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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-04
(45)【発行日】2022-11-14
(54)【発明の名称】作業機械
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/08 20060101AFI20221107BHJP
【FI】
E02F9/08
【請求項の数】 17
(21)【出願番号】P 2020569910
(86)(22)【出願日】2018-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-02
(86)【国際出願番号】 EP2018065524
(87)【国際公開番号】W WO2019238221
(87)【国際公開日】2019-12-19
【審査請求日】2021-05-31
(73)【特許権者】
【識別番号】520485941
【氏名又は名称】ボルボ・コンストラクション・イクイップメント・アクチエボラグ
【氏名又は名称原語表記】VOLVO CONSTRUCTION EQUIPMENT AB
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【弁理士】
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【弁理士】
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【弁理士】
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【弁理士】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ウンネベック,ヨアキム
(72)【発明者】
【氏名】ヴッドマン,アンドリュー
【審査官】亀谷 英樹
(56)【参考文献】
【文献】特表昭55-500507(JP,A)
【文献】欧州特許出願公開第00012095(EP,A1)
【文献】米国特許第04318664(US,A)
【文献】特公昭46-038306(JP,B1)
【文献】特開2013-006457(JP,A)
【文献】特開2019-058154(JP,A)
【文献】特開2000-001295(JP,A)
【文献】米国特許第04848012(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00-9/22
E02F 3/28-3/43
E02F 3/84-3/85
E02F 5/00-7/10
E01H 1/00-15/00
E01C 19/00-19/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前方回転軸(103)を有する一対の前輪(102)と、
後方回転軸(105)を有する一対の後輪(104)と、
前記前方回転軸(103)に接続された前方フレーム部(108)、前記後方回転軸(105)に接続された後方フレーム部(110)、及び前記前方フレーム部(108)と前記後方フレーム部(110)とを横方向に延在するピボット軸の回りで互いに回動するように接続するピボット接続部(112)を含むフレーム構造(106)と、
前記前方フレーム部(108)と前記後方フレーム部(110)との間において、前記フレーム構造(106)に接続され、収縮された位置と伸張された位置との間において、前記前方フレーム部(108)と前記後方フレーム部(110)との間の相互運動を制御するように構成されたアクチュエータ機構(114)と、
前記前輪(102)と後輪(104)との間の位置において、前記前方フレーム部(108)に回動可能に接続されている第1の端部(118)、及び長手方向から見て前記一対の前輪(102)の前方の位置において、バケットに接続可能な第2の端部(120)を含むリフトアーム(116)であって、前記第2の端部(120)は、前記アクチュエータ機構(114)が収縮されたときの前記第2の端部(120)から地表面までの間の垂直方向距離(210)と比較して、前記アクチュエータ機構(114)が伸張されたときの前記第2の端部(120)から地表面までの間の垂直方向距離(310)がより短くなる位置をとるように構成されている、リフトアーム(116)と、
を備える作業機械(100)。
【請求項2】
前記アクチュエータ機構は、前記前方フレーム部及び前記後方フレーム部を互いに移動させるとき、前記リフトアームの前記第1の端部(118)を、第1の位置(204)と、垂直方向において、より高い第2の位置(304)との間で制御するように構成される、請求項1に記載の作業機械。
【請求項3】
前記リフトアームの前記第2の端部(120)は、前記リフトアームの前記第1の端部(118)の旋回運動により、垂直方向の上端部位置(208)と垂直方向の下端部位置(206)との間で制御可能であり、垂直方向の前記下端部位置(206)は、前記第1の端部(118)が前記第1の位置(204)をとるときと比較して、前記第1の端部(118)が前記第2の位置(304)をとるときには、地表面(212)から、より低い垂直方向距離(310)に設けられる、請求項2に記載の作業機械。
