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特許7172385被牽引車両管理システム、被牽引車両管理方法および被牽引車両管理プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】被牽引車両管理システム、被牽引車両管理方法および被牽引車両管理プログラム
(51)【国際特許分類】
   G08G 1/13 20060101AFI20221109BHJP
   G08G 1/14 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
G08G1/13
G08G1/14 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2018184158
(22)【出願日】2018-09-28
(65)【公開番号】P2020052930
(43)【公開日】2020-04-02
【審査請求日】2021-06-10
(73)【特許権者】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】三浦 嘉子
(72)【発明者】
【氏名】島田 孝司
(72)【発明者】
【氏名】大宮 清英
【審査官】佐々木 佳祐
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-312812(JP,A)
【文献】特開2004-302689(JP,A)
【文献】特開2004-189415(JP,A)
【文献】特開2010-030427(JP,A)
【文献】特開2006-236027(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G08G 1/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置とサーバとを有する被牽引車両管理システムであって、
前記端末装置は、
牽引車両近傍に存在し、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを取得する取得部と、
前記識別情報と、前記位置情報と、前記被牽引車両の状態が、結合または離脱のうち、離脱であることを示す情報とを対応付けた離脱情報を前記サーバに通知する第1通知部とを有し、
前記サーバは、
前記離脱情報を受信した場合、前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成し、前記被牽引車両管理情報に対して、検出した前記部分領域に位置する前記被牽引車両の状態を離脱に設定する生成部と、
前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果と、複数の部分領域に位置する複数の被牽引車両の状態とを前記端末装置に通知する第2通知部と
を有することを特徴とする被牽引車両管理システム。
【請求項2】
前記取得部は、牽引車両に被牽引車両が結合した時点における前記端末装置の位置情報と、前記識別情報とを取得し、
前記第1通知部は、前記識別情報と前記位置情報とを対応付けた結合情報を、前記サーバに通知し、
前記生成部は、前記結合情報を受信した場合、前記結合情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域に関連付けられた前記識別情報を解除することを特徴とする請求項1に記載の被牽引車両管理システム。
【請求項3】
前記検出部は、複数の部分領域を含むモデル情報を取得し、前記モデル情報の複数の駐車マスのうち、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域の領域にマーカを配置した情報を前記検出結果に設定することを特徴とする請求項1または2に記載の被牽引車両管理システム。
【請求項4】
牽引車両近傍に存在する端末装置が、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを取得し、
前記端末装置が、前記識別情報と、前記位置情報と、前記被牽引車両の状態が、結合または離脱のうち、離脱であることを示す情報とを対応付けた離脱情報をサーバに通知し、
サーバは、前記離脱情報を受信した場合、前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、
前記サーバは、検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成し、
前記サーバは、前記被牽引車両管理情報に対して、検出した前記部分領域に位置する前記被牽引車両の状態を離脱に設定し、
前記サーバは、前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出し、
前記サーバは、検出結果と、複数の部分領域に位置する複数の被牽引車両の状態とを前記端末装置に通知する
処理を実行することを特徴とする被牽引車両管理方法。
【請求項5】
牽引車両近傍に存在する端末装置から、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報と、前記被牽引車両の状態が、結合または離脱のうち、離脱であることを示す情報とを対応付けた離脱情報を受信し、
前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、
検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成し、
前記被牽引車両管理情報に対して、検出した前記部分領域に位置する前記被牽引車両の状態を離脱に設定し、
前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出し、
検出結果と、複数の部分領域に位置する複数の被牽引車両の状態とを前記端末装置に通知する
各処理をコンピュータに実行させることを特徴とする被牽引車両管理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被牽引車両管理システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
荷物の輸送を行うために、牽引自動車が用いられている。図20は、牽引自動車の一例を示す図である。図20に示すように、牽引自動車10は、トラクターヘッド(牽引車両)10aに、シャーシ(被牽引車両)10bが着脱可能に結合されている。シャーシ10bには荷物が積載される。牽引自動車10のトラクターヘッド10aがシャーシ10bを牽引することで、荷物の輸送を行っている。
【0003】
ここで、シャーシ10bは着脱可能であるため、複数の運送会社が協力して、シャーシ10bを目的地まで輸送する場合がある。たとえば、シャーシ10bは、トラクターヘッド10aにより、シャーシ置き場(ヤード)まで牽引されて、トラクターヘッド10aから離脱し、所定の駐車マスに駐車する。一方、他のトラクターヘッド(図示略)の運転者は、牽引対象となるシャーシ10bを複数の駐車マスから見つけ出し、見つけたシャーシ10bと、他のトラクターヘッドとを結合して、次の地点まで牽引する。
【0004】
なお、ネットワークに接続可能なデジタルタコグラフ等の運行記録計を商用車に装着し、商用車の移動情報を収集、分析する従来技術がある。この従来技術を用いることで、牽引自動車10の走行状況を特定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2016-075991号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した従来技術では、被牽引車両置き場における被牽引車両の位置を管理することができないという問題がある。
【0007】
従来技術では、牽引自動車10のトラクターヘッド10aに運行記録計を装着するものであり、トラクターヘッド10aに関しては走行状況を特定することが可能である。しかし、シャーシ10bについては、異なる複数のトラクターヘッドに牽引され、シャーシ置き場に駐車されるため、シャーシ置き場におけるシャーシ位置を管理することが難しい。
【0008】
