(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-01
(45)【発行日】2022-11-10
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
G02F 1/1343 20060101AFI20221102BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20221102BHJP
G09G 3/20 20060101ALI20221102BHJP
G09F 9/30 20060101ALI20221102BHJP
G09F 9/302 20060101ALI20221102BHJP
G02F 1/133 20060101ALI20221102BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20221102BHJP
【FI】
G02F1/1343
G09G3/36
G09G3/20 621M
G09G3/20 624B
G09F9/30 330
G09F9/302 C
G02F1/133 550
G02F1/1368
(21)【出願番号】P 2019005327
(22)【出願日】2019-01-16
【審査請求日】2021-10-01
(73)【特許権者】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】仲尾 貴之
(72)【発明者】
【氏名】島 武弘
【審査官】山本 貴一
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2007/0139332(US,A1)
【文献】特開2002-311924(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2013/0120670(US,A1)
【文献】特開2002-207442(JP,A)
【文献】特開2012-208264(JP,A)
【文献】特開2013-186294(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133,1/1343,1/1368
G09G 3/20,3/36
G09F 9/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
面積が異なる2つの画素と、
前記2つの画素の並び方向に延出して前記2つの画素の一方に接続される第1信号線と、
前記並び方向に延出して前記2つの画素の他方に接続される第2信号線と、
前記2つの画素の間で前記並び方向に交差する交差方向に延出して前記2つの画素に接続される走査線と
を備え
、
前記交差方向に延出して第1電位が与えられる第1電位線と、
前記交差方向に延出して第2電位が与えられる第2電位線とを備え、
前記2つの画素が有する画素電極には、前記第1電位又は前記第2電位のいずれかが与えられ、
前記2つの画素を含む単位画素が前記並び方向に複数並び、
前記並び方向に隣り合う2つの前記単位画素間には、前記第1電位線及び前記第2電位線が配置される
表示装置。
【請求項2】
前記並び方向に隣り合う2つの前記単位画素の一方が有する前記2つの画素の一方と、前記並び方向に隣り合う2つの前記単位画素の他方が有する前記2つの画素の他方とは、当該2つの前記単位画素間に配置された前記第1電位線及び前記第2電位線を共有する
請求項
1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1信号線及び前記第2信号線を介して前記2つの画素に供給される信号は1ビット信号であり、
前記2つの画素は、前記1ビット信号に対応して前記画素電極と前記第1電位線又は前記第2電位線を接続する切替回路を有し、
前記2つの画素の一方が有する前記切替回路と、前記2つの画素の他方が有する前記切替回路とは、同一の値の前記1ビット信号に対応して前記画素電極と接続する対象が逆であり、
前記第1信号線又は前記第2信号線の一方に供給される前記1ビット信号は、外部からの入力時のビット値を反転した信号である
請求項
1又は
2に記載の表示装置。
【請求項4】
前記第1信号線と前記第2信号線を介して前記2つの画素に供給される前記1ビット信号を出力する信号出力回路を備え、
前記信号出力回路は、前記2つの画素の一方に供給される前記1ビット信号を記憶する第1記憶領域と、前記2つの画素の他方に供給される前記1ビット信号を記憶する第2記憶領域とを含む記憶部を有する
請求項
3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記信号出力回路は、外部から入力されて複数の前記1ビット信号を含むシリアル信号を前記第1記憶領域と前記第2記憶領域に分けて記憶するシリアル-パラレル変換を行う
請求項
4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記信号出力回路は、前記1ビット信号を反転させるインバータを有し、
前記インバータは、前記第1記憶領域又は前記第2記憶領域の一方に記憶される前記1ビット信号を反転する
請求項
4又は
5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1信号線又は前記第2信号線の一方に供給される前記1ビット信号を反転させるインバータを含む回路を備え、
前記回路は、前記信号出力回路と、前記第1信号線及び前記第2信号線との間に介在する
請求項
4又は
5に記載の表示装置。
【請求項8】
第1表示信号を供給する第1電位線と、第2表示信号を供給する第2電位線と、これら第1電位線と第2電位線からの信号供給を受けて画像を表示する第1画素及び第2画素を備え、
第1画素は、第1画素電極と画素信号を保持する第1ラッチ回路とを備えると共に、第1ラッチ回路からの出力に対応して第1電位線と第2電位線のいずれか一方を第1画素電極に接続する第1選択スイッチ回路を備え、
第2画素は、第2画素電極と画素信号を保持する第2ラッチ回路とを備えると共に、第2ラッチ回路からの出力に対応して第1電位線と第2電位線のいずれか一方を第2画素電極に接続する第2選択スイッチ回路を備え、
前記第1ラッチ回路から出力される信号が示す内容と前記第2ラッチ回路から出力される信号が示す内容とが同じである場合、前記第1選択スイッチ回路
が前記第1画素電極に接続する対象と前記第2選択スイッチ回路
が第2画素電極に接続する対象とは逆である
表示装置。
【請求項9】
前記第1
ラッチ回路及び
前記第2ラッチ回路は、正又は負の画素信号を保持し、
前記第1選択スイッチ回路は、第1ラッチ回路から正の画素信号が出力される場合に第2電位線を第1画素電極に接続し、第2選択スイッチ回路は、第2ラッチ回路から正の画素信号が出力される場合に第1電位線を第2画素電極に接続する
請求項
8に記載の表示装置。
【請求項10】
各画素に信号を供給する信号供給回路と、該信号供給回路に接続されて第1ラッチ回路に画素信号を供給する第1信号線と、該信号供給回路に接続されて第2ラッチ回路に画素信号を供給する第2信号線を備え、当該信号供給回路と第2ラッチ回路の間には、当該信号供給回路から出力される画素信号を反転して出力する信号反転部が設けられている
請求項
9に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
各画素行に走査線が設けられた表示装置が知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に示される表示装置に対し、画素の行数に対して走査線数を減らし、装置全体の小型化を図りたいという要望がある。
