(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】エアコンの制御方法、装置、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
F24F 11/30 20180101AFI20221104BHJP
F24F 11/526 20180101ALI20221104BHJP
F24F 11/52 20180101ALI20221104BHJP
F24F 1/0353 20190101ALI20221104BHJP
【FI】
F24F11/30
F24F11/526
F24F11/52
F24F1/0353
(21)【出願番号】P 2021505754
(86)(22)【出願日】2019-05-27
(86)【国際出願番号】 CN2019088621
(87)【国際公開番号】W WO2020034711
(87)【国際公開日】2020-02-20
【審査請求日】2021-02-01
(31)【優先権主張番号】201810921118.6
(32)【優先日】2018-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517344192
【氏名又は名称】広東美的制冷設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA AIR-CONDITIONING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Lingang Road,Beijiao,Shunde,Foshan,Guangdong,China
(73)【特許権者】
【識別番号】512237419
【氏名又は名称】美的集団股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】MIDEA GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】B26-28F, Midea Headquarter Building, No.6 Midea Avenue, Beijiao, Shunde, Foshan, Guangdong 528311 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】張誼
(72)【発明者】
【氏名】張武軍
【審査官】村山 美保
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-156245(JP,A)
【文献】国際公開第2012/172807(WO,A1)
【文献】特開2002-260820(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 11/30
F24F 11/526
F24F 11/52
F24F 1/0353
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンの制御方法であって、前記エアコンの室内機の吸い込み口にはフィルタが設置され、前記フィルタと室内熱交換器との間にはマイナスイオン浄化装置が設置され、前記エアコンの制御方法は、
空気浄化命令を受けて、
洗浄後の前記フィルタを再び前記室内機に取り付けて前記エアコンの電源をオンにしてから前記空気浄化命令を受けるまでの経過時間である電源通電時間を取得するステップと、
前記電源通電時間が第一既定時間より長い場合、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御し、前記電源通電時間が前記第一既定時間以下であり、かつ前記エアコンの運転状態が運転中である場合、第三既定時間後に、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップと、を含む、
エアコンの制御方法。
【請求項2】
さらに、
前記電源通電時間が前記第一既定時間以下であり、かつ前記エアコンの運転状態がスタンバイである場合、送風モードを起動するステップと、
前記送風モードで第二既定時間だけ運転した後に、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップと
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項3】
前記第三既定時間が前記第一既定時間及び前記第二既定時間より短い
請求項2に記載のエアコンの制御方法。
【請求項4】
前記第一既定時間、前記第二既定時間及び前記第三既定時間はそれぞれ0.5時間~1時間を含む
請求項2に記載のエアコンの制御方法。
【請求項5】
前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップの前に、さらに、
エアコンのある環境の環境パラメーターを取得するステップと、
前記環境パラメーターによって前記第一既定時間を確定するステップと、を含み、
前記環境パラメーターは前記室内熱交換器の温度、室内温度及び室内湿度の中の少なくとも一つを含む
請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項6】
前記エアコンの電源通電時間を取得する前記ステップの前に、さらに、
空気浄化命令を受けて、前記エアコンのフィルタの表面の空気湿度を検知するステップと、
前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度より大きいと確定して、前記エアコンの電源通電時間を取得する前記ステップを実行するステップと
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項7】
空気浄化命令を受けて、前記エアコンのフィルタの表面の空気湿度を検知する前記ステップの後に、さらに、
