(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-02
(45)【発行日】2022-11-11
(54)【発明の名称】チャネル測定方法、端末装置とネットワーク側装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221104BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20221104BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20221104BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20221104BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221104BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04B7/06 960
H04B7/08 810
H04L27/26 420
H04L27/26 113
H04W52/02
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2021537456
(86)(22)【出願日】2019-08-23
(86)【国際出願番号】 CN2019102203
(87)【国際公開番号】W WO2020052424
(87)【国際公開日】2020-03-19
【審査請求日】2021-04-27
(31)【優先権主張番号】201811052619.1
(32)【優先日】2018-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】呉 凱
(72)【発明者】
【氏名】潘 学明
(72)【発明者】
【氏名】姜 大潔
【審査官】阿部 弘
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/126855(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0323144(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第107733486(CN,A)
【文献】国際公開第2018/143390(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/026230(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26
H04B 7/06
H04B 7/08
H04W 52/02
H04W 72/04
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
IEEE 802.11
15
16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置UEに適用されるチャネル測定方法であって、
ネットワーク側装置によって測定リソースで送信されるM個の測定基準信号を受信することを含み、ここで、Mは1より大きい整数であり、
前記測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各前記測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続しており、ここで、N≧1かつNは整数であ
り、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインと周波数ドメインに不連続なブレークポイントが存在し、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインにおける持続時間が第1値より小さく、前記第1値は事前定義されるまたは上位層シグナリングによって設定される、チャネル測定方法。
【請求項2】
請求項1に記載のチャネル測定方法であって、
各前記測定サブリソースが時間ドメインにおける持続時間は、事前定義されるまたは上位層シグナリングによって設定される、および/または、
各前記測定サブリソースが周波数ドメインにおける帯域幅は、事前定義されるまたは上位層シグナリングによって設定されるチャネル測定方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のチャネル測定方法であって、
各前記測定サブリソースが測定リソースにおける位置は、上位層シグナリングによって設定されるチャネル測定方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のチャネル測定方法であって、
各前記測定基準信号の前記測定サブリソースおよび/または前記測定リソースにおけるマッピング方式は、上位層シグナリングに設定され、または事前マッピング規則によって決定されるチャネル測定方法。
【請求項5】
請求項1または2に記載のチャネル測定方法であって、
前記M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、同期信号ブロックSSBに関連する、および/または、
前記M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、チャネル状態情報基準信号CSI-RSに関連するチャネル測定方法。
【請求項6】
請求項5に記載のチャネル測定方法であって、
前記測定基準信号に関連するSSBと前記測定基準信号とは、疑似コロケーションQCL関係を満たす、および/または、
前記測定基準信号に関連するCSI-RSと前記測定基準信号とは、QCL関係を満たすチャネル測定方法。
【請求項7】
請求項1または2に記載のチャネル測定方法であって、
前記M個の測定基準信号に基づいてチャネルに対して測定計算を行い、チャネル測定結果を取得すること、または、
前記M個の測定基準信号と第1測定信号に基づいてチャネルに対して測定計算を行い、チャネル測定結果を取得することをさらに含み、ここで、前記第1測定信号は、SSBのセカンダリ同期信号SSS、物理ブロードキャストチャネルPBCHの復調基準信号DMRS、およびCSI-RSの少なくとも1つを含むチャネル測定方法。
【請求項8】
端末装置であって、
ネットワーク側装置によって測定リソースで送信されるM個の測定基準信号を受信するための受信モジュールを備え、ここで、Mは1より大きい整数であり、
前記測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各前記測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続しており、ここで、N≧1かつNは整数であり、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインと周波数ドメインに不連続なブレークポイントが存在し、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインにおける持続時間が第1値より小さく、前記第1値は事前定義されるまたは上位層シグナリングによって設定される、端末装置。
【請求項9】
請求項8に記載の端末装置であって、
各前記測定基準信号の前記測定サブリソースおよび/または前記測定リソースにおけるマッピング方式は、上位層シグナリングに設定され、または事前マッピング規則によって決定される端末装置。
【請求項10】
請求項8に記載の端末装置であって、
前記M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、同期信号ブロックSSBに関連する、および/または、
前記M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、チャネル状態情報基準信号CSI-RSに関連する端末装置。
【請求項11】
請求項10に記載の端末装置であって、
前記測定基準信号に関連するSSBと前記測定基準信号とは、疑似コロケーションQCL関係を満たす、および/または、
前記測定基準信号に関連するCSI-RSと前記測定基準信号とは、QCL関係を満たす端末装置。
【請求項12】
請求項8に記載の端末装置であって、
測定計算モジュールをさらに備え、
前記測定計算モジュールは前記M個の測定基準信号に基づいてチャネルに対して測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する、または、
前記測定計算モジュールは前記M個の測定基準信号と第1測定信号に基づいてチャネルに対して測定計算を行い、チャネル測定結果を取得し、ここで、前記第1測定信号は、同期信号ブロックSSBのセカンダリ同期信号SSS、物理ブロードキャストチャネルPBCHの復調基準信号DMRS、およびチャネル状態情報基準信号CSI-RSの少なくとも1つを含む端末装置。
【請求項13】
ネットワーク側装置であって、
測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号を送信するための送信モジュールを備え、ここで、Mは1より大きい整数であり、
前記測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各前記測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続しており、ここで、N≧1かつNは整数であり、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインと周波数ドメインに不連続なブレークポイントが存在し、
