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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】干渉報告制御方法およびユーザ機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20221109BHJP
   H04W 88/02 20090101ALI20221109BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W88/02 150
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2021505413
(86)(22)【出願日】2019-07-16
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2021-12-16
(86)【国際出願番号】 CN2019096085
(87)【国際公開番号】W WO2020020010
(87)【国際公開日】2020-01-30
【審査請求日】2021-01-27
(31)【優先権主張番号】201810847184.3
(32)【優先日】2018-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079049
【弁理士】
【氏名又は名称】中島 淳
(74)【代理人】
【識別番号】100084995
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 和詳
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チエン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シアオトン
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2013/0114515(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0114516(US,A1)
【文献】特表2009-521890(JP,A)
【文献】特開2013-123222(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0366318(US,A1)
【文献】ZTE,Discussion on the DRX based solution for IDC,3GPP TSG-RAN WG2#76 R2-115768,フランス,3GPP,2011年11月08日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
干渉報告制御方法であって、
非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、ユーザ機器が干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップを有し、
前記無線干渉は、デバイス内共存(IDC)干渉を含み、
前記非接続状態はアイドル状態であり、前記ユーザ機器が前記非接続状態の測定中にデバイス内共存(IDC)問題を検出した場合、前記非接続状態の測定挙動を継続することを実行する、
干渉報告制御方法。
【請求項2】
前記干渉報告条件は、プロトコルによって予め約束される、又は、
前記干渉報告条件は、ネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得される、又は、
前記干渉報告条件は、前記ユーザ機器により前記ネットワーク側機器と約束される、請求項1に記載の干渉報告制御方法。
【請求項3】
前記干渉報告条件がプロトコルによって予め約束される場合、前記干渉報告条件は、
常に前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること、又は、
前記ユーザ機器が干渉検出補助能力を有する場合、前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告することを含む、
請求項2に記載の干渉報告制御方法。
【請求項4】
前記ユーザ機器が干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップは、
前記ユーザ機器が前記非接続状態から接続状態に切り替えられる過程に、又は接続状態において、前記ユーザ機器がネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む、
請求項1に記載の干渉報告制御方法。
【請求項5】
前記ユーザ機器が前記非接続状態から接続状態に切り替えられる過程に、又は接続状態において、前記ユーザ機器が前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階は、
前記ユーザ機器がRRC接続確立又はRRC接続回復を開始する過程中に、前記ユーザ機器が第3のメッセージ(Msg3)又は第5のメッセージ(Msg5)を介して前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること、又は、
前記ユーザ機器が前記接続状態の場合、前記ユーザ機器が接続状態専用シグナリングを介してネットワーク側機器に干渉情報を報告することを含む、
請求項4に記載の干渉報告制御方法。
【請求項6】
前記干渉情報は、干渉指示情報、影響を受ける測定周波数領域、影響を受ける測定領域、影響を受ける測定タイプ、影響を受ける測定時間領域、影響を受ける無線アクセス技術(RAT)、影響を受けるシステムタイプのうちの少なくとも1つを含む、請求項5に記載の干渉報告制御方法。
【請求項7】
前記干渉報告設定情報は、
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報と、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報と、
のうちの少なくとも1つを含む、請求項2に記載の干渉報告制御方法。
【請求項8】
前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む、請求項7に記載の干渉報告制御方法。
【請求項9】
前記ユーザ機器が前記干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップは、
前記ユーザ機器の前記非接続状態での測定結果が干渉報告閾値以下であること、及び、
前記ユーザ機器の前記非接続状態での測定結果と測定報告閾値の偏差が、前記干渉報告オフセット閾値以上であること、のうちの少なくとも一つを満たす場合、
前記ユーザ機器が前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む、請求項8に記載の干渉報告制御方法。
【請求項10】
前記干渉報告設定情報は、測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される、請求項2に記載の干渉報告制御方法。
【請求項11】
前記非接続状態での測定中に無線干渉が検出され、前記非接続状態での測定結果がプリセット条件を満たす場合、前記ユーザ機器が非接続状態での測定結果を前記ネットワーク側機器に報告し、又は利用可能な測定結果があることを前記ネットワーク側機器に報告するステップをさらに有し、
前記プリセット条件は、
該非接続状態での測定結果が報告測定閾値以上であること、
該非接続状態での測定結果が干渉報告閾値以上であること、及び、
前記非接続状態での測定結果と前記測定報告閾値との偏差が前記干渉報告オフセット閾値以下であること、のうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の干渉報告制御方法。
【請求項12】
非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御する干渉報告制御モジュールを備え、
前記無線干渉は、デバイス内共存(IDC)干渉を含み、
前記非接続状態はアイドル状態であり、前記非接続状態の測定中にデバイス内共存(IDC)問題を検出した場合、前記非接続状態の測定挙動を継続することを実行する、
