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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】モニタリング方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20221104BHJP
   H04W 8/22 20090101ALI20221104BHJP
【FI】
H04W72/04 136
H04W72/04 132
H04W8/22
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2021524095
(86)(22)【出願日】2019-07-19
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-09-16
(86)【国際出願番号】 CN2019096733
(87)【国際公開番号】W WO2020015730
(87)【国際公開日】2020-01-23
【審査請求日】2021-01-13
(31)【優先権主張番号】201810806640.X
(32)【優先日】2018-07-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100204386
【弁理士】
【氏名又は名称】松村 啓
(72)【発明者】
【氏名】▲紀▼ 子超
【審査官】桑江 晃
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-512184(JP,A)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Remaining details on search space[online],3GPP TSG RAN WG1 #92b R1-1805517,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_92b/Docs/R1-1805517.zip>,2016年04月20日,1-14頁
【文献】vivo,Remaining issues on PDCCH[online],3GPP TSG RAN WG1 #94 R1-1808224,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_94/Docs/R1-1808224.zip>,2018年08月24日,1-9頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用されるモニタリング方法であって、
アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングすることを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルであり、前記端末装置のPDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間で割り当てられ
端末装置の最大PDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSに関連し、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンクBWPによって決定される、モニタリング方法。
【請求項2】
第1タイミングにおいて、第1ターゲットオブジェクトの状態変更指示シグナリングを受信すると、前記のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングすることは、
第2タイミングから、前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする、請求項1に記載のモニタリング方法。
【請求項3】
前記第2タイミングは、前記第1タイミングと、前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更遅延、前記状態変更指示シグナリングの応答遅延、及び第1予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに基づいて決定される、請求項2に記載のモニタリング方法。
【請求項4】
前記のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHをモニタリングすることは、
前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、PDCCHモニタリング処理能力を決定することを含み、
ここで、前記PDCCHモニタリング処理能力は、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト中の各ターゲットオブジェクトの最大PDCCHモニタリング処理能力を含む、請求項1に記載のモニタリング方法。
【請求項5】
アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいてPDCCHをモニタリングするモニタリングモジュールを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルであり、端末装置のPDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間で割り当てられ
端末装置の最大PDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSに関連し、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンクBWPによって決定される、端末装置。
【請求項6】
前記モニタリングモジュールは、具体的には、
第1タイミングにおいて、第1ターゲットオブジェクトの状態変更指示シグナリングを受信すると、第2タイミングから、前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする、請求項に記載の端末装置。
【請求項7】
前記第2タイミングは、前記第1タイミングと、前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更遅延、前記状態変更指示シグナリングの応答遅延、及び第1予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに基づいて決定される、請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2タイミングは、
前記第1タイミングと、前記第1タイミング及び前記状態変更遅延の和の値と、前記状態変更指示シグナリングの応答タイミングと、前記第1タイミング、前記応答遅延及び前記状態変更遅延の和の値とのうちのいずれか一項である、請求項7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記状態変更指示シグナリングは、
アクティブ化シグナリング、非アクティブ化シグナリング、及び前記第1ターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンクBWPの変更を指示するシグナリングのいずれか一項である、請求項6に記載の端末装置。
【請求項10】
前記モニタリングモジュールは、更に、
第3タイミングにおいて、第2ターゲットオブジェクトの状態タイマが満了すると、第4タイミングから、前記第2ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする、請求項に記載の端末装置。
