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特許7171591少なくとも一つの吐出手段の吐出のためのポンプ装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】少なくとも一つの吐出手段の吐出のためのポンプ装置
(51)【国際特許分類】
   F04B 43/12 20060101AFI20221108BHJP
【FI】
F04B43/12 C
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2019547322
(86)(22)【出願日】2018-03-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2020-03-26
(86)【国際出願番号】 EP2018055165
(87)【国際公開番号】W WO2018158423
(87)【国際公開日】2018-09-07
【審査請求日】2021-02-22
(31)【優先権主張番号】102017104400.0
(32)【優先日】2017-03-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】522329124
【氏名又は名称】ワトソン マーロー ゲーエムベーハー
【氏名又は名称原語表記】WATSON MARLOW GMBH
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】クルッツェンビッヒラー、アロイス
(72)【発明者】
【氏名】フライヘル ファルンビューラー フォン ウント ツー ヘンミンゲン-レートシュラーク、ラーズ
(72)【発明者】
【氏名】リッチュカ、ライモント
(72)【発明者】
【氏名】バウマン、ヨッヒェン
【審査官】落合 弘之
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/140207(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0016444(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0017094(US,A1)
【文献】独国実用新案第202015103751(DE,U1)
【文献】特表2017-509825(JP,A)
【文献】特表2007-504396(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04B 43/02,43/12
F04C 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一種の吐出媒体を吐出するためのポンプ装置であって、
少なくとも一つの駆動ユニット(12)と、
少なくとも一つの吐出装置(14)と、
を備え、
前記少なくとも一つの吐出装置は、少なくとも一つのリング状の本体(16)を有し、前記本体(16)は弾性変形可能であって、前記本体(16)の吐出側(20)に配置された少なくとも一つの吐出面(18)を含み、
前記吐出装置は、前記駆動ユニット(12)の少なくとも一つの駆動要素(24)への接続のための少なくとも一つの作動要素(22)であって、前記本体(16)の作動側(26)に配置される作動要素(22)を有し、
前記作動要素(22)は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として実装され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも前記作動側(26)から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続を介して前記駆動要素(24)と協働し、
前記作動側(26)から離れる方向は、前記駆動ユニット(12)の前記駆動要素(24)の運動軸線に対して交差しており、
駆動ユニット(12)の駆動軸線(32)周りの周方向(34)に沿って見たときに、前記作動要素(22)の長手方向における最大延長は、前記本体(16)の長手方向における最大延長よりも小さく、
前記駆動要素(24)は、前記作動要素(22)と遊びのある状態で協働することを特徴とする、ポンプ装置。
【請求項2】
少なくとも一種の吐出媒体を吐出するためのポンプ装置であって、
少なくとも一つの駆動ユニット(12)と、
少なくとも一つの吐出装置(14)と、
を備え、
前記少なくとも一つの吐出装置は、少なくとも一つのリング状の本体(16)を有し、前記本体(16)は弾性変形可能であって、前記本体(16)の吐出側(20)に配置された少なくとも一つの吐出面(18)を含み、
前記吐出装置は、前記駆動ユニット(12)の少なくとも一つの駆動要素(24)への接続のための少なくとも一つの作動要素(22)であって、前記本体(16)の作動側(26)に配置される作動要素(22)を有し、
前記作動要素(22)は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として実装され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも前記作動側(26)から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続を介して前記駆動要素(24)と協働し、
前記作動側(26)から離れる方向は、前記駆動ユニット(12)の前記駆動要素(24)の運動軸線に対して交差しており、
駆動ユニット(12)の駆動軸線(32)周りの周方向(34)に沿って見たときに、前記作動要素(22)の長手方向における最大延長は、前記本体(16)の長手方向における最大延長よりも小さく、
前記吐出装置(14)の断面で見ると、前記作動側(26)は、前記作動要素(22)が前記作動側(26)に配置される前記作動側(26)の接続領域以外に、少なくとも前記吐出面(18)が実質的に吐出をしていない状態で、前記吐出面(18)に対して少なくとも実質的に平行に延びるドーム状の面を有することを特徴とする、ポンプ装置。
【請求項3】
前記駆動要素(24)は、前記作動要素(22)の周りに遊びのある状態で少なくとも部分的に係合するか、または、
前記駆動要素(24)は、前記作動要素(22)によって画定された前記作動要素(22)の能動的ロック凹部(28)内に、遊びのある状態で、少なくとも部分的に係合する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載のポンプ装置。
【請求項4】
前記作動要素(22)は、前記駆動要素(24)の対応する凹部(30)内に係合する突起として実現されるか、または、少なくとも部分的に前記作動要素(22)の能動的ロック凹部(28)を画定し、この凹部(28)内に前記駆動要素(24)が少なくとも部分的に係合する、
ことを特徴とする、請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項5】
前記作動要素(22)は、前記本体(16)の円弧状またはリング状の形状を有する領域に配置される、
請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項6】
前記作動要素(22)は、前記本体(16)の前記作動側(26)の接続領域に配置され、
前記接続領域は、前記駆動要素(24)の方向にドーム状になっている、前記作動側(26)の少なくとも2つの作動領域(36,38)の間に配置される、
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項7】
