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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】スロットマシン
(51)【国際特許分類】
   A63F 5/04 20060101AFI20221109BHJP
【FI】
A63F5/04 631
A63F5/04 603C
A63F5/04 661
【請求項の数】 1
(21)【出願番号】P 2019010648
(22)【出願日】2019-01-24
(65)【公開番号】P2020116201
(43)【公開日】2020-08-06
【審査請求日】2021-12-08
(73)【特許権者】
【識別番号】000144153
【氏名又は名称】株式会社三共
(74)【代理人】
【識別番号】100103090
【弁理士】
【氏名又は名称】岩壁 冬樹
(74)【代理人】
【識別番号】100124501
【弁理士】
【氏名又は名称】塩川 誠人
(74)【代理人】
【識別番号】100174964
【弁理士】
【氏名又は名称】井伊 正幸
(72)【発明者】
【氏名】小倉 敏男
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 慧
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 隆章
【審査官】馬渕 貴洋
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-000556(JP,A)
【文献】特開2019-005300(JP,A)
【文献】特開2017-202204(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 5/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段と、
遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御可能な特別遊技状態制御手段と、
遊技者にとって有利な操作態様を報知可能な特定状態に制御可能な特定状態制御手段とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果と特定決定結果とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに特定量の遊技用価値を付与する特定付与入賞が発生し、該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されなかったときに該特定付与入賞が発生せず、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず前記特定付与入賞が発生し、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段と、
前記特定付与入賞が発生したときに特定入賞報知を実行可能な入賞報知手段と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された遊技用価値と前記特別遊技状態に制御されていることに基づいて付与された遊技用価値とを合算した特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段とをさらに備え、
前記所定報知制御の実行により操作態様が報知された場合と前記特定報知制御の実行により操作態様が報知された場合とのいずれの場合にも、報知された操作態様と異なる操作態様にて前記導出操作手段が操作されると、操作態様の報知が終了し、
前記特定報知制御の実行により操作態様が報知された場合に、報知された操作態様にて前記導出操作手段が操作されて前記特定付与入賞が発生したときに前記特定入賞報知が実行され、報知された操作態様と異なる操作態様にて前記導出操作手段が操作されて前記特定付与入賞が発生したときに前記特定入賞報知が実行されず、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出する
ことを特徴とするスロットマシン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、可変表示部を変動表示した後、可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
スロットマシンは、一般に、外周部に識別情報としての複数種類の図柄が描かれた複数(通常は3つ)のリールを有する可変表示装置を備えており、各リールは、遊技者がスタートスイッチを操作することにより回転を開始し、また、遊技者が各リールに対応して設けられた停止ボタンを操作することにより、その操作タイミングから予め定められた最大遅延時間の範囲内で回転を停止する。そして、全てのリールの回転を停止したときに導出された表示結果に従って入賞が発生する。入賞となる役の種類としては、小役、特別役、再遊技役といった種類がある。ここで、小役の入賞では、小役の種類毎に定められた数のメダルが払い出されるという利益を遊技者が得ることができる。特別役の入賞では、次のゲームからレギュラーボーナスやビッグボーナスといった遊技者にとって有利な遊技状態へ移行されるという利益を遊技者が得ることができる。再遊技役の入賞では、賭数の設定に新たなメダルを消費することなく次のゲームを行うことができるという利益を得ることができる。
【0003】
このようなスロットマシンの1つとして、ベル全体に設定差を設けるとベルの入賞回数をカウントするなどの方法により設定差が推測されやすくなってしまうため、押し順ベルと共通ベルとのうち押し順ベルよりも共通ベルの設定差を大きくしたスロットマシンが知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2017-202199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のスロットマシンでは、AT以外のときでは共通ベルと押し順ベルとの見分けがつかないため設定値を推測することが困難になる一方、AT中では共通ベルのナビ演出が実行されないため、AT中に共通ベルの入賞回数をカウントすることにより設定値を推測することが容易になってしまう。
【0006】
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、入賞回数をカウントするなどの方法により許容段階を推測されてしまうことを困難にすることができるスロットマシンを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のスロットマシンは、
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
遊技者にとって有利な特別遊技状態に制御可能な特別遊技状態制御手段と、
遊技者にとって有利な操作態様を報知可能な特定状態(例えば、AT)に制御可能な特定状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに特定量の遊技用価値を付与する特定付与入賞が発生し、該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されなかったときに該特定付与入賞が発生せず(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず前記特定付与入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定付与入賞が発生したときに特定入賞報知を実行可能な入賞報知手段と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された遊技用価値と前記特別遊技状態に制御されていることに基づいて付与された遊技用価値とを合算した特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記所定報知制御の実行により操作態様が報知された場合と前記特定報知制御の実行により操作態様が報知された場合とのいずれの場合にも、報知された操作態様と異なる操作態様にて前記導出操作手段が操作されると、操作態様の報知が終了し、
前記特定報知制御の実行により操作態様が報知された場合に、報知された操作態様にて前記導出操作手段が操作されて前記特定付与入賞が発生したときに前記特定入賞報知が実行され、報知された操作態様と異なる操作態様にて前記導出操作手段が操作されて前記特定付与入賞が発生したときに前記特定入賞報知が実行されず、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出する(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)。
この構成によれば、許容段階に応じて決定確率が変化する決定に対しては、該決定に対応する表示結果が導出されるようにしたので、許容段階に応じた決定確率の差を直接反映しつつ、許容段階に応じた決定確率の差が適度に表れるように表示結果の導出確率を平均化できる。これにより、入賞回数をカウントするなどの方法により許容段階を推測されてしまうことを困難にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明が適用された遊技機であるスロットマシンの正面図である。
図2】スロットマシンの構成を示すブロック図である。
図3】メイン制御部が設定変更処理後に実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
図4】各種リプレイに当選したときの入賞役とナビ番号の関係を示す説明図である。
図5】各種ベルに当選したときの入賞役とナビ番号の関係を示す説明図である。
図6】各種ベルの当選確率を示す説明図である。
図7】各種リプレイの当選確率を示す説明図である。
図8】各遊技状態での制御状態を示す説明図である。
図9】メイン制御部が実行する指示込役物比率更新処理の制御内容を示すフローチャートである。
図10】メイン制御部が実行する指示込役物比率更新処理の制御内容を示すフローチャートである。
図11】メイン制御部が実行するベルナビ実行処理の制御内容を示すフローチャートである。
図12】メイン制御部が実行するナビ中止処理の制御内容を示すフローチャートである。
図13】タイマ割込処理(サブ)のフローチャートである。
図14】メイン制御部が実行するリプレイナビ実行処理の制御内容を示すフローチャートである。
図15】サブ制御部がタイマ割込処理(サブ)内で実行する入賞報知処理の制御内容を示すフローチャートである。
図16】変形例1における各遊技状態での制御状態を示す説明図である。
図17】変形例2における各遊技状態での制御状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[スロットマシンの構成について]
図1に示すように、スロットマシン1は、前面が開口する筐体1aと、この筐体1aの側端に回動自在に枢支された前面扉1bと、から構成されている。スロットマシン1の筐体1aの内部には、外周に複数種の図柄が配列されたリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リール)が水平方向に並設されており、これらリール2L、2C、2Rに配列された図柄のうち連続する3つの図柄が透視窓3から見えるように配置されている。
【0010】
リール2L、2C、2Rの外周部には、それぞれ「7」、「BAR」、「スイカ」、「チェリー」、「ベル」、「リプレイ」、「プラム」といった互いに識別可能な複数種類の図柄が所定の順序で、それぞれ21個ずつ描かれている。リール2L、2C、2Rの外周部に描かれた図柄は透視窓3において各々上中下三段に表示される。
【0011】
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータによって回転されることで、各リール2L、2C、2Rの図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示される一方で、各リール2L、2C、2Rの回転が停止されることで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
【0012】
前面扉1bには、メダルを投入可能なメダル投入部4、遊技者所有の遊技用価値(メダル)として記憶されているクレジットの範囲内において遊技状態に応じて定められた規定数の賭数を設定する際に操作されるMAXBETスイッチ6、ゲームを開始する際に操作されるスタートスイッチ7、およびリールの回転を各々停止する際に操作されるストップスイッチ8L,8C,8Rなどが設けられている。また、前面扉1bには、メダルが払い出されるメダル払出口9が設けられている。
【0013】
また、前面扉1bには、遊技に関する情報を報知する遊技用表示部13が設けられている。遊技用表示部13には、クレジット表示器11、遊技補助表示器12、並びに、1BETLED14、2BETLED15および3BETLED16などが設けられている。クレジット表示器11には、クレジットとして記憶されているメダル数が表示される。遊技補助表示器12には、入賞の発生により払い出されたメダル枚数やエラー発生時にその内容を示すエラーコード、後述のナビ報知によるリールの停止順を識別可能な情報などが表示される。1BETLED14、2BETLED15および3BETLED16のうちのいずれのLEDが点灯しているかによって、設定されている賭数が報知される。さらに、前面扉1bには、透視窓3の上方には画像を表示する液晶表示器51、音声を出力するスピーカ53が設けられている。
【0014】
なお、本実施例では、回転を開始した3つのリール2L、2C、2Rのうち、最初に停止するリールを第1停止リールと称し、また、その停止を第1停止と称する。また、その停止操作を第1停止操作と称する。同様に、2番目に停止するリールを第2停止リールと称し、また、その停止を第2停止と称する。また、その停止操作を第2停止操作と称する。また、3番目に停止するリールを第3停止リールと称し、また、その停止を第3停止あるいは最終停止と称する。また、その停止操作を第3停止操作と称する。さらに、リール2Lを最初に停止させる第1停止操作を左第1停止操作、リール2Cを最初に停止させる第1停止操作を中第1停止操作、リール2Rを最初に停止させる第1停止操作を右第1停止操作と称する。
【0015】
スロットマシン1においてゲームを行う場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはMAXBETスイッチ6の操作によりクレジットを使用して賭数を設定する。そして、遊技状態に応じて定められた規定数の賭数が設定されると、入賞ラインLNが有効となり、スタートスイッチ7の操作が有効な状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。なお、遊技状態に対応する規定数のうち最大数を超えてメダルが投入された場合には、その分はクレジットに加算される。
【0016】
