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特許7169997食品製品用パッケージの上部を密封するための装置及び食品パッケージを形成し充填するためのシステム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】食品製品用パッケージの上部を密封するための装置及び食品パッケージを形成し充填するためのシステム
(51)【国際特許分類】
   B65B 51/10 20060101AFI20221104BHJP
   B65B 1/04 20060101ALI20221104BHJP
   B65B 55/04 20060101ALI20221104BHJP
   B65B 55/10 20060101ALI20221104BHJP
   B65B 55/08 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
B65B51/10 A
B65B1/04
B65B55/04
B65B55/10 A
B65B55/08 A
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2019566339
(86)(22)【出願日】2018-05-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-07-27
(86)【国際出願番号】 EP2018064106
(87)【国際公開番号】W WO2018219970
(87)【国際公開日】2018-12-06
【審査請求日】2021-05-13
(31)【優先権主張番号】17173429.6
(32)【優先日】2017-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【弁理士】
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】マノーチェール・ケイカエー
(72)【発明者】
【氏名】ヨルゲン・リース・ムールク
(72)【発明者】
【氏名】デニス・ルンドマーク
(72)【発明者】
【氏名】ラース・レグネル
【審査官】田中 一正
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-046703(JP,A)
【文献】特開平04-072141(JP,A)
【文献】国際公開第2016/052689(WO,A1)
【文献】特公昭63-023900(JP,B2)
【文献】特開平04-279407(JP,A)
【文献】特開2015-016894(JP,A)
【文献】特表平10-506083(JP,A)
【文献】国際公開第96/009933(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 51/10
B65B 1/04
B65B 55/04
B65B 55/10
B65B 55/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品製品用パッケージ(30)の上部を密封するための装置(10)であって、
前記パッケージ(30)の前記上部の上で互いに可逆的に係合するように構成された、1対の対向して配列された第1及び第2の密封ジョー(12、14)と、
第1のゲーブルパネル(32)を形成するために前記パッケージ(30)の第1の上部と接触するように構成された、前記第1の密封ジョー(12)上の少なくとも1つの楔(26)と、
第2のゲーブルパネル(33)を形成するために前記パッケージ(30)の第2の上部と接触するように構成された、前記第2の密封ジョー(14)上の鍵(22)と、
密封する前に前記パッケージ(30)の歪みを低減するように構成された、前記鍵(22)上の少なくとも1つの突出部(24)と、
前記第1又は前記第2の密封ジョー(12、14)のいずれかの上のラバードリー(20)であって、前記ラバードリー(20)及び前記ラバードリー(20)の反対側の前記密封ジョー(12、14)は、前記ラバードリー(20)と前記反対側の密封ジョー(12、14)との間にフィン(34)を形成して密封するように構成され、それによって前記パッケージ(30)の前記上部を密封する、ラバードリー(20)とを含み、
前記突出部(24)は前記鍵(22)及び前記第2のジョー(14)から離れて下方に延在し、前記パッケージ(30)が不規則な形態を有するときのみ、前記突出部(24)が前記パッケージ(30)に接触する、装置(10)。
