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特許7173956通信方法、通信装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】通信方法、通信装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 76/10 20180101AFI20221109BHJP
   H04W 12/06 20210101ALI20221109BHJP
   H04W 76/30 20180101ALI20221109BHJP
   H04W 84/10 20090101ALI20221109BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W12/06
H04W76/30
H04W84/10 110
【請求項の数】 18
(21)【出願番号】P 2019239409
(22)【出願日】2019-12-27
(65)【公開番号】P2020109966
(43)【公開日】2020-07-16
【審査請求日】2019-12-27
【審判番号】
【審判請求日】2021-09-15
(31)【優先権主張番号】201910000680.X
(32)【優先日】2019-01-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】512015127
【氏名又は名称】バイドゥ オンライン ネットワーク テクノロジー(ペキン) カンパニー リミテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】521235408
【氏名又は名称】シャンハイ シャオドゥ テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108833
【弁理士】
【氏名又は名称】早川 裕司
(74)【代理人】
【識別番号】100162156
【弁理士】
【氏名又は名称】村雨 圭介
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ほう▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 果果
(72)【発明者】
【氏名】牛 飛
(72)【発明者】
【氏名】安 愛輝
(72)【発明者】
【氏名】胡 君連
【合議体】
【審判長】中木 努
【審判官】横田 有光
【審判官】圓道 浩史
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-78729(JP,A)
【文献】特開2013-142994(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B7/24-7/26
H04W4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信方法であって、
第1機器と第2機器が通信接続を確立することと、
前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得ることと、
前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記第1機器と前記第2機器が音声に基づくデータインタラクションを行うこととを含み、
前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得ることは、前記第2機器が前記第1機器側の署名情報とサーバー側の署名情報に対して署名比較を行って前記認証結果を得るように、前記第1機器が前記サーバー側の署名情報を前記第2機器に送信することを含むことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記第1機器及び/又は前記第2機器が第1の条件を満たすとき、前記第1機器は前記第2機器と前記通信接続を切断することをさらに含み、
前記第1の条件は、電源をオフすること、ブルートゥース(登録商標)のオフ状態に切り替えること、ユーザーが入力したオフ命令を受信することの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項3】
前記第1機器と第2機器が通信接続を確立することは、
前記第1機器が前記第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報及び前記第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、前記第2機器と通信接続を確立することを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通信方法。
【請求項4】
前記通信接続は無線周波数通信RFCOMMリンク上に確立されることを特徴とする請求項3に記載の通信方法。
【請求項5】
前記第1機器はインターネットに接続する能力を有し、前記第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項6】