【請求項11】
前記第4タイミングは、
前記第3タイミングと、前記第2ターゲットオブジェクトの状態変更遅延及び第2予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに基づいて決定される、請求項10に記載の端末装置。
【請求項12】
前記第4タイミングは、
前記第3タイミング、又は、前記第3タイミングと状態変更時間遅延との和の値である、請求項11に記載の端末装置。
【請求項13】
前記モニタリングモジュールは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、PDCCHモニタリング処理能力を決定する決定ユニットを更に含み、
ここで、前記PDCCHモニタリング処理能力は、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト中の各ターゲットオブジェクトの最大PDCCHモニタリング処理能力を含む、請求項に記載の端末装置。
【請求項14】
前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが同じである場合、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、min(S,Y)×Pであり、
ここで、Sは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、前記端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、1つのスロット内でブラインド検出される最大PDCCH候補数、又は前記端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップ制御チャネル要素CCE数である、請求項13に記載の端末装置。
【請求項15】
前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが異なる場合、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、
【数1】
であり、
ここで、Sは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、前記端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、1つのスロット内でブラインド検出される最大PDCCH候補数、又は前記端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップCCE数であり、μは、前記端末装置がサポートするSCS構成であり、Sμは、各種類のSCS構成μのターゲットオブジェクト数である、請求項13に記載の端末装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2018年7月20日に提出された中国特許出願第201810806640.X号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照によりここに組み込まれるものとする。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、モニタリング方法及び端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代移動通信技術(5th-Generation、5G)の新たな無線技術(New Radio、NR)システムは、キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)をサポートし、ユーザ装置(User Equipment、UE)のような端末装置に複数のコンポーネントキャリア(Component Carrier、CC)又はセルを構成し、アクティブ化することができる。UEは、CC又はセル毎に、複数の帯域幅部分(Bandwidth Part、BWP)が構成されてもよく、異なるBWPのサブキャリア間隔(Subcarrier Spacing、SCS)が同一であってもよく、異なっていてもよい。また、NRシステムは、CC又はセル毎のBWPに物理ダウンリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)を柔軟に構成し、複数のCC又はセル間で、構成されたCC又はセルの数に基づいてPDCCH候補数及び非オーバーラップ制御チャネル要素(Control Channel Element、CCE)数を割り当て、PDCCHをモニタリングするようにサポートすることができる。
【0003】
UEがシングルキャリアモード又はCAでの自己スケジューリングモードに構成されている場合、各CC又はセルは、複数の制御リソースセットCORESETと、共通サーチスペース(Common Search Space、CSS)及びUE特有サーチスペース(UE-specific Search Space、USS)を含む複数のサーチスペースセットとを配置することができる。ネットワーク側は、各サーチスペースセットにブラインド検出数を柔軟に設定することができ、CORESETとサーチスペースセットとの間は柔軟に関連することができる。
【0004】
あるセルのチャネル品質がよくないか、又はチャネルブロックリング確率が高い場合、ネットワーク側は、UEにクロスキャリアスケジューリングを構成し、即ち制御チャネルをチャネル品質のよい他のセル(例えば、プライマリセル(Primary Cell、PCell))に構成して他のセル(例えば、セカンダリセル(Secondary Cell、SCell))のデータをクロスキャリアスケジューリングすることができる。スケジューリングセル(Scheduling Cell)と被スケジューリングセル(Scheduled Cell)のSCSは、同じであってもよく、異なっていてもよい。スケジューリングセルは、自己スケジューリングモードであってもよく、この場合、該セルは、自分のみをスケジューリングする。スケジューリングセルがクロスキャリアスケジューリングに構成される場合、スケジューリングセルは、自分以外の1つ以上の被スケジューリングセルをスケジューリングすることができる。被スケジューリングセルは、自分のPDCCHがなく、スケジューリングセルによりスケジューリングされることしかできない。
【0005】
NRシステムは、UEの実現複雑度を低減するために、UEが一つのCC又はセルのPDCCHをブラインド検出する最大処理能力を規定している。この能力は、1つのスロット(slot)内でブラインド検出する最大のPDCCH候補数、及びUEがブラインド検出するために必要な最大チャネル推定数、即ち非オーバーラップCCE数という2つの部分を含む。UEの最大PDCCH処理能力は、ブラインド検出されたCC又はセルのSCSに関連し、即ち異なるSCSにおける1つのslot内のPDCCH処理能力は異なる。また、UEは、CA時にサポートする最大ブラインド検出能力Yをさらに報告することができる。ネットワーク側に構成されたセル数がUEの報告する能力Yを超えると、NRシステムは、複数の構成されたセルの間にUEのPDCCH処理能力を割り当てることをサポートすることができる。
【0006】
UEに複数のセル又はCCが構成された場合、関連技術におけるNRシステムは、構成された複数のセル又はCCの間でUEのPDCCH処理能力を割り当てることをサポートする。また、関連技術におけるNRシステムは、SCellのアクティブ化(activate)又は非アクティブ化(deactivate)をもサポートする。1つの非アクティブ化されたSCellに対して、UEは、該SCellのPDCCHをモニタリングする必要はないが、依然として構成された複数のセル又はCCの間でUEのPDCCH処理能力を割り当てると、UEのPDCCH処理能力が無駄になり、UEがスケジューリングされる機会が低減される。