【請求項4】
前記前方回転軸(103)及び後方回転軸(105)は、前記リフトアームの前記第1の端部を前記第1及び第2の位置の間で移動させるとき、前記ピボット接続部(112)の回転により、互いに向かって移動する、請求項2又は3に記載の作業機械。
【請求項5】
前記前方フレーム部は、前記前方回転軸に旋回可能に接続され、前記後方フレーム部は、前記後方回転軸に旋回可能に接続される、請求項1から4の何れか1項に記載の作業機械。
【請求項6】
前記アクチュエータ機構は、前記リフトアームの前記第1の端部を前記第1の位置から前記第2の位置へと移動させるとき、前記前方フレーム部と前記後方フレーム部との少なくとも一部分を互いから離れるように移動させるように構成されたアクチュエータシリンダである、請求項2に記載の作業機械。
【請求項7】
前記前方フレーム部の少なくとも一部分は、前記後方フレーム部の少なくとも一部分の垂直方向上方に配置される、請求項1から6の何れか1項に記載の作業機械。
【請求項8】
前記アクチュエータ機構は、前記前方フレーム部の前記一部分と前記後方フレーム部の前記一部分との間に接続される、請求項7に記載の作業機械。
【請求項9】
前記前方フレーム部に接続されたカウンタウェイト(130)を更に備える、請求項1から8の何れか1項に記載の作業機械。
【請求項10】
前記前方フレーム部は、前記前方回転軸から、該前方回転軸の後ろ方向に延在し、前記カウンタウェイトは、前記前方フレーム部の延在部の少なくとも一部分に沿って移動可能である、請求項9に記載の作業機械。
【請求項11】
自律的に動作する、請求項1から10の何れか1項に記載の作業機械。
【請求項12】
作業機械を制御するための方法であって、
前記作業機械は、前記作業機械の前方回転軸に接続された前方フレーム部と、前記作業機械の後方回転軸に接続された後方フレーム部とを含むフレーム構造を備え、前記前方フレーム部及び前記後方フレーム部は、横方向に延在するピボット軸の回りでの相互回転を可能とするピボット接続部において、互いに接続され、前記作業機械は、前記前方及び後方回転軸の間の位置において、前記前方フレーム部に旋回可能に接続された第1の端部、及び前記作業機械の長手方向から見て前記前方回転軸の前方の位置において、バケットに接続されている第2の端部を含むリフトアームを更に備え、
前記作業機械が前記バケットの積み込みのために材料の堆積物に進入しつつあることを判定するステップ(S1)と、
垂直方向の下端部位置に配置されるように前記バケットを制御するステップ(S2)と、
前記横方向に延在するピボット軸の回りでの回転を制御することにより、前記リフトアームの前記第1の端部を第1の位置から、垂直方向において、より高い第2の位置へと移動させるステップ(S3)と、
前記バケットが前記材料の堆積物に進入したことを判定するステップ(S4)と、
前記リフトアームの前記第1の端部を前記第2の位置から前記第1の位置に向かって移動させるステップ(S5)と、
前記バケットを垂直方向の前記下端部位置から垂直方向の上端部位置に向かって移動させるステップ(S6)と、
を備える方法。
【請求項13】
前記作業機械が前記材料の堆積物から離れつつあるか否かを判定するステップと、
前記作業機械が前記材料の堆積物から離れつつある場合には、前記リフトアームの前記第1の端部を前記第1の位置へと移動させるステップと、
を更に備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記作業機械が積み下ろしステーションに接近しているか否かを判定するステップと、
前記リフトアームの前記第1の端部を前記第2の位置へと移動させるステップと、
前記作業機械が前記積み下ろしステーションに到着すると、該積み下ろしステーションで前記材料を解放するステップと、
を更に備える、請求項12又は13の何れか1項に記載の方法。
【請求項15】
前記作業機械は、前記前方フレーム部に接続されたカウンタウェイトの機構を備え、前記カウンタウェイトの機構は、前記前方フレーム部の第1の部分及び第2の部分の間で移動可能であり、前記第1の部分は、前記作業機械の長手方向から見て前記第2の部分の前方に位置する、請求項12から14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記リフトアームの前記第1の端部を前記第1の位置へと移動させるとき、前記カウンタウェイトの機構を前記第1の部分に位置付け、前記バケットが空の状態の前記作業機械を動作させるステップを更に備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記積み下ろしステーションで前記材料を解放する前に、前記カウンタウェイトの機構を前記第2の部分に位置付けるステップを更に備える、請求項14に従属する請求項15に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、作業機械に関する。本発明は、また、このような作業機械を動作させるための方法に関する。