1つの側面では、本発明は、被牽引車両置き場における被牽引車両の位置を管理することができる被牽引車両管理システム、被牽引車両管理方法および被牽引車両管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の案では、被牽引車両管理システムは、端末装置と、サーバとを有する。端末装置は、取得部と、第1通知部とを有する。サーバは、生成部と、検出部と、第2通知部とを有する。取得部は、牽引車両近傍に存在し、牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを取得する。第1通知部は、識別情報と、位置情報とを対応付けた離脱情報をサーバに通知する。生成部は、離脱情報を受信した場合、離脱情報の位置情報を基にして、被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域と識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成する。検出部は、識別情報を含む検索要求を受信した場合、検索要求に含まれる識別情報と、被牽引車両管理情報とを基にして、検索要求に含まれる識別情報に関連付けられた部分領域を検出する。第2通知部は、検出部の検出結果を端末装置に通知する。
【発明の効果】
【0010】
被牽引車両置き場における被牽引車両の位置を管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、本実施例に係るシステムの一例を示す図である。
図2図2は、本実施例に係るヤードの一例を示す図である。
図3図3は、端末装置の表示画面の一例を示す図である。
図4図4は、検索結果の表示画面の一例を示す図である。
図5図5は、本実施例に係る端末装置の構成を示す機能ブロック図である。
図6図6は、関連情報のデータ構造の一例を示す図である。
図7図7は、本実施例に係るサーバの構成を示す機能ブロック図である。
図8図8は、走行状況テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図9図9は、シャーシ管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図10図10は、駐車場テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図11図11は、モデルテーブルのデータ構造の一例を示す図である。
図12図12は、検索結果のその他の表示画面の一例を示す図である。
図13図13は、結合時の端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
図14図14は、離脱時の端末装置の処理手順を示すフローチャートである。
図15図15は、離脱時の関連情報を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図16図16は、結合時の関連情報を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図17図17は、検索要求を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。
図18図18は、本実施例に係る端末装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図19図19は、本実施例に係るサーバと同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
図20図20は、牽引自動車の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本願の開示する被牽引車両管理システム、被牽引車両管理方法および被牽引車両管理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
【実施例
【0013】
図1は、本実施例に係るシステムの一例を示す図である。このシステムでは、端末装置100と、サーバ200とがネットワーク50を介して相互に接続される。本実施例では被牽引車両の一例として、シャーシを用いて説明するがこれに限定されるものではなく、たとえば、コンテナ等であってもよい。
【0014】
図1において、牽引自動車20は、トラクターヘッド20aに、シャーシ20bが着脱可能に結合されている。牽引自動車20のトラクターヘッド20aは、かかるシャーシ20bを牽引することで、所定のヤード(シャーシ置き場)にシャーシを輸送する。運転手は、牽引自動車20をヤードに移動させた後に、シャーシ20bをトラクターヘッド20aから離脱することで、シャーシ20bを駐車する。
【0015】
図2は、本実施例に係るヤードの一例を示す図である。図2に示すヤードは、複数の駐車マス1~16を有する。牽引自動車20の運転者は、複数の駐車マス1~16のうち、いずれかの駐車マスにシャーシ20bを駐車する。各駐車マスは、部分領域に対応する。
【0016】
シャーシ20bの輸送を引き継ぐ他の運転手は、複数の駐車マス1~16のうち、いずれかの駐車マスに駐車された、牽引対象のシャーシ20bを、端末装置を操作することで検出する。目的のシャーシ(たとえば、シャーシ20b)を検出する処理については後述する。他の運転手は、該当するシャーシ20bを見つけると、他のトラクターヘッドと、シャーシ20bとを結合して、牽引する。以下の説明では、特定のシャーシ、特定のトラクターヘッドに限定しないで説明を行う場合には、シャーシ、トラクターヘッドに対する符号を省略する。
【0017】
シャーシ20bには、常時、ビーコンを発信する発信機21が設置されている。発信機21は、太陽光を電力に変換する太陽電池21aを有しており、電力をこの太陽電池21aから受け付ける。発信機21から発信されるビーコンには、シャーシ20bを一意に識別する「シャーシ番号」の情報が含まれる。
【0018】
牽引自動車20の運転手は、端末装置100を有している。端末装置100は、ネットワーク50を介して、サーバ200に接続される。端末装置100は、位置情報を算出するために、人工衛星30と通信を行う。また、端末装置100は、発信機21の電波が届く範囲に含まれる場合には、発信機21からビーコンを受信する。
【0019】
図示を省略するが、他のトラクターヘッドの他の運転手も、端末装置(図示略)を有している。牽引自動車20の運転手が保持する端末装置100と、他の運転手が保持する端末装置とは、同様の構成であるため、特に区別する場合を除いて、各端末装置をまとめて、端末装置100と表記する。また、運転手と、他の運転手とをまとめて、運転手と表記する。
【0020】
端末装置100は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)等の端末装置に対応する。運転手は、端末装置100を操作して、各種の情報を入力し、端末装置100は、入力された情報を用いて、関連情報を生成し、関連情報をサーバ200に送信する。
【0021】
たとえば、関連情報には、シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、時刻情報、位置情報、積載有無、積載内容が含まれる。シャーシ番号は、シャーシを一意に識別する情報であり、ヘッド番号は、トラクターヘッドを一意に識別する情報である。関連情報のシャーシ番号と、ヘッド番号との対応関係により、どのトラクターヘッドが、どのシャーシを牽引しているかを識別できる。形状は、シャーシの形状を示すものである。シャーシの形状には、平ボディ、ウィングなどがある。
【0022】
状態は、シャーシの状態を示すものであり、たとえば、「結合」、「走行」、「離脱」、「荷積み」、「荷卸し」が含まれる。「結合」は、シャーシと、トラクターヘッドとが結合されたことを示す。「走行」は、シャーシが、トラクターヘッドに牽引されて走行中であることを示す。「離脱」は、シャーシと、トラクターヘッドとの結合が解除されたことを示す。「荷積み」は、シャーシに荷物が荷積みされたことを示す。「荷卸し」は、シャーシの荷物が荷卸しされたことを示す。
【0023】
時刻情報は、シャーシ番号およびヘッド番号の入力を受け付けた時刻を示すものである。位置情報は、シャーシ番号およびヘッド番号の入力を受け付けた時点における、端末装置100の位置情報を示す。端末装置100は、人工衛星30から電波を受信して、位置情報を算出する。積載有無は、シャーシ番号で識別されるシャーシに荷物が積載されているか否かを示す情報である。積載内容は、シャーシに積載されている荷物の種別を示す情報である。
【0024】
本実施例に係るシステムにおいて、端末装置100を用いた運用のフェーズには、離脱フェーズ、結合フェーズ、牽引運行フェーズが含まれる。
【0025】
