(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-04
(45)【発行日】2022-11-14
(54)【発明の名称】複数のユーザ端末を制御するクラウド制御システム
(51)【国際特許分類】
H05B 47/155 20200101AFI20221107BHJP
H05B 47/19 20200101ALI20221107BHJP
H05B 45/20 20200101ALI20221107BHJP
H05B 47/165 20200101ALI20221107BHJP
【FI】
H05B47/155
H05B47/19
H05B45/20
H05B47/165
(21)【出願番号】P 2021000308
(22)【出願日】2021-01-05
(62)【分割の表示】P 2019561813の分割
【原出願日】2018-05-08
【審査請求日】2021-01-05
(31)【優先権主張番号】10-2017-0058986
(32)【優先日】2017-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517418150
【氏名又は名称】ファンライト シーオー., エルティーディー.
【氏名又は名称原語表記】FANLIGHT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100121382
【氏名又は名称】山下 託嗣
(72)【発明者】
【氏名】ソン,ホ リム
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ジョン ミン
【審査官】野木 新治
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/108287(WO,A1)
【文献】特開2016-152218(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0149580(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05B 47/155
H05B 47/19
H05B 45/20
H05B 47/165
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御装置と、
観客が所持する応援グッズとして用いられ、互いに異なるグループに含まれて、前記制御装置によって制御される複数の受信装置と、
前記複数の受信装置のそれぞれと電気的に接続される複数のユーザ端末と、を含み、
前記制御装置は、
前記複数の受信装置をグループ別に制御できるグループ別の制御情報を無線通信方式によって公演会場の公演中に同時に同一の周波数で前記複数の受信装置に転送し、
前記グループ別の制御情報は、
前記複数の受信装置が視覚的な応援効果を出すためにグループ別に互いに異なる照明色に表示されるようにする制御情報を含み、
前記複数の受信装置は、
前記公演会場のチケットに対応する座席に位置し、前記グループ別の制御情報を公演中に同時に受信して、前記グループ別の制御情報に含まれている複数の命令のうちそれぞれの座席情報と対応する命令を選択的に行い、
前記グループ別の制御情報に基づいて前記公演の進行に対応して互いに異なる照明色にグループ別に表示され、
前記複数の受信装置のそれぞれは、LEDモジュールを含み、
前記複数のユーザ端末
の画面は、
前記複数のユーザ端末のそれぞれに接続された前記複数の受信装置が受信する前記グループ別の制御情報によって、
前記複数のユーザ端末のそれぞれに接続された前記複数の受信装置の前記LEDモジュールと同時にグループ単位で制御されるか、
または、前記複数のユーザ端末のそれぞれに接続された前記複数の受信装置の前記LEDモジュールと別にグループ単位で制御される、
クラウド制御システム。
【請求項2】
前記複数のユーザ端末は、各々の前記受信装置が位置する座席と対応する座席情報を各々の前記受信装置に提供し、
前記複数のユ-ザ端末は、前記観客が所持するチケットに含まれている2次元コード情報をスキャンし、サーバに転送して前記座席情報を受信することを特徴とする請求項1に記載のクラウド制御システム。
【請求項3】
前記座席情報は、前記観客が所持するチケットに含まれている座席情報に基づいて座席情報入力装置により各受信装置に入力され、
前記複数の受信装置は、前記公演会場へ入場時に前記座席情報が格納された状態で前記観客に提供されることを特徴とする請求項1に記載のクラウド制御システム。
【請求項4】
前記複数のユ-ザ端末が前記制御情報に含まれている命令を行うために必要なデータを格納するサーバを更に含み、
前記複数のユ-ザ端末は前記制御装置から無線信号を受信し、前記無線信号は前記サーバから前記データをダウンロードするためのリンク情報を含み、
前記複数のユ-ザ端末のそれぞれは、前記リンク情報を用いて前記サーバから前記データをダウンロードすることを特徴とする請求項2に記載のクラウド制御システム。
【請求項5】
前記制御装置から受信した前記命令に対応する信号を無線で前記複数のユーザ端末に
伝播する
伝播装置を更に含み、
前記無線信号は準備信号及び開始信号を含み、
前記準備信号は前記リンク情報を含み、
前記伝播装置は、前記命令が行われるべき時点に前記開始信号を伝播し、前記命令が行われるべき時点から所定の時間以前に前記準備信号を伝播し、
前記複数のユ-ザ端末のそれぞれは、前記複数のユ-ザ端末のそれぞれに接続されている受信装置から前記準備信号が伝達されると前記サーバから前記データのダウンロードを開始し、前記開始信号が伝達されるとダウンロードしたデータを用いて前記命令を行うことを特徴とする請求項4に記載のクラウド制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のユーザ端末を制御するクラウド制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、照明装置とは、光源からの光を反射、屈折及び透過させて照明の目的を達成させるものをいう。照明装置は配光によって間接照明装置、半間接照明装置、全般拡散照明装置、半直接照明装置及び直接照明装置などに分類されることができる。
【0003】
技術の発展に伴い、照明装置は多様な用途に用いられている。一例として、照明装置はメディアファサード(Media facade)を演出するのに用いられる。メディアファサードとは、建物の外壁などに照明装置を設置し、メディア機能を実現することをいう。
