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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-04
(45)【発行日】2022-11-14
(54)【発明の名称】光コネクタ
(51)【国際特許分類】
   G02B 6/42 20060101AFI20221107BHJP
   G02B 6/34 20060101ALI20221107BHJP
【FI】
G02B6/42
G02B6/34
【請求項の数】 23
(21)【出願番号】P 2021505175
(86)(22)【出願日】2019-06-21
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-07-29
(86)【国際出願番号】 KR2019007482
(87)【国際公開番号】W WO2020004871
(87)【国際公開日】2020-01-02
【審査請求日】2020-10-09
(31)【優先権主張番号】10-2018-0074917
(32)【優先日】2018-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520394562
【氏名又は名称】オプティシス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108442
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 義孝
(72)【発明者】
【氏名】キム,ヒ デ
【審査官】堀部 修平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/115301(WO,A1)
【文献】特開2003-324227(JP,A)
【文献】特開2004-264446(JP,A)
【文献】特開平09-211270(JP,A)
【文献】特開2006-189672(JP,A)
【文献】実開昭63-065006(JP,U)
【文献】特開2011-086905(JP,A)
【文献】特開2004-258624(JP,A)
【文献】特開2012-098651(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2003/0197862(US,A1)
【文献】米国特許第06270244(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 6/30 - 6/34
G02B 6/42 - 6/43
H01S 5/00 - 5/50
G01J 3/00 - 3/457
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置された1つの光ファイバと、
互いに異なる波長帯を有する少なくとも以上の多数の光素子と、
前記光ファイバと前記光素子との間に配置されたものであり、入射光の波長帯により、互いに異なる角度に回折または屈折させる光路変更素子と、含んでおり、
前記多数の光素子は、前記光ファイバの端部面を取り囲むように、光ファイバに向けて凹状の円弧状に配列された第1光素子ないし第4光素子を含み、
前記円弧状に配列された前記第1光素子ないし前記第4光素子うち隣接する光素子間の離隔空間を拡大するように、前記第1光素子ないし前記第4光素子と前記光路変更素子との間の光経路上に互いに異なる角度の第1屈折面ないし第4屈折面を提供し、前記第1光素子ないし前記第4光素子の光経路を互いに異なる角度で屈折させる多面体プリズムを更に含む光コネクタ。
【請求項2】
前記多数の光素子は、前記光路変更素子の一領域に収斂されるように、逆放射状形態に光を出力するか、あるいは前記光路変更素子の一領域から放射状形態に発散される光を入力されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項3】
前記光路変更素子は、回折格子またはプリズムを含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項4】
前記回折格子は、透過型回折格子に設けられ、
前記光素子と光ファイバは、前記回折格子の互いに反対側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の光コネクタ。
【請求項5】
前記多数の光素子は、前記光ファイバの端部面に向けて凹状の曲線に沿い、最も短い波長帯から最も長い波長帯への順序に配列されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項6】
前記多数の光素子は、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインに対して非対称的に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項7】
前記多数の光素子は、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインを中心に両分された左側及び右側のうちいずれか一方のオフセットされた位置に集中されて配置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項8】
前記多数の光素子は、それぞれ互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯を有する第1光素子ないし第4光素子を含み、
最も短い第1波長帯から最も長い第4波長帯に至るまで、波長帯の長短により、第1光素子から第4光素子まで曲線状に配列されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項9】
前記多数の光素子は、互いに隣接する他の光素子との間に余裕間隙を介在させるように、互いから離れて配置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項10】
前記光路変更素子は、回折格子に設けられ、
前記多数の光素子のうち、波長が最も短い光素子から波長が最も長い光素子まで、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインと最も近い近距離位置から、前記光軸ラインから最も遠い遠距離位置まで順に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項11】
前記多数の光素子は、それぞれ互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯を有する第1光素子ないし第4光素子を含み、
最も短い第1波長帯の光は、光ファイバの光軸ラインと最も近い第1光素子の光経路に沿い、回折格子を経由しながら、最も小さい角度に回折され、
最も長い第4波長帯の光は、光ファイバの光軸ラインと最も遠い第4光素子の光経路に沿い、回折格子を経由しながら、最大の角度に回折されることを特徴とする請求項10に記載の光コネクタ。
【請求項12】
前記光路変更素子の入射側または出射側のうち一側において、第1波長帯ないし第4波長帯の光は、相対的に大きい角度の偏差を有し、
前記光路変更素子の残り他側において、第1波長帯ないし第4波長帯の光は、相対的に小さい角度の偏差を有することを特徴とする請求項11に記載の光コネクタ。
【請求項13】
前記ベース基板上に形成されたものとして、
前記多数の光素子それぞれの位置整列のための多数の第1整列ガイドと、
前記光ファイバの位置整列のための第2整列ガイドと、
前記光路変更素子の位置整列のための第3整列ガイドと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項14】
前記多数の第1整列ガイドは、前記光ファイバの端部面を取り囲むように、光ファイバに向けて凹状の円弧状に配列されることを特徴とする請求項13に記載の光コネクタ。
【請求項15】
前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイドは、同一の第1ポリマー素材によって形成されることを特徴とする請求項13に記載の光コネクタ。
【請求項16】
前記多数の光素子と、光路変更素子との間に配置されたコリメータをさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の光コネクタ。
【請求項17】
前記コリメータは、前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイドとは異なる第2ポリマー素材によって形成されることを特徴とする請求項16に記載の光コネクタ。
【請求項18】
前記光路変更素子は、プリズムに設けられ、
