IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 北京小米移動軟件有限公司の特許一覧

<>
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図1
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図2
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図3
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図4
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図5
  • 特許-支持アセンブリ及び表示装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】支持アセンブリ及び表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/00 20060101AFI20221104BHJP
   H04N 5/64 20060101ALI20221104BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20221104BHJP
【FI】
G09F9/00 350Z
G09F9/00 304B
H04N5/64 581A
H05K7/20 F
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2021076446
(22)【出願日】2021-04-28
(65)【公開番号】P2022035972
(43)【公開日】2022-03-04
【審査請求日】2021-04-28
(31)【優先権主張番号】202010839460.9
(32)【優先日】2020-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】陳 東明
【審査官】石本 努
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2004/0130869(US,A1)
【文献】特開2006-084977(JP,A)
【文献】特開2011-145320(JP,A)
【文献】特開2010-276856(JP,A)
【文献】特開2003-219317(JP,A)
【文献】特開平10-214034(JP,A)
【文献】特開2011-048397(JP,A)
【文献】特開2008-141430(JP,A)
【文献】特開2000-357027(JP,A)
【文献】特開2008-292697(JP,A)
【文献】特開2009-290637(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2017-0123822(KR,A)
【文献】中国実用新案第210130022(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2014/0092568(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F9/00
13/00-13/46
H01L27/32
51/50
H04N5/64-5/655
9/12-9/31
H05B33/00-33/28
45/60
H05K5/00-5/06
7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部材を支持するための支持アセンブリであって、
取付キャビティを含むハウジングと、
前記取付キャビティに組み付けられる回路基板アセンブリと、
前記回路基板アセンブリに組み付けられる放熱アセンブリと、を含み、
前記放熱アセンブリは、前記ハウジングに接続され、前記放熱アセンブリを介して前記回路基板アセンブリの熱を前記ハウジングに伝達
前記支持アセンブリのハウジングには溝が設けられ、前記表示部材は前記支持アセンブリの前記溝内に設けられる、
ことを特徴とする支持アセンブリ。
【請求項2】
前記回路基板アセンブリはメインボードを含み、前記放熱アセンブリは、前記メインボードに組み付けられるメインボード放熱部材を含み、前記メインボード放熱部材の一端は前記ハウジングに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の支持アセンブリ。
【請求項3】
前記ハウジングは第1接続部を含み、前記メインボード放熱部材の一端は前記第1接続部に接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載の支持アセンブリ。
【請求項4】
前記メインボード放熱部材は、順番に接続される第1放熱部、第2放熱部及び第3放熱部を含み、前記第1放熱部は前記メインボードに組み付けられ、前記第2放熱部は前記第1接続部に向かって延伸し、前記第3放熱部は前記第1接続部に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の支持アセンブリ。