前記N個の測定サブリソースは時間ドメインにおける持続時間が第1値より小さく、前記第1値は事前定義されるまたは上位層シグナリングによって設定される、ネットワーク側装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2018年9月10日に中国で提出された中国特許出願番号No.201811052619.1の優先権を主張しており、その全ての内容は引用によってここに含まれる。
本開示は、通信技術の分野に関し、特にチャネル測定方法、端末装置、ネットワーク側装置に関する。
【背景技術】
【0002】
5GのNR(New Radio、NR)システムでは、大規模なアンテナが導入されたので、狭いビームで対応する方向をカバーすることによって、ビームフォーミングの利得が増え、より良い伝送性能が得られる。ビームが狭いので、測定基準信号は、端末装置(User Equipment,UE)が複数のビーム方向で信号チャネルの品質に対して評価できるために、複数の異なるビーム方向で送信しなければならない。
【0003】
NR Rel-15では、ネットワーク側装置は、複数の同期信号ブロック(Synchronization signal and PBCH block、SSBまたはSS/PBCH)またはチャネル状態情報基準信号(Channel State Information Reference Signal、CSI-RS)を送信でき、端末装置UEの測定に応用できる。異なるSSBまたはCSI-RSが異なるビーム方向に送信される場合、端末装置UEは複数のリソースの測定結果を通してフィードバックし、ネットワークのモビリティ管理を補助する。例えば、無線リソース管理の測定、無線リンク監視、ビーム失敗の検出、または信号チャネル状態の測定を行う。
【0004】
端末装置UEは複数の測定リソースで測定を行う必要があるため、端末装置UEが信号処理を行う時間において、測定を行う時間の割合が著しく増加し、チャネル測定を行う際、端末装置UEの消費電力が増加する。したがって、端末装置UEの信号チャネル測定際の消費電力をどのように低減するかが解決すべき課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
チャネル測定の際の端末装置UEの電力消費の問題を解決するために、本開示の実施例はチャネル測定方法、端末装置およびネットワーク側装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の技術問題を解決するために、本開示はこのように実現される。
【0007】
第一、本開示は、端末装置UEに適用されるチャネル測定方法を提供する。以下のことを含む:ネットワーク側装置は、測定リソースで送信されるM個の測定基準信号を受信し、ここで、Mは1より大きい整数であり、測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0008】
第二、本開示は、ネットワーク側装置に適用されるチャネル測定方法を提供する。以下のことを含む:測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号を送信し、ここで、Mは1より大きい整数であり、測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0009】
第三、本開示は端末装置を提供する。以下のことを含む:モジュールの受信はネットワーク側装置が測定リソースで送信したM個の測定基準信号の受信に応用する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0010】
第四、本開示はネットワーク側装置を提供する。以下のことを含む:モジュールの発信は測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号の発信に応用する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0011】
第五、本開示は端末装置を提供する。プロセッサ、メモリ、およびメモリに保存する且つプロセッサで実行可能なプログラムを含み、このプログラムは、プロセッサによって実行されると、第一チャネルの測定方法のステップが実現される。
【0012】
第六、本開示はネットワーク側装置を提供する。プロセッサ、メモリ、およびメモリに保存する且つプロセッサで実行可能なプログラムを含み、プロセッサがプログラムを実行すると、第二チャネルの測定方法のステップが実現される。
【0013】
第七、本開示は、プログラムが記憶されたコンピュータ可読記憶媒体を提供する。このプログラムは、プロセッサによって実行されると、第一チャネルの測定方法のステップが実現される。または、第二チャネルの測定方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0014】
本開示の有益な効果は:本開示は、測定リソースにN個の測定サブリソースを設定することにより、各測定サブリソースが時間ドメインと周波数ドメインで連続しているため、端末装置UEがチャネルを測定する場合、N個の測定サブリソースの測定基準信号を時間ドメインまたは周波数ドメインで連続的に受信するだけで、端末装置UEがチャネル測定を行う場合の他の信号への処理時間を低減し、端末装置UEの電力消費も低減される。
【0015】
本開示の実施例の技術計画をより明確に説明するために、以下では、本開示の実施例の説明において必要とされる図面を簡単に紹介するが、以下の説明における図面は本開示の一部の実施例にすぎない、当業者にとっては、創造的な労働性を支払わない前提に、これらの図面に基づいて他の図面を入手することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本開示の実施例によって提供されるチャネル測定システムの構成図である。
【
図2】本開示の実施例によって提供されるチャネル測定システムのフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例によって提供される測定リソースの時間周波数の概略図である。
【
図4】本開示の実施例によって提供されるもう一つの測定リソースの時間周波数の概略図である。
【
図5】本開示の実施例によって提供されるもう一つの測定リソースの時間周波数の概略図である。
【
図6】本開示の実施例によって提供されるサブ測定リソースの配置図である。
【
図7】本開示の実施例によって提供されるもう一つのサブ測定リソースの配置図である。
【
図8】本開示の実施例によって提供されるSSB配置概略図である。
【
図9】本開示の実施例によって提供される関連技術におけるSSBの時間ドメインと周波数ドメインがリソースを送信する際のマッピング概略図である。
【
図10】本開示の実施例によって提供される測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方法の概略図である。
【
図11】本開示の実施例によって提供されるもう一つの測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方法の概略図である。
【
図12】本開示の実施例によって提供される測定基準信号を繰り返し送信する場合の測定基準信号のマッピング方法である。
【
図13】本開示の実施例によって提供されるもう一つの測定基準信号を繰り返し送信する場合の測定基準信号のマッピング方法である。
【
図14】本開示の実施例によって提供されるもう一つのチャネル測定システムのフローチャートである。
【
図15】本開示の実施例によって提供されるもう一つのチャネル測定システムのフローチャートである。
【
図16】本開示の実施例によって提供される端末装置の構成図である。
【
図17】本開示の実施例によって提供されるネットワーク側装置の構成図である。
【
図18】本開示の実施例によって提供されるもう一つの端末装置の構成図である。
【
図19】本開示の実施例によって提供されるもう一つのネットワーク側装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施例の図面に基づいて、本開示の実施例における技術計画を明確かつ完全に説明するが、説明した実施例は、全ての実施例ではなく、本開示の一部の実施例であることは明らかである。本開示の実施例に基づいて、創造的労働がなされていない前提で取得される他のすべての実施例は、本開示の保護範囲に属する。
【0018】
本開示の説明書および請求項における用語「第一」、「第二」などは、同様のオブジェクトを区別するために使用されるものであるので、特定の順序または前後順序を示すものではない。本説明書で説明する本開示の実施例は、例えば、ここで図示または説明するもの以外の順序で実施されるように、このように使用されるデータは適切な場合に交換可能であることが理解されるべきである。さらに、専門用語「包括」および「備える」およびそれらの任意の変形の意図は他の包含状態を排除しないようカバーすること。例えば一連のステップまたはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品、または装置は、明確に列記されているものに限らないステップまたはユニットを含み、これらのプロセス、方法、製品、または装置に固有のその他のステップまたはユニットは、明確に記載されていないことを含むことができる。さらに、説明書および請求の範囲において、「および/または」を使用して、接続されたオブジェクトの少なくとも1つを表し、例えば、Aおよび/またはBおよび/またはCは、Aだけ、Bだけ、Cだけ、およびAおよびBの両方が存在し、B及びCの両方が存在し、AおよびCの両方が存在し、A、BおよびCが存在する7つの場合を示す。
【0019】
