(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】RBG分割方法およびユーザ端末
(51)【国際特許分類】
H04W 72/04 20090101AFI20221108BHJP
【FI】
H04W72/04 132
(21)【出願番号】P 2020516689
(86)(22)【出願日】2018-06-15
(86)【国際出願番号】 CN2018091553
(87)【国際公開番号】W WO2019056815
(87)【国際公開日】2019-03-28
【審査請求日】2020-03-24
【審判番号】
【審判請求日】2022-03-08
(31)【優先権主張番号】201710860820.1
(32)【優先日】2017-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100166729
【氏名又は名称】武田 幸子
(72)【発明者】
【氏名】シン ヤンピン
【合議体】
【審判長】廣川 浩
【審判官】中木 努
【審判官】横田 有光
(56)【参考文献】
【文献】InterDigital, Inc.,On frequency-domain resource allocation for NR,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #90 R1-1714159,2017年08月11日アップロード,URL::https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1714159.zip
【文献】Samsung,3GPP TSG RAN WG1 NR Meeting #90 R1-1713654,2017年08月11日アップロード,URL::https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1713654.zip
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
RBG(Resource Block Group)分割方法において、
BWP(Band Width Part)の第一個のRBGに含まれるRB(Resource Block)を特定することと、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することとを含み、
ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGであ
り、
BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、
ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定すること、または、
前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含み、
前記通知メッセージは、
前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含むRBG分割方法。
【請求項2】
前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含み、
または、
前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、
前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、
前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、
前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、
前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む、請求項
1に記載の方法。
【請求項4】
前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、
BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することを含み、
ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である、請求項
1に記載の方法。
【請求項5】
BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することは、
前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するための第1特定モジュールと、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するための第2特定モジュールとを含み、
前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGであ
り、
前記第1特定モジュールは、
ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられ、
または、
前記第1特定モジュールは、
前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられ、
前記通知メッセージは、
前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む、ユーザ端末。
【請求項7】
前記第1特定モジュールは、
BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することに用いられ、
ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である、請求項
6に記載のユーザ端末。
【請求項8】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ端末であって、
前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、
BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するプロセスと、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するプロセスとを実行することに用いられ、
前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGであ
り、