【請求項5】
前記回路基板アセンブリはロジックボードをさらに含み、前記放熱アセンブリは、前記ロジックボードに組み付けられるロジックボード放熱部材を含み、前記ロジックボード放熱部材の一端は前記ハウジングに接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載の支持アセンブリ。
【請求項6】
前記ハウジングは第2接続部を含み、前記ロジックボード放熱部材の一端は前記第2接続部に接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の支持アセンブリ。
【請求項7】
前記ロジックボード放熱部材はグラファイトシートを含む、
ことを特徴とする請求項5又は6に記載の支持アセンブリ。
【請求項8】
前記ハウジングの壁には、前記取付キャビティと連通する複数の放熱穴が設けられている、
ことを特徴とする請求項1に記載の支持アセンブリ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載の支持アセンブリと、
表示画面を含む表示部材と、を含む、
ことを特徴とする表示装置。
【請求項10】
記表示画面は前記支持アセンブリの前記溝内に設けられる、
ことを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示装置技術の分野に関し、特に、支持アセンブリ及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、表示装置は、回路基板アセンブリを含み、回路基板アセンブリは、表示装置に対して電力供給及び作動制御を行うために用いられる。しかし、表示装置の作動中、回路基板アセンブリが発熱しやすく、高い温度により、一部のコンポーネントの効率的で安定的な作動が制限され、表示装置の正常な作動にも影響を与える。これに基づいて、表示装置の正常な作動を保証するために、回路基板アセンブリを放熱させる必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、改良された支持アセンブリ及び表示装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様では、表示部材を支持するための支持アセンブリを提供し、前記支持アセンブリは、
取付キャビティを含むハウジングと、
前記取付キャビティに組み付けられる回路基板アセンブリと、
前記回路基板アセンブリに組み付けられる放熱アセンブリと、を含む。
【0005】
選択的に、前記放熱アセンブリは、前記ハウジングに接続され、前記放熱アセンブリを介して前記回路基板アセンブリの熱を前記ハウジングに伝達する。
【0006】
選択的に、前記回路基板アセンブリはメインボードを含み、前記放熱アセンブリは、前記メインボードに組み付けられるメインボード放熱部材を含み、前記メインボード放熱部材の一端は前記ハウジングに接続される。
【0007】
選択的に、前記ハウジングは第1接続部を含み、前記メインボード放熱部材の一端は前記第1接続部に接続される。
【0008】
選択的に、前記メインボード放熱部材は、順番に接続される第1放熱部、第2放熱部及び第3放熱部を含み、前記第1放熱部は前記メインボードに組み付けられ、前記第2放熱部は前記第1接続部に向かって延伸し、前記第3放熱部は前記第1接続部に接続される。
【0009】
選択的に、前記回路基板アセンブリはロジックボードをさらに含み、前記放熱アセンブリは、前記ロジックボードに組み付けられるロジックボード放熱部材を含み、前記ロジックボード放熱部材の一端は前記ハウジングに接続される。
【0010】
選択的に、前記ハウジングは第2接続部を含み、前記ロジックボード放熱部材の一端は前記第2接続部に接続される。
【0011】
選択的に、前記ロジックボード放熱部材はグラファイトシートを含む。
【0012】
選択的に、前記ハウジングの壁には、前記取付キャビティと連通する複数の放熱穴が設けられている。
【0013】
本開示の一態様では、表示装置を提供し、前記表示装置は、
以上で言及したいずれかに記載の支持アセンブリと、
表示画面を含む表示部材と、を含む。
【0014】
選択的に、前記支持アセンブリのハウジングには溝が設けられ、前記表示画面は前記支持アセンブリの前記溝内に設けられる。
【発明の効果】
【0015】
本開示にて提供される技術案は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0016】
本開示の実施例にて提供される支持アセンブリ及び表示装置は、放熱アセンブリが回路基板アセンブリに組み付けられることにより、回路基板アセンブリを効率的に放熱させて、回路基板アセンブリが効率的且つ安定して作動することを確保し、さらに、表示装置が効率的且つ安定して作動することを確保する。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】関連技術の例示的な一実施例によるテレビのバックプレーンモジュールを示すブロック図
