(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-16
(54)【発明の名称】同期化信号の送信方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221109BHJP
H04W 56/00 20090101ALI20221109BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221109BHJP
【FI】
H04L27/26 114
H04L27/26 420
H04W56/00 130
H04W72/04 131
H04W72/04 136
(21)【出願番号】P 2019514758
(86)(22)【出願日】2017-11-08
(86)【国際出願番号】 KR2017012594
(87)【国際公開番号】W WO2018088795
(87)【国際公開日】2018-05-17
【審査請求日】2019-03-15
【審判番号】
【審判請求日】2021-12-03
(32)【優先日】2016-11-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100117019
【氏名又は名称】渡辺 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100173107
【氏名又は名称】胡田 尚則
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(72)【発明者】
【氏名】コ ヒョンス
(72)【発明者】
【氏名】キム キチュン
(72)【発明者】
【氏名】キム ウンソン
【合議体】
【審判長】角田 慎治
【審判官】山中 実
【審判官】土居 仁士
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/170941(WO,A1)
【文献】特開2016-119681(JP,A)
【文献】Qualcomm Incorporated,Sync numerology considerations below 6GHz [online],3GPPTSG-RAN WG1 ♯87 R1ー1612023,2016年11月 6日,[検索日:2020.04.17],インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TS GR1_87/Docs/R1-1612023.zip>
【文献】Coolpad,Discussion on the design for synchronization signal [online],3GPP TSG RAN WG1 Meeting ♯87 R1ー1612755,2016年11月 4日,[検索日:2020.04.17],インターネット<URL:https://www.3gpp.org/ftp/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_87/Docs/R1ー1612755.zip>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 27/26 114 , H04L 27/26 420 , H04W 56/00 130 , H04W 72/04 131 , H04W 72/04 136
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて、基地局(BS)が同期化信号ブロック(SSB)を送信する方法であって、
前記SSBを送信時間間隔(TTI)にマッピングするステップと、
前記SSBを端末(UE)に送信するステップと、を含み、
前記TTIは、14シンボルの区間を有し、それぞれ7シンボルの区間を有する第1のハーフTTIと第2のハーフTTIからなり、
前記第1のハーフTTIは、前記SSBを送信するための4つの連続するシンボルの第1のリソース領域を含み、前記第2のハーフTTIは、前記SSBを送信するための4つの連続するシンボルの第2のリソース領域を含み、
前記SSBは、前記第1のハーフTTIと前記第2のハーフTTIとの間の境界と重ならないように、前記第1のリソース領域の前記4つの連続するシンボル又は前記第2のリソース領域の前記4つの連続するシンボルにマッピングされ、
前記SSBは、前記TTIの14シンボルの内の最前の2つのシンボル又は最後の2つのシンボルにはマッピングされず、
前記SSBは、PBCH、PSS及びSSSを含む、同期化信号ブロックの送信方法。
【請求項2】
前記SSBを送信するための前記第1のリソース領域及び前記第2のリソース領域のそれぞれは、前記TTIの単位で決定され、複数のTTIの区間において同一のパターンで繰り返し配置される、請求項1に記載の同期化信号ブロックの送信方法。
【請求項3】
無線通信システムにおいて、同期化信号ブロック(SSB)を送信する基地局(BS)であって、
端末(UE)と無線信号を送受信するRFユニットと、
前記RFユニットを制御するよう構成されたプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記SSBを送信時間間隔(TTI)にマッピングし、
