(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】多層インサートを有するタイヤ
(51)【国際特許分類】
B60C 5/00 20060101AFI20221109BHJP
【FI】
B60C5/00 F
(21)【出願番号】P 2020562175
(86)(22)【出願日】2019-04-18
(86)【国際出願番号】 US2019028152
(87)【国際公開番号】W WO2019221874
(87)【国際公開日】2019-11-21
【審査請求日】2020-12-22
(32)【優先日】2018-05-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515168916
【氏名又は名称】ブリヂストン アメリカズ タイヤ オペレーションズ、 エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】スタッキー、ジョン、アイ.
(72)【発明者】
【氏名】プロトナー、ブラッドレー、エス.
【審査官】赤澤 高之
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-182280(JP,A)
【文献】特開2008-080846(JP,A)
【文献】国際公開第2005/012005(WO,A1)
【文献】特開2003-048407(JP,A)
【文献】特開2014-141109(JP,A)
【文献】特開2012-071601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60C 1/00- 19/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タイヤとノイズダンパとのアセンブリであって、
タイヤであって、前記タイヤが、
第1の環状ビード及び第2の環状ビードと、
前記第1の環状ビードと前記第2の環状ビードとの間に延在する本体プライと、
前記本体プライの径方向下方に配設され、前記本体プライの一部分にわたって軸方向に延在するインナーライナと、
前記本体プライの径方向上方に配設され、前記本体プライの一部分にわたって軸方向に延在する環状ベルトパッケージと、
前記環状ベルトパッケージの径方向上方に配設され、前記本体プライの一部分にわたって軸方向に延在する周方向トレッドと、
前記第1の環状ビードと第1のショルダとの間に延在する第1のサイドウォールであって、前記第1のショルダが前記周方向トレッドに関連付けられている、第1のサイドウォールと、前記第2の環状ビードと第2のショルダとの間に延在する第2のサイドウォールであって、前記第2のショルダが前記周方向トレッドに関連付けられている、第2のサ イドウォールと、を含む、タイヤと、
連続気泡発泡体から作製され、かつ連続した周方向上部層と、複数のブロック及び空隙を含む周方向下部層と、からなるノイズダンパと、を備え、
前記周方向下部層は、前記タイヤの断面高さの1.5~14.0%である径方向高さと、前記タイヤのトレッド幅の20~80%である軸方向幅と、を有し、
前記連続した周方向上部層は、前記断面高さの1.5~14.0%である径方向高さと、前記トレッド幅の20~80%である軸方向幅と、を有し、
前記複数のブロックが、前記連続した周方向上部層の内周の10~30%に及び、前記空隙が、前記連続した周方向上部層の内周の70~90%に及び、
前記複数のブロックの各々が、最大100HRRのロックウェル硬度を有するポリマーを含む
先端を含む、タイヤとノイズダンパとのアセンブリ。
【請求項2】
前記周方向下部層が、前記断面高さの6.0~10.0%である径方向高さを有する、請求項1に記載のタイヤとノイズダンパとのアセンブリ。
【請求項3】
前記連続した周方向上部層を前記周方向下部層に固定する接着剤を更に含む、請求項1に記載のタイヤとノイズダンパとのアセンブリ。
【請求項4】
前記複数のブロックが台形断面を有するブロックを含む、請求項1に記載のタイヤとノイズダンパとの アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、タイヤが道路と接触するときにタイヤによって発生したノイズの低減に関する。より具体的には、本開示は、かかるノイズを低減するためにタイヤ内に挿入される装置に関し、このノイズ低減装置はタイヤ内で移動する。