前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度以下であると確定して、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップと
を含む請求項6に記載のエアコンの制御方法。
【請求項8】
前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップの後に、さらに、
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知するステップと、
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと確定して、前記マイナスイオン浄化装置の運転を停止するステップと
を含む請求項1に記載のエアコンの制御方法。
【請求項9】
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知する前記ステップは、
前記マイナスイオン浄化装置が単位時間内に発生させたマイナスイオンの数を検知するステップと、
前記マイナスイオンの数によって前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を取得し、前記マイナスイオンの数が既定閾値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと判定するステップと
を含む請求項8に記載のエアコンの制御方法。
【請求項10】
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと確定して、前記マイナスイオン浄化装置の運転を停止する前記ステップの後に、さらに、
故障注意メッセージを出力するステップ
を含む請求項8に記載のエアコンの制御方法。
【請求項11】
前記故障注意メッセージを出力する方式は、点滅するように前記エアコンの表示ランプを制御すること、ブザー音を発するように前記エアコンの音声装置を制御すること、前記エアコンに紐付けられた移動端末に注意ショートメッセージを送ることの中の少なくとも一つを含む
請求項10に記載のエアコンの制御方法。
【請求項12】
エアコンの制御装置であって、前記エアコンの制御装置は、メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるエアコンの制御プログラムを含み、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行された時、請求項1から11のいずれか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する、エアコンの制御装置。
【請求項13】
メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるエアコンの制御プログラムを含むエアコンであって、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行された時、請求項1から11のいずれか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する、エアコン。
【請求項14】
エアコンの制御プログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記エアコンの制御プログラムがプロセッサーにより実行された時、請求項1から11のいずれか一項に記載のエアコンの制御方法の各ステップを実現する、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は中国専利局に2018年8月13日に提出された、出願番号が201810921118.6で、発明名称が「エアコンの制御方法、装置、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容を引用により本願に組み入れる。
【0002】
本願は空気調和の技術分野に関し、特にエアコンの制御方法、装置、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
人々の生活レベルの向上に伴い、人々の生活環境への要求は、単に適切な空気温度、湿度ではなくなり、空気に対して浄化、除塵、消臭、殺菌を行って環境を清潔に保つことが、人々にますます重視されるようになっている。
【0004】
人々の環境清潔度への要求を満たすために、エアコンでは、本来の運転モードに空気清浄モードを追加されている。空気清浄モードにおいて、空気清浄組立体の中のマイナスイオン浄化装置がマイナスイオンを発生させて、マイナスイオンによって、ファンの還気が帯びたほこり、匂い分子、細菌などをフィルタの表面に吸着して、さらに除塵、降塵、殺菌を行って、室内空気を浄化する作用を果たす。
【0005】
しかしながら、使用者がフィルタを洗浄してからエアコンに取り付ける場合、フィルタ上には水が存在するので、この際に空気清浄モードを起動してほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタ上に粘りついて目詰まりを起こしやすくなり、エアコンの空気清浄力を低下させてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の主な目的は、フィルタ上に水が存在する時に空気清浄モードを起動して、ほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタに粘りつきやすい技術問題を解決するためのエアコンの制御方法、装置、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を実現するために、本願では、エアコンの制御方法を提案する。前記エアコンの室内機の吸い込み口にはフィルタが設置され、前記フィルタと室内熱交換器との間にはマイナスイオン浄化装置が設置され、前記エアコンの制御方法は、空気浄化命令を受けた時、前記エアコンの電源通電時間を取得するステップと、前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップとを含む。