【発明の概要】
【0007】
本開示の実施例は、関連技術において構成された複数のセル又はキャリアの間でUEのPDCCH処理能力を割り当てると、UEのPDCCH処理能力が無駄になるという課題を解決するために、モニタリング方法及び端末装置を提供する。
【0008】
上記技術的課題を解決するために、第1様態では、本開示の実施例に係る端末装置に応用されるモニタリング方法は、
アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングすることを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルであり、前記端末装置のPDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間で割り当てられる。
【0009】
第2様態では、本開示の実施例に係る端末装置は、
アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいてPDCCHをモニタリングするモニタリングモジュールを含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルであり、前記端末装置のPDCCH処理能力は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間で割り当てられる。
【0010】
第3様態では、本開示の実施例に係る端末装置は、
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムプログラムとを含み、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記のモニタリング方法が実現される。
【0011】
第4様態では、本開示の実施例に係る、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記のモニタリング方法が実現される。
【0012】
本開示の実施例において、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングし、該ターゲットオブジェクトはキャリア又はセルであり、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間で端末装置のPDCCH処理能力を割り当てることができ、非アクティブ化されたターゲットオブジェクトが端末装置のPDCCH処理能力を占有することを回避して、端末装置のPDCCH処理能力を十分に活用し、制御リソースの割り当てを最大化し、端末装置の処理能力を超えないように制御チャネルの割り当てブロックリング確率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本開示の実施例に係るモニタリング方法のフローチャートである。
図2】本開示の実施例に係る端末装置の概略構成図のその1である。
図3】本開示の実施例に係る端末装置の概略構成図のその2である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の説明に必要な図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本開示のいくつかの実施例にすぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0015】
図1に示すように、本開示の実施例に係る端末装置に応用されるモニタリング方法は、以下のステップ101を含んでよい。
ステップ101:アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする。
【0016】
好ましくは、該ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルであってよい。
【0017】
本開示の実施例に係るモニタリング方法は、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングし、該ターゲットオブジェクトはキャリア又はセルであり、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間に端末装置のPDCCH処理能力を割り当てることができて、非アクティブ化されたターゲットオブジェクトが端末装置のPDCCH処理能力を占有することを回避して、端末装置のPDCCH処理能力を十分に活用し、制御リソースの割り当てを最大化し、端末装置の処理能力を超えないように制御チャネルの割り当てブロックリング確率を低減することができる。
【0018】
本開示の実施例において、端末装置に複数のセルが構成されると、任意のセルに対して、該セルのSCSは該セルのアクティブ化ダウンリンクBWPにより決定することができる。アクティブ化セルが他のアクティブ化セルによりクロスキャリアスケジューリングされていない場合、端末装置は該アクティブ化セルのサーチスペースセットのみでPDCCHをモニタリングする。アクティブ化セルが他のアクティブ化セルにクロスキャリアスケジューリングされている場合、端末装置は、該アクティブ化セルのスケジューリングセルにおける該アクティブ化セルに関連するサーチスペースセット、及び/又は、該アクティブ化セルに関連するPDCCH候補で、PDCCHをモニタリングする。好ましくは、ステップ101は、
第1アクティブ化セルが他のアクティブ化セルにクロスキャリアスケジューリングされていない場合、前記第1アクティブ化セルのサーチスペースセットでPDCCHをモニタリングし、又は、
第2アクティブ化セルが他のアクティブ化セルによりクロスキャリアスケジューリングされている場合、前記第2アクティブ化セルのスケジューリングセルにおける、前記第2アクティブ化セルに関連するサーチスペースセット、及び/又は、前記第2アクティブ化セルに関連するPDCCH候補で、PDCCHをモニタリングすることを含む。
【0019】
このように、PDCCHを選択的にモニタリングすることにより、PDCCHを正確かつ効率的にモニタリングすることができる。
【0020】
本開示の実施例において、好ましくは、ステップ101は、
端末装置がアクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、PDCCHモニタリング処理能力を決定することを含んでよく、
ここで、前記PDCCHモニタリング処理能力は、端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又はアクティブ化されたターゲットオブジェクト中の各ターゲットオブジェクトの最大PDCCHモニタリング処理能力を含んでよい。
この端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力とは、一般的に単位時間(例えば1つのスロット)内の最大PDCCHモニタリング処理能力を指す。
【0021】
好ましくは、ステップ101は、
端末装置が、アクティブ化された前記ターゲットオブジェクトの数、及び/又は、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセット及び/又は前記PDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることを含んでよい。
【0022】