【0005】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたもので、より少ない数の走査線によって動作可能な表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による表示装置は、面積が異なる2つの画素と、前記2つの画素の並び方向に延出して前記2つの画素の一方に接続される第1信号線と、前記並び方向に延出して前記2つの画素の他方に接続される第2信号線と、前記2つの画素の間で前記並び方向に交差する交差方向に延出して前記2つの画素に接続される走査線と、を備える。
【0007】
本発明の一態様による表示装置は、第1表示信号を供給する第1電位線と、第2表示信号を供給する第2電位線と、これら第1電位線と第2電位線からの信号供給を受けて画像を表示する第1画素及び第2画素を備え、第1画素は、第1画素電極と画素信号を保持する第1ラッチ回路とを備えると共に、第1ラッチ回路からの出力に対応して第1電位線と第2電位線のいずれか一方を第1画素電極に接続する第1選択スイッチ回路を備え、第2画素は、第2画素電極と画素信号を保持する第2ラッチ回路とを備えると共に、第2ラッチ回路からの出力に対応して第1電位線と第2電位線のいずれか一方を第2画素電極に接続する第2選択スイッチ回路を備え、前記第1選択スイッチ回路と前記第2選択スイッチ回路は、同じ出力信号に対する電位線の接続状態が逆である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施形態の表示装置の全体構成の概要を示す図である。
【
図2】
図2は、実施形態の表示装置の断面図である。
【
図3】
図3は、実施形態の画素に含まれる構成と、走査線と、信号線と、信号線に入力される信号との関係を模式的に示す図である。
【
図4】
図4は、画像データIDの具体的構成及び第1レジスタ及び第2レジスタにおけるデータ入出力の一例を示す図である。
【
図5】
図5は、Y方向に並ぶ第1分割画素、第2分割画素の回路構成の一例を示す図である。
【
図6】
図6は、Y方向に並ぶ第1分割画素、第2分割画素の回路構成の別の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、第2分割画素に対する画素信号を反転させる構成の例を示す図である。
【
図8】
図8は、第2分割画素に対する画素信号を反転させる構成の別の例を示す図である。
【
図9】
図9は、第1電位線及び第2電位線を挟んで対向する第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの積層構造例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
【0010】
図1は、実施形態の表示装置1の全体構成の概要を示す図である。表示装置1は、第1パネル2と、第1パネル2に対向配置された第2パネル3と、を含む。表示装置1は、画像を表示する表示領域DAと、表示領域DAの外側の額縁領域GDと、を有する。表示領域DAにおいて、第1パネル2と第2パネル3との間には、液晶30が封入されている(
図2参照)。
【0011】
表示領域DA内には、複数の画素Pixがマトリクス状に配置されている。表示領域DA内の複数の画素Pixは、X方向及びY方向に沿う。X方向は、第1パネル2及び第2パネル3の主面と平行な方向である。Y方向は、第1パネル2及び第2パネル3の主面と平行且つX方向と交差する方向である。
【0012】
額縁領域GD内には、インタフェース回路4と、水平駆動回路5と、共通電極駆動回路6と、反転駆動回路7と、垂直駆動回路9と、が、配置されている。なお、これら複数の回路のうち、一部の構成(例えば、水平駆動回路5と、共通電極駆動回路6と、反転駆動回路7)を1つのICチップに組み込み、その他の構成(例えば垂直駆動回路9)を第1パネル2上に形成した構成を採用することも可能である。或いは、ICチップに組み込まれる回路群を表示装置1外のプロセッサに形成し、それらと表示装置1とを接続する構成も採用可能である。
【0013】
表示領域DA内にマトリクス状に配置された複数の画素Pixの各々は、複数の副画素Spixを含む。実施形態では、複数の副画素Spixは、R(赤)、G(緑)及びB(青)の3個とするが、本開示はこれに限定されない。複数の副画素Spixは、R(赤)、G(緑)及びB(青)にW(白)を加えた4個であってもよい。或いは、複数の副画素Spixは、色が異なる5個以上であってもよく、2個以下であってもよい。また、画素Pixは、所謂カラー表示出力のための構成に限られるものでなく、輝度の高低による表示出力制御を行う所謂白黒表示に対応した構成であってもよい。白黒表示の場合、画素Pixには、副画素Spixと同様の構成が1つ設けられる。また、この場合、後述のカラーフィルタ22は存在しない。
【0014】
インタフェース回路4は、シリアル-パラレル変換回路4aと、タイミングコントローラ4bと、を含む。タイミングコントローラ4bは、レジスタ40を含む。シリアル-パラレル変換回路4aには、コマンドデータCMD及び画像データIDを含む入力信号IPが、外部回路からシリアルに供給される。外部回路は、ホストCPU(Central Processing Unit)又はアプリケーションプロセッサが例示されるが、本開示はこれらに限定されない。
【0015】
シリアル-パラレル変換回路4aは、入力信号IPに含まれる画像データIDをパラレルデータに変換して、レジスタ40に出力する。また、シリアル-パラレル変換回路4aは、入力信号IPに含まれるコマンドデータCMDをタイミングコントローラ4bに出力する。水平駆動回路5、反転駆動回路7及び垂直駆動回路9の動作を制御する。
【0016】
共通電極駆動回路6及び反転駆動回路7は、後述するコモン反転駆動方式のための構成である。共通電極駆動回路6及び反転駆動回路7には、基準クロック信号CLKが、外部回路から供給される。外部回路は、クロックジェネレータが例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0017】
垂直駆動回路9は、タイミングコントローラ4bの制御下で、表示領域DA内の特定の画素行を選択するための走査信号を出力する。水平駆動回路5は、タイミングコントローラ4bの制御下で、走査信号によって選択されている画素行を構成する各画素に画素信号を夫々出力する。
【0018】
図2は、実施形態の表示装置1の断面図である。
図2に示すように、表示装置1は、第1パネル2と、第2パネル3と、液晶30とを含む。第2パネル3は、第1パネル2と対向して配置される。液晶30は、第1パネル2と第2パネル3との間に設けられる。第2パネル3の一主面たる表面が、画像を表示させるための表示面1aである。
【0019】
表示面1a側の外部から入射した光は、第1パネル2の画素電極15によって反射されて表示面1aから出射する。実施形態の表示装置1は、この反射光を利用して、表示面1aに画像を表示する反射型液晶表示装置である。なお、本明細書において、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
【0020】
第1パネル2は、第1基板11と、絶縁層12と、画素電極15と、配向膜18とを有する。第1基板11は、ガラス基板又は樹脂基板が例示される。第1基板11の表面には、図示しない回路素子や、ゲート線、データ線等の各種配線が設けられる。回路素子は、TFT(Thin Film Transistor)等のスイッチング素子や、容量素子を含む。
【0021】
