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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】サポート要素付き下半身衣類
(51)【国際特許分類】
   A41B 9/02 20060101AFI20221108BHJP
【FI】
A41B9/02 G
【請求項の数】 16
(21)【出願番号】P 2018554378
(86)(22)【出願日】2017-04-13
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2019-04-25
(86)【国際出願番号】 US2017027496
(87)【国際公開番号】W WO2017180920
(87)【国際公開日】2017-10-19
【審査請求日】2020-04-01
(31)【優先権主張番号】62/322,779
(32)【優先日】2016-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510132406
【氏名又は名称】エイチビーアイ ブランデッド アパレル エンタープライゼズ,エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】HBI Branded Apparel Enterprises,LLC
【住所又は居所原語表記】1000 East Hanes Mill Road 27105 Winston-Salem NC, United States of America
(74)【復代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100097320
【弁理士】
【氏名又は名称】宮川 貞二
(74)【代理人】
【識別番号】100131820
【弁理士】
【氏名又は名称】金井 俊幸
(74)【代理人】
【識別番号】100155192
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 美代子
(74)【代理人】
【識別番号】100215049
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 貴志
(74)【代理人】
【識別番号】100100398
【弁理士】
【氏名又は名称】柴田 茂夫
(72)【発明者】
【氏名】キメル,シェリー イー.
(72)【発明者】
【氏名】ペリー,タシャ アール.
(72)【発明者】
【氏名】エリクソン,レイチェル
(72)【発明者】
【氏名】コールマン,メリッサ エイ.
【審査官】津田 健嗣
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-050367(JP,A)
【文献】実開昭57-188804(JP,U)
【文献】特開2005-264414(JP,A)
【文献】米国特許第04377008(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A41B 9/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部と;
前記本体部の前部の周りに配設された前立てと;
前記本体部の第1の脚部開口部と第2の脚部開口部との間の前記本体部の底部に配置されたマチであって、前記前立ての底部において下部縫い目で前記前立てに接続されたマチと;
前記前立てに接続されたサポートスリングであって、
前記下部縫い目から前記前立ての上部に向けて前記前立ての左側外周に沿って延びると共に前記前立ての左側外周に接続された第1の横方向外側の端を有する左布地片であって、前記下部縫い目に結合していると共に前記下部縫い目から前記前立ての上部に向けて延びる第1の内部端を有する左布地片と、
前記下部縫い目から前記前立ての上部に向けて前記前立ての右側外周に沿って延びると共に前記前立ての右側外周に接続された第2の横方向外側の端を有する右布地片であって、前記下部縫い目に結合していると共に前記下部縫い目から前記前立ての上部に向けて延びる第2の内部端を有する右布地片と、を有するサポートスリングと;を備え、
前記前立ての底部の前記下部縫い目に隣接して配置された第1の重なり部分で、前記左布地片の一部が前記右布地片の一部と重なっている;
下半身衣類。
【請求項2】
前記左布地片と前記右布地片とは、前記前立ての中心線に対して対称である、
請求項1に記載の下半身衣類。
【請求項3】
前記左布地片の前記第1の横方向外側の端は、前記前立てを前記本体部の隣接する布地に接続する左側縫い目に沿って延びており、前記右布地片の前記横方向外側の端は、前記前立てを前記本体部の隣接する布地に接続する右側縫い目に沿って延びている、
請求項1又は請求項2に記載の下半身衣類。
【請求項4】
前記左布地片の幅は、前記前立ての中心線に向かって内側へ且つ前記前立ての一部を覆って延びており、前記右布地片の幅は、前記前立ての中心線に向かって内側へ且つ前記前立ての一部を覆って延びている、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項5】