前記吐出装置(14)の断面で見ると、前記作動側(26)は、前記吐出面(18)の実質的に吐出をしていない状態での前記吐出面(18)の表面形状に一致する表面形状を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項8】
前記吐出装置(14)の断面で見ると、前記作動側(26)は、前記作動要素(22)が前記作動側(26)に配置される前記作動側(26)の接続領域以外に、少なくとも前記吐出面(18)が実質的に吐出をしていない状態で、前記吐出面(18)に対して少なくとも実質的に平行に延びるドーム状の面を有する、
ことを特徴とする請求項1,請求項3から請求項7のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項9】
前記駆動要素(24)は前記本体(16)に面する駆動面(40)を有し、
前記駆動面(40)は、前記駆動要素(24)の断面で見ると、少なくとも前記吐出面(18)が実質的に吐出をしていない状態の前記吐出面(18)に一致する表面形状を有する、
ことを特徴とする請求項1から請求項8のうちいずれか一項に記載のポンプ装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のポンプ装置用の吐出装置であって、
少なくとも一つのリング状の本体(16)を有し、前記本体(16)は弾性変形可能であって、前記本体(16)の吐出側(20)に配置された少なくとも一つの吐出面(18)を含む、本体(16)と、
前記ポンプ装置の少なくとも一つの駆動要素(24)に接続するように構成された少なくとも一つの作動要素(22)であって、前記本体(16)の作動側(26)に配置される作動要素(22)と、
を備え、
前記作動要素(22)は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として実装され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも前記作動側(26)から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続を介して前記駆動要素(24)に接続可能であり、
前記作動側(26)から離れる方向は、前記駆動ユニット(12)の前記駆動要素(24)の運動軸線に対して交差しており、
前記作動要素(22)は、前記本体(16)の円弧状またはリング状の形状を有する領域に配置され、
駆動ユニット(12)の駆動軸線(32)周りの周方向(34)に沿って見たときに、前記作動要素(22)の長手方向における最大延長は、前記本体(16)の長手方向における最大延長よりも小さく、
前記駆動要素(24)は、前記作動要素(22)と遊びのある状態で協働することを特徴とする、吐出装置。
【請求項11】
請求項1から請求項9のうちいずれか一項に記載のポンプ装置用の吐出装置であって、
少なくとも一つのリング状の本体(16)を有し、前記本体(16)は弾性変形可能であって、前記本体(16)の吐出側(20)に配置された少なくとも一つの吐出面(18)を含む、本体(16)と、
前記ポンプ装置の少なくとも一つの駆動要素(24)に接続するように構成された少なくとも一つの作動要素(22)であって、前記本体(16)の作動側(26)に配置される作動要素(22)と、
を備え、
前記作動要素(22)は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として実装され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも前記作動側(26)から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続を介して前記駆動要素(24)に接続可能であり、
前記作動側(26)から離れる方向は、前記駆動ユニット(12)の前記駆動要素(24)の運動軸線に対して交差しており、
前記作動要素(22)は、前記本体(16)の円弧状またはリング状の形状を有する領域に配置され、
駆動ユニット(12)の駆動軸線(32)周りの周方向(34)に沿って見たときに、前記作動要素(22)の長手方向における最大延長は、前記本体(16)の長手方向における最大延長よりも小さく、
前記吐出装置(14)の断面で見ると、前記作動側(26)は、前記作動要素(22)が前記作動側(26)に配置される前記作動側(26)の接続領域以外に、少なくとも前記吐出面(18)が実質的に吐出をしていない状態で、前記吐出面(18)に対して少なくとも実質的に平行に延びるドーム状の面を有することを特徴とする、吐出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に係る少なくとも一種の吐出媒体を吐出するためのポンプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1において、少なくとも一つの吐出媒体、特に少なくとも一つの流体を吐出するためのポンプ装置が既に開示されている。この既知のポンプ装置は、少なくとも一つの駆動ユニットと、少なくとも一つの吐出装置、特に吐出ダイヤフラムとを備え、少なくとも一つの吐出装置は、少なくとも一つの、特に実質的にリング状の本体を有し、この本体は弾性変形可能であって、本体の吐出側に配置された少なくとも一つの吐出面を含む。この吐出装置は、駆動ユニットの少なくとも一つの駆動要素への接続のための少なくとも一つの作動要素を含み、少なくとも一つの作動要素は、本体の作動側に配置される。既知のポンプ装置の作動要素は、接着剤によって駆動要素に接続されており、作動側から離れる方向に作用する駆動力を伝達するために、駆動要素との粘着による接続によって相互に作用する。
【0003】
さらに、特許文献2および特許文献3には、少なくとも一種の吐出媒体を吐出するためのポンプ装置が既に開示されており、このポンプ装置は、少なくとも一つの駆動ユニットと少なくとも一つの吐出装置とを備え、吐出装置は少なくとも一つの本体を有し、この本体は弾性変形可能であって、本体の吐出側に配置された少なくとも一つの吐出面を含み、この吐出装置は、駆動ユニットの少なくとも一つの駆動要素への接続のための少なくとも一つの作動要素を備え、少なくとも一つの作動要素は、本体の作動側に配置される。作動要素は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として設計され、少なくとも作動側から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続の手段、特に、駆動要素との粘着力によらない能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続による能動的ロック接続の手段として、相互に作用する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】独国特許出願公開第10,2015,106,611号明細書
【文献】独国特許出願公開第10,2004,011,123号明細書
