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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】排水ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04D 1/14 20060101AFI20221108BHJP
   F04D 29/44 20060101ALI20221108BHJP
【FI】
F04D1/14
F04D29/44 D
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2020145670
(22)【出願日】2020-08-31
(62)【分割の表示】P 2018552474の分割
【原出願日】2017-10-24
(65)【公開番号】P2020190249
(43)【公開日】2020-11-26
【審査請求日】2020-08-31
(31)【優先権主張番号】P 2016226509
(32)【優先日】2016-11-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】391002166
【氏名又は名称】株式会社不二工機
(74)【代理人】
【識別番号】110002608
【氏名又は名称】弁理士法人オーパス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉野 真聖
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 克司
(72)【発明者】
【氏名】加藤 友也
【審査官】松浦 久夫
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-027249(JP,A)
【文献】実開昭63-042890(JP,U)
【文献】特開平09-303282(JP,A)
【文献】特開2009-270579(JP,A)
【文献】特開2002-139000(JP,A)
【文献】実開昭59-052092(JP,U)
【文献】特開2007-040143(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D 1/14
F04D 29/44
F04D 29/70
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーターで回転されることにより水を吸い上げる回転羽根が収容されるハウジングを有する排水ポンプであって、
前記ハウジングが、前記水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部と、前記本体部の側部に設けられた開口を通じて前記空間と連通された管状の吐出部とを有し、
前記吐出部が、前記本体部に連接された横管と、前記横管に連結された継手管とを有する、角部が丸みを帯びたL字状に形成され、
前記吐出部の先端が、前記開口より高い位置に上方に向けて配置され、
前記横管の内面の底部が、一端が前記開口に連なる水平部分で構成され、
前記継手管の内面における前記横管側の端部が、前記水平部分の他端に連なり、前記他端から前記水平部分の延長方向に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分を有し、
前記曲面部分の前記先端側に、前記継手管の内面における鉛直方向に沿うように形成された部分が連なっており、
前記横管の内面が、前記水平部分の上方に設けられ、前記水平部分に対して傾斜した傾斜面を有し、
前記傾斜面が、前記水平部分の前記一端側から前記他端側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜しており、
前記傾斜面の上端が、前記曲面部分の上端と同じ高さに配置され、
前記傾斜面が、前記曲面部分に対して水平方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする排水ポンプ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、空気調和機の室内ユニット等で用いられる排水ポンプに関する。
【背景技術】
【0002】
空気調和機の室内ユニットにおいては、冷房運転時に空気中の水分が凝縮して熱交換器に付着し、付着した水分により生じた水滴が熱交換器の下方に設けられるドレンパン内に滴下する。そして、このドレンパン内に溜まったドレン水が、排水ポンプによって室内ユニット外部に排出される。例えば、特許文献1に排水ポンプの一例が開示されている。
【0003】
このような排水ポンプの構成を図8に示す。図8に示す排水ポンプ101は、本体部111、管状の吸込部112および管状の吐出部183が設けられたハウジング110を有しており、ハウジング110内に回転羽根130が回転自在に設けられている。この回転羽根130はハウジング110の上部に取り付けられたカバー120内のモーター140により回転される。そして、回転羽根130の回転により、ドレンパン内に溜まったドレン水は吸込部112の先端から吸い込まれ、ハウジング110内のポンプ室Kに流れ込んで、ハウジング110の吐出部183内を流動して外部に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2016-27249号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、排水ポンプ101は、図8に示すように、吐出部183の水平管185に内径の異なる小径部186および大径部187が存在することにより底部に凹部189が形成されており、そのため、凹部189内にドレン水が溜まって水垢などが生じてしまうおそれがあった。
