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特許7172233画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】画像形成装置、画像形成方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/08 20060101AFI20221109BHJP
   G03G 15/00 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
G03G15/08 390B
G03G15/00 303
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2018138097
(22)【出願日】2018-07-24
(65)【公開番号】P2020016712
(43)【公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-06-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000001270
【氏名又は名称】コニカミノルタ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001254
【氏名又は名称】弁理士法人光陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】長田 智
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-142740(JP,A)
【文献】特開2016-166978(JP,A)
【文献】特開2009-020287(JP,A)
【文献】特開2004-219710(JP,A)
【文献】特開2006-166138(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/08
G03G 15/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
露光により静電潜像が形成される像担持体と、
トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、
前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、
を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置において、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力部と、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部と、
前記選択されたスクリーン種類に応じて、前記電界の強弱を変更するように前記調整部を制御する制御部とを備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記スクリーン種類は、前記ハーフトーンの画像を構成するドットからなるラインの単位距離内の本数を示したスクリーン線数であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記スクリーン種類は、前記ハーフトーンの画像を構成するドットの間隔又は密度であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記調整部は、前記回収部材に印加する電圧の高低を変えることにより、前記電界の強弱を可変とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記調整部は、前記回収部材の表面から前記像担持体の表面までの距離を変えることにより、前記電界の強弱を可変とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記選択されたスクリーン種類が示す画像の精細度が高ければ前記電界を強く変更し、前記選択されたスクリーン種類が示す画像の精細度が低ければ前記電界を弱く変更するように前記調整部を制御することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記回収部材は、回転により前記現像剤を回収する回収ローラーであり、
前記回収ローラーに回転動作を付与する回収モーターを備え、
前記制御部は、前記電界の弱さに応じて前記回収ローラーの回転速度を高めるように前記回収モーターを制御することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
露光により静電潜像が形成される像担持体と、トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置の画像形成方法において、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力工程と、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部を、前記選択されたスクリーン種類に応じて、前記電界の強弱を変更するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする画像形成方法。
【請求項9】
露光により静電潜像が形成される像担持体と、トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置のコンピュータを、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力部から選択されたスクリーン種類に応じて、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部を、前記電界の強弱を変更するように制御する制御部、
として機能させる、
ことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、画像形成方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
現像剤が格納された現像容器の開口部に現像ローラーを設け、画像露光された感光体に対して現像ローラーからトナーを飛翔させてトナー画像を形成する画像形成装置が知られている。
画像形成装置では、印字面積が広くなる程、感光体側に向かわずに飛散するトナーが生じ易くなるが、現像ローラーと感光体の間に回収ローラーを設けることで、このように飛散するトナーを付着させてスクレーパーで掻き取ることで現像容器内に回収して、現像ローラーと感光体の間から画像形成装置内に飛散することを防止していた。
【0003】
上記回収ローラーは、飛散するトナーを回収する過程でその表面に過剰に付着が生じると、スクレーパーで掻き取り切れずに凝集し、現像容器外にトナー凝集体が落下するおそれがあった。
このため、従来の画像形成装置では、機内の湿度を検出する湿度検出手段を設け、検出湿度に応じて回収ローラーバイアスを印加して、その表面電位の制御を行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2013-142740号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、回収ローラーに付着したトナーTが凝集すると、回収ローラーと感光体露光部との間の電界により、トナーの凝集体Tgが感光体側に引き寄せられて露光部に付着する場合がある。
図10は、感光体にいわゆるべた塗りのトナー像が形成される場合の電位を示し、図11は感光体にハーフトーンのトナー像が形成される場合の電位を示す。図10及び図11において、符号Gは現像ローラーの電位、符号Sは回収ローラーの電位、符号Kは感光体の網点である露光部の電位、符号Wは網点の間の非露光部の電位を示す。トナーTはマイナスに帯電しており、図10及び図11では上に行く程、負極の電位が高くなっている。
【0006】
べた塗りの画像形成時にトナーTの凝集体Tgが感光体の露光部に付着しても、図12(A)に示すように、背景と同色のトナーTが付着するだけなので、目立つことはなく、画質に影響は殆ど生じない。なお、図12(A)及び図12(B)では、説明のために、適正に付着したトナーTと回収ローラーから付着した凝集体から分散したトナーTkとを異なる模様で示しているが、実際には同色である。
【0007】
これに対して、ハーフトーンの画像形成時にトナーTの凝集体Tgが感光体の露光部に付着すると、図12(B)に示すように、本来はトナーTが付着しない網点の周囲である素地の部分にも凝集体から分散したトナーTkが付着するため、画質に劣化を生じるおそれがあった。
上記従来の画像形成装置は、このようなハーフトーンの画像形成の画質低下に対して対処することはできなかった。
【0008】
本発明は、画質の向上を図ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
露光により静電潜像が形成される像担持体と、
トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、
前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、
を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置において、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力部と、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部と、
前記選択されたスクリーン種類に応じて、前記電界の強弱を変更するように前記調整部を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記スクリーン種類は、前記ハーフトーンの画像を構成するドットからなるラインの単位距離内の本数を示したスクリーン線数であることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記スクリーン種類は、前記ハーフトーンの画像を構成するドットの間隔又は密度であることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、
前記調整部は、前記回収部材に印加する電圧の高低を変えることにより、前記電界の強弱を可変とすることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、
前記調整部は、前記回収部材の表面から前記像担持体の表面までの距離を変えることにより、前記電界の強弱を可変とすることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1~5のいずれか一項に記載の発明において、
前記制御部は、前記選択されたスクリーン種類が示す画像の精細度が高ければ前記電界を強く変更し、前記選択されたスクリーン種類が示す画像の精細度が低ければ前記電界を弱く変更するように前記調整部を制御することを特徴とする。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、
前記回収部材は、回転により前記現像剤を回収する回収ローラーであり、
前記回収ローラーに回転動作を付与する回収モーターを備え、
前記制御部は、前記電界の弱さに応じて前記回収ローラーの回転速度を高めるように前記回収モーターを制御することを特徴とする。
【0016】
請求項8に記載の発明は、
露光により静電潜像が形成される像担持体と、トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置の画像形成方法において、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力工程と、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部を、前記選択されたスクリーン種類に応じて、前記電界の強弱を変更するように制御する制御工程とを備えることを特徴とする。
