(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】容器のための閉鎖装置に印刷する装置
(51)【国際特許分類】
B41J 2/01 20060101AFI20221104BHJP
B65D 50/02 20060101ALI20221104BHJP
B41J 3/407 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
B41J2/01 109
B65D50/02
B41J3/407
B41J2/01 451
B41J2/01 401
B41J2/01 301
(21)【出願番号】P 2019529619
(86)(22)【出願日】2017-12-01
(86)【国際出願番号】 EP2017081235
(87)【国際公開番号】W WO2018100183
(87)【国際公開日】2018-06-07
【審査請求日】2020-11-10
(31)【優先権主張番号】102016000122417
(32)【優先日】2016-12-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】516023722
【氏名又は名称】サクミ・イモラ・ソシエタ・コーペラティバ
【氏名又は名称原語表記】SACMI IMOLA S.C.
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】プッチ,ファブリツィオ
(72)【発明者】
【氏名】パッリネッロ,フィオレンツォ
(72)【発明者】
【氏名】サッサテッリ,ガストーネ
【審査官】中村 博之
(56)【参考文献】
【文献】特開2011-131907(JP,A)
【文献】特開2013-233936(JP,A)
【文献】特開2014-166864(JP,A)
【文献】特表2016-533879(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0159537(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0159536(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 2/01-2/215
B65D 50/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
安全カプセル(20)を備える容器のための閉鎖装置(2)に印刷する装置(1)であって、前記閉鎖装置(2)が、各々が少なくとも前記閉鎖装置(2)の使用のステップにおいて、所定の位置に互いに対して配置されるおよび/または向けられるように設計されるそれぞれの相対位置決め要素(3a,4a)を有する、第1の本体(3)および第2の本体(4)を備え、前記印刷装置(1)が、前記本体(3,4)の少なくとも1つのための支持装置(11)と、前記支持装置(11)によって支持される前記本体(3,4)の前記相対位置決め要素(3a、4a)の位置または向きを検出する装置(12)と、それぞれの前記相対位置決め要素(3a,4a)の前記位置および/または前記向きに対して所定の位置および/または所定の向きで印刷動作(60)を行うための、前記支持装置(11)によって支持される前記本体(3,4)の少なくとも1つの部分(13,14)のデジタル印刷のための装置(30)と、を備えることを特徴とし、前記第1の本体(3)は、容器(50)の首部に連結する連結手段が設けられる前記安全カプセル(20)の外側キャップ(23)を備え、前記第2の本体は、前記外側キャップ(23)の内部に配置されるように設計され、かつ前記容器(50)の開口部(50a)に取外し可能に結合されるように適合される内側要素(24)を備え、前記本体(3,4)は、それぞれの前記相対位置決め要素(3a,4a)に対して所定の態様で配置されるまたは向けられる少なくとも1つの参照要素(3b,4b)を備え、前記少なくとも1つの参照要素(3b,4b)は、
前記検出装置(12)によって検出可能であるそれぞれの前記本体(3,4)の3次元位置と、
前記検出装置(12)によって検出可能であるそれぞれの前記本体(3,4)の2次元領域と、
前記検出装置(12)によって検出可能であるそれぞれの前記本体(3,4)に埋め込まれるまたは結合される磁気要素と、
前記検出装置(12)によって検出可能であるそれぞれの前記本体(3,4)に埋め込まれるまたは結合される金属要素と、
前記検出装置(12)によって検出可能であるそれぞれの前記本体(3,4)に埋め込まれるまたは結合されるそれぞれの前記本体(3,4)を構成するものとは異なる材料で作製された要素と、を含む群から選択される、印刷する装置(1)。
【請求項2】
前記閉鎖装置(2)が安全カプセル(20)を備えることを特徴とし、前記第1の本体(3)は、容器(50)の首部に連結する連結要素が設けられる前記安全カプセル(20)の外側キャップ(23)を備え、前記第2の本体(4)は、前記容器(50)の開口部(50a)に規定される連結部分を備える、請求項1に記載の印刷装置(1)。
【請求項3】