【背景技術】
【0002】
既知のタイヤノイズダンパは、タイヤ内に配置され、タイヤのインナーライナに恒久的に取り付けられる。ダンパは、発泡体又は繊維を含んでもよい。ダンパは、タイヤ内のノイズを低減し、それによりタイヤから放出されるノイズを低減する。
【発明の概要】
【0003】
一実施形態では、タイヤとノイズダンパとのアセンブリは、第1の環状ビードと、第2の環状ビードと、第1の環状ビードと第2の環状ビードとの間に延在する本体プライと、を有するタイヤを含む。タイヤは、本体プライの径方向下方に配設され、本体プライの一部分にわたって軸方向に延在するインナーライナを更に含む。タイヤはまた、本体プライの径方向上方に配設され、本体プライの一部分にわたって軸方向に延在する環状ベルトパッケージを有する。タイヤは、環状ベルトパッケージの径方向上方に配設され、本体プライの一部分にわたって軸方向に延在する周方向トレッドを更に有する。タイヤはまた、第1の環状ビードと第1のショルダとの間に延在する第1のサイドウォールと、第2の環状ビードと第2のショルダとの間に延在する第2のサイドウォールと、を含む。第1のショルダは周方向トレッドに関連付けられ、第2のショルダは周方向トレッドに関連付けられる。アセンブリは、連続気泡発泡体で作製され、かつ連続した周方向上部層と、ブロック及び空隙を含む挟入周方向下部層と、を有するノイズダンパも含む。挟入周方向下部層は、断面高さの1.5~14.0%である径方向高さと、トレッド幅の20~80%である軸方向幅と、を有する。連続した周方向上部層は、断面高さの1.5~14.0%である径方向高さと、トレッド幅の20~80%である軸方向幅と、を有する。ブロックは、連続した周方向上部層の内周の20~40%に及び、空隙は、連続した周方向上部層の内周の60~80%に及ぶ。
【0004】
別の実施形態では、ノイズダンパは、周方向の第1の層と、ブロック及び空隙を含む挟入された周方向の第2の層と、を有する連続気泡発泡体を含む。第1の層は、断面高さの3.0~8.0%である径方向高さと、第1の軸方向幅と、を有する。第2の層は、断面高さの3.0~12.0%である径方向高さと、第2の軸方向幅と、を有する。ブロックは、第2の層の内周の10~30%に及び、空隙は、第2の層の内周の70~90%に及ぶ。
【0005】
更に別の実施形態では、ノイズダンパは、連続気泡発泡体で作製される。ノイズダンパは、周方向の上部層と、周方向に離間した複数のブロックを有する下部層と、を含む。上部層は、断面高さの3.0~14.0%である径方向高さと、トレッド幅の20~70%である軸方向幅と、を有する。下部層は、断面高さの3.0~14.0%である径方向高さと、トレッド幅の20~70%である軸方向幅と、を有する。複数のブロックは、下部層の内周の10~40%に及ぶ。複数のブロックの各々は、最大100HRRのロックウェル硬度を有するポリマーを含む先端を含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付の図面では、以下の詳細な説明と共に、特許請求される本発明の例示的実施形態を説明する構造が図示される。同様の要素は、同一の参照番号で特定される。単一の構成要素として示される要素は、多数の構成要素に置き換えられてもよく、多数の構成要素として示されている要素は、単一の構成要素に置き換えられてもよいことが理解されるべきである。図面は正確な縮尺ではなく、特定の要素の比率が説明のために誇張されている場合がある。
【0007】
【
図1】ノイズダンパの一実施形態を有する例示的なタイヤを含むノイズ低減システムの一実施形態の断面図である。
【0008】
【
図2】ノイズダンパの代替的な配置を有する例示的なタイヤを含むノイズ低減システムの代替的な実施形態の断面図である。
【0009】
【0010】
【0011】
【
図4】ノイズダンパの代替的な一実施形態の側面図である。
【0012】
【
図5】ノイズダンパの別の代替的な実施形態の側面図である。
【0013】
