(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-04
(45)【発行日】2022-11-14
(54)【発明の名称】収納アセンブリとそれを備えたチャイルドキャリア
(51)【国際特許分類】
B62B 5/00 20060101AFI20221107BHJP
B62B 9/00 20060101ALI20221107BHJP
【FI】
B62B5/00 L
B62B9/00
(21)【出願番号】P 2021105289
(22)【出願日】2021-06-25
【審査請求日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】202021249467.7
(32)【優先日】2020-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521280165
【氏名又は名称】明門(中國)幼童用品有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】鄭 雷雷
【審査官】志水 裕司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2010/0276909(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 5/00
B62B 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャイルドキャリアのフレームに設置された収納アセンブリであって、当該収納アセンブリは、:
収納コンポーネント;
固定ベース;及び
前記固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントであり、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方は、フレームのハンドルに固定的に接続されており、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方は、前記収納コンポーネントに固定されている、接続コンポーネント;
を含
み、
ここで、係合部分は、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方に形成され、且つ、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方には、前記係合部分とスライド可能に係合するための接続部分が形成されており、
前記係合部分の上端は、前記係合部分の下端よりも広く、且つ、前記接続部分の上端と下端、及び前記係合部分の上端は、等しい幅を有する、
収納アセンブリ。
【請求項2】
チャイルドキャリアのフレームに設置された収納アセンブリであって、当該収納アセンブリは、:
収納コンポーネント;
固定ベース;及び
前記固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントであり、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方は、フレームのハンドルに固定的に接続されており、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方は、前記収納コンポーネントに固定されている、接続コンポーネント;
を含み、
ここで、係合部分は、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方に形成され、且つ、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方には、前記係合部分とスライド可能に係合するための接続部分が形成されており、
前記係合部分及び前記接続部分は、円錐度が異なり、互いにスリーブ化された2つの円錐構造である、
収納アセンブリ。
【請求項3】
ここで、前記固定ベースは前記フレームの前記ハンドルに固定的に接続されており、前記接続コンポーネントの端が前記収納コンポーネントに接続され、前記接続コンポーネントのもう一方の端は、前記固定ベースに取り外し可能にピボット旋回し、且つ、前記フレームを折りたたんだり広げたりするとき、前記収納コンポーネントは前記固定ベースに対してピボット旋回する、請求項1
または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項4】
ここで、前記収納コンポーネントは、使用状態と折り畳み状態との間でピボット旋回し、前記収納コンポーネントの軸と前記ハンドルの軸が交差して夾角を形成するとき、前記収納コンポーネントは使用状態にあり、且つ、前記収納コンポーネントの軸と前記ハンドルの軸が互いに平行であるとき、前記収納コンポーネントは折り畳み状態にある、請求項1
または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項5】
前記夾角が45°である、請求項
4に記載の収納アセンブリ。
【請求項6】