絶縁層12は、第1基板11の上に設けられ、回路素子や各種配線等の表面を全体として平坦化している。画素電極15は、絶縁層12の上に複数設けられる。配向膜18は、画素電極15と液晶30との間に設けられる。画素電極15は、各副画素Spix毎に設けられている。画素電極15は、アルミニウム(Al)又は銀(Ag)で例示される金属で形成されている。また、画素電極15は、これらの金属材料と、ITO(Indium Tin Oxide)で例示される透光性導電材料と、を積層した構成としてもよい。画素電極15は、良好な反射率を有する材料が用いられ、外部から入射する光を拡散反射させる反射板として機能する。
【0022】
画素電極15によって反射された光は、表示面1a側に向かって一様な方向に進む。このとき、各画素電極15に印加されている電圧レベルの変化によって、当該反射電極15上の液晶30における光の透過状態、すなわち副画素Spix毎の光の透過状態が変化する。
【0023】
第2パネル3は、第2基板21と、カラーフィルタ22と、共通電極23と、配向膜28と、1/4波長板24と、1/2波長板25と、偏光板26とを含む。第2基板21の両面のうち、第1パネル2と対向する面に、カラーフィルタ22及び共通電極23が、この順で設けられる。共通電極23と液晶30との間に配向膜28が設けられる。第2基板21の、表示面1a側の面に、1/4波長板24、1/2波長板25及び偏光板26が、この順で積層されている。
【0024】
第2基板21は、ガラス基板又は樹脂基板が例示される。共通電極23は、ITOで例示される透光性導電材料で形成されている。共通電極23は、複数の画素電極15と対向して配置され、各副画素Spixに対する共通の電位を供給する。カラーフィルタ22は、R(赤)、G(緑)、及び、B(青)の3色のフィルタを有することが例示されるが、本開示はこれに限定されない。
【0025】
液晶30は、ネマティック(Nematic)液晶を含んでいることが例示される。液晶30は、共通電極23と画素電極15との間の電圧レベルが変化することにより、これらの間に位置する液晶分子の配向状態が変化する。これによって、液晶30を透過する光が副画素Spix毎に変調する。
【0026】
外光等が表示装置1の表示面1a側から入射する入射光となり、第2パネル3及び液晶30を透過して画素電極15に到達する。そして、入射光は各副画素Spixの画素電極15で反射される。かかる反射光は、副画素Spix毎に変調されて表示面1aから出射される。これにより、画像の表示が行われる。
【0027】
図3は、実施形態の画素Pixに含まれる構成と、走査線GCLと、信号線Sigと、信号線Sigに入力される信号との関係を模式的に示す図である。
【0028】
画素Pix1は、第1副画素R1、第2副画素G1、第3副画素B1を含む。第1副画素R1と第2副画素G1と第3副画素B1との相違は、配置、接続される信号線Sig及びカラーフィルタ22の色の相違であり、他の構成は同様である。第1副画素R1には、赤(R)のカラーフィルタ22が配置される。第2副画素G1には、緑(G)のカラーフィルタ22が配置される。第3副画素B1には、青(B)のカラーフィルタ22が配置される。
【0029】
第1副画素R1は、第1分割画素R11と第2分割画素R12とを含む。第2副画素G1は、第1分割画素G11と第2分割画素G12とを含む。第3副画素B1は、第1分割画素B11と第2分割画素B12とを含む。
【0030】
第1分割画素R11、第1分割画素G11、第1分割画素B11は、第1分割画素Dpixaである。第2分割画素R12、第2分割画素G12、第2分割画素B12は、第2分割画素Dpixbである。第1分割画素Dpixaの画素電極151の大きさと、第2分割画素Dpixbの画素電極152の大きさとの比は、1:2(20:21)である。画素電極151と画素電極152は、それぞれ大きさが異なる画素電極15である。
【0031】
第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbを含む副画素Spixは、所謂面積階調による多階調出力が可能になっている。第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの両方が光を反射するよう制御される状態が最も明るく、第2分割画素Dpixbのみが光を反射するよう制御される状態が2番目に明るく、第1分割画素Dpixaのみが光を反射するよう制御される状態が3番目に明るく、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの両方が光を反射しないよう制御される状態が最も暗い。これらの反射面積の比率は、順番に4:2:1:0(2
2:2
1:2
0:0)となる。なお、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbとを区別しない場合、分割画素Dpixと記載することがある(
図2参照)。
【0032】
以上、画素Pix1に含まれる構成について説明したが、画素Pix2、画素Pix3及び画素Pix4についても同様である。
【0033】
図3では、それぞれ画素Pix、副画素Spix、第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbの符号を付すことでこれらの関係を例示している。個別に符号を付さないが、画素Pix1~4は画素Pixである。第1副画素R1~4、第2副画素G1~4、第3副画素B1~4は副画素Spixである。第1分割画素R11~41、第1分割画素G11~41、第1分割画素B11~41は第1分割画素Dpixaである。第2分割画素R12~42、第2分割画素G12~42、第2分割画素B12~42は第2分割画素Dpixbである。
【0034】
このように、1つの画素Pixは、3つの副画素Spixを含む。また、1つの副画素Spixは、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbを含む。
【0035】
複数の画素Pixは、2次元マトリクス状に配置されている。
図3に示す画素Pix1と画素Pix2は、X方向に並ぶ。画素Pix3と画素Pix4は、X方向に並ぶ。画素Pix1と画素Pix3は、Y方向に並ぶ。画素Pix2と画素Pix4は、Y方向に並ぶ。
【0036】
実施形態では、1つの画素Pixに含まれる副画素Spixは、X方向に並ぶ。画素Pix1と画素Pix2に含まれる副画素Spixを例に挙げると、第1副画素R1、第2副画素G1、第3副画素B1、第1副画素R2、第2副画素G2、第3副画素B2は、X方向に並ぶ。
【0037】
Y方向に並ぶ複数の画素Pixに含まれる同色の副画素Spixは、Y方向に並ぶ。画素Pix1と画素Pix3に含まれる副画素Spixを例に挙げると、第1副画素R1と第1副画素R3は、Y方向に並ぶ。第2副画素G1と第2副画素G3は、Y方向に並ぶ。第3副画素B1と第3副画素B3は、Y方向に並ぶ。
【0038】
図3に示す如く、1つの副画素Spixに含まれる第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbは、走査線GCLを共有する。また、同一行に配置された複数の副画素Spixは、走査線GCLを共有する。
【0039】
また、Y方向に並ぶ第1分割画素Dpixaは、信号線(第1信号線)Sigを共有する。また、Y方向に並ぶ第2分割画素Dpixbは、信号線(第2信号線)Sigを共有する。また、第1分割画素Dpixaが接続される信号線Sigと、第2分割画素Dpixbが接続される信号線Sigとは異なる。本実施形態では、これら一対の信号線Sigは、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの一側と他側にそれぞれ設けられているが、一側にまとめて配置する構成も採用可能である。
