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<図1>
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-07
(45)【発行日】2022-11-15
(54)【発明の名称】データ送信用のヘッダ情報のスワップ
(51)【国際特許分類】
   H04L 61/301 20220101AFI20221108BHJP
   H04L 61/2596 20220101ALI20221108BHJP
   H04L 69/22 20220101ALI20221108BHJP
【FI】
H04L61/301
H04L61/2596
H04L69/22
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2021540870
(86)(22)【出願日】2019-01-15
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-01-19
(86)【国際出願番号】 EP2019050847
(87)【国際公開番号】W WO2020147923
(87)【国際公開日】2020-07-23
【審査請求日】2021-09-03
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(72)【発明者】
【氏名】ハンス-ヨッヘン モルパー
【審査官】鈴木 香苗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0171068(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01445919(EP,A2)
【文献】特表2015-534796(JP,A)
【文献】特開2006-166315(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 61/301
H04L 61/2596
H04L 69/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ゲートウェイ(105)によって、データパケット(620)を第1ホスト(101)から受信するステップであって、該データパケットは第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケット(620)は、該第2ホストのMACアドレスを宛先MACアドレスとして、および、該第1ホストのMACアドレスを送信元MACアドレス(631)として備える、ステップと、
前記第1ゲートウェイ(105)によって、前記宛先MACアドレスを、前記第2ホストをサービスする第2ゲートウェイのMACアドレスにより置き換え、かつ前記送信元MACアドレスを、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせにより置き換えるステップと、
前記第1ゲートウェイ(105)によって、前記第2ホストをサービスする前記第2ゲートウェイの前記宛先MACアドレスにしたがって前記データパケットを送信するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記送信元MACアドレスを使用する前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子を決定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1ホストの識別子は、ビットの第1グループ化の値であり、
前記第2ホストの識別子は、ビットの第2グループ化の値であり、
ビットの前記第1グループ化およびビットの前記第2グループ化は、同一のビット数を有する、
請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1ホストの識別子は、ビットの第1グループ化の値であり、
前記方法は、ビットの前記第1グループ化をビットの前記第1グループ化の可能な値の最大数が、前記第1ゲートウェイによりサービスされることが可能なホストの所定の最大数以下であるように、決定するステップをさらに含み、
前記第2ホストの識別子はビットの第2グループ化の値であり、
前記方法は、ビットの前記第2グループ化をビットの前記第2グループ化の可能な値の最大数が、前記第2ゲートウェイによりサービスされることが可能なホストの所定の最大数以下であるように、決定するステップをさらに含む、
請求項1ないし3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1ゲートウェイは、MACアドレスおよび関連する識別子を含むローカル・データ・コンテナを含み、
前記方法は、前記ローカル・データ・コンテナを用いて前記第1ホストおよび/または第2ホストの前記識別子を決定するステップをさらに含む、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記データパケットを受信すると、MACアドレス、および、前記第1ホストおよび/または第2ホストの前記MACアドレスと関連する識別子を含む遠隔データ・コンテナを照会するステップと、
前記遠隔データ・コンテナを格納するデータベース・システムから前記識別子を受信するステップと、
をさらに含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2ゲートウェイによって、第2レイヤ通信プロトコルにしたがって前記データパケットを前記第2ホストに転送するために前記第1ホストおよび/または前記第2ホストの識別子を使用するステップをさらに含む、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第1ゲートウェイにおいて、別の第1ホストから別の第2ホストに宛てられている別のデータパケットを受信するステップと、
前記第1ホストが前記第1ゲートウェイから切り離されると決定することに応答して、前記別の第1ホストの識別子として前記第1ホストの前記識別子を用いて前記方法を繰り返すステップと、
をさらに含む、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
少なくとも、第1ゲートウェイ(105)によって、データパケット(620)を第1ホスト(101)から受信するステップであって、該データパケットは第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケット(620)は、該第2ホストのMACアドレスを宛先MACアドレスとして、該第1ホストのMACアドレス(631)を送信元MACアドレスとして備える、ステップと、
前記第1ゲートウェイ(105)によって、前記宛先MACアドレスを、前記第2ホストをサービスする第2ゲートウェイのMACアドレスにより置き換え、かつ、前記送信元MACアドレスを、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせにより置き換えるステップと、
前記第1ゲートウェイ(105)によって、前記第2ホストをサービスする前記第2ゲートウェイの前記宛先MACアドレスにしたがって前記データパケットを送信するステップと、
を実行するための命令を備えるコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
データパケット(620)を第1ホスト(101)から受信するように構成された手段であって、該データパケットは第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケット(620)は、該第2ホストのMACアドレスを宛先MACアドレスとして、および、該第1ホストのMACアドレスを送信元MACアドレスとして備える、手段と、
前記宛先MACアドレスを、前記第2ホストをサービスする第2ゲートウェイのMACアドレスにより置き換え、かつ前記送信元MACアドレスを、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせにより置き換えるように構成された手段と、
前記第2ホストをサービスする前記第2ゲートウェイ(107)の前記宛先MACアドレスにしたがって前記データパケットを送信するように構成された手段と、
を備える装置。
【請求項11】