ここで、前記接続コンポーネント及び前記固定ベースは、スライド可能に接続され、前記接続コンポーネントの上端が前記固定ベースの上端に接触し、且つ、前記接続コンポーネントの下端が前記固定ベースの下端に接触していないか、完全に接触していない、請求項1
または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項7】
ここで、前記接続部分は、前記係合部分の上端から前記係合部分の下端に向かう方向に沿って、前記係合部分上でスリーブ化されている、請求項
1または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項8】
ここで、前記接続部分は、前記係合部分に垂直な方向に沿って前記係合部分上でスリーブ化されている、請求項
1または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項9】
ここで、前記係合部分は、前記固定ベースの長手方向に沿って前記固定ベース上に配置され、前記接続部分は、前記接続コンポーネントの長手方向に沿って前記接続コンポーネント上に配置され、且つ、前記接続部分の上端と前記係合部分の上端は円弧状に形成されている、請求項
1または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項10】
ここで、前記固定ベースは、ベースと、前記ベースから突出し、ボス構造で形成された係合部分とを含む、請求項1
または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項11】
ここで、前記接続コンポーネントは、底壁と、前記底壁の縁から前記底壁から離れる方向に延在するU字形の側壁とを含み、且つスロット状の接続部分は、前記底壁と前記U字形の側壁で囲まれている、請求項1
または2に記載の収納アセンブリ。
【請求項12】
ここで、ガイドスロットは、前記接続コンポーネント上に形成され、且つ、前記U字形の側壁の上端は、前記ガイドスロットとU字形の上部壁を形成するように、前記底壁に平行な方向に沿って内側に曲げられている、請求項
11に記載の収納アセンブリ。
【請求項13】
ここで、前記接続コンポーネントは、前記U字形の上部壁の側面から前記ガイドスロットに向かって延在する少なくとも1つの位置決め突起をさらに含む、請求項
12に記載の収納アセンブリ。
【請求項14】
ここで、前記接続コンポーネントは、前記底壁に配置され、前記底壁の長手方向に沿って配置された少なくとも1つの突出リブをさらに含み、且つ、前記少なくとも1つの突出リブは、弧状に形成され、前記固定ベースの係合部分と接触するように構成される、請求項
11に記載の収納アセンブリ。
【請求項15】
チャイルドキャリアであって、:
前脚、後脚、及び前記前脚と前記後脚に枢動可能に接続されたハンドルを含むフレーム;
前記フレームに接続されたシート本体;
前記前脚に接続された前輪アセンブリ;
前記後脚に接続された後輪アセンブリ;及び
前記ハンドルに回転可能に設置された収納アセンブリであり、前記収納アセンブリは、:
収納コンポーネント;
固定ベース;及び
前記固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントであり、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方は、前記フレームのハンドルに固定的に接続されており、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方は、前記収納コンポーネントに固定されている、接続コンポーネント;を含む、収納アセンブリ;
を含
み、
ここで、係合部分は、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方に形成され、且つ、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方には、前記係合部分とスライド可能に係合するための接続部分が形成されており、
前記係合部分の上端は、前記係合部分の下端よりも広く、且つ、前記接続部分の上端と下端、及び前記係合部分の上端は、等しい幅を有する、
チャイルドキャリア。
【請求項16】
チャイルドキャリアであって、:
前脚、後脚、及び前記前脚と前記後脚に枢動可能に接続されたハンドルを含むフレーム;
前記フレームに接続されたシート本体;
前記前脚に接続された前輪アセンブリ;
前記後脚に接続された後輪アセンブリ;及び
前記ハンドルに回転可能に設置された収納アセンブリであり、前記収納アセンブリは、:
収納コンポーネント;
固定ベース;及び
前記固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントであり、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方は、前記フレームのハンドルに固定的に接続されており、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方は、前記収納コンポーネントに固定されている、接続コンポーネント;を含む、収納アセンブリ;
を含み、