【0006】
そこで、本発明は、吐出部に水が溜まってしまうことを抑制できる排水ポンプを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1)参考例に係る排水ポンプは、モーターで回転されることにより水を吸い上げる回転羽根が収容されるハウジングを有する排水ポンプであって、前記ハウジングが、前記水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部と、前記本体部の側部に設けられた開口を通じて前記空間と連通された管状の吐出部とを有し、前記吐出部は、内面で囲われた内側空間の中心軸が円弧状となるように形成され、前記吐出部の先端が、前記開口より高い位置に上方に向けて配置され、前記吐出部の内面における前記開口から前記先端までの前記中心軸の円弧中心から最も離れた部分が、前記開口側から前記先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分で構成されていることを特徴とする。
(2)参考例に係る排水ポンプは、モーターで回転されることにより水を吸い上げる回転羽根が収容されるハウジングを有する排水ポンプであって、前記ハウジングが、前記水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部と、前記本体部の側部に設けられた開口を通じて前記空間と連通された管状の吐出部とを有し、前記吐出部が、前記本体部に連接された横管と、前記横管に連接された継手管とを有するL字状に形成され、前記吐出部の先端が、前記開口より高い位置に上方に向けて配置され、前記吐出部の前記横管の内面の底部全体が、前記開口側から前記先端側に向かうにしたがって直線状に位置が高くなる傾斜部分で構成され、前記傾斜部分の前記先端側に、前記吐出部の前記継手管の内面における鉛直方向に沿うように形成された部分が連なっていることを特徴とする。
(3)本発明の一態様に係る排水ポンプは、モーターで回転されることにより水を吸い上げる回転羽根が収容されるハウジングを有する排水ポンプであって、前記ハウジングが、前記水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部と、前記本体部の側部に設けられた開口を通じて前記空間と連通された管状の吐出部とを有し、前記吐出部が、前記本体部に連接された横管と、前記横管に連結された継手管とを有する、角部が丸みを帯びたL字状に形成され、前記吐出部の先端が、前記開口より高い位置に上方に向けて配置され、前記横管の内面の底部が、一端が前記開口に連なる水平部分で構成され、前記継手管の内面における前記横管側の端部が、前記水平部分の他端に連なり、前記他端から前記前記水平部分の延長方向に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分を有し、前記曲面部分の前記先端側に、前記継手管の内面における鉛直方向に沿うように形成された部分が連なっており、前記横管の内面が、前記水平部分の上方に設けられ、前記水平部分に対して傾斜した傾斜面を有し、前記傾斜面が、前記水平部分の前記一端側から前記他端側に向かうにしたがって上方に向かうように傾斜しており、前記傾斜面の上端が、前記曲面部分の上端と同じ高さに配置され、前記傾斜面が、前記曲面部分に対して水平方向に間隔をあけて配置されていることを特徴とする。
(4)参考例に係る排水ポンプは、モーターで回転されることにより水を吸い上げる回転羽根が収容されるハウジングを有する排水ポンプであって、前記ハウジングが、前記水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部と、前記本体部の側部に設けられた開口を通じて前記空間と連通された管状の吐出部とを有し、前記吐出部が、前記本体部に連接された水平管と、前記水平管に連接された継手管とを有するL字状に形成され、前記吐出部の先端が、前記開口より高い位置に上方に向けて配置され、前記吐出部の前記水平管の内面の底部が、一端が前記開口に連なる水平部分で構成され、前記吐出部の前記水平管の先端には、型抜孔が設けられ、当該型抜き孔はキャップ部材で塞がれており、前記キャップ部材が、前記水平部分の前記吐出部の先端側に連なり、前記開口側から前記吐出部の先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる傾斜部分を有し、前記傾斜部分の前記吐出部の先端側に、前記吐出部の前記継手管の内面における鉛直方向に沿うように形成された部分が連なっていることを特徴とする。
【0008】
参考例に係る排水ポンプにおいて、前記吐出部の内面が、水が重力により下方に向かおうとして生じる圧力を受ける受圧面を有する段部を有していることが好ましい。
【0009】
参考例に係る排水ポンプにおいて、前記吐出部の先端の端面が、外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