【
図6】ノイズダンパの更に別の代替的な実施形態の側面図である。
【0014】
【
図7】ノイズダンパの更に別の代替的な実施形態の側面図である。
【0015】
【
図8】ノイズダンパの更に別の代替的な実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下は、本明細書において採用される選択用語の定義を含む。これらの定義には、用語の範囲に該当し、実施のために使用され得る構成要素の様々な例及び/又は形態が含まれる。例は、限定的であることを意図しない。用語の単数形及び複数形は、いずれも定義の範囲内であってもよい。
【0017】
「軸方向の」及び「軸方向に」は、タイヤの回転軸と平行する方向を指す。
【0018】
「周方向の」及び「周方向に」は、軸方向に対して垂直であるトレッドの表面の外周部に沿って延在する方向を指す。
【0019】
「径方向の」及び「径方向に」は、タイヤの回転軸に対して垂直である方向を指す。
【0020】
本明細書で使用するとき、「サイドウォール」は、トレッドとビードとの間のタイヤの部分を指す。
【0021】
本明細書で使用するとき、「トレッド」は、通常の膨張度及び通常の荷重において、道路又は地面と接触するタイヤの部分を指す。
【0022】
「トレッド深さ」は、トレッドの頂面と主要トレッド溝の底部との間の距離を指す。
【0023】
「トレッド幅」は、標準的な膨張度及び荷重において、タイヤの回転中に道路面に接触するトレッドの接地領域の幅を指す。
【0024】
以下の説明で使用される同様の用語によって一般的なタイヤ構成要素が説明されるが、これらの用語が若干異なる含意を有するため、当業者は、以下の用語のうちのいずれか1つが、一般的なタイヤ構成要素の説明に使用される別の用語と紛れもなく互換性があるとはみなさないであろうことが理解される。
【0025】
本明細書では、方向は、タイヤの回転軸を基準にして述べられる。「上向きの」及び「上向きに」という用語は、タイヤのトレッドに向かう一般方向を指し、「下向きの」及び「下向きに」は、タイヤの回転軸に向かう一般方向を指す。したがって、「上部の」及び「下部の」又は「頂部の」及び「底部の」など相対的な方向用語が要素に関連して使用されるとき、「上部の」又は「頂部の」要素は、「下部」又は「底部」の要素よりもトレッドに近い位置に離間配置される。加えて、「上」又は「下」など相対的な方向用語が要素に関連して使用されるとき、別の要素の「上」にある要素は、他の要素よりもトレッドに近い。
【0026】
更に、用語「下に(under)」が本明細書又は特許請求の範囲において使用される限りにおいて、「直接下に(directly under)」だけではなく、2つの特定した構成要素又は層の間に中間のタイヤ層又は構成要素が配設されている「間接的に下に(indirectly under)」も意味することが意図されている。
【0027】
「内側の」及び「内側に」という用語は、タイヤの赤道面に向かう一般方向を指し、「外側の」及び「外側に」は、タイヤの赤道面から離れ、タイヤのサイドウォールに向かう一般方向を指す。したがって、「内部」及び「外部」など相対的な方向用語が要素と関連して使用されるとき、「内部」要素は、「外部」要素よりもタイヤの赤道面の近くに離間配置される。
【0028】
図1は、車両用ホイール組立体のためのノイズ低減システム100の一実施形態の断面図である。システム100は、ホイール110上に装着されたタイヤ105を含む。タイヤ105は、タイヤのヒールから径方向最外部まで測定された断面高さSHを有する。また、タイヤ105は、断面幅SWとトレッド幅TWとを有する。例示的な実施形態では、タイヤ105は乗用車用タイヤであるが、タイヤは、高性能タイヤ、軽トラック、又はトラック及びバス用ラジアルタイヤであってもよいことを理解されたい。他の実施形態では、タイヤは、農業用タイヤ、又はオフロードタイヤであってもよい。
【0029】
タイヤ105は、タイヤのクラウン領域内の周方向トレッド115を含む。例示的な実施形態では、トレッド115は、複数の周方向溝120を含む。4つの溝120が示されているが、任意の数の溝が用いられてもよいことを理解されたい。トレッド115は、リブ、ブロック、ラグ、横溝、サイプ、又は任意の他のトレッド要素を更に含んでもよい。タイヤ105のクラウン領域は、一対のベルト125を更に含む。代替的な実施形態(図示せず)では、任意の数のベルト又はキャッププライが使用されてもよい。
