(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】検証コードに基づく検証処理方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 21/30 20130101AFI20221104BHJP
【FI】
G06F21/30
(21)【出願番号】P 2018546438
(86)(22)【出願日】2017-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2017074319
(87)【国際公開番号】W WO2017148315
(87)【国際公開日】2017-09-08
【審査請求日】2020-02-04
【審判番号】
【審判請求日】2022-01-31
(31)【優先権主張番号】201610125755.3
(32)【優先日】2016-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510330264
【氏名又は名称】アリババ・グループ・ホールディング・リミテッド
【氏名又は名称原語表記】ALIBABA GROUP HOLDING LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー ジーグオ
(72)【発明者】
【氏名】シェン ジュンリー
【合議体】
【審判長】篠原 功一
【審判官】児玉 崇晶
【審判官】須田 勝巳
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-175988(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F21/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
検証コードに基づく検証処理方法であって、
サーバによって、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得することと、
前記サーバによって、前記検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、
前記検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザの認識可能な前景画像を生成することと、
被写界深度に従って、前記3次元画像におけるコンテンツの異なる濃度にある前記背景画像及び前記前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置することと、
前記ユーザの眼の焦点が前記3次元画像の後方または前記3次元画像の前方の指定された視覚的焦点位置に向けられるときにのみ
、前記ユーザに見られる、
前記ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツを前記3次元画像に埋め込むことと、
を含む、前記生成することと、
前記サーバによって、前記3次元画像を表示用の前記検証コードとしてクライアント端末に送信することと、
前記サーバが、前記3次元画像を前記検証コードとして前記クライアント端末に送信するとき、前記サーバによって、前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するように前記ユーザにプロンプトするための前記指定された視覚的焦点位置を、前記クライアント端末に送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記検証コードパラメータに従って、前記背景画像及び前記ユーザの認識可能な前景画像を前記生成することが、
前記サーバによって、1つまたは複数の検証コードパラメータを、前記検証コードを生成するために必要な取得された前記検証コードパラメータから、前記背景画像及び前記前景画像を生成するための検証コードパラメータとしてランダムに選択することと、
ランダムに選択された前記検証コードパラメータに従って、前記背景画像及び前記前景画像を生成することと、を含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項3】
前記検証コードパラメータが、以下のパラメータ、
テキスト、
画像、
前記テキストまたは前記画像の歪みパラメータ、
前記テキストまたは前記画像の位置、及び
前記テキストまたは画像の色のうちの1つまたは複数を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユーザが前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するための前記指定された視覚的焦点位置を識別するために、前記プロンプトを前記クライアント端末に前記送信することが、
前記サーバによって、前記指定された視覚的焦点位置を示すための指示情報を前記3次元画像に挿入することと、
前記サーバによって、前記指示情報を前記クライアント端末に送信することと、を含む、請求項1~
3のいずれかに記載の方法。
【請求項5】
前記検証コードを生成するために必要な前記検証コードパラメータを前記取得することの前に、前記方法が、
前記サーバによって、前記クライアント端末の検証コード取得要求を受信することをさらに含む、請求項1~
3のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
サーバに適用される、検証コードに基づく検証処理装置であって、
検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、前記検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成
するように構成される処理モジュールであって、前記検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザの認識可能な前景画像を生成し、被写界深度に従って、前記3次元画像におけるコンテンツの異なる濃度にある前記背景画像及び前記前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置し、前記ユーザの眼の焦点が前記3次元画像の後方または前記3次元画像の前方の指定された視覚的焦点位置に向けられるときにのみ、前記ユーザに見られる、前記ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツを前記3次元画像に埋め込むように構成される処理モジュールと、
前記3次元画像を表示用の前記検証コードとしてクライアント端末に送信するように構成される、通信モジュールと、を備え、
前記通信モジュールが、前記処理モジュールの指示に応答して、前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するように前記ユーザにプロンプトするための前記指定された視覚的焦点位置を、前記クライアント端末に送信するようにさらに構成される、
装置。
【請求項7】
前記処理モジュールが、前記背景画像及び前記前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、1つまたは複数の検証コードパラメータを、前記検証コードを生成するために必要な取得された前記検証コードパラメータからランダムに選択し、ランダムに選択された前記検証コードパラメータに従って、前記背景画像及び前記前景画像を生成するようにさらに構成される、請求項
6に記載の装置。
【請求項8】
検証コードに基づく検証処理方法であって、
クライアント端末によって、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得することと、