前記SSBを前記UEに送信するよう前記RFユニットを制御するように更に構成され、
前記TTIは、14シンボルの区間を有し、それぞれ7シンボルの区間を有する第1のハーフTTIと第2のハーフTTIからなり、
前記第1のハーフTTIは、前記SSBを送信するための4つの連続するシンボルの第1のリソース領域を含み、前記第2のハーフTTIは、前記SSBを送信するための4つの連続するシンボルの第2のリソース領域を含み、
前記SSBは、前記第1のハーフTTIと前記第2のハーフTTIとの間の境界と重ならないように、前記第1のリソース領域の前記4つの連続するシンボル又は前記第2のリソース領域の前記4つの連続するシンボルにマッピングされ、
前記SSBは、前記TTIの14シンボルの内の最前の2つのシンボル又は最後の2つのシンボルにはマッピングされず、
前記SSBは、PBCH、PSS及びSSSを含む、基地局。
【請求項4】
前記SSBを送信するための前記第1のリソース領域及び前記第2のリソース領域のそれぞれは、前記TTIの単位で決定され、複数のTTIの区間において同一のパターンで繰り返し配置される、請求項
3に記載の基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムにおいて、同期化信号の送信方法及びそのための装置に関し、より詳細には、PSS(Primary Synchronization Signal)、SSS(Secondary Synchronization Signal)及びPBCH(Physical Broadcast Channel)を含む同期化信号ブロックを送信する方法、及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明を適用できる無線通信システムの一例として、3GPP LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution;以下、「LTE」という。)通信システムについて概略的に説明する。
【0003】
図1は、無線通信システムの一例としてE-UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。E-UMTS(Evolved Universal Mobile Telecommunications System)は、既存のUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進展したシステムであり、現在3GPPで基礎的な標準化作業が進行中である。一般に、E-UMTSをLTE(Long Term Evolution)システムと呼ぶこともできる。UMTS及びE-UMTSの技術規格(technical specification)の詳細な内容はそれぞれ、「3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Radio Access Network」のRelease 7及びRelease 8を参照するとよい。
【0004】
図1を参照すると、E-UMTSは、端末(User Equipment;UE)、基地局(eNodeB;eNB)、及びネットワーク(E-UTRAN)の終端に位置して外部ネットワークに接続するアクセスゲートウェイ(Access Gateway;AG)を含んでいる。基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス及び/又はユニキャストサービスのために多重データストリームを同時に送信することができる。
【0005】
一つの基地局には一つ以上のセルが存在する。セルは、1.25、2.5、5、10、15、20MHzなどの帯域幅のいずれか一つに設定され、複数の端末に下り又は上り送信サービスを提供する。異なったセルは、互いに異なった帯域幅を提供するように設定されればよい。基地局は、複数の端末に関するデータ送受信を制御する。下りリンク(Downlink;DL)データについて、基地局は下りリンクスケジューリング情報を送信し、該当の端末にデータが送信される時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ(Hybrid Automatic Repeat and reQuest)関連情報などを知らせる。また、上りリンク(Uplink;UL)データについて、基地局は上りリンクスケジューリング情報を該当の端末に送信し、該当の端末が使用可能な時間/周波数領域、符号化、データサイズ、HARQ関連情報などを知らせる。基地局同士の間には、ユーザトラフィック又は制御トラフィックの送信のためのインターフェースを用いることができる。コアネットワーク(Core Network;CN)は、AG、及び端末のユーザ登録などのためのネットワークノードなどで構成可能である。AGは、複数のセルで構成されるTA(Tracking Area)単位に端末の移動性を管理する。
【0006】
無線通信技術は、WCDMAに基づいてLTEにまで開発されてきたが、ユーザと事業者の要求と期待は増す一方である。その上、他の無線接続技術の開発が続いており、将来、競争力を持つためには新しい技術進化が要求される。ビット当たりのコストの削減、サービス可用性の増大、柔軟な周波数バンドの使用、単純構造と開放型インターフェース、端末の適度な電力消耗などが要求される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、無線通信システムにおいて、同期化信号を送信する方法及びそのための装置を提供しようとする。