前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得る前に、前記通信方法は、
前記第1機器がクラウドのサーバーと通信接続を確立することをさらに含むことを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の通信方法。
【請求項7】
前記通信接続はブルートゥース(登録商標)接続であることを特徴とする請求項1に記載の通信方法。
【請求項8】
前記第1機器とサーバーが認証処理を行い、認証結果を得ることと、
前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記サーバーと前記第1機器がデータインタラクションを行うこととをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の通信方法。
【請求項9】
通信装置であって、第1機器に適用され、
第2機器とブルートゥース(登録商標)接続を確立するための第1の接続モジュールと、
前記第2機器が第1機器側の署名情報とサーバー側の署名情報に対して署名比較を行って認証結果を得るように、前記サーバー側の署名情報を前記第2機器に送信するための認証モジュールと、
前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記第2機器と音声に基づくデータインタラクションを行うための第1インタラクションモジュールとを含むことを特徴とする通信装置。
【請求項10】
前記第1機器及び/又は前記第2機器が第1の条件を満たすときに、前記第2機器との通信接続を切断するために切断モジュールさらに含み、
前記第1の条件は、電源をオフすることと、ブルートゥース(登録商標)のオフ状態に切り替えることと、ユーザーが入力したオフ命令を受信することの中の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項11】
前記第1接続モジュールは、前記第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報及び前記第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、前記第2機器と通信接続を確立するための接続ユニットを含むことを特徴とする請求項9又は10に記載の通信装置。
【請求項12】
前記通信接続は無線周波数通信RFCOMMリンク上に確立されることを特徴とする請求項11に記載の通信装置。
【請求項13】
前記第1機器はインターネットに接続する能力を有し、前記第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有することを特徴とする請求項9~12のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項14】
クラウドのサーバーと通信接続を確立するための第2の接続モジュールをさらに含むことを特徴とする請求項9~13のいずれか一項に記載の通信装置。
【請求項15】
前記通信接続はブルートゥース(登録商標)接続であることを特徴とする請求項9に記載の通信装置。
【請求項16】
サーバーと認証処理を行い、認証結果を得るための第2認証ユニットと、
前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記サーバーとデータインタラクションを行うための第2インタラクションモジュールとをさらに含むことを特徴とする、請求項9に記載の通信装置。
【請求項17】
電子機器であって、
プログラム命令を記憶するためのメモリと、
前記メモリにおけるプログラム命令を呼び出して実行するためのプロセッサとを含み、
前記プロセッサは、請求項1~8のいずれか一項に記載された通信方法における第1機器としての動作を実行するためのものであることを特徴とする電子機器。
【請求項18】
可読記憶媒体であって、
前記可読記憶媒体は、電子機器を、請求項1~8のいずれか一項に記載された通信方法における第1機器として動作させるためのコンピュータプログラムが記憶されていることを特徴とする可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施例は、通信技術に関し、特に通信方法、通信装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信分野では、長距離の無線通信をサポートすることも、機器の間の短距離通信をサポートすることも必要である。短距離通信は、例えば、1つのビル又は1つの家庭内における機器の間のデータ通信であってもよい。機器の間では、特定の通信プロトコルに基づいてデータインタラクションを完了する必要がある。そのうち、ブルートゥース(登録商標)プロトコルは、多くの機器がサポートする通信プロトコルである。
【0003】
従来の技術において、機器の間でブルートゥース(登録商標)プロトコルに基づいて通信する場合、主にスキャン(メイン機器)、ブロードキャスト(スレーブ機器)、通信接続の確立、及びデータインタラクションプロセスを経る。
【0004】