【0008】
好ましくは、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップの前に、さらに、前記電源通電時間が前記第一既定時間以下である時、前記エアコンの運転状態を取得するステップと、前記エアコンの運転状態がスタンバイである時、送風モードを起動するステップと、前記エアコンが前記送風モードに従って第二既定時間だけ運転した時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップを実行するステップとを含む。
【0009】
好ましくは、前記エアコンの運転状態を取得する前記ステップの後に、さらに、前記エアコンの運転状態が運転中である時、第三既定時間後に、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップを実行するステップを含む。
【0010】
好ましくは、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップの前に、さらに、エアコンのある環境の環境パラメーターを取得するステップと、前記環境パラメーターによって前記第一既定時間を確定して、かつ前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップを実行するステップとを含み、前記環境パラメーターは前記室内熱交換器の温度、室内温度及び室内湿度の中の少なくとも一つを含む。
【0011】
好ましくは、前記エアコンの電源通電時間を取得する前記ステップの前に、さらに、空気浄化命令を受けた時、前記エアコンのフィルタの表面の空気湿度を検知するステップと、前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度より大きい時、前記エアコンの電源通電時間を取得する前記ステップを実行するステップとを含む。
【0012】
好ましくは、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する前記ステップの後に、さらに、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知するステップと、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の運転を停止するステップとを含む。
【0013】
好ましくは、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知する前記ステップは、前記マイナスイオン浄化装置が単位時間内に発生させたマイナスイオンの数を検知するステップと、前記マイナスイオンの数によって前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を取得し、前記マイナスイオンの数が既定閾値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと判定するステップとを含む。
【0014】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにエアコンの制御装置を提案する。前記エアコンの制御装置は、メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるエアコンの制御プログラムを含み、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行された時、上記のようなエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0015】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにエアコンを提案する。前記エアコンは、メモリー、プロセッサー及び前記メモリーに記憶されて且つ前記プロセッサーで実行できるエアコンの制御プログラムを含み、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行された時、上記のようなエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0016】
また、上記目的を実現するために、本願はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはエアコンの制御プログラムが記憶されており、前記エアコンの制御プログラムがプロセッサーにより実行された時、上記のようなエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0017】
本願の実施例によれば、エアコンの制御方法、装置、エアコン及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。エアコンが空気浄化命令を受けた時、エアコンの電源通電時間を取得する。エアコンの電源通電時間が第一既定時間より長い時、フィルタが既に一定時間取り付けられており、エアコン室内機のフィルタの中がまだ湿っている確率が大幅に低下しているということになる。マイナスイオン浄化装置の運転時に、フィルタが乾燥状態であることを保証して、フィルタ上に水が存在する時に空気清浄モードを起動して、ほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタに粘りつきやすい技術問題を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本願の実施例の案に関わるハードウェア運転環境の端末構造模式図である。
【
図2】本願のエアコンの制御方法の第一実施例の流れ模式図である。
【
