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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】ニーエアバッグ取付け構造
(51)【国際特許分類】
   B60R 21/20 20110101AFI20221109BHJP
   B60R 7/04 20060101ALI20221109BHJP
   B60R 21/206 20110101ALI20221109BHJP
【FI】
B60R21/20
B60R7/04 Z
B60R21/206
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018159260
(22)【出願日】2018-08-28
(65)【公開番号】P2020032797
(43)【公開日】2020-03-05
【審査請求日】2021-06-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000002082
【氏名又は名称】スズキ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100134832
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧野 文雄
(74)【代理人】
【識別番号】100165308
【弁理士】
【氏名又は名称】津田 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100115048
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 康弘
(72)【発明者】
【氏名】脇坂 勇輝
【審査官】川口 真一
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-221582(JP,A)
【文献】特開2002-337653(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2016-0108715(KR,A)
【文献】特開2001-191887(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 21/16-21/33
B60R 7/04
B60K 37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体をインパネ開口に取り付けるためのニーエアバッグ取付け構造であって、
前記インパネ開口の端縁には、インパネ側係合片が設けられ、
前記ニーエアバッグ体が、ニーエアバッグ本体と、該ニーエアバッグ本体の車両後方側の面を覆うカバー部と、を有し、
前記カバー部が、前記インパネ側係合片と係合するバッグ側係合片を有し、
前記バッグ側係合片が、前記ニーエアバッグ体の車両後方側の端部に設けられて、前記インパネ開口の車幅方向の端縁向けて前記インパネ開口の面方向に延びる延出板部と、該延出板部から車両前方に向けて延びる延出片と、該延出片に設けられた突起部と、を有し、
前記インパネ側係合片は、前記ニーエアバッグ体が前記インパネ開口に取り付けられた状態で、前記延出板部の車両方側で当該延出板部に対向する対向部と、該対向部より車両前方側に設けられて、前記バッグ側係合片を係合させる係合部と、を備え、
前記係合部は、前記突起部が通過可能な係合孔を有して構成されていることを特徴とするニーエアバッグ取付け構造。
【請求項2】
乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体をインパネ開口に取り付けるためのニーエアバッグ取付け構造であって、
前記インパネ開口の端縁には、インパネ側係合片が設けられ、
前記ニーエアバッグ体が、ニーエアバッグ本体と、該ニーエアバッグ本体の車両後方側の面を覆うカバー部を有し、
前記カバー部が、前記インパネ側係合片と係合するバッグ側係合片と、を有し、
前記バッグ側係合片が、前記ニーエアバッグ体の車両後方側の端部に設けられて、前記インパネ開口の車幅方向の端縁向けて前記インパネ開口の面方向に延びる延出板部を有し、
前記インパネ側係合片は、前記ニーエアバッグ体が前記インパネ開口に取り付けられた状態で、前記延出板部の車両前方側で当該延出板部に対向する対向部を備え、
前記インパネ側係合片は、前記対向部より車両前方側に設けられて、前記バッグ側係合片を係合させる係合部と、前記対向部と前記係合部とに連続されて、車両前後方向に延びる連続部と、を有していることを特徴とするニーエアバッグ取付け構造。
【請求項3】
前記バッグ側係合片には、前記延出板部の前記ニーエアバッグ本体から離れた端部に連続されて、前記連続部に対向する対向面が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のニーエアバッグ取付け構造。
【請求項4】
前記カバー部は、前記ニーエアバッグ本体を覆うカバー本体を有し、
前記カバー本体には、車幅方向に連続されるティアラインが設けられ、
前記対向部は、前記ティアラインの延長線上に交差する方向に延びていることを特徴とする請求項1~3のうち何れか一項に記載のニーエアバッグ取付け構造。
【請求項5】