本説明書で説明する技術は、長期発展型(Long Time Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限定されず、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多元接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access,FDMA)、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステム等様々な無線通信システムにも応用できる。専門用語「システム」および「ネットワーク」は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、CDMA000、ユニバーサル地上無線アクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実現することができる。UTRAは、ブロードバンドCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)および他のCDMAの変体を含む。TDMAシステムは、グローバルモバイル通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM))のような無線技術を実現することができる。OFDMAシステムは、超モバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE802.20、Flash-OFDMなどの無線技術を実現することができる。UTRAとE-UTRAは、ユニバーサルモバイル電子通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の一部分である。LTEおよびより高級のLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新しいUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、「第3世代パートナシッププロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)と命名された組織のドキュメントに記述されている。CDMA2000およびUMBは、「第3世代パートナシッププロジェクト2」(3GPP2)と命名された組織のドキュメントに記述されている。
【0020】
本説明書で説明する技術は、前記システムおよび無線技術の両方に応用でき、他のシステムおよび無線技術にも適用できる。例えば、本説明書で説明する技術は、新たに定義されたモノネットワーク通信システム、狭帯域通信システム、車載通信システムのネットワーク側装置または端末装置UE等に適用できる。
【0021】
以下の説明は例示の目的でNRシステムを記述し、以下の説明のほとんどにおいてNR用語を使用してNRシステムの例として説明されるが、これらの技術はNRシステム以外のシステムにも適用できる。用語は本開示の保護範囲に制限を構成していないことが、所属分野の技術者には理解できる。
【0022】
以下の説明には提供された事例は請求項に述べた範囲、適用性、または構成を限定されない。議論された要素の機能および配置を変更することができるが、本開示の精神および範囲から逸脱してはいけない。様々な例は、規程またはコンポーネントを適切に省略、代替、または追加することができる。例えば、説明された順番と違った順番で説明された方法を実行することができ、様々なステップを追加、省き、または組み合わせてもよい。さらに、ある例を参照して説明した特徴は、他の例で組み合わされることもできる。
【0023】
図1は本開示の実施例に適応するチャネル測定システムの構成図である。
図1に示すように、端末装置11とネットワーク側装置12を含む。その中に、端末装置11は、端末装置UE(User Equipment)であってもよい。例えば、携帯電話、タブレットコンピューター(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピューター(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant,PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)またはウェアラブルデバイス(Wearable Device)等の端末機器とすることができる。なお、本開示の実施例では、端末装置11のタイプは限定されない。ネットワーク側装置12は、5Gおよび以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NB)であってもよく、または他の通信システムの基地であってもよく、またはノードBと称されてもよい。なお、本開示の実施例では、ネットワーク側装置12のタイプは限定されない。
【0024】
前記端末装置11及びネットワーク側装置12の具体的な機能については、以下の複数の実施例により具体的に説明する。
【0025】
図2は、本開示の実施例によって提供されるチャネル測定方法のフローチャートであり、
図2に示すように、本開示の実施例は端末装置UEに適用されるチャネル測定方法を提供し、ステップS201を含む。
【0026】
S201:ネットワーク側装置が測定リソースで送信したM個の測定基準信号を受信する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0027】
本開示の実施例では、測定リソースとは、ネットワーク側装置がM個の測定基準信号を送信する際に必要な時間ドメインおよび周波数ドメインの全てのリソースを指す。
【0028】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、測定リソースは、上位層シグナリング、メディアアクセス制御(Media Access Control、MAC)層制御ユニット(MAC Control Element、MAC CE)またはダウンリンク制御情報(Downlink Control Information、DCI)指示の一つによって配置される。リソースの周期、フレーム、サブフレーム、時間スロット、シンボル、持続時間、周波数ドメイン位置および帯域幅を測定する。本開示で言及される上位層シグナリングは、システム情報と無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリング等を含む。
【0029】
本開示の実施例では、M個の測定基準信号はネットワーク側装置がそれぞれM個のビーム方向で送信された信号であり、それによって、端末装置UEがM個のビーム方向でチャネル品質を評価できるようにする。その他、M個の測定基準信号のリソース番号は全部異なる。本開示の実施例は、Mの数値に限定されず、Mが1より大きい整数であれば本開示の保護範囲に属する。例えば、端末装置UEは、ネットワーク側装置が送信する4つの測定基準信号を受信でき、ネットワーク側装置が測定リソースで送信する8つの測定基準信号をも受信できる。
【0030】
本開示の実施例では、測定リソースに含まれる測定サブリソースの個数Nは、事前定義または上位層シグナリングによって設定される。上位層シグナリングは測定サブリソースの個数Nを1に設定できれば、すなわち、ネットワーク側装置は1つの連続時間範囲と周波数範囲で、M個の測定基準信号を送信するように構成される。そのため、チャネル測定を行う際に、他の信号に対する処理時間及び/または周波数ドメインリソースを最大限に低減し、端末装置UEの電力消費を低減することができる。上位層シグナリングは、測定サブリソースの個数Nを2またはほかの数字に設定できる。
【0031】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、測定サブリソースの個数Nは、測定基準信号の個数Mより小さい。すなわちN<Mである。本開示の選択できる実施方法には、測定サブリソースの個数Nが測定基準信号の個数Mより小さいので、複数の測定基準信号は1つの測定サブリソースにマッピングでき、端末装置UEが測定基準信号を受信する時の電力消費が低減される。
【0032】
本開示の実施例では、測定リソースは時間ドメインにN個の測定サブリソースを含むことができる。このN個の測定サブリソースは時間ドメインにのみ不連続なブレークポイントが存在することが理解できる。
図3に示すように、測定リソースは時間ドメインに2つの測定サブリソースを含む。(すなわち、測定サブリソース0と測定サブリソース1の2つの測定サブリソース)
【0033】
本開示の実施例では、測定リソースは周波数ドメインにN個の測定サブリソースを含むことができる。このN個の測定サブリソースは周波数ドメインにのみ不連続なブレークポイントが存在することが理解できる。
図4に示すように、測定リソースは周波数ドメインに2つの測定サブリソースを含む。(すなわち、測定サブリソース0と測定サブリソース1)具体的な応用では、N個の測定サブリソースは連続時間を占め、測定リソースは時間ドメインにおいて非常にコンパクトなリソースであるので、M個の測定基準信号は、この測定リソースのマッピング後に占めた時間リソースが減少し、端末装置UEがこのM個の測定基準信号を受信する時間が減少された。
【0034】
本開示の実施例では、測定リソースは時間ドメインと周波数ドメインにN個の測定サブリソースを含むことができる。このN個の測定サブリソースは時間ドメインと周波数ドメインに不連続なブレークポイントが存在することが理解できる。
図5に示すように、測定リソースは、時間ドメインおよび周波数ドメインに4つの測定サブリソースを含む。(すなわち、測定サブリソース0、測定サブリソース1、測定サブリソース2、および測定サブリソース3の4つのサブリソース)
【0035】
本開示の実施例では、各測定サブリソースの時間ドメインにおける継続時間は、事前定義または上位層シグナリングによって設定され、および/または、各測定サブリソースの周波数ドメインにおける帯域幅は、事前定義または上位層シグナリングによって設定される。具体的な応用では、各測定リソースが時間ドメインに含まれた測定サブリソースの数N=2なら、すなわち測定サブリソースが測定サブリソース0と測定サブリソース1を含むことを意味する。