この割り当て及び/又はモニタリングの状況は、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセットを割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセットを割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数、及びアクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセットを割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数、及びアクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセット及びPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセット及びPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、
端末装置が、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数、及びアクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセット及びPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングすることと、のうちのいずれか1つであり得ることを、理解されたい。
【0023】
さらに、好ましくは、アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが同じである場合、該端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、min(S,Y)×Pであり、
ここで、Sは、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、(例えば、プロトコルで規定された)1つのスロット(slot)内でブラインド検出される最大PDCCH候補数(以下の表1を参照)、又は端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップCCE数(以下の表2を参照)である。
さらに、好ましくは、アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが異なる場合、該端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、
【数1】
であり、
ここで、Sは、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、(例えば、プロトコルで規定された)1つのスロット(slot)内でブラインド検出される最大PDCCH候補数(以下の表1を参照)、又は端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップCCE数(以下の表2を参照)であり、μは端末装置がサポートするSCS構成であり、Sμは各種類のSCS構成μのターゲットオブジェクト数である。
【0024】
なお、アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSはアクティブ化されたターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンクBWPによって決定することができる。端末装置がサポートするSCS構成は0、1、2及び3であってもよい。単一のターゲットオブジェクト(例えば、セル)の場合、異なるSCSがμに配置される場合、各slotの最大のPDCCH候補数p1は、以下の表1に示すとおりである。
【0025】
【表1】
【0026】
一方、単一のターゲットオブジェクト(例えば、セル)の場合、異なるSCSにμが構成される場合、各slotの最大の非オーバーラップCCE数(即ち、端末装置がブラインド検出する際に必要な最大非重畳CCE数)p2は表2に示すとおりである。
【0027】
【表2】
【0028】
本開示の実施例において、好ましくは、第1タイミングにおいて、第1ターゲットオブジェクトの状態変更指示シグナリングを受信すると、端末装置は、第2タイミングから、該第1ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする(又はPDCCHをブラインド検出する)ことができ、一方、第2タイミングよりも前に、PDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよい。
【0029】
このように、PDCCHを選択的にモニタリングすることにより、PDCCHを正確かつ効率的にモニタリングすることができる。
【0030】
なお、該第2タイミングは第1タイミングよりも後の任意のタイミングであってよい。
【0031】
具体的には、該第2タイミングは、第1タイミングと、
第1ターゲットオブジェクトの状態変更遅延、状態変更指示シグナリングの応答遅延及び第1予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに基づいて決定されてよい。
【0032】
ここで、該第1予め設定された遅延は、実際の状況に基づいて予め設定されてよく、例えば、0S、0.1Sなどであってよい。
好ましくは、該第2タイミングは、
第1タイミング(即ち第1タイミングと予め設定された遅延0Sとの和の値)、第1タイミングと該状態変更遅延との和の値、状態変更指示シグナリングの応答タイミング(即ち第1タイミングと該応答遅延との和の値)、第1タイミングと該応答遅延と該状態変更遅延との和の値、及び第1タイミングと該応答遅延と、該状態変更遅延と該第1予め設定された遅延との和の値のいずれかであってよい。
【0033】
好ましくは、該状態変更指示シグナリングは、
アクティブ化シグナリング、非アクティブ化シグナリング、及び第1ターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンク帯域幅部分BWPの変更を指示するシグナリングのいずれかであってよい。
【0034】
例えば、UE1がN個のセルが構成されており、そのうちS(N未満)個のセルがアクティブ化されている場合、タイミングn1において、UE1がセル1のアクティブ化シグナリングを受信すると、UE1は、タイミングn2よりも前に、セル1以外の他のセルのPDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよく、即ち、
UE1は、依然として該セル1のアクティブ化前のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、該セル1のアクティブ化前のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別子IDの順序)に基づいて、他のセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0035】
一方、UE1は、タイミングn2から、該アクティブ化シグナリングの有効化後のアクティブ化セルの情報に基づいてPDCCHをブラインド検出することができ、即ち、
UE1は、該セル1のアクティブ化後のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、該セル1のアクティブ化後のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)に基づいて、全てのアクティブ化セルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0036】
