(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-04
(45)【発行日】2022-11-14
(54)【発明の名称】ミニプログラム処理方法、装置、機器及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 8/60 20180101AFI20221107BHJP
G06F 8/65 20180101ALI20221107BHJP
G06F 9/445 20180101ALI20221107BHJP
G06F 16/907 20190101ALI20221107BHJP
【FI】
G06F8/60
G06F8/65
G06F9/445 130
G06F16/907
(21)【出願番号】P 2021517417
(86)(22)【出願日】2020-07-30
(86)【国際出願番号】 CN2020105740
(87)【国際公開番号】W WO2021179517
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2021-03-26
(31)【優先権主張番号】202010175889.2
(32)【優先日】2020-03-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】史 南勝
(72)【発明者】
【氏名】謝 馬林
(72)【発明者】
【氏名】曹 ▲コウ▼
【審査官】多賀 実
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2013/146047(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0262619(US,A1)
【文献】特開2013-109403(JP,A)
【文献】国際公開第2014/054179(WO,A1)
【文献】特開2006-202028(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 8/00-8/77
G06F 9/44-9/455
G06F 16/00-16/958
H04M 1/00
H04L 51/00-51/58
H04L 67/00-67/75
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバから配布され、インストールすることなく1つのアプリケーションプログラム内で実行されて、他のアプリケーションプログラムを別途開く必要がないミニプログラムを処理するミニプログラム処理方法であって、
ユーザが端末を介して開始した、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む問い合わせサービスリクエストを受信することと、
前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することと、
前記端末に、少なくとも1つの前記端末パラメータ又は前記アプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布することと、を含
み、
前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布する前に、前記方法は、
前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することと、
前記履歴実行状況に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することと、をさらに含み、
それに応じて、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布することは、
前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含み、
前記履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間を指示するために用いられ、
それに応じて、前記所定の実行状況を満たすことは、
前記ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいことと、
前記ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であることと、
前記ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることと、
をさらに含むことを特徴とする、ミニプログラム処理方法。
【請求項2】
前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することは、
前記問い合わせサービスリクエストにおける前記端末パラメータにより、前記端末の前記端末パラメータに適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は
前記問い合わせサービスリクエストにおける前記アプリケーション類別により、前記端末の前記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は
前記問い合わせサービスリクエストにおける前記端末パラメータにより、前記端末の前記端末パラメータに適合する候補ミニプログラム集合を選別し、前記候補ミニプログラム集合から前記端末の前記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することは、
各ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでのユーザ行為ログを問い合わせることで、各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することを含むことを特徴とする、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布する前に、前記方法は、
前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの実機検証結果を取得することと、
前記実機検証結果に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することと、をさらに含み、
それに応じて、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布することは、
前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
前記実機検証結果は、前記ミニプログラムの異常回数、平均起動時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、
それに応じて、前記所定の検証条件を満たすことは、
異常回数が第2の所定回数よりも小さいこと、平均起動時間が所定の起動時間よりも小さいことのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末パラメータは、前記端末のタイプ、モデル、画面サイズ、解像度、ミニプログラムに適合するアスペクト比、サポートする機能のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項1~
5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記サポートする機能は、ブルートゥース(登録商標)機能、全球測位システムGPS機能、ビデオ機能、オーディオ機能のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする、請求項
6に記載の方法。
【請求項8】
前記アプリケーション類別は、ソーシャルアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、資金管理アプリケーション、ショッピングアプリケーション、ビデオアプリケーション、ゲームアプリケーション、撮影アプリケーションのうちの任意の1つを含むことを特徴とする、請求項1~
7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
端末の問い合わせサービスリクエストを受信する前に、前記方法は、
ミニプログラムデータパケット及び前記ミニプログラムデータパケットの、前記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための第1の設定情報を取得することと、
前記第1の設定情報を記憶することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1~
8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
ミニプログラムデータパケット及び前記ミニプログラムデータパケットの第1の設定情報を取得した後に、前記方法は、
前記ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでの実機検証結果を取得することと、
前記実機検証結果を記憶することと、をさらに含むことを特徴とする、請求項
9に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は、
ミニプログラムの更新データパケット、及び更新後の前記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための前記更新データパケットの第2の設定情報を取得することと、
前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することと、を含むことを特徴とする、請求項1~
10のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することは、
履歴配布記録における各端末の端末パラメータと前記第2の設定情報により指示される更新後の端末パラメータとを比較することにより、前記更新後の端末パラメータとマッチングする第1の端末を決定することと、
前記第1の端末に前記更新データパケットを送信することと、を含むことを特徴とする、請求項
11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することは、
前記ミニプログラムが配布された端末が更新後の前記ミニプログラムに適合する端末パラメータとマッチングしない場合、前記更新データパケットをマークし、前記マークは、前記端末が前記ミニプログラムに適合しないことを指示するために用いられることと、
前記端末に前記マークを含む更新データパケットを送信することと、を含むことを特徴とする、請求項
11に記載の方法。
【請求項14】
サーバから配布され、インストールすることなく1つのアプリケーションプログラム内で実行されて、他のアプリケーションプログラムを別途開く必要がないミニプログラムを処理するミニプログラム処理装置であって、
ユーザが端末を介して開始した、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む問い合わせサービスリクエストを受信するための受信モジュールと、
前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別するための処理モジュールと、
前記端末に、少なくとも1つの前記端末パラメータ又は前記アプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布するための送信モジュールと、を備え
、
前記受信モジュールはさらに、前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することに用いられ、
前記処理モジュールはさらに、前記履歴実行状況に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することに用いられ、
前記受信モジュールはさらに、前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することに用いられ、
前記履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間を指示するために用いられ、
それに応じて、前記所定の実行状況を満たすことは、
前記ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいことと、
前記ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であることと、
前記ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることと、
を含むことを特徴とする、ミニプログラム処理装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を備え、
前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1~
13のいずれか一項に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることを特徴とする、電子機器。
【請求項16】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ命令は、コンピュータに請求項1~
13のいずれか一項に記載の方法を実行させるために用いられることを特徴とする、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
サーバから配布され、インストールすることなく1つのアプリケーションプログラム内で実行されて、他のアプリケーションプログラムを別途開く必要がないミニプログラムを処理するミニプログラム処理方法であって、
ユーザが端末を介して開始した問い合わせサービスリクエストを受信することと、
前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することと、
前記端末に、少なくとも1つの前記端末に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布することと、を含
み、
前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布する前に、前記方法は、
前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することと、
前記履歴実行状況に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することと、をさらに含み、
それに応じて、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布することは、
前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含み、
前記履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間を指示するために用いられ、
それに応じて、前記所定の実行状況を満たすことは、
前記ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいことと、
前記ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であることと、
前記ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることと、
をさらに含むことを特徴とする、ミニプログラム処理方法。
【請求項18】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムはプロセッサで実行されるとき、請求項1~
13のいずれか1項に記載の方法、又は請求項
17に記載の方法を実現することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2020年03月13日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号202010175889.2、出願の名称「ミニプログラム処理方法、装置、機器及び記憶媒体」の中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが参照によって本願に組み込まれる。
【0002】
本願は、インターネット技術分野における情報処理の技術分野に関し、特に、ミニプログラム処理方法、装置、機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイルインターネット技術の絶えない発展につれて、開発コストを低減し、バーティカル又はロングテールトラフィックの利用効率を高めるには、各大手アプリケーションプラットフォームには、ミニプログラム(Mini Program)開発技術が導入されている。ミニプログラムは、サーバから配布可能であり、インストールすることなく特定のコンテナ内で実行されることができるアプリケーションプログラムである。例えば、ユーザは、あるアプリケーションプログラムでミニプログラムを介して情報、ショッピング、音楽を聞くこと、映画を見ることなどのワンストップサービスを完成することができ、他のアプリケーションプログラムを別途開く必要がない。
【0004】
ミニプログラムの爆発的な増加につれて、ミニプログラムの配信タスクが非常に大変になっている。現在、ミニプログラム配信は、主に業務シナリオ使用側(例えば、アプリケーションプログラム開発側)より開発者から提出されたミニプログラムを全て引き出してから、業務シナリオに基づく選別を行い、手動校正を支援し、ミニプログラムの配信プロセスを完了する。
【0005】
しかしながら、上記配信プロセスでは、手動選択が必要とされ、異なる主観的要因によって異なる配信結果が示され、かつ、人力コストが高い。また、引き出しの方式又は手動選別の方式によれば、最新のミニプログラムパッケージを適時に同期化できない場合が多く、適時性が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願は、ミニプログラムの配布効率と正確性を高めるためのミニプログラム処理方法、装置、機器及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の態様によれば、本願は、ミニプログラム処理方法を提供し、ユーザが端末を介して開始した、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む問い合わせサービスリクエストを受信することと、前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することと、前記端末に、少なくとも1つの前記端末パラメータ又は前記アプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布することと、を含む。
【0008】
1つの可能な実現形態において、前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することは、前記問い合わせサービスリクエストにおける前記端末パラメータにより、前記端末の前記端末パラメータに適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は、前記問い合わせサービスリクエストにおける前記アプリケーション類別により、前記端末の前記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は、前記問い合わせサービスリクエストにおける前記端末パラメータにより、前記端末の前記端末パラメータに適合する候補ミニプログラム集合を選別し、前記候補ミニプログラム集合から前記端末の前記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、を含む。