しかしながら、従来のブルートゥース(登録商標)プロトコルに基づいて短距離通信を行う方法は、接続速度、接続成功率、及び通信の安全性において不足がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施例は、通信方法、装置、及び電子機器を提供し、その技術的解決手段は以下のようである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の第1の態様で提供する通信方法は、第1機器と第2機器が通信接続を確立することと、前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得ることと、前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記第1機器と前記第2機器が音声に基づくデータインタラクションを行うこととを含む。
【0007】
さらに、前記第1機器及び/又は前記第2機器が第1の条件を満たすとき、前記第1機器は前記第2機器と前記通信接続を切断することをさらに含み、前記第1の条件は、電源をオフすること、ブルートゥース(登録商標)のオフ状態に切り替えること、ユーザーが入力したオフ命令を受信することの中の少なくとも1つを含んでもよい。
【0008】
さらに、前記第1機器と第2機器が通信接続を確立することは、前記第1機器が前記第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報及び前記第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、前記第2機器と通信接続を確立することを含んでもよい。
【0009】
さらに、前記通信接続は無線周波数通信RFCOMMリンク上に確立されてもよい。
【0010】
さらに、前記第1機器はインターネットに接続する能力を有し、前記第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有してもよい。
【0011】
さらに、前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得る前に、前記第1機器がクラウドのサーバーと通信接続を確立することをさらに含み、前記通信方法は、前記第1機器と前記第2機器が認証処理を行い、認証結果を得ることは、前記第1機器が前記サーバーを介して前記第2機器と認証処理を行い、認証結果を得ることを含んでもよい。
【0012】
本発明の実施例の第2の態様で提供する通信装置は、第1機器に適用され、前記通信装置は、第2機器と通信接続を確立するための第1の接続モジュールと、前記第2機器と認証処理を行い、認証結果を得るための認証モジュールと、前記認証結果が認証に成功したことである場合、前記第2機器と音声に基づくデータインタラクションを行うためのインタラクションモジュールとを含む。
【0013】
さらに、前記第1機器及び/又は前記第2機器が第1の条件を満たすときに、前記第2機器との前記通信接続を切断するために切断モジュールをさらに含み、前記第1の条件は、電源をオフすることと、ブルートゥース(登録商標)のオフ状態に切り替えることと、ユーザーが入力したオフ命令を受信することの中の少なくとも1つを含んでもよい。
【0014】
さらに、前記第1接続モジュールは、前記第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報及び前記第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、前記第2機器と通信接続を確立するための接続ユニットを含んでもよい。
【0015】
さらに、前記通信接続は無線周波数通信RFCOMMリンク上に確立されてもよい。
【0016】
さらに、前記第1機器はインターネットに接続する能力を有し、前記第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有してもよい。
【0017】
さらに、クラウドのサーバーと通信接続を確立するための第2の接続モジュールをさらに含み、前記認証モジュールは、前記サーバーを介して前記第2機器と認証処理を行い、認証結果を得るための認証ユニットを含んでもよい。
【0018】
本発明の実施例の第3の態様で提供する電子機器は、プログラム命令を記憶するためのメモリと、前記メモリにおけるプログラム命令を呼び出して実行し、上記の第一の態様の実施例における方法ステップを実行するためのプロセッサとを含む。
【0019】
本発明の実施例の第4の態様で提供するコンピュータ可読記憶媒体は、上記の第一の態様の実施例における方法を実行するためのコンピュータプログラムが記憶されている。
【発明の効果】
【0020】
本発明の実施例によって提供される通信方法、通信装置、電子機器及びコンピュータ可読記憶媒体は、第1機器機器を介して第2機器と認証処理を行い、認証が成功した後にのみ音声に基づくデータインタラクションを行うことができ、データインタラクションのセキュリティを大幅に向上させる。また、第1機器は、第2機器のブロードキャスト情報の特定のパラメータを介して通信接続を確立し、同様の通信接続速度と接続成功率を大幅に向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本発明又は従来の技術における技術内容をより明確に説明するために、以下では実施例又は従来の技術説明において必要とされる図面を簡単に紹介する。以下の説明における図面は本発明のいくつかの実施例であり、当業者にとっては、創造的な労働を行わない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることもできる。