「離脱フェーズ」における端末装置100の処理について説明する。離脱フェーズの段階で、トラクターヘッド20aの運転手は、シャーシ20bの駐車マスに牽引自動車20を移動させておくものとする。トラクターヘッド20aの運転手は、トラクターヘッド20aと、シャーシ20bとの離脱作業を済ませると、端末装置100を操作して、シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、積載有無、積載内容を入力する。
【0026】
図3は、端末装置の表示画面の一例を示す図である。図3に示すように、この表示画面60には、領域61~65と、変更ボタン66とを有する。領域61は、トラクターヘッド20aのヘッド番号を入力する領域である。運転手は、端末装置100を操作して、領域61に、ヘッド番号を入力する。
【0027】
領域62は、トラクターヘッド20aに結合されたシャーシ20bのシャーシ番号を入力する領域である。トラクターヘッド20aからシャーシ20bを離脱する際には、シャーシ20bに設置された発信機21のビーコンが端末装置100に届くため、端末装置100は、ビーコンに含まれるシャーシ番号を特定し、領域62に入力する。
【0028】
領域63は、シャーシの状態を入力する領域である。たとえば、領域63には、選択ボタン63a,63bが含まれる。選択ボタン63aが選択されると、トラクターヘッド20aとシャーシ20bとが結合されていることを示す。選択ボタン63bが選択されると、トラクターヘッド20aとシャーシ20bとが結合されていないことを示す。選択ボタン63a,63bのどちらかが選択されると、他方の選択ボタンが未選択となる。離脱フェーズにおいて、運転手は、トラクターヘッド20aとシャーシ20bとの結合を解除した(離脱した)場合には、端末装置100を操作して、選択ボタン63bを選択する。
【0029】
領域64は、シャーシに荷物を積載しているか否かを入力する領域である。領域64には、選択ボタン64a,64bが含まれる。選択ボタン64aが選択されると、シャーシ20bに荷物が積載されていることを示す。選択ボタン64bが選択されると、シャーシ20bに荷物が積載されていないことを示す。選択ボタン64a,64bのどちらかが選択されると、他方の選択ボタンが未選択となる。シャーシ20bに荷物が搭載されているものとすると、運転手は、端末装置100を操作して、選択ボタン64aを選択する。
【0030】
領域65は、シャーシ20bに荷物が積載されている場合に、積載された荷物の種別を入力する領域である。シャーシ20bに荷物が積載されていない場合には、領域65はブランクであってもよい。なお、端末装置100は、複数の荷物の種別の候補を選択可能にして、領域65に表示させ、運転手が複数の荷物の種別の候補から、いずれかの荷物の種別を選択してもよい。
【0031】
図示を省略するが、表示画面60には、シャーシの形状の情報を入力する領域を含んでいるものとする。
【0032】
変更ボタン66は、表示画面60の領域61~65の入力が完了した場合に、運転手が押下するボタンである。端末装置100は、変更ボタン66の押下を受け付けると、領域61~65に入力された情報を基にして、関連情報を生成し、関連情報をサーバ200に送信する。
【0033】
たとえば、「離脱フェーズ」において、サーバ200に送信される関連情報には、領域61に入力されたヘッド番号、領域62に表示したシャーシ番号、形状、状態「離脱」、積載有無「有」、積載内容「穀物」、時刻情報、位置情報が含まれる。時刻情報は、変更ボタン66が押下された時刻の情報である。位置情報は、変更ボタン66が押下された時点の、端末装置100の位置情報である。
【0034】
続いて、「結合フェーズ」における端末装置100の処理について説明する。結合フェーズの段階で、トラクターヘッドの運転手は、端末装置100を操作して、牽引対象となるシャーシ20bの検索要求を、サーバ200に送信すると、サーバ200から検索結果を受信する。検索要求には、牽引対象となるシャーシ20bのシャーシ番号が含まれている。
【0035】
端末装置100は、検索結果を受信すると、検索結果を表示する。図4は、検索結果の表示画面の一例を示す図である。図4に示すように、検索結果の表示画面70には、ヤードにおいて、複数の駐車マス1~16のうち、駐車マス15に、牽引対象となるシャーシ20bが駐車している旨が示されている。また、図示を省略するが、駐車マス15のシャーシのシャーシ番号も表示される。
【0036】
運転手は、表示画面70を参照して、駐車マス15にトラクターヘッドを移動させる。運転手は、トラクターヘッドと、シャーシ20bとの結合作業を済ませると、端末装置100を操作して、シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、積載有無、積載内容を入力する。
【0037】
たとえば、端末装置100は、図3に示した表示画面60を表示させる。運転手は、領域61に、ヘッド番号を入力する。端末装置100は、ビーコンに含まれるシャーシ番号を特定し、領域62に入力する。領域63に関して、運転手は、選択ボタン63aを選択する。運転手は、領域64、65、(図示しない形状の領域)をそのままにして(場合によっては変更してもよい)、変更ボタン66を押下すると、端末装置100は、関連情報を生成し、関連情報をサーバ200に送信する。
【0038】
たとえば、「結合フェーズ」において、サーバ200に送信される関連情報には、領域61に入力されたヘッド番号、領域62に表示したシャーシ番号、形状、状態「結合」、積載有無「有」、積載内容「穀物」、時刻情報、位置情報が含まれる。時刻情報は、変更ボタン66が押下された時刻の情報である。位置情報は、変更ボタン66が押下された時点の、端末装置100の位置情報である。
【0039】
続いて、「牽引運行フェーズ」における端末装置100の処理について説明する。牽引運行フェーズにおいて、端末装置100は、シャーシ20bに設置された発信機21からビーコンを受信している間は、定期的に、関連情報をサーバ200に送信する。たとえば、牽引運行フェーズにおいて、サーバ200に送信される関連情報には、結合フェーズで入力された、シャーシ番号と、ヘッド番号とが含まれる。また、端末装置100は、関連情報を送信する直前に、時刻情報および位置情報を取得し、関連情報に登録する。端末装置100は、関連情報の状態を「走行」に設定し、積載有無、積載内容に関しては、最新の情報を設定しておく。次に説明するように、関連情報の積載有無、積載内容に関しては、荷積み、荷卸しが行われた際に、更新される。
【0040】
運転手は、牽引運行フェーズにおいて、「荷積み」、「荷卸し」を行う場合がある。運転手は、シャーシ20bに荷物を「荷積み」した場合、端末装置100を操作して、表示画面60の領域64の選択ボタン64aを選択し、領域65に荷物の種別を入力する。運転手は、変更が完了すると変更ボタン66を押下する。端末装置100は、荷積み時に、係る入力を受け付けた場合に、関連情報をサーバ200に送信する。荷積みされた場合に送信される関連情報には、結合フェーズで入力された、シャーシ番号と、ヘッド番号が含まれる。端末装置100は、状態「荷積み」、積載有無「有」、積載内容「入力された種別」を、関連情報に登録する。また、端末装置100は、関連情報を送信する直前に、時刻情報および位置情報を取得し、関連情報に登録する。
【0041】
運転手は、運転手がシャーシ20bから荷物を「荷卸し」した場合には、端末装置100を操作して、表示画面60の領域64の選択ボタン64bを選択し、領域65をブランクに設定する。運転手は、変更が完了すると変更ボタン66を押下する。端末装置100は、荷卸し時に、係る入力を受け付けた場合に、関連情報をサーバ200に送信する。荷卸しされた場合に送信される関連情報には、結合フェーズで入力された、シャーシ番号と、ヘッド番号が含まれる。端末装置100は、状態「荷卸し」、積載有無「無」、積載内容「ブランク」を、関連情報に登録する。また、端末装置100は、関連情報を送信する直前に、時刻情報および位置情報を取得し、関連情報に登録する。
【0042】
次に、本実施例に係る端末装置100の構成の一例について説明する。図5は、本実施例に係る端末装置の構成を示す機能ブロック図である。図5に示すように、この端末装置100は、通信部110、ビーコン受信部120、位置測定部130、タイマ140、入力部150、表示部160、記憶部170、制御部180を有する。ここでは、本実施例の特徴部分に関連する、端末装置100の処理について説明し、電話機能等の一般的なスマートフォンに関する処理の説明を省略する。
【0043】
通信部110は、ネットワーク50を介して、サーバ200とデータ通信を実行する処理部である。後述する制御部180は、通信部110を介して、サーバ200とデータをやり取りする。通信部110は、通信装置に対応する。