図6に示すように、測定サブリソース0または測定サブリソース1の時間ドメインにおける持続時間は4つの直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)となるように設定することができる。周波数ドメインにおける帯域幅127リソースエレメント(Resource Element、RE)である。
【0036】
本開示の実施例では、各測定サブリソースは測定リソースにおける位置は、上位層シグナリングによって設定される。測定サブリソースの位置の設定は測定サブリソースは測定リソースにおける位置を確定するためであり、測定サブリソースの測定リソースにおける位置は、時間ドメインおよび周波数ドメインに含まれる。具体的な応用では、測定サブリソースは測定リソースの開始位置または他の位置によって、測定サブリソースの測定リソースにおける位置を確定することができ、例えば、測定サブリソースの中間位置を設定することができる。
【0037】
本開示の実施例の選択できる実施方法として、N個の測定サブリソースは時間ドメインにおける持続時間が第1値より小さく、第1値は事前定義または上位層シグナリングによって設定される。具体的な応用では、事前定義の第1値は、2ms、5msまたは他の数字とすることができ、本開示の実施例では具体的に限定されない。測定サブリソースを事前定義またはコンパクトな測定リソース内に設定することにより、端末装置UEがチャネル測定を行う際の電力消費を低減する。
【0038】
本開示の実施例の選択できる実施方法として、
図7に示すように、測定サブリソースの時間ドメインにおける持続時間は4つのOFDMシンボルであり、周波数ドメインにおける帯域幅は20リソースブロック(Resource Block、RB)である。各測定基準信号が1つのOFDMシンボルを占有すると、この測定サブリソースで4つの測定基準信号を送信することができ、各OFDMシンボルの上で最大240個のリソースユニットREを利用でき、測定基準信号の受信に応用することができる。具体的な応用では、測定サブリソースの持続時間と帯域幅はSSBと同じであるが、この測定サブリソースは4つの測定基準信号を送信するに応用でき、SSBは1つのセカンダリ同期信号のみを送信することに応用できる(Secondary Synchronization Signal、SSS)。この選択できる実施例における測定サブリソースにより、測定基準信号が集中する時間周波数リソース上で送信され、端末装置UEがチャネル測定を行う際の電力消費を低減することができる。さらに、上位層シグナリングによって、測定サブリソースの時間周波数リソース位置を示すことができ、例えば、5msのSSBバーストセット(burst set)で、測定サブリソースの位置として新しい位置を定義することができる。測定サブリソースはあるインデックスのSSBの位置にあってもよい。
図8に示すように、3.5 GHzバンドでは最大8つのSSBを送ることができる。実際の展開では、SSBを6つだけ使用してカバーし、他の2つの位置にSSBを送信していない。例えば、インデックス5と7のSSB位置にSSBが送信されていない場合、測定サブリソースは、インデックス5と7のSSBの位置においてもよい。例えば、これら2つのインデックスのSSBは、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIによって、測定基準信号を送信する時間周波数リソースとして示されてもよい。
【0039】
本開示の実施例では、各測定基準信号は、mシーケンス、ZCシーケンス、goldシーケンスのうちの少なくとも1つ、またはmシーケンス、ZCシーケンスおよびgoldシーケンスのうちの少なくとも2つの積を含む。
【0040】
具体的な応用では、測定基準信号はmシーケンス、ZC(Zadoff-Chu)シーケンス、およびgoldシーケンスのうちの少なくとも2つは変調後のシーケンスである。比特級の変調は2つのバイナリシーケンスのモード2プラスであり、すなわちスクランブリングである。シンボル級の変調は、2つのシーケンスをシンボルにマッピングした後のシンボル級の乗算である。例えば、測定基準信号は、2つのmシーケンスのシンボルレベルの乗算、ZCシーケンスおよびgoldシーケンスのシンボルレベルの乗算またはZCシーケンスおよびgoldシーケンスのシンボルレベルの乗算である。
【0041】
具体的な応用では、測定基準信号はSSBのセカンダリ同期信号(Secondary Synchronization Signal、SSS)と同じシーケンスを採用でき、SSSと同じ生成多項式、生成パラメータと初期状態を採用するが、シーケンス長は127より大きい。測定基準信号は、CSI-RSと同じシーケンスまたは復調基準信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)と同じシーケンスであることもできる。本開示の実施例は、SSS、CSI-RSまたはDMRSと同じシーケンスを採用しているが、本開示の実施例における測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式は関連技術とは異なる。
【0042】
以下は関連技術におけるSSSのマッピング方式のみで具体的に説明する。
図9は相関技術におけるSSBの時間ドメインと周波数ドメインの伝送リソースマップの概略図である。測定用のSSBが周波数方向で240個のリソースユニットREを占有し、時間方向で4つのOFDMシンボルを占有し、主同期信号(Primary Synchronization Signal、PSS)、SSS、物理ブロードキャストチャネル(Physical broadcast Channel、PBCH)、PBCHのDMRSを含む。SSBのリソース内の各信号のマッピング位置は表1に示すように設定される。
【0043】
【0044】
表1中、v=Ncell
IDmod4である。
【0045】
関連技術におけるSSSはSSB構造にマッピングされた部分的リソースユニットであることが分かる。
【0046】
本開示の実施例では、測定基準信号は、関連技術におけるSSB構造の一部のリソースユニットにマッピングされるのではなく、測定サブリソースおよび/または測定リソースにマッピングされる。本開示の実施例では、測定基準信号の測定サブリソースおよび/または測定リソースにおけるマッピング方式は、上位層シグナリングに設定され、または事前マッピング規則によって決定される。
【0047】
具体的な応用では、上位層シグナリングは、測定基準信号の測定リソースと測定サブリソースにおけるマッピング方式を直接に設定することができる。
【0048】
その他、測定基準信号の測定サブリソースおよび/または測定リソースにおけるマッピング方式は事前マッピング規則によって決定されることもできる。例えば、測定リソースの複数の測定サブリソースにおいて、各測定基準信号をリソース番号の昇順で周波数ドメインから時間ドメインの順に送信してマッピングし、または、リソース番号の昇順で時間ドメインから周波数ドメインの順に送信してマッピングすることもでき、他のマッピング規則であってもよい。本開示の実施例はそれに対して限定されない。各測定サブリソースにおいて、各測定基準信号を資源番号によって時間ドメインの昇順あるいは降順でマッピングし、他のマッピング規則であってもよい。本開示の実施例はそれに対して限定されない。
【0049】
本開示の実施例では、各測定基準信号が時間ドメインで占有されるOFDMシンボル数はPである。その中に、P≧1,且つPは整数である。具体的な応用では、各測定基準信号に占有されるOFDMシンボル数は1、2あるいは他の数値であることができ、本開示の実施例はそれに対して限定されない。
【0050】
以下では、各測定基準信号が時間ドメインにおいて1つのOFDMシンボルを占有し、測定リソースに含まれた測定サブリソースの個数N=2、それに各測定サブリソースは、時間ドメインにおいて4つのOFDMシンボルを占有することを例として、測定リソースおよび測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式に対して説明する。本開示の実施例の一つとして、端末装置UEのあるセルは8つのビームでカバーされ、端末装置UEによって受信された8つの測定基準信号はチャネル測定を完了することができ、この8つの測定基準信号のリソース番号は{0,1,2…7}端末装置UEによって受信された8つの測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式は、リソース番号に従って時間ドメイン方向で昇順にマッピングされる。
図10に示すように、リソース番号0の測定基準信号は第1のOFDMシンボルにマッピングされ、リソース番号1の測定基準信号は第2のOFDMシンボルにマッピングされ・・・リソース番号7の測定基準信号は、最後のOFDMシンボルにマッピングされる。この例は、測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式の例だけであり、このマッピング方式に限定されない。
【0051】
以下では、各測定基準信号が時間ドメインにおいて1つのOFDMシンボルを占有し、測定リソースに含まれた測定サブリソースの個数N=4、それに各測定サブリソースは、時間ドメインにおいて4つのOFDMシンボルを占有することを例として、測定リソースおよび測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式に対して説明する。本開示の実施例のもう一つとして、端末装置UEのあるセルは16つのビームでカバーされ、端末装置UEによって受信された16つの測定基準信号はチャネル測定を完了することができ、この16つの測定基準信号のリソース番号は{0,1,2…15}端末装置UEによって受信された16個の測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式は:測定リソースの複数の測定サブリソースにおいて、各測定基準信号をリソース番号の昇順で周波数ドメインから時間ドメインの順に送信してマッピングする。即ち、