図3】本願のエアコンの制御方法の第二実施例の流れ模式図である。
【
図4】本願のエアコンの制御方法の第三実施例の流れ模式図である。
【
図5】本願のエアコンの制御方法の第四実施例の流れ模式図である。
【
図6】本願のエアコンの制御方法の第五実施例の流れ模式図である。
【0019】
添付図面を参照して、実施例と組み合わせて本願目的の実現、機能特徴及び長所をさらに説明する。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここで説明する具体的な実施例は本願を解釈するためだけに使われるものであって、本願を限定するために使われるものではないことは、理解しておくべきである。
【0021】
本願の実施例の主な解決案は以下になる。
前記エアコンの室内機の吸い込み口にはフィルタが設置されて、前記フィルタと室内熱交換器との間にはマイナスイオン浄化装置が設置されている。前記エアコンの制御方法は以下のステップを含む。
空気浄化命令を受けた時、前記エアコンの電源通電時間を取得し、
前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する。
【0022】
先行技術において、使用者がフィルタを洗浄してからエアコン内に取り付ける場合、フィルタ上には水が存在するので、この時、空気清浄モードを起動してほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタに粘りつくことにつながりやすい。
【0023】
本願では以下の解決案を提案する。エアコンが空気浄化命令を受けた時、エアコンの電源通電時間を取得する。エアコンの電源通電時間が第一既定時間より長い時、フィルタが既に一定時間取り付けられており、エアコン室内機のフィルタの中がまだ湿っている確率が大いに低下したということになる。マイナスイオン浄化装置の運転時に、フィルタが乾燥状態であるのを保証して、フィルタ上に水が存在する時に空気清浄モードを起動して、ほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタに粘りつきやすい技術問題を解決する。
【0024】
図1に示すように、
図1は本願の実施例の案に係るハードウェア運転環境の端末構造模式図である。
【0025】
本願の実施例の端末はエアコンとしてもよく、空気清浄機などのマイナスイオン浄化装置を有する移動端末としてもよく、上記移動端末の制御端末としてもよい。
【0026】
図1に示すように、この端末は、プロセッサー1001(例えばCPU)、マイナスイオン浄化装置1003、マイナスイオン検知装置1004、タイマー1006、メモリー1005、通信バス1002を含んでもよい。通信バス1002はこれらの部品間の接続や通信を実現するためのものである。マイナスイオン浄化装置1003は、イオン変換器、イオン発生器を含む。好ましくは、マイナスイオン検知装置1004は空気イオン濃度計、マイナスイオン濃度測定器などを含む。タイマー1006は電磁ティッカータイマー、スパークタイマー、パーシステンスタイマー、パーキングタイマー、リアクションタイマー、引き伸ばしタイマー、ウィンドウズ
(登録商標)タイマーなどを含む。メモリー1005は高速RAMメモリーであってもよく、安定したメモリー(non-volatile memory)、例えば磁気ディスクメモリーでもよい。好ましくは、メモリー1005は前記プロセッサー1001とは独立した記憶装置でもよい。
【0027】
当業者にとっては、
図1に示す端末の構造は端末に対する限定を構成せず、図示より多い或いは少ない部品を含んでもよく、或いは一部の部品を組み合わせたり、異なる部品の配置をしてもよいことは、理解できるであろう。
【0028】
図1に示すように、一種のコンピュータ記憶媒体としてのメモリー1005の中には、オペレーティングシステム、マイナスイオン浄化モジュール、タイミングモジュール及びエアコンの制御プログラムを含んでも良い。
【0029】
図1に示す端末において、マイナスイオン検知装置1004は主に、マイナスイオン濃度及びマイナスイオン浄化装置1003によって生成されたマイナスイオンの数を検知するためのものであり、マイナスイオン浄化装置1003は主にマイナスイオンを放って、マイナスイオンによる除塵に原料を提供するためものであり、タイマー1006は主に、エアコンの電源通電時間及び各種状態における運転時間を測定するためのものであり、一方、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、且つ以下の操作を実行するために利用できる。
空気浄化命令を受けた時、前記エアコンの電源通電時間を取得し、
前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する。
【0030】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
前記電源通電時間が前記第一既定時間以下である時、前記エアコンの運転状態を取得し、
前記エアコンの運転状態がスタンバイである時、送風モードを起動し、
前記エアコンが前記送風モードによって第二既定時間だけ運転した時、前記の前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップを実行する。
【0031】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
前記エアコンの運転状態が運転中である時、第三既定時間後に、前記の前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップを実行する。
【0032】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
エアコンのある環境の環境パラメーターを取得して、前記環境パラメーターは前記室内熱交換器の温度、室内温度及び室内湿度の中の少なくとも一つを含み、
