記終端側上プーリに亘って前記搬送方向に対して捩れながら上下面が反転される第2の反転ベルト部が形成され、これら第1の反転ベルト部と第2の反転ベルト部との間に前記搬送物を挟み込んで搬送しながら前記搬送物の上下面を反転させる無端状のベルトと、前記搬送方向の終端側近傍において前記第1の反転ベルト部を下面側から支える蛇行防止機構とを具備するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の搬送装置によれば、搬送能力を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態を示す搬送装置の側面図である。
【
図3】同上搬送装置の終端側の開閉サイドフレーム部を開いた斜視図である。
【
図5】同上搬送装置の終端側であって
図4のA-A視の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0012】
搬送装置10は、搬送物11を搬送方向Fに向けて搬送しながら搬送物11の上下面(表裏面)を反転させるベルトコンベヤである。搬送物11は、表裏面を有するもので、例えば、箱状や袋状等のいずれの形態でもよいとともに、薄形、直方体形や立方体形等のいずれの形状でもよい。
【0013】
搬送装置10は、フレーム12、このフレーム12に回転可能に支持される複数のプーリ13、これらプーリ13に掛け回されるベルト14、プーリ13を駆動してベルト14を回転させる駆動部であるモータ15、および回転するベルト14の蛇行を防止する蛇行防止機構16等を備えている。
【0014】
フレーム12は、上フレーム20、この上フレーム20の下方に所定の間隔をあけて配置される下フレーム21、これら上フレーム20と下フレーム21とを連結する一側のサイドフレーム22および他側のサイドフレーム23、および下フレーム21を設置場所に対して支持する脚フレーム24を備えている。
【0015】
上フレーム20および下フレーム21は、搬送方向Fに長い略長方形板状に形成され、両側部にサイドフレーム22,23が例えばボルト止めによって固定されて一体化されている。
【0016】
サイドフレーム22,23は、搬送方向Fの始端側と終端側とで分割されており、搬送方向Fの始端側のサイドフレーム22a,23aと、終端側のサイドフレーム22b,23bとを有している。
【0017】
一側のサイドフレーム22(22a,22b)は、下フレーム21に固定される固定サイドフレーム部25、およびこの固定サイドフレーム部25に対して蝶番26によって回動可能に連結される開閉サイドフレーム部27を有している。開閉サイドフレーム部27は、通常時において、フレーム12の側面を閉じた状態で上フレーム20に対して複数のボルトで着脱可能に固定され、また、ベルト交換時等において、上フレーム20との固定が解除されるとともに蝶番26を介して回動されることにより、フレーム12の側面を開放可能とする。
【0018】
また、各プーリ13は、それぞれ、軸部13aに対してプーリ部13bが回転可能に構成され、軸部13aの両端がフレーム12に固定されて支持されている。プーリ13は、搬送方向Fの始端側に配置される始端側上プーリ30および始端側下プーリ31、搬送方向Fの終端側に配置される終端側上プーリ32および終端側下プーリ33を有している。なお、プーリ13のプーリ部13bは、ベルト14の蛇行代を考慮した長さ(幅)とされている。また、プーリ13のプーリ部13bは、軸方向の中央が両端側よりも径が大きいクラウン加工が施されており、ベルト14を軸方向の中央に寄せる効果を有している。
【0019】
始端側上プーリ30は、上フレーム20の始端側に支持される始端側上エンドプーリ30a、およびこの始端側上エンドプーリ30aよりも下側で両側のサイドフレーム22,23間に支持される始端側上ベンドプーリ30bを有している。始端側上エンドプーリ30aの軸部(軸部13a)の両端は、軸受部材34によって上フレーム20の始端側に支持されている。始端側上ベンドプーリ30bの軸部(軸部13a)の一端は、一側のサイドフレーム22の開閉サイドフレーム部27にボルト止めによって着脱可能に支持されている。始端側上ベンドプーリ30bの軸部(軸部13a)の他端は、他側のサイドフレーム23にボルト止めによって支持されている。
【0020】
始端側下プーリ31は、下フレーム21の始端側に支持される始端側下エンドプーリ31a、およびこの始端側下エンドプーリ31aよりも上側で両側のサイドフレーム22,23間に支持される始端側下ベンドプーリ31bを有している。始端側下エンドプーリ31aの軸部(軸部13a)の両端は、軸受部材34によって下フレーム21の始端側に支持されている。始端側下ベンドプーリ31bの軸部(軸部13a)の一端は、一側のサイドフレーム22の開閉サイドフレーム部27にボルト止めによって着脱可能に支持されている。始端側上ベンドプーリ30bの軸部(軸部13a)の他端は、他側のサイドフレーム23にボルト止めによって支持されている。