【0004】
他の例として、照明装置は一定照度以下の環境で行われるスポーツ競技やコンサートなどで小型応援グッズとして用いられることもある。ところが、このような環境では複数の照明器具が個別に制御されるため、体系的な照明パターンや形状を生成し難い側面がある。また、照明装置に配置された光源を用いるだけでは期待通りの応援効果が得られ難い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のユーザ端末を制御するクラウド制御システムを提供することにある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されていない他の課題は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した課題を解決するための本発明の一側面によって公演会場又は競技場で複数のユーザ端末を制御するクラウド制御システムは、前記複数のユーザ端末で行われる命令を決定する制御装置と、前記決定された命令に対応する無線信号を伝播する伝播装置と、前記複数のユーザ端末とそれぞれ接続され、前記無線信号を受信して接続された前記ユーザ端末に伝達する複数の受信装置と、前記複数の受信装置から伝達された前記無線信号に対応する命令を行う前記複数のユーザ端末とを含む。
【0008】
また、前記複数のユーザ端末が前記命令を行うために必要なデータを格納するサーバを更に含み、前記無線信号は、前記サーバから前記データをダウンロードするためのリンク情報を含み、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記リンク情報を用いて前記サーバから前記データをダウンロードすることができる。
【0009】
更に、前記無線信号は準備信号及び開始信号を含み、前記準備信号は前記リンク情報を含み、前記伝播装置は、前記命令が行われるべき時点で前記開始信号を伝播し、前記命令が行われるべき時点から所定の時間以前に前記準備信号を伝播し、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記複数のユーザ端末のそれぞれに接続されている前記受信装置から前記準備信号が伝達されると前記サーバから前記データのダウンロードを開始し、前記開始信号が伝達されるとダウンロードした前記データを用いて前記命令を行うことができる。
【0010】
また、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記複数のユーザ端末のそれぞれが位置している座席情報を獲得し、前記制御装置は座席によって異なる命令を決定し、前記伝播装置は前記異なる命令を含む無線信号を伝播し、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記無線信号に含まれている前記異なる命令のうち前記複数のユーザ端末のそれぞれが位置している座席に対応する命令を行うことができる。
【0011】
更に、前記制御装置は、座席によって前記異なる命令を行う順序を決定し、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記決定された順序に従って前記異なる命令を順次行うことができる。
【0012】
また、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記公演会場又は前記競技場のチケットを撮影したイメージを獲得し、前記獲得したイメージをサーバに転送し、前記サーバから前記座席情報を得ることができる。
【0013】
更に、前記複数の受信装置のそれぞれに座席情報を入力する座席情報入力装置を更に含み、前記座席情報入力装置は、前記公演会場又は競技場のチケットから前記座席情報を獲得し、前記獲得した座席情報を前記複数の受信装置のそれぞれに入力し、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記複数のユーザ端末のそれぞれに接続されている前記受信装置から前記座席情報を得ることができる。
【0014】
また、前記公演会場又は前記競技場に設置されたディスプレイ装置及び前記ディスプレイ装置を制御するサーバを更に含み、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記命令に従ってカメラを用いて写真又は動画を撮影し、前記撮影した写真又は動画を前記サーバに転送し、前記サーバは、前記受信した写真又は動画を前記ディスプレイ装置に表示できる。
【0015】
更に、前記複数の受信装置のそれぞれはLEDモジュールを更に含み、前記命令は、前記複数のユーザ端末のそれぞれが写真又は動画を撮影するとき、前記LEDモジュールが互いに異なる明るさ及び色を有する光を照射するようにする命令を含むことができる。
【0016】
また、前記複数のユーザ端末のそれぞれは、前記カメラを用いてユーザの顔を含む画像を獲得し、前記獲得した画像に含まれている前記ユーザの顔色に応じて前記LEDモジュールが有する明るさ及び色を調整することができる。
【0017】
更に、前記命令は、前記複数のユーザ端末のそれぞれの画面に特定写真又は動画を表示するようにする命令、前記複数のユーザ端末のそれぞれの画面が特定色の画面を表示するようにする命令、前記複数のユーザ端末のそれぞれが特定音楽を再生するようにする命令、前記複数のユーザ端末のそれぞれがフラッシュライトを点灯するようにする命令、前記複数のユーザ端末のそれぞれが写真又は動画を撮影するようにする命令、前記複数のユーザ端末のそれぞれが振動するようにする命令のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0018】
本発明のその他の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0019】
前述した実施形態によれば、複数のユーザ端末とLEDモジュールを用いて多様な応援効果を演出できるという効果を奏する。
【0020】
また、複数のユーザ端末の画面を用いてメディアファサードを実現でき、公演会場や競技場でユーザ端末の画面に広告を表示することによってマーケティング効果が得られる。
【0021】
更に、複数のユーザ端末と受信装置を用いて観客のための多様な情報と利便サービスを提供できるという効果がある。
【0022】