【0008】
本発明が遂げようとする技術的課題は、以上で言及した技術的課題に制限されず、言及していない他の技術的課題は、以下の発明の詳細な説明から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様に係る無線通信システムにおいて、基地局が同期化信号を送信する方法であって、複数の同期化信号ブロックを特定の時間単位内の複数のシンボルにマッピングし、前記複数のシンボルにマッピングされた複数の同期化信号ブロックを端末に送信することを含み、前記特定の時間単位の半分のハーフ時間単位のそれぞれに少なくとも1つの同期化信号ブロックがマッピングされることができる。
【0010】
このとき、前記同期化信号ブロックは、前記特定の時間単位内の前記ハーフ時間単位の間の境界にまたがらないようにマッピングされることができる。
【0011】
また、前記複数の同期化信号ブロックは、前記複数のシンボルのうち、少なくとも最前に位置した2つのシンボルにはマッピングされなくてもよい。
【0012】
また、前記複数の同期化信号ブロックは、前記複数のシンボルのうち、少なくとも最後に位置した2つのシンボルにはマッピングされなくてもよい。
【0013】
また、前記複数の同期化信号ブロックのそれぞれは、連続した4つのシンボルにマッピングされることができる。
【0014】
また、前記複数の同期化信号ブロックの配置は、前記特定の時間単位周期で決定され、特定の時間単位ごとに同一の配置パターンが繰り返し適用されることができる。
【0015】
また、前記特定の時間単位は、14*n個のシンボルに区分され、前記nは整数であり、副搬送波間隔によって決定されることができる。
【0016】
本発明の別の一態様に係る無線通信システムにおいて、同期化信号ブロックを送信する基地局であって、端末と無線信号を送受信するRFユニット、および前記RFユニットと連結され、複数の同期化信号ブロックを特定の時間単位内の複数のシンボルにマッピングし、前記複数のシンボルにマッピングされた複数の同期化信号ブロックを端末に送信して、前記特定の時間単位の半分のハーフ時間単位のそれぞれに少なくとも1つの同期化信号ブロックがマッピングされるようにする、プロセッサを含むことができる。
【0017】
このとき、前記同期化信号ブロックは、前記特定の時間単位内の前記ハーフ時間単位の間の境界にまたがらないようにマッピングされることができる。
【0018】
また、前記複数の同期化信号ブロックは、前記複数のシンボルのうち、少なくとも最前に位置した2つのシンボルにはマッピングされなくてもよい。
【0019】
また、前記複数の同期化信号ブロックは、前記複数のシンボルのうち、少なくとも最後に位置した2つのシンボルにはマッピングされなくてもよい。
【0020】
また、前記複数の同期化信号ブロックのそれぞれは、連続した4つのシンボルにマッピングされることができる。
【0021】
また、前記複数の同期化信号ブロックの配置は、前記特定の時間単位周期で決定され、特定の時間単位ごとに同一の配置パターンが繰り返し適用されることができる。
【0022】
また、前記特定の時間単位は、14*n個のシンボルに区分され、前記nは整数であり、副搬送波間隔によって決定されることができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明の発明によれば、同期化信号ブロックをサブフレーム内に効率的に送信することで、より効率性の高い初期接続が行われることができる。
【0024】
本発明で得られる効果は、以上に言及した効果に制限されず、言及していない別の効果は、以下の記載から、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】無線通信システムの一例としてE-UMTSネットワーク構造を概略的に示す図である。
【
図2】3GPP無線接続ネットワーク規格に基づく端末とE-UTRAN間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン(Control Plane)及びユーザプレーン(User Plane)構造を示す図である。
【
図3】3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般的な信号送信方法を説明するための図である。
【
図4】LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【
図5】LTEシステムで用いられる同期信号(synchronization signal,SS)の送信のための無線フレームの構造を例示する図である。
【
図6】LTEシステムで用いられる下りリンク無線フレームの構造を例示する図である。
【
図7】LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【
図8】TXRUとアンテナ要素との連結方式の一例を示す図である。
【
図9】自己完結型(Self-contained)サブフレーム構造の一例を示す図である。