前記多数の光素子のうち、波長が最も長い光素子から波長が最も短い光素子まで、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインと最も近い近距離位置から、前記光軸ラインから最も遠い遠距離位置まで順次に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項19】
前記ベース基板上に形成されたものとして、多数の光素子それぞれの位置整列のための多数の第1整列ガイド、及び光ファイバの位置整列のための第2整列ガイドと、
前記多数の光素子と、光路変更素子との間に配置されるコリメータと、をさらに含み、
前記第1整列ガイド及び前記第2整列ガイドは、第1ポリマー素材によって形成され、
前記コリメータは、第1ポリマー素材とは異なる第2ポリマー素材によって形成され、
前記プリズムは、第1ポリマー素材及び第2ポリマー素材とは異なる第3ポリマー素材によって形成されることを特徴とする請求項18に記載の光コネクタ。
【請求項20】
前記多面プリズムは、互いに異なる角度の第1屈折面ないし第4屈折面を連続的に接続してなる凹状の多角形入射面または出射面を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項21】
前記第1屈折面ないし前記第4屈折面において、
端位置の第1屈折面及び第4屈折面は、第1光素子及び第4光素子の光軸に垂直の垂直面に対して相対的に大きい角度に形成され、
中央位置の第2屈折面及び第3屈折面は、第2光素子及び第3光素子の光軸に垂直の垂直面に対して相対的に小さい角度に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【請求項22】
前記第1光素子ないし前記第4光素子の配列中、端位置の第1光素子及び第4光素子の光経路は、第1屈折面及び第4屈折面によって相対的に大きい角度に屈折され、
前記第1光素子ないし前記第4光素子の配列中、中央位置の第2光素子及び第3光素子の光経路は、第2屈折面及び第3屈折面によって相対的に小さい角度に屈折されることを特徴とする請求項21に記載の光コネクタ。
【請求項23】
前記多面プリズムの入射側または出射側のうちいずれか一側において、前記第1光素子ないし前記第4光素子の光経路は、相対的に大きい角度の偏差を有し、
前記多面プリズムの残り他側において、第1光素子ないし第4光素子の光経路は、相対的に小さい角度の偏差を有することを特徴とする請求項1に記載の光コネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
光コネクタは、DVI形式(digital visual interface)またはHDMI(high definition multimedia interface)形式の信号を伝送するために使用され、多数の通信チャネルを提供するように、互いに異なる波長帯の光信号を1つの光ファイバを介して伝送する波長分割多重方式(WDM:wavelength division multiplexing)の光通信を支援することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の一実施形態は、1つの光ファイバを利用し、多数の通信チャネルを形成する多重化構造または逆多重化構造において、多数の発光素子または受光素子の配置構造が単純化され、通信チャネルの個数を容易に増加させることができる光コネクタを含む。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の光コネクタは、
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置された1つの光ファイバと、
前記光ファイバの端部面を取り囲むように光ファイバに向けて凹状の曲線上に配列され、互いに異なる波長帯を有する少なくとも2以上多数の光素子と、
前記光ファイバと前記光素子との間に配置されたものであり、入射光の波長帯により、互いに異なる角度に回折または屈折させる光路変更素子と、を含む。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、多数の受光素子または発光素子が互いから十分な離隔空間を間に介在させ、1枚の基板上に配列されることにより、1つの光ファイバを利用し、多数の通信チャネルを形成するための多重化構造または逆多重化構造において、互いに異なる光信号を発信または受信するための多数の光素子の配置構造が単純化され、多数の光素子の配置作業性が向上されうる。
【0006】
本発明においては、多数の光素子がベース基板の1つの平面上に、いずれも共に配置されながらも、互いから十分な離隔空間を間に介在させて配列されることにより、1つの光ファイバを利用し、多数の通信チャネルを形成する多重化構造または逆多重化構造において、通信チャネルの個数を容易に増加させることができる。例えば、ベース基板上に配列される光素子の個数を増加させることにより、構造的な制限を受けずに、通信チャネルの個数を、所望するほど増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図である。
図2図1に図示された光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面である。
図3図2に図示された光コネクタの側面図である。
図4図1に図示された光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面である。
図5図2に図示された光コネクタの一部に係わる平面図である。
図6図2に図示された光コネクタの一部に係わる側面図である。
図7図2に図示された光コネクタの一部に係わる平面図である。
図8図2に図示された光コネクタの一部に係わる側面図である。
図9】本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面である。
図10】本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面である。
図11図9に図示された光コネクタの一部に係わる平面図である。
図12図9に図示された光コネクタの一部に係わる側面図である。
図13】本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面である。
図14】本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面である。
図15図13に図示された光コネクタの一部に係わる平面図である。
図16図13に図示された光コネクタの一部に係わる側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の光コネクタは、
ベース基板と、
前記ベース基板上に配置された1つの光ファイバと、
前記光ファイバの端部面を取り囲むように、光ファイバに向けて凹状の曲線状に配列され、互いに異なる波長帯を有する少なくとも2以上多数の光素子と、
前記光ファイバと前記光素子との間に配置されたものであり、入射光の波長帯により、互いに異なる角度に回折または屈折させる光路変更素子と、を含む。
【0009】
例えば、前記多数の光素子は、前記光路変更素子の一領域に収斂されるように逆放射状形態に光を出力するか、あるいは前記光路変更素子の一領域から放射状形態に発散される光を入力されうる。
【0010】
例えば、前記光路変更素子は、回折格子またはプリズムを含んでもよい。
【0011】
例えば、前記回折格子は、透過型回折格子に設けられ、
前記光素子と光ファイバは、前記回折格子の互いに反対側にも配置される。
【0012】
例えば、前記多数の光素子は、前記光ファイバの端部面に向けて凹状の曲線上に沿い、最も短い波長帯から最も長い波長帯への順序によっても配列される。
【0013】
例えば、前記多数の光素子は、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインに対して非対称的にも配置される。
【0014】
例えば、前記多数の光素子は、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインを中心に両分された左側及び右側のうちいずれか一方のオフセットされた位置に集中しても配置される。
【0015】
例えば、前記多数の光素子は、それぞれ互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯を有する第1光素子ないし第4光素子を含み、
最も短い第1波長帯から最も長い第4波長帯に至るまで、波長帯の長短により、第1光素子から第4光素子まで曲線状にも配列される。
【0016】
例えば、前記多数の光素子は、互いに隣接する他の光素子との間に余裕間隙を介在させるように、互いから離れても配置される。