前記インパネ側係合片には、前記対向部の前記ニーエアバッグ体側の端部に連続されて、車両前方に延びる延在部が設けられていることを特徴とする請求項1~4のうち何れか一項に記載のニーエアバッグ取付け構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニーエアバッグ取付け構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、運転者等の乗員の膝を保護する膝保護用エアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、乗員の前方側に配置されて、乗員の膝を保護可能に膨張するニーエアバッグ、及びニーエアバッグの車両後方側の開口を覆うエアバッグカバー、を組み立ててなる膝保護用エアバッグ装置が開示されている。このような従来の膝保護用エアバッグ装置は、車両衝突時、ニーエアバッグの膨張によって、エアバッグカバーのティアライン(衝突時、エアバッグの膨張力により破断し易いように形成された薄肉部)が破断して、エアバックが展開されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2004-98893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の膝保護用エアバッグ装置は、車両衝突時におけるニーエアバッグの展開の反作用で、エアバッグカバーの周縁部が車両前方に変位してしまうことがある。
【0005】
本発明は、ニーエアバッグが展開した際に、カバー部の周縁部が車両前方に変位することの抑制を図ったニーエアバッグ取付け構造を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するための本発明は、乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体をインパネ開口に取り付けるためのニーエアバッグ取付け構造であって、前記ニーエアバッグ体が、ニーエアバッグ本体と、該ニーエアバッグ本体の車両後方側の面を覆うカバー部と、を有し、前記カバー部が、カバー本体と、該カバー本体を前記インパネ開口に取り付けるバッグ側係合片と、を備え、前記バッグ側係合片が、前記ニーエアバッグ体の車両後方側の端部に設けられて、前記インパネ開口の車幅方向の端縁に向けて前記インパネ開口の面方向に延びる延出板部を有し、前記インパネ開口における前記端縁には、前記バッグ側係合片に係合するインパネ側係合片が設けられ、前記インパネ側係合片には、前記ニーエアバッグ体が前記インパネ開口に取り付けられた状態で、前記延出板部の車両後方側で当該延出板部に対向する対向部が設けられていることを特徴とするニーエアバッグ取付け構造である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ニーエアバッグが展開した際に、カバー部の周縁部に位置するバッグ側係合片が車両前方に変位することの抑制を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の一実施の形態にかかるニーエアバッグ取付け構造が適用された車両ボディの前方構造を上方から見た平面図である。
図2】前記ニーエアバッグ取付け構造を構成するニーエアバック体を車両後方から見た斜視図である。
図3】前記ニーエアバッグ取付け構造を構成するニーエアバック体を車両前方から見た斜視図である。
図4】前記ニーエアバッグ取付け構造の要部を示す拡大図である。
図5】前記ニーエアバッグ取付け構造を構成するインパネ開口を示す斜視図である。
図6】前記ニーエアバッグ取付け構造の変形例が適用された車両ボディの前方構造を上方から見た平面図である。
図7】前記ニーエアバッグ取付け構造の変形例の要部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
請求項1に記載された発明は、乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体をインパネ開口に取り付けるためのニーエアバッグ取付け構造であって、前記ニーエアバッグ体が、ニーエアバッグ本体と、該ニーエアバッグ本体の車両後方側の面を覆うカバー部と、を有し、前記カバー部が、カバー本体と、該カバー本体を前記インパネ開口に取り付けるバッグ側係合片と、を備え、前記バッグ側係合片が、前記ニーエアバッグ体の車両後方側の端部に設けられて、前記インパネ開口の車幅方向の端縁に向けて前記インパネ開口の面方向に延びる延出板部を有し、前記インパネ開口における前記端縁には、前記バッグ側係合片に係合するインパネ側係合片が設けられ、前記インパネ側係合片には、前記ニーエアバッグ体が前記インパネ開口に取り付けられた状態で、前記延出板部の車両後方側で当該延出板部に対向する対向部が設けられている。これによれば、ニーエアバッグ本体が展開した際の反作用によって、バッグ側係合片に車両前方側に向かう力が作用した際に、インパネ開口に設けられた対向部に延出板部が当接されることにより、バッグ側係合片が車両前方に変位することの抑制を図ることができる。
【実施例
【0010】
