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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】折畳み式ハンドル、及び窓開閉装置
(51)【国際特許分類】
   E05F 11/02 20060101AFI20221109BHJP
   E05B 1/00 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
E05F11/02
E05B1/00 311J
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2019118441
(22)【出願日】2019-06-26
(65)【公開番号】P2021004480
(43)【公開日】2021-01-14
【審査請求日】2021-12-27
(73)【特許権者】
【識別番号】000211695
【氏名又は名称】中西金属工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
(74)【代理人】
【識別番号】100177264
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 嘉秀
(74)【代理人】
【識別番号】100124925
【弁理士】
【氏名又は名称】森岡 則夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141874
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 久由
(74)【代理人】
【識別番号】100163577
【弁理士】
【氏名又は名称】中川 正人
(72)【発明者】
【氏名】細井 伸一
【審査官】野尻 悠平
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-371746(JP,A)
【文献】特開2018-147395(JP,A)
【文献】特開2006-052531(JP,A)
【文献】特開2005-256403(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 11/00-11/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉窓の障子を開閉する窓開閉装置の駆動軸に取り付ける基部と、
前記基部に取り付けられ、前記基部に対して回動可能なアーム部と、
前記アーム部の先端に取り付けられ、前記アーム部に対して回転可能な操作部と、
を備えた、
前記駆動軸を回転させる使用時の形態である使用形態と、不使用時に折り畳んだ折畳み形態とを取ることができる折畳み式ハンドルであって、
前記アーム部を、第1アーム、第2アーム、及び先端支持部により構成し、
前記先端支持部により前記操作部を回転可能に支持し、
前記基部に、第1基端部回動軸、及び前記第1基端部回動軸と平行な第2基端部回動軸を設け、
前記先端支持部に、前記第1基端部回動軸と平行な、第1先端部回動軸及び第2先端部回動軸を設け、
前記第1アームの基端部を、前記基部に対して前記第1基端部回動軸まわりに回動可能に取り付けるとともに、前記第1アームの先端部を、前記先端支持部に対して前記第1先端部回動軸まわりに回動可能に取り付け、
前記第2アームの基端部を、前記基部に対して前記第2基端部回動軸まわりに回動可能に取り付けるとともに、前記第2アームの先端部を、前記先端支持部に対して前記第2先端部回動軸まわりに回動可能に取り付け、
前記先端支持部により回転可能に支持された前記操作部の回転中心は、
前記使用形態では、前記駆動軸の回転中心と平行であり、
前記折畳み形態では、前記駆動軸の回転中心と直交する、
折畳み式ハンドル。
【請求項2】
前記第1アーム及び前記第2アームの2つのアームの一方を、長手方向に直交する方向の断面形状をコの字状とし、
前記折畳み形態では、
