(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】内燃機関
(51)【国際特許分類】
F02D 35/00 20060101AFI20221108BHJP
F02F 1/24 20060101ALI20221108BHJP
G01L 23/22 20060101ALI20221108BHJP
【FI】
F02D35/00 368Z
F02F1/24 Z
G01L23/22
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2018117703
(22)【出願日】2018-06-21
【審査請求日】2021-04-21
(31)【優先権主張番号】10 2017 113 838.2
(32)【優先日】2017-06-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】510153962
【氏名又は名称】マン・エナジー・ソリューションズ・エスイー
【氏名又は名称原語表記】MAN ENERGY SOLUTIONS SE
【住所又は居所原語表記】Stadtbachstr.1 86153 Augsburg,GERMANY
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】マンフレート・ヴァレンタ
(72)【発明者】
【氏名】ハイディ・グルーバー
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・ツァイトルマイアー
(72)【発明者】
【氏名】コンスタンティン・エバーレ
【審査官】菅野 京一
(56)【参考文献】
【文献】特開2008-281471(JP,A)
【文献】独国特許出願公開第19634128(DE,A1)
【文献】特開2013-195163(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2012/0011924(US,A1)
【文献】西独国特許出願公開第2320754(DE,A1)
【文献】特開2002-313522(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02D 35/00
F02F 1/24
G01L 23/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関(1)であって、
シリンダヘッド(2)と、
少なくとも1つのシリンダと、
を備え、
前記シリンダのための
前記シリンダヘッド(2)には、給気
のためまたは給気と燃料との混合物のための少なくとも1つの入口側ガス交換弁と、排気のための少なくとも1つの排出側ガス交換弁と、前記シリンダ
の燃焼室(3)内の燃焼室側圧力を測定するための圧力センサ(5)と、が配設されており、
前記シリンダヘッド(2)のうち前記圧力センサ(5)を受ける凹所(4)と前記圧力センサ(5)のうち前記凹所(4)に受けられるセンサ筐体(6)またはセンサアダプタ(8)とのそれぞれが、
互いに向かい合いかつ前記シリンダの前記燃焼室(3)に続くセクション(11、12)において円錐状に輪郭付けされており
、
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(12)の円錐角が、前記シリンダヘッド(2)のうち前記凹所を向く前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所(4)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(11)の円錐角よりも小さ
く、
前記シリンダヘッド(2)のうち前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所(4)と前記圧力センサ(5)のうち前記シリンダヘッド(2)の前記凹所(4)内に受けられる前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)とのそれぞれが、互いに向かい合うセクション(13、14)であって、円錐状に輪郭付けされた前記セクション(11、12)よりも前記シリンダの前記燃焼室(3)からさらに離間している、セクション(13、14)において筒状に輪郭付けされており、
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において筒状に輪郭付けされた前記セクション(14)の外径が、所定の隙間嵌めを形成し、前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所において筒状に輪郭付けされた前記セクション(13)の内径よりも小さく、
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において筒状に輪郭付けされた前記セクション(14)と前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(12)との間には、隙間嵌めを形成し、外ネジ山(17)が形成されており、
前記シリンダヘッド(2)のうち前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所(4)が、隣接する筒状に輪郭付けされたセクション(15)において、内ネジ山なく形成されていることを特徴とする内燃機関。
【請求項2】