前記環境パラメーターによって前記第一既定時間を確定して、かつ前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記の前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップを実行する。
【0033】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
空気浄化命令を受けた時、前記エアコンのフィルタの表面の空気湿度を検知し、
前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度より大きい時、前記の前記エアコンの電源通電時間を取得するステップを実行する。
【0034】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知し、
前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の運転を停止する。
【0035】
さらに、プロセッサー1001はメモリー1005内に記憶されているエアコンの制御プログラムを呼び出して、さらに以下の操作を実行できる。
前記マイナスイオン浄化装置が単位時間内に発生させたマイナスイオンの数を検知し、
前記マイナスイオンの数によって前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を取得し、前記マイナスイオンの数が既定閾値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと判定する。
【0036】
図2を参照し、本願のエアコンの制御方法の第一実施例によれば、前記エアコンの制御方法は以下のステップを含む。
ステップS10:空気浄化命令を受けた時、前記エアコンの電源通電時間を取得する。
【0037】
ステップS20:前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する。
【0038】
エアコンが空気浄化を行う際、室内ファンが回転し、マイナスイオン浄化装置が大量のマイナスイオンを発生させて、マイナスイオンが還気の運ぶほこり、匂い分子、細菌、煙などの正電気を帯びる微粒子と結合して、凝集して沈殿し、PM2.5の危害を除去して、室内空気を清浄化する作用を果たす。室内環境中のほこりなどの細かい粒子を取り除くために、室内ファンの回転により、室内空気を吸い込み口からエアコン室内機内に取り込んで、マイナスイオンと取り込んだ室内空気中の細かい粒子とが結合して沈降できるようにするとともに、沈降後の粒子がエアコン室内機内に落ちて、室内機内部の素子を損傷させて、エアコンの作動効率に影響するのを避けるために、本願に記載のエアコンの室内機の吸い込み口にはフィルタが設置されて、前記フィルタと室内熱交換器との間にはマイナスイオン浄化装置が設置されている。寄り集まって沈降した粒子がフィルタに付着することで、フィルタにエアコン室内機のケースの外に阻止されて、重力によって抜け落ちる。さらに、自然に抜け落ちない粒子状物質については、フィルタを洗浄することで徹底的に取り除くことができる。
【0039】
エアコンが長時間運転して、フィルタ上に大量のほこり粒子が集まった場合、エアコンの還気抵抗を増大させて、エアコンの作動効率を低下させて、エアコンの空気調和能力を悪くしてしまう。使用者はこの場合、エアコン室内機のフィルタを取り外して洗浄することにする。使用者は通常、エアコンの電源が切れている状態でフィルタを取り外すことで、フィルタを取り外す時に使用者がエアコンと近い距離で接触して、使用者を感電させてしまうのを避ける。フィルタをきれいに洗浄したら、フィルタを再び室内機に取り付けて、改めてエアコンの電源を入れる。
【0040】
改めてエアコンの電源を入れてから、すぐにマイナスイオン浄化装置を起動して室内空気を浄化すると、フィルタの洗浄後に、フィルタ上に水滴がまだ残っている可能性があるので、湿ったフィルタ上にマイナスイオンで凝集したほこり、細菌、煙などの微粒子が付着した場合、少量のほこり粒子が水と混合して、フィルタ上に粘りついて、フィルタの目詰まりを招き、エアコンの還気抵抗を増大させて、エアコンの空気清浄力を低下させやすい。
【0041】
上記分析によって、本願では、エアコンの制御方法を提案する。エアコンが空気浄化命令を受けた時、エアコンの電源通電時間を取得する。電源通電時間とは、エアコンの電源をオンにした時点から空気浄化命令を受けるまで、タイマーで測定した時間である。エアコンの電源通電時間が第一既定時間より長い時、フィルタが既に一定時間取り付けられて、エアコン室内機のフィルタの中がまだ湿っている可能性が大いに低下したということになる。この場合、再び前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御方法して、室内空気の浄化を行えば、マイナスイオン浄化装置で発生させたマイナスイオンが還気中のほこり、匂い分子、細菌、煙などの正電気を帯びる微粒子と結合させて、湿ったフィルタ上に凝集して沈殿し、フィルタの目詰まりを起こして、エアコンの作動効率に影響するのを回避することができる。
【0042】
なお、本願に記載のエアコンの制御方法はさらに以下のステップを含む。エアコンが空気浄化命令を受けた時、空気浄化命令によって空気浄化リクエストを生成して、かつ空気浄化リクエストを前記エアコンに対応するサーバーに送信し、前記サーバーが前記エアコンに送信された空気浄化リクエストを受信すると、前記エアコンの電源通電時間を取得し、電源通電時間が第一既定時間より長い時、マイナスイオン浄化装置を運転させて、室内空気を浄化するように前記エアコンを制御する。
【0043】
本実施例において、エアコンが空気浄化命令を受けた時、エアコンの電源通電時間を取得する。エアコンの電源通電時間が第一既定時間より長い時、フィルタが既に一定時間取り付けられて、エアコン室内機のフィルタの中がまだ湿っている確率が大いに低下したということになる。マイナスイオン浄化装置の運転時に、フィルタが乾燥状態であるのを保証して、フィルタ上に水が存在する時に空気清浄モードを起動して、ほこりをフィルタの表面に吸着すると、ほこりがフィルタに粘りつきやすい技術問題を解決する。