前記2つのアームの一方の前記コの字状の断面形状の開口は、前記窓開閉装置の基体に対向し、
前記2つのアームの他方を前記開口内に収容してなる、
請求項1に記載の折畳み式ハンドル。
【請求項3】
前記折畳み状態で、前記2つのアームの一方の表面及び前記操作部の表面は面一になる、
請求項2に記載の折畳み式ハンドル。
【請求項4】
請求項1~3の何れか1項に記載の折畳み式ハンドルを備えた窓開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開く窓開閉装置に用いる折畳み式ハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
窓枠に取り付けられた障子を室外側へ開く窓開閉装置に用いる折畳み式ハンドルとして、折畳み状態で窓開閉装置の基体からハンドルが大きく突出することがなく前記基体と一体化して見られるように構成したものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の折畳み式ハンドル(4)は、ハンドル軸(15)まわりに折り畳むことができる。そして、装置本体(1)を横長形状に形成し、折畳み式ハンドル(4)を折り畳んだ状態で、折畳み式ハンドル(4)を装置本体(1)に添わせるようにしている(特許文献1の図1及び図6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第5261292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の窓開閉装置において、折畳み式ハンドル(4)は、使用時の起立状態(特許文献1の図2図3図7)では、使用者が操作するつまみ(16)は、使用者の操作性を考慮して、ハンドル(4)が回転する方向の面に直交する方向へ、使用者側に向いている。
【0006】
特許文献1の折畳み式ハンドル(4)は、不使用時において折り畳んだ状態(特許文献1の図1図6)では、前記のとおり、折畳み式ハンドル(4)を装置本体(1)に添わせている。その際に、折畳み式ハンドル(4)が装置本体(1)と一体化して見られるように、つまみ(16)が装置本体(1)側へ向くようにしている。
それにより、つまみ(16)を収納するための窪みであるつまみ収納部(19)をカバー本体(3)に形成する必要がある。
【0007】
カバー本体(3)に形成するつまみ収納部(19)は、装置本体(1)側へ向くつまみ(16)を収納するために、比較的大きな窪みとなっている(特許文献1の図1図6)。
したがって、窓開閉装置の基体(装置本体(1))との一体感を高めた一層滑らかな印象を与えるという観点で見ると改良の余地がある。
【0008】
本発明は、不使用時に折り畳んだ形態で、窓開閉装置の基体との一体感を高めた一層滑らかな印象を与える折畳み式ハンドル、及び窓開閉装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の要旨は以下の通りである。
〔1〕開閉窓の障子を開閉する窓開閉装置の駆動軸に取り付ける基部と、
前記基部に取り付けられ、前記基部に対して回動可能なアーム部と、
前記アーム部の先端に取り付けられ、前記アーム部に対して回転可能な操作部と、
を備えた、
前記駆動軸を回転させる使用時の形態である使用形態と、不使用時に折り畳んだ折畳み形態とを取ることができる折畳み式ハンドルであって、
前記アーム部を、第1アーム、第2アーム、及び先端支持部により構成し、
前記先端支持部により前記操作部を回転可能に支持し、
前記基部に、第1基端部回動軸、及び前記第1基端部回動軸と平行な第2基端部回動軸を設け、
前記先端支持部に、前記第1基端部回動軸と平行な、第1先端部回動軸及び第2先端部回動軸を設け、
前記第1アームの基端部を、前記基部に対して前記第1基端部回動軸まわりに回動可能に取り付けるとともに、前記第1アームの先端部を、前記先端支持部に対して前記第1先端部回動軸まわりに回動可能に取り付け、
前記第2アームの基端部を、前記基部に対して前記第2基端部回動軸まわりに回動可能に取り付けるとともに、前記第2アームの先端部を、前記先端支持部に対して前記第2先端部回動軸まわりに回動可能に取り付け、