前記左布地片及び前記右布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての前記上部との間で、それぞれの長さに沿って実質的に平面である、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項6】
前記前立ての前記上部に隣接して配置された第2の重なり部分で、前記左布地片の一部が前記右布地片の一部と重なっている、
請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項7】
前記左布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての上部左側部との間における長さに沿ってねじれており、前記右布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての上部右側部との間における長さに沿ってねじれている、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項8】
前記左布地片と前記右布地片との間の空間は、前記下半身衣類の着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部を受けるように構成された開口を画成し、前記左布地片及び前記右布地片は、前記着用者により着用されているときの前記下半身衣類の前記着用者の前記外部男性生殖器の少なくとも一部と内腿との間にある、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項9】
前記左布地片及び前記右布地片はメッシュ生地を備える、
請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項10】
前記左布地片及び前記右布地片は2層のメッシュ生地を備える、
請求項9に記載の下半身衣類。
【請求項11】
前記第1の内部端は、前記左布地片の露出された端部であると共に、ループ縫製、縁取り縫製、仕上げ縁、レーザカット縁、仕上げ縫合、及び折りたたみ縫合のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項12】
前記本体部の上端に取り付けられて着用者の胴を包囲するように構成されたウエストバンドを更に備える、
請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項13】
前記下半身衣類は下着を含む、
請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項14】
前記下着はボクサー、ブリーフ、又はボクサーブリーフを含む、
請求項13に記載の下半身衣類。
【請求項15】
前記下部縫い目は、前記第1の脚部開口部から前記第2の脚部開口部まで延びている、
請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【請求項16】
前記前立ての前記左側外周及び前記前立ての前記右側外周は、前記第1の脚部開口部及び前記第2の脚部開口部から離れている、
請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の下半身衣類。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、男性下着のような、サポート要素付き下半身衣類に関する。
【発明の概要】
【0002】
本開示は、サポート要素付きの、男性下着のような、下半身衣類を記載する。
【0003】
ある態様では、下半身衣類は、本体部と、本体部の前部の周りに配設された前立て(フロントポーチ、前部小袋)と、前立てに接続されたサポート要素とを含む。ある態様では、下半身衣類は、本体部と、本体部の前部の周りに配設された前立てと、前立てに接続されていると共に前立てを支えるように構成されたサポート要素とを備える。
【0004】
これらの態様は、以下の特徴の一部又はすべてを含んでもよく、まったく含まなくてもよい。サポート要素は、前立ての外周の周りに部分的に配設されるサポートスリングを含むことができる。サポート要素は、前立ての側部に近接する交差サポートスリングを含むこともできる。サポート要素は、前立ての側部に近接する鍵穴サポートスリング(キーホールサポートスリング)を含むこともできる。サポート要素は、前立ての底部に近接するサポートバスケット(サポートかご)を含むこともできる。サポート要素は、前部(フロント部)にわたって横方向に延びる縫合(縫い目)を含むことができ、この縫合は前立てにサポート(支え)をもたらすように構成されている。縫合は、弾性部を含むことができる。縫合は、この縫合に近接する前立てに布地襞(ギャザー)を作ることもできる。下半身衣類は、ウエストバンド(腰回りを締める帯状の布)を含むこともできる。下半身衣類は、二本の脚部の間にマチを含むこともできる。サポート要素は、柔軟な(可撓性のある)メッシュ生地を含むこともできる。
【0005】
本開示に記載された主題の一つ以上の実施の詳細を、添付する図面及び以下の説明に記載する。本主題の他の特徴、態様及び利点は、かかる説明、図面、請求項から明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1】例示の下半身衣類の正面図である。