【0009】
1つの可能な実現形態において、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布する前に、前記方法は、前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することと、前記履歴実行状況に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することと、をさらに含み、それに応じて、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布することは、前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含む。
【0010】
1つの可能な実現形態において、前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することは、各ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでのユーザ行為ログを問い合わせることで、各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することを含む。
【0011】
選択的に、前記履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。
【0012】
それに応じて、前記所定の実行状況を満たすことは、前記ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいこと、前記ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であること、前記ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることのうちの少なくとも1つを含む。
【0013】
1つの可能な実現形態において、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布する前に、前記方法は、前記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの実機検証結果を取得することと、前記実機検証結果に基づき、前記第1のミニプログラム集合から所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別することと、をさらに含み、それに応じて、前記端末に前記第1のミニプログラム集合を配布することは、前記端末に前記第1のミニプログラム集合のうち前記所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含む。
【0014】
選択的に、前記実機検証結果は、前記ミニプログラムの異常回数、平均起動時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、それに応じて、前記所定の検証条件を満たすことは、異常回数が第2の所定回数よりも小さいこと、平均起動時間が所定の起動時間よりも小さいことのうちの少なくとも1つを含む。
【0015】
選択的に、前記端末パラメータは、前記端末のタイプ、モデル、画面サイズ、解像度、ミニプログラムに適合するアスペクト比、サポートする機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0016】
選択的に、前記サポートする機能は、ブルートゥース(登録商標)機能、全球測位システムGPS機能、ビデオ機能、オーディオ機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0017】
選択的に、前記アプリケーション類別は、ソーシャルアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、資金管理アプリケーション、ショッピングアプリケーション、ビデオアプリケーション、ゲームアプリケーション、撮影アプリケーションのうちの任意の1つを含む。
【0018】
1つの可能な実現形態において、前記端末の問い合わせサービスリクエストを受信する前に、前記方法は、ミニプログラムデータパケット及び前記ミニプログラムデータパケットの、前記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための第1の設定情報を取得することと、前記第1の設定情報を記憶することと、をさらに含む。
【0019】
1つの可能な実現形態において、前記ミニプログラムデータパケット及び前記ミニプログラムデータパケットの第1の設定情報を取得した後に、前記方法は、前記ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでの実機検証結果を取得することと、前記実機検証結果を記憶することと、をさらに含む。
【0020】
1つの可能な実現形態において、前記方法は、ミニプログラムの更新データパケット、及び更新後の前記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための前記更新データパケットの第2の設定情報を取得することと、前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することと、を含む。
【0021】
1つの可能な実現形態において、前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することは、履歴配布記録における各端末の端末パラメータと前記第2の設定情報により指示される更新後の端末パラメータとを比較することにより、前記更新後の端末パラメータとマッチングする第1の端末を決定することと、前記第1の端末に前記更新データパケットを送信することと、を含む。
【0022】
1つの可能な実現形態において、前記第2の設定情報に基づき、前記ミニプログラムが配布された端末に前記更新データパケットを送信することは、前記ミニプログラムが配布された端末が更新後の前記ミニプログラムに適合する端末パラメータとマッチングしない場合、前記更新データパケットをマークし、前記マークは、前記端末が前記ミニプログラムに適合しないことを指示するために用いられることと、前記端末に前記マークを含む更新データパケットを送信することと、を含む。
【0023】
第2の態様によれば、本願は、ミニプログラム処理装置を提供し、ユーザが端末を介して開始した、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む問い合わせサービスリクエストを受信するための受信モジュールと、前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別するための処理モジュールと、前記端末に、少なくとも1つの前記端末パラメータ又は前記アプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布するための送信モジュールと、を備える。
【0024】
第3の態様によれば、本願は、電子機器を提供し、少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されるメモリと、を備え、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されており、前記命令は、前記少なくとも1つのプロセッサが第1の態様のいずれか一項に記載の方法を実行できるように、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【0025】
第4の態様によれば、本願は、コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータ命令は、前記コンピュータに第1の態様のいずれか一項に記載の方法を実行させるために用いられる。
【0026】
第5の態様によれば、本願は、ミニプログラム処理方法を提供し、ユーザが端末を介して開始した問い合わせサービスリクエストを受信することと、前記問い合わせサービスリクエストにより、前記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することと、前記端末に、少なくとも1つの前記端末に適合するミニプログラムを含む前記第1のミニプログラム集合を配布することと、を含む。
【0027】
本願の第6の様態によれば、コンピュータプログラムを提供し、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータ可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み取ることができ、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行することによって、前記電子機器に上記のいずれかのミニプログラム処理方法を実行させる。
【0028】