ゲートウェイ(107)において、データパケット(620)を第1ホストにサービスする別のゲートウェイから受信するステップであって、該データパケットは前記ゲートウェイ(107)によりサービスされる第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケット(620)は、宛先MACアドレスとして前記ゲートウェイのMACアドレスを備え、および、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせを備える、ステップと、
前記第2ホスト(103)のMACアドレスを決定するために前記第2ホスト(103)の識別子を用いるステップと、
前記受信されたデータパケットの前記宛先MACアドレスを、前記第2ホスト(103)の前記MACアドレスにより置き換え、かつ、前記受信されたデータパケットの前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の前記組み合わせを、前記ゲートウェイの前記MACアドレスにより置き換えるステップと、
前記データパケットを前記第2ホストに送信するステップと、
を含む方法。
【請求項12】
少なくとも、ゲートウェイ(107)において、データパケット(620)を第1ホストにサービスする別のゲートウェイから受信するステップであって、該データパケットは前記ゲートウェイ(107)によりサービスされる第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケットは、宛先MACアドレスとして前記ゲートウェイのMACアドレスを備え、および、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせを備える、ステップと、
前記第2ホスト(103)のMACアドレスを決定するために前記第2ホストの識別子を使用するステップと、
前記第2ホスト(103)の前記MACアドレスにより前記受信されたデータパケット
の前記宛先MACアドレスを置き換え、かつ、前記ゲートウェイの前記MACアドレスにより前記受信されたデータパケットの前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の前記組み合わせを置き換えるステップと、
前記データパケットを前記第2ホストに送信するステップと、
を実行するための命令を備えるコンピュータ・プログラム。
【請求項13】
データパケット(620)を、第1ホストをサービスするゲートウェイから受信するように構成された手段であって、該データパケットは別のゲートウェイ(107)によりサービスされる第2ホスト(103)に宛てられており、該データパケットは、宛先MACアドレスとして前記ゲートウェイのMACアドレスを備え、前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の組み合わせを備える、手段と、
前記第2ホスト(103)のMACアドレスを決定するために前記第2ホスト(103)の識別子を使用するように構成された手段と、
前記第2ホスト(103)の前記MACアドレスにより前記受信されたデータパケットの前記宛先MACアドレスを置き換え、かつ、前記ゲートウェイの前記MACアドレスにより前記受信されたデータパケットの前記第1ホストの短縮識別子と前記第2ホストの短縮識別子の前記組み合わせを置き換えるように構成された手段と、
前記データパケットを前記第2ホストに送信するように構成された手段と、
を備える装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の様々な実施例は、コンピュータ・ネットワーキングに関するものであり、より詳細には、データ送受信のためにヘッダ情報を交換する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
LAN(Local Area Networks)などのネットワークは、ほぼすべての業界に大きな影響を与える。これらの業界は、増大するニーズに応えるために、それぞれが異なる部門に専念するなど、複数のネットワークを利用する。しかしながら、このようなネットワークにおけるデータ送受信の改善の必要性がある。
【発明の概要】
【0003】
例示的な実施形態は、宛先の第1ホストから第2ホストへのデータパケットを第1ゲートウェイで受信するステップと、第1ホストおよび第2ホストの少なくとも1つの識別情報を含む情報によってデータパケットのヘッダ情報の第1部分を第1ゲートウェイによって置き換えるステップと、第1ゲートウェイによって、ヘッダ情報の第2部分にしたがって、第2ホストをサービスする第2ゲートウェイに、データパケットを送信するステップとを含む方法を提供する。
【0004】
さらなる実施形態によれば、方法は、ゲートウェイにおいて、ゲートウェイによってサービスされる第2ホストに宛ててデータパケットを受信することを含み、このデータパケットは、第2ホストの識別情報を備え、第2ホストの識別情報を使用して、第2ホストのネットワーク・アドレスを決定し、決定されたネットワーク・アドレスによって受信データパケットのネットワーク宛先アドレスを置き換えて、データパケットを第2ホストに送信する。
【0005】
さらなる実施形態によれば、方法は、ゲートウェイによってサービスされるホストの識別情報の要求をデータベース・システムでゲートウェイから受信するステップであって、この要求はホストのネットワーク・アドレスを示す、ステップと、ネットワーク・アドレスと関連する識別情報とを備えたデータ・コンテナで受信したネットワーク・アドレスを検索し、データ・コンテナで受信したネットワーク・アドレスを識別するのに応答して、識別されたネットワーク・アドレスと関連する識別情報を返し、そうでなければ識別情報を生成し、生成された識別情報を返すステップと、を含む。
【0006】
さらなる実施形態によれば、装置は、宛先の第1ホストから第2ホストへデータパケットを受信するように構成された手段と、第1ホストおよび第2ホストの少なくとも1つの識別情報を含む情報によってデータパケットのヘッダ情報の第1部分を置き換えるように構成された手段と、ヘッダ情報の第2部分にしたがってデータパケットを、第2ホストをサービスする第2ゲートウェイに送信するように構成された手段とを含む。
【0007】
さらに実施例によれば、装置は、宛先内のデータパケットを第2ホストに受信するように構成された手段と、第2ホストの識別情報を含むデータパケットと、第2ホストのネットワーク・アドレスを決定するために第2ホストの識別情報を使用するように構成された手段と、決定されたネットワーク・アドレスによって受信データパケットのネットワーク宛先アドレスを置き換えるように構成された手段と、データパケットを第2ホストに送信するように構成された手段とを含む。
【0008】
さらなる実施形態によれば、装置は、ゲートウェイからゲートウェイによってサービスされるホストの識別情報の要求を受信するように構成された手段であって、この要求はホストのネットワーク・アドレスである、手段と、受信したネットワーク・アドレスをレイヤアドレスおよび関連する識別情報を含むデータ・コンテナ内で検索するように構成された手段と、データ・コンテナ内の受信したネットワーク・アドレスを識別することに応答して、識別されたネットワーク・アドレスに関連する識別情報を返し、そうでなければ識別情報を生成し、生成された識別情報を返すように構成された手段と、を備える。
【0009】
さらなる実施例によれば、コンピュータプログラムは、少なくとも、宛先の第1ホストから第2ホストへデータパケットを受信するステップと、第1ホストと第2ホストの少なくとも1つの識別情報を含む情報によってデータパケットのヘッダ情報の第1部分を置き換えるステップと、ヘッダ情報の第2部分にしたがってデータパケットを、第2ホストをサービスする第2ゲートウェイに送信するステップと、を実行するために記憶された命令を含む。
【0010】
さらなる実施形態によれば、コンピュータプログラムは、ゲートウェイによってサービスされる第2ホストに宛ててのデータパケットを受信するステップであって、該データパケットは、第2ホストの識別情報を含む、ステップと、第2ホストのネットワーク・アドレスを決定するために第2ホストの識別情報を使用するステップと、決定されたネットワーク・アドレスによって受信されたデータパケットのネットワーク宛先アドレスを置き換えるステップと、データパケットを第2ホストに送信するステップと、を実行するために記憶された命令を含む。
