(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】荷物の再配達を円滑化するためのコンピュータ化されたシステムおよびコンピュータ化された方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/08 20120101AFI20221108BHJP
【FI】
G06Q10/08
(21)【出願番号】P 2020572912
(86)(22)【出願日】2020-07-14
(86)【国際出願番号】 IB2020056628
(87)【国際公開番号】W WO2021038330
(87)【国際公開日】2021-03-04
【審査請求日】2021-04-01
(32)【優先日】2019-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】230104019
【氏名又は名称】大野 聖二
(74)【代理人】
【識別番号】100131451
【氏名又は名称】津田 理
(74)【代理人】
【識別番号】100167933
【氏名又は名称】松野 知紘
(74)【代理人】
【識別番号】100174137
【氏名又は名称】酒谷 誠一
(74)【代理人】
【識別番号】100184181
【氏名又は名称】野本 裕史
(72)【発明者】
【氏名】リ,ユルヒ
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ジホ
(72)【発明者】
【氏名】リ,ヒョジョン
(72)【発明者】
【氏名】ピ,ジョンホ
(72)【発明者】
【氏名】ユ,サング
(72)【発明者】
【氏名】ナム,ドゥクウォン
(72)【発明者】
【氏名】キム,テニュン
(72)【発明者】
【氏名】リ,ハンジュン
(72)【発明者】
【氏名】カン,ヒュン ボ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ソン ヒ
【審査官】山崎 誠也
(56)【参考文献】
【文献】特許第6532988(JP,B1)
【文献】国際公開第2018/047289(WO,A1)
【文献】特開2006-076666(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0134977(KR,A)
【文献】特開2019-091365(JP,A)
【文献】特開2017-154883(JP,A)
【文献】特開2002-012307(JP,A)
【文献】特開2017-220127(JP,A)
【文献】特開2002-255345(JP,A)
【文献】特開2005-138951(JP,A)
【文献】クーパンフレックスアプリ使用ガイド,[online],2018年11月21日,[令和4年5月2日検索], インターネット<URL:https://m.blog.naver.com/PostView.naver?isHttpsRedirect=true&blogId=cable0431&logNo=221403312707>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装システムであって、前記システムが、
命令を格納するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
第1のユーザデバイスに荷物の画像を取り込めという指図を送信することと、
前記第1のユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信することであって、前記通知は、前記荷物と関連付けられた荷物識別子
と、前記配達不能の原因
と、前記荷物の前記画像と、を含む、ことと、
前記配達不能の前記通知および前記配達不能の前記原因を前記荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更することと、
前記荷物識別子を、前記荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるよう前記データベースを変更することと、
前記複数のグループの地図を生成することであって、
前記複数のグループの各々のグループは、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み、
前記地図は、アクティブ化可能なアイコンを含み、前記地図上の前記アクティブ化可能なアイコンの位置が、前記荷物識別子と関連付けられた前記配達先住所と関連付けられる、ことと、
前記地図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信することと、を行うように構成される、コンピュータ実装システム。
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記第1のユーザデバイスに、前記荷物を再配達のためのキャンプに戻せという指図を送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数のグループが、
顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、
前記キャンプの前記位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、
荷物の第2のサブセットを残して、荷物の前記第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、
残りの荷物の前記第2のサブセットの中から、前記キャンプの前記位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、ここで、前記第2の所定の半径が前記第1の所定の半径よりも大きく、
荷物の前記第3のサブセットを第2のグループにグループ化すること
によって生成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のグループの各々が、
顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、
前記キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、ここで、前記第1のサブセットは、所定数の荷物を含み、
荷物の第2のサブセットを残して、荷物の前記第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、
残りの荷物の前記第2のサブセットの中から、前記キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第3のサブセットを識別し、ここで、前記第2のサブセットは、前記所定数の荷物を含み、
荷物の前記第3のサブセットを第2のグループにグループ化すること
によって生成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記アクティブ化可能なアイコンは、前記配達先住所への配達のための荷物の個数を指す数を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記アクティブ化可能なアイコンが色分けされ、
前記アクティブ化可能なアイコンの色が、前記荷物と関連付けられた前記荷物識別子が割り当てられる前記グループを指す、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、前記アクティブ化可能なアイコンが前記第2のユーザデバイスのユーザによってアクティブ化されたときに、各荷物と関連付けられた配達指図を前記第2のユーザデバイス上に表示するために送信するようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
前記荷物の配達予定日、前記配達不能の前記原因、または、顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて前記荷物と関連付けられた再配達日を決定し、
前記再配達日を前記荷物と関連付けられた前記荷物識別子に割り当てるよう前記データベースを変更する
ようにさらに構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記配達不能の前記原因は、時間不足、前記配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または顧客不在の少なくとも1つを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装方法であって、前記方法は、コンピュータプロセッサによって実行される、
第1のユーザコンピューティングデバイスに、荷物の画像を取り込めという指図を送信することと、
前記第1のユーザコンピューティングデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信することであって、前記通知は、前記荷物と関連付けられた荷物識別子、前記配達不能の原因
、再配達日
と、前記荷物の前記画像と、を含む、ことと、
前記配達不能の前記通知、前記配達不能の前記原因および前記再配達日を前記荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更することと、
前記荷物識別子を、前記荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるよう前記データベースを変更することと、
前記複数のグループの地図を生成することであって、
前記複数のグループの各々のグループは、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み、
前記地図がアクティブ化可能なアイコンを含み、前記地図上の前記アクティブ化可能なアイコンの位置が、前記荷物識別子と関連付けられた前記配達先住所と関連付けられる、 ことと、
前記地図を第2のユーザコンピューティングデバイス上に表示するために送信することと
を含む、コンピュータ実装方法。
【請求項11】
前記コンピュータプロセッサによって実行される、前記第1のユーザコンピューティングデバイスに、前記荷物を再配達のためのキャンプに戻せという指図を送信することをさらに含む、請求項1
0に記載の方法。
【請求項12】
前記複数のグループが、
顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、
前記キャンプの前記位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、
荷物の第2のサブセットを残して、荷物の前記第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、
残りの荷物の前記第2のサブセットの中から、前記キャンプの前記位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、前記第2の所定の半径が前記第1の所定の半径よりも大きく、
荷物の前記第3のサブセットを第2のグループにグループ化すること
によって生成される、請求項1
0に記載の方法。
【請求項13】
前記複数のグループの各々が、
顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、
前記キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、ここで、前記第1のサブセットは、所定数の荷物を含み、
荷物の第2のサブセットを残して、荷物の前記第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、
残りの荷物の前記第2のサブセットの中から、前記キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第3のサブセットを識別し、ここで、前記第2のサブセットは、前記所定数の荷物を含み、
荷物の前記第3のサブセットを第2のグループにグループ化すること
によって生成される、請求項1
0に記載の方法。
【請求項14】
前記アクティブ化可能なアイコンが色分けされ、
前記アクティブ化可能なアイコンの色が、前記荷物と関連付けられた前記荷物識別子が割り当てられる前記グループを指す、
請求項1
0に記載の方法。
【請求項15】
前記コンピュータプロセッサによって実行される、前記アクティブ化可能なアイコンが前記第2のユーザコンピューティングデバイスのユーザによってアクティブ化されたときに、各荷物と関連付けられた配達指図を前記第2のユーザコンピューティングデバイス上に表示するために送信することをさらに含む、請求項1
0に記載の方法。
【請求項16】
前記コンピュータプロセッサによって実行される、
前記荷物の配達予定日、前記配達不能の前記原因、または顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて前記荷物と関連付けられた再配達日を決定することと、
前記再配達日を前記荷物と関連付けられた前記荷物識別子に割り当てるよう前記データベースを変更することと
をさらに含む、請求項1
0に記載の方法。
【請求項17】
前記配達不能の前記原因は、時間不足、前記配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または顧客不在の少なくとも1つを含む、請求項1
0に記載の方法。
【請求項18】
顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装システムであって、前記システムが、
命令を格納するメモリと、
少なくとも1つのプロセッサと、を備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、前記命令を実行して、
第1のユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信することであって、
前記通知は、前記荷物と関連付けられた荷物識別子および前記配達不能の原因を含み、
前記配達不能の前記原因は、時間不足、配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または、顧客不在の少なくとも1つを含むことと、
前記荷物の配達予定日、前記配達不能の前記原因、または、顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて、前記荷物と関連付けられた再配達日を決定することと、
前記配達不能の前記通知、前記配達不能の前記原因、および、前記再配達日を前記荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更することと、
前記荷物識別子を、前記荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるよう前記データベースを変更することと、
前記複数のグループの地図を生成することであって、
前記複数のグループの各々のグループは、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み、
前記地図は、アクティブ化可能なアイコンを含み、前記地図上の前記アクティブ化可能なアイコンの位置が、前記荷物識別子と関連付けられた前記配達先住所と関連付けられる、ことと、
前記地図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信することであって、前記複数のグループは、
顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、
前記キャンプの前記位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、
荷物の第2のサブセットを残して、荷物の前記第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、
残りの荷物の前記第2のサブセットの中から、前記キャンプの前記位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、ここで、前記第2の所定の半径が前記第1の所定の半径よりも大きく、
荷物の前記第3のサブセットを第2のグループにグループ化すること
によって生成される、ことを行うように構成される、コンピュータ実装システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、一般に、顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ化されたシステムおよびコンピュータ化された方法に関する。特に、本開示の実施形態は、荷物の配達不能の通知を受信し、荷物を、荷物と関連付けられた配達先住所に基づいてグループに割り当て、複数のグループの地図を生成し、地図上の荷物と関連付けられたアクティブ化可能なアイコンを表示のために送信することによって顧客に荷物を再配達することに関連した発明的な非従来型のシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
