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特許7169425上りリソース割当方法、装置、基地局及び端末

書誌要約請求の範囲詳細な説明課題実施例実施するための形態図面の説明

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)

(12)【公報種別】特許公報(B2)

(11)【特許番号】

(24)【登録日】2022-11-01

(45)【発行日】2022-11-10

(54)【発明の名称】上りリソース割当方法、装置、基地局及び端末

(51)【国際特許分類】

H04W 74/08 20090101AFI20221102BHJP

H04W 72/04 20090101ALI20221102BHJP

H04W 72/12 20090101ALI20221102BHJP

【ＦＩ】

H04W74/08

H04W72/04 132

H04W72/12 150

【請求項の数】 16

(21)【出願番号】P 2021500999

(86)(22)【出願日】2019-07-03

(65)【公表番号】

(43)【公表日】2021-11-11

(86)【国際出願番号】 CN2019094503

(87)【国際公開番号】W WO2020011078

(87)【国際公開日】2020-01-16

【審査請求日】2021-01-13

(31)【優先権主張番号】201810770374.X

(32)【優先日】2018-07-13

(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN

(73)【特許権者】

【識別番号】510065207

【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司

【氏名又は名称原語表記】ＤＡＴＡＮＧＭＯＢＩＬＥＣＯＭＭＵＮＩＣＡＴＩＯＮＳＥＱＵＩＰＭＥＮＴＣＯ．，ＬＴＤ．

【住所又は居所原語表記】１／Ｆ，Ｂｕｉｌｄｉｎｇ１，Ｎｏ．５ＳｈａｎｇｄｉＥａｓｔＲｏａｄ，ＨａｉｄｉａｎＤｉｓｔｒｉｃｔ，Ｂｅｉｊｉｎｇ１０００８５，Ｃｈｉｎａ

(74)【代理人】

【識別番号】110001416

【氏名又は名称】特許業務法人信栄特許事務所

(72)【発明者】

【氏名】王磊

(72)【発明者】

【氏名】▲シン▼ ▲艶▼萍

(72)【発明者】

【氏名】エクペニョン，トニー

【審査官】松野吉宏

(56)【参考文献】

【文献】LG Electronics Inc.，Remaining issue on the BWP linkage，3GPP TSG RAN WG2 #101bis R2-1804872，フランス，3GPP，2018年04月06日

【文献】Qualcomm Incorporated，BWPs for random access in connected mode，3GPP TSG RAN WG2 #100 R2-1713806，フランス，3GPP，2017年11月17日

【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell，BWP during initial access，3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2018_07_NR R2-1810032，フランス，3GPP，2018年06月22日

【文献】ZTE Corporation，RACH Configuration and BWPs，3GPP TSG RAN WG2 #102 R2-1808322，フランス，3GPP，2018年05月15日

(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)

Ｈ０４Ｂ７／２４－７／２６

Ｈ０４Ｗ４／００－９９／００

３ＧＰＰＴＳＧＲＡＮＷＧ１－４

ＳＡＷＧ１－４

ＣＴＷＧ１、４

(57)【特許請求の範囲】

【請求項1】

基地局によって実行される上りリソース割当方法であって、
競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することを含み、
ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知され、
所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じであり、
前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することは、
初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定することを含み、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む、上りリソース割当方法。

【請求項2】

前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することは、
初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定することを含む、請求項１に記載の上りリソース割当方法。

【請求項3】

【請求項4】

端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む、請求項３に記載の上りリソース割当方法。

【請求項5】

前記の端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰが、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことは、具体的には、
設定時に、完全に重なるＰＲＡＣＨリソースを有し且つ同じｐｒｅａｍｂｌｅ群の全ての端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことである、請求項４に記載の上りリソース割当方法。

【請求項6】

前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定することは、
端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングすることを更に含み、
ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰであり、前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる、請求項２に記載の上りリソース割当方法。

【請求項7】

端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない、請求項６に記載の上りリソース割当方法。

【請求項8】

前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することは、
前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知することを含み、
前記上りリソース割当方法は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行うことを更に含み、
ここで、
前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれ、
異なる端末のために設定する同じＰＲＡＣＨリソースに対して、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、キャリアｃａｒｒｉｅｒ内の位置が同じである、請求項１に記載の上りリソース割当方法。

【請求項9】

端末によって実行される上りリソース割当方法であって、
競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することを含み、
ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知され、
所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じであり、
競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定することは、
初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送することを含む、上りリソース割当方法。

【請求項10】

【請求項11】

【請求項12】

ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む、請求項１１に記載の上りリソース割当方法。

【請求項13】

前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定することは、
基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信することを更に含み、
ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、
又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰであり、前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる、請求項１０に記載の上りリソース割当方法。

【請求項14】

基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない、請求項１３に記載の上りリソース割当方法。

【請求項15】

上りリソース割当装置であって、
競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第１決定モジュールを含み、
ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知され、
所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じであり、
前記第１決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定する第１処理サブモジュールを含み、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む、上りリソース割当装置。

【請求項16】

上りリソース割当装置であって、
競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第２決定モジュールを含み、
ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知され、
所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じであり、
前記第２決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送する第４処理サブモジュールを含む、上りリソース割当装置。

【発明の詳細な説明】

【技術分野】

【0001】

関連出願の相互参照
本願は、２０１８年７月１３日に中国特許庁に提出された中国特許出願２０１８１０７７０３７４．Ｘの優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特に上りリソース割当方法、装置、基地局及び端末に係る。