前記相対位置決め要素(3a,4a)が、前記第1の本体(3)と前記第2の本体(4)との間に差し込まれ、かつ閉鎖位置と中間位置との間で前記外側キャップ(23)を開けるまたは取り外すための移動に対して前記第1の本体(3)および前記第2の本体(4)を係合解除されたままにするように構成され、かつ前記中間位置と開放位置との間で前記外側キャップ(23)を開けるまたは取り外すための移動に対して前記第1の本体(3)および前記第2の本体(4)を一体化した状態にするための、係合手段を備えることを特徴とする、請求項1または2に記載の印刷装置(1)。
【請求項4】
前記検出装置(12)が前記デジタル印刷装置(30)に機能的に結合されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の印刷装置(1)。
【請求項5】
前記外側キャップ(23)に、前記安全カプセルの状況を表すように設計される少なくとも1つの印刷物(60)を上側領域に提示する、下にある前記第2の本体(4)上へ面する少なくとも1つの開口部(23a)または少なくとも1つの少なくとも部分的に透明な部分(23b)が設けられることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の印刷装置(1)。
【請求項6】
第1の本体(3)および第2の本体(4)を備える安全カプセル(20)を備える容器のための閉鎖装置(2)に印刷する方法(1)であって、前記第1の本体(3)および前記第2の本体(4)の各々は、少なくとも前記閉鎖装置(2)の使用のステップにおいて、所定の位置に互いに対して配置されるおよび/または向けられるように設計されるそれぞれの相対位置決め要素(3a,4a)を有し、前記方法は、
前記本体(3,4)の少なくとも1つを、支持装置(11)によって、支持するステップと、
前記支持装置(11)によって支持される前記本体(3,4)の前記相対位置決め要素(3a,4a)
の位置また
は向きを、検出装置(12)によって、検出するステップと、
それぞれの前記相対位置決め要素(3a,4a)の前記位置および/または
前記向きに対して所定の位置および/または所定の向きで印刷動作(60)を行うために、前記支持装置(11)によって支持される前記本体(3,4)の少なくとも1つの部分(13,14)を、デジタル印刷装置(30)によって、印刷するステップと、を含む、閉鎖装置(2)に印刷する方法(1)。
【請求項7】
前記第1の本体(3)が、容器(50)の首部に連結する連結手段が設けられる前記安全カプセル(20)の外側キャップ(23)を備え、前記第2の本体(4)が、前記外側キャップ(23)の内部に配置されるように設計され、かつ前記容器(50)の開口部(50a)に取外し可能に結合されるように設計される内側要素(24)を備えることを特徴とし、前記外側キャップ(23)には、前記安全カプセル(20)
の第1の開口部上に、前記安全カプセルの状況を表すように設計される少なくとも1つの印刷物(60)を上側領域に提示する、下にある前記第2の本体(4)上へ面する少なくとも1つの開口部(23a)または少なくとも1つの少なくとも部分的に透明な部分(23b)が設けられ、前記外側キャップ(23)および前記第2の本体(4)は、前記第1の開口部が生じたという表示が外側から見ることができない位置合わせされてない位置と、前記第1の開口部が生じたという表示が前記外側キャップ(23)上に規定される1つの前記開口部(23a)もしくは複数の前記開口部(23a)および/または透明な部分(23b)を通して外側から見ることができる位置合わせされた位置との間で、互いに対して回転可能または移動可能である、請求項6に記載の閉鎖装置(2)に印刷する方法(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器のための閉鎖装置に印刷する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
システムは、周知であり、容器を閉じるためのカプセルを製造するために、およびカプセルに印刷するために広く用いられている。
【0003】
慣例的には、容器を閉じるためのプラスチックキャップの印刷は、印刷ローラまたは印刷パッドによって行われる。
【0004】
プラスチックキャップの製造は、一般的に、圧縮成形法によってまたは射出成形によって行われる。
【0005】
第1の場合、圧縮成形プラントからの生産において、キャップは、それらを保存マガジンへ移送するベルト上にそれらの頭部が配置された状態で、置かれ、まだ温かい。
【0006】
キャップが射出によって製造される場合、キャップのグループは、不規則に、型から保存容器まで押し出され、次に冷却されると、保存容器から引き抜かれて次のステーションまで送られる。
【0007】
製造されたキャップが印刷プロセスを経る必要がある場合、それらは、保存マガジンからまたは保存容器から取り出されて、印刷対象となるキャップが嵌合される「ホルダ」としても知られるピンを支持するベルトもしくはチェーンへ供給されることとなる。
【0008】
したがって、ベルトは、たとえばキャップの上面と接触する印刷ローラまたはパッドによって構成される印刷ステーションにキャップを運搬する。