【0044】
ビーコン受信部120は、シャーシに設置された発信機(たとえば、発信機21)からビーコンを受信する受信機である。ビーコンには、シャーシを一意に識別するシャーシ番号の情報が含まれている。ビーコン受信部120は、受信中のビーコンに含まれるシャーシ番号の情報を、制御部180に出力する。
【0045】
位置測定部130は、GPS(Global Positioning System)により、端末装置100の位置情報を測定する測定装置である。たとえば、位置測定部130は、複数の人工衛星30から電波を受信し、送信時刻と受信時刻との差を基にして、位置情報を算出する。位置測定部130は、位置情報を制御部180に出力する。
【0046】
タイマ140は、現在の時刻情報(日時の情報)を制御部180に出力するタイマである。
【0047】
入力部150は、運転手が、各種の情報を端末装置100に入力するための入力装置である。たとえば、入力部150は、入力ボタン、タッチパネル等に対応する。運転手は、入力部150を操作して、図3で説明した情報を入力する。
【0048】
表示部160は、制御部180から出力される情報を表示する表示装置である。たとえば、表示部160は、液晶ディスプレイ、有機ディスプレイ、タッチパネル等に対応する。表示部160は、図3に示した表示画面60、図4に示した表示画面70等を表示する。
【0049】
記憶部170は、関連情報170aを有する。記憶部170は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)などの半導体メモリ素子などの記憶装置に対応する。
【0050】
関連情報170aは、結合フェーズ、牽引運行フェーズ、離脱フェーズにおいて、制御部180により生成される情報である。図6は、関連情報のデータ構造の一例を示す図である。図6に示すように、関連情報170aは、シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、日時、位置、積載有無、積載内容を有する。
【0051】
シャーシ番号は、シャーシを一意に識別する情報である。ヘッド番号は、シャーシに結合されるトラクターヘッドを一意に識別する情報である。形状は、シャーシの形状を示すものである。状態は、シャーシの状態を示すものである。たとえば、状態には「結合」、「走行」、「荷積み」、「荷卸し」、「離脱」のうち、いずれかが設定される。日時は、関連情報170aを生成した際の日時(時刻情報)を示すものである。位置は、関連情報170aを生成した時点の位置情報を示すものである。積載有無は、シャーシ番号で識別されるシャーシに荷物が積載されているか否かを示す情報である。積載内容は、シャーシに積載されている荷物の種別を示す情報である。
【0052】
図5の説明に戻る。制御部180は、取得部180a、通知部180bを有する。制御部180は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などによって実現できる。また、制御部180は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
【0053】
取得部180aは、各フェーズにおいて、関連情報170aを生成するための各種の情報の入力を取得する処理部である。
【0054】
「結合フェーズ」における取得部180aの処理の一例について説明する。たとえば、運転手は、入力部150を操作して、検索対象となるシャーシのシャーシ番号を入力する。取得部180aは、検索対象のシャーシ番号を取得すると、取得したシャーシ番号を含む検索要求を、サーバ200に送信する。サーバ200に検索要求を送信すると、サーバ200から端末装置100に検索結果が送信される。取得部180aは、検索結果を取得すると、検索結果の表示画面を、表示部160に出力して表示させる。検索結果の表示画面は、図4で説明した表示画面70に対応する。
【0055】
運転手は、表示画面70を参照して、該当する駐車マス(たとえば、駐車マス15)にトラクターヘッドを移動させる。運転手は、トラクターヘッドと、シャーシ20bとの結合作業を済ませる。運転手は、入力部150を操作して、表示画面の表示要求を行うと、取得部180aは、図3に示した表示画面60の情報を表示部160に表示する。取得部180aは、ビーコン受信部120から、シャーシ番号の情報を取得し、表示画面60の領域62にシャーシ番号を表示させる。
【0056】
運転手は、入力部150を操作して、領域61にヘッド番号を入力する。運転手は、入力部150を操作して、領域63の選択ボタン63aを選択する。運転手は、牽引するシャーシに荷物が積載されていない場合には、入力部150を操作して、領域64の選択ボタン64bを選択する。運転手は、牽引するシャーシに荷物が搭載されている場合には、入力部150を操作して、領域64の選択ボタン64aを選択し、領域65に積載内容を入力する。また、形状に関する情報は、事前にシャーシ番号に紐付けられてマスタ管理されている。運転手は、表示画面60の入力が完了した場合に、変更ボタン66を押下する。
【0057】
取得部180aは、変更ボタン66が押下されたことを検出すると、領域61~65に入力された情報を基にして、関連情報170aを生成する。たとえば、領域61の情報を、関連情報170aのヘッド番号に設定し、領域62の情報を、関連情報170aのシャーシ番号に設定する。取得部180aは、領域63の選択ボタン63aが選択されている場合には、関連情報170aの状態を「結合」に設定する。
【0058】
取得部180aは、領域64の選択ボタン64bが選択されている場合には、関連情報170aの積載有無を「無」に設定し、積載内容をブランクとする。取得部180aは、領域64の選択ボタン64aが選択されている場合には、関連情報170aの積載有無を「有」に設定し、領域64の情報を、積載内容に設定する。また、取得部180aは、形状の情報を、関連情報170aに設定する。
【0059】
また、取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の時刻情報を、タイマ140から取得し、関連情報170aの日時に設定する。取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の位置情報を、位置測定部130から取得し、関連情報170aの位置に設定する。
【0060】
続いて、「牽引運行フェーズ」における取得部180aの処理の一例について説明する。たとえば、取得部180aは、関連情報170aの状態が「結合」に設定された後に、位置測定部130から取得する位置情報と、関連情報170aの位置情報との距離が閾値以上になった場合に、「牽引運行フェーズ」に移行したと判定する。
【0061】
取得部180aは、「牽引運行フェーズ」に移行したと判定すると、定期的に、次の処理を実行する。取得部180aは、ビーコン受信部120から、シャーシ番号の情報を取得し、取得したシャーシ番号を、関連情報170aのヘッド番号に登録する。また、取得部180aは、関連情報170aの状態を「走行」に更新する。取得部180aは、タイマ140から、時刻情報を取得し、取得した時刻情報によって、関連情報170aの日時を更新する。取得部180aは、位置測定部130から、位置情報を取得し、取得した位置情報によって、関連情報170aの位置を更新する。
【0062】
ところで、運転手は、牽引運行フェーズにおいて、「荷積み」、「荷卸し」を行う場合がある。運転手は、シャーシ20bに荷物を「荷積み」した場合、入力部150を操作して、表示画面60の領域64の選択ボタン64aを選択し、領域65に荷物の種別を入力する。運転手は、荷積みが完了すると変更ボタン66を押下する。
【0063】
取得部180aは、変更ボタン66が押下されたことを検出すると、領域61~65に入力された情報を基にして、関連情報170aを更新する。たとえば、領域61の情報を、関連情報170aのヘッド番号に設定し、領域62の情報を、関連情報170aのシャーシ番号に設定する。
【0064】
取得部180aは、荷積みが行われた場合には、関連情報170aの状態を「荷積み」に設定する。たとえば、取得部180aは、「牽引運行フェーズ」において、領域64の選択ボタンが、選択ボタン64bから選択ボタン64aに変更された場合に、「荷積み」であると判定する。取得部180aは、関連情報170aの積載有無を「有」に設定し、領域64の情報を、積載内容に設定する。
【0065】