本発明の効果は、以上で言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は、以下の記載から通常の技術者が明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】一実施形態によるクラウド制御システムを示す概念図である。
【
図2】一実施形態による受信装置及びユーザ端末を示す図である。
【
図3】一実施形態によって複数のユーザ端末と受信装置を制御する方法を示す図である。
【
図4】他の実施形態によって複数のユーザ端末と受信装置を制御する方法を示す図である。
【
図5】一実施形態による公演会場の演出方法を示す図である。
【
図6】一実施形態によってスポーツ競技場でクラウド制御を行う方法を示す図である。
【
図7】一実施形態による利便サービスの提供方法を示す図である。
【
図8】一実施形態による受信装置を示す構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すれば明確になる。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形態で実現することができる。但し、本実施形態は本発明の開示を完全なものにし、本発明が属する技術分野における通常の技術者に本発明の範疇を完全に理解させるために提供されるものであり、本発明は請求範囲の範疇により定義されるに過ぎない。
【0025】
本明細書で用いられた用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は特に言及しない限り複数型も含む。明細書で用いられる「含む(comprises)」及び/又は「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素以外に1つ以上の他の構成要素の存在又は追加を排除しない。明細書全体に亘って同一の図面符号は同一の構成要素を示し、「及び/又は」は言及された構成要素のそれぞれ及び1つ以上の全ての組み合わせを含む。たとえ、「第1」、「第2」などが多様な構成要素を叙述するために用いられていても、これらの構成要素はこれらの用語により制限されないのはもちろんである。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いる。従って、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素でもあり得るのはもちろんである。
【0026】
他の定義がなければ、本明細書で用いられる全ての用語(技術及び科学的用語を含む)は、本発明が属する技術分野における通常の技術者が共通して理解できる意味として用いられることができる。また、一般に用いられる辞典に定義されている用語は、明白に特に定義されていない限り、理想的に又は過度に解釈されない。
【0027】
明細書で用いられる「部」又は「モジュール」という用語はソフトウェア、FPGA又はASICのようなハードウェアの構成要素を意味し、「部」又は「モジュール」は特定の役割を果たす。しかし、「部」又は「モジュール」はソフトウェア又はハードウェアに限定される意味ではない。「部」又は「モジュール」は、アドレッシングできる格納媒体に存在するように構成されてもよく、1つ又はそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されてもよい。従って、一例として「部」又は「モジュール」はソフトウェアの構成要素、客体指向ソフトウェアの構成要素、クラスの構成要素及びタスクの構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイ及び変数を含む。構成要素と「部」又は「モジュール」内で提供される機能は、より少数の構成要素及び「部」又は「モジュール」で結合されるか、追加の構成要素と「部」又は「モジュール」などに更に分離されることができる。
【0028】
空間的に相対的な用語である「下(below)」、「真下(beneath)」、「下部(lower)」、「上(above)」、「上部(upper)」などは図示されているように、1つの構成要素と他の構成要素との相関関係を容易に記述するために使用され得る。空間的に相対的な用語は図示されている方向に加えて使用時又は動作時に構成要素の互いに異なる方向を含む用語として理解されるべきである。例えば、図示されている構成要素をひっくり返す場合、他の構成要素の「下(below)」又は「真下(beneath)」と記述されている構成要素は、他の構成要素の「上(above)」に置かれることができる。従って、例示的な用語である「下」は下と上の方向を何れも含むことができる。構成要素は他の方向にも配向されることができ、これにより空間的に相対的な用語は配向によって解釈されることができる。
【0029】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0030】
図1は、一実施形態によるクラウド制御システムを示す概念図である。
【0031】
図1を参照すれば、前述した実施形態によるクラウド制御システムは制御装置10、伝播装置20、サーバ30、1つ以上の受信装置(100_1乃至100_3)及び1つ以上のユーザ端末(200_1乃至200_3)を含む。
【0032】
一実施形態において、制御装置10は照明制御装置であり得る。例えば、制御装置10はDMX512を用いるDMXコントローラであり得る。
【0033】
また、制御装置10はPC(Personal Computer)、ノートパソコン、タブレットPC(Tablet Personal Computer)及びスマートフォンなどを含むコンピュータ装置であり得る。
【0034】
制御装置10は、照明制御装置とコンピュータ装置の組み合わせでも構成されることができ、前述した実施形態によるクラウド制御のための命令語を伝播装置20に伝達できる如何なる形態の装置でも制御装置10として活用されることができる。
【0035】
伝播装置20は、制御装置10から受信した命令語に対応する信号を無線で伝播する。伝播装置20は、制御装置10から受信した命令語を伝播するための少なくとも1つのアンテナモジュールを含む。
【0036】
伝播装置20により伝播された信号は、それぞれの受信装置(100_1乃至100_3)によって受信され、信号を受信した受信装置(100_1乃至100_3)のそれぞれは、受信した信号をユーザ端末(200_1乃至200_3)のそれぞれに伝達する。
【0037】
ユーザ端末(200_1乃至200_3)のそれぞれは、伝達された信号に対応する命令を行い、必要な場合にサーバ30と通信して命令を行う。