【請求項2】
前記ラバードリー(20)は前記第2の密封ジョー(14)上にある、請求項1に記載の装置(10)。
【請求項3】
前記ラバードリー(20)は前記第1又は第2のゲーブルパネル(32、33)に接触するように構成された傾斜面(46)を有する、請求項1又は2に記載の装置(10)。
【請求項4】
前記ラバードリー(20)は2mm~6mmの厚さである、請求項1~3のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項5】
前記ラバードリー(20)は、前記ドリー(20)を前記密封ジョー(12、14)に固定するための締結要素を受領するための複数の穴(44)を有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項6】
前記鍵(22)上に少なくとも2つの突出部(24)を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項7】
前記1つ又は複数の突出部(24)は、密封する前に不規則なパッケージ(30)を修正する援助をするための面取り面(50)を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項8】
少なくとも3つの楔(26)を更に含み、各楔(26)は前記パッケージ(30)の第3の上部に接触するように構成された突起部(28)を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項9】
少なくとも2つの前記楔(26)の間に間隙(36)を更に含み、前記間隙(36)は前記パッケージ(30)上にクロージャを収納するように構成される、請求項8に記載の装置(10)。
【請求項10】
前記第1及び第2の密封ジョー(12、14)は、前記密封されたパッケージ(30)を受領するように構成された冷却部(42)を更に含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項11】
1対のアーム(16、18)を更に含み、各アームは前記第1及び第2の密封ジョー(12、14)の一方に連結され、前記密封ジョー(12、14)が互いに可逆的に係合するように構成される、請求項1~10のいずれか一項に記載の装置(10)。
【請求項12】
食品製品を含有するパッケージを形成し、充填し、密封するためのシステム(60)であって、
パッケージ材料ブランクをパッケージに折り畳み、前記パッケージの底部を密封するための底部形成及び密封ステーション(64)と、
前記パッケージを前記食品製品で充填するための充填ステーション(68)と、
前記パッケージの前記上部を密封するための請求項1~11のいずれか一項に記載の装置(10)とを含む、システム(60)。
【請求項13】
前記パッケージ材料ブランクを保管するためのパッケージマガジン(62)を更に含む、請求項12に記載のシステム(60)。
【請求項14】
前記パッケージを前記食品製品で充填する前に、前記パッケージを殺菌するための殺菌ステーション(66)を更に含む、請求項12又は13に記載のシステム(60)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本解決策は、食品製品を含有するのに適したパッケージを密封するための装置に関する。より詳細には、本解決策はゲーブルトップを有する食品を含有するパッケージの上部を密封するための装置に関する。又本解決策は、装置を含む食品パッケージを形成し充填するためのシステムにも関する。
【背景技術】
【0002】
食品製品用パッケージ容器は周知である。これらの容器は、切妻形状の上部によって閉鎖される4つの垂直側壁(概ね長方形のパネル)を有することがしばしばある。典型的なゲーブルトップは、密封したトップフィンによって接合される2つの等しい大きさのゲーブルパネルを有する。1つのゲーブルパネルは、容器内の内容物に容易に接近するために、ゲーブルパネルに装着されたネジ式キャップを備えた注ぎ口などのクロージャを含んでもよい。容器の底部は、容器が食品製品で充填される前に、まずブランクパッケージ材料から形成される。次いでゲーブルトップパネルが形成され、フィンが密封される。
【0003】
米国特許第6,430,899B1号明細書は、ゲーブルトップカートン用の上部を密封して折り目を付ける装置を開示している。装置は、カートンを密封するためにカートンのトップフィンを係合して一緒に圧迫するための1対の対向するアンビルを有する。又それぞれのアンビルは、トップゲーブルパネル上に際立った折り目を成形して形成するために1つ又は複数の楔を有する。