【背景技術】

【0002】

ロングタームエボリューションＬＴＥ（ＬｏｎｇＴｅｒｍＥｖｏｌｕｔｉｏｎ）システムにおいて、端末と基地局のシステム帯域幅に関する理解は、一致している。基地局によって設定された物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨ（ＰｈｙｓｉｃａｌＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＣｈａｎｎｅｌ）リソース上で端末がプリアンブル（ｐｒｅａｍｂｌｅ）を送信する場合、基地局は、該ｐｒｅａｍｂｌｅを受信すると、ｍｓｇ３（メッセージ３）を該帯域幅で送信するように、同じ理解のシステム帯域幅でスケジューリングする。ランダムアクセス応答ＲＡＲ（ｒａｎｄｏｍａｃｃｅｓｓｒｅｓｐｏｎｓｅ）に運ばれるｍｓｇ３の上りスケジューリンググラント（ＵＬ（Ｕｐｌｉｎｋ）ｇｒａｎｔ）の内容は、以下の通りである。
－周波数ホッピングフラグ（Ｈｏｐｐｉｎｇｆｌａｇ）－１ｂｉｔ
－固定サイズのリソース割当（Ｆｉｘｅｄｓｉｚｅｒｅｓｏｕｒｃｅｂｌｏｃｋａｓｓｉｇｎｍｅｎｔ）－１０ｂｉｔｓ
－短縮変調符号化方式（Ｔｒｕｎｃａｔｅｄｍｏｄｕｌａｔｉｏｎａｎｄｃｏｄｉｎｇｓｃｈｅｍｅ）－４ｂｉｔｓ
－物理上り共有チャネルに対する送信電力制御コマンド（ＴＰＣ（ＴｒａｎｓｍｉｔＰｏｗｅｒＣｏｎｔｒｏｌ）ｃｏｍｍａｎｄｆｏｒｓｃｈｅｄｕｌｅｄＰＵＳＣＨ（ＰｈｙｓｉｃａｌＵｐｌｉｎｋＳｈａｒｅｄＣｈａｎｎｅｌ））－３ｂｉｔｓ
－アップリンク遅延（ＵＬｄｅｌａｙ）－１ｂｉｔ
－チャネル状態情報要求（ＣＳＩ（ＣｈａｎｎｅｌＳｔａｔｅＩｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ）ｒｅｑｕｅｓｔ）－１ｂｉｔ。

【0003】

基地局は、現在の伝送システム帯域幅に基づいて、固定サイズのリソース割当（ｆｉｘｅｄｓｉｚｅｒｅｓｏｕｒｃｅｂｌｏｃｋａｓｓｉｇｎｍｅｎｔ）指示フィールドを用いてｍｓｇ３のリソース割当を指示し、端末は、この指示フィールドに基づいて、伝送システム帯域幅内でどのようにｍｓｇ３を送信するかを決定する。

【0004】

即ち、関連技術のＬＴＥシステムにおいて、ＰＲＡＣＨリソースの設定やｍｓｇ３の送信は、いずれも現在の伝送システム帯域幅に基づいて行われ、該伝送システム帯域幅について、端末側と基地局側とで同じ理解である。５Ｇシステムにおいて、基地局は、異なる端末のために、異なる上り帯域幅部分（ＵＬＢＷＰ）を設定することができる。端末が活性化上り帯域幅部分（ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ）で競合に基づくランダムアクセスを開始する場合、基地局がｍｓｇ３のリソース割当時にどのＵＬＢＷＰ（ＢａｎｄＷｉｄｔｈＰａｒｔ）に基づいて割り当てを行うか、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔを端末が受信した後にリソース割当領域をどのように理解するかについては、関連技術では明確な解決策がなかった。

【0005】

具体的には、５Ｇ移動通信システムにおいて、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡ（ＣｏｎｔｅｎｔｉｏｎＢａｓｅｄＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓ）プロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当は、ＲＡＲに運ばれるＵＬｇｒａｎｔによって指示され、該ＵＬｇｒａｎｔにおける周波数領域リソース割当指示フィールドｂｉｔ数は、固定である。端末がリンク状態に入ると、基地局は、異なる端末のために異なる帯域幅部分ＢＷＰ（ＢａｎｄＷｉｄｔｈＰａｒｔ）を設定する。複数の端末が同じランダムアクセスチャネルＲＡＣＨ（ＲａｎｄｏｍＡｃｃｅｓｓＣｈａｎｎｅｌ）リソース上で同じｐｒｅａｍｂｌｅを送信する場合、基地局側では異なる端末側のＢＷＰ設定を区別することができないため、端末の上りＢＷＰについての理解が端末側と基地局側で異なることになり、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる可能性がある。この問題をどのように解決するかは、関連技術において明確な解決策を有していない。

【発明の概要】

【発明が解決しようとする課題】

【0006】

本開示の目的は、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当によってｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる可能性があるという関連技術の問題を解決するために、上りリソース割当方法、装置、基地局及び端末を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

【0007】

上記の技術課題を解決するために、本開示の実施例に係る上りリソース割当方法は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップを含む。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0008】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定するステップを含み、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0009】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップを含む。

【0010】

【0011】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0012】

任意選択で、前記の端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰが、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことは、具体的には、設定時に、完全に重なるＰＲＡＣＨリソースを有し且つ同じｐｒｅａｍｂｌｅ群の全ての端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことである。

【0013】

任意選択で、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングするステップを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0014】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0015】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知するステップを含む。

【0016】

任意選択で、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行うステップを更に含む。

【0017】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0018】

任意選択で、異なる端末のために設定する同じＰＲＡＣＨリソースに対して、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、キャリアｃａｒｒｉｅｒ内の位置が同じである。