上記排水ポンプは、吐出部の内面の底部が、(1)本体部の開口側から吐出部の先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分で構成されている、または、(2)本体部の開口側から吐出部の先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる傾斜部分で構成されている、または、(3)水平部分と、この水平部分における吐出部の先端側に連なり、本体部の開口側から吐出部の先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分との組み合わせで構成されている、または、(4)水平部分と、この水平部分における吐出部の先端側に連なり、本体部の開口側から吐出部の先端側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる傾斜部分との組み合わせで構成されている。そのため、吐出部の内面の底部における任意の2点を比較したときに、開口側寄りの点の位置が、先端側寄りの点の位置より同じ高さかまたは低い位置となり、回転羽根が停止した場合に、吐出部内の水が先端側から本体部の開口側に向かって流れやすくなる。これにより、吐出部の内面の底部に水が溜まってしまうことを抑制できる。
【0011】
また、上記排水ポンプは、吐出部の内面が、下流側を向く受圧面を有する段部を有している。このようにしたことから、排水ポンプは、回転羽根の回転によりドレン水が吸い上げられて吐出部および当該吐出部の先端に接続されたホースを通じて排出される場合に、吐出部内およびホース内のドレン水が重力により下方に向かおうとして生じる圧力の一部を受圧面で受けることができる。そのため、回転羽根がドレン水から受ける圧力を減少させることができ、吐出揚程を効果的に向上させることができる。
【0012】
さらには、上記排水ポンプは、吐出部の先端の端面が、外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されていることで、端面上の水が内周縁側に流れるので、当該端面上に水が溜まってしまうことを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の第1参考例に係る排水ポンプの構成を説明する図である。
図2図1の排水ポンプの第1変形例の構成を説明する図である。
図3本発明の一実施形態に係る排水ポンプの構成を説明する図である。
図4図1の排水ポンプの第変形例および第変形例の構成を説明する図である。
図5図1の排水ポンプの第変形例の構成を説明する図である。
図6】本発明の第2参考例にかかる排水ポンプの構成を説明する図である。
図7図6の排水ポンプの第1変形例の構成を説明する図である。
図8】従来の排水ポンプの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(本発明の第1参考例
以下、本発明の第1参考例に係る排水ポンプについて図1を参照して説明する。本参考例の排水ポンプは、一例として、空気調和機の室内ユニットのドレンパン内に溜まったドレン水を外部に排出するためのものである。もちろん、この排水ポンプの用途は、ドレン水の排出に限られず、各種液体の排出や汲み上げなどに用いることができる。本発明において、「水」とは、本来の意味の水(H0)に加えて、塵埃などの不純物が混入した水や液状の薬剤などの液体状のものも含む。
【0015】
図1は、本発明の第1参考例に係る排水ポンプの構成を説明する図であって、一部断面図を含む正面図である。
【0016】
図1に示すように、本参考例の排水ポンプ1は、ハウジング10と、カバー20と、回転羽根30と、モーター40と、を有している。
【0017】
ハウジング10は、略円錐状の本体部11と、本体部11の先端から下方に延びる管状の吸込部12と、本体部11の側部から突出して設けられた管状の吐出部13とを一体に有している。本体部11は、吸込部12から吸い上げられたドレン水が流れ込む空間が内側に形成されており、当該空間をカバー20とともに囲むことでポンプ室Kを形成している。吸込部12は、その先端12aが図示しないドレンパン内に配置され、ドレンパン内に溜まったドレン水が吸込部12を通じて吸い上げられる。
【0018】
吐出部13は、内面13sで囲われた内側空間の中心軸が円弧状となるように形成されており、先端13aが上方に向けて配置されるとともに基端13bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部13は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。
【0019】
吐出部13の内面13sは、底部13t全体が本体部11の開口11aから吐出部13の先端13aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面(すなわち曲面部分)となるように形成されている。また、吐出部13の内面13sの底部13tは、全体が曲面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。図1に示す底部13tは、吐出部13の内面13sにおける開口11aから先端13aまでの当該内面13sで囲われた内側空間の中心軸の円弧中心から最も離れた部分である。
【0020】
吐出部13の先端13aの端面13a1は、円環状でかつ外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されている。
【0021】
