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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】注文入力装置及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0482 20130101AFI20221104BHJP
   G06F 3/0485 20220101ALI20221104BHJP
   G06F 3/04842 20220101ALI20221104BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221104BHJP
【FI】
G06F3/0482
G06F3/0485
G06F3/04842
G06Q30/06 332
G06Q30/06 340
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021030817
(22)【出願日】2021-02-26
(65)【公開番号】P2022131721
(43)【公開日】2022-09-07
【審査請求日】2021-02-26
(73)【特許権者】
【識別番号】313006647
【氏名又は名称】セイコーソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 浩志
【審査官】岩橋 龍太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-126964(JP,A)
【文献】特開2013-089202(JP,A)
【文献】特開2013-070293(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0059482(US,A1)
【文献】特開平08-241156(JP,A)
【文献】特開2005-128975(JP,A)
【文献】特開2001-005444(JP,A)
【文献】特開2007-140004(JP,A)
【文献】特開2012-068894(JP,A)
【文献】特開2018-084867(JP,A)
【文献】特開2005-196554(JP,A)
【文献】特開2020-030455(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
G06Q 30/06
G07G 1/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
注文を入力する注文入力装置であって、
セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部と、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記一覧表の画像を前記表示領域に対し上方向にスクロールさせる場合に、
第1の選択項目が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第1の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示し、
前記一覧表において前記第1の選択項目の下側に配列された第2の選択項目が、固定表示された第1の選択項目の画像の下端部に到達すると、前記第1の選択項目の画像の固定を解除して、重畳する画像を前記第2の選択項目の画像に入れ替え、
前記第2の選択項目が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第2の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示する、
注文入力装置。
【請求項2】
注文を入力する注文入力装置であって、
セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部と、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、
前記一覧表の画像を前記表示領域に対し下方向にスクロールさせる場合に、
第3の選択項目の画像が前記表示領域の上端部に固定されて前記一覧表の画像に重畳表示されているときに、前記一覧表において前記第3の選択項目の上側に配列された第4の選択項目に属する選択肢が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第3の選択項目の画像の固定を解除して、重畳する画像を前記第4の選択項目の画像に入れ替え、
前記第4の選択項目の画像の上端部が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第4の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示する、
注文入力装置。
【請求項3】
注文を入力する注文入力装置であって、
セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部と、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部と、
を備え、
前記表示領域は、前記複数の選択項目のうちの1つの選択項目が前記表示領域の端部に配置される基準領域と、前記基準領域に隣接し、かつ前記1つの選択項目に対応する前記選択肢が配置されると共にスクロールに伴いスクロール方向の領域が0から最大の範囲で可変する可変領域と、を含み、
前記表示制御部は、
前記可変領域が0より大きく最大未満の場合は、前記1つの選択項目が前記基準領域に固定されると共に、スクロールに伴って前記可変領域が変化し、
スクロールに伴って前記1つの選択項目に対応する前記選択肢がスクロール方向に移動し、前記可変領域が0又は最大となる場合は、次の選択項目が前記表示領域の端部に配置されるように、前記基準領域の前記1つの選択項目がスクロールするようにする、
注文入力装置。
【請求項4】
前記一覧表の画像は長尺状であり、
前記複数の選択項目の画像が前記一覧表の画像の長さ方向に沿って配列されると共に、各選択項目の画像に隣接して当該選択項目に属する複数の選択肢の画像が前記一覧表の画像の長さ方向に沿って配列されており、
前記一覧表の画像の長さ方向をスクロール方向とする、
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項5】
前記選択画面が、選択項目を指定するボタンを含み、
前記表示制御部は、前記ボタンにより指定された選択項目の画像が、前記表示領域の端部に表示されるように、前記一覧表を移動させる、
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記表示領域に前記選択項目に含まれる選択肢が表示されている間は、前記選択項目の画像が前記選択肢の画像と共に表示されるように制御する、
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項7】
前記一覧表の前記複数の選択項目のうち、入力が必須の選択項目の画像の色は、入力が任意の選択項目の画像の色とは異なる色とする、
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項8】
前記一覧表の前記選択項目の画像内に、入力済み数量を表示する領域を設ける、