【0030】
例示的な実施形態では、タイヤ105は、第1のビード部分130aと、第2のビード部分130bと、を更に含む。ビード部分130a、130bは、
図1に概略的に示される第1のビード135aと、第2のビード135bとを含む。ビード部分130a、130bはまた、1つ以上のビードフィラー(図示せず)、及び摩耗部(abrasions)、チェーファ、及び補強材などの他の既知の構成要素を含んでもよい。
【0031】
第1のサイドウォール140aは、トレッド115と第1のビード部分130aとの間に延在する。同様に、第2のサイドウォール140bは、トレッド115と第2のビード部分130bとの間に延在する。サイドウォール140a、140bは、任意の数の補強材(図示せず)を含んでもよい。カーカスプライ145は、第1のビード部分130aから第1及び第2のサイドウォール140a及びクラウン部分を通って、第2のビード部分130bまで延在する。代替的な実施形態(図示せず)では、任意の数のカーカスプライが使用されてもよい。
【0032】
引き続き
図1を参照すると、第1の層150aと第2の層150bとを含むノイズダンパ150が、タイヤ105及びホイール110によって形成された空隙内に配設される。第1の層150aは、接着剤でタイヤ105に接着された上部層である。第2の層150bは、接着剤で第1の層150aに接着された下部層である。接着剤は、接着テープの形態であってもよく、又はビーズ接着剤若しくは他の液体接着剤であってもよい。例示的な実施形態では、層150a、150bの各々は矩形断面を有する。しかしながら、ノイズダンパは、任意の幾何学的形状を有し得ることを理解されたい。
【0033】
一実施形態では、ダンパ150は、タイヤの周りに連続したループを形成する。代替的な一実施形態では、ダンパ150は、タイヤの周りに配置された一連のダンパを含む。このような実施形態では、一連のダンパは、互いに離間してもよく、又は互いに接触してもよい。
【0034】
一実施形態では、ノイズダンパ150は、圧縮性及び弾性の連続気泡発泡体材料で構成された発泡体である。例示的な発泡材料としては、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエーテル、メラミン繊維ガラス、及びロックウールが挙げられるが、これらに限定されない。代替的な一実施形態では、ノイズダンパは、繊維又は繊維性材料で作製される。一実施形態では、第1の層150a及び第2の層150bは、同じ材料で構成される。代替的な一実施形態では、第1の層150a及び第2の層150bは、異なる材料で構成される。例えば、第1の層150aはポリウレタンで作製されてもよく、第2の層150bはメラミンで作製される。
【0035】
いずれの実施形態でも、ノイズダンパ150は、0.4~1.2の吸音係数を有する。代替的な一実施形態では、ノイズダンパ150は、0.4未満の吸音係数を有する。特定の一実施形態では、ノイズダンパ150は、約250Hzの周波数において有効な吸音係数であることが知られている0.05~0.15の吸音係数を有する。ダンパ150はまた、180~220Hzの周波数を有するノイズを低減するように構成される。別の特定の実施形態では、ノイズダンパ150は、0.7~1.2の吸音係数を有する。
【0036】
第1の層150aは、断面高さSHの1.5~14.0%である径方向高さと、トレッド幅TWの20~80%である軸方向幅と、を有する。別の実施形態では、第1の層150aは、断面高さSHの3.0~14.0%である径方向高さと、トレッド幅TWの20~70%である軸方向幅と、を有する。特定の一実施形態では、第1の層150aは、断面高さSHの3.0~8.0%である径方向高さを有する。
【0037】