【0017】
請求項9に記載の発明は、プログラムにおいて、
露光により静電潜像が形成される像担持体と、トナーを含む現像剤を収容し、前記像担持体を現像する現像装置と、前記現像装置から飛散する現像剤を当該現像装置内に回収する回収部材と、を備え、ハーフトーンの画像を形成することができる画像形成装置のコンピュータを、
画像の精細度に関係するスクリーン種類をユーザーが選択する入力部から選択されたスクリーン種類に応じて、
前記回収部材と前記像担持体の間の電界の強弱を可変とする調整部を、前記電界の強弱を変更するように制御する制御部、
として機能させる、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、制御部が、選択されたスクリーン種類に応じて、電界の強弱を変更するように調整部を制御するので、ハーフトーンの画像形成の網点周囲に生じるトナーの付着を低減して画質向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】本実施形態における画像形成装置の概略構成を示す全体図である。
図2】装置本体の機能的構成を示すブロック図である。
図3】現像装置の側面図である。
図4図3の部分拡大図である。
図5】スクリーン線数の逆数とトナーのこぼれ落ちの発生率の関係を示した線図である。
図6】回収ローラーと感光体ドラムの間の電界とトナーのこぼれ落ちの発生率の関係を示した線図である。
図7】スクリーン線数と回収ローラーと感光体ドラムの間の電界との関係を示した線図である。
図8】画像形成時に実行するトナー回収制御のフローチャートである。
図9】調整部の他の例を示す側面図である。
図10】感光体にべた塗りのトナー像が形成される場合の電位を示す説明図である。
図11】感光体にハーフトーンのトナー像が形成される場合の電位を示す説明図である。
図12図12(A)はべた塗りの画像形成時に凝集体から分散したトナーが感光体の露光部に付着した状態を示し、図12(B)はハーフトーンの画像形成時にトナーの凝集体が感光体の露光部に付着した状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0021】
[画像形成装置の概略構成]
図1は本実施形態における画像形成装置100の概略構成を示す全体図である。
図1に示すように、画像形成装置100は、用紙搬送方向に沿って、給紙ユニット10、装置本体20、FNS(後処理ユニット)11が直列に接続された構成となっている。
【0022】
なお、画像形成装置100は、給紙ユニット10、FNS11を有さないで、装置本体20内に給紙部を備える構成であってもよい。また、本実施形態では、装置本体20を、モノクロ画像を形成する画像形成装置として説明するが、これに限定されるものではなく、C(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)の4色によるカラー画像を形成する画像形成装置としてもよい。
【0023】
給紙ユニット10は、PFU(Paper Feed Unit)と称されるものであり、複数の給紙トレイや、給紙ローラー、分離ローラー、給紙/分離ゴム、送り出しローラー等からなる給紙手段等を備える。各給紙トレイには、用紙の種類(紙種、坪量、用紙サイズ等)毎に用紙が格納されており、用紙の最上部から一枚ずつ給紙手段により装置本体20へ用紙が搬送される。
【0024】
装置本体20は、外部装置等から受信したPDL(Page Description Language)形式やTiff形式等のページ記述言語形式のプリントデータ及びプリント設定データ(プリントジョブ)に基づいて用紙に画像を形成し、画像形成済みの用紙をFNS11に搬送する。なお、装置本体20は、スキャナーを備える構成とし、スキャナーにより原稿から読み取った画像データに基づいて用紙に画像を形成することとしてもよい。
【0025】
FNS11は、ソート部、ステイプル部、パンチ部、折り部等の各種後処理部と、排紙トレイ等を備え、装置本体20から搬送された用紙に対して各種後処理を施し、後処理が施された用紙を排紙トレイに排出する。
【0026】
[装置本体]
図2は、装置本体20の機能的構成を示すブロック図である。
装置本体20は、制御部21、画像処理部22、用紙搬送部23、画像形成部24、定着部25、記憶部26、I/F27、操作表示部28、通信部29等を備えて構成され、各部はバス201により接続されている。
【0027】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等により構成されている。制御部21のCPUは、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、装置本体20の各部や画像形成装置100全体の動作を統括制御するコンピュータとして機能する。
【0028】
例えば、制御部21は、外部装置からプリントジョブを受信すると、ジョブを開始し、画像処理部22により画像データに画像処理を行わせ、画像処理済みの画像データに基づいて用紙搬送部23、画像形成部24、定着部25を制御して用紙に画像を形成させ、画像形成及び定着済みの用紙をFNS11に送出する。
また、制御部21は、画像形成部24の現像装置4におけるトナーの回収について特徴的な制御を行う。このトナー回収制御については後述する。
【0029】
画像処理部22は、通信部29を介して外部装置から送信されたプリントデータにラスタライズ処理を施して画像データを生成し、画像データに色変換処理、階調補正処理、ハーフトーン処理等の各種画像処理を施す。
【0030】