図1】本発明の実施例に係る通信方法のシステム構造図である。
図2】本発明の実施例によって提供される通信方法の実施例1のフローチャートである。
図3】本発明の実施例によって提供される通信方法の実施例2のフローチャートである。
図4】本発明の実施例による通信方法のインタラクションフローチャートである。
図5】本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。
図6】本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。
図7】本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。
図8】本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。
図9】本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。
図10】本発明の実施例によって提供される電子機器のエンティティブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の目的、技術内容及び利点をより明確にするために、以下に、本発明の実施例における図面に合わせて、本発明の実施例における技術内容を明確かつ完全に説明する。当然ながら、説明する実施例は本発明の一部の実施例であり、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者により創造的な労働がなされていない前提で取得される他のすべての実施例は、本発明の保護の範囲に属する。
【0023】
従来の通信過程では、端末機器とブルートゥース(登録商標)外部機器は、通信接続を確立する際の接続速度と接続成功率はいずれも不足がある。また、端末機器とブルートゥース(登録商標)外部機器で通信接続を確立した後、データインタラクション過程では、端末機器、ブルートゥース(登録商標)外部機器とサーバーの間で認証処理を実行しないため、安全性にも不足がある。
【0024】
本発明の実施例は、認証処理プロセスを追加することにより、通信の安全性を大幅に向上させ、また、通信接続を確立する接続速度と接続成功率も大きく向上させる。
【0025】
図1は本発明の実施例に係る通信方法のシステム構造図である。図1に示すように、当該方法は端末機器、ブルートゥース(登録商標)外部機器及びクラウドのサーバーに関する方法である。当該端末機器は、インターネットに接続する能力を有しており、例えば、当該端末機器はインターネット上のサーバーなどの機器にデータを取得する要求を送信し、インターネット上の機器から送信されたデータを受信することができる。当該端末機器は、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータなどであってもよい。当該ブルートゥース(登録商標)外部機器は、インターネットに接続する能力を持たなくてもいいし、インターネットに接続する能力を備えてもいいし、同時に音声受信能力又は音声再生能力を備えてもよい。当該ブルートゥース(登録商標)外部機器は、例えば、マイクロフォンを内蔵したスマートスピーカー、スマートカーホルダーなどであってもよい。前記端末機器とブルートゥース(登録商標)外部機器はいずれも、ブルートゥース(登録商標)プロトコルをサポートし、ブルートゥース(登録商標)に基づいて音声データのインタラクションを行なうことができる。前記サーバーは、インターネットにおいて、端末機器に要求したデータを提供することができるサーバーであってもよい。
【0026】
上述のブルートゥース(登録商標)外部機器がスマート車載ホルダである例を挙げると、1つの例示的な適用シーンでは、ユーザーは車両内にあり、当該車両内に上述のスマート車載ホルダを設置するとともに、ユーザーが携帯した携帯電話を車両内に配置する場合、ユーザーは、特定の操作により携帯電話をトリガして周辺のブルートゥース(登録商標)外部機器をスキャンするようにし、本発明の実施例によって提供される方法でスキャンされたスマートカーホルダーと通信接続し、認証処理を行うことができる。認証が成功した後、ユーザーは、スマートカーホルダに特定の起動ワードを発声して、当該スマートカーホルダを起動させてよく、スマートカーホルダが起動された後に、ユーザーはスマートカーホルダに音声コマンドを発声することができる。例えば、「明日の天気を確認してください」に対して、当該音声コマンドがスマートカーホルダによって端末機器に送信され、端末機器は当該音声コマンドを解析し、データ取得要求に転換し、インターネット上のサーバー機器に送信し、サーバーから返されたデータを受信した後、端末機器はスマートカーホルダにデータを戻し、スマートカーホルダでユーザーに再生する。
【0027】