カバー20は、略円筒形状に形成されており、その下端部がハウジング10の本体部11の上部開口と嵌合されて、スナップフィット機構によりハウジング10に固定して取り付けられる。カバー20の上端部には、係止部21を介して固定して取り付けられたブラケット22が設けられている。ブラケット22には、排水ポンプ1を他の機器に取り付けるための取付部23が設けられている。
【0022】
回転羽根30は、ポンプ室K内に回転可能に収容されており、羽根軸部31と、羽根軸部31の外周部から放射方向に延びる複数の平板状の大径羽根(図示なし)が内側に設けられた大径羽根部32と、大径羽根部32の下端に連結されるとともに吸込部12に挿入される4枚の平板状の小径羽根が設けられた小径羽根部33とを有している。羽根軸部31は、カバー20の中央に形成された貫通孔20aに挿通されて上方に突出している。
【0023】
モーター40は、カバー20内に収容されており、モーター40の駆動軸がポンプ室K内に配置された回転羽根30の羽根軸部31の挿入穴に挿入されて回転羽根30を支持する。
【0024】
次に、本参考例の排水ポンプ1の動作(作用)について説明する。
【0025】
モーター40により回転羽根30が回転されると、吸込部12の先端12aからポンプ室K内にドレン水が吸い上げられて吐出部13を通じて排出される。このとき、吐出部13の内面13sの底部13t全体が、本体部11の開口11aから吐出部13の先端13aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面状に形成されており、当該底部13tに凹部がないことから、回転羽根30の回転が停止した際に、吐出部13内のドレン水が重力によって底部13tを伝って本体部11の開口11aからポンプ室Kに流れ落ちる。また、吐出部13の先端13aの端面13a1が、外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されているので、端面13a1上のドレン水は吐出部13内に流れ落ちる。
【0026】
以上より、本参考例の排水ポンプ1によれば、吐出部13の内面13sの底部13tが、本体部11の開口11aから吐出部13の先端13aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分により構成されており、すなわち、吐出部13の内面13sの底部13tが、凹部のない形状に形成されている。そのため、吐出部13の内面13sの底部13tにおける任意の2点を比較したときに、開口11a側寄りの点の位置が、先端13a側寄りの点の位置より同じ高さかまたは低い位置となり、回転羽根30が停止した場合に、吐出部13内のドレン水が先端13a側から本体部11の開口11a側に向かって流れやすくなる。これにより、吐出部13の内面13sの底部13tに水が溜まってしまうことを抑制することができる。
【0027】
(本発明の第1参考例の変形例)
上述した参考例では、吐出部13の内面13sは、底部13t全体が本体部11の開口11aから吐出部13の先端13aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面(すなわち曲面部分)となるように形成された構成であったが、参考例はこれのみに限定されるものではない。以下に、上述した第1参考例の排水ポンプ1の第1変形例~第変形例の構成について図2図4図5を参照して説明する。図2図4図5において、図1と同一の符号は、同一又は同等部分を表している。
【0028】
(第1変形例)
例えば、上述した第1参考例の排水ポンプ1において、図2に示すように、吐出部13に代えて吐出部53が設けられた構成の排水ポンプ1Aとしてもよい。吐出部53は、略L字状に形成されており、先端53aが上方に向けて配置されるとともに基端53bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部53は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。
【0029】
吐出部53は、内部空間の中心軸が斜め上方に延びる横管55と、横管55の先端に連接された中心軸が上方(当該排水ポンプの真上方向)に延びる継手管58とを有している。継手管58の内面58sは、鉛直方向に沿うように形成されている。横管55の内面55sは、底部55t全体が本体部11の開口11aから継手管58の内面58sに突き当たるまで徐々に位置が高くなる傾斜面(すなわち傾斜部分)となるように形成されている。また、横管55の内面55sの底部55tは、全体が傾斜面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。また、吐出部53の先端53aの端面53a1は、円環状でかつ外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されている。なお、図2においては、継手管58はその中心軸が上方に延びるように形成されているが、真上ではなく斜め上方に延びるように設けられてもよい。
【0030】
本発明の実施形態
本発明の一実施形態に係る排水ポンプを図3に示す。図3において、図1と同一の符号は、同一又は同等部分を表している。本実施形態の排水ポンプ1Bは、上述した第1参考例の排水ポンプ1において、図3に示すように、吐出部13に代えて吐出部63が設けられた構成を有する。吐出部63は、角部が丸みを帯びた略L字状に形成されており、先端63aが上方に向けて配置されるとともに基端63bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部63は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。なお、吐出部63は本体部11と一体に形成された第1部分63cの先端に別途形成された第2部分63dを接着や溶着などにより固定して取り付けることにより構成されている。