ここで、係合部分は、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの一方に形成され、且つ、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうちの他方には、前記係合部分とスライド可能に係合するための接続部分が形成されており、
前記係合部分及び前記接続部分は、円錐度が異なり、互いにスリーブ化された2つの円錐構造である、
チャイルドキャリア。
【請求項17】
ここで、前記固定ベースは前記フレームの前記ハンドルに固定的に接続されており、前記接続コンポーネントの端部が前記収納コンポーネントに接続され、前記接続コンポーネントのもう一方の端部は、固定ベースに取り外し可能に回転し、且つ前記フレームを折りたたんだり広げたりするとき、前記収納コンポーネントは前記固定ベースに対してピボット旋回する、請求項
15または16に記載のチャイルドキャリア。
【請求項18】
ここで、前記収納コンポーネントは、使用状態と折り畳み状態との間でピボット旋回し、前記収納コンポーネントの軸と前記ハンドルの軸が交差して夾角を形成するとき、前記収納コンポーネントは使用状態にあり、且つ、前記収納コンポーネントの軸と前記ハンドルの軸が互いに平行であるとき、前記収納コンポーネントは折り畳み状態にある、請求項
15または16に記載のチャイルドキャリア。
【請求項19】
ここで、係合部分は、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントのうち一方に形成され、且つ接続部分は、前記係合部分とスライド可能に係合するために、前記固定ベース及び前記接続コンポーネントの他方に形成される、請求項
15または16に記載のチャイルドキャリア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、収納アセンブリ及びそれを備えたチャイルドキャリア、より具体的には、単純な構造及び便利な組み立て及び分解を備えた回転可能な収納アセンブリ及びチャイルドキャリアに関する。
【背景技術】
【0002】
2.先行技術の説明
経済の継続的な発展と科学技術の継続的な進歩により、チャイルドキャリアは多くの消費者向け製品の1つであり、子供向けに特別に設計されている。子供がいる親の場合、子供を買い物や散歩に連れて行くときは、通常、大人の負担を軽減するために、手で運ぶ代わりに車輪付きのチャイルドキャリアを使用し且つまた、チャイルドキャリアは快適で安全な乗り心地を備えているため、チャイルドキャリアの人気はますます高まっている。既存のチャイルドキャリアには、小さな物体を保管するための収納コンポーネントが装備されていることがよくある。収納コンポーネントは、通常、従来のチャイルドキャリアのフレームのハンドルに固定されている。収納コンポーネントは固定されているため、フレームの折り畳み動作に支障をきたすことが多く、フレーム全体を最もコンパクトな状態に折りたたむことができない。また、収納コンポーネントをフレームに固定するための固定構造が複雑であるため、収納コンポーネントを取り外すのに不便であり、チャイルドキャリアの使用効果に影響を与える。したがって、上記の問題を克服するために、単純な構造及び便利な組み立て及び分解を備えた収納コンポーネント及びチャイルドキャリアを開発することが急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明の要約
したがって、本発明の目的は、前述の問題を解決するために、回転可能な収納アセンブリ及びチャイルドキャリアに、単純な構造及び便利な組み立て及び分解を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前述の目的を達成するために、本発明は、チャイルドキャリアのフレームに取り付けられた収納アセンブリを開示する。収納アセンブリは、収納コンポーネント、固定ベース、及び固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントを包含する。固定ベースと接続コンポーネントの一方はフレームのハンドルに固定で接続され、固定ベースと接続コンポーネントの他方はストレージコンポーネントに固定で接続される。
【0005】
好ましくは、固定ベースは、フレームのハンドルに固定的に接続され、接続コンポーネントの端(an end)が収納コンポーネントに接続され、接続コンポーネントのもう一方の端は、固定ベースに取り外し可能にピボット旋回し、且つ、フレームを折りたたんだり広げたりするときに、収納コンポーネントが固定ベースに対してピボット旋回する。
【0006】
好ましくは、記憶構成要素は、使用状態と折り畳み状態との間でピボット旋回し、収納コンポーネントは、収納コンポーネントの軸とハンドルの軸が交差して夾角(included angle)を形成するときに使用状態にあり、且つ収納コンポーネントの軸とハンドルの軸が互いに平行であるとき、収納コンポーネントは折り畳み状態にある。
【0007】
好ましくは、夾角は45°である。
【0008】
好ましくは、接続コンポーネントと固定ベースは、スライド可能に接続され、接続コンポーネントの上端が固定ベースの上端に接触し、且つ、接続コンポーネントの下端が固定ベースの下端に接触していないか、完全に接触していない。