【0007】
図2A】例示のサポート構造付き下半身衣類の断面内側正面図である。
図2B】例示のサポート構造付き下半身衣類の断面内側正面図である。
図2C】例示のサポート構造付き下半身衣類の断面内側正面図である。
【0008】
図3】例示の下半身衣類の正面図である。
【0009】
図4A】例示の下半身衣類の正面図である。
図4B】例示の下半身衣類の断面内側正面図である。
【0010】
各図面における同様の符号及び名称は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示は、下半身衣類用、例えば、男性下着(ボクサー、ボクサーブリーフ、ブリーフ、及び/又はその他等)のためのサポート要素について述べる。サポート要素は、例えば、意図するサポートの位置、下半身衣類の種類、機能、柔軟性、及び/又はその他の要因によって、様々な形を取ることができる。ここで述べるサポート要素は、下半身衣類の前立て部(フロントポーチ部、前部小袋部)に近接して配置される下半身衣類の着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部を支えるのに用いることができる。この前立て部は、外部男性生殖器の全部又は一部の支えをもたらすことができる様々なサポート要素を含むことができる。例えば、下半身衣類は、前立ての外周の周りなど、前立てを(部分的に、実質的に、又は完全に)囲むサポートスリング(支持する吊り布片)を含むことができる。サポートスリングは、着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部のための部分的に囲まれたスリング部を部分的に画成するように形成されたクモの巣状のメッシュ生地層などのサポート布地片を含むことができ、このスリング部は、前立ての内面とサポートスリングのサポート布地片との間の部分を含むことができる。場合によっては、サポート要素は、伸縮性、サポート(支え)、又は、伸縮性とサポートの両方を、着用者の男性器を支える前立てにもたらすために、下半身衣類の前立ての下部にわたって又は下部に沿って縫製線又は縫製縫い目を含むこともできる。
【0012】
図1は、例示の下半身衣類100、例えば男性用ボクサーブリーフ、の正面図である。この下半身衣類は、下半身衣類100の上端にあるウエストバンド102と、本体部104とを含み、本体部104は、前立て106と、後方の臀部部(不図示)と、左脚部108a及び右脚部108bとを含み、左脚部108a及び右脚部108bの下端のそれぞれに脚部開口部110a、110bがある。ウエストバンド102は、胴体を包囲する形をしており、例えば、シームレス編み込み(継目なし編み込み)、縫製、融合(溶着)、接合、接着、その他結合により、本体部104につながっている。着用者が例示の下半身衣類100を着用すると、ウエストバンドは着用者の胴体を包囲し、前立て106は着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部を支えながら隣接し、臀部部は着用者の臀部に隣接し、左脚部108a及び右脚部108bは着用者の両脚を受ける。図1に示す前立て106は、例えば、左縫い目112a、右縫い目112bなどの左右縫い目で本体部104に隣接した布地に縫着されている。しかし、前立て106は、その他の様々な方法で本体部104に隣接する布地に結合されていてもよい。例えば、前立て106は、編み込み(シームレス編み込みなど)、縫製、融合、接合、接着、その他結合により、本体部104に隣接する布地に結合することもできる。
【0013】
実施によっては、支え、補強、及び/又は快適性を、前立て106及び/又は下半身衣類100の着用者に提供するために、下半身衣類100の前立て106は一つ以上のサポート要素を含んでいる。場合によっては、サポート要素は、柔軟なメッシュ生地のような柔軟な布地を含んでいる。しかし、サポート要素の材料は変えることができ、その柔軟性は、前立て106及び/又は本体部104の布地より高くも低くも同等とすることもできる。場合によっては、前立て106のサポート要素は、衣類の内部に配設されたサポートスリングを含んでいる。サポートスリングは、以下に詳しく述べるように、様々な形を取ることができる。場合によっては、本体部104は、両脚部108a、108bの間で下半身衣類100の底部にマチ部(ガセット部)を含む。下半身衣類100は、図に示す各部におけるように、その全体又は大部分を環状に編んだり、下半身衣類100の各部を作るために布地をカットしたり、及び/又は、衣類部分を結合する縫製又は縫い目でもって下半身衣類100のカット部分を一緒に縫製したり、様々な方法で製造することができる。前立て106は、図1に示すように、前部分とマチに近接する下部水平縫い目114のまわりに左縫い目112a及び右縫い目112bで編んで、本体部104に編み込むことができる。場合によっては、図3図4A、及び図4Bに示し後に詳述するように、前立ては、例えば、着用者が衣類を着用したときに、外部男性生殖器の全部又は一部を衣服の外側に露出させる貫通口となる重なり部分を含む貫通開口部を含むことができる。