【0038】
ユーザ端末(200_1乃至200_3)のそれぞれは、スマートフォン又はタブレットPCなどを含むモバイル端末であり得るが、これに制限されない。
【0039】
サーバ30は、ユーザ端末(200_1乃至200_3)のそれぞれにおいて命令を行うために必要なデータを格納する。例えば、伝播装置20により転送し難い大容量のデータを転送しなければならない場合、伝播装置20はデータをダウンロードできるリンクを転送し、ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、リンクに対応するデータをサーバ30からダウンロードできる。
【0040】
一実施形態において、大容量のデータの場合にも伝播装置20により転送することができる。例えば、制御装置10は大容量のデータを分割して伝播装置20に転送し、伝播装置20は分割されたデータを伝播し、ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、分割されたデータを結合してデータを復元できる。
【0041】
例えば、制御装置10は、命令を行うために必要なアプリケーションインストールファイルを分割して伝播装置20に転送し、アプリケーションのインストールのために必要な案内事項又はアプリケーションをインストールするようにする命令語を転送することによって、ユーザ端末(200_1乃至200_3)がアプリケーションをインストールすることができる。
【0042】
他の実施形態において、制御装置10は、アプリケーションをダウンロードできるリンクとアプリケーションのインストール案内及びインストール命令語を転送し、ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、サーバ30からアプリケーションインストールファイルをダウンロードし、制御装置10から受信する命令に従ってアプリケーションをインストールすることができる。
【0043】
更に他の実施形態において、ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、ユーザの操作によってアプリケーションダウンロードサーバからアプリケーションをダウンロードしてインストールし、アプリケーションがインストールされたユーザ端末に限り、前述した実施形態による制御が可能になることもできる。
【0044】
制御装置10は、伝播装置20を用いて各ユーザ端末(200_1乃至200_3)にアプリケーションがインストールされているか否かを確認する要請信号を伝達できる。各ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、アプリケーションがインストールされていない場合、サーバ30にアプリケーションインストールファイルを要請し、アプリケーションをインストールすることができる。他の例として、制御装置10は、アプリケーションのインストールファイルを、伝播装置20を用いて伝播できる。各ユーザ端末(200_1乃至200_3)は、アプリケーションがインストールされていない場合、受信したインストールファイルを用いてアプリケーションをインストールすることができる。
【0045】
図1に示すクラウド制御システムは、公演会場やスポーツ競技場などで活用されることができる。公演会場やスポーツ競技場の観客は、それぞれ1つずつ受信装置を配布されるか、購入し、受信装置を各自のユーザ端末に結合することができる。公演会場やスポーツ競技場のシステム管理者は、制御装置10及び伝播装置20を用いて各公演会場やスポーツ競技場で必要な情報、広告、メッセージなどを観客に転送することができる。
【0046】
図2は、一実施形態による受信装置及びユーザ端末を示す図である。
【0047】
図2を参照すれば、
図1に示すような受信装置100及びユーザ端末200が示されている。
【0048】
前述した実施形態によるクラウド制御システムが公演会場やスポーツ競技場で用いられる場合、観客毎に指定座席を決定することができる。場合によって、スタンディング公演や競技場の一般座席の場合、それぞれの座席の代わりに領域を決定することもできる。説明の便宜上、それぞれの観客に対する座席が決定されている場合について説明する。
【0049】
ユーザ端末200は、観客の座席の位置に関する情報を獲得する。ユーザ端末200が座席の位置に関する情報を獲得する方法は制限されていないが、制限されない例として以下のような方法を活用することができる。
【0050】
第一に、ユーザ端末200は、受信装置100から座席の位置に関する情報を得ることができる。例えば、観客のそれぞれに対して受信装置100が配布され、各受信装置100にはそれぞれの座席の位置に関する情報を入力することができる。
【0051】
管理者は、観客のチケットを確認して各チケットに対応する座席の位置に関する情報が入力された受信装置100を観客に配布することができる。観客は、供給された受信装置100をユーザ端末200に接続し、ユーザ端末200は、受信装置100に格納された座席の位置に関する情報を得ることができる。
【0052】
各座席の位置に関する情報を、受信装置100に有線又は無線通信を用いて格納することができる。各受信装置100に格納された座席の位置に関する情報を固定することもでき、イベント毎に異なるように設定することもできる。
【0053】
例えば、管理者は、受信装置100をコンピュータ装置又は受信装置100に座席の位置を入力するための装置と有線又は無線で接続し、各観客のチケット情報に対応する座席の位置を受信装置100に入力した後、観客に受信装置100を供給することができる。
【0054】
各観客のチケット情報に対応する座席の位置は、管理者が手動で入力することもでき、チケットに含まれている2次元コード(バーコード、QRコード(登録商標)など)又はNFC、RFID、ビーコンなどをスキャンして自動的に獲得され、獲得した座席情報を受信装置100に格納することができる。管理者は、座席情報が入力された受信装置100を観客に供給できる。
【0055】
第二に、ユーザ端末200は、ユーザ又は管理者から直接座席情報の入力を受けることができる。また、ユーザ端末200は、ユーザに関する情報又はユーザ端末200にログインされたユーザのIDに含まれている情報を用いてサーバ30から座席情報を得ることができる。
【0056】