図2】本開示の例示的な一実施例による表示装置の構造を示す概略図
図3】本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリの一部の構造を示す概略図
図4】本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリの一部の構造を示す概略図
図5】本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリの一部の構造を示す概略図
図6】本開示の例示的な一実施例によるメインボード放熱部材とメインボードとが組み付けられた構造を示す概略図
【発明を実施するための形態】
【0018】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、添付図面にその例示を示す。以下の説明が添付図面に関わる場合、特に明記しない限り、異なる添付図面における同じ数字は、同じ又は類似の要素を表す。以下の例示的な実施例に説明された実施例は、本開示と一致する全ての実施例を表すものではない。逆に、添付の特許請求の範囲に説明されている、本開示の一部の態様と一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0019】
本開示に使用されている用語は、特定の実施例を説明することを目的とし、本開示に対する制限を意図するものではない。別途に定義しない限り、本開示に使用される技術用語又は科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって理解される一般的な意味を有するものである。本開示の明細書及び特許請求の範囲に使用される「第1」、「第2」及び類似の言葉は、如何なる順序、数量又は重要性を表すものではなく、ただ、異なる構成部分を区分するために使用される。同様に、「1つ」又は「一」などの類似の言葉も数量的な限定を意味するものではなく、少なくとも1つ存在することを表す。特に明記しない限り、「含む」又は「備える」などの類似の言葉は、「含む」又は「備える」の前に現れた部品又は物件が、「含む」又は「備える」の後に列挙された部品又は物件及びその均等物を包含することを意味し、他の部品又は物件を除外しない。「接続する」又は「互いに接続する」などの類似の言葉は、物理的な接続又は機械的な接続に限定されず、電気的な接続を含んでもよく、直接的な接続であってもよいし、間接的な接続であってもよい。
【0020】
本開示の明細書及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一」、「前記」及び「当該」も、文脈上で他の意味を明確に示していない限り、複数形を含むことを意図する。また、本明細書に使用される「及び/又は」という用語は、1つ又は複数の関連するリストされたアイテムのいずれか、又は全ての可能な組合せを含むことを意味する。
【0021】
図1は、関連技術の例示的な一実施例によるテレビのバックプレーンモジュールを示すブロック図である。図1に示すように、テレビは、表示画面(図示せず)と、表示画面の背面に設けられたバックプレーンモジュールとを含む。バックプレーンモジュールは回路基板アセンブリを含み、回路基板アセンブリは、互いにずれたメインボードと電源ボードとを含み、メインボードの上及び下の領域は放熱穴領域であり、メインボードを放熱させるように、放熱穴が設けられている。電源ボードの上及び下の領域は放熱穴領域であり、電源ボードを放熱させるように、放熱穴が設けられている。表示画面を透明な表示画面にすると、透明な表示画面の表示効果を保証するために、メインボード及び電源ボードなどの回路基板アセンブリを表示画面と分離して設ける必要がある。例えば、メインボード及び電源ボードは両方とも表示画面の下方のハウジング内に設けられ、メインボード及び電源ボードが、両方ともハウジングの取付キャビティ内に組み付けられるため、どのように回路基板アセンブリを放熱させるかを見なおす必要がある。これに基づいて、本開示の実施例は、支持アセンブリ及び表示装置を提供し、以下、添付図面を参照しながら説明する。
【0022】
図2は、本開示の例示的な一実施例による表示装置の構造を示す概略図であり、図3は、本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリの一部の構造を示す概略図である。図2及び図3を参照すると、本開示の一部の実施例にて提供される表示装置は、表示部材100及び支持アセンブリ200を含む。
【0023】
