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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】商品登録装置及びPOS装置
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20221109BHJP
   G07G 1/01 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
G07G1/00 301Z
G07G1/01 301Z
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2021015071
(22)【出願日】2021-02-02
(62)【分割の表示】P 2016209205の分割
【原出願日】2016-10-26
(65)【公開番号】P2021077402
(43)【公開日】2021-05-20
【審査請求日】2021-02-02
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100110928
【弁理士】
【氏名又は名称】速水 進治
(72)【発明者】
【氏名】西尾 順
(72)【発明者】
【氏名】松本 信一
(72)【発明者】
【氏名】緑川 清志
(72)【発明者】
【氏名】大山 和之
(72)【発明者】
【氏名】所谷 光弘
【審査官】永安 真
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-182485(JP,A)
【文献】特開2011-048657(JP,A)
【文献】特開平07-175974(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00 - 1/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を収容する筐体と、
前記筐体に備えられた支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、を備え
前記支持部は、前記筐体に固定され、前記第1表示部及び前記第2表示部の両方を支持する第1支持部材を有する商品登録装置。
【請求項2】
請求項1に記載の商品登録装置において、
前記筐体は略直方体であり、該直方体の高さ方向の辺の長さは、該直方体の底面をなす短辺の長さよりも長く、
前記支持部は、前記筐体の側面のうち前記底面の一の長辺を含む側面に設けられている、商品登録装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の商品登録装置において、
前記筐体の側方のうち、前記支持部が備えられた側方に延伸する土台を備える商品登録装置。
【請求項4】
請求項3に記載の商品登録装置において、
前記土台は、前記筐体から離れる向きに傾斜を有する商品登録装置。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の商品登録装置において、
前記第1表示部又は前記第2表示部は、水平方向又は鉛直方向に回動可能である商品登録装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の商品登録装置において、
前記支持部は、さらに、第2支持部材を有し
前記第2支持部材は、前記第1支持部材に可動に取り付けられており、
前記第1表示部は、前記第2支持部材に可動に取り付けられている商品登録装置。
【請求項7】
請求項6に記載の商品登録装置において、
前記支持部は、さらに、別の第2支持部材を有し、
前記別の第2支持部材は、前記第1支持部材に可動に取り付けられており、
前記第2表示部は、前記別の第2支持部材に可動に取り付けられている商品登録装置。
【請求項8】
請求項1乃至のいずれか一項に記載の商品登録装置において、
前記第1表示部及び前記第2表示部は、互いに異なる方向を向いている商品登録装置。
【請求項9】
商品登録装置と、
精算機と、
を備え、
前記商品登録装置は、
制御部を収容する筐体と、
支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、
を備え
前記支持部は、前記筐体に固定され、前記第1表示部及び前記第2表示部の両方を支持する第1支持部材を有するPOS装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品登録装置及びPOS装置に関する。
【背景技術】
【0002】
小売店における商品の精算において、POS(Point Of Sales)装置が用いられることがある。特許文献1に記載されているように、このようなPOS装置では、POS装置に用いられる周辺装置を一体化することがある。さらに、特許文献2に記載されているように、POS装置は、2つの表示部を備えていることがある。具体的には、特許文献2のPOS装置は、制御部、第1表示部及び第2表示部を備えている。制御部は、縦長になっている。制御部の前面には、第1表示部が取り付けられており、制御部の後面には、第2表示部が取り付けられている。第1表示部及び第2表示部は、いずれも横長となっている。
【0003】
POS装置と異なる分野においても、表示部をどのように配置するかについて、現在、様々な検討がなされている。例えば、特許文献3では、コミュニケーション支援において、2つの表示部、より具体的には、2つのタッチスクリーンを用いている。具体的には、特許文献3では、第1のタッチスクリーン及び第2のタッチスクリーンがそれぞれ第1のアーム及び第2のアームによって共通の支柱に取り付けられている。さらに、特許文献4には、テレビジョンに関する技術が記載されている。具体的には、特許文献4では、表示部の後面にアームを取り付け、このアームによって表示部の後方でスピーカを支持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】実用新案登録第3050306号公報
【文献】特開平6-44457号公報
【文献】特開2016-27390号公報