第2の層150bは、同様に、断面高さSHの1.5~14.0%である径方向高さと、トレッド幅TWの20~80%である軸方向幅と、を有する。別の実施形態では、第2の層150bは、断面高さSHの3.0~14.0%である径方向高さと、トレッド幅TWの20~70%である軸方向幅と、を有する。特定の一実施形態では、第2の層150bは、断面高さSHの6.0~10.0%である径方向高さを有する。別の特定の実施形態では、第2の層150bは、断面高さSHの3.0~12.0%である径方向高さと、トレッド幅TWの20~70%である軸方向幅と、を有する。別の特定の実施形態では、第2の層150bは1.5~3.0cmの高さを有する。
【0038】
図2は、代替的な位置に配置されたノイズダンパ150を有する例示的なタイヤ105を含むノイズ低減システム200の代替的な一実施形態の断面図である。タイヤ105は、
図1に関して上で考察されたタイヤ105と同じである。
【0039】
ダンパ150は、以下で考察される位置及び向きの違いを除いて、
図1に関して上述したものと実質的に同じである。ノイズダンパ150は、第1の層150aと第2の層150bとを含む。第1の層150aは、接着剤でホイール110に接着された下部層である。第2の層150bは、接着剤で第1の層150aに接着された上部層である。例示的な実施形態では、層150a、150bの各々は矩形断面を有する。しかしながら、ノイズダンパは任意の幾何学的形状を有し得ることを理解されたい。
【0040】
ダンパ150は、
図1に関して上で考察されたものと同じ材料で構成され、同じ寸法を有してもよい。
【0041】
図3Aは、ノイズダンパ150の一実施形態の一部分の斜視図である。ノイズダンパ150は、第1の層150aと第2の層150bとを含む。第1の層150aは、
図1に示す様式でタイヤのクラウン領域に接着することができ、又は
図2に示すようにタイヤのホイールに接着することができる。ダンパがタイヤに接着されるか、ホイールに接着されるかに応じて、異なる接着剤が用いられてもよい。
【0042】
第2の層150bは、
図1に示されるように、第1の層150aがタイヤのクラウン領域に接着されているとき、下部層である。第2の層150bは、第1の層150aがホイールに接着されているとき、上部層である。第2の層150bは、複数の離間したブロックを含む。一実施形態では、ブロックは、接着剤によって第1の層150aに接着されている。代替的な一実施形態では、ブロックは、ノイズダンパ150から材料を切断するか、又は別の方法で除去してブロックを形成することによって形成される。別の代替的な実施形態では、ブロックは、積層造形プロセスによって第1の層150aの上に形成される。
【0043】
例示的な実施形態では、ブロックは直方体である。すなわち、各ブロックは、6つの四辺形面によって境界された多面体である。各ブロックは、第1の層150aの軸方向幅と実質的に同じ軸方向幅を有する。代替的な実施形態では、各ブロックの軸方向幅は、第1の層150aの軸方向幅の80~120%である。
【0044】
一実施形態では、各ブロックは同じ幅を有する。代替的な一実施形態では、ブロックの幅は異なる。そのような一実施形態では、ブロックの幅は、タイヤの重量をバランスさせるように選択されてもよい。
【0045】
ブロックが第1の層150aの長さの20~40%に及び、空隙が第1の層150aの長さの60~80%に及ぶように、ブロックを空隙によって離間させてもよい。したがって、ダンパ150がタイヤのクラウン領域に接続されると、ブロックは、第1の層150aの内周の20~40%に及ぶ。ダンパ150が、ホイールに接続された連続したループを形成するとき、ブロックは、第1の層150aの外周の20~40%に及ぶ。
【0046】
代替的な一実施形態では、ブロックは、第1の層150aの長さの10~40%に及び、空隙は、第1の層150aの長さの60~90%に及ぶ。別の代替的な実施形態では、ブロックは、第1の層150aの長さの10~30%に及び、空隙は、第1の層150aの長さの70~90%に及ぶ。
【0047】
ブロックの間隔は、タイヤの高調波に基づいて選択されてもよい。例えば、所与のサイズ及び構成のタイヤは、第1の速度で回転するときに第1の高調波でノイズを発生し、第2の速度で回転するときに第2の高調波でノイズを発生し得るなど。ブロックは、そのような高調波を崩壊させるように離間されてもよく、それによりノイズ低減を更に促進することができる。