表示部材100は、表示画面110を含む。例示的に、表示画面110は、OLED(Organic Light-Emitting Diode、有機発光ダイオード)表示画面であっても、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)表示画面であってもよい。例示的に、表示画面110は、完全な画像を表示できる透明な表示画面であってもよく、透明な表示画面が完全な画像を表示していない場合、又は画像を表示しない場合、透明な表示画面は透明な状態をなす。例示的に、表示部材100は、表示画面110の縁部に設けられたフレーム120をさらに含んでもよく、フレーム120は表示画面110を保護する。例示的に、表示部材100は、表示部材100の機械的強度を向上させるために、表示画面110に密着されるガラスカバー(図示せず)をさらに含んでもよい。表示部材100は、支持アセンブリ200に組み付けられる。
【0024】
支持アセンブリ200は、表示装置に適用され、支持アセンブリ200は、ハウジング210、回路基板アセンブリ220及び放熱アセンブリ230を含む。
【0025】
ハウジング210は表示部材100を支持する。ハウジング210は、表示部材100の底部、上部或いは側部を支持することができる。好ましくは、ハウジング210が表示部材100の底部を支持し、こうすると、支持アセンブリ200がベースに相当し、表示装置の載置を容易にする。ハウジング210は、回路基板アセンブリ220などのコンポーネントを組み付けるための取付キャビティ211を含む。例示的に、ハウジング210は、熱伝導と放熱を容易にするように、高温に耐える金属ハウジングであってもよい。
【0026】
回路基板アセンブリ220は、取付キャビティ211に組み付けられる。例示的に、回路基板アセンブリ220は、表示部材100に電力供給や作動制御を行うために、表示部材100に電気的に接続される。また、回路基板アセンブリ220をハウジング210の取付キャビティ211内に組み付け、表示部材100と分離して設けることは、透明な表示画面の実現に有利である。
【0027】
放熱アセンブリ230は、回路基板アセンブリ220を放熱させるために、回路基板アセンブリ220に組み付けられる。
【0028】
上記に基づいて、本開示の実施例にて提供される支持アセンブリ200及び表示装置は、放熱アセンブリ230が回路基板アセンブリ220に組み付けられて、回路基板アセンブリ220を効率的に放熱させることにより、回路基板アセンブリ220が効率的且つ安定して作動することを確保し、さらに、表示装置が効率的且つ安定して作動することを確保する。また、本開示の実施例にて提供される表示装置は、回路基板アセンブリ220及び放熱アセンブリ230が支持アセンブリ200のハウジング210の取付キャビティ211に組み付けられることにより、回路基板アセンブリ220及び放熱アセンブリ230と、表示部材100とを分離して設けることを実現でき、表示画面110の透明な表示効果の実現に有利である。
【0029】
一部の実施例では、放熱アセンブリ230は、ハウジング210に接続され、放熱アセンブリ230を介して回路基板アセンブリ220の熱をハウジング210に伝達する。こうすると、放熱アセンブリ230を介して回路基板アセンブリ220の熱をハウジング210に伝達し、つまり、熱が高温領域から低温領域に伝達され、ハウジング210を巧みに利用して放熱を補助し、回路基板アセンブリ220を効率的に放熱させ、回路基板アセンブリ220が効率的且つ安定して作動することを確保し、さらに、表示装置が効率的且つ安定して作動することを確保する。
【0030】
一部の実施例では、引き続き図3を参照すると、回路基板アセンブリ220はメインボード221を含み、放熱アセンブリ230はメインボード放熱部材231を含み、メインボード放熱部材231はメインボード221に組み付けられ、かつ、メインボード放熱部材231の一端はハウジング210に接続される。メインボード221は表示装置の作動を制御するために用いられ、メインボード221はコンポーネントが多いため、発熱しやすく、メインボード放熱部材231を介してメインボード221の熱をハウジング210に伝達することにより、メインボード221を放熱させ、メインボード221が効率的且つ安定して作動することに有利である。例示的に、メインボード放熱部材231は、ネジなどの固定部材を介してメインボード221に組み付けられる。例示的に、メインボード放熱部材231は、熱伝導性接着剤層を介してメインボード221に粘着されてもよく、本開示はこれに対して具体的に限定しない。
【0031】
図4は、本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリ200の一部の構造を示す概略図であり、図5は、本開示の例示的な一実施例による支持アセンブリ200の一部の構造を示す概略図である。一部の実施例では、図4及び図5を参照すると、ハウジング210は、第1接続部212を含み、メインボード放熱部材231の一端は第1接続部212に接続される。こうすると、メインボード放熱部材231とメインボード221との接続が容易になる。なお、第1接続部212は、メインボード放熱部材231に近いいずれの第1接続部212であってもよい。例示的に、メインボード放熱部材231は第1接続部212に直接接触され、他の部品を介さずに固定的に接続される。例示的に、メインボード放熱部材231は、ネジなどの固定部材又は熱伝導性接着剤層を介して第1接続部212に固定されることができる。例示的に、引き続き図5を参照すると、第1接続部212は、ハウジング210の壁が取付キャビティ211に向かって突出して形成された第1ボス202であってもよく、これに対応して、第1ボス202の外側には取り付け溝が形成されて、制御ボタンなどのコンポーネントが組み付けられる。例示的に、第1接続部212は、取付キャビティ211の内部に突出した第1接続壁であってもよい。