【文献】国際公開第97/29285号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、特に、吐出装置の特に機械的な作動、および/または、吐出装置による負圧の発生に関して、改善された特性を有する一般的な装置を提供することである。この目的は、請求項1の特徴に係る本発明によって達成され、本発明の有利な展開および改良は従属請求項から明らかになる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少なくとも一種の吐出媒体、特に少なくとも一種の流体を吐出するためのポンプ装置であって、少なくとも一つの駆動ユニットと、少なくとも一つの吐出装置、特に吐出ダイヤフラムと、を備え、少なくとも一つの吐出装置は、少なくとも一つの、特に実質的にリング状の本体を有し、本体は弾性変形可能であって、本体の吐出側に配置された少なくとも一つの吐出面を含み、吐出装置は、駆動ユニットの少なくとも一つの駆動要素への接続のための少なくとも一つの作動要素であって、本体の作動側に配置される作動要素を有し、作動要素は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として設計され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも作動側から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、特に、粘着力によらない能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、駆動要素と相互に作用する。
【0007】
特に駆動ユニットの駆動軸線周りの周方向に沿って見たときに、作動要素の長手方向における最大延長は、本体の長手方向における最大延長よりも小さいことが提案される。本体の吐出側は、本体の作動側から離れた本体の側に配置されることが好ましい。特に、吐出側は本体の外側を形成する。作動側は、本体の内側を形成することが好ましい。特に、作動側から離れる方向は、作動側に対して、特に本体の作動側を形成する本体の内面に対して交差する方向であって、特に少なくとも実質的に垂直な方向である。作動側から離れる方向は、駆動ユニットの力が作用する要素の運動軸線、特に回転軸線に対して交差する方向であって、特に少なくとも実質的に垂直な方向である。作動側から離れる方向は、作動側から駆動要素の方向に延びることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、特にポンプ装置の吐出空間に負圧を発生させるために作動側から離れる方向に作用する駆動力の作用によって、ポンプ装置のケースのケース要素の対応する面から離れるように移動可能であることが好ましく、特に、対応する面から引き離されることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの、対応する面から離れる動きのために、特にポンプ装置の周囲の大気圧より低い負圧が生成されることが好ましく、この負圧は、特に-10000パスカル(-0.1バール)よりも低く、好ましくは-20000パスカル(-0.2バール)よりも低く、特に好ましくは、-30000パスカル(-0.3バール)より低いことが好ましい。ポンプ装置の吐出空間は、対応する面と吐出面によって少なくとも部分的に画定されており、この吐出空間への吐出媒体の吐出が有利に実現される。
【0008】
吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、進行波原理(例えば、欧州特許第1,317,626号を参照)による吐出媒体、特に流体の吐出を可能にする駆動ユニットによって駆動されることが好ましい。この駆動ユニットは、機械的駆動ユニット、磁性駆動ユニット、圧電駆動ユニット、油圧駆動ユニット、空気圧駆動ユニット、電気駆動ユニット、磁性流体駆動ユニット、カーボンチューブ駆動ユニット、あるいは、これら駆動ユニットの任意の組み合わせとして設計してもよいし、当業者に都合の良い他の駆動ユニットとして設計してもよい。駆動ユニットは、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムに作用するために設けられた少なくとも駆動要素を備えることが好ましい。しかしながら、駆動ユニットが一つではなく、複数の駆動要素を有することも考えられ、これらの駆動要素は吐出装置に作用するために提供される。駆動要素は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムに対する駆動力の作用により、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形をもたらすために提供されることが好ましい。駆動要素は、例えば、プランジャ、突起、係合リング、フック、把持要素など、当業者にとって好都合であると思われる任意の形態を有することができる。駆動ユニットは、特に、少なくとも駆動要素を駆動するために設けられた少なくとも一つの電動モーターユニットを備えることが好ましい。しかしながら、駆動ユニットが、例えば燃焼モーターユニット、ハイブリッドモーターユニットなど、当業者にとって好都合であると思われる他のモーターユニットを有することも考えられる。
【0009】
駆動ユニットは、駆動要素を駆動するための偏心ユニットを含むことが好ましい。しかしながら、駆動ユニットが、例えばコイルユニット、パーテルノステルユニット(Paternostereinheit)、平盤ユニットなどの、駆動要素を駆動するための当業者にとって好都合であると思われる他のユニットを含むことも考えられる。ここで、「コイルユニット」とは、特に、特に駆動力を発揮するため、特に駆動力を直接に発揮するために駆動要素に設けられた、少なくとも一つのコイル形態の力付加要素を含むユニットを意味するものと理解される。ここで、「パーテルノステルユニット」は、特に、駆動力を発揮するため、特に駆動力を直接に発揮するために、特に循環駆動で駆動できる少なくとも一つの力付加要素を有するユニットを意味すると理解されるべきであり、駆動要素に駆動力を及ぼすために、力付加要素は、循環面に少なくとも実質的に平行に延びるように、特に循環面内において延び、そこで力付加要素を循環駆動することができる。ここで、「平盤ユニット」は、駆動要素に駆動力を及ぼすために、特に直接に駆動力を及ぼすために、少なくとも一つの力付加要素を含むユニットを意味すると理解されるべきであり、この力付加要素は、回転駆動可能な平盤要素上に配置され、駆動要素に駆動力を及ぼすために、平板要素の回転軸線に対して少なくとも実質的に平行か、または少なくとも実質的に垂直になるように延びる。「実質的に垂直」という表現は、特に基準方向に対する方向の向きを定義することを意図しており、特に平面で見たときに、その方向と基準方向とがなす角度は90°であり、その角度の最大偏差は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満である。「実質的に平行」とは、特に平面内における、その方向の基準方向に対する向きを意味すると理解されるべきであり、その方向の基準方向に対する偏差は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満である。
【0010】
