特許7173701IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

この発明は、入力されたトルクの変動(振動)に起因する捩り振動を低減するように構成された捩り振動低減装置に関するものである。

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

特許文献1に記載された装置は、第1弾性体と第2弾性体とを直列に接続し、また正回転側のトルクがバネダンパに入力されたときに、バネダンパが大きくねじれるように構成されている。そのため、バネダンパの全体としての合成バネ定数を小さくしていわゆる反共振点を下げ、エンジンの回転数が低い領域での振動減衰性能を向上させることができる。しかしながら、特許文献1に記載された装置では、バネダンパの入力側部材と出力側部材との間に、2つの弾性体と中間部材とを配置することになるから、部品点数や部品の種類が増大し、捩り振動低減装置を製造するための工数や製造コストが増大する可能性がある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

この発明は、の目的を達成するために、第1回転要素と、前記第1回転要素と同心円状に配置された第2回転要素と、前記第1回転要素の半径方向で前記第1回転要素と前記第2回転要素との間に配置されかつ前記第1回転要素と前記第2回転要素との少なくともいずれか一方に係合している複数の遊星回転要素と、前記遊星回転要素を回転可能に保持している第3回転要素とを有する遊星回転機構を備え、前記第1回転要素と前記第・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る

発明の効果[発明の詳細な説明]から抜粋

この発明によれば、捩り振動低減装置の入力要素にエンジンで発生させたエンジントルクが入力される。入力要素と出力要素との間には弾性体が設けられており、その弾性体は入力要素と出力要素とのそれぞれに形成された窓孔部に組み付けられている。窓孔部に組み付けた弾性体を弾性変形させないように、入力要素と出力要素とが捩り回転していない状態での遊星回転要素の位置が、遊星回転要素の基準位置となっている。エンジントルクの振動によって遊星回転要素が往復回転する領域のうち、エンジントルクが入力されることによって基準位置から遊星回転要素が回転する駆動側に遊星回転要素が移動可能な第1領域が、基準位置から前記駆動側とは反対の被駆動側に遊星回転要素が移動可能な第2領域よりも大きく設定されている。捩り振動低減装置に入力されるエンジントルクが大きい場合には、入力要素と出力要素とは弾性体を大きく弾性変形させて大きく捩り回転し、遊星回転要素は駆動側に大きく移動する。この発明では、上述したように第1領域が第2領域よりも大きく設定されているため、弾性体の低剛性化が可能である。また、遊星回転機構を特には大型化することなく、入力要素と出力要素とを大きく捩り回転させて、駆動側に遊星回転要素を大きく移動させることができる。つまり、第1領域と第2領域とを均等に設ける場合と比較して、駆動側への捩り振動低減装置1の捩れ角を大きくできる。さらに、弾性体を低剛性化できるので、従来に比較してエンジンの低回転数側に捩り振動低減装置の共振点をシフトできる。これにより、従来よりもエンジンの低回転域でのエンジントルクの振動を低減でき、その結果、装置の全体として振動減衰性能を向上できる。

この特許の権利範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】 この発明の捩り振動低減装置の一例を模式的に示すスケルトン図である。
【図2】 図1に示すドライブプレートの一例を模式的に示す正面図である。
【図3】 この発明の第1捩り振動低減装置の一部を模式的に示す正面図である。
【図4】 この発明の捩り振動低減装置のトルクに対する変位量を模式的に示す図である。
【図5】 ドライブプレートの他の例を模式的に示す正面図である。
【図6】 この発明の第2捩り振動低減装置の一部を模式的に示す正面図である。

代表図 図1本件の代表的な図

1…捩り振動低減装置、 3…エンジン、 19…遊星歯車機構(遊星回転機構)、 20…サンギヤ(出力要素)、 21…リングギヤ(慣性要素)、 22…ピニオンギヤ、 23…キャリヤ(入力要素)、 27…追加慣性体、 28…第1バネ(弾性体)、 29…第2バネ(弾性体)、 30…第1窓孔部(窓孔部)、 32…第3窓孔部(窓孔部)、 NP…基準位置、 A…第1領域、 B…第2領域。

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