【0004】
米国特許第7,509,791B2号明細書は、密封されたトップフィンを有するゲーブルトップパッケージ用のトップシーラを開示している。シーラはアーム支持部及びアーム支持部に枢動可能に装着された1対の対向するアームを含む。アームは、それぞれがその端部の周辺に密封ジョーを有する。アームは、弧を経由して互いに向かって及び互いから離れるために、密封ジョーを移動させるように枢動可能である。アーム支持部は、アームが枢動する際にパッケージに向かって及びパッケージから離れるように直線的に移動可能であって、枢動する密封ジョーの弧を変えるためにパッケージに向かって下方に密封ジョーを移動させる。
【0005】
しかしゲーブルトップパッケージの既存の密封機構は、(i)パッケージを密封機構に供給する間に生じるパッケージの位置付けが不規則になること、並びに/又は(ii)パッケージ材料の仕様、例えばスリーブの幅及び折り目公差のばらつきに起因して、有効なフィンの密封を提供しない。次にこのことにより密封したパッケージの膨張が増加し、パッケージ内の食品製品の漏出/腐敗が早まる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従ってパッケージの位置付け及びパッケージ材料の仕様におけるばらつきを修正又は少なくとも容認できる一方で、パッケージの上部を効果的に密封するゲーブルトップパッケージ用の改善した密封装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、食品製品用パッケージの上部を密封するための装置が提供され、装置は、
パッケージの上部の上で互いに可逆的に係合するように構成された1対の対向して配列された第1及び第2の密封ジョーと、
第1のゲーブルパネルを形成するためにパッケージの第1の上部と接触するように構成された第1の密封ジョー上の少なくとも1つの楔と、
第2のゲーブルパネルを形成するためにパッケージの第2の上部と接触するように構成された第2の密封ジョー上の鍵と、
密封前にパッケージの歪みを低減するように構成された鍵上の少なくとも1つの突出部と、
第1又は第2の密封ジョーのいずれかの上のラバードリーであって、ラバードリー及びドリーの反対側の密封ジョーはラバードリーと反対側の密封ジョーとの間にフィンを形成して密封するように構成され、それによってパッケージの上部を密封する、ラバードリーとを含む。
【0008】
第2の態様によれば、食品製品を含有するパッケージを形成し、充填し、密封するためのシステムが提供され、システムは、
パッケージ材料ブランクを折り畳んでパッケージにし、パッケージの底部を密封するための底部形成及び密封ステーションと、
パッケージを食品製品で充填するための充填ステーションと、
パッケージの上部を密封するための第1の態様による装置とを含む。
【0009】
本解決策の一部の好ましい非限定的な実施形態が、添付図面を参照して例として説明される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】パッケージを密封する前に密封ジョーが互いから間隔を空けた状態の実施形態による、食品製品用パッケージの上部を密封するための装置を示す。
図1B】パッケージを密封するために密封ジョーがパッケージのトップフィンの周辺で互いに係合した状態の、図1Aの装置を描く。
図1C】パッケージを密封した後の図1Aにおける装置を示す。
図2図1A~1Cの装置内の密封ジョーの斜視図である。
図3A図1A~C及び図2における密封ジョーに取り付けられるドリーの斜視図である。
図3B図3Aにおけるドリーの側面図である。
図3C図3Aにおけるドリーの正面図である。
図3D図3Aにおけるドリーの平面図である。
図4図1A~C及び図2における密封ジョーの上にある突出部の斜視図である。
図5図1A~C及び図2における密封ジョーの上にある鍵の正面及び背面斜視図を示す。
図6A図1A~1Cの装置で密封する前の不規則な形態をもつパッケージの平面図である。
図6B図1A~1Cの装置内で密封ジョーの上の突出部と接触した後だがフィンを密封する前の、図6Aにおけるパッケージの平面図である。
図6C図1A~1Cの装置の密封ジョーでフィンを形成して密封した後の、図6Bにおけるパッケージの平面図である。