また、取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の時刻情報を、タイマ140から取得し、関連情報170aの日時に設定する。取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の位置情報を、位置測定部130から取得し、関連情報170aの位置に設定する。
【0066】
運転手は、シャーシ20bに荷物を「荷卸し」した場合、入力部150を操作して、表示画面60の領域64の選択ボタン64bを選択し、領域65の情報を削除する。運転手は、荷卸しが完了すると変更ボタン66を押下する。
【0067】
取得部180aは、変更ボタン66が押下されたことを検出すると、領域61~65に入力された情報を基にして、関連情報170aを更新する。たとえば、領域61の情報を、関連情報170aのヘッド番号に設定し、領域62の情報を、関連情報170aのシャーシ番号に設定する。
【0068】
取得部180aは、荷卸しが行われた場合には、関連情報170aの状態を「荷卸し」に設定する。たとえば、取得部180aは、「牽引運行フェーズ」において、領域64の選択ボタンが、選択ボタン64aから選択ボタン64bに変更された場合に、「荷卸し」であると判定する。取得部180aは、関連情報170aの積載有無を「無」に設定し、領域64の情報を、ブランクに設定する。
【0069】
また、取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の時刻情報を、タイマ140から取得し、関連情報170aの日時に設定する。取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の位置情報を、位置測定部130から取得し、関連情報170aの位置に設定する。
【0070】
「離脱フェーズ」における取得部180aの処理の一例について説明する。運転手が、入力部150を操作して、表示画面の表示要求を行うと、取得部180aは、表示画面60の情報を表示部160に表示する。取得部180aは、関連情報170aに登録されたヘッド番号を領域61に表示させる。取得部180aは、ビーコン受信部120から、シャーシ番号の情報を取得し、表示画面60の領域62にシャーシ番号を表示させる。
【0071】
運転手は、入力部150を操作して、領域63の選択ボタン63bを選択する。運転手は、牽引するシャーシに荷物が積載されていない場合には、入力部150を操作して、領域64の選択ボタン64bを選択する。運転手は、牽引するシャーシに荷物が搭載されている場合には、入力部150を操作して、領域64の選択ボタン64aを選択し、領域65に積載内容を入力する。運転手は、表示画面60の入力が完了した場合に、変更ボタン66を押下する。運転手は、牽引するシャーシに荷物が搭載されていない場合には、入力部150を操作して、領域64の選択ボタン64bを選択し、領域65に積載内容をブランクとする。運転手は、表示画面60の入力が完了した場合に、変更ボタン66を押下する。運転手は、表示画面60の入力が完了した場合に、変更ボタン66を押下する。
【0072】
取得部180aは、変更ボタン66が押下されたことを検出すると、領域61~65に入力された情報を基にして、関連情報170aを更新する。たとえば、領域61の情報を、関連情報170aのヘッド番号に設定し、領域62の情報を、関連情報170aのシャーシ番号に設定する。取得部180aは、領域63の選択ボタンが選択ボタン63aから63bに変更された場合には、関連情報170aの状態を「離脱」に設定する。なお、取得部180aは、関連情報170aの形状を、そのままとする。
【0073】
また、取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の時刻情報を、タイマ140から取得し、関連情報170aの日時に設定する。取得部180aは、変更ボタン66を押下された時点の位置情報を、位置測定部130から取得し、関連情報170aの位置に設定する。ここで、取得部180aは、各フェーズにおいて、定期的に関連情報を生成する場合には、シャーシ番号と、結合処理の中で受け付けたヘッド番号とはそのままに、位置情報と時刻情報とを定期的に更新する。そして、取得部180aは、シャーシ番号およびヘッド情報と、更新した位置情報および時刻情報とから関連情報170aを生成する。
【0074】
通知部180bは、各フェーズにおいて取得部180aに生成、更新される関連情報170aを、サーバ200に通知する処理部である。通知部180bは、第1通知部に対応する。
【0075】
図3では、牽引自動車20の運転手が有する端末装置100の構成について説明したが、他の牽引自動車の運転手が有する端末装置の構成も、図5で説明した端末装置100と同様の構成である。すなわち、牽引自動車20によりある駐車マスに駐車されたシャーシ20bを牽引する他の牽引自動車の運転手も端末装置を操作し、かかる端末装置は、各フェーズにおいて、関連情報を生成し、関連情報をサーバ200に通知する。
【0076】
次に、図1に示したサーバ200の説明に移行する。サーバ200は、端末装置100から送信される関連情報を受信し、記憶部に記憶する。たとえば、サーバ200は、離脱時の関連情報を受信した場合には、この関連情報に含まれるシャーシ番号および位置情報を基にして、シャーシの駐車された駐車マスを検出し、検出した駐車マスとシャーシ番号とを関連付けて記憶部に記憶する。また、サーバ200は、端末装置100から検索要求を受信した場合には、検索要求のシャーシ番号に関連付けられた駐車マスの情報を、端末装置に通知する。
【0077】
図7は、本実施例に係るサーバの構成を示す機能ブロック図である。図7に示すように、このサーバ200は、通信部210と、入力部220と、表示部230と、記憶部240と、制御部250とを有する。
【0078】
通信部210は、ネットワーク50を介して、端末装置100とデータ通信を実行する処理部である。以下の説明では、牽引自動車20の運転手の端末装置100と、他の運転手の端末装置とをまとめて、端末装置100と表記する。後述する制御部250は、通信部210を介して、端末装置100から関連情報を受信する。通信部210は、通信装置に対応する。
【0079】
入力部220は、各種の情報をサーバ200に入力するための入力装置である。たとえば、入力部220は、キーボード、マウス、タッチパネル等に対応する。
【0080】
表示部230は、制御部250から出力される情報を表示する表示装置である。たとえば、表示部230は、液晶ディスプレイ、タッチパネル等に対応する。
【0081】
記憶部240は、走行状況テーブル240a、シャーシ管理テーブル240b、駐車場テーブル240c、モデルテーブル240dを有する。記憶部240は、RAM、ROM、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子や、HDD(Hard Disk Drive)などの記憶装置に対応する。
【0082】
走行状況テーブル240aは、シャーシの走行状況を管理するテーブルである。図8は、走行状況テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図8に示すように、この走行状況テーブル240aは、シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、日時、位置、積載有無、積載内容を対応付ける。シャーシ番号、ヘッド番号、形状、状態、日時、位置、積載有無、積載内容に関する説明は、図6の関連情報のデータ構造で説明したものと同様である。
【0083】
シャーシ管理テーブル240bは、シャーシの駐車位置に関する情報を保持するテーブルである。図9は、シャーシ管理テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図9に示すように、このシャーシ管理テーブル240bは、シャーシ番号、形状、状態、最終更新日時、位置、ヤード番号、駐車マス番号を対応付ける。
【0084】
シャーシ番号、形状、状態、位置に関する説明は、図6の関連情報のデータ構造で説明したものと同様である。最終更新日時は、シャーシ管理テーブル240bのレコードが最後に更新された日時(時刻情報)を示すものである。ヤード番号は、シャーシが駐車されたヤードを一意に識別する情報である。駐車マス番号は、シャーシが駐車された駐車マスを識別する情報である。ヤード番号と、駐車マス番号との組により、シャーシの駐車された駐車マスが一意に識別可能である。
【0085】
駐車場テーブル240cは、シャーシ置き場に関する各種の情報を保持するテーブルである。図10は、駐車場テーブルのデータ構造の一例を示す図である。図10に示すように、駐車場テーブル240cは、ヤード番号、ヤード位置、駐車マス番号、駐車マス位置、駐車シャーシ番号を対応付ける。