なお、セル1のアクティブ化遅延をk1、アクティブ化シグナリングの応答遅延をy1とすると、タイミングn2は、n1、n1+k、n1+y1及びn1+k+y1のいずれかであってよい。
【0037】
又は、UE1は、タイミングn3において、セル2の非アクティブ化シグナリングを受信すると、タイミングn4の前に、セル2以外の他のセルのPDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよく、即ち、
UE1は、依然として該セル2の非アクティブ化前のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、該セル2の非アクティブ化前のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)に基づいて、他のセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0038】
一方、UE1は、タイミングn4から、該非アクティブ化シグナリングの有効化後のアクティブ化セルの情報に基づいてPDCCHをブラインド検出することができ、即ち、
UE1は、該セル2の非アクティブ化後のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、該セル2の非アクティブ化後のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)に基づいて、全てのセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0039】
なお、セル2のアクティブ化遅延をk2、非アクティブ化シグナリングの応答遅延をy2とすると、タイミングn4は、n3、n3+k2、n3+y2及びn3+k2+y2のいずれかであってよい。
【0040】
又は、UE1は、タイミングn5において、アクティブ化セル3のアクティブ化ダウンリンクBWP1変更(例えば、新たなBWP2への切り替えを指示する)を指示するDCIを受信すると、タイミングn6の前に、セル3以外の他のセルのPDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよく、即ち、
UE1は、依然として元のBWP1のSCSに基づいて、セル3のSCSを決定し、さらにアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、元のBWP1のSCSに基づいて、各種類のSCSのアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)を決定し、さらに他のセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0041】
一方、UE1は、タイミングn6から、該DCIの有効化後の新たなBWP2のSCSに基づいてPDCCHをブラインド検出することができ、即ち、
UE1は、新たなBWP2のSCSに基づいて、セル3のSCSを決定し、さらにアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE1は、新たなBWP2のSCSに基づいて、各種類のSCSのアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルのIDの順序)を決定し、さらに各アクティブ化セルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0042】
なお、BWPの切り替え又は有効化遅延をrとすると、rは、DCIが指示する新たなBWP2の時間領域位置に等しくてもよく、UE1が新たなBWP2に切り替えてデータを受信する遅延に等しくてもよく、DCIの応答遅延がy3であれば、タイミングn6は、n5、n5+r、n5+y3及びn5+r+y3のいずれかであってよい。
【0043】
本開示の実施例において、好ましくは、第3タイミングにおいて、第2ターゲットオブジェクトの状態タイマが満了すると、端末装置は、第4タイミングから、該第2ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする(又はPDCCHをブラインド検出する)ことができ、一方、第4タイミングよりも前に、PDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよい。
【0044】
なお、該第4タイミングは第3タイミングよりも後の任意のタイミングであってもよい。
【0045】
具体的には、該第4タイミングは、第3タイミングと、
第2ターゲットオブジェクトの状態変更遅延及び第2予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに決定することができる。
【0046】
ここで、該第2予め設定された遅延は、実際の状況に基づいて予め設定されてもよく、例えば、0S、0.1Sなどであってもよい。好ましくは、該第4タイミングは、
第3タイミング(即ち、第3タイミングと予め設定された遅延0Sとの和の値)、第3タイミングと該状態変更遅延の和の値、及び第3タイミングと該状態変更遅延と該第2予め設定された遅延との和の値のいずれかであってよい。
【0047】
例えば、UE2にM個のセルが構成されており、そのうちH(M未満)個のセルがアクティブ化されている場合、タイミングs1において、セル1の非アクティブ化タイマ(deactivation timer)が満了すると、UE2は、タイミングs2よりも前に、セル1以外の他のセルのPDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよく、即ち、
UE2は、依然として該セル1の非アクティブ化前のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE2は、該セル1の非アクティブ化前のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)に基づいて、他のセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0048】
一方、UE2は、タイミングs2から、該セル1の非アクティブ化後のアクティブ化セルの情報に基づいてPDCCHをブラインド検出することができ、即ち、
UE2は、該セル1の非アクティブ化後のアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE2は、該セル1の非アクティブ化後のアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)に基づいて、全てのセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0049】
なお、セル1の非アクティブ化遅延をxとすると、タイミングs2は、s、又はs1+xであってもよい。
【0050】
又は、タイミングs3において、アクティブ化セル2の非活動タイマ(例えば、元のアクティブ化ダウンリンクBWP1が新たなBWP2に切り替えることを指示する)が満了すると、UE2は、タイミングs4よりも前に、セル2以外の他のセルのPDCCHをブラインド検出する挙動が変化しないように維持してよく、即ち、
UE2は、依然として元のBWP1のSCSに基づいて、セル2のSCSを決定し、さらにアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE2は、元のBWP1のSCSに基づいて、各種類のSCSのアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルの識別IDの順序)を決定し、さらに他のセルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0051】
