(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】切断済み及び充填済みのチューブ片を搬送するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
B65B 29/02 20060101AFI20221108BHJP
【FI】
B65B29/02
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021082623
(22)【出願日】2021-05-14
【審査請求日】2021-07-20
(32)【優先日】2020-05-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】514201933
【氏名又は名称】ティーパック スペツィアールマシーネン ゲーエムベーハー ウント カンパニー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】TEEPACK SPEZIALMASCHINEN GMBH & CO. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100129425
【氏名又は名称】小川 護晃
(74)【代理人】
【識別番号】100087505
【氏名又は名称】西山 春之
(74)【代理人】
【識別番号】100168642
【氏名又は名称】関谷 充司
(74)【代理人】
【識別番号】100217076
【氏名又は名称】宅間 邦俊
(74)【代理人】
【識別番号】100218604
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100107319
【氏名又は名称】松島 鉄男
(74)【代理人】
【識別番号】100096769
【氏名又は名称】有原 幸一
(72)【発明者】
【氏名】ハンス・ノップス
【審査官】▲高▼辻 将人
(56)【参考文献】
【文献】特開平01-254513(JP,A)
【文献】特表平10-503152(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B15/00-17/02
B65B29/00-29/10
B65B33/00-33/06
B65B45/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送ホイール(2)を有し、
抽出可能材料を充填するダブルチャンバ袋を生産するための機械の内部で切断済み及び充填済みのチューブ片(54)を搬送するためのデバイスであって、
前記搬送ホイール(2)は、その周囲にわたって、先導アーム(6)及び後続アーム(8)と、それらの間に設けられてダブルチャンバ袋の底部を支持する半径方向に移動可能なプロファイル部(10)と、を含む複数のダブルチャンバ袋の形成セット(4.1;4.2)を配設しており、
前記搬送ホイール(2)の上側頂点の近くに配置されるカバー(46)の下に回転可能に実装される、デバイスにおいて、
前記
先導及び後続アーム(6、8)は、前記搬送ホイール(2)の回転軸(12)に偏心して旋回可能に実装され
、ダブルチャンバ袋の形成セット
のうちの1つ(4.
1)の
一方の前記
先導アーム(
6)及び隣接するダブルチャンバ袋の形成のセットのうちの1つ(4.2)の隣接する前記後続アーム(8)は、共通の旋回軸(14)に旋回可能に実装されている、ことを特徴とするデバイス。
【請求項2】
前記ダブルチャンバ袋の形成セット(4.1;4.2)のうちの1つの前記2つのアーム(6
、8)の一方は、カムトラック(
44)を用いて旋回の様式で駆動され、
前記ダブルチャンバ袋の形成セット(4.1;4.2)の
うちの1つの前記
2つのアーム(6、8)の他方は、前記
2つのアーム(6、8)の前記一方との噛合(38、40)を介した旋回及び強制結合の様式で駆動される、ことを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記ダブルチャンバ袋の形成セッ
トのうちの1つ
(4.2)の前記2つのアー
ムの一方
(6)は
、隣接するダブルチャンバ袋の形成セット
のうちの1つ(4.1)の前記アーム(8)の駆動シャフト(36)を受け入れる中空シャフト(34)に