【0017】
例えば、前記多数の光素子は、ベース基板の平面上に、いずれも共に配置されうる。
【0018】
例えば、前記光路変更素子は、回折格子に設けられ、
前記多数の光素子のうち、波長が最も短い光素子から波長が最も長い光素子まで、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインと最も近い近距離位置から、前記光軸ラインから最も遠い遠距離位置まで順に配置されうる。
【0019】
例えば、前記多数の光素子は、それぞれ互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯を有する第1光素子ないし第4光素子を含み、
最も短い第1波長帯の光は、光ファイバの光軸ラインと最も近い第1光素子の光経路に沿い、回折格子を経由しながら、最も小さい角度に回折され、
最も長い第4波長帯の光は、光ファイバの光軸ラインと最も遠い第4光素子の光経路に沿い、回折格子を経由しながら、最大の角度にも回折される。
【0020】
例えば、前記光路変更素子の入射側または出射側のうち一側において、第1波長帯ないし第4波長帯の光は、相対的に大きい角度の偏差を有し、
前記光路変更素子の残り他側において、第1波長帯ないし第4波長帯の光は、相対的に小さい角度の偏差を有する。
【0021】
例えば、前記光コネクタは、
前記ベース基板上に形成されたものとして、
前記多数の光素子それぞれの位置整列のための多数の第1整列ガイドと、
前記光ファイバの位置整列のための第2整列ガイドと、
前記光路変更素子の位置整列のための第3整列ガイドと、をさらに含んでもよい。
【0022】
例えば、前記多数の第1整列ガイドは、前記光ファイバの端部面を取り囲むように、光ファイバに向けて凹状の曲線状にも配列される。
【0023】
例えば、前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイドは、同一の第1ポリマー素材によっても形成される。
【0024】
例えば、前記光コネクタは、前記多数の光素子と、光路変更素子との間に配置されたコリメータをさらに含んでもよい。
【0025】
例えば、前記コリメータは、前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイドとは異なる第2ポリマー素材によっても形成される。
【0026】
例えば、前記光路変更素子は、プリズムに設けられ、
前記多数の光素子のうち、波長が最も長い光素子から波長が最も短い光素子まで、光ファイバの端部面に垂直の光軸ラインと最も近い近距離位置から、前記光軸ラインから最も遠い遠距離位置まで順次に配置されうる。
【0027】
例えば、前記光コネクタは、
前記ベース基板上に形成されたものとして、多数の光素子それぞれの位置整列のための多数の第1整列ガイド、及び光ファイバの位置整列のための第2整列ガイドと、
前記多数の光素子と、光路変更素子との間に配置されるコリメータと、をさらに含み、
前記第1整列ガイド及び前記第2整列ガイドは、第1ポリマー素材によって形成され、
前記コリメータは、第2ポリマー素材によって形成され、
前記プリズムは、第3ポリマー素材によって形成されるものの、前記第1ポリマー素材ないし前記第3ポリマー素材は、それぞれ互いにも異なる。
【0028】
例えば、前記光素子と、光路変更素子との間には、互いに異なる光素子の光経路上において、互いに異なる角度の屈折面を提供する多面プリズムが介在されうる。
【0029】
例えば、前記多面プリズムは、互いに異なる角度の屈折面を含む凹状の多角形入射面または出射面を有することができる。
【0030】
例えば、前記多数の光素子は、それぞれ互いに異なる第1光素子ないし第4光素子を含み、
前記第1光素子ないし前記第4光素子の光経路は、互いに異なる角度の第1屈折面ないし第4屈折面を経由しながら、互いに異なる角度にも屈折される。
【0031】
例えば、前記第1屈折面ないし前記第4屈折面において、
端位置の第1屈折面及び第4屈折面は、第1光素子及び第4光素子の光軸に垂直の垂直面に対して相対的に大きい角度に形成され、
中央位置の第2屈折面及び第3屈折面は、第2光素子及び第3光素子の光軸に垂直の垂直面に対して相対的に小さい角度にも形成される。
【0032】
例えば、前記第1光素子ないし前記第4光素子の配列中、端位置の第1光素子及び第4光素子の光経路は、第1屈折面及び第4屈折面によって相対的に大きい角度に屈折され、
前記第1光素子ないし前記第4光素子の配列中、中央位置の第2光素子及び第3光素子の光経路は、第2屈折面及び第3屈折面によって相対的に小さい角度にも屈折される。
【0033】
例えば、前記多面プリズムの入射側または出射側のうちいずれか一側において、前記第1光素子ないし前記第4光素子の光経路は、相対的に大きい角度の偏差を有し、
前記多面プリズムの残り他側において、第1光素子ないし第4光素子の光経路は、相対的に小さい角度の偏差を有することができる。
【0034】
以下、添付された図面を参照し、本発明の望ましい実施形態に係わる光コネクタについて説明する。
【0035】
図1には、本発明の一実施形態に係わる光コネクタの分解斜視図が図示されている。図2には、図1に図示された光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面が図示されている。図3には、図2に図示された光コネクタの側面図が図示されている。図4には、図1に図示された光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面が図示されている。図5及び図6には、図2に図示された光コネクタの一部に係わる平面図及び側面図が図示されている。図7及び図8には、図2に図示された光コネクタの一部に係わる平面図及び側面図が図示されている。
【0036】
図面を参照すれば、前記光コネクタは、ベース基板100と、前記ベース基板100上に配置された1つの光ファイバ50と、前記光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように、光ファイバ50に向けて凹状の曲線状に配列され、互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4を有する少なくとも2以上の光素子10と、前記光素子10と前記光ファイバ50との間に配置された光路変更素子Fと、を含んでもよい。
【0037】
本発明の一実施形態において、前記光コネクタは、波長が互いに異なるさまざまな光信号を、1つの光ファイバ50を介して伝送することができる波長分割多重方式(WDM:wavelength division multiplexing)の光通信を支援することができる。例えば、本発明の光コネクタは、1つの光ファイバ50を利用し、多数の通信チャネルを形成することができ、図2に図示されているように、通信チャネルの送信端側においては、多数の光素子11,12,13,14から出射された互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、光路変更素子Fを経由し、1つの光ファイバ50に入力される多重化器として動作することができ、図4に図示されているように、通信チャネルの受信端側においては、1つの光ファイバ50から出射された互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、光路変更素子Fを経由し、互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を受信する互いに異なる光素子11,12,13,14にそれぞれ入力される逆多重化器として動作することができる。
【0038】
本発明の一実施形態において、前記光素子10は、少なくとも2以上多数の光素子11,12,13,14を含んでもよく、互いに異なる第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14を含んでもよい。前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、それぞれ互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を発光する発光素子を含むか、あるいは互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を受光する受光素子を含んでもよい。相対的に最も短い波長の第1波長帯λ1から相対的に最も長い波長の第4波長帯λ4に至るまで、波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の長短により、第1光素子11から第4光素子14までそれぞれの光素子11,12,13,14は、配置順序により、順次に波長が最も短いチャネルから波長が最も長いチャネルを形成することができる。