【文献】特開2007-143010号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載されているように、現在、POS装置について、様々な構造が検討されている。一般に、POS装置のサイズは大きく、POS装置を設置するためには大きな空間が必要になる。このため、POS装置が占める空間、特にPOS装置が横方向に占める空間は、できる限り小さいことが好ましい。
【0006】
本発明の目的は、利便性を損なうことなく、POS装置が横方向に占める空間を小さくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、
制御部を収容する筐体と、
前記筐体に備えられた支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、を備え
前記支持部は、前記筐体に固定され、前記第1表示部及び前記第2表示部の両方を支持する第1支持部材を有する商品登録装置が提供される
【0008】
本発明によれば、
商品登録装置と、
精算機と、
を備え、
前記商品登録装置は、
制御部を収容する筐体と、
支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、
を備え
前記支持部は、前記筐体に固定され、前記第1表示部及び前記第2表示部の両方を支持する第1支持部材を有するPOS装置が提供される。

【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、POS装置が横方向に占める空間を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1の実施形態に係る商品登録装置を示す斜視図である。
図2図1に示した商品登録装置を図1とは異なる方向から見た斜視図である。
図3図1及び図2に示した商品登録装置を示すブロック図である。
図4図1及び図2に示した商品登録装置の使用方法の第1例を説明するための図である。
図5図1及び図2に示した商品登録装置の使用方法の第2例を説明するための図である。
図6】第2の実施形態に係る商品登録装置を示す斜視図である。
図7図6に示した商品登録装置を図6とは異なる方向から見た斜視図である。
図8図6及び図7に示した商品登録装置を示すブロック図である。
図9図6及び図7に示した商品登録装置の使用方法の一例を説明するための図である。
図10】第3の実施形態に係る商品登録装置を示す斜視図である。
図11図10に示した商品登録装置を図10とは異なる方向から見た斜視図である。
図12図10及び図11に示した商品登録装置を側方から見た図である。
図13図10及び図11に示した商品登録装置を前方から見た図である。
図14図10及び図11に示した商品登録装置を後方から見た図である。
図15図12の変形例を示す図である。
図16】第4の実施形態に係る商品登録装置を示す斜視図である。
図17図16に示した商品登録装置を図16とは異なる方向から見た斜視図である。
図18図16及び図17に示した商品登録装置を示すブロック図である。
図19図16及び図17に示した商品登録装置の使用方法の一例を説明するための図である。
図20図16及び図17に示した商品登録装置に用いられる制御部を側方から見た図である。
図21図20に示した制御部を前方から見た図である。
図22図20に示した制御部を後方から見た図である。
図23図20に示した制御部を上方から見た図である。
図24】第5の実施形態に係るPOS装置を示す斜視図である。
図25図24に示したPOS装置を図24とは異なる方向から見た斜視図である。
図26図24及び図25に示したPOS装置を示すブロック図である。
図27図24及び図25に示したPOS装置の使用方法の一例を説明するための図である。
図28】変形例に係る商品登録装置を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0012】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る商品登録装置10を示す斜視図である。図2は、図1に示した商品登録装置10を図1とは異なる方向から見た斜視図である。図1及び図2に示す例において、商品登録装置10は、台T上に置かれている。
【0013】
商品登録装置10は、筐体100、支持部200及び第1表示部310を備えている。筐体100は、制御部(図3を用いて詳細を後述する。)を収容している。筐体100は、縦長となっている。支持部200は、筐体100から突出している。第1表示部310は、支持部200によって筐体100に支持されている。第1表示部310は、縦長となっている。
【0014】
筐体100は、高さ方向の辺103の長さが底面のいずれの辺(長辺101及び短辺102)の長さよりも長い直方体である。筐体100は、店員又は顧客が対面する台Tに商品登録装置10を載置した場合に、直方体の底面の長辺101が、店員又は顧客が対面する方向に略平行になるように載置されるように構成されている。
【0015】
支持部200は、例えば角柱の形状を有する。支持部200は、支持部200の一側面と筐体100の一側面とが接するように筐体100に備えられている。そして支持部200は、支持部200の側面のうち筐体100と接していない側面に第1表示部310を備える。支持部200の側面のうち第1表示部310が備えられる側面の筐体100に対する角度は、図1に示すように、第1表示部310の表示面が商品登録装置10を使用する顧客又は店員にとって視認しやすい方向に向くような角度が好ましい。なお、支持部200の形状は、角柱に限定されず、他の形状であってもよい。
【0016】
第1表示部310は、長方形である。
【0017】
支持部200は、筐体100の側面のうち筐体100の高さ方向の辺103及び底面の長辺101で囲まれる側面に設けられている。すなわち、支持部200は、筐体100の側面のうち筐体100の底面の一の長辺101を含む側面に設けられている。
【0018】