【0021】
終端側上プーリ32は、上フレーム20の終端部に支持される終端側上エンドプーリ32a、およびこの終端側上エンドプーリ32aよりも下側で両側のサイドフレーム22,23間に支持される終端側上ベンドプーリ32bを有している。終端側上エンドプーリ32aの軸部(軸部13a)の両端は、軸受部材34によって上フレーム20の終端側に支持されている。終端側上ベンドプーリ32bの軸部(軸部13a)の一端は、一側のサイドフレーム22の開閉サイドフレーム部27にボルト止めによって着脱可能に支持されている。終端側上ベンドプーリ32bの軸部(軸部13a)の他端は、他側のサイドフレーム23にボルト止めによって支持されている。
【0022】
終端側下プーリ33は、下フレーム21の終端部に支持される終端側下エンドプーリ33a、およびこの終端側下エンドプーリ33aよりも上側で両側のサイドフレーム22,23間に支持される終端側下ベンドプーリ33bを有している。終端側下エンドプーリ33aの軸部(軸部13a)の両端は、軸受部材34によって下フレーム21の終端側に支持されている。終端側下ベンドプーリ33bの軸部(軸部13a)の一端は、一側のサイドフレーム22の開閉サイドフレーム部27にボルト止めによって着脱可能に支持されている。終端側下ベンドプーリ33bの軸部(軸部13a)の他端は、他側のサイドフレーム23にボルト止めによって支持されている。
【0023】
始端側上プーリ30の始端側上エンドプーリ30aと始端側下プーリ31の始端側下エンドプーリ31aおよび始端側下ベンドプーリ31bとが上下方向に並んで配置され、また、終端側上プーリ32の終端側上エンドプーリ32aと終端側下プーリ33の終端側下エンドプーリ33aおよび終端側下ベンドプーリ33bとが上下方向に並んで配置されている。さらに、始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bは、始端側上エンドプーリ30aよりも搬送方向Fの下流側に配置され、また、終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bは、終端側上エンドプーリ32aよりも搬送方向Fの上流側に配置されている。
【0024】
したがって、始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bは、始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bに対して上下方向に並ばず、始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bよりも搬送方向Fの下流側に配置されている。終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bは、終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bに対して上下方向に並ばず、終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bよりも搬送方向Fの上流側に配置されている。
【0025】
さらに、プーリ13は、下フレーム21の下側に配置されるドライブプーリ35、および一対のテークアッププーリ36を備えている。これらドライブプーリ35および一対のテークアッププーリ36は、下フレーム21の下側に取り付けられるプーリ支持部37に支持されている。
【0026】
また、ベルト14は、無端状の平ベルトが用いられている。ベルト14は、始端側上プーリ30(始端側上エンドプーリ30aおよび始端側上ベンドプーリ30b)から、終端側下プーリ33(終端側下ベンドプーリ33bおよび終端側下エンドプーリ33a)、一方のテークアッププーリ36、ドライブプーリ35、他方のテークアッププーリ36、始端側下プーリ31(始端側下エンドプーリ31aおよび始端側下ベンドプーリ31b)、終端側上プーリ32(終端側上ベンドプーリ32bおよび終端側上エンドプーリ32a)を経て、始端側上プーリ30(始端側上エンドプーリ30aおよび始端側上ベンドプーリ30b)に戻るように順に掛け回されている。
【0027】
ベルト14には、始端側上プーリ30(始端側上ベンドプーリ30b)から終端側下プーリ33(終端側下ベンドプーリ33b)に亘って、搬送方向Fへ向けて例えば時計回りに180°捩れながら上下面が反転される第1の反転ベルト部40が形成されているとともに、始端側下プーリ31(始端側下ベンドプーリ31b)から終端側上プーリ32(終端側上ベンドプーリ32b)に亘って、搬送方向Fへ向けて例えば時計回りに180°捩れながら上下面が反転される第2の反転ベルト部41が形成されている。したがって、ベルト14の回転時において、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41とが、互いに対向し、および搬送物11がない状態では互いに接触し、搬送方向Fへ向けて例えば時計回りに180°捩れながら上下面が反転される。