【
図10】本発明の実施例による同期化信号ブロックの構成を示す図である。
【
図11】本発明の実施例による同期化信号バーストの構成を示す図である。
【
図12】サブフレーム内に同期化信号の配置に対する実施例を示す図である。
【
図13】サブフレーム内に同期化信号の配置に対する実施例を示す図である。
【
図14】同期化信号バースト集合の構成を説明するための図である。
【
図15】本発明の一実施例による通信装置のブロック構成を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下に添付の図面を参照して説明された本発明の実施例から、本発明の構成、作用及び他の特徴が容易に理解されるであろう。以下に説明される実施例は、本発明の技術的特徴が3GPPシステムに適用された例である。
【0027】
本明細書ではLTEシステム及びLTE-Aシステムを用いて本発明の実施例を説明するが、これは例示に過ぎず、本発明の実施例は、上述した定義に該当するいかなる通信システムにも適用可能である。
【0028】
また、本明細書では、基地局をRRH(remote radio head)、eNB、TP(transmission point)、RP(reception point)、中継機(relay)などを含む包括的な名称として使うことができる。
【0029】
図2は、3GPP無線接続網規格に基づく端末とE-UTRANとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)のコントロールプレーン及びユーザプレーンの構造を示す図である。コントロールプレーンとは、端末(User Equipment;UE)とネットワークとが呼を管理するために用いる制御メッセージが送信される通路のことを意味する。ユーザプレーンとは、アプリケーション層で生成されたデータ、例えば、音声データ又はインターネットパケットデータなどが送信される通路のことを意味する。
【0030】
第1層である物理層は、物理チャネル(Physical Channel)を用いて上位層に情報送信サービス(Information Transfer Service)を提供する。物理層は、上位の媒体接続制御(Medium Access Control)層とは送信チャネル(Transport Channel)を介して接続されている。該送信チャネルを通じて媒体接続制御層と物理層との間にデータが移動する。送信側の物理層と受信側の物理層との間には物理チャネルを通じてデータが移動する。該物理チャネルは、時間及び周波数を無線リソースとして活用する。具体的に、物理チャネルは、下りリンクにおいてOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)方式で変調され、上りリンクにおいてSC-FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)方式で変調される。
【0031】
第2層の媒体接続制御(Medium Access Control;MAC)層は、論理チャネル(Logical Channel)を通じて、上位層である無線リンク制御(Radio Link Control;RLC)層にサービスを提供する。第2層のRLC層は、信頼できるデータ送信を支援する。RLC層の機能は、MAC内部の機能ブロックとしてもよい。第2層のPDCP(Packet Data Convergence Protocol)層は、帯域幅の狭い無線インターフェースでIPv4やIPv6のようなIPパケットを効率的に送信するために、余分の制御情報を減らすヘッダー圧縮(Header Compression)機能を果たす。
【0032】
第3層の最下部に位置する無線リソース制御(Radio Resource Control;RRC)層は、コントロールプレーンにのみ定義される。RRC層は、無線ベアラー(Radio Bearer)の設定(Configuration)、再設定(Re-configuration)及び解除(Release)に関連して、論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。無線ベアラー(RB)とは、端末とネットワーク間のデータ伝達のために第2層により提供されるサービスのことを意味する。そのために、端末のRRC層とネットワークのRRC層とはRRCメッセージを互いに交換する。端末のRRC層とネットワークのRRC層間にRRC接続(RRC Connected)がある場合に、端末はRRC接続状態(Connected Mode)にあり、そうでない場合は、RRC休止状態(Idle Mode)にあるようになる。RRC層の上位にあるNAS(Non-Access Stratum)層は、セッション管理(Session Management)と移動性管理(Mobility Management)などの機能を果たす。
【0033】