一方、UE2は、タイミングs4から、新たなBWP2のSCSに基づいてPDCCHをブラインド検出することができ、即ち、
UE2は、新たなBWP2のSCSに基づいて、セル2のSCSを決定し、さらにアクティブ化セルの数に基づいて、その最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は各アクティブ化セルの最大PDCCHモニタリング処理能力を決定し、及び/又は、UE2は、新たなBWP2のSCSに基づいて、各種類のSCSのアクティブ化セルの数(及び/又はアクティブ化セルのIDの順序)を決定し、さらに各セルのサーチスペースセット又はPDCCH候補を割り当て、マッピング及び/又はモニタリングする。
【0052】
なお、BWPの切り替え又は有効化遅延をrとすると、rは、新たなBWP2の時間領域位置に等しくてもよく、UE2が新たなBWP2に切り替えてデータを受信する遅延に等しくてもよく、タイミングs4は、s3、又はs3+rであってよい。
【0053】
上記実施例は本開示のモニタリング方法を説明したが、以下では、本開示の端末装置について、実施例及び図面を参照しながら説明する。
【0054】
図2に示すように、本開示の実施例に係る端末装置2は、
アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングするモニタリングモジュール21を含み、
ここで、前記ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルである。
【0055】
本開示の実施例に係る端末装置は、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングし、該ターゲットオブジェクトはキャリア又はセルであり、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間に自身のPDCCH処理能力を割り当てることができて、非アクティブ化されたターゲットオブジェクトが自身のPDCCH処理能力を占有することを回避して、自身のPDCCH処理能力を十分に活用し、制御リソースの割り当てを最大化し、自身の処理能力を超えないように制御チャネルの割り当てブロックリング確率を低減することができる。
【0056】
本開示の実施例において、好ましくは、前記モニタリングモジュール21は、具体的には、
第1タイミングにおいて、第1ターゲットオブジェクトの状態変更指示シグナリングを受信すると、第2タイミングから、前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする。
【0057】
好ましくは、前記第2タイミングは、前記第1タイミングと、
前記第1ターゲットオブジェクトの状態変更遅延、状態変更指示シグナリングの応答遅延及び第1予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに基づいて決定される。
【0058】
好ましくは、前記第2タイミングは、
前記第1タイミングと、前記第1タイミング及び前記状態変更遅延の和の値と、前記状態変更指示シグナリングの応答タイミングと、前記第1タイミング及び前記応答遅延並びに前記状態変更遅延の和の値とのうちのいずれか一項である。
【0059】
好ましくは、前記状態変更指示シグナリングは、
アクティブ化シグナリング、非アクティブ化シグナリング、及び前記第1ターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンク帯域幅部分BWPの変更を指示するシグナリングのいずれか一項である。
【0060】
好ましくは、前記モニタリングモジュール21は、具体的に、
第3タイミングにおいて、第2ターゲットオブジェクトの状態タイマが満了すると、第4タイミングから、前記第2ターゲットオブジェクトの状態変更後のアクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする。
【0061】
好ましくは、前記第4タイミングは、前記第3タイミングと、
前記第2ターゲットオブジェクトの状態変更遅延及び第2予め設定された遅延のうちの少なくとも1つとに決定される。
【0062】
好ましくは、前記第4タイミングは、
前記第3タイミング、又は、前記第3タイミングと前記状態変更時間遅延との和の値である。
【0063】
好ましくは、前記モニタリングモジュール21は、
前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数に基づいて、PDCCHモニタリング処理能力を決定する決定ユニットを含み、
ここで、前記PDCCHモニタリング処理能力は、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力、及び/又は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト中の各ターゲットオブジェクトの最大PDCCHモニタリング処理能力を含む。
【0064】
好ましくは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが同じである場合、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、
好ましくは、アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが同じである場合、該端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、min(S,Y)×Pであり、
ここで、Sは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、前記端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、1つのスロット内でブラインド検出される最大PDCCH候補数、又は前記端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップ制御チャネル要素CCE数である。
【0065】
好ましくは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクト同士のSCSが異なる場合、前記端末装置の最大PDCCHモニタリング処理能力は、
【数2】
であり、
ここで、Sは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数であり、Yは、前記端末装置がサポート可能と報告したブラインド検出能力であり、Pは、1つのスロット内でブラインド検出される最大PDCCH候補数、又は前記端末装置がブラインド検出を実行する際に必要な最大非オーバーラップCCE数であり、μは前記端末装置がサポートするSCS構成であり、Sμ、は各種類のSCS構成μのターゲットオブジェクト数である。
【0066】
好ましくは、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのSCSは前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトのアクティブ化ダウンリンクBWPによって決定される。
【0067】
好ましくは、前記モニタリングモジュール21は、
