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特許7171906ステアリングセンサユニットの電気的なコンタクトのためのコネクタユニットを備えたステアリング装置
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  • 特許-ステアリングセンサユニットの電気的なコンタクトのためのコネクタユニットを備えたステアリング装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】ステアリングセンサユニットの電気的なコンタクトのためのコネクタユニットを備えたステアリング装置
(51)【国際特許分類】
   B62D 5/04 20060101AFI20221108BHJP
   H01R 13/629 20060101ALI20221108BHJP
   H01R 43/20 20060101ALI20221108BHJP
   H01R 43/26 20060101ALI20221108BHJP
【FI】
B62D5/04
H01R13/629
H01R43/20
H01R43/26
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021516998
(86)(22)【出願日】2019-09-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-06
(86)【国際出願番号】 EP2019074287
(87)【国際公開番号】W WO2020064335
(87)【国際公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】102018216477.0
(32)【優先日】2018-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390023711
【氏名又は名称】ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【弁理士】
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルデマール マタス
(72)【発明者】
【氏名】マーテン ヴェーバー
(72)【発明者】
【氏名】トビアス イスデブスキー
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ザイボルト
【審査官】田邉 学
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-055909(JP,A)
【文献】国際公開第2017/014018(WO,A1)
【文献】特開2015-141745(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0280481(US,A1)
【文献】国際公開第2015/087881(WO,A1)
【文献】特開2016-039011(JP,A)
【文献】特開2018-056067(JP,A)
【文献】特開2015-220168(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 5/04
H01R 43/20
H01R 43/26
H01R 13/629
H01R 35/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリング装置であって、センサ収容領域(12a)を提供するステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)と、組立状態で前記センサ収容領域(12a)内に配置されるステアリングセンサユニット(14a;14b)と、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)と電気的にコンタクトするための、組立状態で前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)のコンタクト凹部(16a)内に配置されるコネクタユニット(18a;18b;18c)と、を備え、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)は、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)に接続するための差込ユニット(20a;20c;20c)と、少なくとも前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の予め組み立てられた状態で前記差込ユニット(20a;20c;20c)に連結される支持体ユニット(22a;22b;22c)とを含む、ステアリング装置において、
前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で、前記差込ユニット(20a;20c;20c)と前記支持体ユニット(22a;22b;22c)との間の結合が解除されるように、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で加えられる力が前記差込ユニット(20a;20c;20c)および/または前記支持体ユニット(22a;22b;22c)に伝達されるように連結解除ユニット(24a;24b)が設けられており、
前記連結解除ユニット(24a;24b)は、少なくとも部分的に、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)および/または前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)と一体に形成されていることを特徴とする、ステアリング装置。
【請求項2】
ステアリング装置であって、センサ収容領域(12a)を提供するステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)と、組立状態で前記センサ収容領域(12a)内に配置されるステアリングセンサユニット(14a;14b)と、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)と電気的にコンタクトするための、組立状態で前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)のコンタクト凹部(16a)内に配置されるコネクタユニット(18a;18b;18c)と、を備え、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)は、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)に接続するための差込ユニット(20a;20c;20c)と、少なくとも前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の予め組み立てられた状態で前記差込ユニット(20a;20c;20c)に連結される支持体ユニット(22a;22b;22c)とを含む、ステアリング装置において、
前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で、前記差込ユニット(20a;20c;20c)と前記支持体ユニット(22a;22b;22c)との間の結合が解除されるように、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で加えられる力が前記差込ユニット(20a;20c;20c)および/または前記支持体ユニット(22a;22b;22c)に伝達されるように連結解除ユニット(24a;24b)が設けられており、
前記連結解除ユニット(24a)は、前記ステアリングギヤケーシング(10a;10c)に配置された少なくとも1つの連結解除エレメント(26a)を含み、前記連結解除エレメントは当接斜面として形成されていて、前記ステアリングギヤケーシング(10a;10c)の前記コンタクト凹部(16a)の領域に配置されていることを特徴とする、ステアリング装置。