入賞ラインとは、各リール2L、2C、2Rの透視窓3に表示された図柄の組合せが入賞図柄の組合せであるかを判定するために設定されるラインである。本実施形態では、図1に示すように、リール2Lの中段、リール2Cの中段、リール2Rの中段、すなわち中段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された直線状の入賞ラインLNのみが入賞ラインとして定められている。なお、本実施例では、1本の入賞ラインのみを適用しているが、複数の入賞ラインを適用しても良い。
【0017】
また、本実施の形態では、入賞ラインLNに入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするために、入賞ラインLNとは別に、無効ラインLM1~4を設定している。無効ラインLM1~4は、これら無効ラインLM1~4に揃った図柄の組み合わせによって入賞が判定されるものではなく、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃った際に、無効ラインLM1~4のいずれかに入賞ラインLNに揃った場合に入賞となる図柄の組み合わせ(例えば、ベル-ベル-ベル)が揃う構成とすることで、入賞ラインLNに特定の入賞を構成する図柄の組み合わせが揃ったことを認識しやすくするものである。本実施の形態では、図1に示すように、リール2Lの上段、リール2Cの上段、リール2Rの上段、すなわち上段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM1、リール2Lの下段、リール2Cの下段、リール2Rの下段、すなわち下段に水平方向に並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM2、リール2Lの上段、リール2Cの中段、リール2Rの下段、すなわち右下がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM3、リール2Lの下段、リール2Cの中段、リール2Rの上段、すなわち右上がりに並んだ図柄に跨って設定された無効ラインLM4の4種類が無効ラインLMとして定められている。
【0018】
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、透視窓3に表示結果が導出表示される。
【0019】
そして全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、入賞ライン上に予め定められた図柄の組合せ(以下、役ともいう)が各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生し、その入賞に応じて定められた枚数のメダルが遊技者に対して付与され、クレジットに加算される。また、クレジットが上限数(本実施形態では50)に達した場合には、メダルが直接メダル払出口から払い出されるようになっている。また、入賞ライン上に、遊技状態の移行を伴う図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には図柄の組合せに応じた遊技状態に移行するようになっている。
【0020】
スロットマシン1では、全てのリール2L、2C、2Rが停止した際に、有効化された入賞ラインLN(以下では、有効化された入賞ラインLNを単に入賞ラインLNと呼ぶ)に役と呼ばれる図柄の組合せが揃うと入賞となる。役は、同一図柄の組合せであっても良いし、異なる図柄を含む組合せであっても良い。入賞となる役の種類は、遊技状態に応じて定められているが、大きく分けて、メダルの払い出しを伴う小役と、賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる再遊技役と、遊技者にとって有利な遊技状態への移行を伴う特別役と、がある。以下では、小役と再遊技役をまとめて一般役とも呼ぶ。遊技状態に応じて定められた各役の入賞が発生するためには、後述する内部抽選に当選して、当該役の当選フラグがRAMに設定されている必要がある。
【0021】
なお、これら各役の当選フラグのうち、小役及び再遊技役の当選フラグは、当該フラグが設定されたゲームにおいてのみ有効とされ、次のゲームでは無効となるが、特別役の当選フラグは、当該フラグにより許容された役の組合せが揃うまで有効とされ、許容された役の組合せが揃ったゲームにおいて無効となる。すなわち特別役の当選フラグが一度当選すると、例え、当該フラグにより許容された役の組合せを揃えることができなかった場合にも、その当選フラグは無効とされずに、次のゲームへ持ち越されることとなる。
【0022】
なお、本実施形態では、スタートスイッチ7の操作が有効な状態でスタートスイッチ7の操作が検出されたときにゲームが開始し、全てのリールが停止したときにゲームが終了する。また、ゲームを実行するための1単位の制御(ゲーム制御)は、前回のゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに開始し、当該ゲームの終了に伴う全ての制御が完了したときに終了する。
【0023】
以下では、特に区別する必要がない場合にはリール2L、2C、2Rを単にリールという場合がある。また、リール2Lを左リール、リール2Cを中リール、リール2Rを右リールという場合がある。また、ストップスイッチ8L、8C、8Rの操作によりリール2L、2C、2Rを停止させる操作を停止操作という場合がある。
【0024】
図2に示すように、スロットマシン1の内部には、遊技の進行を制御するとともに遊技の進行に応じて各種コマンドを出力する遊技制御基板40、および該コマンドに応じて所定の演出を制御する演出制御基板90などが設けられている。遊技制御基板40は、遊技の進行に関する処理を行うとともに、遊技制御基板40に搭載あるいは接続された構成を制御するメイン制御部41を備える。演出制御基板90は、遊技制御基板40から送信されるコマンドを受けて演出を行う処理を行うとともに、演出制御基板90に搭載あるいは接続された構成を制御するサブ制御部91を備える。メイン制御部41は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、メインCPU41a、ROM41b、RAM41cを備えている。メイン制御部41は、ROM41bに記憶された制御プログラムを実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板40に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。また、サブ制御部91は、1チップマイクロコンピュータにて構成され、サブCPU91a、ROM91b、RAM91cを備えている。サブ制御部91は、ROM91bに記憶された制御プログラムを実行して、遊技の進行に関する処理を行うととともに、遊技制御基板90に搭載された制御回路の各部を直接的または間接的に制御する。
【0025】
本実施の形態のスロットマシン1は、設定値に応じてメダルの払出率が変わるものである。詳しくは、後述する内部抽選において設定値に応じた当選確率を用いることにより、メダルの払出率が変わるようになっている。設定値は1~6の6段階からなり、6が最も払出率が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど払出率が低くなる。すなわち設定値として6が設定されている場合には、遊技者にとって最も有利度が高く、5、4、3、2、1の順に値が小さくなるほど有利度が段階的に低くなる。なお、設定値は6段階に限らなくてもよい。以下、設定値1を設定1、設定値2を設定2、設定値3を設定3、設定値4を設定4、設定値5を設定5、設定値6を設定6と称することがある。設定値は所定の操作により選択、確定することができる。メイン制御部41は、当該操作に応答して設定値を選択して設定する。
【0026】
[遊技区間について]
メイン制御部41は遊技区間に制御する。遊技区間には、通常区間および有利区間が含まれる。
【0027】
有利区間は、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様(操作手順(押し順)、操作タイミング)を遊技者に指示する指示機能に係る性能を持つ区間である。有利区間においては、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ報知やナビ演出が少なくとも1回実行される。具体的には、押し順対象役に当選したときに、正解手順を報知するナビ報知やナビ演出が実行される。通常区間においては、ナビ報知やナビ演出が実行されない。つまり、有利区間は、最大払出枚数が得られる入賞が発生するナビ報知やナビ演出が少なくとも1回実行される点で、通常区間よりも遊技者にとって有利である。なお、ナビ報知はメイン制御部41の制御により遊技用補助表示器12を用いて実行され、ナビ演出はサブ制御部91の制御により液晶表示器51を用いて実行される。
【0028】
また、「有利区間」には、AT(アシストタイム)に制御されている区間と、擬似ボーナスに制御されている区間と、ATでも擬似ボーナスでもない通常状態に制御されている区間が含まれる。ATや擬似ボーナスにはメイン制御部41により制御される。
【0029】
設定変更後は、通常区間に制御され、有利区間に移行するための有利区間移行抽選に当選したことに基づいて有利区間に移行する。有利区間に移行すると、ATまたは通常状態に制御される。有利区間でATに制御されたときは、ATが終了すると通常状態に制御される。また、有利区間に移行すると、AT中に擬似ボーナスに制御されることがある。有利区間で擬似ボーナスに制御されたときは、擬似ボーナスが終了するとATに制御される。有利区間が継続している場合には、通常状態においてATの制御条件が満たされると再度ATに制御される。
【0030】
メイン制御部41は、有利区間中における消化ゲーム数をカウントする。また、遊技者が獲得したメダルの枚数をカウントする。そして、メイン制御部41は、カウントしたゲーム数(カウントゲーム数とも称する)が所定ゲーム数(本実施形態においては、1500ゲーム)に達することや、遊技者が獲得したメダルの枚数が所定枚数に達したときにリミット処理を実行する。リミット処理が実行されると、上記のカウントゲーム数や獲得枚数を含む有利区間に関するデータが全て初期化され、実行中の有利区間が終了して通常区間に戻る。また、有利区間は、AT終了後の通常状態で所定ゲーム数(例えば、32ゲーム)のゲームが行われたときに終了する。そして、ATが終了してから所定ゲーム数以内に再度ATに制御されると、再度制御されたAT終了後の通常状態で所定ゲーム数のゲームが行われるまで有利区間は継続する。すなわち、リミット処理が行われない限り、ATが終了してから所定ゲーム数のゲームが行われるまでに再度ATに制御される限り有利区間が継続する。そして、有利区間が終了したときには有利区間に関するデータが全て初期化され、実行中の有利区間が終了して通常区間に戻る。なお、有利区間に関するデータが初期化されると、例えば、実行中の有利区間がATである場合、ATゲーム数が未だ残っていてもATが終了する。通常区間に戻って後述する有利区間移行抽選に当選すると再度有利区間に移行する。
【0031】
有利区間に制御されている間は、ストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を遊技者に指示する指示機能に係る抽選が行われる。指示機能に係る抽選には、ATに制御するか否かを決定するAT抽選、擬似ボーナスに制御するか否かを決定する擬似ボーナス抽選などが含まれる。
【0032】
ATとは、所定の入賞を発生させるためにストップスイッチ8L,8C,8Rの操作手順が遊技者に報知されるナビ演出が実行される期間である。ATには、AT制御への権利となるナビストックを保有していることを条件に制御される。ナビストックは、有利区間の通常状態で特定役当選時に行われるAT抽選に当選すると付与される。AT抽選では、ナビストック数を付与するか否か(すなわち、ATに制御するか否か)が決定されるとともに、ナビストック数をいくら付与するかが決定される。
【0033】
ナビストック数とは、ATに制御可能となる期間を示す。ナビストック数を1消費(減算)することにより、所定ゲーム数(例えば、30G)の間、ATに制御され、その間メイン制御部41によるナビ報知やサブ制御部91によるナビ演出が実行される。このため、決定されたナビストック数が多い程、長い期間にわたりATに制御されるため、遊技者にとって有利度合いが高いといえる。換言すると、ナビストック数は、ATに制御される権利の数を示し、このナビストック数を多く保有すればするほど、長い期間に亘りATに制御される。さらに、AT中における1ゲームあたりのメダルの払出率は1以上となる。このため、AT制御への権利となるナビストックは遊技者にとって有利な特典であるといえる。なお、AT中にAT抽選に当選してナビストック数を獲得したときには、獲得したナビストック数が上乗せ加算される。
【0034】
擬似ボーナスとは、AT中に移行することが可能な状態であり、ATと同様にナビ報知やナビ演出が実行される期間である。擬似ボーナスは、AT中に抽選条件が成立したときにメイン制御部41によって行われる擬似ボーナス抽選に当選すると制御される。擬似ボーナスは20ゲームにわたって制御される。擬似ボーナスに制御されている間はATのゲーム数が消費されることなく遊技が進行する。擬似ボーナス中はAT中とは異なる演出(たとえば、AT中よりも派手な演出)が実行され、さらにAT中と同様にメダルの払出率も1を超えるため、あたかもBBのようなボーナスが実行されたかのように遊技者に認識させることができる。なお、擬似ボーナスの開始時にはAT抽選が行われる。そして、擬似ボーナス開始時のAT抽選に当選してナビストック数を獲得したときには、獲得したナビストック数が上乗せ加算される。
【0035】
なお、ATではナビ対象役に当選したときに100%の割合でナビ報知およびナビ演出が行われるが、擬似ボーナスではナビ対象役に当選したときに70%の割合でナビ報知およびナビ演出が行われる。よって、ATは擬似ボーナスよりもメダルの純増枚数が増加しやすい区間となっている。換言するとATは高純増区間、擬似ボーナスは低純増区間であるといえる。
【0036】
なお、メイン制御部41は、ATに制御している場合には、内部抽選によりナビ対象役に当選したときに、遊技者にとって有利となる停止順を報知するナビ報知を実行するとともに、サブ制御部91に対して押し順コマンドを送信することで、ナビ演出を実行させる。
【0037】
本実施形態のナビ報知は、遊技補助表示器12の点灯態様を変化させることにより遊技者にとって有利な停止順を識別可能に報知する。本実施形態のナビ演出は、ナビ報知により報知された遊技者にとって有利な停止順を、液晶表示器51からのナビ画像の表示と、スピーカ53、54からのナビ音声の出力とによって報知する。
【0038】
有利区間移行抽選は、完全確率である。具体的には、有利区間移行抽選は、設定値が設定1~6のいずれであっても当選確率が変化しない。また、有利区間移行抽選は、設定値に応じて内部抽選の当選確率が変化するような役の当選を契機に実行されない。また、有利区間移行抽選は、遊技状態に応じて内部抽選の当選確率が変化するような役の当選を契機に実行されない。また、有利区間移行抽選は、1ゲームの遊技に要する賭数(規定数)に応じて当選確率が変化しない。また、有利区間移行抽選は、遊技状態に応じて当選確率が変化しない。さらに、有利区間移行抽選は、規定数や遊技状態に応じて抽選契機が変化しない。
【0039】
[ゲーム処理について]