図11に示すように、まず、リソース番号0-3の測定基準信号は、測定サブリソース0にマッピングされ、次に、リソース番号4-7の測定基準信号は、測定サブリソース1にマッピングされ、または、リソース番号8-11の測定基準信号は、測定サブリソース2にマッピングされ、または、リソース番号12-15の測定基準信号は、測定サブリソース3にマッピングされるという順番でマッピングする。
図11の測定サブリソースの番号は
図5と同じであり、
図11には測定サブリソースの番号を示さない。その他、各測定サブリソースにおいて、各測定基準信号を資源番号によって時間ドメインの昇順でマッピングし、
図11に示すように、測定サブリソース0において、リソース番号0,1,2,3の測定基準信号はそれぞれに測定サブリソース0の第1,2,3,4のOFDMシンボルにマッピングされる。測定サブリソース1において、リソース番号4,5,6,7の測定基準信号はそれぞれに測定サブリソース1の第1,2,3,4のOFDMシンボルにマッピングされる。測定基準信号の測定サブリソース2と測定サブリソース3におけるマッピング方式は、前記測定基準信号の測定サブリソース0と測定サブリソース1におけるマッピング方式と似ており、具体的には、測定サブリソース0と測定サブリソース1におけるマッピング方式をご参照ください。この例は、測定基準信号の測定リソースにおけるマッピング方式の例だけであり、このマッピング方式に限定されない。
【0052】
本開示の選択できる実施方法の一つとして、M個の測定基準信号を測定リソースにおける繰り返し送信する回数はPであり、P≧2且つPは整数である。
【0053】
本開示の選択できる実施例の一つとして、端末装置UEのあるセルは4つのビームでカバーされ、端末装置UEによって受信された4つの測定基準信号はチャネル測定を完了することができる。
図12に示すように、各測定基準信号は時間ドメインにおいて1つのOFDMシンボルを占有し、測定リソースは時間ドメインにおいて測定サブリソースN=2を含み、それに各測定サブリソースは時間ドメインにおいて4つのOFDMシンボルを占有する。それによって、事前定義または上位層シグナリングに設定された測定リソースにおいてこの4つの測定基準信号に対して2回目の繰り返し受信することができる。各ビーム方向でパイロットをより多く測定することにより、端末装置UEの測定精度を向上させることができる。
【0054】
本開示の選択できる実施方法のもう一つとして、端末装置UEのあるセルは8つのビームでカバーされ、端末装置UEによって受信された8つの測定基準信号はチャネル測定を完了することができる。
図13に示すように、各測定基準信号は時間ドメインにおいて1つのOFDMシンボルを占有し、測定リソースは時間ドメインにおいて含まれた測定サブリソースの個数N=4、それに各測定サブリソースは時間ドメインにおいて4つのOFDMシンボルを占有する。それによって、事前定義または上位層シグナリングに設定された測定リソースにおいてこの8つの測定基準信号に対して2回目の繰り返し受信することができる。各ビーム方向でパイロットをより多く測定することにより、端末装置UEの測定精度を向上させることができる。
【0055】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、上位層シグナリングによって異なる測定基準信号を指示することでQCL関係を満たし、または事前定義の規則に従って異なる測定基準信号のQCL関係を決定する。
【0056】
具体的な応用では、事前定義の規則は、mod(A,B)の値は同じである測定基準信号が疑似コロケーション(Quasi Co-Location、QCL)関係を満たすこととすることができる。ここで、Aは測定基準信号のリソース番号であり、Bは事前定義の数値である。例えば、Bをある周波数帯域内の最大SSB数として事前定義され、3GHz以下の周波数範囲でB=4、3-6GHzの周波数範囲でB=8、6GHz以上の周波数範囲でB=64とする。以下はB=4のみで説明する。
図10に示すように、端末装置UEによって受信された測定基準信号のリソース番号は{0,1,・・・7}であれば、リソース番号が0と4の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号が1と5の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号が2と6の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号が3と7の測定基準信号はQCL関係を満たすことになった。NRシステムはマルチビーム伝送に基づき、信号の受信に対して、好ましい受信ビームに基づいて受信してこそ、比較的に良い受信機能が得られる。2つの測定基準信号がQCL関係を満たすと判定された場合、端末装置UEは同じ受信ビームで受信することができる。明確に異なる測定基準信号の間でQCL関係を満たす場合、端末装置UEが好ましい受信ビームを決定するのに便利である。それによって、重複するビームトレーニングによる複雑さを回避することができる。
【0057】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、各測定基準信号のQCLパラメータは同じまたは異なる。QCLパラメータは、以下の少なくとも1つを含む。平均待ち時間、待ち時間拡張、ドップラー周波数シフト、ドップラー拡張、空間受信パラメータ、および平均利得。
【0058】
具体的な応用では、QCLタイプによってQCLパラメータを指示することができる。例えば:QCLタイプがQCL-TypeAの場合、QCLパラメータはドップラー周波数オフセット、ドップラー拡張、平均待ち時間と待ち時間拡張であり、QCLタイプがQCL-TypeBの場合、QCLパラメータはドップラー周波数オフセットおよびドップラー拡張であり、QCLタイプがQCL-TypeCの場合、QCLパラメータはドップラー周波数オフセットと平均待ち時間であり、QCLタイプがQCL-TypeDの場合、QCLパラメータは空間受信パラメータである。
【0059】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、QCLタイプは、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIによって設定できる。例えば、RRC専用シグナリングによってQCLタイプを指示でき、すなわち、どのパラメータがQCLであるかを示すことができる。
【0060】
本開示の実施例では、各測定基準信号のQCLパラメータは同じかまたは異なる。具体的な応用では、各測定基準信号のQCLパラメータは同じであることができ、異なることもできる。例えば、
図10に示すように、リソース番号0と4の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号0と4のQCLタイプはQCL-TypeAであり、つまり、QCLを満たすパラメータはドップラー周波数オフセット、ドップラー拡張、平均待ち時間と待ち時間拡張である。リソース番号1と5の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号1と5のQCLタイプもQCL-TypeAでき、つまり、QCLを満たすパラメータは、プラー周波数オフセット、ドップラー拡張、平均時間拡張、および待ち時間拡張であることもできる。リソース番号2と6の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号2と6のQCLタイプはQCL-TypeBであり、つまり、QCLを満たすパラメータは、ドップラー周波数オフセットとドップラー拡張である。リソース番号3と7の測定基準信号はQCL関係を満たし、リソース番号3と7のQCLタイプはQCL-TypeCであり、つまり、QCLを満たすパラメータはドップラー周波数オフセットと平均待ち時間であることもできる。リソース番号{0,4}はリソース番号{1,5}のQCLパラメータと同じであり、リソース番号{1,5}とリソース番号{2,6}のQCLパラメータは異なることが分かる。
【0061】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、上位層シグナリングによって測定基準信号の周期的な送信または測定基準信号の半持続(semi-persistent)の送信を設定する。PDCCHで測定基準信号を非周期である送信を設定することもできる。
【0062】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、各測定基準信号は、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCI指示の少なくとも以下の1つによって設定される。セル番号、セル番号リスト、サブキャリア間隔、循環プレフィックス(Cyclic Prefix、CP)長さ、基準信号生成を測定するスクランブリング番号、SSBにおけるセカンダリ同期信号SSSに対する測定基準信号のパワーオフセット、測定基準信号がQCL関係を満たすSSBのインデックス、測定基準信号がQCL関係を満たすCSI-RSのリソース番号と測定基準信号のQCLタイプ。循環プレフィックスCPは、従来のCPおよび拡張CPを含む。従来のCPは、各スロットにおいて7つのOFDMシンボルを有し、拡張CPは、各スロットにおいて6つのOFDMシンボルを有する。また、端末装置UEは、SSSに対する測定基準信号のパワーオフセット(power offset)から、この測定基準信号の各リソースユニットのエネルギー(Energy per Resource Element、EPRE)を算出できる。