【0048】
図3Bは、ノイズダンパ150の側面図である。この図で分かるように、ブロックは第1の層150a上に等間隔で離間している。各ブロックの高さは、第1の層150aの高さと実質的に同じである。ブロックの各々は、実質的に同じ高さを有する。
【0049】
図4は、ノイズダンパ400の代替的な一実施形態の側面図である。ダンパ400は、以下に記載される相違点を除いて、上述のダンパ150と実質的に同じである。ダンパ400は、上述の様式のいずれかに従って、タイヤの空隙内に配置され得る。
【0050】
ダンパ400は、第1の層410aと、複数のブロックによって形成される第2の層410bと、を含む。この実施形態では、ブロックは、ピッチ配列されている。換言すれば、ブロック間の間隔は異なる。間隔は、タイヤの高調波に基づいて、又はタイヤの重量のバランスをとる目的で、選択されてもよい。
【0051】
例示的な実施形態では、第2の層410bの高さは第1の層410aの高さよりも大きく、各ブロックは、実質的に同じ高さを有する。代替的な一実施形態では、第2の層の高さは第1の層の高さと同じであり、各ブロックは、実質的に同じ高さを有する。別の代替的な実施形態では、ブロックの高さは異なる。
【0052】
図5は、ノイズダンパ500の別の代替的な実施形態の側面図である。ダンパ500は、以下に記載される相違点を除いて、上述のダンパ150と実質的に同じである。ダンパ500は、上述の様式のいずれかに従って、タイヤの空隙内に配置され得る。
【0053】
ダンパ500は、第1の層510aと、複数のブロックによって形成される第2の層510bと、を含む。この実施形態では、ブロックは互いに等間隔で離間している。代替的な一実施形態では、ブロックは、ピッチ配列されてもよい。
【0054】
例示的な実施形態では、第2の層510bは、第1の高さを有するブロックと第2の高さを有するブロックとを含む、2つのブロックタイプによって形成されている。ブロックタイプは、2つの低いブロックの間に高いブロックが配設されるように、交互になっている。別の代替的な一実施形態では、3つ又はそれ以上の高さのブロックが使用されてもよい。多数の高さのブロックが、任意の順序で配置されてもよい。ブロックの配置は、タイヤの高調波に基づいて、又はタイヤの重量のバランスをとるために、選択されてもよい。
【0055】
図6は、ノイズダンパ600の更に別の代替的な実施形態の側面図である。ダンパ600は、以下に記載される相違点を除いて、上述のダンパ150と実質的に同じである。ダンパ600は、上述の様式のいずれかに従って、タイヤの空隙内に配置され得る。
【0056】
ダンパ600は、第1の層610aと、複数のブロックによって形成される第2の層610bと、を含む。この実施形態では、ブロックは互いに等間隔で離間している。代替的な一実施形態では、ブロックは、ピッチ配列されてもよい。
【0057】
例示的な実施形態では、第2の層610bは、三角形の断面を有するブロックによって形成される。各ブロックは実質的に同じ高さを有し、ブロックは、第1の層610aよりも高い。代替的な一実施形態では、ブロックは、第1の層610aと同じ高さを有する。別の代替的な実施形態では、ブロックは、第1の層610aの高さ未満の高さを有する。更に別の代替的な実施形態では、ブロックの高さは異なる。
【0058】
図7は、ノイズダンパ700の更に別の代替的な実施形態の側面図である。ダンパ700は、以下に記載される相違を除いて、上述のダンパ150と実質的に同じである。ダンパ700は、上述の様式のいずれかに従って、タイヤの空隙内に配置され得る。
【0059】
ダンパ700は、第1の層710aと、複数のブロックによって形成される第2の層710bと、を含む。この実施形態では、ブロックは互いに等間隔で離間している。代替的な一実施形態では、ブロックは、ピッチ配列されてもよい。
【0060】
例示的な実施形態では、第2の層710bは、三角形の断面を有する第1の複数のブロックと、矩形断面を有する第2の複数のブロックとによって形成される。例示的な実施形態では、ブロックは、矩形ブロックが2つの三角形ブロックの間に配設されるように、交互パターンで配置される。代替的な実施形態では、ブロックは、任意の所望の順序で配置されてもよい。