【0032】
メインボード放熱部材231は、様々な構造に設計されることができ、一部の実施例では、メインボード放熱部材231は、少なくとも1つの放熱部を含み、放熱部の一端はメインボード221に組み付けられ、放熱部の他端は第1接続部212に接続される。メインボード放熱部材231が1つ又は複数の放熱部を含む場合、一つの放熱部の両端は、それぞれメインボード221及び第1接続部212に接続されてもよい。又は、複数の放熱部のうちの1つは、メインボード221に組み付けられ、残りの放熱部は第1接続部212に接続される。
【0033】
図6は、本開示の例示的な一実施例によるメインボード放熱部材231とメインボード221とが組み付けられた構造を示す概略図である。一部の実施例では、図4及び図6を参照すると、メインボード放熱部材231は、順番に接続される第1放熱部232、第2放熱部233及び第3放熱部234を含み、第1放熱部232はメインボード221に組み付けられ、第2放熱部233は第1接続部212に向かって延伸し、第3放熱部234は第1接続部212に接続される。こうすると、第1放熱部232、第2放熱部233及び第3放熱部234の協働により、メインボード221の熱をハウジング210に伝達し、これは、メインボード放熱部材231の長さを長くし、より多くの熱を吸収し伝達するのに有利である。また、第3放熱部234が第1接続部212に接続され、メインボード放熱部材231及びメインボード221の位置を安定させるのにも有利である。さらに、こうすると、メインボード放熱部材231がハウジング210の内部の限られたスペースを十分に利用して、ハウジング210内のコンポーネントの集積度を向上させる。例示的に、第1放熱部232と第3放熱部234とは平行であり、第2放熱部233と第1放熱部232との間に20°~90°の角度が形成されて、メインボード放熱部材231が「Z字状」の構造に形成される。例示的に、第3放熱部234は第1接続部212に接続され、第2放熱部233は第1接続部212の側壁に接触されてもよく、こうすると、メインボード放熱部材231とハウジング210との接触面積が大きくなって、メインボード放熱部材231がメインボード221の熱をハウジング210に効率的に伝達するのに有利である。例示的に、図6を参照すると、第1放熱部232には複数の放熱フィン235が設けられて、複数の放熱フィン235を介してメインボード221を効率的に放熱させる。例示的に、複数の放熱フィン235は平行に配置され、かつ、放熱フィン235はメインボード221のボード表面に垂直であり、設置が容易になるとともに、熱が放熱フィン235と、放熱フィン235と放熱フィン235との間の隙間とを介して伝達するのにも有利である。
【0034】
一部の実施例では、放熱フィン235、第1放熱部232、第2放熱部233及び第3放熱部234のうちの少なくとも1つの材料は金属材料である。こうすると、メインボード放熱部材231による熱の吸収と伝達に有利であり、金属材料が強い延性を有するという特性に基づいて、メインボード放熱部材231を異なる構造に加工することが容易になり、体積が小さい取付キャビティを適切に配置するのに有利である。
【0035】
一部の実施例では、引き続き図3図4及び図5を参照すると、回路基板アセンブリ220は、ロジックボード222を含み、放熱アセンブリ230はロジックボード放熱部材236を含み、ロジックボード放熱部材236はロジックボード222に組み付けられ、ロジックボード放熱部材236の一端はハウジング210に接続される。ここで、ロジック(T-CON、Timing Controller)ボード222は、メインボード221によって送信された信号を、ロジックボード222でタイミング制御し駆動信号に変換して、表示部材100が作動するように駆動するために用いられる。ロジックボード222は、表示部材100の作動中に発熱しやすく、ロジックボード放熱部材236を介してロジックボード222を放熱させるため、ロジックボード222が効率的且つ安定して作動することに有利である。例示的に、ロジックボード放熱部材236は、固定部材を介してロジックボード222に固定されてもよい。例示的に、ロジックボード放熱部材236は、熱伝導性接着剤層を介してロジックボード222に粘着されてもよく、本開示はこれに対して具体的に限定しない。
【0036】