【0063】
本開示の実施例では、
図14に示すように、チャネル測定方法はステップS202を含む。
【0064】
S202:M個の測定基準信号に基づいてチャネルに測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する。またはM個の測定基準信号と第1測定信号とに基づいてチャネルに測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する。ここで、第1測定信号は、SSBのセカンダリ同期信号SSS、物理ブロードキャストチャネルPBCHの復調基準信号DMRS、CSI-RSの少なくとも1つを含む。
【0065】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、M個の測定基準信号のうちに少なくとも1つは、同期信号ブロックSSBに関連し、および/または、M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、チャネル状態情報基準信号CSI-RSに関連している。
【0066】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、測定基準信号に関連するSSBおよび測定基準信号は疑似コロケーションQCL関係を満たす。および/または、測定基準信号に関連するCSI-RSおよび測定基準信号はQCL関係を満たす。
【0067】
具体的な応用では、基準信号とSSBとの関連関係は上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIによって設定できる。例えば、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIに設定された測定基準信号とSSBのインデックスがQCL関係を満たすことができる。端末装置UEは、この測定基準信号とQCL関係を満たすSSBとの連携に基づいて測定計算を行い、EPREを利用してチャネル測定結果を線形平均化にする。
【0068】
その他、基準信号とCSI-RSとの関連関係は上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIによって設定できる。例えば、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCIに設定された測定基準信号とCSI-RSのインデックスがQCL関係を満たすことができる。端末装置UEは、この測定基準信号とQCL関係を満たすCSI-RSとの連携に基づいて測定計算を行い、EPREを利用してチャネル測定結果を線形平均化にする。
【0069】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、M個の測定基準信号は、以下の機能の少なくとも一つを備えている。無線リソース管理(Radio Resource Management、RRM)の測定、無線リンク監視(Radio Link Monitoring、RLM)の測定評価、ビーム失敗測定(Beam Failure Detection、BFD)の測定評価とチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)の取得。例えば、上報層3(Level 3,L 3)の基準信号受信電力(Reference signal received power、RSRP)、基準信号受信品質(Reference signal received quality、RSRQ)、信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)、基準信号強度表示(Received Signal Strength Indicator、RSSI)などが含まれている。レイヤー1(Level 1、L 1)として使用されるRSRP、チャネル品質表示(Channel Quality Indicator、CQI)、プリコーディング・マトリクス指示(Precoding Matrix Indicator、PMI)、および/またはランク指示(Rank Indicator、RI)などの測定が報告される。
【0070】
本開示の実施例の選択できる実施方法の一つとして、測定リソース、または測定基準信号のある時間スロットまたはシンボルにおいて、端末装置UEは、以下の少なくとも1つを含むと仮定する。端末装置UEはアップリンクスケジューリングを行わないと仮定し、アップリンクスケジューリングは、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、およびプローブ基準信号SRSの少なくとも1つを含む。端末装置UEは下りスケジューリングを行わないと仮定し、下りスケジューリングは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、およびCSI-RSの少なくとも1つを含む。端末装置UEは、上位層シグナリングに上りの時間スロットまたは上りのシンボルに設定されないと仮定する。端末装置UEは、ダウンリンク制御情報DCIに上りの時間スロットまたは上りのシンボルに設定されないと仮定する。
【0071】
具体的な応用では、端末装置UEが、PUSCH、PUCCH、PRACH、SRSのように測定基準信号に基づいて送信されたOFDMシンボルで上りスケジューリングを行った場合、端末装置UEは、この測定基準信号によるRRM測定を放棄する。また、端末装置UEは、測定基準信号の伝送位置でPDSCHのスケジューリングを受信すると、測定基準信号の送信リソースに基づいてレートマッチングを行い、またはスケジューリングPDSCHのPDCCHでは、送信測定基準信号リソースにレートマッチングを行う必要があるかどうかを示す。
【0072】
本開示は、測定リソースにN個の測定サブリソースを設定することにより、各測定サブリソースが時間ドメインと周波数ドメインで連続しているため、端末装置UEがチャネルを測定する場合、N個の測定サブリソースの測定基準信号を時間ドメインまたは周波数ドメインで連続的に受信するだけで、端末装置UEがチャネル測定を行う際の処理時間を低減し、端末装置UEの電力消費も低減される。また、比較的短い時間で測定基準信号の測定が完了すると、LBT(Listen Before Talk)の失敗を防ぐことができ、測定基準信号は送信するリソースが十分ではない。
【0073】
本開示の実施例は、
図15に示すように、ネットワーク側装置に適用されるチャネル測定方法をも提供する。ステップS1501を含む。
【0074】
S1501:測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号を送信する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0075】
各測定サブリソースの時間ドメインにおける継続時間は、事前定義または上位層シグナリングによって設定され、および/または、各測定サブリソースの周波数ドメインにおける帯域幅は、事前定義または上位層シグナリングによって設定される。
【0076】
各測定サブリソースは測定リソースにおける位置は、上位層シグナリングによって設定される。
【0077】
測定基準信号の測定サブリソースおよび/または測定リソースにおけるマッピング方式は、上位層シグナリングに設定され、または事前マッピング規則によって決定される。
【0078】
N個の測定サブリソースは時間ドメインにおける持続時間が第1値より小さく、第1値は事前定義または上位層シグナリングによって設定される。
【0079】
測定リソースに含まれる測定サブリソースの個数Nは、事前定義または上位層シグナリングによって設定される。
【0080】
測定サブリソースの個数Nは、測定基準信号の個数Mより小さい。すなわちN<Mである。
【0081】
各測定基準信号のQCLパラメータは同じまたは異なる。
【0082】
M個の測定基準信号のうちに少なくとも1つは、同期信号ブロックSSBに関連し、および/または、M個の測定基準信号のうちの少なくとも1つは、チャネル状態情報基準信号CSI-RSに関連している。
【0083】
測定基準信号に関連するSSBおよび測定基準信号はQCL関係を満たす。および/または、測定基準信号に関連するCSI-RSおよび測定基準信号はQCL関係を満たす。
【0084】
QCLパラメータは、以下の少なくとも1つを含む。平均待ち時間、待ち時間拡張、ドップラー周波数シフト、ドップラー拡張、空間受信パラメータ、および平均利得。
【0085】
各測定基準信号は、mシーケンス、ZCシーケンス、goldシーケンスのうちの少なくとも1つ、またはmシーケンス、ZCシーケンスおよびgoldシーケンスのうちの少なくとも2つの積を含む。
【0086】
測定リソースは、上位層シグナリング、メディアアクセス制御層の制御ユニットMAC CE、または下り制御情報DCIによって示された以下の少なくとも一つに設定される。測定リソースの周期、開始フレーム、開始サブフレーム、開始スロット、開始記号、持続時間、周波数ドメイン位置、および帯域幅。
【0087】
各測定基準信号は、上位層シグナリング、MAC CE、またはDCI指示の少なくとも以下の1つによって設定される。セル番号、セル番号リスト、サブキャリア間隔、循環プレフィックスCP長さ、基準信号生成を測定するスクランブリング番号、SSBにおけるセカンダリ同期信号に対する測定基準信号のパワーオフセット、測定基準信号がQCL関係を満たすSSBのインデックス、測定基準信号がQCL関係を満たすCSI-RSのリソース番号と測定基準信号のQCLタイプ。
【0088】