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項9】
前記一覧表の前記選択項目の画像の下に配列される前記複数の選択肢の画像のうち、最終段に配列される選択肢の画像は、他の選択肢の画像と異なる形状とする、
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項10】
前記選択肢を選択するための選択画面において、前記一覧表の画像を表示する表示領域とは異なる表示領域に、当該一覧表に表示される選択項目と選択肢に関連するセレクト付きメニューを表示する、
請求項1から請求項9までのいずれか1項に記載の注文入力装置。
【請求項11】
注文を入力するためのプログラムであって、
コンピュータを、
セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部であって、
前記一覧表の画像を前記表示領域に対し上方向にスクロールさせる場合に、
第1の選択項目が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第1の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示し、
前記一覧表において前記第1の選択項目の下側に配列された第2の選択項目が、固定表示された第1の選択項目の画像の下端部に到達すると、前記第1の選択項目の画像の固定を解除して、重畳する画像を前記第2の選択項目の画像に入れ替え、
前記第2の選択項目が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第2の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示する、表示制御部、
として機能させるためのプログラム。
【請求項12】
注文を入力するためのプログラムであって、
コンピュータを、
セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と前記複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部、
前記選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、前記一覧表の画像を前記表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部であって、
前記一覧表の画像を前記表示領域に対し下方向にスクロールさせる場合に、
第3の選択項目の画像が前記表示領域の上端部に固定されて前記一覧表の画像に重畳表示されているときに、前記一覧表において前記第3の選択項目の上側に配列された第4の選択項目に属する選択肢が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第3の選択項目の画像の固定を解除して、重畳する画像を前記第4の選択項目の画像に入れ替え、
前記第4の選択項目の画像の上端部が前記表示領域の上端部に到達すると、前記第4の選択項目の画像を前記上端部に固定して前記一覧表の画像に重畳表示する、表示制御部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文入力装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
外食産業においては、従来から、ハンディターミナル等と称される携帯型の注文入力装置を使用した注文管理システムが導入されている。注文管理システムでは、接客担当者がそれぞれ注文入力装置を携帯し、客から注文を受けると、注文入力装置を操作し、注文を受けたメニュー品目の情報を入力する。注文入力装置から入力された注文入力情報は、無線通信により注文管理装置に送信され、注文管理装置において記憶管理される。そして、この注文入力情報に基づいて厨房への調理指示がなされたり、飲食代金の会計処理が行われたりするようになっている。
【0003】
外食産業の中でも、例えば、ファミリーレストランのような業態では、単品としてのメインメニューの他、メインメニューに、サラダや飲み物等についてそれぞれ数種類の中から選ぶことができるセレクト付きメニューがよく取り扱われる。以下では、サラダや飲み物等の、メインメニュー品目の料理について選択可能な選択項目を「セレクトグループ」と称し、各選択項目に含まれる選択肢を「セレクトメンバ」と称する。
【0004】
このようなセレクト付きメニューの入力方法として、メインメニューが選択された場合に、そのメインメニューに付随するセレクトグループの一覧を表示し、さらに、そのセレクトグループ一覧からセレクトグループを選択することでそのセレクトメンバを表示し、セレクトメンバを選択可能にする技術が提案されている(特許文献1)。
【0005】
従来の注文入力装置は、専用端末であったが、近年、スマートフォン等の汎用端末が注文入力装置として使用されはじめている。スマートフォンを注文入力装置とした場合の特徴として、各メニューの表示や、メインメニューに付随するセレクトグループやセレクトメンバの選択について、スクロール操作が多用されることがある。従来の専用端末では画面カバーを兼ねた蓋側にキーがついており、そのキー動作による入力が主だったため、接客担当者はスクロール操作に慣れておらず、スクロール操作による入力操作は敬遠される傾向がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2005-182270号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の技術では、メインメニューが選択された場合に、セレクトグループの一覧が表示され、セレクトグループを選択することで、セレクトメンバが表示され選択可能に構成される。しかしながら、複数のセレクトグループ間を移動するには、別のセレクトグループを選択する必要がある。
【0008】
本発明の目的は、セレクト付きメニューの注文を入力する際に、選択項目を選択する選択画面から選択肢を選択する選択画面への遷移を行うことなく、選択肢の選択が可能な注文入力装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明の注文入力装置は、セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部と、選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、一覧表の画像を表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明のプログラムは、注文を入力するためのプログラムであって、コンピュータを、セレクト付きメニュー毎に複数の選択項目と複数の選択項目の各々に対する選択肢とを記憶した記憶部から、注文されたセレクト付きメニューに対応する複数の選択項目と複数の選択肢とを読み出して、複数の選択項目と複数の選択肢とを一覧表示する一覧表の画像を生成する生成部、選択肢を選択するための選択画面の予め定めた表示領域に、一覧表の画像を表示領域に対してスクロール可能に表示させる表示制御部、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、セレクト付きメニューの注文を入力する際に、選択項目を選択する選択画面から選択肢を選択する選択画面への遷移を行うことなく、選択肢の選択が可能であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】セレクト付きメニューのメニュー構造の一例を示す図表である。