【0086】
ヤード番号は、ヤードを一意に識別する情報である。ヤード位置は、該当するヤードの位置(領域)を示す情報である。駐車マス番号は、駐車マスを一意に識別する情報である。駐車マス位置は、駐車マスの位置(領域)を示す情報である。駐車シャーシ番号は、該当する駐車マスに駐車されている(位置している)シャーシを一意に識別する情報である。駐車マスに駐車されていない場合には、該当する駐車シャーシ番号はブランクとなる。
【0087】
たとえば、図10の駐車場テーブル240cを参照すると、ヤード番号「Y001」の駐車マス番号「1」には、駐車シャーシ番号「札幌3457」のシャーシが駐車されていることが示される。また、ヤード番号「Y001」の駐車マス番号「3」には、シャーシが駐車されていないことが示される。
【0088】
モデルテーブル240dは、各ヤードの形状を示す図面情報を保持するテーブルである。図面情報は、平面図情報、3Dモデル情報などであり、本実施例では3Dモデルを例に説明する。図11は、モデルテーブルのデータ構造の一例を示す図である。図11に示すように、このモデルテーブル240dは、ヤード番号と、3Dモデル情報とを対応付ける。
【0089】
ヤード番号は、ヤードを一意に識別する情報である。3Dモデル情報は、該当するヤードおよび駐車マスを3Dモデルの情報である。たとえば、3Dモデル情報は、図4に示したヤードおよび駐車マスの位置、形状を示す情報である。なお、本実施例では、ヤード番号と、3Dモデル情報とを対応付ける場合について説明したが、これに限定されるものではなく2Dモデル情報と対応付けてもよい。
【0090】
図7の説明に戻る。制御部250は、受信部250a、生成部250b、検出部250c、通知部250dを有する。制御部250は、CPUやMPUなどによって実現できる。また、制御部250は、ASICやFPGAなどのハードワイヤードロジックによっても実現できる。
【0091】
受信部250aは、端末装置100から関連情報を受信した場合に、受信した関連情報を走行状況テーブル240aに登録する。受信部250aは、関連情報に設定された状態が「離脱」である場合、または、関連情報に設定された状態が「結合」である場合に、かかる関連情報を、生成部250bに出力する。以下の説明では、適宜、状態が「離脱」である関連情報を「離脱情報」と表記する。状態が「結合」である関連情報を「結合情報」と表記する。また、受信部250aは、端末装置100から検索要求を受信した場合に、検索要求を検出部250cに出力する。
【0092】
生成部250bは、離脱情報を受け付けた場合に、離脱情報および駐車場テーブル240cを基にして、シャーシ管理テーブル240bを生成する。また、生成部250bは、結合情報を受け付けた場合に、結合情報および駐車場テーブル240cを基にして、シャーシ管理テーブル240bを更新する。
【0093】
まず、生成部250bが、「離脱情報」を受け付けた場合の処理について説明する。離脱情報を受け付けた場合には、シャーシが駐車マスに駐車されたことを意味する。生成部250bは、離脱情報に設定された位置情報と、駐車場テーブル240cのヤード位置とを比較して、シャーシが離脱した(駐車)ヤード番号を特定する。また、生成部250bは、離脱情報に設定された位置情報と、駐車場テーブル240cの駐車マス位置とを比較して、シャーシが離脱した(駐車)駐車マス番号を特定する。生成部250bは、駐車場テーブル240cについて、特定したヤード番号と、特定した駐車マス番号との組に対応する駐車シャーシ番号に、離脱情報に設定されたシャーシ番号を登録する。
【0094】
また、生成部250bは、シャーシ番号、形状、最終更新日時、位置、ヤード番号、駐車マス番号を対応付けたレコードを生成し、シャーシ管理テーブル240bに登録する。登録されるレコードのシャーシ番号、形状最終更新日時、位置は、離脱情報に含まれるシャーシ番号、形状、日時、位置に対応する。ヤード番号、駐車マス番号は、離脱情報に設定された位置情報と、駐車場テーブル240cとを比較した結果特定される情報である。
【0095】
続いて、生成部250bが、「結合情報」を受け付けた場合の処理について説明する。結合情報を受け付けた場合には、駐車マスに駐車されていたシャーシが、トラクターヘッドにより牽引される(駐車マスに駐車されていない状態となる)ことを意味する。生成部250bは、結合情報に設定された位置情報と、駐車場テーブル240cのヤード位置とを比較して、シャーシが結合したヤード番号を特定する。また、生成部250bは、結合情報に設定された位置情報と、駐車場テーブル240cの駐車マス位置とを比較して、シャーシが結合した駐車マス番号を特定する。生成部250bは、駐車場テーブル240cについて、特定したヤード番号と、特定した駐車マス番号との組に対応する駐車シャーシ番号をブランクに設定する。
【0096】
また、生成部250bは、上記処理により、特定したヤード番号と、特定した駐車マス番号との組に対応するレコードを、シャーシ管理テーブル240bから特定し、特定したレコードを削除する。
【0097】
検出部250cは、検索要求を受信した場合に、検索要求に設定された検索対象のシャーシの駐車された駐車マスを検出し、検索結果の情報を生成する。検出部250cは、生成した検索結果の情報を、通知部250dに出力する。たとえば、検出部250cは、下記の処理を行って、検索結果の情報を生成する。
【0098】
検出部250cは、検索要求に含まれるシャーシ番号と、駐車場テーブル240cの駐車シャーシ番号とを比較することで、検索要求のシャーシ番号と一致する駐車シャーシ番号のレコードを特定する。検出部250cは、特定したレコードに含まれるヤード番号および駐車マス位置を検出する。たとえば、検索要求に含まれるシャーシ番号が「札幌3457」である場合に、図10を参照すると、ヤード番号は「Y001」となり、駐車マス番号は「1」となる。
【0099】
検出部250cは、検出したヤード番号に対応する3Dモデル情報を、モデルテーブル240dから取得する。検出部250cは、取得した3Dモデル情報に含まれる各駐車マスのうち、検出した駐車マス番号に対応する駐車マスにマーカを配置する。検出部250cは、3Dモデルの駐車マスにマーカを配置した情報を、検索結果として生成する。検出部250cは、検出した検索結果の情報を、通知部250dに出力する。
【0100】
また、検出部250cは、検出要求に含まれるシャーシ番号に対応するレコードを、シャーシ管理テーブル240bから抽出し、検出結果の情報に含めてもよい。シャーシ管理テーブル240bのレコードには、図8で説明したように、シャーシの形状の情報が含まれるため、かかる情報を参照した運転手は、結合対象となるシャーシを探しやすくなる。
【0101】
通知部250dは、検出部250cから受け付ける検索結果の情報を、端末装置100に通知して、表示させる処理部である。通知部250dは、第2通知部に対応する。たとえば、端末装置100に表示される検索結果の表示画面は、図4に示すものとなる。なお、検出部250cにより生成される検索結果の情報は、図4に限られるものでは無い。
【0102】
図12は、検索結果のその他の表示画面の一例を示す図である。たとえば、検索要求に含まれるシャーシ番号のシャーシが駐車された駐車マス番号を「15」とする。また、駐車マス番号「1、2、5、9、13」に他のシャーシが駐車されているものとする。表示画面71には、ヤードモデル71aの駐車マス番号「1、2、5、9、13、15」にマーカが配置され、駐車マス番号「15」のマーカが強調表示される。また、一覧情報71bには、駐車マス番号「15」に駐車されたシャーシに関する情報が強調表示される。
【0103】
次に、本実施例に係るシステムの端末装置100およびサーバ200の処理手順の一例について説明する。図13は、結合時の端末装置の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、端末装置100は、検索要求を生成し(ステップS101)、サーバ200に検索要求を送信する(ステップS102)。端末装置100は、検索結果の情報を受信して表示する(ステップS103)。ステップS103において、表示された表示画面を運転手が参照し、該当する駐車マスにトラクターヘッドを移動させる。トラクターヘッドの移動が行われた後に、ステップS104以降の処理が行われる。
【0104】