【0009】
好ましくは、係合部分は、固定ベース及び接続コンポーネントの一方に形成され、且つ固定ベースと接続部品の他方には、係合部分とスライド可能に係合するための接続部分が形成されている。
【0010】
好ましくは、係合部分の上端は、係合部分の下端よりも広く、且つ、接続部分の上端と下端、及び係合部分の上端は、等しい幅を有する。
【0011】
好ましくは、係合部分及び接続部分は、異なる円錐度を有し、互いにスリーブ化された2つの円錐構造である。
【0012】
好ましくは、接続部分は、係合部分の上端から係合部分の下端に向かう方向に沿って、係合部分上でスリーブ化される。
【0013】
好ましくは、接続部分は、係合部分に垂直な方向に沿って係合部分上でスリーブ化される。
【0014】
好ましくは、係合部分は、固定ベースの長手方向に沿って固定ベース上に配置され、接続部分は、接続コンポーネントの長手方向に沿って接続コンポーネント上に配置され、且つ、接続部分の上端と係合部分の上端は円弧状に形成されている。
【0015】
好ましくは、固定ベースは、ベースと、ベースから突出し、ボス構造で形成された係合部分とを包含する。
【0016】
好ましくは、接続構成要素は、底壁と、底壁の縁から底壁から離れる方向に延在するU字形の側壁とを包含し、且つ、スロット状の接続部分は、底壁とU字形の側壁で囲まれている。
【0017】
好ましくは、ガイドスロットは、接続コンポーネント上に形成され、且つ、U字形側壁の上端は、ガイドスロットとU字形上壁を形成するように、底壁に平行な方向に沿って内側に曲げられている。
【0018】
好ましくは、接続コンポーネントは、U字形の上部壁の側面からガイドスロットに向かって延在する少なくとも1つの位置決め突起をさらに包含する。
【0019】
好ましくは、接続コンポーネントは、底壁に配置され、底壁の長手方向に沿って配置された少なくとも1つの突出リブをさらに包含し、且つ、少なくとも1つの突出リブは、弧状に形成され、固定ベースの係合部分と接触するように構成される。
【0020】
前述の目的を達成するために、本発明はさらに、前脚、後脚、及び前脚と後脚に枢動可能に接続されたハンドルを有するフレームを包含するチャイルドキャリアを開示する。チャイルドキャリアは、フレームに接続されたシート本体、前脚に接続された前輪アセンブリ、後脚に接続された後輪アセンブリ、及びハンドルに回転可能に取り付けられた収納アセンブリを包含する。収納アセンブリは、収納コンポーネント、固定ベース、及び固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントを包含する。固定ベースと接続コンポーネントの一方は、フレームのハンドルに固定的に接続され、且つ、固定ベースと接続コンポーネントの他方は、収納コンポーネントに固定されている。
【0021】
要約すると、収納アセンブリは、チャイルドキャリアのフレームに取り付けられ、且つ、収納コンポーネント、固定ベース、及び固定ベースに回転可能に接続された接続コンポーネントを含む。固定ベースと接続コンポーネントの一方は、フレームのハンドルに固定的に接続され、且つ、固定ベースと接続コンポーネントの他方は、収納コンポーネントに固定されている。収納アセンブリはシンプルな構造を持ち、且つ、また、収納コンポーネントは、固定ベースと接続コンポーネントを介してハンドル上で組み立てたり分解したりできるため、設置に便利である。チャイルドキャリアを理想的な大きさに折りたたんで持ち運びや保管が簡単にできるように、フレームを折りたたむ際の収納コンポーネントによるフレームの折り畳み操作への干渉を効果的に回避し、さらにフレームの折り畳み操作を容易にするために、収納コンポーネントは、接続コンポーネントと固定ベースの間の相対回転によって、ハンドルに対して回転することができる。これにより、収納アセンブリでチャイルドキャリアを使用する際の利便性が向上する。
【0022】
本発明のこれら及び他の目的は、様々な図及び図面に示されている好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読んだ後、当業者には間違いなく明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図面の簡単な説明
【
図1】
図1は、本出願のチャイルドキャリアの概略図である。
【
図2】
図2は、本出願のハンドル上に組み立てられた収納アセンブリの図である。
【
図3】
図3は、本出願のハンドル上に組み立てられた収納アセンブリの図である。
【
図5】
図5は、本出願の接続コンポーネントの図である。
【
図6】
図6は、本出願のフレームの折り畳み操作中に後脚によって押される収納アセンブリの図である。
【
図7】
図7は、本出願のフレームが折り畳まれたときの折り畳み状態の収納アセンブリの図である。
【
図8】
図8は、本出願の使用状態における収納アセンブリの図である。
【
図9】
図9は、本出願のハンドル上の固定ベースの図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の技術仕様及び構造的特徴ならびに達成された目的及び効果を説明するために、関連する実施形態及び図を以下に説明する。