【0019】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングするステップを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0020】

任意選択で、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘが、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である場合、ｐｒｅａｍｂｌｅは、基地局による受信に成功し、且つ、対応する応答をランダムアクセス応答ＲＡＲで行うように基地局に指示するｐｒｅａｍｂｌｅである。

【0021】

任意選択で、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさが、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められる場合、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで通知され、又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じであり、又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、他の予め定められた値である。

【0022】

本開示の実施例は、上りリソース割当方法を更に提供し、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップを含む。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0023】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送するステップを含む。

【0024】

【0025】

【0026】

任意選択で、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0027】

任意選択で、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信するステップを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0028】

任意選択で、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0029】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定するステップを含む。

【0030】

任意選択で、前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰは、基地局から端末に対して物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースを設定する際に対応的に設定される。

【0031】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0032】

任意選択で、前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って前記メッセージ３を送信するステップを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0033】

【0034】

【0035】

本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、トランシーバと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む基地局を更に提供する。前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップを実現する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて前記トランシーバを介して端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0036】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定し、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0037】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する。

【0038】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいて前記メッセージ３をスケジューリングする。

【0039】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0040】

【0041】

任意選択で、前記プロセッサは、更に、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングする。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0042】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0043】

任意選択で、前記プロセッサは、更に、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知する。

【0044】

任意選択で、前記プロセッサは、更に、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行う。

【0045】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0046】

【0047】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングする。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0048】

【0049】

【0050】

本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、トランシーバと、前記メモリに格納されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含む端末を更に提供する。前記プロセッサは、前記プログラムを実行すると、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップを実現する。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0051】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、前記トランシーバを介して前記メッセージ３を伝送する。

【0052】

【0053】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、前記基地局から送信された上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で対応する前記メッセージ３を送信する。

【0054】

任意選択で、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0055】

任意選択で、前記プロセッサは、更に、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信する。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0056】

任意選択で、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0057】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定する。

【0058】

【0059】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0060】

任意選択で、前記プロセッサは、具体的には、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って、前記トランシーバを介して前記メッセージ３を送信し、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0061】

【0062】

【0063】

本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記の上りリソース割当方法が実現される。

【0064】

本開示の実施例は、上りリソース割当装置を更に提供し、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第１決定モジュールを含む。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0065】

任意選択で、前記第１決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定する第１処理サブモジュールを含み、且つ、ここで、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0066】

任意選択で、前記第１決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する第１決定サブモジュールを含む。

【0067】

任意選択で、前記第１決定サブモジュールは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいて前記メッセージ３をスケジューリングする第１処理ユニットを含む。

【0068】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0069】

【0070】

任意選択で、前記第１決定サブモジュールは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングする第２処理ユニットを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0071】

任意選択で、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0072】

任意選択で、前記第１決定モジュールは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知する第２処理サブモジュールを含む。

【0073】

任意選択で、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行う第１処理モジュールを更に含む。

【0074】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0075】

【0076】

任意選択で、前記第１決定モジュールは、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングする第３処理サブモジュールを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0077】

【0078】

【0079】

本開示の実施例は、上りリソース割当装置を更に提供し、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第２決定モジュールを含む。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0080】

任意選択で、前記第２決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送する第４処理サブモジュールを含む。

【0081】

任意選択で、前記第２決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する第２決定サブモジュールを含む。

【0082】

任意選択で、前記第２決定サブモジュールは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、前記基地局から送信された上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で対応する前記メッセージ３を送信する第３処理ユニットを含む。

【0083】

任意選択で、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0084】

任意選択で、前記第２決定サブモジュールは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信する第４処理ユニットを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。

【0085】

任意選択で、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0086】

任意選択で、前記第２決定モジュールは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定する第５処理サブモジュールを含む。

【0087】

【0088】

任意選択で、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0089】

任意選択で、前記第２決定モジュールは、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って前記メッセージ３を送信する第６処理サブモジュールを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0090】

【0091】

【発明の効果】

【0092】

上記技術手段において、前記上りリソース割当方法は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【0093】

【図1】本開示の実施例に係る上りリソース割当方法のフローチャートその１である。

【図2】本開示の実施例に係る上りリソース割当方法のフローチャートその２である。

【図3】本開示の実施例に係る割り当てられた上りリソースその１である。

【図4】本開示の実施例に係る割り当てられた上りリソースその２である。

【図5】本開示の実施例に係る割り当てられた上りリソースその３である。

【図6】本開示の実施例に係る割り当てられた上りリソースその４である。

【図7】本開示の実施例に係る基地局の構造図である。

【図8】本開示の実施例に係る端末の構造図である。

【図9】本開示の実施例に係る上りリソース割当装置の構造図その１である。

【図10】本開示の実施例に係る上りリソース割当装置の構造図その２である。

【発明を実施するための形態】

【0094】

本開示の解決しようとする技術課題、技術手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照しながら詳細に記載する。

【0095】

本開示は、関連技術のＣＢＲＡプロセスでｍｓｇ３のリソース割当によってｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる可能性があるという問題に対し、（基地局に応用される）上りリソース割当方法を提供し、図１に示すように、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップ１１を含む。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0096】

本開示の実施例に係る前記上りリソース割当方法は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0097】

本開示の実施例において、ステップ１１について以下の４種類の例を挙げるが、それらに限定されない。

【0098】

例１：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定するステップを含み、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0099】

例２：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップを含む。

【0100】

ここで、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいて前記メッセージ３をスケジューリングするステップを含む。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0101】