【0014】
図2Aは、例示の下半身衣類200の前側の内部を示す断面内側正面図であり、例えば、下半身衣類200の着用者の肌に接する下半身衣類200の前側の内部の各部である。例示の下半身衣類200は、下半身衣類200が、前立て106の左右外周を実質的に画成する左縫い目112a及び右縫い目112bに沿って、前立て106に近接する本体部104内に(すなわち、衣類の内部に)配設されたサポートスリング202の形態のサポート要素を含むことを除けば、図1の下半身衣類100と同様である。サポートスリング202は、前立て106の下端からウエストバンド102に隣接する前立ての上端まで延びる左布地片204と右布地片206とを含む。
【0015】
図2Aの、例示の下半身衣類を参照すると、サポートスリング202の左布地片204と右布地片206とは、交差して配設されると共に、前立て106の側面の実質的に垂直な縫い目112a、112bの一方に近接する前立て106のどちらか一方の側にある。左布地片204及び右布地片206はそれぞれ、前立て106の周囲に取り付けられて前立て106の上部から底部まで延びるクモの巣状の布地を含むことができる。左布地片204及び右布地片206は、前立て106の布地の少なくとも一部と重なって、例えば、前立て106の布地並びに左布地片204及び右布地片206の間に、着用者の外部男性生殖器の全体又は少なくとも一部を収容して支えるポケットを形成する。例によっては、左布地片204及び右布地片は、着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部と着用者の内腿との間にあり、着用者の外部男性生殖器と内腿の肌接触の間の布地壁としての役目を果たす。図2Aに示す通り、左布地片204と右布地片206とは、衣類の縦中心線、例えば、前立て106の中心線に対して実質的に対称である。各布地片の長端は、その長さに沿って前立て106の左右縫い目(それぞれ112a又は112b)に取り付けられ、各布地片の一方の端にある第1の短端は、ウエストバンド102に近接して取り付けられ、もう一方の端にある第2の短端(例えば、第1の短端の反対側)は、前立て106の底部(例えば、マチ)に取り付けられている。各布地片は、ウエストバンド102に近接する結合と前立て106の下部における結合との間で交差する、又はねじれている。例えば、左布地片204は、前立て106の上部から底部まで延びながらその長手方向の長さに沿って交差する。同様に、右布地片206は、前立て106の上部から底部まで延びながらその長手方向の長さに沿って交差する。ウエストバンド102に近接する一方の端では、布地片(例えば、左布地片204又は右布地片206)の第1の短端が、ウエストバンド102に沿って(例えば、着用者側に向かって)実質的に外側へ延び、第2の短端は、第1の短端と反対に、実質的に内側へ延びている。図2Aに示す通り、左布地片204と右布地片206とは、前立て106の底部近くの重なり部分208で重なっており、左布地片204との重なった端が破線で示されている。左布地片204及び右布地片206の幅は、前立て106の底部への下部取り付け部が部分的に又は完全に重なることができる。左布地片204と右布地片206とがウエストバンドに向かって上へ延びるにつれて、布地片が重なり合わなくなるまで重なり部分208は小さくなっていき、重なり部分208の実質的に三角形部分を形成している。
【0016】
左布地片204及び右布地片206は、複数の材料及び布地を含むことができる。例えば、布地片は、柔軟なメッシュ生地、布地網、テープ、又は他の材料等の柔軟な布地を含むことができる。サポート要素の材料は変更することができ、前立て及び/又は本体部の布地のように柔軟性が高くても低くてもよく、同じ柔軟性でもよい。場合によっては、本体部104の布地は、綿、スパンデックス(登録商標)、これらの混合品、及び/又は他の材料を含むことができ、前立ての布地は、綿、スパンデックス(登録商標)、これらの混合品、及び/又は他の材料を含むことができ、糸(例えば、縫い目)は、ポリエステル、綿、及び/又はその他の材料を含むことができ、ウエストバンド102は、ポリエステル、スパンデックス(登録商標)、及び/又は他の材料を含むことができ、サポートスリング(例えば、サポートスリング202)は、ポリエステル、スパンデックス(登録商標)、及び/又はその他の材料を含むことができる。例えば、サポートスリングの布地片は、ニット製ポリエステル繊維、軽量ジャージ(例えば、綿)生地等のニット製の合成メッシュ生地を含むことができ、通風開口を含むこともでき、スパンデックス(登録商標)又はその他のエラストマ系材料を含むこともできる。左右布地片は、伸縮ゼロでもよく、いくらかの伸縮の程度(例えば、10%以下、20%以下、30%以下、50%以下、又はそれ以上の伸縮の程度)を有してもよく、その伸縮は、材料伸縮であってもよいし、機械的伸縮(例えば、綿リブ)であってもよい。
【0017】