顧客に荷物を再配達するための様々なコンピュータ化されたシステムおよびコンピュータ化された方法が存在する。例えば、配送作業員が様々な理由で荷物を顧客に配達できない場合、配送作業員は顧客に、荷物が別の日に再配達されることを指示するメモを残し、配送作業員はその荷物をキャンプに持ち帰り得る。しかしながら、配送作業員が別の日にその荷物を再配達から持ち帰る場合、従来のシステムはその荷物を出荷および物流システムに事実上入力し直さない。その代わりに、配送作業員は単にその荷物をキャンプに持ち帰り、その荷物を顧客に再配達しようと何度も試みる。したがって、キャンプに戻される荷物が紛失する場合もあり、または配送作業員が顧客に荷物を再配達するのを忘れる場合もある。加えて、配送作業員が再配達日を忘れる場合もあり、顧客に指示された再配達日に荷物を再配達できない場合もある。ゆえに、顧客への荷物の配達が著しく遅延する場合があり、顧客満足の低下につながる可能性がある。したがって、荷物の配達不能を監視し、顧客に配達できなかった荷物に再配達日を割り当てるようデータベースを変更することができる改善されたコンピュータ化されたシステムおよび方法が求められている。よって、荷物の再配達を忘れたり、またはキャンプで荷物を紛失したりする可能性が最小化され得る。
【0003】
加えて、従来のシステムは、配送作業員が荷物を再配達するために配達先住所を非効率的に訪問することにもつながり得る。例えば、配送作業員は、荷物を再配達するために建物Aを訪問し、次いで、別の荷物を再配達するために建物Bを訪問し得る。しかしながら、配送作業員は、別の荷物が建物Aに再配達される必要があることに気づき、したがって、建物Aを再訪し得る。あるいは、配送作業員が建物Bよりも建物Aに近い建物Cに荷物が再配達される必要があることに気づく場合もある。よって、配送作業員に、様々な場所で荷物を再配達するために必要以上に移動する必要が生じ得る。したがって、これにより、配送作業員が各荷物をそれぞれの顧客に再配達するために要する時間が増加し、よって、顧客満足が低下し得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、顧客に荷物を再配達するための改善されたコンピュータ化されたシステムおよび方法が求められている。特に、再配達のための各荷物を、各荷物と関連付けられた配達先住所に基づいてグループに割り当てることによって荷物を再配達するための改善されたコンピュータ化されたシステムおよび方法が求められている。加えて、各荷物と関連付けられた配達指図を提供すること、各荷物を配達するための推奨ルートを提供すること、および/または顧客への再配達のための車両内に各荷物を配置するための助言を提供することによって荷物を再配達するための改善されたコンピュータ化されたシステムおよび方法も求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装システムを対象とする。本システムは、命令を格納するメモリと、命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信する命令を実行するように構成され得る。通知は、荷物と関連付けられた荷物識別子および配達不能の原因を含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、配達不能の通知および配達不能の原因を荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更し、荷物識別子を、荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるようデータベースを変更し、複数のグループの地図を生成し、地図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信する命令を実行するように構成され得る。複数のグループの各々は、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。加えて、地図は、アクティブ化可能なアイコンを含んでいてもよく、地図上のアクティブ化可能なアイコンの位置は、荷物識別子と関連付けられた配達先住所と関連付けられ得る。
【0006】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザデバイスに、荷物を配達のためのキャンプに戻せという指図を送信する命令を実行するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、複数のグループは、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、第2の所定の半径が第1の所定の半径よりも大きく、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化する、ことによって生成され得る。
【0007】
他の実施形態では、複数のグループは、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、第1のサブセットが所定数の荷物を含み、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第3のサブセットを識別し、第2のサブセットが所定数の荷物を含み、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化する、ことによって生成され得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、アクティブ化可能なアイコンは、配達先住所への配達のための荷物の個数を示す数を含み得る。いくつかの実施形態では、アクティブ化可能なアイコンは、色分けされ得る。アクティブ化可能なアイコンの色は、例えば、荷物と関連付けられた荷物識別子が割り当てられるグループを指示し得る。
【0009】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、アクティブ化可能なアイコンが第2のユーザデバイスのユーザによってアクティブ化されたときに各荷物と関連付けられた配達指図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信する命令を実行するようにさらに構成され得る。他の実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザデバイスに荷物の画像を取り込めという指図を送信する命令を実行するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、配達不能の通知は、荷物の画像をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つのプロセッサは、荷物の配達予定日、配達不能の原因、または顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて荷物と関連付けられた再配達日を決定し、再配達日を荷物と関連付けられた荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更する命令を実行するようにさらに構成され得る。いくつかの実施形態では、配達不能の原因は、時間不足、配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または顧客不在の少なくとも1つを含み得る。
【0010】
本開示の別の態様は、顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装方法を対象とする。本方法は、第1のユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信することを含み得る。通知は、荷物と関連付けられた荷物識別子および配達不能の原因を含み得る。本方法はまた、配達不能の通知および配達不能の原因を荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更することと、荷物識別子を、荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるようデータベースを変更することと、複数のグループの地図を生成することと、地図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信することとを含み得る。複数のグループの各々は、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。加えて、地図は、アクティブ化可能なアイコンを含んでいてもよく、地図上のアクティブ化可能なアイコンの位置は、荷物識別子と関連付けられた配達先住所と関連付けられ得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のユーザデバイスに、荷物を配達のためのキャンプに戻せという指図を送信することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、複数のグループは、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、第2の所定の半径が第1の所定の半径よりも大きく、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化する、ことによって生成され得る。
【0012】
他の実施形態では、複数のグループは、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、第1のサブセットが所定数の荷物を含み、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第3のサブセットを識別し、第2のサブセットが所定数の荷物を含み、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化する、ことによって生成され得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、アクティブ化可能なアイコンは、配達先住所への配達のための荷物の個数を示す数を含み得る。いくつかの実施形態では、アクティブ化可能なアイコンは、色分けされ得る。アクティブ化可能なアイコンの色は、例えば、荷物と関連付けられた荷物識別子が割り当てられるグループを指示し得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、本方法は、アクティブ化可能なアイコンが第2のユーザデバイスのユーザによってアクティブ化されたときに各荷物と関連付けられた配達指図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信することをさらに含み得る。他の実施形態では、方法は、第1のユーザデバイスに、荷物の画像を取り込めという指図を送信することをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、配達不能の通知は、荷物の画像をさらに含み得る。いくつかの実施形態では、本方法は、荷物の配達予定日、配達不能の原因、または顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて荷物と関連付けられた再配達日を決定することと、再配達日を荷物と関連付けられた荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更することとをさらに含み得る。いくつかの実施形態では、配達不能の原因は、時間不足、配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または顧客不在の少なくとも1つを含み得る。
【0015】
本開示のさらに別の態様は、顧客に荷物を再配達するためのコンピュータ実装システムを対象とする。本システムは、命令を格納するメモリと、命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、第1のユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信する命令を実行するように構成され得る。通知は、荷物と関連付けられた荷物識別子および配達不能の原因を含み得る。加えて、配達不能の原因は、時間不足、配達先住所と関連付けられた誤り、誤分類、出荷遅延、事故、自然災害、配達の延期を求める顧客要求、または顧客不在の少なくとも1つを含み得る。少なくとも1つのプロセッサは、荷物の配達予定日、配達不能の原因、または顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて荷物と関連付けられた再配達日を決定し、配達不能の通知、配達不能の原因、および再配達日を荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更し、荷物識別子を、荷物識別子と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるようデータベースを変更し、複数のグループの地図を生成し、地図を第2のユーザデバイス上に表示するために送信する命令を実行するように構成され得る。複数のグループの各々は、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。加えて、地図は、アクティブ化可能なアイコンを含んでいてもよく、地図上のアクティブ化可能なアイコンの位置は、荷物識別子と関連付けられた配達先住所と関連付けられ得る。複数のグループは、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットを識別し、第2の所定の半径が第1の所定の半径よりも大きく、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化する、ことによって生成され得る。
【0016】
本明細書では他のシステム、方法、およびコンピュータ可読媒体も説明される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1A】開示の実施形態と一致する、出荷、輸送、および物流の業務を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むネットワークの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図1B】開示の実施形態と一致する、検索要求を満たす1つまたは複数の検索結果をインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む検索結果ページ(SRP)のサンプルを示す図である。
【
図1C】開示の実施形態と一致する、製品および製品に関する情報をインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む単一表示ページ(SDP)のサンプルを示す図である。
【
図1D】開示の実施形態と一致する、仮想ショッピングカート内のアイテムをインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含むカートページのサンプルを示す図である。
【
図1E】開示の実施形態と一致する、仮想ショッピングカートからのアイテムならびに購入および出荷に関する情報をインタラクティブなユーザインターフェース要素と共に含む注文ページのサンプルを示す図である。
【
図2】開示の実施形態と一致する、開示のコンピュータ化されたシステムを利用するように構成された例示的なフルフィルメントセンタの概略図である。
【
図3】開示の実施形態と一致する、顧客に荷物を配達するための配送管理システムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図4】開示の実施形態と一致する、荷物の配達不能の通知を送信するように構成されたユーザデバイス上の例示的なグラフィカルユーザインターフェースの概略図である。
【
図5A】開示の実施形態と一致する、荷物の再配達を円滑化するように構成されたユーザデバイス上の例示的なグラフィカルユーザインターフェースの概略図である。
【
図5B】開示の実施形態と一致する、
図5Aの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。
【
図5C】開示の実施形態と一致する、
図5Aの例示的なグラフィカルユーザインターフェースの別の概略図である。
【
図6】開示の実施形態と一致する、車両内に1つまたは複数の荷物を配置するための助言を提供するように構成されたユーザデバイス上の別の例示的なグラフィカルユーザインターフェースの概略図である。
【