【0028】
また、モータ15は、ドライブプーリ35を回転駆動し、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が搬送方向Fへ向けて移動するようにベルト14を回転させる。なお、モータ15を用いる代わりに、ドライブプーリ35にモータを内蔵したモータプーリ(モータローラ)を用いてもよい。
【0029】
また、蛇行防止機構16は、搬送方向Fの終端側近傍において幅方向に傾斜状態にある第1の反転ベルト部40を下面側から支える。蛇行防止機構16は、ガイドユニット50、このガイドユニット50を支持する支持部51、およびこの支持部51の両端を両側のサイドフレーム22,23に取り付ける一対の蝶番52を備えている。
【0030】
ガイドユニット50は、支軸54、およびこの支軸54の軸方向に複数に分割されているとともにそれぞれ独立して回転可能に設けられた複数の回転部55を有している。支軸54は、複数の支持部材56によって支持部51の上面に支持されている。支軸54には、複数の回転部55と、隣り合う回転部55間に介在される複数のスペーサ57とが挿通され、図示しない両端の止め輪によって両端の回転部55が抜け止め係止されている。回転部55は、ベアリングを備え、支軸54に対して回転可能としている。
【0031】
支持部51は、支軸54に沿って細長い板状に形成され、上面に取り付けられた複数の支持部材56によって支軸54を支持している。支持部51の両端部には、支持部51の長手方向に沿って長い図示しない一対の長孔が形成されている。
【0032】
蝶番52は、支持部51の両端とフレーム12の両側に対してそれぞれ位置調整可能に取り付けられるとともに支持部51とフレーム12の両側との間の角度を調整可能とする。蝶番52は、一方の羽根部60と他方の羽根部61とが連結軸62で回動可能に連結されて構成されている。蝶番52の一方の羽根部60は、支持部51の端部の長孔を挿通する固定具63によって支持部51に固定されている。蝶番52の他端の羽根部61は、サイドフレーム22,23に固定具63によって固定されている。サイドフレーム22,23の蝶番取付位置には、上下方向に長い長孔64が形成されており、この長孔64を挿通する固定具63によって蝶番52の他方の羽根部61が固定されている。一側のサイドフレーム22においては、固定サイドフレーム部25に、長孔64が形成されており、この長孔64を挿通する固定具63によって蝶番52の他方の羽根部61が固定されている。固定具63は、例えば、ボルトとナット等が用いられている。
【0033】
そして、蛇行防止機構16では、搬送方向Fの終端側近傍における第1の反転ベルト部40の幅方向の傾斜に対応して支軸54が傾斜されているとともに、複数の回転部55が第1の反転ベルト部40の下面側に接して支える。支軸54の傾斜角度は、第1の反転ベルト部40の幅方向の傾斜角度よりも大きい角度とすることが好ましい。本実施の形態では、
図5に示すように、搬送方向Fの終端側近傍において、ベルト14の第1の反転ベルト部40は、搬送方向Fへ向かって第1の反転ベルト部40の幅方向の右側が高く、左側が低くなるように傾斜されており、それに対応して、支軸54の右端側が高く、左端側が低くなるように傾斜されている。また、支軸54の軸方向は、搬送方向Fに対して直交する方向に平行とされている。
【0034】
支持部51の下側に位置する一端部においては、支持部51の上面側に蝶番52の一方の羽根部60が取り付けられている。支持部51の上側に位置する他端部においては、支持部51の下面側に蝶番52の一方の羽根部60が取り付けられている。
【0035】
そして、支持部51の両端の長孔によって両端の蝶番52の一方の羽根部60の取付位置を調整可能とするとともに、サイドフレーム22,23の長孔64によって蝶番52の他方の羽根部60の取付位置を調整可能とすることにより、ガイドユニット50(支軸54)の傾斜角度、高さ位置が任意に調整されてサイドフレーム22,23間に取り付けられている。
【0036】
次に、搬送装置10の動作を説明する。
【0037】
搬送装置10は、例えば、搬送物11の搬送方向Fの上流側のコンベヤと下流側のコンベヤとの間に設置される。そして、搬送装置10は、上流側のコンベヤから送り込まれる搬送物11を搬送しながら搬送物11の上下面を反転させ、下流側のコンベヤに送り出す。
【0038】
搬送装置10では、モータ15の駆動により、ベルト14が回転し、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41とが互いに対向しながら搬送方向Fに移動するとともに搬送方向Fへ向けて180°捩れながら上下面が反転する。
【0039】