用紙搬送部23は、レジストローラー231をはじめとする複数の搬送ローラーや搬送ベルト等を含んで構成され、給紙ユニット10から搬送されてきた用紙を画像形成部24に搬送するとともに、画像形成部24で画像が形成された用紙を定着部25に搬送する。用紙の搬送経路上には、例えば、レジストセンサー、ジャム検知センサー、濃度検知センサー等の各種センサー(図示せず)が備えられている。各センサーは、制御部21に接続されており、検知信号を制御部21に出力する。
【0031】
画像形成部24は、像担持体としての感光体ドラム1、帯電部2、露光部(レーザ光源、ポリゴンミラー)3、現像装置4、転写部5、クリーナー6等を備えて構成されている。画像形成部24は、帯電部2によって一様帯電されて回転している感光体ドラム1の表面に露光部3により露光して、感光体ドラム1の面上に画像データに対応した静電潜像を形成し、静電潜像を現像装置4により反転現像して、黒色のトナー像を感光体ドラム1上に形成する。そして、画像形成部24は、レジストローラー231によって、給送された用紙と感光体ドラム1上に形成されたトナー像との位置合わせのための同期を取って転写部5に送出し、感光体ドラム1の表面に形成されたトナー像を、転写部5によりトナーと反対極性に帯電された用紙に転写する。これにより、用紙に画像が形成される。感光体ドラム1に残留したトナーは、クリーナー6により除去される。
【0032】
ここで、現像装置4について、図3及び図4に基づいて説明する。
現像装置4は、トナーとキャリアを含む現像剤を収容する現像容器41を備え、当該現像容器41は、感光体ドラム1に対して開口している。そして、現像容器41の内部には、現像剤を攪拌し、開口部側に搬送する攪拌スクリュー42が設けられ、現像容器41の開口部には感光体ドラム1に外周を接近させて配置された現像ローラー43が設けられている。この現像装置4では、トナーはマイナスに帯電される。このため、現像ローラー43はマイナスのバイアス電圧が印加され、感光体ドラム1の露光部分が高電位となり、感光体ドラム1の露光部分からより低電位の現像ローラー43側に電界が生じて、マイナスのトナーを感光体ドラム1の露光部分側に飛翔させることができる。
【0033】
また、現像装置4の現像ローラー43は、図3及び図4において、図示しないモーターにより反時計方向に回転駆動が付与される。感光体ドラム1よりも現像ローラー43の回転方向下流側には、当該現像ローラー43に近接して回収部材としての回収ローラー44が設けられている。
この回収ローラー44には、図4に示すように、現像ローラー43よりも高電位のマイナスのバイアス電圧を印加する回収電源441が接続されている。このため、現像ローラー43から感光体ドラム1側に飛翔しないで飛散したトナーを回収ローラー44の外周面に引き寄せて回収することができる。この回収電源441の印加電圧は制御部21により制御される。
なお、感光体ドラム1,現像ローラー43,回収ローラー44についてマイナス側に電圧の高い順番を示すと、以下のようになる。
感光体ドラム1の露光部<回収ローラー44<現像ローラー43<感光体ドラム1の非露光部
【0034】
また、回収ローラー44は、現像ローラー43とは独立した駆動源である回収モーター442(図2参照)により、図3及び図4における時計方向に回転駆動が行われる。この回収モーター442による回転速度は制御部21により制御される。
そして、回収ローラー44と現像ローラー43との間には、回収ローラー44の外周面に摺接するスクレーパー45が設けられている。このスクレーパー45により、回収ローラー44に付着したトナーを掻き取って現像容器41内に送り込むことができる。
【0035】
転写部5は、転写ベルト51、転写ローラー(転写部材)52を備える。転写ベルト51には、例えば、導電剤が含有されたクロロプレーンゴム等により構成される基材の表面に、コート層としてPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)を施したものが用いられる。
この電圧印加部53によって、静電引力により、感光体ドラム1に接触中の用紙に感光体ドラム1上のトナー像が転写される。前述したように、トナーの帯電極性はマイナス(負)であり、用紙にトナー像を転写する転写時には転写ローラー52に正の転写電圧が印加されるものとする。
【0036】
定着部25は、トナー像が転写された用紙を加熱及び加圧してトナーを用紙に定着させる定着処理を行う。
【0037】
記憶部26は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成され、通信部29を介して入力されたプリントジョブや画像処理済みの画像データ等が記憶される。なお、これらの画像データ等は制御部21のRAMに記憶されても良い。
【0038】
I/F27は、給紙ユニット10及びFNS11に接続するための通信インターフェースである。
【0039】
操作表示部28は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部21から入力される表示信号の指示に従って表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。
LCDの表示画面上は、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネルに覆われており、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部21に出力する。
【0040】
この操作表示部28からは、画像処理部22が実行するハーフトーン処理において、画像の精細度を示すスクリーン種類としてのスクリーン線数をユーザーが選択し設定することができる。即ち、操作表示部28は、入力部として機能する。
【0041】
通信部29は、モデム、LANアダプターやルーター等によって構成され、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)等の通信ネットワークに接続されたPC(Personal Computer)等の外部装置との通信制御を行い、プリントジョブの受信等を行う。
【0042】