図2は本発明の実施例によって提供される通信方法の実施例1のフローチャートである。当該方法の実行主体は第1機器であり、第1機器は上述の図1に示す端末機器であってよい。図2に示すように、当該方法は、ステップS201~S203を含む。
【0028】
ステップS201では、第1機器が第2機器とブルートゥース(登録商標)接続を確立する。
【0029】
選択可能に、本発明の実施例では、第1機器はインターネット接続能力を有し、例えば前記図1に示す端末機器とすることができる。第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有し、例えば前記図1に示すブルートゥース(登録商標)外部機器とすることができ、第2機器はインターネット接続能力を備えなくてもよい。
【0030】
選択可能に、本ステップの前に、第1機器は、ユーザーの操作に基づいて、第1機器の周辺に位置するプリセット範囲内にある機器をブルートゥース(登録商標)スキャンするためのスキャンメッセージをトリガし、外部にブロードキャストしてもよい。ここで、ユーザーの操作は、ユーザーが端末機器上のアプリケーション(Application、略称APP)を開くか、又はユーザーがAPPページ上のプリセットコントローラをクリックすることであってよい。
【0031】
第1機器がスキャンメッセージをブロードキャストした後、第2機器はスキャンメッセージを受信すると、第2機器は、自身の識別子情報を含むメッセージを外部にブロードキャストしてもよく、第1機器は、当該識別子情報に基づいて第2機器とブルートゥース(登録商標)接続を確立してもよい。
【0032】
ステップS202では、第1機器は、第2機器と認証処理を行い、認証結果を得る。
【0033】
ステップS203では、上述の認証結果が認証に成功すると、第1機器は第2機器と音声に基づくデータインタラクションを行う。
【0034】
選択可能に、通信接続が確立された後、第1機器は、ユーザー操作(例えば、ユーザーがAPPインターフェースに表示された第2機器の名称をクリックする)のトリガによって、第2機器に対してペアリング要求を開始してもよい。第2機器はペアリング応答に第2機器の署名情報を携帯させ、第1機器は当該署名情報に基づいてサーバ-からサーバー側の署名情報を取得する。それにより、第2機器とインタラクションする前に、第1機器は、まずサーバ-側の署名情報を第2機器に送信する。第2機器は、第1機器側の署名情報とサーバ-側の署名情報に対して署名比較を行って認証結果を得る。比較の結果、署名情報が一致すると、第1機器と第2機器との認証が成功し、第2機器から第1機器への音声データ送信ができる。第1機器はさらに、サーバ-側と認証処理を行い、サーバー側の認証結果も認証に成功した場合、サーバーは、音声データが要求した結果データを第1機器に提供し、またその結果を第1機器から第2機器に戻る。
【0035】
本実施例では、第1機器と第2機器との認証処理により、認証が成功した後にのみ音声に基づくデータインタラクションが可能となり、データインタラクションの安全性を大幅に向上させる。また、第1機器は、第2機器のブロードキャスト情報における特定のパラメータを介して通信接続を確立し、それにより通信接続速度と接続成功率を同様に大幅に向上させる。
【0036】
1つの選択可能の具体的な実施例において、第1機器は、第2機器によってブロードキャストされるメーカー識別子情報及び第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、第2機器と通信接続を確立することができる。
以下具体的に説明する。
【0037】
図3は本発明の実施例によって提供される通信方法の実施例2のフローチャートである。図3の示すように、第1機器によるスキャン及び第2機器との通信接続の確立のプロセスはステップS301~S307を含む。
【0038】
ステップS301では、第1機器がスキャンメッセージをブロードキャストし、当該スキャンメッセージは第1機器の周辺のプリセット範囲内にある機器をブルートゥース(登録商標)スキャンすることに使用される。
【0039】
1つの例としては、ユーザーが第1機器のAPPを開くか、APPページ上のプリセットコントローラーをクリックすると、第1機器がトリガされてスキャンメッセージをブロードキャストすることができる。
【0040】
ステップS302では、第2機器は、第2機器の識別子情報を示す第1メッセージをブロードキャストする。
【0041】
選択可能に、第2機器の識別子情報は、第2機器によってブロードキャストされたメーカー識別子情報及び第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子を含むことができる。
【0042】
なお、第2機器のメーカー識別子は、当該第2機器を製造するメーカーIDであってもよく、当該メーカーIDは当該メーカーに予め割り当てられた固定IDであっても良い。の第2機器がサポートするプロトコルバージョンの識別子は、ブルートゥース(登録商標)に基づく企業によって定められたプロトコルのバージョンの番号であっても良い。第2機器は当該プロトコルをサポートすることができる。
【0043】