前記プロセッサによる、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、
ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定すること、または、
前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含み、
前記通知メッセージは、
前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む、
ユーザ端末。
【請求項9】
前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、
前記プロセッサによる、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含み、
または、
前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、
前記プロセッサによる、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、
前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む、請求項
8に記載のユーザ端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2017年9月21日に中国特許庁に提出された中国特許出願201710860820.1の優先権を主張し、その全ての内容が援用によりここに取り込まれる。
本開示は、通信技術分野に係り、特にRBG(Resource Block Group)分割方法およびユーザ端末に係る。
【背景技術】
【0002】
通信システムにおいて、ダウンリンクではRBGに基づくリソース割り当てがサポートされる。ここで、RBGとは、連続に分布するRB(Resource Block)群を指す。RBGサイズは、Pで示される。ここで、Pは、ダウンリンクシステム帯域幅
【数1】
によって決められる。たとえば、
【数2】
が10以下である場合、Pは1に等しいが、
【数3】
が11以上かつ26以下である場合、Pは、2に等しい。ダウンリンクシステム帯域幅
【数4】
全体に対応するRBG数は、
【数5】
である。ここで、
【数6】
は、ラウンドアップであり、かつRBG番号は、周波数が高くなりかつRBGサイズが高くならない順に付けられる。
【0003】
しかし、今後の通信システム、たとえばNR(New Radio)通信システムにおいて、ユーザ端末は、帯域幅全体での送受信がサポートされない可能性がある。よって、BWP(Band Width Part)の概念がNR通信システムに導入されている。BWPは、1つのキャリアのうちの1つの連続PRB(Physical Resource Block)サブセットである。ユーザ端末は、活性化されたBWP内のみで送受信を行い、かつBWP内のRBは、0から番号付けられる。関連技術のRBG分割方式をさらに用いるのであれば、異なるユーザ端末のBWPが重なると、RBG分割が整合しない場合がある。たとえば、
図1に示すように、
図1では、ユーザ端末3のRBG#3が占められると、ユーザ端末2のRBG#1が使用できず、かつユーザ端末2のRBG#1の境界がユーザ端末3のRBG#3の境界とは揃わないため、一部のRBは、RBGに基づくメカニズムによる割り当てができない。関連技術のRBG分割方式によれば、リソース再使用効率が比較的低いことに繋がると分かる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の実施例は、RBG分割方法およびユーザ端末を提供することによって、リソース再使用効率が比較的低いという問題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の実施例は、RBG分割方法を提供する。当該方法において、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することと、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することとを含み、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0006】
選択可能に、前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含む。または、前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む。
【0007】
選択可能に、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定すること、または、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含む。
【0008】
選択可能に、前記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0009】
選択可能に、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0010】
選択可能に、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することを含み、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0011】
選択可能に、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することは、前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0012】
本開示の実施例は、ユーザ端末をさらに提供する。当該ユーザ端末は、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するための第1特定モジュールと、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するための第2特定モジュールとを含み、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0013】
選択可能に、前記第1特定モジュールは、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられる。または、前記第1特定モジュールは、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられる。
【0014】