前記クライアント端末によって、前記検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、
前記検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザの認識可能な前景画像を生成することと、
被写界深度に従って、前記3次元画像におけるコンテンツの異なる濃度にある前記背景画像及び前記前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置することと、
前記ユーザの眼の焦点が前記3次元画像の後方または前記3次元画像の前方の指定された視覚的焦点位置に向けられるときにのみ
、前記ユーザに見られる、
前記ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツを前記3次元画像に埋め込むことと、
を含む、前記生成することと、
前記クライアント端末によって、前記3次元画像を前記検証コードとして表示することと、
前記クライアント端末が、前記3次元画像を前記検証コードとして表示するとき、前記クライアント端末によって、前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するように前記ユーザにプロンプトするための前記指定された視覚的焦点位置を表示することと、
を含む、方法。
【請求項9】
前記検証コードを生成するために必要な前記検証コードパラメータを前記取得することが、
前記クライアント端末によって、前記検証コードパラメータを前記クライアント端末からローカルに、及び/またはサーバから取得することを含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項10】
前記検証コードパラメータに従って、前記背景画像及び前記ユーザの認識可能な前景画像を前記生成することが、
前記クライアント端末によって、前記背景画像及び前記前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、1つまたは複数の検証コードパラメータを、前記検証コードを生成するために必要な取得された前記検証コードパラメータからランダムに選択することと、
前記クライアント端末によって、ランダムに選択された前記検証コードパラメータに従って、前記背景画像及び前記前景画像を生成することと、を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項11】
前記検証コードパラメータが、以下のパラメータ、
テキスト、
画像、
前記テキストまたは前記画像の歪みパラメータ、
前記テキストまたは前記画像の位置、及び
前記テキストまたは画像の色のうちの1つまたは複数を含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項12】
前記ユーザが前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するための前記指定された視覚的焦点位置を識別するために、前記プロンプトを前記表示することが、
前記指定された視覚的焦点位置を示すための指示情報を前記3次元画像に挿入することと、
前記指示情報を表示することと、を含む、請求項
8~1
1のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記3次元画像を前記検証コードとして前記表示することの後で、前記方法が、
前記クライアント端末によって、ユーザによる受信済み検証コード入力を前記3次元画像に従って受信することと、
前記受信済み入力検証コードを検証することと、
前記受信済み入力検証コードが、前記3次元画像内の前記認識可能コンテンツと一致すると判断することに応じて、検証を通過させることと、をさらに含む、請求項
8に記載の方法。
【請求項14】
クライアント端末に適用される、検証コードに基づく検証処理装置であって、
検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、前記検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成
するように構成される処理モジュールであって、前記検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザの認識可能な前景画像を生成し、被写界深度に従って、前記3次元画像におけるコンテンツの異なる濃度にある前記背景画像及び前記前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置し、前記ユーザの眼の焦点が前記3次元画像の後方または前記3次元画像の前方の指定された視覚的焦点位置に向けられるときにのみ、前記ユーザに見られる、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツを前記3次元画像に埋め込むように構成される処理モジュールと、
前記3次元画像を検証コードとして表示するように構成される表示モジュールと、を備え、
前記表示モジュールが、前記3次元画像を前記検証コードとして表示するときに、前記3次元画像から前記認識可能コンテンツを認識するように前記ユーザにプロンプトするための前記指定された視覚的焦点位置を表示するように構成される、
装置。
【請求項15】
前記処理モジュールが、前記検証コードパラメータを前記クライアント端末からローカルに、及び/またはサーバから取得するように構成される、請求項1
4に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークセキュリティの分野に関し、より詳細には、検証コードに基づく検証処理方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
既存の画像検証コードまたはCAPTCHAは、コピーライティング検証コード、テキストプロンプトに基づく複数画像の選択、テキストプロンプトに基づいて画像内の特定色要素の位置をクリックすることなどの形態に分類される。一方、グラフィック検証コードは、光学式文字認識(OCR)技術を使用することによって自動的に容易に認識され得る。さらに、前述の3つの解決策では、検証コードから画像を生成することは規則性が高く、コンテンツまたはテンプレートは、多様性を欠く。検証コードは、テキストプロンプトを傍受すること、または画像逆コンパイルコード分析に基づいて差異を求めることによって解読され得る。さらに、検証コードを認識するための複数の画像アルゴリズム解決策が、既に存在する。したがって、グラフィック検証コードは、比較的低いセキュリティ係数を有し、ユーザエクスペリエンスが不十分である。
【発明の概要】
【0003】
本発明の例としての実施形態の態様によれば、検証コードに基づく検証処理方法が提供され、サーバが、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、サーバが、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成し、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれ、サーバが、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信することを含む。
【0004】
本発明の例としての実施形態の別の態様によれば、検証コードに基づく検証処理装置がさらに提供される。装置は、サーバに適用され、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成するように構成され、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが3次元画像に埋め込まれる、処理モジュールと、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信するように構成される、通信モジュールと、を含む。