上記構成によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。具体的には、筐体100及び第1表示部310のいずれもが縦長となっている。このため、筐体100が横方向に占める空間を小さくすることができるとともに、第1表示部310が横方向に占める空間を小さくすることができる。このようにして、上記構成によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。
【0019】
さらに、図1及び図2に示す例では、第1表示部310は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の顧客又は店員)は、第1表示部310を介して、商品の登録に必要な処理を行うことができる。さらにこの場合、当該処理に用いられる信号を入力するための機構(例えば、キーボード)を第1表示部310の外部に設ける必要がない。このため、商品登録装置10が占める空間を小さくすることができる。
【0020】
筐体100は、電源コードやネットワークケーブルを収容するための収容部500を備えることができる。収容部500は、筐体100と一体に設けられてもよいし、筐体100に対して着脱可能に設けられてもよい。
【0021】
図3は、図1及び図2に示した商品登録装置10を示すブロック図である。図1及び図2と同様にして、商品登録装置10は、筐体100及び第1表示部310を備えている。
【0022】
筐体100は、制御部110を収容している。一例において、制御部110は、マザーボード及びI/Oボードを含んでいる。この例において、マザーボード及びI/Oボードは、縦方向に置くことができる。
【0023】
第1表示部310は、制御部110によって制御されており、より具体的には、第1表示部310に表示される画像は、制御部110によって制御されている。これにより、第1表示部310に表示される画像を目的に応じて変えることができる。
【0024】
第1表示部310は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の顧客又は店員)は、第1表示部310を介して商品登録装置10の操作に必要な信号を入力することができる。第1表示部310を介して入力された信号は、制御部110に送られる。制御部110は、この信号に基づいて、商品の登録に必要な処理(例えば、商品の代金の合計の算出)を行う。
【0025】
図4は、図1及び図2に示した商品登録装置10の使用方法の第1例を説明するための図である。説明のため、図4では、支持部200(図1及び図2)を示していない。図4に示す例では、顧客CS及び店員CRが台Tを挟んで互いに向かい合っている。第1表示部310は、顧客CS側を向いている。これにより、顧客CSは、第1表示部310に表示された画像を見ることができる。さらに、顧客CSは、第1表示部310(すなわち、タッチスクリーン)を介して、商品の登録に必要な操作を行うことができる。図4に示す例を、顧客CSが商品の登録処理及び商品代金の精算処理を行う形式(セルフ形式)のシステムに適用することができる。
【0026】
図5は、図1及び図2に示した商品登録装置10の使用方法の第2例を説明するための図である。説明のため、図5では、支持部200(図1及び図2)を示していない。図5に示す例では、顧客CS及び店員CRが台Tを挟んで互いに向かい合っている。第1表示部310は、店員CR側を向いている。これにより、店員CRは、第1表示部310に表示された画像を見ることができる。さらに、店員CRは、第1表示部310(すなわち、タッチスクリーン)を介して、商品の登録に必要な操作を行うことができる。図5に示す例を、店員が商品の登録処理及び商品代金の精算処理を行う形式や、店員が商品の登録処理を行い、顧客が商品代金の精算処理を行う形式(セミセルフ形式)のシステムに適用することができる。
【0027】
以上、本実施形態によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。具体的には、筐体100及び第1表示部310のいずれもが縦長となっている。このため、筐体100が横方向に占める空間を小さくすることができるとともに、第1表示部310が横方向に占める空間を小さくすることができる。このようにして、本実施形態によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。
【0028】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る商品登録装置10を示す斜視図であり、第1の実施形態の図1に対応する。図7は、図6に示した商品登録装置10を図6とは異なる方向から見た斜視図であり、第1の実施形態の図2に対応する。本実施形態に係る商品登録装置10は、以下の点を除いて、第1の実施形態に係る商品登録装置10と同様である。
【0029】
商品登録装置10は、2つの表示部、すなわち、第1表示部310及び第2表示部320を備えている。第1表示部310及び第2表示部320は、支持部200によって筐体100に支持されている。第1表示部310及び第2表示部320は、互いに異なる方向を向いており、具体的には、互いに反対側を向いている。
【0030】
第1表示部310及び第2表示部320は、いずれも縦長である。このため、第1表示部310が横方向に占める空間を小さくすることができるとともに、第2表示部320が横方向に占める空間を小さくすることができる。このようにして、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。
【0031】
第1表示部310は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の顧客)は、第1表示部310を介して、商品の登録に必要な処理を行うことができる。さらにこの場合、当該処理に用いられる信号を入力するための機構(例えば、キーボード)を第1表示部310の外部に設ける必要がない。このため、商品登録装置10が占める空間を小さくすることができる。
【0032】