本願は、ミニプログラム処理方法、装置、機器及び記憶媒体を提供し、インターネット技術分野に関し、特に、情報処理の技術分野に関する。本願で開示された技術案は、ミニプログラムサービスプラットフォームに適用でき、技術案は、ユーザが開始した問い合わせサービスリクエストを受信することと、問い合わせサービスリクエストにおける端末パラメータ、アプリケーション類別の少なくとも1つに基づき、端末の端末パラメータ、アプリケーション類別の少なくとも1つに適合するミニプログラム集合を選別することと、端末に、少なくとも1つの端末パラメータ又はアプリケーション類別に適合するミニプログラムを含むミニプログラム集合を配布することと、を含む。上記処理プロセスによれば、サーバのインテリジェントな選別配布能力が実現され、配布効率が高められる一方、配布の正確性も高められ、ユーザが端末に適合するミニプログラムを適時に取得して使用することができる。
【0029】
なお、この部分に記載されている内容は、本願の実施例の肝心な又は重要な特徴を示すことを意図しておらず、本願の範囲を限定するものでもない。本願の他の特徴は、以下の説明を通じて容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図面は、本技術案をよりよく理解するために使用され、本願を限定するものではない。
【
図1】本願の一実施例による適用シーンの模式図である。
【
図2】本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。
【
図3】本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。
【
図4】本願の一実施例によるミニプログラム提出インタフェースの模式図である。
【
図5】本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。
【
図6】本願の一実施例によるミニプログラム処理装置の構造模式図である。
【
図7】本願の一実施例による電子機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、図面を組み合わせて本願の例示的な実施例を説明する。理解を容易にするためにその中には本願の実施例の様々な細部が含まれており、それらは単なる例示的なものと見なされるべきである。したがって、当業者は、本願の範囲及び精神から逸脱することなく、ここで説明される実施例に対して様々な変更と修正を行うことができる。同様に、わかりやすくかつ簡潔にするために、以下の説明では、周知の機能及び構造については説明を省略する。
【0032】
ミニプログラムの迅速な増加につれて、ミニプログラムを巡って展開したアプリケーションと製品は、益々注目されている。例えば、ユーザは、自動車制御端末における地図ミニプログラムを介して目的地のナビゲーションを行うことができ、さらにスクリーン付きスピーカでショッピングミニプログラムを介してショッピングすることができ、さらにサーチアプリケーションで異なるタイプのミニプログラムを介して情報問い合わせ、音楽を聞くこと、ビデオを見ることなどのサービスを達成することができ、ユーザは、他のアプリケーションプログラムを別途開く必要がない。
【0033】
これほど多くのシーンのアプリケーションミニプログラムによって、ユーザに非常に高い利便性をもたらすだけでなく、開発者にもトラフィックボーナスをもたらした。多くの適用シーンに面して、如何にミニプログラムが異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムにうまく適合することを保証するか、如何に特定のシーンに合致するミニプログラムを適時かつ正確に指定の端末に配信することを保証するかは、早急に解決しなければならない問題となっている。
【0034】
現在、業界内で類似する技術又は実現された案はない。通常のミニプログラム配信は、主に業務シナリオ使用側より開発者から提出された配信可能なミニプログラムを引き出してから、当該業務シナリオに基づく選別を行い、手動校正を支援し、その後に自身の業務シナリオで検証を行う。又は、単純に一部のミニプログラムを選択してパイロットとし、パイロットが成功した後に、適切なミニプログラムを選択し続ける。例えば、サーチアプリケーションは、主にユーザに情報、情報問い合わせサービスを提供し、当該業務シナリオに合致するミニプログラムは、配達類ミニプログラム、法務コンサルティング類ミニプログラム、知識データベース類ミニプログラムなどであってよく、サーチアプリケーションの開発者は、的を絞って関連するミニプログラムを引き出して検証し、適切なミニプログラムを選択して発布することができる。
【0035】
上記配信プロセスでは、主に以下の問題が存在している。1)主観的である。手動選択が必要であるため、異なる主観的要因によって異なる配信結果を引き起こすことが多い。2)適時性が低い。引き出しの方式又は手動選別の方式によって、最新のミニプログラムパッケージを適時に同期化できず、サービスプラットフォームがデータパケットの更新通知を適時に配布できない場合が多い。3)コストが高い。プラットフォームにおけるミニプログラムパッケージの変更が全て業務側より自ら適合状況を検証する必要があり、人力コストが増やしてしまう。4)ユーザ体験が悪い。手動選別が全面的でないため、開発者が本来にマッチングしたミニプログラムをユーザに配布せず、ユーザが一部のミニプログラムによる利便性を利用できなくなる。
【0036】
上記問題を解決するために、本願の実施例は、ミニプログラム処理方法を提供し、当該処理方法は、3つの側面に関する。第1側面は、ミニプログラムの提出フローに対する改善であり、開発者がミニプログラムを提出すると同時に、配信先の端末又はアプリケーションを選択し、関連パラメータを予め設定することで、後続のミニプログラムの自動配信を行う。第2側面は、ミニプログラムのインテリジェントな配布プロセスであり、サーバは、ユーザが開始したリクエストによって当該配布プロセスをトリガすることができ、さらに端末又はアプリケーションにミニプログラムを自発的に配布することができる。第3側面は、ミニプログラムデータパケットの更新プロセスであり、サーバは、ミニプログラムの履歴設定パラメータ及び更新後の設定パラメータに基づき、更新後のミニプログラムデータパケットを配布することができ、現在マッチングする端末又はアプリケーションが最新のミニプログラムデータパケットを適時に同期化できることを確保する。本願の実施例による処理方法によれば、ミニプログラムに対するインテリジェントな配信が実現され、端末又はアプリケーションにマッチングするミニプログラムを適時かつ正確に配布することができ、ユーザが最も早いうちにミニプログラムによる利便性を体験することができ、ユーザの使用体験が高められる。
【0037】
図1は、本願の一実施例による適用シーンの模式図である。
図1に示すように、この適用シーンには、サーバ10、端末機器20及び端末機器30を含み、サーバ10は、それぞれ有線ネットワーク又は無線ネットワークを介して端末機器20、端末機器30に通信可能に接続される。開発者は、端末機器20上のクライアントを介してサーバ10にログインし、サーバ10にミニプログラムデータパケット及びミニプログラムデータパケットの設定情報を提出することができる。サーバ10は、設定情報に基づき、設定情報とマッチングする端末機器30にミニプログラムデータパケットを自動的に配布し、又は、ユーザが端末機器30を介して開始した問い合わせサービスリクエストに基づき、端末機器30に、端末機器30とマッチングするミニプログラムデータパケットを配布することができる。
【0038】
以下、いくつかの具体的な実施例を参照しながら、本願の技術案を詳しく説明する。以下のいくつかの実施例は互いに組み合わせることができ、同じ又は類似する内容について、一部の実施例で繰り返して説明しない場合がある。
【0039】
図2は、本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。本実施例の方法は、
図1に示されるサーバにより実行可能である。
図2に示すように、本実施例の方法は、以下のステップを含む。
【0040】
ステップ101において、ユーザが端末を介して開始した問い合わせサービスリクエストを受信する。
【0041】
問い合わせサービスリクエストは、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む。
【0042】
本実施例において、端末パラメータは、端末のタイプ、モデル、画面サイズ、解像度、ミニプログラムに適合するアスペクト比、サポートする能力のうちの少なくとも1つを含む。
【0043】
端末のタイプは、スマートフォン、スクリーン付き/スクリーン無しスピーカ、スマートウォッチ、車載端末、スクリーン付きスマート冷蔵庫、スマートテレビ、スマートフルレングスミラーなどを含む。端末のモデルは、端末の製品モデル、製造シリアル番号などを含む。ミニプログラムに適合するアスペクト比は、端末がサポートするミニプログラムウィンドウが拡大・縮小可能なアスペクト比を指す。サポートする能力は、ブルートゥース(登録商標)機能、GPS機能、ビデオ機能、オーディオ機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0044】
本実施例において、アプリケーション類別は、ソーシャルアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、資金管理アプリケーション、ショッピングアプリケーション、ビデオアプリケーション、ゲームアプリケーション、撮影アプリケーションのうちの任意の1つを含む。なお、異なるアプリケーション類別は、異なる業務シナリオに対応し、異なる類別のアプリケーションで、サポート又は拡張可能なミニプログラムが異なり、例えば、ゲームアプリケーションに他のミニゲームのミニプログラムを追加し、資金管理アプリケーションにショッピングミニプログラムを追加する。
【0045】
選択的に、問い合わせサービスリクエストには、端末の現在のネットワーク状態(例えば、3G、4G、5Gなど)、リクエストタイプ(例えば、http、httpsなど)、暗号化方式(例えば、RSA非対称暗号化など)、システム約束パラメータ、ランダムコードなどのパラメータをさらに含むことができる。その中で、システム約束パラメータとランダムコードは、安全性検証に用いられる。