駆動ユニットは、偏心体として形成され、駆動要素と相互に作用する少なくとも一つの力付加要素を備えることが好ましい。力付加要素は、駆動ユニットの駆動軸に回転可能に接続されることが好ましく、特に駆動軸と一体に形成されることが好ましい。駆動軸は、駆動ユニットのモーターユニット、特に電動モーターユニットによって回転駆動されることが好ましい。駆動軸、特に少なくとも力付加要素は、駆動要素に対して移動可能、特に回転可能に取り付けられることが好ましい。駆動要素と駆動軸、特に力付加要素との間には駆動ユニットの軸受要素が配置されることが好ましい。駆動要素は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムに直接に作用するために提供されることが好ましい。駆動要素は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラム、好ましくは作動要素に、能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で接続されることが好ましい。しかしながら、ポンプ装置の少なくとも一以上の要素を駆動要素と吐出装置、特に吐出ダイヤフラム、好ましくは作動要素、例えば摩擦低減要素、軸受要素、または、保護要素等との間に配置することも考えられ、この場合の保護要素は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムに対する駆動要素の作用により、吐出装置、特に吐出ダイヤフラム、好ましくは作動要素の外面を保護するために設けられた保護要素であってもよい。「一体的」とは、特に、例えば、溶接行程、接着結合行程、成形行程、および/または当業者にとって好都合であると思われる他の行程によって、少なくとも密着して接続されることを意味すると理解されるべきであり、有利には、例えば1の鋳造からの製造、単一成分または多成分射出成形行程での製造、および/または加硫行程により、有利には単一の空間から単一部品として形成される。
【0011】
駆動ユニットの少なくとも一つの駆動軸線、特に駆動軸の回転軸線は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの吐出方向に対して、特にはポンプ装置の吐出面によって少なくとも部分的に画定されている吐出空間内の吐出方向に対して、有利には交差するように、特に少なくとも実質的に垂直になるように延びている。駆動ユニットの電動モーターユニットのローター要素の回転軸線は、駆動ユニットの駆動軸線に対して、少なくとも実質的に平行をなすように、特には同軸をなすように、延びていることが好ましい。ポンプ装置の吐出空間は、吐出装置の本体とポンプ装置のケースのケース要素とによって画定されることが好ましい。ポンプ装置の吐出空間は、吐出装置と、ポンプ装置のケースのケース要素の吐出面の反対側に位置する対応する面とによって画定されていることが好ましい。ケース要素は、寸法的に安定した、特に剛性のあるケース要素として形成されることが好ましい。「寸法的に安定」とは、特に、ケース要素が、形状に関して、圧力、熱などに耐えるように形成されることが好ましいことを意味すると理解されるべきである。
【0012】
吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、弾性変形可能な弾性設計であることが好ましい。「弾性変形可能な弾性設計」とは、要素、特に吐出装置の特性を意味し、これは特に、変化に対抗する、要素の形状の変化に依存し、好ましくはその変化に比例する、反対方向の力を生成するために提供される。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、機械的に損傷または破壊されることなく、繰り返し変形可能であることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、特に変形後に、基本形状、特に対応する面に関して凸状に湾曲した基本形状になる初期位置に自動的に戻ろうとすることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形可能な弾性設計は、少なくとも部分的に、本体の幾何学的な設計、および/または、対応する面を有するケース要素上の配置によって影響および/または実現されることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、吐出装置のバルジングにより吐出空間内の吐出媒体、および/または、吐出空間を通る吐出媒体の吐出が生じるように、対応する面を有するケーシング要素上に配置されることが好ましい。吐出媒体を吐出するための吐出装置、特に吐出ダイヤフラムに対する駆動力の作用がなくなった後、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの吐出面は、特に弾性変形可能な弾性設計により、少なくとも実質的に自動的に、対応する面に対して凸状に湾曲した配置に戻ろうとすることが好ましい。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、ゴムのような材料、および/または、天然ゴムなどの材料から形成されることが好ましい。しかしながら、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムが、その弾性変形可能な弾性設計を可能にする、当業者にとって好都合であると思われる他の材料または複数の材料の組み合わせから形成されることも考えられる。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムは、吐出空間内の吐出媒体、および/または、吐出空間を通る吐出媒体の吐出のために「バルジング効果」を利用することが好ましい。吐出装置、特に吐出面は、吐出媒体を吐出する目的で少なくとも一時的に膨らませることができ、少なくとも一つの膨らみは、吐出媒体を吐出する目的で、吐出面に沿って変位、特に転動で変位できることが好ましい。「提供される」とは、特に、特別に設計されている、および/または、特別に装備されていることを意味するものと理解されたい。特定の機能のために要素および/またはユニットが提供されるという記載は、特に、要素および/またはユニットが、少なくとも一つの使用状態および/または動作状態において、特定の機能を果たす、および/または、実行することを意味すると理解されたい。
【0013】
ポンプ装置は、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムによって吐出することができる吐出媒体、特に流体を貯留するための少なくとも一つの吐出媒体貯留ユニットを備えることが好ましい。ここで、「吐出媒体貯留ユニット」とは、特に、吐出媒体、特に流体を貯留することができる少なくとも一つの貯留空間を有するユニットを意味すると理解されるべきである。吐出媒体貯留ユニットの貯留空間の容積は、少なくとも吐出空間の容積よりも大きいことが好ましい。吐出媒体貯留ユニットは、タンクのように形成されることが好ましい。吐出媒体貯留ユニットは、カープル、バイアル、カートリッジ、キャニスターなどとして形成されてもよい。吐出媒体貯留ユニットは、流れに関してポンプ装置の吐出空間に接続可能であることが好ましい。ポンプ装置は、好ましくは、食料品分野、化学分野、製薬分野、特にバッチ使用、飼育施設分野(水槽など)、家庭用電化製品分野、歯科衛生分野、自動車分野、医療分野、水処理分野などで使用するために提供される。
【0014】
本体は、リング状に設計することが好ましい。本体は、スロットのあるリング状に設計されることが好ましい。特に、平面、特に駆動軸線に対して少なくとも実質的に垂直に延びる平面で見た場合、本体は、実質的に円弧または開いたリングで構成され、それに沿って延びる断面形状を有し、円弧または開いたリングの角度範囲は、360°未満であって特に90°以上の角度範囲であり、また、本体は2つの入口および/または出口突起を有し、この入口および/または出口突起は、円弧または開いたリングに対して交差するように延びて、円弧または開いたリングに直接隣接している。作動要素は、本体、特に本体の内側に配置されることが好ましく、特に本体の円弧状またはリング状の領域に配置されることが好ましい。作動要素の長手方向における最大延長は、特に、本体の長手方向における最大延長よりも、少なくとも5%、好ましくは10%、特に好ましくは少なくとも20%、小さい。作動要素は、少なくとも実質的に本体の円弧または開いたリングの全長に亘って延びていることが好ましく、特に、本体の入口および/または出口突起が配置されている、円弧または開放リングの両端の間の領域に延びていることが好ましい。作動要素は、特に360°未満、好ましくは340°未満の角度範囲であって、特に作動側において180°を超える角度範囲に亘って延びることが好ましい。