第2表示部320は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の店員)は、第2表示部320を介して、商品の登録に必要な処理を行うことができる。さらにこの場合、当該処理に用いられる信号を入力するための機構(例えば、キーボード)を第2表示部320の外部に設ける必要がない。このため、商品登録装置10が占める空間を小さくすることができる。
【0033】
図8は、図6及び図7に示した商品登録装置10を示すブロック図であり、第1の実施形態の図3に対応する。図6及び図7と同様にして、商品登録装置10は、筐体100、第1表示部310及び第2表示部320を備えている。
【0034】
第1表示部310は、制御部110によって制御されており、より具体的には、第1表示部310に表示される画像は、制御部110によって制御されている。これにより、第1表示部310に表示される画像を目的に応じて変えることができる。
【0035】
第2表示部320は、制御部110によって制御されており、より具体的には、第2表示部320に表示される画像は、制御部110によって制御されている。これにより、第2表示部320に表示される画像を目的に応じて変えることができる。
【0036】
第1表示部310は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の顧客)は、第1表示部310を介して商品登録装置10の操作に必要な信号を入力することができる。第1表示部310を介して入力された信号は、制御部110に送られる。制御部110は、この信号に基づいて、商品の登録に必要な処理(例えば、商品の代金の合計の算出)を行う。
【0037】
第2表示部320は、タッチスクリーンとして機能している。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の店員)は、第2表示部320を介して商品登録装置10の操作に必要な信号を入力することができる。第2表示部320を介して入力された信号は、制御部110に送られる。制御部110は、この信号に基づいて、商品の登録に必要な処理(例えば、商品の代金の合計の算出)を行う。
【0038】
図9は、図6及び図7に示した商品登録装置10の使用方法の一例を説明するための図であり、第1の実施形態の図4又は図5に対応する。説明のため、図9では、支持部200(図6及び図7)を示していない。図9に示す例では、顧客CS及び店員CRが台Tを挟んで互いに向かい合っている。図9に示す例を、店員が商品の登録処理及び商品代金の精算処理を行う形式、セミセルフ形式及びセルフ形式のシステムに適用することができる。
【0039】
第1表示部310は、顧客CS側を向いている。これにより、顧客CSは、第1表示部310に表示された画像を見ることができる。さらに、顧客CSは、第1表示部310(すなわち、タッチスクリーン)を介して、商品の登録に必要な操作を行うことができる。
【0040】
第2表示部320は、店員CR側を向いている。これにより、店員CRは、第2表示部320に表示された画像を見ることができる。さらに、店員CRは、第2表示部320(すなわち、タッチスクリーン)を介して、商品の登録に必要な操作を行うことができる。
【0041】
以上、本実施形態によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。具体的には、商品登録装置10は、2つの表示部、すなわち、第1表示部310及び第2表示部320を備えている。第1表示部310及び第2表示部320は、いずれも縦長である。このため、第1表示部310が横方向に占める空間を小さくすることができるとともに、第2表示部320が横方向に占める空間を小さくすることができる。このようにして、本実施形態によれば、商品登録装置10が横方向に占める空間を小さくすることができる。
【0042】
さらに、本実施形態によれば、店の顧客及び店員が互いに異なる表示部を利用することができる。具体的には、店の顧客は、第1表示部310及び第2表示部320の一方を利用することができ、店の店員は、第1表示部310及び第2表示部320のもう一方を利用することができる。このようにして、本実施形態によれば、店の顧客及び店員が互いに異なる表示部を利用することができる。
【0043】
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態に係る商品登録装置10を示す斜視図であり、第2の実施形態の図6に対応する。図11は、図10に示した商品登録装置10を図10とは異なる方向から見た斜視図であり、第2の実施形態の図7に対応する。本実施形態に係る商品登録装置10は、以下の点を除いて、第2の実施形態に係る商品登録装置10と同様である。
【0044】
商品登録装置10は、土台(以降、ベースと呼ぶ)400を備えている。ベース400は、筐体100の側方から筐体100の外側に向かって広がっている。商品登録装置10の上方から見た場合、ベース400は、支持部200、第1表示部310及び第2表示部320と重なっている。図10に示す例では、ベース400は、筐体100の側方のうち、第1表示部310及び第2表示部320を支持する支持部200が備えられている側方に向かって広がっている。これにより、商品登録装置10を台Tに載置する際に筐体100の安定性を保つことができる。
【0045】
ベース400は、筐体100に取り付けられている。ベース400は、筐体100から取り外し可能である。このため、例えば、商品登録装置10を移動させる際は、ベース400を筐体100から取り外すことができる。この場合、商品登録装置10を容易に移動させることができる。
【0046】
図12は、図10及び図11に示した商品登録装置10を側方から見た図である。図12に示すように、支持部200は、第1支持部材210、第2支持部材222及び第2支持部材224を有している。ベース400は、斜面402及び斜面404を有している。
【0047】