【0011】
さらなる実施形態によれば、コンピュータプログラムは、少なくとも、ゲートウェイから、ゲートウェイによってサービスされるホストの識別情報の要求を受信するステップと、要求がホストのネットワーク・アドレスを示すこと、ネットワーク・アドレスと関連する識別情報とを含むデータ・コンテナ内の受信したネットワーク・アドレスを検索するステップと、データ・コンテナ内の受信したネットワーク・アドレスを識別することに応答して、識別されたネットワーク・アドレスと関連する識別情報を返す、そうでなければ、識別情報を生成するステップと、生成された識別情報を返すステップと、を実行するために記憶された命令を含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
ここで、いくつかの実施形態を、添付の図面を参照して説明する。
図1図1は、複数のホスト間のデータ交換のためのシステムのブロック図である。
図2図2は、本件の一例によるホストの識別情報を生成する方法を示す。
図3A図3Aは、本件の一例に発明マッピング情報を記憶する一例を示す図である。
図3B図3Bは、本件の一例に係るデータベース・システムにおけるマッピング情報の記憶例を示す図である。
図4A図4Aは、本件の一例に係るゲートウェイに新たに接続するホストの識別情報を決定する方法を示す図である。
図4B図4Bは、本件の一例に発明ピア・ホストの識別情報の決定方法を示す図である。
図5図5は、本件の一例に係るデータパケットの送信方法のフローチャートである。
図6図6は、本件の一例に係るデータパケットの送信方法のフローチャートである。
図7図7は、本件の一例に発明識別情報を提供するための方法のフローチャートである。
図8A図8Aは、本件の一例によるゲートウェイにおける方法を示す図である。
図8B図8Bは、本件の一例によるゲートウェイにおける方法を示す図である。
図8C図8Cは、本件の一例によるゲートウェイにおける方法を示す図である。
図9図9は、本件の一例に係るデータパケットの送信方法のフローチャートである。
図10図10は、本件の一例に係る装置の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下の説明では、制限ではなく説明の目的のため、また、例を完全に理解するために、特定のアーキテクチャ、インタフェース、技術などの特定の詳細が記載されている。しかしながら、開示された主題は、これらの特定の詳細から離れる他の例示的な例において実施可能であることは、当業者には明らかであろう。場合によっては、不要な詳細で説明を不明瞭にしないように、周知の装置および/または方法の詳細な説明は省略される。
【0014】
本主題は、レイヤ2、レイヤ3または上位レイヤプロトコルのようなレイヤ通信プロトコルを使用して他の装置と通信する装置のための搬送ベースのモビリティを可能にすることができる。例えば、本件では、同じホストが異なるLAN間を移動し、それぞれのゲートウェイによって透過的な方法でサービスされる可能性がある。
【0015】
現在の主題事項は、既存のシステムにシームレスに統合することができる。例えば、本主題は、ソフトウェア定義ネットワークワーキング(SDN)ノード上で実現されるゲートウェイにおいて実施可能である。SDNノードを使用してパケットヘッダを修正することができるので、本件主題は、個々のパケットの長さを変更することなく受信パケットのヘッダ部分でのみ修正が行われるため、ノードでの最小の再構成または修正なしで、または最小の再構成または修正を伴うレイヤ2デバイスの支持のために、既存のレイヤ2ネットワークへの統合を可能にすることができる。受信および修正されたデータパケットのパケット長は変化しないので、これは、パケット長が通常固定され、一定であるため、ネットワークの複雑な再構成を妨げる可能性がある。
【0016】
一例によれば、情報は、さらに、ユーザ定義情報を含む。これは、ネットワークの最小限の構成で、本主題を採用するネットワークにおいて伝送可能なデータ量を増加させることができる。ユーザ定義情報は、例えば、構成または性能パラメータの値を含むことができる。パフォーマンスパラメータの例としては、第1ホストまたは第1ゲートウェイのレイテンシ、ジッタ、帯域幅などのサービス品質パラメータがある。構成パラメータの例としては、エネルギー消費パラメータがある。
【0017】
一例によれば、本方法は、ヘッダ情報の第1部分を使用して、第1および第2ホストの識別情報を決定することをさらに含む。
【0018】
第1および第2ホストの各々の識別情報は、第1および第2ホストをそれぞれ一意に識別するように生成され得る。第1および第2ホストの識別情報は、第1および第2ホストがそれぞれ第1および第2ゲートウェイによってサービスされる間に生成され得る。識別情報は、ヘッダ情報の第1部分のサイズを使用して決定され得る。第1および第2ホストの識別情報のサイズは、ヘッダ情報の第1部分のサイズ以下であることができる。ホストの識別情報は、例えば、識別子であることができる。
【0019】
ヘッダ情報の第1部分の少なくとも一部に関連する第1ホストの識別情報は、第1および第2ゲートウェイによってアクセス可能(例えば、共有)であることができる。ヘッダ情報の第2部分の少なくとも一部に関連する第2ホストの識別情報は、第1および第2ゲートウェイによってアクセス可能(例えば、共有)であることができる。ヘッダ情報の第1部分の少なくとも一部は、第1ホストのネットワーク・アドレスを含むことができる。ヘッダ情報の第2部分の少なくとも一部は、第2ホストのネットワーク・アドレスを含むことができる。本明細書に記載するネットワーク・アドレスは、例えば、レイヤ2アドレスまたはレイヤ3アドレスであることができる。
【0020】
例えば、ヘッダ情報の第1部分は、第1ホストのソースレイヤ2アドレスを含むことができる。別の例では、ヘッダ情報の第1部分は、第1ホストのソースレイヤ3アドレスをさらに含むことができる。第1ゲートウェイで受信されたパケットのヘッダ情報の第2部分は、例えば、第2ホストのネットワーク・アドレスを含むことができる。例えば、データパケットを受信すると、データパケットの第2部分のネットワーク宛先アドレスが第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスに置き換えられ、結果のデータパケットが第2ゲートウェイに送信され得る。
【0021】
第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスは、第1ゲートウェイのマッピング情報またはデータベース・システムのマッピング情報を使用して取得することができる。マッピング情報は、第2ホストの識別情報の少なくとも1つと、第2ホストをサービスする第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスと関連して、第2ホストのネットワーク・アドレスとを示すことができる。一例では、第1ゲートウェイは、受信データパケットの一部である第2ホストのネットワーク・アドレスを使用して、マッピング情報内の第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスを検索することができる。
【0022】
一例では、データパケットを受信すると、第1ゲートウェイは、第2ホストのネットワーク・アドレスに関連付けられている第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスを取得するために、第2ホストのネットワーク・アドレスをデータベース・システムに照会し、データベース・システムから第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスを受信することができる。第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスは、例えば、レイヤ2アドレスまたはレイヤ3アドレスであることができる。ヘッダ情報の第2部分にしたがってデータパケットを送信または送信することは、データパケットを送信するための第2部分を使用することを含む。
【0023】