ユーザ機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信分野に関し、特に、干渉報告制御方法、ユーザ機器とネットワーク側機器に関する。
【背景技術】
【0002】
長期進化(Long Term Evolution、LTE)システムでは、キャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化を具現化するため、キャリアアグリゲーション強化(Enhancing CA Utilization、EuCA)技術が導入されている。
【0003】
異なるネットワークとサービスの要求により、同じユーザ機器(User Equipment、UE)は、LTE、第5世代移動通信システム(5th-Generation、5G)、ワイヤレス・フィデリティ(WIreless FIdelity、WIFI)、ブルーツゥース(Bluetooth(登録商標))、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System、GNSS)などの無線受信機を装備することがある。隣接周波数又は高調波周波数の部分において、UEの受信機は送信機からの無線干渉を受けるので、UEにはデバイス内共存(In-Device Coexistence、IDC)問題が存在する。
【0004】
キャリアアグリゲーション強化技術では、UEが非接続状態(例えば、アイドル状態)で測定を行う必要がある。UEが非接続状態で測定する場合、他の無線送受信機(例えば、WIFI)が同時にオンにされると、IDCの問題が発生し、非接続状態でのUE測定が不正確になる場合がある。
【0005】
非接続状態では、UEとネットワーク側機器の間に無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)接続がないため、従来技術におけるIDC問題の解決策を非接続測定に多重化することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示の実施形態は、非接続状態での測定に存在するIDC問題を解決するために、干渉報告制御方法、ユーザ機器とネットワーク側機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した技術課題を解決するために、本開示は以下のように実現する。
【0008】
第1の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ユーザ機器に適用される干渉報告制御方法を提供する。該方法は、
非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップを有する。
ここで、前記無線干渉はデバイス内共存干渉を含む。
【0009】
第2の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ネットワーク側機器に適用される干渉報告制御方法を提供する。該方法は、
ユーザ機器に干渉報告設定情報を送信し、前記ユーザ機器によって前記干渉報告設定情報に基づいて、非接続状態の干渉報告挙動を制御するステップを有する。
ここで、前記ユーザ機器の非接続状態の無線干渉は、デバイス内共存IDCによる干渉を含む。
【0010】
第3の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ユーザ機器を提供する。該機器は、干渉報告制御モジュールを備え、該モジュールが非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御する。
ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存干渉を含む。
【0011】
第4の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ネットワーク側機器を提供する。該機器は、
ユーザ機器に干渉報告設定情報を送信し、前記ユーザ機器によって干渉報告設定情報に基づいて、非接続状態の干渉報告挙動を制御するように構成される干渉報告設定情報送信モジュールを備える。
ここで、前記ユーザ機器の非接続状態の無線干渉は、デバイス内共存IDC干渉を含む。
【0012】
第5の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ユーザ機器を提供する。該機器は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時、本開示の実施形態によって提供されるユーザ機器に対応する干渉報告制御方法におけるステップを実行する。
【0013】
第6の態様では、本開示の幾つかの実施例は、ネットワーク側機器を提供する。該ネットワーク側機器はメモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶され、前記プロセッサによって実行可能なコンピュータプログラムとを備え、前記コンピュータプログラムは、前記プロセッサによって実行される時、本開示の実施形態によって提供されるユーザ機器に対応する干渉報告制御方法におけるステップを実行する。
【0014】
第7の態様では、本開示の幾つかの実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。前記コンピュータ可読記憶媒体にはコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行される時本開示の実施形態によって提供されるユーザ機器に対応する干渉報告制御方法におけるステップ、またはネットワーク側機器に対応する干渉報告制御方法におけるステップを実行する。
【発明の効果】
【0015】
本開示の実施形態では、非接続状態での測定中に、ユーザ機器がIDC干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御することにより、非接続状態での測定に存在するIDC問題を解決することができ、強化されたキャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化技術案に対するサポートを改善する。本発明の実施形態では、ネットワーク側機器はユーザ機器からの干渉情報に基づいて、無線干渉を解消するための設定情報を送信することにより、通信性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本開示の一実施例によって提供される干渉報告制御システムの構成を示す図である。
図2】本開示の一実施例によって提供される干渉報告制御方法のフローチャート図である。
図3】本開示の一実施例によって提供される別の干渉報告制御方法のフローチャート図であ。
図4】本開示の一実施例によって提供されるユーザ機器の構成を示す図である。
図5】本開示の一実施例によって提供される別のユーザ機器の構成を示す図である。
図6】本開示の一実施例によって提供される別のユーザ機器の構成を示す図である。
図7】本開示の一実施例によって提供されるネットワーク側機器の構成を示す図である。
図8】本開示の一実施例によって提供されるユーザ機器のハードウェア構成を示す図である。
図9】本開示の一実施例によって提供されるネットワーク側機器のハードウェア構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を、明確かつ完全に説明するが、勿論、ここに説明される実施例は、あくまで本開示の実施例の一部であり、本開示の全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が格別の創意がなく他の図面を容易に想到できる。
【0018】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例における技術案を、明確かつ完全に説明するが、勿論、ここに説明される実施例は、あくまで本開示の実施例の一部であり、本開示の全ての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者が格別の創意がなく容易に想到できる他のすべての実施例は、本開示の権利範囲に属するものとする。