【請求項3】
ステアリング装置であって、センサ収容領域(12a)を提供するステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)と、組立状態で前記センサ収容領域(12a)内に配置されるステアリングセンサユニット(14a;14b)と、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)と電気的にコンタクトするための、組立状態で前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)のコンタクト凹部(16a)内に配置されるコネクタユニット(18a;18b;18c)と、を備え、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)は、前記ステアリングセンサユニット(14a;14b)に接続するための差込ユニット(20a;20c;20c)と、少なくとも前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の予め組み立てられた状態で前記差込ユニット(20a;20c;20c)に連結される支持体ユニット(22a;22b;22c)とを含む、ステアリング装置において、
前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で、前記差込ユニット(20a;20c;20c)と前記支持体ユニット(22a;22b;22c)との間の結合が解除されるように、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程で加えられる力が前記差込ユニット(20a;20c;20c)および/または前記支持体ユニット(22a;22b;22c)に伝達されるように連結解除ユニット(24a;24b)が設けられており、
前記連結解除ユニット(24b)は、少なくとも1つの別の連結解除エレメント(28b)を含み、前記別の連結解除エレメントは、前記差込ユニット(20b)に対応する、前記ステアリングセンサユニット(14b)の別の差込ユニット(30b)の部分であることを特徴とする、ステアリング装置。
【請求項4】
前記差込ユニット(20a;20c;20c)と前記支持体ユニット(22a;22b;22c)とは、摩擦接続的にかつ/または形状接続的に互いに結合されている、請求項1から3までのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項5】
前記差込ユニット(20a;20c;20c)と前記支持体ユニット(22a;22b;22c)とは、係止接続によりかつ/または差込回転接続により互いに結合されている、請求項記載のステアリング装置。
【請求項6】
前記コネクタユニット(18a;18c)の組付過程で加えられる力は、前記差込ユニット(20a;20c)と前記支持体ユニット(22a;22c)との間の結合を解除するために、前記コネクタユニット(18a;18c)の直線的な差込動作によりもたらされる少なくとも1つの差込力成分を含む、請求項1からまでのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項7】
前記コネクタユニット(18b)の組付過程で加えられる力は、前記差込ユニット(20b)と前記支持体ユニット(22b)との間の結合を解除するために、前記コネクタユニット(18b)の回転運動によりもたらされる少なくとも1つの回転力成分を含む、請求項1からまでのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項8】
前記差込ユニット(20a;20c;20c)は、少なくとも1つの差込エレメント(32a;32b)と、前記差込エレメント(32a;32b)を前記支持体ユニット(22a;22b;22c)にフレキシブルに接続するための少なくとも1つの電気的な導体エレメント(34a)を、特にケーブルを含む、請求項1からまでのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項9】
前記支持体ユニット(22a;22b;22c)に結合するための前記差込ユニット(20a;20c;20c)および/または前記差込ユニット(20a;20c;20c)に結合するための前記支持体ユニット(22a;22b;22c)は、少なくとも1つの弾性的な補償エレメント(36a;36b;36c)を含み、前記補償エレメントは、前記差込ユニット(20a;20c;20c)の少なくとも1つの差込エレメント(32a;32b)を、少なくとも前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の組付過程中、ばね的に支持するために設けられている、請求項1からまでのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項10】
前記コネクタユニット(18a;18b;18c)は、前記センサ収容領域(12a)と、前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)の外面(38a)との間の電気接続を提供するために設けられている、請求項1からまでのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項11】
ガイドユニット(40a;40b)が設けられており、前記ガイドユニットは、組付過程で、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)の前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)に対して相対的に定められる向きを規定し、組付過程で、前記コネクタユニット(18a;18b;18c)を前記ステアリングギヤケーシング(10a;10b;10c)に対して相対的にガイドするために設けられている、請求項1から10までのいずれか1項記載のステアリング装置。
【請求項12】
請求項1から11までのいずれか1項記載の少なくとも1つのステアリング装置を備えたステアリングシステム(42a)。
【請求項13】
請求項1から11までのいずれか1項記載のステアリング装置のコネクタユニット(18a;18b;18c)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式のステアリング装置および請求項15の上位概念に記載の形式のステアリング装置を組み付けるための方法を起点としている。さらに本発明は、このようなステアリング装置を備えたステアリングシステムおよびこのようなステアリング装置のコネクタユニットに関する。
【0002】
従来技術により、ステアリングシャフトに配置された、操舵角および/またはステアリングシャフトに加えられる操舵モーメントを検出するためのステアリングセンサを備えた、自動車のためのステアリングシステムが公知である。このようなステアリングセンサは、通常、ステアリングシャフトに接合されたセンサケーシングと、センサケーシング内に配置されたセンサエレメントとを含む。
【0003】
公知の組付プロセスでは、センサケーシングを、ステアリングシャフトに押し嵌めて、ステアリングシャフトに取り付ける。次いで、ステアリングシャフトを、センサケーシングと共に、ステアリングギヤケーシングの組付開口内に装着し、このとき同時にセンサケーブルを組付工が手動で、センサケーシングもしくはセンサエレメントに接続することができる。次いで、組付開口をケーシングカバーによって閉鎖する。しかしながらこのような構造により、特に複数の組付ステップを必要とし、さらにステアリングシャフトもしくはステアリングセンサの組付プロセス中にセンサケーブルの手動の差込みを要する、複雑かつ時間のかかる組付プロセスが生じる。
【0004】
本発明の課題は特に、コンタクトに関して改善された特性を備えた、ステアリング装置と、ステアリング装置を組み付けるための方法とを提供することである。この課題は、請求項1、13、14、および15の特徴により解決され、本発明の好適な構成および別の構成については従属請求項を参照することができる。