【0061】
各ブロックは実質的に同じ高さを有し、ブロックは、第1の層710aよりも高い。代替的な一実施形態では、ブロックは、第1の層710aと同じ高さを有する。別の代替的な実施形態では、ブロックは、第1の層710aの高さ未満の高さを有する。更に別の代替的な実施形態では、ブロックの高さは異なる。
【0062】
図8は、ノイズダンパ800の更に別の代替的な実施形態の側面図である。ダンパ800は、以下に記載される相違点を除いて、上述のダンパ150と実質的に同じである。ダンパ800は、上述の様式のいずれかに従って、タイヤの空隙内に配置され得る。
【0063】
ダンパ800は、第1の層810aと、複数のブロックによって形成される第2の層810bと、を含む。この実施形態では、ブロックは互いに等間隔で離間している。代替的な一実施形態では、ブロックは、ピッチ配列されてもよい。
【0064】
例示的な実施形態では、第2の層810bは、台形の断面を有するブロックによって形成される。例示的な実施形態では、各ブロックは同じ幾何学的断面を有する。代替的な一実施形態では、ブロックの断面は異なってもよい。
【0065】
各ブロックは実質的に同じ高さを有し、ブロックは、第1の層810aよりも高い。代替的な一実施形態では、ブロックは、第1の層810aと同じ高さを有する。別の代替的な実施形態では、ブロックは、第1の層810aの高さ未満の低い高さを有する。更に別の代替的な実施形態では、ブロックの高さは異なる。
【0066】
上述の実施形態のいずれにおいても、1つ以上のブロックは、異なる材料で構成された先端を有してもよい。先端の材料は、最大100HRRのロックウェル硬度を有するポリマーであってもよい。先端の材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、又は別のポリマー材料であってもよい。先端は細孔を有してもよい。特定の一実施形態では、先端はフラップを含む。
【0067】
「含む(includes)」又は「含むこと(including)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲まで、「含む(comprising)」という用語が特許請求項で移行句として用いられる際の解釈と同様に包括的であることが意図される。更に、「又は(or)」という用語が用いられる範囲において(例えば、A又はBなど)、「A又はB、又はAとBの両方とも」を意味することが意図されている。本出願人らが「A又はBの両方ではなく一方のみ」を示すことを意図する場合、「A又はBの両方ではなく一方のみ」という用語が用いられるであろう。したがって、本明細書における「又は」という用語の使用は、排他的ではなく、包含的である。Bryan A.Garner,A Dictionary of Modern Legal Usage 624(2d.Ed.1995)参照。また、「中(in)」又は「中へ(into)」という用語が、本明細書又は特許請求の範囲において使用される範囲において、「上(on)」又は「上へ(onto)」を更に意味することが意図される。更に、「接続する(connect)」という用語が本明細書又は特許請求の範囲において使用される限りにおいて、「と直接接続する(directly connected to)」ことだけではなく、別の構成要素を介して接続することなどのように「と間接的に接続する(indirectly connected to)」ことも意味することが意図される。
【0068】
本開示はその実施形態の記述によって例解され、実施形態は相当に詳細に説明されたが、添付の特許請求の範囲の範囲をこのような詳細に制限するか、又はいかなる形でも限定することは、本出願人らの意図ではない。更なる利点及び改良が、当業者には容易に明らかとなるであろう。したがって、そのより広域な態様における本開示は、示され説明される、特定の詳細、代表的なシステム及び方法、並びに例示の実施例に限定されない。このため、出願人の一般的な発明概念の趣旨又は範囲から逸脱することなく、このような詳細からの逸脱がなされ得る。