前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの数、及び/又は、前記アクティブ化されたターゲットオブジェクトの識別子の順序に基づいて、全てのアクティブ化されたターゲットオブジェクトのサーチスペースセット及び/又はPDCCH候補を割り当て及び/又はモニタリングする処理ユニットを含む。
【0068】
好ましくは、前記モニタリングモジュール21は、具体的に、
第1アクティブ化セルが他のアクティブ化セルによりクロスキャリアスケジューリングされていない場合、前記アクティブ化セルのサーチスペースセットでPDCCHをモニタリングし、又は、
第2アクティブ化セルが他のアクティブ化セルによりクロスキャリアスケジューリングされている場合、前記第2アクティブ化セルのスケジューリングセルにおける、前記第2アクティブ化セルに関連するサーチスペースセット、及び/又は、前記第2アクティブ化セルに関連するPDCCH候補で、PDCCHをモニタリングする。
【0069】
本開示の実施例に係る端末装置は、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、前記プロセッサ上で実行でき、前記プロセッサによって実行されると、上記実施例におけるモニタリング方法の各プロセスを実現し、同様の効果を実現できるコンピュータプログラムとを含み、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。
【0070】
具体的には、図3は、本開示の各実施例を実現する端末装置のハードウェア概略構成図であり、端末装置300は、無線高周波ユニット301、ネットワークモジュール302、オーディオ出力ユニット303、入力ユニット304、センサ305、表示ユニット306、ユーザ入力ユニット307、インタフェースユニット308、メモリ309、プロセッサ310、及び電源311などの部品を含むが、それらに限定されない。図3に示した端末の構造は、端末を限定するものではなく、端末装置は、図示よりも多い又は少ない部品を含んでも、一部の部品が組み合わされても、部品配置が異なってもよいことは、当業者に理解されるところである。本発明の実施例において、端末装置は携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブル装置、歩数計などを含むがこれらに限定されない。
【0071】
プロセッサ310は、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングする。該ターゲットオブジェクトは、キャリア又はセルである。
【0072】
本開示の実施例に係る端末装置300は、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの情報に基づいて、PDCCHをモニタリングし、該ターゲットオブジェクトはキャリア又はセルであり、アクティブ化されたターゲットオブジェクトの間に自身のPDCCH処理能力を割り当てることができて、非アクティブ化されたターゲットオブジェクトが自身のPDCCH処理能力を占有することを回避して、自身のPDCCH処理能力を十分に活用し、制御リソースの割り当てを最大化し、自身の処理能力を超えないように制御チャネルの割り当てブロックリング確率を低減することができる。
【0073】
本開示の実施例において、無線周波数ユニット301は、情報の送受信中又は通話中の信号の送受信に用いられてよく、具体的には、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ310に処理させ、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット301は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、無線高周波ユニット301は、無線通信システムにより、ネットワーク及び他の装置と通信してもよい。
【0074】
移動端末は、ネットワークモジュール302によりユーザに無線のブロードバンドインターネットアクセスを提供して、例えば、ユーザの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧及びストリーミングメディアへのアクセスなどを助ける。
【0075】
オーディオ出力ユニット303は、無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302によって受信されるか又はメモリ309に記憶されたオーディオデータをオーディオ信号に変換して音声として出力することができる。また、オーディオ出力ユニット303は、移動端末300によって実行される特定の機能に関するオーディオ出力(呼出音、メッセージ着信音など)をさらに提供することができる。オーディオ出力ユニット303は、スピーカ、ブザー、及び受話器などを含む。
【0076】
入力ユニット304は、オーディオ又はビデオ信号を入力する。入力ユニット304は、グラフィック処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)3041及びマイクロフォン3042を含んでよく、グラフィック処理ユニット3041は、動画撮影モード又は画像撮影モードで画像撮影装置(例えば、カメラ)により取得された静止画像又はビデオの画像データを処理する。処理後の画像フレームは表示ユニット306に表示することができる。グラフィック処理ユニット3041によって処理された画像フレームは、メモリ309(又は他の記憶媒体)に記憶されてもよく、無線周波数ユニット301又はネットワークモジュール302により送信されてもよい。マイクロフォン3042は、音声を受信して、かつこのような音声をオーディオデータに処理することができる。処理後のオーディオデータは、電話通話モードの場合、無線周波数ユニット301により移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換して出力することができる。
【0077】
移動端末300は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサなどの少なくとも1種のセンサ305をさらに含む。具体的には、光センサは、環境光の明るさに応じて表示パネル3061の輝度を調節することができる環境光センサと、移動端末300が耳元に移動したときに表示パネル3061及び/又はバックライトをオフにすることができる近接センサとを含む。動きセンサの1種として、加速センサは、各方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出でき、静止時に重力の大きさや方向を検出でき、端末姿勢(例えば、横/縦画面の切り替え、相関ゲーム、磁力計の姿勢較正)の識別、振動識別に関連する機能(例えば歩数計、タッピング)等に用いられてよく、センサ305はさらに指紋センサ、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどを含んでもよく、ここでは説明を省略する。
【0078】
表示ユニット306は、ユーザが入力した情報、又はユーザに提供する情報を表示するものである。表示ユニット306は、液晶ディスプレィ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で構成された表示パネル3061を含んでよい。
【0079】