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(12)の円錐角が、前記シリンダヘッド(2)のうち前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所(4)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(11)の円錐角よりも、
10.0°から
1.0°の間だけ、小さいことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関。
【請求項3】
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(12)の円錐角が、前記シリンダヘッド(2)のうち前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所(4)において円錐状に輪郭付けされた前記セクション(11)の円錐角よりも、
5.0°から
2.0°の間だけ、小さいことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関。
【請求項4】
前記隙間嵌めを形成するため、前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)において筒状に輪郭付けされた前記セクション(14)の外径が、e7寸法公差を有しており、前記圧力センサ(5)を受ける前記凹所
(4)において筒状に輪郭付けされた前記セクション(13)の内径が、
同じ公称直径に対してH7寸法公差を有していることを特徴とする請求項
1から3のいずれか1項に記載の内燃機関。
【請求項5】
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)の内側空間(7)を前記シリンダの前記燃焼室(3)に連結する凹所(10)が、当該凹所(10)の直径の0.5倍から10.0倍に達する深さを有することを特徴とする請求項1から
4のいずれか1項に記載の内燃機関。
【請求項6】
前記センサ筐体(6)または前記センサアダプタ(8)の前記内側空間(7)を前記シリンダの前記燃焼室(3)に連結する前記凹所(10)が、当該凹所(10)の直径の0.5倍から5.0倍に達する深さを有することを特徴とする請求項
5に記載の内燃機関。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関に関する。
【背景技術】
【0002】
実務から公知の内燃機関は、主として、複数のシリンダを備える。内燃機関のシリンダそれぞれに関して、給気のための少なくとも1つの入口側ガス交換弁及び排気のための少なくとも1つの排出側ガス交換弁は、それぞれの場合において、内燃機関のシリンダヘッド内に受けられている。ガスエンジンまたはデュアルフューエルエンジンにおいて、入口側ガス交換弁は、ガス-空気混合物をシリンダそれぞれの燃焼室内に導入するように機能する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
さらに、実務からすでに公知であることは、シリンダそれぞれの燃焼室内の燃焼室側圧力を検出するために、内燃機関のシリンダヘッドがシリンダそれぞれについての圧力センサを受けること、である。ここで、公知であることは、シリンダヘッドの対応する凹所内に圧力センサを配設し、圧力センサが、圧力センサのセンサ筐体に形成された外ネジ山を介して、シリンダヘッドの凹所内にある対応する内ネジ山と螺合されること、である。このような内ネジ山をシリンダヘッドのうち圧力センサそれぞれを受けるように機能する凹所に形成することは、複雑でありかつ高価である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
ここから開始して、本発明は、新規のタイプの内燃機関を創出することの目的に基づいており、この内燃機関では、圧力センサがシリンダヘッド内に最適に組み込まれている。この目的は、請求項1にかかる内燃機関によって解決される。
【0005】
本発明によれば、シリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所と圧力センサのうち凹所に受けられるセンサ筐体またはセンサアダプタとのそれぞれは、セクションにおいて円錐状に輪郭付けされており、これらセクションは、互いに向かい合い、シリンダの燃焼室に続き、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて円錐状に輪郭付けされたセクションの円錐角は、シリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所において円錐状に輪郭付けされたセクションの円錐角よりも小さい。本発明に従ってシリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所において及びセンサ筐体または圧力センサのセンサアダプタにおいて円錐状に輪郭付けされたセクションを輪郭付けすることによって、特に圧力センサを受ける凹所の領域において内ネジ山を必要とすることなく、シリンダヘッド内の圧力センサの最適な密閉を実現し得る。
【0006】
好ましくは、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて円錐状に輪郭付けされたセクションの円錐角は、シリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所において円錐状に輪郭付けされたセクションの円錐角よりも、5.0°から2.0°の間だけ、小さい。これにより、シリンダヘッドと圧力センサとの間の特に良好な密閉効果が可能になる。
【0007】