図3は、メイン制御部41が実行するゲーム処理の制御内容を示すフローチャートである。
【0040】
ゲーム処理では、BET処理(Sd1)、内部抽選処理(Sd2)、リール回転処理(Sd3)、入賞判定処理(Sd4)、払出処理(Sd5)、ゲーム終了時処理(Sd6)を順に実行し、ゲーム終了時処理が終了すると、再びBET処理に戻る。
【0041】
Sd1のステップにおけるBET処理では、賭数を設定可能な状態で待機し、遊技状態に応じた規定数の賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作された時点でゲームを開始させる処理を実行する。
【0042】
Sd2のステップにおける内部抽選処理では、Sd1のステップにおけるスタートスイッチ7の検出によるゲーム開始と同時にラッチされた内部抽選用の乱数値に基づいて上記した各役への入賞を許容するかどうかを決定する処理を行う。この内部抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、RAM41cに当選フラグが設定される。
【0043】
内部抽選は、上記した各役への入賞を許容するか否かを、全てのリール2L、2C、2Rの表示結果が導出表示される以前に(実際には、スタートスイッチ7の検出時)決定するものである。内部抽選では、まず、スタートスイッチ7の検出時に内部抽選用の乱数値(0~65535の整数)を取得する。詳しくは、RAM41cに割り当てられた乱数値格納ワークの値を同じくRAM41cに割り当てられた抽選用ワークに設定する。そして、遊技状態及び特別役の持ち越しの有無に応じて定められた各役について、抽選用ワークに格納された数値データと、遊技状態を特定するための遊技状態フラグの値、後述するRTを特定するためのRTフラグの値、賭数及び設定値に応じて定められた各役の判定値数に応じて行われる。
【0044】
内部抽選では、内部抽選の対象となる役、現在の遊技状態フラグ値、RTフラグ値及び設定値に対応して定められた判定値数を、内部抽選用の乱数値(抽選用ワークに格納された数値データ)に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該役に当選したものと判定される。このため、判定値数の大小に応じた確率(判定値数/65536)で役が当選することとなる。
【0045】
そして、いずれかの役の当選が判定された場合には、当選が判定された役に対応する当選フラグをRAM41cに割り当てられた内部当選フラグ格納ワークに設定する。内部当選フラグ格納ワークは、2バイトの格納領域にて構成されており、そのうちの上位バイトが、特別役の当選フラグが設定される特別役格納ワークとして割り当てられ、下位バイトが、一般役の当選フラグが設定される一般役格納ワークとして割り当てられている。詳しくは、特別役が当選した場合には、当該特別役が当選した旨を示す特別役の当選フラグを特別役格納ワークに設定し、一般役格納ワークに設定されている当選フラグをクリアする。また、一般役が当選した場合には、当該一般役が当選した旨を示す一般役の当選フラグを一般役格納ワークに設定する。なお、いずれの役及び役の組合せにも当選しなかった場合には、一般役格納ワークのみクリアする。
【0046】
Sd3のステップにおけるリール回転処理では、各リール2L、2C、2Rを回転させる処理、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作が検出されたことに応じて対応するリール2L、2C、2Rの回転を停止させる処理を実行する。
【0047】
なお、リール2L、2C、2Rの停止制御では、メイン制御部41は、いずれかの役に当選している場合には、当選した役の図柄を入賞ラインLNに4コマの範囲で最大限引き込み、当選していない役の図柄が入賞ラインLNに揃わないように引き込む滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う一方、いずれの役にも当選していない場合には、いずれの役も揃わない滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ラインLNに最大4コマの引込範囲で当選している役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、最大4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。
【0048】
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した小役を入賞ラインLNに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められているとともに、当選した小役を入賞ラインLNに最大4コマの範囲で引き込めない停止操作位置については、当選した特別役を入賞ラインLNに4コマの範囲で最大限に引き込むように滑りコマ数が定められた停止制御テーブルを作成し、リールの停止制御を行う。これにより、停止操作が行われた際に、入賞ラインLNに最大4コマの引込範囲で当選している小役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、入賞ラインLNに最大4コマの引込範囲で当選している小役を引き込めない場合には、入賞ラインLNに最大4コマの引込範囲で当選している特別役を揃えて停止させることができれば、これを揃えて停止させる制御が行われ、当選していない役は、4コマの引込範囲でハズシて停止させる制御が行われることとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも小役を入賞ラインLNに揃える制御が優先され、小役を引き込めない場合にのみ、特別役を入賞させることが可能となる。なお、特別役と小役を同時に引き込める場合には、小役のみを引き込み、特別役と同時に小役が入賞ラインLNに揃わないようになっている。
【0049】
なお、本実施の形態では、特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で小役が当選した場合や新たに特別役と小役が同時に当選した場合など、特別役と小役が同時に当選している場合には、当選した特別役よりも当選した小役が優先され、小役が引き込めない場合のみ、特別役を入賞ラインLNに揃える制御を行っているが、特別役と小役が同時に当選している場合に、小役よりも特別役を入賞ラインLNに揃える制御が優先され、特別役を引き込めない場合にのみ、小役を入賞ラインLNに揃える制御を行っても良い。
【0050】
特別役が前ゲーム以前から持ち越されている状態で再遊技役が当選した場合など、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、停止操作が行われた際に、入賞ラインLNに最大4コマの引込範囲で再遊技役の図柄を揃えて停止させる制御が行われる。なお、この場合、再遊技役を構成する図柄または同時当選する再遊技役を構成する図柄は、リール2L、2C、2Rのいずれについても5図柄以内、すなわち4コマ以内の間隔で配置されており、4コマの引込範囲で必ず任意の位置に停止させることができるので、特別役と再遊技役が同時に当選している場合には、遊技者によるストップスイッチ8L、8C、8Rの操作タイミングに関わらずに、必ず再遊技役が揃って入賞することとなる。すなわちこのような場合には、特別役よりも再遊技役を入賞ラインLNに揃える制御が優先され、必ず再遊技役が入賞することとなる。なお、特別役と再遊技役を同時に引き込める場合には、再遊技役のみを引き込み、再遊技役と同時に特別役が入賞ラインLNに揃わないようになっている。
【0051】
なお、入賞役のうち特別役には、ビッグボーナス(以下、各々のビッグボーナスをBBと称する)、レギュラーボーナス(以下、各々のレギュラーボーナスをRBと称する)の2種類のボーナスが含まれる。
【0052】
BBが入賞すると、BB中レギュラーボーナス(以下、BBRBと称する)に毎ゲーム制御されるビッグボーナスに移行される。ビッグボーナスは、316枚以上メダルが払い出されたことを条件として終了する。
【0053】
RBが入賞すると、レギュラーボーナス(以下、RBと称する)に移行される。レギュラーボーナスは、いずれかの役が6回入賞するか、12ゲーム消化したことを条件として終了する。
【0054】
入賞役のうち小役には、中段ベル、1枚役が含まれる。中段ベルは、入賞ラインLNに「ベル-ベル-ベル」の組み合わせが揃ったときに入賞となり、9枚のメダルが払い出される。1枚役は、入賞ラインLNに「7-チェリー-7」の組み合わせが揃ったときに入賞となる。1枚役が入賞すると1枚メダルが払い出される。その他、入賞により2枚のメダルが払い出されるチェリー、入賞により5枚のメダルが払い出されるスイカも含まれる。
【0055】
入賞役のうち再遊技役には、リプレイ1、リプレイ2、リプレイ3、リプレイ4、リプレイ5、リプレイ6が含まれる。リプレイ1~6については、原則として、当選していれば、ストップスイッチ8L~8Rの操作タイミングに関わらず入賞させることができる役といえる。
【0056】
次に、遊技状態毎に抽選対象役として読み出される抽選対象役の組み合わせについて説明する。本実施の形態では、遊技状態が、通常状態であるか、内部中(BB、RBが当選している状態)であるか、BB(RB)であるか、RBであるか、によって内部抽選の対象となる役及びその当選確率が異なる。なお、抽選対象役として、複数の入賞役が同時に読出されて、重複して当選し得る。
【0057】
通常区間の通常状態、有利区間の通常状態、有利区間のAT、擬似ボーナスでは、BB、RB、共通ベル、押し順ベル、通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイ、チェリー、スイカが内部抽選の対象役となる。なお、以下、共通ベル、押し順ベルをベルと総称することがあり、通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイをリプレイと総称することがある。
【0058】
通常区間の内部中、有利区間の内部中、BBRBでは、共通ベル、押し順ベル、チェリー、スイカが内部抽選の対象役となる。
【0059】
Sd4のステップにおける入賞判定処理では、Sd3のステップにおいて全てのリール2L、2C、2Rの回転が停止したと判定した時点で、各リール2L、2C、2Rに導出された表示結果に応じて入賞が発生したか否かを判定する処理を実行する。
【0060】
Sd5のステップにおける払出処理では、Sd4のステップにおいて入賞の発生が判定された場合に、その入賞に応じた払出枚数に基づきクレジットの加算並びにメダルの払出等の処理を行う。
【0061】
Sd6のステップにおけるゲーム終了時処理では、次のゲームに備えて遊技状態を設定する処理を実行する。
【0062】
また、ゲーム処理では、ゲームの進行制御に応じてコマンドを生成してコマンドバッファに設定し、サブ制御部91に送信されるようになっている。
【0063】
なお、図示しないが、ゲーム処理において、BBやRBなどのボーナスに制御する処理やAT(アシストタイム)に制御する処理も実行される。
【0064】
[遊技補助表示器の表示態様について]
メイン制御部41は、ATや擬似ボーナス中に内部抽選の結果に応じたナビ番号に基づいて遊技補助表示器12の表示制御を行う。具体的には、内部抽選が行われると、対応するナビ番号がRAM41cに格納される。メイン制御部41は、RAM41cに格納されているナビ番号に基づいて遊技補助表示器12の表示制御を行う。ナビ番号は0~6がある。ナビ番号0はストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を特定することができないナビ番号である。ナビ番号1~6はストップスイッチ8L,8C,8Rの操作態様を特定可能なナビ番号である。
【0065】
ここで図4を用いて、内部抽選によって共通ベルや押し順ベル(左中ベル、左右ベル、中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベル)に当選したときに入賞し得る入賞役について説明する。なお、中段ベルは、表示結果が導出されたときに中段ベルを構成する図柄の組合せが入賞ラインLN上に停止することにより入賞する。中段ベルが入賞すると9枚のメダルが払い出される。1枚役は、表示結果が導出されたときに1枚役を構成する図柄の組合せが入賞ラインLN上に停止することにより入賞する。1枚役が入賞すると1枚のメダルが払い出される。
【0066】
図4に示すように、内部抽選で共通ベルに当選したときには、押し順に関わらず中段ベルが入賞する。内部抽選で左中ベルに当選したときには、左中右(ストップスイッチ8L、ストップスイッチ8C、ストップスイッチ8Rの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。内部抽選で左右ベルに当選したときには、左右中(ストップスイッチ8L、ストップスイッチ8R、ストップスイッチ8Cの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。中左ベルに当選したときには、中左右(ストップスイッチ8C、ストップスイッチ8L、ストップスイッチ8Rの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。中右ベルに当選したときには、中右左(ストップスイッチ8C、ストップスイッチ8R、ストップスイッチ8Lの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。右左ベルに当選したときには、右左中(ストップスイッチ8R、ストップスイッチ8L、ストップスイッチ8Cの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。右中ベルに当選したときには、右中左(ストップスイッチ8R、ストップスイッチ8C、ストップスイッチ8Lの順)の押し順で停止操作が行われると中段ベルが入賞し、その他の押し順で停止操作が行われると1枚役が入賞する。
【0067】
そして、原則として、ナビ番号1~6は操作態様によって有利度合いが変わる押し順ベルに割り当てられている。具体的には、左中ベルは、中段ベルが入賞する左中右が正解手順であるから、ナビ番号として左中右に対応する「1」が割り当てられている。左右ベルは、中段ベルが入賞する左右中が正解手順であるから、ナビ番号として左右中に対応する「2」が割り当てられている。中左ベルは、中段ベルが入賞する中左右が正解手順であるから、ナビ番号として中左右に対応する「3」が割り当てられている。中右ベルは、中段ベルが入賞する中右左が正解手順であるから、ナビ番号として中右左に対応する「4」が割り当てられている。右左ベルは、中段ベルが入賞する右左中が正解手順であるから、ナビ番号として右左中に対応する「5」が割り当てられている。右中ベルは、中段ベルが入賞する右中左が正解手順であるから、ナビ番号として中右左に対応する「6」が割り当てられている。
【0068】
なお、共通ベルは押し順に関わらず中段ベルが入賞するので正解手順はない。しかし、共通ベルには、例外的に、ナビ番号として左中右に対応する「1」が割り当てられている。これにより、ATや擬似ボーナスにおいて、共通ベルに当選したときにいずれかの押し順を報知する制御では、押し順ベルに当選したときに正解手順を報知する制御において報知され得る6択の押し順のうちの一部である左中右の押し順が報知される。よって、ナビ番号「1」が表示されたときには左中ベルであるか、あるいは、共通ベルであるかを識別できないようになっている。