選択可能に、前記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0015】
選択可能に、前記第1特定モジュールは、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することに用いられ、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0016】
本開示の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで実行可能なコンピュータプログラムを含むユーザ端末をさらに提供する。前記プロセッサは、メモリからプログラムを読み取ることによって、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するプロセスと、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するプロセスとを実行することに用いられ、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0017】
選択可能に、前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、前記プロセッサによる、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含む。または、前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、前記プロセッサによる、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む。
【0018】
選択可能に、前記プロセッサによる、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定すること、または、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含む。
【0019】
選択可能に、前記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0020】
選択可能に、前記プロセッサによる、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0021】
選択可能に、前記プロセッサによる、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することを含み、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0022】
選択可能に、前記プロセッサによる、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することは、前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0023】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるRBG分割方法のステップが実現される。
【発明の効果】
【0024】
本開示の実施例において、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定し、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定する。ここで、前記Pは、RBGサイズであり、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。第一個のRBGに含まれるRBを特定してから、RBGサイズで他RBGを分割するため、すべてのRBGをRBGサイズで分割する関連技術に比較し、異なるユーザ端末のRBG分割が整合しないことを減少させ、または、異なるユーザ端末のRBG分割が整合しないことが避けられ、リソース利用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
本開示の実施例の技術手段をより明確に説明するために、以下、本開示の実施例の記載に必要とされる図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の記載に関する図面は、単に本開示の一部の実施例である。当業者にとって、創造性のある作業をしない前提で、これらの図面から他の図面を得ることもできる。
【0026】
【
図1】関連技術におけるRBG分割方式の概略図である。
【
図2】本開示の実施例で応用可能なネットワーク構造図である。
【
図3】本開示の実施例におけるRBG分割方法のフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例におけるRBG分割の概略図である。
【
図5】本開示の実施例における別のRBG分割の概略図である。
【
図6】本開示の実施例における別のRBG分割の概略図である。
【
図7】本開示の実施例におけるRBオフセットの概略図である。
【
図8】本開示の実施例におけるユーザ端末の構造図である。
【
図9】本開示の実施例における別のユーザ端末の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の技術手段を明確且つ完全的に記載する。明らかに、記載される実施例は、本開示の実施例の一部であり、全てではない。本開示の実施例に基づき、当業者が創造性のある作業をせずに為しえる全ての実施例は、本開示の保護範囲に属するものである。
【0028】
図2を参照する。
図2は、本開示の実施例で応用可能なネットワーク構造図である。
図2に示すように、UE(User Equipment)21とネットワーク側機器22が含まれる。ここで、ユーザ機器21は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップ型パソコン(Laptop Computer)、PDA(Personal Digital Assistant)、MID(Mobile Internet Device)またはウェアラブルデバイス(Wearable Device)などの端末側機器である。なお、本開示の実施例において、ユーザ機器21の具体的な種類を限定しない。ネットワーク側機器22は、たとえばマクロ基地局、LTE eNB、5G NR NBなどの基地局である。ネットワーク側機器22は、LPN(low power node)、pico、femtoなどのスモール基地局、またはAP(access point)であってもよい。基地局は、CU(central unit)およびその管理/制御下の複数のTRP(Transmission Reception Point)からなるネットワークノードであってもよい。なお、本開示の実施例において、ネットワーク側機器22の具体的な種類を限定しない。