捩れ防止の様式で連結されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記カバー(46)の凹状の接触面(50)は、前記搬送ホイール(2)の前記回転軸(12)に対して偏心して配置されており、
前記搬送ホイール(2)の前記回転軸(12)からの前記凹状の接触面(50)の半径方向距離は、前記凹状の接触面(50)の後部におけるよりも前記凹状の接触面(50)の前部における方がより大きい、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶葉を充填するダブルチャンバ袋を生産するための機械の内部で切断済み及び充填済みのチューブ片を搬送するためのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
DE3806386C1で知られているデバイスは、周囲に配設された複数のダブルチャンバ袋の形成セットを支持する搬送ホイールを有する。各ダブルチャンバ袋の形成セットは、形成されるべきダブルチャンバ袋の底部を支持するプロファイル部と、この目的のために両側に設けられるアームとを含む。先行技術では、ダブルチャンバ袋の形成時に、既に切断済みのチューブ片は、各々、茶葉の2つの部分を包含しているが、アームと、カバーの凹状の接触面との間でクランプされる。これらの2つのアームは、互いに向けて移動し、その間、アーム間に位置するプロファイル部は、切断済みのチューブ片の中央部分を保持して半径方向内方に案内する。これの結果は、ダブルチャンバ袋の実質上W形状の構成であり、2つの茶葉部分は、ダブルチャンバ袋の対向するチャンバに包含される。
【0003】
上述の先行技術によれば、それぞれのアームの作動及び実装は、トグル機構を介して行われ、そのレバーは、搬送ホイールに部分的に旋回可能に実装される。2つのアームが設けられ、移動可能なプロファイル部は、回転する搬送ホイールの各ダブルチャンバ袋の形成セットのために、それらの間に設けられている。回転の方向の前方のアームは、以下に先導アームと呼ばれ、他方、回転の方向の後ろ側のダブルチャンバ袋の形成セットのアームは、後続アーム呼ばれる。プロファイル部は、先導アームと後続アームの間に位置する。
【0004】
DE19532816B4も、この基本的な設計から逸脱しておらず、単に、アームが弾性ばねとして設計されている点で上述の最新の技術水準を更に発展させており、したがって、切断済みのチューブ片は、カバーの接触面に対して弾性付勢される。
【0005】
トグル機構を介したアームの作動及び実装は、複雑である。相当な数の構成要素が必要とされるが、それでも、形成されたダブルチャンバ袋が厳密に半径方向に対して旋回できるように、プロファイル部と共にアームの運動を可能にしている。その目的は、搬送ホイールに対して実質上接線方向に延びるように、搬送ホイール上のその後のステープル留めのために袋の頭部を配置させることである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】DE3806386C1
【文献】DE19532816B4
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、上述のデバイスを建設的に単純化することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を解決するために、本発明は、請求項1の特徴を有するデバイスを提案する。このデバイスでは、アームは、搬送ホイールの回転軸に偏心して旋回可能に実装されている。それによって、全てのアームは、通常、搬送ホイールの回転軸に同心状に配置される円形面上に取り付けられている。しかしながら、更には、隣接するダブルチャンバ袋の形成セットのアームは、共通の軸に旋回可能に実装されている。
【0009】
こうして、回転方向の前方にあるダブルチャンバ袋の形成セットの後続アームは、共通軸に実装され、隣接するダブルチャンバ袋の形成セットの先導アームは、搬送ホイールの回転方向において後ろ又は上流に配置される。例えば、8つの異なったステーションが搬送ホイールによって形成されて、各々がダブルチャンバ袋の形成セットを備える場合、単に8つの旋回軸は、搬送ホイール自体に形成されることが必要とされ、それらの各々は、アームのうちの2つが旋回するのを可能にする。これは、デバイスを製造するのに要求される設計の努力を著しく削減する。
【0010】