【0046】
例として、表1に、端末がサーバに送信した問い合わせサービスリクエストの肝心な情報が示され、当該リクエストは、具体的に、プロトコルヘッダ、プロトコルコンテンツを含む。
【0047】
【0048】
表1における端末がブルートゥース(登録商標)、GPS、ビデオ、オーディオをサポートするか否かは、識別子によって判定することができ、例えば、0は、ある能力をサポートしないことを表し、1は、ある能力をサポートすることを表す。表1における使用シーンは、ミニプログラムの適合(又はマッチング)する業務シナリオを表し、例えば、ショッピングシーン、ゲームシーン、チャットシーン、ナビゲーションシーン、ビデオ再生シーン、オーディオ再生シーンなどであり、ここの使用シーンは、上記したアプリケーション類別に対応する。
【0049】
ステップ102において、問い合わせサービスリクエストにより、端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別する。
【0050】
本実施例において、問い合わせサービスリクエストにより、端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別することは、以下のいくつかの実現形態を含む。
【0051】
1つの可能な実現形態において、問い合わせサービスリクエストにおける端末パラメータにより、端末の端末パラメータに適合する第1のミニプログラム集合を選別する。例示的に、問い合わせサービスリクエストには、端末のタイプが含まれ、例えば、スクリーン付きスピーカであり、サーバは、ミニプログラム集合からスクリーン付きスピーカに適合する第1のミニプログラム集合を選別する。例示的に、問い合わせサービスリクエストには、端末に適合するミニプログラムアスペクト比が含まれ、例えば、135:120であり、サーバは、ミニプログラム集合からアスペクト比が135:120である第1のミニプログラム集合を選別する。なお、問い合わせサービスリクエストには、複数の端末パラメータが含まれている場合、サーバは、ミニプログラム集合から複数の端末パラメータを同時に満たす第1のミニプログラム集合を選別すべきである。
【0052】
1つの可能な実現形態において、問い合わせサービスリクエストにおけるアプリケーション類別により、端末のアプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別する。例示的に、問い合わせサービスリクエストには、ユーザが現在端末で開いたアプリケーションプログラムの類別が含まれ、例えば、ショッピングアプリケーションであり、即ち、現在の適用シーンはショッピングシーンであり、サーバは、ミニプログラム集合からショッピングシーンに適合する第1のミニプログラム集合を選別する。なお、異なる適用シーンで、拡張可能なミニプログラム類別が異なる。
【0053】
1つの可能な実現形態において、問い合わせサービスリクエストにおける端末パラメータにより、端末の端末パラメータに適合する候補ミニプログラム集合を選別し、候補ミニプログラム集合から端末のアプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別する。当該実現形態は上記した第1及び第2の実現形態を組み合わせたものであり、端末が送信した問い合わせサービスリクエストは、端末パラメータを含むだけでなく、現在端末が実行しているアプリケーションプログラムの類別を含み、ある端末の具体的な適用シーンに対するミニプログラムの精確な配布が実現される。
【0054】
選択的に、上記した任意の1つの実現形態に基づいて、第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況又は実機検証結果と組み合わせて、第1のミニプログラム集合をさらに選別する。具体的には、以下の2つの状況を含む。
【0055】
第1状況で、サーバが端末に第1のミニプログラム集合を配布する前に、第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得するステップと、履歴実行状況に基づき、第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別するステップと、をさらに含む。それに応じて、端末機器に第1のミニプログラム集合を配布することは、端末機器に第1のミニプログラム集合のうち所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含む。
【0056】
具体的には、サーバは、第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでのユーザ行為ログを問い合わせることで、各ミニプログラムの履歴実行状況を取得することができる。
【0057】
履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。平均使用頻度は、当該ミニプログラムを使用した全てのユーザの使用頻度の平均値であり、使用頻度は、毎日(又は毎週、又は毎月など)ミニプログラムを使用する平均回数であると定義することができる。平均使用時間は、全てのユーザが毎回当該ミニプログラムを使用する場合の使用時間の平均値である。
【0058】
それに応じて、所定の実行状況を満たすことは、ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいこと、ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であること、ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることのうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
なお、既に他の端末に配布されたミニプログラムについて、ミニプログラムの配布から起動と終了までのプロセス全体において、できるだけ異常、エラーなどの問題がないようにする必要があり、サーバは、ミニプログラムの実行プロセスにおける異常回数を統計することにより、ミニプログラムの安定性を評価することができる。また、サーバは、既に他の端末に配布されたミニプログラムの平均使用頻度及び平均使用時間を統計することにより、ミニプログラムの使用人気度を評価することができる。ミニプログラムの安定性と使用人気度は、サーバがミニプログラム集合を配布する場合の選別指標とすることができ、即ち、サーバは、端末の問い合わせサービスリクエストに基づき、端末に、端末に適合する一定の安定性と使用人気度を有するミニプログラム集合を配布することによって、サーバのインテリジェントな配布能力がさらに高められる。
【0060】
第2状況で、サーバは、端末に第1のミニプログラム集合を配布する前に、第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの実機検証結果を取得するステップと、実機検証結果に基づき、第1のミニプログラム集合から所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別するステップと、をさらに含む。それに応じて、端末機器に第1のミニプログラム集合を配布することは、端末機器に第1のミニプログラム集合のうち所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布することを含む。
【0061】
具体的には、実機検証結果は、ミニプログラムの異常回数、平均起動時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられる。平均起動時間は、全ての試験用シミュレータがミニプログラムを起動する時間の平均値を指し、試験用シミュレータは、異なる端末タイプ又は異なる端末モデルの端末機器を含む。
【0062】
それに応じて、所定の検証条件を満たすことは、異常回数が第2の所定回数よりも小さいこと、平均起動時間が所定の起動時間よりも小さいことのうちの少なくとも1つを含む。
【0063】
ミニプログラムの異常状況は、ミニプログラムのフリーズ、フラッシュバック、白い画面などを含み、ミニプログラムの実行プロセスにおいて上記した任意の1つの異常状況が現れた場合、異常回数に1を足し、サーバは、ミニプログラムの実機検証プロセスにおける異常回数を統計し、異常回数が第2の所定回数より大きい場合、当該ミニプログラムが現在の端末又はアプリケーションに適合しないことを示す。
【0064】
起動時間は、ミニプログラムのホームスクリーンの開き時間を指し、開き時間が長すぎると、当該ミニプログラムが現在の端末又はアプリケーションに適合しない。
【0065】
なお、実機検証は、開発者がミニプログラムデータパケット又はミニプログラム更新データパケットをアップロードした後に行われる。サーバは、シミュレータによりミニプログラムデータパケット(又はミニプログラム更新データパケット)及びミニプログラムデータパケットの設定情報を解析し、異なる端末に実機検証を行い、ミニプログラムの実機での異常回数、起動時間などの試験データを監視し、手動の補助スポットチェック及び検証と組み合わせて、最後に検証結果を書き戻し、サーバがミニプログラム集合を配布するために、選別の根拠を提供する。
【0066】
ステップ103において、端末に、少なくとも1つの端末パラメータ又はアプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む第1のミニプログラム集合を配布する。
【0067】
選択的に、サーバは当該端末の端末パラメータ又はアプリケーションプログラムに適合するミニプログラムがないと判定した場合、サーバは、端末に問い合わせリクエスト応答を返信し、この応答は、現在当該端末に適合するミニプログラムがないことを指示するために用いられる。