【0005】
本発明の例としての実施形態の別の態様によれば、別の検証コードに基づく検証処理方法がさらに提供され、クライアント端末が、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、クライアント端末が、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成し、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれ、クライアント端末が、3次元画像を検証コードとして表示することを含む。
【0006】
本発明の例としての実施形態のさらに別の態様によれば、検証コードに基づく検証処理装置がさらに提供される。装置は、クライアント端末に適用され、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成するように構成され、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが3次元画像に埋め込まれる、処理モジュールと、3次元画像を検証コードとして表示するように構成される表示モジュールと、を含む。
【0007】
本発明の例としての実施形態は、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信し、したがって、検証コード認識の困難性を高め、かつ検証コード検証のセキュリティを向上させ、よって、既存のグラフィック検証コードのセキュリティが低い技術的問題を解決する、技術的手段を用いる。
【0008】
ここで説明される添付図面は、本発明についてのさらなる理解をもたらすために使用され、本出願の一部を構成する。本発明の概略的な例としての実施形態及びその説明は、本発明を説明するために使用され、本発明に対する不適当な限定を構成するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本発明の例としての実施形態による、検証コードに基づく検証処理方法のコンピュータ端末のハードウェア構造ブロック図である。
【
図2】本発明の例としての実施形態による、任意選択の検証コードに基づく検証処理方法の概略フローチャートである。
【
図3】本発明の例としての実施形態による、任意選択の検証コード生成原理の概略図である。
【
図4】本発明の例としての実施形態による、任意選択の3次元検証コードの概略図である。
【
図5】本発明の例としての実施形態による、ブラウザ/サーバアーキテクチャに基づく任意選択の検証コード検証プロセスの概略図である。
【
図6】本発明の例としての実施形態による、任意選択の検証コードに基づく検証処理装置の概略構造図である。
【
図7】本発明の例としての実施形態による、別の任意選択の検証コードに基づく検証処理方法の概略フローチャートである。
【
図8】本発明の例としての実施形態による、別の任意選択の検証コードに基づく検証処理装置の概略ブロック図である。
【
図9】本発明の例としての実施形態による、コンピュータ端末の概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者が本発明の解決策をさらに理解することを可能にするために、本発明の例としての実施形態における技術的解決策が、本発明の例としての実施形態において添付図面を参照して以下で明確かつ十分に説明される。例としての実施形態は、本発明の例としての実施形態の全てではなくいくらかを単に説明した。本発明の例としての実施形態に基づいて、当業者により創造的努力なしに得られる全ての他の例としての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るべきである。
【0011】
本発明の明細書、特許請求の範囲、及び添付図面における「第1の」及び「第2の」などの用語は、単に類似の対象物を区別するために使用され、必ずしも特定のシーケンスまたは順序を説明するために使用されるわけではないことに、さらに留意すべきである。このやり方で使用されるデータは、適当な場合において交換されてもよく、それによって、ここで説明される本発明の例としての実施形態が、ここに図示され、または説明されるシーケンスとは異なるシーケンスで実施されてもよいと理解されるべきである。さらに、「含む」及び「有する」という用語、ならびにそれらの他の変化形は、非排他的包含を含むように意図され、それによって、一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、またはデバイスが、明確に列挙されたステップまたはユニットを含むだけでなく、明確に列挙されていない他のステップもしくはユニット、またはプロセス、方法、製品、もしくはデバイスに固有の他のステップもしくはユニットも含んでもよい。
【0012】
本発明の例としての実施形態の理解を容易にするために、本発明の例としての実施形態において使用される技術用語は、以下のように説明される。
【0013】
被写界深度は、3次元画像の深度をいい、即ち、その鮮明な画像がカメラレンズまたは他の撮像素子の正面において取得され得る、撮影される対象物の測定済み前後距離範囲をいう。言い換えると、焦点を合わせた後、鮮明な画像が、焦点の前方及び後方の位置において形成されることがあり、焦点の前方の位置から焦点の後方の位置までのこの距離範囲が、被写界深度と呼ばれる。
【0014】
レベルは、3次元画像のコンテンツの濃度をいう。異なるレベルにある画像は異なる焦点位置に位置する。観察者は、自分の眼の焦点が対応する位置に向けられるときにのみ、特定のレベルにある画像が見える。
【0015】
例としての実施形態1
本発明の例としての実施形態によれば、検証コードに基づく検証処理方法の例としての実施形態が、さらに提供される。添付図面内のフローチャートに示されるステップは、コンピュータ実行可能命令のセットなどのコンピュータシステムにおいて実行され得ることに留意すべきである。さらに、ロジックシーケンスがフローチャートに示されるが、いくつかの場合において、図示され、または説明されるステップが、ここに示されるものとは異なるシーケンスで実行されてもよい。
【0016】
本出願の例としての実施形態1において提供される方法の例としての実施形態は、モバイル端末、コンピュータ端末、または類似の演算ユニットにおいて実行され得る。例えば、方法は、コンピュータ端末上で動作される。
図1は、本発明の例としての実施形態による、検証コードに基づく検証処理方法のコンピュータ端末のハードウェア構造ブロック図である。
図1に示されるように、コンピュータ端末10は、1つまたは複数の(図面には1つだけが示される)プロセッサ102(プロセッサ102は、マイクロプロセッサMCU、プログラム可能論理デバイスFPGA、または他の処理装置を含み得るが、これらに限定されない)と、データを記憶するように構成されるメモリ104と、通信機能用に構成される伝送モジュール106と、を含み得る。当業者は、
図1に示される構造が単なる実施例であり、それは、前述の電子装置の構造を限定するものではないと理解し得る。例えば、コンピュータ端末10は、
図1に示されるものよりも多くの、もしくは少ないコンポーネントをさらに含んでもよく、または
図1に示されるものとは異なる構成を有する。
【0017】