【0005】
発明の開示
本発明は、ステアリング装置であって、センサ収容領域を提供するステアリングギヤケーシングと、組立状態でセンサ収容領域内に配置される、特にステアリング軸線を中心として回転可能に支持されたステアリングシャフトの、特に少なくとも1つの操舵情報を検出するための、ステアリングセンサユニットと、組立状態でステアリングギヤケーシングの、好適には周方向で閉じられたコンタクト凹部、特に孔および/または開口部内に配置されるコネクタユニットであって、特にコネクタユニットの組付状態でステアリングセンサユニットと、特に直接、電気的にコンタクトするためのコネクタユニットと、を備え、このコネクタユニットは、ステアリングセンサユニットに接続するための差込ユニットと、少なくともコネクタユニットの予め組み立てられた状態で差込ユニットに連結される支持体ユニットとを含む、ステアリング装置を起点としている。
【0006】
このステアリング装置が、連結解除ユニットを有しており、この連結解除ユニットは、コネクタユニットの組付過程において、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合が解除されるように、コネクタユニットの組付過程で加えられる力が差込ユニットおよび/または支持体ユニットに伝達されるように、設けられていることが提案される。このような構成により、特に、有利には確実かつ/またはフレキシブルな、ステアリングセンサユニットのコンタクトを、規定された差込力で達成することができる。さらにこの場合、特に組付過程を著しく簡単にすることができ、組付過程の有利な自動化を達成することができ、手動の作業ステップ数を減じることができる。さらに好適には、ステアリング装置の柔軟性を高めることができ、かつ/または運転安全性を改善することができる。さらに好適には、ステアリング装置の耐用期間および/または疲労強度を改善することができる。
【0007】
「ステアリング装置」とは、この関連では、特に車両の、好適には自動車のステアリングシステムの特に少なくとも一部、特にサブアッセンブリであると理解されたい。ステアリング装置はさらに、特に、組立状態で、センサ収容領域を軸方向でカバーするために、特に閉鎖するために設けられているケーシングカバーを含んでいてよい。好適にはこの場合、ステアリングギヤケーシングは、特にケーシングカバーによって閉鎖可能な、ステアリングセンサユニットを収容するための、かつ好適にはステアリングシャフトを少なくとも部分的に収容するための組付開口を有している。ステアリングシャフトは、好適には複数の部分から形成されていて、少なくとも1つの入力軸、好適にはステアリングスピンドルと、入力軸とは分離されて形成された少なくとも1つの出力軸、好適にはステアリングピニオンとを含む。ステアリングシャフトの長手方向の延在は、この場合特に、軸方向を規定している。特に、ステアリング装置はステアリングシャフトも含むことができる。さらに、「ステアリングセンサユニット」とは特に、特にステアリングシャフトを周方向で取り囲むセンサユニットであって、ステアリングシャフトの回転に基づき、好適には出力軸に対して相対的な入力軸の回転に基づき、特にステアリングシステムのステアリングハンドルの操作に関連した少なくとも1つの操舵情報を検出するために設けられているセンサユニットであると理解されたい。この場合、操舵情報とは、好適には操舵角および/または、特にステアリングハンドルによってステアリングシャフトに加えられる操舵モーメントである。操舵情報を検出するために、ステアリングセンサユニットは特に少なくとも1つのセンサエレメントを含んでいてよい。「設けられている」とは、特に、特別に設計されている、かつ/または装備されている、と理解されたい。ある物体が所定の機能のために設けられている、とは特に、この物体が、少なくとも使用状態および/または作動状態で、この所定の機能を満たすかつ/または実施することであると理解されたい。
【0008】
さらに、「コネクタユニット」とは特に、特に組立状態でステアリングギヤケーシングと作用結合していて、好適にはステアリングギヤケーシングとは別個にかつ/または分離されて形成されているユニットであって、ステアリングセンサユニットの電気的なコンタクトのためのコンタクト可能性を提供するために設けられているユニットであると理解されたい。このためにコネクタユニットは特に、特にプラグ、カップリング、および/またはソケットの形態の少なくとも1つの差込エレメントを含む差込ユニットを含んでいる。特に、差込ユニットは組立状態で、好適には完全に、センサ収容領域内に配置されていて、ステアリングセンサユニットの、この差込ユニットに対応する別の差込ユニットとの連結のために、特にこの別の差込ユニットの、特にプラグ、カップリング、および/またはソケットの形態の、特に少なくとも1つの別の差込エレメントとの連結のために設けられている。好適には、別の差込ユニットはこの場合、堅固にかつ/またはステアリングギヤケーシングに対して相対的に不動に支持されている。さらに、差込エレメントと別の差込エレメントとの連結のための差込方向は、ケーシングカバーの組付方向および/または軸方向に対して少なくともほぼ垂直に向けられている。特に差込エレメントと別の差込エレメントとは、この場合、コネクタユニットの組付過程で、ステアリングセンサユニットの自動的な電気的なコンタクトが行われるように、互いに相対的に方向付けられている。「少なくともほぼ垂直」という表現はこの場合、基準方向に対して相対的な方向の向きを規定すべきであり、この場合、この方向と基準方向とは特に1つの平面内で観察され、特に82°~98°の、好適には85°~95°の、特に好適には88°~92°の角度を成す。さらに、「支持体ユニット」とは特に、好適には少なくともコネクタユニットの予め組み立てられた状態で、機械的に差込ユニットに連結されたユニットであって、特に、差込ユニットの重量の少なくとも一部を受容し、かつ特に差込エレメントと別の差込エレメントと間の連結を可能にするために、少なくともコネクタユニットの組付過程で差込ユニットを機械的に安定化させるために、設けられたユニットであると理解されたい。この場合、支持体ユニットと差込ユニットとの連結のために、支持体ユニットは特に少なくとも1つの連結エレメントを含み、差込ユニットは、この連結エレメントに対応する少なくとも1つの別の連結エレメントを含む。さらに「連結解除ユニット」とは、特にコネクタユニット、ステアリングセンサユニット、および/またはステアリングギヤケーシングと作用結合している特に1つのユニットであって、特にコネクタユニットの組付過程で差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合が自動的にかつ/または自然に解除されるように、かつ特にステアリングギヤケーシングに対して相対的な差込ユニットの定められた運動が特に達成されるように、コネクタユニットの組付過程で特に外部の力を、特に差込力および/または回転力を、差込ユニットおよび/または支持体ユニットに伝達するように、設けられているユニットであると理解されたい。特に連結解除ユニットは、コネクタユニット、ステアリングセンサユニット、および/またはステアリングギヤケーシングの部分を含んでいてもよく、または専らコネクタユニット、ステアリングセンサユニット、および/またはステアリングギヤケーシングの部分から形成されていてもよい。
【0009】
さらに、差込ユニットと支持体ユニットとが、摩擦接続的にかつ/または形状接続的に互いに結合されていることが提案され、これにより特に再利用可能なコネクタユニットを達成することができる。
【0010】
これに関連して、さらに、差込ユニットと支持体ユニットとが、係止接続によりかつ/または好適にはバヨネット接続の形態の差込回転接続により互いに結合されていることが提案される。特に、連結エレメントは、この場合、係止エレメントとして、かつ/またはボルト・ナットエレメントとして形成されている。これにより特に、好適には簡単な連結解除を、特に直線運動および/または回転運動により達成することができる。
【0011】