第1表示部310は、支持部200によって筐体100に可動に支持されている。具体的には、第1支持部材210は、筐体100に固定されている。第2支持部材222は、第1支持部材210に可動に取り付けられており、具体的には、第1方向(図12に示す例では、鉛直方向)に延びる回転軸(図中、軸AX11)に関して回転可能になっている。第1表示部310は、第2支持部材222に可動に取り付けられており、具体的には、第2方向(図12に示す例では、水平方向)に延びる回転軸(図中、軸AX12)に関して回転可能になっている。軸AX11に関して第2支持部材222を回転させ、かつ軸AX12に関して第1表示部310を回転させることで、第1表示部310は、支持部200の可動範囲内でいずれの方向にも向くことができる。このようにして、第1表示部310は、筐体100に可動に支持されている。すなわち、第1表示部310は、軸AX11を軸とする第2支持部材222の回動により、水平方向に回動可能である。また、第1表示部310は、軸AX12を軸として、鉛直方向に回動可能である。
【0048】
第2表示部320は、支持部200によって筐体100に可動に支持されている。具体的には、第1支持部材210は、筐体100に固定されている。第2支持部材224は、第1支持部材210に可動に取り付けられており、具体的には、第1方向(図12に示す例では、鉛直方向)に延びる回転軸(図中、軸AX21)に関して回転可能になっている。第2表示部320は、第2支持部材224に可動に取り付けられており、具体的には、第2方向(図12に示す例では、水平方向)に延びる回転軸(図中、軸AX22)に関して回転可能になっている。軸AX21に関して第2支持部材224を回転させ、かつ軸AX22に関して第2表示部320を回転させることで、第2表示部320は、支持部200の可動範囲内でいずれの方向にも向くことができる。このようにして、第2表示部320は、筐体100に可動に支持されている。すなわち、第2表示部320は、軸AX21を軸とする第2支持部材224の回動により、水平方向に回動可能である。また、第2表示部320は、軸AX22を軸として、鉛直方向に回動可能である。
【0049】
なお、第1表示部310及び第2表示部320は、水平方向にのみ回動可能であってもよいし、鉛直方向にのみ回動可能であってもよい。また、他の回動可能な部材を支持部200として採用することもできる。
【0050】
なお、第1方向(軸AX11及び軸AX21の延伸方向)及び第2方向(軸AX12及びAX22の延伸方向)は、図12に示す例に限定されるものではない。第1方向と第2方向が互いに異なる方向を向いている場合、第1表示部310及び第2表示部320は、支持部200の可動範囲内でいずれの方向にも向くことができる。このため、第1方向は、鉛直方向から傾いていてもよいし、第2方向は、水平方向から傾いていてもよい。
【0051】
図12を用いて、ベースの構造について説明する。ベース400は、図12の斜面402、斜面404及び斜面406に示すように、該ベース400の辺のうち筐体100が設置された辺から、該筐体100が設置された辺以外の3辺に向かって下がる傾斜を有する。すなわち、ベース400は、筐体100から離れる向きに傾斜を有する。例えば図9に示すように顧客CSが第1表示部310側に立ち、店員CRが第2表示部320側に立って顧客CS及び店員CRが商品登録装置10を使用する場合、斜面402には電子マネー及びクレジットカードの少なくとも一方を読み取る装置(決済装置)が載置されることがある。斜面402に決済装置を載置することで決済端末が斜めに設置され、顧客CSは、電子マネーを接触させる部分又はクレジットカードの暗証番号を入力する部分を視認しやすくなり、電子マネーの読み取り又はクレジットカードの暗証番号の入力を容易に行うことができるようになる。また、決済端末を斜めに載置することにより、顧客CSは電子マネー等を保持したまま決済端末に接触させることになり、電子マネーの置き忘れが防止される。
【0052】
図13は、図10及び図11に示した商品登録装置10を前方から見た図である。図13では、第1表示部310は、筐体100よりも手前に位置している。また、図13では、支持部200は、第1表示部310の表示面が筐体100の奥行き方向に対して垂直になるように第1表示部310を支持している。
【0053】
ベース400は、斜面406を有している。斜面406は、ベース400の端部から筐体100に向かうにつれて上方に向けて傾いている。例えば図9に示すように顧客CSが第1表示部310側に立ち、店員CRが第2表示部320側に立って顧客CS及び店員CRが商品登録装置10を使用する場合、斜面406にはバーコードハンドスキャナが載置されることがある。斜面406にバーコードハンドスキャナを載置することでバーコードハンドスキャナが斜めに載置され、店員CRは、商品登録の際にバーコードハンドスキャナを取りやすくなり、作業効率が向上する。
【0054】
図14は、図10及び図11に示した商品登録装置10を後方から見た図である。図14では、第2表示部320は、筐体100よりも手前に位置している。また、図14では、支持部200は、第2表示部320の表示面が筐体100の奥行き方向に対して垂直になるように第2表示部320を支持している。すなわち、第1表示部310の表示面と第2表示部320の表示面は互いに異なる方向を向いている。
【0055】
ベース400は、斜面406を有している。斜面406は、ベース400の端部から筐体100に向かうにつれて上方に向けて傾いている。
【0056】
図15は、図12の変形例を示す図である。図15に示す例では、支持部200は、第1支持部材210、第2支持部材222及び第2支持部材224を有している。第1支持部材210は、第1支持部材212及び第1支持部材214を有している。第1支持部材212と第1支持部材214は、互いに離間している。
【0057】
図15に示す例では、図12に示した例と同様にして、第1表示部310は、支持部200によって筐体100に可動に支持されている。具体的には、第1支持部材212は、筐体100に固定されている。第2支持部材222は、第1支持部材212に可動に取り付けられており、具体的には、第1方向(図15に示す例では、鉛直方向)に延びる回転軸(図中、軸AX11)に関して回転可能になっている。第1表示部310は、第2支持部材222に可動に取り付けられており、具体的には、第2方向(図12に示す例では、水平方向)に延びる回転軸(図中、軸AX12)に関して回転可能になっている。軸AX11に関して第2支持部材222を回転させ、かつ軸AX12に関して第1表示部310を回転させることで、第1表示部310は、支持部200の可動範囲内でいずれの方向にも向くことができる。このようにして、第1表示部310は、筐体100に可動に支持されている。