【0039】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の光経路は、単一光ファイバ50の端部面50a上に集束され、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の端部面50aに垂直の光軸ラインLを中心に両分された左側及び右側のうちいずれか一方のオフセットされた位置に集中的にも配置される。すなわち、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、前記光軸ラインLの左側及び右側の両側に分散されて配置されず、光軸ラインLの左側または右側のうち択一的にいずれか一方に集中的にも配置される。そのような第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の配置は、光ファイバ50の光軸ラインLに対して非対称的な構造を有すると言える。
【0040】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14と光ファイバ50との間には、光路変更素子Fが配置されうる。前記光路変更素子Fは、光ファイバ50と光素子10との間に配置されたものであり、入射光の波長帯λ1,λ2,λ3,λ4により、互いに異なる角度に回折させる回折格子150を含んでもよい。このとき、前記回折格子150は、非対称的な格子パターンを有することができ、光強度が最も高い回折次数に該当する光が、回折格子150に対して斜め角度に入射され、光ファイバ50に入射されるように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の光軸ラインLに対して非対称的な位置に配置されうる。
【0041】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように、光ファイバ50の端部面50aに向けて凹状の曲線状にも配列される。図2に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の光経路が、光ファイバ50と対向する回折格子150の一領域に向けて逆放射状に収斂される形態に集束されるように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むようにも配列される。または、図4に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の光経路が、光ファイバ50と対向する回折格子150の一領域から放射状に発散する形態に分散されるように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むようにも配列される。
【0042】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14が、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように配列されるというのは、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14が光ファイバ50の端部面50aに向けて凹状の曲線状に配列されるということを意味し、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14が、光ファイバ50の端部面50aを中心に、円弧状に配列されるということに限定するものではない。例えば、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の光軸が回折格子150の一領域に集まるように、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14は、一直線に沿って配列されるものではなく、光ファイバ50に向けて凹状の曲線に沿って配列されるということを意味する。
【0043】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、ベース基板100の平面上にも配列される。すなわち、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、ベース基板100の1つの平面上に、いずれも共に配置され、ベース基板100上に直接載置され、同一レベルにも配置される。一方、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14において、互いに隣接する光素子10間には、離隔空間gが確保されうる。例えば、互いに隣接する第1光素子11と第2光素子12との間と、互いに隣接する第2光素子12と第3光素子13との間と、互いに隣接する第3光素子113と第4光素子14との間とには、互いに隣接する光素子10を離隔させる離隔空間gが介在されうる。
【0044】
図2に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14から出射された第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、1つの光ファイバ50に入射され、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光信号が1つの光ファイバ50を介しても送信される。または、図4に図示されているように、1つの光ファイバ50から出射された第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、互いに異なる第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14に入力され、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光信号が、1つの光ファイバ50を介しても受信される。このとき、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14が、ベース基板100の1つの平面上に、いずれも共に配置されながらも、互いから十分な離隔空間gを間に介在させて配列されることにより、1つの光ファイバ50を利用し、多数の通信チャネルを形成するための多重化構造または逆多重化構造において、互いに異なる光信号を発信または受信するための第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の配置構造が単純化され、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の配置作業性が向上されうる。
【0045】
図面に図示されていないが、本発明と対比される比較例においては、1つの光ファイバ50を利用し、多数の通信チャネルを形成する多重化及び逆多重化を具現するために、光ファイバ50と多数の光素子10との間に、それぞれの光素子10に対応する多数のレンズ領域が形成された集束レンズ(図示せず)を配置し、前記集束レンズの光軸を中心に、多数の光素子10を稠密に配列する。そのような比較例においては、集束レンズ(図示せず)の光軸を中心に、多数の光素子10が稠密に配列されるので、光素子10間に十分な離隔空間gが確保されず、光素子10の装着が容易ではなく、光素子10と集束レンズ(図示せず)との光学的な整列を合わせる作業が容易ではなくなる。また、集束レンズ(図示せず)の光軸を中心に、対称的に多数の光素子10が配置されるためには、多数の光素子10が互いに異なる列方向と行方向とに沿うマトリックス状に配列される必要があり、そのような二次元的な光素子10の配列のためには、光素子10間の別途の支持構造が要求されてしまう。すなわち、本発明でのように、多数の光素子10がベース基板100の平面上に、いずれも共に配置された構造と異なり、比較例においては、ベース基板100の高さ方向による支持構造が要求されてしまう。
【0046】
本発明においては、多数の光素子10が、ベース基板100の1つの平面上に、いずれも共に配置されながらも、互いから十分な離隔空間gを間に介在させて配列されることにより、1つの光ファイバ50を利用し、多数の通信チャネルを形成する多重化構造または逆多重化構造において、通信チャネルの個数を容易に増加させることができる。例えば、ベース基板100上に配列される光素子10の個数を増加させることにより、構造的な制限を受けず、通信チャネルの個数を、所望するほど増加させることができる。