より具体的には、前記の端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰが、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことは、具体的には、設定時に、完全に重なるＰＲＡＣＨリソースを有し且つ同じｐｒｅａｍｂｌｅ群の全ての端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことである。

【0102】

更に、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングするステップを更に含み、ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢ（ＰｈｙｓｉｃａｌＲｅｓｏｕｒｃｅＢｌｏｃｋ）ｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣ（ＲａｄｉｏＲｅｓｏｕｒｃｅＣｏｎｔｒｏｌ）ｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0103】

例３：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知するステップを含む。

【0104】

更に、前記上りリソース割当方法は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行うステップを更に含む。

【0105】

ここで、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0106】

具体的には、異なる端末のために設定する同じＰＲＡＣＨリソースに対して、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、キャリアｃａｒｒｉｅｒ内の位置が同じである。

【0107】

例４：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングするステップを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0108】

具体的には、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢ（ＲｅｓｏｕｒｃｅＢｌｏｃｋ）ｉｎｄｅｘが、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である場合、ｐｒｅａｍｂｌｅは、基地局による受信に成功し、且つ、対応する応答をランダムアクセス応答ＲＡＲで行うように基地局に指示するｐｒｅａｍｂｌｅである。

【0109】

前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさが、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められる場合、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで通知され、又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じであり、又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、他の予め定められた値である。

【0110】

本開示の実施例は、（端末に応用される）上りリソース割当方法を更に提供し、図２に示すように、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップ２１を含む。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0111】

本開示の実施例に係る前記上りリソース割当方法は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0112】

本開示の実施例において、ステップ２１について以下の４種類の例（上記ステップ１１の４種類の例に対応する）を挙げるが、それらに限定されない。

【0113】

例１：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送するステップを含む。

【0114】

【0115】

ここで、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、前記基地局から送信された上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で対応する前記メッセージ３を送信するステップを含む。具体的には任意選択で、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0116】

更に、前記の初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定するステップは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信するステップを更に含み、ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0117】

例３：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定するステップを含む。

【0118】

ここで、前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰは、基地局から端末に対して物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースを設定する際に対応的に設定される。

【0119】

具体的には、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0120】

例４：前記の競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するステップは、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って前記メッセージ３を送信するステップを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一であり、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0121】

具体的には、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘが、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である場合、ｐｒｅａｍｂｌｅは、基地局による受信に成功し、且つ、対応する応答をランダムアクセス応答ＲＡＲで行うように基地局に指示するｐｒｅａｍｂｌｅである。

【0122】

【0123】

以下、基地局と端末の両方から、本開示の実施例に係る前記上りリソース割当方法を更に説明する。

【0124】

上記の技術課題に対して、本開示の実施例は、上りリソース割当方法を提供し、主に、競合に基づくランダムアクセス（ＣＢＲＡ）プロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側の理解が同じであることを明示的シグナリング又はプロトコルで予め定義する方式で保証する。本開示の実施例において、以下の４種類の具体的な実現方法を提供するが、これらに限定されない。

【0125】

方法１：基地局は、常に初期上り帯域幅部分（ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ）に従ってｍｓｇ３の伝送用ＢＷＰを決定し、端末は、ＲＡＲに運ばれたＵＬｇｒａｎｔに基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内でｍｓｇ３を検出して受信する。

【0126】

ここで、基地局は、基地局から端末に対して設定した（ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ）が常に端末のａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれることを保証する必要がある。

【0127】

方法２：基地局と端末は、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰとａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及びＰＲＡＣＨリソースの設定（端末が自身のものを知っていればよい）に基づいて、ｍｓｇ３スケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する。

【0128】

ここで、（１）上述した設定が以下の条件を満たす場合、基地局は、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいてｍｓｇ３をスケジューリングし、且つ端末は、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔに基づいて、対応するｍｓｇ３をｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で送信する。条件１として、基地局から端末に対してａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソース（時間領域リソース、周波数領域リソース、ｐｒｅａｍｂｌｅリソースなどを含む）と、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なる。且つ、条件２として、端末は、上述したＰＲＡＣＨリソース上でｐｒｅａｍｂｌｅを送信し、前記ｐｒｅａｍｂｌｅは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属する。

【0129】

任意選択で、基地局から端末に対して設定するａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含む。具体的には、基地局側は、設定時に、完全に重なるＰＲＡＣＨリソースを有し且つ同じｐｒｅａｍｂｌｅｇｒｏｕｐの全ての端末に設定されたａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含むことを保証するべきである。
（２）そうでない場合（上述した設定が以上の少なくとも１つの条件を満たない場合や、上述した設定が以上の少なくとも１つの条件を満たさず、且つ基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない場合）、基地局は、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３をスケジューリングし、端末は、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔに基づいて、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３を送信する。

【0130】

ここで、前記特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置について、基地局及び端末は、同じ理解を有する。前記特定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つ大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰのＢＷＰである。又は、前記特定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記特定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰのＢＷＰである。又は、前記特定のＢＷＰは、ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、基地局によるｍｓｇ３のスケジューリング及び端末によるｍｓｇ３の送信のために無線リソース制御シグナリング（ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇ）によって指示されるＵＬＢＷＰである。ここで、前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれるべきである。

【0131】

方法３：ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇでｍｓｇ３スケジューリング及び送信の周波数領域範囲又はＢＷＰを通知する（基地局は、追加のシグナリング、即ちＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで端末に前もってリソースを通知し、その後、基地局は、通知されたリソースでスケジューリングし、端末は、通知されたリソースで送信する）。