【0069】
このように、左中ベルに当選して正解手順で停止操作を行ったときと共通ベルに当選して該手順で停止操作を行ったときとで同一の表示結果(中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、中段リプレイが入賞する。
【0070】
次に、図5を用いて、内部抽選によって通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイに当選したときに入賞し得る入賞役について説明する。なお、リプレイ1は、表示結果が導出されたときにリプレイ1を構成する図柄の組合せが入賞ラインLN上に停止することにより入賞する。このとき、無効ライン上にリプレイの図柄が揃うため、これにより、遊技者はリプレイ1が入賞したことを認識できる。リプレイ2~6についても同様である。ただし、リプレイ6については、右中左の押し順で停止操作が行われたときに無効イラン上に7の図柄が揃ってリプレイ6が入賞することがあり、また、無効イラン上に7の図柄がテンパイ(7が2つ揃って残り1つが他の図柄が停止する組み合わせ)してリプレイ6が入賞することがある。なお、リプレイ1~6のいずれが入賞しても賭数の設定を必要とせずに次のゲームを開始可能となる。
【0071】
図5に示すように、内部抽選で通常リプレイに当選したときには、左中右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ1が入賞し、左右中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ2が入賞し、中左右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ3が入賞し、中右左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ4が入賞し、右左中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ5が入賞し、右中左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ6が入賞する。また、内部抽選で7揃いリプレイに当選したときには、左中右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ1が入賞し、左右中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ2が入賞し、中左右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ3が入賞し、中右左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ4が入賞し、右左中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ5が入賞し、右中左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ6が入賞する。ただし、右左中の順押し順で停止操作が行われたときは、図柄の「7」が引込範囲内にあるタイミングで停止操作が行われると無効ライン上に図柄の7が揃う。また、内部抽選で7テンパイリプレイに当選したときには、左中右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ1が入賞し、左右中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ2が入賞し、中左右の押し順で停止操作が行われるとリプレイ3が入賞し、中右左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ4が入賞し、右左中の押し順で停止操作が行われるとリプレイ5が入賞し、右中左の押し順で停止操作が行われるとリプレイ6が入賞する。ただし、右左中の順押し順で停止操作が行われたときは、図柄の「7」が引込範囲内にあるタイミングで停止操作が行われると無効ライン上に図柄の7がテンパイする。
【0072】
そして、ナビ番号0は操作態様によって有利度合いが変わらない通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイに割り当てられた番号である。具体的には、通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイにおいては、操作態様に関わらずリプレイ1~6が入賞し、操作態様によって有利度合いが変わらないため、正解手順が存在しない。よって、通常リプレイ、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイには、操作態様を特定することができないナビ番号0が割り当てられている。
【0073】
なお、その他の抽選対象役に当選した場合やいずれの抽選対象役にも当選しなかった場合においても、ナビ番号0が割り当てられている。
【0074】
そして、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号0であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12を消灯する。換言するとナビ報知を実行しない。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号1であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に左中右に対応する「1.2.」を表示する。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号2であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に左右中に対応する「1.3.」を表示する。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号3であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に中左右に対応する「2.1.」を表示する。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号4であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に中右左に対応する「2.3.」を表示する。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号5であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に右左中に対応する「3.1.」を表示する。また、メイン制御部41は、RAM41cに格納されたナビ番号がナビ番号6であることに基づいて、AT中や擬似ボーナス中に遊技補助表示器12に右中左に対応する「3.2.」を表示する。
【0075】
なお、サブ制御部91が実行するナビ演出では、液晶表示器51にリール2L,2C,2Rを操作する順番を数字で示すことで操作態様が報知される。例えば、「左中右」の順番でストップスイッチ8L,8C,8Rを操作することを報知する場合に、サブ制御部91は、「123」と液晶表示器51に表示する。また、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイに当選したときにナビ報知は行われないが、擬似ボーナス中に揃いリプレイ、7テンパイリプレイに当選するとともにAT抽選に当選したときに、サブ制御部91は、ナビ演出を実行することがある(図8参照)。
【0076】
[ベルの当選確率について]
図6は、各種ベルの内部抽選における当選確率の一例を示している。
【0077】
図6に示すように、共通ベルは、設定1では1/49.84、設定2では1/42.20、設定3では1/39.55、設定4では1/37.22、設定5では1/35.10、設定6では1/33.32に設定されている。左中ベルは、設定1では1/41.96、設定2では1/42.34、設定3では1/42.56、設定4では1/42.78、設定5では1/42.95、設定6では1/43.12に設定されている。左右ベル、左右ベル、中左ベル、中右ベル、右左ベル、右中ベルは左中ベルと同一確率に設定されている。
【0078】
このように、押し順ベルの設定1と設定6との当選確率の比率よりも共通ベルの設定1と設定6との当選確率の比率のほうが大きくなっている。
【0079】
[リプレイの当選確率について]
図7は、各種リプレイの内部抽選における当選確率の一例を示している。
【0080】
図7に示すように、通常リプレイは、設定1~6で1/130107.20に設定されている。すなわち、通常リプレイの当選確率は全設定共通である。7揃いリプレイは、設定1~6で1/38.01に設定されている。すなわち、7揃いリプレイの当選確率は全設定共通である。7テンパイリプレイは、設定1~6で1/17.42に設定されている。すなわち、7テンパイリプレイの当選確率は全設定共通である。
【0081】
[有利区間における各遊技状態での制御内容について]
図8は、有利区間における各遊技状態での制御内容を示している。
【0082】
図8に示すように、有利区間の通常状態では、押し順ベル、共通ベル、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイのいずれに当選してもナビ報知およびナビ演出が実行されない。
【0083】
ATでは、押し順ベルに当選したときに、100%の割合で正解の押し順に対応したナビ報知およびナビ演出が実行される。また、共通ベルに当選したときに、100%の割合で左中右のナビ報知およびナビ演出が実行される。また、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイのいずれかに当選したときは、ナビ報知およびナビ演出が実行されない。
【0084】
擬似ボーナスでは、押し順ベルに当選したときに、70%の割合で正解の押し順に対応したナビ報知およびナビ演出が実行される。また、共通ベルに当選したときに、100%の割合で左中右のナビ報知およびナビ演出が実行される。
【0085】
また、擬似ボーナス開始時のAT抽選に当選したときには7揃いリプレイに当選したときに、100%の割合で右左中(図中の逆押し)の押し順で停止操作を行うことを促す「7を狙えナビ」を液晶表示器51によって行う。図5で示したように、当該ナビにしたがうと無効ラインに7が揃うため、遊技者は7が揃ったときにAT抽選に当選したことを認識することができる。なお、前述したように、7揃いリプレイにはナビ番号0が対応付けられているのでメイン制御部41によるナビ報知は行われない。
【0086】
また、擬似ボーナス開始時のAT抽選に当選しなかったときには7揃いリプレイに当選しなかったときに、100%の割合で右左中(図中の逆押し)以外の押し順で停止操作を行うことを促す「7揃い回避ナビ」を液晶表示器51によって行う。図5で示したように、当該ナビにしたがうと無効ラインに7が揃わないため、遊技者はAT抽選に当選していないことを認識することができる。なお、前述したように、7揃いリプレイにはナビ番号0が対応付けられているのでメイン制御部41によるナビ報知は行われない。
【0087】
また、擬似ボーナス開始時のAT抽選に当選したときには7テンパイリプレイに当選したときに、100%の割合で右左中(図中の逆押し)の押し順で停止操作を行うことを促す「7を狙えナビ」を液晶表示器51によって行う。図5で示したように、当該ナビにしたがうと無効ラインに7がテンパイするが、7は揃わないため、遊技者はAT抽選に当選したことを認識することができない。なお、前述したように、7テンパイリプレイにはナビ番号0が対応付けられているのでメイン制御部41によるナビ報知は行われない。
【0088】
また、擬似ボーナス開始時のAT抽選に当選しなかったときには7揃いリプレイに当選したときに7揃い回避ナビや逆押しナビは行われない。
【0089】
以上、図8で説明したように、ATにおいて押し順ベルの正解手順のナビ報知を行う制御は100%の割合で行われ、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知を行う制御は70%の割合で行われる。そして、共通ベルに当選したときに左中右のナビ報知を行う制御はATと擬似ボーナスとで同一の割合で行われる。そして、当該割合は100%になっている。
【0090】
また、押し順ベルの正解手順のナビ報知を行う制御はATと擬似ボーナスのいずれにおいても実行可能であるが、7揃い回避ナビは擬似ボーナスで7揃いリプレイに当選したときに実行可能である一方で、ATで7揃いリプレイに当選したときは実行されない。
【0091】
また、擬似ボーナスにおいて7揃いリプレイに当選したときに逆押しナビを行うことにより、AT抽選に当選したナビストックを獲得したことを示唆することができる。
【0092】
また、有利区間の通常状態では、押し順ベルに当選したときにナビ報知およびナビ演出が実行されず、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイに当選したときにもナビ報知およびナビ演出が実行されない。
【0093】
なお、本実施形態においては、ATにおいて、7テンパイリプレイに当選したときは7揃いリプレイに当選したときよりもAT抽選の当選確率が低い。そして、7テンパイリプレイに当選したときに右中左の逆押しで停止操作が行われたときは、7揃いリプレイに当選したときのように無効ラインに7が揃う表示結果が導出されず、無効ラインに7がテンパイする表示結果が導出される。また、ATにおいては7揃い回避ナビ(すなわち、サブ制御部91による逆押しを行わせないナビ演出)が実行されない。よって、ATでは、逆押しを行ったときに導出された表示結果により、7テンパイリプレイと7揃いリプレイのいずれに当選したかを判別することができる。
【0094】
[指示込役物比率更新処理]
次に、指示込役物比率更新処理について図9を用いて説明する。なお、本実施形態において、役物払出比率とは、総累計払出数に対して特別役(本例ではBB、RB)に入賞したときの役物払出数の割合を示す。また、指示込役物払出比率とは、指示発生時の払出数を役物払出数に含めたときの、総累計払出数に対する役物払出数の割合を示す。すなわち、メダルの総累計払出枚数に対して、ナビ報知が行われたときに払い出されたメダルの枚数とBBやRBで払い出されたメダルの枚数との累計枚数の割合である。
【0095】
メイン制御部41は、総累計払出数に対する指示込役物払出比率とを比率表示として、役比モニタであるクレジット表示器11及び遊技補助表示器12に表示させることが可能である。そして、クレジット表示器11及び遊技補助表示器12に表示させる出力データを選択する処理として役比モニタ用データ処理が実行される。また、役物比率は指示込役物比率更新処理により集計される。
【0096】