【0047】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第1位置から、前記光軸ラインLから最も遠い第4位置に至るまで、順次に配置されうる。前記光ファイバ50の光軸ラインLは、光ファイバ50の端部面50aに垂直の方向に延長される仮想ラインを意味する。光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第1位置の第1光素子11は、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4のうち、波長が最も短い第1波長帯λ1の光を発光したり受光したりすることができる。前記光軸ラインLから最も遠い第4位置の第4光素子14は、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4のうち、波長が最も長い第4波長帯λ4の光を発光したり受光したりすることができる。
【0048】
前記光素子10と前記光ファイバ50との間には、光路変更素子Fの一例として、回折格子150が配置されてもよい。本発明の一実施形態において、前記回折格子150は、透過型に設けられ、光素子10と光ファイバ50は、回折格子150を中心に互いに反対側に配置されてもよい。
【0049】
前記回折格子150は、入射光の波長帯λ1,λ2,λ3,λ4により、互いに差等的な回折角度に光経路を変更させることができる。図2に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を発光する発光素子として機能することができる。このとき、波長が最も短い第1波長帯λ1の光は、光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第1光素子11から出射され、回折格子150を経由しながら、最も小さい角度に回折され、光ファイバ50の光軸ラインLに近接した方向(または、光軸ラインLと平行に近い方向)に光進行方向が変更された後、光ファイバ50の端部面50aにも入射される。これと異なり、波長が最も長い第4波長帯λ4の光は、光ファイバ50の光軸ラインLから最も遠い第4光素子14から出射され、回折格子150を経由しながら、最大の角度に回折され、光ファイバ50の光軸ラインLに近接した方向(または、光軸ラインLと平行に近い方向)に光進行方向が変更された後、光ファイバ50の端部面50aにも入射される。
【0050】
前記回折格子150は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように配列された第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から逆放射状に出射され、互いに異なる方向に入射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を、光ファイバ50の端部面50aに垂直、あるいは垂直に近接した方向に回折させることにより、互いに異なる方向に入射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、光ファイバ50の端部面50aに垂直、あるいは垂直に近い方向にも出射させる。
【0051】
前記回折格子150は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を互いに異なるように回折させることにより、互いに異なる方向に入射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、光ファイバ50の端部面50aに垂直、あるいは垂直に近い方向に沿うように、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を互いに異なる角度に回折させることができる。
【0052】
前記回折格子150は、波長帯λ1,λ2,λ3,λ4により、入射光を互いに異なる角度に回折させることができる。例えば、相対的に波長が短い第1波長帯λ1の光は、相対的に小さい角度に回折され、相対的に波長が長い第4波長帯λ4の光は、相対的に大きい角度にも回折される。
【0053】
前記回折格子150の入射側において、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から入射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、相対的に広い入射角の分布で分散されているが、回折格子150の出射側においては、回折格子150を介し、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が互いに異なる角度に回折されながら、光ファイバ50の端部面50aに対して垂直、あるいは垂直に近いように、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、相対的に狭い出射角の分布によっても密集される。
【0054】
図4を参照すれば、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を受光する受光素子として機能することができる。このとき、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、光ファイバ50の端部面50aから垂直、または垂直に近接した方向に出射され、波長が最も短い第1波長帯λ1の光は、回折格子150を経由しながら、最も小さい角度に回折され、光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第1光素子11に入力され、これと異なり、波長が最も長い第4波長帯λ4の光は、回折格子150を経由しながら、最大の角度に回折され、光ファイバ50の光軸ラインLから最も遠い第4光素子14に入力されうる。前記回折格子150は、1つの光ファイバ50から出射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を、互いに異なる方向に回折させることにより、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように配列された第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14に向けて放射状にも出射される。
【0055】
前記回折格子150の入射側において、光ファイバ50から出射される第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、光ファイバ50の端部面50aに垂直、または垂直に近接した方向に、相対的に狭い入射角の分布に密集されているが、回折格子150の出射側においては、回折格子150を介し、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光が、互いに異なる角度に回折されながら、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように配列された第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14に向けて放射状に出射され、相対的に広い出射角の分布によっても分散される。
【0056】
そのように、前記第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、回折格子150を経由しながら、互いに異なる角度に回折され、光ファイバ50の光軸ラインLに対して近接する方向(光軸ラインLと平行に近い方向)に進行方向が変更されるか(図2参照)、あるいは光ファイバ50の光軸ラインLから遠くなるように分散される方向に進行方向が変更されうる(図4参照)。また、前記回折格子150は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を、互いに異なる角度に回折させることにより、回折格子150の入射側または出射側のうちいずれか一側において、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、相対的に大きい角度の偏差を有し、前記回折格子150の入射側または出射側のうち残り他側において、第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、相対的に小さい角度の偏差を有することができる。
【0057】
図1及び図5を参照すれば、前記光素子10と前記光ファイバ50は、ベース基板100上に配置され、互いに光学的にも整列される。前記光素子10は、ベース基板100上に形成された第1整列ガイド21によっても位置決めされる。前記第1整列ガイド21は、光素子10の互いに異なる面と接触し、光素子10の位置を整列させることができる。例えば、前記第1整列ガイド21は、光素子10のコーナーを取り囲むように、互いに垂直方向に延長されて互いに連結される第1リブ21a及び第2リブ21bを含んでもよい。
【0058】