場合によっては、サポートスリング(例えば、交差サポートスリング202)は、前立て106の部分に近接する交差サポートスリング202を加えることでサポート(支え)を強化するように、下半身衣類(例えば、ボクサーブリーフ又は下半身衣類200)の作りや構造に一体化されている。前立てのところで下半身衣類の内側に内部スリングを加え、前立ての底部でスリング層を交差することで(例えば、布地片又は網)、着用者は、例えば、前立てにスリングが無い下半身衣類を着用しているときに比べ、明らかに、より高いサポート感を持つ。このスリングは、衣類内部の前立て底部で交差する軽量の伸縮性布地の2つの布地片を用いて実現できる。実施によっては、交差サポートスリングは、衣類製作用のパターンに追加して、製造段階で縫い目に縫製することもできる。
【0018】
サポートスリングの形と場所を変更してもよい。例えば、図2Bは、サポートスリング212を有する例示の下半身衣類210の断面内側正面図であり、下半身衣類210の前側内部を示している。例示の下半身衣類210とサポートスリング212とは、下半身衣類210のサポートスリング212が略平面の左布地片214と右布地片216とを含み、左布地片214及び右布地片216が前立て106に沿って縦に延びているので、左布地片214及び右布地片216には交差やねじれがないことを除けば、図2Aの例示の下半身衣類200及びサポートスリング202と同様である。代わりに、サポートスリング212の外周は、前立て106の外周の内部に留まっている。左布地片214と右布地片216とは、前立て106の底部近くに重なり部分208を含み、右布地片216の重なった端部を破線で示している。左布地片214の横方向外側の端は、左縫い目112aに結合していると共に左縫い目112aに沿って延びており、右布地片216の横方向外側の端は、右縫い目112bに結合していると共に右縫い目112bに沿って延びている。左布地片214及び右布地片216の上端は相互に横方向内側に延びており、これが、例えば、着用者が下半身衣類210を着用するときに外部男性生殖器の一部を出すための開口を画成する、布地片の上部端と内部端との間の隙間を残す。
【0019】
図2Cは、サポートスリング222を有する例示の下半身衣類220の断面内側正面図であり、下半身衣類220の前側内側を示している。例示の下半身衣類220とサポートスリング222とは、下半身衣類220のサポートスリング222が、前立て106の下部において第1の重なり部分228で互いに重なると共に、前立て106の上部において第2の重なり部分230で互いに重なる、実質的に平面の左布地片224と右布地片226とを含み、これを除けば、図2A図2Bの例示の下半身衣類200、210及びサポートスリング202、212のそれぞれと同様である。例えば、左布地片224の第1の部分は、右布地片226の第1の部分と重なって第1の重なり部分228を画成し、左布地片224の第2の部分は、右布地片226の第2の部分と重なって第2の重なり部分230を画成する。図2Cは、実質的に同じ寸法である第1の重なり部分228及び第2の重なり部分230を示している。しかし、重なり部分の大きさは違っていてもよい。例えば、第1の重なり部分228は、図2Cに示すよりも大きくても小さくてもよく、第2の重なり部分230よりも大きくても小さくてもよい。同様に、第2の重なり部分230は、図2Cに示すよりも大きくても小さくてもよく、第1の重なり部分228よりも大きくても小さくてもよい。
【0020】
場合によっては、例示の下半身衣類(例えば、下半身衣類200、210、220)を製作することは、フィットモデル(試着のために衣類を着る人)に下半身衣類を試着させると共にサポートスリングが追加される下半身衣類(例えば、ボクサーブリーフ)の本来の衣類仕様を分析することにより、下半身衣類上のサポートスリング(例えば、サポートスリング202、212、222)の正しい位置を決定することを含む。一旦、位置とパターンが決定されれば、衣類の内部の前立ての両側に(縫合で)2つの布地片をそれぞれ追加することができる。例によっては、スリングとして用いられる布地に対して適正な伸縮方向を利用して、サポートスリングを衣類へ縫着することもできる。スリング布地片の各端は、ループ縫製(裏編み、パール編み)、縁取り縫製、仕上げ縁、レーザカット縁、仕上げ縫合、折りたたみ縫合、又はその他の縁タイプを用いて縁取ることができる。
【0021】
図2Cに示す例示の下半身衣類220に関しては、サポートスリング222は鍵穴形のサポートスリングである。鍵穴サポートスリング222は、ボクサーブリーフ型下半身衣類220の内側に配置され、前立て106の周囲に並んでいる。サポートスリング222の左布地片224と右布地片226とは、前立て106の上部端の第2の重なり部分230と前立て106の下部端の第1の重なり部分228とで少なくとも部分的に重なり合っている。左布地片224及び右布地片226の各布地片の長端は、前立て106の左又は右の横方向縫い目の端長さに沿って取り付けられ、一方の側の第1の短端はウエストバンドに近接して取り付けられ、もう一方の側の第2の短端は前立て106の底部(マチ)に取り付けられている。両方の短端は、実質的に内側に延び、前立て106の上縫い目と下縫い目で重なることができる。2つの布地片は、2つの布地片の間に鍵穴形の開口を形成する。布地片は、複数の材料及び布地を含むことができる。図2Cの例示の下半身衣類220においては、布地片はメッシュ生地を含む。
【0022】