前記先端支持部により回転可能に支持された前記操作部の回転中心は、
前記使用形態では、前記駆動軸の回転中心と平行であり、
前記折畳み形態では、前記駆動軸の回転中心と直交する、
折畳み式ハンドル。
【0010】
〔2〕前記第1アーム及び前記第2アームの2つのアームの一方を、長手方向に直交する方向の断面形状をコの字状とし、
前記折畳み形態では、
前記2つのアームの一方の前記コの字状の断面形状の開口は、前記窓開閉装置の基体に対向し、
前記2つのアームの他方を前記開口内に収容してなる、
前記〔1〕に記載の折畳み式ハンドル。
【0011】
〔3〕前記折畳み状態で、前記2つのアームの一方の表面及び前記操作部の表面は面一になる、
前記〔2〕に記載の折畳み式ハンドル。
【0012】
〔4〕前記〔1〕~前記〔3〕の何れかに記載の折畳み式ハンドルを備えた窓開閉装置。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る折畳み式ハンドル、及び窓開閉装置によれば、主に以下に示す作用効果を奏する。
(1)折畳み形態において、折畳み式ハンドルの操作部が窓開閉装置の基体に添う方向を向くので、前記操作部を収納するための窪みを前記基体に形成する必要がない。
(2)それにより、折畳み式ハンドルを備えた窓開閉装置において、窓開閉装置の基体との一体感を高めた一層滑らかな印象を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の実施の形態に係る折畳み式ハンドルを内蔵型の窓開閉装置に備えた、前記折畳み式ハンドルの使用形態を示す斜視図である。
図2】前記折畳み式ハンドルの折畳み形態を示す斜視図である。
図3】窓開閉装置の駆動軸から前記折畳み式ハンドルを取り外した状態を示す斜視図である。
図4】前記折畳み式ハンドルの縦断面図及び外形図である。実線は折畳み形態を示す縦断面図、二点鎖線は使用形態を示す縦断面図、一点鎖線は折畳み形態と使用形態の途中の形態を示す外形図である。
図5】前記折畳み式ハンドルの分解斜視図である。
図6】折畳み形態の前記折畳み式ハンドルを、その長手方向の中間位置で長手方向に直交する面で切断し、先端部側から基端部側を見た断面図である。
図7】本発明の実施の形態に係る折畳み式ハンドルを露出型の窓開閉装置に備えた、前記折畳み式ハンドルの使用形態を示す斜視図である。
図8】前記折畳み式ハンドルの折畳み形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
<窓開閉装置:「内蔵型」の例>
図1図3は、本発明に係る実施形態に係る折畳み式ハンドル1を、開閉窓の障子を開閉する窓開閉装置Cとともに示す斜視図であり、図1は折畳み式ハンドル1の使用形態Aを、図2は折畳み式ハンドル1の折畳み形態Bを、図3は窓開閉装置Cの駆動軸Dから折畳み式ハンドル1を取り外した状態を示している。
窓開閉装置Cは、窓枠(図1~3には下枠Fのみを示す)に取り付けられた図示しない障子が室外側へ開く開閉窓に用いるものであり、前記障子を開閉する機能を有する。
図1図3に示す窓開閉装置Cは、下枠Fから突出する部分が少ない、いわゆる「内蔵型」である。
【0017】
図1の使用形態Aでは、使用者が操作部4を持ってハンドル1を回転させることにより、窓開閉装置Cの駆動軸D(図3)が回転するので、窓枠に取り付けられた障子を開閉できる。
使用形態Aで所要の開閉操作を行った後、不使用時にハンドル1を折り畳んだ、図2の折畳み形態Bでは、ハンドル1は、操作部4も含め、窓開閉装置Cの基体、例えば基体カバーEに添う。
【0018】
<折畳み式ハンドル>
図4の縦断面図及び外形図に示すように、折畳み式ハンドル1は、窓開閉装置Cの駆動軸Dに取り付ける基部2と、基部2に取り付けられ、基部2に対して回動可能なアーム部3と、アーム部3の先端に取り付けられ、アーム部3に対して回転可能な操作部4とを備える。
【0019】