メモリ104は、ソフトウェアプログラム、及びアプリケーションソフトウェアのモジュール、例えば、本発明のこの例としての実施形態における検証コードに基づく検証処理方法に対応するプログラム命令/モジュールを記憶するように構成され得る。プロセッサ102は、メモリ104に記憶されるソフトウェアプログラム及びモジュールを動作させて、多様な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち、前述のアプリケーションプログラムの脆弱性検出方法を実施し得る。メモリ104は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、1つまたは複数の磁気記憶装置、フラッシュメモリ、または他の不揮発性ソリッドステートメモリなどの不揮発性メモリをさらに含んでもよい。いくつかの実施例では、メモリ104は、プロセッサ102に対してリモートに配置されるメモリをさらに含んでもよい。リモートメモリは、コンピュータ端末10とネットワークを通して接続されてもよい。ネットワークの実施例は、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びそれらの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0018】
伝送装置106は、ネットワークを通してデータを受信または送信するように構成される。ネットワークの特定の実施例は、コンピュータ端末10の通信プロバイダによって提供されるワイヤレスネットワークを含んでもよい。実施例において、伝送装置106は、ネットワークインタフェースコントローラ(NIC)を含み、ネットワークインタフェースコントローラ(NIC)は、他のネットワークデバイスに基地局を通して接続されてもよく、したがって、インターネットと通信することが可能である。実施例において、伝送装置106は、無線周波数(RF)モジュールであってもよく、無線周波数(RF)モジュールは、インターネットとワイヤレス方式で通信するように構成される。
【0019】
前述の動作環境において、本出願は、
図2に示されるような検証コードに基づく検証処理方法を提供する。
図2は、本発明の例としての実施形態による、任意選択の検証コードに基づく検証処理方法の概略フローチャートである。
図2に示されるように、方法は、ステップS202~S206を含む。
【0020】
ステップS202。サーバが、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得する。
【0021】
任意選択で、ステップS202における「取得」は、サードパーティデバイスからの取得またはローカル取得(例えば、ステップがサーバによって実行されるとき、検証コードパラメータが、サーバに予め記憶されたパラメータから取得され得る)として具現化されてもよい。
【0022】
検証コードパラメータは、以下のもの、テキスト、画像、及びテキストまたは画像の歪みパラメータ、位置または色のうちの1つまたは複数を含み得るが、これらに限定されない。
【0023】
任意選択で、ステップS202における検証コードパラメータは、予め取得されてもよく、またはトリガ時にリアルタイムで取得されてもよい。トリガ時のリアルタイム取得は、以下の実施プロセス、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータが取得される前にクライアント端末の検証コード取得要求を受信することであって、要求がステップS202の実行をトリガするために使用され得る、受信することとして表されてもよいが、これに限定されない。
【0024】
ステップS204。サーバは、検証コードパラメータを3次元モデルに対する入力として使用して3次元画像を生成し、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる(即ち、観察者の眼の焦点が指定された視覚的焦点位置に向けられるときにのみ観察者に見えるコンテンツ、または観察者が3次元画像を特定角度で観察するときにのみ観察者に見えるコンテンツ)。3次元画像内の認識可能コンテンツは、指定された視覚的焦点位置に対応するコンテンツである。したがって、観察者は、観察者が指定された視覚的焦点位置から観察するときにのみ、認識可能コンテンツを認識してもよく、したがって、検証コード認識プロセスのセキュリティが強化される。
【0025】
任意選択で、このステップにおいて言及される3次元モデルは、3D MAXモデルなどの、従来技術における3次元画像を生成可能な任意のモデルであってもよい。しかしながら、3次元モデルは、3D MAXモデルに限定されない。
【0026】
一般的に言って、このステップにおける3次元画像の生成は、人の2つの眼の間の視覚的差異及び光学反射原理を使用することによって、人が平面において3次元画像を直接見ることを可能にすることを意味する。画像内の物体は、画像から突出され、または画像内に隠れてもよく、これは、主に、光影コントラスト、実仮想コントラスト、及び明陰コントラストに基づいて具現化される。観察者は、画像内の物体を、特定の角度で、または専用のデバイスを使用して観察し得る。原理は、観察者が、3次元画像を画像の後方(離れた位置)または前方(近くの位置)に視界の焦点を合わせることによって、3次元画像を観察し得るということである。視覚的焦点位置を変更する目的は、3次元画像上で隣接する2つの繰り返し画像を、それらが互いに重なり合う「ように見せる」ため、及び重なり合った画像間の差異を使用することによって、立体感を作り出すためである。具体的には、3次元画像の生成は、以下の処理プロセスを通して実施され得るが、これに限定されない。
【0027】
(1)背景画像及びユーザ認識可能な前景画像は、検証コードパラメータに従って生成される。
【0028】
前景画像は、観察者によって3次元画像から認識され得る3次元グラフである。画像の前景(テンプレートともいわれる)の多様な部分が、異なるグレースケールを有するため、観察者は、平面画像から3次元画像が見える。また、人間の眼が、これらの微妙なグレースケールの差異をとらえるとき、対応する3次元グラフが、脳内でシミュレートされ得る。画像内においてグレースケールがより小さい(テンプレート内においてより白い)位置は、観察者に対してより近く見え、画像内においてグレースケールがより大きい(テンプレート内においてより暗い)位置は、観察者からより遠く離れて見える。
【0029】
背景画像は、観察者によって見られる錯視画像、即ち、平面画像それ自体をいう。原則として、より強い錯視効果を有する背景画像が選択されるべきである。規則的な画像(例えば、葉、円、及びブロックなどの繰り返し画像)は、3次元画像を観察するときに観察者が平面画像に多くの注意を払い、したがって3次元画像内に隠されたグレースケール情報(即ち、認識可能コンテンツ)を無視することを防止するために避けられるべきである。
【0030】
(2)異なるレベルにある背景画像及び前景画像が、3次元画像を生成するようにプリセット被写界深度に従って異なる視覚的焦点位置に配置される。即ち、画像合成は、2次元画像を生成するための「被写界深度」及び「レベル」に基づいて実行される。3次元画像を観察することを困難にするのを回避するために、被写界深度は、過剰に大きな値に設定されるべきではない。レベルは、3次元画像におけるコンテンツの濃度をいう。異なるレベルにある画像は異なる焦点位置に位置する。観察者は、自分の眼の焦点が対応する位置に向けられるときにのみ、特定のレベルにある画像が見える。よって、レベルは、複数レベルの画像を作り出すために合理的に調整されてもよく、したがって、困難性が高まる。
【0031】
任意選択で、検証コードを解読することの困難性を高めるために、1つまたは複数の検証コードパラメータが、背景画像及び前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、検証コードを生成するために必要な取得された検証コードパラメータからランダムに選択されてもよい。背景画像及び前景画像は、ランダムに選択された検証コードパラメータに従って生成される。このようにして、位置、方向、コンテンツ、及び表色系などの検証コードパラメータが、検証コード合成中にランダムに生成され、したがって、検証コード生成の困難性が高まり、画像検証コードの繰り返し率が低下する。さらに、検証コード生成規則は、検証コードの画像が逆コンパイルされるときに発見できない。