【0029】
図3を参照する。
図3は、本開示の実施例におけるRBG分割方法のフローチャートである。
図3に示すように、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するステップ301と、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するステップ302とを含み、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0030】
上記BWPの第一個のRBGは、BWPのある方から第一個のRBGであり、たとえば、低周波側の第一個のRBGであり、または、高周波側の第一個のRBGである。ここで、低周波側の第一個のRBGは、BWPのうち周波数の低い順で第一個のRBGであり、すなわち当該RBGに含まれるRBは、BWPのうち周波数の最も低いRBである。一方、高周波側の第一個のRBGは、BWPのうち周波数の高い順で第一個のRBGであり、すなわち当該RBGに含まれるRBは、BWPのうち周波数の最も高いRBである。また、本開示の実施例において、BWPの第一個のRBは、同様に、ある方から第一個のRBであり、たとえば、低周波側の第一個のRBであり、または、高周波側の第一個のRBである。ここで、低周波側の第一個のRBは、BWPのうち周波数の最も低いRBであり、高周波側の第一個のRBは、BWPのうち周波数の最も高いRBである。キャリア帯域幅の第一個のRBは、BWPの第一個のRBを参照してもよく、ここでは繰り返して記載しない。
【0031】
また、上記のBWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、ユーザ端末が、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づいて特定してもよく、または、ユーザ端末が、予め取得した特定ルールに基づいて特定してもよいが、これに対し、本開示の実施例において限定しない。かつ上記第一個のRBGに含まれるRB数は、上記RBGサイズ以下である。上記RBGサイズとして、ユーザ端末が設定済みの帯域幅に基づて算出してもよく、またはネットワーク側から設定されてもよいが、これに対し、本開示の実施例において限定しない。
【0032】
ステップ202は、上記BWPのRB数から第一個のRBGのRB数を引いてからPで割り、他RBGに含まれるRBを得る。なお、本開示の実施例において、RBGサイズは、Pで示す。
【0033】
たとえば、上記BWP内のRB数をN、第一個のRBGのRB数をP1とすると、第一個のRBGを除いたRBG数は、
【数7】
である。ここで、
【数8】
個のRBGのサイズがPであり、(N-P1) mod P>0の場合、そのうちの1つのRBGのサイズは、
【数9】
である。ここで、
【数10】
は、ラウンドアップであり、
【数11】
は、ラウンドダウンであり、modは、余りを求める演算である。たとえば、
図4に示すように、BWPに含まれるRB数Nは、106であり、RBGサイズPは、8であり、第一個のRBGサイズP1は、6である。すると、RBG0を除いて
【数12】
=13個のRBGを有し、そのうち12個のRBGのサイズは、8であり、もう一つのRBGサイズは、4である。
【0034】
なお、上記ステップによって、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定してから、他RBGを上記RBGサイズで分割することが実現される。このように、複数のユーザ端末のBWPが重なる場合、当該複数のユーザ端末のBWPのうちのRBG分割が整合であることが実現される。すなわち、キャリア内の異なるBWPのRBG分割を整合させ、リソース使用効率を向上させる。たとえば、
図5に示すように、ユーザ端末2は、まず第一個のRBG(RBG#0)に含まれるRBを特定してから、他RBG(RBG#1~RBG#6)を上記RBGサイズで分割する。このように、ユーザ端末2のRBGとユーザ端末3のRBGとを整合させ、リソース使用効率を向上させる。
【0035】
1つの選択可能な実施形態において、前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含む。または、前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む。
【0036】
当該実施形態において、第一個のRBGに含まれるRBおよび他RBGに含まれるRBを柔軟に特定することが実現され、異なる通信サービスや通信シーンに適応するためにRBG分割の柔軟性を向上させ、ユーザ端末の通信性能を向上させる。
【0037】
別の選択可能な実施形態において、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含む。
【0038】
ここで、上記通知メッセージは、上記第一個のRBGに含まれるRBを特定するためのパラメータをユーザ端末に通知する。ユーザ端末は、当該通知メッセージを受信すると、第一個のRBGに含まれるRBを正確に特定することができる。かつ通知メッセージがネットワーク側から送信されるため、複数のユーザ端末のBWPが重なる場合、複数のユーザ端末のRBG分割が整合であることが保証される。各ユーザ端末のBWPがネットワーク側では既知であるため、上記通知メッセージによって、各ユーザ端末の分割後のRBG分割を整合させ、リソース使用効率を向上させる。
【0039】
選択可能に、上記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0040】
上記通知メッセージによって、第一個のRBGに含まれるRBを柔軟に特定することができる。
【0041】
また、上記通知メッセージに前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含むことは、当該通知メッセージにこれらの情報が付帯されていると理解されてもよい。すなわち、本開示の実施例において、通知メッセージには、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含むが、それらに限られない。たとえば、これらの情報のほかに、上記通知メッセージは、ネットワーク側からユーザ端末に設定するほかの情報をさらに含んでもよいが、もちろん、含まなくてもよく、すなわちこれらの情報のみを含む。かつ上記通知メッセージは、本開示の実施例で新規定義された情報であり、または、関連技術のプロトコルで定義済みのメッセージであってもよい。本開示の実施例において、関連技術のメッセージに上記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を追加することにより、伝送オーバヘッドを減少させる。