【0040】
走査線GCLは、垂直駆動回路9に接続されている。垂直駆動回路9は、各走査線GCLに異なるタイミングで走査信号を出力し、副画素Spixを行単位で駆動する。信号線Sigは、水平駆動回路5に接続されている。水平駆動回路5は、インタフェース回路4と信号線Sigとの間に介在する。水平駆動回路5は、インタフェース回路4から入力される画素信号を信号線Sigに出力する。画素信号は、走査信号のタイミングに応じて駆動された第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbに入力される。
【0041】
インタフェース回路4は、レジスタ40を有する。レジスタ40は、画素信号を記憶する。レジスタ40は、第1レジスタ41と、第2レジスタ42とを含む。第1レジスタ41は、第1分割画素Dpixaに対する画素信号を記憶する。第2レジスタ42は、第2分割画素Dpixbに対する画素信号を記憶する。第1レジスタ41及び第2レジスタ42は、所謂ラインバッファとして機能する。インタフェース回路4は、画像データIDに含まれる画素信号のうち、第1分割画素Dpixaに対する画素信号と第2分割画素Dpixbに対する画素信号とを分けて第1レジスタ41と第2レジスタ42に記憶させる。
【0042】
図4は、画像データIDの具体的構成及び第1レジスタ41及び第2レジスタ42におけるデータ入出力の一例を示す図である。画像データIDは、Data_R_1
st、Data_R_2
nd、Data_G_1
st、Data_G_2
nd、Data_B_1
st、Data_B_2
ndを含む。Data_R_1
st、Data_R_2
nd、Data_G_1
st、Data_G_2
nd、Data_B_1
st、Data_B_2
ndは、それぞれ異なる入力端子を介してインタフェース回路4に入力される。
【0043】
図4に示すData_R_1
st、Data_R_2
nd、Data_G_1
st、Data_G_2
nd、Data_B_1
st、Data_B_2
ndの各行に図示されている1つの六角形が1つの第1分割画素Dpixa又は1つの第2分割画素Dpixbに対する画素信号として機能する。当該画素信号は、1ビット信号である。また、
図4の列方向に並ぶ6つの画素信号は、1つの画素Pixに含まれる3つの第1分割画素Dpixaと3つの第2分割画素Dpixbに割り当てられる。画素信号に付されている符号のうち、アンダーバー(_)の前の記載と副画素Spixの符号とが対応する。また、アンダーバー(_)の後の記載が1である場合、その画素信号は、第1分割画素Dpixaに割り当てられる。また、アンダーバー(_)の後の記載が2である場合、その画素信号は、第2分割画素Dpixbに割り当てられる。例えば、「R1_1」の画素信号は、第1副画素R1に含まれる第1分割画素Dpixaである第1分割画素R11に割り当てられる。「R1_2」の画素信号は、第1副画素R1に含まれる第2分割画素Dpixbである第2分割画素R12に割り当てられる。
【0044】
なお、
図4における「フレーム画像信号」の記載は、表示領域DAにマトリクス状に設けられたn個の画素Pixを用いて表示される画像が、所定の周期(毎秒のフレーム数)で更新されるフレーム画像であることを示す記載である。
【0045】
画像データIDの入力によって1フレーム目のフレーム画像信号が入力されると、レジスタ40は当該フレーム画像信号を記憶する。ここで、Data_R_1
st、Data_G_1
st、Data_B_1
stから入力される画素信号は、第1レジスタ41に記憶される。Data_R_2
nd、Data_G_2
nd、Data_B_2
ndから入力される画素信号は、第2レジスタ42に記憶される。
図4では、第1レジスタ41が1フレーム目の期間にData_R_1
st、Data_G_1
st、Data_B_1
stから入力される画素信号を記憶する期間を「I_1F_1
st」で示している。また、第2レジスタ42が1フレーム目の期間にData_R_2
nd、Data_G_2
nd、Data_B_2
ndから入力される画素信号を記憶する期間を「I_1F_2
nd」で示している。
【0046】
インタフェース回路4は、垂直駆動回路9からの走査信号のタイミングに応じて第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbに画素信号が伝送されるよう、第1レジスタ41及び第2レジスタ42から画素信号を出力させる。画素信号は、水平駆動回路5及び信号線Sigを介して第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbに伝送される。
【0047】
例えば、
図3に示す走査線GCL1に対する走査信号のタイミングに応じて、第1レジスタ41から出力された「R1_1」、「G1_1」、「B1_1」、「R2_1」、「G2_1」、「B2_1」の画素信号が第1分割画素Dpixaに入力される。「R1_1」の画素信号は、信号線Sig1を介して伝送され、第1分割画素R11に入力される。「G1_1」の画素信号は、信号線Sig3を介して伝送され、第1分割画素G11に入力される。「B1_1」の画素信号は、信号線Sig5を介して伝送され、第1分割画素B11に入力される。「R2_1」の画素信号は、信号線Sig7を介して伝送され、第1分割画素R21に入力される。「G2_1」の画素信号は、信号線Sig9を介して伝送され、第1分割画素G21に入力される。「B2_1」の画素信号は、信号線Sig11を介して伝送され、第1分割画素B21に入力される。以下、これら第1分割画素Dpixaに接続される信号線Sigを第1信号線と称することもある。
【0048】
同タイミングで、第2レジスタ42から出力された「R1_2」、「G1_2」、「B1_2」、「R2_2」、「G2_2」、「B2_2」の画素信号が第2分割画素Dpixbに伝送される。「R1_2」の画素信号は、信号線Sig2を介して伝送され、第2分割画素R12に入力される。「G1_2」の画素信号は、信号線Sig4を介して伝送され、第2分割画素G12に入力される。「B1_2」の画素信号は、信号線Sig6を介して伝送され、第2分割画素B12に入力される。「R2_2」の画素信号は、信号線Sig8を介して伝送され、第2分割画素R22に入力される。「G2_2」の画素信号は、信号線Sig10を介して伝送され、第2分割画素G22に入力される。「B2_2」の画素信号は、信号線Sig12を介して伝送され、第2分割画素B22に入力される。以下、これら第2分割画素Dpixbに接続される信号線Sigを第2信号線と称することもある。
【0049】
1フレーム目のフレーム画像信号の出力と並行して、2フレーム目のフレーム画像信号が入力される。レジスタ40は1フレーム目のフレーム画像信号の出力と並行して、2フレーム目のフレーム画像信号を記憶する。ここで、Data_R_1st、Data_G_1st、Data_B_1stから入力される画素信号は、第1レジスタ41に記憶される。Data_R_2nd、Data_G_2nd、Data_B_2ndから入力される画素信号は、第2レジスタ42に記憶される。
【0050】
図4では、第1レジスタ41が1フレーム目の期間に入力された画素信号を出力し、2フレーム目の期間にData_R_1
st、Data_G_1
st、Data_B_1
stから入力される画素信号を記憶する期間を「O_1F_1
st+I_2F_1
ST」で示している。また、第2レジスタ42がData_R_2
nd、Data_G_2
nd、Data_B_2
ndから入力される画素信号を記憶する期間を「O_1F_2
nd+I_2F_2
nd」で示している。
