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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】無針弁システムの流体制御
(51)【国際特許分類】
   A61M 39/26 20060101AFI20221108BHJP
【FI】
A61M39/26
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021115625
(22)【出願日】2021-07-13
(62)【分割の表示】P 2018103946の分割
【原出願日】2013-01-22
(65)【公開番号】P2021180855
(43)【公開日】2021-11-25
【審査請求日】2021-07-13
(31)【優先権主張番号】13/360,180
(32)【優先日】2012-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507271514
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303 インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100118843
【弁理士】
【氏名又は名称】赤岡 明
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(72)【発明者】
【氏名】ジョナサン、イェ
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-500537(JP,A)
【文献】国際公開第2009/125212(WO,A1)
【文献】特表2011-500103(JP,A)
【文献】米国特許第05360413(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無針弁システム(100)であって、
キャビティの周りのハウジング壁、ハウジング先端(142)、および前記ハウジング先端に通じたハウジング開口(144)を有するハウジング(140)と、
先端(122)、および径方向向きの開口(124)を備えた端部(120)を有する基部(110)であって、前記端部(120)が前記キャビティ内を前記ハウジング開口に向かって延在し、管腔が前記基部を通って前記径方向向きの開口(124)に延在する、基部(110)と、
弁先端(132)、肩部(136)および突起部(134)を有し、弾性的に圧縮可能な弁(130)であって、前記弾性的に圧縮可能な弁が、前記肩部および前記突起部が前記径方向向きの開口に軸方向に位置合わせされた状態で前記端部(120)を囲み、前記肩部が前記ハウジング壁に向かって径方向に延在し、前記突起部が前記径方向向きの開口内に径方向に延在する、弁(130)と、
を備え
封止位置において、前記端部の前記先端(122)、前記弁先端(132)および前記ハウジング先端(142)は平面を形成する、無針弁システム。
【請求項2】
前記封止位置において、前記端部(120)は前記弁(130)によって囲まれて、前記径方向向きの開口(124)が前記突起部(134)に閉塞される、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項3】
前記封止位置において、前記肩部(136)は前記ハウジング壁の内面と係合して、前記突起部(134)を前記径方向向きの開口(124)に向ける、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項4】
開位置において、前記弁(130)は圧縮され前記ハウジング先端(142)から離れて、流体が前記径方向向きの開口(124)を通って流れることが可能となる、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項5】
開位置において、前記先端(122)は前記弁先端(132)を通って延在する、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項6】
前記端部(120)は、径方向向きの第2の開口を備える、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項7】
前記弁(130)は、雄型ルアーにより前記ハウジング(140)内で圧縮されるように構成されている、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項8】
前記弁(130)の内面は、前記端部(120)の外面の流体を拭き取るように構成された機構(138)をさらに備え、および/または
前記弁(130)の外面は、前記ハウジング(140)の内面の流体を拭き取るように構成された機構(139)をさらに備える、請求項1に記載の無針弁システム。
【請求項9】
無針弁システム内の流体の流れを制御するための方法であって、
(i)キャビティの周りのハウジング壁、ハウジング先端(142)、および前記ハウジング先端に通じたハウジング開口(144)を有するハウジング(140)、(ii)先端(122)、および径方向向きの開口(124)を備えた端部(120)を有する基部(110)であって、前記端部(120)が前記キャビティ内を前記ハウジング開口に向かって延在し、管腔が前記基部を通って前記径方向向きの開口(124)に延在する、基部(110)、および(iii)弁先端(132)、肩部(136)および突起部(134)を有し、弾性的に圧縮可能な弁(130)であって、前記弾性的に圧縮可能な弁が、前記肩部および前記突起部が前記径方向向きの開口に軸方向に位置合わせされた状態で前記端部(120)を囲み、前記肩部が前記ハウジング壁に向かって径方向に延在し、前記突起部が前記径方向向きの開口内に径方向に延在する、弁(130)を用意することであって、封止位置において、前記端部の前記先端(122)、前記弁先端(132)および前記ハウジング先端(142)は平面を形成する、用意することと、