ネットワークから端末にデータを送信する下り送信チャネルとしては、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)、ページングメッセージを送信するPCH(Paging Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する下りSCH(Shared Channel)などがある。下りマルチキャスト又は放送サービスのトラフィック又は制御メッセージは、下りSCHを通じて送信されてもよく、別の下りMCH(Multicast Channel)を通じて送信されてもよい。一方、端末からネットワークにデータを送信する上り送信チャネルとしては、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)、ユーザトラフィックや制御メッセージを送信する上りSCH(Shared Channel)がある。送信チャネルの上位に存在し、送信チャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)としては、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0034】
図3は、3GPPシステムに用いられる物理チャネル及びこれらのチャネルを用いた一般の信号送信方法を説明するための図である。
【0035】
端末は、電源が入ったり、新しくセルに進入したりした場合に、基地局と同期を取る等の初期セル探索(Initial cell search)作業を行う(S301)。そのために、端末は、基地局からプライマリ同期チャネル(Primary Synchronization Channel;P-SCH)及びセカンダリ同期チャネル(Secondary Synchronization Channel;S-SCH)を受信して基地局と同期を取り、セルIDなどの情報を取得すればよい。その後、端末は、基地局から物理放送チャネル(Physical Broadcast Channel)を受信し、セル内放送情報を取得できる。一方、端末は、初期セル探索段階で、下りリンク参照信号(Downlink Reference Signal;DL RS)を受信し、下りリンクチャネル状態を確認できる。
【0036】
初期セル探索を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDCCH)、及び該PDCCHに載せられた情報に基づいて物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Control Channel;PDSCH)を受信することによって、より具体的なシステム情報を取得できる(S302)。
【0037】
一方、基地局に最初に接続したり信号送信のための無線リソースがない場合には、端末は、基地局にランダムアクセス手順(Random Access Procedure;RACH)を行ってよい(S303乃至S306)。そのために、端末は、物理ランダムアクセスチャネル(Physical Random Access Channel;PRACH)を通じて特定シーケンスをプリアンブルとして送信し(S303及びS305)、PDCCH及び対応するPDSCHを通じて、プリアンブルに対する応答メッセージを受信すればよい(S304及びS306)。競合ベースのRACHについては、競合解決手順(Contention Resolution Procedure)をさらに行ってもよい。
【0038】
上述の手順を行った端末は、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信(S307)、及び物理上りリンク共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel;PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(Physical Uplink Control Channel;PUCCH)送信(S308)を行えばよい。特に、端末はPDCCHを通じて下りリンク制御情報(Downlink Control Information;DCI)を受信する。ここで、DCIは、端末に対するリソース割り当て情報のような制御情報を含んでおり、その使用目的によってフォーマットが異なっている。
【0039】
一方、端末が上りリンクを通じて基地局に送信する又は端末が基地局から受信する制御情報としては、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(Channel Quality Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、RI(Rank Indicator)などを含む。3GPP LTEシステムでは、端末は、これらのCQI/PMI/RIなどの制御情報をPUSCH及び/又はPUCCHを通じて送信してもよい。
【0040】
図4は、LTEシステムで用いられる無線フレームの構造を例示する図である。
【0041】
図4を参照すると、無線フレーム(radio frame)は10ms(327200×T
s)の長さを有し、10個の均等なサイズのサブフレーム(subframe)で構成されている。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、2個のスロット(slot)で構成されている。それぞれのスロットは0.5ms(15360×T
s)の長さを有する。ここで、T