アーム部3は、第1アーム5、第2アーム6、及び先端支持部7により構成され、先端支持部7により操作部4を回転可能に支持する。
基部2は、第1基端部回動軸JA1、及び第1基端部回動軸JA1と平行な第2基端部回動軸JA2を有する。
先端支持部7は、第1基端部回動軸JA1と平行な、第1先端部回動軸JB1及び第2先端部回動軸JB2を有する。
【0020】
第1アーム5の基端部5Aは、基部2に対して第1基端部回動軸JA1まわりに回動可能に取り付ける。第1アーム5の先端部5Bは、先端支持部7に対して第1先端部回動軸JB1まわりに回動可能に取り付ける。
第2アーム6の基端部6Aは、基部2に対して第2基端部回動軸JA2まわりに回動可能に取り付ける。第2アーム6の先端部6Bは、先端支持部7に対して第2先端部回動軸JB2まわりに回動可能に取り付ける。
【0021】
次に、主に図5の分解斜視図により、折畳み式ハンドル1の詳細構造の一例について説明する。
【0022】
第1アーム5の基端部5Aの一方の通孔5a、基部2の通孔2a、第1アーム5の基端部5Aの他方の通孔5aにリベット11Aを挿通して軸端を加締める。それにより、第1アーム5の基端部5Aは、基部2に対して第1基端部回動軸JA1まわりに回動可能に取り付けられる。
第1アーム5の先端部5Bの一方の通孔5b、先端支持部7の通孔7a、第1アーム5の先端部5Bの他方の通孔5bにリベット11Bを挿通して軸端を加締める。それにより、第1アーム5の先端部5Bは、先端支持部7に対して第1先端部回動軸JB1まわりに回動可能に取り付けられる。
【0023】
第2アーム6の基端部6Aの一方の通孔6a、基部2の通孔2b、第2アーム6の基端部6Aの他方の通孔6aにリベット12Aを挿通して軸端を加締める。それにより、第2アーム5の基端部6Aは、基部2に対して第2基端部回動軸JA2まわりに回動可能に取り付けられる。
第2アーム6の先端部6Bの一方の通孔6b、先端支持部7の通孔7b、第2アーム6の先端部6Bの他方の通孔6bにリベット12Bを挿通して軸端を加締める。それにより、第2アーム6の先端部6Bは、先端支持部7に対して第2先端部回動軸JB2まわりに回動可能に取り付けられる。
【0024】
先端支持部7の支軸8にすべり軸受9を外嵌する。その状態では、図4のように支軸8先端の頭部8Aがすべり軸受9の端面に当止するので、すべり軸受9は抜け止めされる。
先端支持部7の支軸8及びすべり軸受9を、操作部4の凹部4A(図4)に挿入する。それにより、図4に示すように、すべり軸受9の係止部9Aが操作部4の係止部4Bに係止する。操作部4は、先端支持部7の支軸8及びすべり軸受9と抜け止めされ、回転中心Gまわりに回転可能な状態となる。
【0025】
このようにして組み立てた折畳み式ハンドル1において、その基部2のスプライン穴2A(図5)を、図3に示す窓開閉装置Cの駆動軸Dのスプライン軸10に嵌合する。図5に示す取付穴2Bから、図4に示すセットねじ13を螺合することにより、駆動軸Dに対して折畳み式ハンドル1を取り付ける。
【0026】
折畳み式ハンドル1において、図4に示すように、基体2、第1アーム5、第2アーム6、及び先端支持部7は、四節リンク機構を構成する。
そして、それらの各「リンク」の長さを、以下のように定める。
すなわち、基部2における第1基端部回動軸JA1及び第2基端部回動軸JA2の位置、並びに先端支持部7における第1先端部回動軸JB1及び第2先端部回動軸JB2の位置を、以下の(1)及び(2)を実現するように定める。
(1)使用形態Aでは、先端支持部7により回転可能に支持された操作部4の回転中心Gが、駆動軸Dの回転中心Hと平行であること。
(2)折畳み形態Bでは、先端支持部7により回転可能に支持された操作部4の回転中心Gが、駆動軸Dの回転中心Hと直交すること。
【0027】
<折畳み式ハンドルの形態、及び作用効果>
折畳み式ハンドル1は、図4の使用形態Aでは、第1アーム5の内面5Eに先端支持部7の当止部7Aが当接するので、第1アーム5に対する操作部4の位置が安定する。
図4に示す使用形態Aでは、前記のとおり、操作部4の回転中心Gは駆動軸Dの回転中心Hと平行になる。