【0132】

具体的には、基地局は、端末に対して、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースを設定し、対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰを設定する。ここで、前記周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰは、端末のａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。異なる端末のために設定された同じＰＲＡＣＨリソース（時間領域リソース、周波数領域リソース、ｐｒｅａｍｂｌｅｇｒｏｕｐなどを含む）について、前記周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰのｃａｒｒｉｅｒ（搬送波）内での位置は、同じである。

【0133】

基地局は、端末から送信されたｐｒｅａｍｂｌｅを受信すると、上述した設定に基づいて、前記ｍｓｇ３の送信の周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰ内でｍｓｇ３をスケジューリングする。端末は、ＲＡＲに運ばれるＵＬｇｒａｎｔを基地局から受信すると、前記設定された周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰ内でスケジューリング情報に基づいてｍｓｇ３を送信する。

【0134】

方法４：基地局は、ｍｓｇ３をスケジューリングする際に、特定の周波数領域範囲又はＢＷＰでスケジューリングを行い、端末は、前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰ内で、基地局のスケジューリング情報に従ってｍｓｇ３を送信する。

【0135】

（１）前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰサイズは、明示的シグナリングによって通知されるか、プロトコルで予め定義される方式で決定される。前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで通知される。又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同一である。又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、他の予め定められた値である。

【0136】

（２）前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始ＲＢｉｎｄｅｘは、対応するｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。前記対応するｐｒｅａｍｂｌｅは、基地局が受信に成功し、且つＲＡＲでの応答が必要なｐｒｅａｍｂｌｅである。

【0137】

本方法では、前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末のａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0138】

以下では、本開示の実施例に係る上記４種類の具体的な実現方法について例示する。

【0139】

例１（上記方法１に対応する）：
基地局は、常にｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従ってｍｓｇ３の伝送用ＢＷＰを決定し、端末は、ＲＡＲに運ばれらＵＬｇｒａｎｔに基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内でｍｓｇ３を検出して受信する。基地局は、端末にａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰを設定する場合、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ毎にｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰが含まれることを保証する必要がある。

【0140】

基地局は、端末に対してＢＷＰ１～ＢＷＰ４の４つのａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰを設定したとする。この場合、ＢＷＰ１～４は、いずれもｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含む。端末がどのａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内でランダムアクセスを開始しても、基地局は、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内でｍｓｇ３の伝送リソースを割り当てる。もちろん、本実施例は、ｐｒｅａｍｂｌｅの送信が存在するＢＷＰについて限定しない。即ち、ｐｒｅａｍｂｌｅは、ｇＮＢ（基地局）によって設定された現在ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内にあるＰＲＡＣＨリソース位置で送信される。

【0141】

例２（上記方法２に対応する）：
端末が接続状態にあり、基地局から端末に対して設定するａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがＢＷＰ１であるとする。

【0142】

前記基地局によって設定されるａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含み、且つ基地局が前記ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定するＰＲＡＣＨリソース（前記ＰＲＡＣＨリソースは、周波数領域リソース、時間領域リソース、コード領域リソースなどを含む）とｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内のＰＲＡＣＨリソースと完全に重なると仮定すると、基地局は、前記ＰＲＡＣＨリソース上で対応するｐｒｅａｍｂｌｅを受信すると、ランダムアクセス応答ＲＡＲにｍｓｇ３のスケジューリング情報を運ぶ（具体的には、ｍｓｇ３を伝送するリソースは、ＲＡＲに運ばれるＵＬｇｒａｎｔによって指示される）。前記スケジューリング情報は、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいてｍｓｇ３の送信をスケジューリングし、端末は、前記スケジューリング情報を受信すると、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内でｍｓｇ３を送信する。図３に示すように、リソース割当は、以下の条件を満たす。
１）基地局から端末に対して設定されたａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含む。且つ、
２）基地局から端末に対してａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定するＰＲＡＣＨリソース（時間領域リソース、周波数領域リソース、ｐｒｅａｍｂｌｅリソースなどを含む）と、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定するＰＲＡＣＨリソースとは、完全に重なる。且つ、
３）端末は、上述したＰＲＡＣＨリソース上でｐｒｅａｍｂｌｅを送信する。前記ｐｒｅａｍｂｌｅは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属する。

【0143】

そうでない場合（リソース割当は、上記少なくとも１つの条件を満たさない場合、又はリソース割当は、上記少なくとも１つの条件を満たさず、且つ基地局から端末に対して設定するａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない）、基地局は、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３をスケジューリングし、端末は、基地局から送信されるＵＬｇｒａｎｔに基づいて、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３を送信する。

【0144】

前記基地局によって設定されたａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰを完全に含むのではなく（即ち、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない）、且つ基地局が前記ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定するＰＲＡＣＨリソース（前記ＰＲＡＣＨリソースは、周波数領域リソース、時間領域リソース、コード領域リソースなどを含む）と、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内のＰＲＡＣＨリソースと完全に重なるのではないと仮定すると、基地局は、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３をスケジューリングし、端末は、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔに従って、特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置に従ってｍｓｇ３を送信する。前記特定のＢＷＰサイズ及びＢＷＰ位置は、例えば下記ａ～ｄのように、異なる方法によって決定される。
ａ．前記特定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つ大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰのＢＷＰである。
ｂ．前記特定のＢＷＰは、現在ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。
ｃ．前記特定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰのＢＷＰである。
ｄ．前記特定のＢＷＰは、ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は基地局によるｍｓｇ３のスケジューリング及び端末によるｍｓｇ３の送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。ここで、前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれるべきである。基地局が前記ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇを設定しない場合、基地局及び端末は、例えば上述した方法（即ち、本方法と並列の「又は」関係にある上述した３つの方法ａ、ｂ、ｃ）のように、ｍｓｇ３のリソース割当をデフォルト方式で割り当て、理解する。