sはサンプリング時間を表し、Ts=1/(15kHz×2048)=3.2552×10
-8(約33ns)で表示される。スロットは時間領域において複数のOFDMシンボルを含み、周波数領域において複数のリソースブロック(Resource Block;RB)を含む。LTEシステムにおいて一つのリソースブロックは12個の副搬送波×7(6)個のOFDMシンボルを含む。データの送信される単位時間であるTTI(Transmission Time Interval)は一つ以上のサブフレーム単位に定めることができる。上述した無線フレームの構造は例示に過ぎず、無線フレームに含まれるサブフレームの数、サブフレームに含まれるスロットの数、又はスロットに含まれるOFDMシンボルの数は様々に変更されてもよい。
【0042】
図5は、LTE/LTE-Aベースの無線通信システムにおいて、同期信号(synchronization signal,SS)の送信のための無線フレームの構造を例示する図である。特に、
図5は、周波数分割デュプレックス(frequency division duplex,FDD)において同期信号及びPBCHの送信のための無線フレームの構造を例示するものであって、
図5(a)は、正規CP(normal cyclic prefix)として設定された(configured)無線フレームにおいてSS及びPBCHの送信位置を示し、
図5(b)は、拡張CP(extended CP)として設定された無線フレームにおいてSS及びPBCHの送信位置を示す。
【0043】
以下、
図5を参照して、SSをより具体的に説明する。SSは、PSSとSSSとに区分される。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期などの時間ドメイン同期及び/又は周波数ドメイン同期を得るために用いられ、SSSは、フレーム同期、セルグループID及び/又はセルのCP設定(configuration)(即ち、正規CP又は拡張CPの使用情報)を得るために用いられる。
図5を参照すると、PSSとSSSは、毎無線フレームの2つのOFDMシンボルでそれぞれ送信される。具体的に、SSは、インター-RAT(inter radio access technology)測定を容易にするために、GSM(Global System for Mobile communication)フレームの長さである4.6msを考慮して、サブフレーム0の第1番目のスロットとサブフレーム5の第1番目のスロットでそれぞれ送信される。特に、PSSは、サブフレーム0の第1番目のスロットの最後のOFDMシンボルとサブフレーム5の第1番目のスロットの最後のOFDMシンボルでそれぞれ送信され、SSSは、サブフレーム0の第1番目のスロットの最後から第2番目のOFDMシンボルとサブフレーム5の第1番目のスロットの最後から第2番目のOFDMシンボルでそれぞれ送信される。当該無線フレームの境界は、SSSによって検出されることができる。PSSは、当該スロットの最後のOFDMシンボルで送信され、SSSは、PSS直前のOFDMシンボルで送信される。SSの送信ダイバーシティ(diversity)方式は、単一アンテナポート(single antenna port)のみを用いて、標準では別に定義していない。
【0044】
PSSは5msごとに送信されるため、UEはPSSを検出することで、当該サブフレームがサブフレーム0とサブフレーム5のうち1つであることが分かるが、当該サブフレームがサブフレーム0とサブフレーム5のうち具体的にいずれなのかは分からない。よって、UEは、PSSのみでは無線フレームの境界が認知できない。即ち、PSSのみではフレーム同期が取得できない。UEは一無線フレーム内において2回送信されるものの、互いに異なるシーケンスとして送信されるSSSを検出して無線フレームの境界を検出する。
【0045】
PSS/SSSを用いたセル(cell)探索手順を行い、DL信号の復調(demodulation)及びUL信号の送信を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定したUEは、また、前記eNBから前記UEのシステム設定(system configuration)に必要なシステム情報を取得してこそ、前記eNBと通信することができる。
【0046】
システム情報は、マスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)及びシステム情報ブロック(System Information Block,SIB)によって設定される(configured)。各システム情報ブロックは、機能的に関連したパラメータの集合を含み、含むパラメータに応じてマスター情報ブロック(Master Information Block,MIB)及びシステム情報ブロックタイプ1(System Information Block Type 1,SIB1)、システム情報ブロックタイプ2(System Information Block Type 2,SIB2)、SIB3~SIB17に区分できる。
【0047】