【0044】
さらに、
図3を参照し、本願のエアコンの制御方法の第二実施例によれば、上記第一実施例に基づいて、前記ステップS20の前に、さらに以下のステップを含む。
ステップS30:前記電源通電時間が前記第一既定時間より長いか否かを判断する。
【0045】
前記電源通電時間が前記第一既定時間より長い時、ステップS20を実行して、前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御する。
【0046】
ステップS40、前記電源通電時間が前記第一既定時間以下である時、前記エアコンの運転状態を取得して、前記運転状態がスタンバイであるかそれとも運転中であるかを判断する。
【0047】
ステップS50、前記運転状態がスタンバイである時、送風モードを起動する。
【0048】
ステップS60、前記運転状態が運転中である時、第三既定時間後に、前記の前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップを実行する。
【0049】
エアコンの電源通電時間を取得して、エアコンの電源通電時間が第一既定時間より長い時、フィルタが既に一定時間取り付けられており、エアコン室内機のフィルタの中がまだ湿っている確率が比較的低いということになる。逆に、エアコンの電源通電時間が第一既定時間以下である時、フィルタが現在まだ湿っている確率が比較的高く、この時にマイナスイオン浄化装置を運転させれば、フィルタの目詰まりを起こしやすい。フィルタの乾燥速度を速くするために、エアコンの電源通電時間が第一既定時間以下である場合、エアコンの現在の運転状態を判断し、現在エアコンがスタンバイ状態であれば、送風モードに入るようにエアコンを制御し、エアコンが現在運転中状態であれば(運転中状態は、冷房、暖房、除湿、送風などを含む)、現在の運転中状態を維持して運転するようにエアコンを制御する。これにより、エアコンがスタンバイ状態である時に、使用者が空気浄化命令を送信しても、エアコンになんの反応もなく、エアコンに故障が生じたように使用者を思わせてしまい、使用者を困らせるのを避ける。
【0050】
また、現在エアコンがスタンバイ状態である時に、送風モードに入るようにエアコンを制御して、前記送風モードで第二既定時間運転してから、ステップS20を実行して、マイナスイオン浄化装置を起動させて、室内空気を浄化するようにエアコンを制御する。エアコンが現在運転中状態である時に、エアコンが現在の運転状態を維持して第三既定時間運転してから、ステップS20を実行して、マイナスイオン浄化装置を起動させて、室内空気を浄化するようにエアコンを制御する。第一既定時間、第二既定時間及び第三既定時間は同じでもよく、異なってもよいことは、説明しておく必要がある。三者が異なる場合、第三既定時間を最短時間とすべきである。異なるエアコンの特性によっては、第一既定時間、第二既定時間及び第三既定時間は0.5~1時間とすることができる。
【0051】
本実施例では、エアコンの電源通電時間が第一既定時間以下である時、フィルタが現在まだ湿っている確率が比較的高く、この時にマイナスイオン浄化装置を運転させれば、フィルタの目詰まりを起こしやすい。フィルタの乾燥速度を速くするために、エアコンの電源通電時間が第一既定時間以下である場合、エアコンの現在の運転状態を判断し、現在エアコンがスタンバイ状態であれば、送風モードに入るようにエアコンを制御し、エアコンが現在運転中状態である場合、現在の運転状態を維持して運転するようにエアコンを制御し、エアコンが現在の運転状態を維持して第三既定時間運転してから、マイナスイオン浄化装置を起動させて、室内空気を浄化するようにエアコンを制御する。これにより、エアコンがスタンバイ状態である時に、使用者が空気浄化命令を送信しても、エアコンになんの反応もなく、エアコンに故障が生じたように使用者を思わせてしまい、使用者を困らせるのを避ける。
【0052】
さらに、
図4を参照し、本願のエアコンの制御方法の第三実施例によれば、上記第一又は第二実施例に基づいて、前記ステップS20の前に、さらに以下のステップを含む。
ステップS70、エアコンのある環境の環境パラメーターを取得して、前記環境パラメーターは前記室内熱交換器の温度、室内温度及び室内湿度の中の少なくとも一つを含み、
ステップS80、前記環境パラメーターによって前記第一既定時間を確定して、かつ前記電源通電時間が第一既定時間より長い時、前記の前記マイナスイオン浄化装置を運転するように制御するステップを実行する。
【0053】
エアコンの室内熱交換器の温度が高ければ高いほど、水分の蒸発が速く、熱交換器に近いフィルタの乾燥速度も速いので、フィルタが乾燥するのを待つ時間も短い。同様に、室内環境温度が高ければ高いほど、フィルタが速く乾燥し、室内湿度が大きければ大きいほど、フィルタが乾燥する速度が遅い。以上によりわかるように、フィルタの乾燥時間は室内環境と関わり、異なる環境において、フィルタの乾燥に要する時間も異なる。よって、エアコンのある環境の環境パラメーターを取得して、環境パラメーターによって第一既定時間を確定して、さらには第一既定時間を、マイナスイオン浄化装置を運転するように制御できるか否かを評価する根拠とする。即ち、電源通電時間が第一既定時間より長い時、マイナスイオン浄化装置を運転するように制御し、そうでなければ、マイナスイオン浄化装置を運転させない。室内蒸発器の温度及び室内温度は温度センサーによって検知でき、室内室度は湿度によって検知される。例えば、現在室内熱交換器の温度が50℃、室内温度が10℃で、室内室度が30%であると検知した場合、対応する第一既定時間が40分間であり、現在室内熱交換器の温度が10℃、室内温度が28℃で、室内室度が60%であると検知した場合、対応する第一既定時間が50分間である。具体的に、異なるエアコンの特性も異なり、実験によって、各型番のエアコンの異なる環境パラメーターに対応する第一既定時間を得ることができる。