場合によっては、鍵穴サポートスリングは、鍵穴スリングを作り着用者をサポートする(支える)ために、前立ての上部と底部とで互いに重なる2片の布地を(例えば、縫合で)、下半身衣類の前立て内部の両側に追加することにより構成することができる。鍵穴サポートスリングは、スリングとして用いられる布地に対して適正な伸縮方向を利用して、サポートスリングを衣類へ縫着することもできる。スリング生地片の各端は、快適性のために裏編み縁取り縫製(ループ縁取り縫製)により縁取ることもできる。
【0023】
図2A乃至図2Cの下半身衣類(200、210、220)のサポートスリング(202、212、222)の左布地片(204、214、224)及び右布地片(206、216、226)は、様々な場所や位置に配設でき、様々な材料や構造を含むことができる。例えば、左右布地片は、単層の布地片又は多層の布地片(例えば、2層布地片)を含むことができ、布地片の内部端は、ループ縫製(裏編み、パール編み)、縁取り縫製、仕上げ縁、レーザカット縁、仕上げ縫合、折りたたみ縫合、又はその他の縁タイプを含むことができる。
【0024】
前立て206は、着用者の外部男性生殖器用のサポートバスケットとして働くバスケットスリングとしても活用できる。例えば、着用者の運動及び/又は活動時に外部男性生殖器の多方向でのサポート(支え)をもたらすことができる。
【0025】
図3は例示の下半身衣類300の正面図である。下半身衣類300は、(少なくとも)前立てが、前立て106の外周にある両側部縫い目112a、112bの間を(実質的に又は厳密に)水平に延びるサポート縫製線302の形態でのサポート要素を含むこと、また、下半身衣類300は、例えば、衣類を着用者が着用している時に、衣類の外側へ外部男性生殖器を露出する際の貫通入口となる重なり部分を含む貫通開口部304を含むこと、を除けば、図2A乃至図2Cの例示の下半身衣類200、210、220と同様である。図3の例示の下半身衣類300は、図2A乃至図2Cに関して既述したサポートスリングを含まない。しかし、例示の下半身衣類300は、他のサポート要素、サポート構造、及び/又はここに述べるサポートスリングの1つ以上を含むことができる。場合によっては、下半身衣類300は貫通開口部304を含まない。サポート縫製線302は、前立ての前側底面に近接する前立て106の左側部縫い目112aと右側部縫い目112bとの間に延びるように示されている。水平縫い目は、衣類の着用者の股部分にサポートを提供するため、左右前立て縫い目の間に延びている。水平縫い目は、かがり縫い、縁取り縫製、こはぜ継ぎ、又はその他の種類の縫製又は縫い目を含むことができる。SPI(インチ間縫い目)は変わってもよい。例えば、SPIは、約13(例えば、11と15の間)にしてもよいし、異なってもよい(例えば、5と20の間)。前立て106は、布地の2層(例えば、2層布地)を含むことができ、水平縫い目は前立て布地の両層を通して縫合できる。
【0026】
サポート縫製線302の種類と場所は変わってもよい。例えば、図3は、サポート縫製線302を示しており、サポート縫製線302は、貫通開口部304のすぐ下(例えば、貫通開口部端から1~2インチの範囲)、前立て106の上部から前立て106の長手方向に約2/3下がった位置、すなわち前立て106の底部から前立て106の長手方向に1/3上がった位置に配置されている。しかし、サポート縫製線302の位置は変えることができ、例えば、サポート縫製線302を、図3に示す位置より垂直方向に高く又は低く配置することができる。
【0027】
サポート縫製線302は、様々な形を取ることができる。サポート縫製線302は、場合によっては縫い目を含む、としてここでは説明しているが縫い目や縫製でなくてもよい。代わりに、サポート縫製線302は、前立て106の複数の布地層あるいは前立てにつながる他のものの間で、テープ、あるいは下半身衣類300の前立て106に融合、接合、接着又は、結合できる取り付け具などのサポート要素を含むこともできる。例えば、サポート縫製線302は、前立て106の横方向にわたって延びる縫製-縫い目線、前立てに融合、接着などで取り付けられたテーピング、前立て106の布地に融合又は接着されたその他の材料、前立てに編んだり、織り込んだり、縫着したり、結合したりする縫合糸、及び/又は他の材料を含むことができる。場合によっては、サポート縫製線302は、1インチまでの幅(例えば、1/4インチ、1/2インチ、3/4インチ、又はその他の寸法)を含む。場合によっては、サポート縫製線302は、ある程度の伸縮をもたらすことができる。場合によっては、例えば、マチに加えて又は代わって、前立てに強度及び/又はサポートをもたらすために、サポート縫製線302の伸縮の程度を、前立て106の布地よりも少なくする。
【0028】