MIBは、UEがeNBのネットワーク(network)に初期接続(initial access)するのに必須の、最も頻繁に送信されるパラメータを含む。UEは、MIBをブロードキャストチャネル(例えば、PBCH)を介して受信することができる。MIBには、下りリンクシステム帯域幅(dl-Bandwidth,DL BW)、PHICH設定(configuration)、システムフレームナンバー(SFN)が含まれる。よって、UEは、PBCHを受信することで、明示的(explicit)に、DL BW、SFN、PHICH設定に関する情報が分かる。一方、PBCH受信によってUEが暗示的(implicit)に分かる情報としては、eNBの送信アンテナポートの数がある。eNBの送信アンテナ数に関する情報は、PBCHのエラー検出に用いられる16-ビットCRC(Cyclic Redundancy Check)に送信アンテナ数に対応するシーケンスをマスク(例えば、XOR演算)して、暗示的にシグナルリングされる。
【0048】
SIB1は、他のSIBの時間ドメインスケジューリングに関する情報のみならず、特定のセルがセル選択に適したセルであるか否かを判断するのに必要なパラメータを含む。SIB1はブロードキャストシグナリング又は専用(dedicated)シグナリングによってUEに受信される。
【0049】
DL搬送波周波数と当該システム帯域幅は、PBCHが運ぶMIBによって取得されることができる。UL搬送波周波数及び当該システム帯域幅は、DL信号であるシステム情報によって得られる。MIBを受信したUEは、当該セルに対して格納された有効なシステム情報がないと、システム情報ブロックタイプ2(SystemInformationBlockType2,SIB2)が受信されるまで、MIB内のDL BWの値をUL-帯域幅(UL BW)に適用する。例えば、UEは、システム情報ブロックタイプ2(SystemInformationBlockType2,SIB2)を取得して、前記SIB2内のUL-搬送波周波数及びUL-帯域幅情報によってUEがUL送信に使用可能な全体のULシステム帯域を把握することができる。
【0050】
周波数ドメインにおいて、PSS/SSS及びPBCHは、実際のシステム帯域幅とは関係なく、当該OFDMシンボルにおいてDC副搬送波を中心として、左右3個ずつ、全6個のRB、即ち、全72個の副搬送波内でのみ送信される。よって、UEは、前記UEに設定された(configured)下りリンク送信帯域幅とは関係なく、SS及びPBCHを検出(detect)或いは復号(decode)できるように設定される(configured)。
【0051】
初期セル探索を終えたUEは、eNBへの接続を完了するために、任意接続手順(random access procedure)を行うことができる。このために、UEは、物理任意接続チャネル(physical random access channel,PRACH)を通じてプリアンブル(preamble)を送信し、PDCCH及びPDSCHを通じてプリアンブルへの応答メッセージを受信することができる。競合ベースの任意接続(contention based random access)の場合、更なるPRACHの送信、またPDCCH及びPDCCHに対応するPDSCHのような競合解決手順(contention resolution procedure)を行うことができる。
【0052】
上述したような手順を行ったUEは、その後、一般的な上りリンク/下りリンク信号送信手順として、PDCCH/PDSCH受信及びPUSCH/PUCCH送信を行うことができる。
【0053】
上述した任意接続手順は、任意接続チャネル(random access channel,RACH)手順とも呼ばれる。任意接続手順は、初期接続、上りリンク同期調整、リソース割り当て、ハンドオーバーなどの用途として様々に用いられる。任意接続手順は、競合-ベース(contention-based)手順と、専用(dedicated)(即ち、非-競合-ベース)手順とに分類できる。競合-ベースの任意接続手順は、初期接続を含んで一般的に用いられ、専用任意接続手順はハンドオーバーなどに制限的に用いられる。競合-ベースの任意接続手順において、UEはRACHプリアンブルシーケンスを任意に(randomly)選択する。よって、複数のUEが同時に同一のRACHプリアンブルシーケンスを送信することが可能であり、これによって、その後に競争解決手順が必要となる。一方、専用任意接続手順において、UEはeNBが当該UEに唯一に割り当てたRACHプリアンブルシーケンスを用いる。よって、他のUEとの競合なく任意接続手順を行うことができる。
【0054】
競合-ベースの任意接続手順は、以下の4ステップを含む。以下、ステップ1~4で送信されるメッセージのそれぞれをメッセージ1~4(Msg1~Msg4)と称することができる。
【0055】
- ステップ1:RACHプリアンブル(via PRACH)(UE to eNB)
【0056】
- ステップ2:任意接続応答(random access response,RAR)(via PDCCH及びPDSCH)(eNB to UE)
【0057】
- ステップ3:レイヤー2/レイヤー3メッセージ(via PUSCH)(UE to eNB)
【0058】
- ステップ4:競合解決(contention resolution)メッセージ(eNB to UE)
【0059】