【0032】
理解を容易にするために、検証コード生成のプロセスが、実施例として
図3に示される原理を使用して以下で詳細に説明される。
図3は、本発明の例としての実施形態による、任意選択の検証コード生成原理の概略図である。
図3に示されるように、ランダム検証コード生成において使用するための錯視画像生成ライブラリが、エッジフュージョン、ラミネーション、及びデフォーメーションなどの規則方法に基づいて開発される。テキスト領域は、錯視画像生成ライブラリ内の錯視画像に挿入されてもよく、それによって、検証コードのテキスト位置が、検証コードの繰り返しの組み合わせの確率が低下するようにシフトされ、歪められ得る。即ち、画像及びテキストなどは、
図3における画像歪み空間座標系を使用して歪められる。指定された検証テキストが、以下の、テキスト(漢字、英字、及び数字)、フォントサイズ、及びテキストとフォントサイズの組み合わせからランダムに選択され、したがって、検証コピーライティング及びユーザの任意選択モードの組み合わせの可能性(例えば、漢字、漢字及び英字、数字、英字+数字、漢字+数字、ならびに漢字+英字+数字)が増加する。もちろん、テキストの形状もまた、歪められてもよい。錯視画像の変化の多様性を実現し、クライアント端末上における検証コードの繰り返し確率を低下させ、ユーザに対し検証コードをより認識可能にするために、検証コード画像及びコピーライティングのためのユーザ認識可能な表色系ライブラリが、機械解読の困難性をさらに高めるように確立され得る。
【0033】
ステップS206。サーバが、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信する。このステップの送信プロセスは、従来技術における通信プロセスを使用することによって実施され得る。しかしながら、この場合に送信される検証コードは、3次元画像である。したがって、クライアント端末側の観察者(即ち、ユーザ)が有効な情報(即ち、認識可能コンテンツ)を素早く読み取ることを容易にするために、3次元画像が、検証コードとしてクライアント端末に送信されるとき、認識可能コンテンツを3次元画像から認識するようにユーザにプロンプトするための指定された視覚的焦点位置もまた、クライアント端末に送信されてもよく、それによって、観察者は、視覚的焦点位置を素早く発見し、したがって、検証コードの認識効率が向上し、ユーザエクスペリエンスがさらに向上する。
【0034】
任意選択で、指定された視覚的焦点位置及び検証コードが、2つの独立したプロセスとして別々に送信されてもよく、または同時に送信されてもよい。例えば、指定された視覚的焦点位置及び検証コードが同時に送信される場合、指定された視覚的焦点位置を指示するための指示情報が、3次元画像に挿入され、クライアント端末に送信されてもよい。
【0035】
図4は、本発明の例としての実施形態による、任意選択の3次元検証コードの概略図である。
図4に示すように、前述の原理に基づいて生成される3次元コードについて、
図4の左の写真は、端末が観察者(即ち、ユーザ)の視角に対して特定の角度(45度など)にあるときにのみ、見られることがある。他の角度では、検証コード内の文字は、
図4の右の写真に示されるように、ぼやけている。
【0036】
図5は、本発明の例としての実施形態による、ブラウザ/サーバアーキテクチャに基づく任意選択の検証コード検証プロセスの概略フローチャートである。
図5に示されるように、サーバは、ブラウザを通して、ユーザによってブラウザを通してサーバに送信される検証コード取得要求を受信し、ユーザが見るためのブラウザに検証コードをフィードバックする。
【0037】
ユーザは、検証コードに対する以下の分析及び認識動作、観察用の位置を見つけること、ビュー角度を変更すること、及びコンテンツを読み取ることを実行した後で、データを提出する(即ち、ユーザは、ブラウザにおいて認識済みの検証コピーライティングを入力し、それをサーバに提出する)。
【0038】
サーバ端末は、ユーザアクセス特性(UA、認識時間、及びアクセス数など)ならびに提出された検証コピーライティングに従って、ユーザのセキュリティを判断し、ユーザ動作フィードバックを実行するためにブラウザに結果を返す。
【0039】
説明を容易にするために、前述の方法の例としての実施形態は、一連の動作の組み合わせとして全て説明されることに留意すべきである。一方、当業者は、あるステップが、本発明に従って、別のシーケンスで、または同時に実行され得るため、本発明の例としての実施形態が、説明される動作のシーケンスに限定されないと理解すべきである。さらに、当業者は、本明細書において説明される例としての実施形態全てが、好適な例としての実施形態に属し、関係する動作及びモジュールが、必ずしも本発明に不可欠ではないとも理解すべきである。
【0040】
上述の実施方式の説明を通して、当業者は、前述の例としての実施形態による方法が、ソフトウェア及び必要なハードウェアプラットフォームによって実施されてもよく、もちろんハードウェアによっても実施されてもよいと、明確に理解し得る。しかしながら、多くの場合、前者の方が良い。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的に、または先行技術に寄与する部分は、ソフトウェア製品の形態で具現化され得る。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(ROM/RAM、磁気ディスク、または光ディスクなど)に記憶され、(モバイルフォン、コンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであり得る)端末デバイスが、本発明の例としての実施形態における方法を実行することを可能にするための複数の命令を含む。
【0041】
例としての実施形態2
本発明のこの例としての実施形態によれば、前述の検証コードに基づく検証処理方法を実施するための装置が、さらに提供される。装置は、
図1に示されるコンピュータ端末上で動作してもよく、または
図1に示されるコンピュータ端末よりも多くの、もしくは少ない機能モジュールを有するコンピュータ端末上で動作してもよいが、これに限定されない。
図6に示されるように、装置は、処理モジュール60及び通信モジュール62を含む。
【0042】
処理モジュール60は、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成するように構成され、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる。任意選択で、3次元画像生成のプロセスは、以下の処理プロセス、(1)検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザ認識可能な前景画像を生成すること、及び(2)3次元画像を生成するように、プリセット被写界深度に従って、異なるレベルにある背景画像及び前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置すること、として表され得るが、これらに限定されない。
【0043】
一般的に言って、3次元画像の生成は、人の2つの眼の間の視覚的差異及び光学反射原理を使用して、人が平面において3次元画像を直接見ることを可能にすることを意味する。画像内の物体は、画像から突出され、または画像内に隠れてもよく、これは、主に、光影コントラスト、実仮想コントラスト、及び明陰コントラストに基づいて具現化される。観察者は、画像内の物体を、特定の角度で、または専用のデバイスを使用して観察し得る。原理は、観察者が、3次元画像を画像の後方(離れた位置)または前方(近くの位置)に視界の焦点を合わせることによって、3次元画像を観察し得るということである。視覚的焦点位置を変更する目的は、3次元画像上で隣接する2つの繰り返し画像を、それらが互いに重なり合う「ように見せる」ため、及び重なり合った画像間の差異を使用することによって、立体感を作り出すためである。