また、第2機器の識別子情報は、さらに第2機器のメディアアクセス制御(Media Access Control、略称MAC)アドレスを含んでもよい。
【0044】
ステップS303では、第1機器は、第1メッセージに第2機器の識別情報を携帯していることを確定する。
【0045】
選択可能に、第1機器は、第1メッセージを受信した後、第1メッセージを解析し、それにより第1メッセージに第2機器の識別子情報が携帯されているかどうかを確定する。
【0046】
ステップS304では、第1機器は、RFCOMMリンク上で第2機器に接続確立要求を送信する。
【0047】
第1機器によって第2機器のブロードキャスト情報に第2機器の識別子情報が携帯されていると確定された場合、第1機器は、無線周波数通信(Radio Frequency communication、略称RFCOMM)リンク上で第2機器と直接に通信接続を確立する。
【0048】
ステップS305では、第2機器は、第1機器にサポートするプロトコルバージョンをフィードバックする。
【0049】
ステップS306では、第1機器は、当該プロトコルバージョンをサポートすることを確認し、第2機器に対して機器情報取得要求を送信する。
【0050】
ステップS307では、第2機器は、第1機器に機器情報を送信する。
【0051】
従来の処理方法では、第1機器は、まず第2機器と低電力ブルートゥース(登録商標)(Blooth Low Power、略称BLE)リンク上で通信接続を確立する必要があるため、第2機器がRFCOMMリンク伝送をサポートすることを確認した後、BLE接続を切断し、RFCOMM接続を再確立するが、本発明の実施例では、第1機器が、第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報と第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、RFCOMMリンク上で直接に接続を確立することができるため、接続速度と接続成功率の両方を大幅に向上させる。
【0052】
もう1つの実施例では、第1機器及び/又は第2機器が第1の条件を満たす場合、第1機器と第2機器は通信接続を切断してもよい。ここで、第1の条件は少なくとも、電源をオフすること、ブルートゥース(登録商標)オフ状態に切り替えること、ユーザーが入力した切断命令を受信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0053】
例示として、第1機器のシステム構成画面でユーザーが第1機器のブルートゥース(登録商標)スイッチをオフした場合、第1機器はブルートゥース(登録商標)オフ状態に切り替わり、第1機器が当該状態に切り替わる場合、第1機器は第2機器に切断要求を送信して、第2機器との通信接続を切断することができる。
【0054】
例示として、ユーザーが第1機器のAPPインターフェースに表示された第2機器に対応する切断ボタンをクリックした場合、第1機器は、ユーザーが入力した第2機器に対する切断命令を受信したと確定し、第1機器はさらに切断要求を第2機器に送信し、それにより第2機器との通信接続を切断することができる。
【0055】
もう1つの実施例では、第1機器は、第2機器と認証処理を行い、認証結果を得る前に、クラウドのサーバーと通信接続を確立することもできる。
【0056】
具体的には、前述のように、通信接続が確立された後、第1機器は、ユーザー操作(例えば、ユーザーがAPPインターフェースに表示された第2機器の名称をクリックする)のトリガで、第2機器にペアリング要求を送信することができ、第2機器はペアリング応答に第2機器の署名情報を携帯させ、その後、第2機器はサーバーからサーバー側の署名情報を取得する必要がある。したがって、その前に、第1機器は、まずサーバーと通信接続を確立してもよい。
【0057】
第1機器とサーバーとが通信接続を確立した後、第1機器はサーバーを介して第2機器と認証処理を行い、認証結果を得ることができる。
【0058】
具体的には、第2機器署名を含む情報を受信した後、第1機器は、署名検証要求をサーバーに送信し、要求に第2機器の署名情報を携帯し、サーバーはこれに基づいてサーバーの署名情報を生成し、第1機器に送信することができる。第1機器は、第2機器にサーバー側の署名情報を送信し、第2機器は、第1機器側の署名情報とサーバー側の署名情報とを比較し、認証結果を得る。比較の結果、署名情報が一致する場合、第1機器と第2機器が認証に成功し、第2機器は第1機器に音声データを送信することができる。さらに、第1機器は、サーバー側と認証処理を行うことができる。サーバー側の認証結果も認証に成功した場合、サーバーは、音声データの要求した結果データを第1機器に提供し、第1機器はまた第2機器に当該結果データを返す。
【0059】
図4は、本発明の実施例による通信方法のインタラクションフロー図である。図4に示すように、第1機器と第2機器とサーバーとの間の通信プロセスはステップS401~S411を含む。
【0060】
ステップS401では、第1機器がスキャンメッセージをブロードキャストし、当該スキャンメッセージは第1機器周辺のプリセット範囲内にある機器をブルートゥース(登録商標)スキャンすることに使用される。
【0061】