【0015】
本発明の設計により、ポンプ装置による吐出媒体の吐出のための負圧を特に有利に発生させるために、吐出面の信頼性の高い動き、特に対応する面からの移動を可能にすることが有利に可能になる。有利には、ドライブ要素と作動要素との間の能動的ロック及び/または非能動的ロック接続により、吐出側から離れる方向に作用する駆動力の作用による吐出ユニットの吸引運動により、吐出媒体の効率的な吐出を実現することが可能である。駆動要素による吐出装置の信頼性の高い動作を有利に達成することができる。さらに有利には、特に入口および/または出口の領域に作動要素によって凹部が形成されるため、吐出装置の入口および/または出口の領域で信頼性の高いシール機能を実現することが可能である。有利には、ドライブ要素と作動要素との間の能動的ロック及び/または非能動的ロック接続により、吐出側から離れる方向に作用する駆動力の作用による吐出ユニットの吸引運動により、吐出媒体の効率的な吐出を実現することが可能である。
【0016】
さらに、駆動要素が作動要素と遊びのある状態で相互に作用することが提案される。「遊びのある状態で相互に作用/遊びのある状態で係合/周りに遊びのある状態で係合」は、特に、駆動要素が作動要素に接続された状態で、特に作動要素および/または駆動要素が弾性変形することなく、作動要素に対して移動可能であることを意味すると理解されるべきであり、この場合の移動距離は、少なくとも0.01mmよりも大きく、好ましくは0.1mmよりも大きく、特に好ましくは0.5mmよりも大きく、非常に特に好ましくは10mmよりも小さく、および/または、この場合の軸周りの角度は、0.01°よりも大きく、好ましくは0.1°よりも大きく、特に好ましくは0.5°よりも大きく、非常に特に好ましくは15°よりも小さく、そして、この場合の移動は、製造公差により可能となる移動とは異なることが好ましい。駆動要素は、作動要素に接続された状態で、駆動軸の回転軸線に対して交差する方向に、特に少なくとも実質的に垂直な方向に沿って、作動要素に対して移動可能であることが好ましい。特に、駆動要素は、作動要素に接続された状態で、特に吐出面が吐出をしていない状態において、吐出装置の初期位置から駆動要素まで進む作動要素に対して移動可能であり、駆動要素に対する力付与要素の駆動力の作用により、駆動要素は、対応する面から離れる方向、特に駆動軸の方向に移動可能であって、作動要素の少なくとも一つの面に当接する。この面は、作動要素の駆動軸に面する領域に配置され、駆動軸に対して最小の間隔を有する。駆動要素は、作動要素に接続された状態で移動可能であることが好ましく、吐出装置の初期位置から、少なくとも一時的に作動要素とは無関係に進み、その移動方向は、対応する面から離れる方向、特に駆動軸の方向であって、特に駆動要素が作動要素の少なくとも一つの面と接触するまで移動する。その面は、特に、少なくとも特定の領域で、少なくとも駆動ユニットの駆動軸と実質的に平行である。作動要素は、少なくとも、作動要素の少なくとも一つの面に対して駆動要素が当接した後に、駆動要素と共に、対応する面から離れる方向、特に駆動軸の方向に移動可能であることが好ましく、これは、特に、吐出面と対応する面との間の間隔を広げるためであり、特に吐出空間を負圧にするために、吐出面を出力軸の方向に動かすためである。本発明の設計により、吐出装置の低エネルギーの開口運動を有利に実現することが可能であり、これは特に、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形可能な弾性設計が、特に吐出装置が吐出していない状態に復帰する運動中に補助作用を奏するためであり、吐出装置は、この復帰運動中に、作動要素に駆動要素が作用することによる強制的な運動から少なくとも部分的に切り離されることが好ましい。吐出媒体の効率的な吐出を有利に実現することができる。吐出媒体を節約した吐出を有利に実現することができる。
【0017】
さらに、駆動要素が作動要素の周りに遊びがある状態で少なくとも部分的に係合するか、または、作動要素によって画定された作動要素の能動的ロック凹部内に駆動要素が遊びのある状態で少なくとも部分的に係合することが提案される。駆動要素が遊びのある状態で係合する場合であって、作動要素が、少なくとも能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で駆動要素に接続可能な領域を含む場合、当該領域の少なくとも一方向、特に駆動軸の回転軸線に少なくとも実質的に垂直な方向に沿う最大延長は、駆動要素の能動的ロック凹部の前記方向に沿う最大内側延長よりも小さいことが好ましい。特に、駆動要素に能動的ロックおよび/または非能動的ロックする態様で接続可能な作動要素の一部領域の最大延長は、前記一方向、特に、駆動軸の回転軸線に少なくとも実質的に垂直な方向に沿う駆動要素の能動的ロック凹部の最大内側延長よりも、少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%、特に好ましくは少なくとも10%、小さい。
【0018】
駆動要素が遊びのある状態で作動要素内に係合する場合であって、作動要素が、少なくとも能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で駆動要素に接続可能な領域を含む場合、少なくとも一方向、特に、駆動軸の回転軸線に少なくとも実質的に垂直な方向に沿う作動要素の能動的ロック凹部の最大内側延長は、能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で作動要素に接続可能な駆動要素の一部領域の、前記方向に沿う最大延長よりも小さいことが好ましい。特に、能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で作動要素に接続可能な駆動要素の一部領域の最大延長は、前記一方向、特に駆動軸の回転軸線に少なくとも実質的に垂直な方向に沿う作動要素の能動的ロック凹部の最大内側延長よりも、少なくとも1%、好ましくは少なくとも5%、特に好ましくは少なくとも10%、小さい。
【0019】
駆動要素および作動要素は、一方が他方の周りに遊びがある状態で係合する場合、および/または、一方が他方の中に遊びがある状態で係合する場合、遊びのある接続機構によって互いに接続されてもよく、例えば、遊びのある蟻継ガイド、遊びのあるボールジョイント接続、または当業者にとって好都合であると思われる遊びのある他の接続機構によって接続されてもよい。本発明の設計により、吐出装置の低エネルギーの開口運動を有利に実現することが可能であり、これは特に、吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形可能な弾性設計が、特に吐出装置が吐出していない状態に復帰する運動中に補助作用を奏するためであり、吐出装置は、この復帰運動中に、作動要素に駆動要素が作用することによる強制的な運動から少なくとも部分的に切り離されることが好ましい。特に有利には、ポンプ装置が吐出媒体を吐出するための負圧の生成を可能にするために、吐出面の対応する面から離れる、信頼性の高い動きを許容することが可能である。吐出媒体の効率的な吐出は、駆動要素と作動要素との間の能動的ロックおよび/または非能動的ロックによって、吐出側から離れる方向に作用する駆動力の作用による吐出ユニットの吸引運動により有利に実現することができる。
【0020】