本発明の構成により、コネクタユニットの組付過程で加えられる力は、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合を解除するために、コネクタユニットの直線的な差込動作によりもたらされる、特に差込方向で作用する少なくとも1つの差込力成分を含むことが提案される。特に、コネクタユニットの組付過程で加えられる力は、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合を解除するために、この場合、専ら差込力成分を含んでいてもよい。これにより特に、好適には迅速かつ/または直感的な組付が達成され得る。
【0012】
代替的にまたは付加的に、コネクタユニットの組付過程で加えられる力は、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合を解除するために、コネクタユニットの、特に支持体ユニットの回転運動によりもたらされ、特に差込方向に対して少なくともほぼ垂直に作用する少なくとも1つの回転力成分を含むことが提案される。特に、コネクタユニットの組付過程で加えられる力は、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合を解除するために、この場合、専ら回転力成分を含んでいてもよい。これにより特に、好適には外部からも知覚可能な、好適には確実な連結解除を達成することができる。
【0013】
さらに、連結解除ユニットは、例えば少なくとも1つの、特に付加的な連結解除エレメントを、例えば隆起部、凹部、および/またはロッドエレメントを含んでいてもよく、この連結解除エレメントは、差込過程で、差込ユニットおよび/または支持体ユニットに接触して、コネクタユニットの組付過程で加えられる力を、差込ユニットおよび/または支持体ユニットに伝達するように設けられている。しかしながら本発明の好適な構成によれば、代替的にまたは付加的に、連結解除エレメントが、少なくとも部分的に、ステアリングセンサユニットおよび/またはステアリングギヤケーシングに一体に形成されていることが提案される。物体が別の物体に、「少なくとも部分的に一体に形成されている」とは、この関連では特に、物体が少なくとも1つの共通の構成部分を有している、かつ/または物体の少なくとも1つの構成部分および/または物体が、別の物体の少なくとも1つの構成部分および/または別の物体に一体に結合されているかつ/または形成されていることを意味する。「一体に」とは、この関連では特に、少なくとも材料接続的に接続されている、かつ/または共に形成されているものと理解されたい。材料接続は例えば、接着プロセス、吹付プロセス、溶接プロセス、ろう接プロセス、および/またはその他のプロセスによって製作され得る。しかしながら好適には、一体にとは、1つの部品からかつ/または1つの部品として成形されているものと理解されたい。好適には、この1つの部品は、唯1つの素材、コンパウンド、および/または鋳造品から、例えば押出法および/または射出成形法によって製作される。これにより特に好適なコンパクトな構成が達成され得る。
【0014】
好適にはさらに、連結解除ユニットが、ステアリングギヤケーシングに配置された少なくとも1つの連結解除エレメントを含んでいることが提案され、これにより特に、特に簡単なかつ/または効率的な力の伝達が達成され得る。好適にはこの場合、連結解除エレメントは、当接斜面として形成されていて、ステアリングギヤケーシングの接触凹部の領域に配置されている。
【0015】
代替的にまたは付加的に、連結解除ユニットが、差込ユニットに対応する、ステアリングセンサユニットの別の差込ユニットの、特に既に上述した別の差込ユニットの部分である少なくとも1つの別の連結解除エレメントを含むことが提案される。好適にはこの場合、別の連結解除エレメントは、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合を解除するために、特にコネクタユニットの組付過程で加えられる力を、好適には回転力を、差込ユニットを介して連結エレメントに伝達するように、コネクタユニットの組付過程で差込ユニットに接触するように、設けられている。これにより特にほぼ構成スペースをとらない構成が達成され得る。
【0016】
さらに、差込ユニットは、少なくとも1つの差込エレメント、特に既に上述した差込エレメントと、この差込エレメントを支持体ユニットにフレキシブルに接続するための少なくとも1つの電気的な導体エレメントを、特にケーブルを含むことが提案される。これにより差込エレメントは、特に組付中にかつ/またはステアリング装置の作動時に、好適には可動であり、これにより好適には誤差および/または動きを補償することができる。
【0017】
本発明のさらなる構成では、支持体ユニットに結合するための差込ユニットおよび/または差込ユニットに結合するための支持体ユニットは、少なくとも1つの弾性的な補償エレメントを含み、補償エレメントは、差込ユニットの少なくとも1つの差込エレメントを、特に既に上述した差込エレメントを、少なくともコネクタユニットの組付過程中、特に差込方向でばね的に支持するために設けられている。この場合、「補償エレメント」とは、特に支持体ユニットおよび/または差込ユニットに作用結合している特に1つのエレメントであって、力を、特に圧縮力を少なくとも1つの差込エレメントに加えるためにかつ/または伝達するために設けられているエレメントであると理解されたい。好適にはこの場合、補償エレメントは少なくとも、コネクタユニットの組付過程で生じる力を補償するために、かつ/またはこの力を差込エレメントに伝達して、差込エレメントと別の差込エレメントとの間の連結を行わせ、これによりコネクタユニットの組付過程で、ステアリングセンサユニットの直接的かつ/または自動的な電気的コンタクトが行われるようにするために設けられている。さらに補償エレメントは好適には、差込エレメントの連結の際に差込エレメントを安定化させるために、かつ/または定められたかつ/または規定された向きで保持するために設けられている。この場合、好適には、連結エレメントの少なくとも1つが補償エレメントに配置されている。補償エレメントは、例えば、ゴムエレメントとして、エラストマエレメントとして、シリコーンエレメントとして、かつ/またはゲルエレメントとして形成することができる。しかしながら好適には、補償エレメントは、ばねエレメントとして、特に引っ張りばねおよび/または圧縮ばねとして、特に好適な金属ばねとして形成されている。さらに「弾性的な物体」とは特に、通常の作動状態で少なくともその位置が、少なくとも1mm、好適には少なくとも2.5mm、特に好適には少なくとも5mm変化可能である少なくとも1つの部分領域および/または少なくとも1つの部分を有し、かつ特に位置の変化に依存した、好適には変化に比例した、特に変化に反作用する対抗力を発生させる物体であると理解されたい。特に、弾性的なエレメントは、繰り返し、特に損傷なく、変形可能であり、特に変形後に自動的に再び原形をとろうとする。これにより特に好適な組付過程を達成することができ、この場合特に、組付過程中、誤差を補償することができ、かつ/または最大の組付力に応じて最大許容差込力を変更することができる。さらに特に、差込エレメントの損傷を回避することができる。
【0018】
さらに、コネクタユニットが、センサ収容領域と、ステアリングギヤケーシングの外面との間の電気的な接続を提供するために設けられていることが提案され、これにより特に、ステアリングセンサユニットの特に簡単な電気的なコンタクトが達成され得る。好適にはこの場合、支持体ユニットは、特に差込ユニットのケーブルおよび/またはセンサケーブルのためのケーブルガイドとして形成されていて、かつ/または特に差込ユニットのケーブルおよび/またはセンサケーブルのためのケーブルガイドを有しており、ケーブルおよび/またはセンサケーブルは例えば、ステアリング装置の制御装置との電気的な接続を形成するために、かつ/または提供するために設けられていてよい。特に好適には、支持体ユニットは、ステアリングギヤケーシングとは別個に形成されていて、組立状態でステアリングギヤケーシングに堅固に接続されている。
【0019】