【0044】
任意選択で、処理モジュール60は、検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザ認識可能な前景画像を生成し、3次元画像を生成するように、プリセット被写界深度に従って、異なるレベルにある背景画像及び前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置するようにさらに構成される。
【0045】
任意選択で、処理モジュール60は、背景画像及び前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、1つまたは複数の検証コードパラメータを、検証コードを生成するために必要な取得された検証コードパラメータからランダムに選択し、ランダムに選択された検証コードパラメータに従って、背景画像及び前景画像を生成するようにさらに構成される。
【0046】
通信モジュール62は、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信するように構成される。
【0047】
任意選択で、ユーザエクスペリエンス及び検証コードの認識効率をさらに向上させるために、通信モジュール62は、クライアント端末に対して、認識可能なコンテンツを3次元画像から認識するようにユーザにプロンプトするための指定された視覚的焦点位置を送信するようにさらに構成される。任意選択で、指定された視覚的焦点位置及び検証コードが、2つの独立したプロセスとして別々に送信されてもよく、または同時に送信されてもよい。例えば、指定された視覚的焦点位置及び検証コードが同時に送信される場合、指定された視覚的焦点位置を指示するための指示情報が、3次元画像に挿入され、クライアント端末に送信されてもよい。
【0048】
この例としての実施形態におけるモジュールは、ソフトウェアまたはハードウェアの形態で具現化され得ることに留意すべきである。ハードウェア形態は、以下の形態、1)処理モジュール60が、CPUなどのプロセッサであり、通信モジュールが、ワイヤレス通信モジュール(モバイル通信モジュールなど)、または有線通信モジュールなどであるとして表され得るが、これらに限定されない。
【0049】
例としての実施形態3
例としての実施形態1及び例としての実施形態2において説明されるように、本出願のこの例としての実施形態における検証コードは、サーバ側で生成されてもよく、クライアント端末側でも生成されてもよい。具体的には、この例としての実施形態は、検証コードがクライアント端末によって生成されるシナリオにおける、検証コードに基づく検証処理方法を提供する。
図7は、本発明の例としての実施形態による、別の任意選択の検証コードに基づく検証処理方法の概略フローチャートである。
図7に示されるように、方法は、以下のステップを含む。
【0050】
ステップS702。クライアント端末が、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得する。
【0051】
任意選択で、クライアント端末は、多くの方式で検証コードパラメータを取得し得る。例えば、全ての検証コードパラメータが、クライアント端末からローカルに取得されてもよい。もちろん、全ての検証コードパラメータが、また、サーバから取得されてもよい。代替的には、検証コードパラメータのうちのいくつかが、クライアント端末から取得されてもよく、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータのうちの残りが、サーバから取得されてもよい(例えば、画像などのより大きなデータが、サーバから取得されてもよい)。
【0052】
ステップS704。クライアント端末が、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成し、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる。3次元画像内の認識可能コンテンツは、指定された視覚的焦点位置に対応するコンテンツである。したがって、観察者は、観察者が指定された視覚的焦点位置から観察するときにのみ、認識可能コンテンツを認識してもよく、したがって、検証コード認識プロセスのセキュリティが強化される。
【0053】
任意選択の例としての実施形態では、3次元画像生成のプロセスは、以下の実施態様の形態、クライアント端末によって、検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザ認識可能な前景画像を生成すること、ならびにクライアント端末によって、3次元画像を生成するように、プリセット被写界深度に従って、異なるレベルにある背景画像及び前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置することとして表され得るが、これらに限定されない。
【0054】
検証コードの逆コンパイルにおける困難性をさらに高めるために、検証コードパラメータは、検証コードを生成するプロセスにおいてランダムに選択されてもよい。具体的には、クライアント端末は、背景画像及び前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、1つまたは複数の検証コードパラメータを、検証コードを生成するために必要な取得された検証コードパラメータからランダムに選択し、ランダムに選択された検証コードパラメータに従って、背景画像及び前景画像を生成する。
【0055】
ステップS706。クライアント端末が、3次元画像を検証コードとして表示する。
【0056】
任意選択で、検証コードパラメータは、以下のパラメータ、テキスト、画像、及びテキストまたは画像の歪みパラメータ、位置または色のうちの1つまたは複数を含み得るが、これらに限定されない。
【0057】
検証コードの認識効率をさらに向上させ、ユーザエクスペリエンスを強化するために、3次元画像を検証コードとして表示するときに、クライアント端末は、認識可能なコンテンツを3次元画像から認識するようにユーザにプロンプトするための指定された視覚的焦点位置を表示する。このようにして、観察者(ユーザ)は、3次元画像内の認識可能なコンテンツを素早く認識してもよい。
【0058】
指定された視覚的焦点位置が、多くの方式で表示され得る。例えば、指定された視覚的焦点位置は、静止画像または動的画像を使用して表示されてもよい。指定された視覚的焦点位置及び3次元画像が、別々に表示されてもよく、または、指定された視覚的焦点位置を指示するための指示情報が、表示用の3次元画像に挿入されてもよい。
【0059】
この例としての実施形態において提供される解決策では、クライアント端末が、検証コードをローカルに生成する。したがって、クライアント端末が、検証コードをローカルに検証し得る。即ち、クライアント端末が、3次元画像を検証コードとして表示した後、クライアント端末は、3次元画像に従ってユーザにより生成される検証コードを受信し、検証コードを検証する。検証は、入力検証コードが、3次元画像内の認識可能コンテンツと一致するときに成功する。もちろん、前述の検証プロセスは、サーバによっても実行され得る。この場合、クライアント端末は、3次元画像内の認識可能コンテンツをサーバに予め送信してもよく、次いで、検証を実行するために、ユーザ入力コンテンツをサーバに送信する。
【0060】
この例としての実施形態の任意選択の実施態様の解決策について、例としての実施形態1及び例としての実施形態2における関連する解決策に対して参照が行われ得る。ここでは、詳細について説明しない。