図2】セレクトメンバを複数種類入力可能なメニューの注文事例を示す模式図である。
図3】注文管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図4】本発明の第1の実施の形態に係る注文入力装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。
図5図4に示す注文入力装置の記憶部の構成の一例を示すブロック図である。
図6図4に示す注文入力装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。
図7】(A)及び(B)はセレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示する一覧表の一例を示す概略図である。
図8】本発明の第1の実施の形態に係る「注文入力処理」の流れの一例を示すフローチャートである。
図9図8の「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。
図10】注文入力処理における画面遷移を示す模式図である。
図11】(A)から(C)は上スクロール及び下スクロールを説明する模式図である。
図12】本発明の第2の実施の形態に係るセレクト選択画面の構成の一例を示す模式図である。
図13】本発明の第2の実施の形態に係る「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。
図14】(1)から(5)は本発明の第3の実施の形態に係るセレクト選択画面での上スクロール表示の一例を示す模式図である。
図15】(1)から(5)は本発明の第3の実施の形態に係るセレクト選択画面での下スクロール表示の一例を示す模式図である。
図16】(A)から(E)は上スクロール表示方法を詳細に説明する図である。
図17】(A)から(E)は下スクロール表示方法を詳細に説明する図である。
図18】本発明の第3の実施の形態に係る「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。
図19】セレクト選択画面の構成の他の一例を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0014】
<第1の実施の形態>
ファミリーレストラン等では、メニュー品目の中には、単品のメインメニューと、メインメニューにセレクトメニューがつくセレクト付きのメニュー品目がある。セレクト付きメニューでは、メイン料理の外に、複数のセレクトグループが用意されており、各セレクトグループについて複数のセレクトメンバが用意されている。
【0015】
図1はセレクト付きメニューのメニュー構造の一例を示す模式図である。この例では、メニュー品目は「ステーキセット」である。ステーキセットについては、「肉の焼き方」、「サラダの種類」、「ライスorパン」、「飲み物」がセレクトグループとして用意されている。肉の焼き方については「レア、ミディアム、ウェルダン」の3種類、サラダの種類については「シーザーサラダ、グリーンサラダ、ツナサラダ、シーフードサラダ、チキンサラダ」の5種類、ライスorパンについては「ライス、パン」の2種類、飲み物については「コーヒー、アイスコーヒー、紅茶、アイスティ、ハーブティ、コーラ、ジンジャエール、レモンスカッシュ、オレンジジュース、アップルジュース、グレープジュース」の11種類のセレクトメンバが各々用意されている。
【0016】
上記のセレクト付きメニューが注文された場合、接客担当者は、セレクト付きメニューを注文した客に対して、セレクトグループ毎にどのセレクトメンバを選択するかを尋ねる。客は、セレクトグループ毎に、複数のセレクトメンバの中から1つのセレクトメンバを選択する。接客担当者は、選択されたセレクトメンバを、ステーキセット等のメニュー品目に関連付けて注文入力装置に入力する。そして配膳の際には、接客担当者は、ステーキセットを注文した客には「ミディアムのステーキとグリーンサラダとライスと紅茶」を提供するというように、メインメニュー品目に関連付けられたセレクトメンバを客に提供する。
【0017】
また、セレクト付きメニューには、セレクトメンバを複数種類入力可能なメニューもある。図2はセレクトメンバが複数種類入力可能なメニューの注文事例を示す模式図である。この例では、メインメニュー品目は「ハンバーグ」である。「ライスorパン」と「飲み物」は、セレクトグループであり、それぞれのセレクトメンバについて、複数種類の選択が可能である。例えば、ハンバーグ4つ、ライス3つ、パン1つ、コーヒー1つ、紅茶2つ、コーラ1つのように各セレクトグループの数量がグランドメニューの数量に合致すれば、各セレクトグループのセレクトメンバは複数種類の入力が可能である。そしてこのようなメニューの場合には、配膳の際には、接客担当者は、「ライスのお客様は?」等、客に注文を確認しながら料理を提供することになる。
【0018】
本実施の形態は、スマートフォン等のスクロール操作が可能な端末装置を用いて構成された注文入力装置であって、上述したセレクト付きメニューの注文を入力する場合に、セレクトグループの選択画面からセレクトメンバの選択画面への遷移を行うことなく、セレクトメンバの選択が可能な注文入力装置と、スクロール操作が可能な端末装置をこのような注文入力装置として機能させるためのプログラムと、に関するものである。
【0019】
(注文管理システム)
次に、注文管理システムの概略構成について説明する。
図3は注文管理システムの構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、注文管理システム10は、複数の注文入力装置20、注文管理装置22、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30を備えている。各装置は、Wi-Fi(登録商標)又はBluetooth(登録商標)といった店舗内のルータを介してネットワークNに接続されている。ネットワークNには、LTEなどの無線通信によりインターネット等を介して接続してもよい。
【0020】
本実施形態に係る注文入力装置20は、接客担当者が注文を入力するのに使用する、スマートフォン等のスクロール操作が可能な、タッチパネルを備えた端末装置である。注文入力装置20は、接客担当者により入力された注文入力情報を、ネットワークNを介して注文管理装置22に送信する。
【0021】
注文管理装置22は、ネットワークNを介して注文入力装置20と接続される。また、注文管理装置22は、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30の各々とも接続される。前提として、注文管理装置22で管理する店舗の注文管理の工程は大きく分けて、注文、調理、及び配膳の3つの工程があり、注文された商品が調理され、配膳まで行われることで注文が完了することになる。
【0022】