【0025】
好ましい実施形態の以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、本発明を実施することができる特定の実施形態を例示として示す添付の図面を参照する。この点に関して、「上」、「下」、「前」、「後」などのような方向の用語は、説明されている図(複数可)の向きを参照して使用される。本発明のコンポーネントは、いくつかの異なる方向に位置決めすることができる。そのため、方向性の用語は説明の目的で使用されており、決して制限するものではない。したがって、図面及び説明は、本質的に例示的なものと見なされ、限定的なものとは見なされない。
【0026】
図1を参照。
図1は、本出願のチャイルドキャリア200の概略図である。チャイルドキャリア200はベビーカーであってもよいが、それに限定されない。チャイルドキャリア200は、フレーム201と、フレーム201に接続されたシート本体202とを包含する。フレーム201は、前脚2011、後脚2012、及びハンドル2013を包含する。ハンドル2013は、前脚2011及び後脚2012に枢動可能に接続されている。チャイルドキャリア200は、フレーム201の前脚2011に接続された前輪アセンブリ203、フレーム201の後脚2012に接続された後輪アセンブリ204、及び収納アセンブリ100をさらに包含する。収納アセンブリ100は、フレーム201上に組み立てられる。具体的には、収納アセンブリ100は、ハンドル2013に回転可能に取り付けることができる。収納アセンブリ100は、フレーム201に対して回転することができ、フレームが折り畳まれたり広げられたりするときの収納アセンブリ100による干渉を効果的に回避し、これにより、チャイルドキャリア200のフレーム201の折り畳み及び展開操作が容易になる。
【0027】
図2及び
図3を参照されたい。
図2及び
図3は、本出願のハンドル2013上に組み立てられた収納アセンブリ100の図である。収納アセンブリ100は、収納コンポーネント10、固定ベース20、及び固定ベース20に回転可能に接続された接続コンポーネント30を包含する。固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの一方は、フレーム201のハンドル2013に固定的に接続され、且つ、固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの他方は、収納コンポーネント10に固定されている。
【0028】
具体的には、収納コンポーネント10は、カップ型、箱型、又は円筒形の構造にすることができ、収納コンポーネント10は、小物を収納するための保持スペースを有する。固定ベース20はハンドル2013に固定され、接続コンポーネント30の端部は、収納コンポーネント10に接続され、接続コンポーネント30のもう一方の端部は、固定ベース20に取り外し可能にピボット旋回され、且つ、収納コンポーネント10は、フレーム201を折り畳む又は展開するときに、接続コンポーネント30を介して固定ベース20に対してピボット旋回することができ、その結果、収納コンポーネント10は、ハンドル2013に対して回転することができ、フレーム201は、よりスムーズに折りたたむことができる。接続コンポーネント30及び固定ベース20は、取り外し可能に接続することができ、これにより、収納コンポーネント10とハンドル2013との間の組み立て及び分解がより便利になり、収納アセンブリ100を備えたチャイルドキャリア200を使用する際の利便性が向上する。他の実施形態では、接続コンポーネント30はまた、ハンドル2013に固定することができ、固定ベース20は、収納コンポーネント10に固定され、接続コンポーネント30に取り外し可能にピボット旋回することができる。
【0029】
具体的には、接続コンポーネント30と固定ベース20とをスライド可能に接続することができ、接続コンポーネント30の上端は、常に固定ベース20の上端に接触することができ、接続コンポーネント30の下端は、固定ベース20の下端に接触しないか、又は完全には接触しない。これにより、接続コンポーネント30の下端は、接続コンポーネント30の上端と固定ベース20の上端との間の接触点の周りを回転することができる。好ましくは、接続コンポーネント30及び収納コンポーネント10は、一体構造であり得る。それにより、構造を単純化し、製造及び組み立てを容易にする。あるいは、接続コンポーネント30はまた、独立したコンポーネントであり得、クランプ、ソケット、ねじ込み、又は溶接の方法で収納コンポーネント10の外壁に固定され得る。
【0030】
図4及び
図5を参照されたい。
図4は、本出願の固定ベース20の図である。