別の例では、第1および第2ホストの識別情報は、第1および第2ゲートウェイの各ゲートウェイによって個別に、かつ共通の事前定義されたアルゴリズムに基づいて、自律的に決定または生成され得る。一例では、事前定義アルゴリズムは、レイヤ2アドレスのようなネットワーク・アドレスを入力として受信するように構成されてもよく、受信した入力に基づいて識別子を生成することができる。さらに、生成された識別子がアルゴリズムへの入力として提供される場合、アルゴリズムは、識別子が生成されるネットワーク・アドレスを再構成するように構成され得る。例えば、入力されたネットワーク・アドレスがMACアドレスである場合、認定されたベンダーの選択からの単なる(ホスト)装置が使用されることがあるので、OUI(Organizationally Unique Identifier)フィールド(24ビット)は、部分的に再使用される可能性がある。例えば、完全な24ビットを使用する代わりに、特定の環境で利用可能で、各ゲートウェイで利用可能なリストからベンダーを識別するために、分率(例えば、4ビット)を使用することができる。
【0024】
さらなる例では、識別情報は、SDN制御プロトコルを使用して決定され得る。ゲートウェイは、スイッチまたはルータまたはゲートウェイのようなネットワーク(転送)ノードのためのデータ転送ハードウェアプラットフォームであるSDNネットワーク要素(SDN-NE)と、ネットワークの外部、例えばデータセンターに存在する制御ソフトウェアとで構成され得る。制御ソフトウェアは、SDN 制御部とアプリケーションで構成される。制御ソフトウェアは、接続されたSDN-NEを純粋な転送ノード(例えば、スイッチまたはルータ)として、あるいはゲートウェイとして動作させることができる。
【0025】
制御ソフトウェアは、SDN-NEの動作モードを動作中に動的に変更することを可能にすることができる。ゲートウェイとして動作する場合、識別情報判定のためのルールがフローテーブルに格納され得る。新しいホストがゲートウェイ(SDN-NE)にアタッチされ、ゲートウェイに新しいホストの識別情報を決定するためのルールがない場合、ゲートウェイは、SDN-NEとSDNコントローラ間のSDN制御プロトコル(OpenFlowなど)を使用して、この新しいホストの新しいルールをSDNコントローラ経由でゲートウェイのアプリケーションに要求することがある。新しいホストへの識別情報の割り当てまたは決定は、アプリケーションによって行われ、新しいルールまたはSDN-NEのフローテーブルでの既存のルールの更新に帰着する可能性がある。これにより、識別情報の判定は、ゲートウェイによるデータベースへの個々のアクセスを必要とせずに、SDNコントローラを介して集中的に割り当てられた転送ルールとして実現される可能性がある。
【0026】
一例によれば、第1ホストの識別情報は、ビットの第1グループ化の値であり、第2ホストの識別情報は、ビットの第2グループ化の値であり、ビットの第1および第2グループ化は、異なるビット数を有する。ヘッダ情報の第1部分は、ヘッダ情報の第2部分とは異なる。第1ゲートウェイによって第2ゲートウェイに送信されるデータパケットのヘッダ情報の第2部分は、第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスを含む。
【0027】
ヘッダ情報の第1部分は、ビットのセットで構成される。ビットの第1グループ化は、集合のビットのサブセットであることがある。ビットの第2グループ化は、設定のビットのサブセットであることができる。ビットの第2グループ化は、ビットの第1グループ化とは区別されることがある。ビットの第1グループ化は、第1ゲートウェイによってサービスされる第1ホストのようなホストの第1ゲートウェイ識別情報によって決定するために使用され得る。第2ビットのグループ化は、第2ゲートウェイによってサービスされる第2ホストのようなホストの第1ゲートウェイ識別情報によって決定するために使用され得る。
【0028】
これは、決定されたアイデンティティの非対称性をもたらす可能性があり、したがって、リソースの柔軟で最適な使用を可能にする可能性がある。例えば、与えられたゲートウェイが他のゲートウェイより多くのホストにサービスできる場合、与えられたゲートウェイのホストのビットのグループ化は、他のゲートウェイのビットのグループ化におけるビット数よりも多くのビットを有する可能性がある。この例は、さらに、ビットのグループ化のために使用されるビットの数を動的に変更することを可能にすることができる。
【0029】
一例によれば、第1ホストの識別情報は、ビットの第1グループ化の値であり、第2ホストの識別情報は、ビットの第2グループ化の値であり、ビットの第1グループ化は、ビットの第2グループ化よりも高いビット数を有する。
【0030】
一例によれば、第1ホストの識別情報は、ビットの第1グループ化の値であり、第2ホストの識別情報は、ビットの第2グループ化の値であり、ビットの第1および第2グループ化は、同じビット数を有する。同じタイプの識別子を使用することにより、送信ホストと受信ホストの両方の識別子情報として使用可能なすべての固有値の単一のセットを定義することが可能になる。これにより、異なるセットのID 情報を維持および処理するために必要となる処理リソースが節約される可能性がある。
【0031】
一例によれば、第1ホストの識別情報は、ビットの第1グループ化の値である。この方法は、さらに、ビットの第1グループ化の可能な値の最大数が、第1ゲートウェイによってサービス可能な事前に定義されたホストの最大数以下になるように、ビットの第1グループ化を決定することを含む。
【0032】
一例によれば、第2ホストの識別情報は、ビットの第2グループ化の値である。この方法はさらに、ビットの第2グループ化の可能な値の最大数が、第2ゲートウェイによってサービス可能なホストの事前定義された最大数以下になるように、ビットの第2グループ化を決定することを含む。
【0033】
これらの例は、第1および第2ゲートウェイによってサービスされる装置の搬送ベースモビリティの効率的な制御を可能にする可能性がある。
【0034】
一例によれば、本方法は、さらに、ネットワーク・アドレスおよび関連する事前定義された識別情報を含むローカル・データ・コンテナを提供し、ローカル・データ・コンテナを使用して第1ホストおよび/または第2ホストの識別情報を決定することを含む。第1および/または第2ホストの識別情報は、受信データパケット内に符号化されるそれぞれのネットワーク・アドレスを使用して決定され得る。ネットワーク・アドレスは、レイヤ2アドレスを含むことができる。例えば、ローカル・データ・コンテナの各レイヤ2アドレスは、それぞれの識別情報に関連付けられてもよい。ローカル・データ・コンテナは、ホストごとのエントリーを構成することができる。ホストのエントリーは、ホストのマッピング情報を含むことができる。ホストのマッピング情報は、ホストの識別情報に関連して、ホストのレイヤ2アドレスを含むことができる。この例では、ID情報がローカルに決定されるため、データ送信プロセスが高速化される場合がある。
【0035】
一例によれば、本方法は、データパケットを受信すると、ネットワーク・アドレスおよび関連する事前定義された識別情報を含む遠隔データ・コンテナを、第1ホストおよび/または第2ホストのネットワーク・アドレスと共に照会し、遠隔データ・コンテナを記憶するデータベース・システムから識別情報を受信することをさらに含む。第1ホストおよび第2ホストのそれぞれのネットワーク・アドレスは、レイヤ2またはレイヤ3アドレスであることができる。リモート・データ・コンテナ内のネットワーク・アドレスは、レイヤ2またはレイヤ3アドレス指定できる。この例では、異なるゲートウェイの識別情報を一元的に一貫して制御できる。
【0036】
一例によれば、受信されたデータパケットは、レイヤ2およびレイヤ3通信プロトコルの少なくとも1つからのヘッダを含む。これは、既存のシステムにおける現在の方法のシームレスな統合を可能にする。
【0037】
一例によれば、送信は、第2ゲートウェイに、第1ホストおよび/または第2ホストの識別情報を、データパケットを第2ホストに送信するために使用させることを含む。一例では、第2ホストへのデータパケットの送信は、レイヤ2通信プロトコルにしたがって実行され得る。第1ゲートウェイからのデータパケットの受信は、第2ゲートウェイをトリガして、識別情報を使用して第2ホストにデータパケットを送信することができる。第2ゲートウェイは、第2ゲートウェイで受信されたデータパケットの第2ホストの識別情報を使用して、第2ホストのレイヤ2アドレスのようなネットワーク・アドレスを決定または識別することができる。第2ゲートウェイは、受信データパケット内のネットワーク宛先アドレスを、第2ホストの識別されたネットワーク・アドレスに置き換える。例えば、第2ゲートウェイは、それぞれの識別情報を使用して、第1および/または第2ホストのレイヤ2アドレスを決定することができる。