注文管理装置22は、各装置からの入力情報を受信して管理する。印刷装置24は、客の注文情報に応じた伝票を印刷する。調理管理装置26は、客の注文情報により示され、注文対象とされた商品および個数を示す注文内容を表示させる。また、調理管理装置26は、店舗の注文の状況を表示する。調理管理装置26は、商品の調理の完了の操作を受け付け、調理完了情報を注文管理装置22に送信する。配膳管理装置28は、店舗の注文の状況を表示する。配膳管理装置28は、従業員の配膳完了の操作を受け付け、配膳完了情報を注文管理装置22に送信する。会計装置30は、客毎に生成される伝票情報に基づいて会計処理を行う。
【0023】
(注文入力装置)
まず、注文入力装置20の電気的構成について説明する。
図4は本発明の第1の実施の形態に係る注文入力装置20の電気的構成の一例を示すブロック図である。図5図4に示す記憶部の構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
図4に示すように、本実施形態に係る注文入力装置20は、スマートフォン等の端末置であり、CPU(Central Processing Unit)32、ROM(Read Only Memory)34、RAM(Random Access Memory)36、タッチパネル入力表示装置38、通信部44、及び記憶部46を備えている。タッチパネル入力表示装置38は、表示部40及び入力部42を備えている。CPU32、ROM34、RAM36、表示部40、入力部42、通信部44、及び記憶部46の各々はバス48を介して互いに接続される。
【0025】
CPU32は、ROM34や記憶部46に記憶されたプログラムを読み出し、RAM36をワークエリアとしてプログラムを実行する。記憶部46としては、例えば、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等が用いられる。図5に示すように、記憶部46には、本実施形態に係る注文入力処理を実行するための注文入力プログラム50、メニュー構造テーブル52、及び、後述するヘッダ情報入力画面等の定型画面情報54が記憶されている。また、記憶部46には、接客担当者により入力された注文入力情報56が記憶される。
【0026】
図1はメニュー構造テーブル52の一例を示す図表でもある。図1に示すように、メニュー構造テーブル52は、セレクト付きメニューに該当するメインメニュー品目毎に、複数のセレクトグループと、各セレクトグループに属する複数のセレクトメンバとをテーブルで記憶したものである。
【0027】
なお、注文入力プログラム50は、ROM34等の他の記憶装置に記憶されていてもよい。また、注文入力プログラム50は、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、USBメモリなどのコンピュータ可読媒体に格納されて提供されてもよく、ネットワークを介して提供されてもよい。
【0028】
タッチパネル入力表示装置38の表示部40は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等である。表示部40は、注文入力装置20の操作を行うためのタッチパネルを備えている。入力部42は、タッチパネルが操作された位置座標を検出して、入力情報を取得する。
【0029】
なお、注文入力装置20は、平面視した場合の形状が、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い矩形状である。注文入力装置20は、長さ方向が鉛直方向を向くように、縦長で使用される。したがって、表示部40に表示される各種画面も、縦方向の長さが横方向の長さよりも長い矩形状である。
【0030】
通信部44は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。本実施形態では、通信部44は、ネットワークNに接続されており、注文管理装置22とネットワークNを介して通信を行う。本実施形態の場合、通信部44とネットワークNとは無線通信を介して接続される。
【0031】
なお、注文管理装置22、印刷装置24、調理管理装置26、配膳管理装置28、及び会計装置30の各々は、タッチパネル入力表示装置38を備えない以外は、注文入力装置20と同様の電気的構成を備えているため、ここでは説明を省略する。
【0032】
次に、注文入力装置の機能的構成について説明する。
図6図4に示す注文入力装置の機能的構成の一例を示す機能ブロック図である。図6に示すように、注文入力装置20は、メニュー入力受付部60、一覧表生成部62、スクロール表示及び選択受付部64、注文内容出力部66、メニュー構造テーブルを記憶するメニュー構造記憶部68、及び注文入力情報を記憶する注文入力記憶部70を備えている。注文入力装置20のCPU32が、注文入力プログラム50を実行することにより、注文入力装置20が、図6に示す各部として機能する(図4図5を参照)。
【0033】
メニュー入力受付部60は、接客担当者からメニュー品目の入力を受け付ける。メニュー入力受付部60は、入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューである場合は、メニュー品目情報を一覧表生成部62に渡す。なお、入力されたメニュー品目が単品メニューの場合は、メニュー品目情報を注文内容出力部66に渡す。
【0034】
一覧表生成部62は、入力されたメニュー品目に対応するメニュー構造テーブルをメニュー構造記憶部68から読み出す。一覧表生成部62は、メニュー構造テーブルに含まれるセレクトグループとセレクトメンバとを抽出し、セレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示する一覧表の画像を生成する。
【0035】
スクロール表示及び選択受付部64は、後述するセレクト選択画面のスクロール表示領域に一覧表の画像の一部を表示すると共に、接客担当者の操作に応じて一覧表の画像をスクロールして、一覧表の画像の他の部分を表示する。スクロール表示及び選択受付部64は、各セレクトグループについて、接客担当者からのセレクトメンバの選択入力を受け付ける。
【0036】
注文内容出力部66は、入力内容を表示する確認画面を生成して、表示部に表示する。注文内容出力部66は、選択されたセレクトメンバをメニュー品目と関連付けて、注文入力情報として注文入力記憶部70に記憶する。また、注文内容出力部66は、接客担当者からの送信指示に応じて、注文入力情報を注文管理装置22に送信する。
【0037】
ここで一覧表の画像について説明する。
一覧表の画像は、グループ名を含むセレクトグループの矩形状の画像と、セレクトメンバ名を含むセレクトメンバの矩形状の画像とを含む。グループ名やセレクトメンバ名は、矩形状の画像の長さ方向に沿って横書きされている。セレクトメンバの画像は、セレクトメンバを選択するための選択ボタンとして機能する。なお、セレクトグループは本発明の「選択項目」の一例であり、セレクトメンバは本発明の「選択肢」の一例である。
【0038】
一覧表の画像は、長尺状である。複数のセレクトグループの画像は、画像の長さ方向が一覧表の画像の幅方向となるように各々方向づけられて、一覧表の画像の長さ方向に沿って配列されている。各セレクトグループの画像の下には、そのセレクトグループに属する複数のセレクトメンバの画像が、一覧表の画像の長さ方向に沿って配列されている。
【0039】
図7(A)及び図7(B)は一覧表72の画像の一例を示す概略図である。図7(A)に示す一覧表72Aの画像では、複数のセレクトグループ74A、74B、74C、74Dの画像が、一覧表72Aの画像の長さ方向に沿って配列されている。セレクトグループ74Aの画像の下には、複数のセレクトメンバ76Aの画像が、一覧表72Aの画像の長さ方向に沿って配列されている。