【0054】
本実施例において、エアコンのある環境の環境パラメーターを取得して、環境パラメーターによって第一既定時間を確定して、さらには第一既定時間を、マイナスイオン浄化装置を運転するように制御できるか否かを評価する根拠とする。即ち、電源通電時間が第一既定時間より長い時、マイナスイオン浄化装置を運転するように制御し、そうでなければ、マイナスイオン浄化装置を運転させない。環境パラメーターによって第一既定時間を確定することで、第一既定時間が短すぎて、フィルタが完全に乾燥していない時にもう既にマイナスイオン浄化装置を運転するように制御した現象が起こって、フィルタの目詰まりを招くのを避けることができ、さらに、第一既定時間が長すぎて、フィルタが乾燥した後で比較的長い時間内にマイナスイオン浄化装置が運転せず、室内空気が適時に最適化されず、エアコンの空気浄化効率が低い問題を避けることができる。
【0055】
さらに、
図5を参照し、本願のエアコンの制御方法の第四実施例によれば、上記第一から第三の何れか一つの実施例に基づいて、前記ステップS10の前に、さらに以下のステップを含む。
ステップS90、空気浄化命令を受けた時、前記エアコンのフィルタの表面の空気湿度を検知する。
【0056】
ステップS100、前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度より大きいか否かを判断する。
【0057】
前記フィルタの表面の空気湿度が既定湿度より大きい時、ステップS10を実行し、即ち、前記エアコンの電源通電時間を取得する。
【0058】
使用者は、フィルタを洗浄すること以外の他の原因でエアコンの電源を切ってから、改めて電源をオンにする可能性がある。このため、電源通電時間はフィルタがエアコン室内機の中に取り付けられてから空気浄化命令を受けるまでの時間ではない可能性がある。したがって、フィルタが洗浄を経たか否かを正確に判断するために、空気浄化命令を受けた時、温度検知装置を利用して、フィルタ表面の空気湿度を検知する。フィルタ表面の空気湿度が既定湿度以下である時、現在フィルタが乾燥しているということになり、直接マイナスイオン浄化装置を起動して、室内空気を最適化することができる。フィルタ表面の空気湿度が一定の既定湿度より大きい時、フィルタが湿ったということになり、さらにはステップS10を実行して、エアコンの電源通電時間を取得して、電源通電時間により適切な時間を確定して、マイナスイオン浄化装置を運転させるようにエアコンを制御して、フィルタを目詰まりさせないことを前提として、室内空気を浄化して、エアコンの作動効率を向上させて、エアコン部品の損傷を避けて、使用寿命を延ばす。
【0059】
また、赤外検知装置を利用して、フィルタ表面に水滴が存在するか否かを検知できる。水滴が存在する時、フィルタが湿ったということになり、さらにはステップS10を実行して、エアコンの電源通電時間を取得して、電源通電時間により適切な時間を確定して、マイナスイオン浄化装置を運転させるようにエアコンを制御して、フィルタを目詰まりさせないことを前提として、室内空気を浄化して、水滴が存在しない時、現在フィルタが乾燥しているということになり、直接マイナスイオン浄化装置を起動して、室内空気を最適化することができる。
【0060】
本実施例において、フィルタが洗浄を経たか否かを正確に判断するために、空気浄化命令を受けた時、温度検知装置を利用して、フィルタ表面の空気湿度を検知する。フィルタ表面の空気湿度が既定湿度以下である時、現在フィルタが乾燥しているということになり、直接マイナスイオン浄化装置を起動して、室内空気を最適化することができる。フィルタ表面の空気湿度が一定の既定湿度より大きい時、フィルタが湿ったということになり、さらにはステップS10を実行して、エアコンの電源通電時間を取得して、電源通電時間により適切な時間を確定して、マイナスイオン浄化装置を運転させるようにエアコンを制御して、フィルタを目詰まりさせないことを前提として、室内空気を浄化して、エアコンの作動効率を向上させて、エアコン部品の損傷を避けて、使用寿命を延ばす。
【0061】
さらに、
図6を参照し、本願のエアコンの制御方法の第五実施例によれば、上記第一から第四の何れか一つの実施例に基づいて、前記ステップS20の後に、さらに以下のステップを含む。
ステップS110、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力を検知する。
【0062】
ステップS120、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいか否かを検知する。
【0063】
ステップS130、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の運転を停止する。
【0064】
マイナスイオン浄化装置の主体はマイナスイオン発生器であり、外部電気回路及び内部の高電圧マイナスイオンを発生させる電気回路部品で構成されている。水滴、飛ぶ虫などの異物が外部電気回路に落ちて、異常が発生して、マイナスイオン浄化装置の浄化能力を低下させた場合、停止して、異物を取り除くと、マイナスイオン浄化装置の浄化能力が自動的に正常に戻り、外部電気回路に異常が発生しても運転を続けると、内部の電気回路部品の損傷を招き、自己修復できない損傷を起こし、部品を交換することで浄化能力の回復を実現するしかなくなる。
【0065】