【0019】
本明細書及び請求範囲の用語「備える」、「含む」及びその他のあらゆる変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、例えば、一連のステップ若しくはユニットを含むプロセス、方法、システム、製品又は機器は、必ずしも明確に列挙されたものに限定されるわけではなく、明示的に列挙されていない、又はそのようなプロセス、方法、製品、又は機器に固有の他のステップ若しくはユニットも含み得る。なお、本明細書及び特許請求の範囲で使用される「及び/又は」の場合、これによって接続された対象のうちの少なくとも1つを表し、例えば、「A及び/又はB」は、は、Aのみ、Bのみ、及びAとBの両方の場合を含むことを意味する。
【0020】
本開示の幾つかの実施形態では、用語「例示的」又は「例えば」は、例、例証、又は説明を表すために使用される。本開示の幾つかの実施形態では、「例示的」又は「例えば」として記載される任意の実施例又は技術案は、他の実施形態又は技術案よりオプション又は利点があると解釈されるべきではない。正確には、用語「例示的」又は「例えば」などを使用するのは、関連概念を具体的に提示することを意図する。
【0021】
以下、本開示の実施例における図面を参照しながら、本開示の実施例の技術案を説明する。本開示の実施例の干渉報告制御方法、ユーザ機器及びネットワーク側機器は、無線通信システムに適用されてもよい。該無線通信システムは、5Gシステム、又は長期進化(Evolved Long Term Evolution、eLTE)通信システム、又は後続の進化通信システムを採用することができる。
【0022】
図1は、本開示の幾つかの実施例の干渉報告制御システムの構成を示す図である。図1に示すように、該干渉報告制御システムは、ユーザ機器(User Equipment、UE)11とネットワーク側機器12とを備え、ユーザ機器11は、携帯電話、タブレットコンピュータ(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、モバイルインターネットデバイス(Mobile Internet Device、MID)、又は着用可能デバイス(Wearable Device)などのような移動通信機器であってもよく、本開示の幾つかの実施形態では、ユーザ機器11が特定のタイプに限定されない。前記ネットワーク側機器12は、5Gネットワーク側機器(例えば、gNB、5G NR NB)、又は4Gネットワーク側機器(例えば、eNB)、又は3 Gネットワーク側機器(例えば、NB)、又は後続の進化通信システム中のネットワーク側機器などであってもよく、本開示の幾つかの実施形態では、ネットワーク側機器12は特定のタイプに限定されない。
【0023】
5G NRシステムにおいて、Connected状態とidle状態の他に、非アクティブ化状態(inactive状態)と呼ばれる、独立したRRC状態が導入される。ここで、idle状態とinactive状態は、非接続状態とも呼ばれる。したがって、本開示の幾つかの実施形態は、eLTEシステム、又は5G NRシステム中のidle状態又はinactive状態にあるユーザ機器に適用され得る。
【0024】
現在、LTEキャリアアグリゲーション強化(Enhancing CA Utilization,EuCA)プロジェクトでは、キャリアアグリゲーション技術を強化するため、高速アクティブ化/非アクティブ化機能を導入する計画である。ここで、高速アクティブ化/非アクティブ化機能は、eLTEシステムに適用するキャリア高速アクティブ化/非アクティブ化、又は5G NRシステムに適用するキャリア高速アクティブ化/非アクティブ化、又は5G NRシステムに適用する部分帯域幅(Bandwidth Part、BWP)高速アクティブ化/非アクティブ化などを指す。
【0025】
ここで、キャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化技術では、1つの可能な方法は、UEが非接続状態で測定を行い、UEが非接続状態での測定結果があると判断し、ネットワーク側機器が非接続状態での測定結果を受信しようとする場合、又はネットワーク側機器がUEに測定結果を報告するように要求した場合、UEは、ネットワーク側機器に非接続状態での測定結果を報告し、又は非接続状態での測定結果が利用可能であると報告する。こうすると、ネットワーク側機器はUEから報告された測定結果に基づいて、UEのキャリアを迅速に設定し活性化することができる。
【0026】
ネットワークやサービスの異なるニーズにより、同じUEはLTE、5 G、WIFI、Bluetooth、GNSSなどの異なる無線トランシーバを装備することがある。隣接周波数又は高調波周波数部分において、UEの受信機は送信機からの干渉を受ける場合がある。そのため、UEにはIDC問題が存在する。UEが非接続状態での測定中に、同様にIDC問題が存在する可能性があり、これはLTE CAの周波数点の測定が正しくないことを引き起こす可能性がある。したがって、UEは、非接続状態での測定中にIDC問題を検出した場合、何らかの方法でIDC問題を記録し、ネットワーク側機器にIDC問題を報告する必要がある。UEは非接続状態でネットワーク側機器とRRC接続されていないので、従来技術におけるシグナリングフローは、非接続状態での測定におけるUEのIDC問題を解決するために使用できない。
【0027】
これに鑑み、本開示の実施形態は非接続状態での測定に存在するIDC問題に対して、解決策及び関連するシグナリングフローを提案する。
【0028】
上述の目的を達成するために、本開示の幾つかの実施形態は、図1に示すような干渉報告制御システムを提供し、また前記制御システムに適用される干渉報告制御方法を提供する。該干渉報告制御方法、
【0029】
UEが非接続状態の測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップを含む。ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存干渉を含む。
【0030】
本開示の幾つかの実施形態では、非接続状態での測定中に、ユーザ機器がIDC干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御することにより、非接続状態での測定に存在するIDC問題を解決することができ、強化されたキャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化技術案に対するサポートを改善する。それによって、ネットワーク側機器はユーザ機器からの干渉情報に基づいて、無線干渉を解消するための設定情報を送信することができるので、通信性能を向上させることができる。
【0031】
図2は、本開示の実施形態によって提供される干渉報告制御システムのフローチャート図である。図2に示すように、UEに適用される干渉報告制御方法は、以下のステップを有する:
【0032】
ステップ101:非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御する。ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存(IDC)干渉を含む。
【0033】
本開示の幾つかの実施形態では、UEはネットワーク側機器から送信された測定設定情報に基づいて非接続状態の測定を開始することができ、又は、自体が非接続状態で測定したCA能力に基づいて、非接続状態における測定を開始することができる。
【0034】
ここで、前記測定設定情報は、以下のいずれか1つ又は複数の組み合わせを含み得る:
測定持続時間、
測定周波数点、
測定対象帯域幅(Bandwidth)又は部分帯域幅、
測定有効領域、例えば、セル識別子(ID)リスト、物理セルID(Physical
Cell Identity、PCI)リスト、無線アクセスネットワーク通知エリア(Ran Notification Area、RNA)IDリストのサブセット又はフルセット、コアネットワークトラッキングエリア(Tracking Area、TA)IDリストのサブセット又はフルセット、
測定対象領域、例えば、セル子IDリスト、PCIリスト、RNA IDリストのサブセット又はフルセット、TAIDリストのサブセット又はフルセット、