前記肩部および前記突起部が付勢され前記径方向向きの開口から離れるように前記弁を軸方向に押し下げることによって前記弁を開き、それにより、流体が前記径方向向きの開口を通って流れるようにすることと、
を備える方法。
【請求項10】
前記突起部(134)が前記径方向向きの開口(124)を閉塞するように前記弁が軸方向に伸長することを可能とすることによって前記弁(130)を封止することをさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記突起部(134)を前記径方向向きの開口(124)内に向けることによって前記弁(130)を封止することをさらに備える、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記肩部(136)を前記ハウジング壁の内面に係合させることによって前記突起部(134)を前記径方向向きの開口(124)内に向けることをさらに備える、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記弁(130)を開くことは、前記ハウジング先端(142)から前記弁(130)を押し下げることをさらに備え、
前記弁の内面に沿った機構(138)によって前記弁の開および封止の間に前記端部(120)の外面の流体を拭き取ること、および/または
前記弁の外面に沿った機構(139)によって前記弁の開および封止の間に前記ハウジング(140)の内面の流体を拭き取ることを備える、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、参照により本明細書に組み込まれる、2012年1月27日付けで出願された、「無針弁システムの流体制御(NEEDLELESS VALVE SYSTEM FLUID CONTROL)」という表題の米国特許出願番号第13/360,180号に関し、かつその優先権を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
しばしば、無針弁は、無針弁の使用後に無針弁内に大量の残留流体を結果的に生じさせる大きな内部容積を含む。とりわけ、そうした大量の残留流体は、患者に投与されるように意図されたものであるが、実際には患者に投与されない。
【0003】
更に、一部の無針弁は、無針弁内の残留流体の量を低減する「直線状」の流体流路を含む。特に、そのような装置では、「直線状の」流体流路内の流体の流れを制御するために、分割隔壁弁が利用される。しかしながら、分割隔壁弁は、スリット隔壁内から除去することが困難である、血液などの医療用流体を保持し得る。その結果、分割隔壁内に保持された血液が、血液媒介疾患の促進につながる可能性がある。
【図面の簡単な説明】
【0004】
図1A】無針弁システムの実施形態を示す図である。
図1B】無針弁システムの実施形態を示す図である。
図1C】無針弁システムの実施形態を示す図である。
図1D】無針弁システムの実施形態を示す図である。
図2】無針弁システムの実施形態を示す図である。
【0005】
図3】無針弁システム内の流体の流れを制御するため方法の実施形態を図示する図である。
【0006】
本説明で参照する図面は、特に記載のない限り、一定の縮尺で描かれていないものと理解されるべきである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここで、本技術の実施形態について詳細に言及し、その例を添付図面に示す。本技術を種々の実施形態(単数または複数)に関連して説明するが、それらは、本技術をこれらの実施形態に限定するように意図されていないことが理解されよう。反対に、本技術は、添付の特許請求の範囲により定義される種々の実施形態の精神および範囲に含まれ得る、代替物、修正物および均等物を網羅するように意図されている。
【0008】
更に、以下の実施形態の説明では、本技術の完全な理解のために、数多くの具体的な詳細が記載されている。しかしながら、本技術をこれらの具体的な詳細なしに実施してもよい。他の例において、周知の方法、手順、構成部品、および回路については、本実施形態の態様を不必要に不明瞭にしないために詳細に説明していない。
【0009】
図1A図1Dは、封止位置または閉位置にある(本明細書では装置100とも呼ばれる)無針弁システム100の実施形態を示している。詳細には、図1Aは装置100の分解図の実施形態を示しており、図1Bは完全に組み立てられた装置100の実施形態を示しており、図1C図1Dは、装置100の断面図の実施形態を示している。
【0010】
装置100は、(カニューレ120を含む)基部110と、弁130と、ハウジング140とを含む。基部110とハウジング140との間に流体シールが存在するように、基部110がハウジング140と(例えば、超音波溶接、接着剤などで)接合されることを認識すべきである。
【0011】
弁130は、以下に詳細に説明するが、カニューレ120のポート124を封止するように構成される。加えて、弁130は、ハウジング140のポート144を封止するのを容易にする。弁130は、圧縮力を受けない場合に自然な弛緩状態に戻る弾性的に圧縮可能な材料で形成される。
【0012】
カニューレ120は、装置100内におけるポート144とポート114との間での流体の搬送を可能にするように構成される。詳細には、流体は、装置100が非封止位置または開位置にあるときに、流路126を通って流れる。
【0013】