ステップS402では、第2機器は、第2機器の識別子情報を示すための第1メッセージをブロードキャストする。
【0062】
ステップS403では、第1機器は、第1メッセージに従って、RFCOMMリンク上で第2機器に接続要求の確立を開始する。
【0063】
ステップS404では、第2機器は、第1機器にサポートするプロトコルバージョンをフィードバックする。
【0064】
ステップS405では、第1機器は、当該プロトコルバージョンをサポートすることを確認し、第2機器に対して機器情報取得要求を送信する。
【0065】
ステップS406では、第2機器は、機器情報を第1機器に送信する。
【0066】
ステップS407では、第1機器は、第2機器と認証処理を行う。
【0067】
ステップS408では、第1機器は、第2機器と音声に基づくデータインタラクションを行う。
【0068】
ステップS409では、第1機器は、第2機器との通信接続を切断する必要があると確定する。
【0069】
ステップS410では、第1機器は、接続切断要求を第2機器に送信する。
【0070】
ステップS411では、第2機器は、接続切断応答を第1機器に返信する。
【0071】
上記の各ステップの具体的な実行プロセスは、前述の実施例を参照することができ、ここでは説明を省略する。
【0072】
図5は、本発明の実施例によって提供される通信装置のブロックモジュール構成図であり、第1機器に適用され、図5に示すように、当該装置は、第2機器とブルートゥース(登録商標)接続を確立するための第1接続モジュール501と、第2機器と認証処理を行い、認証結果を得るための認証モジュール502と、認証結果が認証に成功したことである場合、音声に基づくデータインタラクションを第2機器と行うためのインタラクションモジュール503と、を含む。
【0073】
当該装置は、上記の方法の実施例を実現するために用いられ、原理及び技術的効果が類似しているため、ここでは説明を省略する。
【0074】
図6は、本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。図6に示すように、当該装置はさらに、第1機器及び/又は第2機器が第1の条件を満たすときに、第2機器と通信接続を切断するための切断モジュール504を含む。
【0075】
第1の条件は、電源をオフすること、ブルートゥース(登録商標)オフ状態に切り替えること、ユーザーが入力した切断命令を受信することのうちの少なくとも1つを含む。
【0076】
図7は、本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。図7に示すように、第1接続モジュール501は、第2機器がブロードキャストしたメーカー識別子情報及び第2機器がサポートするプロトコルバージョン識別子に基づいて、第2機器と通信接続を確立するための接続ユニット5011を含む。
【0077】
もう1つの実施例では、通信接続は無線周波数通信RFCOMMリンク上で確立される。
【0078】
もう1つの実施例では、第1機器は、インターネットに接続する能力を有し、第2機器は音声受信能力又は音声再生能力を有する。
【0079】
図8は、本発明の実施形態によって提供される通信装置のモジュール構成図である。図8に示すように、さらに、クラウドのサーバーと通信接続を確立するための第2接続モジュール505を含む。
【0080】
図9は、本発明の実施例によって提供される通信装置のモジュール構成図である。図9に示すように、認証モジュール502は、サーバーを介して第2機器と認証処理を行い、認証結果を得るための認証ユニット5021を含む。
【0081】
図10は、本発明の実施例によって提供される電子機器のエンティティブロック図である。図10のように、当該電子機器1000は、プログラム命令を記憶するためのメモリ1002と、メモリ1002内のプログラム命令を呼び出して実行し、上述の方法の方法実施例における第1機器で実行される方法ステップを実行するためのプロセッサ1001と、を含む。
【0082】
当業者であれば、上述した方法の実施例の全て又は一部を実現するステップは、プログラム命令に関連するハードウェアによって達成されてもよいことを理解することができる。前述のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。当該プログラムが実行される時、上述した各方法の実施例を含むステップを実行する。上述した記憶媒体は、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスクなどの様々なプログラムコードを記憶することができる媒体を含む。
【0083】
最後に、以上説明した各実施例は、本発明の技術的な態様を説明するためにのみ使用され、本発明を制限するものではない。前述の各実施例を参照して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上述の各実施例に記載された技術的な態様を修正したり、その中の一部又は全部の技術的特徴を置換したりすることができると理解すべきである。これらの修正又は置換は、本発明の各実施例の技術内容の範囲から逸脱させるものではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10