そして、役比モニタ用データ処理は、非遊技プログラムに含まれており、遊技プログラムに含まれるメイン処理において呼び出されるサブルーチンである。また、役比モニタ用データ処理は、非遊技プログラムに含まれるサブルーチンである各状態カウント処理を呼び出し、当該各状態カウント処理は、非遊技プログラムに含まれるサブルーチンである役物比率更新処理を更に呼び出すようになっている。なお、メイン処理は、一単位の遊技毎に繰り返し実行される。そして、メイン処理の一周期が遊技の一単位に相当している。
【0097】
図9に示すように、指示込役物比率更新処理では、メイン制御部41は、まず、今回のゲームで入賞が発生したことにより払出される入賞メダル枚数の加算を行う(Sa1)。
【0098】
続いて、総累計払出枚数が払出枚数の上限である総払上限に到達したか否かを判定することにより、総累計払出枚数の加算が可能であるかが判定される(Sa2)。総累計払出枚数の加算ができない場合は、Sa8のステップに進む。総累計払出枚数の加算が可能である場合、総累計払出枚数に入賞メダル枚数の加算が行われる(Sa4)。そして、加算した結果、総累計払出枚数が上限に到達したかが判定される(Sa5)。総累計払出枚数が上限値に到達していない場合はSa8のステップへ進む。総累計払出枚数が上限値に到達している場合、総累計カウント停止フラグに上限値に到達した旨を示す値が設定され(Sa6、Sa7)、Sa8のステップへ進む。なお、総累計払出枚数の加算が可能であるかは総累計カウント停止フラグを参照して判定される。
【0099】
Sa8、Sa9のステップでは遊技において役物が作動しているか否か、つまりBBまたはRBに制御されている期間であるかが判定される。役物が作動している場合にはSa12のステップに進む。役物が作動していない場合、RAM41cからナビ番号を取得する(Sa10)。そして、取得したナビ番号に基づいてナビ報知が行われたか否かを判定する(Sa11)。具体的には、ナビ番号0を取得したときにはナビ報知が行われていないと判定し、ナビ番号1~6のいずれかを取得したときにはナビ報知が行われていると判定する。なお、このとき、内部抽選の結果に関わらずナビ番号を取得(参照)している。ナビ報知が行われたと判定したときにはSa12のステップへ進む。ナビ報知が行われていないと判定したときにはSa16のステップへ進む。
【0100】
Sa12のステップでは、今回のゲームで入賞が発生したことにより払出される入賞メダル枚数を役物作動期間の払出枚数として加算を行う(Sa12)。
【0101】
続いて、総累計払出枚数が払出枚数の上限である総払上限に到達したか否かを判定することにより、総累計役物払出枚数の加算が可能であるかが判定される(Sa13)。総累計役物払出枚数の加算ができない場合は、Sa16のステップに進む。総累計役物払出枚数の加算が可能である場合、総累計指示込役物払出枚数に入賞メダル枚数の加算が行われて総累計指示込役物払出枚数が更新され(Sa14、Sa15)、Sa16のステップへ進む。なお、総累計指示込役物払出枚数の加算が可能であるかは総累計カウント停止フラグを参照して判定される。
【0102】
以上のように更新された総累計払出枚数と総累計指示込役物払出枚数から総累計払出数に対する指示込役物払出比率の算出を行う(Sa16、Sa17)。そして算出された値が総累計払出数に対する指示込役物払出比率として格納される(Sa18)。
【0103】
なお、本実施形態では、図9の処理において、過去6000ゲームにおいての累計払出数に対する指示込役物払出比率も算出されている。そして、総累計払出数に対する指示込役物払出比率、過去6000ゲーム間の役物払出比率は、表示モニタ用データ選択処理において参照され、遊技店の店員等により所定操作が行われた際に、遊技補助表示器12に順次表示されることとなる。そして、表示されている比率表示の種類を示す略記は、クレジット表示器11に表示される。
【0104】
以上、図9で説明したように、ATおよび擬似ボーナスにおいて押し順ベルの正解手順のナビ報知を行う制御と、共通ベルに当選したときに左中右のナビ報知を行う制御とを実行可能である。そして、図9に示すように指示込払出比率を遊技補助表示器12により表示可能であり、図9のSa11~Sa15の処理により、押し順ベル当選時のナビ報知にもとづいて発生した入賞により払い出されたメダルの枚数を役物払出数に含めるとともに、共通ベルに当選してナビ報知が行われたときに発生した入賞により払い出されたメダルの枚数も役物払出数に含めている。
【0105】
また図10のSa9の処理ではナビ番号がRAM41cに記憶されているか否かによりナビ報知が行われているか否かを判定している。このとき、内部抽選の結果に関わらず、内部抽選の結果を判定することなくナビ番号を参照している。
【0106】
[ベルナビ実行処理]
次に、メイン制御部41が図3のゲーム処理におけるSd2の内部抽選処理内で実行するベルナビ実行処理について説明する。
【0107】
図11に示すように、ベルナビ実行処理では、まず、メイン制御部41は、ゲームが開始されたか否かを判定する(Sb1)。ゲームが開始されていないときは処理を終了する。
【0108】
ゲームが開始されたときは有利区間中であるか否かを判定する(Sb2)。有利区間中でないときは処理を終了する。有利区間中であるときはAT中であるか否かを判定する(Sb3)。AT中でないときは擬似ボーナス中であるか否かを判定する(Sb4)。擬似ボーナス中でないときは処理を終了する。
【0109】
擬似ボーナス中であるときは押し順ベルに当選したか否かを判定する(Sb5)。押し順ベルに当選したときは、ナビ報知を行うか否かを決定するナビ実行抽選を実行する(Sb7)。ナビ実行抽選は70%の当選確率で実行される。ナビ実行抽選に当選しなかったときは処理を終了する。ナビ実行抽選に当選したときはナビ報知を実行する(Sb8)。なお、ナビ報知に併せてサブ制御部91はナビ演出を実行する。一方、Sb5において押し順ベルに当選してないと判定したときは共通ベルに当選したか否かを判定する(Sb11)。共通ベルに当選していないときは処理を終了する。共通ベルに当選したときはナビ報知を実行する(Sb8)。なお、ナビ報知に併せてサブ制御部91はナビ演出を実行する。
【0110】
また、Sb3でAT中であると判定されたときは押し順ベルに当選したか否かを判定する(Sb9)。押し順ベルに当選したときはナビ報知を実行する(Sb8)。なお、ナビ報知に併せてサブ制御部91はナビ演出を実行する。押し順ベルに当選しなかったときは共通ベルに当選したか否かを判定する(Sb10)。共通ベルに当選しなかったときは処理を終了する。共通ベルに当選したときはナビ報知を実行する(Sb8)。なお、ナビ報知に併せてサブ制御部91はナビ演出を実行する。
【0111】
[ナビ中止処理]
次に、メイン制御部41が図3のゲーム処理におけるSd3のリール回転処理内で実行するナビ中止処理について説明する。
【0112】
図12に示すように、ナビ中止処理では、まず、メイン制御部41は、第1停止操作または第2停止操作が行われたか否かを判定する(Se1)。いずれの停止操作も行われていないときは処理を終了する。
【0113】
いずれかの停止操作が行われたときはAT中または擬似ボーナス中であるか否かを判定する(Se2)。AT中または擬似ボーナス中でないときは処理を終了する。AT中または擬似ボーナス中であるときは、共通ベルまたは押し順ベルに当選したか否かを判定する(Se3)。いずれにも当選していないときは処理を終了する。いずれかに当選したときはナビ報知で報知された押し順通りに停止操作が行われたか否かを判定する(Se5)。ナビ報知通りに停止操作が行われたときは処理を終了する。ナビ報知通りに停止操作が行われなかったときはナビ報知を中止するナビ中止処理を行う(Se6)。
【0114】
このように、押し順ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順と異なる順序で停止操作が行われるとナビ報知を終了するとともに、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順と異なる順序で停止操作が行われるとナビ報知を終了する。
【0115】
[タイマ割込処理(サブ)]
次に、サブ制御部91が内部クロックのカウント値に基づいて1.12msの間隔で実行するタイマ割込処理(サブ)について説明する。
【0116】
図13に示すように、タイマ割込処理(サブ)においては、サブ制御部は、まず、使用中のレジスタをスタック領域に退避する(Sp1)。次いで、停電判定処理を行う(Sp2)。停電判定処理では、電断検出回路から電圧低下信号が入力されているか否かを判定し、電圧低下信号が入力されていれば、前回の停電判定処理でも電圧低下信号が入力されていたか否かを判定し、前回の停電判定処理でも電圧低下信号が入力されていた場合には停電と判定し、その旨を示す電断フラグを設定する。
【0117】
Sp2のステップにおける停電判定処理の後、電断フラグが設定されているか否かを判定し(Sp3)、電断フラグが設定されていた場合には電断処理(サブ)に移行する。電断処理(サブ)では起動処理(サブ)で用いるバックアップフラグをバックアップデータの作成後にセットしたり、チェックサムをバックアップデータの排他的論理和を算出して計算するなどの処理を実行する。
【0118】
電断フラグが設定されていない場合にはコマンド解析処理を実行する(Sp4)。コマンド解析処理では、コマンドバッファにコマンドが格納されているか否かを判定し、コマンドバッファにコマンドが格納されていればコマンドバッファからコマンドを取得する。そして、取得したコマンドに応じた処理を実行する。
【0119】
Sp5において、サブ制御部91は、リプレイナビ実行処理を実行する(Sp5)。ナビ演出実行処理では、サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受けてナビ演出を実行する処理を行う。なお、タイマ割込処理(サブ)において、サブ制御部91は、メイン制御部41から送信されるナビ番号に基づいてAT中や擬似ボーナス中に行われるナビ報知に併せてナビ演出も実行する。
【0120】
Sp6において、サブ制御部91は、入賞報知処理を実行する(Sp6)。入賞報知処理では、サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドを受けて入賞が発生したときにその旨を報知する処理を行う。
【0121】
[リプレイナビ実行処理]
次に、サブ制御部41が図13のタイマ割込処理(サブ)のSp5において実行するリプレイナビ実行処理について説明する。
【0122】
図14に示すように、リプレイナビ実行処理では、まず、サブ制御部91は、メイン制御部41からのコマンドに基づいてゲームが開始されたか否かを判定する(Sc1)。ゲームが開始されていないときは処理を終了する。
【0123】
ゲームが開始されたときは、メイン制御部41からのコマンドに基づいて有利区間中であるか否かを判定する(Sc2)。有利区間中でないときは処理を終了する。有利区間中であるときは、メイン制御部41からのコマンドに基づいて擬似ボーナス中であるか否かを判定する(Sc3)。擬似ボーナス中でないときは処理を終了する。
【0124】
擬似ボーナス中であるときは、7揃いリプレイまたは7テンパイリプレイに当選したか否かを判定する(Sc4)。いずれにも当選していないときは処理を終了する。いずれかに当選したときは、メイン制御部41からのコマンドに基づいて擬似ボーナスの開始時にAT抽選に当選したか否かを実行する(Sc5)。AT抽選に当選したときは、サブ制御部91は、右中左の停止操作を促す逆押しナビを液晶表示器51により実行する(Sc7)。なお、このときに、メイン制御部41によるナビ報知は行われない。
【0125】
また、AT抽選に当選しなかったときは7揃いリプレイに当選したか否かを判定する(Sc8)。7揃いリプレイに当選していないときは処理を終了する。7揃いリプレイに当選したときは、サブ制御部91は、右中左以外の停止操作を促すことにより無効ライン上に7が揃うことを回避する7揃い回避ナビを液晶表示器51により実行する(Sc9)。なお、このときに、メイン制御部41によるナビ報知は行われない。
【0126】
[入賞報知処理]
次に、サブ制御部41が図13のタイマ割込処理(サブ)のSp6において実行する入賞報知処理について説明する。
【0127】
図15に示すように、入賞報知処理では、まず、サブ制御部91は、第3停止操作が行われたか否かを判定する(Sf1)。第3停止操作が行われていないときは処理を終了する。
【0128】
第3停止操作が行われたときには、メイン制御部41からのコマンドに基づいて共通ベルに当選したか否かを判定する(Sf2)。共通ベルに当選したときには、メイン制御部41からのコマンドに基づいてナビ報知で報知された押し順通りに停止操作が行われたか否かを判定する(Sf3)。ナビ報知通りに停止操作が行われなかったときは処理を終了する。ナビ報知通りに停止操作が行われたときはメイン制御部41からのコマンドに基づいて中段ベル入賞が発生したか否かを判定する(Sf4)。中段ベルの入賞が発生していないときは処理を終了する。中段ベルの入賞が発生したときには入賞報知を実行する(Sf5)。入賞報知は液晶表示器51やスピーカ53,54により入賞が発生した旨を報知する。
【0129】
また、共通ベルに当選していないときはメイン制御部41からのコマンドに基づいて押し順ベルに当選したか否かを判定する(Sf6)。押し順ベルに当選していないときは処理を終了する。押し順ベルに当選したときはメイン制御部41からのコマンドに基づいて入賞が発生したか否かを判定する(Sf4)。入賞が発生していないときは処理を終了する。入賞が発生したときには入賞報知を実行する(Sf5)。
【0130】
このように、押し順ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われて中段ベルの入賞が発生したときに入賞報知を実行するとともに、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われて中段ベルの入賞が発生したときに入賞報知を実行する。さらに、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われなかったときは入賞報知を行わない。
【0131】
[変形例1]
次に、上記実施形態の変形例1について説明する。なお、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明し、共通の部分は詳しい説明を省略する。上記実施形態では、図8に示すように、ATにおける押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行い、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知は70%の割合で行ったうえで、共通ベルに当選したときにナビ報知を行う割合をATと擬似ボーナスとで同一割合とした。しかし、変形例1では、ATにおける押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行い、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知は70%の割合で行ったうえで、共通ベルに当選したときにナビ報知を行う割合をATと擬似ボーナスとで異なる割合としている。
【0132】