上流側のコンベヤによって搬送されてくる搬送物11を第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との間に受け入れ、これら第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との間に搬送物11を挟み込んで保持しながら搬送方向Fに搬送する。
【0040】
このとき、始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bが始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bよりも搬送方向Fの下流側にずれて配置され、これら始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bと始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bとの間の間隔も広げられているため、仮に、上流側のコンベヤから複数の搬送物11が重なった状態で第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との間に送り込まれても、下側に位置する搬送物11が先行して始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bの上側を通過して始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bの下側に進入することにより、その搬送物11が第2の反転ベルト部41を押し下げながら始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bと始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bとの間を通過可能とし、搬送物11の詰まりを防止することができる。
【0041】
第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41とが互いに対向しながら搬送方向Fに移動するとともに搬送方向Fへ向けて180°捩れながら上下面が反転することにより、搬送物11を搬送方向Fに搬送しながら搬送物11の上下面を反転する。
【0042】
上下面が反転された搬送物11を第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との間から下流側のコンベヤに送り出す。
【0043】
このとき、終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bが終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bよりも搬送方向Fの上流側にずれて配置され、これら終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bと終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bとの間の間隔も広げられているため、仮に、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との間の複数の搬送物11が重なった状態で搬送されてきても、その搬送物11が終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bの下側を通過する際に第2の反転ベルト部41を押し上げながら終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bと終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bとの間を通過可能とし、搬送物11の詰まりを防止することができる。
【0044】
そして、搬送物11の搬送時にはベルト14が蛇行するが、蛇行防止機構16によってベルト14の蛇行が抑制される。なお、ベルト14の蛇行は、ベルト14を180°捻ってコンベヤに取り付けている(プーリに掛け回している)ため、搬送物11がベルト14を通過する際に、プーリにかかるベルト14の張力が左右で異なるために発生すると考えられる。
【0045】
ここで、蛇行防止機構16を備えていない場合について説明する。
【0046】
搬送物11の非搬送時において、ベルト14の回転により、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41は、始端側上プーリ30および始端側下プーリ31から搬送方向Fへ向けて180°捩れながら反転して終端側下プーリ33および終端側上プーリ32に至るが、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41の幅方向両側における張力が略等しいために、蛇行することなく終端側下プーリ33および終端側上プーリ32の軸方向の中央位置に至る。