端末装置100の取得部180aは、ビーコンに含まれるシャーシ番号を取得する(ステップS104)。ステップS104において、取得部180aは、取得したシャーシ番号は、後段の処理で参照できるように、例えば記憶部170に記憶する。取得部180aは、受信中のビーコンに含まれるシャーシ番号を表示する(ステップS105)。
【0105】
取得部180aは、ヘッド番号の入力を受け付ける(ステップS106)。取得部180aは、選択ボタン63a(結合)の選択を受け付ける(ステップS107)。取得部180aは、積載有無に関する情報を受け付ける(ステップS108)。
【0106】
取得部180aは、変更ボタンが押下された場合に、位置情報および時刻情報を取得し(ステップS109)、結合時の関連情報を生成する(ステップS110)。端末装置100の通知部180bは、結合時の関連情報をサーバ200に通知する(ステップS111)。
【0107】
図14は、離脱時の端末装置の処理手順を示すフローチャートである。図14に示すように、端末装置100の取得部180aは、記憶部170に記憶された関連情報170aのヘッド番号およびシャーシ番号を取得する(ステップS201)。
【0108】
取得部180aは、ヘッド番号およびシャーシ番号を表示部160に表示させる(ステップS202)。取得部180aは、選択ボタン63b(離脱)の選択を受け付ける(ステップS203)。取得部180aは、積載有無に関する情報を受け付ける(ステップS204)。
【0109】
取得部180aは、変更ボタン66が押下された場合に、位置情報および時刻情報を取得し(ステップS205)、離脱時の関連情報を生成する(ステップS206)。端末装置100の通知部180bは、離脱時の関連情報をサーバ200に通知する(ステップS207)。
【0110】
図15は、離脱時の関連情報を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。図15に示すように、サーバ200の受信部250aは、離脱時の関連情報を受信する(ステップS301)。受信部250aは、関連情報を走行状況テーブル240aに登録する(ステップS302)。
【0111】
生成部250bは、関連情報の位置と、駐車場テーブル240cとを比較し、シャーシが駐車されたヤード番号および駐車マス番号を特定する(ステップS303)。生成部250bは、関連情報のシャーシ番号を、ヤード番号、駐車マス番号と対応付けて駐車場テーブル240cに登録する(ステップS304)。
【0112】
生成部250bは、関連情報のシャーシ番号、ヤード番号、駐車マス番号を対応付けた情報をシャーシ管理テーブル240bに登録する(ステップS305)。
【0113】
図16は、結合時の関連情報を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、サーバ200の受信部250aは、結合時の関連情報を受信する(ステップS401)。受信部250aは、関連情報を走行状況テーブル240aに登録する(ステップS402)。
【0114】
生成部250bは、関連情報の位置と、駐車場テーブル240cとを比較し、シャーシが駐車されたヤード番号および駐車マス番号を特定する(ステップS403)。生成部250bは、ヤード番号、駐車マス番号に対応付けられた関連情報のシャーシ番号を、駐車場テーブル240cから削除する(ステップS404)。
【0115】
生成部250bは、関連情報のシャーシ番号、ヤード番号、駐車マス番号を対応付けた情報をシャーシ管理テーブル240bから削除する(ステップS405)。
【0116】
図17は、検索要求を受信した場合のサーバの処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、サーバ200の受信部250aは、検索要求を受信する(ステップS501)。
【0117】
サーバ200の検出部250cは、検索要求のシャーシ番号と、駐車場テーブル240cとを基にして、該当シャーシが駐車されたヤード番号および駐車マス番号を特定する(ステップS502)。
【0118】
検出部250cは、ヤード番号に対応する3Dモデル情報をモデルテーブル240dから取得する(ステップS503)。検出部250cは、3Dモデル情報に含まれる各駐車マスのうち、特定した駐車マス番号に対応する駐車マスにマーカを配置することで、検索結果の情報を生成する(ステップS504)。
【0119】
通知部250dは、検索結果の情報を端末装置100に通知して表示させる(ステップS505)。
【0120】
次に、本実施例に係るシステムの効果について説明する。本実施例のシステムでは、トラクターヘッドからシャーシが離脱した場合に生成される関連情報をサーバ200が受信し、関連情報の位置と、駐車場テーブル240cとを比較して、シャーシが駐車された駐車マスを特定し、特定した結果を駐車場テーブル240cに登録する。これにより、牽引自動車に牽引される各シャーシが駐車された駐車マスを管理することができる。
【0121】
本実施例のシステムでは、サーバ200が、端末装置100から検索要求を受信した場合に、検索要求に含まれるシャーシ番号と、駐車場テーブル240cとを基にして、検索要求に対応するシャーシが駐車された駐車マスの情報を検出し、検出結果を端末装置100に通知する。これにより、ヤードの各駐車マスに駐車されたシャーシの位置を容易に特定することができる。
【0122】
本実施例のシステムでは、トラクターヘッドにシャーシが結合した場合に生成される関連情報をサーバ200が受信し、関連情報の位置と、駐車場テーブル240cとを比較して、シャーシが駐車された駐車マスを特定し、特定した結果に対応する情報を、駐車場テーブル240cから削除する(駐車マス番号と、シャーシ番号との関連づけを解除する)処理を行う。これにより、牽引自動車により牽引されて駐車場に存在しなくなったシャーシの情報を、駐車場テーブル240cから取り除くことができる。
【0123】
ところで、上述したサーバ200の処理は一例であり、他の処理を実行してもよい。以下において、サーバ200のその他の処理について説明する。たとえば、サーバ200の受信部250aは、整備管理者端末(図示略)等から、シャーシに関する点検情報を受信して、記憶部240の走行状況テーブル240aに登録する。点検情報には、点検を行ったシャーシのシャーシ番号と、最終点検日の情報が含まれる。整備管理者端末は、シャーシの点検、整備を行う作業員が使用する端末装置である。
【0124】
サーバ200の検出部250cは、走行状況テーブル240aに登録された最終点検日を参照して、最終点検日から所定期間経過したシャーシのシャーシ番号を検出してもよい。検出部250cは、図12で説明した検出結果の表示画面71を表示する場合に、一覧情報71bに、最終点検日から所定期間経過したシャーシのシャーシ番号を強調表示してもよい。また、検出部250cは、最終点検日から所定期間経過したシャーシのシャーシ番号に対してアラートを表示してもよい。かかる処理を実行することで、検索対象のシャーシの位置する駐車マスのみでなく、点検を行うべきシャーシの位置を特定することができる。
【0125】
次に、実施例に示した端末装置100およびサーバ200と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例について説明する。図18は、本実施例に係る端末装置と同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0126】
図18に示すように、コンピュータ400は、各種演算処理を実行するCPU401と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置402と、ディスプレイ403とを有する。また、コンピュータ400は、通信装置404と、インターフェース装置405とを有する。インターフェース装置405は、ビーコン受信機、位置測定装置、タイマ、加速度センサ等に接続される。コンピュータ400は、各種情報を一時記憶するRAM406と、ハードディスク装置407とを有する。そして、各装置401~407は、バス408に接続される。
【0127】
ハードディスク装置407は、取得プログラム407a、通知プログラム407bを有する。CPU401は、取得プログラム407a、通知プログラム407bを読み出してRAM406に展開する。
【0128】
取得プログラム407aは、取得プロセス406aとして機能する。通知プログラム407bは、通知プロセス406bとして機能する。取得プロセス406aの処理は、取得部180aの処理に対応する。通知プロセス406bの処理は、通知部180bの処理に対応する。
【0129】