【0042】
ここで、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0043】
以下、ユーザ端末のBWPに含まれるN個のRBが、周波数の低い順にRB0,RB1,…,RBN-1と番号付けられ、かつネットワーク側からBWPの低周波側の第一個のRBG位置をユーザ端末に通知することを例として、上記の第一個のRBGを特定する実施形態を例示して説明する。
【0044】
方式1:ネットワーク側から第一個のRBGの開始位置を通知する。
ネットワーク側から第一個のRBGの開始RB番号を通知する。たとえば、開始RB番号I
startの値の範囲が-N
1,-N
1+1,…,0である。ここで、N
1=P-1。Pは、RBGサイズである。すると、第一個のRBGのサイズは、P+I
startであり、RB
0~
【数13】
を含む。
【0045】
方式2:ネットワーク側から第一個のRBGの終了位置を通知する。
ネットワーク側から第一個のRBGの終了RB番号を通知する。具体的に、終了RB番号I
endの値の範囲が0,1,…,N
2である。ここで、N
2=P-1。Pは、RBGサイズである。すると、第一個のRBGのサイズは、I
end+1であり、RB
0~
【数14】
を含む。
【0046】
方式3:ネットワーク側から第一個のRBGのサイズを通知する。
ネットワーク側から第一個のRBGのサイズP1を通知する。すると、第一個のRBGに含まれるRBは、RB0~RBP1であり、P1の値の範囲は、1,2,…,Pであり、Pは、RBGサイズである。
【0047】
方式4:ネットワーク側から第二個のRBGの開始位置を通知する。
ネットワーク側から第二個のRBGの開始RB番号を通知する。たとえば、開始RB番号I´
startの値の範囲が1,2,…,Pである。すると、第一個のRBGに含まれるRBは、前からI´
start個のRBであり、すなわちRB
0~
【数15】
を含む。
【0048】
RBGサイズPを4とする。
図6に示すように、
図6には、I
start=-3,-2,-1,0/I
end=0,1,2,3/P1=1,2,3,4/I´
start=1,2,3,4の場合の第一個のRBGの位置およびサイズの概略図が示されている。I
start=-3/I
end=0/P1=1/I´
start=1の場合、第一個のRBGのサイズは、1であり、RB
0のみを含む。I
start=-2/I
end=1/P1=2/I´
start=2の場合、第一個のRBGのサイズは、2であり、RB
0とRB
1を含む。I
start=-1/I
end=2/P1=3/I´
start=3の場合、第一個のRBGのサイズは、3であり、RB
0、RB
1、RB
2を含む。I
start=0/I
end=3/P1=4/I´
start=4の場合、第一個のRBGのサイズは、4であり、RB
0~RB
3を含む。
【0049】
上記方式によれば、第一個のRBGに含まれるRBを柔軟かつ正確に特定することができる。
【0050】
別の選択可能な実施形態において、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含む。
【0051】
上記オフセットは、BWPの第一個のRBからキャリア帯域幅の第一個のRBまでのRB数と理解されてもよい。たとえば、ユーザ端末のBWPのRBは、周波数の低い順にRB0から番号付けられ、上記BWPの第一個のRB(RB0)は、キャリア帯域幅での番号がRB
Sであり、かつキャリア帯域幅の第一個のRBは、番号がRB0であると、
図7に示すように、上記オフセットは、Sである。
【0052】
なお、BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとは、ともに同一側の第一個のRBを指す。たとえば、BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとは、それぞれBWPの低周波側の第一個のRB、キャリア帯域幅の低周波側の第一個のRBであり、または、それぞれBWPの高周波側の第一個のRB、キャリア帯域幅の高周波側の第一個のRBである。
【0053】
当該実施形態において、各ユーザ端末が、各自のオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することが実現される。実際の応用において、各ユーザ端末のRBGサイズは、往々に倍数関係である。たとえば、RBGサイズは、それぞれ1、2、4、8、16などに等しい。このように、
図5に示すように、重なるBWPのRBG分割が整合であることが実現され、リソース使用効率を向上させる。
【0054】
選択可能に、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することを含み、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0055】
第一個のRBGに含まれるRB数が上記Tであることが実現される。もちろん、異なるユーザ端末のBWPが異なると、異なるユーザ端末のTは、異なる可能性がある。たとえば、あるユーザ端末についてP=8、S=106の場合、第一個のRBGのサイズは、8-106%8=6である。ここで、106%8は、106割る8の余りを示す。すると、
図7では、RBG#0は、RB
S~RB
S+5を含む。
【0056】
T=P-S mod P、かつ実際の応用では、各ユーザ端末のPが往々に倍数関係であるため、各ユーザ端末に分割されたRBGの境界が揃うことが保証される。たとえば、ユーザ端末3のPは、ユーザ端末1、ユーザ端末2のPの2倍であり、かつユーザ端末1とユーザ端末3のTは、それぞれのPに等しく、すなわちS mod Pが0に等しく、かつユーザ端末2のTは、ユーザ端末2のPより小さい。上記ステップによって、
図5に示すRBG分割が実現され、ユーザ端末1のRBG#0~RBG#5の境界とユーザ端末3のRBG#0~RBG#2の境界は、揃っており、ユーザ端末2のRBG#1~RBG#5の境界とユーザ端末3のRBG#3~RBG#5の境界は、揃っている。ここで、ユーザ端末3のPは、ユーザ端末1、ユーザ端末2のPの2倍である。
【0057】
選択可能に、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することは、前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0058】