【0047】
搬送物11の搬送時において、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41は、搬送物11を挟み込んで間隔が広がり、搬送方向Fへ向けて180°捩れながら反転していく過程で、終端側下プーリ33および終端側上プーリ32の軸方向である左右に開く動きとなって現れる。本実施の形態では、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が搬送方向Fへ向けて時計回り方向に180°捩れながら反転するため、第1の反転ベルト部40が搬送方向Fに対して右方向である蛇行方向w1に蛇行し、第2の反転ベルト部41が搬送方向Fに対して左方向である蛇行方向w2に蛇行し、その結果、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41の終端側は、終端側下プーリ33および終端側上プーリ32の軸方向である左右に開く動きとなって現れる。
【0048】
搬送方向Fの終端側近傍(蛇行防止機構16が配置される位置)において、第2の反転ベルト部41の下側に位置するとともに幅方向に傾斜状態にある第1の反転ベルト部40は、搬送物11を介して第2の搬送ベルト部41により下方に押圧されるとともに第1の反転ベルト部40の自重や搬送物11の重さ等の影響も受けて下方に撓みやすい。このように第1の反転ベルト部40が下方に撓むことにより、第1の反転ベルト部40の幅方向両側における張力のバランスが崩れるとともに第1の反転ベルト部40の進行方向が搬送方向Fからずれ、第1の反転ベルト部40が蛇行方向w1に大きく蛇行しやすい。このとき、第2の反転ベルト部41の蛇行方向w2の蛇行量は比較的小さいが、第1の反転ベルト部40の蛇行方向w1の蛇行量は大きく、したがって、第1の反転ベルト部40の蛇行方向w1の蛇行量は第2の反転ベルト部41の蛇行方向w2の蛇行量よりも大きく、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41とで蛇行量に大きな差が生じる。
【0049】
このように、第1の反転ベルト部40が第2の反転ベルト部41よりも大きく蛇行し、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との蛇行量の差が大きいと、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41の幅方向における搬送物11の位置がずれたり、搬送物11が脱落したり、搬送物11が停滞して詰まりが発生しやすくなる。さらに、蛇行した第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41は搬送物11の搬送後に元の位置に戻るが、搬送物11を連続して搬送する場合、蛇行した第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が搬送物11の搬送後に元の位置に戻る前に、次の搬送物11が来てしまい、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が蛇行した状態が継続されてしまうことにより、搬送物11の位置がずれたり、搬送物11が脱落したり、搬送物11が停滞して詰まりやすくなる。そのため、搬送物11を連続して搬送することが難しく、搬送能力が低かった。
【0050】
それに対して、蛇行防止機構16を備えた場合、搬送方向Fの終端側近傍において第1の反転ベルト部40の下面側を蛇行防止機構16で支えるため、第1の反転ベルト部40が下方に撓むのを抑制し、第1の反転ベルト部40の幅方向両側での張力のバランスを改善するとともに第1の反転ベルト部40の進行方向を搬送方向Fに向けさせ、第1の反転ベルト部40が蛇行方向w1に蛇行するのを抑制する。本実施の形態では、蛇行防止機構16を備えない場合に比べて、第1の反転ベルト部40が蛇行方向w1に蛇行する蛇行量が半分程度に低減された。
【0051】
しかも、蛇行防止機構16の支軸54の傾斜角度を第1の反転ベルト部40の傾斜角度よりも大きくし、複数の回転部55で第1の反転ベルト部40を下面側から少し持ち上げるように支えることにより、第1の反転ベルト部40が下方に撓むのを抑制し、第1の反転ベルト部40の幅方向両側での張力のバランスを改善するとともに第1の反転ベルト部40の進行方向を搬送方向Fに向けさせる効果が向上し、第1の反転ベルト部40の蛇行量がより低減される。
【0052】
このように、第1の反転ベルト部40の蛇行が抑制され、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との蛇行量の差が小さいことにより、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41の幅方向における搬送物11の位置がずれたり、搬送物11が脱落したり、搬送物11が停滞して詰まるのが防止される。そして、搬送物11の位置ずれが防止されることにより、搬送装置10の終端側からは幅方向中央の一定位置から搬送物11が下流側のコンベヤに送り出され、搬送物11の後工程での処理を安定させることができる。