【0040】
同様に、セレクトグループ74Bの画像の下には複数のセレクトメンバ76Bの画像が配列され、セレクトグループ74Cの画像の下には複数のセレクトメンバ76Cの画像が配列され、セレクトグループ74Dの画像の下には複数のセレクトメンバ76Dの画像が配列されている。
【0041】
セレクトメンバの画像は、一列で配列してもよく、複数列に分けて配列してもよい。例えば、図7(B)に示す一覧表72Bの画像では、セレクトメンバ76A、76B、76C、76Dの画像の各々が、2列に分けて配列されている。
【0042】
セレクトグループに属する複数のセレクトメンバの中で、最終段に配置されるセレクトメンバの画像については、他のセレクトメンバの画像とは異なる形状としてもよい。図示した例では、最終段に配置されるセレクトメンバの画像は、矩形状の下端の角部が丸くされている。これにより、セレクトグループの中で最後の選択肢か否かが一目で分かるため、無駄なスクロール操作をしなくて済む。
【0043】
セレクトグループの画像の色、即ち、グループ名の背景色は、セレクトグループとセレクトメンバとが一目で区別できるように、セレクトメンバの画像の色とは異なる色としてもよい。また、入力が必須のセレクトグループ(例えば、肉の焼き方)と、入力が任意のセレクトグループ(例えば、飲み物)とで、異なる色としてもよい。
【0044】
なお、図示した例では、セレクトグループの画像の形状、及びセレクトメンバの画像の形状は、細長い矩形状としているが、これに限定されるものではない。セレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示できればよく、これらの画像の形状を、円形、長円形、楕円形、その他の多角形としてもよい。
【0045】
また、以下では、その画像を意味することが明らかである場合は、一覧表の画像を単に「一覧表」と称し、セレクトグループの画像を単に「セレクトグループ」と称し、セレクトメンバの画像を単に「セレクトメンバ」と称する。
【0046】
(注文入力プログラム)
次に、注文入力処理を実行するための注文入力プログラムについて説明する。
図8は本発明の第1の実施の形態に係る「注文入力処理」の流れの一例を示すフローチャートである。図9図8のステップ114の「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。図10は注文入力処理における画面遷移を示す模式図である。図11(A)から図11(C)は上スクロール及び下スクロールを説明する模式図である。
【0047】
注文入力プログラムは、注文入力装置20のCPU32(図4参照)により実行される。注文入力プログラムは、図示しない初期画面から、接客担当者により入力開始が指示されると開始される。
【0048】
まず、ステップ100で、CPU32は、図10に示すヘッダ情報入力画面100を表示させて、テーブル番号や人数等のヘッダ情報の入力を受け付ける。接客担当者がヘッダ情報の入力を終えて、ヘッダ情報入力画面100のボタン102を操作する。ボタン102が操作されると、CPU32は、図10に示すメニュー一覧表示画面200に遷移させる。
【0049】
次に、ステップ102で、CPU32は、メニュー一覧表示画面200からメニュー品目の入力を受け付ける。メニュー一覧表示画面200は、複数のメニュー品目の選択ボタンを階層的に表示する。接客担当者は、客から注文を聞いて、注文されたメニュー品目の選択ボタンを操作し、メニュー品目を入力する。
【0050】
次に、ステップ106で、CPU32は、入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューか否か判断する。入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューである場合は、ステップ108に進む。入力されたメニュー品目がセレクト付きメニューではない場合、即ち、単品メニューである場合は、ステップ124に進む。
【0051】
次に、ステップ108で、CPU32は、記憶部46(図4参照)からメニュー品目に対応するメニュー構造テーブルを読み出して、メニュー構造テーブルに含まれるセレクトグループとセレクトメンバとを抽出し、メニュー品目に対応するセレクトグループ及びセレクトメンバの情報を取得する。
【0052】
次に、ステップ110で、CPU32は、メニュー品目に対応するセレクトグループ及びセレクトメンバを一覧表示する一覧表を生成する。
【0053】
次に、ステップ112で、CPU32は、図10に示すセレクト選択画面300に遷移させる。セレクト選択画面300は、ヘッダ情報を表示するヘッダ情報表示部302、メニュー品目を表示するメニュー品目表示部304、一覧表をスクロールさせて表示するスクロール表示領域306、戻るボタン308、及び確認ボタン310を備えている。
【0054】
次に、ステップ114で、CPU32は、スクロール表示領域306に一覧表の一部(即ち、一部のセレクトグループ及びそのセレクトメンバ)を表示させると共に、接客担当者の操作に応じて一覧表をスクロールさせて一覧表の他の一部(即ち、他の一部のセレクトグループ及びそのセレクトメンバ)を表示させて、セレクトメンバの選択入力を受け付ける。接客担当者は、客から注文を聞いて、注文されたセレクトメンバの画像を選択ボタンとして操作し、セレクトメンバを入力する。
【0055】
次に、ステップ116で、CPU32は、セレクト選択画面300の確認ボタン310が操作されたか否かを判断する。接客担当者は、セレクトメンバの入力を終え、確認画面に進む場合は、確認ボタン310を操作する。確認ボタン310が操作された場合は、ステップ118に進む。一方、メニュー一覧表示画面200に戻る場合は、接客担当者は戻るボタン308を操作する。戻るボタン308が操作された場合は、ステップ102に戻って、メニュー品目の入力受付で次のメニュー入力を開始する。
【0056】
ここで、図9を参照して、ステップ114の「スクロール表示及び選択受付処理」について詳細に説明する。まず、ステップ200で、操作量に応じて一覧表をスクロールさせる。即ち、スクロール量とスクロール速度とは、タッチのスクロール幅や操作のスピードに従って決まる。
【0057】
図11(A)に示すように、一覧表72の一部がスクロール表示領域306に表示される。一覧表72は、その長さ方向が上下方向となる向きで表示される。図11(B)に示す上スクロールでは、一覧表72をスクロール表示領域306に対し、上方向に移動させる。図11(C)に示す下スクロールでは、一覧表72をスクロール表示領域306に対し、下方向に移動させる。
【0058】
なお、注文入力装置20は、長さ方向が鉛直方向を向くようして使用されるので、注文入力装置20の長さ方向、ひいては表示部に表示される画面の長さ方向が「上下方向」である。
【0059】
スクロール操作は、操作量に応じてセレクトグループを超えてスクロールさせる方法と、セレクトグループ単位でスクロールさせる方法とがある。セレクトグループ単位でスクロールさせる方法では、上スクロールの場合は、次のセレクトグループがスクロール表示領域の先頭に表示されたところで停止させ、下スクロールの場合は、隠れている次のセレクトグループがスクロール表示領域の先頭に表示されたところで停止させる。なお、スクロール表示領域の先頭とは、スクロール表示領域の上端部のことである。