よって、使用形態Aにおいて、操作部4は、ハンドル1が回転する方向の面に直交する方向へ、使用者側に向いているので、操作性が高い。
【0028】
折畳み式ハンドル1は、不使用時に折り畳んだ、図4の折畳み形態Bでは、前記のとおり、操作部4の回転中心Gは駆動軸Dの回転中心Hと直交する。
よって、折畳み形態Bにおいて、操作部4は、図2及び図3の斜視図に示すように、窓開閉装置Cの基体(基体カバーE)に添う方向を向いているので、窓開閉装置Cの基体(基体カバーE)に、操作部4を収納するための窪みを形成する必要がない。
【0029】
このような折畳み式ハンドル1によれば、窓開閉装置Cの基体に前記窪みを形成する必要がなく、折畳み形態Bで操作部4が窓開閉装置Cの基体(基体カバーE)に添う方向を向いている。
それにより、折畳み式ハンドル1を備えた窓開閉装置Cにおいて、図2に示すように、窓開閉装置Cの基体(基体カバーE)との一体感を高めた一層滑らかな印象を与えることができる。
【0030】
その上、操作部を収納するための窪みが基体に無い従来の窓開閉装置において、折畳み形態で操作部が基体から離反する方向へ向く従来の折畳みハンドルを備えている場合、前記従来の折畳みハンドルを、本発明の折畳み式ハンドル1と容易に交換できる。
それにより、前記窪みが基体に無い従来の窓開閉装置において、折畳み形態Bである折畳み式ハンドル1の操作部4は前記基体に添う方向を向くことから、折畳み形態で操作部が基体から離反する方向へ向く従来の折畳みハンドルを備えたものと比較して、操作部4が室内側へ突出しないので、窓開閉装置の基体との一体感を高めた一層滑らかな印象を与えることができる。
【0031】
図5の分解斜視図、及び図6の断面図に示すように、第1アーム5は、長手方向に直交する方向の断面形状が「コ」の字状(あるいは、「U」の字状)であり、開口5Dを有する。
そして、折畳み形態Bでは、第1アーム5の開口5Dは、図3及び図4のように、窓開閉装置Cの基体(基体カバーE)に対向し、図4及び図6のように、開口5D内に第2アーム6を収容している。
よって、折畳み形態Bにおける折畳み式ハンドル1の滑らかな外観が損なわれることがない。
【0032】
その上、図2の斜視図、図4の縦断面図及び外形図に示すように、折畳み形態Bでは、外側に位置する第1アームの表面5C及び操作部4Cの表面は面一になるので、アーム部3である第1アーム5と操作部4との一体感が向上し、より滑らかな外観となる。
【0033】
<窓開閉装置:「露出型」の例>
図7及び図8に示す窓開閉装置Cは、下枠Fから突出する部分が大きい、いわゆる「露出型」であり、「露出型」の窓開閉装置Cに本発明の実施の形態に係る折畳み式ハンドル1を備えた例を示している。
折畳み式ハンドル1は、図7が使用形態Aであり、図8が折畳み形態Bである。
「露出型」の窓開閉装置Cに本発明の実施の形態に係る折畳み式ハンドル1を備えた場合であっても、前記作用効果と同様の作用効果を奏する。
【0034】
以上の実施の形態の記載はすべて例示であり、これに制限されるものではない。本発明の範囲から逸脱することなく種々の改良及び変更を施すことができる。
【符号の説明】
【0035】
1 折畳み式ハンドル
2 基部
2A スプライン穴
2B 取付穴
2a,2b 通孔
3 アーム部
4 操作部
4A 凹部
4B 係止部
4C 表面
5 第1アーム
5A 基端部
5B 先端部
5C 表面
5D 開口
5E 内面
5a,5b 通孔
6 第2アーム
6A 基端部
6B 先端部
6a,6b 通孔
7 先端支持部
7A 当止部
7a,7b 通孔
8 支軸
8A 頭部
9 すべり軸受
9A 係止部
10 スプライン軸
11A,11B,12A,12B リベット
13 セットねじ
A 使用形態
B 折畳み形態
C 窓開閉装置
D 駆動軸
E 基体カバー
F 下枠
G,H 回転中心
JA1 第1基端部回動軸
JA2 第2基端部回動軸
JB1 第1先端部回動軸
JB2 第2先端部回動軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8