ユーザ入力ユニット307は、入力された数字又は文字情報を入力し、移動端末のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号の入力を生成することができる。具体的には、ユーザ入力ユニット307は、タッチパネル3071及び他の入力装置3072を含む。タッチパネル3071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、タッチパネル3071に接触する又は近接するユーザのタッチ操作(例えば、指、スタイラスペンなどの任意の適切な物体又はアクセサリを用いてタッチパネル3071に接触する又はタッチパネル3071近接するユーザの操作)を収集することができる。タッチパネル3071は、タッチ検出装置及びタッチコントローラの2つの部分を含んでよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出し、タッチコントローラに信号を送る。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、タッチ点座標に変換し、プロセッサ310に送信し、プロセッサ310からの命令を受信して実行する。また、抵抗式、容量式、赤外線式及び弾性表面波式などの様々なタイプでタッチパネル3071を実現することができる。タッチパネル3071に加えて、ユーザ入力ユニット307は、他の入力装置3072をさらに含んでもよい。具体的に、他の入力装置3072は、物理キーボード、ファンクションキー(例えば、ボリューム制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含むが、これらに限定されず、ここでは説明を省略する。
【0080】
さらに、タッチパネル3071は、表示パネル3061をカバーすることができ、タッチパネル3071がそこに接触する又は近接するタッチ操作を検出すると、プロセッサ310に伝送してタッチイベントの種類を決定し、その後、プロセッサ310は、タッチイベントの種類に応じて、表示パネル3061に対応する視覚的出力を提供する。図3では、タッチパネル3071と表示パネル3061は、2つの独立した部品として移動端末の入出力機能を実現しているが、いくつかの実施形態では、タッチパネル3071と表示パネル3061とを一体化して移動端末の入出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。
【0081】
インタフェースユニット308は、外部装置が端末装置300に接続するインタフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線のヘッドホンポート、外部電源(又はバッテリチャージャ)ポート、有線又は無線のデータポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、サウンド入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、イヤホンポートなどを含んでよい。インタフェースユニット308は、外部装置からの入力(例えば、データ情報、電力など)を受信するとともに、受信した入力を移動端末300内の1つ又は複数の素子に伝送したり、移動端末300と外部装置との間でデータを伝送したりすることができる。
【0082】
メモリ309は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶することができる。メモリ309は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能(例えば、音声再生機能、イメージ再生機能など)に必要なアプリケーションプログラムなどを記憶するプログラム記憶領域と、携帯電話の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶できるデータ記憶領域と、を含んでよい。また、メモリ309は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、少なくとも1つの磁気ディスクメモリ素子、フラッシュメモリ素子などの不揮発性メモリ又は他の揮発性固体メモリ素子を含んでよい。
【0083】
プロセッサ310は、移動端末の制御センターであり、様々なインタフェース及び回線により移動端末全体の各部に接続され、メモリ309に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作させるか又は実行し、メモリ309に記憶されたデータを呼び出して、移動端末の様々な機能を実行しデータを処理することにより、移動端末全体をモニタリングする。プロセッサ310は、1つ以上の処理ユニットを含んでよい。好ましくは、プロセッサ310は、主にオペレーションシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとを集積してもよい。なお、上記モデムプロセッサは、プロセッサ310に集積されていなくてもよいことを理解されたい。
【0084】
移動端末300は、各部品に給電する電源311(例えば、電池)を含んでもよく、好ましくは、電源311は、電源管理システムによりプロセッサ310と論理的に接続されて、電源管理システムにより充電、放電及び消費電力の管理などの機能を実現することができる。
【0085】
なお、端末装置300は、図示しない機能モジュールをいくつか含むが、ここでは説明を省略する。
【0086】
本開示の実施例に係るコンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサによって実行されると、上記実施例におけるモニタリング方法の複数のプロセスを実現し、同様の効果を奏することができるコンピュータプログラムが記憶されており、重複を避けるために、ここでは説明を省略する。該コンピュータ可読記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、ディスク又は光ディスクなどであってよい。
【0087】
なお、本明細書において、用語「含む」、「備える」及びそれらの任意の変形は、非排他的に含むことをカバーするものであり、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけでなく、明確に例示されていない他の要素も含むか、又はこれらのプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素をも含む。それ以上の限定がない場合に、語句「1つの...を含む」により限定された要素は、該要素を含むプロセス、方法、物品又は装置に、別の同一の要素の存在を除外しない。
【0088】
以上の実施形態の説明により、当業者が明確に理解できるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームを併用した方法で実現でき、当然のことながら、ハードウェアでも実現できるが、多くの場合に前者がより好ましい実施形態である。そのような理解に基づいて、本開示の技術案の実質又は関連技術に寄与する部分をソフトウェア製品の形態で実現することができる。該コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体(例えば、ROM/RAM、ディスク、光ディスク)に記憶され、端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン又はネットワーク装置などであってもよい)に本開示の各実施例で説明した方法を実行させる幾つかの命令を含むことができる。
【0089】
以上、図面を参照しながら本開示の実施例を説明したが、本開示は、上記具体的な実施形態に限定されるものではなく、上記具体的な実施形態は、制限的なものではなく、例示的なものに過ぎず、当業者であれば、本開示の示唆で、本開示の趣旨及び特許請求の範囲を逸脱することなしにさらに多くの形態を達成することができるが、これらはいずれも本開示の保護範囲内に属する。
図1
図2
図3