【0060】
次に、ステップ202で、セレクトメンバが選択されたか否かを判断する。セレクトメンバが選択された場合は、ステップ204に進み、セレクトメンバが選択されていない場合は、ステップ200に戻る。次に、ステップ204で、選択されたセレクトメンバをRAM36に記憶する。
【0061】
次に、ステップ206で、セレクトメンバの選択が完了したか否かを判断する。例えば、画面操作が行われずに所定時間が経過した場合や、戻るボタン308や確認ボタン310が操作された場合には、選択が完了したと判断する。選択が完了していない場合は、ステップ200に戻る。選択が完了した場合は、ルーチンを終了する。
【0062】
ここで図8の説明に戻る。次に、ステップ118で、CPU32は、図10に示す確認画面400に遷移させる。確認画面400は、ヘッダ情報表示部402、入力内容を表示する入力内容表示部404、戻るボタン406、及び送信ボタン408を備えている。
【0063】
次に、ステップ120で、CPU32は、確認画面400の送信ボタン408が操作されたか否かを判断する。接客担当者は、入力内容表示部404に表示された入力内容を確認し、入力内容に問題が無い場合は、送信ボタン408を操作する。送信ボタン408が操作された場合には、ステップ122に進む。
【0064】
一方、入力内容に問題がある場合は、接客担当者は、前の画面に戻るために戻るボタン406を操作する。戻るボタン406が操作された場合には、ステップ112に戻って、メニュー品目の入力受付からやり直す。
【0065】
次に、ステップ122で、CPU32は、注文入力情報を注文管理装置22に送信すると共に、注文入力情報を記憶部46(図4)に記憶して、ルーチンを終了する。セレクト付きメニューの場合は、「ステーキセット、肉の焼き方:ミディアム、サラダの種類:グリーンサラダ、パンORライス:ライス、飲み物:紅茶 」というように、選択されたセレクトメンバをメインメニュー品目と関連付けて記憶する。
【0066】
ステップ106で否定判定された場合は、すなわち、入力されたメニュー品目が単品メニューの場合は、数量を1カウントアップし、ステップ124において確認ボタン202が操作されたかどうかを確認する。確認ボタンが操作された場合は、ステップ118で、確認画面を表示する。なお、確認画面以降の動作は、セレクト付きメニューの場合と同様である。
【0067】
第1の実施の形態に係る注文入力装置20は、セレクト付きメニューのメニュー品目に付随するセレクトグループについて、そのセレクトメンバのすべてを展開した一覧表を、スクロールさせながらセレクト選択画面に表示させるので、セレクトグループの選択画面からセレクトメンバの選択画面への遷移を行うことなく、セレクトメンバの選択が可能である。即ち、セレクトグループを毎回選択しなくても、選択肢(セレクトメンバ)の確認、入力を行うことができる。
【0068】
したがって、第1の実施の形態に係る注文入力装置20は、セレクトグループの選択画面からセレクトメンバの選択画面への遷移を行う場合に比べて画面遷移の回数が少なく、セレクト付きメニュー入力の手間が低減される。また、セレクトグループ数やセレクトメンバ数が少なければ、一覧表をスクロールさせるための操作量や操作回数も少なくて済み、タッチ回数も低減できる。
【0069】
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態は、セレクト選択画面のレイアウトと、一覧表の表示方法が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と同様の構成についての説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0070】
(セレクト選択画面)
図12は本発明の第2の実施の形態に係るセレクト選択画面の構成の一例を示す模式図である。第1の実施の形態のセレクト選択画面と同様の構成部分について同じ符号を付して説明を省略する。
【0071】
第2の実施の形態に係るセレクト選択画面300Aは、ヘッダ情報表示部302、メニュー品目表示部304、スクロール表示領域306、戻るボタン308、及び確認ボタン310の外に、セレクトグループを選択するインデックスボタン312を備えている。図示した例では、セレクト選択画面300Aは、肉の焼き方、サラダの種類、ライスorパン、及び飲み物という4種類のセレクトグループに対応する複数のインデックスボタン312を備えている。
【0072】
(スクロール表示及び選択受付処理)
次に、「スクロール表示及び選択受付処理」の流れについて詳細に説明する。図13は本発明の第2の実施の形態に係る「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。まず、ステップ300で、CPU32は、インデックスボタンが操作されたか否かを判断する。
【0073】
インデックスボタン312が操作された場合は、ステップ302に進む。次に、ステップ302で、CPU32は、対応するセレクトグループがスクロール表示領域306の先頭に表示されるように、一覧表を移動させた後で停止させる。一方、ステップ300でインデックスボタンが操作されていない場合は、ステップ310に進む。ステップ310では、CPU32は、通常通り、操作量に応じて一覧表をスクロールさせる。
【0074】
次に、ステップ304で、CPU32は、セレクトメンバが選択された否かを判断する。セレクトメンバが選択された場合は、ステップ306に進み、セレクトメンバが選択されていない場合は、ステップ300に戻る。
【0075】
次に、ステップ306で、CPU32は、選択されたセレクトメンバをRAM36に記憶する。次に、ステップ308で、CPU32は、セレクトメンバの選択が完了したか否かを判断する。選択が完了していない場合は、ステップ300に戻る。選択が完了した場合は、ルーチンを終了する。
【0076】
第2の実施の形態に係る注文入力装置では、第1の実施の形態と同様の効果が得られる外に、インデックスボタン312の操作により、スクロール操作を行わずに、スクロール表示領域の先頭に所望のセレクトグループ及びそのセレクトメンバを表示することができる。
【0077】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、一覧表の表示方法が異なる以外は、第1の実施の形態と同様である。したがって、第1の実施の形態と同様の構成についての説明は省略し、相違点のみ説明する。
【0078】
図11(B)に示すように、一覧表をスクロールさせると、「サラダの種類」に含まれるセレクトメンバは表示されているのに、「サラダの種類」というグループ名を含むセレクトグループの画像が表示されなくなる場合がある。これに対して、第3の実施の形態では、セレクトグループ内のセレクトメンバが表示されている間は、グループ名を含むセレクトグループの画像がスクロール表示領域306の先頭に「見出し」として固定表示される。
【0079】
上スクロールの場合と下スクロールの場合とに分けて一覧表の表示態様の変化を説明する。図14(1)から(5)は本発明の第3の実施の形態に係るセレクト選択画面での上スクロール表示の一例を示す模式図である。
【0080】