測定タイプ、例えば、参照信号受信電力(Reference Signal Receiving Power、RSRP)、参照信号受信品質(Reference Signal Receiving Quality、RSRQ)、信号対干渉雑音比(Signal to Interference plus Noise Ratio、SINR)のいずれか又は組み合わせ、
測定報告閾値、例えば、RSRP閾値、RSRQ閾値、SINR閾値のいずれか又は組み合わせ。
【0035】
本開示の実施形態では、非接続状態での測定中に、ユーザ機器がIDC干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御することにより、非接続状態での測定に存在するIDC問題を解決することができ、強化されたキャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化技術案に対するサポートを改善する。それによって、ネットワーク側機器はユーザ機器からの干渉情報に基づいて、無線干渉を解消するための設定情報を送信することができるので、通信性能を向上させることができる。
【0036】
本開示の幾つかの実施形態では、前記した非接続状態はアイドル状態であってもよく、非アクティブ状態であってもよい。言い換えれば、本開示の実施形態に係る干渉報告制御方法はアイドル状態のUEに適用可能であり、非アクティブ状態のUEにも適用可能である。その結果、本開示の幾つかの実施形態に係る干渉報告制御方法は、eLTEシステムに適用可能でもあり、5G NRにも適用可能である。
【0037】
本開示の幾つかの実施形態では、干渉報告条件に基づいて干渉情報を報告してもよく、干渉情報を報告しなくてもよい。また、干渉報告条件に基づいて干渉情報の報告を決定する場合、前記干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップは、
UEが非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中、又は接続状態において、ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
【0038】
容易に理解できるだろうが、UEがネットワーク側に干渉報告情報を報告するタイミングは、UEが非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中であってもよく、UEが接続状態に入る時であってよい。
【0039】
さらに、前記UEが非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中、又は接続状態において、ネットワーク側機器に干渉情報を報告する。ネットワーク側機器に干渉情報を報告するステップは、
【0040】
UEがRRC接続確立又はRRC接続回復を開始する間に、第3のメッセージMsg 3又は第5のメッセージMsg 5を介してネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
【0041】
UEは接続状態の場合、接続状態専用シグナリングを介してネットワーク側機器に干渉情報を報告する。
【0042】
ここで、Msg3は、RRC接続確立要求メッセージRRCSetupRequest、RRC接続回復要求メッセージRRCResumeRequstのうちの少なくとも1つであり得る。Msg5は、RRC接続確立完了メッセージRRCSetupComplete、RRC接続回復完了メッセージRRCResumeCompleteのうちの少なくとも1つであり得る。
【0043】
ここで、接続状態専用シグナリングは、UE情報応答メッセージUEInformationResponse、UE補助情報メッセージUEAssistanceInformationのうちの少なくとも1つであり得る。
【0044】
本開示の幾つかの実施形態では、UEがネットワーク側に報告する前記干渉情報、以下の1つ若しくは複数の任意の組合せを含む:
干渉指示情報、影響を受ける測定周波数領域、影響を受ける測定領域、影響を受ける測定タイプ、影響を受ける測定時間領域、影響を受ける無線アクセス技術(Wireless Access Technology、RAT)、影響を受けるシステムタイプ。
【0045】
また、前記干渉指示情報は、UEがIDC問題を検出したか否かを示すために用いられ、例えば、1 bitでtrue/falseを示す。
【0046】
また、影響を受ける測定周波数領域は、影響を受ける周波数領域、影響を受ける帯域幅Bandwidth、影響を受ける部分帯域幅(Bandwidth part、BWP)のうちの少なくとも1つを含み得る。具体的に、影響を受ける周波数点はUE CA能力に基づいて測定される周波数点であってもよく、前記測定設定情報に含まれる測定周波数点であってもよい。
【0047】
また、影響を受ける測定領域は、前記測定設定情報に含まれる測定対象領域であり得、影響を受ける測定タイプは、前記測定設定情報に含まれる測定タイプであり得る。
【0048】
また、影響を受ける測定時間領域は、例えばサブフレームモードsubframe pattern又はスロットモードslot patternなどの影響を受ける時間情報時間情報として理解され得る。
【0049】
また、影響を受けるRATは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolution
UMTS Terrestrial Radio Access、EUTRA)、新無線(New Radio、NR)、産業科学医療(Industrial Scientific Medical、ISM)、全球測位衛星システム(Global Navigation Satellite System、GNSS)などの無線技術であり得る。
【0050】
また、影響を受けるシステムタイプは、GPS(Global Positioning System)、グローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigation Satellite System、GLONS)、北斗システム(Beidou System、BD)、ガリレオ測位システム(Galileo)、ローカルエリア接続(Wireless LAN、WLAN)、Bluetoothなどであり得る。
【0051】
本開示の実施形態では、前記干渉報告条件は、プロトコルにより予め約束されてもよいし、又はネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得されてもよいし、UEによりネットワーク側機器と約束してもよい。以下、これら3種類の異なる場合についてそれぞれ具体的に説明する。
【0052】
干渉報告条件がプロトコルにより予め約束される場合、プロトコルによって以下のいずれか1つの干渉報告条件が約束される:非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、UEは常にネットワーク側機器に干渉情報を報告する、又は、UEが干渉検出補助能力を有するか否を判断し、UEが干渉検出補助能力を有する場合、ネットワーク側機器に干渉報告情報を報告する。この場合では、UEはIDC問題を自発的に報告することができる。
【0053】
また、干渉報告条件はネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得される場合、干渉報告設定情報は以下の少なくとも1つを含む:
前記UEが干渉を報告するか否かを示すための情報、
干渉を報告するように前記UEに指示する場合の干渉報告閾値情報。
【0054】
ネットワーク側機器がUEにIDC問題の報告を許可する場合、前記干渉報告設定情報には干渉報告をUEに指示する情報が含まれる。一方、ネットワーク側機器がIDC問題の報告をUEに許可しない場合、前記干渉報告設定情報にはUEが干渉を報告しないことを示す情報が含まれる。
【0055】
前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値、干渉報告オフセット閾値のうちの少なくとも1つを含む。ここで、干渉報告オフセット閾値は、ある特定の基準値に対するオフセット閾値であり、該基準値は前記測定設定情報中の測定報告閾値として定義され得る。