【0031】
吐出部63は、中心軸が水平方向に延びる横管65と、横管65の先端に連結されるとともにその先端近傍で円弧を描いて上方を向く継手管68とを有している。継手管68の内面68sは、鉛直方向に沿うように形成されている。横管65の内面65sは、底部65tが、一端が本体部11の開口11aに連なる水平部分65t1で構成されている。継手管68の内面68sは、横管65側の端部において、水平部分65t1の他端に連なり、当該他端から水平部分65t1の延長方向(図3において左側)に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分65t2を有している。見方を変えて、曲面部分65t2が横管65の内面65sの底部65tを構成すると考えると、横管65の内面65sは、底部65tが、一端が本体部11の開口11aに連なる水平部分65t1と、水平部分65t1の他端に連なり、本体部11の開口11a側から継手管68の内面68sに至るまで徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面部分65t2とで構成されている。また、横管65の内面65sの底部65tは、水平部分65t1および曲面部分65t2で構成されていることから凹部のない形状に形成されている。なお、図3においては継手管68の先端は上方(真上)を向くように構成されているが、斜め上方に沿うように構成されてもよい。図3に示すように、横管65の内面65sは、水平部分65t1の上方に設けられ、開口11a側から継手管68側に向かうにしたがって徐々に上方に向かうように傾斜した傾斜面を有している。この傾斜面は、曲面部分65t2と対向するように配置されている。
【0032】
(第変形例)
または、例えば、上述した第1参考例の排水ポンプ1において、図4(a)に示すように、吐出部13に代えて吐出部73が設けられた構成の排水ポンプ1Cとしてもよい。吐出部73は、略L字状に形成されており、先端73aが上方に向けて配置されるとともに基端73bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部73は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。
【0033】
吐出部73は、中心軸が水平方向に延びる小径部76および大径部77を有する水平管75と、水平管75の先端75a付近に連接され、中心軸が上方に延びる継手管78とを有している。継手管78の内面78sは、鉛直方向(上方)に沿うように形成されている。水平管75は、内面75sの底部75tが水平面(すなわち、水平部分)となるように小径部76の中心軸と大径部77の中心軸とが鉛直方向にずれて、すなわち小径部76の底部と大径部77の底部とが直線状に接するように(内接するように)配置されている。水平管75の先端75aには、成形時に用いる金型を抜き取るための型抜孔75bが設けられている。さらに、型抜孔75bを塞ぐキャップ部材79が設けられており、キャップ部材79の円柱部79aが型抜孔75bに挿入嵌合され、円柱部79aの端部に設けられた円板部79bの周縁が水平管75の先端75aに接着や溶着により取り付けられている。
【0034】
水平管75の内面75sは、底部75t全体が本体部11の開口11aから吐出部73の先端73a側に向かいキャップ部材79に突き当たるまで同一高さの水平面(すなわち水平部分)となるように形成されている。また、水平管75の内面75sの底部75tは、全体が水平面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。
【0035】
(第変形例)
または、例えば、上述した第1参考例の第変形例の排水ポンプ1Cにおいて、図4(b)に示すように、キャップ部材79に代えてキャップ部材79Aが設けられた構成の排水ポンプ1Dとしてもよい。キャップ部材79Aは、円柱部79aの端面79tが、本体部11の開口11aから吐出部73の先端73a側に向かい徐々に位置が高くなる傾斜面(すなわち傾斜部分)となるように形成されている。この端面79tは、水平管75の内面75sの底部75tにおけるキャップ部材79Aの円柱部79aと重なる水平部分75t1に代わって、当該底部75tとなる。
【0036】
これにより、水平管75の内面75sは、一端が本体部11の開口11aに連なる水平部分75t2と、水平部分75t2の他端に連なるキャップ部材79Aの端面79t(傾斜部分)とで構成されている。また、水平管75の内面75sの底部75tは、水平部分75t2および端面79tで構成されていることから凹部のない形状に形成されている。
【0037】
(第変形例)
または、例えば、上述した第1参考例の排水ポンプ1において、図5に示すように、吐出部13に代えて吐出部83が設けられた構成の排水ポンプ1Eとしてもよい。図5は、第1参考例の排水ポンプ1の第変形例の構成を説明する図であって、(a)は一部断面図を含む正面図であり、(b)は吐出部83の先端83aの平面図である。
【0038】