図16に示すように、変形例1では、ATにおいて共通ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行われ、擬似ボーナスにおいて共通ベルのナビ報知は70%の割合で行われる。これにより、押し順ベルに当選したときの報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られるメダルの獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態においてメダルの獲得スピードに影響のない共通ベルに当選したときの制御を共通化することができる。また、ATにおいて押し順ベルに対するナビ報知および共通ベルに対するナビ報知が実行されないゲームが減少することでATでの遊技をにぎやかなものにすることができる。
【0133】
なお、変形例1においても、ATや擬似ボーナスにおいて、共通ベルに当選したときに押し順を報知する制御では、押し順ベルに当選したときに報知され得る6択の押し順のうちの一部である左中右の押し順が報知される。また、左中ベルに当選して正解手順で停止操作を行ったときと共通ベルに当選して該手順で停止操作を行ったときとで同一の表示結果(中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、中段リプレイが入賞する。
【0134】
[変形例2]
次に、上記実施形態の変形例2について説明する。なお、上記実施形態と異なる部分についてのみ説明し、共通の部分は詳しい説明を省略する。上記実施形態では、図8に示すように、ATにおける押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行い、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知は70%の割合で行ったうえで、共通ベルに当選したときにナビ報知を行う割合をATと擬似ボーナスとで同一割合とした。しかし、変形例1では、ATにおける押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行い、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知は70%の割合で行ったうえで、共通ベルに当選したときにナビ報知を行う割合をATと擬似ボーナスとで異なる割合としている。
【0135】
図17に示すように、変形例2では、ATにおいて共通ベルに当選したときは70%の割合でナビ報知が行われ、擬似ボーナスにおいて共通ベルに当選したときは100%の割合でナビ報知が行われる。これにより、押し順ベルに当選したときの報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られるメダルの獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態においてメダルの獲得スピードに影響のない共通ベルに当選したときの制御を共通化することができる。また、ATでは押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行われるとともに共通ベルに当選したときは70%の割合でナビ報知が行われ、擬似ボーナスでは押し順ベルの正解手順のナビ報知は70%の割合で行われるとともに共通ベルに当選したときは100%の割合でナビ報知が行われるので、ATと擬似ボーナスにおいて、押し順ベルに対するナビ報知および共通ベルに対するナビ報知が実行されるゲームの割合を近似させることができ、特に、ATで押し順ベルに対するナビ報知の実行割合が低下していることを遊技者が気付きにくくすることができる。
【0136】
なお、変形例2においても、ATや擬似ボーナスにおいて、共通ベルに当選したときに押し順を報知する制御では、押し順ベルに当選したときに報知され得る6択の押し順のうちの一部である左中右の押し順が報知される。また、左中ベルに当選して正解手順で停止操作を行ったときと共通ベルに当選して該手順で停止操作を行ったときとで同一の表示結果(中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、中段リプレイが入賞する。
【0137】
[その他、変形例について]
【0138】
[特定決定結果について]
上記実施形態では、停止操作の態様に関わらず中段ベルが入賞する共通ベルや7揃いリプレイを特定決定結果の例として挙げたが、停止操作の態様に関わらず入賞が発生する抽選対象役であれば、上記実施形態と異なる抽選対象役を特定決定結果としてもよい。
【0139】
[所定決定結果について]
上記実施形態では、停止操作の態様に応じて中段ベルが入賞する押し順ベルを所定決定結果の例として挙げたが、押し順リプレイなど、上記実施形態と異なる抽選対象役を所定決定結果としてもよい。
【0140】
[特定状態について]
上記実施形態では、特定状態としてATや擬似ボーナスを例として挙げたが、例えば、ART、CT、RTなど、上記実施形態と異なる状態を特定状態としてもよい。
【0141】
[特別条件について]
上記実施形態では、特別条件として、AT抽選の当選を例に挙げ、7揃いリプレイに当選したときに逆押しナビを行うことにより、AT抽選に当選したナビストックを獲得したことを示唆する例を挙げたが、特別条件として、例えば、ATの継続率の上昇やAT抽選の当選確率が高確率状態に移行することなど、上記実施形態と異なる条件を特別条件としてよい。
【0142】
[本実施形態の効果]
次に、本実施形態の効果を説明する。
【0143】
(1-1) 本実施形態では、ATにおいて押し順ベルの正解手順のナビ報知を行う制御は100%の割合で行われ、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知を行う制御は70%の割合で行われる。そして、共通ベルに当選したときに左中右のナビ報知を行う制御はATと擬似ボーナスとで同一の割合で行われる。(本例では、図8図11に示す部分)。
よって、押し順ベルに当選したときの報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られるメダルの獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態においてメダルの獲得スピードに影響のない共通ベルに当選したときの制御を共通化することができる。
【0144】
(1-2) 本実施形態では、そして、共通ベルに当選したときの報知割合は100%になっている(本例では、図8図11に示す部分)。
よって、抽選や判定が不要になるので共通ベルに当選したときの報知における制御が煩雑になることを防止できる。
【0145】
(1-3) 本実施形態では、擬似ボーナス中はAT中とは異なる演出(たとえば、AT中よりも派手な演出)が実行される。
よって、遊技の興趣を向上させることができる。
【0146】
(1-4) 本実施形態では、ATや擬似ボーナスにおいて、共通ベルに当選したときに押し順を報知する制御では、押し順ベルに当選したときに報知され得る6択の押し順のうちの一部である左中右の押し順が報知される(本例では、図4に示す部分)。
よって、共通ベルに当選したときの報知制御が煩雑になることを防止できる。
【0147】
(1-5) 本実施形態では、左中ベルに当選して正解手順で停止操作を行ったときと共通ベルに当選して該手順で停止操作を行ったときとで同一の表示結果(本例では、中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、中段リプレイが入賞する(本例では、図4に示す部分)。
よって、押し順ベルに当選した場合と共通ベルに当選した場合とで、見た目上見分けがつかないようにすることができる。
【0148】
(1-6) 変形例1,2では、ATにおいて押し順ベルの正解手順のナビ報知は100%の割合で行われ、擬似ボーナスにおいて押し順ベルのナビ報知は70%の割合で行われる。そして、共通ベルに当選したときに左中右のナビ報知はATと擬似ボーナスと異なる割合で行われる(本例では、図16図17に示す部分)。
よって、押し順ベルに当選したときの報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られるメダルの獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態においてメダルの獲得スピードに影響のない共通ベルに当選したときの制御を共通化することができる。
【0149】
(1-7) 変形例1では、ATにおいて共通ベルに当選したときは100%の割合でナビ報知が行われ、擬似ボーナスにおいて共通ベルに当選したときは70%の割合でナビ報知が行われる(本例では、図16に示す部分)。
よって、ATにおいて押し順ベルに対するナビ報知および共通ベルに対するナビ報知が実行されないゲームが減少することでATでの遊技をにぎやかなものにすることができる。
【0150】
(1-8) 変形例2では、ATにおいて共通ベルに当選したときは70%の割合でナビ報知が行われ、擬似ボーナスにおいて共通ベルに当選したときは100%の割合でナビ報知が行われる(本例では、図17に示す部分)。
よって、ATと擬似ボーナスにおいて、押し順ベルに対するナビ報知および共通ベルに対するナビ報知が実行されるゲームの割合を近似させることができ、特に、ATで押し順ベルに対するナビ報知の実行割合が低下していることを遊技者が気付きにくくすることができる。
【0151】
(1-9) 変形例1,2では、ATや擬似ボーナスにおいて、共通ベルに当選したときに押し順を報知する制御では、押し順ベルに当選したときに報知され得る6択の押し順のうちの一部である左中右の押し順が報知される(本例では、図4に示す部分)。
よって、共通ベルに当選したときの報知制御が煩雑になることを防止できる。
【0152】
(1-10) 変形例1,2では、左中ベルに当選して正解手順で停止操作を行ったときと共通ベルに当選して該手順で停止操作を行ったときとで同一の表示結果(本例では、中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、中段リプレイが入賞する(本例では、図4に示す部分)。
よって、押し順ベルに当選した場合と共通ベルに当選した場合とで、見た目上見分けがつかないようにすることができる。
【0153】
(2-1) 本実施形態では、押し順ベルの正解手順のナビ報知はATと擬似ボーナスのいずれにおいても実行可能であるが、7揃い回避ナビは擬似ボーナスで7揃いリプレイに当選したときに実行可能である一方で、ATで7揃いリプレイに当選したときは実行されない(本例では、図8図14に示す部分)。
よって、ATにおいて7揃い回避ナビを実行しないことにより、ATにおいて実行される他の制御を妨げることを防止できる。
【0154】
(2-2) 本実施形態では、擬似ボーナスにおいて7揃いリプレイに当選したときに逆押しナビを行うことにより、無効ラインに7揃いとなる表示結果を導出させることで、AT抽選に当選してナビストックを獲得したことを示唆することができる(本例では、図8図14に示す部分)。
よって、AT抽選に当選していないにも関わらず無効ラインに7揃いとなる表示結果が導出される状況が生じてしまうことを防止できる。
【0155】
(2-3) 本実施形態では、本実施形態では、擬似ボーナス中はAT中とは異なる演出(たとえば、AT中よりも派手な演出)が実行される。
よって、遊技の興趣を向上させることができる。
【0156】
(2-4) 本実施形態では、有利区間の通常状態では、押し順ベルに当選したときにナビ報知およびナビ演出が実行されず、7揃いリプレイ、7テンパイリプレイに当選したときにもナビ報知およびナビ演出が実行されない(本例では、図8図11図14に示す部分)。
よって、通常状態における遊技の進行や、通常状態において行われる他の制御が妨げられることを防止できる。
【0157】
(2-5) 本実施形態では、ATにおいて、7テンパイリプレイに当選したときは7揃いリプレイに当選したときよりもAT抽選の当選確率が低い。そして、7テンパイリプレイに当選したときに右中左の逆押しで停止操作が行われたときは、7揃いリプレイに当選したときのように無効ラインに7が揃う表示結果が導出されず、無効ラインに7がテンパイする表示結果が導出される。また、ATにおいては7揃い回避ナビ(すなわち、サブ制御部91による逆押しを行わせないナビ演出)が実行されない(本例では、図8図14に示す部分)。
よって、ATでは、逆押しを行ったときに導出された表示結果により、7テンパイリプレイと7揃いリプレイのいずれに当選したかを判別することができる。
【0158】
(3-1) 本実施形態では、押し順ベルの設定1と設定6との当選確率の比率よりも共通ベルの設定1と設定6との当選確率の比率のほうが大きい。そして、ATでは、押し順ベルに当選したときにナビ報知およびナビ演出を実行可能であるとともに、共通ベルに当選したときに、左中右のナビ報知およびナビ演出を実行可能である(本例では、図6図8図11に示す部分)。
よって、設定値に応じて当選確率が変化する押し順ベルおよび共通ベルに対しては、押し順ベルおよび共通ベルに対応する表示結果が導出されるようにしたので、設定値に応じた当選確率の差を直接反映し易くしつつ、設定値に応じた当選確率の差が適度に表れるように表示結果の導出確率を平均化できる。これにより、入賞回数をカウントするなどの方法により許容段階を推測されてしまうことを困難にすることができる。
【0159】
(3-2) 本実施形態では、指示込払出比率を遊技補助表示器12により表示可能であり、押し順ベル当選時のナビ報知にもとづいて発生した入賞により払い出されたメダルの枚数を役物払出数に含めるとともに、共通ベルに当選してナビ報知が行われたときに発生した入賞により払い出されたメダルの枚数も役物払出数に含めている(本例では、図10のSa11~Sa15に示す部分)。
よって、停止操作の押し順に関わらず発生する共通ベルについて、ATや擬似ボーナスに制御されていることに基づいて付与されたメダルの払い出し枚数を役物払出枚数に含めることで、ATや擬似ボーナスに制御されているときに獲得したメダルの枚数を好適に把握することができる。
【0160】
また図10のSa9の処理ではナビ番号がRAM41cに記憶されているか否かによりナビ報知が行われているか否かを判定している。このとき、内部抽選の結果に関わらずナビ番号を参照している。
【0161】
(3-3) 本実施形態では、ナビ番号がRAM41cに記憶されているか否かによりナビ報知が行われているか否かを判定している(本例では、図10のSa11に示す部分)。
よって、ナビ番号を別途設定するなどの処理を行う必要がなくなり、ナビ報知が行われているか否かを好適に判定できる。
【0162】
(3-4) 本実施形態では、押し順が報知されていないときのナビ番号は0を示す(本例では、図5に示す部分)。
よって、0か否かの判定は容易に判定できるので、ナビ報知が行われているか否かを好適に判定できる。
【0163】
(3-5) 本実施形態では、内部抽選の結果に関わらずナビ番号を参照する(本例では、図10のSa11に示す部分)。
よって、内部抽選の結果を特定するための確認が不要になり、処理を簡素にすることができる。
【0164】
(3-6) 本実施形態では、押し順ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順と異なる順序で停止操作が行われるとナビ報知を終了するとともに、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順と異なる順序で停止操作が行われるとナビ報知を終了する(本例では、図12に示す部分)。