M個の測定基準信号は、以下の作用の少なくとも一つを備えている。無線リソース管理RRMの測定、無線リンク監視RLMの測定評価、ビーム失敗測定BFDの測定評価およびチャネル状態情報CSIの取得。
【0089】
端末装置UEは、測定リソース、または基準信号がある時間スロットまたはシンボルで、以下の少なくとも1つを含むと仮定する。
【0090】
端末装置UEはアップリンクスケジュールが行われないと仮定する。アップリンクスケジューリングが、物理アップリンク共有チャネルPUSCH、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、物理ランダムアクセスチャネルPRACH、およびプローブ基準信号SRSの少なくとも1つを含むと仮定する。
端末装置UEは下りスケジューリングを行わないと仮定する。下りスケジューリングは、物理ダウンリンク共有チャネルPDSCH、物理ダウンリンク制御チャネルPDCCH、およびCSI-RSの少なくとも1つを含む。
端末装置UEは、上位層シグナリングによって上りの時間スロットまたは上りのシンボルに設定されないと仮定する。
端末装置UEは、ダウンリンク制御情報DCIによって上りの時間スロットまたは上りのシンボルに設定されないと仮定する。
【0091】
上位層シグナリングによって測定基準信号の周期的な送信または測定基準信号の半持続(semi-persistent)の送信を設定する。PDCCHで測定基準信号を非周期である送信を設定することもできる。
【0092】
重複を避けるために、本開示は測定基準信号を送信する測定リソース、測定サブリソース、測定基準信号などを具体的に説明しない。
【0093】
本開示は、測定リソースにN個の測定サブリソースを設定することにより、各測定サブリソースが時間ドメインで連続しているため、端末装置UEがチャネルを測定する場合、N個の測定サブリソースの測定基準信号を時間ドメインまたは周波数ドメインで連続的に受信するだけで、端末装置UEがチャネル測定を行う際の他の信号に対する処理時間を低減し、端末装置UEの電力消費も低減される。
【0094】
本開示の実施例は、端末装置も提供する。
図16に示すように、端末装置1600は、受信モジュール1601を含む。この中に、受信モジュール1601は、ネットワーク側装置が測定リソースで送信したM個の測定基準信号の受信に応用する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0095】
端末装置はまた、測定計算モジュール1602を含む。この中に、
測定計算モジュール1602はM個の測定基準信号に基づいてチャネルに測定計算を行い、ャネル測定結果を取得する。または、
測定計算モジュール1602はM個の測定基準信号と第1測定信号に基づいてチャネルに測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する。ここで、第1測定信号は、SSBのSSS、PBCHのDMRS及びCSI-RSの少なくとも1つを含む。
【0096】
本開示は、測定リソースにN個の測定サブリソースを設定することにより、各測定サブリソースが時間ドメインと周波数ドメインで連続しているため、端末装置UEがチャネルを測定する場合、N個の測定サブリソースの測定基準信号を時間ドメインまたは周波数ドメインで連続的に受信するだけで、端末装置UEがチャネル測定を行う際の他の信号に対する処理時間を低減し、端末装置UEの電力消費も低減される。
【0097】
本開示の実施例は、ネットワーク側装置も提供する。
図17に示すように、ネットワーク側装置1700は送信モジュール1701を含む。ここで、送信モジュール1701は、測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号の送信に応用する。ここで、Mは1より大きい整数である。
【0098】
測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0099】
本開示は、測定リソースにN個の測定サブリソースを設定することにより、各測定サブリソースが時間ドメインと周波数ドメインで連続しているため、端末装置UEがチャネルを測定する場合、N個の測定サブリソースの測定基準信号を時間ドメインまたは周波数ドメインで連続的に受信するだけで、端末装置UEがチャネル測定を行う際の他の信号に対する処理時間を低減し、端末装置UEの電力消費も低減される。
【0100】
本開示の実施例では、
図18に示すように、
図18は本開示の実施例の一つである端末装置の構成図である。
図18に示す端末装置1800は、少なくとも1つのプロセッサ1801とメモリ1802、少なくとも1つのネットワークインターフェース1804とユーザインターフェース1803を含む。端末装置1800の各構成要素は、バスシステム1805によって結合される。バスシステム1805は、これらのコンポーネント間の接続通信を可能にするものであると考えられる。バスシステム1805は、データバスを含むだけではなく、電源バス、制御バス、および状態信号バスも含む。しかしながら、説明を明確にするために、
図18において、様々なバスシステムをバスシステム1805に表される。
【0101】
ユーザインタフェース1803は、ディスプレイ、キーボード、タップデバイス(例えば、マウス、トラックボール(trackball))、タッチパネル、またはタッチスクリーンなどを含むことができる。
【0102】
本開示の実施例におけるメモリ1802は、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであることもでき、または両方とも含むことができると考えられる。不揮発性メモリは、読み出し専用メモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(Programmable ROM、PROM)、消去プログラム可能読み出し専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)またはフラッシュメモリとすることができる。揮発性メモリはランダムアクセスメモリとすることができ、外部キャッシュとして使用する。形態が多くのRAMは使用できることは限定性によって説明することではなく、例示によって説明することである。例えば、スタティックRAM(Static RAM、SRAM)、ダイナミックRAM(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナスDRAM(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Rate SDRAM、DDRSDRAM)、拡張SDRAM(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクロナスリンクDRAM(Synchlink DRAM、SLDRAM)、および直接メモリバスRAM(Direct Rambus RAM、DRRAM)。本開示の実施例で説明されるシステムおよび方法のメモリ1802は、これらおよび任意の適したタイプのメモリを含むが、これらに限定されない。
【0103】
ある実施例では、メモリ1802は以下のような要素を記憶する。実行可能モジュールまたはデータ構造、またはそれらの部分集合、またはそれらの拡張集合:オペレーティングシステム18021およびアプリケーション18022。
【0104】
ここで、オペレーティングシステム18021は、フレームレイヤ、コアデータベースレイヤ、駆動レイヤなど様々な基礎サービスを実現し、ハードウェアベースのタスクを処理するための各種システムプログラムを含む。アプリケーション18022は、メディアプレイヤー(Media Player)、ブラウザ(Browser)など、様々な応用業務を実現するための各種アプリケーションを含む。本開示の実施例の方法を実現するプログラムは、アプリケーション18022に含まれることができる。
【0105】
本開示の実施例では、端末装置1800はさらに、メモリ1802に記憶され、プロセッサ1801でコンピュータプログラムを実行することができる。プロセッサ1801によってコンピュータプログラムが実行されると、次のステップが実現される。
【0106】
ネットワーク側装置が測定リソースで送信したM個の測定基準信号を受信する。ここで、Mは1より大きい整数である。測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0107】
コンピュータプログラムはプロセッサ1801によって実行される場合、以下のステップも実現される。M個の測定基準信号に基づいてチャネルに測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する。またはM個の測定基準信号と第1測定信号とに基づいてチャネルに測定計算を行い、チャネル測定結果を取得する。ここで、第1測定信号は、SSBのセカンダリ同期信号SSS、物理ブロードキャストチャネルPBCHの復調基準信号DMRS、CSI-RSの少なくとも1つを含む。
【0108】
前記本開示の
図2に示すように、実施例に開示された端末装置によって実行される方法は、プロセッサ1801に応用でき、あるいはプロセッサ1801によって実現されることができる。プロセッサ1801は、信号の処理能力を有する集積回路チップであるかもしれない。実現中、前記方法の各ステップは、プロセッサ1801におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形式の命令によって達成できる。上記のプロセッサ1801は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circut、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであることができる。本開示の