吐出部83は、内面83sで囲われた内側空間83vの中心軸が円弧状となるように形成されており、先端83aが上方に向けて配置されるとともに基端83bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部83は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。この例においては、吐出部83は、本体部11と一体的に樹脂成型されている。
【0039】
吐出部83の内面83sは、底部83t全体が本体部11の開口11aから吐出部83の先端83aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面(すなわち曲面部分)となるように形成されている。また、吐出部83の内面83sの底部83tは、全体が曲面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。
【0040】
吐出部83の先端83aの端面83a1は、円環状でかつ外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されている。端面83a1は、円環状でかつ外周縁の位置と内周縁の位置とが同じ高さとなる平面状であってもよいが、少なくとも一部分において、外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状であることが好ましい。
【0041】
また、吐出部83の先端83aの端面83a1は、本体部11に近い内側部分83a11における外周縁から内周縁までの長さL1が、本体部11から遠い外側部分83a12における外周縁から内周縁までの長さL2より長い。また、端面83a1の外周縁から内周縁の長さは、内側部分83a11から外側部分83a12に向かうにしたがって徐々に短くなるように形成されている。
【0042】
すなわち、第変形例の排水ポンプ1Eは、モーター40で回転されることにより水を吸い上げる回転羽根30が収容されるハウジング10を有する排水ポンプ1Eであって、ハウジング10が、水が流れ込む空間が内側に設けられた本体部11と、本体部11に設けられた開口11aを通じて前記空間と連通された管状の吐出部83とを有し、吐出部83の先端83aが、開口11aより高い位置に配置され、吐出部83の内面83sの底部83tが、開口11a側から先端83a側に向かうにしたがって徐々に位置が高くなる曲面部分より構成され、吐出部83の先端83aの端面83a1の内側部分83a11における外周縁から内周縁までの長さL1が、外側部分83a12における外周縁から内周縁までの長さL2より長く形成されている。すなわち、内側空間83vの開口部(吐出部83の端面における開口部)の中心は、吐出部83の端面形状の輪郭の中心から外側(ポンプ室Kから離れる側)に偏心している。
【0043】
このようにすることで、回転羽根30の回転によりドレン水が吸い上げられて吐出部83および当該吐出部83の先端83aに接続された図示しないホースを通じて排出される場合に、ホース内のドレン水が重力により下方に向かおうとして生じる圧力の一部を端面83a1で受けることにより、回転羽根30がドレン水から受ける圧力を減少させることができる。そして、端面83a1の内側部分83a11における外周縁から内周縁までの長さL1を、外側部分83a12における外周縁から内周縁までの長さL2より長くすることで、内側部分83a11を広くすることができ、上記圧力を受ける受圧面として効果的に機能する面積を確保することができる。そのため、吐出揚程を効果的に向上させることができる。
【0044】
なお、内側空間83vの開口部の中心は、吐出部83の端面形状の輪郭の中心から外側に偏心しているものとして説明したが、本変形例はこれのみに限定されることはなく、吐出部83の端面形状の輪郭中心から内側(ポンプ室Kに近づく側)に偏心していても良いし、また回転羽根30の回転方向側に偏心していても良い。
【0045】
すなわち、吐出部83の先端83aの端面83a1の肉厚は、少なくともその外周方向の一部領域において、異なる厚みを有していれば良い。
【0046】
また、吐出部83の先端83aの端面83a1の肉厚として、吐出部83が必要とする強度以上の強度が得られるような厚さであれば、該端面83a1の肉厚は均一であっても良い。
【0047】
これら第1変形例~第変形例および本発明の一実施形態に係る排水ポンプにおいても、上述した第1参考例の排水ポンプ1と同様の作用効果を奏する。
【0048】
(本発明の第2参考例
以下、本発明の第2参考例に係る排水ポンプについて図6を参照して説明する。
【0049】
図6は、本発明の第2参考例に係る排水ポンプの構成を説明する図であって、(a)は一部断面図を含む正面図であり、(b)は吐出部付近の拡大断面図であり、(c)は図6(a)のX-X線に沿う断面図の一例であり、(d)は図6(a)のX-X線に沿う断面図の他の例である。
【0050】
図6に示す本参考例の排水ポンプ2は、上述した第1参考例の排水ポンプ1において、ハウジング10が、吐出部13に代えて内面に段部が形成された吐出部113を有すること以外は第1参考例の排水ポンプ1と同一の構成を有している。そのため、第1参考例の排水ポンプ1と同一の構成について同一の符号を付して説明を省略する。
【0051】