よって、押し順を報知するときの制御を共通の制御にすることができる。
【0165】
(3-7) 本実施形態では、押し順ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われて中段ベルの入賞が発生したときに入賞報知を実行するとともに、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われて中段ベルの入賞が発生したときに入賞報知を実行する(本例では、図15に示す部分)。
よって、押し順を報知するときの制御を共通の制御にすることができる。
【0166】
(3-8) 本実施形態では、共通ベルに対するナビ報知が行われた場合に報知した押し順で停止操作が行われなかったときは入賞報知を行わない(本例では、図15に示す部分)。
よって、違和感が生じることを防止できる。
【0167】
[上記実施形態が含む発明について]
なお、上記実施形態は、以下に示す(1-1)~(3-10)の発明を含むとともに、各発明は下記の効果を奏する。
【0168】
(1-1)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで同一割合(例えば、100%)で実行される。
この構成によれば、所定決定結果に決定されたときの導出操作手段の操作態様の報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られる遊技用価値の獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態において遊技用価値の獲得スピードに影響のない特定決定結果に決定されたときの制御を共通化することができる。
【0169】
(1-2)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで同一割合(例えば、100%)で実行されるとともに、前記第1特定状態と前記第2特定状態とにおいて前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に必ず実行される(例えば、図8図11に示す部分)。
この構成によれば、抽選や判定が不要になるので特定報知制御における制御が煩雑になることを防止できる。
【0170】
(1-3)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで同一割合(例えば、100%)で実行され、
演出を実行する演出実行手段(例えば、サブ制御部91)をさらに備え、
前記演出実行手段は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とにおいて異なる態様の演出を実行する。
この構成によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
【0171】
(1-4)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで同一割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御では、前記所定報知制御において報知され得る複数種類の操作態様のうちの一部の操作態様が報知される(例えば、図4に示す部分)。
この構成によれば、特定報知制御における制御が煩雑になることを防止できる。
【0172】
(1-5)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで同一割合(例えば、100%)で実行され、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に入賞が発生する操作態様で前記導出操作手段が操作されたときと、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になった場合に該操作態様で前記導出操作手段が操作されたときとで同一の表示結果(例えば、中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、同一入賞が発生する(例えば、図4に示す部分)。
この構成によれば、前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果になった場合と前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果になった場合とで、見た目上見分けがつかないようにすることができる。
【0173】
(1-6)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで異なる割合で実行される(例えば、図16図17に示す部分)
ことを特徴とするスロットマシン。
この構成によれば、所定決定結果に決定されたときの導出操作手段の操作態様の報知割合を異ならせることにより、入賞が発生したときに得られる遊技用価値の獲得スピードが異なる状態を創出できるとともに、それらの状態に合わせて遊技用価値の獲得スピードに影響のない特定決定結果に決定されたときの制御を実行することができる。
【0174】
(1-7)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に第3割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に前記第3割合より高い第4割合(例えば、100%)で実行される(例えば、図16に示す部分)。
この構成によれば、第2特定状態において所定報知制御および特定報知制御が実行されないゲームが減少することで特定状態での遊技をにぎやかなものにすることができる。
【0175】
(1-8)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に第3割合で実行されるとともに前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に前記第3割合より高い第4割合で実行される(例えば、図17に示す部分)。
この構成によれば、第1特定状態と第2特定状態において所定報知制御および特定報知制御が実行されるゲームの割合を近似させることができ、特に、第1特定状態で所定報知制御の実行割合が低下していることを遊技者が気付きにくくすることができる。
【0176】
(1-9)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで異なる割合で実行され(例えば、図16図17に示す部分)、
前記特定報知制御では、前記所定報知制御において報知され得る複数種類の操作態様のうちの一部の操作態様が報知される(例えば、図4に示す部分)。
この構成によれば、特定報知制御における制御が煩雑になることを防止できる。
【0177】
(1-10)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に第1割合(例えば、70%)で実行されるとともに前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に前記第1割合より高い第2割合(例えば、100%)で実行され、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合と前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合とで異なる割合で実行され(例えば、図16図17に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様で前記導出操作手段が操作されたときと、前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果になった場合に該操作態様で前記導出操作手段が操作されたときとで同一の表示結果(例えば、中段リプレイが入賞する表示結果)が導出され、同一入賞が発生する(例えば、図4に示す部分)。
この構成によれば、前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果になった場合と前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果になった場合とで、見た目上見分けがつかないようにすることができる。
【0178】
(2-1)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、7揃いリプレイ)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図5に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、特定操作態様(例えば、逆押し)にて前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出し(例えば、図5に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記特定操作態様と異なる操作態様(例えば、逆押し以外の押し順)を報知する特定報知制御(例えば、7揃い回避ナビ)を実行可能な特定報知制御手段段(例えば、図8図12に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのいずれにおいても前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に実行可能であり(例えば、図8図11に示す部分)、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に実行可能であり、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合には実行されない(例えば、図8図12に示す部分)。
この構成によれば、第2特定状態において特定報知制御を実行しないことにより第2特定状態において実行される他の制御を妨げることを防止できる。
【0179】
(2-2)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、7揃いリプレイ)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図5に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、特定操作態様(例えば、逆押し)にて前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出し(例えば、図5に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記特定操作態様と異なる操作態様(例えば、逆押し以外の押し順)を報知する特定報知制御(例えば、7揃い回避ナビ)を実行可能な特定報知制御手段段(例えば、図8図12に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのいずれにおいても前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に実行可能であり(例えば、図8図11に示す部分)、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に実行可能であり、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合には実行されず(例えば、図8図12に示す部分)、
前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に前記特定操作態様を報知し、前記特定表示結果を導出させることで特別条件が成立したことを示唆する特別報知制御を実行可能な特別報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)をさらに備えた
この構成によれば、特別条件が成立していないにも関わらず特定表示結果が導出される状況が生じてしまうことを防止できる。
【0180】
(2-3)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、7揃いリプレイ)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図5に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、特定操作態様(例えば、逆押し)にて前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出し(例えば、図5に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記特定操作態様と異なる操作態様(例えば、逆押し以外の押し順)を報知する特定報知制御(例えば、7揃い回避ナビ)を実行可能な特定報知制御手段段(例えば、図8図12に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのいずれにおいても前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に実行可能であり(例えば、図8図11に示す部分)、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に実行可能であり、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合には実行されず(例えば、図8図12に示す部分)、
演出を実行する演出実行手段(例えば、サブ制御部91)をさらに備え、
前記演出実行手段は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とにおいて異なる態様の演出を実行する。
この構成によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
【0181】
(2-4)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、7揃いリプレイ)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図5に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、特定操作態様(例えば、逆押し)にて前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出し(例えば、図5に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記特定操作態様と異なる操作態様(例えば、逆押し以外の押し順)を報知する特定報知制御(例えば、7揃い回避ナビ)を実行可能な特定報知制御手段段(例えば、図8図12に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのいずれにおいても前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に実行可能であり(例えば、図8図11に示す部分)、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に実行可能であり、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合には実行されず(例えば、図8図12に示す部分)、