【0145】

具体的には、（ａ）図４に示すように、ｍｓｇ３特定伝送のＢＷＰ又は周波数領域位置の開始位置は、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰであり、且つ大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じである。
（ｂ）図５に示すように、ｍｓｇ３特定伝送のＢＷＰ又は周波数領域位置の開始位置は、ＰＲＡＣＨｒｅｓｏｕｒｃｅの開始位置であり、且つ大きさがｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じである。
（ｃ）図６に示すように、ｍｓｇ３特定伝送のＢＷＰ又は周波数領域位置の開始位置及び大きさは、いずれもＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで通知される（ａは、ｍｓｇ３の伝送帯域幅開始位置を示す）。

【0146】

もちろん、前記ｍｓｇ３特定伝送のＢＷＰ又は周波数領域位置の決定方法は、上記のような方法の任意の組み合わせであってもよく、ここで何ら限定されない。

【0147】

例３（上記方法３に対応する）：
端末が接続状態にあり、基地局から端末に対して設定するａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰがＢＷＰ１であるとする。基地局は、ｍｓｇ３の送信のＢＷＰ又は周波数領域リソース位置をＲＲＣｓｉｇｎｌｉａｎｇで端末に通知する。

【0148】

具体的には、基地局は、端末に対して物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースを設定し、対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰを設定する。前記周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰは、端末のａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれ、且つ異なる端末に設定される同じＰＲＡＣＨリソース（時間領域リソース、周波数領域リソース、ｐｒｅａｍｂｌｅｇｒｏｕｐなどを含む）について、ｃａｒｒｉｅｒ内の位置が同じである。

【0149】

基地局は、端末から送信されたｐｒｅａｍｂｌｅを受信すると、上記の設定に基づいて、前記ｍｓｇ３の送信の周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰ内でｍｓｇ３をスケジューリングする。端末は、ＲＡＲに運ばれるＵＬｇｒａｎｔを基地局から受信すると、前記設定された周波数領域範囲又はｍｓｇ３－ＢＷＰ内でスケジューリング情報に従ってｍｓｇ３を送信する。

【0150】

例４（上記方法４に対応する）：
基地局は、ｍｓｇ３をスケジューリングする際に、特定の周波数領域範囲又はＢＷＰに従ってスケジューリングを行い、端末は、前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰ内で、基地局のスケジューリング情報に従ってｍｓｇ３を送信する。前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、異なる方式で定められる。例えば、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、ＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇで通知され、又は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じである。

【0151】

前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始ＲＢｉｎｄｅｘは、対応するｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同じである。前記対応するｐｒｅａｍｂｌｅは、基地局が受信に成功し、且つＲＡＲでの応答を必要とするｐｒｅａｍｂｌｅである。

【0152】

ここで、前記特定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末のａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0153】

以上から、本開示の実施例に係る手段は、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、基地局は、前記周波数領域範囲又はＢＷＰ内でｍｓｇ３にリソースを割り当て、基地局は、基地局のスケジューリング情報に基づいて、前記周波数領域範囲又はＢＷＰ内でｍｓｇ３を送信する。本開示の実施例に係る手段によれば、ｍｓｇ３の送信及び受信について端末と基地局の理解が同じであるようにすることができるため、関連技術のＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当によってｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を効果的に解決する。

【0154】

【0155】

本開示の実施例に係る前記基地局は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0156】

具体的には、図７に示すように、本開示の実施例に係る基地局は、プロセッサ７１と、バスインタフェース７２を介して前記プロセッサ７１に接続されたメモリ７３を含む。前記メモリ７３は、前記プロセッサ７１による操作実行に用いられるプログラム及びデータを記憶するために用いられる。プロセッサ７１は、前記メモリ７３に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行すると、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するプロセスを実行する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて前記トランシーバ７４を介して端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0157】

ここで、トランシーバ７４は、バスインタフェース７２に接続され、プロセッサ７１による制御でデータを送受信するために用いられる。

【0158】

なお、図７において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ７１をはじめとする１つ又は複数のプロセッサとメモリ７３をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ７４は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。プロセッサ７１は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ７３は、プロセッサ７１による操作実行に使用されるデータを記憶できる。

【0159】

上記実施例を実現する全てまたは一部のステップは、ハードウェアによって完成されてもよいし、上記方法の一部または全てのステップを実行するコマンドを含むコンピュータプログラムによって関連ハードウェアを指示して完成されてもよく、且つ該コンピュータプログラムが読み取り可能な記憶媒体に格納され、記憶媒体があらゆる形態の記憶媒体であることは、当業者にとって自明である。

【0160】

本開示の実施例において、プロセッサによって実行される操作について、以下の４種類の具体例を提供するが、これらに限定されない。

【0161】

例１：前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定し、且つ、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0162】

例２：前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する。

【0163】

ここで、前記プロセッサは、具体的には、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいて前記メッセージ３をスケジューリングする。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0164】

更に具体的には、前記の端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰが、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことは、具体的には、設定時に、完全に重なるＰＲＡＣＨリソースを有し且つ同じｐｒｅａｍｂｌｅ群の全ての端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むことである。

【0165】

更に、前記プロセッサは、更に、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングする。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0166】