上述した課題を解決するための本発明は、乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体をインパネ開口に取り付けるためのニーエアバッグ取付け構造であって、前記インパネ開口の端縁には、インパネ側係合片が設けられ、前記ニーエアバッグ体が、ニーエアバッグ本体と、該ニーエアバッグ本体の車両後方側の面を覆うカバー部と、を有し、前記カバー部が、前記インパネ側係合片と係合するバッグ側係合片を有し、前記バッグ側係合片が、前記ニーエアバッグ体の車両後方側の端部に設けられて、前記インパネ開口の車幅方向の端縁向けて前記インパネ開口の面方向に延びる延出板部と、該延出板部から車両前方に向けて延びる延出片と、該延出片に設けられた突起部と、を有し、前記インパネ側係合片は、前記ニーエアバッグ体が前記インパネ開口に取り付けられた状態で、前記延出板部の車両方側で当該延出板部に対向する対向部と、該対向部より車両前方側に設けられて、前記バッグ側係合片を係合させる係合部と、を備え、前記係合部は、前記突起部が通過可能な係合孔を有して構成されていることを特徴とするニーエアバッグ取付け構造である。
【0011】
図1に示されたニーエアバッグ取付け構造1は、乗員の膝を保護するためのニーエアバッグ体2をインパネ開口3に取り付けるための構造であって、ニーエアバッグ体2と、インパネ開口3と、を備えている。
【0012】
ニーエアバッグ体2は、図2、3に示すように、車両衝突時に乗員側(車両後方側)に展開することで乗員の膝を保護するためのものである。ニーエアバッグ体2は、ニーエアバッグ本体20(図2に示す)と、該ニーエアバッグ本体20の車両後方側の面(展開面20A)を覆うカバー部21と、を備えている。
【0013】
ニーエアバッグ本体20は、図1に示すように、乗員席の前方側に設けられ、展開される展開面20Aが車両後方側を向くように設置されている。
【0014】
カバー部21は、図2、3に示すように、カバー本体22(図3に示す)と、カバー本体22の周縁から車両前方に立設されてニーエアバッグ本体20の周面を覆う筒状部23(図2に示す)と、インパネ開口3に係合可能なバッグ側係合片24と、を有している。
【0015】
カバー本体22には、ニーエアバッグ本体20の展開面20Aを覆うことが可能な長方形板状に形成されている。カバー本体22は、図3に示すように、高さ方向の中心部において、車幅方向に延在するティアラインTが形成されている。
【0016】
筒状部23は、図2に示すように、上下に対向する上下の第1板状部23A、23Bと、左右(車幅方向)に対向する左右の第2板状部23C、23Dと、を有して構成されている。
【0017】
図1に示すように、バッグ側係合片24は一対設けられている。各バッグ側係合片24は、図4に示すように、カバー本体22から車幅方向に延びる延出板部25と、インパネ側係合片31の係合孔36(係合部)に向けて延びる延出片26と、延出片26に設けられて係合孔36に係合する突起部27と、を有している。
【0018】
延出板部25は、カバー本体22の面方向に延在形成されている。また、延出板部25は、長方形板状に形成され、カバー本体22とともにインパネ開口3を覆うことが可能な大きさに形成されている。
【0019】
延出片26は、一端26bが延出板部25に連続され、他端26fが車両前方側に進むにしたがってニーエアバッグ本体20から離れる方向に斜めに延在形成されている。延出片26は、図1に示すように、ニーエアバッグ体2がインパネ開口3に取り付けられた状態で、インパネ側係合片31の後述する外側板部34の外面34Aに対向する位置に設けられている。以下では、延出片26において、外側板部34の外面34Aに対向する面を対向面26Aと記す。
【0020】
突起部27は、延出片26の車両前方側の端部(他端)において、高さ方向に間隔をあけて一対設けられている。各突起部27は、車幅方向のニーエアバッグ本体20から離れる方向に突出して設けられ、インパネ側係合片31の係合孔36の周縁に係止可能に構成されている。
【0021】
インパネ開口3は、図1に示すように、その車幅方向両側の開口端縁30c、30dから車幅方向内方に突出して設けられたインパネ側係合片31を有している。
【0022】
図1に示すように、インパネ側係合片31は車幅方向に間隔をあけて一対設けられている。各インパネ側係合片31は、図4、5に示すように、インパネ開口面30の車両前方側に対向して設けられた対向板部32(対向部)と、内側板部33(延在部)と、外側板部34(連続部)と、車幅方向に延在して設けられた支持部35と、を有している。対向板部32、内側板部33及び外側板部34は、上面視が略コ字状になるように形成されている。
【0023】
対向板部32は、図5に示すように、長方形板状に設けられ、板厚方向が車両前後方向となるように設けられている。また、延出板部25は、長方形板状に形成され、高さ方向(長手方向)の中心部Mが、カバー本体22に形成されたティアラインTの延長線上に位置するように設けられている。対向板部32は、長手方向が、ティアラインTの延長線上に交差する方向に沿うように設けられている。
【0024】
内側板部33は、図4、5に示すように、板状に形成され、一端(後端)33bが対向板部32のニーエアバッグ体2側の端部に連続され、他端(前端)33fが車両前方側に進むにしたがってニーエアバッグ体2に向かうように斜めに延在形成されている。内側板部33の前端33fは、後述する外側板部34の前端34fより、車両前方側に位置している。