図4Aは例示の下半身衣類400の正面図、図4Bは例示の下半身衣類400の断面内側正面図である。図3の下半身衣類300と同様に、例示の下半身衣類は、前立て106の外周で両側部縫い目112a、112bの間を(実質的に又は厳密に)水平に延びるサポート縫製線402を含んでいる。図4Bは、例示の下半身衣類400の前内側を示す。場合によっては、図4A及び図4Bの例示の下半身衣類400に示すように、サポート縫製線402は、サポート縫合の回りの(すなわち周囲の)布地襞404を作る水平サポート縫い目である。場合によっては、このサポート縫製線402は、例えば、前立て106の内側の部分であるサポート縫製線402内に一体化される1つ以上の弾性要素406(例えば、エラストマ要素、又は縫製の弾性/エラストマ/伸縮の効果を有するその他の要素)を含んでいる。弾性要素406は、サポート縫製402まわりの前立て106の布地における布地襞404(例えば、本体の余り、布地の折れ、布地のしわ、及び/又はその他の形の襞)を作るために、隣接した布地端の端を圧縮するべく水平サポート縫製線402にバイアスをかける(付勢する)。布地襞404は、(例えば、襞無しの布地よりも)前立て106の布地に、より大きい程度の伸縮を与え、下半身衣類400の着用者の外部男性生殖器のための空間を与える。サポート縫製線402は、前立て106の前側底部に近接する前立て106の左右縫い目間に延びることができ、弾性要素406を含む。
【0029】
サポート縫製線402の種類と場所を変更することもできる。例えば、図4A及び図4Bは、貫通開口部304の下方(例えば、貫通開口部から1~2インチの範囲)に位置するサポート縫製線402を示している。しかし、サポート縫製線402の位置を変えることができ、例えば、サポート縫製線402を、図4A及び図4Bに示す位置より垂直方向に高く又は低く配置することができる。
【0030】
サポート縫製線402は、様々な形を取ることができる。サポート縫製線402は、場合によっては縫い目を含むものとしてここでは説明しているが、縫い目や縫製でなくてもよい。代わりに、サポート縫製線402は、前立て106の複数の布地層あるいは前立てにつながる他のものの間で、テープ、あるいは下半身衣類400の前立て106に融合、接合、接着又は、結合できる取り付け具などのサポート要素を含むこともできる。例えば、サポート縫製線402は、前立て106の横方向にわたって延びる縫製-縫合線、前立てに融合、接着などで取り付けられているテーピング、前立て106の布地に融合又は接着されているその他の材料、前立てに編んだり、織り込んだり、縫着したり、又は結合したりする縫合糸、及び/又は他の材料を含むことができる。場合によっては、サポート縫製線402は、1インチまでの幅(例えば、1/4インチ、1/2インチ、3/4インチ、その他の寸法)を含む。場合によっては、サポート縫製線402は、ある程度の伸縮をもたらすこともできる。場合によっては、例えば、マチに加えて又は代わって、前立てに強度及び/又はサポートをもたらすために、サポート縫製線402の伸縮の程度を、前立て106の布地よりも少なくする。
【0031】
場合によっては、水平サポート縫製線402と、前立て106の左側部縫い目112a及び右側部縫い目112bに隣接する部分(例えば、水平縫合から上側に延びる左右縫い目)とは、縫製、仮留め、接着、融合、又は縫い目112a、112b内へ一体化された、弾性要素408を含むことができる。弾性要素408は、側部縫い目112a、112bの長さの一部、例えば、1/4の長さ、1/3の長さ、又は前立て106の各側部縫い目112a、112bとサポート縫製402との交差点が始まる側部縫い目112a、112bの長さの別の部分まで、延びることができる。場合によっては、略垂直方向の弾性要素408は、縫い目112a、112bの縫合線に沿って延び、水平サポート縫製線402の弾性要素406は、前立て106の布地にわたって延びる。実施によっては、弾性要素406及び/又は弾性要素408は、伸びた状態にあるときに縫製され、隣接する布地は緩んだ状態(すなわち、伸びていない状態)にあり、弾性要素を伸びていない状態に戻すことにより、水平サポート縫製402及び/又は前立て106の左側部縫い目112a及び右側部縫い目112bに隣接する部分の周りに布地襞404が作られる。複数の弾性要素と布地襞404とは、水平縫合及び/又はその他の縫合部で前立て部のサポート(支え)を維持したり、増やしたり、その他影響を与えたりする時に、スリング部のボリューム(例えば増加した嵩)を与える。弾性要素406及び/又は弾性要素408は、様々な形を取ることができる。例えば、弾性要素として、前立て106の布地の伸縮の程度よりも大きい伸縮の程度を有する、エラストマ材(弾性)の紐又は帯(バンド)、エラストマ糸、伸縮性のある縫合テープ、又はその他の要素を挙げることができる。サポート縫製線402は、場合によっては縫い目であってもよいとしてここで説明しているが、サポート縫製線402は縫い目や縫製でなくてもよい。代わりに、サポート縫製線402は、テープ、あるいは下半身衣類400の前立て106に融合、接合、接着、又は結合できる取り付け具等のサポート要素を含むこともできる。
【0032】
場合によっては、襞をよせた水平縫製線又は縫い目は、フィットモデルに下半身衣類を試着させて縫製線又は縫い目が追加されるボクサーブリーフの本来の衣類仕様を分析し、襞をよせた縫製線又は縫い目の下半身衣類における適正な位置を決定することにより構成される。一旦、位置が決定されれば、布地に襞を作る縫合時に弾性材を伸ばしながら、前立て底部における衣類の内側に弾性材を取り付けることができる。SPI(インチ間縫合)は、13とすることができるが、例えば、5と20の間に変更することもできる。襞よせ縫製は、前立て布地の両層を通して縫合する時に、最も機能する(すなわち、最適にサポートする)。