【0051】
図3に示す走査線GCL2に対する走査信号のタイミングに応じて、第1レジスタ41から出力された「R3_1」、「G3_1」、「B3_1」、「R4_1」、「G4_1」、「B4_1」の画素信号が第1分割画素Dpixaに入力される。「R3_1」の画素信号は、信号線Sig1を介して伝送され、第1分割画素R31に入力される。「G3_1」の画素信号は、信号線Sig3を介して伝送され、第1分割画素G31に入力される。「B3_1」の画素信号は、信号線Sig5を介して伝送され、第1分割画素B31に入力される。「R4_1」の画素信号は、信号線Sig7を介して伝送され、第1分割画素R41に入力される。「G4_1」の画素信号は、信号線Sig9を介して伝送され、第1分割画素G41に入力される。「B4_1」の画素信号は、信号線Sig11を介して伝送され、第1分割画素B41に入力される。
【0052】
同タイミングで、第2レジスタ42から出力された「R3_2」、「G3_2」、「B3_2」、「R4_2」、「G4_2」、「B4_2」の画素信号が第2分割画素Dpixbに伝送される。「R3_2」の画素信号は、信号線Sig2を介して伝送され、第2分割画素R32に入力される。「G3_2」の画素信号は、信号線Sig4を介して伝送され、第2分割画素G32に入力される。「B3_2」の画素信号は、信号線Sig6を介して伝送され、第2分割画素B32に入力される。「R4_2」の画素信号は、信号線Sig8を介して伝送され、第2分割画素R42に入力される。「G4_2」の画素信号は、信号線Sig10を介して伝送され、第2分割画素G42に入力される。「B4_2」の画素信号は、信号線Sig12を介して伝送され、第2分割画素B42に入力される。
【0053】
なお、
図3及び
図4を参照した説明では、画素Pix1から画素Pix4の4つの画素Pixを例として、これらに含まれる副画素Spixの第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbに対する画素信号を具体的に例示しているが、実際にはこれらに限られるものでない。画像データIDは、表示装置1が備えるn個の画素Pixに対する信号を含む。
【0054】
図5は、Y方向に並ぶ第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの回路構成の一例を示す図である。
図5に示す副画素Spix(k-1)、副画素Spixk、副画素Spix(k+1)は、X方向に並ぶ3つの副画素Spixである。また、走査線GCL(k-1)、走査線GCLk、走査線GCL(k+1)は、X方向に並ぶ3つの走査線GCLである。また、信号線(第1信号線)Sigm及び信号線(第2信号線)Sig(m+1)は、副画素Spix(k-1)、副画素Spixk及び副画素Spix(k+1)を間に挟むよう配置された2つの信号線Sigである。k及びmは、自然数である。
【0055】
第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbはそれぞれ、画素電極15(
図2参照)と、画素電極15に接続された画素回路CUを有している。第1分割画素Dpixaの画素電極15である画素電極151と、第2分割画素Dpixbの画素電極15である画素電極152とは異なる(
図3、
図5参照)。画素回路CUは、ゲートスイッチGS、ラッチ回路LA、選択スイッチ回路SSWを有している。また、選択スイッチ回路SSWは、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を有する。ゲートスイッチGSは、走査線GCLに供給される走査信号に応じて信号線Sigとラッチ回路LAとの間を開閉する。第1分割画素DpixaのゲートスイッチGSは、信号線Sigmとラッチ回路LAとの間を開閉する。第2分割画素DpixbのゲートスイッチGSは、信号線Sig(m+1)とラッチ回路LAとの間を開閉する。
【0056】
ゲートスイッチGSは、走査線GCLに供給される走査信号に応じて信号線Sigとラッチ回路LAとを接続する。上述の通り、1つの副画素Spixが有する第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbは、走査線GCLを共有する。副画素Spixkが有する第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbが走査線GCLkを共有している。
【0057】
ラッチ回路LAは、信号線Sigから供給された1ビット信号(正/負信号、又は0/1信号)を保持する。より具体的には、ラッチ回路LAは、2つのCMOSインバータを有し、一方のCMOSインバータの出力が他方のCMOSインバータの入力に接続されている。いずれのCMOSインバータも図示しない正電源線と負電源線に接続されている。かかるラッチ回路LAの典型例として、SRAMが挙げられる。また、ラッチ回路LAと同様の機能を持たせる構成を画素信号保持のためのメモリ回路と捉える場合、DRAMの構成を採用することも可能である。第1分割画素Dpixaのラッチ回路LAは、信号線Sigmから供給された1ビット信号を保持する。第2分割画素Dpixbのラッチ回路LAは、信号線Sig(m+1)から供給された1ビット信号を保持する。
【0058】
選択スイッチ回路SSWは、第1電位線FRP及び第2電位線XFRPと画素電極15との間を開閉する。より具体的には、第1分割画素Dpixaの選択スイッチ回路SSWである第1選択スイッチ回路SSW1に設けられるスイッチSW1は、第1電位線FRPと画素電極151との間を開閉する。第1選択スイッチ回路SSW1のスイッチSW2は、第2電位線XFRPと画素電極151との間を開閉する。第2分割画素Dpixbの選択スイッチ回路SSWである第2選択スイッチ回路SSW21に設けられるスイッチSW1は、第1電位線FRPと画素電極152との間を開閉する。第2選択スイッチ回路SSW2のスイッチSW2は、第2電位線XFRPと画素電極152との間を開閉する。
【0059】
また、これら選択スイッチ回路SSWの両スイッチSW1、SW2は、ラッチ回路LAとの関係から以下のように定義できる。すなわち、ラッチ回路LAは、ゲートスイッチGSに入力端が接続される第1インバータINV1と、該第1インバータINV1の出力端に入力端が接続される第2インバータINV2とを備え、該第2インバータINV2の出力端は第1インバータINV1の入力端に接続されている。かかるラッチ回路LAに対し、選択スイッチ回路SSWの第1スイッチSW1は、第1インバータINVに入力される信号、即ち第2インバータINV2からの出力に基づいてオン/オフ制御される。また、第2スイッチSW2は、第2インバータINV2に出力される信号、即ち第1インバータINV1からの出力に基づいてオン/オフ制御される。
【0060】
スイッチSW1及びスイッチSW2は、ラッチ回路LAが保持する1ビット信号に応じて動作する。同一の1ビット信号(0又は1)に対するスイッチSW1の動作とスイッチSW2の動作とは逆である。すなわち、ラッチ回路LAが保持する1ビット信号の一方(例えば、0)に応じてスイッチSW1が第1電位線FRPと画素電極15との間を接続する場合、スイッチSW2が第2電位線XFRPと画素電極15との間を非接続にする。一方、ラッチ回路LAが保持する1ビット信号の他方(例えば、1)に応じてスイッチSW1が第1電位線FRPと画素電極15との間を非接続にする場合、スイッチSW2が第2電位線XFRPと画素電極15との間を接続する。これら選択スイッチ回路SSWのスイッチSW1,SW2の制御は相補的であるともいえる。
【0061】