図7】開示の実施形態と一致する、顧客に荷物を再配達するための方法の例示的な実施形態を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。可能な限り、図面および以下の説明では、同一または類似の部分を参照するために、同一の参照番号が使用される。いくつかの例示的な実施形態が本明細書で説明されるが、修正、適応、および他の実装が可能である。例えば、置換、追加、または修正が図面に示された構成要素およびステップに行われてもよく、本明細書に記載された例示的な方法は、開示された方法にステップを置換、並べ替え、除去、または追加することによって修正されてもよい。したがって、以下の詳細な説明は、開示された実施形態および例に限定されない。むしろ、本発明の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0019】
本開示の実施形態は、顧客に荷物を再配達するように構成されたシステムおよび方法を対象とする。特に、本開示の実施形態は、荷物の配達不能の通知を受信し、荷物を荷物と関連付けられた配達先住所に基づいてグループに割り当て、複数のグループの地図を生成し、地図上の荷物と関連付けられたアクティブ化可能なアイコンを表示のために送信することによって顧客に荷物を再配達するためのシステムおよび方法を対象とする。
【0020】
図1Aを参照すると、出荷、輸送、および物流動作を可能にする通信のためのコンピュータ化されたシステムを含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック
図100が示されている。
図1Aに示すように、システム100は様々なシステムを含むことができ、その各々は、1つまたは複数のネットワークを介して互いに接続することができる。システムはまた、例えばケーブルを使用して、直接接続を介して互いに接続されてもよい。図示のシステムは、出荷権限技術(SAT)システム101、外部フロントエンドシステム103、内部フロントエンドシステム105、輸送システム107、モバイルデバイス107A、107B、107C、売り手ポータル109、出荷および注文追跡(SOT)システム111、フルフィルメント(履行)最適化(FO)システム113、フルフィルメントメッセージングゲートウェイ(FMG)115、サプライチェーン管理(SCM)システム117、労働力管理システム119、モバイルデバイス119A、119B、119C(フルフィルメントセンタ(FC)200の内部にあるものとして図示)、第三者パーティフルフィルメントシステム121A、121B、121C、フルフィルメントセンタ認証システム(FC認証)123、労働管理システム(LMS)125を含む。
【0021】
SATシステム101は、いくつかの実施形態では注文状態および配送状態を監視するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、SAT装置101は注文がその約束配送日(PDD)を過ぎているかどうかを判定し、新しい注文を開始すること、配達されていない注文でアイテムを再出荷すること、配達されていない注文をキャンセルすること、注文カスタマとのコンタクトを開始することなどを含む適切な処置をとることができる。SAT装置101は、出力(特定の期間中に出荷された荷物の数のよう)及び入力(出荷に使用するために受け取った空のボール紙箱の数のよう)を含む他のデータを監視することもできる。また、SATシステム101はシステム100内の異なるデバイス間のゲートウェイとして機能し、外部フロントエンドシステム103およびFOシステム113などのデバイス間の通信(例えば、ストアアンドフォワードまたは他の技術を使用する)を可能にしてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103は外部ユーザがシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、システム100がシステムの提示を可能にして、ユーザがアイテムのための注文を配置することを可能にする実施形態では、外部フロントエンドシステム103が検索リクエストを受信し、アイテムページを提示し、決済情報を要請するウェブサーバとして実装されてもよい。例えば、外部フロントエンドシステム103は、アパッチHTTPサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、NGINX等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実施することができる。他の実施形態では、外部フロントエンドシステム103が外部デバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102B)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得した情報に基づいて受信した要求に対する応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0023】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、または支払いシステムのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では外部フロントエンドシステム103がこれらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では外部フロントエンドシステム103がこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェース(例えば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0024】
図1B、
図1C、
図1D、および
図1Eによって示されるステップの例示的な組は、外部フロントエンドシステム103のいくつかの動作を説明するのに役立つことができる。外部フロントエンドシステム103は提示および/またはディスプレイのために、システム100内のシステムまたはデバイスから情報を受け取ることができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索結果を含む1つ以上のウェブページをホスティングまたは提供することができる: ページ(SRP)(例えば、
図1B)、単一ディテールページ(SDP)(例えば、
図1C)、カードページ(例えば、
図1D)、または注文ページ(例えば、
図1E)。ユーザデバイス(例えば、モバイルデバイス102Aまたはコンピュータ102Bを使用する)は外部フロントエンドシステム103にナビゲートし、サーチボックスに入力することによってサーチをリクエストすることができる。外部フロントエンドシステム103は、システム100内の1つまたは複数のシステムからリクエストすることができる。例えば、外部フロントエンドシステム103は、検索要求を満たす情報をFOシステム113に要求してもよい。また、外部フロントエンドシステム103は検索結果に含まれる商品ごとに、約束配送日または「PDD」を(FOシステム113から)リクエストし、受信することもできる。
PDDはいくつかの実施形態では、特定の期間内に、例えば、その日の最後(午後11時59分)までに注文された場合、製品を含む荷物が、いつユーザの所望の場所に到着するか、または製品がユーザの所望の場所に配送されることを約束される日付かのいずれかの推定値を表すことができる(PDDはFOシステム113に関して以下でさらに説明される)。
【0025】
外部フロントエンドシステム103がその情報に基づいてSRP(例えば、
図1B)を準備することができる。SRPは、検索要求を満たす情報を含むことができる。例えば、これは、検索要求を満たす製品の写真を含むことができる。SRPはまた、各製品についてのそれぞれの価格、または各製品についての強化された配送オプション、PDD、重み、規模、オファー、割引などに関する情報を含んでもよい。外部フロントエンドシステム103は(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSRPを送信することができる。
【0026】
次いで、ユーザデバイスは例えば、ユーザインターフェースをクリックまたはタップすることによって、または別のインプットデバイスを使用して、SRPから製品を選択して、SRP上に表される製品を選択し得る。ユーザデバイスは選択されたプロダクトに関するリクエストを作成し、それを外部フロントエンドシステム103に送ることができる。これに応じて、外部フロントエンドシステム103は、選択された商品に関する情報をリクエストすることができる。例えば、情報は、それぞれのSRP上の製品について提示される情報を超える追加の情報を含むことができる。これには、例えば、貯蔵寿命、原産国、体重、大きさ、荷物中のアイテムの個数、取扱説明書、または生成物に関する他の事項が含まれ得る。また、情報は(例えば、この製品および少なくとも1つの他の製品を購入した顧客のビッグデータおよび/または機械学習分析に基づく)類似の製品に対する推奨、頻繁に質問される質問に対する回答、顧客からのレビュー、製造業者情報、写真などを含むことができる。
【0027】
外部フロントエンドシステム103は受信したプロダクトインフォメーションに基づいて、SDP(単一ディテールページ)(例えば、
図1C)を準備することができる。SDPはまた、「今すぐ買う」ボタン、「カードに追加する」ボタン、数量欄、アイテムの写真等のような他の対話型要素を含んでもよい。SDPは、製品を提供する売り手のリストをさらに含むことができる。リストは各売り手が提供する価格に基づいて注文されてもよく、その結果、最低価格で製品を販売することを提案する売り手は最上位にリストされてもよい。リストは最高ランクの売り手が最上位にリストされるように、売り手ランキングに基づいて注文されてもよい。売り手ランキングは例えば、約束されたPDDを満たす売り手の過去の実績を含む、複数の要因に基づいて定式化されてもよい。外部フロントエンドシステム103は(例えば、ネットワークを介して)要求側ユーザデバイスにSDPを配信することができる。
【0028】
依頼元ユーザデバイスは、商品情報を記載したSDPを受け取る場合がある。SDPを受信すると、ユーザデバイスはSDPと対話することができる。例えば、要求ユーザデバイスのユーザは、SDP上の「カートに入れる」ボタンをクリックするか、あるいは他の方法で対話することができる。これは、ユーザに関連付けられたショッピングカートに製品を追加する。ユーザデバイスはこのリクエストを送信して、商品をショッピングカートに追加し、外部フロントエンドシステム103に送ることができる。
【0029】
外部フロントエンドシステム103はカートページ(例えば、
図1D)を生成することができる。カートページはいくつかの実施形態ではユーザが仮想の「買物かご」に追加した商品をリストし、ユーザデバイスは、SRP、SDP、または他のページ上のアイコンをクリックするか、または他の方法で対話することによって、カートページをリクエストしてもよい。いくつかの実施形態では、カートページがユーザがショッピングカートに追加したすべての製品、ならびに各製品の数量、各製品のアイテム当たりの価格、関連する数量に基づく各製品の価格、PDDに関する情報、配送方法、出荷費用、ショッピングカート内の製品を修正するためのユーザインターフェース要素(例えば、数量の削除または修正)、他の製品を注文するかまたは製品の定期的な配送を設定するためのオプション、利息支払いを設定するためのオプション、購入を進めるためのユーザインターフェース要素などのカート内の製品に関する情報を列挙することができる。ユーザデバイスのユーザはショッピングカート内の商品の購入を開始するために、ユーザインターフェース要素(例えば、「今すぐ買う」と読むボタン)をクリックするか、または他の方法でユーザインターフェース要素と対話することができる。そうすると、ユーザデバイスは、このリクエストを送信して、外部フロントエンドシステム103への購入を開始することができる。
【0030】
外部フロントエンドシステム103は購入を開始するためのリクエストの受信に応じて、注文頁(例えば、
図1E)を発生することができる。注文頁はいくつかの実施形態ではショッピングカートからのアイテムを再リストし、支払及び出荷に関するインプットを要求する。例えば、注文ページはショッピングカート内のアイテムの購入者に関する情報(例えば、名前、住所、電子メールアドレス、電話番号)、受取人に関する情報(例えば、名前、住所、電話番号、配送情報)、出荷情報(例えば、配送および/または集荷の速度/方法)、支払情報(例えば、クレジットカード、銀行振込、小切手、記憶クレジット)、現金受領を要求するためのユーザインターフェース要素(例えば、税務目的のための)などを要求する区画を含むことができる。外部フロントエンドシステム103は、注文頁をユーザデバイスへ送信することが可能である。
【0031】
ユーザデバイスは注文頁に情報を入力し、その情報を外部フロントエンドシステム103に送信するユーザインターフェース要素をクリックするか、または他の方法で対話することができる。そこから、外部フロントエンドシステム103はショッピングカート内の製品との新しい注文の作成および加工を可能にするために、システム100内の様々なシステムに情報を送信することができる。
【0032】
いくつかの実施形態では、外部フロントエンドシステム103が売り手が注文に関する情報を送受信することを可能にするようにさらに構成されてもよい。
【0033】
内部フロントエンドシステム105はいくつかの実施形態では内部ユーザ(例えば、システム100を所有し、運営し、またはリースする団体の従業員)がシステム100内の1つまたは複数のシステムと対話することを可能にするコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、ネットワーク101がシステムの提示を可能にして、ユーザが注文のための注文を配置できるようにする実施形態では、内部ユーザが注文に関する診断および統計情報を見たり、アイテム情報を修正したり、またはアイテムに関する統計を見直したりできるようにする、内部フロントエンドシステム105をウェブサーバとして実装することができる。例えば、内蔵フロントエンドシステム105は、アパッチHTTPサーバ、マイクロソフトインターネットインフォメーションサービス、NGINX等のソフトウェアを実行するコンピュータ又はコンピュータとして実現することができる。他の実施形態では、内蔵フロントエンドシステム105がシステム100に示されるシステムまたはデバイス(ならびに図示されない他のデバイス)からの要求を受信および処理し、それらの要求に基づいてデータベースおよび他のデータストアから情報を取得し、取得された情報に基づいて受信された要求への応答を提供するように設計されたカスタムウェブサーバソフトウェアを実行することができる。
【0034】
いくつかの実施形態では、内蔵フロントエンドシステム105がウェブキャッシングシステム、データベース、検索システム、支払いシステム、分析システム、注文監視システムなどのうちの1つまたは複数を含むことができる。一態様では内部フロントエンドシステム105がこれらのシステムのうちの1つまたは複数を備えることができ、別の態様では内部フロントエンドシステム105がこれらのシステムのうちの1つまたは複数に接続されたインターフェース(たとえば、サーバ間、データベース間、または他のネットワーク接続)を備えることができる。
【0035】
輸送システム107は、いくつかの実施形態ではシステム100内のシステムまたはデバイスとモバイルデバイス107A~107Cとの間の通信を可能にするコンピュータシステムとして実施することができる。いくつかの実施形態では、トランスポーテーションシステム107が1つまたは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から受信することができる。例えば、いくつかの実施形態では、モバイルデバイス107A~107Cが配送作業員によって操作されるデバイスを含んでもよい。配送作業員は、正社員、臨時社員、または交替社員であってもよく、モバイルデバイス107A~107Cを利用して、ユーザによって注文された製品を含む荷物の配送を行うことができる。例えば、荷物を配信するために、配送作業員は、どの荷物を配信すべきか、およびそれをどこに配信すべきかを示す通知をモバイルデバイス上で受信することができる。配送位置に到着すると、配送作業員は荷物を(例えば、トラックの後ろに、または荷物の箱に)配置し、モバイルデバイスを使用して荷物上の識別子に関連するデータ(例えば、バーコード、イメージ、文字列、RFIDタグなど)を走査または他の方法で捕捉し、荷物を(例えば、前扉に置いたままにし、警備員を置いたままにし、受信者に渡すなどによって)配信することができる。いくつかの実施形態では、配送作業員が荷物の写真をキャプチャすることができ、および/またはモバイルデバイスを使用してシグネチャを取得することができる。モバイルデバイスは例えば、時刻、日付、GPS位置、写真、配送作業員に関連付けられた識別子、モバイルデバイスに関連付けられた識別子などを含む配送に関する情報を含む情報を輸送機関107に送信することができる。輸送システム107はシステム100内の他のシステムによるアクセスのために、この情報をデータベース(図示せず)に記憶することができる。輸送システム107はいくつかの実施形態ではこの情報を使用して、特定の荷物の位置を示す追跡データを準備し、他のシステムに送信することができる。