[トナー回収制御]
上記画像形成装置100の制御部21による、現像装置4のトナー回収制御について説明する。
回収ローラー44による飛散トナーの回収作業は、回収ローラー44の外周面に付着したトナーの凝集体が回収ローラー44と感光体ドラム1の露光部との間の電界によって引き寄せられてこぼれ落ち、感光体ドラム1の露光部周辺に付着するという問題がある。
ハーフトーンでの画像形成時には、本来はトナーが付着しない網点の周囲に付着を生じることから、特に回収ローラー44からのトナーの付着は特に画質に影響を生じやすい。
【0043】
前述したように、画像形成装置100では、操作表示部28からスクリーン線数を設定することができる。スクリーン線数とは、ハーフトーンの画像を形成するドット(網点)が並んで形成されたラインが単位距離(例えば、1inch)内に何本形成されているかを示す画像の精細度の指標となる値である。単位は、例えば、[lpi](line per inch)で表される。このスクリーン線数の大きければ大きいほど、形成される画像は精細度が高くなる。
【0044】
画像の精細度を示すスクリーン線数とトナーのこぼれ落ちの発生率との間には相関がある。図5は、スクリーン線数の逆数[lpi-1]とトナーのこぼれ落ちの発生率[%]の関係を示した線図である。この場合、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界はいずれも150[kV/m]としている。
図示のように、スクリーン線数の逆数が大きくなる(スクリーン線数が小さくなる)につれて、トナーのこぼれ落ちの発生率が比例的に増加することが分かる。
【0045】
また、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界とトナーのこぼれ落ちの発生率との間にも相関がある。図6は、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界[kV/m]とトナーのこぼれ落ちの発生率[%]の関係を示した線図である。この場合、画像形成時のスクリーン線数はいずれも120[lpi]としている。
図示のように、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界が大きくなるにつれて、トナーのこぼれ落ちの発生率が比例的に増加することが分かる。
【0046】
図5及び図6の関係から、トナーのこぼれ落ちの発生率の許容値を一定値以下と決めた場合、スクリーン線数と回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界との関係(電界-スクリーン線数特性とする)は図7に示すようになる。この図7では横軸をスクリーン線数[lpi]、縦軸を回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界[kV/m]としており、トナーのこぼれ落ちの発生率が所定の許容値以下となる範囲Cgを模様なしで示し、許容値を満たせない範囲Cbを点描模様を付して示している。
【0047】
なお、図5図7に示す数値は、いずれも一例を示しているに過ぎず、この数値例に限定されない。これら各数値の適正値は、現像ローラー43,回収ローラー44の配置やこれらに対する印加電圧、これらの表面材料、トナーの特性、その他、種々の条件によって変動するので、各種の画像形成装置ごとに適正値を求めることが望ましい。
【0048】
画像形成装置100の制御部21は、図7の電界-スクリーン線数特性、例えば、許容値以下となる範囲Cgと許容値を満たせない範囲Cbの境界を数値又は数式等のデータとして記憶している。
そして、制御部21は、ユーザーにより、操作表示部28からスクリーン線数が設定されると、上記許容値以下となる範囲Cg内となるように、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界の値を制御する。
【0049】
回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界E[kV/m]の値は、回収ローラー44と感光体ドラム1との距離(相互の外周面の最短距離)をd[m]、感光体ドラム1の外周面上における長手方向全長に渡って非露光となる領域が回収ローラー44近傍を通過するときの回収ローラー44の表面電位をVcr[kV]、感光体ドラム1の露光部の表面電位をVi[kV]とした場合に、次式(1)により算出することができる。
E=-(Vcr-Vi)/d …(1)
【0050】
従って、画像形成装置100の制御部21は、設定されたスクリーン線数の値から回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界Eの値が図7の電界-スクリーン線数特性に示した適正値となるように、調整部としての回収電源441を制御して、回収ローラー44の表面電位Vcr[kV]を調整する。
なお、感光体ドラム1の露光部の表面電位Viは露光を行う露光部3の強度又は照射時間で決まるので、一般的には一定値となる。従って、表面電位Viが事前に測定等により取得される。
【0051】
なお、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界E[kV/m]の値は、許容値以下となる範囲Cgと許容値を満たせない範囲Cbの境界値から大きく下回るように調整すると、現像ローラー43と回収ローラー44との間の電界が大きくなり、現像ローラー43から回収ローラー44へのトナーの飛翔が生じ易くなるため、電界Eが境界値より低いある程度の範囲内(例えば、図7の電界-スクリーン線数特性における境界線と破線の間の値)の値となるように、回収ローラー44の表面電位Vcrは調整される。
これによって、トナーのこぼれ落ちの発生率を許容値未満に低減することができる。
【0052】