【0058】
図15に示す例では、図12に示した例と同様にして、第2表示部320は、支持部200によって筐体100に可動に支持されている。具体的には、第1支持部材214は、筐体100に固定されている。第2支持部材224は、第1支持部材214に可動に取り付けられており、具体的には、第1方向(図12に示す例では、鉛直方向)に延びる回転軸(図中、軸AX21)に関して回転可能になっている。第2表示部320は、第2支持部材224に可動に取り付けられており、具体的には、第2方向(図12に示す例では、水平方向)に延びる回転軸(図中、軸AX22)に関して回転可能になっている。軸AX21に関して第2支持部材224を回転させ、かつ軸AX22に関して第2表示部320を回転させることで、第2表示部320は、支持部200の可動範囲内でいずれの方向にも向くことができる。このようにして、第2表示部320は、筐体100に可動に支持されている。
【0059】
(第4の実施形態)
図16は、第4の実施形態に係る商品登録装置10を示す斜視図であり、第3の実施形態の図10に対応する。図17は、図16に示した商品登録装置10を図16とは異なる方向から見た斜視図であり、第3の実施形態の図11に対応する。本実施形態に係る商品登録装置10は、以下の点を除いて、第3の実施形態に係る商品登録装置10と同様である。
【0060】
商品登録装置10は、読取部510及び読取部520を備えている。読取部510は、筐体100の外側にあって第1表示部310側に位置している。読取部520は、筐体100の外側にあって、ケーブル522を介して読取部510に取り付けられている。
【0061】
読取部510は、電子マネー及びクレジットカードの少なくとも一方を読み取り可能である。このため、商品登録装置10のユーザ(例えば、店の顧客)は、読取部510を用いることで、電子マネーを支払い可能であり、又はクレジットカードを利用可能である。
【0062】
読取部510は、ベース400に取り付けられている。読取部510は、ベース400から取り外し可能である。このため、例えば、商品登録装置10を移動させる際は、読取部510をベース400から取り外すことができる。この場合、商品登録装置10を容易に移動させることができる。
【0063】
読取部520は、商品識別コード(例えば、一次元コード又は二次元コード)を読み取り可能であり、特に図16及び図17に示す例ではバーコードリーダ(バーコードハンドスキャナ)である。ただし、読取部520は、バーコードリーダに限定されるものではない。商品登録装置10のユーザ(例えば、店の店員)は、読取部520を介して、商品を登録可能である。
【0064】
読取部510及び読取部520は、ケーブル522を介して一体となっている。このため、例えば、商品登録装置10を移動させる際は、読取部510をベース400から取り外すことで、読取部510、読取部520及びケーブル522を一体として移動させることができる。
【0065】
図18は、図16及び図17に示した商品登録装置10を示すブロック図であり、第2の実施形態の図8に対応する。図16及び図17と同様にして、商品登録装置10は、筐体100、第1表示部310、第2表示部320、読取部510及び読取部520を備えている。図18に示す商品登録装置10は、以下の点を除いて、図8に示した商品登録装置10と同様である。
【0066】
図16及び図17を用いて説明したように、読取部510は、電子マネー及びクレジットカードの少なくとも一方を読み取り可能である。読取部510の読み取り結果を示す信号は、制御部110に送られる。制御部110は、この信号に基づいて、商品の精算に必要な処理(例えば、支払い金額の合計の算出)を行う。
【0067】
図16及び図17を用いて説明したように、読取部520は、商品識別コードを読み取り可能である。読取部520の読み取り結果を示す信号は、制御部110に送られる。制御部110は、この信号に基づいて、商品の登録に必要な処理(例えば、商品の代金の合計の算出)を行う。
【0068】
図19は、図16及び図17に示した商品登録装置10の使用方法の一例を説明するための図であり、第2の実施形態の図9に対応する。説明のため、図19では、支持部200及びベース400(図16及び図17)を示していない。図19に示す方法は、以下の点を除いて、図9に示した方法と同様である。
【0069】
読取部510は、第1表示部310と同様にして、顧客CS側に位置している。これにより、顧客CSは、電子マネー又はクレジットカードを読取部510に読み取らせることができる。このようにして、顧客CSは、商品の精算に必要な処理を行うことができる。
【0070】
読取部520は、第2表示部320と同様にして、店員CR側を位置している。これにより、店員CRは、商品識別コードを読取部520に読み取らせることができる。このようにして、店員CRは、商品の登録に必要な処理を行うことができる。
【0071】
図20は、図16及び図17に示した商品登録装置10に用いられる制御部110を側方から見た図である。図21は、図20に示した制御部110を前方から見た図である。図22は、図20に示した制御部110を後方から見た図である。図23は、図20に示した制御部110を上方から見た図である。
【0072】
図22に示すように、制御部110は、コネクタ122、コネクタ124、スイッチ130、電源コネクタ140、複数のポート150及びLANコネクタ160を有している。コネクタ122、コネクタ124、スイッチ130、電源コネクタ140、複数のポート150及びLANコネクタ160は、制御部110の共通面(後面)に設けられており、言い換えると、互いに同じ方向を向いている。
【0073】