【0036】
いくつかの実施形態ではあるユーザが1つの種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、永久作業員はバーコードスキャナ、スタイラス、および他のデバイスなどのカスタムハードウェアと共に専用のPDAを使用することができる)が他のユーザは他の種類のモバイルデバイスを使用することができる(例えば、一時的または移動作業員は既製の携帯電話および/またはスマートフォンを利用することができる)。
【0037】
いくつかの実施形態では、交通機関107がユーザをそれぞれのデバイスに関連付けることができる。例えば、輸送システム107はユーザ(例えば、ユーザ識別子、従業員識別子、または電話番号)とモバイルデバイス(例えば、国際移動装置アイデンティティ(IMEI)、国際移動加入識別子(IMSI)、電話番号、汎用一意識別子(UUID)、またはグローバル一意(GUID)によって表される)との間の関連を記憶することができる。トランスポートシステム107はこの関連付けを、配送上で受信されたデータと併せて使用して、とりわけ、作業員の位置、作業員の有効性、または作業員のスピードを決定するために、注文内のデータベースに格納されたデータを分析することができる。
【0038】
売り手ポータル109は、いくつかの実施形態では売り手または他の外部エンティティがシステム100内の1つまたは複数のシステムと電子的に通信することを可能にするコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、売り手は、コンピュータシステム(図示せず)を利用して、売り手が売り手ポータル109を使用してシステム100を通して売りたい製品について、製品情報、注文情報、連絡先情報などをアップロードまたは提供することができる。
【0039】
出荷および注文追跡システム111はいくつかの実施形態では(例えば、デバイス102A~102Bを使用するユーザによって)顧客によって注文された製品を含む荷物の位置に関する情報を受信し、記憶し、転送するコンピュータシステムとして実装されてもよい。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置111は顧客が注文した製品を含む荷物を配送する出荷会社によって運営されるウェブサーバ(図示せず)からの情報をリクエストまたは記憶することができる。
【0040】
いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡システム111がシステム100に示されたシステムからの情報をリクエストし、記憶することができる。例えば、出荷および注文追跡システム111は、輸送システム107にリクエストすることができる。上述のように、交通機関107はユーザ(例えば、配送作業員)または乗り物(例えば、配送車)のうちの1つまたは複数に関連付けられた1つまたは複数のモバイルデバイス107A~107C(例えば、携帯電話、スマートフォン、PDAなど)から受信することができる。いくつかの実施形態では、出荷および注文追跡装置111がフルフィルメントセンタ(例えば、フルフィルメントセンタ200)内の個々の製品の位置を決定するために、労働力管理システム(WMS)119にリクエストすることもできる。出荷および注文追跡システム111は輸送システム107またはWMS 119のうちの1つまたは複数からデータを要求し、それを処理し、要求に応じてそれをデバイス(たとえば、ユーザデバイス102Aおよび102B)に提示することができる。
【0041】
フルフィルメント(履行)最適化(FO)システム113はいくつかの実施形態では他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103および/または出荷および注文追跡システム111)からのカスタマ注文のための情報を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。また、FOシステム113は、特定のアイテムがどこに保持されているか、またはどこに記憶されているかを記述する情報を記憶することもできる。たとえば、特定のアイテムは1つのフルフィルメントセンタにのみ格納でき、他の特定のアイテムは複数のフルフィルメントセンタに格納できる。さらに他の実施形態では、特定のフルフィルメントセンタが特定の組のアイテム(例えば、生鮮食品または冷凍食品)のみを格納するように設計されてもよい。FOシステム113はこの情報ならびに関連する情報(例えば、数量、サイズ、受領日、有効期限など)を格納する。
【0042】
また、FOシステム113は、商品毎に対応するPDD(約束配送日)を計算してもよい。PDDは、いくつかの実施形態では1つまたは複数の要因に基づくことができる。例えば、FOシステム113は製品に対する過去の需要(例えば、その製品がある期間中に何回注文されたか)、製品に対する予想需要(例えば、来るべき期間中にその製品を注文するために何人の顧客が予想されるか)、ある期間中にいくつの製品が注文されたかを示すネットワーク全体の過去の需要、来るべき期間中にいくつの製品が注文されることが予想されるかを示すネットワーク全体の予想需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された製品の1つ以上のカウント、その製品に対する各製品、予想または現行注文などに基づいて、製品に対するPDDを計算することができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、FOシステム113が定期的に(例えば、1時間ごとに)商品ごとにPDDを決定し、それを検索または他のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)に送信するためにデータベースに格納することができる。他の実施形態では、FOシステム113が1つまたは複数のシステム(例えば、外部フロントエンドシステム103、SATシステム101、出荷および注文追跡システム111)から電子要求を受信し、オンデマンドでPDDを計算することができる。
【0044】
フルフィルメントメッセージングゲートウェイ115はいくつかの実施形態ではFOシステム113などのシステム100内の1つ以上のシステムから1つのフォーマットまたはプロトコルで要求または応答を受信し、それを別のフォーマットまたはプロトコルに変換し、変換されたフォーマットまたはプロトコルで、WMS 119または3パーティフルフィルメントシステム121A、121B、または121Cなどの他のシステムに転送するコンピュータシステムとして実装することができる。
【0045】
サプライチェーン管理(SCM)システム117は、いくつかの実施形態では予測機能を実行するコンピュータシステムとして実装することができる。例えば、SCMシステム117は例えば、製品に対する過去の需要、製品に対する予想される需要、ネットワーク全体の過去の需要、ネットワーク全体の予想される需要、各フルフィルメントセンタ200に格納された計数製品、各製品に対する予想または現行注文などに基づいて、特定の製品に対する需要の水準を予測することができる。この予測された水準およびすべてのフルフィルメントセンタにわたるそれぞれの製品の量に応じて、SCMシステム117は特定の製品に対する予測された需要を満たすのに充分な量を購入し、ストックするための1つまたは複数の購入注文を生成することができる。
【0046】
労働力管理システム(WMS)119は、いくつかの実施形態ではワークフローをモニタするコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、WMS 119は個別イベントを示す個別デバイス(例えば、デバイス107A-107Cまたは119A-119C)からイベントデータを受信することができる。例えば、WMS 119は、荷物を走査するためにこれらのデバイスの1つの使用を示すイベントデータを受信してもよい。フルフィルメントセンタ200および
図2に関して以下で論じるように、フルフィルメントプロセス中に、荷物識別子(例えば、バーコードまたはRFIDタグデータ)は特定の段階で機械によってスキャンまたは読み取ることができる(例えば、自動またはハンドヘルドバーコードスキャナ、RFIDリーダ、高速カメラ、タブレット119A、モバイルデバイス/PDA 119B、コンピュータ119Cなどのデバイス)。WMS 119は荷物識別子、時刻、日時、位置、ユーザ識別子、または他の情報と共に、荷物識別子の走査または読取りを示す各々の事象を対応するデータベース(図示せず)に記憶することができ、この情報を他のシステム(例えば、出荷および注文追跡システム111)に提供することができる。
【0047】
WMS 119はいくつかの実施形態では1つまたは複数のデバイス(例えば、デバイス107A~107Cまたは119A~119C)を、システム100に関連付けられた1つまたは複数のユーザに関連付ける情報を記憶してもよい。例えば、いくつかの状況では、ユーザ(パートまたはフルタイムの従業員など)は、ユーザがモバイルデバイスを所有する(例えば、モバイルデバイスがスマートフォンである)という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。他の状況では、ユーザは、ユーザが一時的にモバイルデバイスの管理下にある(例えば、ユーザは日の始めにモバイルデバイスを借り、日中にそれを使用し、日の終わりにそれを返す)という点で、モバイルデバイスに関連付けられてもよい。
【0048】
WMS 119は、いくつかの実施形態ではシステム100に関連する各ユーザの作業ログを維持することができる。例えば、WMS 119は任意の割り当てられたプロセス(例えば、トラックのアンローディング、ピックゾーンからのアイテムのピッキング、仕分け装置ワーク、パッキングアイテム)、ユーザ識別子、位置(例えば、フルフィルメントセンタ200内のフロアまたはゾーン)、従業員によってシステム内を移動されたユニットの数(例えば、ピックされたアイテムの数、パックされたアイテムの数)、デバイスに関連付けられた識別子(例えば、デバイス119A~119C)などを含む、各従業員に関連付けられた情報を記憶することができる。いくつかの実施形態では、WMS 119がデバイス119A~119C上で動作するタイムキーピングシステムなどのタイムキーピングシステムからチェックインおよびチェックアウト情報を受信することができる。
【0049】
第三者フルフィルメント(3PL)システム121A~121Cは、いくつかの実施形態ではロジスティクスおよび製品のサードパーティプロバイダに関連するコンピュータシステムを表す。例えば、(
図2に関して以下に説明するように)いくつかの製品がフルフィルメントセンタ200に格納されている間、他の製品は、オフサイトで格納されてもよく、オンデマンドで生産されてもよく、またはフルフィルメントセンタ200に格納するために利用できなくてもよい。3PLシステム121A~121CはFOシステム113から(例えば、FMG 115を介して)注文を受信するように構成することができ、製品および/またはサービス(例えば、配送または設置)を顧客に直接的に提供することができる。いくつかの実施形態では3PLシステム121A~121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の一部とすることができ、他の実施形態では3PLシステム121A~121Cのうちの1つまたは複数がシステム100の外部(例えば、サードパーティプロバイダによって所有または運営される)とすることができる。
【0050】
フルフィルメントセンタ自動システム(FC認証)123は、いくつかの実施形態では様々な機能を有するコンピュータシステムとして実装され得る。例えば、いくつかの実施形態では、FC認証123がシステム100内の1つまたは複数の他のシステムのためのシングルサインオン(SSO)サービスとして動作することができる。例えば、FC認証123はユーザが内部フロントエンドシステム105を介してログインすることを可能にし、ユーザが出荷および注文追跡系111においてリソースにアクセスするための同様の特権を有していることを決定し、ユーザが2回目のログイン処理を必要とせずにそれらの特権にアクセスすることを可能にしてもよい。他の実施形態では、FC認証123は、ユーザ(例えば、従業員)が自分自身を特定の作業に関連付けることを可能にしてもよい。例えば、従業員の中には、電子デバイス(デバイス119A~119Cなど)を持たない者もいれば、その代わりに、1日の過程中に、フルフィルメントセンタ200内でタスクからタスクへ、およびゾーンからゾーンへ移動してもよい。FC認証123は、それらの従業員は、彼らがどの仕事をしているか、および彼らが様々な時刻にどの区域にいるかを示すことを可能にするように構成されてもよい。
【0051】
労働管理システム(LMS)125は、いくつかの実施形態では従業員(フルタイムおよびパートタイムの従業員を含む)のための出勤および残業を記憶するコンピュータシステムとして実装されてもよい。例えば、LMS 125は、FC認証123、WMA 119、デバイス119A-119C、輸送装置107、及び/又はデバイス107A-107Cから受信することができる。
【0052】
図1Aに示される特定の構成は単なる例である。例えば、
図1AはFOシステム113に接続されたFC認証システム123を示すが、全ての実施形態がこの特定の構成を必要とするわけではない。実際、いくつかの実施形態では、システム100内のシステムがインターネット、イントラネット、WAN(ワイドエリアネットワーク)、MAN(メトロポリタンエリアネットワーク)、IEEE 802.11a/b/g/n規格に準拠する無線ネットワーク、専用線などを含む1つまたは複数の公衆またはプライベートネットワークを介して互いに接続され得る。いくつかの実施形態では、システム100内のシステムの1つ以上がデータセンター、サーバファームなどに実装された1つ以上の仮想サーバとして実装されてもよい。
【0053】
図2は、フルフィルメントセンタ200を示す。フルフィルメントセンタ200は、注文時に顧客に出荷するためのアイテムを格納する物理的な場所の実例である。フルフィルメントセンタ(FC)200は多数のゾーンに分割することができ、その各々を
図2に示す。これらの「ゾーン」はいくつかの実施形態ではアイテムを受け取り、アイテムを保管し、アイテムを取り出し、アイテムを出荷する処理の様々な段階の間の仮想分割と考えることができ、したがって、「ゾーン」は
図2に示されているが、ゾーンの他の分割も可能であり、いくつかの実施形態では
図2のゾーンを省略、複製、または修正することができる。
【0054】
インバウンドゾーン203は、
図1Aの装置100を使用して製品を販売しようとする売り手からアイテムを受け取るFC 200の領域を表す。例えば、売り手は、台車201を使用してアイテム202A及び202Bを配送することができる。アイテム202Aはそれ自体の出荷パレットを占有するのに十分な大きさの単一のアイテムを表すことができ、アイテム202Bは、空間を節約するために同じパレット上に一緒に積み重ねられた1組のアイテムを表すことができる。
【0055】
作業員はインバウンドゾーン203でアイテムを受け取り、コンピュータシステム(図示せず)を使用して、アイテムの破損および正当性を任意選択で検査することができる。例えば、作業員は、コンピュータシステムを使用して、アイテム202Aおよび202Bの数量をアイテムの注文数量と比較することができる。数量が合致しない場合、その作業員は、アイテム202Aまたは202Bのうちの1つまたは複数を拒否することができる。数量が一致すれば、作業員はそれらのアイテムを緩衝地帯205まで(例えば、1ドル、ハンドトラック、フォークリフト、手動で)移動させることができる。緩衝ゾーン205は例えば、予測される需要を満たすのに十分な量のアイテムがピッキングゾーンにあるため、ピッキングゾーンで現在必要とされていないアイテムのための一時保管領域であってもよい。いくつかの実施形態では、フォークリフト206が緩衝ゾーン205の周り、および入りゾーン203と落下ゾーン207との間でアイテムを移動させるように動作する。ピッキングゾーンにアイテム202Aまたは202Bが必要な場合(例えば、予想される需要のため)、フォークリフトは、アイテム202Aまたは202Bを落下ゾーン207に移動させることができる。
【0056】
ドロップゾーン207は、アイテムがピッキングゾーン209に移動される前にそれらを保管するFC 200の領域であってもよい。ピッキングタスクに割り当てられた作業員(「ピッカー」)はピッキングゾーン内のアイテム202Aおよび202Bに接近し、ピッキングゾーンのバーコードをスキャンし、モバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aおよび202Bに関連するバーコードをスキャンすることができる。次いで、ピッカーはアイテムをピッキングゾーン209まで(例えば、それをカート上に置くか、またはそれを運ぶことによって)取り込むことができる。