第三に、ユーザ端末200は、チケットに含まれている2次元コード(バーコード、QRコード(登録商標)など)又はNFC、RFID、ビーコンなどをスキャンし、スキャンした情報をサーバ30に転送してサーバ30から座席の位置に関する情報と、前述した実施形態によって必要なアプリケーションとデータを受信することができる。この場合、チケットをスキャンすることは座席の位置に関する情報を得る目的のみならず、特定データを受信するための権限を認証する動作になり得る。例えば、特定公演や競技に参加した観客だけが獲得できる映像や音声が挙げられ、公演や競技現場で提供するリアルタイム中継映像、ライブ放送、音声などが挙げられる。このような情報にアクセスするための認証手順としてユーザ端末200はチケットをスキャンし、サーバ30はチケットのスキャン情報を用いて認証を行った後、チケットを購入して権限があるユーザのユーザ端末にデータを転送できる。
【0057】
一実施形態において、ユーザ端末200が獲得した座席情報を、受信装置100に伝達することができる。受信装置100は、ユーザ端末200から受信した座席情報を格納することができる。
【0058】
公演会場又は競技場の管理者は、受信装置100又はユーザ端末200に格納された座席情報を用いて各受信装置100及びユーザ端末200を制御できる。
【0059】
例えば、管理者は、互いに異なる命令をそれぞれの座席に伝達することによって、観客全体の受信装置100とユーザ端末200が互いに異なる命令を行って多様な効果を演出できる。
【0060】
一実施形態において、受信装置100は、少なくとも1つのLEDモジュール110を含む。LEDモジュールは、ユーザ端末200との接続状態、伝播装置20からの信号の受信状態を含む受信装置100の状態を示すために用いることもでき、伝播装置20から受信した信号に基づいて命令を行うために用いることもできる。例えば、受信装置100は、伝播装置20から受信した信号によってLEDモジュール110が互いに異なる色の光を互いに異なるパターンで発するようにすることができる。
【0061】
LEDモジュール110は、互いに異なる色を有する1つ以上のLEDを含むことができる。例えば、LEDモジュールは赤、緑、青及び無色(白色)のうちの少なくとも1つを含むことができる。LEDモジュールは赤、録及び青を用いて無色(白色)を生成することもできる。また、LEDモジュールは、別途のLEDで無色(白色)を表現することによって電力消費を低減することもできる。
【0062】
一実施形態において、受信装置100の動作に必要な電力は、ユーザ端末200から得られる。他の実施形態において、受信装置100は別途のバッテリを含むこともできる。更に他の実施形態において、受信装置100を伝播装置20から伝達される電波を用いて無線で充電することもできる。このために、競技場や公演会場には伝播装置20の電波を中間で受信し、増幅して伝達する1つ以上の中間伝播装置を備えることができる。また、各座席に無線充電が可能な伝播装置が更に含まれ、電波の伝達率を高め、無線充電が可能なように設計されることもできる。
【0063】
図3は、一実施形態によって複数のユーザ端末と受信装置を制御する方法を示す図である。
【0064】
公演会場又は競技場で、互いに異なる座席に位置する観客のユーザ端末(200_1乃至200_n)とそれぞれのユーザ端末(200_1乃至200_n)に接続された受信装置(100_1乃至100_n)が存在すると仮定する。
【0065】
管理者は、制御装置10を用いて受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれのLEDモジュールとユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれを用いて表現する内容を決定する。
【0066】
一実施形態において、管理者は、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれのLEDモジュールとユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれにおいて何れも同一色の照明又は何れも同一の映像を再生するようにして統一性のある演出を実現することができる。
【0067】
例えば、それぞれの受信装置(100_1乃至100_n)のLEDが何れも同一色の光を発するように制御し、公演会場や競技場で統一的な応援効果を得ることができる。また、暗い公演会場や夜間競技が行われる競技場で必要な場合、受信装置(100_1乃至100_n)のLEDを用いて照明効果を得ることができる。
【0068】
他の例として、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれが座席によって互いに異なる色の光を発するように制御し、多様な色を用いた多彩な応援効果を得ることができる。
【0069】
具体的な例として、管理者は、制御装置10を用いて特定の演出効果を生成し、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれが互いに異なる色の光を発するように制御するか、選択的に点滅するようにすることによって、観客席全体が1つの文字、映像、メッセージなどを表現するように制御できる。即ち、管理者は、受信装置(100_1乃至100_n)のLEDモジュールを用いてメディアファサードを実現できる。
【0070】
一実施形態において、管理者は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの画面を用いたメディアファサードを実現できる。管理者は、制御装置10及び伝播装置20を用いてユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの画面が互いに同一であるか、互いに異なる色の単色画面を明るく照らすようにするか、特定パターンで点滅するか、オン又はオフするように制御できる。
【0071】
例えば、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの画面が接続された受信装置100それぞれのLEDモジュールと同一の色を発するようにすることによって、より明るい色の光をより広い領域で表示するようにすることができる。他の例として、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの画面が、接続された受信装置100のそれぞれのLEDモジュールと異なる色を発するようにすることもできる。
【0072】