本発明に従った装置の設計の更なる単純化のために、好適な実施形態に従って提案されるのは、ダブルチャンバ袋の形成セットのうちの1つの2つのアームの一方が、カムトラックを介して旋回の様式で駆動され、それに対して、このダブルチャンバ袋の形成セットの他方のアームが、アームの一方との噛合を介した旋回の様式で強制結合の様式で駆動されるということである。このように、駆動されねばならないのは2つのアームの一方だけであり、これに対して、カムトラックによって噛合に起因して誘導される他方のアームは、1つのアームの旋回運動の結果として強制的に旋回させられる。
【0011】
本発明の好適な実施形態によれば、ダブルチャンバ袋の形成セットのうちの1つの2つのアームの一方は、隣接するダブルチャンバ袋の形成セットのアームの駆動シャフトを受け入れる中空シャフトに回転固定式に連結される。これは、搬送ホイールが或る種の軸延長部を有し、基本的にそれ自体の内部に、2つの円形ディスク間に、各々のダブルチャンバ袋の形成セットを支持及び駆動するための構成要素を収容していることに基づいている。こうして、シャフトの1つは、2つのディスク間に延びることができ、少なくとも一方の側で、好ましくは、両側で旋回可能に実装又は支持される。別の実施形態に係る同軸上に設けられたシャフトの他方は、例えば、他方のシャフトが一方のシャフトに直接支持されて一方のシャフトを介して搬送ホイールに単に間接的に支持されるという点で、一方のシャフトのこの支承又は支持を活用できる。
【0012】
本発明の更なる好適な実施形態によれば、カバーの凹状の接触面は、搬送ホイールの回転軸に対して偏心して配置されており、搬送ホイールの回転軸からのこの凹状の接触面の半径方向距離は、凹状の接触面の後領域におけるよりも凹状の接触面の前領域における方がより大きい。フロントエリアは、それぞれのダブルチャンバ袋の形成セットが挿入されるときに、先導アームによって最初に掃引されるエリアである。リアセクションは、搬送ホイールの回転方向に対して上流又は後ろである。アームは、基本的にDE19532816B4に係る実施形態を活用でき、したがって、カバーの凹状の接触面に対して或る種の弾力下で静止できる。既に議論した実施形態は、カバー下のアームの運動を増大させる半径を減少させることによって、ダブルチャンバ袋の形成セットの中央に向けた先導アームの旋回運動が摩擦によって支持されるという効果を有する。接触面下のそれぞれのダブルチャンバ袋の形成セットの回転を増加させる場合、半径方向距離の減少は、それに応じてダブルチャンバ袋の形成セットの閉動を促進させる。これにより、2つのアームへの旋回駆動がより緩やかな構成として、全体的に提供することができる。実施形態は、本発明自体に必須である場合もある。この文脈において、本発明は、請求項1のプリアンブルと請求項4の特徴によって規定される。
【0013】
凹状の接触面の前部は、所定の部分であって、それに対して、アームは、切断済みのチューブ片をクランプするために当接し、その間、プロファイル部は、ダブルチャンバ袋を形成するために搬送ホイールの回転軸の方向に下降する。換言すると、この実施形態に係る前部及び後部は、ダブルチャンバ袋の形成セットのアームを閉動することによってダブルチャンバ袋を形成する際にそれぞれのアームと協働するクランプ面を各々が形成する。このケースでは、前部は、カバー下の切断済みのチューブ片の挿入を容易にするのを意図した円錐形の入口部分ではない。
【0014】
換言すると、切断済みのチューブ片をプロファイル部に向けて強制的に押し付け、通常はクランプする押さえ込みデバイスの係合部の直前の搬送ホイールの回転方向の半径は、この係合部の後ろ側の回転方向の半径よりも大きい。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1a】異なる段階の2つの隣接するダブルチャンバ袋の形成セットを備えた搬送ホイールの部分の側面図である。
【
図1b】異なる段階の2つの隣接するダブルチャンバ袋の形成セットを備えた搬送ホイールの部分の側面図である。
【
図1c】異なる段階の2つの隣接するダブルチャンバ袋の形成セットを備えた搬送ホイールの部分の側面図である。
【
図1d】異なる段階の2つの隣接するダブルチャンバ袋の形成セットを備えた搬送ホイールの部分の側面図である。
【
図1e】異なる段階の2つの隣接するダブルチャンバ袋の形成セットを備えた搬送ホイールの部分の側面図である。
【
図2】実施形態のそれらに関係する駆動シャフト及びカバーを備えたアームの斜視側面図である。
【