ステアリング装置が、組付過程で、コネクタユニットのステアリングギヤケーシングに対して相対的に定められる向きを規定するために設けられた、かつ組付過程でステアリングギヤケーシングに対して相対的にコネクタユニットをガイドするために設けられた、特にステアリングギヤケーシングに、好適にはステアリングギヤケーシングの外面に配置されたガイドユニットを有しているならば、差込エレメントの特に簡単かつ/または確実な連結解除が、特に達成され得る。好適には、この場合、ガイドユニットは、ガイド凹部および/またはガイド溝として形成されている少なくとも1つのガイドエレメントを含む。
【0020】
本発明はさらに、ステアリング装置を組み付けるための方法であって、このステアリング装置が、センサ収容領域を提供するステアリングギヤケーシングと、組立状態でセンサ収容領域内に配置される、特にステアリング軸線を中心として回転可能に支持されたステアリングシャフトの、特に少なくとも1つの操舵情報を検出するための、ステアリングセンサユニットと、組立状態でステアリングギヤケーシングの、特に周方向で閉じられたコンタクト凹部、特に孔および/または開口部内に配置されるコネクタユニットであって、特にコネクタユニットの組付状態でステアリングセンサユニットと、特に直接、電気的にコンタクトするためのコネクタユニットと、を備え、このコネクタユニットは、ステアリングセンサユニットに接続するための差込ユニットと、少なくともコネクタユニットの予め組み立てられた状態で差込ユニットに連結される支持体ユニットとを含む、ステアリング装置を組み付けるための方法に関する。
【0021】
コネクタユニットの組付過程で加えられる力を、特に連結解除ユニットによって、コネクタユニットの組付過程で、差込ユニットと支持体ユニットとの間の結合が解除されるように、差込ユニットおよび/または支持体ユニットに伝達することが提案される。これにより特に、既に上述した利点が達成され得る。特にこの場合、有利には確実かつ/またはフレキシブルな、ステアリングセンサユニットのコンタクトを、規定された差込力で達成することができる。
【0022】
好適にはこの場合、第1の組付ステップで、少なくとも差込ユニットおよび支持体ユニットから、機械的に互いに連結されて予め組み立てられたサブアッセンブリを製作し、第2の組付ステップで、少なくともステアリングセンサユニットおよびステアリングシャフトから、予め組み立てられたステアリングセンサ構造群を製作し、第3の組付ステップで、予め組み立てられたステアリングセンサ構造群を、ステアリングギヤケーシングの組付開口内に装着し、第4の組付ステップで、予め組み立てられたサブアッセンブリの形態のコネクタユニットを、ステアリングギヤケーシングのコンタクト凹部内に取り付け、これによりステアリングセンサユニットの直接的な電気的なコンタクトが達成され、同時にコネクタユニットの組付過程で加えられる力が、特に連結解除ユニットによって、特に差込ユニットと支持体ユニットとの間の特に機械的な結合が特に自動的にかつ/または自然に解除されるように、差込ユニットおよび/または支持体ユニットに伝達され、第5の組付ステップで、組付開口をケーシングカバーによって閉鎖する。しかしながらこの場合、選択的に、個々の組付ステップおよび/または一連の組付ステップは変更されてもよい。
【0023】
ステアリング装置、ステアリングシステム、コネクタユニット、およびステアリング装置を組み付けるための方法は、この場合、上述した使用および構成に限定されるべきではない。特に、ステアリング装置、ステアリングシステム、コネクタユニット、およびステアリング装置を組み付けるための方法は、本明細書で説明した機能形式を満たすために、個々のエレメント、構成部品、およびユニットの本明細書に記載した数とは異なる数を有していてよい。
【0024】
図面
さらなる利点は、以下の図面の説明から明らかである。図面には本発明の実施例が示されている。図面、詳細な説明、請求の範囲には、本発明の多数の態様が含まれる。当業者により、これらの態様は、目的に応じて個別に考察され、有利な別の組み合わせにまとめられる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】ステアリング装置を備えた例としてのステアリングシステムを示す概略図である。
図2】ステアリング装置を組立状態で示す透視断面図である。
図3a図2のステアリング装置の詳細図を1つの組付状態で示す図である。
図3b図2のステアリング装置の詳細図を別の組付状態で示す図である。
図4a】ステアリング装置のコネクタユニットを示す斜視図である。
図4b】ステアリング装置のステアリングギヤケーシングを示す斜視図である。
図5】ステアリング装置を組み付けるための方法を示す一例としてのフローチャートである。
図6a】別のステアリング装置の別の実施例を1つの組付状態で示す透視図である。
図6b】別のステアリング装置の別の実施例を別の組付状態で示す透視図である。
図7図6a~図6bのステアリング装置のステアリングギヤケーシングを示す斜視図である。
図8】別のステアリング装置の別の実施例を示す透視断面図である。
【0026】
実施例の説明
図1には、単に一例としてのステアリングシステム42aが概略図で示されている。ステアリングシステム42aは、電気的にアシストされたステアリングシステムとして形成されていて、したがって電気的な補助パワーアシストを有している。さらにステアリングシステム42aは、車両(図示せず)での、特に自動車での使用のために設けられている。ステアリングシステム42aは、組付状態で、車両のタイヤとの作用結合部を有しており、車両の走行方向に影響を与えるために設けられている。原則的には勿論、ステアリングシステムが、油圧式にアシストされた、特に油圧補助パワーアシストを備えたステアリングシステムとして形成されていることも考えられる。
【0027】
ステアリングシステム42aはステアリング装置を有している。ステアリング装置は、この場合、手動のステアリングモーメントを付与するために、例えばステアリングホイールとして形成されたステアリングハンドル44aを含み、さらに、ステアリングハンドル44aにおけるステアリング規定量を車両タイヤの操舵運動に変換するために設けられている公知のステアリングギヤ46aを含む。このために、ステアリングギヤ46aは、ステアリング作動エレメント48aとステアリングギヤケーシング10aとを含み、ステアリングギヤケーシングは、ステアリング作動エレメント48aのための第1のケーシング部分50aと、センサ収容領域12aを提供する(特に図2および図4bも参照)第2のケーシング部分52aとを有している。
【0028】
さらには、ステアリング装置は、公知のステアリングシャフト54aを含む。ステアリングシャフト54aは、ステアリングハンドル44aをステアリングギヤ46aに、特にステアリング作動エレメント48aに接続していて、このために、組立状態で少なくとも部分的に、特にセンサ収容領域12aを画定する、ステアリングギヤケーシング10aの、特に第2のケーシング部分52aの組付開口56a内に装着されている。ステアリングシャフト54aの長手方向の延在は、この場合、軸方向58aを規定している。ステアリングシャフト54aは、軸方向58aに対して平行に向けられたステアリング軸線を中心として回転可能に支持されている。さらにステアリングシャフト54aは複数の部分から形成されている。ステアリングシャフト54aは、ステアリングハンドル44aに配属された、ステアリングスピンドルの形態の入力軸と、ステアリングギヤ46aに配属された、入力軸とは分離されて形成された、ステアリングピニオンの形態の出力軸と、入力軸を出力軸に接続する、好適にはトーションバーとして形成されたトーションエレメントとを含む。しかしながら原則的には、ステアリングシャフトが一体的に形成されていることも考えられる。
【0029】
さらに、ステアリング装置はケーシングカバー60aを含む。ケーシングカバー60aは、例えば、射出成形されたシールエレメントによってシールされる、ステアリングシャフト54aのための貫通開口を有している。ケーシングカバー60aは、組立状態で、ステアリングギヤケーシング10aの組付開口56aを、したがってセンサ収容領域12aを、軸方向58aで遮蔽し、特に液密に閉鎖するために設けられている。