【背景技術】
【0002】
作業機械の分野において、市場からの様々な要求に応えるために開発が継続的に増加している。例えば、作業機械は、作業現場での動作を向上させるために高性能な制御機能によって動作する。特に、複数の作業機械は、作業現場での動作を最適化するために互いに通信してもよい。
【0003】
各作業機械は、直接的に(V2V通信)又は制御ステーションを介して間接的に、互いに通信するとき、作業機械を自律的に、すなわち、作業機械におけるキャビンを占有するオペレータがいなくても動作させることが可能である。したがって、従来の作業機械と比較して、自律的に制御される作業機械は、その作業機械を制御するために、該作業機械上に物理的に配置されるオペレータがいないので、運転室等のキャビンコンパートメントを必要としない。故に、キャビンコンパートメントは、多かれ少なかれ、余計なものとなる。
【0004】
キャビンコンパートメントを取り除くことにより、サイズがより小型で、及び/又は通常の場合に配置されるキャビンコンパートメントの領域を他の目的に利用し得る作業機械が実現される。したがって、作業機械を自律的に制御できることに加えて、作業機械の動作を向上させるために、その作業機械の様々な動作制御機能を向上可能にするという要望が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明の目的は、その作業動作のうちの少なくともいくつかを向上させることができる作業機械を提供することである。これは、請求項1に記載の作業機械によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によると、作業機械であって、前方回転軸を有する一対の前輪と、後方回転軸を有する一対の後輪と、上記前方回転軸に接続された前方フレーム部、上記後方回転軸に接続された後方フレーム部、及び上記前方フレーム部と上記後方フレーム部とを横方向に延在するピボット軸の回りで互いに旋回するように接続するピボット接続部を含むフレーム構造と、上記フレーム構造に接続され、上記前方フレーム部と上記後方フレーム部との間の相互運動を制御するように構成されたアクチュエータ機構と、上記前輪と上記後輪との間の位置において、上記前方フレーム部に旋回可能に接続された内側端部、及び作業機械の長手方向から見て上記一対の前輪の前方の位置において、器具に接続可能な外側端部を含むリフトアームと、を備える作業機械が提供される。
【0007】
「前方及び後方回転軸」という語は、車輪の車軸又は一対の回転軸に関連するものとして解釈されるべきである。後者の場合、作業機械は、例えば、左右それぞれの前輪に車輪のハブモータを備えてもよい。このような場合、左右の前輪は、従来の車輪の車軸によって互いに接続されることはない。したがって、このような場合、前輪は、その回りで車輪が回転する幾何学的な軸を有する。同じことが後輪にも当てはまる。また、「前方」及び「後方」という語は、作業機械の前進の駆動方向から見た相対的な測定に関連付けられるものと理解されるべきである。車輪の車軸のうちの1つ又は複数に接続された電気モータ等の他の代替例も考えられる。
【0008】
更に、「前方フレーム部」及び「後方フレーム部」という語は、作業機械の前進の駆動方向に関連して見た場合、前方フレーム部の少なくとも一部分が後方フレーム部の前方に配置されるものと解釈されるべきである。したがって、以下において更に説明されるように、前方フレーム部は、後方フレーム部よりも後ろに位置する部分を有していてもよい。
【0009】
また更に、上記アクチュエータ機構は、前方フレーム部と後方フレーム部との間の相互運動を制御するために任意の適切なアクチュエータを備えてもよい。アクチュエータ機構は、例えば、液圧式、空気圧式、又は電気式であってもよい。例えば、以下において説明されるように、アクチュエータ機構は、前方フレーム部の一部と後方フレーム部の一部との間に配置された液圧式シリンダであってもよい。
【0010】
上記アクチュエータ機構及び上記リフトアームは、好ましくは、制御部からのそれぞれの信号を受信することによって制御される。したがって、制御部は、相互運動を達成するために、アクチュエータ機構の制御機能に対して制御信号を送信してもよい。また、制御部は、リフトアームの旋回運動を制御するように構成されたアクチュエータにも制御信号を送信してもよい。別個の制御部が、異なる機能、すなわち、前方フレーム部及び後方フレーム部の相互運動と、リフトアームの旋回運動とを制御するために設けられてもよい。
【0011】
上記制御部は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、プログラム化可能なデジタル信号プロセッサ又は他のプログラム化可能なデバイスを含み得る。制御部は、更に、又は代わりに、特定用途向けの集積回路、プログラム化可能なゲートアレイ若しくはプログラム化可能なアレイロジック、プログラム化可能なロジックデバイス、又はデジタル信号プロセッサを含み得る。制御部が上述されたマイクロプロセッサ、マイクロコントローラ又はプログラム化可能なデジタル信号プロセッサ等のプログラム化可能なデバイスを含む場合、プロセッサは、プログラム化可能なデバイスの動作を制御するコンピュータ実行可能コードを更に含み得る。