【0061】
例としての実施形態4
本発明のこの例としての実施形態によれば、前述の検証コードに基づく検証処理方法を実施するための装置が、さらに提供される。装置は、クライアント端末に適用されてもよく、または
図1に示されるコンピュータ端末上で動作してもよく、または
図1に示されるコンピュータ端末よりも多くの、もしくは少ない機能モジュールを有するコンピュータ端末上で動作してもよいが、これに限定されない。
図8に示されるように、装置は、処理モジュール80及び通信モジュール82を含む。
【0062】
処理モジュール80は、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得し、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成するように構成され、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる。
【0063】
任意選択で、処理モジュール80が、検証コードパラメータをクライアント端末からローカルに、及び/またはサーバから取得するように構成される。
【0064】
任意選択の例としての実施形態では、処理モジュール80は、以下の方式、検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザ認識可能な前景画像を生成し、3次元画像を生成するように、プリセット被写界深度に従って、異なるレベルにある背景画像及び前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置することで、3次元画像を生成するように構成される。背景画像及び前景画像が、異なる視覚的焦点位置に配置されるため、観察者が、指定された視覚的焦点位置を除く他の視覚的焦点位置において観察するときには、ぼやけた画像(即ち、認識不可能なコンテンツ)が生じる。
【0065】
表示モジュール82は、処理モジュール80に接続され、3次元画像を検証コードとして表示するように構成される。
【0066】
任意選択で、表示モジュール82は、3次元画像を検証コードとして表示するときに、3次元画像から認識可能コンテンツを認識するようにユーザにプロンプトするための指定された視覚的焦点位置を表示するようにさらに構成される。このようにして、観察者は、3次元画像内の認識可能なコンテンツを素早く認識することができ、したがって、ユーザエクスペリエンスが向上する。
【0067】
前述の処理モジュールは、ソフトウェア(例えば、表示モジュール82は、端末上のディスプレイインタフェースである)、またはハードウェアによって実施されてもよいことに留意すべきである。ハードウェアによって実施されるとき、処理モジュールは、以下の方式、処理モジュール80が、CPUなどのプロセッサであり、表示モジュール82が、ディスプレイなどであり得る方式で実施されてもよいが、これに限定されない。
【0068】
例としての実施形態5
本発明のこの例としての実施形態は、コンピュータ端末を提供し得る。コンピュータ端末は、コンピュータ端末群内の任意のコンピュータ端末デバイスであってもよい。任意選択で、この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、また、モバイル端末などの端末デバイスと置き換えられてもよい。
【0069】
任意選択で、この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、コンピュータネットワーク内に位置する複数のネットワークデバイスのうちの少なくとも1つのネットワークデバイスであってもよい。
【0070】
この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、検証コードに基づく検証処理方法における以下のステップ、サーバが検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得することと、サーバが、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる、生成することと、サーバが、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信することと、のプログラムコードを実行し得る。
【0071】
任意選択で、
図9は、本発明の例としての実施形態による、コンピュータ端末の概略ブロック図である。
図9に示されるように、コンピュータ端末Aは、1つまたは複数の(図面には1つだけが示される)プロセッサ91、メモリ93、及びウェブサーバに接続された伝送装置95を含み得る。
【0072】
プロセッサ91は、以下のステップ、複数の検証コード生成規則を複数次元の検証コード生成規則からランダムに選択することであって、複数次元の検証コード生成規則が、異なる次元の検証コード生成規則により形成される、選択することと、ランダムに選択された複数の検証コード生成規則を組み合わせて、組み合された規則を取得することと、組み合された規則に従って最終的な検証コードを生成することと、検証コードを表示するために、伝送装置95を通して端末に検証コードを送信することと、を実行するように、メモリ93に記憶されている情報及びアプリケーションプログラムを、伝送装置を通して呼び出し得る。
【0073】
任意選択で、プロセッサ91は、以下のステップ、検証コードパラメータに従って、背景画像及びユーザ認識可能な前景画像を生成すること、ならびに3次元画像を生成するように、プリセット被写界深度に従って、異なるレベルにある背景画像及び前景画像を異なる視覚的焦点位置に配置することのプログラムコードをさらに実行してもよい。
【0074】
任意選択で、プロセッサ91は、以下のステップ、背景画像及び前景画像を生成するための検証コードパラメータとして供給するために、1つまたは複数の検証コードパラメータを、検証コードを生成するために必要な取得された検証コードパラメータからランダムに選択すること、ならびにランダムに選択された検証コードパラメータに従って、背景画像及び前景画像を生成することのプログラムコードをさらに実行してもよい。
【0075】
任意選択で、プロセッサ91は、以下のステップ、3次元画像から認識可能コンテンツを認識するようにユーザにプロンプトするための指定された視覚的焦点位置を、クライアント端末に伝送装置95を通して送信することのプログラムコードをさらに実行してもよい。
【0076】
任意選択で、プロセッサ91は、以下のステップ、指定された視覚的焦点位置を示すための指示情報を3次元画像に挿入すること、及び伝送装置95を通して3次元画像をクライアント端末に送信することのプログラムコードをさらに実行してもよい。
【0077】
当業者は、
図9に示される構造が単なる実施例であると理解し得る。コンピュータ端末は、また、スマートフォン(Androidフォン、iOSフォンなど)、タブレットコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(MID)、またはPADなどの端末デバイスであってもよい。
図9は、前述の電子装置の構造を限定するものではない。例えば、コンピュータ端末Aは、
図9に示されるものよりも多くの、もしくは少ないコンポーネント(ネットワークインタフェース、ディスプレイ装置など)をさらに含んでもよく、または
図9に示されるものとは異なる構成を有する。
【0078】
当業者は、前述の例としての実施形態における方法のうちの全ての、またはいくつかのステップが、端末デバイスの関連ハードウェアに命令するプログラムによって完成されてもよい。プログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。記憶媒体は、フラッシュディスク、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク、光ディスクなどを含み得る。