【0030】
さらに、ステアリング装置は、ステアリングセンサユニット14aを有している。ステアリングセンサユニット14aは、組立状態でセンサ収容領域12a内に配置されていて、この場合、ステアリングシャフト54aを周方向で取り囲んでいる。この場合、ステアリングセンサユニット14aは、ステアリングシャフト54aの回転に基づき、特に、ステアリングハンドル44aの操作に関連した、少なくとも1つの操舵情報を、特に操舵角および/または操舵モーメントを検出するために設けられている。このために、ステアリングセンサユニット14aは、特に収容ケーシングとして形成されたセンサケーシング62aと、操舵情報を検出するための、センサケーシング62a内に配置された少なくとも1つのセンサエレメント(図示せず)とを含む。
【0031】
さらに、ステアリングセンサユニット14aは第1の差込ユニット30aを含む。第1の差込ユニット30aは、センサケーシング62a内に支持されている。第1の差込ユニット30aは、この場合、ステアリングセンサユニット14aの組立状態で、堅固にかつ/またはステアリングギヤケーシング10aに対して相対的に不動に配置されている。第1の差込ユニット30aは、第1の差込エレメント64aを含む。第1の差込エレメント64aは、ステアリングセンサユニット14aのセンサエレメントに、またはセンサエレメントに接続されたリードフレームに、電気的に接続されている。第1の差込エレメント64aはこの場合、例えばカップリングおよび/またはソケットとして形成されている。しかしながら代替的に、第1の差込ユニットは、プラグとして形成された1つの第1の差込エレメントおよび/または複数の第1の差込エレメントを含んでいてもよい。
【0032】
ステアリングセンサユニット14aと特に第1の差込ユニット30aとの電気的なコンタクトのために、ステアリング装置はさらに、コネクタユニット18a(特に図4aも参照)を含んでいる。コネクタユニット18aは、ステアリングギヤケーシング10aとは別個に形成されていて、組立状態でステアリングギヤケーシング10aと、特に第2のケーシング部分52aと、堅固に接続されている。この場合、コネクタユニット18aは、組立状態で、特に孔および/または開口部の形態の、ステアリングギヤケーシング10aのコンタクト凹部16a内に配置されている。したがって、コネクタユニット18aは少なくとも部分的にステアリングギヤケーシング10aの外側に配置されていて、組付過程で、例えば組立工によって、かつ/または機械によって、ステアリングギヤケーシング10aに接続することができ、特にこの場合、コネクタユニット18aは、好適には直線運動でコンタクト凹部16a内に取り付けられる。コネクタユニット18aはさらに、ケーブルガイドとして形成されていて、センサ収容領域12aと、ステアリングギヤケーシング10aの外面38aとの間の電気的な接続を提供するために設けられている。
【0033】
ステアリングセンサユニット14aとの電気的な接続のために、コネクタユニット18aは、第1の差込ユニット30aに連結可能な第2の差込ユニット20aを含んでいる。このために、第2の差込ユニット20aは、第2の差込エレメント32aを含んでいる。第2の差込エレメント32aは、第1の差込エレメント64aに対応するように形成されている。第2の差込エレメント32aはこの場合、例えばプラグとして、特に標準プラグとして形成されている。さらに第2の差込エレメント32aは、軸方向58aに対して垂直に向けられた差込方向66aで、第1の差込エレメント64aに連結可能である。第2の差込エレメント32aは、差込方向66aで、第1の差込エレメント64aに接続されるように、そしてこれによりステアリングセンサユニット14aの電気的なコンタクトを可能とするために、設けられている。しかしながら代替的に、第2の差込ユニットは、カップリングおよび/またはソケットとして形成された1つの第2の差込エレメントおよび/または複数の第2の差込エレメントを含んでいてもよい。さらに、第2の差込ユニット20aは、少なくとも1つの電気的な導体エレメント34aを含んでいる。電気的な導体エレメント34aはフレキシブルであり、この場合特にケーブルとして形成されている。電気的な導体エレメント34aは、センサケーブルとして形成されていて、第2の差込エレメント32aと、例えばステアリング装置の制御装置68aとの間のフレキシブルな接続のために設けられている。しかしながら代替的に、コネクタユニットは、特に付加的なセンサケーブルの連結のために設けられている、特にステアリングギヤケーシングの外側の領域に配置された少なくとも1つのセンサケーブル差込エレメントを有していてもよい。
【0034】
さらに、第2の差込ユニット20aは、この場合、弾性的な補償エレメント36aを含んでいる。補償エレメント36aは、第2の差込エレメント32aに配属されていて、第2の差込エレメントに作用結合されている。この場合、補償エレメント36aは第2の差込エレメント32aに接触している。補償エレメント36aは、第2の差込エレメント32aに取り付けられている。この場合、補償エレメント36aは、電気的な導体エレメント34aを少なくとも大部分、好適には完全に取り囲んでいる。さらに補償エレメント36aは、ばねエレメントとして、特に引っ張りばねおよび/または圧縮ばねとして形成されている。このために補償エレメント36aは、少なくとも差込方向66aでのコネクタユニット18aの組付過程中、第2の差込エレメント32aがばね的に支持されるように、設けられている。この場合、補償エレメント36aは、第2の差込エレメント32aに、差込方向66aで作用する力を負荷し、差込エレメント32a,64aの連結の際に第2の差込エレメント32aに作用する差込力を減衰させるかつ/または補償するために設けられている。さらに補償エレメント36aは、差込エレメント32a,64aの連結の際に第2の差込エレメント32aを安定化させ、第1の差込エレメント64aと第2の差込エレメント32aとの連結を可能にするために定められたかつ/または規定された向きで保持し、かつ好適にはコネクタユニット18aの組付過程中に、誤差を補償するために、設けられている。しかしながら代替的には、補償エレメントは、コネクタユニットの、第2の差込ユニットではない構成部分に、例えば支持体ユニットに、配属されていてもよい。さらに、複数の補償エレメントが設けられていることも考えられる。さらに、補償エレメントは、第2の差込エレメントに直接接触しないように配置されていてもよい。補償エレメントは、ばねエレメントではない弾性エレメントとして形成されていてもよい。さらに原則的には、補償エレメントを完全に省くことも考えられる。
【0035】
さらに、第2の差込ユニット20aは、少なくとも1つの連結エレメント70a(特に図3aおよび図3bも参照)を含んでいる。この場合、第2の差込ユニット20aは複数の連結エレメント70aを有しており、図面には見易さのため、これらの連結エレメント70aのうちの1つだけが示されている。連結エレメント70aは、補償エレメント36aに、特に第2の差込エレメント32aとは反対側の、補償エレメント36aの背面に配置されている。連結エレメント70aは、係止エレメントとして、この場合、特に係止凹部および/または係止溝として形成されている。しかしながら原則的には、連結エレメントが第2の差込エレメントに配置されていることも考えられる。さらに、少なくとも1つの連結エレメントは、原則的に係止アーム、係止レバー、および/または係止フックとして形成されていてもよい。
【0036】