【0057】
ピッキングゾーン209は、アイテム208が保管ユニット210に保管されるFC 200の領域であってもよい。いくつかの実施形態では、貯蔵ユニット210が物理的な棚、本棚、箱、運搬箱、冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫などのうちの1つまたは複数を含むことができる。いくつかの実施形態では、ピッキングゾーン209が複数のフロアに編成されてもよい。いくつかの実施形態では、作業員または機械が例えば、フォークリフト、エレベータ、コンベアベルト、カート、ハンドトラック、台車、自動ロボットもしくはデバイス、または手動を含む多数の方法で、ピッキングゾーン209内にアイテムを移動させることができる。例えば、ピッカーは、アイテム202Aおよび202Bを降下ゾーン207の手押し車または台車に載せ、アイテム202Aおよび202Bをピッキングゾーン209まで歩くことができる。
【0058】
ピッカーは、保管ユニット210上の特定の空間のようなピッキングゾーン209内の特定のスポットにアイテムを配置する(又は「収納する」)命令を受け取ることができる。例えば、ピッカーはモバイルデバイス(例えば、デバイス119B)を使用してアイテム202Aを走査することができる。デバイスは例えば、通路、棚、及び位置を示す装置を使用して、ピッカーがアイテム202Aを収納すべき場所を示すことができる。次に、デバイスはアイテム202Aをその位置に格納する前に、その位置でバーコードを走査するようにピッカーを促すことができる。デバイスは(例えば、ワイヤレスネットワークを介して)
図1AのWMS 119のようなコンピュータシステムにデータを送信し、アイテム202Aがデバイス119Bを使用してユーザによってその位置に格納されたことを示すことができる。
【0059】
ユーザが注文を置くと、ピッカーは、保管ユニット210から1つまたは複数のアイテム208を取り出すための命令をデバイス119B上で受け取ることができる。ピッカーはアイテム208を取り出し、アイテム208上のバーコードを走査し、それを搬送メカニズム214上に置くことができる。搬送機構214はスライドとして表されているが、いくつかの実施形態では搬送機構がコンベヤーベルト、エレベータ、カート、フォークリフト、ハンドトラック、台車、カートなどのうちの1つまたは複数として実施することができる。次いで、アイテム208は、充填領域211に到達することができる。
【0060】
パッキングゾーン211は、アイテムがピッキングゾーン209から受け取られ、最終的に顧客に出荷するためにボックスまたはバッグにパッキングされる、FC 200の領域であってもよい。パッキングゾーン211において、受信アイテム(「リビン(rebin)作業員」)に割り当てられた作業員はピッキングゾーン209からアイテム208を受信し、それがどの注文に対応するかを決定する。例えば、リビン(rebin)作業員はアイテム208上のバーコードを走査するために、コンピュータ119Cなどのデバイスを使用することができる。コンピュータ119Cはどの注文アイテム208が関連付けられているかを視覚的に示すことができる。これは例えば、注文に対応する壁面216上の空間または「セル」を含むことができる。注文が完了すると(例えば、セルが注文のためのすべてのアイテムを含むため)、リビン(rebin)作業員は、注文が完了したことをパッキング作業員(または「パッカー」)に示すことができる。梱包業者はセルからアイテムを回収し、輸送のために箱または袋に入れることができる。その後、パッカーは例えば、フォークリフト、カート、ドリー、ハンドトラック、コンベヤーベルトを介して、又は他の方法で、箱又はバッグをハブゾーン213に送ることができる。
【0061】
ハブゾーン213は、パッキングゾーン211から全てのボックスまたはバッグ(「荷物」)を受け取るFC 200の領域であってもよい。ハブゾーン213内の作業員および/またはマシンは荷物218を検索し、それぞれの荷物が行こうとする配送領域の一部を決定し、荷物を適切なキャンプゾーン215にルーティングすることができる。例えば、配送領域が2つのより小さいサブ領域を有する場合、荷物は2つのキャンプゾーン215のうちの1つに進む。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物をキャンプゾーン215にルーティングすることは、例えば、荷物が向けられている地理的エリアの一部を(例えば、郵便番号に基づいて)決定することと、地理的エリアの一部に関連付けられたキャンプゾーン215を決定することとを含むことができる。
【0062】
キャンプゾーン215はいくつかの実施形態では1つまたは複数の建物、1つまたは複数の物理的な空間、または1つまたは複数のエリアを備えることができ、荷物は、ルートおよび/またはサブルートに分類するためにハブゾーン213から受け取られる。いくつかの実施形態ではキャンプゾーン215がFC 200から物理的に分離されているが、他の実施形態ではキャンプゾーン215がFC 200の一部を形成することができる。
【0063】
キャンプゾーン215内の作業員および/またはマシンは例えば、目的地と現存するルートおよび/またはサブルートとの照合、ルートおよび/またはサブルートごとの作業負荷の算出、時刻、出荷方法、荷物220を出荷する費用、荷物220内のアイテムに関連付けられたPDDなどに基づいて、荷物220がどのルートおよび/またはサブルートに関連付けられるべきかを決定することができる。いくつかの実施形態では、作業員またはマシンが(例えば、デバイス119A~119Cのうちの1つを使用して)荷物を走査して、その最終的な宛先を決定することができる。荷物220が特定のルートおよび/またはサブルートに割り当てられると、作業員および/またはマシンは、出荷される荷物220を移動させることができる。例示的な
図2において、キャンプゾーン215は、トラック222、かご226、および配送作業員224Aおよび224Bを含む。いくつかの実施形態では、トラック222が配送作業員224Aによって駆動されてもよく、配送作業員224AはFC 200の荷物を配信する常勤の従業員であり、トラック222はFC 200を所有し、リースし、または運営する同じ企業によって所有され、リースされ、または運営される。いくつかの実施形態では、自動車226が配送作業員224Bによって駆動されてもよく、ここで、配送作業員224Bは必要に応じて(例えば、季節的に)送達する「屈曲」または時折の作業員である。自動車226は、配送作業員224Bによって所有され、リースされ、または操作され得る。
【0064】
図3を参照すると、荷物の再配達を円滑化するための配送管理システム301を含むシステムの例示的な実施形態を示す概略ブロック
図300。配送管理システム301は、
図1Aのシステム100内の1つまたは複数のシステムと関連付けられ得る。例えば、配送管理システム301は、WMS119の一部として実施され得る。加えて、または代替として、配送管理システム301は、FOS113の一部として実施されてもよい。配送管理システム301は、いくつかの実施形態では、荷物の配達不能の通知を受信し、荷物の配達不能の通知を荷物と関連付けられた荷物識別子に割り当てるようデータベースを変更するコンピュータシステムとして実施され得る。例えば、配送管理システム301は、配達不能の通知、配達不能の原因、および/または再配達日を荷物と関連付けられた荷物識別子に割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更して、データベース304が顧客への荷物の配達の状態をリアルタイムで監視し得るようにするように構成された1つまたは複数のプロセッサ305を含み得る。例として、データベース304は、顧客への配達のためのあらゆる荷物の在庫目録、各荷物(例えば、出荷ラベル)と関連付けられた荷物識別子、および各荷物と関連付けられた配達先住所を格納し得る。データベース304は、各荷物と関連付けられた顧客別の配達指図、配達のタイプ(例えば、返品、再配達など)、荷物を配達する作業員の名前、配達のタイムスタンプ、配達の状態、配達不能の理由、再配達日等を含むがこれに限定されない、各荷物と関連付けられたその他の情報をさらに格納し得る。データベース304は、情報を格納し、ネットワーク302を介してアクセスされる1つまたは複数のメモリデバイスを含み得る。例として、データベース304は、Oracle(商標)データベース、Sybase(商標)データベース、またはその他のリレーショナルデータベースもしくは、Hadoopシーケンスファイル、HBase、もしくはCassandraなどの非リレーショナルデータベースを含み得る。データベース304は、システム300に含まれているものとして図示されているが、代替として、システム300からリモートに位置していてもよい。他の実施形態では、データベース304は、配送管理システム301および/またはユーザデバイス303に組み込まれ得る。データベース304は、データベース304のメモリデバイスに格納されたデータを求める要求を受け取って処理し、データベース304からデータを提供するように構成された計算構成要素(例えば、データベース管理システム、データベースサーバなど)を含み得る。
【0065】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、再配達のための荷物を受け取り、荷物と関連付けられた荷物識別子を、対応する配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるようデータベースを変更し、荷物の再配達を円滑化するための複数のグループの地図を生成し得る。いくつかの実施形態では、各グループは、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、ユーザデバイス303などの第2のユーザデバイス上に表示するために、ネットワーク302を介して、生成された地図を送信し得る。配送作業員などのユーザは、ユーザデバイス303を使用して、顧客への荷物の再配達の作業を開始し得る。
図3にはシステム300内の1台のユーザデバイス303が示されているが、システム300は、配送管理システム301、データベース304、およびネットワーク302と通信する2台以上のユーザデバイス303を含み得る。いくつかの実施形態では、システム300は、FC200などのフルフィルメントセンタと関連付けられた少なくとも1台のユーザデバイス303、およびキャンプゾーン215などのキャンプと関連付けられた少なくとも1台のユーザデバイス303を含み得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、いくつかの実施形態では、キャンプと関連付けられたユーザデバイス303上に表示するために、ネットワーク302を介して、生成された地図を送信し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305はまた、生成された地図上の1つまたは複数の位置上の1つまたは複数のアクティブ化可能なアイコンも表示のために送信し得る。(1つまたは複数の)アクティブ化可能なアイコンの(1つまたは複数の)位置は、各荷物の配達先住所を指示するかまたは配達先住所と関連付けられ得る。
【0066】
システム300はネットワーク302も含み得る。配送管理システム301、ユーザデバイス303、およびデータベース304は、ネットワーク302を介して互いに接続され、通信し合うことができる。ネットワーク302は、無線ネットワーク、有線ネットワークまたは無線ネットワークと有線ネットワークとの組み合わせのうちの1つまたは複数であり得る。例えば、ネットワーク302は、光ファイバネットワーク、パッシブ光ネットワーク、ケーブルネットワーク、インターネットネットワーク、衛星ネットワーク、無線LAN、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(「GSM」)、パーソナル通信サービス(「PCS」)、パーソナルエリアネットワーク(「PAN」)、D-AMPS、Wi‐Fi、固定無線データ、IEEE802.11b、802.15.1、802.11nおよび802.11gまたはデータを送信および受信するための任意の他の有線もしくは無線ネットワークのうちの1つまたは複数を含み得る。
【0067】
加えて、ネットワーク302は、電話回線、光ファイバ、IEEEイーサネット802.3、広域ネットワーク(「WAN」)、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、またはインターネットなどのグローバルネットワークも含み得るがこれに限定されない。またネットワーク302は、インターネットネットワーク、無線通信ネットワーク、セルラネットワーク等、またはそれらの任意の組み合わせもサポートし得る。ネットワーク302はさらに、独立型のネットワークとしてまたは互いに協調して動作する、上記の例示的なタイプのネットワークのうちの1つのネットワークまたは任意の数のネットワークを含み得る。ネットワーク302は、通信可能に結合された1つまたは複数のネットワーク要素の1つまたは複数のプロトコルを利用し得る。ネットワーク302は、他のプロトコルに、または他のプロトコルからネットワークデバイスの他の1つまたは複数のプロトコルに変換し得る。ネットワーク302は単一のネットワークとして図示されているが、1つまたは複数の実施形態によれば、ネットワーク302は、例えば、インターネット、サービスプロバイダのネットワーク、ケーブルテレビネットワーク、企業ネットワーク、またはホームネットワークなどの、複数の相互接続されたネットワークを含み得ることを理解されたい。
【0068】
システム300はまたサーバ(図示されていない)も含み得る。サーバはウェブサーバであり得る。サーバは、例えば、ハードウェア(例えば、プロセッサ、ストレージ、および入力/出力装置を含む1つもしくは複数のコンピュータ)ならびに/または例えば、インターネットなどのネットワーク(ネットワーク302)を介してユーザがアクセスできるウェブコンテンツを配信するソフトウェア(例えば、1つもしくは複数のアプリケーション)を含み得る。サーバは、例えば、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP、sHTTP、またはHTTPS)を使用してユーザと通信し得る。ユーザに配信されるウェブページは、テキストコンテンツに加えて、例えば、画像、スタイルシート、およびスクリプトを含み得る。
【0069】
例えば、ウェブブラウザ、ウェブクローラ、またはネイティブモバイルアプリケーションなどのユーザプログラムが、HTTPを使用して特定のリソースを求める要求を行うことによって通信を開始してもよく、サーバは、そのリソースのコンテンツで応答するか、またはそうできない場合にはエラーメッセージで応答し得る。サーバはまた、ユーザが、例えば、ファイルのアップロードを含めて、ウェブフォームを送信できるように、ユーザからのコンテンツの受信を可能にするか、または円滑化してもよい。サーバはまた、例えば、Active Server Pages(ASP)、PHP、またはその他のスクリプト言語を使用するサーバ側のスクリプティングもサポートし得る。したがって、実際のサーバソフトウェアは不変のままで、サーバの挙動を別個のファイルにおいてスクリプトすることができる。
【0070】
他の実施形態では、サーバは、アプリケーションサーバであってもよく、その適用アプリケーションをサポートするための手順(例えば、プログラム、ルーチン、スクリプト)の効率的な実行に専用に割り当てられたハードウェアおよび/またはソフトウェアを含み得る。サーバは、例えば、Javaアプリケーションサーバ(例えば、Java platform,Enterprise Edition(Java EE)、Microsoft(登録商標)の.NETフレームワーク、PHPアプリケーションサーバ等)を含む、1つまたは複数のアプリケーションサーバフレームワークを含み得る。様々なアプリケーションサーバフレームワークは、包括的なサービスレイヤモデルを含み得る。サーバは、プラットフォーム自体によって定義されたAPIを介してアクセス可能な構成要素のセットとして機能し得る。ウェブアプリケーションでは、これらの構成要素は、例えば、ウェブサーバと同じ動作環境で動作してもよく、アプリケーションサーバは、動的ページの構築をサポートし得る。アプリケーションサーバはまた、例えば、クラスタリング、フェイルオーバ、および負荷分散などのサービスも実施し得る。アプリケーションサーバがJavaアプリケーションサーバである様々な実施形態において、ウェブサーバは、アプリケーションを実行し、一方の側ではバックエンドと関連付けられたデータベースへの接続を、他方の側ではウェブクライアントへの接続を透過的に処理する拡張された仮想マシンのように振る舞い得る。いくつかの実施形態では、サーバは、配送管理システム301内で実施され得る。