第1電位線FRPと第2電位線XFRPは、異なる電位の表示信号を伝送する。第1電位線FRPに供給される第1表示信号及び第1電位線FRPに供給される第2表示信号は、反転駆動回路7(
図1参照)により、基準クロック信号CLK(
図1参照)に同期して反転する。なお、ここで「反転する」とは、電位線に供給される表示信号の電位が異なる2つの電位間で周期的に振られることを言い、典型的には所定の振幅・周期を有する交流電流(AC)が挙げられる。また、第1電位線FRPに対し、第2電位線XFRPは逆相となる表示信号を有しており、第1電位線FRPと第2電位線XFRPの電位の相は常に逆となる。
【0062】
また、共通電極23(
図2参照)に供給されるコモン電位は、共通電極駆動回路6(
図1参照)により、基準クロック信号CLKに同期して反転する。
【0063】
第1表示信号とコモン電位とが同相であり、第2表示信号とコモン電位とが異相(逆相)である場合を例とする。スイッチSW1が第1電位線FRPと画素電極15との間を接続する場合、コモン電位と同相の第1表示信号が画素電極15に供給される。このため、共通電極23と画素電極15との間には電位差が生じず、液晶分子の配向方向が変化しない。これにより、黒表示(画素電極15からの反射光が偏光板26を通過せず、色が表示されない状態)となる。スイッチSW2が第2電位線XFRPと画素電極15との間を接続する場合、コモン電位と逆相となる第2表示信号が画素電極15に供給される。このため、共通電極23と画素電極15との間の液晶30には、電極間の電位差に伴う電界が発生し、これによって液晶分子の配向方向が変化する。これにより、白表示(画素電極15からの反射光がカラーフィルタ22を偏光板26を通過して色が表示される状態)となる。
【0064】
液晶表示装置の画面の焼き付きを抑制するための駆動方式として、コモン反転、カラム反転、ライン反転、ドット反転、フレーム反転などの駆動方式が知られている。表示装置1は、上記の各駆動方式のいずれを採用することも可能である。実施形態では、表示装置1は、コモン反転駆動方式を採用する。共通電極駆動回路6は、基準クロック信号CLKに同期して、共通電極23の電位(コモン電位)を反転する。反転駆動回路7は、タイミングコントローラ4bの制御下で、基準クロック信号CLKに同期して、表示信号(FRP,XFRP)の電位を反転させる。実施形態では、表示装置1は、液晶30に電圧が印加されていない場合に黒色を表示し、液晶30に電圧が印加されている場合に白色(透過するカラーフィルタ22の色)を表示する、所謂ノーマリーブラック液晶表示装置とする。
【0065】
なお、第2表示信号をコモン電位と同相とし、第1表示信号をコモン電位と逆相とする構成も採用可能である。すなわち、表示装置1は、液晶30に電圧が印加されていない場合に白色を表示し、液晶30に電圧が印加されている場合に黒色を表示する、所謂ノーマリーホワイト液晶表示装置であってもよい。また、コモン電位及び第1表示信号の電位を固定電位とし、第2表示信号を交流信号とする構成も採用可能である。
【0066】
第1電位線FRP及び第2電位線XFRPはそれぞれ、X方向に延出する。第1電位線FRP及び第2電位線XFRPは、Y方向に並ぶ2つの走査線GCL間にそれぞれ1本ずつ設けられる。
【0067】
Y方向に隣接する2つの副画素SPixの一方が有する第1分割画素Dpixaと他方が有する第2分割画素DpixbはY方向で隣り合うと共に、第1電位線FRP及び第2電位線XFRPを共有する。
図5に示す副画素Spix(k-1)の第1分割画素Dpixaと、副画素Spixkの第2分割画素Dpixbとは、走査線GCL(k-1)と走査線GCLkとの間に設けられた第1電位線FRP及び第2電位線XFRPを共有する。
【0068】
ここで、
図5に示す第2電位線XFRPは、第1電位線FRPよりも第1分割画素Dpixa側にある。このため、第1分割画素Dpixaが有するスイッチSW1の一端から延出している配線L11は、平面視で第2電位線XFRPと交差してコンタクトC1に至っている。また、
図5に示す第1電位線FRPは、第2電位線XFRPよりも第2分割画素Dpixb側にある。このため、第2分割画素Dpixbが有するスイッチSW2の一端から延出している配線L12は、平面視で第1電位線FRPと交差してコンタクトC2に至っている。このように、
図5に示す回路構成では、コンタクトC1とコンタクトC2付近に配線の交錯部CRが生じる。
【0069】
図5に示す回路構成では、交錯部CRのように配線L11,L12の交差が生じる部分と、コンタクトC1と、コンタクトC2とを設けるためのスペースが必要になるため、第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの微細化が困難になる。すなわち、表示領域DAにおける画像の高精細化が困難になる。
【0070】
図6は、Y方向に並ぶ第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの回路構成の別の一例を示す図である。
図6に示す回路構成では、
図5と異なり、第2分割画素Dpixbの選択スイッチSSWである第2選択スイッチ回路SSW22に含まれるスイッチSW1の一端から延出している配線L21が第2電位線XFRPに接続されている。また、
図6に示す構成では、
図5と異なり、第2分割画素DpixbのスイッチSW2の一端から延出している配線L22が第1電位線FRPに接続されている。すなわち、
図6に示す回路構成の第2分割画素Dpixbは、
図5とは異なり、ラッチ回路LAが保持する画素信号に対応して画素電極152に接続される対象が逆転する。より具体的には、ラッチ回路LAが保持する画素信号に対応する第1、第2表示信号と画素電極151,152の接続状態が、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbとで逆転してしまう。換言すると、スイッチSW1がオン制御されると共にスイッチSW2がオフ制御されると、
図5では第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixb共に第1電位線FPRが画素電極151,152に接続される状態となるが、
図6の構成では第1分割画素Dpixaが第1電位線FRPに接続される一方、第2分割画素Dpixbは第2電位線XFRPに接続される。この結果、同じ画素信号をラッチ回路LAで有しているにもかかわらず、副画素Spix内の表示が第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbで逆転してしまう。この結果、例えば全面白表示をしたい場合であっても、第2分割画素Dpixbはその反対の黒を表示してしまう結果となる。
【0071】
図6に示す回路構成は、交錯部CRが生じない点で、
図5に示す回路構成よりも第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの微細化がより容易である。一方、上述のように、
図6に示す回路構成の第2分割画素Dpixbは、ラッチ回路LAが保持する画素信号に対応して画素電極152に接続される対象が逆転する。このため、
図6に示す回路構成は、当該逆転をフォローする仕組みと併せて採用される。
【0072】
図7は、第2分割画素Dpixbに対する画素信号をラッチ回路LAに入力する前に反転させる構成の例を示す図である。
図7に示す水平駆動回路5は、第1中継回路51、第2中継回路52、伝送部GA及び信号反転部NGAを備える。
【0073】