例３：前記プロセッサは、具体的には、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知する。

【0167】

更に、前記プロセッサは、更に、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行う。

【0168】

ここで、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0169】

【0170】

例４：前記プロセッサは、具体的には、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングし、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一である。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0171】

【0172】

【0173】

ここで、上記の基地局側の上りリソース割当方法を実現する実施例は、いずれも該基地局の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。

【0174】

【0175】

本開示の実施例に係る端末は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0176】

具体的には、図８に示すように、本開示の実施例に係る端末は、プロセッサ８１と、バスインタフェース８２を介して前記プロセッサ８１に接続されたメモリ８３を含む。前記メモリ８３は、前記プロセッサ８１による操作実行に用いられるプログラム及びデータを記憶するために用いられる。プロセッサ８１は、前記メモリ８３に格納されているプログラム及びデータを呼び出して実行すると、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定するプロセスを実現する。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される（端末がトランシーバ８４を介して受信する）。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0177】

なお、図８において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ８１をはじめとする１つ又は複数のプロセッサとメモリ８３をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ８４は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。ユーザ端末によっては、ユーザインタフェースは、内部接続や外部接続する機器のインタフェースであってもよい。接続する機器は、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイクロフォン、ジョイスティックなどを含むが、それらに限られない。プロセッサ８１は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ８３は、プロセッサ８１による操作実行に使用されるデータを記憶できる。

【0178】

上記実施例を実現する全てまたは一部のステップは、ハードウェアによって完成されてもよいし、上記方法の一部または全てのステップを実行するコマンドを含むコンピュータプログラムによって関連ハードウェアを指示して完成されてもよく、且つ該コンピュータプログラムが読み取り可能な記憶媒体に格納され、記憶媒体があらゆる形態の揮発性又は非揮発性の記憶媒体であることは、当業者にとって自明である。

【0179】

本開示の実施例において、プロセッサによって実行される操作について、以下の４種類の具体例（上記基地局側のプロセッサにより実行される操作の４種類の具体例に対応する）を提供するが、これらに限定されない。

【0180】

例１：前記プロセッサは、具体的には、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、前記トランシーバを介して前記メッセージ３を伝送する。

【0181】

【0182】

ここで、前記プロセッサは、具体的には、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、前記基地局から送信された上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で対応する前記メッセージ３を送信する。具体的には、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0183】

更に、前記プロセッサは、更に、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信する。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0184】

例３：前記プロセッサは、具体的には、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定する。

【0185】

【0186】

具体的には、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0187】

例４：前記プロセッサは、具体的には、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って、前記トランシーバを介して前記メッセージ３を送信し、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一であり、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0188】

【0189】

【0190】

ここで、上記の端末側の上りリソース割当方法の前記実現実施例は、いずれも該端末の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。

【0191】

本開示の実施例は、コンピュータプログラムが格納されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記基地局側の上りリソース割当方法が実現され、又は、該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記端末側の上りリソース割当方法が実現される。

【0192】

対応して、上記の基地局側又は端末側の上りリソース割当方法の前記実現実施例は、いずれも該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。

【0193】

本開示の実施例は、（基地局に応用される）上りリソース割当装置を更に提供し、図９に示すように、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第１決定モジュール９１を含む。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0194】

本開示の実施例に係る前記上りリソース割当装置は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、基地局によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて端末に通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0195】

本開示の実施例において、第１決定モジュール９１について、以下の４種類の具体例を提供するが、これらに限定されない。

【0196】

例１：前記第１決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに従って、前記メッセージ３の伝送用ＢＷＰを決定する第１処理サブモジュールを含み、且つ、ここで、端末に対して設定した活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0197】

例２：前記第１決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する第１決定サブモジュールを含む。

【0198】

ここで、前記第１決定サブモジュールは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰに基づいて前記メッセージ３をスケジューリングする第１処理ユニットを含む。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0199】

【0200】

更に、前記第１決定サブモジュールは、端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３をスケジューリングする第２処理ユニットを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0201】

例３：前記第１決定モジュールは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって端末に通知する第２処理サブモジュールを含む。

【0202】

更に、前記上りリソース割当装置は、物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定及び対応する前記メッセージ３の送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰの設定を端末に対して行う第１処理モジュールを更に含む。

【0203】

ここで、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0204】

【0205】

例４：前記第１決定モジュールは、前記メッセージ３をスケジューリングする際に、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰに従ってスケジューリングする第３処理サブモジュールを含み、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一であり、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0206】

【0207】

【0208】

ここで、上記の基地局側の上りリソース割当方法の前記実現実施例は、いずれも該上りリソース割当装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。

【0209】

本開示の実施例は、（端末に応用される）上りリソース割当装置を更に提供し、図１０に示すように、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する第２決定モジュール１０１を含む。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。

【0210】

本開示の実施例に係る前記上りリソース割当装置は、競合に基づくランダムアクセスＣＢＲＡプロセスにおけるメッセージ３のリソース割当情報を決定する。ここで、前記リソース割当情報は、端末によって所定規則に基づいて決定されるか、又は基地局によって設定されて通知される。所定規則に基づいてリソース割当情報が決定される場合、前記基地局と前記端末に用いられる所定規則は、同じである。よって、明示的シグナリング方式又はプロトコルで予め定義される方式で、ＣＢＲＡプロセスにおけるｍｓｇ３のリソース割当について端末側と基地局側で理解が同じであることを保証し、ｍｓｇ３の送信及び受信に誤りが生じる問題を回避することができる。

【0211】

本開示の実施例において、第２決定モジュール１０１について、以下の４種類の具体例（上記第１決定モジュール９１の４種類の例に対応する）を提供するが、これらに限定されない。