吐出部113は、内面113sで囲われた内側空間が概ね円弧状となるように形成されており、先端113aが上方に向けて配置されるとともに基端113bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部113は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。この例においては、吐出部113は、本体部11と一体的に樹脂成型されている。
【0052】
吐出部113の内面113sは、底部113t全体が本体部11の開口11aから吐出部113の先端113aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面(すなわち曲面部分)となるように形成されている。また、吐出部113の内面113sの底部113tは、全体が曲面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。
【0053】
吐出部113の内面113sは、該内面113sの上面側(底部113tと対向する側)において、下流側(先端113a側)を向く受圧面113u1を有する段部113uを有している。本参考例において、「下流側を向く面(受圧面)」とは、吐出部113の内面113sがその中心方向に突出している部分において、下流側(すなわち当該排水ポンプの動作時の流体流出方向)を向いている面を言う。図6(b)の事例においては、段部113uの表面のうち、下流側を向いている面を言う。
【0054】
なお、図6(b)に示された例においては、段部113uの下流側を向く面(受圧面)は、下流側に対してほぼ直交するように形成されている。言い換えれば、段部113uの下流側を向く面は、当該排水ポンプの動作停止時における吐出水が逆流する方向に対して直交するようにされている。なお、段部113uの下流側を向く面は、下流側に対して傾斜していても良く、要は吐出水の逆流に対して抵抗となるような面(受圧面)が段部113uに設けられていれば良い。
【0055】
参考例において、段部113uは先端113a寄りに設けられ、受圧面113u1は底部113tの円弧の中心に向かう方向に形成されている。吐出部113は、段部113uを有することにより、段部113uから先端113a寄りの箇所の内径が、段部113uからポンプ室K寄りの箇所の内径より大きくなるように形成されている。
【0056】
参考例において、受圧面113u1は、図6(c)に示すように、円形状の面に底部113tにて内接する円形状の開口(内面113s)が設けられた形状を有している。これ以外にも、受圧面113u1は、図6(d)に示すように三日月形状を有していてもよく、本発明の目的に反しない限り、受圧面113u1の形状は任意である。
【0057】
吐出部113の先端113aの端面113a1は、円環状でかつ外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されている。
【0058】
参考例の排水ポンプ2は、上述した第1参考例の排水ポンプの動作(作用)に加えて、次の作用を有する。
【0059】
すなわち、排水ポンプ2は、回転羽根30の回転によりドレン水が吸い上げられて吐出部113および当該吐出部113の先端113aに接続された図示しないホースを通じて排出される場合に、吐出部内およびホース内のドレン水が重力により下方に向かおうとして生じる圧力の一部を受圧面113u1で受ける。
【0060】
以上より、本参考例の排水ポンプ2によれば、ドレン水の排出に際し、吐出部113内および吐出部113に接続された図示しないホース内のドレン水が重力により下方に向かおうとして生じる圧力の一部を受圧面113u1で受けるので、回転羽根30がドレン水から受ける圧力を減少させることができる。そのため、吐出揚程を効果的に向上させることができる。
【0061】
(第1変形例)
例えば、上述した第2参考例の排水ポンプ2において、図7に示すように、吐出部113に代えて吐出部123が設けられた構成の排水ポンプ2Aとしてもよい。図7は、第2参考例の排水ポンプ2の第1変形例の構成を説明する図であって、(a)は一部断面図を含む正面図であり、(b)は吐出部123付近の拡大断面図である。
【0062】
吐出部123は、内面123sで囲われた内側空間が概ね円弧状となるように形成されており、先端123aが上方に向けて配置されるとともに基端123bが本体部11の開口11aを囲むようにして本体部11の側部に一体に連接されている。吐出部123は、本体部11の開口11aを通じてポンプ室Kに連通されている。
【0063】
吐出部123の内面123sは、底部123t全体が本体部11の開口11aから吐出部123の先端123aに向かうにしたがって徐々に位置が高くなる断面円弧状の曲面(すなわち曲面部分)となるように形成されている。また、吐出部123の内面123sの底部123tは、全体が曲面となるように形成されていることから凹部のない形状に形成されている。
【0064】
吐出部123の内面123sは、該内面123sの上面側(底部123tと対向する側)において、下流側(先端123a側)を向く受圧面123u1を有する段部123uを有している。本参考例において、段部123uは先端123aと基端123bとの間に設けられ、受圧面123u1は鉛直方向に沿うように形成されている。吐出部123は、段部123uを有することにより、段部123uから先端123a寄りの箇所の内径が、段部123uからポンプ室K寄りの箇所の内径より大きくなるように形成されている。
【0065】
吐出部123の先端123aの端面123a1は、円環状でかつ外周縁の位置よりも内周縁の位置が低いテーパー状に形成されている。