図7図1A~1Cの装置を含む食品製品用パッケージを形成して充填するためのシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施形態による装置及びシステムが図1~7を参照して以下に説明される。
【0012】
図1A~1Cは、食品製品に適切なパッケージ30の上部を密封するための装置10を示す。装置10は、アーム16及び18の端部に置かれた1対の対向して配列された密封ジョー12及び14を有する。密封ジョーは密封を促進するために加熱されてもよい。アーム16、18は、使用時にアーム16、18がジョー12、14を図1Aにおける曲がり矢印の方向に互いに向かって交互に運び、次いでジョー12、14を図1Bにおける曲がり矢印の方向に互いから離れるように引くように、アームのそれぞれの端部で駆動機構(図示せず)に連結される。油圧、空気圧、電気機械、及び電気駆動機構などのあらゆる特定の駆動機構が利用されてもよい。ジョー12及び14の底部は図2により詳細に例示されている。両方のジョー12、14は密封部40及び冷却部42を有する。各部分40及び42は所与の時間に2つのパッケージを収容することができる。ジョー12は、密封部40内のジョー12の底面上に3つの楔26を有する。各楔26は楔26及びジョー12から離れて下方に延在する突起部28を有する。各楔26及びその突起部28は、間隙36により別の楔/突起部から離間され、間隙36は密封段階の間にパッケージ30上の注ぎ口(図示せず)などのクロージャを収容する。他方のジョー14は、密封部40内のジョー14の底面上に鍵22を有する。2つの突出部24は鍵22及びジョー14から離れて下方に延在する。ジョー12の冷却部42は、冷気を密封されたパッケージ30に供給し、且つ/又は残留熱を装置10から逃すことができるための1対の凹部38を有する。熱はパッケージが密封部40内にある間に発生されてもよい。ドリー20は、使用中にジョー12を係合するジョー14の側密封面上に存在する。ドリー20は好ましくはゴムから作成される。図1Aに示されたような装置10は、パッケージ30の密封されていない上部の上に置かれる。パッケージ30の底部はわかりやすくするために割愛されている。図2における両矢印は、使用中に互いに対するジョー12、14の交互の動きを描く。図2における片矢印は、以下に説明するように装置10を通したパッケージ30の移動方向を描く。
【0013】
装置10は以下のように作動する。上部が密封されていない状態のパッケージ30は、図1A及び2に示されたように装置10の密封部40の下の位置に送り込まれる。駆動機構は、ジョー12及び14を曲がり矢印の方向に互いに向かって移動させるようにアーム16、18を活性化させる。ジョー12、14が係合するために接近すると、突起部28はパッケージ30の上部を折り畳んでゲーブルパネル32を形成するためにパッケージ30に接触する。又楔26もパッケージ30の上部により近い部分で突起部28から離れたパッケージ30に接触する。鍵22は、反対側のゲーブルパネル33を折り畳んで形成するためにパッケージ30の別の上部に接触する。突出部24は、図6A~6Cについて以下に更に説明するように、パッケージ30が不規則な形態を有するときのみパッケージ30に接触する。そうでないと突出部24は、図1Bにおける破線で描いた突出部24によって示された位置にパッケージ30に隣接して移動する。ドリー20及びジョー12は、図1Bに最も良く示されたようにドリー20とジョー12との間にフィン34を形成して密封するためにパッケージ30の最上部に接触して圧迫する。一旦ゲーブルパネル32、33及びフィン34が形成されて密封されると、アーム16、18は、図1Bに示された曲がり矢印の方向に移動されて、ジョー12、14を分離し、図1Cに示された密封されたパッケージ30を解放する。密封されたパッケージ30は、次いでコンベアベルト又は他の運搬システム(図示せず)により冷却部42に移動される。密封されたパッケージ30が冷却部40の下にあるとき、駆動機構は再度ジョー12、14を動かしてフィン34の周辺に戻して係合させる。これは、密封部40で形成された密封部を補強する。残留熱はジョー12の凹部38を通って逃れる。別法として、冷却ガス又は冷却空気が凹部38を介して密封されたパッケージ30に供給されてもよい。次いでジョー12、14は分離され、運搬システムは密封されて冷却されたパッケージ30を装置10から外すように移動させる。
【0014】