【0068】
本実施例において、問い合わせサービスリクエストにおける端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別により、サーバから当該端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別に適合するミニプログラム集合を自動的に選別し、サーバによるミニプログラム集合の選別と配布の自動化プロセスが実現され、人力コストが大幅に低減され、手動選別と比べて、配布されたミニプログラム集合の正確性がより高く、ユーザがミニプログラムを使用するために利便性を提供する。
【0069】
本実施例によるミニプログラム処理方法は、ユーザが開始した問い合わせサービスリクエストを受信し、問い合わせサービスリクエストにおける端末パラメータ、アプリケーション類別の少なくとも1つに基づき、端末の端末パラメータ、アプリケーション類別の少なくとも1つに適合するミニプログラム集合を選別し、端末に、少なくとも1つの端末パラメータ又はアプリケーション類別に適合するミニプログラムを含むミニプログラム集合を配布する。上記処理プロセスによれば、サーバのインテリジェントな選別配布能力が実現され、配布効率が高められる一方で、配布の正確性も高められ、ユーザが端末に適合するミニプログラムを適時に取得して使用することができる。
【0070】
図3は、本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。本実施例では、
図2に示される実施例を更に細分化する。本実施例において、サーバが端末の問い合わせサービスリクエストを受信する前に、開発者によるミニプログラムの事前設定情報及び開発者によるミニプログラムの実機検証結果を取得することをさらに含む。その中で、事前設定情報と実機検証結果は、サーバのインテリジェントな選別と配布に理論的基礎を提供する。
【0071】
本実施例の実行本体は、依然として
図1に示されるサーバである。
図3に示すように、本実施例の方法は、以下のステップを含む。
【0072】
ステップ201において、ミニプログラムデータパケット及びミニプログラムデータパケットの、ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための第1の設定情報を取得する。
【0073】
本実施例において、サーバは、開発者にミニプログラム提出インタフェースを提供し、
図4にミニプログラム提出インタフェースの模式図が示されている。
図4から分かるように、開発者は、ミニプログラム提出インタフェース301上のアップロードコントロール302によってミニプログラムデータパケット又はミニプログラムデータパケットの更新パケットを提出することができる。開発者は、さらにミニプログラム提出インタフェース301上の各選択コントロール303又は記入コントロール304によってミニプログラムに適合する各端末パラメータ及びアプリケーション類別(即ち、設定情報)を提出することができる。例えば、選択コントロール303によって端末の現在のネットワーク状態を選択し(「3G」、「4G」、「5G」などを選択する)、選択コントロール303によってブルートゥース(登録商標)、GPS、ビデオ、オーディオをサポートするか否かを選択する(「はい」、「いいえ」を選択する)。
【0074】
ステップ202において、第1の設定情報を記憶する。
【0075】
選択的に、サーバがミニプログラムデータパケット及びミニプログラムデータパケットの第1の設定情報を取得した後、ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでの実機検証結果を取得することと、実機検証結果を記憶することと、をさらに含むことができる。
【0076】
上記実機検証プロセスには手動試験が組み合わせられ、その目的は、ミニプログラムの高品質の配布を確保し、開発者から提出されたミニプログラムが異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムで正常に展示・実行可能であることを確保することである。
【0077】
図5は、本願の一実施例によるミニプログラム処理方法のフロー模式図である。本実施例では、
図2に示される実施例を更に細分化する。本実施例において、サーバはミニプログラム集合を配布した後に、ミニプログラム集合におけるミニプログラムの更新パケットを受信する可能性があり、サーバのミニプログラムの更新パケットに対する処理が適時であるかつ正確であるか否かは、ユーザの使用体験に影響を直接及ぼす。
【0078】
本実施例の実行本体は、依然として
図1に示されるサーバである。
図5に示すように、本実施例の方法は、以下のステップを含む。
【0079】
ステップ401において、ミニプログラムの更新データパケット及び更新データパケットの第2の設定情報を取得する。
【0080】
第2の設定情報は、更新後のミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するために用いられる。
【0081】
1つの例として、更新後のミニプログラムに適合する端末パラメータは変わる可能性があり、例えば適合するあるタイプの端末を追加し、前に適合したあるスクリーンパラメータを削除するなどである。
【0082】
別の例として、更新後のミニプログラムに適合するアプリケーション類別は変わる可能性があり、例えば当該ミニプログラムに適合するアプリケーション類別の数を増やし、前に適合しなかったナビゲーションアプリケーションを適合するアプリケーション類別に添加する。
【0083】
ステップ402において、第2の設定情報に基づき、ミニプログラムが配布された端末に更新データパケットを送信する。
【0084】
本実施例において、第2の設定情報に基づき、ミニプログラムが配布された端末に更新データパケットを送信することは、以下のような2つの可能な実現形態を含む。
【0085】
1つの可能な実現形態において、履歴配布記録における各端末の端末パラメータと第2の設定情報により指示される更新後の端末パラメータとを比較することにより、更新後の端末パラメータとマッチングする第1の端末を決定し、第1の端末に更新データパケットを送信する。
【0086】
例示的に、履歴配布記録におけるスマートウォッチとミニプログラムAとが適合すると、ミニプログラムAの更新データパケットの設定情報から端末タイプがスマートウォッチである端末パラメータが削除された場合、サーバは、履歴配布記録における端末パラメータと現在の更新データパケットの設定情報により指示される端末パラメータとを比較することにより、更新後の端末パラメータとマッチングする第1の端末を決定し、第1の端末は、端末タイプがスマートウォッチである端末を含まなく、即ち、スマートウォッチは、サーバが配布する更新データパケットを受信しない。
【0087】
1つの可能な実現形態において、ミニプログラムが配布された端末が更新後のミニプログラムに適合する端末パラメータとマッチングしない場合、更新データパケットをマークし、マークは、端末がミニプログラムに適合しないことを指示するために用いられ、端末にマークを含む更新データパケットを送信する。
【0088】
第1実現形態との相違点としては、この実現形態においてサーバが依然としてミニプログラムが配布された端末に更新データパケットを送信するが、適合しなくなった端末に対して、サーバが配布する前に更新データパケットにマークを付け、配布時に端末が最新のデータパケットへの更新を行う必要がないのを促し、端末は、場合によってローカルに導入されたミニプログラムデータパケットを削除してもよい。
【0089】
選択的に、本実施例の配布プロセスは、さらに端末の現在のネットワーキング状態を考慮することができ、WIFI自己適応サイレント配布、非WIFI更新提示などの方式を採用することができる。具体的には、ユーザが端末での事前設定した方式で配布することができ、サーバは、配布方式に制限がない。
【0090】
図6は、本願の一実施例によるミニプログラム処理装置の構造模式図である。本実施例のミニプログラム処理装置は、ミニプログラムサーバ(ミニプログラムサービスプラットフォーム)に設置されることができる。いくつかの例では、本実施例のミニプログラム処理装置は、さらにミニプログラムサーバから独立して、ミニプログラムサーバに通信可能に接続され、ミニプログラムの配信タスクのみを実現してもよい。
【0091】
図6に示すように、本実施例のミニプログラム処理装置500は、受信モジュール501と、処理モジュール502と、送信モジュール503と、を含むことができる。受信モジュール501は、ユーザが端末を介して開始した、端末パラメータ又はアプリケーション類別の少なくとも1つを含む問い合わせサービスリクエストを受信するために用いられ、処理モジュール502は、上記問い合わせサービスリクエストにより、上記端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別するために用いられ、送信モジュール503は、上記端末に、少なくとも1つの端末パラメータ又はアプリケーション類別に適合するミニプログラムを含む上記第1のミニプログラム集合を配布するために用いられる。
【0092】
1つの可能な実現形態において、処理モジュール502は、具体的に、上記問い合わせサービスリクエストにおける上記端末パラメータにより、上記端末の上記端末パラメータに適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は、上記問い合わせサービスリクエストにおける上記アプリケーション類別により、上記端末の上記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、又は、上記問い合わせサービスリクエストにおける上記端末パラメータにより、上記端末の上記端末パラメータに適合する候補ミニプログラム集合を選別し、上記候補ミニプログラム集合から上記端末の上記アプリケーション類別に適合する第1のミニプログラム集合を選別すること、に用いられる。