前記光素子10は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4を有する第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14を含んでもよい。前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、それぞれの第1整列ガイド21によって位置が整列され、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の位置を定義する多数の第1整列ガイド21は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように、光ファイバ50の端部面50aに向けて凹状の曲線上に沿っても配列される。例えば、前記第1整列ガイド21において、多数の第1リブ21aは、光ファイバ50の端部面50aを取り囲む曲線状に配列され、多数の第2リブ21bは、光ファイバ50の端部面50aを中心に放射状にも配列される。
【0059】
前記光ファイバ50は、第2整列ガイド22によっても位置決めされる。前記第2整列ガイド22は、光ファイバ50が差し込まれるように、溝を挟んで両側に配置されたリブの対を含んでもよい。
【0060】
前記光素子10と前記光ファイバ50との間の光経路上には、光路変更素子Fが配置され、前記光路変更素子Fの一例としての回折格子150は、第3整列ガイド23によっても位置決めされる。前記第3整列ガイド23は、回折格子150のコーナーを取り囲むように、互いに垂直方向に延長されて互いに連結される第1リブ23a及び第2リブ23bを含んでもよい。前記第3整列ガイド23の第1リブ23aは、光ファイバ50の端部面50aと正面から対向するように配置され、第2リブ23bは、光ファイバ50の端部面50aと垂直した方向に配置されてもよい。
【0061】
図5及び図6を参照すれば、前記整列ガイド21,22,23は、ベース基板100上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板100上にもパターン形成される。例えば、前記整列ガイド21,22,23は、ベース基板100上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイド21,22,23は、1つのパターニング工程を介し、一括して1回にも成形される。さらに具体的には、前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイド21,22,23は、ベース基板100上に、第1厚みt1に第1ポリマーを塗布した後、選択的なエッチングを介し、一括して1回にも形成される。それにより、前記第1整列ガイドないし前記第3整列ガイド21,22,23は、同一の第1ポリマー素材によっても形成される。
【0062】
図1を参照すれば、前記光素子10と回折格子150との間には、コリメータ30が形成されうる。前記コリメータ30は、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から出射される光が、回折格子150の一領域で収斂されるように、スポット状の光に整形する役割を行うことができる。前記コリメータ30は、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の光経路上に配置される互いに異なるレンズ領域30aを含んでもよい。
【0063】
図5及び図6を参照すれば、前記コリメータ30は、ベース基板100上に形成され、前記整列ガイド21,22,23とは異なる第2ポリマー素材によっても形成される。例えば、前記コリメータ30は、ベース基板100上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板100上にもパターン形成される。例えば、前記コリメータ30は、ベース基板100上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。例えば、前記ベース基板100上に、第1厚みt1に第1ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、整列ガイド21,22,23を形成することができ、その後、第2厚みt2に第2ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、コリメータ30を形成することができる。このとき、前記第1ポリマー素材及び前記第2ポリマー素材は、互いに異なるエッチング液に対して反応するように、互いに異なる素材によって形成され、前記整列ガイド21,22,23とコリメータ30は、互いに異なる第1ポリマー素材及び第2ポリマー素材によっても形成される。一方、前記整列ガイド21,22,23とコリメータ30は、いずれもベース基板100上に形成され、ベース基板100上に塗布された第1ポリマー及び第2ポリマーの層を所定パターンにパターニングして形成されるので、ベース基板100上にも直接形成される。
【0064】
図7及び図8を参照すれば、前記光素子10の光経路上には、反射鏡40aが配置されてもよい。前記反射鏡40aは、光素子10を覆うように、ベース基板100上に配置され、射出成形物40の一部に、反射鏡40aが形成された形態にも具現される。さらに具体的には、金型(図示せず)内に溶融樹脂を注入し、溶融樹脂の凝固によって成形された射出成形物40の一部に、反射鏡40aを形成した形態に形成され、反射鏡40aが形成された射出成形物40は、光素子10を覆うように、ベース基板100上に配置され、光素子10と対向する射出成形物40の内側に反射鏡40aが形成された構造にも形成される。例えば、前記反射鏡40aは、楕円形反射鏡(ellipsoid mirror)に形成され、楕円形反射鏡40aの一焦点上に、光素子10の発光領域または受光領域が配置されるようにも整列される。
【0065】
以下、本発明の他の実施形態による光コネクタについて説明する。
【0066】
図9には、本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面が図示されている。図10には、本発明の他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面が図示されている。図11及び図12には、図9に図示された光コネクタの一部に係わる平面図及び側面図が図示されている。
【0067】
本発明の実施形態において、多数の光素子11,12,13,14と、回折格子150との間には、多面プリズム80が介在されうる。前記多面プリズム80は、互いに異なる光素子11,12,13,14の光経路上において、互いに異なる角度の屈折面81,82,83,84を提供することができ、互いに異なる角度の屈折面81,82,83,84を含む凹状の多角形入射面または多角形出射面を有することができる。
【0068】
本発明の一実施形態において、前記光素子11,12,13,14は、互いに異なる第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14を含んでもよく、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の光経路は、互いに異なる角度の第1屈折面ないし第4屈折面81,82,83,84を経由しながら、互いに異なる角度にも屈折される。このとき、前記第1屈折面ないし前記第4屈折面81,82,83,84にうち、端位置の第1屈折面81及び第4屈折面84は、入射光軸に垂直の垂直面に対して相対的に大きい角度に形成され、端位置の第1光素子及び第4光素子11,14の光経路は、第1屈折面81及び第4屈折面84によって相対的に大きい角度にも屈折される。これと異なり、中央位置の第2屈折面82及び第3屈折面83は、入射光軸に垂直の垂直面に対して相対的に小さい角度に形成され、中央位置の第2光素子12及び第3光素子13の光経路は、第2屈折面82及び第3屈折面83によって相対的に小さい角度にも屈折される。
【0069】
前記多面プリズム80の入射側または出射側のうちいずれか一側において、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14の光経路は、相対的に大きい角度の偏差を有し、前記多面プリズム80の入射側または出射側のうち残り他側において、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の光経路は、相対的に小さい角度の偏差を有することができる。
【0070】