図14(1)に示すように、最初は、一覧表72のセレクトグループ74Aが、スクロール表示領域306の先頭に在る。セレクトグループ74Aが、スクロール表示領域306の先頭に固定表示される。図14(2)に示すように、一覧表72が上スクロールされても、セレクトグループ74Aのセレクトメンバが表示されている間は、セレクトグループ74Aは先頭に固定表示される。
【0081】
図14(3)に示すように、一覧表72が上スクロールされてセレクトグループ74Aのセレクトメンバの表示が終わると、セレクトグループ74Aの固定表示が終わる。図14(4)に示すように、一覧表72が上スクロールされるのに従って、セレクトグループ74Aは、次のセレクトグループ74Bに押し上げられて、スクロール表示領域306の外に押し出される。図14(5)に示すように、セレクトグループ74Bが、スクロール表示領域306の先頭に到達すると、セレクトグループ74Bがスクロール表示領域306の先頭に固定表示される。
【0082】
一方、図15(1)から(5)は本発明の第3の実施の形態に係るセレクト選択画面での下スクロール表示の一例を示す模式図である。
【0083】
図15(1)に示すように、最初は、一覧表72のセレクトグループ74Dが、スクロール表示領域306の先頭に在る。図15(2)に示すように、一覧表72が下スクロールされて、次のセレクトグループ74Cのセレクトメンバが表示される前に、セレクトグループ74Cがスクロール表示領域306の先頭に固定表示される。
【0084】
図15(3)及び図15(4)に示すように、一覧表72が下スクロールされると、セレクトグループ74Cのセレクトメンバが下から順に表示される。セレクトグループ74Cのセレクトメンバが表示されている間は、セレクトグループ74Cは先頭に固定表示されている。
【0085】
図15(5)に示すように、一覧表72が下スクロールされて、セレクトグループ74Cの全てのセレクトメンバが表示された場合、次のセレクトグループ74Bのセレクトメンバが表示される前に、セレクトグループ74Cの固定が解除され、セレクトグループ74Bがスクロール表示領域306の先頭に固定表示される。
【0086】
図14及び図15に示す表示は、次に説明する図16から図18に示す表示方法により実現される。この方法では、スクロール表示領域306に表示される画像は、第1レイヤの画像と、第1レイヤの画像に重畳される第2レイヤの画像とで構成される。第1レイヤの画像は一覧表72の部分画像である。第2レイヤの画像は「見出し」となるセレクトグループ74の画像である。
【0087】
(スクロール表示及び選択受付処理)
次に、「スクロール表示及び選択受付処理」について説明する。
図16(A)から図16(E)は上スクロール表示方法を詳細に説明する図である。図17(A)から図17(E)は下スクロール表示方法を詳細に説明する図である。図18は本発明の第3の実施の形態に係る「スクロール表示及び選択受付処理」の流れの一例を示すフローチャートである。図16及び図17も適宜参照しながら、図18に示す処理の流れを説明する。
【0088】
まず、ステップ400で、CPU32は、上スクロールか否かを判断する。上スクロールの場合は、ステップ402に進み、下スクロールの場合は、ステップ430に進む。
【0089】
(上スクロールの場合)
次に、ステップ402で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤを上スクロールさせる。次に、ステップ404で、CPU32は、最初のセレクトグループがラインL1に到達したか否かを繰り返し判断する。ラインL1は、スクロール表示領域306の先頭を表すラインである。最初のセレクトグループがラインL1に到達すると、ステップ406に進む。次に、ステップ406で、CPU32は、最初のセレクトグループの画像をコピーして第2レイヤの先頭に貼り付け、第2レイヤを固定する。
【0090】
例えば、図16(A)に示すように、第1レイヤの一覧表72のセレクトグループ74AがラインL1に到達すると、セレクトグループ74Aの画像がコピーされて第2レイヤの先頭に貼り付けられる。また、第2レイヤは固定された状態となり、第2レイヤのセレクトグループ74Aの画像は、固定された状態で、第1レイヤの一覧表72に重畳される。そして、図16(B)に示すように、第1レイヤの一覧表72が上スクロールされても、セレクトグループ74Aのセレクトメンバが表示されている間は、第2レイヤのセレクトグループ74Aの画像は、スクロール表示領域306の先頭に固定表示される。
【0091】
次に、ステップ408で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤを上スクロールさせる。次に、ステップ410で、CPU32は、次のセレクトグループがラインL2に到達したか否かを繰り返し判断する。ラインL2は、ラインL1からセレクトグループの幅だけ下方向に離間したラインである。次のセレクトグループがラインL2に到達すると、ステップ412に進む。次に、ステップ412で、CPU32は、次のセレセレクトグループの画像をコピーして第2レイヤの前のセレクトグループの下に貼り付け、第2レイヤの固定を解除する。
【0092】
例えば、図16(C)に示すように、第1レイヤの一覧表72が上スクロールされて、第1レイヤのセレクトグループ74Bが、ラインL2(ここでは、第2レイヤのセレクトグループ74Aの画像の下端を表すラインL2)に到達すると、セレクトグループ74Bの画像がコピーされて、第2レイヤのセレクトグループ74Aの画像の下に貼り付けられる。ここで、第2レイヤの固定が解除され、第2レイヤの画像も第1レイヤの一覧表72に同期してスクロールされるようになる。
【0093】
次に、ステップ414で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤ及び第2レイヤを上スクロールさせる。次に、ステップ416で、CPU32は、次のセレクトグループがラインL1に到達したか否かを繰り返し判断する。次のセレクトグループがラインL1に到達すると、ステップ418に進む。次に、ステップ418で、CPU32は、前のセレセレクトグループの画像を第2レイヤから削除し、次のセレクトグループの画像を第2レイヤの先頭に貼り付けた状態で第2レイヤを固定する。
【0094】
例えば、図16(D)及び図16(E)に示すように、第1レイヤの一覧表72が上スクロールされるのに従って、第2レイヤの画像も上スクロールされて、第2レイヤのセレクトグループ74Aがスクロール表示領域306の外に押し出される。一方、第1レイヤのセレクトグループ74A及び第2レイヤのセレクトグループ74BがラインL1に到達すると、第2レイヤは固定された状態となり、第2レイヤのセレクトグループ74Bの画像が、第1レイヤの一覧表72に重畳される。
【0095】
次に、ステップ420で、CPU32は、セレクトメンバの選択が完了したか否かを判断する。選択が完了していない場合は、ステップ422に進む。選択が完了した場合は、ルーチンを終了する。次に、ステップ422で、CPU32は、上スクロールが継続されるか否かを判断する。上スクロールが継続される場合は、ステップ408に戻る。上スクロールが継続されない場合、即ち、下スクロールに切り替わる場合は、標識Aに従ってステップ436に進む。
【0096】
(下スクロールの場合)