【0038】
一例によれば、本方法は、データベース・システムから、第1ホストが削除されたホストであることを示す通知を受信するステップを含み、宛先内の別の第1ホストから別の第2ホストへの別のデータパケットをゲートウェイで受信するとすぐに、第1ホストの識別情報を他の第1ホストの識別情報として用いて、本方法を繰り返すことができる。第1ホストは、第1ゲートウェイを構成するシステムから削除され得る。これにより、資源の効率的な利用や再利用が可能になることがあり得る。一例では、データベース・システムは、第1ホストがシステムから削除された場合に、他の第1ホストの識別情報として、第1ホストの識別情報を割り当てるように構成され得る。
【0039】
図1は、第1ホスト101および第2ホスト103のような複数ホスト間のデータ交換のためのシステム100のブロック図である。ホスト101および103は、第1ゲートウェイ105および第2ゲートウェイ107などのゲートウェイを介して互いに通信する。第1ゲートウェイ105は、第1ホップ・ブリッジ・ノードであることができる(これは、アクセス・メディエータ(AM)として示され得る)。
【0040】
第1ホスト101は、第1LAN111のような第1ローカルネットワークを介して第1ゲートウェイ105に結合される。第2ホスト103は、第2LAN113のような第2ローカルネットワークを介して第2ゲートウェイ107に接続する。第1LANおよび第2LANは、例えば、イーサネット・ネットワークであることができる。
【0041】
第1ホスト101は、第1LAN111に有線または無線LAN(WLAN)アクセスポイントを介して無線で接続するように構成することができる。第2ホスト103は、有線または無線LANアクセスポイントを介して第2LAN113に接続するように構成することができる。第1および第2ホスト101~103のホストは、例えば、HTTPプロトコルを使用してコンテンツをフェッチするウェブブラウザなどをその上で実行するアプリケーションを備えたノートブック、またはHTTPプロトコルをサポートすることによってコンテンツを提供するウェブサーバーを含むことができる。
【0042】
第1ホスト101は、レイヤ2通信プロトコルおよびレイヤ3通信プロトコルの少なくとも1つにしたがって通信するように構成され得る。第2ホスト101は、レイヤ2通信プロトコルおよびレイヤ3通信プロトコルの少なくとも1つにしたがって通信するように構成され得る。
【0043】
第1および第2ゲートウェイ105~107の各々は、データがネットワークから別のネットワークに流れることを可能にするように構成され得る。例えば、第1ゲートウェイ105は、例えばトンネリング通信プロトコルにしたがって、第1LAN111から第2LAN113へのデータフローまたは伝達を可能にするように構成することができる。第2ゲートウェイ105は、例えばトンネリング通信プロトコルにしたがって、第2LAN113から第1LAN111へのデータフローまたは伝達を可能にするように構成することができる。
【0044】
第1ゲートウェイ105および第2ゲートウェイ107は、ネットワークレイヤ2またはネットワークレイヤ3のような定義されたネットワークレイヤでデータパケットを交換するように構成することができる。ゲートウェイ105と107との間で伝達されるデータパケットは、一例では、ルータやスイッチのようなインターネットのネットワーク転送ノードによって転送され得る。
【0045】
第1ゲートウェイ105は、レイヤ2通信プロトコルおよびレイヤ3通信プロトコルの少なくとも1つにしたがって通信するように構成され得る。第2ゲートウェイ105は、レイヤ2通信プロトコルおよびレイヤ3通信プロトコルの少なくとも一方にしたがって通信するように構成されている。
【0046】
レイヤ2通信プロトコルは、例えば、イーサネットプロトコルであることができる。レイヤ3通信プロトコルは、例えば、インターネットプロトコル(IP)であることができる。例えば、第1ホスト101は、例えば、第2ホスト103の宛先にデータパケット120を送信するように構成することができる。データパケット120は、ヘッダ121およびペイロード122を含むことができる。ヘッダ120は、例えば、フィールドを含むことができ、各フィールドは、データパケットを示す情報を含む。ヘッダ121は、例えば、レイヤ2ヘッダ125であることができる。別の例では、図1に示すように、ヘッダ121は、レイヤ2(L2)ヘッダ125とレイヤ3(L3)ヘッダ126とを含むことができる。L2ヘッダ125は、レイヤ2通信プロトコルに従ったデータ通信を可能にするためのフィールド131Aおよび133Aを構成することができる。L3ヘッダ126は、レイヤ3通信プロトコルにしたがってデータ通信を可能にするためのフィールド131Bおよび133Bを含むことができる。フィール131Aおよび131B(総称して131と呼ばれる)は、例えば、ソースレイヤ2のアドレスとソースレイヤ3のアドレスから構成され得る。分野133Aおよび133B(総称して133と称される)は、例えば、宛先レイヤ2のアドレスおよび宛先レイヤ3のアドレスを構成することができる。分野131A、131B、133A、133Bの各分野は、それぞれのビット数で構成され得る。
【0047】
レイヤ2および/またはレイヤ3通信プロトコルを使用して、フィールド133に含まれるヘッダ情報の一部は、データパケット120が第2ホスト103に到達できるように有効に使用されてもよく、例えば、フィールド131に含まれるヘッダ情報の他の部分は、データパケット120を第2ホスト103に送信するために使用されなくてもよいため、必須ではない場合がある。フィールド131は、非必須フィールドと呼ばれてもよい。非必須フィールド131は、データパケット120のヘッダ情報の第1部分の一部であってもよく、フィールド133は、データパケット120のヘッダ情報の第2部分の一部であることができる。
【0048】
システム100は、データベース・システム112をさらに備える。データベース・システム112は、データベース・システム112のデータベース115に記憶されたデータへのアクセスを制御するように構成される。データベース・システム112は、クライアント・ロケーション・レジスタ(CLR)と表され得る。ゲートウェイ105~107は、例えば、インターネット109を使用してデータベース・システム112に接続するように構成することができる。
【0049】
図1は、2つのホストと2つのゲートウェイを示しているが、多数のホストとゲートウェイが存在することができることが理解されよう。また、図1は少数のLANを示しているが、多数のLANが存在することができることが理解されよう。
【0050】
図2は、異なるLAN上のホスト間の通信を可能にするためのホスト、例えば101~103の識別情報を生成する方法を示す図である。
【0051】
ホスト101の識別情報201は、ホスト101によって送信可能なデータパケットの1つ以上の非必須フィールドに基づいて定義され得る。ホスト101の識別情報201は、ホスト101がゲートウェイ105によってサービスされている間に、ホスト101を一意に識別する値を含むことができる。一例では、ホスト101がシステム100から取り外された場合、ホスト101の識別情報は、システム100に新たに接続されたホストに割り当てられてもよい。
【0052】
例えば、ホスト101がレイヤ2通信プロトコルのみにしたがって通信するように構成されている場合、非必須フィールドは、ホスト101からピア・ホスト、例えば103へのデータ送信に使用されなくてもよいため、フィールド131Aであることができる。別の例では、ホスト101がレイヤ2およびレイヤ3の通信プロトコルにしたがって通信するように構成されている場合、領域131Aおよび131Bは、ホスト101からピア・ホスト(例えば103)へのデータ提出のための必須ではないフィールドとなる可能性がある。以下では、レイヤ2ソースアドレスを有する必須でないフィールド131Aを参照して、識別情報の決定または生成を説明することができる。識別情報は、必須ではないフィールド131Aおよび131Bを使用して、フィールド131Aを参照して説明するように決定することができる。