【0056】
さらに、UEがネットワーク側機器から送信された測定設定情報に基づいて非接続状態での測定を開始する場合、前記干渉報告設定情報は、該測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信されてもよい。すなわち、前記干渉報告設定情報と当該測定量設定情報と、同じRRCメッセージに含まれて送信されてもよい。前記干渉報告設定情報と測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信されてもよい。
【0057】
さらに、干渉報告条件は、ネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得され、かつ干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む場合、前記干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップは、
UEの非接続状態での測定結果が前記干渉報告閾値以下であること、及び、
UEの非接続状態での測定結果と測定報告閾値の偏差が前記干渉報告オフセット閾値以上であること、のうち少なくとも1つを満たす場合、
ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
【0058】
また、UEが干渉報告機能を臨時的に変更することができることを考慮し、UEが干渉報告能力を変更する場合、ネットワーク側機器は干渉報告設定情報を再設定する必要があるので、干渉報告条件は、UEによりネットワーク側機器と約束されてもよい。
【0059】
本開示の幾つかの実施形態では、UEが非接続状態の測定中にIDC問題を検出した場合、測定挙動、測定結果のうちの少なくとも1つを相応的に処理し得る。
【0060】
具体的に、UEが非接続状態の測定中にIDC問題を検出した場合、測定挙動を以下のいずれかの処理を実行し得る。
非接続状態の測定挙動を停止すること、
非接続状態の測定挙動を一時停止すること、
非接続状態の測定挙動を継続すること。
【0061】
ここで、UEが具体的にどのような方式で測定挙動を処理するかは、IDC問題が測定結果に与える影響に基づいて決定する。IDC問題が測定結果に与える影響が十分大きい場合、非接続状態での測定挙動を無効にする可能性がある場合、UEは非接続状態での測定挙動を停止又は一時停止することができる。IDC問題が測定結果に与える影響は許容範囲内にある場合、UEは非接続状態の測定挙動を継続することができる。
【0062】
また、UEが非接続状態の測定中にIDC問題を検出し、非接続状態での測定結果がプリセット条件を満たす場合、当該測定結果をネットワーク側機器に報告し、又はネットワーク側機器に利用可能な測定結果があることを報告する。
【0063】
ここで、前記プリセット条件は、以下の少なくとも1つを含む:
該測定結果が測定報告閾値以上であること、
該測定結果が干渉報告閾値以上であること、
該測定結果と干渉報告閾値の偏差が干渉報告オフセットの閾値以下である。
【0064】
なお、前記測定結果が前記のいずれかの条件を満たしていない場合、UEは該測定結果をネットワーク側機器に報告してもよい。ネットワーク側機器が該測定結果に基づいてIDC問題の補助診断を行うことは、ネットワーク側機器が無線干渉を解消するための設定情報を送信し、通信性能を向上させることに有利である。
【0065】
図3は、本開示の一実施例によって提供される別の干渉報告制御システムのフローチャート図である。図3に示すように、ネットワーク側機器に適用される干渉報告制御方法は、以下のステップを有する:
ステップ201:ユーザ機器に干渉報告設定情報を送信し、前記ユーザ機器によって干渉報告設定情報に基づいて、非接続状態の干渉報告挙動を制御する。
【0066】
ここで、前記ユーザ機器の非接続状態の無線干渉は、デバイス内共存IDC干渉を含む。
【0067】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報と、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0068】
選択的には、前記干渉報告閾値情報は干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む。
【0069】
選択的には、干渉報告設定情報は測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される。
【0070】
なお、本開示の幾つかの実施形態は、図2に示す実施形態に対応するネットワーク側機器の実施形態として、その具体的な実施形態は図2に示す実施形態の関連説明を参照すればよく、且つ、同じ有益効果を達成することができる。説明の重複を避けるために、ここは省略する。
【0071】
図4は、本開示の幾つかの実施形態によって提供されるUEの構成を示す図である。図4に示すように、UE300は、
非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するように構成される干渉報告制御モジュール301を備える。
【0072】
ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存干渉を含む。
【0073】
選択的には、前記干渉報告条件はプロトコルによって予め約束される、又は、
前記干渉報告条件は、ネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得される。又は、
前記干渉報告条件は、前記UEにより前記ネットワーク側機器と約束される。
【0074】
選択的には、前記干渉報告条件がプロトコルによって予め約束される場合、前記干渉報告条件は以下を含む:
常に前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること、又は、
前記UEが干渉検出補助機能を有する場合、前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること。
【0075】
選択的には、前記干渉報告制御モジュール301は、具体的に、
前記UEが非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中、又は接続状態において、ネットワーク側機器に干渉情報を報告することに用いられる。
【0076】
選択的には、前記干渉報告制御モジュール301は、具体的に、
前記UEがRRC接続確立又はRRC接続回復を開始する過程中に、第3のメッセージMsg3又は第5のメッセージMsg5を介して前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること、又は、
前記UEは前記接続状態の場合、接続状態専用シグナリングを介して前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告することに用いられる。
【0077】
選択的には、前記干渉情報は、以下の少なくとも1つを含む:
干渉指示情報、影響を受ける測定周波数領域、影響を受ける測定領域、影響を受ける測定タイプ、影響を受ける測定時間領域、影響を受ける無線アクセス技術(RAT)、影響を受けるシステムタイプ。
【0078】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、以下の少なくとも1つを含む:
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報。
【0079】
選択的には、前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む。
【0080】
選択的には、前記干渉報告制御モジュール301は、具体的に、
以下の条件のうち少なくとも1つを満たす場合、前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告することに用いられる。
前記UEの前記非接続状態での測定結果が干渉報告閾値以下であること、