【0212】

例１：前記第２決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内で、ランダムアクセス応答ＲＡＲに運ばれる上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて前記メッセージ３を伝送する第４処理サブモジュールを含む。

【0213】

例２：前記第２決定モジュールは、初期上り帯域幅部分ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと活性化帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＢＷＰの設定及び物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの設定に基づいて、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又はＢＷＰを決定する第２決定サブモジュールを含む。

【0214】

ここで、前記第２決定サブモジュールは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なり、且つ端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、前記基地局から送信された上りスケジューリンググラントＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、ｉｎｉｔｉａｌＢＷＰ内で対応する前記メッセージ３を送信する第３処理ユニットを含む。具体的には、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含む。

【0215】

更に、前記第２決定サブモジュールは、基地局から端末に対して、活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に設定した物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースと、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ内に設定したＰＲＡＣＨリソースとは完全に重なるのではない場合、及び／又は、端末が、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰ上に設定されたｐｒｅａｍｂｌｅ群に属さないプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを前記ＰＲＡＣＨリソース上で送信する場合、基地局から送信されたＵＬｇｒａｎｔ情報に基づいて、所定のＢＷＰに従って前記メッセージ３を送信する第４処理ユニットを更に含む。ここで、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰの最小物理リソースブロックインデックスＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、且つｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、端末がｐｒｅａｍｂｌｅを送信するＰＲＡＣＨリソースの最小ＰＲＢｉｎｄｅｘから始まり、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰである。又は、前記所定のＢＷＰは、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示される特定ＰＲＢｉｎｄｅｘを起点として、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰと同じ大きさのＢＷＰであり、又は、前記メッセージ３の基地局によるスケジューリング及び前記メッセージ３の端末による送信のためにＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって指示されるＵＬＢＷＰである。前記ＢＷＰは、ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に完全に含まれる。具体的には、基地局から端末に対して設定したａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰは、ｉｎｉｔｉａｌＵＬＢＷＰの全体を含むのではない。

【0216】

例３：前記第２決定モジュールは、前記メッセージ３のスケジューリング及び送信が存在する周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰを、無線リソース制御シグナリングＲＲＣｓｉｇｎａｌｉｎｇによって決定する第５処理サブモジュールを含む。

【0217】

【0218】

具体的には、前記周波数領域範囲又はＢＷＰは、端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰに含まれる。

【0219】

例４：前記第２決定モジュールは、所定の周波数領域範囲又は帯域幅部分ＢＷＰ内で、基地局のスケジューリングに従って前記メッセージ３を送信する第６処理サブモジュールを含む。ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの大きさは、明示的シグナリングによって通知されるか、又はプロトコルで予め定義される方式で決められ、及び／又は、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰの開始リソースブロックインデックスＲＢｉｎｄｅｘは、対応するプリアンブルｐｒｅａｍｂｌｅを送信する物理ランダムアクセスチャネルＰＲＡＣＨリソースの最小ＲＢ番号と同一であり、ここで、前記所定の周波数領域範囲又はＢＷＰは、完全に端末の活性化上り帯域幅部分ａｃｔｉｖｅＵＬＢＷＰ内に位置する。

【0220】

【0221】

【0222】

ここで、上記の端末側の上りリソース割当方法を実現する実施例は、いずれも該上りリソース割当装置の実施例に適用し、同一の技術効果を奏することもできる。

【0223】

なお、この明細書に記載の多くの機能的部材は、その実現方式の独立性を強調するために、モジュール／サブモジュールと称される。

【0224】

本開示の実施例において、モジュール／サブモジュールは、各種類のタイプのプロセッサによって実行されるよう、ソフトウェアによって実現される。たとえば、１つの標識される実行可能なコードモジュールは、コンピュータ指令の１つ又は複数の物理又は論理ブロックを含み、たとえば、対象、プロセス又は関数として構築される。それにかかわらず、標識されるモジュールの実行可能なコードは、物理的に一緒に位置する必要がなく、異なるビットに記憶される異なる指令を含み、これらの指令が論理的に結合すると、モジュールを設定して当該モジュールの所定の目的を実現する。

【0225】

実際に、実行可能なコードモジュールは、１つ又は複数の指令であり、異なるコードセグメント、異なるプログラムに位置してもよく、複数の記憶機器を跨いで位置してもよい。同様に、オペレーティングデータは、モジュール内で識別可能であり、あらゆる適切な形式で実現可能であり、あらゆる適切なタイプのデータ構造に組織されることもできる。前記オペレーティングデータは、単一のデータセットとして収集され、又は異なる位置に分布し（異なる記憶機器にあることを含む）、少なくとも一部が電子信号のみとしてシステム又はネットワークに存在する。

【0226】

モジュールがソフトウェアによって実現可能である場合、関連技術でハードウェア工程のレベルを考慮し、ソフトウェアで実現可能なモジュールは、コストを考慮しない場合、当業者が対応するハードウェア回路を構築して対応な機能を実現することができる。すなわち、本開示のソフトウェアにより実現されるモジュールがハードウェア回路で実現できる。前記ハードウェア回路は、通常のＶＬＳＬ（ＶｅｒｙＬａｒｇｅＳｃａｌｅＩｎｔｅｇｒａｔｉｏｎ）回路、ゲートアレイ、又は、論理チップやトランジスタといった関連技術の半導体やほかの分離素子を含む。モジュールは、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイロジック、プログラマブルロジックデバイスなどのプログラマブルハードウェアデバイスで実現可能である。

【0227】

以上記載されたのは、本開示の選択可能な実施形態である。当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。

【図1】