図3】関連する駆動要素を備えたダブルチャンバ袋の形成セットの斜視側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の更なる詳細及び利点は、図面と併せて実施形態の例の次の説明から明らかになる。
【0017】
図1a~
図1eは、それぞれ、参照符号2が付された搬送ホイールの上面図を示し、本実施例では、参照符号4で示されている8つのダブルチャンバ袋の形成セットを支持及び形成しており、各々が、先導アーム6及び後続アーム8、並びに、それらの間に関連する軸受及び駆動デバイスを具備するプロファイル部若しくはプロファイル部10を含む。搬送ホイール2は、参照符号12で指示された回転軸を有する。この回転軸12に対して偏心しているのは、参照符号14で示された旋回軸であり、そのまわりを上記アーム6、8が旋回する。旋回軸14は、回転軸12を中心とする円形面上に位置する。
【0018】
図1aでは、先導する形成セット4は、参照符号4.1で示され、他方、後続の形成セットは、参照符号4.2で示される。先導する形成セット4.1の後続アーム8は、後続する形成セット4.2の先導アーム6と共に、共通の旋回軸14に旋回可能に実装されている。表現の明瞭さの目的で、それぞれの他のアームは、先導する形成セット4.1の先導アーム6及び後続する形成セット4.2の後続アーム58のレベルにおいて、それぞれ省略している。
【0019】
上記アーム6、8は、それらの端部に板16、18を有し、DE19532816B4に係る設計に基本的に対応している。
【0020】
プロファイル部10は、形成セット4の先導アーム6及び後続アーム8間に配置され、並進的に移動するようにガイドレール20に実装されている。3つのレバーアームは、プロファイル部10に係合し、それらのうちのレバーアーム22、24は、
図1に示されており、最後に残ったレバーアーム26を含む全てのレバーアームは、
図2に示されている。レバーアーム22、24は、各々が相互に、あるいは、プロファイル部10又はレバーアーム26に浮動軸受を介して連結される。プロファイル部10は、ガイドレール20に案内される保持板28にしっかり連結され、保持板28には、レバーアーム22が関節接合様式で係合している。プロファイル部10は、両側にクランプローラ30を有し、クランプローラ30は、DE19532816B4に基本的に説明されているように、プロファイル部10の自由端に対してばねで予圧付与されている。
【0021】
図3から理解され得るように、レバーアーム26の一端は、搬送ホイール2の連続回転中にレバーアーム26を移動経路に強制的に移動させる湾曲経路32に旋回可能に案内され、保持板28との関節接合連結により、プロファイル部10が一定の並進運動を行なうことになる。この運動は、搬送ホイール2の回転軸12に関して半径方向の運動である。
【0022】
図2及び
図3に示されたように、一方のアーム(この場合は先導アーム6)は、中空シャフト34にしっかり連結され、他方のアーム(この場合は後続アーム)の
図2に示されていない駆動シャフト36が受け入れられている。駆動シャフト36の駆動端には、歯付きセグメント38が存在し、歯付きセグメント40と噛合しており、歯付きセグメント40は、捩り剛性又は非捩れ性の様式で中空シャフト34と連結されている。このように、2つのアーム6、8の旋回運動は、明確に又は強制的に結合される。駆動レバー42は、非捩れ性又は回転固定式に駆動シャフト36に連結され、別のカムトラック44に案内される。2つのカムトラック32、44は、搬送ホイール2の回転に関連してカム板45によって形成され、したがって、上記アーム6、8は、搬送ホイール2によって実装され、搬送ホイール及びそれらのシャフト34、36の回転と共に支持されており、カムトラック44によって予め決められた様式で互いに対して旋回する。同じことは、プロファイル部10の半径方向運動にも適用される。
【0023】
図3は、複数の同様に形状付けされたディスクによって形成されたカバー46を示し、それらの間には、スロットが、DE3806386C1で説明された押さえ込みデバイスの係合のために形成されている。この押さえ込みデバイスは、ここでは示されていないが、切り落としたチューブ片の中央部分に半径方向内方の圧力を適用し、それは、この中央に対して横向きに、