【0025】
外側板部34は、図4、5に示すように、板状に形成され、一端34bが対向板部32のニーエアバッグ体2から離れた側の端部に連続され、他端34fが車両前方側に進むにしたがってニーエアバッグ体2から離れた側に向かうように斜めに延在形成されている。
【0026】
支持部35は、図1に示すように、板状に形成され、一端が外側板部34の車両前方側の端部に連続され、他端がインパネに支持されている。支持部35には、バッグ側係合片24の突起部27が係合可能な係合孔36が形成されている。係合孔36は、支持部35の外側板部34側の端部に設けられている。また、係合孔36は、支持部35を貫通する貫通孔から構成されている。
【0027】
次に、ニーエアバッグ取付け構造1の組立て手順について説明する。ニーエアバッグ体2は一対のバッグ側係合片24が車幅方向に沿う向きで、バッグ側係合片24の延出片26の先端を、インパネ側係合片31の係合孔36に近付ける。バッグ側係合片24の突起部27が係合孔36の周縁に挿入係止される。そして、ニーエアバッグ体2のカバー本体22及び延出板部25によって、インパネ開口3が塞がれる。こうして、ニーエアバッグ取付け構造1が完成する。
【0028】
上述した実施例によれば、ニーエアバッグ本体20が展開した際の反作用によって、バッグ側係合片24に車両前方側に向かう力が作用した際に、インパネ開口3に設けられた対向板部32に延出板部25が当接されることにより、バッグ側係合片24が車両前方に変位することの抑制を図ることができる。
【0029】
また、インパネ側係合片31は、対向板部32(対向部)より車両前方側に設けられて、バッグ側係合片24を係合させる係合孔36(係合部)と、対向板部32と係合孔36とに連続されて、車両前後方向に延びる外側板部34(連続部)と、を有している。これによれば、外側板部34が、カバー部21に作用する車両前方側に向かう力を効率よく受け止めることにより、より一層、カバー部21が車両前方に変位することの抑制を図ることができる。
【0030】
また、バッグ側係合片24には、対向板部32(対向部)のニーエアバッグ本体20から離れた端部に連続されて、外側板部34(連続部)のニーエアバッグ本体20から離れた側の面に対向する対向面26Aが設けられている。これによれば、カバー部21に車両前方側に向かう力が作用して、ティアラインTが破断してカバー部21が変位されて、外側板部34の外面34Aに対向面26Aが当接した場合には、カバー部21が車両前方に変位することの抑制を図ることができる。
【0031】
また、カバー本体22には、車幅方向に連続されるティアラインTが設けられ、対向板部32(対向部)は、ティアラインTの延長線上に交差する方向に延びている。これによれば、ティアラインTが破断しても、対向板部32がティアラインTの延長線上に交差する方向に延びていることで、対向板部32を、より確実にバッグ側係合片24の延出板部25に当接させることができる。
【0032】
また、インパネ側係合片31には、対向板部32(対向部)のニーエアバッグ体2側の端部に連続されて、車両前方に延びる内側板部33(延在部)が設けられている。これによれば、内側板部33が設けられていることにより、インパネ側係合片31の剛性の向上を図ることができる。
【0033】
なお、本発明は、実施例に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形例も本発明に含まれる。
【0034】
上述した実施例では、バッグ側係合片24の突起部27が、インパネ側係合片31の係合孔36の周縁に係止することで、ニーエアバッグ体2が、インパネ開口3に取り付けられているが本発明はこれに限定されるものではない。図6、7に示すように、バッグ側係合片24のカバー本体22から離れた端部に、ボルトBが挿入されるボルト孔51が設けられ、インパネ側係合片31に形成された締結孔52にナットNを用いて螺合されることで、ニーエアバッグ体2が、インパネ開口3に取り付けられていてもよい。即ち、ニーエアバッグ体2が、インパネ開口3にボルト固定されることで、取り付けられていてもよい。
【0035】
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。即ち、本発明は、主に特定の実施例に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び、目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施例に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0036】
1 ニーエアバッグ取付け構造
2 ニーエアバッグ体
3 インパネ開口
20 ニーエアバッグ本体
21 カバー部
22 カバー本体
24 バッグ側係合片
25 延出板部
26A 対向面
30c、30d インパネ開口の車幅方向の端縁
31 インパネ側係合片
32 対向板部(対向部)
33 内側板部(延在部)
34 外側板部(連続部)
34A 外側板部の外面
36 係合孔(係合部)
T ティアライン
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7