当該実施形態において、BWPの前からT個のRBを、第一個のRBG(RBG#0)に含まれるRBとすることが実現される。よって、複数のユーザ端末のBWPが重なる場合、ユーザ端末のBWPのRBG分割が整合であることが保証されやすい。たとえば、
図5に示すように、ユーザ端末1のS mod Pが0に等しくなると、第一個のRBG(RBG#0)は、前からP個のRBを含み、ユーザ端末2のTがPより小さくなると、第一個のRBG(RBG#0)は、前からT個のRBを含み、ユーザ端末3のS mod Pが0に等しくなると、第一個のRBG(RBG#0)は、前からP個のRBを含む。
【0059】
なお、本開示の実施例で紹介した複数種類の選択可能な実施形態は、互いに組み合わせて実現されてもよく、単独で実現されてもよいが、これに対し、本開示の実施例において限定しない。
【0060】
本開示の実施例において、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定し、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したP基づいて特定する。ここで、前記Pは、RBGサイズであり、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。第一個のRBGに含まれるRBを特定してから、Pで他RBGを分割するため、すべてのRBGをPで分割する関連技術に比較し、異なるユーザ端末のRBG分割が整合しないことを減少させ、または、異なるユーザ端末のRBG分割が整合しないことが避けられ、リソース利用効率を向上させることができる。
【0061】
図8を参照する。
図8は、本開示の実施例におけるユーザ端末の構造図である。
図8に示すように、ユーザ端末800は、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するための第1特定モジュール801と、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するための第2特定モジュール802とを含み、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0062】
選択可能に、前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、前記第2特定モジュール802は、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することに用いられる。または、前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、前記第2特定モジュール802は、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することに用いられる。
【0063】
選択可能に、第1特定モジュール801は、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられる。または、第1特定モジュール801は、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することに用いられる。
【0064】
選択可能に、前記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0065】
選択可能に、第1特定モジュール801は、前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることに用いられる。または、第1特定モジュール801は、前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることに用いられる。または、第1特定モジュール801は、前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることに用いられる。または、第1特定モジュール801は、前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることに用いられる。
【0066】
選択可能に、第1特定モジュール801は、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することに用いられ、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0067】
選択可能に、第1特定モジュール801は、前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることに用いられる。
【0068】
なお、本実施例における上記ユーザ端末800は、本開示の実施例における方法実施例の任意の実施形態のユーザ端末であってもよい。本開示の実施例における方法実施例のユーザ端末の任意の実施形態を、本実施例における上記ユーザ端末800によって実現可能であり、かつ同じ効果を奏するため、ここでは繰り返して記載しない。
【0069】
図9を参照する。
図9は、本開示の実施例における別のユーザ端末の構造図である。
図9に示すように、当該ユーザ端末は、メモリ910と、プロセッサ900と、前記メモリ910に記憶されて前記プロセッサ900で実行可能なコンピュータプログラムを含む。前記プロセッサ900は、メモリ910からプログラムを読み取ることによって、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定するプロセスと、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定するプロセスとを実行することに用いられ、ここで、前記他RBGは、前記BWPのうち、前記第一個のRBGを除いたRBGである。
【0070】
もちろん、一部の実施形態において、上記ユーザ端末は、プロセッサ900による制御でデータを送受信するためのトランシーバ920をさらに含んでもよい。
【0071】
図9において、バスアーキテクチャは、任意数の相互接続するバスとブリッジを含み、具体的に、プロセッサ900をはじめとする1つ又は複数のプロセッサとメモリ910をはじめとするメモリの各種類の回路が接続したものである。バスアーキテクチャは、周辺イクイップメント、レギュレーター、電力管理回路などの各種類のほかの回路を接続したものであってもよい。これらは、いずれも本分野の公知事項であり、本文においてさらなる記載をしない。バスインタフェースにより、インタフェースが提供される。トランシーバ920は、複数の部品であってもよく、即ち送信機と受信機を含み、伝送媒体でほかの各種類の装置と通信するユニットとして提供される。