さらに、コネクタユニット18aは、支持体ユニット22a(特に図4aも参照)を含んでいる。支持体ユニット22aは支持本体71aを含む。支持本体71aは組立状態でステアリングギヤケーシング10aに接触しており、コンタクト凹部16aを流体密に閉鎖している。支持本体71aはさらに、電気的な導体エレメント34aのためのケーブルガイド通路72aを画定している。電気的な導体エレメント34aによって、この場合、第2の差込エレメント32aが支持体ユニット22aにフレキシブルに接続されている。さらに、支持体ユニット22aは、少なくともコネクタユニット18aの予め組み付けられた状態で、第2の差込ユニット20aに機械的に連結されている。この場合、支持体ユニット22aは、第2の差込ユニット20aに摩擦接続的にかつ/または形状接続的に接続されている。この場合、支持体ユニット22aは、係止接続によって第2の差込ユニット20aに接続されている。支持体ユニット22aは、第2の差込ユニット20aの重量の少なくとも一部を受容し、かつ特に差込エレメント32a,64a間の連結を可能にするために、少なくともコネクタユニット18aの組付過程で第2の差込ユニット20aを機械的に安定化させるために、設けられている。
【0037】
第2の差込ユニット20aに連結するために、支持体ユニット22aは少なくとも1つの別の連結エレメント74aを含んでいる(特に、図3aおよび図3b参照)。この場合、支持体ユニット22aは複数の別の連結エレメント74aを有しており、図面には見易さのため、これらの別の連結エレメント74aのうちの1つだけが示されている。別の連結エレメント74aは支持本体71aに配置されている。別の連結エレメント74aは連結エレメント70aに対応するように形成されている。別の連結エレメント74aは、係止レバーとして形成されていて、差込方向66aに対して垂直に向けられた方向で変位可能である。別の連結エレメント74aは、支持体ユニット22aと第2の差込ユニット20a、この場合特に補償エレメント36aとの間の連結を可能にするために、連結エレメント70aと協働するように設けられている。この場合、連結された状態では、別の連結エレメント74aは、差込方向66aに対して垂直に向けられた方向で予荷重を有しており、これにより、支持体ユニット22aと第2の差込ユニット20aとの間の確実な連結を達成することができる。しかしながら原則的には、少なくとも1つの別の連結エレメントが係止凹部および/または係止溝として形成されていることも考えられる。
【0038】
さらには、ステアリング装置は、連結解除ユニット24aを含む。連結解除ユニット24aは、ステアリングギヤケーシング10aとコネクタユニット18aとに作用結合している。この場合、連結解除ユニット24aは、ステアリングギヤケーシング10aに一体に形成されている。連結解除ユニット24aは、コネクタユニット18aの組付過程で加えられる力、この場合特に直線的な差込力が、コネクタユニット18aの組付過程で、第2の差込ユニット20aと支持体ユニット22aとの間の結合を解除するように、支持体ユニット22aに、特に別の連結エレメント74aに伝達されるように、設けられている。この場合、コネクタユニット18aの組付過程で加えられる力は、この場合、専らコネクタユニット18aの直線的な差込動作によりもたらされる。したがって、コネクタユニット18aの組付過程で加えられる力は、第2の差込ユニット20aと支持体ユニット22aとの間の結合を解除するために、コネクタユニット18aの直線的な差込動作によりもたらされる差込力成分を含む。
【0039】
この場合、連結解除ユニット24aは、ステアリングギヤケーシング10aに配置された少なくとも1つの連結解除エレメント26a(特に図3aも参照)を含んでいる。連結解除エレメント26aは、ステアリングギヤケーシング10aのコンタクト凹部16aの領域に配置されている。この場合、連結解除エレメント26aは、当接斜面として形成されている。連結解除エレメント26aは、コネクタユニット18aの組付過程で別の連結エレメント74aと協働して、別の連結エレメント74aを、差込方向66aに対して垂直に向けられた方向に変位させ、これにより、コネクタユニット18aの組付過程で、第2の差込ユニット20aと支持体ユニット22aとの間の結合が自動的にかつ/または自然に解除されるように、設けられている。しかしながら、代替的にまたは付加的に、連結解除ユニットは、コネクタユニットの組付過程で加えられる力が第2の差込ユニットに伝達されるように設けられていてもよい。さらに、連結解除ユニットは、原則的には複数の連結解除エレメントを含んでいてもよい。
【0040】
さらに、ステアリング装置は、ガイドユニット40aを含んでいてもよい(特に図4b参照)。ガイドユニット40aは、ステアリングギヤケーシング10aに配置されている。この場合、ガイドユニット40aは、ステアリングギヤケーシング10aの外面38aに、特にステアリングギヤケーシング10aのコンタクト凹部16aの領域で配置されている。ガイドユニット40aは、コネクタユニット18aの、ステアリングギヤケーシング10aに対して相対的に定められた向きを組付過程で固定し、組付過程で、コネクタユニット18aをステアリングギヤケーシング10aに対して相対的に、特に直線運動においてガイドするために設けられている。
【0041】
このためにガイドユニット40aは少なくとも1つのガイドエレメント76a,78aを含んでいる。この場合、ガイドユニット40aは、互いに対向する2つのガイドエレメント76a,78aを含んでいる。この場合、ガイドエレメント76a,78aは、それぞれガイド凹部および/またはガイド溝として形成されていて、差込方向66aで直線的な延在を有している。ガイドエレメント76a,78aは、組付過程でコネクタユニット18aをガイドするために、コネクタユニット18aの、特に支持体ユニット22aの別のガイドエレメント80a,82aと協働するように設けられている。しかしながら代替的に、ガイドユニットは、ステアリングギヤケーシングに配置された1つだけのガイドエレメントを含んでいてもよい。さらに、ガイドユニットを完全に省くことも考えられる。
【0042】
さらに、ステアリング装置は、コネクタユニット18aを、特に支持体ユニット22aをステアリングギヤケーシング10aに取り付けるために設けられている取付ユニット84aを有している。このために取付ユニット84aは、コネクタユニット18aに配属された少なくとも1つの第1の取付エレメント86aと、この第1の取付エレメント86aに対応するように形成されている、ステアリングギヤケーシング10aに配属された少なくとも1つの第2の取付エレメント88aとを含む。基本的にはこの場合、取付ユニット84aは任意の数の取付エレメント86a,88aを含んでいてよい。しかしながら好適には、取付ユニット84aは、コネクタユニット18aに配属された少なくとも2つの第1の取付エレメント86aと、ステアリングギヤケーシング10aに配属された少なくとも2つの第2の取付エレメント88aとを含む。取付エレメント86a,88aはこの場合、例えば係止エレメントとして形成されている。取付エレメント86a,88aは、コネクタユニット18aを最終組付位置で位置固定するために設けられている。
【0043】
以下に、図5を参照して、ステアリング装置を組み付けるための例示的な方法を説明する。
【0044】
第1の組付ステップ90aで、少なくとも第2の差込ユニット20aおよび支持体ユニット22aから、機械的に互いに連結されて予め組み立てられたサブアッセンブリを製作する。
【0045】
さらに第2の組付ステップ92aで、少なくともステアリングセンサユニット14aおよびステアリングシャフト54aから、予め組み立てられたステアリングセンサ構造群を製作する。
【0046】
第3の組付ステップ94aで、予め組み立てられたステアリングセンサ構造群を、ステアリングギヤケーシング10aの組付開口56a内に装着し、このときステアリングシャフト56aを直接、終端位置まで押し込む。
【0047】
第4の組付ステップ96aでは、予め組み立てられたサブアッセンブリの形態のコネクタユニット18aを、ステアリングギヤケーシング10aのコンタクト凹部16a内に取り付け、この場合、ガイドユニット40aによって、コネクタユニット18aのステアリングギヤケーシング10aに対して相対的に定められる向きが規定され、ステアリングギヤケーシング10aに対して相対的にコネクタユニット18aの直線ガイドが行われ、これによりステアリングセンサユニット14aの直接的な電気的なコンタクトが達成され得る。好適にはこの場合、コネクタユニット18aの組付過程で、第2の差込エレメント32aは、補償エレメント36aが差込方向66aで押しつぶされるように、端部ストッパまで接合される。同時に、コネクタユニット18aの組付過程で加えられる力が、特に連結解除ユニット24aによって、第2の差込ユニット20aと支持体ユニット22aとの間の結合が自動的にかつ/または自然に解除されるように、支持体ユニット22aに、特に別の連結エレメント74aに伝達される。次いで最終組付位置では、コネクタユニット18aが、取付エレメント86a,88aによってステアリングギヤケーシング10aに固定される。