有利なさらなる展開によれば、圧力センサを受ける凹所と圧力センサのうち凹所内に受けられるセンサ筐体またはセンサアダプタとのそれぞれは、セクションにおいて筒状に輪郭付けされており、これらセクションは、互いに向かい合い、円錐状に輪郭付けされたセクションよりもシリンダの燃焼室からさらに離間しており、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて筒状に輪郭付けされたセクションの外径は、所定の隙間嵌めを形成し、圧力センサを受ける凹所において筒状に輪郭付けされたセクションの内径よりも小さい。この所定の隙間嵌めの領域において、シリンダ筐体と圧力センサとの間の密閉効果をさらに改善し得る。さらに、圧力センサからシリンダヘッドへ熱を最適に放散させ得る。
【0008】
好ましくは、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて筒状に輪郭付けされたセクションの外径の公称直径とシリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所において筒状に輪郭付けされたセクションの外径の公称直径とは、同じであり、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて筒状に輪郭付けされたセクションの外径は、e7寸法公差を有し、圧力センサを受ける凹所において筒状に輪郭付けされたセクションの外径は、H7寸法公差を有する。このような隙間嵌めは、最適な密閉効果および最適な熱放散を提供することに関して特に好ましい。
【0009】
好ましくは、センサ筐体またはセンサアダプタにおいて筒状に輪郭付けされたセクションとセンサ筐体またはセンサアダプタにおいて円錐状に輪郭付けされ、隙間嵌めを形成するセクションとの間には、外ネジ山が形成され、シリンダヘッドのうち圧力センサを受ける凹所には、同様に筒状に輪郭付けされた隣接するセクションにおいて、内ネジ山が形成されていない。
【0010】
有利なさらなる展開によれば、センサ筐体またはセンサアダプタの内側筐体をシリンダの燃焼室と連結する凹所は、この凹所の直径の0.5倍から10.0倍に達する深さを有する。これにより、圧力センサによる特に良好な信号受信ひいてはシリンダの燃焼室側圧力の特に良好な検出を保証する。
【0011】
好ましくは、センサ筐体またはセンサアダプタの内側筐体をシリンダの燃焼室と連結する凹所は、この凹所の直径の0.5倍から5.0倍、特に好ましくは1.0倍から2.0倍の間に達する深さを有する。これら特徴は、圧力センサによって提供され得る測定品質または信号品質をさらに最適化するように機能する。
【0012】
本発明の好ましいさらなる展開は、従属請求項及び以下の説明から得られる。本発明の例示的な実施形態は、図面を用いてより詳細に説明されるが、これに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】内燃機関のシリンダヘッドを示す断面図であって、圧力センサを受けるように機能する凹所の領域を抽出した断面図である。
【
図2】圧力センサ、特に圧力センサのセンサ筐体を示す詳細図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、少なくとも1つのシリンダを有する内燃機関に関する。
【0015】
図1は、内燃機関1から内燃機関のシリンダヘッド2の領域を抽出した図である。内燃機関1のシリンダヘッド2は、シリンダそれぞれに関して、少なくとも1つの入口側ガス交換弁と、少なくとも1つの排出側ガス交換弁と、を受ける。入口側ガス交換弁及び排出側ガス交換弁は、
図1に示されていない。
【0016】
入口側ガス交換弁を利用して、少なくとも給気とガスエンジンの及びガスモードで動作されたデュアルフューエルエンジンの場合において給気に加えて燃料とは、同様に、シリンダそれぞれの燃焼室3内に導入され得る。排出側ガス交換弁を利用して、排気は、シリンダの燃焼室3から放出され得る。
【0017】
図1は、圧力センサ5のための凹所4において、内燃機関1のシリンダヘッド2を通る断面を示しており、圧力センサ5は、シリンダヘッド2の凹所4内に受けられており、シリンダそれぞれの燃焼室3内の燃焼室側圧力を測定するように機能する。
【0018】
図2及び
図3は、シリンダヘッド2の凹所4内に受けられた圧力センサ5の詳細、特に、圧力センサ5のセンサ筐体6の詳細を示している。センサ筐体6は、圧力センサ5の組立体であって図示しない実際の圧力測定を提供する組立体を受けるための内部空間7を画成している。
【0019】
本発明によれば、シリンダヘッド2のうち圧力センサ5それぞれを受ける凹所4と圧力センサ5のうち受容凹所4内に受けられたセンサ筐体6とのそれぞれは、セクション11、12において円錐状に輪郭付けされており、これらセクションは、互いに向き合い、シリンダそれぞれの燃焼室3に隣接するが、互いにずれた円錐角を有しており、シリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受ける凹所4において円錐状に輪郭付けされたセクション11の円錐角α1は、センサ筐体6において円錐状に輪郭付けされたセクション12の円錐角α2よりも大きい。したがって、円錐角α2は、円錐角α1よりも小さい。
【0020】
センサ筐体6において円錐状に輪郭付けされたセクション12の円錐角α2は、シリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受ける凹所4における円錐状に輪郭付けされたセクション11の円錐角α1よりも5.0°から2.0°の間だけ小さい。好ましくは、センサ筐体の円錐角は、5.0°から2.0°の間だけ、特に好ましくは、10.0°から1.0°の間だけ、シリンダヘッド2の凹所4の領域における円錐角α1よりも小さい。