図9に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、発光素子として機能することができ、このとき、前記多面プリズム80は、光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように配列された第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から逆放射状形態に出射された互いに異なる光に対して、互いに異なる入射位置において、互いに異なる角度の屈折面81,82,83,84を提供することにより、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から出射された光が互いに異なる角度にも屈折される。前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14から出射された光は、それぞれの入射位置で互いに異なる角度の第1屈折面ないし第4屈折面81,82,83,84を介して互いに異なる角度にも屈折される。例えば、前記多面プリズム80の第1屈折面ないし第4屈折面81,82,83,84は、前記多面プリズム80の入射面を形成することができ、全体的に凹状の多角形入射面を形成することができる。さらに具体的には、前記第1屈折面ないし前記第4屈折面81,82,83,84のうち、端位置の第1屈折面81及び第4屈折面84は、入射光軸の垂直面に対して相対的に大きい角度に形成され、中央位置の第2屈折面82及び第3屈折面83は、入射光軸の垂直面に対して相対的に小さい角度にも形成される。そのように、多面プリズム80において、端位置の第1屈折面81及び第4屈折面84は、相対的に大きい角度に形成され、中央位置の第2屈折面82及び第3屈折面83は、相対的に小さい角度に形成されることにより、端位置の第1光素子及び第4光素子11,14から出射された光は、第1屈折面81及び第4屈折面84によって相対的に大きい角度に屈折される一方、中央位置の第2光素子12及び第3光素子13から出射された光は、第2屈折面82及び第3屈折面83によって相対的に小さい角度に屈折され、結果として、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から出射された光は、互いに対する角度偏差が緩和された近接した方向にも屈折される。すなわち、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から逆放射状に出射された光は、多面プリズム80の入射角度においては、大きい偏差を有するが、多面プリズム80の出射角度においては、相対的に小さい偏差を有することができる。
【0071】
前記多面プリズム80は、曲線状に配列された第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から逆放射状に出射された光の角度偏差を減らし、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から出射された光の光経路を、角度偏差が緩和された近接した方向に変化させることができる。本実施形態においては、前記回折格子150と光素子11,12,13,14との間に、多面プリズム80を配置することにより、互いに異なる光素子11,12,13,14間の離隔空間gを十分に確保することができる。例えば、前記多面プリズム80は、光素子11,12,13,14間の離隔空間gを拡大させることができ、互いに異なる光素子11,12,13,14間の離隔空間gを拡大し、それぞれの光素子11,12,13,14から逆放射状に出射される光の光経路が大きい角度偏差を有しても、多面プリズム80を介し、互いに異なる光素子11,12,13,14から出射された光の進行方向を、角度偏差が緩和された近接した方向に変化させることにより、回折格子150を経由し、光ファイバ50の端部面50aに対し、垂直、または垂直に近接した方向にも入射される。
【0072】
前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の光軸ラインLに対して非対称的な構造に配置されてもよい。ただし、図2に図示された実施形態と異なり、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光ファイバ50の光軸ラインLを中心に両分された左側及び右側のうちいずれか一方のオフセットされた位置にだけ配置されず、光軸ラインLの両側に分散されて配置されてもよい。例えば、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、光軸ラインLを中心に、いずれか一方に集中されて配置されはするが、他方にも、一部光素子11,12,13,14が掛かるように配置され、そのように、本実施形態においては、多面プリズム80を適用することにより、ベース基板100の領域を、さらに効率的に広範囲に活用することができ、それにより、それぞれの光素子11,12,13,14間の離隔空間gを十分に広く確保することができる。一方、前記光素子11,12,13,14と多面プリズム80との間には、コリメータ30が形成されうる。前記コリメータ30は、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14から出射される光を、スポット状の光に整形する役割を行うことができる。前記コリメータ30は、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の光経路上にそれぞれ配置される互いに異なるコリメータ30を含んでもよい。図2に図示された実施形態と異なり、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14が離隔空間gを介在させて広範囲に分散されることにより、コリメータ30は、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14に対し、個別的に分割された形態にも形成される。
【0073】
図10に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、受光素子として機能することができ、このとき、前記多面プリズム80は、光ファイバ50と対向する回折格子150の一領域から放射状に出射される光の互いに異なる入射位置において、互いに異なる角度の屈折面81,82,83,84を提供することにより、互いに異なる角度に屈折された光を、それぞれの第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14に向けて入射させる。例えば、前記多面プリズム80の第1屈折面ないし第4屈折面81,82,83,84は、前記多面プリズム80の出射面を形成することができ、全体的に、凹状の多角形出射面を形成することができる。
【0074】
前記第1屈折面ないし前記第4屈折面81,82,83,84中において、端位置の第1屈折面81及び第4屈折面84は、入射光軸の垂直面に対し、相対的に大きい角度に形成され、中央位置の第2屈折面82及び第3屈折面83は、入射光軸の垂直面に対し、相対的に小さい角度にも形成される。そのように、多面プリズム80において、端位置の第1屈折面81及び第4屈折面84は、相対的に大きい角度に形成され、中央位置の第2屈折面82及び第3屈折面83は、相対的に小さい角度に形成されることにより、第1屈折面81及び第4屈折面84により、相対的に大きい角度に屈折された光は、端位置の第1光素子及び第4光素子11,14に入射される一方、第2屈折面82及び第3屈折面83により、相対的に小さい角度に屈折された光は、中央位置の第2光素子12及び第3光素子13にも入射される。回折格子150から放射状に出射された光は、多面プリズム80の入射角度においては、相対的に小さい偏差を有するが、多面プリズム80の出射角度においては、相対的に大きい偏差を有することができる。そのように、前記多面プリズム80は、回折格子150から放射状に出射される光の角度偏差を拡大させることにより、互いに異なる光素子11,12,13,14間の離隔空間gを十分に確保することができる。
【0075】
図11及び図12を参照すれば、前記多面プリズム80は、ベース基板100上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板100上にもパターン形成される。例えば、前記多面プリズム80は、ベース基板100上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。
【0076】
前記ベース基板100上には、多面プリズム80と共に、光素子11,12,13,14、光ファイバ50及び回折格子150の位置整列のための第1整列ガイドないし第3整列ガイド21,22,23と、光素子11,12,13,14と回折格子150との間のコリメータ30と、が形成されうる。
【0077】