【0012】
本開示の発明者は、前方フレーム部が後方フレーム部に対して移動可能な作業機械を提供することにより、リフトアームの移動パターンが大幅に改善されることを実現した。特に、内側端部におけるリフトアームの回転位置に応じて、前方フレーム部は、後方フレーム部から離れるように移動されてもよく、又は、後方フレーム部のより近くに配置されてもよい。したがって、前方フレーム部を後方フレーム部から離れるように変位させると、結果として、リフトアームの内側端部が上昇される。実施例によると、以下に更に説明されるように、掘削のイベント中に、前方フレーム部は、リフトアームの内側端部が第2の高められた位置に配置されるように、後方フレーム部から変位してもよい。これにより、リフトアームの外側端部は、土壌の堆積物内により深く掘削可能となるように更に降下されてもよい。その後、外側端部を上昇させるとき、前方フレーム部は、リフトアームの内側端部を、より低い第1の位置に降下させるために、後方フレーム部に向かう方向に移動される。これにより、内側端部が第2の位置に配置されているときに外側端部を上昇させることに比べて、リフトアームの外側端部の移動は、前輪に対して長手方向に近い位置に配置される。このことは、このような持ち上げ運動中の安定性を向上させる。
【0013】
以下においても更に説明されるように、作業機械は、好ましくは、自律的である。これにより、作業機械は、好ましくは、キャビンコンパートメントを含まない。したがって、リフトアームの内側端部は、好ましくは、このようなキャビンコンパートメントによって、通常は占有される領域に位置付けられる。利点は、リフトアームの外側端部を、前輪に近づけて長手方向に配置できることである。したがって、全体的なリフトアームを、キャビンコンパートメントを備える作業機械と比較して、後ろに配置することができる。これにより、キャビンコンパートメントを備える従来の作業機械と比較して、リフトアームの内側端部が後輪のより近くに配置されるので、リフトアームの重量と外側端部における材料の重量との荷重分布が改善される。したがって、前輪及び後輪について、より均等な荷重分布が達成される。
【0014】
例示的な実施形態によると、上記アクチュエータ機構は、上記前方フレーム部及び上記後方フレーム部を互いに移動させるとき、上記リフトアームの上記内側端部を第1の位置と、垂直方向において、より高い第2の位置との間で制御するように構成されてもよい。
【0015】
上述したように、上記内側端部は第1の位置よりも上昇された第2の位置にある。前方フレーム部は前方回転軸に接続されているので、リフトアームは、前方回転軸の回りで移動する。これにより、後端部を持ち上げるとき、リフトアームは、前方回転軸の回りで回転し、リフトアームの前端部を降下させる。
【0016】
したがって、例示的な実施形態によると、上記リフトアームの外側端部は、リフトアームの内側端部の旋回運動により、垂直方向の上端部位置と垂直方向の下端部位置との間で制御可能であり、垂直方向の下端部位置は、上記内側端部が第1の位置をとるときと比較して、内側端部が第2の位置をとるとき、地表面から、より低い垂直方向距離に設けられる。
【0017】
利点は、上述したように、上記リフトアームの外側端部に接続された器具が、例えば地表面により近い土壌の堆積物に接近可能であることであり、したがって、掘削機能を向上させることである。
【0018】
第2の位置は、必ずしも第1の位置の真上に位置しなくてよいことが容易に理解されるべきである。例えば、第2の位置は、作業機械の長手方向から見て第1の位置の前方にも配置されてもよい。
【0019】
例示的な実施形態によると、上記前方回転軸及び上記後方回転軸は、上記リフトアームの上記内側端部を第1の位置及び第2の位置の間で移動させるとき、上記ピボット接続部の回転により、互いに向かって移動してもよい。
【0020】
例示的な実施形態によると、上記前方フレーム部は、上記前方回転軸に旋回可能に接続されてもよく、上記後方フレーム部は、上記後方回転軸に旋回可能に接続されてもよい。旋回接続は、上記前方フレーム部及び後方フレーム部の間での改良された移動を可能とする。したがって、リフトアームの内側端部が第1の位置から第2の位置へと上昇されたとき、前輪及び後輪は互いに向かって移動し、それにより、前方フレーム部の前端部は前方回転軸の回りで回転し、後方フレーム部の後端部は後方回転軸の回りで回転する。
【0021】
例示的な実施形態によると、上記アクチュエータ機構は、上記リフトアームの上記内側端部を第1の位置から第2の位置へと移動させるとき、上記前方フレーム部と後方フレーム部との少なくとも一部分を互いから離れるように移動させるように構成されたアクチュエータシリンダであってもよい。アクチュエータシリンダは、好ましくは、液圧制御であるが、空気圧でも同様に機能してもよい。「互いから離れる」という語は、作業機械の少なくとも垂直方向におけるものと解釈されるべきである。
【0022】