さらに、作動要素は、駆動要素の対応する凹部内、特に能動的ロック凹部内に係合する突起として形成されるか、または、駆動要素が少なくとも部分的に係合する能動的ロック凹部を少なくとも部分的に画定することが提案される。作動要素は、好ましくは、T字型、円形、球形、多角形、または同様に形成された断面を有する突起として形成され、特に、突起と相互に作用する能動的ロック凹部の幾何学的形状に対応するように形成されることが好ましい。突起として形成された作動要素は、駆動要素の対応する能動的ロック凹部内に係合するために提供されることが好ましい。これに代えて、あるいはこれに加えて、作動要素は、例えば、駆動要素のフック、ボールヘッドなどの突起が係合する、作動要素の能動的ロック凹部を画定する突起として形成される。この突起は、本体と一体に成形されることが好ましく、特に、例えば積層行程、加硫行程などにより、本体と一体成形されることが好ましい。本発明の設計により、構造的に簡単な方法で、特に供給を目的として解放可能な、作動要素と駆動要素との接続を実現することが可能である。吐出媒体の効率的な吐出は、駆動要素と作動要素との間の能動的ロックおよび/または非能動的ロックによって、吐出側から離れる方向に作用する駆動力の作用による吐出ユニットの吸引運動により有利に実現することができる。
【0021】
さらに、作動要素は、本体の作動側の接続領域に配置されることが提案され、この接続領域は、駆動要素の方向にドーム状になっている、少なくとも2つの作動側の作動領域の間に配置される。ドーム状の作動領域は、作動側に対して凸状であることが好ましい。接続領域は、作動側に対して凹状であることが好ましい。作動領域のドームは、ケース要素の対応する面の凸状の領域に関して、対応して形成されることが好ましく、特に一致するように形成されることが好ましい。本発明の設計により、吐出装置、特に吐出ダイヤフラム上の駆動要素により力を中央に作用させることを、有利に実現することが可能である。吐出媒体の効率的な吐出は、駆動要素と作動要素との間の能動的ロックおよび/または非能動的ロックによって、吐出側から離れる方向に作用する駆動力の作用による吐出ユニットの吸引運動により有利に実現することができる。
【0022】
さらに、吐出装置の断面、特に、駆動ユニットの駆動軸線に対して少なくとも実質的に平行な平面内における吐出装置の断面で見たときに、作動側は、直線状の形状ではなく、吐出面の実質的に吐出をしていない状態での吐出面の表面形状に少なくとも実質的に対応する表面形状であって、特に一致する表面形状を有することが提案される。作動側は、一部領域、特に、作動要素の駆動要素への接続のための作動側の接続領域とは異なる一部領域に、吐出面の少なくとも一部領域の幾何学的設計に対応する、特に一部領域の幾何学的設計と一致する、幾何学的設計を有することが好ましい。吐出面の表面形状は、特に少なくとも2つの数学的な変曲点を備えた波状の形状であることが好ましい。「吐出をしていない状態」とは、特に吐出面の少なくとも一部領域を見たときに、吐出面が変形していない状態で存在する吐出面の状態、特に、対応する面から最大限まで間隔を空けられた吐出面の状態であって、特に吐出面の少なくとも一部領域において、吐出面による吐出媒体の吐出のための駆動力の作用から切り離されている、吐出面の状態を意味すると理解されるべきである。本発明の設計により、吐出媒体を節約した吐出を実現することが可能である。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形中に応力ピークを散逸させることが可能である。吐出媒体の効率的な吐出が有利に実現され得る。
【0023】
さらに、吐出装置の断面、特に、駆動ユニットの駆動軸線に対して少なくとも実質的に平行な平面内における吐出装置の断面で見ると、作動側は、作動要素が作動側に配置される作動側の接続領域以外に、少なくとも吐出面が実質的に吐出をしていない状態で、吐出面に少なくとも実質的に平行なドーム状の面を有する。本発明の設計により、吐出媒体を節約した吐出を実現することが可能である。吐出装置、特に吐出ダイヤフラムの弾性変形中に、応力ピークを散逸させることが可能になる。吐出媒体の効率的な吐出が有利に実現され得る。
【0024】
さらに、駆動要素は本体に面する駆動面を有し、この駆動面は、駆動要素の断面、特に、駆動ユニットの駆動軸線に対して少なくとも実質的に平行な平面内における駆動要素の断面で見ると、直線状の形状ではなく、少なくとも特定の領域において、少なくとも吐出面が実質的に吐出をしていない状態の吐出面に少なくとも実質的に対応する表面形状であって、特に一致する表面形状を有することが提案される。駆動要素は、一部領域、特に、駆動要素の作動要素への接続のための駆動要素の接続領域とは異なる一部領域に、吐出面の少なくとも一部領域の幾何学的設計に対応する、特に一部領域の幾何学的設計と一致する、幾何学的設計を有することが好ましい。駆動要素は本体に面する駆動面を有し、この駆動面は、駆動要素の断面、特に、駆動ユニットの駆動軸線に対して少なくとも実質的に平行な平面内における駆動要素の断面で見ると、直線状の形状ではなく、少なくとも特定の領域において、作動側に少なくとも実質的に対応する表面形状であって、特に一致する表面形状を有する。駆動要素は、一部領域、特に、駆動要素の作動要素への接続のための駆動要素の接続領域とは異なる一部領域に、作動側の少なくとも一部領域の幾何学的設計に対応する、特に一部領域の幾何学的設計と一致する、幾何学的設計を有することが好ましい。本発明の設計により、駆動要素による吐出装置の信頼性の高い動作を有利に達成することができる。さらに、駆動要素が作動側の面全体を押すことを有利に実現することができる。効率的な吐出を有利に実現することができる。
【0025】
本発明はさらに、本発明に係るポンプ装置用の吐出装置、特に吐出ダイヤフラムであり、吐出装置は、少なくとも一つの、特に実質的にリング状の本体を有し、本体は弾性変形可能であって、本体の吐出側に配置された少なくとも一つの吐出面を含む、本体と、ポンプ装置の少なくとも一つの駆動要素への接続のために設けられた少なくとも一つの作動要素であって、本体の作動側に配置される作動要素と、を備え、作動要素は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として設計され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも作動側から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、特に、粘着力によらない能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、駆動要素に接続可能である。特に駆動ユニットの駆動軸線周りの周方向に沿って見たときに、作動要素の長手方向における最大延長は、本体の長手方向における最大延長よりも小さく、作動要素は、本体、特に本体の内側であって、本体の円弧状またはリング状の形状を有する領域に配置されることが提案される。本発明の設計により、吐出媒体の効率的な吐出を有利に実現することができる。
【0026】
本発明のポンプ装置および/または本発明の吐出装置は、上記の使用および実施形態に限定されることを意図したものではない。特に、本発明のポンプ装置および/または本発明の吐出装置は、本明細書に記載の機能を実行するために、本明細書に記載の数と異なる複数の要素、構成要素およびユニットを有し得る。さらに、本開示において値の範囲が記載されている場合、記載された制限内にある値も開示され、所望に応じて使用可能であることが意図されている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