【0053】
さらに、搬送物11を連続して搬送する場合、蛇行した第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が搬送物11の搬送後に元の位置に戻る前に、次の搬送物11が来てしまい、第1の反転ベルト部40および第2の反転ベルト部41が蛇行した状態が継続されてしまうことがあるが、第1の反転ベルト部40の蛇行が抑制され、第1の反転ベルト部40と第2の反転ベルト部41との蛇行量の差が小さいことにより、搬送物11の位置がずれたり、搬送物11が脱落したり、搬送物11が停滞して詰まるのが防止される。そのため、搬送装置10は、搬送物11を連続して搬送することが可能となり、搬送能力が向上する。
【0054】
また、蛇行防止機構16は、支軸54の軸方向に複数に分割されているとともにそれぞれ独立して回転可能に設けられた複数の回転部55を備え、支軸54が第1の反転ベルト部40の傾斜に対応して傾斜され、複数の回転部55が第1の反転ベルト部40を下面側から支えるため、蛇行防止効果を維持しながら第1の反転ベルト部40を支持できる。
【0055】
例えば、複数の回転部55に代えて、軸方向に分割されていない1本の一体形回転部(プーリ)を用いてもよいが、単に複数の回転部55の位置に一体形回転部を置き換えただけでは、蛇行防止効果が得られないことがある。これは、一体形回転部の軸方向に沿って連続した線で第1の反転ベルト部40に接触するため、一体形回転部が接触する第1の反転ベルト部40の接触位置での傾斜、摩擦、および速度等の違いによって、傾斜状態の第1の反転ベルト部40の傾斜方向上方に第1の反転ベルト部40の進行方向が向かいやすくなり、第1の反転ベルト部40の蛇行方向w1への蛇行が助長されることがある。
【0056】
支軸54の軸方向に分割された複数の回転部55を用いることにより、各回転部55は第1の反転ベルト部40を点で支え、各回転部55が接触する第1の反転ベルト部40の接触点での傾斜、摩擦、および速度等に応じて各回転部55が独立して回転するため、第1の反転ベルト部40の蛇行を助長することなく、蛇行防止効果を維持しながら第1の反転ベルト部40を支持できる。
【0057】
さらに、一体形回転部の場合でも、一体形回転部の位置の調整によっては第1の反転ベルト部40の蛇行防止効果を維持しながら第1の反転ベルト部40を支持可能となることがあるが、一体形回転部の位置を調整するのが難しく、多種の搬送物11に対応するのも難しい場合がある。
【0058】
支軸54の軸方向に分割された複数の回転部55を用いることにより、各回転部55が第1の反転ベルト部40を点で支えるため、各回転部55が第1の反転ベルト部40を支える角度等に多少のずれがあっても、第1の反転ベルト部40の進行方法に与える影響は少なく、各回転部55の位置を調整するのが容易で、多種の搬送物11に対応することもできる。
【0059】
また、蛇行防止機構16の支軸54および回転部55の傾斜角度および高さ等は、第1の反転ベルト部40の傾斜角度および高さに応じて任意に調整可能としている。支持部51の両端の長孔によって両端の蝶番52の一方の羽根部60の取付位置が調整可能であるとともに、サイドフレーム22,23の長孔64によって蝶番52の他方の羽根部60の取付位置が調整可能であり、さらに、蝶番52の羽根部60,61間の角度も調整可能であることにより、サイドフレーム22,23間で支軸54および回転部55の傾斜角度および高さ等の調整が任意にかつ容易に行える。
【0060】
また、ベルト14が劣化したり損傷した場合には、ベルト14の交換を行う。ベルト14の交換時には、一側のサイドフレーム22の開閉サイドフレーム部27を上フレーム20に固定しているボルトを外し、この開閉サイドフレーム部27を蝶番26によって開放回動させ、フレーム12の一側を開放する。この状態で、上フレーム20、始端側上プーリ30の始端側上エンドプーリ30aおよび始端側上ベンドプーリ30b、始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31b、終端側上プーリ32の終端側上エンドプーリ32aおよび終端側上ベンドプーリ32b、および終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bが他側のサイドフレーム23に片持ち支持された状態となる。このフレーム12の一側が開放された状態でベルト14の交換を容易に行える。
【0061】
このとき、蛇行防止機構16は、両側のサイドフレーム22,23間に取り付けられているが、一側のサイドフレーム22側においては固定サイドフレーム部25に取り付けられているため、蛇行防止機構16を外すことなく、ベルト14の交換が可能となる。