例えば、前記ベース基板100上に、第1厚みt1に第1ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、整列ガイド21,22,23を形成することができ、その後、第2厚みt2に第2ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、コリメータ30を形成することができる。その後、第3厚みt3に第3ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、多面プリズム80を形成することができる。
【0078】
このとき、前記第1ポリマー素材ないし前記第3ポリマー素材は、互いに異なるエッチング液に対して反応するように互いに異なる素材によって形成され、前記整列ガイド21,22,23と、コリメータ30と、多面プリズム80は、それぞれ互いに異なる第1ポリマーないし第3ポリマー素材によっても形成される。
【0079】
前記整列ガイド21,22,23と、コリメータ30と、多面プリズム80は、いずれもベース基板100上に形成され、ベース基板100上に塗布された第1ポリマーないし第3ポリマーの層を所定パターンにパターニングして形成されるので、ベース基板100上にも直接形成される。
【0080】
以下、本発明のさらに他の実施形態による光コネクタについて説明する。
【0081】
図13には、本発明のさらに他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの送信端における多重化動作について説明するための図面が図示されている。図14には、本発明のさらに他の実施形態による光コネクタの平面図であり、通信チャネルの受信端における逆多重化動作について説明するための図面が図示されている。図15及び図16には、図13に図示された光コネクタの一部に係わる平面図及び側面図が図示されている。
【0082】
図面を参照すれば、前記光コネクタは、ベース基板100と、前記ベース基板100上に配置された光ファイバ50と、前記光ファイバ50の端部面50aを取り囲むように、光ファイバ50の端部面50aに向けて凹状の曲線状に配列され、互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4を有する少なくとも2以上の光素子11,12,13,14と、前記光ファイバ50と光素子11,12,13,14との間に配置された光路変更素子Fと、を含んでもよい。本発明の実施形態において、前記光路変更素子Fは、入射光の波長帯λ1,λ2,λ3,λ4により、互いに異なる角度に屈折させるプリズム250を含んでもよい。
【0083】
前記プリズム250は、波長帯λ1,λ2,λ3,λ4により、互いに差等的な屈折角度に光経路を変更させることができる。図13に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を発光する発光素子として機能することができる。このとき、波長が最も短い第1波長帯λ1の光は、光ファイバ50の光軸ラインLから最も遠い第1光素子11から出射され、プリズム250を経由しながら、最大の角度に屈折され、光軸ラインLに近接した方向(光軸ラインLと平行に近い方向)に光進行方向が変更された後、光ファイバ50の端部面50aにも入射される。これと異なり、波長が最も長い第4波長帯λ4の光は、光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第4光素子14から出射され、プリズム250を経由しながら、最も小さい角度に屈折され、光軸ラインLに近接した方向(光軸ラインLと平行に近い方向)に光進行方向が変更された後、光ファイバ50の端部面50aにも入射される。
【0084】
図14に図示されているように、前記第1光素子ないし前記第4光素子11,12,13,14は、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光を受光する受光素子として機能することができる。このとき、互いに異なる第1波長帯ないし第4波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の光は、光ファイバ50の端部面50aから垂直、または垂直に近接した方向に出射され、波長が最も短い第1波長帯λ1の光は、プリズム250を経由しながら、最大の角度に屈折され、光ファイバ50の光軸ラインLから最も遠い第1光素子11に入力され、これと異なり、波長が最も長い第4波長帯λ4の光は、プリズム250を経由しながら、最も小さい角度に屈折され、光ファイバ50の光軸ラインLと最も近い第4光素子14に入力されうる。
【0085】
本実施形態の光コネクタは、光路変更素子Fの一例として、プリズム250を含んでもよく、第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14において、波長が最も長い第4光素子14から波長が最も短い第1光素子11まで、光ファイバ50の端部面50aに垂直の光軸ラインLと最も近い近距離位置から、前記光軸ラインLから最も遠い遠距離位置まで順次に配置されうる。すなわち、本実施形態においては、光ファイバ50の光軸ラインLからの距離により、波長が最も長い第4光素子14から波長が最も短い第1光素子11までの順にも配列される。これと異なり、図2に図示された実施形態においては、光ファイバ50の光軸ラインLからの距離により、波長が最も短い第1光素子11から波長が最も長い第4光素子14までの順にも配列される。図2及び図13に図示された実施形態においては、具体的な光路変更素子Fの光学的特性により、互いに異なる波長帯λ1,λ2,λ3,λ4の第1光素子ないし第4光素子11,12,13,14の配列順序が互いに逆順の関係にもある。
【0086】
図15及び図16を参照すれば、前記プリズム250は、ベース基板100上にパターン形成され、フォトリソグラフィのような半導体工程を介し、ベース基板100上にもパターン形成される。例えば、前記プリズム250は、ベース基板100上に成膜されたポリマー層に対する選択的なエッチングを介しても形成される。本実施形態の光コネクタは、光路変更素子Fの一例として、プリズム250を含んでもよく、図2に図示されているように、光路変更素子Fの一例として、回折格子150を含む実施形態と異なり、回折格子150の位置整列のための第3整列ガイド23を設ける必要なしに、直ちにベース基板100上にプリズム250をパターン形成することができ、パターニングを介して整列された位置に、プリズム250を形成することができる。
【0087】
前記ベース基板100上には、プリズム250と共に、光素子11,12,13,14及び光ファイバ50の位置整列のための第1整列ガイド21及び第2整列ガイド22と、光素子11,12,13,14とプリズム250との間のコリメータ30と、が形成されうる。
【0088】
例えば、前記ベース基板100上に、第1厚みt1に第1ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、第1整列ガイド21及び第2整列ガイド22を形成することができ、その後、第2厚みt2に第2ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、コリメータ30を形成することができる。その後、第3厚みt3に第3ポリマーを塗布し、選択的なエッチングを介し、プリズム250を形成することができる。
【0089】
このとき、前記第1ポリマー素材ないし前記第3ポリマー素材は、互いに異なるエッチング液に対して反応するように、互いに異なる素材によって形成され、前記第1整列ガイド21及び前記第2整列ガイド22と、コリメータ30と、プリズム250は、それぞれ互いに異なる第1ポリマーないし第3ポリマー素材によっても形成される。
【0090】
前記第1整列ガイド21及び前記第2整列ガイド22と、コリメータ30と、プリズム250は、いずれもベース基板100上に形成され、ベース基板100上に塗布された第1ポリマーないし第3ポリマーの層を所定のパターンにパターニングして形成されるので、ベース基板100上にも直接形成される。
【0091】
本発明は、添付図面に図示された実施形態を参照して説明されたが、それらな、例示的なものに過ぎず、本発明が属する技術分野で当業者であるならば、それらから多様な変形、及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解することができるであろう。従って、本発明の真の保護範囲は、特許請求の範囲によって定められるものである。
【産業上の利用可能性】
【0092】
本発明は、多数の通信チャネルを支援する光コネクタ、及び該光コネクタが採用された多様な機器にも適用される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16