【0093】
1つの可能な実現形態において、送信モジュール503が上記端末に上記第1のミニプログラム集合を配布する前に、取得モジュール504は、さらに、上記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの履歴実行状況を取得するために用いられ、処理モジュール502は、さらに、上記履歴実行状況に基づき、上記第1のミニプログラム集合から所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別するために用いられ、それに応じて、送信モジュール503は、上記端末に上記第1のミニプログラム集合のうち上記所定の実行状況を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布するために用いられる。
【0094】
1つの可能な実現形態において、取得モジュール504は、具体的に、各ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでのユーザ行為ログを問い合わせることで、各ミニプログラムの履歴実行状況を取得するために用いられる。
【0095】
選択的に、上記履歴実行状況は、ミニプログラムの異常回数、平均使用頻度、平均使用時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、それに応じて、上記所定の実行状況を満たすことは、上記ミニプログラムの異常回数が第1の所定回数よりも小さいこと、上記ミニプログラムの平均使用頻度が所定の使用頻度以上であること、上記ミニプログラムの平均使用時間が所定の使用時間以上であることのうちの少なくとも1つを含む。
【0096】
1つの可能な実現形態において、送信モジュール503が上記端末に上記第1のミニプログラム集合を配布する前に、取得モジュール504は、さらに、上記第1のミニプログラム集合における各ミニプログラムの実機検証結果を取得するために用いられ、処理モジュール502は、さらに、上記実機検証結果に基づき、上記第1のミニプログラム集合から所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを選別するために用いられ、それに応じて、送信モジュール503は、上記端末に上記第1のミニプログラム集合のうち上記所定の検証条件を満たす少なくとも1つのミニプログラムを配布するために用いられる。
【0097】
選択的に、上記実機検証結果は、上記ミニプログラムの異常回数、平均起動時間のうちの少なくとも1つを指示するために用いられ、それに応じて、上記所定の検証条件を満たすことは、異常回数が第2の所定回数よりも小さいこと、平均起動時間が所定の起動時間よりも小さいことのうちの少なくとも1つを含む。
【0098】
選択的に、上記端末パラメータは、上記端末のタイプ、モデル、画面サイズ、解像度、ミニプログラムに適合するアスペクト比、サポートする機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0099】
選択的に、上記サポートする機能は、ブルートゥース(登録商標)機能、全球測位システムGPS機能、ビデオ機能、オーディオ機能のうちの少なくとも1つを含む。
【0100】
選択的に、上記アプリケーション類別は、ソーシャルアプリケーション、ナビゲーションアプリケーション、資金管理アプリケーション、ショッピングアプリケーション、ビデオアプリケーション、ゲームアプリケーション、撮影アプリケーションのうちの任意の1つを含む。
【0101】
1つの可能な実現形態において、受信モジュール501が端末の問い合わせサービスリクエストを受信する前に、取得モジュール504は、さらに、ミニプログラムデータパケット及び上記ミニプログラムデータパケットの、上記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための第1の設定情報を取得するために用いられ、記憶モジュール505は、上記第1の設定情報を記憶するために用いられる。
【0102】
1つの可能な実現形態において、取得モジュール504は、ミニプログラムデータパケット及び上記ミニプログラムデータパケットの第1の設定情報を取得した後に、さらに、上記ミニプログラムの異なる端末又は異なるアプリケーションプログラムでの実機検証結果を取得するために用いられ、記憶モジュール505は、さらに上記実機検証結果を記憶するために用いられる。
【0103】
1つの可能な実現形態において、取得モジュール504は、さらに、ミニプログラムの更新データパケット、及び更新後の上記ミニプログラムに適合する端末パラメータ及び/又はアプリケーション類別を指示するための上記更新データパケットの第2の設定情報を取得するために用いられ、送信モジュール503は、さらに、上記第2の設定情報に基づき、上記ミニプログラムが配布された端末に上記更新データパケットを送信するために用いられる。
【0104】
1つの可能な実現形態において、処理モジュール502は、さらに、履歴配布記録における各端末の端末パラメータと上記第2の設定情報により指示される更新後の端末パラメータとを比較することにより、上記更新後の端末パラメータとマッチングする第1の端末を決定するために用いられ、送信モジュール503は、具体的に、上記第1の端末に上記更新データパケットを送信するために用いられる。
【0105】
1つの可能な実現形態において、処理モジュール502は、さらに、上記ミニプログラムが配布された端末が更新後の上記ミニプログラムに適合する端末パラメータとマッチングしない場合、上記更新データパケットをマークするために用いられ、上記マークは、上記端末が上記ミニプログラムに適合しないことを指示するために用いられ、送信モジュール503は、具体的に、上記端末に上記マークを含む更新データパケットを送信するために用いられる。
【0106】
本実施例によるミニプログラム処理装置は、上記したいずれか1つの方法の実施例における技術案を実行するために用いられることができ、その実現原理と技術的効果は類似するため、ここで繰り返して説明しない。
【0107】
本願の実施例によれば、本願は、さらに電子機器及び読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0108】
図7に示すように、本願の実施例によるミニプログラム処理方法の電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことを目的とする。電子機器は、パーソナルデジタル
アシスタント、セルラ電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、他の類似するコンピューティングデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すこともできる。本明細書で示されるコンポーネント、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であり、本明細書の説明及び/又は要求される本願の実施を制限することを意図したものではない。
【0109】
図7に示すように、当該電子機器は、1つ又は複数のプロセッサ601と、メモリ602と、高速インタフェース及び低速インタフェースを含む各コンポーネントを接続するためのインタフェースと、を含む。各コンポーネントは、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボードに取り付けられるか、又は必要に応じて他の方式で取り付けることができる。プロセッサは、電子機器内で実行される命令を処理することができ、当該命令は、外部入力/出力装置(例えば、インタフェースに結合されたディスプレイデバイスなど)に
グラフィカル・ユーザー・インターフェース(GUI
、Graphical User Interface)の図形情報をディスプレイするためにメモリ内又はメモリに記憶されている命令を含む。他の実施形態では、必要に応じて、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスを、複数のメモリと一緒に使用することができる。同様に、複数の電子機器を接続することができ、各機器は、一部の必要な操作(例えば、サーバアレイ、1グループのブレードサーバ、又はマルチプロセッサシステムとする)を提供することができる。
図6では、1つのプロセッサ601を例とする。
【0110】
メモリ602は、本願による非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。上記メモリには、上記少なくとも1つのプロセッサに本願によるミニプログラム処理方法を実行させるように、上記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令が記憶されている。本願の非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体には、コンピュータに本願によるミニプログラム処理方法を実行させるためのコンピュータ命令が記憶されている。
【0111】
メモリ602は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体として、本願の実施例におけるミニプログラム処理方法に対応するプログラム命令/モジュール(例えば、