【0062】
このように、本実施の形態の搬送装置10では、搬送方向Fの終端側近傍において第1の反転ベルト部40を下面側から支える蛇行防止機構16を備えるため、搬送物11の搬送時に生じるベルト14の蛇行を抑制し、搬送物11を安定的に連続して搬送することが可能となり、搬送能力を向上できる。
【0063】
さらに、蛇行防止機構16は、支軸54の軸方向に複数に分割されているとともにそれぞれ独立して回転可能に設けられた複数の回転部55を備え、支軸54が第1の反転ベルト部40の傾斜に対応して傾斜され、複数の回転部55が第1の反転ベルト部40を下面側から支えるため、蛇行防止効果を維持しながら第1の反転ベルト部40を支持できる。すなわち、各回転部55は第1の反転ベルト部40を点で支え、各回転部55が接触する第1の反転ベルト部40の接触点での傾斜、摩擦、および速度等に応じて各回転部55が独立して回転するため、蛇行防止効果を維持しながら第1の反転ベルト部40を支持できる。しかも、各回転部55が第1の反転ベルト部40を支える角度等に多少のずれがあっても、第1の反転ベルト部40の進行方法に与える影響は少なく、各回転部55の位置を調整するのが容易で、多種の搬送物11に対応することもできる。
【0064】
さらに、蛇行防止機構16では、支軸54を支持する支持部51の両端部に対して蝶番52が長手方向に沿って位置調整可能に取り付けられるとともにフレーム12の両側のサイドフレーム22,23に対して蝶番52が角度調整可能に取り付けられるため、支軸54の傾斜角度および高さ位置等の調整を任意にかつ容易に可能とすることができる。
【0065】
また、一側のサイドフレーム22は、固定サイドフレーム部25に蝶番26によって開閉サイドフレーム部27を回動可能に設けているため、開閉サイドフレーム部27を回動させてフレーム12の一側を開放することにより、ベルト14の交換を容易に行うことができる。
【0066】
しかも、蛇行防止機構16は、両側のサイドフレーム22,23間に取り付けられているが、一側のサイドフレーム22側においては固定サイドフレーム部25に取り付けられているため、蛇行防止機構16を外すことなく、ベルト14の交換が可能となる。
【0067】
また、始端側上プーリ30の始端側上ベンドプーリ30bは、始端側上エンドプーリ30aよりも搬送方向Fの下流側に配置され、また、終端側上プーリ32の終端側上ベンドプーリ32bは、終端側上エンドプーリ32aよりも搬送方向Fの上流側に配置されているため、複数の搬送物11が重なった状態で搬送されても、始端側上プーリ30と始端側下プーリ31との間、および終端側上プーリ32と終端側下プーリ33との間で、その搬送物11の詰まりが発生するのを防止することができる。
【0068】
なお、始端側下プーリ31の始端側下ベンドプーリ31bについても、始端側下エンドプーリ31aよりも搬送方向Fの下流側に配置し、また、終端側下プーリ33の終端側下ベンドプーリ33bについても、終端側下エンドプーリ33aよりも搬送方向Fの上流側に配置してもよい。この場合、始端側上ベンドプーリ30bと始端側下ベンドプーリ31bとは、および終端側上ベンドプーリ32bと終端側下ベンドプーリ33bとは、それぞれ上下方向に並んで配置されてもよいし、搬送方向Fの下流側または上流側にずれて配置されていてもよい。
【0069】
また、支軸54の軸方向は、搬送方向Fに対して直交する方向に平行とすることに限らず、第1の反転ベルト部40の進行方向を搬送方向Fに向かわせるように搬送方向Fに対して直交する方向に対して傾斜していてもよい。この場合、支持部51と蝶番52との間を例えば1本の固定具63で回動調整可能に固定するようにすればよい。
【0070】
また、蛇行防止機構16は、支軸54の軸方向に分割された複数の回転部55を用いることが好ましいが、上述した一体形回転部を用いてもよく、あるいはガイド板等を用いてもよい。
【0071】
以上、本発明の実施の形態およびその変形例について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、前記実施の形態および各変形例を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0072】
10 搬送装置
11 搬送物
12 フレーム
14 ベルト
16 蛇行防止機構
22,23 サイドフレーム
25 固定サイドフレーム部
27 開閉サイドフレーム部
30 始端側上プーリ
30a 始端側上エンドプーリ
30b 始端側上ベンドプーリ
31 始端側下プーリ
32 終端側上プーリ
32a 終端側上エンドプーリ
32b 終端側上ベンドプーリ
33 終端側下プーリ
40 第1の反転ベルト部
41 第2の反転ベルト部
51 支持部
52 蝶番
54 支軸
55 回転部
F 搬送方向