【0053】
フィールド131A は、N ビットの設定で構成されている。一組のビットのN1ビットの第1グループ化は、ホスト101の識別情報を符号化するために使用され得る。ホスト101の識別情報は、ホスト101を一意に識別するN1ビットのバイナリ値を含み、ホスト101はゲートウェイ105によってサービスされる。図2に示すように、N1=24に対するN1ビットバイナリ値は、例えば、00:00:00からFF:FF:FFまで変動する16進数で表され得る。
【0054】
ビットのセットのN2ビットの第2グループ化は、ピア・ホスト103の識別情報を符号化するために使用され得る。ビットの第2グループ化は、第1ビットのグループ化とは区別されるピア・ホスト103の識別情報は、ホスト101を参照して記述されるように定義され得る。
【0055】
1つの例では、ビットの第1グループは、フィールド131Aのビットの半分を構成し、第2グループは、フィールド131Aの残り半分を構成することができる。別の例では、ビットの第1および第2グループ化は、異なるビット数を有することができる。これは、ホスト101がデータパケットの受信者であるか送信者であるかに応じて、ホスト101の識別情報を定義することを可能にすることができる。例えば、第1グループ化が4バイト長で、第2グループ化が2バイト長である場合、これは例えば40億のソースホストが例えば65000のターゲットホストと通信できることを示すかもしれない。これは、非対称的にアドレス範囲を拡張することを可能にする可能性がある。これは、測定値を少数のサーバーに報告する必要がある工場内の多くのセンサーがあるため、特に利点がある場合がある。
【0056】
ビットの第1グループ化およびビットの第2グループ化のすべての可能な値は、例えば、データベース115に記憶され得る。データベース・システム112は、例えば、データベース115内の記憶された値へのアクセスを制御するように構成することができる。別の例では、ゲートウェイ105~107の各々は、データベース115にアクセスすることができる。
【0057】
識別情報201がホスト101に割り当てられると、ホスト101のマッピング情報H1設定が記憶され得る。マッピング情報H1設定は、分野131Aに含まれる情報に関連するPE所在地101の識別情報201を少なくとも構成することができる。例えば、PE所在地101の識別情報は、PE所在地101のMACアドレス205に関連付けることができる。
【0058】
ホスト103のような他のホストのマッピング情報は、ホスト101を参照して記述されるように決定され得る。図2は、ホスト103のマッピング情報H2セットを示す。マッピング情報H2セットは、ホスト103のMACアドレス206に関連するホスト103の識別情報を含む。図3A-3Bは、H1-セットとH2-セットのマッピング情報を格納する例を提供する。
【0059】
図3Aは、マッピング情報H1-セット、ホスト101-103のH2-セットをシステム100のゲートウェイ、例えば105に記憶する例を示す図である。
【0060】
ゲートウェイ105は、マッピング情報を記憶するためのローカル・データ・コンテナを含むことができる。ローカル・データ・コンテナは、例えば、リスト301および303を含むことができる。第1リスト301は、ゲートウェイ105によってサービスされるホストのマッピング情報を含み、第2リスト303は、ゲートウェイ105によってサービスされるホストと通信しているピア・ホストのマッピング情報を含む。ローカル・データ・コンテナをローカルに保管すると、リモート・データベースの照会が妨げられ、処理リソースが節約される場合がある。
【0061】
リスト301~303の各々は、ホスト毎のエントリーを構成する。第1リスト301のエントリーは、マッピング情報、例えば、H1-セットを含む。例えば、図3Aに示すように、第1リスト301のエントリーは、ホストH1のMACアドレスMAC-H1と、ホストH1の識別情報mmH1と、を含む。
【0062】
第2リスト303のエントリーは、ピア・ホストにサービスするゲートウェイ107のレイヤ2アドレスに関連するマッピング情報、例えばH2セットを含む。例えば、図3Aに示すように、第2リスト303のエントリーは、ホストH2のMACアドレスMAC-H2と、ホストH2にサービスを提供するゲートウェイのMACアドレスMAC-AM2に関連するホストH2の識別情報mmH2と、を含む。
【0063】
例えば、第2リスト303のエントリーは、事前に定義された期間の後に除去され得る。たとえば、期間中に、エントリーに関連付けられたホストとの間でパケットが送受信されない場合、エントリーは削除される。
【0064】
図3Bは、マッピング情報をデータベース・システム112に格納する一例を示す図である。
【0065】
例えば、ホストがゲートウェイ105に接続すると、ゲートウェイ105は、ホストのホストMACアドレスをデータベース・システム112に報告することができる。このホストがデータベース・システム112に不明である場合、データベース・システム112は、例えば、データベース115に記憶された識別情報の可能な値の1つを使用して、識別情報をホストに割り当てることができる。さらに、データベース・システム112は、ホストのマッピング情報をリスト305などのリモート・データ・コンテナに格納することができる。マッピング情報は、ホストのMACアドレスと、割り当てられた識別情報(および利用可能な場合はIPアドレス)から構成され得る。マッピング情報は、リスト305において、ホストをサービスするゲートウェイのMACアドレスと関連付けられてもよい。データベース・システム112は、システム100に現在接続されているホストのマッピング情報を記憶することに加えて、システム100に以前に接続されているホストのマッピング情報を保持することができる。
【0066】
マッピング情報を遠隔的に記憶することは、ゲートウェイ105-107がマッピング情報をローカルに記憶しない場合と同様に、有利であり得、ゲートウェイは、図4Aおよび4Bを参照して説明されているように、データベース・システム112に問い合わせることができる。
【0067】
図4Aは、ゲートウェイ105に新たに接続するホストの識別情報を決定する方法を示す図である。
【0068】
ゲートウェイ105でホスト101からアタッチ要求を受信すると(401)、ゲートウェイ105は、ホスト101が第1リスト301内の識別情報に関連付けられているかどうかを判断することができる。ホスト101がリスト301内に対応するエントリーを持たない場合、ゲートウェイ105は、アソシエーション・メッセージをデータベース・システム112(402)に送信することができる。メッセージは、ホスト101のMACアドレスを含む。メッセージは、ホスト101の識別情報の要求を示す。メッセージを受信すると、データベース・システム112は、リスト305において、ホスト101にすでに識別情報が割り当てられているかどうかを調べることができ、割り当てられていない場合、データベース・システム112は、データベース115からホスト101に識別情報を割り当て、ゲートウェイ105のMACアドレスに関連付けることができる。
【0069】
ある例では、ホスト101が以前に別のゲートウェイに割り当てられていた場合、この他のゲートウェイは、そのリスト301からホスト101のマッピング情報を削除できるように、データベース・システム112によって通知され得る。別の例では、システム100の他の定義済みゲートウェイ(例えば、すべてのゲートウェイ)も、ホスト101のマッピング情報をそれぞれのリスト301から削除できるように通知され得る。次に、データベース・システム112は、ホスト101に関連する識別情報を問い合わせゲートウェイ403に返すことができる。ゲートウェイ105は、受信した識別情報とホスト101のMACアドレスとを含むホスト101のエントリーを追加することによって、そのリスト301を更新(404)することができる。
【0070】