図5は、本出願の接続コンポーネント30の図である。係合部分1は、固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの一方に形成され、接続部分31は、固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの他方に、係合部分21とスライド可能に係合するために形成されている。係合部分21の上端211は、係合部分21の下端212よりも広い。接続部分31の上端311の幅は、接続部分31の下端312の幅に実質的に等しく、係合部分21の上端211の幅に対応する。すなわち、固定ベース20と接続コンポーネント30との間の相対回転を達成するように、接続部分31の上端311、接続部分31の下端312、及び係合部分21の上端211は、等しい幅を有することができる。あるいは、係合部分21及び接続部分31は、異なる円錐度を有し、互いにスリーブ化された2つの円錐構造であり得る。係合部分21の上端211は、係合部分21の下端212よりも広く、その結果、係合部分21は、一定の円錐度を有する。接続部分31が一定の円錐度を有するように、接続部分31の上端311は、接続部分31の下端312よりも幅が広い。接続部分31の円錐度は、係合部分21の円錐度よりも小さく、これはまた、固定ベース20と接続コンポーネント30との間の相対回転を達成することができる。
【0031】
具体的には、接続部分31は、接続31の上端311が係合部分21の上端211に接触するまで、係合部分21の上端211から係合部分21の下端212に向かう方向に沿って、係合部分21上でスリーブ化することができる。あるいは、接続部分31はまた、係合部分21に垂直な方向に沿って係合部分21上でスリーブ化することができ、その結果、接続31の上端311は、係合部分21の上端211と接触することができる。
【0032】
図4及び
図5を参照されたい。係合部分21は、固定ベース20の長手方向に沿って固定ベース20上に配置され、接続部分31は、接続コンポーネント30の長手方向に沿って接続コンポーネント30上に配置され、且つ、接続部分31の上端311及び係合部分21の上端211は、固定ベース20と接続コンポーネント30との間の相対回転を容易にするように円弧状に形成されている。具体的には、係合部分21は、U字形、台形、くさび形、蟻継ぎ形、又はスプレイ形の構造で形成することができ、且つ、接続部分31はU字形に形成することができる。好ましくは、係合部分21はブロック形状であり得、接続部分31はスロット形状であり得るが、これに限定されない。この実施形態では、スロット形状の接続部分31の側壁は平坦かつ滑らかであり得る。それに対応して、ブロック形状の係合部分21の外縁もまた、平坦で滑らかであり得、且つ、固定ベース20と接続コンポーネント30との間の接続は、係合部分21及び接続コンポーネント31の挿入を通して便利かつ効果的に達成することができる。
【0033】
具体的には、固定ベース20は、ベース22と、ベース22から突出し、ボス構造で形成された係合部分21とを含む。ボス構造に形成された係合部分21が一定の円錐度を有するように、係合部分21の上端211は、係合部分21の下端212よりも広い。同様に、接続部分31は、スロット構造であり得、その結果、ボス構造に形成された係合部分21は、スロット状の接続部分31に挿入することができ、接続部分31は、係合部分21に対して回転することができる。好ましくは、ベース22及び係合部分21は、一体構造であり得、それにより、製造を容易にする。固定ベース20は、ベース22を介してハンドル2013にクランプ、ソケット、ねじ込み、又は溶接することができる。
【0034】
図4及び
図5を参照されたい。接続コンポーネント31は、底壁32と、底壁32の縁から底壁32から離れる方向に延在するU字形の側壁33とを包含し、且つ、スロット形状の接続部分31は、底壁32及びU字形の側壁33によって囲まれている。ガイドスロット34は、接続コンポーネント30上に形成され、且つ、U字形側壁33の上端は、ガイドスロット34とU字形上壁35を形成するように、底壁32に平行な方向に沿って内側に曲げられている。具体的には、U字形側壁33の高さは、ボス構造に形成された係合部分21の高さに対応し、且つ、U字形の上部壁35の幅は、係合部分21の縁とベース22の縁との間の距離に対応する。ボス構造に形成された係合部分21は、接続部分31の下側の挿入開口部からスロット状の接続部分31に挿入することができる。係合部分21は、係合部分21の上端211と接続部分31の上端311が互いに接触するまで、スロット形状の接続部分31内をスライドすることができ、且つ、U字形の上部壁35は、ガイドスロット34が係合部分21とベース22との接合部分と係合するようにベース22上をスライドすることができ、それにより、ガイド機能及び拘束機能を提供する。
【0035】
好ましくは、接続コンポーネント30は、接続を強化するために、U字形上壁35の内側外側からガイドスロット34に向かって延在する少なくとも1つの位置決め突起36をさらに包含する。さらに、接続コンポーネント30は、底壁32上に配置され、底壁32の長手方向に沿って配置された少なくとも1つの突出リブ37をさらに包含し、突出リブ37は円弧状に形成され、互いに係合している接続部分31と係合部分21との脱落を防止するように、係合部分21と接触するように構成されている。
【0036】
図6及び
図7を参照されたい。
図6は、本出願のフレーム201の折り畳み操作中に後脚2012によって押された収納アセンブリ100の図である。