【0048】
第5の組付ステップ98aで、組付開口56aをケーシングカバー60aによって閉鎖する。
【0049】
図5に例示したフローチャートは、この場合、特に単なる例として、ステアリング装置を組み付けるための方法を説明している。特に、個々の組付ステップおよび/または組付ステップの順序は変更されてよい。さらに、例えば予め組み立てられたサブアッセンブリおよび/または予め組み立てられたステアリングセンサ構造群が既に購入されている場合には、原則的には第1の組付ステップ90aおよび/または第2の組付ステップ92aを省くこともできる。さらに、第4の組付ステップ96aでは、コネクタユニット18aの直線ガイドではないガイドが行われてもよく、かつ/またはコネクタユニット18aの組付過程で加えられる力が、特に連結解除ユニット24aによって、第2の差込ユニット20aに伝達されてもよい。
【0050】
図6a~図8には、本発明の別の実施例が示されている。以下の説明および図面は、実質的に、実施例間の相違点のみに限定され、この場合、同様に示された構成部分に関しては、特に同じ符号を含む構成部分に関しては、基本的に、特に図1図5の、他方の実施例の図面および/または説明を参照することができる。実施例を区別するために、図1図5における実施例の符号の後には文字aが付与されている。図6a~図8の実施例では、文字aが文字bおよびcに置き換えられている。
【0051】
図6a~図7には、本発明の別の実施例が示されている。図6a~図7の実施例では、文字bが後に付与されている。図6a~図7の別の実施例は、前述の実施例とは実質的に、少なくともステアリング装置のコネクタユニット18bの第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとの間の結合の構成が異なっている。
【0052】
この場合、第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとは、差込回転接続により互いに接続されている。
【0053】
第2の差込ユニット20bはこの場合、補償エレメントを有していない。したがって、第2の差込ユニット20bの連結エレメント70bは、第2の差込ユニット20bの第2の差込エレメント32bに直接配置されている。連結エレメント70bはさらに、ボルト・ナットエレメントとして形成されている。
【0054】
さらに、支持体ユニット22bは弾性的な補償エレメント36bを含む。この場合、補償エレメント36bは、支持本体71bと第2の差込エレメント32bとに接触している。補償エレメント36bは、支持本体71bに取り付けられている。この場合、支持体ユニット22bの別の連結エレメント74bは、補償エレメント36bに、特に第2の差込エレメント32bに面した、補償エレメント36bの前面に配置されている。別の連結エレメント74bはさらに、ボルト・ナットエレメントとして形成されている。
【0055】
さらに、連結解除ユニット24bがステアリングセンサユニット14bに作用結合している。連結解除ユニット24bは、ステアリングセンサユニット14bに、特にステアリングセンサユニット14bの第1の差込ユニット30bに一体に形成されている。連結解除ユニット24bは、コネクタユニット18bの組付過程で加えられる力、この場合特に回転力が、コネクタユニット18bの組付過程で、第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとの間の結合を解除するように、第1の差込ユニット30bと第2の差込ユニット20bとを介して、支持体ユニット22bに、特に別の連結エレメント74bに伝達されるように、設けられている。この場合、コネクタユニット18bの組付過程で加えられる力は、この場合、コネクタユニット18bの、特に90°の回転運動によりもたらされる。したがって、コネクタユニット18bの組付過程で加えられる力は、第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとの間の結合を解除するために、コネクタユニット18bの回転運動によりもたらされる回転力成分を含む。
【0056】
この場合、連結解除ユニット24bは、第1の差込ユニット30bの部分である、ステアリングセンサユニット14bに配置された少なくとも1つの連結解除エレメント28bを含んでいる。この場合、連結解除エレメント28bは、第1の差込ユニット30bの第1の差込エレメント64bの、保持力を規定する壁に相当する。この場合、連結解除エレメント28bは、コネクタユニット18bの組付過程で第2の差込エレメント32bと協働して、コネクタユニット18bの回転運動時に第2の差込エレメント32bを保持し、これにより、コネクタユニット18bの組付過程で、第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとの間の結合が自動的にかつ/または自然に解除されるように、設けられている。
【0057】
図7にはさらに、ステアリング装置の、ステアリングギヤケーシング10bに配置されたガイドユニット40bが示されている。この場合、ガイドユニット40bは、組付過程で、コネクタユニット18bをステアリングギヤケーシング10bに対して相対的に、回転運動においてガイドするために設けられている。
【0058】
このためにガイドユニット40bは、少なくとも所定の部分で湾曲されたかつ/または曲げられた延在を有するガイド凹部および/またはガイド溝として形成されたガイドエレメント76bを含んでいる。ガイドエレメント76bは、この場合、コネクタユニット18bをステアリングギヤケーシング10bに導入するための直線状の延在を有する第1のガイド部分と、第2の差込ユニット20bと支持体ユニット22bとの間の結合を解除するための湾曲されたかつ/または曲げられた延在を有する第2のガイド部分とを含む。したがってガイドユニット40bは、この場合も、連結解除ユニット24bの部分である。しかしながら原則的には、このようなガイドユニットを省くこともできる。
【0059】
図8には、本発明の別の実施例が示されている。図8の実施例では、文字cが後に付与されている。図8の別の実施例は、前述の実施例とは実質的に、少なくともステアリング装置の取付ユニット84cの配置が異なっている。
【0060】
コネクタユニット18cは、この場合、第2の差込ユニット20cと支持体ユニット22cとを含み、第1の実施例のコネクタユニット18aに少なくともほぼ相当する。
【0061】
第2の差込ユニット20cに連結するために、支持体ユニット22cは、第1の実施例と同様に、支持体ユニット22cの支持本体71cに配置されている少なくとも1つの別の連結エレメント74cを有しており、この別の連結エレメントは、支持体ユニット22cと、第2の差込ユニット20cとの、この場合特に第2の差込ユニット20cの補償エレメント36cとの連結を可能にするために、第2の差込ユニット20cの連結解除エレメント70cと協働するように設けられている。
【0062】
さらに、コネクタユニット18cに配属された、取付ユニット84cの第1の取付エレメント86cは、別の連結エレメント74cに配置されている。この場合、第1の取付エレメント86cは、別の連結エレメント74cと一体に形成されている。この場合、第1の取付エレメント86cは、例えば係止縁として形成されていて、ステアリングギヤケーシング10cに配属され、例えば係止凹部として形成されている第2の取付エレメント88cと協働するために設けられている。
図1
図2
図3a
図3b
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8