前記UEの前記非接続状態での測定結果と測定報告閾値との偏差が、前記干渉報告オフセット閾値以上であること。
【0081】
選択的には、干渉報告設定情報は、測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される。
【0082】
選択的には、図5に示すように、ユーザ機器300は、さらに、測定挙動処理モジュール302を備える。該測定挙動処理モジュール302は、
前記非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、非接続状態の測定挙動を停止し、又は一時停止し、又は継続することに用いられる。
【0083】
選択的には、図6に示すように、ユーザ機器300は、さらに、測定結果処理モジュール303を備える。該測定結果処理モジュール303は、
前記非接続状態での測定中に無線干渉が検出され、前記非接続状態での測定結果がプリセット条件を満たす場合、前記非接続状態での測定結果を前記ネットワーク側機器に報告し、又は利用可能な測定結果があることを前記ネットワーク側機器に報告するために用いられる。
【0084】
ここで、前記プリセット条件は、以下の少なくとも1つを含む:
該非接続状態での測定結果が報告測定閾値以上であること、
該非接続状態での測定結果が干渉報告閾値以上であること、
前記非接続状態での測定結果が前記測定報告閾値との偏差は前記干渉報告オフセット閾値以下であること。
【0085】
選択的には、前記非接続状態は、アイドル状態と非アクティブ状態を含む。
【0086】
本開示の幾つかの実施形態に係る前記ユーザ機器300は、方法実施例のいずれかに記載のユーザ機器で有り得る。方法実施例のユーザ機器の任意の実施形態は、本開示の幾つかの実施例の前記ユーザ機器300によって実現され得るし、同じ有益効果を達成することができる。ここは、その説明を省略する。
【0087】
図7は、本開示の幾つかの実施形態によって提供されるネットワーク側機器の構成を示す図である。図7に示すように、ネットワーク側機器400は、
ユーザ機器に干渉報告設定情報を送信し、前記ユーザ機器によって干渉報告設定情報に基づいて非接続状態の干渉報告挙動を制御するように構成される干渉報告設定情報送信モジュール401を備える。
【0088】
ここで、前記ユーザ機器の非接続状態の無線干渉は、デバイス内共存IDC干渉を含む。
【0089】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、以下の少なくとも1つを含む:
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報。
【0090】
選択的には、前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む。
【0091】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される。
【0092】
本開示の幾つかの実施形態に係る前記ユーザ機器400は、方法実施例のいずれかに記載のネットワーク側機器であり得る。方法実施例のネットワーク側機器の任意の実施形態は、本開示の幾つかの実施例に係る前記ネットワーク側機器400によって実現され、同じ有益効果を達成することができる。重複を避けるために、ここではその説明を省略する。
【0093】
図8は、本開示の実施形態に係るユーザ機器を実現するためのハードウェアの構成を示す図である。ユーザ機器600は、無線周波数ユニット601、ネットワークモジュール602、音声出力ユニット603、入力ユニット604、センサ605、表示部606、ユーザ入力ユニット607、インターフェースユニット608、メモリ609、プロセッサ610、及び電源611などのコンポーネントを含むが、これらに限定されない。当業者は、図8に示すUE構造がUEを限定しないこと、ユーザ機器が図示よりも多いか少ない構成要素を含み得ること、またはいくつかの構成要素を組み合わせること、または異なる構成要素配置を含み得ることを理解するであろう。本開示の幾つかの実施形態では、ユーザ機器は携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートパソコン、パームトップ、車載ユーザ機器、装着可能デバイス、及び歩数計などを含むが、これらに限定されない。
【0094】
また、プロセッサ610は、
非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御することに用いられる。
【0095】
ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存干渉を含む。
【0096】
選択的には、前記干渉報告条件はプロトコルによって予め約束され、又は、
前記干渉報告条件は、ネットワーク側機器から送信される干渉報告設定情報により取得される、又は、
前記干渉報告条件は、前記ユーザ機器により前記ネットワーク側機器と約束される。
【0097】
選択的には、前記干渉報告条件がプロトコルによって予め約束される場合、前記干渉報告条件は、以下を含む:
常に前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること、又は、
前記ユーザ機器が干渉検出補助能力を有する場合、前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告すること。
【0098】
選択的には、プロセッサ610は干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップを実行するとき、
前記ユーザ機器が前記非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中又は接続状態において、ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
【0099】
選択的には、プロセッサ610は、ユーザ機器が非接続状態から接続状態に切り替えられる過程中又は接続状態において、干渉情報をネットワーク側機器に報告するステップを実行するとき、
【0100】
前記ユーザ機器は、RRC接続確立又はRRC接続回復を開始する過程中に、第3のメッセージMsg 3又は第5のメッセージMsg 5を介して前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階、又は、
前記ユーザ機器は前記接続状態の場合、接続状態専用シグナリングを介してネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
【0101】
選択的には、前記干渉情報は、
干渉指示情報、影響を受ける測定周波数領域、影響を受ける測定領域、影響を受ける測定タイプ、影響を受ける測定時間領域、影響を受ける無線アクセス技術(RAT)、影響を受けるシステムタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0102】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、以下の少なくとも1つを含む:
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報。
【0103】
選択的には、前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む。
【0104】
選択的には、プロセッサ610は干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御するステップを実行するとき、
以下の条件のうちの少なくとも1つを満たす場合、前記ネットワーク側機器に干渉情報を報告する段階を含む。
前記ユーザ機器の前記非接続状態での測定結果が干渉報告閾値以下であること、
前記ユーザ機器の前記非接続状態での測定結果と測定報告閾値の偏差は、前記干渉報告オフセット閾値以上であること。
【0105】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される。
【0106】
選択的には、プロセッサ610は、さらに、