一方、ステップ400で下スクロールと判断されてステップ430に進んだ場合は、ステップ430で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤを下スクロールさせる。次に、ステップ432で、CPU32は、最初のセレクトメンバがラインL1に到達したか否かを繰り返し判断する。最初のセレクトグメンバがラインL1に到達すると、ステップ434に進む。次に、ステップ434で、CPU32は、最初のセレクトグループの画像をコピーして第2レイヤの先頭に貼り付け、第2レイヤを固定する。
【0097】
例えば、図17(A)に示すように、第1レイヤの一覧表72のセレクトグループ74DのセレクトメンバがラインL1に到達すると、セレクトグループ74Dの画像がコピーされて第2レイヤの先頭に貼り付けられる。また、第2レイヤは固定された状態となり、第2レイヤのセレクトグループ74Dの画像が、第1レイヤの一覧表72に重畳される。
【0098】
次に、ステップ436で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤを下スクロールさせる。次に、ステップ438で、CPU32は、次のセレクトメンバがラインL1に到達したか否かを繰り返し判断する。次のセレクトメンバがラインL1に到達すると、ステップ440に進む。次に、ステップ440で、CPU32は、次のセレセレクトグループの画像をコピーして第2レイヤの前のセレクトグループの上に貼り付け、第2レイヤの固定を解除する。
【0099】
例えば、図17(B)に示すように、第1レイヤの一覧表72が下スクロールされて、第1レイヤのセレクトグループ74CのセレクトメンバがラインL1に到達すると、セレクトグループ74Cの画像がコピーされて第2レイヤのセレクトグループ74Dの画像の上に貼り付けられる。ここで、第2レイヤの固定が解除され、第2レイヤの画像も第1レイヤの一覧表72に同期してスクロールされるようになる。
【0100】
次に、ステップ442で、CPU32は、操作量に応じて第1レイヤ及び第2レイヤを下スクロールさせる。次に、ステップ444で、CPU32は、第2レイヤの次のセレクトグループがラインL2に到達したか否かを繰り返し判断する。第2レイヤの次のセレクトグループがラインL2に到達すると、ステップ446に進む。次に、ステップ446で、CPU32は、前のセレセレクトグループの画像を第2レイヤから削除し、次のセレクトグループの画像を第2レイヤの先頭に貼り付けた状態で第2レイヤを固定する。
【0101】
例えば、図17(C)に示すように、第1レイヤ及び第2レイヤが下スクロールされて、第2レイヤのセレクトグループ74CがラインL2に到達すると、セレクトグループ74Dの画像が第2レイヤから削除される。そして、第2レイヤは固定された状態となり、第2レイヤのセレクトグループ74Cの画像が、第1レイヤの一覧表72に重畳される。
【0102】
次に、ステップ448で、CPU32は、セレクトメンバの選択が完了したか否かを判断する。選択が完了していない場合は、ステップ450に進む。選択が完了した場合は、ルーチンを終了する。次に、ステップ450で、CPU32は、下スクロールが継続されるか否かを判断する。下スクロールが継続される場合は、ステップ436に戻る。下スクロールが継続されない場合、即ち、上スクロールに切り替わる場合は、標識Bに従ってステップ408に進む.
【0103】
例えば、下スクロールが継続される場合は、図17(D)に示すように、第1レイヤの一覧表72が下スクロールされて、第1レイヤのセレクトグループ74BのセレクトメンバがラインL1に到達すると、セレクトグループ74Bの画像がコピーされて第2レイヤのセレクトグループ74Cの画像の上に貼り付けられる。第2レイヤの固定が解除され、第2レイヤの画像も第1レイヤの一覧表72に同期してスクロールされるようになる。
【0104】
そして、図17(E)に示すように、第1レイヤ及び第2レイヤが下スクロールされて、第2レイヤのセレクトグループ74BがラインL2に到達すると、セレクトグループ74Cの画像が第2レイヤから削除される。そして、第2レイヤは固定された状態となり、第2レイヤのセレクトグループ74Bの画像が、第1レイヤの一覧表72に重畳される。
【0105】
第3の実施の形態に係る注文入力装置では、第1の実施の形態と同様の効果が得られる外に、セレクトメンバが表示される場合には、必ずセレクトグループ名が表示されているため、スクロール操作が行われても、現在、どのセレクトグループのセレクトメンバを表示しているのかが明確になり、選択しようとしているセレクトメンバを見つけ易い。したがって、セレクトメンバだけを表示する場合と比較して入力操作が容易になる。
【0106】
<変形例>
なお、上記各実施の形態で説明した注文入力装置及びプログラムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内において変更してもよいことは言うまでもない。
【0107】
例えば、セレクト選択画面内に、入力数カウント領域を設けてもよい。図19はセレクト選択画面の構成の他の一例を示す模式図である。この例では、一覧表のセレクトグループ74の画像内に、入力数カウント領域78が設けられている。入力数カウント領域78には、例えば、入力済み数量/入力必須数量の値が表示される。セレクトグループ74に対してセレクトグループが1つ選択されると、入力済み数量が1つ増えて、入力数カウント領域78の表示が、例えば「0/1」から「1/1」に書き換えられる。
【0108】
接客担当者は、入力数カウント領域の表示によって、セレクト付きメニューの入力状況を確認することができる。また、入力必須数量を明示することで、エラーがクリアされる条件が明確になる。
【0109】
なお、入力が任意のセレクトグループの場合、入力数カウント領域78には、入力済み数量だけが表示される。また、入力済み数量が入力必須数量以上となる等、予め定めた条件を満たす場合に、セレクトグループの画像の色を変えるようにしてもよい。
【0110】
また、選択項目に含まれる選択肢が表示されている間は、選択項目の画像が選択肢の画像と共に表示されるように制御する方法は、第3の実施の形態で説明したものには限定されない。例えば、表示領域は、選択項目が配置される基準領域と、基準領域に隣接し、かつ選択項目に対応する選択肢が配置されると共にスクロールに伴いスクロール方向の領域が0から最大の範囲で可変する可変領域と、を含み、表示制御部は、可変領域が0より大きく最大未満の場合は、選択項目が前記基準領域に固定されると共に、スクロールに伴って可変領域が変化し、可変領域が0又は最大の場合は、基準領域の選択項目がスクロールするようにすればよい。
【符号の説明】
【0111】
10 注文管理システム
20 注文入力装置
22 注文管理装置
24 印刷装置
26 調理管理装置
28 配膳管理装置
30 会計装置
38 タッチパネル入力表示装置
40 表示部
42 入力部
44 通信部
46 記憶部
48 バス
50 注文入力プログラム
52 メニュー構造テーブル
54 定型画面情報
56 注文入力情報
60 メニュー入力受付部
62 一覧表生成部
64 スクロール表示及び選択受付部
66 注文内容出力部
68 メニュー構造記憶部
70 注文入力記憶部
72 一覧表
74 セレクトグループ
76 セレクトメンバ
78 入力数カウント領域
100 ヘッダ情報入力画面
200 メニュー一覧表示画面
300 セレクト選択画面
302 ヘッダ情報表示部
304 メニュー品目表示部
306 スクロール表示領域
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図19