例示的な実施形態によると、上記前方フレーム部の少なくとも一部分は、上記後方フレーム部の少なくとも一部分の垂直方向上方に配置されてもよい。これにより、上記前方フレーム部は、上記前方回転軸から、上記前方フレーム部及び後方フレーム部の間の旋回接続よりも後方の位置まで延在する。
【0023】
例示的な実施形態によると、上記アクチュエータ機構は、上記前方フレーム部の一部分と上記後方フレーム部の一部分との間に接続されてもよい。したがって、上記アクチュエータ機構は、上記前方フレーム部を、上記後方フレーム部の上方で少なくとも垂直方向に「押す」。
【0024】
例示的な実施形態によると、上記作業機械は、上記前方フレーム部に接続されたカウンタウェイトの機構を更に備える。カウンタウェイトは、様々な作業中に作業機械の安定性を向上させるので、有益である。
【0025】
例示的な実施形態によると、上記前方フレーム部は、上記前方回転軸から、該前方回転軸の後ろ方向に延在することができる。上記カウンタウェイトは、上記前方フレーム部の延在部の少なくとも一部分に沿って移動可能である。
【0026】
これにより、上記カウンタウェイトは、例えばリフトアームの現在位置に応じて、又は、作業機械の動作モードに応じて制御されるように動作可能であり、これは第2の態様の説明に関連して以下において更に説明される。
【0027】
例示的な実施形態によると、上記作業機械は、自律的に動作する作業機械である。上記作業機械は、好ましくは、自律的に動作する積み込み車両である。
【0028】
自律的に制御される作業機械は、上述した制御部によって制御されてもよい。自律的に制御される作業機械は、オペレータによって遠隔的に制御されてもよい。
【0029】
第2の態様によると、作業機械を制御するための方法が提供され、上記作業機械は、上記作業機械の前方回転軸に接続された前方フレーム部と、上記作業機械の後方回転軸に接続された後方フレーム部とを含むフレーム構造を備え、上記前方フレーム部及び上記後方フレーム部は、横方向に延在するピボット軸の回りでの相互回転を可能とするピボット接続部において、互いに接続され、上記作業機械は、上記前方及び後方回転軸の間の位置において、上記前方フレーム部に旋回可能に接続された内側端部、及び上記作業機械の長手方向から見て上記前方回転軸の前方の位置において、器具に接続されている外側端部を含むリフトアームを更に備え、方法は、上記作業機械が器具の積み込みのために材料の堆積物に進入しつつあることを判定するステップと、垂直方向の下端部位置に配置されるように器具を制御するステップと、上記横方向に延在するピボット軸の回りでの回転を制御することにより、上記リフトアームの内側端部を第1の位置から、垂直方向において、より高い第2の位置へと移動させるステップと、上記器具が材料の堆積物に進入したことを判定するステップと、上記リフトアームの内側端部を上記第2の位置から第1の位置に向かって移動させるステップと、上記器具を垂直方向の上記下端部位置から垂直方向の上端部位置に向かって移動させるステップと、を備える。
【0030】
第1の態様に関連して上述したように、上記リフトアームの内側端部を第2の位置に位置付けたとき、上記器具は、更になお降下される。したがって、利点は、上記器具が地面により近い位置において材料の堆積物に進入し得ることであり、それにより、上記器具への材料の充填が改善される。
【0031】
上記作業機械が材料の堆積物に進入することを判定するステップは、例えば、制御機能又は制御手段によって判定されてもよい。このような制御手段は、例えば、カメラ、GPS、LIDAR等であってよい。上記器具が空であり、地面に近い比較的低い位置に配置されていることを制御機能が判定する等、他の代替例も考えられ得る。荷重センサが、器具が空であることを判定するために使用されてもよい。速度センサも使用され、それにより、上記作業機械の検知された速度又は減速レベルに基づいて、上記作業機械が材料の堆積物に進入することが判定されてもよい。
【0032】
更に、例えば、上記器具にかかる荷重が増加されたこと、又は、上記作業機械を前方に動作させるために推進力の増加が必要であることを判定する荷重センサにより、上記作業機械は材料の堆積物に進入したことを判定してもよい。例えば、上記器具と材料の堆積物との間の距離を追跡するカメラ又は距離センサ等、他の代替例も考えられる。
【0033】
例示的な実施形態によると、上記方法は、作業機械が材料の堆積物から離れつつあるか否かを判定するステップと、上記作業機械が材料の堆積物から離れつつある場合には、上記リフトアームの内側端部を第1の位置へと移動させるステップとを更に備えてもよい。
【0034】
これにより、垂直方向の上端部位置に向かう上記器具の移動は、上記リフトアームの内側端部が第2の位置にあるときに上記器具を持ち上げることと比較して、長手方向において前輪により近くなる。
【0035】
例示的な実施形態によると、上記方法は、上記作業機械が積み下ろしステーションに接近しつつあるか否かを判定するステップと、上記リフトアームの内側端部を第2の位置へと移動させるステップと、上記作業機械が積み下ろしステーションに到着すると、上記積み下ろしステーションで材料を解放するステップとを更に備えてもよい。
【0036】