前記所定報知制御は、前記特定状態に制御されていない通常状態において前記事前決定手段の決定結果が所定決定結果になった場合に実行されず、
前記特定報知制御は、前記通常状態において前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果になった場合に実行されない(例えば、図8図11図12に示す部分)。
この構成によれば、通常状態における遊技の進行や、通常状態において行われる他の制御が妨げられることを防止できる。
【0182】
(2-5)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
第1特定状態(例えば、擬似ボーナス)と第2特定状態(例えば、AT)とを含む特定状態に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、7揃いリプレイ)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図5に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、特定操作態様(例えば、逆押し)にて前記導出操作手段が操作されたときに特定表示結果を導出し(例えば、図5に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記特定操作態様と異なる操作態様(例えば、逆押し以外の押し順)を報知する特定報知制御(例えば、7揃い回避ナビ)を実行可能な特定報知制御手段段(例えば、図8図12に示す部分)とをさらに備え、
前記所定報知制御は、前記第1特定状態と前記第2特定状態とのいずれにおいても前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合に実行可能であり(例えば、図8図11に示す部分)、
前記特定報知制御は、前記第1特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に実行可能であり、前記第2特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合には実行されず(例えば、図8図12に示す部分)、
前記第2特定状態において、前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果と異なる不利決定結果(例えば7テンパイリプレイ)になった場合には、前記事前決定手段の決定結果が特定決定結果になった場合よりも遊技者に不利になり、
前記事前決定手段の決定結果が前記不利決定結果になった場合に前記特定操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときは前記特定表示結果と異なる表示結果(例えば、無効ラインに7がテンパイする表示結果)を導出する(例えば、図8図11図12に示す部分)。
この構成によれば、特定操作態様にて導出操作手段が操作されることで事前決定手段の決定結果を判別することができる。
【0183】
(3-1)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出する(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)。
この構成によれば、許容段階に応じて決定確率が変化する決定に対しては、該決定に対応する表示結果が導出されるようにしたので、許容段階に応じた決定確率の差を直接反映しつつ、許容段階に応じた決定確率の差が適度に表れるように表示結果の導出確率を平均化できる。これにより、入賞回数をカウントするなどの方法により許容段階を推測されてしまうことを困難にすることができる。
【0184】
(3-2)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)とをさらに備えた。
この構成によれば、許容段階に応じて決定確率が変化する決定に対しては、該決定に対応する表示結果が導出されるようにしたので、許容段階に応じた決定確率の差を直接反映しつつ、許容段階に応じた決定確率の差が適度に表れるように表示結果の導出確率を平均化できる。
【0185】
(3-3)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出する(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)
この構成によれば、導出操作手段の操作態様に関わらず発生する所定入賞について、特定状態に制御されていることに基づいて付与された遊技用価値に含めることで、特定状態に制御されているときに獲得した遊技用価値を好適に把握することができる。
【0186】
(3-4)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
報知される前記導出操作手段の操作態様を特定するための特定情報(例えば、ナビ番号)を記憶する特定情報記憶手段(例えば、RAM41c)と、
前記特定情報記憶手段が記憶している特定情報に基づいて前記導出操作手段の操作態様が報知されているか否かを判定する報知判定手段(例えば、図10のSa11に示す部分)をさらに備えた。
この構成によれば、操作態様の報知が行われているか否かを特定可能な情報を別途設定するなどの処理を行う必要がなくなり、操作態様の報知が行われているか否かを好適に判定できる。
【0187】
(3-5)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
報知される前記導出操作手段の操作態様を特定するための特定情報(例えば、ナビ番号)を記憶する特定情報記憶手段(例えば、RAM41c)と、
前記特定情報記憶手段が記憶している特定情報に基づいて前記導出操作手段の操作態様が報知されているか否かを判定する報知判定手段(例えば、図10のSa11に示す部分)をさらに備え、
前記導出操作手段の操作態様が報知されていないときの特定情報は0を示す(例えば、図5に示す部分)。
この構成によれば、操作態様の報知が行われているか否かを好適に判定できる。
【0188】
(3-6)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
報知される前記導出操作手段の操作態様を特定するための特定情報(例えば、ナビ番号)を記憶する特定情報記憶手段(例えば、RAM41c)と、
前記特定情報記憶手段が記憶している特定情報に基づいて前記導出操作手段の操作態様が報知されているか否かを判定する報知判定手段(例えば、図10のSa11に示す部分)をさらに備え、
前記事前決定手段の決定結果の種類に関わらず特定情報を参照する(例えば、図10のSa11に示す部分)。
この構成によれば、決定結果の種類を特定するための確認が不要になり、処理を簡素にすることができる。なお、この場合には、報知の対象とならない決定結果のときは処理(制御)が無駄になるため、無駄な処理(制御)は増加してしまう。
【0189】
(3-7)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
前記所定報知制御の実行により前記導出操作手段の操作態様が報知された場合に、報知された前記導出操作手段の操作態様と異なる操作態様で前記導出操作手段がされたときは報知を終了し(例えば、図13に示す部分)、
前記特定報知制御の実行により前記導出操作手段の操作態様が報知された場合に、報知された前記導出操作手段の操作態様と異なる操作態様で前記導出操作手段がされたときは報知を終了する(例えば、図13に示す部分)。
この構成によれば、導出操作手段の操作態様を報知するときの制御を共通の制御にすることができる。
【0190】
(3-8)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
前記所定報知制御の実行により前記導出操作手段の操作態様が報知された場合に、報知された操作態様で前記導出操作手段がされて入賞が発生したときに入賞報知を実行するとともに、前記特定報知制御の実行により前記導出操作手段の操作態様が報知された場合に、報知された操作態様で前記導出操作手段がされて該入賞が発生したときに入賞報知を実行する入賞報知手段(例えば、図15に示す部分)を備えた。
この構成によれば、導出操作手段の操作態様を報知するときの制御を共通の制御にすることができる。
【0191】
(3-9)
各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部を備え、前記可変表示部を変動表示した後、前記可変表示部の変動表示を停止することで表示結果を導出し、該表示結果に応じて入賞が発生可能なスロットマシンにおいて、
導出を許容する表示結果を決定する事前決定手段(例えば、図3のSd2に示す部分)と、
前記可変表示部の表示結果を導出させる際に操作される導出操作手段(例えば、ストップスイッチ8L,8C,8R)と、
特定状態(例えば、AT)に制御可能な状態制御手段(例えば、メイン制御部41)とを備え、
前記事前決定手段が決定する決定結果は複数種類の所定決定結果(例えば、押し順ベル)と特定決定結果(例えば、共通ベル)とを含み、
前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなった場合は、複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様にて前記導出操作手段が操作されたときに入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合は、前記複数種類の操作態様のうちのいずれにて前記導出操作手段が操作されたかに関わらず入賞が発生し(例えば、図4に示す部分)、
前記事前決定手段による決定確率が異なる複数種類の許容段階のうちから、いずれかの許容段階を選択して設定する許容段階設定手段(例えば、メイン制御部41)をさらに備え、
複数種類の許容段階のうちの第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率と複数種類の許容段階のうちの第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちいずれかとなる確率との比よりも、前記第1許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率と前記第2許容段階において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となる確率との比のほうが大きくなっており(例えば、図6に示す部分)、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記複数種類の所定決定結果のうちのいずれかとなった場合に、前記複数種類の操作態様のうちの該所定決定結果の種類に応じた操作態様を報知する所定報知制御を実行可能な所定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
前記特定状態において前記事前決定手段の決定結果が前記特定決定結果となった場合に、前記複数種類の操作態様のうちのいずれかを報知する特定報知制御を実行可能な特定報知制御手段(例えば、図8図11に示す部分)と、
付与された遊技用価値のうち前記特定状態に制御されていることに基づいて付与された特定遊技用価値の比率を算出する比率算出手段(例えば、図9図10に示す部分)と、
前記比率算出手段の算出結果を報知可能な比率報知手段(例えば、遊技補助表示器12)とをさらに備え、
前記比率算出手段は、前記所定報知制御による前記導出操作手段の操作態様の報知に基づいて発生した入賞により付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出するとともに、前記特定報知制御が実行されたときに発生した入賞に基づいて付与された遊技用価値を前記特定遊技用価値に算入して前記比率を算出し(例えば、図10のSa11~Sa15に示す部分)、
前記特定報知制御の実行により前記導出操作手段の操作態様が報知された場合に、報知された操作態様で前記導出操作手段がされずに所定入賞が発生しなかったときは所定入賞報知が実行されない(例えば、図15に示す部分)。
この構成によれば、違和感が生じることを防止できる。
【0192】
以上、本発明の実施例及び変形例を図面により説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれることは言うまでもない。
【0193】
[遊技機について]
上記実施形態では遊技機の例としてスロットマシン1を挙げたが、遊技機として、各々が識別可能な複数種類の識別情報の変動表示の結果に応じて、遊技者にとって有利な大当り遊技状態に制御可能なパチンコ遊技機であってもよい。
【0194】
上記実施形態では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
【0195】
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。
【0196】
[スロットマシンについて]
前記実施例及び変形例では、本発明を遊技用価値としてメダル並びにクレジットを用いて賭数が設定されるスロットマシンに適用した例について説明したが、遊技用価値として遊技球を用いて賭数を設定するスロットマシンや、遊技用価値としてクレジットのみを使用して賭数を設定する完全クレジット式のスロットマシンに適用しても良い。遊技球を遊技用価値として用いる場合は、例えば、メダル1枚分を遊技球5個分に対応させることができ、前記実施例で賭数として3を設定する場合は、15個の遊技球を用いて賭数を設定するものに相当する。
【0197】
さらに、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のうちいずれか1種類のみを用いるものに限定されるものではなく、例えば、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値を併用できるものであっても良い。すなわち、メダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれを用いても賭数を設定してゲームを行うことが可能であり、かつ入賞の発生によってメダル及び遊技球等の複数種類の遊技用価値のいずれをも払い出し得るスロットマシンを適用しても良い。また、上記実施形態では、3つのリールを有するスロットマシンに本発明を適用する例を挙げたが、例えば、1つのリール(換言すると、単リール)を有するスロットマシンや、4つ以上のリールを有するスロットマシンに本発明を適用してもよい。
【符号の説明】
【0198】
1 スロットマシン
2L、2C、2R リール
6 MAXBETスイッチ
7 スタートスイッチ
8L、8C、8R ストップスイッチ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
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図16
図17