さらなる利点は、以下の図面の説明から明らかになる。図面は、本発明の例示的な実施形態を示している。図面、詳細な説明、および特許請求の範囲には、複数の特徴が組み合わされて含まれている。また、当業者は、特徴を個別に考慮し、それらを組み合わせてさらに意味のある組み合わせを形成することが可能である。
図1】本発明の少なくとも一つの吐出装置を有する本発明のポンプ装置の概略図。
図2】本発明のポンプ装置および本発明の吐出装置の概略を示す断面図であり、断面図の左半分では、吐出装置が対応する面から引き離されており、断面図の右半分では、吐出装置が入口および/または出口の領域で対応する面に押し付けられている。
図3】本発明のポンプ装置から取り外された状態の本発明の吐出装置の詳細を示す概略図。
図4】本発明の吐出装置の概略を示す断面図。
図5】本発明の吐出装置のさらなる概略を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1は、少なくとも一種の吐出媒体、特に少なくとも一種の流体を吐出するためのポンプ装置10を示している。ポンプ装置10は、少なくとも一つの駆動ユニット12と、少なくとも一つの吐出装置14、特に吐出ダイヤフラムとを備えている。ポンプ装置10は、少なくとも一つのケース42を有する。ケース42は、当業者にとって好都合であると思われる任意の形態を有することができる。特に、ケース42は、当業者に知られている方法で、ポンプ装置10の構成要素、特に、少なくとも吐出装置14および/または駆動ユニット12を少なくとも部分的に収容および/または支持するために設けられる。
【0029】
駆動ユニット12の開ループおよび/または閉ループ制御のために、ポンプ装置10は、構成を有する少なくとも一つの開ループおよび/または閉ループ制御ユニット(ここではこれ以上の詳細は図示しない)を備えることが好ましい。この制御ユニットは、当業者には既に知られているものである。駆動ユニット12は、少なくとも一つの電動モーターユニット44を備えることが好ましい。しかしながら、駆動ユニット12が、例えば燃焼モーターユニットやハイブリッドモーターユニットなど、当業者にとって好都合であると思われる他のモーターユニットを有することも考えられる。吐出装置14に作用するための駆動要素12の駆動要素24は、例えば、回転を伝達可能な態様で直接接続されるか、あるいは、例えばポンプ装置10の伝動ユニットを介して、またはポンプ装置10の少なくとも一つの歯付き歯車要素によって、間接的に、電動モーターユニット44のローター軸48に接続されてもよい。ローター軸48は、駆動ユニットの駆動軸線32に対して少なくとも実質的に平行に、特に同軸上に延びる回転軸線50を有する。駆動要素24と電動モーターユニット44との間の接続の他の設計および/または配置は、例えば、角度可変伝動ユニットによるものが考えられる他、切り替え可能な連結器などによる接続も考えられる。さらに、ポンプ装置10は、吐出用の吐出媒体を貯留するための少なくとも一つの吐出媒体貯留ユニット(ここでは詳細を図示せず)を備え、吐出媒体貯留ユニットは、ポンプ装置10の吐出空間を介した吐出媒体の吐出のために、少なくともポンプ装置10の吐出ライン46に接続される。
【0030】
吐出装置14は、少なくとも一つの、実質的にリング状の本体16(図3図5を参照)を備え、この本体16は、弾性変形可能であるとともに、本体の吐出側20に配置された少なくとも一つの吐出面18と、駆動ユニット12の少なくとも一つの駆動要素24への接続のための少なくとも一つの作動要素22とを有し、少なくとも一つの作動要素は、本体16の作動側26に配置される。本体16の吐出側20は、本体16の作動側26から外側を向く本体16の側に配置されることが好ましい。特に、吐出側20は、吐出装置14がポンプ装置10から脱着されるか取り外された状態の吐出装置14において、本体16の外側を形成する。作動側26は、特に、吐出装置14がポンプ装置10から脱着されるか取り外された状態の吐出装置14を見たときに、本体16の内側を形成することが好ましい。作動側26は、特に、少なくとも部分的に本体16の内面を形成する。作動要素22は、特に、本体16と一体的に形成される。しかしながら、作動要素22は、本体16とは別個に形成されてもよく、この場合には、当業者にとって好都合であると思われる能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって本体16に固定されるとよい。
【0031】
作動要素22は、能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素として形成され、この能動的ロックおよび/または非能動的ロック要素は、少なくとも作動側26から離れる方向に作用する駆動力の伝達のために、能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、特に、粘着力によらない能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続によって、駆動要素24と相互に作用する。駆動要素24は、遊びのある状態で、作動要素22と相互に作用することが好ましい。駆動要素24は、遊びのある状態で、作動要素22の周りに少なくとも部分的に係合する(図2を参照)。作動要素22は、駆動要素24の対応する凹部30内、特に対応する能動的ロック凹部内に係合する突起として形成される(図2を参照)。これに代えて、あるいはこれに加えて、駆動要素24が、作動要素22によって画定された能動的ロック凹部28(図5に破線で示す)内に、遊びのある状態で、少なくとも部分的に係合することも考えられる。これに代えて、あるいはこれに加えて、作動要素22を、駆動要素24が少なくとも部分的に係合する、作動要素の能動的ロック凹部28を少なくとも部分的に画定する突起として形成することが考えられる。これに代えて、あるいはこれに加えて、駆動要素24が、能動的ロック凹部28(詳細な図示は省略する)内に係合するために設けられた、例えばフック、球状突起などの突起を備えることが考えられる。
【0032】
特に駆動ユニット12の駆動軸34周りの周方向34に沿って見たときに、作動要素22の長手方向における最大延長は、本体16の長手方向における最大延長よりも小さい。
吐出装置14の本体16は、リング状に設計されることが好ましい。本体16は、スロットのあるリング状に設計されることが好ましい。平面、特に駆動軸線32と少なくとも実質的に垂直な平面で見た場合、本体16は、実質的に円弧、または、開いたリングと2つの入口および/または出口突起からなる断面形状を有する。2つの入口および/または出口突起は、円弧または開いたリングに対して交差する方向に延びる。本体16の断面形状の円弧または開いたリングは、360°未満であって、特に90°を超える角度範囲に亘って延びることが好ましい。本体16の断面形状の、円弧に対してまたは開いたリングに対して交差する方向に延びる入口および/または出口突起は、円弧または開いたリング上に直接配置され、特に円弧または開いたリングの両端の領域に対置されることが好ましい。作動要素22は、本体16、特に本体16の内側に配置されることが好ましく、特に本体16の円弧状またはリング状の領域に配置されることが好ましい。作動要素22の長手方向における最大延長は、特に、本体16の長手方向における最大延長よりも、少なくとも5%、好ましくは10%、さらに特に好ましくは少なくとも20%、小さい。作動要素22は、少なくとも実質的に本体16の円弧または開放リングの全範囲に亘って、特に円弧または開放リングの両端の領域に亘って延びていることが好ましく、それぞれの領域には本体16の入口および/または出口突起が配置されることが好ましい。作動要素22は、特に360°未満、好ましくは340°未満の角度範囲に亘って延びることが好ましく、特に作動側26において180°を超える角度範囲に沿って延びることが好ましい。