装置100を封止するために、弁130は、カニューレ120のポート124を封止する。ポート124は、カニューレ120の径方向に流体流路を提供する。一実施形態において、ポート124は、カニューレ120の直径に沿った貫通孔である。別の実施形態において、ポート124は、カニューレ120の半径に沿った孔である。
【0014】
一実施形態において、弁130は、ポート124内に着座する突起部134を含む。例えば、ポート124は2つの対向する開口部を有し、突起部が開口部の各々を封止する。
【0015】
別の実施形態において、弁130は肩部136を含む。肩部136は、突起部134に対向して配置される。肩部136は、ハウジング140の内面に着座する。肩部136は、突起部134によるポート124の封止を容易にするように構成される。より具体的には、流体流路126内の背圧が突起部134への圧力を誘起する。しかしながら、肩部136は、支壁として働き、弁130(および突起部134)が背圧により径方向に変形するのを防止する。
【0016】
ポート124がカニューレ120の外周に配置されることを認識すべきである。対照的に、従来の無針弁システムでは、カニューレは、端部(例えば、カニューレの長手方向軸線)上にポートを含む。
【0017】
装置100が封止位置にあるときに、装置100は、平面150を含む。よって、平面150は、適切に消毒綿で拭うことができる。それゆえ、病原菌が直ぐに除去され、平面が適切に消毒される。
【0018】
詳細には、カニューレ120の先端122と、弁130の先端132と、ハウジング140の先端142とが平面150を備える。そのように、装置100は、分割隔壁弁を必要としない。対照的に、従来の無針弁システムでは、分割隔壁弁がカニューレの先端を覆い、分割隔壁弁とハウジングの先端のみが上部平面を備える。
【0019】
弁130はまた、図1Dに示すように、第1の機構138と第2の機構139とを含む。第1の機構138および第2の機構139は、図示のように、弁130が圧縮位置から弛緩および封止位置に移行するときに、それぞれカニューレ120の外面からおよびハウジング140の内面から流体を「絞り取る」ように構成される。それに応じて、血液などの流体が、ハウジング140内から放出される。
【0020】
図2は、開位置または非封止位置にある装置100の実施形態を示している。一実施形態において、無針注射器などの無針装置のルアー200は、ポート144に入り、ハウジング140の容積148内で弁130を圧縮する。かかる実施形態において、ルアー200は、雄型ルアー継手146と螺合する雌型ルアー継手と協働する。
【0021】
ルアー200は、装置100の長手方向に圧縮し、次いで、ポート124の覆いを外す。詳細には、突起部134が、弾性的に変形し、ポート124から押し出される。よって、ポート124は封止が解除される。流体は、流体の流れ210で示すように装置100を通過することができる。例えば、IVバッグからの流体は、装置100を通って患者へ流れることができる。
【0022】
流体の流れ210が、カニューレ120の上部128の周囲を流れ、ポート124を介して流路126に流入することを認識すべきである。
【0023】
一実施形態において、流体は、逆方向に流れることができる。例えば、臨床医は、患者から装置100を通して無針注射器に血液を引き込むことができる。例えば、血液は、ポート114において装置100に流入し、ポート144において装置100から流出する。
【0024】
ルアー200が装置100から取り外されることに応じて、弁130が元の位置まで伸長する。より具体的には、弁130は、突起部134がポート124内に着座し、したがって、ポート124を封止するように伸長する。
【0025】
図示のように、カニューレ120は装置100と同軸である。そのように、流体の流れ210はカニューレ120を通る。更に、流体は、カニューレ120のみを通過し、ハウジング140の容積148または内部を満たさない。それゆえ、装置100内に残留流体がほとんどない。
【0026】
対照的に、従来の無針装置では、流体が、結果的に相当量の容積となるハウジングの内部容積を実質的に満たす。例えば、従来の装置において、内部容積は、1立方センチメートル(cc)であってもよい。無針装置を介して10ccの流体が患者に搬送されるように意図される場合、9ccの流体のみが患者に到達するが、他の1ccは残留流体として無針弁内に留まる。
【0027】
図3は、無針弁システム内の流体の流れを制御するための方法300の実施形態を示している。種々の実施形態において、方法300は、図1Aおよび図2に示す、少なくとも無針弁システム100により行われる。
【0028】
方法300の310にて、カニューレのポートが弁により封止され、このポートは、カニューレの半径に沿って配置される。例えば、ポート124が弁130により封止される。ポート124は、少なくともカニューレ120の半径に沿って配置される。
【0029】
一実施形態では、312にて、ポートが、ポート内に配置された突起部により封止される。例えば、ポート124が、ポート124内に少なくとも部分的に配置された突起部134により封止される。
【0030】
320にて、弁が、ポートの覆いを外すように押し下げられる。例えば、弁130が(長手方向にまたはハウジング140と同軸に)押し下げられ、その結果、ポート124の覆いが外される。
【0031】
一実施形態では、322にて、弁が、無針装置により押し下げられる。例えば、弁130が、ルアー200によりハウジング140内で押し下げられる。
【0032】
330にて、流体は、ポートを通ってカニューレ内を流れることが可能とされる。例えば、ポート124の覆いが外されたことに応じて、流体がポート124を通って流路126に流れ込む。
【0033】