抽出可能材料(brewable material)のそれぞれの部分を受け入れる。これらの部分の各々は、ダブルチャンバ袋のチャンバを形成する。この押さえ込みデバイスの係合のために、カバー46は、その半径方向外面に窪み48を有する。回転軸12に面するカバーの対向内面は、参照符号50でマーキングされた凹状の接触面を形成する。この面は、基本的に一様に湾曲している。回転の方向に反対に、接触面50は、実質上直線状に延びる入口傾斜部52が形成され、それは肩部を持たずに凹状の接触面50に合流する。
【0024】
これらの詳細を除いて、実施形態は、DE19532816B4又はDE3806386C1で説明された実施形態に基本的に対応する。
【0025】
示された実施形態では、凹状の接触面50は、搬送ホイール2の回転軸12に偏心して配置される。参照符号R1で示された、凹状の接触面50の前端の、即ち、入口傾斜部52と接触面50の間の移行部の半径は、接触面50の後端の半径R2よりも大きい。
【0026】
実施形態の動作の様態は、
図1a~
図1eを参照して下記に解説される。
図1aでは、後続のダブルチャンバ袋の形成セット4.2の後続アーム8は、最大半径R1の領域に位置する。したがって、後続アーム8は、凹状の接触面50に正に接触している。対応する形成セット4.2の先導アーム6は、接触面50のほぼ中央に位置する。参照符号54で示されたチューブ片は、板16、18のそれぞれのアーム6、8の自由端と接触面50との間で収容され、チューブ片54は、
抽出可能材料として中央に任意の茶葉材料を包含しないが、中央の両側に茶葉部分を包含し、茶葉部分は、参照符号56で示されている。チューブ片54の前記中央は、参照符号58で示されている。
【0027】
図1では、後続の形成セット4.2のアーム6、8は、最大まで広がっている。回転を増大させる場合、カム板45の仕様に起因して、アーム6、8は、互いに向けて旋回し、その間、中央58は、プロファイル部10によって支持される。窪み48の高さレベルで、既に説明した押さえ込デバイスは、窪みに係合し、袋を形成する材料をクランプローラ30間のその中央58に押し込む。こうして、チューブ片54は、プロファイル部10に中心的に摩擦式に固定される。この状況は、
図1bに示されている。搬送ホイール2の連続回転(
図1a~
図1eで時計回り)の場合、アーム6、8は、既に述べた先行技術から基本的に知られているように、互いに向けて更に旋回する。それによって、接触面50に対してアームによってクランプされるチューブ片54の端部部分は、互いに向けて移動する。結果として、中央58と端部との間に形成されるチューブ片54のチャンバは、半径方向内方に移動する。その間、プロファイル部10は、DE3806386C1又はDE19532816B4からも知られているように、ガイドレール20に沿って半径方向内方に下降する。この下降運動は、
図1bを
図1c及び
図1dと比較することによって、特に例証されている。明らかなことは、接触面の後端の方向の形成セット4の経路で、アーム6、8の自由端は、チューブ片が自由端の近傍でクランプによって固定されるまで、互いに向けて更に案内されることを示している。
【0028】
これによって、先導する形成セット4.1のアーム6、8は、
図1c及び
図1d間の接触面50を既に去り、目下のところチューブ片54の端部部分を互いに対してクランプしており、したがって、チューブ片54は、アーム6、8の自由端間でこのように保持される。このように、プロファイル部10は、回転軸12の方向の更なる半径方向下降の過程でチューブ片54の中央58を解放できる。このように形成されるダブルチャンバ袋は、先導する形成セット4.1の下側位置にほぼ従って、別のステーションで更に処理される。
【0029】
接触面50の偏心した実装及び接触面50の後部の方向の半径の縮小は、どんな場合でもプロファイル部10の方向の先導アーム6の旋回運動を促進する。
【符号の説明】
【0030】
2…搬送ホイール
4…ダブルチャンバ袋の形成セット
6…先導アーム
8…後続アーム
10…プロファイル部
12…回転軸
14…旋回軸
16…板
18…板
20…ガイドレール
22…レバーアーム
24…レバーアーム
26…レバーアーム
28…保持板
30…クランプローラ
32…カムトラック
34…中空シャフト
36…駆動シャフト
38…歯付きセグメント
40…歯付きセグメント
42…駆動レバー
44…カムトラック
45…カム板
46…カバー
48…窪み
50…接触面
52…入口傾斜部
54…チューブ片
56…茶葉部分
58…チューブ片の中央
R1…接触面50の前端の半径
R2…接触面50の後端の半径