図4Bは、受信した識別情報とホスト101のMACアドレスとを含むホスト101のエントリーを追加することによって、その方法301を更新(404)することができる。ホスト101は、ゲートウェイ107に接続されているが、第2リスト303(412)に関連エントリーを持たないピア・ホスト103(411)にパケットを送信することができる(例えば、ホスト101が接続されているためにそのピア・ホストとの通信がなかったため)。ゲートウェイ105は、ピア・ホスト103(413)のMACアドレスMAC-H2との識別情報についてデータベース・システム112に問い合わせることができる。データベース・システム112は、そのリスト305内でそれを検索し、ピア・ホスト103にサービスするゲートウェイ107のMACアドレスMAC-AM2と、ピア・ホスト103(414)に割り当てられた識別情報と、を返すことができる。最後に、ゲートウェイ105は、ピア・ホスト103に対するエントリーを追加することによって、第2リスト303を更新(415)することができる。
【0071】
一例では、データベース・システム112は、異なるゲートウェイから以前に受信したクエリを追跡し、ホストが新しいゲートウェイにアタッチしてそれらのゲートウェイのリスト303を更新することを可能にする場合、それらのゲートウェイに通知することができる。
【0072】
図5は、本件の一例に係るデータパケットを送信する方法のフローチャートである。
【0073】
第1ゲートウェイは、ステップ501において、宛先内の第1ホストから第2ホストへのデータパケットを受信することができる。第2ホストは、例えば、第2ゲートウェイによってサービスされ得る。
【0074】
第1ホストは、例えば、第1ネットワークを介して第1ゲートウェイに結合するように構成することができる。第1ネットワークは、例えば、第1LANであることができる。第2ホストは、第2LANのような第2ネットワークを介して第2ゲートウェイに結合するように構成することができる。第1LANおよび第2LANは、例えば、イーサネット・ネットワークであることができる。第1ホストと第1ゲートウェイとの間の通信は、例えば、レイヤ2通信プロトコルにしたがって実行され得る。第2ホストと第2ゲートウェイとの間の通信は、例えば、レイヤ2通信プロトコルにしたがって行われてもよい。
【0075】
第1ホストと第2ホストの少なくとも一方の識別情報は、ステップ503で、第1ゲートウェイによってローカルに維持されるマッピング情報を使用して取得され得る。ホストのマッピング情報は、ホストのレイヤ2アドレスに関連して、ホストのホスト識別情報の各々に対して構成される。一例では、ホストのマッピング情報は、ホストをサービスするゲートウェイのレイヤ2アドレスに関連付けられてもよい。例えば、受信されたデータパケットは、第1ホストのレイヤ2アドレスと第2ホストのレイヤ2アドレスとを含むことができる。第1ホストのレイヤ2アドレスは、マッピング情報内の第1ホストの識別情報を識別するために、第1ゲートウェイによって使用され得る。第1ホストの識別情報がローカルマッピング情報に見つからない場合、第1ゲートウェイはマッピング情報を維持するリモートデータベース・システムからその識別情報を要求する場合がある。データベース・システムは、そのマッピング情報に存在する場合、識別情報を返すことができ、そうでない場合、データベース・システムは識別情報を生成し、それを第1ゲートウェイに送信することができる。
【0076】
第1ゲートウェイは、受信されたデータパケット内にある第2ホストのレイヤ2アドレスを使用して、第2ホストの識別情報および/または第2ゲートウェイのレイヤ2アドレスをさらに決定することができる。そのために、第1ゲートウェイはローカルマッピング情報またはリモートマッピング情報を使用できる。例えば、第2ホストのレイヤ2アドレスは、第1ゲートウェイのマッピング情報において第2ホストの識別情報および/または第2ゲートウェイのレイヤ2アドレスを識別するために、第1ゲートウェイによって使用され得る。第2ゲートウェイの第2ホストおよび/またはレイヤ2アドレスの識別情報がローカルマッピング情報に見つからない場合、第1ゲートウェイは、第2ホストのレイヤ2アドレスを使用して、その識別情報および/またはレイヤ2アドレスをリモートデータベース・システムから要求することができる。データベース・システムは、第2ゲートウェイのレイヤ2アドレスと第2ホストの識別情報を第1ゲートウェイに戻すか送信することができる。
【0077】
第1ゲートウェイは、ステップ505において、受信されたデータパケットのヘッダ(またはヘッダ情報)の第1部分を、第1ホストおよび第2ホストの少なくとも1つの識別情報を含む情報に置き換える(スワップする)ことができる。一例では、情報は、第2ホストの識別情報を含むことができる。別の例では、情報は、第1ホストの識別情報をさらに含むことができる。一例では、第1ゲートウェイは、データパケットの第2部分のネットワーク宛先アドレスを第2ゲートウェイのネットワーク・アドレスによってさらに置き換えてもよい。
【0078】
第1および第2ゲートウェイの各々は、あるネットワークから別のネットワークへのデータ伝送を可能にするように構成され得る。例えば、第1ゲートウェイは、例えばトンネリング通信プロトコルにしたがって、第1LANから第2LANへのデータフローまたはデータ伝送を可能にするように構成され得る。第2ゲートウェイは、例えばトンネリング通信プロトコルにしたがって、第2LANから第1LANへのデータフローまたはデータ伝送を可能にするように構成することができる。
【0079】
ヘッダ情報の少なくとも一部に関連して、第1部分を置き換えるために使用される識別情報は、第1ゲートウェイおよび第2ゲートウェイによってアクセス可能である。例えば、ヘッダ情報のソースレイヤ2アドレスに関連する第1ホストの識別情報は、第1および第2ゲートウェイによってアクセス可能であることができる。ヘッダ情報の宛先レイヤ2アドレスに関連する第2ホストの識別情報は、第1および第2ゲートウェイによってアクセス可能であることができる。
【0080】
第1ゲートウェイは、ステップ507において、ヘッダ情報の第2部分にしたがってステップ503から結果として生じる修正されたデータパケットを第2ゲートウェイに送信することができる。ヘッダ情報の第2部分は宛先アドレスを示すかもしれない。例えば、伝達はトンネリング通信プロトコルにしたがって実行され得る。第2ゲートウェイは、識別情報と第1および第2ホストのレイヤ2アドレスとの間のアソシエーションにアクセスできるので、第2ゲートウェイは、データパケットを第2ホストに送信するために、アクセス可能な情報を使用することができる。例えば、第2ゲートウェイは、その情報を使用して、第2ゲートウェイで受信されたデータパケットの第2ホストの識別情報を使用して、第2ホストのレイヤ2アドレスを決定または識別することができる。第2ゲートウェイは、第2ホストにデータパケットを送信する前に、第2ホストの識別されたネットワーク・アドレスによって、受信データパケット内のネットワーク宛先アドレスを置き換える。第2ゲートウェイは、例えば、データパケットを第2ホストに送信する前に、第1および第2ホストの識別情報を第1ホストのレイヤ2ソースアドレスによってさらに置き換えてもよい。
【0081】
図6は、本件の一例に係るデータパケットを送信する方法のフローチャートである。
【0082】
第2ゲートウェイは、ステップ601において、第2ゲートウェイによってサービスされる第2ホストへの宛先にあるデータパケットを受信することができる。例えば、ステップ505で第1ゲートウェイによって送信されるデータパケットは、受信されたデータパケットであることができる。データパケットは、第2ホストの識別情報で構成される
【0083】
第2ゲートウェイは、ステップ603で、第2ホストのネットワーク・アドレスを決定するための第2ホストの識別情報を使用することができる。
【0084】
第2ゲートウェイは、ステップ605で、判定されたネットワーク・アドレスによって、受信データパケットのネットワーク宛先アドレスを置き換えてもよい。ステップ607で、第2ゲートウェイ107は、ステップ605の結果であるデータパケットを第2ホストに送信することができる。
【0085】
図7は、本件の一例による識別情報を提供するための方法のフローチャートである。
【0086】
データベース・システムは、ステップ701において、ゲートウェイから、ゲートウェイによってサービスされるホストの識別情報の要求を受信することができる。要求はホストのネットワーク・アドレスを示す。
【0087】