【0071】
システム300は、ユーザデバイス303をさらに含み得る。
図3にはユーザデバイス303を配送管理システム301からリモートであるものとして示されているが、いくつかの実施形態では、ユーザデバイス303は、配送管理システム301内のユーザデバイスであり得る。加えて、上記のように、
図3には1台のユーザデバイス303が示されているが、システム300は2台以上のユーザデバイス303を含んでいてもよい。例えば、システム300は、FC200などのフルフィルメントセンタと関連付けられた少なくとも1台のユーザデバイス303、およびキャンプゾーン215などのキャンプと関連付けられた少なくとも1台のユーザデバイス303を含み得る。ユーザデバイス303は、サーバ、ネットワークアプライアンス、パーソナルコンピュータ(PC)、ワークステーション、モバイルデバイス、電話機、ハンドヘルドPC、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、シンクライアント、タブレットコンピュータ、スマートフォン、ファットクライアント、インターネットブラウザ、またはその他のデバイスを含むがこれに限定されない任意のコンピュータデバイス、または通信デバイスであり得る。ユーザデバイス303はまた、タブレットコンピュータでもあり得る。タブレットコンピュータの非限定的な例には、iPad、Kindle Fire、Playbook、Touchpad等が含まれる。
【0072】
ユーザデバイス303は、1つまたは複数のプロセッサ306を含み得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ306は、ネットワーク302を介して、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305と情報をやり取りするように構成され得る。いくつかの実施形態では、例えば、1つまたは複数のプロセッサ306は、1つまたは複数のプロセッサ305に荷物の配達不能の通知を送信するように構成され得る。例えば、配送作業員などのユーザは、ユーザデバイス303を使用して、荷物の配達不能の通知を入力し、配達不能の原因を入力し得る。ユーザはまた、配達不能に関する追加詳細、ならびに再配達日も入力し得る。1つまたは複数のプロセッサ306は、次いで、通知を1つまたは複数のプロセッサ305に送信し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304が各配達の状態を更新し得るように、配達不能の通知を荷物識別子に割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更し得る。例えば、各荷物は、添付された荷物識別子を含み得る。荷物識別子は、特定の配達先住所の一意のアドレスである。例えば、荷物識別子は、荷物と関連付けられた配達先住所を指示する、荷物に添付された出荷ラベルを含み得る。他の実施形態では、荷物識別子は、アイテムバーコード、RFIDタグ、またはクイックレスポンス(QR)コードなどのマトリックスバーコードであり得る。ユーザデバイス303は、カメラやスキャナを含む撮像装置などの、入力装置を使用して荷物識別子をスキャンするように構成されたカメラまたはスキャナを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ306は、ネットワーク302を介して、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305にスキャンされた荷物識別子を送信し得る。
【0073】
図4に、配送アプリ400を介してユーザデバイス403上でユーザに提示され得るグラフィカルユーザインターフェース401の例示的な実施形態を示す。ユーザデバイス403は、キャンプゾーン215などのキャンプと関連付けられ得る。加えて、または代替として、ユーザデバイス403は、FC200などのフルフィルメントセンタと関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス403は、
図3のユーザデバイス303として実施され得る。特に、
図4には、荷物と関連付けられた配達不能の通知を受信するように構成されたユーザデバイス403上のインターフェース401の例示的な実施形態が示されている。荷物は、顧客に再配達される前に、キャンプゾーン215などのキャンプに戻され得る。
【0074】
図4を参照すると、配送作業員などのユーザは、配送アプリ400を使用して荷物の配達不能を報告し得る。配達不能を報告するために、ユーザはまず、荷物と関連付けられた荷物識別子402を入力し得る。上記のように、例えば、各荷物は、添付された荷物識別子402を含み得る。荷物識別子は、特定の配達先住所の一意のアドレスであり得る。いくつかの実施形態では、荷物識別子は、荷物と関連付けられた配達先住所を指示する、荷物に添付された出荷ラベルを含み得る。他の実施形態では、荷物識別子は、アイテムバーコード、RFIDタグ、またはクイックレスポンス(QR)コードなどのマトリックスバーコードであり得る。
【0075】
ユーザデバイス403は、カメラやスキャナを含む撮像装置などの、入力装置を使用して荷物識別子をスキャンするように構成されたカメラまたはスキャナを含み得る。ユーザが荷物と関連付けられた荷物識別子402をスキャンすると、1つまたは複数のプロセッサ306はインターフェース401上にスキャンされた荷物識別子402を自動的に読み込み得る。
【0076】
次に、荷物と関連付けられた荷物識別子402をスキャンした後、ユーザは、配達不能の原因404を識別し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ306は、インターフェース401上に、ユーザが選択するための1つまたは複数の事前に読み込まれた配達不能の原因404を表示し得る。例えば、データベース304は、頻繁に発生する1つまたは複数の所定の配達不能の原因404を格納し、1つまたは複数のプロセッサ306は、インターフェース401上にそれらの1つまたは複数の所定の配達不能の原因404を事前に読み込み得る。配達不能の原因404は、例えば、時間不足、出荷遅延、事故、配達先住所誤り、自然災害、顧客要求、誤分類、顧客不在等を含み得る。
【0077】
ユーザに時間がなくなり、本日顧客に配達されるよう予定されていた荷物を配達できなかった場合、ユーザは配達不能の原因402として「時間不足」を選択し得る。荷物の出荷に遅延が生じ、ユーザが配達のためのキャンプで荷物を受け取らなかった場合、ユーザは配達不能の原因402として「出荷遅延」を選択し得る。ユーザが自動車事故などの事故に巻き込まれ、事故のせいで顧客に荷物を配達できなかった場合、ユーザは配達不能の原因404として「事故」を選択し得る。ユーザが荷物識別子と関連付けられた配達先住所に荷物を配達しようとしたが、配達先住所が誤っていた場合、ユーザは配達不能の原因404として「配達先住所誤り」を選択し得る。ユーザが顧客に荷物を配達できなくなるハリケーンや地震が発生した場合、ユーザは配達不能の原因404として「自然災害」を選択し得る。顧客が荷物を別の日に再配達するよう要求した場合、ユーザは配達不能の原因404として「顧客要求」を選択し得る。荷物が、ユーザが担当するグループに不適切に割り当てられ、その荷物が荷物と関連付けられた配達先住所に基づいて別のグループに割り当てられるべきであった場合、ユーザは配達不能の原因404として「誤分類」を選択し得る。ユーザが顧客に荷物を配達しようとしたが、顧客が荷物を受け取ることができなかった場合、ユーザは配達不能の原因404として「顧客不在」を選択し得る。配達不能の原因404が配達先住所誤りまたは誤分類を含む場合、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物を保管するように構成されたキャンプゾーン215などのキャンプ内のリモートデバイス(図示されていない)に、荷物を別のキャンプに、またはFC200などのフルフィルメントセンタに戻せという指図を送信し得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、ユーザデバイス403のユーザは、インターフェース401上で配達不能の原因404のうちの1つを押す、クリックする、スクロールする、および/またはタッチすることによって、事前に読み込まれた配達不能の原因404のうちの1つを選択し得る。加えて、または代替として、ユーザデバイス403のユーザは、配達不能と関連付けられた詳細406を入力してもよい。例えば、ユーザが配達不能の原因404として「自然災害」を選択する場合、ユーザは、自然災害と関連付けられた追加詳細406を入力し得る。他の実施形態では、ユーザが事前に読み込まれた配達不能の原因のいずれも選択できない場合、ユーザは代わりに、追加詳細のセクション406に配達不能の別の原因を入力し得る。ユーザは、例えば、インターフェース401上に表示されたキーパッド(図示されていない)、ユーザデバイス403と関連付けられたキーパッド、スタイラスペン等を使用して詳細406を入力し得る。
【0079】
他の実施形態では、ユーザデバイス403の1つまたは複数のプロセッサ306は、別の配送作業員または顧客が荷物を容易に識別できるように、顧客に配達できなかった荷物の画像405を取り込むようユーザを促し得る。上記のように、ユーザデバイス403は、イメージセンサなどの入力装置を使用して荷物の画像405を取り込むように構成されたカメラを含み得る。1つまたは複数のプロセッサ306は、ユーザが荷物の画像405を取り込むための複数のオプションを提供し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ306は、インターフェース401上にカメラアイコン409およびフォトギャラリーアイコン410を表示し得る。ユーザが、例えば、カメラアイコン409を押す、クリックする、スクロールする、および/またはタッチすることによってカメラアイコン409を選択する場合、1つまたは複数のプロセッサ306は、ユーザが荷物の画像を取り込めるようにユーザデバイス403のカメラをアクティブ化し得る。ユーザが荷物の画像を取り込むと、1つまたは複数のプロセッサ306はその画像をインターフェース401上の画像セクション405に読み込み得る。
【0080】
加えて、または代替として、ユーザがインターフェース401上でフォトギャラリーアイコン410を選択する場合、1つまたは複数のプロセッサ306は、ユーザデバイス403のメモリに格納されたフォトギャラリーにアクセスし、インターフェース401上にフォトギャラリーに格納された1つまたは複数の写真を表示し得る。ユーザは、フォトギャラリーに格納された写真のうちの1つまたは複数を選択することができる。1つまたは複数のプロセッサ306がフォトギャラリーに格納された1つまたは複数の写真のユーザによる選択を受け取ると、1つまたは複数のプロセッサ306はインターフェース401上の画像セクション405にその1つまたは複数の写真を読み込み得る。
【0081】
いくつかの実施形態では、ユーザは、インターフェース401上に再配達日407を入力し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ306は、ユーザがカレンダー上の特定の日付を押す、クリックする、スクロールする、および/またはタッチすることによって再配達日407を選択し得るように、インターフェース401上にカレンダーを表示し得る。ユーザは、例えば、荷物の配達予定日、配達不能の原因404、および/または顧客再配達要求に基づいて再配達日407を選択し得る。例として、配達不能の原因404が顧客要求を含む場合、顧客が要求で特定の再配達日を指定している可能性もある。よって、ユーザは顧客が要求で指定した再配達日407を選択し得る。加えて、または代替として、たとえ顧客が特定の再配達日を要求しなかったとしても、ユーザは、荷物と関連付けられた配達予定日から所定の日数以内の再配達日407を選択してもよい。例えば、ユーザは、荷物と関連付けられた配達予定日から5営業日以内、3営業日以内、または1営業日以内の再配達日407を選択し得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ306は、荷物と関連付けられた配達予定日から所定の日数を強調表示し得る。例えば、
図4に示されるように、1つまたは複数のプロセッサ306は、ユーザデバイス403のユーザが、荷物が顧客に再配達されるべき時間帯を容易に視覚化できるように、荷物と関連付けられた配達予定日から3営業日を強調表示し得る。
【0082】
再配達日407を選択した後、ユーザは、送信ボタン408を押す、クリックする、スクロールする、および/またはタッチすることによって配達不能の通知を送信し得る。ユーザが配達不能の通知を送信した後、1つまたは複数のプロセッサ306は、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305に通知を送信し得る。配達不能の通知を受信した後、1つまたは複数のプロセッサ305は、配達不能の通知を荷物識別子402に割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、「配達不能」状態をデータベース304内の荷物識別子402に割り当て得る。1つまたは複数のプロセッサ305はまた、配達不能の原因404、再配達日407、画像405、および/または任意の追加詳細406を荷物識別子402に割り当てるようデータベース304を変更し得る。よって、ユーザが荷物を再配達するためにデータベース304で荷物識別子402を検索するときに、ユーザは、配達不能の原因404を決定し、荷物の画像405にアクセスして荷物を容易に識別し、荷物の配達不能と関連付けられた任意の追加詳細406を決定し、および/または再配達日407を決定することができる。
【0083】
いくつかの実施形態では、ユーザが再配達日407を選択する代わりに、1つまたは複数のプロセッサ305が、例えば、荷物の配達予定日、配達不能の原因404、および/または顧客再配達要求に基づいて再配達日を決定し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達予定日、配達不能の原因404、および/または顧客再配達要求を識別し得る。例えば、配達不能の原因404が配達先住所誤りである場合、1つまたは複数のプロセッサ305は、配達先住所を修正し、顧客に荷物を再配達するのに、配達不能の原因404が時間不足である場合よりも多くの時間を要する可能性があると判断し得る。よって、1つまたは複数のプロセッサ305は、例えば、配達予定日から5営業日以内の再配達日407を選択し得る。他の実施形態では、配達予定日から何日も経過している場合、配達不能の原因404にかかわらず、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物の配達をそれ以上遅延させないように、配達予定日から1営業日以内の再配達日407を選択し得る。したがって、1つまたは複数のプロセッサ305は、再配達日407を決定するために、荷物識別子402と関連付けられた配達予定日、配達不能の原因404、および/または顧客再配達要求のうちの少なくとも1つを評価し得る。1つまたは複数のプロセッサ305が再配達日407を決定すると、1つまたは複数のプロセッサ305は、再配達日を荷物識別子402に割り当てるようデータベース304を変更し得る。加えて、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、インターフェース401上に再配達日407を表示する命令を送信し得る。
【0084】
図5A~
図5Cに、配送アプリ500を介してユーザデバイス503上でユーザに提示され得るグラフィカルユーザインターフェース501の例示的な実施形態を示す。ユーザデバイス503は、キャンプゾーン215などのキャンプと関連付けられ得る。加えて、または代替として、ユーザデバイス503は、FC200などのフルフィルメントセンタと関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス503は、
図4のユーザデバイス403として実施され得る。他の実施形態では、ユーザデバイス503はユーザデバイス403とは異なり得る。例えば、ユーザデバイス503は、ユーザデバイス403のユーザと異なるユーザによって操作され得る。
【0085】