【0021】
圧力センサ5のセンサ筐体6の領域において及びシリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受ける凹所4の領域においてこのような態様で寸法付けられた円錐角α1及びα2を用いて、特にシリンダヘッド2の凹所4が内ネジ山を有する必要なく、シリンダヘッド2と圧力センサ5との間の最適な密閉を形成し得る。
【0022】
有利なさらなる展開によれば、圧力センサ5それぞれを受ける凹所4と圧力センサ5のセンサ筐体6とは、セクション13、14において筒状に輪郭付けされており、これらセクションは、互いを向き、円錐状に輪郭付けされたセクション11、12よりも、シリンダそれぞれの燃焼室3からさらに間隔をあけており、圧力センサ5のうちセンサ筐体6において筒状に輪郭付けされたセクション14の外径d2は、シリンダヘッド2と隙間嵌めを形成しており、シリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受ける凹所4において筒状に輪郭付けされた対応するセクション13の内径d1よりも小さい。
【0023】
特に好ましくは、直径d1及びd2、すなわち、筒状に輪郭付けされたセクション13及び14の直径は、同じ公称直径を有しており、センサ筐体6において筒状に輪郭付けされたセクション14の外径d3は、e7寸法公差を有し、シリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受ける凹所4において筒状に輪郭付けされたセクション13の内径d1は、H7寸法公差を有する。これにより、圧力センサ5とシリンダヘッド2との間の密閉効果は、特に調整され得、さらに一方で、圧力センサ5からシリンダヘッド2への最適な熱伝達は、さらに可能となる。
【0024】
圧力センサ5の、特に圧力センサ5のセンサ筐体6の領域において、外ネジ山17を有する筒状に輪郭付けされたさらなるセクション16は、筒状に輪郭付けされたセクション14と円錐状に輪郭付けされたセクション12との間に形成されており、隙間嵌めを形成する。
【0025】
圧力センサ5にあるこのような外ネジ山17は、製造者による圧力センサ5の較正に有利である。
【0026】
シリンダヘッド2のうち圧力センサ5を受けるように機能する凹所における筒状に輪郭付けされた対応するセクション15は、組立状態において圧力センサ5のシリンダ筐体6の外ネジ山17に向かい合って位置しており、内ネジ山を有しておらず、したがって、内ネジ山なく具現化されている。これは、シリンダヘッド2の簡素な製造に好ましい。上述した凹所4及びセンサ筐体6における円錐状に輪郭付けされたセクション11、12並びに筒状に輪郭付けされたセクション13及び14からなる構成のため、凹所4の領域内の内ネジ山を省略し得る。
【0027】
センサ筐体6の内部空間7は、凹所10を介してシリンダそれぞれの燃焼室3に連結され得る。この凹所10は、センサ筐体6の内部空間から開始して円錐状に輪郭付けされたセクション12の端部に向けて延在する。この凹所10は、直径d3及び長さl3を有する。シリンダの燃焼室3内に存在する圧力を最適に受信することをできるようにするため、深さl3は、凹所10の直径d3の0.5倍から10倍の間、好ましくは0.5倍から5.0倍の間、より好ましくは1.0倍から2.0倍の間に達する。
【0028】
本発明は、特に、センサアダプタ8を介して従来の圧力センサ5をシリンダ筐体6にある凹所4内に導入する場合に、実施され得る。
図4、
図5及び
図6は、このようなセンサアダプタ8の詳細を示す。
【0029】
この場合において、圧力センサ5のセンサ筐体6に関連して上述した詳細は、センサアダプタ8に関連しており、センサアダプタ8の円錐角α4は、センサ筐体6の円錐角α2に対応し、センサアダプタの凹所10の長さl5及び直径d5は、センサ筐体6の凹所10の直径d3及び深さl3に対応する。
【0030】
したがって、不必要な繰り返しを避けるため、センサアダプタ8並びにセンサアダプタのセクション12、14及び16の構成及び輪郭付けについて、並びに、センサアダプタの凹所10の寸法付けについて、
図2及び
図3のセンサ筐体6及び圧力センサ5に関する上記説明を参照する。
【0031】
したがって、
図4から
図6の例示的な実施形態において事実であることは、円錐角α4が、円錐角α1よりも大きい、特に0.2°から2.0°の間だけ、好ましくは0.4°から2.0°の間だけ、特に好ましくは0.4°から1.0°の間だけ、円錐角α1よりも大きい、ことである。さらに真実であることは、シリンダヘッド2と隙間嵌めを形成する外径d4が、内径d1よりも小さい、ことである。さらに、深さl5は、直径d5の0.5倍から10倍の間、好ましくは0.5倍から5.0倍の間、より好ましくは1.0倍から2.0倍の間に達する。
【0032】
本発明によれば、内燃機関1のシリンダヘッド2内に圧力センサ5を最適に組み込むことができる。圧力センサ5は、ガス密態様でシリンダヘッド2にある凹所内に組み込まれ得、特に、最適な熱伝達および最適な信号品質を保証する。
【0033】
圧力センサ5は、好ましくは、圧電型圧力センサである。
【符号の説明】
【0034】
1 内燃機関
2 シリンダヘッド
3 燃焼室
4 凹所
5 圧力センサ
6 センサ筐体
7 内部空間
8 センサアダプタ
9 内部空間
10 凹所
11 円錐状セクション
12 円錐状セクション
13 筒状セクション
14 筒状セクション
15 筒状セクション
16 筒状セクション
17 外ネジ山