【0079】
例としての実施形態6
本発明の例としての実施形態は、記憶媒体をさらに提供する。任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体は、例としての実施形態1において提供される検証コードに基づく検証処理方法によって実行されるプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0080】
任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体は、コンピュータネットワークにおけるコンピュータ端末群内の任意のコンピュータ端末に位置してもよく、またはモバイル端末群内の任意のモバイル端末に位置してもよい。
【0081】
任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体が、以下のステップ、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得することと、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる、生成することと、3次元画像を表示用の検証コードとしてクライアント端末に送信することと、を実行するためのプログラムコードを記憶するように構成される。
【0082】
コンピュータ端末群内の任意のコンピュータ端末が、ウェブサーバと通信関係を確立し得ることに、ここで留意すべきである。
【0083】
例としての実施形態7
本発明の例としての実施形態は、別のコンピュータ端末を提供し得る。コンピュータ端末は、コンピュータ端末群内の任意のコンピュータ端末デバイスであってもよい。任意選択で、この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、また、モバイル端末などの端末デバイスと置き換えられてもよい。
【0084】
任意選択で、この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、コンピュータネットワーク内に位置する複数のネットワークデバイスのうちの少なくとも1つのネットワークデバイスであってもよい。
【0085】
この例としての実施形態では、コンピュータ端末は、検証コードに基づく検証処理方法における以下のステップ、クライアント端末が、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得すること、クライアント端末が、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる、生成すること、及びクライアント端末が、3次元画像を検証コードとして表示することのプログラムコードを実行し得る。
【0086】
この例としての実施形態でのコンピュータ端末における特定の構造または構成について、参照が、
図1または
図7に示されるコンピュータ端末の構造または構成に対して行われてもよいが、これに限定されない。
【0087】
例としての実施形態8
本発明の実施形態は、別の記憶媒体をさらに提供する。任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体は、例としての実施形態1において提供される、検証コードに基づく検証処理方法によって実行されるプログラムコードを記憶するように構成されてもよい。
【0088】
任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体は、コンピュータネットワークにおけるコンピュータ端末群内の任意のコンピュータ端末に位置してもよく、またはモバイル端末群内の任意のモバイル端末に位置してもよい。
【0089】
任意選択で、この例としての実施形態では、記憶媒体が、以下のステップ、クライアント端末が、検証コードを生成するために必要な検証コードパラメータを取得すること、クライアント端末が、検証コードパラメータを3次元モデルへの入力として使用して3次元画像を生成することであって、ユーザの指定された視覚的焦点位置に対応する認識可能コンテンツが、3次元画像に埋め込まれる、生成すること、及びクライアント端末が、3次元画像を検証コードとして表示することを実行するためのプログラムコードを記憶するように構成される。
【0090】
本発明の前述の例としての実施形態の連続番号は、単に説明のために使用され、例としての実施形態間の優先順位を示唆するものではない。
【0091】
本発明の前述の例としての実施形態では、各例としての実施形態の説明が、それぞれ焦点を有する。例としての実施形態において詳細に説明されていない部分について、他の例としての実施形態における関連する説明に対して参照が行われてもよい。
【0092】
本出願において提供されるいくつかの例としての実施形態では、開示されたクライアント端末は、他のやり方で実装されてもよいと理解すべきである。上述した装置の例としての実施形態は、単に概略的なものである。例えば、ユニットの分割は、単なる論理的機能の分割であり、実際の実施方式において他の分割方式が存在してもよい。例えば、複数のユニットもしくはコンポーネントが、別のシステムに結合され、もしくは統合されてもよく、または、いくつかの特徴が、無視され、もしくは実行されなくともよい。さらに、表示され、または説明される相互連結または直接連結もしくは通信接続は、いくつかのインタフェースを使用することによって実施されてもよい。ユニットまたはモジュール間の間接連結または通信接続が、電子的形態または他の形態で実施されてもよい。
【0093】
個別の部品として説明されたユニットは、物理的に別々であってもなくてもよく、ユニットとして表示された部品は、物理的なユニットであってもなくてもよい。それらは、同一の場所に位置してもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。例としての実施形態の解決策の目的は、実際の要件に従って、ユニットのうちのいくつか、または全てを選択することにより、実施されてもよい。
【0094】
さらに、本発明の例としての実施形態における機能ユニットは、処理ユニットに統合されてもよく、または、ユニットはまた、物理的に別々に存在してもよく、または、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。統合されたユニットが、ハードウェアの形態で、またはソフトウェア機能ユニットの形態で実施されてもよい。
【0095】
統合されたユニットが、ソフトウェア機能ユニットの形態で実施され、独立製品として販売または使用されるとき、統合されたユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本発明の技術的解決策は本質的には、または先行技術に寄与する部分は、または技術的解決策のうちのいくつかもしくは全ては、ソフトウェア製品の形態で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に、本発明の例としての実施形態の方法の全ての、またはいくつかのステップを実行するように命令するための複数の命令を含んでもよい。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、モバイルハードディスクドライブ、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体を含む。
【0096】
上述したものは、単なる本発明の好適な実施方式である。当業者は、本発明の原理から逸脱することなくいくつかの改善または修正をさらに行ってもよく、これらの改善及び修正もまた、本発明の保護範囲として構成されるべきであることに留意すべきである。