いくつかの実施形態では、荷物の配達不能の通知を受信した後、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402などの荷物と関連付けられた荷物識別子を、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所に基づいて、複数のグループの中の1つのグループに割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更し得る。例えば、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402から、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所を決定し得る。加えて、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた荷物が再配達のために保管されるキャンプの位置も決定し得る。各荷物は、顧客に再配達されるのを待つ間にキャンプに一時的に保管され得る。各荷物が保管されるキャンプは、データベース304に格納され得る。したがって、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所および荷物が保管されるキャンプの位置を決定し得る。
【0086】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402をグループに割り当てるようデータベース304を変更し得る。例えば、データベース304は、1つまたは複数のプロセッサ305によって生成された複数のグループを格納し得る。複数のグループの各々は、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。例えば、各グループは、互いから10マイル(約16km)以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。加えて、または代替として、各キャンプが、キャンプから所定の半径以内の1つまたは複数のグループに割り当てられてもよい。例えば、各キャンプは、キャンプの位置および各グループと関連付けられた配達先住所に基づいて1つまたは複数のグループに割り当てられ得る。よって、特定のキャンプの配送作業員は、特定のキャンプに割り当てられる1つまたは複数のグループへの荷物の配達を担当し得る。
【0087】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所および/または荷物が保管されるキャンプの位置に基づいて、荷物識別子402を生成された複数のグループの中の1つのグループに割り当てるようデータベース304変更し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、キャンプに割り当てられた1つまたは複数のグループを識別し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所を、1つまたは複数のグループと関連付けられた配達先住所と比較し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所が一致する、複数のグループの中の1つのグループを識別し、荷物識別子402を識別されたグループに割り当てるようデータベース304を変更し得る。
【0088】
キャンプゾーン215などのキャンプ内の配送作業員がユーザデバイス503上の配送アプリ500を開いて、顧客への荷物の再配達の作業を開始すると、ユーザデバイス503の1つまたは複数のプロセッサ306は、1つまたは複数のプロセッサ305に保留中の荷物の配達の地図を求める要求を送信し得る。これに応答して、1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304にアクセスして、キャンプと関連付けられた保留中の荷物の配達のリストを取得し、保留中の配達の地図を生成し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、次いで、地図をユーザデバイス503上に表示するために送信し得る。
図5Aに、配送アプリ500のインターフェース501上に生成および表示された地
図502の例示的な実施形態を示す。
【0089】
図5Aに示されるように、地
図502は、インターフェース501上に生成および表示され得る。地
図502は、地
図502の上にオーバーレイまたは重畳された複数のアクティブ化可能なアイコン504を含み得る。各アクティブ化可能なアイコン504は、顧客への再配達のための1つまたは複数の荷物を含む、顧客への配達のための1つまたは複数の荷物を指示し得る。加えて、各アクティブ化可能なアイコン504は、地
図502上のそれぞれの位置に配置され得る。いくつかの実施形態では、地
図502上のアクティブ化可能なアイコン504の位置は、1つまたは複数の荷物と関連付けられた配達先住所と関連付けられ得る。すなわち、1つまたは複数のプロセッサ305は、各アクティブ化可能なアイコン504を、アクティブ化可能なアイコン504によって表された1つまたは複数の荷物と関連付けられた配達先住所の位置を表す地
図502上の特定の位置に配置し得る。
【0090】
図5Aに示されるように、アクティブ化可能なアイコン504は数を含み得る。この数は配達先住所への配達のための荷物の個数を指示し得る。加えて、または代替として、この数は、配達先住所への配達の件数を指示してもよく、各配達は1つまたは複数の荷物と関連付けられ得る。他の実施形態では、アクティブ化可能なアイコン504は、色分けされ得る。例えば、アクティブ化可能なアイコンの色は、アクティブ化可能なアイコン504が属するグループを指示し得る。すなわち、アクティブ化可能なアイコンの色は、アクティブ化可能なアイコン504によって表される1つまたは複数の荷物が割り当てられたグループを指示し得る。例として、(丸509で表された)グループ1は黄のアクティブ化可能なアイコン504で指示され、(丸510で表された)グループ2は赤のアクティブ化可能なアイコン504で指示され、(丸511で表された)グループ3は緑のアクティブ化可能なアイコン504で指示され、(丸512で表された)グループ4は青アクティブ化可能なアイコン504で指示され得る。アクティブ化可能なアイコン504は色分けされてもよいが、当業者であれば、アクティブ化可能なアイコン504が属するグループを指示する他の代替方法を想起し得るであろう。例えば、様々な数、シンボル、画像、テクスチャ、パターン等が、各アクティブ化可能なアイコン504が属するグループに基づいてアクティブ化可能なアイコン504を区別するために使用されてもよい。
【0091】
いくつかの実施形態では、アクティブ化可能なアイコン504は、ユーザデバイス503のユーザによってアクティブ化され得る。例えば、ユーザは、ユーザアクティブ化可能なアイコン504を押し、クリックし、スクロールし、またはタッチしてアクティブ化し得る。ユーザがアクティブ化可能なアイコン504をアクティブ化すると、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、アクティブ化されたアクティブ化可能なアイコン504と関連付けられた詳細をインターフェース501上に表示する命令を送信し得る。例えば、
図5Bに示されるように、ユーザが、複数のアクティブ化可能なアイコン504の中の、アクティブ化可能なアイコン504Aをアクティブ化しているとき。ユーザがアクティブ化可能なアイコン504Aをアクティブ化する場合、アクティブ化可能なアイコン504Aは、例えば、強調表示され得る。アクティブ化可能なアイコン504Aは、例えば、数3を含む。これは、アクティブ化可能なアイコン504Aの位置に配達するための3個の荷物があることを指示し得る。
【0092】
いくつかの実施形態では、ユーザがアクティブ化可能なアイコン504Aをアクティブ化すると、1つまたは複数のプロセッサ305は、アクティブ化可能なアイコン504Aと関連付けられた詳細505をインターフェース501上に表示するために送信し得る。例えば、
図5Bに示されるように、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、アクティブ化可能なアイコン504Aによって表された各荷物と関連付けられた配達先住所、荷物ごとの配達の状態、および各荷物と関連付けられた配達のタイプを表示する命令を送信し得る。例えば、荷物ごとの配達の状態は、「配送中」状態、「配達不能」状態、「完了」状態、および「配達可能」状態を含み得るがこれに限定されない。「配送中」状態は、荷物が車両に積み込まれており、配送作業員が荷物を顧客に配達する途中であることを指示し得る。「配達不能」状態は、荷物を配達しようとする試みが行われたが、荷物を顧客に配達することができなかったことを指示し得る。「完了」状態は、荷物が顧客に配達されたことを指示し得る。「配達可能」状態は、荷物は配達可能であるが、まだ配達のための車両に積み込まれていないことを指示し得る。各荷物と関連付けられた配達のタイプは、例えば、顧客が荷物を受け取りたい方法を含み得る。例えば、特に荷物が高価な製品を含む場合に、顧客が荷物を受け取ったことを確認するために、顧客が荷物を対面で受け取りたい場合がある。あるいは、顧客が配送作業員に荷物を玄関に置いてもらいたい場合もある。あるいは、顧客が配送作業員に荷物を受付またはコンシェルジュに預けてもらいたい場合もある。加えて、配達のタイプは、例えば、配達が初回配達かそれとも再配達かを指示し得る。例えば、荷物が以前に配達不能であったために顧客に再配達される必要がある場合、1つまたは複数のプロセッサ306は、詳細505に「再配達」の表示を指示し得る。よって、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、配送作業員等のユーザがアクティブ化可能なアイコン504Aなどのアクティブ化可能なアイコンをアクティブ化するときに配達のタイプを表示する命令を送信し得る。
【0093】
いくつかの実施形態では、ユーザは、各荷物の配達と関連付けられた追加詳細を取得するために各詳細505をアクティブ化し得る。例えば、ユーザは、詳細505を押し、クリックし、スクロールし、またはタッチしてアクティブ化し得る。ユーザが詳細505をアクティブ化すると、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、各荷物の配達と関連付けられた追加詳細をインターフェース501上に表示する命令を送信し得る。例えば、
図5Cに示されるように、1つまたは複数のプロセッサ305は、配達先住所と関連付けられたアクセスコード506Aや通知指
図506Bなどの配達指
図506、再配達日507、および地図アイコン508を含むがこれに限定されない、追加詳細を表示のために送信し得る。
【0094】
いくつかの実施形態では、配達指
図506は、中でも特に、各荷物と関連付けられた配達先住所と関連付けられたアクセスコード506Aおよび通知指
図506Bを含み得る。例えば、荷物が対面で、または集合住宅の玄関に配達される必要がある場合、配送作業員などのユーザが集合住宅の建物に立ち入る必要が生じ得る。多くの集合住宅はしっかりと出入りが管理されており、集合住宅の建物に入るために配送作業員などのユーザがアクセスコードを入力する必要があり得る。よって、顧客はそのようなアクセスコード506Aを配達指
図506に入力し、1つまたは複数のプロセッサ305はインターフェース401上にアクセスコード506Aを表示するために送信し得る。他の実施形態では、顧客は、家の中にペットを飼っており、顧客に荷物を配達するときにユーザにドアベルを鳴らしてほしくない場合がある。よって、顧客は、「ドアベルを鳴らさないでください」という指図や「ノックしないでください」という指図などの通知指
図506Bを入力し、1つまたは複数のプロセッサ305は、インターフェース501上に通知指
図506Bを表示するために送信し得る。当業者であれば、1つまたは複数のプロセッサ305によってインターフェース501上に表示するために送信され得る他の配達指
図506を想起し得るであろう。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、顧客の連絡先情報、緊急連絡先情報、顧客が配達を受け取りたい日付および時間帯、配達不能の原因404、任意の追加詳細406、荷物の画像405等を含むがこれに限定されない、追加詳細を表示のために送信し得る。
【0095】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物の再配達日507をインターフェース501上に表示するためにさらに送信し得る。上記のように、再配達日507は、荷物の配達予定日、配達不能の原因404、または顧客再配達要求の少なくとも1つに基づいて、配送作業員などのユーザによって選択された日付、または1つまたは複数のプロセッサ305によって決定された日付であり得る。再配達日507は、配送作業員などのユーザが、各荷物と関連付けられた再配達日507に基づいて荷物の配達を優先順位付けし得るように表示され得る。加えて、または代替として、ユーザが顧客に荷物を配達するときに、1つまたは複数のプロセッサ305は、ユーザが顧客に荷物を配達したタイムスタンプをインターフェース501上に表示してもよい。
【0096】
他の実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、地図アイコン508もインターフェース501上に表示するために送信し得る。地図アイコン508はアクティブ化可能であり得る。例えば、配送作業員などのユーザは、地図アイコン508を押す、クリックする、スクロールする、またはタッチすることによって地図アイコン508をアクティブ化し得る。ユーザが地図アイコン508をアクティブ化すると、1つまたは複数のプロセッサ305は、各荷物を配達するための1つまたは複数の推奨ルートをインターフェース501上に表示するために送信し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304からリアルタイムの交通事情を取得し、キャンプゾーン215などのキャンプから配達先住所に荷物を配達するための1つまたは複数の推奨ルートを生成し得る。推奨ルートは、最速の推奨ルート、最短距離の推奨ルート等を含み得る。他の実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304から、他の保留中の荷物の配達と関連付けられた配達状態などの情報を取得し、ユーザが各グループ内の荷物を可能な限り短期間で配達することを可能にする推奨ルートを提供し得る。
【0097】
図6に、配送アプリ600を介してユーザデバイス603上でユーザに提示され得るグラフィカルユーザインターフェース601の別の例示的な実施形態を示す。ユーザデバイス603は、
図5のユーザデバイス503または
図4のユーザデバイス403として実施され得る。加えて、配送アプリ600およびインターフェース601も、それぞれ、配送アプリ500、400およびインターフェース501、401として実施され得る。ユーザデバイス603は、キャンプゾーン215などのキャンプと関連付けられ得る。加えて、または代替として、ユーザデバイス603は、FC200などのフルフィルメントセンタと関連付けられてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザデバイス603は、ユーザデバイス403と異なり得る。例えば、ユーザデバイス603は、ユーザデバイス403のユーザと異なるユーザによって操作され得る。特に、
図6には、1つまたは複数の荷物のグループを顧客への配達のための車両内に配置するための助言を表示するように構成されたユーザデバイス603上のインターフェース601の例示的な実施形態が示されている。
【0098】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、インターフェース601上に車両602の画像を表示する命令を送信し得る。車両602は、1つまたは複数のセクション603A~603Fに区画化され得る。例として、車両602は、車両602内のシートの数に基づいてセクション603A~603Fに区画化され得る。例えば、車両602が5人乗りの車両である場合には、車両602は、5つのセクション603A~603Fに区画化され得る。各セクション603A~603Fは、1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し得る。例えば、
図6に示されるように、セクション603Bは、グループ5に割り当てられた1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し、セクション603Cは、グループ3に割り当てられた1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し、セクション603Dは、グループ4に割り当てられた1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し、セクション603Eは、グループ1に割り当てられた1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し、603Fは、グループ2に割り当てられた1つまたは複数の荷物を保管する場所を表し得る。したがって、1つまたは複数のプロセッサ305は、例えば、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置および各グループ内の1つまたは複数の荷物と関連付けられた配達先住所に基づいて、異なる荷物グループをセクション603A~603Fに割り当て得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、例えば、1つまたは複数のプロセッサ305によって提供された推奨ルート(例えば、