【0033】
襞をよせたサポート前立ては、下半身衣類の着用者のサポート(支え)を作る。この種の衣類にサポートを加える従来の方法は、マチを追加することである。マチは、布地片であり、一般的には長方形又は菱形であって、衣類に挿入してより多くの空間を与え、より大きい動きやすさを与える。男性用下着においては、例えば、マチは、衣類の内側の縫合及び股部分に沿って存在する。従来のマチは、サポートを提供するが、前立てに追加の成形をしないかもしれず、その一方で、襞をよせた前立ては、着用者にサポートと快適さの向上をもたらす。
【0034】
第1の態様では、下半身衣類は、本体部と;前記本体部の前部の周りに配設された前立てと;前記前立てに接続されたサポートスリングであって、前記前立ての左側外周に沿って延びる左布地片と、前記前立ての右側外周に沿って延びる右布地片と、を有するサポートスリングと;を備え、前記前立ての底部に隣接して配置された重なり部分で、前記左布地片の第1の部分が前記右布地片の第1の部分と重なっている。
【0035】
第2の態様では、第1の態様において、前記左布地片と前記右布地片とは、前記前立ての中心線に対して対称である。
【0036】
第3の態様では、第1の態様又は第2の態様において、前記左布地片の第1の長端は、前記前立てを前記本体部の隣接する布地に接続する左側縫い目に沿って延びており、前記右布地片の第1の長端は、前記前立てを前記本体部の隣接する布地に接続する右側縫い目に沿って延びている。
【0037】
第4の態様では、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記左布地片の幅は、前記前立ての中心線に向かって内側へ且つ前記前立ての第1の部分を超えて延びており、前記右布地片の幅は、前記前立ての中心線に向かって内側へ且つ前記前立ての第2の部分を超えて延びている。
【0038】
第5の態様では、第1の態様乃至第4の態様のいずれかにおいて、前記左布地片及び前記右布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての上部との間で、それぞれの長さに沿って実質的に平面である。
【0039】
第6の態様では、第1の態様乃至第5の態様のいずれかにおいて、前記前立ての上部に隣接して配置された第2の重なり部分で、前記左布地片の第2の部分が前記右布地片の第2の部分と重なっている。
【0040】
第7の態様では、第1の態様乃至第3の態様のいずれかにおいて、前記左布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての上部左側部との間における長さに沿って交差しており、前記右布地片は、前記前立ての前記底部と前記前立ての上部右側部との間における長さに沿って交差している。
【0041】
第8の態様では、第1の態様乃至第7の態様のいずれかにおいて、前記左布地片と前記右布地片との間の空間は、前記下半身衣類の着用者の外部男性生殖器の少なくとも一部を受けるように構成された開口を画成し、前記左布地片及び前記右布地片は、前記着用者により着用されているときの前記下半身衣類の前記着用者の前記外部男性生殖器の少なくとも一部と内腿との間にある。
【0042】
第9の態様では、第1の態様乃至第8の態様のいずれかにおいて、前記左布地片及び前記右布地片はメッシュ生地を備える。
【0043】
第10の態様では、第9の態様において、前記左布地片及び前記右布地片は2層のメッシュ生地を備える。
【0044】
第11の態様では、第1の態様乃至第10の態様のいずれかにおいて、前記左布地片の露出された端部は、ループ縫製、縁取り縫製、仕上げ縁、レーザカット縁、仕上げ縫合、及び折りたたみ縫合のうちの少なくとも1つを含む。
【0045】
第12の態様では、第1の態様乃至第11の態様のいずれかにおいて、前記本体部の上端に取り付けられて着用者の胴を包囲するように構成されたウエストバンドを更に備える。
【0046】
第13の態様では、第1の態様乃至第12の態様のいずれかにおいて、前記本体部の2つの脚部間で、前記本体部の底部に取り付けられたマチを更に備える。
【0047】
第14の態様では、第1の態様乃至第13の態様のいずれかにおいて、前記下半身衣類は下着を含む。
【0048】
第15の態様では、第14の態様において、前記下着はボクサー、ブリーフ、又はボクサーブリーフを含む。
【0049】
多くの実施を説明してきた。それにもかかわらず、本開示の精神及び範囲から離れることなく様々な変更が行われてもよいことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0050】
100、200、210、220、300、400 下半身衣類
102 ウエストバンド
104 本体部
106 前立て
112a 左縫い目
112b 右縫い目
204、214、224 左布地片
206、216、226 右布地片
208 重なり部分
228 第1の重なり部分
302、402 サポート縫製線
304 貫通開口部
404 布地襞
406、408 弾性要素
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B