エアコンがマイナスイオン浄化装置を運転させた後に、マイナスイオン浄化装置の現在の浄化能力を検知して、かつマイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいか否かを判断し、マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さい時、マイナスイオン浄化装置に故障が存在すると判定して、マイナスイオン浄化装置の運転を停止できる。マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値以上である時、マイナスイオン浄化装置が正常であり、引き続き運転プログラムで運転して、室内空気を浄化する。マイナスイオン浄化装置に故障が存在すると検知した時、適時にマイナスイオン浄化装置の運転を停止することで、マイナスイオン浄化装置の部品の損傷を減少させて、修理の難易度を下げて、修理の費用を減少させる可能性が非常に高い。
【0066】
マイナスイオン浄化装置の現在の浄化能力の検知方法としては、マイナスイオン検知装置で、マイナスイオン浄化装置の一定範囲の空間内で単位時間内のマイナスイオン濃度の変化状況を検知して、マイナスイオン濃度の変化によって、単位時間内でマイナスイオン浄化装置が発生させたマイナスイオンの数を取得して、前記マイナスイオンの数が既定閾値より小さい時、前記マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいと判定する。既定閾値は、当該型番のマイナスイオン浄化装置が正常に運転する時に単位時間内で発生させるマイナスイオンの数である。
【0067】
なお、マイナスイオン浄化装置に故障が存在する時、故障注意メッセージを出力する。例えば、表示ランプを点滅させる、音声装置がブザー音を発する、または紐付けられた移動端末に注意ショートメッセージを送るなどする。故障注意メッセージで、故障が存在する原因を検出して、適時にマイナスイオン浄化装置の修理を行い、エアコンの空気浄化機能を回復させるように使用者を注意する。
【0068】
本実施例において、エアコンがマイナスイオン浄化装置を運転させた後に、マイナスイオン浄化装置の現在の浄化能力を検知して、かつマイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さいか否かを判断し、マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値より小さい時、マイナスイオン浄化装置に故障が存在すると判定して、マイナスイオン浄化装置の運転を停止できる。マイナスイオン浄化装置の浄化能力が既定浄化能力値以上である時、マイナスイオン浄化装置が正常であり、引き続き運転プログラムで運転して、室内空気を浄化する。マイナスイオン浄化装置に故障が存在すると検知した時、適時にマイナスイオン浄化装置の運転を停止することで、マイナスイオン浄化装置の部品の損傷を減少させて、修理の難易度を下げて、修理の費用を減少させる可能性が非常に高い。
【0069】
また、本願の実施例はさらにエアコンの制御装置を提案する。前記エアコンの制御装置は、メモリー、プロセッサー及び前記メモリー上に記憶されて且つ前記プロセッサー上で実行できるエアコンの制御プログラムを含み、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行される時、上記のような各実施例に記載のエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0070】
また、本願の実施例はさらにエアコンを提案する。前記エアコンは、メモリー、プロセッサー及び前記メモリー上に記憶されて且つ前記プロセッサー上で実行できるエアコンの制御プログラムを含み、前記エアコンの制御プログラムが前記プロセッサーにより実行される時、上記のような各実施例に記載のエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0071】
ところで、本願の実施例はさらにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提案する。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体にはエアコンの制御プログラムが記憶されており、前記エアコンの制御プログラムがプロセッサーにより実行された時は上記の実施例に記載のエアコンの制御方法のステップを実現する。
【0072】
本文において、「含む」、「含める」という術語或いは何れの他のバリエーションは非排他的な包含を意味し、これによって、一連の要素の過程、方法、物品或いはシステムがそれらの要素だけでなく、明確に列挙されていない他の要素を含み、或いはこの種の過程、方法、物品或いはシステムに固有の要素を含むようにする。それ以上の制限がない状況で、「一つの...を含む」という語句により限定される要素は、当該要素を含む過程、方法、物品或いはシステムの中にさらに他の同じ要素が存在することを除外しない。
【0073】
上記本願の実施例の番号は説明用だけであって、実施例の優劣を表すものではない。
【0074】
以上の実施態様の説明を通して、当業者ははっきりと、上記の実施例の方法はソフトウェアに必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加える方法(勿論ハードウェアによることも可能であるが、多くの場合では前者がより良い実施方法)で実現できることを理解できる。このような理解に基づいて、本願の技術案は、本質としては、或いは先行技術に対し貢献する部分は、ソフトウェア製品の形式で体現できる。当該コンピュータソフトウェア製品は上記のような記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)の中に記憶でき、一台の端末機器(携帯電話、コンピュータ、サーバー、エアコン、或いはネットワーク機器等でもよい)に本願の各実施例で説明する方法を実行させる幾つかの命令を含む。
【0075】
以上は本願の好ましい実施例に過ぎず、それによって本願の保護範囲を制限するわけではない。本願の明細書及び図面の内容を利用してなされた等価構造或いは等価流れ変換、或いは直接または間接的な他の関連する技術分野への応用は、同じ理由で本願の特許の保護範囲に含まれる。