上記外側端部が地面の上方に距離を空けて配置されたときに、上記リフトアームの内側端部を上昇させることで、上記外側端部は、上記前輪からの長手方向距離が増加された位置に配置される。これにより、上記リフトアームの外側端部が、上記積み下ろしステーションに適切に到達することができる範囲が増加する。上記積み下ろしステーションは、例えば、トラックの積み込みプラットフォーム等であってもよい。
【0037】
例示的な実施形態によると、上記作業機械は前方フレーム部に接続されたカウンタウェイトの機構を備えてもよい。上記カウンタウェイトの機構は、上記前方フレーム部の内側部分及び外側部分の間で移動可能であり、上記内側部分は、上記作業機械の長手方向から見て外側部分の前方に位置する。
【0038】
例示的な実施形態によると、上記方法は、上記リフトアームの内側端部を第1の位置へと移動させるとき、上記カウンタウェイトの機構を上記内側部分に位置付け、上記器具が空の状態の作業機械を動作させるステップを更に備えてもよい。
【0039】
利点は、前輪にかかる圧力が増加することであり、このことは、上記前輪と地面との間のグリップ力を向上させる。
【0040】
例示的な実施形態によると、上記方法は、上記積み下ろしステーションで材料を解放する前に、上記カウンタウェイトの機構を外側部分に位置付けるステップを更に備える。これにより、地面の上の比較的高い垂直方向位置に上記器具がある状態で積み下ろすとき、安定性の向上が達成される。
【0041】
第2の態様の更なる効果及び特徴は、第1の態様の説明に関連して上述したものと概ね類似している。
【0042】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付の特許請求の範囲及び以下の説明を検討すると明らかになるであろう。当業者は、本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の種々の特徴が組み合わされて、以下に説明されるもの以外の実施形態を生み出し得ることを認識するであろう。
【0043】
本発明の上記の及び追加的な目的、特徴及び利点は、本発明の例示的な実施形態の以下における例示的で非限定的な詳細な説明を通じて、より良好に理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】例示的な実施形態による作業機械を概略的に示す斜視図である。
図2】例示的な実施形態による、前方フレーム部及び後方フレーム部を互いに近くに配置したときの図1の作業機械の側面図である。
図3】例示的な実施形態による、前方フレーム部及び後方フレーム部が互いから変位されたときの図1の作業機械の側面図である。
図4】例示的な実施形態による作業機械を制御するための方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本発明は、以下において、本発明の例示的な実施形態が図示された添付の図面を参照してより詳細に説明される。しかしながら、本発明は、多くの異なる形態において具現化されてもよく、本明細書において記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、徹底及び完全性のために提供される。同様の参照符号は明細書全体を通して同様の要素を示す。
【0046】
具体的に図1を参照すると、図1は、例示的な実施形態による作業機械100を概略的に示す斜視図である。作業機械100は、一対の前輪102と、一対の後輪104とを備える。前輪102は前方回転軸103に接続され、後輪104は後方回転軸105に接続されている。図1において、前方回転軸103及び後方回転軸105は、それぞれの前輪車軸及び後輪車軸として描かれている。しかしながら、作業機械100は、車輪のハブモータによっても動作されてもよく、そのような場合、物理的な車輪の車軸は存在しなくてもよい。したがって、作業機械100は、車輪のハブモータにより、又は、ICE、電気機械等の他のタイプの原動機によって動作されてもよい。作業機械100の操舵は、例えば、いわゆるアッカーマンステアリングにより、前輪102及び後輪104の両方において、又は後輪104のみにおいて、制御されてもよい。
【0047】
作業機械100は、様々な部品等を支持するフレーム構造106を更に備える。詳細には、フレーム構造106は、前方フレーム部108と後方フレーム部110とを備える。前方フレーム部108及び後方フレーム部110は、ピボット接続部112において、互いに旋回するように接続されている。したがって、ピボット接続部112は、前方フレーム部108と後方フレーム部110との間の相互回転を可能とする。更に、前方フレーム部108は、前方回転軸103に旋回可能に接続され、後方フレーム部110は、後方回転軸105に旋回可能に接続されている。図1に示すように、前方フレーム部108は、前方回転軸103から作業機械100の後ろ方向に延在している。図1に示す実施例において、前方フレーム部108は、前方回転軸103から、ピボット接続部112の後ろに位置する後端部109まで延在している。図1の実施例において、後端部109は、後方回転軸105の後方の長手方向位置に位置している。