第1中継回路51は、第1レジスタ41から出力される画素信号を受け付けて伝送部GA側に出力する。第2中継回路52は、第2レジスタ42から出力される画素信号を受け付けて信号反転部NGA側に出力する。伝送部GAは、入力される信号をそのまま信号線Sigmに伝送する。伝送部GAは、省略可能である。すなわち、第1中継回路51は、第1レジスタ41から出力される画素信号を信号線Sigmに直接出力してもよい。信号反転部NGAは、第2中継回路52からの信号を反転して信号線Sig(m+1)に伝送するインバータである。これによって、第2分割画素Dpixbに伝送される画素信号は、0/1が反転した信号になる。従って、反転されていない画素信号が入力された場合に逆の動作をしてしまう
図6の第2分割画素Dpixbを正常に動作させることができる。
【0074】
より具体的には、例えば全面白表示をする場合、すなわち同じ副画素Spixにおける第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbとで同じ表示を行う場合、第1中継回路51は、第1レジスタ41から出力される画素信号(例えば1)を受け付けて伝送部GAに出力する。伝送部GAは、入力される信号をそのまま信号線Sigmに伝送する。そして第1分割画素Dpixaのラッチ回路LAに当該画素信号が入力され、保持される。そして、当該画素信号によって第1選択スイッチ回路SSW1のスイッチSW1、SW2が制御される。画素信号は1であるので、スイッチSW1がオフ制御されると共に、スイッチSW2がオン制御される。これにより、第2電位線XFRPが画素電極151と接続され、反転表示信号が画素電極151に供給される。この結果、第1分割画素Dpixaは白表示となる。
【0075】
一方、第2中継回路52は、第2レジスタ42から出力される画素信号(例えば1)を受け付けて信号反転部NGAに出力する。信号反転部NGAは、入力される信号を反転し、即ち画素信号を1から0に反転して信号線Sig(m+1)に伝送する。そして第2分割画素Dpixbのラッチ回路LAに当該反転画素信号が入力され、保持される。そして、当該反転画素信号によって第2選択スイッチ回路SSW2のスイッチSW1、SW2が制御される。反転画素信号は0であるので、スイッチSW1がオン制御されると共に、スイッチSW2がオフ制御される。ここで、スイッチSW1からの配線L21は第2電位線XFRPに接続されている一方、スイッチSW2からの配線L22が第1電位線FRPに接続されているので、当該画素回路CUにおいても、第2電位線XFRPが画素電極152と接続され、反転表示信号が画素電極152に供給される。この結果、第2分割画素Dpixbは白表示となる。
【0076】
この結果、
図6の構成においても、全面白表示が実現される。
【0077】
図8は、第2分割画素Dpixbに対する画素信号を反転させる構成の別の例を示す図である。
図8に示すレジスタ40は、Data_R_2
nd、Data_G_2
nd、Data_B_2
ndから入力された画素信号を反転させて出力する信号反転部NGAを内包する。
【0078】
また、
図8に示す構成は、Data_R_1
st、Data_R_2
nd、Data_G_1
st、Data_G_2
nd、Data_B_1
st、Data_B_2
ndの各々の入力を奇数番目(Odd)の画素信号と偶数番目(Even)の画素信号とに分け、奇数番目(Odd)の画素信号を保持するラッチ回路LA1と偶数番目(Even)の画素信号を保持するラッチ回路LA2で保持する構成である。これによって、奇数番目(Odd)の画素信号と偶数番目(Even)の画素信号の出力タイミングを分けることができる。従って、水平駆動回路5が同時に取り扱わなければならない画素信号をより少なくすることができ、水平駆動回路5の処理負荷及び要求性能(回路の駆動周波数)をより低減することができる。
【0079】
なお、
図8に示すラッチ回路(Latch)のうち、Data_R_1
st、Data_G_1
st、Data_B_1
stの入力を受け付けるものが第1レジスタ41として機能し、Data_R_2
nd、Data_G_2
nd、Data_B_2
ndの入力を受け付けるものが第2レジスタ42として機能する。
【0080】
図9は、第1電位線FRP及び第2電位線XFRPを挟んで対向する第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの積層構造例を示す平面図である。
図10は、
図9のA-A断面図である。
図11は、
図9のB-B断面図である。なお、
図9から
図11に示す構成は、
図6に示す回路構成に対応する。
【0081】
図9及び
図10には、第2電位線とそれぞれのスイッチの関係が示されている。これらの図に示す如く、副画素Spixkの第1分割画素Dpixa側では、第2電位線XFRPからスイッチSW2側に向かってメタル配線ME1が延出している。メタル配線ME1は、コンタクトホールCH1を介して中継配線SEM1と接続している。また、メタル配線ME1は、コンタクトホールCH1を挟んで第1分割画素Dpixaが有するスイッチSW2の一端側に接続している。
【0082】
また、副画素Spix(k+1)の第2分割画素Dpixb側では、スイッチSW1の一端側は、コンタクトホールCH2を介して中継配線SEM1と接続している。当該第2分割画素Dpixbに含まれるスイッチSW1は、コンタクトホールCH2、中継配線SEM1、コンタクトホールCH1及びメタル配線ME1を介して第2電位線XFRPと接続されている。これによって、副画素Spixkの第1分割画素Dpixaが有するスイッチSW2と、副画素Spix(k+1)の第2分割画素Dpixbが有するスイッチSW1とが第2電位線XFRPに接続されている。
【0083】
図9及び
図11には、第1電位線FRPとそれぞれのスイッチの関係が示されている。これらの図に示す如く、副画素Spix(k+1)の第2分割画素Dpixb側では、第1電位線FRPからスイッチSW2側に向かってメタル配線ME2が延出している。メタル配線ME2は、コンタクトホールCH3を介して中継配線SEM2と接続している。また、メタル配線ME2は、コンタクトホールCH3を挟んで第2分割画素Dpixbが有するスイッチSW2の一端側に接続している。
【0084】
また、副画素Spixkの第1分割画素Dpixa側では、スイッチSW1の一端側は、コンタクトホールCH4を介して中継配線SEM2と接続している。当該スイッチSW1は、コンタクトホールCH4、中継配線SEM2、コンタクトホールCH3及びメタル配線ME2を介して第1電位線FRPと接続されている。これによって、副画素Spix(k+1)の第2分割画素Dpixbが有するスイッチSW2と、副画素Spixkの第1分割画素Dpixaが有するスイッチSW1とが第1電位線FRPに接続されている。
【0085】
なお、コンタクトホールCH1,CH2,CH3,CH4は、第1電位線FRP、第2電位線XFRP及びメタル配線ME1,ME2を含むメタル配線層と、中継配線SEM1,SEM2を含む中継配線とを絶縁する絶縁層INSに設けられて当該メタル配線層と当該中継配線とを接続するコンタクトホールである。また、中継配線SEM1と中継配線SEM2は、電気的に独立している。また、当該中継配線は、スイッチSW1,SW2等が有する半導体を含む層と同層である。
【0086】
このように、中継配線SEM1、中継配線SEM2を利用して第2電位線XFRP、第1電位線FRPを共有する構成によれば、第2電位線XFRP、第1電位線FRPを共有するための専用の配線層を用いる場合に比してより少ない積層数で回路構成を実現できる。また、交錯部CRが局所的に偏在しないため、第1分割画素Dpixaの画素回路CUと第2分割画素Dpixbの画素回路CUを中央線C(
図9参照)からみて略線対称に配置することができる。或いは、これら画素回路CUを略点対称に配置することができる。この結果、高精細化が可能となる。また、これら画素回路CU間での容量バランスもとりやすく、高精細化に伴う表示不良も抑制される。