また、画像形成装置100の制御部21は、スクリーン線数の設定値に応じて、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界Eの値を図7に示した適正値に制御した場合に、当該電界Eの値が予め定められた判断値Es以下となったときには、回収ローラー44を駆動する回収モーター442の回転速度を通常運転速度よりも早い高速運転速度に加速する制御を行う。
回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界Eの値が小さくなると回収ローラー44と現像ローラー43との間の電界の値は大きくなるので、現像ローラー43から回収ローラー44へのトナーの飛翔が生じ易くなる。このため、制御部21は、回収ローラー44の回転速度を高めて回収ローラー44に付着したトナーをスクレーパー45によって迅速且つ効率的に掻き落とすように制御している。
【0053】
図8は画像形成装置100の制御部21のCPUが、ROM内に格納された制御プログラムに従って、画像形成時に実行するトナー回収制御のフローチャートである。
このトナー回収制御では、制御部21のCPUは、入力工程においてユーザーにより設定された、スクリーン線数の設定値を取得し(ステップS1)、図7に示す電界-スクリーン線数特性を参照して(ステップS3)、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界Eの適正値を決定する(ステップS5)。
そして、制御部21のCPUは、回収ローラー44の回収電源441を制御し、回収ローラー44と感光体ドラム1の間の電界Eを適正値に調整する(ステップS7:制御工程)。
また、制御部21のCPUは、決定された電界Eの適正値が判断値Es以下であるか否かを判定する(ステップS9)。
その結果、電界Eの適正値が判断値Es以下の場合には、回収ローラー44の回収モーター442を高速運転速度で駆動し(ステップS11)、電界Eの適正値が判断値Esより大きい場合には、回収ローラー44の回収モーター442を通常運転速度で駆動する(ステップS13)。
そして、トナー回収制御を終了し、画像形成を実行する。
【0054】
[実施形態の効果]
以上のように、画像形成装置100では、制御部21が、選択されたスクリーン種類としてのスクリーン線数に応じて、電界の強弱を変更するように調整部としての回収電源441を制御するので、ハーフトーンの画像形成の網点周囲に生じるトナーの付着を低減して画質向上を図ることが可能となる。
また、回収ローラー44に印加する電圧の高低を変える回収電源441を調整部とすることにより、電界の制御を容易且つ正確に行うことが可能となる。
【0055】
また、制御部21は、選択されたスクリーン線数が示す画像の精細度が高ければ電界を強く変更し、選択されたスクリーン線数が示す画像の精細度が低ければ電界を弱く変更するように回収電源441を制御している。
これにより、トナーの付着による影響を生じやすい精細度の低い画像について、特に効果的にトナーの付着を低減して画質向上を図ることが可能となる。
【0056】
また、制御部21は、電界の弱さに応じて回収ローラー44の回転速度を高めるように回収モーター442を制御するので、電界を弱くすることに起因して増加する回収ローラー44へ付着するトナーをより迅速且つ効率的にスクレーパーにより除去することが可能となり、これにより、感光体ドラム1へのトナー付着を低減してさらなる画質向上を図ることが可能となる。
【0057】
[検証実験]
以下に、本発明の有効性を確認するために行った検証実験について説明する。
検証実験では、コニカミノルタ社製AccurioPRESS6136機(商標)を改造した画像形成装置を用いた。即ち、設定できるスクリーン種類はスクリーン線数とした。また、回収部材は、ローラー型のもの(回収ローラー)を使用した。
また、電界の判断値Es=50[kV/m]に設定し、回収ローラー44の通常運転速度を4[rpm]、高速運転速度を10[rpm]とした。
【0058】
検証実験では、電界-スクリーン線数特性において適正となる実施例1~4と不適正となる比較例1~3とについて、それぞれ現像装置4と感光体ドラム1とについて未使用の新品を使用し、印字パターンとして全面20%濃度でA3用紙10000面に画像形成を行った。
評価方法としては、各用紙1面につき、φ0.5[mm]以上のトナーこぼれが1つでも発生すれば、「トナーこぼれ発生」としてカウントし、10000面の中の「トナーこぼれ発生」となった面数の比率が0.5%以下である場合を「〇」とし、0.5%を超える場合を「×」と評価した。
【0059】
<実施例1>
スクリーン線数は120[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.300[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.284[kV]、回収ローラー径をφ8[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=32[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は10[rpm]であった。
【0060】
<実施例2>
スクリーン線数は170[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.300[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.211[kV]、回収ローラー径をφ8[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=178[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0061】
<実施例3>