メディアファサードを実現するにおいて、制御装置10は互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)及びユーザ端末(200_1乃至200_n)とそれぞれ接続された受信装置(100_1乃至100_n)のLEDモジュールの対をそれぞれ1つのピクセルと仮定し、それぞれのピクセルがそれぞれの色を表示するようにし、1つの大きな画面が映像を表示する効果を実現できる。
【0073】
また、制御装置10は、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)と、互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれを1つのピクセルと仮定し、それぞれのピクセルがそれぞれの色を表示するようにし、1つの大きな画面が映像を表示する効果を実現できる。
【0074】
更に、制御装置10は、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれを大きな画面の部分画面と仮定し、それぞれの部分画面が1つの大きな映像の一部を表示するようにすることによって、大きな1つの画面を表示する効果を実現できる。
【0075】
また、制御装置10は、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが同時に特定音楽や音を再生するようにすることができ、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが同時に又は特定の順序に従って振動するようにして多様な演出効果を得ることができる。
【0076】
一例として、制御装置10は、公演会場や競技場でよく目にするウェーブの演出を行うことができる。互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)とそれぞれの受信装置(100_1乃至100_n)が光、映像、音及び振動などを利用して観客席の一側面から他の側面まで順次、命令を行うようにすると、観客席全体において応援ウェーブのような効果を発揮することができる。
【0077】
また、制御装置10は、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが同時に特定広告を再生するようにすることによって、観客を対象にマーケティングを行えるという効果が得られる。
【0078】
例えば、野球試合の場合、テレビ中継時には休憩時間毎に広告が再生されるが、競技場では大型電光板以外には広告媒体がない。前述した実施形態によれば、伝播装置20を用いて広告再生命令が受信装置(100_1乃至100_n)に伝達され、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれが受信した命令をユーザ端末(200_1乃至200_n)に伝達して互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが同時に広告を再生することができる。
【0079】
一実施形態において、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが広告を再生できる。他の実施形態において、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが1つの大きな画面の部分画面を再生することによって、観客席全体において1つの大きな広告を再生することができる。
【0080】
広告を再生するにおいて、制御装置10は、伝播装置20を用いて互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれに予め広告をダウンロードするようにする命令を転送できる。互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、受信した命令に従って予め広告をダウンロードし始める。制御装置10は所定時間後、伝播装置20を用いて広告を再生するようにする命令を転送し、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、受信した命令に従って直ちに格納された広告を再生できる。
【0081】
従って、互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、制御装置10から転送された命令に従って、応援グッズとして動作することもでき、観客それぞれに必要な情報を伝達することもでき、広告媒体としても動作することができる。
【0082】
制御装置10は、前述した演出を行うために、それぞれの座席に位置する受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれに互いに異なる命令を、伝播装置20を用いて転送しなければならない。
【0083】
一実施形態において、制御装置10は、互いに異なる周波数を活用するか、互いに異なる時点で命令を送ることによって、互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれを指定するか、互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれのグループを指定して命令を送ることができる。
【0084】
他の実施形態において、制御装置10は、複数の命令語が含まれている命令を同時に同一の周波数で送り、これを受信した互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれが同一の信号を受信し、互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)又は互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれが対応する座席の位置に合う命令を選択的に行うことができる。
【0085】
更に他の実施形態において、制御装置10が伝播装置20を用いて転送する信号は、特定命令の開始と終了を知らせるトリガー信号に過ぎない。また、予め格納された制御情報が存在し、制御装置10はこれらのうちの1つを選択して開始又は終了させる信号のみ伝播装置20を用いて転送できる。
【0086】
互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、受信した信号に対応する命令をサーバ30からダウンロードして行うことができる。
【0087】