図6に示される受信モジュール501、処理モジュール502、送信モジュール503、取得モジュール504、記憶モジュール505)のような、非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能なプログラム及びモジュールを記憶するために用いられることができる。プロセッサ601は、メモリ602に記憶されている非一時的なソフトウェアプログラム、命令及びモジュールを実行することによって、サーバの様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行し、即ち上記の方法の実施例におけるミニプログラム処理方法を実現する。
【0112】
メモリ602は、ストレージプログラムエリアとストレージデータエリアとを含むことができ、ストレージプログラムエリアは、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションプログラムを記憶することができ、ストレージデータエリアは、電子機器の使用によって作成されたデータなどを記憶することができる。また、メモリ602は、高速ランダムアクセスメモリを含むことができ、非一時的なメモリをさらに含むことができ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスクストレージデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非一時的なソリッドステートストレージデバイスである。いくつかの実施例では、メモリ602は、プロセッサ601に対して遠隔に設定されたメモリを選択的に含むことができ、これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して電子機器に接続されることができる。上記のネットワークの例は、インターネット、企業イントラネット、ローカルエリアネットワーク、モバイル通信ネットワーク、及びその組み合わせを含むが、これらに限定されない。
【0113】
電子機器は、入力装置603と出力装置604とをさらに含むことができる。プロセッサ601、メモリ602、入力装置603、及び出力装置604は、バス又は他の方式を介して接続することができ、
図7では、バスを介して接続することを例とする。
【0114】
入力装置603は、入力された数字又は文字情報を受信し、電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生成することができ、例えば、タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置である。出力装置604は、ディスプレイデバイス、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバックデバイス(例えば、振動モータ)などを含むことができる。当該ディスプレイデバイスは、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むことができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、ディスプレイデバイスはタッチスクリーンであってもよい。
【0115】
本明細書で説明されるシステムと技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせで実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムで実施され、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用のプログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送することができる。
【0116】
これらのコンピューティングプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プログラマブルプロセッサの機械命令を含み、高レベルのプロセス及び/又は対象指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語でこれらのコンピューティングプログラムを実施することができる。本明細書に使用されるような、「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」の用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意のコンピュータプログラム製品、機器、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光ディスク、メモリ、プログラマブルロジックデバイス(PLD))を指し、機械読み取り可能な信号である機械命令を受信する機械読み取り可能な媒体を含む。「機械読み取り可能な信号」の用語は、機械命令及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するための任意の信号を指す。
【0117】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上で、ここで説明されているシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するためのディスプレイ装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスによって入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置も、ユーザとのインタラクションを提供することができ、例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形態(音響入力と、音声入力と、触覚入力とを含む)でユーザからの入力を受信することができる。
【0118】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータであり、ユーザは、当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザによってここで説明されるシステム及び技術の実施形態とインタラクションする)、又はこのようなバックエンドコンポーネントと、ミドルウェアコンポーネントと、フロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施することができる。任意の形態又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によってシステムのコンポーネントを相互に接続することができる。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)と、ワイドエリアネットワーク(WAN)と、インターネットとを含む。
【0119】
コンピュータシステムは、クライアントとサーバとを含むことができる。クライアントとサーバは、一般に、互いに離れており、通常に通信ネットワークを介してインタラクションする。対応するコンピュータ上で実行され、かつ互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって、クライアントとサーバとの関係が生成される。
【0120】
本願の実施例は、さらにミニプログラム処理方法を提供し、ユーザが端末を介して開始した問い合わせサービスリクエストを受信するステップと、問い合わせサービスリクエストにより、端末に適合する第1のミニプログラム集合を選別するステップと、端末に、少なくとも1つの端末に適合するミニプログラムを含む第1のミニプログラム集合を配布するステップと、を含む。当該実施例の具体的な実現プロセスは、上記
図2、3、4に示される実施例の記載を参照することができ、ここで繰り返して説明しない。
【0121】
本願の実施例によれば、本願はコンピュータプログラムをさらに提供し、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み取ることができ、少なくとも1つのプロセッサは、コンピュータプログラムを実行することによって、電子機器に上記の任意の実施例による手段を実行させる。
【0122】
本願の実施例による技術案によれば、端末使用側とミニプログラム開発者をうまく接続することができ、開発者から開発されたミニプログラムがより多くのチャネル及び端末に配信できることを確保するとともに、さらにミニプログラムが特定のシーン、端末に応じて適時、正確かつ効率的に配布と更新を行うことを確保する。
【0123】
サービス側で実機シミュレーション検証を行うことで、端末へ配布する業者の手動選別操作が省かれ、ミニプログラムの配信効率が大幅に向上する。
【0124】
本願の実施例による処理方法は、アプリケーションプログラムAPP、ミニプログラム、ミニゲームなどの形態の端末自己適応製品の配信シーンに適用することができ、開発者が提出してアップロードしたミニプログラムデータパケット及び設定パラメータ情報に基づいて、配信先の端末又は適用シーンを選択し、更新の適時通知を実現し、新しいエコシステムの製品を高品質で効率的に異なる端末に配信できることを保証し、ユーザに良いミニプログラム使用体験をもたらす。
【0125】
上記に示される様々な形態のフローを使用して、ステップを並べ替え、追加、又は削除ことができる。例えば、本願に記載されている各ステップは、並列に実行されてもよいし、順次実行されてもよいし、異なる順序で実行されてもよいが、本願で開示されている技術案が所望の結果を実現できる限り、本明細書はここで限定しない。
【0126】
上記の具体的な実施形態は、本願の保護範囲を制限するものではない。当業者は、設計要件と他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション、及び代替を行うことができる。本願の精神と原則内で行われる任意の修正、同等の置換、及び改善などは、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。