図5Cの508)に基づいて、異なる荷物グループをセクション603A~603Fに割り当て得る。
【0099】
いくつかの実施形態では、キャンプから、グループ1およびグループ2と関連付けられた配達先住所までの距離に基づいて、1つまたは複数のプロセッサ305は、グループ1およびグループ2に割り当てられた1つまたは複数の荷物を、それぞれ、車両602のセクション603Eおよびセクション603Fに配置するよう勧める助言を提供し得る。例えば、グループ1およびグループ2の荷物と関連付けられた配達先住所は、キャンプまで距離的に最も近い。よって、1つまたは複数のプロセッサ305は、配送作業員などのユーザがグループ1およびグループ2の荷物を最初に配達するよう助言し、よって、ユーザがこれらの荷物をセクション603Eおよびセクション603Fに配置するよう助言し得る。よって、グループ1およびグループ2の荷物はよりアクセスしやすく、ユーザは、グループ1およびグループ2に割り当てられた荷物に到達するために車両602内の荷物をあちこち移動させなくてもよい。他のカテゴリが、車両内に荷物を配置するための助言を提供するために使用されてもよい。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物の壊れやすさ、各荷物が保たれなければならない温度等を含むがこれに限定されない様々な要因を考慮に入れてもよい。
【0100】
図7は、顧客に荷物を配達するための例示的な方法700を示す流れ図である。この例示的な方法は、例として提供されている。
図7に示される方法700を、様々なシステムの1つまたは複数の組み合わせによって実行するか、またはそれ以外によって行うことができる。以下で説明する方法700は、例として、
図3に示されるような、配送管理システム301および/またはユーザデバイス303によって実行されてもよい。
図7の方法の説明では配送管理システム301の様々な要素が参照されているが、ユーザデバイス303の様々な要素が
図7の方法を実行してもよい。
図7に示される各ブロックは、例示的な方法600における1つまたは複数のプロセス、方法、またはサブルーチンを表す。
図7を参照すると、例示的な方法700はブロック701から開始し得る。
【0101】
ブロック701で、1つまたは複数のプロセッサ305は、ユーザデバイスから、荷物の配達不能の通知を受信し得る。例えば、上記のように、ユーザは、配送アプリ400などの配送アプリを使用して配達不能を報告し得る。配達不能を報告するために、ユーザは、荷物と関連付けられた、荷物識別子402などの荷物識別子をスキャンし、インターフェース401上で配達不能の原因404を選択し、荷物の画像405を取り込み、配達不能と関連付けられた任意の追加詳細406を入力し、および/または再配達日407を選択し得る。1つまたは複数のプロセッサ306は、1つまたは複数のプロセッサ305に配達不能の通知を送信し得る。いくつかの実施形態では、配達不能の通知は、荷物と関連付けられた荷物識別子402などの荷物識別子および配達不能の原因404を含み得る。いくつかの実施形態では、通知は、荷物と関連付けられた再配達日407も含み得る。
【0102】
配達不能の通知を受信した後、方法700はブロック702に進み得る。ブロック702で、1つまたは複数のプロセッサ305は、配達不能の通知および/または配達不能の原因を荷物識別子402に割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子と関連付けられた配達状態を「配達不能」状態に更新するようデータベース304を変更し得る。加えて、または代替として、1つまたは複数のプロセッサ305は、ユーザが荷物識別子402をスキャンまたは検索するときに、ユーザが荷物と関連付けられた配達不能の原因を決定し得るように、配達不能の原因を荷物識別子402に割り当てるようデータベース304を変更してもよい。加えて、または代替として、1つまたは複数のプロセッサ305は、再配達日407を荷物識別子402に割り当てるようデータベース304を変更してもよい。よって、ユーザが荷物識別子402をスキャンまたは検索するときに、ユーザは、ユーザが顧客に荷物を配達しなければならない再配達日を決定し得る。したがって、データベース304は、荷物が顧客に適時に配達または再配達されるようにするために、各配達のリアルタイムの状態を保持し得る。
【0103】
方法700はブロック703にさらに進み得る。ブロック703で、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所に基づいて、荷物識別子402をグループに割り当てるよう、データベース304などのデータベースを変更し得る。例えば、配送管理システム301の1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304から、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所を決定し得る。加えて、1つまたは複数のプロセッサ305は、顧客への再配達の前に、荷物が保管されるキャンプの位置を決定し得る。荷物が保管されるキャンプはデータベース304に格納され得る。したがって、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所および荷物が保管されるキャンプの位置を決定し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402をグループに割り当てるようデータベース304を変更し得る。上記のように、複数のグループの各々は、互いから所定の距離以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。例えば、各グループは、互いから10マイル(約16km)以内の配達先住所と関連付けられた1つまたは複数の荷物を含み得る。加えて、または代替として、各キャンプが、キャンプから所定の半径以内の1つまたは複数のグループに割り当てられてもよい。例えば、各キャンプは、キャンプの位置および各グループと関連付けられた配達先住所に基づいて1つまたは複数のグループに割り当てられ得る。よって、特定のキャンプの配送作業員は、特定のキャンプに割り当てられる1つまたは複数のグループへの荷物の配達を担当し得る。
【0104】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所および荷物が保管されるキャンプの位置に基づいて、荷物識別子を生成された複数のグループの中の1つのグループに割り当て得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物が配送されるキャンプに割り当てられた1つまたは複数のグループを識別し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所を、1つまたは複数のグループと関連付けられた配達先住所と比較し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物識別子402と関連付けられた配達先住所が一致する、複数のグループの中の1つのグループを識別し、荷物識別子402を識別されたグループに割り当てるようデータベース304を変更し得る。
【0105】
上記のように、複数のグループが1つまたは複数のプロセッサ305によって生成され、データベース304に格納され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は複数のグループを、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの位置から第1の所定の半径以内に位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化することによって生成し得る。第1の所定の半径は、例えば、キャンプの位置から5マイルから20マイル(約8kmから約32km)の範囲内であり得る。荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化した後、荷物の第2のサブセットが残り得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの位置から第2の所定の半径以内に位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットをさらに識別し得る。いくつかの実施形態では、第2の所定の半径は、第1の所定の半径よりも大きくてもよい。例えば、第2の所定の半径は、キャンプの位置から20マイルから35マイル(約32kmから約56km)の範囲内であり得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、次いで、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、その都度キャンプの位置からの所定の半径を増やしながらこれらのステップを反復して、追加のグループを生成し得る。
【0106】
他の実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ305は、顧客への配達のための荷物を保管するキャンプの位置を決定し、キャンプの最も近くに位置する配達先住所への配達のための荷物の第1のサブセットを識別し、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化することによって複数のグループを生成し得る。いくつかの実施形態では、第1のサブセットは、所定数の荷物を含み得る。例えば、荷物の第1のサブセットは、5から20個の範囲の荷物を含み得る。よって、1つまたは複数のプロセッサ305は、所定数の荷物が満たされるまで、キャンプの最も近くに位置する荷物を識別し得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物の第2のサブセットを残して、荷物の第1のサブセットを第1のグループにグループ化し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、残りの荷物の第2のサブセットの中から、キャンプの最も近くに位置する配達先住所に配達するための荷物の第3のサブセットをさらに識別し得る。第2のサブセットもまた、同じ所定数の荷物を含み得る。次いで、1つまたは複数のプロセッサ305は、荷物の第3のサブセットを第2のグループにグループ化し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、各グループ内の所定数の荷物を維持しながらこれらのステップを反復して、追加のグループを生成し得る。
【0107】
荷物識別子402をグループに割り当てるようデータベース304を変更した後、方法700はブロック704に進み得る。ブロック704で、1つまたは複数のプロセッサ305は、
図5Aの地
図502などの複数のグループの地図を生成し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304にアクセスしてキャンプと関連付けられた保留中の荷物の配達および/または再配達のリストを取得し、再配達を含む、保留中の配達の地図を生成し得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、地図を生成し、地図上の1つまたは複数の位置に、アクティブ化可能なアイコン504などのアイコンをオーバーレイし得る。各オーバーレイアイコンは、保留中の配達および/または再配達を指示し得る。各オーバーレイアイコンが地図上に配置される位置は、各保留中の配達および/または再配達と関連付けられた配達先住所を指示し得る。1つまたは複数のプロセッサ305は、保留中の配達および/または再配達の件数をリアルタイムで反映するように地図を絶えず更新し得る。例えば、荷物の配達の件数が変化するにつれて、1つまたは複数のプロセッサ305はリアルタイムで地図を更新し続け得る。
【0108】
いくつかの実施形態では、地図は、地図上の位置にアクティブ化可能なアイコンを含み得る。例えば、1つまたは複数のプロセッサ305は、アクティブ化可能なアイコン504などのアクティブ化可能なアイコンを、アクティブ化可能なアイコンによって表される荷物と関連付けられた配達先住所の位置を表す地図上の特定の位置に配置し得る。上記のように、アクティブ化可能なアイコンは、配達先住所への配達のための荷物の個数を指示する数を含み得る。加えて、または代替として、この数は、配達先住所への配達の件数を指示してもよく、各配達は1つまたは複数の荷物と関連付けられ得る。他の実施形態では、アクティブ化可能なアイコンは色分けされてもよく、アクティブ化可能なアイコンの色は、アクティブ化可能なアイコンが属するグループを指示し得る。加えて、ユーザは、各対応する荷物の配達と関連付けられた追加詳細を取得するために地図上でアクティブ化可能なアイコンをアクティブ化してもよい。例えば、
図5Bおよび
図5Cを参照して上述したように、ユーザが地図上のアクティブ化可能なアイコンをアクティブ化するときに、1つまたは複数のプロセッサ305は、1つまたは複数のプロセッサ306に、アクティブ化可能なアイコンによって表された各荷物と関連付けられた配達先住所、荷物ごとの配達の状態、各荷物と関連付けられた配達のタイプ、配達先住所および通知指図と関連付けられたアクセスコードなどの顧客別の配達指図、再配達日、推奨ルートを提供する地図アイコン等を表示する命令を送信し得る。
【0109】
地図を生成した後、方法700はブロック705に進み得る。ブロック705で、1つまたは複数のプロセッサ305は、次いで、ユーザデバイス上に表示するための地
図502などの地図を送信し得る。例えば、配送作業員などのユーザは、配送アプリ500などの配送アプリを開いて、顧客への荷物の配達の作業を開始し得る。よって、ユーザデバイスの1つまたは複数のプロセッサは、1つまたは複数のプロセッサ305に保留中の荷物の配達の地図を求める要求を送信し得る。これに応答して、1つまたは複数のプロセッサ305は、データベース304にアクセスして、生成された保留中の荷物の配達および/または再配達の地図を取得し、地図をキャンプ内の第2のユーザデバイス上に表示するために送信し得る。地図に示される保留中の荷物の配達および/または再配達に基づいて、第2のユーザデバイスのユーザは顧客への配達荷物の作業であり得る。
【0110】
本開示はその特定の実施形態を参照して示され、説明されてきたが、本開示は修正なしに、他の環境において実施され得ることが理解されるであろう。前述の説明は、例示の目的で提示されている。これは、網羅的ではなく、開示された正確な形態または実施形態に限定されない。当業者には、開示された実施形態の仕様および実施を考慮することによって、修正および適合が明らかになるであろう。加えて、開示された実施形態の態様はメモリに格納されるものとして記載されているが、当業者はこれらの態様を、二次記憶デバイス、例えば、ハードディスクもしくはCD ROM、または他の形態のRAMもしくはROM、USB媒体、DVD、ブルーレイ、または他の光学ドライブメディアなどの他のタイプのコンピュータ可読媒体に格納することもできることを理解するであろう。
【0111】
記載された説明および開示された方法に基づくコンピュータプログラムは、熟練した開発者の技術の範囲内である。様々なプログラムまたはプログラムモジュールを、当業者に公知の技法のいずれかを使用して作成することができ、または既存のソフトウェアに関連して設計することができる。例えば、プログラムセクションまたはプログラムモジュールを、.Net Framework、.Net Compact Framework(およびVisual Basic、Cなどの関連言語)、Java、C++、Objective-C、HTML、HTML/AJAXの組み合わせ、XML、またはJavaアプレットを含むHTMLで、またはそれらによって設計することができる。
【0112】
さらに、例示的な実施形態が本明細書で説明されてきたが、本開示に基づいて当業者によって理解されるような同等の要素、修正、省略、組み合わせ(例えば、様々な実施形態にわたる態様の)、適応、および/または変更を有する任意のおよびすべての実施形態の範囲。請求項の限定は、請求項で使用されている文言に基づいて広く解釈されるべきであり、本明細書に記載されている例に、または出願の審査中に限定されない。例は、非排他的であると解釈されるべきである。さらに、開示された方法のステップは、ステップを並べ替えること、および/またはステップを挿入もしくは削除することによるものを含む、任意の方法で修正されてもよい。したがって、本明細書および例は単に例示的なものとみなされ、真の範囲および精神は以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって示されることが意図される。
【図 】