【0009】
特許出願WO2015011663から、プラントは、プラスチックから作製されるキャップなどのカップ形状本体の製造および印刷で知られている。
【0010】
このようなプラントは、キャップを製造する装置と、装置から移送装置上へ製造されたキャップを位置決めする装置とを備える。
【0011】
移送装置は、長手移送方向に沿って移動し得、キャップは移送装置によって規定される静止面上に配置され、キャップ凹面は静止面に向かって方向付けられる。
【0012】
さらに、WO2015011663に記載されているプラントは、長手移送方向の伸張部に沿って、キャップのデジタル印刷のための装置を備える。
【0013】
さらに、静止面上のキャップの頂縁部の位置を制御する手段が存在する。このような制御手段は、デジタル印刷装置に機能的に連結される。
【0014】
特許出願WO2015010984から、印刷対象となるキャップの供給部を有する入力部および印刷されたキャップの取出し部を有する出力部に結合される移送装置を備える印刷キャップのための装置も知られている。
【0015】
移送装置は、それぞれのキャップを収容する複数のシートを規定し、これらは、曲線を成す伸張部、特に円を有する移送軌道に沿って移動可能である。
【0016】
安全カプセルがさらに知られており、これには、第1の開口部が生じたことをカプセルの外側から見られることができる表示または字句の出現によって示す手段が設けられる。
【0017】
このようなカプセルは、一般に、容器の首部上へねじ留めされるように設計される外側キャップと、少なくともカプセルの第1の開口部に先立つ構成において容器の首部もしくは開口部に取外し可能に連結される請合いディスクまたは他の請合い部品とを備える。
【0018】
外側キャップには、たとえば、第1の開口部が生じたという表示を上側領域に提示する、下にある請合いディスク上へ面する少なくとも1つの開口部が設けられる。
【0019】
カプセルの第1の開口部上では、外側キャップおよびディスクは、第1の開口部が生じたという表示が外側から視認されない位置合わせされない位置と、第1の開口部が生じたという表示が外側キャップ上に規定される窓を通して外側から視認される位置合わせされた位置との間で、互いに対して回転可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の目標は、容器のための閉鎖装置に印刷するための新たな装置を利用可能にすることである。
【0021】
この目標内で、本発明の目的は、高レベルの生産性および精密性を確保することが可能である閉鎖装置に印刷する装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
この目標ならびに以下によりよく明らかにされるこれらのおよび他の目的は、添付の独立請求項に係る閉鎖装置に印刷する装置によって達成される。
【0023】
本発明のさらなる特徴および利点は、非限定的な例として添付の図面に示される、本発明に係る閉鎖装置に印刷する装置のいくつかの好ましい、非排除的な実施形態の記載からよりよく明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【
図1】閉鎖位置を示す、安全カプセルの第1の実施形態の斜視図である。
【
図2】安全カプセルが開放位置にある、
図1に類似の図である。
【
図3】
図1および
図2に示される安全カプセルの外側キャップの斜視図である。
【
図4】印刷される前の安全カプセルの内側要素の斜視図である。
【
図5】印刷後の安全カプセルの内側要素の斜視図である。
【
図6】異なる印刷モード後の安全カプセルの内側要素の別の斜視図である。
【
図7】閉鎖位置における安全カプセルの第2の実施形態の側面図である。
【
図8】安全カプセルが開放位置にある、
図7の図に類似の図である。
【
図10】本発明に係る印刷する装置の概略側面図である。
【
図11】本発明に係る印刷する装置の上方からの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明は、容器のための閉鎖装置2に印刷する装置1に関する。
閉鎖装置2は、各々がそれぞれの相対位置決め要素3a,4aを有する、第1の本体3および第2の本体4を備える。
【0026】
相対位置決め要素3aおよび4aは、少なくとも閉鎖装置2の使用のステップにおいて、所定の位置に互いに対して配置されるおよび/または向けられるように設計される。
【0027】
本発明によれば、印刷装置1は、本体3,4の少なくとも1つのための支持装置11と、支持装置11によって支持される本体3,4の相対位置決め要素3a,4aの位置または向きを検出する装置12と、それぞれの相対位置決め要素3a,4aの位置および/または向きに対して所定の位置および/または所定の向きで印刷動作を行うための、支持装置11によって支持される本体3,4の少なくとも1つの部分13,14のデジタル印刷のための装置30とを備える。
【0028】
好ましくは、閉鎖装置2は、安全カプセル20を備える。