スクリーン線数は80[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.300[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.211[kV]、回収ローラー径をφ6[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0015[m]とした。これにより、電界E=59.3[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0062】
<実施例4>
実施例1と同じ構成で、選択したスクリーン線数(L[lpi])に応じて、回収ローラーへの印加電圧を制御できるように改造した。
スクリーン線数Lは150[lpi]を選択した。
回収ローラーの表面電圧Vcr =-0.001×L-0.2=-0.35[kV]に制御され、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.284[kV]とした。また、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=59.3[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0063】
<比較例1>
スクリーン線数は120[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.350[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.211[kV]、回収ローラー径をφ8[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=278[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0064】
<比較例2>
スクリーン線数は170[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.300[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.164[kV]、回収ローラー径をφ8[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=272[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0065】
<比較例3>
スクリーン線数は80[lpi]を選択した。
回収ローラーを表面電圧Vcr=-0.300[kV]に印加し、感光体ドラムの露光部の表面電圧Vi=-0.211[kV]、回収ローラー径をφ8[mm]とし、回収ローラーと感光体ドラムとの距離d=0.0005[m]とした。これにより、電界E=178[kV/m]となり、回収ローラーの回転速度は4[rpm]であった。
【0066】
検証実験の結果は、電界-スクリーン線数特性において適正となる実施例1~4については、いずれも「〇」となった。これに対して、電界-スクリーン線数特性において不適正となる比較例1~3については全て「×」となった。
【0067】
[その他]
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述の実施形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。
また、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【0068】
例えば、回収ローラー44と感光体ドラム1の露光部との間の電界を調整する調整部としては、図9に示すように、回収ローラー44の表面から感光体ドラム1の表面までの距離を変える直動式のアクチュエーター441Aを利用しても良い。
この場合、直動式のアクチュエーター441Aは、回収ローラー44を回転可能に支持すると共に、回収ローラー44が感光体ドラム1に対して接離移動可能に支持する。また、回収ローラー44の直動により、回収ローラー44と感光体ドラム1との距離dを変更調節する構成とすることが望ましい。
直動式のアクチュエーター441Aは、具体的には、動作量の制御が可能なソレノイド、回転動作量の制御が可能なステッピングモーター等の回転式のモーターと回転駆動を直動動作に変更可能なボールネジ機構やベルト機構とからなるユニット、直動式のボイスコイルモーター、ピエゾ等の圧電素子などが挙げられる。
これらの構成により、距離dを変更調節することで、回収ローラー44と感光体ドラム1の露光部との間の電界を任意に調整することが可能である。
【0069】
また、スクリーン種類として、スクリーン線数を例示したが、ハーフトーンの画像を構成するドット(網点)の間隔又は密度を操作表示部28から設定可能とし、制御部21は、ドット(網点)の間隔又は密度に応じて電界の強弱を変更するように構成してもよい。
【0070】
また、現像装置4の現像剤としては、トナーとキャリアを含む2成分式の現像剤を例示したが、現像剤は、キャリアを含まない1成分式のものであっても良い。
【0071】
また、回収ローラー44の回収モーター442の制御については、電界Eの適正値が判断値Es以下となる場合に高速運転速度に切り替える制御を例示したが、これに限定されない。例えば、大小異なる複数の判断値を用意し、回収モーター442の回転速度をより多くの段階に切り替えるように制御しても良い。また、電界Eの数値に応じて、回収モーター442の回転速度をリニアに又は無段階で変更調節するように制御しても良い。
【符号の説明】
【0072】
1 感光体ドラム(像担持体)
2 帯電部
3 露光部
4 現像装置
20 装置本体
21 制御部
24 画像形成部
28 操作表示部(入力部)
41 現像容器
43 現像ローラー
44 回収ローラー(回収部材)
45 スクレーパー
100 画像形成装置
441 回収電源(調整部)
441A アクチュエーター(調整部)
442 回収モーター
d 回収ローラーと感光体ドラムとの距離
E 電界
Es 判断値
L スクリーン線数
T トナー
Tg 凝集体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12