前記非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、非接続状態の測定挙動を停止し、又は一時停止し、又は継続する。
【0107】
選択的には、プロセッサ610は、さらに、
前記非接続状態での測定中に無線干渉が検出され、前記非接続状態での測定結果がプリセット条件を満す場合、非接続状態での測定結果を報告し、又は利用可能な測定結果があることを前記ネットワーク側機器に報告する。
【0108】
ここで、前記プリセット条件は、以下の少なくとも1つを含む:
該非接続状態での測定結果が報告測定閾値以上であること、
該非接続状態での測定結果は干渉報告閾値以上であること、
前記非接続状態での測定結果が前記測定報告閾値との偏差は前記干渉報告オフセット閾値以下であること。
【0109】
選択的には、前記非接続状態はアイドル状態と非アクティブ状態を含む。
【0110】
本開示の幾つかの実施形態では、非接続状態での測定中に、ユーザ機器がIDC干渉を検出した場合、干渉報告条件に基づいて干渉報告挙動を制御することにより、非接続状態での測定に存在するIDC問題を解決することができ、強化されたキャリアの高速アクティブ化/非アクティブ化技術案に対するサポートを改善することができる。こうして、ネットワーク側機器はユーザ機器から報告された干渉情報に基づいて、無線干渉を解消するための設定情報を送信し、通信性能を向上させることができる。
【0111】
なお、本開示の幾つかの実施例において、無線部601は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に使用され、具体的に、基地局からのダウンリンクデータを受信した後、プロセッサ610で処理し、また、アップリンクデータを基地局に送信する。一般に、無線部601は、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサ等を含むが、これらに限定されない。さらに、無線部601は、無線通信システムを介してネットワーク及び他の機器と通信することも可能である。
【0112】
ユーザ機器は、ネットワークモジュール602を介して、ユーザの電子メールの送受信、ウェブページの閲覧、ストリーミングメディアへのアクセスを支援する等のような、ユーザに対する無線ブロードバンドインターネットアクセスを提供する。
【0113】
音声出力部603は、無線部601又はネットワークモジュール602が受信した音声データ又はメモリ609に記憶された音声データを音声信号に変換して音声として出力することができる。また、音声出力部603は、ユーザ機器600が実行する特定の機能に関連付けられる音声出力(例えば、呼出信号の着信音、メッセージの着信音等)を提供することもできる。音声出力部603は、スピーカ、ブザー、受話器等を備える。
【0114】
入力部604は、音声又は映像信号を受信するために使用される。入力部604は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードで画像キャプチャ装置(カメラ等)によって取得された静止画像又はビデオの画像データを処理するグラフィックプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)6041及びマイク6042を備える。処理後の画像フレームは、表示部606に表示されてもよい。グラフィックプロセッサ6041による処理後の画像フレームは、メモリ609(又は他の記憶媒体)に記憶されるか、又は無線部601若しくはネットワークモジュール602を介して送信され得る。マイク6042は、音を受け取ることができ、このような音を音声データに処理することができる。処理後の音声データは、電話通話モードで、無線部601を介して移動通信基地局に送信可能なフォーマットに変換されて出力され得る。
【0115】
ユーザ機器600は、光センサ、動きセンサ及び他のセンサのようなセンサ605をさらに少なくとも1つ含む。具体的に、光センサは、周辺光の明暗によって表示パネル6061の輝度を調節可能な周辺光センサと、ユーザ機器600が耳元に移動すると表示パネル6061及び/又はバックライトをオフする近接センサとを備える。動きセンサの1つとして、加速度計センサは、各方向(一般的には3軸)の加速度の大きさを検出可能であり、静止時に重力の大きさ及び方向を検出可能であり、ユーザ機器の姿勢識別(例えば、縦横画面の切り替え、関連ゲーム、磁力計の姿勢較正)や、振動認識関連機能(例えば、歩数計、タップ)などを行うことができる。センサ605は、指紋センサや、圧力センサ、虹彩センサ、分子センサ、ジャイロスコープ、気圧計、湿度計、温度計、赤外線センサなどをさらに含んでもよく、ここで詳しく説明しない。
【0116】
表示部606は、ユーザが入力した情報やユーザに提供する情報を表示する。表示部606は、表示パネル6061を含み得る。表示パネル6061は、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display、LCD)、有機発光ダイオード(Organic Light-Emitting Diode、OLED)などの形態で構成されてもよい。
【0117】
ユーザ入力部607は、入力された数字や文字を受信し、ユーザ機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生じる。具体的には、ユーザ入力部607は、タッチパネル6071、及びその他の入力装置6072を含む。タッチパネル6071は、タッチスクリーンとも呼ばれ、ユーザによるタッチパネル6071上及び近傍のタッチ操作(例えば、ユーザが指、スタイラスなどの任意の適切な物体又は付属物を用いてタッチパネル6071上又はタッチパネル6071の近傍で行う操作)を収集することができる。タッチパネル6071は、タッチ検出装置とタッチコントローラと、2つの部分を含んでもよい。タッチ検出装置は、ユーザのタッチ方位を検出し、タッチ操作による信号を検出して、信号をタッチコントローラに伝送する。タッチコントローラは、タッチ検出装置からタッチ情報を受信し、それをタッチ点座標に変換してプロセッサ610に送り、プロセッサ610からのコマンドを受信して実行する。また、タッチパネル6071は、抵抗式、静電容量式、赤外線式、表面弾性波式など、複数の方式により実現することができる。ユーザ入力部607は、タッチパネル6071に加えて、他の入力装置6072を含んでもよい。具体的には、他の入力装置6072は、物理キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、ジョイスティックを含み得るが、それらに限定されず、ここでは、詳しく説明しない。
【0118】
さらに、タッチパネル6071は、表示パネル6061上に被覆可能であり、タッチパネル6071は、タッチパネル6061上又は近傍でのタッチ操作を検出すると、プロセッサ610に送信してタッチイベントの種類を決定する。その後、プロセッサ610は、タッチイベントの種類に応じて表示パネル6061に対応する視覚出力を提供する。図6では、タッチパネル6071と表示パネル6061は、2つの別個の構成要素としてユーザ機器の入出力機能を実現するが、一部の実施例では、タッチパネル6071と表示パネル6061を集積してユーザ機器の入出力機能を実現してもよく、ここでは具体的に限定しない。インターフェース部608は、外部装置がユーザ機器600に接続するためのインターフェースである。例えば、外部装置は、有線又は無線ヘッドセットポート、外部電源(又はバッテリチャージャ)ポート、有線又は無線データポート、メモリカードポート、識別モジュールを有する装置を接続するためのポート、オーディオ入出力(I/O)ポート、ビデオI/Oポート、ヘッドセットポートなどを含み得る。インターフェース部608は、外部装置から入力(例えば、データ情報、電力など)を受信し、受信した入力をユーザ機器600内の1つ以上の素子に伝送するために使用されてもよく、又はユーザ機器600と外部装置との間でデータを伝送するために使用されてもよい。
【0119】