図2に示された実施例における開示の様々な方法、ステップ、および論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであることができる。本開示の
図2に示された実施例に開示された方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサによって完了し、またはデコードプロセッサのハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで直接に完了することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ、または電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ、レジスターなどこの分野で成熟したコンピュータ可読記憶媒体に存在することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、メモリ1802に位置し、プロセッサ1801は、メモリ1802の情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて上記の方法のステップを完了する。具体的には、コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサ1801によって実行される際に、上述されたチャネル測定方法の実施例の各ステップが実現される。
【0109】
本開示の
図2に示す実施例で説明したこれらの実施例は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、またはこれらの組み合わせで実現できることが考えられる。ハードウェアの実現に対しては、処理ユニットは、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、デジタル信号処理装置(Digital Signal Processing、DSP)、プログラマブル論理デバイス(DSP Device、DSPD)、プログラマブル論理デバイス(Programmable Logic Device、PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)、汎用プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサを実現することができる。それによって、本開示に述べた機能の他の電子ユニット、またはそれらの組合せの執行に応用する。
【0110】
ソフトウェアの実現に対しては、本開示の実施例における技術は、本開示の実施例における機能のモジュール(例えば、プロセス、関数など)を実行することによって実現することができる。ソフトウェアコードはメモリに記憶され、プロセッサによって実行することができる。メモリは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部で実現することができる。
【0111】
本開示の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体も提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶することができる。この1つまたは複数のプログラムはコマンドを含む。このコマンドは、複数のアプリケーションを含む通信装置によって実行される場合、この通信装置に
図2に示す実施例の方法を実行させ、上記に記載されたチャネル測定方法のステップに応用することができる。
【0112】
本開示の実施例は、ネットワーク側装置も提供する。
図19に示すように、
図19は本開示の実施例によって提供されるネットワーク側装置の構成図であり、ネットワーク側装置1900のエンティティ装置構成図は、
図19に示すように、プロセッサ1902、メモリ1903、送信機1901、及び受信機1904を含むことができる。具体的な応用では、送信機1901および受信機1904はアンテナ1905に結合されることができる。
【0113】
メモリ1903は、プログラムの保存に応用するものである。具体的には、プログラムは、コンピュータ操作命令を含むプログラムコードを含むことができる。メモリ1903は、読み出し専用メモリとランダムアクセスメモリを含み、プロセッサ1902に命令およびデータを提供することができる。メモリ1903は、高速RAMメモリまたは不揮発性メモリ(non-volatile memory)を含む可能性がある。例えば:少なくとも1つのディスクメモリ。
【0114】
プロセッサ1902は、メモリ1903に記憶されたプログラムを実行する。
【0115】
具体的には、ネットワーク側装置1900において、プロセッサ1902は、以下の方法を実行することができる。
【0116】
測定リソースで端末装置UEにM個の測定基準信号を送信する。ここで、Mは1より大きい整数である。
【0117】
測定リソースは、N個の測定サブリソースを含み、各測定サブリソースは時間ドメインおよび周波数ドメインで連続している。ここで、N≧1かつNは整数である。
【0118】
前記本開示の
図15に示すように、実施例に開示されたネットワーク側装置によって実行される方法は、プロセッサ1902に応用でき、あるいはプロセッサ1902によって実現されることができる。プロセッサ1902は、信号の処理能力を有する集積回路チップであるかもしれない。実現中、前記方法の各ステップは、プロセッサ1902におけるハードウェアの集積論理回路またはソフトウェア形式の命令によって達成できる。上記のプロセッサ1902は汎用プロセッサであることができる。中央演算処理装置(Central Processing Unit、CPU)、ネットワークプロセッサ(Network Processor、NP)などを含む。デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタ論理デバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであることもできる。本開示の実施例における開示の様々な方法、ステップ、および論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであることができる。本開示の実施例に開示された方法のステップは、ハードウェアデコードプロセッサによって完了し、またはデコードプロセッサのハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせで直接に完了することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み出し専用メモリ、プログラム可能読み出し専用メモリ、または電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ、レジスターなどこの分野で成熟した記憶媒体に存在することができる。記憶媒体は、メモリ1903に位置し、プロセッサ1902は、メモリ1903の情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて上記のチャネル測定方法のステップを完了する。
【0119】
また、ネットワーク側装置は、
図15に示す方法を実行する上に
図15に示す実施例の機能を実現することができ、本開示の実施例はここでは説明しない。
【0120】
本開示の実施例は、もう一つのコンピュータ可読記憶媒体も提供する。コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたは複数のプログラムを記憶することができる。この1つまたは複数のプログラムはコマンドを含む。このコマンドは、複数のアプリケーションを含む通信装置によって実行される場合、この通信装置に
図15に示す実施例の方法を実行させ、上記に記載されたチャネル測定方法のステップに応用することができる。
【0121】
本説明書では、専門用語「包括」、「含む」、または任意の他の変体は排他的ではない包括をカバーする。それによって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品または装置は、それらの要素だけでなく、明確に記載されていない他の要素、または、このようなプロセス、方法、物品、または装置に固有の要素を含むようになった。これ以上の制限がない場合は、「一つを含む…」に限定された要素は、その要素を含むプロセス、方法、物品、または装置に他の同じ要素が存在することを排除しない。
【0122】
以上の実施方法の説明によって、前記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームによって実現することができ、ハードウェアによっても良いが、多くの場合、前者はより良い実施例であることが明らかになっている。このような理解に基づいて、本開示の技術計画は、本質的に、あるいは既存技術に貢献している部分はソフトウェア製品として表現されることができる。このコンピュータソフトウェア製品は(ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなどの)記憶媒体に記憶されている。いくつかの命令を含むことで端末1台(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、またはネットワーク側装置など)に本開示の様々な実施例に説明される方法を実行させることができる。
【0123】
以上は本開示の実施例を図面に合わせて説明したが、本開示は前記具体的な実施例に限定されるものではなく、上記の具体的な実施例は単なる例示で、限定されない。当業者は本開示の啓示のもとに、本開示の趣旨及び請求項の範囲以内に限り、多くの形態を行うことができる。これらは全て本開示の保護範囲に属する。