図7は、本出願のフレーム201が折り畳まれたときの折り畳み状態の収納アセンブリ100の図である。実際には、ユーザは、収納コンポーネント10を直接押して、固定ベース20に対して回転させて、干渉を回避することができ、これにより、フレーム201の折り畳み操作が容易になり、折り畳まれたチャイルドキャリア200がよりコンパクトになる。さらに、フレーム201の折り畳み又は展開操作中に、回転する後脚2012が収納コンポーネント10を押すことができる可能性もあり、その結果、収納コンポーネント10は、干渉を回避するために、ハンドル2013上の固定ベース20に対してピボット旋回する。これは、操作においてより便利である。
図6に示すように、フレーム201を折りたたむと、後脚2012が収納アセンブリ100を押し始めた。
図7に示すように、収納アセンブリ100の収納コンポーネント10は、後脚2012によって提供される押し力によってハンドル2013に対して回転し、その結果、後脚2012は、ハンドル2013に近づく。これにより、折りたたまれたチャイルドキャリア100の占有体積が小さくなる。
【0037】
図8を参照されたい。
図8は、本出願の使用状態における収納アセンブリ100の図である。収納コンポーネント10は、所定の角度範囲内でハンドル2013に対してストレージコンポーネント10が回転することにより、使用状態と折り畳み状態との間で旋回する。収納コンポーネント10は、収納コンポーネント10の軸とハンドル2013の軸とが交差して夾角θを形成するときに使用状態にあり、収納コンポーネント10とハンドル2013の軸が互いに平行であるとき、収納コンポーネント10は折り畳み状態にある。夾角θは、20°、30°、45°又は60°などであり得る。夾角θは、収納コンポーネント10のより良好な収納機能のために好ましくは45°であり得る。
【0038】
具体的には、収納コンポーネント10が、収納コンポーネント10の中心軸Z1とハンドル2013の中心軸Z2とが交差して45°に等しい夾角θを形成する使用状態にあるとき、フレーム201は完全に開いて使用状態にあり、収納コンポーネント10は、
図1及び
図8に示されるように、ハンドル2013上に実質的に垂直に配置され、これは、小さな物体を拾い上げ、配置し、そして収納するのに便利である。収納コンポーネント10が折り畳み状態にあるとき、ここで、収納コンポーネント10の中心軸Z1及びハンドル2013の中心軸Z2は、互いに平行である、フレーム201は完全に折りたたまれた状態にあり、収納コンポーネント10は、
図7に示されるように、折り畳みフレーム201によって傾斜されている。チャイルドキャリア100が開かれると、後脚2012とハンドル2013は互いに離れて、収納コンポーネント10に加えられた押し力を解放し、その後、収納コンポーネント10は、収納コンポーネント10の重力によって自動的に使用状態に戻ることができる。
【0039】
図9を参照されたい。
図9は、本出願のハンドル2013上の固定ベース20の図である。収納コンポーネント10の中心軸Z1とハンドル2013の中心軸Z2が交差して、収納コンポーネント10が使用状態にあるときに45°に等しい夾角θを形成する構成を達成するために、固定ベース20は、係合部分21の右端213とハンドル2013の中心軸との間に夾角45°が形成される構成により、ハンドル2013に取り付けることができる。
【0040】
従来技術とは対照的に、本出願の収納アセンブリ100は、収納コンポーネント10、固定ベース20、及び固定ベース20に回転可能に接続された接続コンポーネント30を包含する。固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの一方は、フレーム201のハンドル2013に固定的に接続され、且つ、固定ベース20及び接続コンポーネント30のうちの他方は、収納コンポーネント10に固定されている。収納アセンブリ100は、単純な構造を有し、収納コンポーネント10は、設置に便利な固定ベース20及び接続コンポーネント30を介して、ハンドル2013上で組み立てたり、ハンドル2013から分解したりすることができる。フレーム201を折り畳む際の記憶部10によるフレーム201の折り畳み動作への干渉を効果的に回避するために、及びフレーム201の折り畳み動作をさらに容易にするために、収納コンポーネント10は、接続コンポーネント30と固定ベース20との間の相対回転によって、ハンドル2013に対して回転することができる。その結果、チャイルドキャリア200は、持ち運び及び保管が容易である理想的な体積に折りたたむことができ、これにより、チャイルドキャリア200を収納アセンブリ100と共に使用する際の利便性が向上する。
【0041】
当業者は、本発明の教示を保持しながら、装置及び方法の多数の修正及び変更を行うことができることを容易に観察するであろう。したがって、上記の開示は、添付の請求項の範囲及び範囲によってのみ制限されると解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0042】
100 収納アセンブリ
200 チャイルドキャリア
201 フレーム
202 シート本体
203 前輪アセンブリ
204 後輪アセンブリ204
10 収納コンポーネント
20 固定ベース
30 接続コンポーネント
2011 前脚
2012 後脚
2013 ハンドル