【0066】
なお、図6及び図7の事例では、受圧面113u1、123u1を有する段部113u、123uは、いずれも吐出部の内面113s、123sの湾曲中心の方向(底部113t、123tと対向する天井側)に設けられている。このような位置に設けることにより、吐出部113、123を樹脂成型する際、内面113s、123sを形成するための中子(図示せず)を前記湾曲の方向に引き抜くだけで吐出部113、123を形成することができ、この結果、吐出部113、123とハウジング10とを一体的に 樹脂成型することが可能となる。
【0067】
もっとも、吐出部113、123とハウジング10とを別体に形成し、その後、両者を接着、溶着等により接合するようにすれば、受圧面113u1、123u1を有する段部113u、123uは、いずれも吐出部の内面113s、123sの湾曲中心の方向とは逆の方向(底部113t、123t側)やその他の側、すなわち吐出部の内面113s、123sのいかなる箇所に設けられても良い。
【0068】
この第1変形例においても、上述した第2参考例の排水ポンプ2と同様の作用効果を奏する。
【0069】
出願人らは、吐出部の内面の底部が曲面部分からなる排水ポンプである第1参考例の排水ポンプ1(参考例1)、ならびに、第2参考例の排水ポンプ2(参考例2)およびその第1変形例の排水ポンプ2A(参考例3)を作成し、それぞれの排水ポンプについて吐出揚程を計測した。各参考例の計測結果を以下に示す。
【0070】
参考例1:1615mm
参考例2:1625mm
参考例3:1625mm
【0071】
この結果から、受圧面113u1を有する参考例2の排水ポンプ2および受圧面123u1を有する参考例3の排水ポンプ2Aが、このような受圧面を有しない参考例1の排水ポンプ1より吐出揚程が高く、揚水能力がより高いことがわかる。10mmの揚程差は約100Paの圧力に相当し、この分の圧力が受圧面113u1および受圧面123u1により受け止められることにより、回転羽根30がドレン水から受ける圧力が減少して、より高い吐出揚程が実現できているものと推測される。
【0072】
このように、吐出揚程の計測結果からも本発明の第2参考例にかかる構成の効果が明らかとなった。
【0073】
上記に本発明の実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0074】
また、吐出部の内面に設けられる受圧面は、吐出部内面に設けられた凸部、あるいは吐出部の内部流路がポンプ室Kに向かうにつれて狭窄するような斜面であれば、その凸部や斜面の少なくとも一部がポンプ室K側に発生するドレン水の圧力を受けることができ、これによりポンプ室K側に戻ろうとするドレン水の力を軽減することができる。すなわち、上記の凸部や斜面の、ドレン水の圧力を受ける部分が上記の受圧面となる。
【0075】
したがって、吐出部の内面に設けられる受圧面は、吐出部内面に設けられた凸部、あるいは吐出部の内部流路がポンプ室Kに向かうにつれて狭窄するような斜面であれば、いかなる形状、大きさのものであっても良いし、また吐出部内部のいかなる箇所に設けられても良い。
【符号の説明】
【0076】
(第1参考例
1…排水ポンプ、10…ハウジング、11…本体部、11a…開口、12…吸込部、12a…先端、13…吐出部、13a…先端、13a1…端面、13b…基端、13s…内面、13t…底部、20…カバー、20a…貫通孔、21…係止部、22…ブラケット、23…取付部、30…回転羽根、31…羽根軸部、32…大径羽根部、33…小径羽根部、40…モーター、K…ポンプ室。
(第1参考例の第1変形例)
1A…排水ポンプ、53…吐出部、53a…先端、53a1…端面、53b…基端、55…横管、55s…内面、55t…底部、58…継手管、58s…内面。
本発明の実施形態
1B…排水ポンプ、63…吐出部、63a…先端、63b…基端、63c…第1部分、63d…第2部分、65…横管、65s…内面、65t…底部、65t1…水平部分、65t2…曲面部分、68…継手管、68s…内面。
(第1参考例の第変形例)
1C…排水ポンプ、73…吐出部、73a…先端、73b…基端、75…水平管、75a…先端、75b…型抜孔、75s…内面、75t…底部、76…小径部、77…大径部、78…継手管、78s…内面、79…キャップ部材、79a…円柱部、79b…円板部。
(第1参考例の第変形例)
1D…排水ポンプ、79A…キャップ部材、75t1…キャップ部材の円柱部と重なる水平部分、75t2…水平部分、79t…端面。
(第1参考例の第変形例)
1E…排水ポンプ、83…吐出部、83a…先端、83a1…端面、83a11…内側部分、83a12…外側部分、83b…基端、83s…内面、83t…底部、83v…内側空間、L1…内側部分における外周縁から内周縁までの長さ、L2…外側部分における外周縁から内周縁までの長さ。
(第2参考例
2…排水ポンプ、113…吐出部、113a…先端、113a1…端面、113b…基端、113s…内面、113t…底部、113u…段部、113u1…受圧面。
(第2参考例の第1変形例)
2A…排水ポンプ、123…吐出部、123a…先端、123a1…端面、123b…基端、123s…内面、123t…底部、123u…段部、123u1…受圧面。
図1
図2
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図7
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