340にて、カニューレ内の背圧によるポートでの弁の径方向の変形が防止される。例えば、カニューレ120内の背圧が突起部134を押圧する可能性がある。しかしながら、ハウジング140の内面に着座する肩部136が、ポート124での弁130の径方向の変形を防止する。
【0034】
350にて、ハウジングのポートが、弁により封止される。例えば、弁130は、ハウジング140のポート144を封止するのを容易にする。
【0035】
360にて、平面がハウジングのポートに設けられ、カニューレと弁とがハウジングのポートにおいて同一平面上に位置する。例えば、平面150がポート144に設けられる。詳細には、装置100が封止位置にあるときに、カニューレの先端122と弁130の先端132とが同一平面上に位置する。
【0036】
370にて、流体が、弁によりカニューレの外面から拭き取られる。例えば、第1の機構138は、スキージとして働き、弁130が圧縮状態から弛緩状態に移行するときに、カニューレ120の外面を拭き取る。更に、第2の機構139もまた、スキージとして働き、弁130が圧縮状態から弛緩状態に移行するときに、ハウジング140の内面を拭き取る。その結果、カニューレ120の上部128とハウジング140の内面との間に保持された流体は、弁130が圧縮状態から弛緩状態に移行するときに、ポート144から放出される。
【0037】
上述のように、本発明の種々の実施形態を説明してきた。本発明を特定の実施形態において説明してきたが、本発明はかかる実施形態により限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ以下の特許請求の範囲に従って解釈されるべきであることを理解すべきである。
【0038】
本明細書で説明した全ての要素、部品およびステップが含まれることが好ましい。これらの要素、部品、およびステップはいずれも、当業者には明らかであるように、他の要素、部品、およびステップと置き換えてもよく、または完全に取り除いてもよいことを理解されたい。
【0039】
概念
本記載は、少なくとも以下に示す概念を開示する。
概念1
無針弁システムであって、
カニューレ先端を備えるカニューレと、
弁先端を備える弁であって、前記カニューレの周囲に配置される前記弁と、
ハウジング先端を備えるハウジングと、
を備え、
前記無針弁システムが封止位置にあるときに、前記カニューレ先端と、前記弁先端と、前記ハウジング先端とが平面を含む無針弁システム。
概念2
前記無針弁システムが分割隔壁弁を必要としない、概念1に記載の無針弁システム。
概念3
前記カニューレおよび前記弁が、前記ハウジング内に同軸に配置される、概念1又は2に記載の無針弁システム。
概念4
前記カニューレが、前記カニューレの半径に沿って配置されたポートを更に備える、概念1、2又は3に記載の無針弁システム。
概念5
前記弁が、前記カニューレのポートを封止するように構成された突起部を更に備える、概念1乃至4のいずれか1つに記載の無針弁システム。
概念6
前記弁が、前記突起部に対向して配置された肩部を更に備え、
前記肩部が前記突起部による前記ポートの封止を補助するように構成される、概念5に記載の無針弁システム。
概念7
前記弁が、雄型ルアーにより前記ハウジング内で同軸に圧縮されるように構成される、概念1乃至6のいずれか1つに記載の無針弁システム。
概念8
前記弁が、前記弁の内径に沿って配置された隆起部を更に備え、
前記隆起部が前記カニューレの外径から流体を拭き取るように構成される、概念1乃至7のいずれか1つに記載の無針弁システム。
概念9
前記ハウジングと接合された基部を更に備え、
前記カニューレが前記基部の内部に形成される、概念1乃至8のいずれか1つに記載の無針弁システム。
概念10
無針弁システムであって、
前記無針弁システムの長手方向軸線と同軸であるカニューレであって、前記カニューレの半径に沿って配置されたポートを含む前記カニューレと、
前記ポートを封止するように構成された弁と、
を備える無針弁システム。
概念11
前記無針弁システムが分割隔壁弁を必要としない、概念10に記載の無針弁システム。
概念12
前記弁が、前記ポートを封止するように構成された突起部を更に備える、概念10又は11に記載の無針弁システム。
概念13
前記弁が、前記突起部に対向して配置された肩部を更に備え、
前記肩部が前記突起部による前記ポートの封止を補助するように構成される、概念12に記載の無針弁システム。
概念14
無針弁システム内の流体の流れを制御するための方法であって、
カニューレの半径に沿って配置された、カニューレのポートを弁によって封止することと、
前記弁が前記ポートの覆いを外すように前記弁を押し下げることと、
流体が前記ポートを通って前記カニューレ内を流れることを可能にすることと、
を備えた方法。
概念15
前記ポートを封止することが、前記ポート内に配置された突起部により前記ポートを封止することを更に含む、概念14に記載の方法。
概念16
前記弁を押し下げることが、無針装置により前記弁を押し下げることを更に含む、概念14又は15に記載の方法。
概念17
前記カニューレ内の背圧による前記ポートでの前記弁の径方向の変形を防止することを更に備えた、概念14、15又は16に記載の方法。
概念18
前記弁によりハウジングのポートを封止することを更に備えた、概念14-17のいずれか1つに記載の方法。
概念19
ハウジングのポートに平面を設けることを更に備え、
前記カニューレと前記弁とが前記ハウジングの前記ポートにおいて同一平面上に位置する、概念14-18のいずれか1つに記載の方法。
概念20
前記弁により前記カニューレの外面から流体を拭き取ることを更に備えた、概念14-19のいずれか1つに記載の方法。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3