【0033】
作動要素22は、本体16の作動側26の接続領域に配置され、この接続領域は、作動側26の少なくとも2つの作動領域36,38の間に配置され、これら作動領域36,38は、駆動要素24の方向にドーム状になっている。吐出装置14の断面、特に、駆動ユニット12の駆動軸線32に対して少なくとも実質的に平行な平面内における吐出装置14の断面で見ると、作動側26は、直線状の形状ではなく、吐出面18の実質的に吐出をしていない状態での吐出面18の表面形状に少なくとも実質的に対応する表面形状であって、特に一致する表面形状を有する。吐出装置14の断面、特に、駆動ユニット12の駆動軸線32に対して少なくとも実質的に平行な平面内における吐出装置14の断面で見ると、作動側26は、作動要素22が作動側26に配置される作動側26の接続領域以外に、少なくとも吐出面18が実質的に吐出をしていない状態で、吐出面18に少なくとも実質的に平行なドーム状の面を有する。駆動要素24は本体16に面する駆動面40を有し、この駆動面40は、駆動要素24の断面、特に、駆動ユニット12の駆動軸線32に対して少なくとも実質的に平行な平面内における駆動要素24の断面で見ると、直線状の形状ではなく、少なくとも特定の領域において、少なくとも実質的に吐出をしていない状態の吐出面18に少なくとも実質的に対応する表面形状であって、特に一致する表面形状を有する。
【0034】
吐出装置14は、本体16と一体に形成される少なくとも一つの入口および/または出口54,56を備え、この入口および/または出口54,56は、吐出面18(図3~5を参照)に隣接して配置された、ポンプ装置10の吐出ライン46に接続するためのものである。入口および/または出口54,56は、本体16の入口および/または出口突起の一つに配置または形成されることが好ましい。吐出装置14は、本体16と一体に形成された少なくとも一つの入口54と、本体16と一体に形成された少なくとも一つの出口56とを有することが好ましい。本体16と一体に形成された少なくとも一つの出口56は、本体16の複数の入口および/または出口突起のうちの一つを形成するか、または、本体16の入口突起および/または出口突起の一つに一体的に配置されている。さらに、本体16と一体的に形成された少なくとも一つの入口54は、本体16の複数の入口突起および/または出口突起のうちのさらに別の一つを形成か、または、本体16の入口および/または出口突起の一つに一体的に配置されている。
【0035】
少なくとも一つの入口および/または出口54,56は、特に、ポンプ装置10の吐出ライン46の少なくとも一部の領域との能動的ロックおよび/または非能動的ロック接続のために提供される接続インターフェースとして形成され、これは、例えばポンプ装置10の吐出ライン46のホースのコネクタのような、少なくとも一つの連結要素(ここではこれ以上の詳細は図示せず)を能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で受け入れるためのものである。連結要素は、入口および/または出口54,56に押し込むかまたは差し込むことができるように設計されることが好ましい。少なくとも一つの入口および/または出口54,56は、チューブ状またはホース状の突起として形成される。
【0036】
少なくとも一つの入口および/または出口54,56は、本体16の少なくとも一つの固定突起58,60に配置される。固定突起58,60は、本体16の入口および/または出口突起と一体に形成されることが好ましい。固定突起58,60は、本体16の円弧または開放リングから、本体16の吐出面18の外縁に対して交差するように延びている。固定突起58,60により、本体16、特に吐出ダイヤフラムは、ポンプ装置10のケース42に固定、特にクランプすることができる。吐出装置14は、少なくとも一つの固定要素62,64を備え、固定要素62,64は、少なくとも一つの入口および/または出口54,56上に配置される。固定要素62,64は、ポンプ装置10のケース42上に少なくとも一つの入口および/または出口54,56を能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で固定するために設けられている。固定要素62,64は、固定カラーとして形成されることが好ましい。しかしながら、固定要素62,64が、当業者にとって好都合であると思われる他の形態を有することも考えられる。固定要素62,64は、少なくとも一つの入口および/または出口54,56と一体に形成され、特に少なくとも一つの入口および/または出口54,56と一体に硬化された突起またはカラーとして形成される。固定要素62は、入口54に配置されることが好ましく、特に入口54と一体的に形成されることが好ましい。固定要素64は、出口56に配置されることが好ましく、特に出口56と一体に形成されることが好ましい。
【0037】
本体16の吐出面18は、好ましくは少なくとも一つの入口および/または出口54、56に隣接する領域で、入口および/または出口54,56の方向に向けて先細になっている(図3を参照)。吐出面18は、特に入口および/または出口54,56の近くに空間を有し、この空間は入口および/または出口54,56の方向に向けて間隔が狭くなっており、その2つの境界線は本体16の吐出面18を画定している。吐出空間は、入口および/または出口54,56の近くで漏斗状に延びている。吐出空間は、漏斗状の形態で入口および/または出口54,56に移行することが好ましい。
【0038】
ポンプ装置10は、特に、少なくとも吐出ダイヤフラムとして形成される吐出装置14と、少なくとも吐出ダイヤフラムに作用する駆動ユニット12と、少なくともケース42とを含み、ケース42は、吐出装置14、特に吐出ダイヤフラムの本体16と一体に形成された少なくとも一つの入口および/または出口54,56を受け入れるための少なくとも一つのクランプインターフェース66を有する。少なくとも一つのクランプインターフェース66は、少なくとも一つの能動的ロック要素52、特に、少なくとも固定凹部を含み、固定凹部は、能動的ロックおよび/または非能動的ロックの態様で、吐出装置14、特に吐出ダイヤフラムの少なくとも一つの入口および/または出口54,56に配置された固定要素62,64に接続される。能動的ロック要素52は、ポンプ装置10のケース42の溝として形成されることが好ましく、この溝は、少なくとも一つの入口および/または出口54,56に配置された固定要素62,64と相互に作用することが好ましい。しかしながら、固定要素62,64が溝として形成され、クランプインターフェース66の能動的ロック要素52を、溝として形成された固定要素62,64に係合する突起または係合突部(Steg)として形成することも考えられる。
【符号の説明】
【0039】
10 ポンプ装置
12 駆動ユニット
14 吐出装置
16 本体
18 吐出面
20 吐出側
22 作動要素
24 駆動要素
26 作動側
28 能動的ロック凹部
30 凹部
32 駆動軸線
34 周方向
36 作動領域
38 作動領域
40 駆動面
42 ケース
44 電動モーターユニット
46 吐出ライン
48 ローター軸
50 回転軸線
52 能動的ロック要素
54 入口および/または出口
56 入口および/または出口
58 固定突起
60 固定突起
62 固定要素
64 固定要素
66 クランプインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5