【0087】
以上説明したように、実施形態によれば、第1分割画素Dpixaと、第2分割画素Dpixbと、Y方向に延出して第1分割画素Dpixaに接続される信号線Sigmと、Y方向に延出して第2分割画素Dpixbに接続される信号線Sig(m+1)と、X方向に延出して第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbに接続される走査線GCLとを備える。これによって、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbが走査線GCLを共有することができる。従って、より少ない数の走査線GCLによって動作可能な表示装置1を提供することができる。
【0088】
また、X方向に延出して第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの第1階調(例えば、黒表示)に対応する第1電位が与えられる第1電位線FRPと、X方向に延出して第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbの第2階調(例えば、白表示)に対応する第2電位が与えられる第2電位線XFRPとを備える。第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbが有する画素電極15には、第1電位又は第2電位のいずれかが与えられる。第1分割画素Dpixa及び第2分割画素Dpixbを含む副画素SpixがY方向に複数並ぶ。Y方向に隣り合う2つの副画素Spix間には、第1電位線FRP及び第2電位線XFRPが配置される。これによって、第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbを個別に2階調制御することができる。
【0089】
また、副画素Spixkと副画素Spix(k+1)がY方向に隣り合う。副画素Spixkが有する第1分割画素Dpixaと、副画素Spix(k+1)が有する第2分割画素Dpixbとは、副画素Spixkと副画素Spix(k+1)の間に配置された第1電位線FRP及び第2電位線XFRPを共有する。これによって、より少ない第1電位線FRP及び第2電位線XFRPで2階調制御を実現できる。
【0090】
また、信号線Sigm、信号線Sig(m+1)を介して第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbに供給される画素信号は1ビット信号である。第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbは、1ビット信号に対応して画素電極15と第1電位線FRP又は第2電位線XFRPを接続するスイッチSW1及びスイッチSW2を有する。第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbは、同一の値の1ビット信号に対応して画素電極15と接続される対象(第1電位線FRP又は第2電位線XFRP)が逆であり、信号線Sigm又は信号線Sig(m+1)の一方に供給される1ビット信号は、外部からの入力時のビット値を反転した信号である。これによって、交錯部CRが生じることを抑制できる。
【0091】
また、信号線Sigm、信号線Sig(m+1)を介して第1分割画素Dpixa、第2分割画素Dpixbに供給される画素信号を出力するインタフェース回路4を備える。インタフェース回路4は、第1分割画素Dpixaに供給される画素信号を記憶する第1レジスタ41と、第2分割画素Dpixbに供給される画素信号を記憶する第2レジスタ42とを含むレジスタ40を有する。これによって、第1分割画素Dpixaに供給される画素信号と第2分割画素Dpixbに供給される画素信号とを個別に取り扱うことができる。
【0092】
また、インタフェース回路4は、外部から入力されて複数の画素信号を含むシリアル信号を第1レジスタ41と第2レジスタ42に分けて記憶するシリアル-パラレル変換を行う。これによって、シリアル信号として入力される入力信号IPに基づいても、第1分割画素Dpixaに供給される画素信号と第2分割画素Dpixbに供給される画素信号とを個別に取り扱うことができる。
【0093】
また、
図8に例示するように、レジスタ40が第1レジスタ41又は第2レジスタ42の一方(例えば、第2レジスタ42)に記憶される画素信号を反転させる信号反転部NGAを有することで、当該一方のみを反転させることができる。
【0094】
また、
図7に例示するように、信号線Sigm又は信号線Sig(m+1)の一方に供給される画素信号を反転させる信号反転部NGAを含む水平駆動回路5がインタフェース回路4と信号線Sigとの間に介在することで、当該一方のみを反転させることができる。
【0095】
なお、
図3に示す例では、第2分割画素R12、第2分割画素G12及び第2分割画素B12のY方向の長さが第1分割画素R11、第1分割画素G11及び第1分割画素B11のY方向の長さよりも長いが、これは第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの面積比率を当該比に対応させるための具体的態様の例であって、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの形状及び大きさをこれに限定するものでない。例えば、第2分割画素Dpixbは、第1分割画素Dpixaと同じ大きさの開口部を2つ有していてもよい。その場合、第2分割画素Dpixbは、第1分割画素Dpixaが有する画素電極151と同じ形状及び大きさの画素電極151を2つ有する。当該2つの画素電極151は、同電位となるよう接続される。
【0096】
また、第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbの面積比は1:2に限定されるものでなく、適宜変更可能である。また、
図6から
図8を参照した説明では、第2分割画素Dpixbに対する画素信号のビットを反転させることを想定しているが、第1分割画素Dpixaに対する画素信号のビットを反転させるようにしてもよい。その場合、第1レジスタ41に記憶される画素信号を反転して信号線Sigmに出力することができるよう、伝送部GAと信号反転部NGAの配置を逆にする。
【0097】
また、上記実施例では、Y方向に並ぶ第1副画素Spixkの第1分割画素Dpixaと第1副画素Spix(k+1)の第2分割画素Dpixbとで第1電位線FRPと第2電位線XFRPとを共有する構成について示されているが、同じ副画素Spix内の第1分割画素Dpixaと第2分割画素Dpixbとでこれら第1電位線FRPと第2電位線XFRPとを共有する構成も採用可能である。この場合、Y方向に並ぶ第1副画素Spixkの第1分割画素Dpixaと第1副画素の第2分割画素Dpixbとで走査線GCLが共有される。
【0098】
また、本実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について本明細書記載から明らかなもの、又は当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0099】
1 表示装置
4 インタフェース回路
5 水平駆動回路
40 レジスタ
41 第1レジスタ
42 第2レジスタ
15,151,152 画素電極
Dpixa 第1分割画素
Dpixb 第2分割画素
FRP 第1電位線
GCL 走査線
NGA 信号反転部
Sig 信号線
Spix 副画素
SW1,SW2 スイッチ
XFRP 第2電位線