制御装置10は、特定命令の開始信号を転送する前に、準備信号を互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)に転送できる。
【0088】
互いに異なる受信装置(100_1乃至100_n)は、信号をユーザ端末(200_1乃至200_n)に伝達し、ユーザ端末(200_1乃至200_n)は準備信号が受信されると、必要な情報をサーバ30から予めダウンロードする。
【0089】
その後、制御装置10は特定命令の開始信号を転送し、これを受信したユーザ端末(200_1乃至200_n)は、予めダウンロードして格納された情報を用いて直ちに命令を行うことができる。
【0090】
特定命令の開始時点を、サーバ30を介して伝達を受ける場合、通信状態や各端末の接続状態、サーバ30の遅延などによって互いに異なるユーザ端末(200_1乃至200_n)に同時に伝達され難い場合が多い。
【0091】
前述した実施形態によれば、伝播装置20を用いて信号が伝播され、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれがアンテナを用いてこれを受信するので、同時に命令が伝達され得るという効果がある。
【0092】
また、前述した実施形態によれば、ユーザの動作により受信装置(100_1乃至100_n)がユーザ端末(200_1乃至200_n)に接続され、有線で受信した信号を伝達できるところ、ブルートゥース(登録商標)やジグビー(ZIGBEE(登録商標))のような他の無線通信手段とは異なり、如何なる種類のユーザ端末でも権限付与の問題なく、同時に信号と命令語を伝達できるという効果がある。
【0093】
図4は、他の実施形態によって複数のユーザ端末と受信装置を制御する方法を示す図である。
【0094】
図3では、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの画面を用いた演出について説明した。
【0095】
図4は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの後面を前方に向けた状態での演出方法を説明する。
【0096】
この場合、制御装置10は、伝播装置20を用いてユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれのフラッシュライトを利用した演出を行うことができる。制御装置10は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のフラッシュライトと受信装置(100_1乃至100_n)のLEDモジュールを用いて
図3と関連して述べたような多様な演出を行うことができる。
【0097】
一実施形態において、制御装置10は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれのカメラを制御できる。例えば、制御装置10は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)それぞれの後面カメラを制御して競技場や公演会場の全景を撮影するようにし、サーバ30を介して撮影した映像を収集してデータベースを構築できる。サーバ30は、構築されたデータベースを用いて多様な映像を生成し、公演会場や競技場のディスプレイ装置に表示するか、ユーザ端末(200_1乃至200_n)に提供できる。
【0098】
また、制御装置10は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの前面カメラを制御して観客を撮影するようにし、サーバ30を介して撮影した映像を収集してデータベースを構築できる。サーバ30は、構築されたデータベースを用いて多様な映像を生成し、公演会場や競技場のディスプレイ装置に表示するか、ユーザ端末(200_1乃至200_n)に提供できる。
【0099】
図5は、一実施形態による公演会場の演出方法を示す図である。
【0100】
図4で説明したように、制御装置10は、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの前面カメラを制御して観客を撮影するようにし、サーバ30を介して撮影した映像を収集してデータベースを構築できる。
【0101】
サーバ30は、公演会場のディスプレイ装置に撮影された観客を各自の座席の位置に対応するように表示し、観客が公演の一部となる体験をするようにすることができる。実施形態によって、観客の顔は多様に組み合わされ、配置されることができる。
【0102】
一実施形態において、制御装置10は、観客席全体の一部区域に位置するユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの前面カメラを制御して観客を撮影し、サーバ30を介して撮影された映像を獲得できる。
【0103】
前述した実施形態において、撮影は写真撮影と動画撮影を何れも含む。
【0104】
制御装置10は、観客席の互いに異なる区域を順次選択し、選択された区域に位置するユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれの前面カメラを制御して観客を撮影し、サーバ30を介して撮影した映像を獲得できる。サーバ30は、順次撮影される観客を順次的に公演会場のディスプレイ装置に表示し、互いに異なる観客が順次的に公演会場のディスプレイ装置に表示されるようにすることができる。
【0105】
観客を撮影する際に、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれに備えられたLEDモジュールは、前面カメラに通常備えられていないフラッシュライトとして作動できる。
【0106】
一実施形態において、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、前面カメラを用いてユーザの顔を含む画像を獲得する。ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像の明るさ及び色彩のうちの少なくとも1つに基づいてフラッシュライトを駆動するか否かを決定する。
【0107】