図3A~3Dはドリー20を例示する。ドリー20は密封ジョー14に取り付けられてもよい。ドリー20は、ドリー20をネジ又は他の適切な締結要素を使用してジョー14に固定するための4つの穴44を有する。ドリー20の底部における傾斜面46はパッケージ30のフィン34に隣接したゲーブルパネル33に当接する。傾斜面46は、フィン34を形成し、楔26によってパッケージ30に付与された力に対抗する均衡力を提供する助けとなる。図3B~3Dに示されたようにドリー20の非限定的な例示的寸法は以下の通りである。
a:37mm
b:90mm
c:50mm
d:12mm
e:344mm
f:4mm
θ:25°
穴44の直径:5.5mm
【0015】
図4は、密封ジョー14の鍵22に取り付けられる例示的突出部24を描く。突出部24は、図6A~6Cに関して以下に説明するように、密封する前に不規則なパッケージ形態を修正する援助をするための面取り面50を有する。
【0016】
図5は、密封ジョー14上にある鍵22を例示する。鍵22は金属などのあらゆる適切な材料から1片に製造される。穴56及び58は、ネジ又は類似の締結要素を使用して鍵22をジョー14に、及び突出部24を鍵22に固定するために提供される。鍵22の長手方向長さは密封部40の長さに及ぶ。
【0017】
図6Aは、装置10の密封部40に入る前に歪んだ形態をもつパッケージ30の平面図を示す。パッケージ30は底部を形成中、食品製品を充填中、又はパッケージを装置10に運搬中に歪むことがある。歪んだ形態がパッケージの上部を密封する前に修正されない場合は、非対称のフィン34が密封ジョー12と14との間に形成されることになる。これは見栄えを悪くし、形成される密封の効果を損なう恐れがある。又密封されたパッケージは膨張を増加させることもある。密封ジョー12、14が密封工程中に互いに向かって動く際に、突出部24の面取り面50はパッケージ30の歪んだ垂直縁部に接触し、パッケージ30の形態を図6Bに示されたように上から見たときにその水平軸(一点短鎖線によって示されている)に対して極めて対称である形態に修正する。次いで密封ジョー12、14は図6Bにおける矢印によって示された方向に互いに向かって動き続けて、フィン34を形成し、図6Cに示されたようにパッケージ30の上部を密封する。
【0018】
図7は、食品製品を含有するパッケージを形成し、充填し、密封するためのシステム60を示す。システム60は、必要に応じて平坦なパッケージ材料ブランクを保管するためのパッケージマガジン62を有してもよい。システム60を作動中に、パッケージ材料ブランクはマガジン62(又は他の源)から底部形成及び密封ステーション64に送り込まれ、そこでブランクが折り畳まれ、パッケージの底部が形成されて密封される。部分的に形成されたパッケージは、次いで殺菌ステーション66に送り込まれ、そこでパッケージは過酸化水素水及び/又は紫外線で殺菌される。しかしシステム60に殺菌ステーション66を含むことは必須ではない。パッケージは殺菌ステーション66(又は底部形成及び密封ステーション64)からパッケージを食品製品で充填するための充填ステーション68に送り込まれる。最後に食品製品を含有するパッケージは、図1A~1C及び2について上述したようにパッケージの上部を密封するための密封装置10に運搬される。
【0019】
突出部24の使用により、密封前に歪んだパッケージの形態の修正が促され、それによってパッケージの膨張が低減し、上部の密封がより効果的になる。(単なる状態マークを備えたステンレス鋼ジョー面の代わりに)密封ジョーの一方の上のラバードリー20を使用することにより、密封されていないパッケージを装置10に運搬中に起こり得るパッケージの位置付けの不規則性に関わらず、2つのジョーの間に有効な密封を形成することができる。又ラバードリー20は、スリーブの幅及び折り目公差などのパッケージの仕様のばらつきに関わらずパッケージを効果的に密封することもできる。
【0020】
参照番号の一覧
以下の表は装置及びシステムの特徴並びにそれぞれの参照番号を収載する。
【符号の説明】
【0021】
10 装置
12,14 密封ジョー
16,18 アーム
20 ドリー
22 鍵
24 突出部
26 楔
28 突起部
30 パッケージ
32,33 ゲーブルパネル
34 フィン
36 間隙
38 凹部
40 密封部
42 冷却部
44 ドリー穴
46 傾斜面
50 面取り面
56,58 鍵穴
60 システム
62 パッケージマガジン
64 底部形成及び密封ステーション
66 殺菌ステーション
68 充填ステーション
図1A
図1B
図1C
図2
図3A
図3B
図3C
図3D
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7