【0072】
プロセッサ900は、バスアーキテクチャと通常の処理を管理する。メモリ910は、プロセッサ900による操作実行に使用されるデータを記憶できる。
【0073】
なお、メモリ910は、ユーザ端末の1つの機器のみに限定されない。メモリ910とプロセッサ900は、異なる地理位置に離間して位置してもよい。
【0074】
選択可能に、前記第一個のRBGは、前記BWPの低周波側の第一個のRBGであり、前記プロセッサ900による、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の低い順に特定することを含む。または、前記第一個のRBGは、前記BWPの高周波側の第一個のRBGであり、前記プロセッサによる、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づいて特定することは、前記BWPのうちの他RBGに含まれるRBを、予め取得したRBGサイズに基づき、かつ周波数の高い順に特定することを含む。
【0075】
選択可能に、前記プロセッサ900による、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定すること、または、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することを含む。
【0076】
選択可能に、前記通知メッセージは、前記第一個のRBGの開始位置、前記第一個のRBGの終了位置、前記第一個のRBGに含まれるRB数または前記BWPの第二個のRBGの開始位置を含む。
【0077】
選択可能に、前記プロセッサ900による、ネットワーク側から送信される通知メッセージに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、前記第一個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記第一個のRBGの開始位置からP(前記RBGサイズ)個のRBのうち、前記BWPに属するRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGの終了位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第一個のRBGの終了位置である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第一個のRBGに含まれるRB数が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、RB数が前記第一個のRBGに含まれるRB数である少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすること、または、前記第二個のRBGの開始位置が前記通知メッセージに含まれると、前記BWPの第一個のRBから、終了位置が前記第二個のRBGの開始位置の一つ前のRBである少なくとも1つのRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0078】
選択可能に、前記プロセッサ900による、前記BWPの第一個のRBとキャリア帯域幅の第一個のRBとのオフセットに基づき、BWPの第一個のRBGに含まれるRBを特定することは、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することを含み、ここで、前記Tは、P-(S mod P)に等しく、ここで、前記Pは、前記RBGサイズであり、前記Sは、前記オフセットであり、前記modは、余りを求める関数である。
【0079】
選択可能に、前記プロセッサ900による、BWPのT個のRBを前記第一個のRBGに含まれるRBとして特定することは、前記BWPの第一個のRBからT個のRBを、前記第一個のRBGに含まれるRBとすることを含む。
【0080】
なお、本実施例における上記ユーザ端末は、本開示の実施例における方法実施例の任意の実施形態のユーザ端末であってもよい。本開示の実施例における方法実施例のユーザ端末の任意の実施形態を、本実施例における上記ユーザ端末によって実現可能であり、かつ同じ効果を奏するため、ここでは繰り返して記載しない。
【0081】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。当該プログラムがプロセッサによって実行されると、本開示の実施例におけるRBG分割方法のステップが実現される。
【0082】
本願で提供されるいくつかの実施例において、開示された方法および装置は、他の方式で実施され得ることを理解されたい。例えば、以上に記載された装置の実施例は、単なる例示である。例えば、ユニットの区分は、単に論理機能の区分であり、実際に実現する際に別の区分方式がある。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントは、別のシステムに組み合わせられまたは一体化される。または、一部の特徴は、無視されてもよく、または実行されなくてもよい。また、示されておりまたは議論されている相互間の結合や直接結合や通信接続は、インタフェース、装置またはユニットを介した間接結合や通信接続であり、電気的、機械的、または他の形式である。
【0083】
また、本開示の各実施例における各機能的ユニットは、1つの処理部に一体化されていてもよいし、別々に設けられていてもよいし、2つ以上が一体化されてもよい。上述した一体化ユニットは、ハードウェアの形態、またはハードウェアとソフトウェア機能ユニットの形態で実施することができる。
【0084】
上述したソフトウェア機能ユニットの形態で実施される一体化ユニットは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されてもよい。上記ソフトウェア機能ユニットは、記憶媒体に記憶され、本開示の各実施例に記載の方法のステップの一部をコンピュータ装置(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワーク装置であってもよい)に実行させるいくつかの指令を含む。前記の記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる様々な媒体を含む。
【0085】
以上記載されたのは、本開示の好適な実施形態である。なお、当業者は、本開示に記載されている原理を逸脱せずに様々な改良や修飾をすることもできる。これらの改良や修飾も、本開示の保護範囲として見なされるべきである。