データベース・システムは、ステップ703において、ネットワーク・アドレスおよび関連する識別情報を含むデータ・コンテナ内の受信されたネットワーク・アドレスを検索することができる。データ・コンテナ内の受信されたネットワーク・アドレスを識別する(問い合わせステップ705)のに応答して、データベース・システムは、ステップ707において、識別されたネットワーク・アドレスに関連する識別情報をゲートウェイに返送または送信することができる。さもなければ(問合せステップ705)、データベース・システムは、ステップ709において識別情報を生成し、ステップ711において、生成された識別情報をゲートウェイに戻すか送信することができる。
【0088】
ネットワーク・アドレスは、例えば、レイヤ2アドレスまたはレイヤ3アドレスを含むことができる。
【0089】
図8A~8Cは、レイヤ2通信プロトコルにしたがって第1ホスト101から第2ホスト103にデータパケットを送信する方法を示す模式図である。説明のために、図8A~8Cに記載されている方法は、図1に示すシステムで実現することができるが、この実現に限定されるものではない。
【0090】
図8Aは、第1ホスト101にサービスする第1ゲートウェイ105における方法を示す図である。第1ホスト101がデータパケット620を第2ホスト103に送信する場合、データパケット620は、第2ホスト103のMACアドレスを宛先MACアドレス633として含み、それ自身のMACアドレスを送信元MACアドレス631として含む。ホスト101をサービスする第1ゲートウェイ105は、データパケット620を受信することができる。
【0091】
宛先MACアドレス206は、第2ホスト103をサービスするゲートウェイ107のMACアドレス605によって置き換えられてもよい。送信元MACアドレス205は、第2ホスト103の識別情報203と第1ホスト101の識別情報201との組み合わせによって置き換えてもよい。201および203の識別情報は、それぞれ3バイト長であることができる。どちらも3バイト長であるので、送信元MACアドレス205のフィールドに一致する。
【0092】
修正されたパケット620は、宛先として第2ゲートウェイ107を有するネットワーク上にさらに伝えられてもよい。
【0093】
図8Bは、第2ホスト103にサービスする第2ゲートウェイ107でデータパケット620を処理する方法を示す図である。
【0094】
パケット620を受信すると、第2ゲートウェイ107は、宛先MACアドレス605を第2ホストのMACアドレス206に置き換えてもよい。第2ホスト103のMACアドレス206は、第2ホストの識別情報203に対応するエントリーについて第2ゲートウェイ107のリスト301を検索することによって、取得または解決され得る。第1および第2ホストの識別情報は、検索されたエントリーに含まれる第2ゲートウェイ107のMACアドレス605によって置き換えられてもよい。
【0095】
図8Cは、第2ホスト103にサービスする第2ゲートウェイ107でデータパケット620を処理する別の方法を示す図である。
【0096】
パケット620を受信すると、第2ゲートウェイ107は、宛先MACアドレス605を第2ホストのMACアドレス206に置き換えてもよい。第2ホスト103のMACアドレス206は、第2ホストの識別情報203に対応するエントリーについて第2ゲートウェイ107のリスト301を検索することによって、取得または解決され得る。第2ゲートウェイ107は、第1ホスト101の識別情報に関連するそのリスト303内のマッピング情報を検索することができる。見つからない場合、第2ゲートウェイはデータベース・システム112に問い合わせて、その識別情報201によって参照される第1ホスト101のMACアドレスを取得することができる。第1ホスト101のMACアドレス205が受信されると、それに応じて第2ゲートウェイ107のリスト303が更新され、識別情報201~203が第1ホスト101のMACアドレス205によって置き換えられてもよい。
【0097】
図9は、本件の一例に係るデータパケットの送信方法のフローチャートである。
【0098】
第1ゲートウェイは、ステップ901において、宛先内の第1ホストから第2ホストへのデータパケットを受信することができる。第2ホストは、例えば、第2ゲートウェイによってサービスされ得る。
【0099】
第1ゲートウェイは、ステップ903で、第1ホストと第2ホストの少なくとも1つの識別情報を含む情報によって、受信したデータパケットのヘッダの第1部分を置き換えてもよい。
【0100】
第1ゲートウェイは、ステップ905において、ヘッダ情報の第2部分にしたがって、ステップ503から得られるデータパケットを第2ゲートウェイに送信することができる。
【0101】
図10は、本件の一例に係る装置の一例を示すブロック図である。
【0102】
図10には、現在の主題の少なくとも一部を実施するように構成された、装置1070の構成を示すブロック回路図が示されている。なお、図10に示す装置1070は、理解のために必須ではないので、単純化のために本明細書では省略するが、本明細書に記載するもの以外にもいくつかの要素または機能を備えていてもよい。さらに、装置は、チップセット、チップ、モジュールなどの同様の機能を有する別の装置であっても同様、装置の一部であったり、装置に別個の要素として取り付けられたりすることもできる。装置1070は、フロー制御機構に関連するプログラム等によって与えられる命令を実行するCPU等の処理機能又はプロセッサ1071を備えることができる。プロセッサ1071は、以下に説明するように、特定の処理専用の1つ以上の処理部分を備えてもよく、または、処理は、単一のプロセッサで実行することができる。このような特定の処理を実行するための部分は、たとえばCPUのような1つの物理的プロセッサやいくつかの物理的な実体のように、離散要素として、または1つ以上のさらなるプロセッサまたは処理部分内に提供され得る。例えば、参照符号1072は、プロセッサ1071に接続されたトランシーバまたは入出力ユニット(インタフェース)を示す。I/Oユニット1072は、1つ以上の他のネットワーク要素、エンティティ、末端と通信するために使用され得る。I/Oユニット1072は、いくつかのネットワーク要素に向けて通信装置を備える複合ユニットであってもよく、または異なるネットワーク要素のための複数の異なるインタフェースを備える分散構造を備えていてもよい。参照符号1073は、例えば、プロセッサ1071によって実行されるデータおよびプログラムを記憶するため、および/またはプロセッサ1071の動作記憶装置として使用可能なメモリを示す。
【0103】
プロセッサ1071は、上述した主題事項に関連する処理を実行するように構成される。特に、装置1070は、ゲートウェイ等に実装され得るし、その一部であってもよく、図5図6または図9に関連して説明されている方法を実行するように構成することができる。
【0104】
プロセッサ1071は、宛先の第1ホストから第2ホストへデータパケットを受信するステップと、第1ホストと第2ホストのうちの少なくとも1つの識別情報を含む情報によってデータパケットのヘッダ情報の第1部分を第1ゲートウェイに置き換えるステップと、ヘッダ情報の第2部分にしたがって第2ホストにサービスする第2ゲートウェイに、第1ゲートウェイによって、データパケットを送信するステップと、を実行するように構成される。
【0105】
さらに別の例によれば、プロセッサ1071は、ゲートウェイによってサービスされる第2ホストに宛ててデータパケットを受信するようにさらに構成され、データパケットは、第2ホストの識別情報を含み、第2ホストの識別情報を使用して、第2ホストのネットワーク・アドレスを決定し、決定されたネットワーク・アドレスによって受信データパケットのネットワーク宛先アドレスを置き換えて、データパケットを第2ホストに送信する。
【0106】
さらなる例によれば、装置1070は、データベース・システムに実装され得るし、またはデータベース・システムの一部であってもよく、プロセッサ1071は、ゲートウェイによってサービスされるホストの識別情報の要求から受信するようにさらに構成され、この要求は、ホストのネットワーク・アドレスを示し、ネットワーク・アドレスのデータ・コンテナ内の受信したネットワーク・アドレスを識別情報に検索し、データ・コンテナ内の受信したネットワーク・アドレスを識別するのに応答して、識別されたネットワーク・アドレスに関連する識別情報を返し、そうでなければ、識別情報を生成し、生成された識別情報を返す。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10