なお、各プログラム407a,407bについては、必ずしも最初からハードディスク装置407に記憶させておかなくてもよい。例えば、コンピュータ400に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ300が各プログラム407a,407bを読み出して実行するようにしてもよい。
【0130】
図19は、本実施例に係るサーバと同様の機能を実現するコンピュータのハードウェア構成の一例を示す図である。
【0131】
図19に示すように、コンピュータ500は、各種演算処理を実行するCPU501と、ユーザからのデータの入力を受け付ける入力装置502と、ディスプレイ503とを有する。また、コンピュータ500は、記憶媒体からプログラム等を読み取る読み取り装置504と、有線または無線ネットワークを介して、外部装置等との間でデータの授受を行うインタフェース装置505とを有する。コンピュータ500は、各種情報を一時記憶するRAM506と、ハードディスク装置507とを有する。そして、各装置501~507は、バス508に接続される。
【0132】
ハードディスク装置507は、受信プログラム507a、生成プログラム507b、検出プログラム507c、通知プログラム507dを有する。CPU501は、受信プログラム507a、生成プログラム507b、検出プログラム507c、通知プログラム507dを読み出してRAM406に展開する。
【0133】
受信プログラム507aは、受信プロセス506aとして機能する。生成プログラム507bは、生成プロセス506bとして機能する。検出プログラム507cは、検出プロセス706cとして機能する。通知プログラム507dは、通知プロセス507dとして機能する。受信プロセス506aの処理は、受信部250aの処理に対応する。生成プロセス406bの処理は、生成部250bの処理に対応する。検出プロセス506cの処理は、検出部250cの処理に対応する。通知プロセス206dの処理は、通知部250dの処理に対応する。
【0134】
なお、各プログラム507a~507dについては、必ずしも最初からハードディスク装置507に記憶させておかなくてもよい。例えば、コンピュータ500に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に各プログラムを記憶させておく。そして、コンピュータ500が各プログラム507a~507dを読み出して実行するようにしてもよい。
【0135】
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0136】
(付記1)端末装置とサーバとを有する被牽引車両管理システムであって、
前記端末装置は、
牽引車両近傍に存在し、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを取得する取得部と、
前記識別情報と、前記位置情報とを対応付けた離脱情報を前記サーバに通知する第1通知部とを有し、
前記サーバは、
前記離脱情報を受信した場合、前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成する生成部と、
前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出する検出部と、
前記検出部の検出結果を前記端末装置に通知する第2通知部と
を有することを特徴とする被牽引車両管理システム。
【0137】
(付記2)前記取得部は、牽引車両に被牽引車両が結合した時点における前記端末装置の位置情報と、前記識別情報とを取得し、
前記第1通知部は、前記識別情報と前記位置情報とを対応付けた結合情報を、前記サーバに通知し、
前記生成部は、前記結合情報を受信した場合、前記結合情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域に関連付けられた前記識別情報を解除することを特徴とする付記1に記載の被牽引車両管理システム。
【0138】
(付記3)前記検出部は、複数の部分領域を含むモデル情報を取得し、前記モデル情報の複数の駐車マスのうち、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域の領域にマーカを配置した情報を前記検出結果に設定することを特徴とする付記1または2に記載の被牽引車両管理システム。
【0139】
(付記4)牽引車両近傍に存在する端末装置が、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを取得し、
前記端末装置が、前記識別情報と、前記位置情報とを対応付けた離脱情報をサーバに通知し、
サーバは、前記離脱情報を受信した場合、前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、
前記サーバは、検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成し、
前記サーバは、前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出し、
前記サーバは、検出結果を前記端末装置に通知する
処理を実行することを特徴とする被牽引車両管理方法。
【0140】
(付記5)前記端末装置は、牽引車両に被牽引車両が結合した時点における前記端末装置の位置情報と、前記識別情報とを取得し、前記識別情報と前記位置情報とを対応付けた結合情報を、前記サーバに通知し、前記サーバは、前記結合情報を受信した場合、前記結合情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域に関連付けられた前記識別情報を解除することを特徴とする付記4に記載の被牽引車両管理方法。
【0141】
(付記6)前記サーバは、複数の部分領域を含むモデル情報を取得し、前記モデル情報の複数の駐車マスのうち、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域の領域にマーカを配置した情報を前記検出結果に設定することを特徴とする付記4または5に記載の被牽引車両管理方法。
【0142】
(付記7)牽引車両近傍に存在する端末装置から、前記牽引車両に結合されていた被牽引車両が離脱した時点における前記端末装置の位置情報と、離脱した被牽引車両を一意に識別する識別情報とを対応付けた離脱情報を受信し、
前記離脱情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、
検出した部分領域と前記識別情報とを関連付けた被牽引車両管理情報を生成し、
前記識別情報を含む検索要求を受信した場合、前記検索要求に含まれる前記識別情報と、前記被牽引車両管理情報とを基にして、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域を検出し、
検出結果を前記端末装置に通知する
各処理をコンピュータに実行させることを特徴とする被牽引車両管理プログラム。
【0143】
(付記8)前記受信する処理は、前記端末装置から、牽引車両に被牽引車両が結合した時点における前記端末装置の位置情報と、前記識別情報と対応付けた結合情報を受信し、前記検出する処理は、前記結合情報を受信した場合、前記結合情報の前記位置情報を基にして、前記被牽引車両の位置する部分領域を複数の部分領域から検出し、検出した部分領域に関連付けられた前記識別情報を解除することを特徴とする付記7に記載の被牽引車両管理プログラム。
【0144】
(付記9)複数の部分領域を含むモデル情報を取得し、前記モデル情報の複数の駐車マスのうち、前記検索要求に含まれる前記識別情報に関連付けられた部分領域の領域にマーカを配置した情報を前記検出結果に設定する処理を更に実行することを特徴とする付記7または8に記載の被牽引車両管理プログラム。
【符号の説明】
【0145】
10,20 牽引自動車
10a,20a トラクターヘッド
10b,20b シャーシ
21 発信機
21a 太陽電池
30 人工衛星
50 ネットワーク
100 端末装置
110,210 通信部
120 ビーコン受信部
130 位置測定部
140 タイマ
150,220 入力部
160,230 表示部
170,240 記憶部
170a 関連情報
180,250 制御部
180a 取得部
180b,250d 通知部
200 サーバ
240a 走行状況テーブル
240b シャーシ管理テーブル
240c 駐車場テーブル
240d モデルテーブル
250a 受信部
250b 生成部
250c 検出部
図1
図2
図3
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