一部の実施例では、引き続き図4及び図5を参照すると、ハウジング210は第2接続部213を含み、ロジックボード放熱部材236の一端は第2接続部213に接続される。なお、ロジックボード放熱部材236と第2接続部213との間の距離に対して、本開示では限定せず、第2接続部213は、ロジックボード放熱部材236に近いいずれの第2ボス又は第2接続壁203であり得る。第2ボスはハウジング210の内壁から取付キャビティ211に向かって突出し、第2接続壁はハウジング210の内壁から取付キャビティ211に向かって突出する。こうすると、ロジックボード放熱部材236は、ロジックボード222の熱をハウジング210に伝達する。例示的に、ロジックボード放熱部材236は第2接続部213に接触される。例示的に、ロジックボード222は熱伝導性接着剤又は固定部材を介して第2接続部213に接続される。
【0037】
一部の実施例では、第1接続部212と第2接続部213とは、離間してハウジング210に設けられてもよい。言い換えれば、第1接続部212と第2接続部213とは、離間してハウジング210の異なる領域に設けられてもよい。こうすると、メインボード放熱部材231が熱を第1接続部212に伝達し、ロジックボード放熱部材236が熱を第2接続部213に伝達し、ハウジング210の異なる領域がそれぞれ熱を受けることに有利であり、さらに、回路基板アセンブリ220の効率的な放熱に有利である。例示的に、第1接続部212と第2接続部213とは、対向して設けられてもよく、例えば図5において、第1ボス202と第2接続壁203とは、対向して設けられている。
【0038】
一部の実施例では、ロジックボード放熱部材236は、ロジックボード222の熱を吸収して伝導するためのグラファイトシートを含む。例示的に、ロジックボード222の面積は、メインボード221の面積より小さく、通常、グラファイトをシート状構造に加工し、メインボード221と比べて、グラファイトシートは面積の小さいロジックボード222により適切である。また、ロジックボード放熱部材236は金属放熱フィンを含んでもよい。
【0039】
一部の実施例では、引き続き図4を参照すると、ハウジング210は、第1面214と、第1面214に対向する第2面215とを含み、表示部材100は第1面214の一側に位置し、メインボード221及びロジックボード222は、いずれも第1面214に向けて設けられ、かつ、メインボード221及びロジックボード222のうちの一方は、他方よりも第1面214に近い。言い換えれば、図4を例とすると、メインボード221及びロジックボード222は、上下方向に沿って設けられる。こうすると、回路基板アセンブリ220によって占有されるスペースを減し、支持アセンブリ200の集積度を向上させるのに有利である。例示的に、ロジックボード222は、メインボード221と第1面214との間に設けられてもよく、図4において、ロジックボード222はメインボード221の上方に設けられている。こうすると、メインボード放熱部材231が第1放熱部232、第2放熱部233及び第3放熱部234を含む場合、ロジックボード222は、第1放熱部232と第2放熱部233とによって形成されたスペースに組み付けられてもよく、これは、支持アセンブリ200の集積度を向上させるのに有利である。また、メインボード221はロジックボード222と第1面214との間に設けられてもよい。
【0040】
一部の実施例では、引き続き図4を参照すると、回路基板アセンブリ220は、第1面214に向けて設けられた電源ボード223をさらに含んでもよく、電源ボード223とメインボード221とのうちの一方は、他方よりも第1面214に近い。こうすると、電源ボード223によって表示部材100及びメインボード221に電力を供給し、メインボード221及びロジックボード222と表示部材100との間のケーブルの長さを短くすることができるので、支持アセンブリ200の集積度を向上させるのに有利である。例示的に、電源ボード223は、メインボード221と第2面215との間に設けられてもよく、ロジックボード222は、メインボード221と第1面214との間に設けられてもよい。本開示の実施例では、引き続き図4を参照すると、メインボード221、ロジックボード222及び電源ボード223のうちの少なくとも1つは、支柱アセンブリ201などの部品を介してハウジング210の取付キャビティ211内に固定して組み付けられてもよく、支持アセンブリ201は、複数の支持部材を含んでもよい。メインボード221とロジックボード222との間、及び、メインボード221と電源ボード223との間も、支柱アセンブリ201などの部材を介して固定して接続されてもよい。
【0041】
一部の実施例では、ハウジング210の壁には、空気がハウジング210の取付キャビティ211内を流通して熱を奪うように、取付キャビティ211と連通する複数の放熱穴217が設けられている。例示的に、ハウジング210の壁には、複数の放熱穴217が均一に設けられ、かつ、一部の放熱穴217ともう一部の放熱穴217とは対向して設けられてもよく、例えば、ハウジング210の第1面214及び側面216には、いずれも放熱穴217が設けられてもよい。こうすると、放熱アセンブリ230を介して回路基板アセンブリ220の熱をハウジング210に伝達し、かつ、放熱穴217を介してハウジング210の取付キャビティ211内に対流を形成して、放熱効果を効果的に向上させて、高度な集積と、狭いスペースのハウジング210内での回路基板アセンブリ220の効率的な放熱とに有利である。