この場合、第1の本体3は、容器50の首部に連結する連結手段が設けられる安全カプセル20の外側キャップ23を備える一方、第2の本体は、外側キャップ23の内部に配置されるように設計され、かつ容器50の開口部50aに取外し可能に結合されるように設計される内側要素24を備える。
【0029】
代替的には(たとえば、
図8および
図9に示されるように)、閉鎖装置2は、第1の本体3が容器50の首部に連結する連結手段が設けられる安全カプセル20の外側キャップ23を備える一方、第2の本体4が容器50の開口部50aに規定される連結部分を備える、安全カプセル20を備える。
【0030】
この場合、特定の印刷動作60が第2の本体4上、たとえば容器50の首部の外面上で実行されることを可能にする。
【0031】
好都合には、相対位置決め手段3a,4aは、第1の本体3と第2の本体4との間に差し込まれ、閉鎖位置と中間位置との間で外側キャップ23を開けるまたは取り外すための移動に対して第1の本体3および第2の本体4を係合解除されたままにするように構成され、中間位置と開放位置との間で外側キャップ23を開けるまたは取り外すための移動に対して第1の本体3および第2の本体4を一体化した状態にするための、係合手段を備える。
【0032】
相対位置決め要素3aおよび4aの位置または向きを検出する装置12は、1つ以上の相対位置決め要素3aおよび4aを直接検出するように、またはそれぞれの相対位置決め要素3aおよび4aに対して所定の態様で配置されるもしくは向けられる追加の参照要素3b,4bに基づいてそれらの向きを決定するように構成され得る。
【0033】
この点について、参照要素3b,4bは、
検出装置12によって検出可能であるそれぞれの本体3,4の3次元位置と、
検出装置12によって検出可能であるそれぞれの本体3,4の2次元領域と、
検出装置12によって検出可能であるそれぞれの本体3,4に埋め込まれるまたは結合される磁気要素と、
検出装置12によって検出可能であるそれぞれの本体3,4に埋め込まれるまたは結合される金属要素と、
検出装置12によって検出可能であるそれぞれの本体3,4に埋め込まれるまたは結合されるそれぞれの本体3,4を構成するものとは異なる材料で作製される要素と、
を含む群から選択される。
【0034】
安全カプセル20の第2の本体4は、たとえば、少なくとも安全カプセル20の第1の開口部に先立つ構成において、容器50の首部または開口部50aに取外し可能に連結される、請合いディスクまたは他の請合い部品を備える。
【0035】
外側キャップ23には、たとえば、安全カプセルの状況(たとえば、開/閉)を表すように設計される少なくとも1つの印刷物60を上側領域に提示する、下にある第2の本体4上へ面する少なくとも1つの開口部23a(または、同等に、少なくとも1つの少なくとも部分的に透明な部分23b)が設けられる。
【0036】
安全カプセル20の第1の開口部上で、外側キャップ23および第2の本体4は、第1の開口部が生じたという表示が外側から視認されない位置合わせされていない位置と、第1の開口部が生じたという表示が外側キャップ23上に規定される1つの開口部もしくは複数の開口部23aおよび/または透明な部分23bを通して外側から視認される位置合わせされた位置との間で、互いに対して回転可能である、または任意の場合において移動可能である。
【0037】
好ましくは、検出装置12は、デジタル印刷装置30に機能的に結合される。
有利には、安全カプセル20は、カップ形状であり、少なくとも部分的にプラスチックで作製される。
【0038】
特定的には、位置が支持装置11によって支持される本体3,4の相対位置決め要素3aおよび4a(またはより好ましくは、参照要素3b,4b)で検出されると、デジタル印刷装置30が相対位置決め要素3aおよび4aの位置に対して所定の位置および/またはある向きで印刷動作を実行するように命令することが可能になる。
【0039】
特定的には、装置1は、それぞれの相対位置決め要素3a,3bの検出装置12による検出(検出するまたは表示する)に基づいて印刷動作を方向決めする手段を備える。
【0040】
印刷動作を方向決めする手段は、それぞれの本体3,4の方向決めの手段、またはデジタル印刷装置30の方向決め手段を備え得る。
【0041】
デジタル印刷装置30は、印刷対象となる本体3,4の供給部を有する入力部および印刷された本体3,4の取出し部を有する出力部に結合される移送装置に沿って配置され得る。
【0042】
移送装置は、有利には、それぞれの本体3,4を収容する複数のシートを規定し得る。
本体3,4、および有利には存在する場合にはそれぞれのシートは、直線的または曲線的な伸張部、たとえば円形を有する移送軌道に沿って移動可能である。
【0043】
言うまでもなく、異なる移送装置が用いられない理由はない。
デジタル印刷装置30は、要求されるスピードおよび色の機能として可変の数の印刷ヘッドを備え得る。
【0044】
デジタル印刷装置30は、任意の色の組み合わせを得るための基本色を構成する、たとえば4つの色(シアン、マゼンダ、黄および黒)を有する少なくとも1つのインクジェット印刷装置を備える。
【0045】
インクジェット印刷装置は、第1の色リザーバに結合され得る。