一実施形態において、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像の明るさ及び色彩のうちの少なくとも1つに基づいてフラッシュライトを駆動するか否か及びフラッシュライトの明るさ及び色を決定する。例えば、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像が暗ければ、フラッシュライトの明るさを強くすることができる。他の例として、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像が赤く、又は青く表示されるなど特定の色彩が多く含まれていると判断される場合、これを補正できる色彩のフラッシュライトを当てるようにLEDモジュールを制御できる。
【0108】
一実施形態において、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像に含まれているユーザの顔色を獲得し、ユーザの顔色を補正できる色彩のフラッシュライトを照らすようにLEDモジュールを制御できる。例えば、ユーザ端末(200_1乃至200_n)のそれぞれは、獲得した画像に含まれているユーザの顔色が赤いと判断される場合、赤い色を緩和させることができる色のフラッシュライトを照らすようにLEDモジュールを制御できる。
【0109】
受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれは、ユーザ端末(100_1乃至100_n)のそれぞれから命令を受けてLEDモジュールを駆動させることもでき、制御装置10と伝播装置20から命令を受けてLEDモジュールを駆動させることもできる。
【0110】
受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれに備えられたLEDモジュールは、状況に応じて自動で、又はユーザ端末(200_1乃至200_n)や制御装置10からの命令に従って明るさを調節できる。また、受信装置(100_1乃至100_n)のそれぞれに備えられたLEDモジュールは、外部制御によって互いに異なる色のLED照明を点灯することによって、特定雰囲気の自分撮りを撮るようにサポートできる。
【0111】
図6は、一実施形態によってスポーツ競技場でクラウド制御を行う方法を示す図である。
【0112】
図6では、野球場でクラウド制御を行う方法を示したが、前述した実施形態によるクラウド制御方法が全ての種類のスポーツ競技場と公演会場で利用され得ることは自明である。
【0113】
競技場で観客はユーザ端末200を用いて競技に関する多様な情報を収集できる。一般に、観客はモバイルウェブページやアプリケーションの文字中継、映像中継などを利用して競技場では得られない情報を得たり、重要な場面のリプレイを視聴する。
【0114】
しかし、試合現場に比べてインターネットを介して転送される映像と文字中継は非常に速度が遅くならざるを得ない。前述した実施形態によれば、制御装置10は、リアルタイムで文字中継又は競技映像を伝播装置20を用いて受信装置100に転送し、受信装置100は受信した文字中継又は競技映像をユーザ端末200に伝達して観客に提供できる。
【0115】
場合によって、電光板400に伝達されるリアルタイム情報を、サーバ30を介してユーザ端末200にも伝達することができ、これは制御装置10がユーザ端末200に伝達するリンク又は命令により獲得することができる。
【0116】
従って、観客は、受信装置100とユーザ端末200を用いて必要な情報を迅速に得ることができ、管理者は、ユーザ端末200に一定周期で広告映像、音声又はイメージを転送することによってマーケティング効果が得られる。
【0117】
また、スポーツ競技場では特定時点毎に団体応援を行うこともあるが、管理者は、伝播装置20を用いた同時信号伝達によって統一性のある応援効果を演出できるという効果がある。
【0118】
図7は、一実施形態による利便サービスの提供方法を示す図である。
【0119】
図1~
図6によって説明した実施形態において、ユーザ端末200には各観客の座席情報が格納される。従って、公演会場又は競技場でサーバ30は各ユーザ端末200の座席情報に応じたサービスを提供できる。
【0120】
例えば、ユーザ端末200は食べ物や飲み物を注文する情報を転送でき、サーバ30は各注文が受信された座席の位置を店500や販売員600に伝達することによって、食べ物や飲み物が各観客の座席に配達されるようにするサービスを提供できる。
【0121】
また、応急状況の発生時にもユーザ端末200を用いて連絡を取ると、サーバ30は救助者に座席情報と共に救助要請を伝達でき、問題を速やかに解決できる。
【0122】
図8は、一実施形態による受信装置を示す構成図である。
【0123】
一実施形態において、受信装置100はLEDモジュール110、有線通信部120、無線通信部130及び制御部140を含む。
【0124】
LEDモジュール110は少なくとも1つのLEDを含み、互いに異なる色と明るさの光を提供できる。
【0125】
有線通信部120は、ユーザ端末200と接続するために用いられ、マイクロ5ピン、ライトニング8ピン又はUSB-Cタイプの接続部を含むことができるが、これに制限されない。
【0126】
無線通信部130は、伝播装置20から伝播される信号を受信するための少なくとも1つのアンテナモジュールを含む。
【0127】
制御部140は、有線通信部120を用いて無線通信部130が受信した信号をユーザ端末200に伝達するように制御する。また、制御部140は、制御装置10又はユーザ端末200から受信した命令に従ってLEDモジュール110を制御する。
【0128】
本発明の実施形態と関連して説明された方法又はアルゴリズムの段階は、ハードウェアで直接実現するか、ハードウェアにより実行されるソフトウェアモジュールで実現するか、又はこれらの結合により実現することができる。ソフトウェアモジュールはRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ハードディスク、脱着型ディスク、CD-ROM、又は本発明が属する技術分野において周知されている任意の形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に常に存在し得る。
【0129】
以上、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明が属する技術分野における通常の技術者は、本発明がその技術的思想や必須な特徴を変更することなく、他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるであろう。従って、以上で述べた実施形態は全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものとして理解すべきである。