【0042】
一部の実施例では、図2及び図4を参照すると、支持アセンブリ200のハウジング210には溝218が設けられ、表示画面は支持アセンブリ200の溝218内に設けられる。こうすると、ハウジング210が表示部材100を支持する。例示的に、溝218には、インターフェースが設けられ、インターフェースはケーブルを介して回路基板アセンブリ220に接続され、表示部材100が溝218に組み付けられると、表示部材100はインターフェースに電気的に接続される。例示的に、ハウジング210は、対向して設けられた2つのハーフハウジングを含み、2つのハーフハウジングが共同で溝218が形成され、各ハーフハウジングには、取付キャビティ211の内部に向かって突出した第2接続部213が設けられていてもよく、2つのハーフハウジングの2つの第2接続部213は、平行する2つの第2接続壁203であってもよく、2つの第2接続壁203が共同で溝218が形成される。そのうちの1つの第2接続部213は、前述のロジックボード放熱部材236に接続されてもよい。
【0043】
一部の実施例では、前記取付キャビティは、少なくとも2つの領域、即ち第1領域及び第2領域を含む。
前記メインボード、前記ロジックボード、及び前記電源ボードのいずれも前記取付キャビティの第1領域に設けられる。
前記第2領域には、オーディオアセンブリが設けられている。
【0044】
この方式により、表示部材にオーディオアセンブリを設ける必要がなく、画面と本体との比率の高いという表示効果の実現に有利である。
【0045】
一部の実施例では、前記メインボード、前記ロジックボード、及び前記電源ボードのうちの少なくとも2つは、ずらして設けられるか、又は同じ平面に設けられる。
【0046】
一部の実施例では、前記メインボード、前記ロジックボード、及び前記電源ボードのうちの少なくとも1つは、前記溝の底壁に平行に設けられる。
【0047】
一部の実施例では、表示装置は透明なテレビを含む。
【0048】
また、表示装置は、さらに、表示部材100を含む、他の機器であってもよく、例えば、ノートパソコンのディスプレイとして透明なディスプレイが設けられてもよい。
【0049】
一部の実施例では、前記取付キャビティ内には、前記メインボード、前記ロジックボード、及び前記電源ボードを支持するための複数の支持部材が設けられていてもよい。
【0050】
例えば、前記取付キャビティ内には、第1支持部材、第2支持部材及び/又は第3支持部材が設けられる。
前記第1支持部材は、前記ハウジングに接続され、前記メインボードを支持する。
前記第2支持部材は、前記ハウジングに接続され、前記電源ボードを支持する。
前記第3支持部材は、前記メインボードと前記電源ボードとの間を支持する、又は、前記メインボードと前記ロジックボードとの間を支持する。
【0051】
要約すると、本開示の実施例にて提供される支持アセンブリ200及び表示装置において、メインボード放熱部材231がメインボード221に組み付けられ、かつ、メインボード放熱部材231の一端が、ハウジング210の第1接続部212に接続される。メインボード放熱部材231は金属材料であることにより、メインボード221の熱をハウジング210に伝達して、メインボード221を放熱させる。ロジックボード放熱部材236がロジックボード222に組み付けられ、かつ、ロジックボード222の一端がハウジング210の取付キャビティ211の第2接続部213に接続される。ロジックボード222はグラファイトシートであることにより、ロジックボード222の熱をハウジング210に伝達する。メインボード放熱部材231とロジックボード放熱部材236との協働により、ハウジング210を巧みに利用して放熱を補助して、回路基板アセンブリ220を効率的に放熱させる。そして、放熱穴217と組み合わせて空気対流を形成する方式は、狭いスペースのハウジング210内の回路基板アセンブリ220を放熱させることにさらに有利であり、回路基板アセンブリ220が効率的かつ安定して作動することを保証する。また、ロジックボード222、メインボード221及び電源ボード223は積層して設けることができ、集積度の向上に有利である。回路基板アセンブリ220及び放熱アセンブリ230が支持アセンブリ200のハウジング210の取付キャビティ211に組み付けられることにより、回路基板アセンブリ220と放熱アセンブリ230と表示部材100とを分離して設けることを実現することができ、表示画面110の透明な表示効果の実現に有利である。
【0052】
本開示の上記の各実施例は、矛盾しない限り、互いに補完し合うことができる。
【0053】
以上は、本開示の好適な実施例にすぎず、本開示を制限するものではなく、本開示の精神及び原則を逸脱せずに行われたいずれの修正、均等的な置換、改良などは、いずれも本開示の保護範囲に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6