第1表示部310(例えば、図16及び図17)は、コネクタ122を介して制御部110に信号を送ることができるとともに、コネクタ122を介して制御部110から信号を受けることができる。第2表示部320(例えば、図16及び図17)は、コネクタ124を介して制御部110に信号を送ることができるとともに、コネクタ124を介して制御部110から信号を受けることができる。図22に示す例では、コネクタ122及びコネクタ124のそれぞれは、9ピンコネクタである。
【0074】
制御部110は、スイッチ130によってオン又はオフに切り替わることができる。
【0075】
制御部110は、電源コネクタ140を介して外部から電源の供給を受けることができる。
【0076】
読取部510(例えば、図16及び図17)及び読取部520(例えば、図16及び図17)は、ポート150を介して制御部110に信号を送ることができるとともに、ポート150を介して制御部110から信号を受けることができる。図22に示す例では、ポート150は、USBポートである。
【0077】
制御部110は、LANコネクタ160を介して外部ネットワーク(例えば、POSネットワーク)に接続することができる。
【0078】
図16及び図17に示す例では、制御部110は、筐体100の内部に収容されている。さらに、制御部110は、コネクタ122、コネクタ124、スイッチ130、電源コネクタ140、複数のポート150及びLANコネクタ160が第2表示部320側(つまり、店の店員側)に位置するように置くことができる。この場合、店の顧客がコネクタ122、コネクタ124、スイッチ130、電源コネクタ140、複数のポート150及びLANコネクタ160に誤って触れることを防止することができる。
【0079】
(第5の実施形態)
図24は、第5の実施形態に係るPOS装置20を示す斜視図であり、第4の実施形態の図16に対応する。図25は、図24に示したPOS装置20を図24とは異なる方向から見た斜視図であり、第4の実施形態の図17に対応する。本実施形態に係る商品登録装置10は、第4の実施形態に係る商品登録装置10と同様である。
【0080】
POS装置20は、商品登録装置10及び釣銭機600を備えている。釣銭機600は、台Tの棚の中に置かれており、商品登録装置10よりも低い位置にある。釣銭機600には、硬貨及び紙幣を収容することができ、店員は、顧客から支払われた硬貨及び紙幣を釣銭機600に収容することができる。さらに、釣銭機600は、硬貨及び紙幣を払出しすることができ、店員は、釣銭機600から払い出された硬貨又は紙幣をお釣りとして顧客に渡すことができる。
【0081】
図26は、図24及び図25に示したPOS装置20を示すブロック図であり、第4の実施形態の図18に対応する。図24及び図25と同様にして、商品登録装置10は、筐体100、第1表示部310、第2表示部320、読取部510、読取部520及び釣銭機600を備えている。図26に示す商品登録装置10は、図18に示した商品登録装置10と同様である。
【0082】
釣銭機600は、制御部110によって制御されている。具体的には、第2表示部320(店の店員によって使用される表示部)は、タッチスクリーンとして機能しており、制御部110は、第2表示部320を介して入力された信号に基づいて、釣銭機600を制御する。
【0083】
一例において、釣銭機600に貨幣(硬貨又は紙幣)が投入された場合、釣銭機600は、制御部110からの信号に基づいて、釣銭機600に投入された貨幣の額を示す信号を制御部110に送る。これにより、制御部110は、釣銭機600に投入された貨幣の合計を算出することができる。
【0084】
他の例において、店員が顧客にお釣りを渡す場合、釣銭機600は、制御部110からの信号に基づいて、このお釣りに相当する貨幣を払い出す。これにより、店員は、顧客にお釣りを渡すことができる。
【0085】
図27は、図24及び図25に示したPOS装置20の使用方法の一例を説明するための図であり、第4の実施形態の図19に対応する。説明のため、図27では、支持部200及びベース400(図24及び図25)を示していない。図27に示す方法は、以下の点を除いて、図19に示した方法と同様である。
【0086】
釣銭機600は、第2表示部320と同様にして、店員CR側に位置している。これにより、店員CRは、第2表示部320を用いて釣銭機600を制御することができる。さらに、店員CRは、顧客CSから支払われた貨幣を釣銭機600に収容することができるとともに、釣銭機600から払い出された貨幣をお釣りとして顧客CSに渡すことができる。
【0087】
第1の実施形態乃至第5の実施形態では、高さ方向の辺103の長さが底面のいずれの辺(長辺101及び短辺102)の長さよりも長い直方体である筐体100について説明した。また、店員又は顧客が対面する台Tに商品登録装置10を載置した場合に、直方体の底面の長辺101が、店員又は顧客が対面する方向に略平行になるように載置されるように構成されている筐体100について説明した。この他、筐体100は、高さ方向の辺103と底面の長辺101とが同じ長さである直方体や、高さ方向の辺103の長さが底面の長辺101の長さより短い直方体であってもよい。
【0088】
また、店員又は顧客が対面する台Tに商品登録装置10を載置した場合に、高さ方向の辺103の長さが底面のいずれの辺(長辺101及び短辺102)の長さよりも長い直方体である筐体100が、直方体の底面の短辺102が、店員又は顧客が対面する方向に略平行になるように載置されるよう構成される形態であってもよい。
支持部200は筐体100の側面のうち高さ方向の辺103及び底面の長辺101で囲まれる側面に設けられるため、横方向(店員又は顧客が対面する方向に垂直な方向)の省スペース化を図ることができる。
【0089】
表示部については、図13及び図14に示したように第1表示部310が筐体100の手前に位置する場合、第1表示部310を横長にしても、横方向の省スペース化を図ることができる。また、第1表示部310及び第2表示部320は、正方形であってもよい。
【0090】
(変形例)
図28は、変形例に係る商品登録装置10を示す斜視図である。本変形例に係る商品登録装置10は、以下の点を除いて、第3の実施形態に係る商品登録装置10と同様である。
【0091】