たとえば色の白を用いて、閉鎖本体の印刷対象となる表面を覆うことが要求される場合、印刷装置30は、移送軌道に沿ったインクジェット印刷装置の上流に配置される、第2のタンクに任意に結合される、追加の印刷ステーションを備えることが可能である。
【0046】
追加の印刷ステーションは、たとえば白インクが供給される1つ以上の印刷ヘッドを有し得る。
【0047】
インクジェット印刷装置、および任意には追加の印刷ステーションの上流には、それぞれ、置かれたインクを照射するための第1および第2の装置があってもよい。
【0048】
第1および/または第2の照射装置は、インクの即時の架橋を形成するUV LEDタイプのランプによって構成されてもよい。このようなランプは、さらに、極めて限定された妨害を有し、過度の熱を生成しない。
【0049】
特定的には、第2の照射装置は、追加の印刷ステーションによって置かれた任意の白インクの架橋を形成することが意図される一方、第1の照射装置は、インクジェット印刷装置によって置かれた色の架橋を形成する。
【0050】
印刷スピードを上げるために、各個々の色のための2つ以上の印刷ヘッドの設置を提供することが可能である。
【0051】
さらなる局面によれば、本発明は、安全カプセル20を備える容器のための閉鎖装置2に印刷する方法に関する。
【0052】
閉鎖装置2は、各々が、少なくとも閉鎖装置2の使用のステップにおいて、所定の位置に互いに対して配置されるおよび/または向けられるように設計される、それぞれの相対位置決め要素3a,4aを有する、第1の本体3および第2の本体4を備える。
【0053】
上記方法は、
本体3,4の少なくとも1つを、支持装置11によって、支持11するステップと、
支持装置11によって支持される本体3,4の相対位置決め要素3a,4aの位置または向きを、検出装置12によって、検出するステップと、
それぞれの相対位置決め要素3a、4aの位置および/または向きに対して所定の位置および/または所定の向きで印刷動作60を行うために、支持装置11によって支持される本体3,4の少なくとも1つの部分13,14を、デジタル印刷装置30で、印刷するステップと、を含む。
【0054】
好ましくは、第1の本体3は、容器50の首部に連結する連結手段が設けられる安全カプセル20の外側キャップ23を備える一方、第2の本体は、外側キャップ23の内部に配置されように設計され、かつ容器50の開口部50aに取外し可能に結合されるように設計される内側要素24を備える。
【0055】
代替的には(たとえば、
図8および
図9に示されるように)、閉鎖装置2は、第1の本体3が容器50の首部に連結する連結手段が設けられる安全カプセル20の外側キャップ23を備える一方、第2の本体4が容器50の開口部50aに規定される連結部分を備える、安全カプセル20を備える。
【0056】
この場合、特定の印刷動作60が、第2の本体4上、たとえば容器50の首部の外面上で実行されることが可能である。
【0057】
外側キャップ23には、安全カプセル20の第1の開口部上に、安全カプセルの状況を表すように設計される少なくとも1つの印刷物60を上側領域に提示する、下にある第2の本体4上へ面する少なくとも1つの開口部23aまたは少なくとも1つの少なくとも部分的に透明な部分23bが設けられる。
【0058】
外側キャップ23および第2の本体4は、第1の開口部が生じたという表示が外側から視認されない位置合わせされていない位置と、第1の開口部が生じたという表示が外側キャップ23上に規定される1つの開口部もしくは複数の開口部23aおよび/または透明な部分23bを通して外側から視認される位置合わせされた位置との間で、互いに対して回転可能または移動可能である。
【0059】
実際には、すべての実施形態において、本発明は意図された目標および目的を達成したことがわかった。
【0060】
有利な、好都合な、または類似のものとして上記に示される本発明のすべての特徴は、除外されてもよく、等価な特徴に代替されてもよい。
【0061】
一般的な教示または特定の実施形態を参照して提示された個々の特徴は、すべて、他の実施形態において存在してもよく、またはこのような実施形態における特徴を代替してもよい。
【0062】
このように想定される本発明は、多数の修正および変形の影響を受けやすく、それらのすべては添付の請求項の範囲内にある。
【0063】
実際には、用いられる材料は、特定の使用、ならびに寸法および形状と互換性がある場合、要求にしたがい得る。
【0064】
さらに、詳細部はすべて、他の技術的に等価な要素によって置換されてもよい。
この出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102016000122417号(UA2016A008741)における開示は、参照によりここに組み込まれる。
【0065】
いずれかの請求項で述べられる技術的特徴に参照符合が続く場合、それらの参照符合は、単に請求項の理解度を上げる目的のために含まれており、したがって、このような参照符合は、このような参照符合による例として示される各要素の解釈において、限定的な効果を及ぼすものではない。