メモリ609は、ソフトウェアプログラムや各種データを記憶する。メモリ609は、主として、オペレーティングシステム(OS)、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーション(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶可能な記憶プログラム領域と、ハンドセットの使用に応じて作成されたデータ(例えば、音声データ、電話帳など)などを記憶可能な記憶データ領域と、を含み得る。また、メモリ609は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュメモリデバイスのような不揮発性メモリ、又は他の揮発性固体記憶デバイスをさらに含んでもよい。
【0120】
プロセッサ610は、ユーザ機器の制御センターであり、ユーザ機器全体の各部を様々なインターフェース及び回路で接続し、メモリ609内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行/又は実行したり、メモリ609に記憶されたデータを呼び出したりすることにより、ユーザ機器の様々な機能を実行し、データ処理を行い、ユーザ機器全体のモニタリングを行う。プロセッサ610は、1つ以上の処理部を含み得る。あるいは、プロセッサ610は、オペレーティングシステムや、ユーザインターフェース、アプリケーションなどを主に処理するアプリケーションプロセッサと、無線通信を主に処理するモデムプロセッサとを集積してもよい。なお、上記のモデムプロセッサは、プロセッサ610に集積されなくてもよい。
【0121】
ユーザ機器600は、各構成要素に電力を供給するための電源611(例えば、バッテリ)をさらに含んでもよく、あるいは、電源611は、電源管理システムを介してプロセッサ610と論理的に接続されてもよく、これにより、電源管理システムで、充放電管理、及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0122】
また、ユーザ機器600は、幾つかの図示しない機能ブロックを含み、ここではその説明を省略する。
【0123】
選択的には、本開示の幾つかの実施形態は、さらに、ユーザ機器を提供する。該機器がプロセッサ610、メモリ609、メモリ609に記憶されプロセッサ610によって実行されたコンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムはプロセッサ610によって実行されたときに、前記干渉報告方法の実施形態の各種のプロセスを実現し、同じ技術効果を達成することができ、ここではその説明を省略する。
【0124】
図9は本開示の幾つかの実施例によって提供されるネットワーク側機器の構成図である。図9に示すように、該ネットワーク側機器800はプロセッサ801、送受信機802、メモリ803及びバスインターフェースを備える。
【0125】
送受信機802の用途:干渉報告設定情報送信モジュールに用いられ、ユーザ機器に干渉報告設定情報を送信し、ユーザ機器が非接続状態での測定中に無線干渉を検出した場合、干渉報告設定情報に基づいて干渉報告挙動を制御する。
【0126】
ここで、前記無線干渉は、デバイス内共存干渉を含む。
【0127】
選択的には、前記干渉報告設定情報は、
前記ユーザ機器が干渉を報告するか否かを示す情報と、
前記ユーザ機器が干渉を報告する場合を示すための干渉報告閾値情報と、のうちの少なくとも1つを含む。
【0128】
選択的には、前記干渉報告閾値情報は、干渉報告閾値及び/又は干渉報告オフセット閾値を含む。
【0129】
選択的には、干渉報告設定情報は測定設定情報を搬送するRRCメッセージによって送信される、又は、
前記干渉報告設定情報と前記測定設定情報は、それぞれ異なるRRCメッセージによって送信される。
【0130】
図9において、バスアーキテクチャは、任意の数の相互接続されたバス及びブリッジを有することができ、具体的には、プロセッサ801に代表される1つ以上のプロセッサと、メモリ803に代表されるメモリの様々な回路とが互いにリンクされる。バスアーキテクチャは、さらに、周辺機器、電圧レギュレータ、及び電力管理回路などの様々な他の回路を互いにリンクすることができる。これらは当業者に周知さられるので、本明細書ではこれ以上説明しない。バスインターフェースは、インターフェースを提供する。送受信機802は、複数の要素であり得、即ち、送信機及び受信機を備え、伝送媒体を介して様々な他の装置と通信するためのユニットを提供する。異なる端末機器に対して、バスインターフェースは、必要な機器と外部及び内部で接続することができるインターフェースであってもよく、接続される機器には、キーパッド、ディスプレイ、スピーカ、マイク、ジョイスティックなどが挙げられるが、これらに限定されない。
【0131】
プロセッサ801は、バスアーキテクチャの管理と通常の処理を担当し、メモリ803は、プロセッサ801が動作時に使用するデータを記憶することができる。
【0132】
なお、本実施形態に係る前記ネットワーク側機器800は、本開示の実施形態に係る方法実施形態のいずれかのネットワーク側機器で有り得る。本開示の実施形態に係る方法実施形態におけるネットワーク側機器の任意の実施形態は、本実施形態に係る前記ネットワーク側機器800によって実現され、かつ同じ有益効果を達成することができ、ここではその説明を省略する。
【0133】
本開示の実施形態は、さらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶され、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき、ネットワーク側機器又はユーザ機器に対応する干渉報告制御方法の実施形態の各種の過程を実現し、かつ同じ有益効果を達成することができ、ここではその説明を省略する。前記コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、読み取り専用メモリ(Read-Only Memory、略してROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、略してRAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどである。
【0134】
なお、本明細書では、「備える」、「含む」などの用語又はそれらの任意の他の変形は、非排他的な包含をカバーすることを意図し、一連の要素を含むプロセス、方法、物品、又は端末機器は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、又はそのようなプロセス、方法、物品、又は端末機器に固有の要素も含むものとする。「……を含む」という語句によって定義される要素は、これ以上の限定がない限り、前記要素を含むプロセス、方法、物品、又は端末機器における同じ要素の存在を排除するものではない。
【0135】
以上の実施形態の説明により、当業者は、上記実施形態の方法が、ソフトウェアに、必要な汎用ハードウェアプラットフォームを加えた方式で実現でき、当然ハードウェアによっても実現できるが、前者がより好ましい実施形態である場合が多いことを明確に理解することができる。このような理解に基づいて、本開示の技術案の本質的又は従来技術に貢献する部分又は該技術案の一部をソフトウェア製品の形式で具現化することができる。該コンピュータソフトウェア製品は、ユーザ機器(携帯電話、コンピュータ、サーバ、空調機又はネットワーク機器などであり得る)に、本開示の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む記憶媒体(ROM/RAM、磁気ディスク、光ディスクなど)に記憶される。
【0136】
上記は、本開示の具体的な実施形態であり、本開示の保護範囲はこれに限定されず、当業者は、本発明に開示された技術的範囲内で容易に想到できる変形又は置換は、本開示の保護範囲に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲の記載に準拠するものとする。
【0137】
[関連出願との相互参照]
本出願は、2018年7月27日に提出された、出願番号が201810847184.3である中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その内容の全てが参照によって本出願に取り込まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9