ベース400は、平坦面410を有している。平坦面410は、ある程度広い範囲に亘って広がっており、具体的には、筐体100の底面の長辺方向において、筐体100よりも広い範囲に亘って広がっている。
【0092】
ベース400の平坦面410には、商品登録装置10の周辺機器、特に、レシートを印刷するためのプリンタを載せることができる。この場合、プリンタは、第1表示部310側及び第2表示部320側のいずれにも向けることができる。このため、店員が商品の登録処理及び商品代金の精算処理を行う形式においては、プリンタを店員側に向けることができる。この場合、プリンタから印刷されたレシートを店員が取ることが容易となる。さらにセルフ形式及びセミセルフ形式においては、プリンタを顧客側に向けることができる。この場合、プリンタから印刷されたレシートを顧客が取ることが容易となる。
【0093】
平坦面410には、開口412が形成されている。この場合、商品登録装置10の周辺機器に接続するケーブルが開口412を通過するようにすることができる。これにより、このケーブルの一端をベース400の外側に引き出すことができる。特に図28に示す例では、開口412は、平坦面410のおおよそ中央に位置している。この場合、商品登録装置10の周辺機器、特に、上述したプリンタを第1表示部310側及び第2表示部320側のいずれに向ける場合であっても、この周辺機器に接続するケーブルは共通の開口(すなわち、開口412)を通過するようにすることができる。
【0094】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0095】
また、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下に限られない。
1.制御部を収容する筐体と、
前記筐体に備えられた支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、を備える商品登録装置。
2.上記1に記載の商品登録装置において、
前記筐体は、縦長である、商品登録装置。
3.上記2に記載の商品登録装置において、
前記筐体は略直方体であり、該直方体の高さ方向の辺の長さは、該直方体の底面をなす短辺の長さよりも長く、
前記支持部は、前記筐体の側面のうち前記底面の一の長辺を含む側面に設けられている、商品登録装置。
4.上記1乃至3のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部は長方形である商品登録装置。
5.上記1乃至4のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記筐体の側方のうち、前記支持部が備えられた側方に延伸する土台を備える商品登録装置。
6.上記5に記載の商品登録装置において、
前記土台は、前記筐体から離れる向きに傾斜を有する商品登録装置。
7.上記1乃至6のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部又は前記第2表示部は、水平方向又は鉛直方向に回動可能である商品登録装置。
8.上記1乃至7のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部は、水平方向に回動可能である商品登録装置。
9.1乃至8のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部は、鉛直方向に回動可能である商品登録装置。
10.上記1乃至9のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第2表示部は、水平方向に回動可能である商品登録装置。
11.上記1乃至10のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第2表示部は、鉛直方向に回動可能である商品登録装置。
12.1乃至11のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記支持部は、第1支持部材と、第2支持部材と、を有し、
前記第1支持部材は、前記筐体に固定され、
前記第2支持部材は、前記第1支持部材に可動に取り付けられており、
前記第1表示部は、前記第2支持部材に可動に取り付けられている商品登録装置。
13.上記12に記載の商品登録装置において、
前記支持部は、さらに、別の第2支持部材を有し、
前記別の第2支持部材は、前記第1支持部材に可動に取り付けられており、
前記第2表示部は、前記別の第2支持部材に可動に取り付けられている商品登録装置。
14.上記12に記載の商品登録装置において、
前記支持部は、さらに、別の第1支持部材と、別の第2支持部材と、を有し、
前記別の第1支持部材は、前記筐体に固定され、
前記別の第2支持部材は、前記別の第1支持部材に可動に取り付けられており、
前記第2表示部は、前記別の第2支持部材に可動に取り付けられている商品登録装置。
15.上記1乃至14のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部及び前記第2表示部は、タッチスクリーンとして機能している商品登録装置。
16.上記1乃至15のいずれか一つに記載の商品登録装置において、
前記第1表示部及び前記第2表示部は、互いに異なる方向を向いている商品登録装置。
17.
商品登録装置と、
精算機と、
を備え、
前記商品登録装置は、
制御部を収容する筐体と、
支持部と、
前記支持部によって前記筐体に対して可動に支持された第1表示部及び第2表示部と、
を備えるPOS装置。
【符号の説明】
【0096】
10 商品登録装置
20 POS装置
100 筐体
110 制御部
122 コネクタ
124 コネクタ
130 スイッチ
140 電源コネクタ
150 ポート
160 LANコネクタ
200 支持部
310 第1表示部
320 第2表示部
400 土台(ベース)
500 収容部
510 読取部
520 読取部
522 ケーブル
600 釣銭機
CR 店員
CS 顧客
T 台
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28