【0048】
更に、作業機械100は、リフトアーム116を備える。リフトアーム116は、このリフトアーム116の外側端部120において器具117に接続されている。リフトアーム116は、このリフトアーム116の内側端部118において、フレーム構造の前方フレーム部108に旋回可能に接続される。詳細には、リフトアーム116は、リフトアームピボット接続部119において、前方フレーム部108に接続されている。リフトアームピボット接続部119は、好ましくは、前方回転軸103及び後方回転軸105の間の長手方向位置に配置されている。したがって、リフトアーム116は、リフトアームピボット接続部119における旋回運動によって上昇及び下降される。この運動は、好ましくは、リフトシリンダ(図示省略)を使用することによって達成される。リフトアームの持ち上げ運動は、図2及び図3において更に詳細に示され、以下においても説明される。図1においてはバケットの形態で例示される器具117も、好ましくは傾斜シリンダ202を使用して、リフトアーム116に対して傾斜させることができる。
【0049】
更に、図1に示すように、作業機械100は、アクチュエータ機構114を備える。図1においては液圧式シリンダとして例示されるアクチュエータ機構114は、前方フレーム部108と後方フレーム部110との間の相互運動を提供するように構成されている。図1に示すように、アクチュエータ機構114は、好ましくは、後方フレーム部110の部分122と前方フレーム部108の部分124との間に接続されている。したがって、前方フレーム部108の部分124は、後方フレーム部110の上方に配置されている。これにより、アクチュエータ機構114が伸長されたとき、前方フレーム部108の部分124は、後方フレーム部110に対して上昇され、すなわち、前方フレーム部108及び後方フレーム部110は、互いから離れるように移動する。一方、アクチュエータ機構114が収縮されたとき、前方フレーム部108の部分124は、後方フレーム部110に対して下降され、すなわち、前方フレーム部108及び後方フレーム部110は、互いにより近くなるように移動する。リフトアームピボット接続部119は、ピボット接続部112の長手方向の後方の位置において前方フレーム部108に配置されるので、アクチュエータ機構114を伸長させたとき、リフトアーム116の内側端部118が上昇される。
【0050】
更に、作業機械100は、作業機械100の様々な部品に接続された制御部126も備える。制御部126は、特に、アクチュエータ機構114の運動を制御するように構成されている。制御部126は、リフトアームの持ち上げや下降、器具の傾斜、及び作業機械100の駆動動作を制御するようにも構成されてもよい。したがって、作業機械100は、好ましくは、自律的に動作する作業機械100である。自律的に動作する作業機械100は、制御部126の動作によって制御されてもよいし、又は遠隔的に制御されてもよい。制御部126は、作業機械100を様々な方向に駆動するための制御信号を受信する。
【0051】
更に、作業機械100は、ピボット接続部112の後方の位置において前方フレーム部108に接続されたカウンタウェイト130を備える。カウンタウェイト130は、種々の荷重状態を制御可能に補償するために、前方フレーム部108の一部分に沿って移動可能である。以下において、カウンタウェイト130の動作の異なる実施例が与えられる。
【0052】
図1における作業機械の機能を説明するために、図2から図4が参照される。先ず、図2を参照するが、図2は、前方フレーム部108及び後方フレーム部110を互いに近くに配置したときの図1の作業機械の側面図である。詳細には、アクチュエータ機構114は、完全に収縮された位置に配置されている。これにより、リフトアーム116の内側端部118は、地表面の上方において、より低い第1の位置204に配置される。図2においても描かれているように、リフトアーム116の外側端部120は、内側端部118における旋回運動により、垂直方向の下端部位置206と垂直方向の上端部位置208との間で制御可能である。外側端部120が垂直方向の下端部位置206に配置された場合、外側端部120は、地表面212から垂直方向距離210に配置されている。外側端部120が垂直方向の上端部位置208に配置された場合、外側端部120は、地表面212から、より高い垂直方向距離215に配置されている。更に、外側端部120が垂直方向の上端部位置208に配置された場合、外側端部120は、前方回転軸103から第1の長手方向距離214に配置されている。
【0053】
次に、図3を参照するが、図3は、前方フレーム部及び後方フレーム部が互いから変位されたときの図1の作業機械の側面図である。図3から分かるように、前方フレーム部108及び後方フレーム部110は、図2に示されている相対位置と比較して、互いに移動されている。詳細には、アクチュエータ機構114は、図2に示されたものよりも伸長されている。これにより、前方フレーム部108及び後方フレーム部110は、ピボット接続部112の回りで互いに回転する。したがって、前方回転軸103及び後方回転軸105は、互いに向かって移動される。これにより、リフトアーム116の内側端部118は、地表面の上方において、垂直方向において、より高い第2の位置304へと上昇される。したがって、第2の位置304は、第1の位置204と比較して、地表面の上方において、より高い。更に、リフトアーム116の外側端部120は、下端部位置206に維持される。
【0054】
前方フレーム部108及び後方フレーム部110を互いに回転させるとき、前方フレーム部108は、前方回転軸103の回りでも回転する。リフトアーム116の内側端部118は、前方回転軸103の後方に離れた位置で前方フレーム部108に接続されているので、リフトアーム116は、内側端部118を第2の位置304へと上昇させたとき、前方回転軸103の回りで回転する。これにより、リフトアーム116の外側端部120は、図2において描かれた位置と比較して地表面のより近くに位置する垂直方向の下端部位置206’に配置される。詳細には、リフトアーム116の外側端部120は、図2において描かれた地表面212からの垂直方向距離210と比較して、地表面から、より低い垂直方向距離310に位置する。例えば、土壌の堆積物に進入するとき、器具117は、より深く堆積物を掘削することができる。
【0055】
リフトアーム116の内側端部118を、垂直方向において、より高い第2の位置に保ちつつリフトアーム116を上昇させると、リフトアーム116の外側端部120は、前方回転軸103から第2の長手方向距離314に位置する垂直方向の上端部位置208’に配置される。第2の長手方向距離314は、第1の長手方向距離214よりも大きい。
【0056】
上記の説明に基づいて、このように、地面から掘削されるべき材料に進入するときに、リフトアーム116の内側端部118を、垂直方向において、より高い第2の位置304に配置することは有益である。その後、器具117の持ち上げ中にその器具117を前方回転軸103のより近くに提供するために、内側端部118を図2に示された第1の位置204へと降下させることが有益である。また、内側端部118を第2の位置から第1の位置へと移動させるとき、器具117は上昇される。このことは、例えば油圧技術を用いて器具117を上昇させる必要性が不要であるので、有益である。
【0057】
そこで、図4を参照すると、図4は、例示的な実施形態による作業機械を制御するための方法を示すフローチャートである。先ず、動作開始後に、作業機械100が器具117の積み込みのために材料の堆積物に進入しつつあることが判定される(S1)。これは、センサ又はカメラによって等、多くの異なるやり方によって判定される。また、これは、単に、器具117が空の状態で作業機械100が移動していることを検知することによって判定されてもよい。これにより、作業機械100が、積み込みのために材料の堆積物へと向かう途中であると考えられる。器具117は、垂直方向の下端部位置206に配置されるように制御される(S2)。これは、リフトアームピボット接続部119の回りでのリフトアーム116の内側端部118の回転によって達成される。その後、掘削の前に、リフトアームの内側端部118は、図2に示す第1の位置204から図3に示す第2の位置304へと移動される(S3)。これにより、上述したように、器具117は、地表面から、より低い垂直方向距離310に配置されている。
【0058】
次に、掘削動作が開始され、制御部126は、器具117が材料の堆積物に進入したことを判定する(S4)。このことは、好ましくは、作業機械100を前方に駆動させるためのトルクが増加される必要があることを示す信号を受信することによってなされる。その後、リフトアーム116の内側端部118は、図2に示すように第1の位置204へと移動され(S5)、それにしたがって、器具117は、垂直方向の上端部位置208へと移動される(S6)。作業機械100が材料の堆積物から離れつつある判定されたとき、すなわち、掘削動作が完了したとき、内側端部118は、好ましくは、第1の位置204に移動される。
【0059】
その後、作業機械100は、典型的には、器具内の材料を積み下ろすために、積み下ろしステーションに向かって駆動される。積み下ろしステーションに到着すると、内側端部118は、好ましくは、図3に示す第2の位置304に配置されてもよい。これにより、器具117は、上端部位置208’に配置された場合、前方回転軸103から第2の長手方向距離314に配置される。これにより、器具117は、前輪102から更に離れた位置で到達することができる。
【0060】
好ましくは、器具117が空の状態の作業機械100を動作させるとき、カウンタウェイトは、前方フレーム部108の内側端部に位置付けられる。一方、積み下ろしステーションで材料を解放するとき、カウンタウェイトは、好ましくは、前方フレーム部108の外側端部位置に位置付けられなければならない。
【0061】
本発明は、上に説明され、図面において示された実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、当業者は、添付の特許請求の範囲の範囲内で多くの変更及び修正がなされ得ることを認識するであろう。
図1
図2
図3
図4