専用の任意接続手順は、以下の3ステップを含む。以下、ステップ0~2で送信されるメッセージのそれぞれは、メッセージ0~2(Msg0~Msg2)と称してもよい。任意接続手順の一部としてRARに対応する上りリンク送信(即ち、ステップ3)を行うこともできる。専用の任意接続手順は、基地局がRACHプリアンブル送信を命令する用途のPDCCH(以下、PDCCHオーダー(order))を用いてトリガされることができる。
【0060】
- ステップ0:専用のシグナリングによるRACHプリアンブル割り当て(eNB to UE)
【0061】
- ステップ1:RACHプリアンブル(via PRACH)(UE to eNB)
【0062】
- ステップ2:任意接続応答(RAR)(via PDCCH及びPDSCH)(eNB to UE)
【0063】
RACHプリアンブルを送信した後、UEは予め-設定された時間ウィンドウ内でランダムアクセス応答(RAR)の受信を試みる。具体的に、UEは、時間ウィンドウ内でRA-RNTI(Random Access RNTI)を有するPDCCH(以下、RA-RNTI PDCCH)(例えば、PDCCHにおいてCRCがRA-RNTIでマスクされる)の検出を試みる。RA-RNTI PDCCH検出時に、UEは、RA-RNTI PDCCHに対応するPDSCH内に、自身のためのRARが存在するか否かを確認する。RARは、UL同期化のためのタイミングオフセット情報を示すタイミングアドバンス(timing advance, TA)情報、ULリソース割り当て情報(ULグラント情報)、仮の端末識別子(例えば、temporary cell-RNTI, TC-RNTI)などを含む。UEは、RAR内のリソース割り当て情報及びTA値に応じてUL送信(例えば、Msg3)を行うことができる。RARに対応するUL送信にはHARQが適用される。したがって、UEは、Msg3を送信した後、Msg3に対応する受信応答情報(例えば、PHICH)を受信することができる。
【0064】
任意接続プリアンブル、すなわち、RACHプリアンブルは、物理層において長さTCPの循環前置(cyclic prefix)及び長さTSEQのシーケンスからなる。TCPのTSEQは、フレーム構造と任意接続設定(configuration)に依存する。プリアンブルフォーマットは上位層によって制御される。RACHプリアンブルはULサブフレームから送信される。任意接続プリアンブルの送信は、特定の時間及び周波数リソースに制限(restrict)される。このようなリソースをPRACHリソースと呼び、PRACHリソースは、インデックス0が無線フレームにおいて低い番号のPRB及びサブフレームに対応するように、前記無線フレーム内のサブフレーム番号と、周波数ドメインにおいてPRBの増加順に番号付けられる。任意接続リソースがPRACH設定インデックスによって定義される(3GPP TS 36.211標準文書を参照)。PRACH設定インデックスは(eNBによって送信される)上位層信号によって与えられる。
【0065】
LTE/LTE-Aシステムにおいて任意接続プリアンブル、即ち、RACHプリアンブルのための副搬送波間隔は、プリアンブルフォーマット0~3の場合は1.25kHzであり、プリアンブルフォーマット4の場合は7.5kHzであることと規定される(3GPP TS 36.211を参照)。
【0066】
図6は、下りリンク無線フレームにおいて一つのサブフレームの制御領域に含まれる制御チャネルを例示する図である。
【0067】
図6を参照すると、サブフレームは14個のOFDMシンボルで構成されている。サブフレーム設定によって先頭の1乃至3個のOFDMシンボルは制御領域として用いられ、残り13~11個のOFDMシンボルはデータ領域として用いられる。同図で、R1乃至R4は、アンテナ0乃至3に対する基準信号(Reference Signal(RS)又はPilot Signal)を表す。RSは、制御領域及びデータ領域を問わず、サブフレーム内に一定のパターンで固定される。制御チャネルは、制御領域においてRSの割り当てられていないリソースに割り当てられ、トラフィックチャネルもデータ領域においてRSの割り当てられていないリソースに割り当てられる。制御領域に割り当てられる制御チャネルには、PCFICH(Physical Control Format Indicator CHannel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator CHannel)、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)などがある。
【0068】
PCFICHは物理制御フォーマット指示子チャネルで、毎サブフレームごとにPDCCHに用いられるOFDMシンボルの個数を端末に知らせる。PCFICHは、最初のOFDMシンボルに位置し、PHICH及びPDCCHに優先して設定される。PCFICHは4個のREG(Resource Element Group)で構成され、それぞれのREGはセルID(Cell IDentity)に基づいて制御領域内に分散される。一つのREGは4個のRE(Resource Element)で構成される。REは、1副搬送波×1OFDMシンボルと定義される最小物理リソースを表す。PCFICH値は帯域幅によって1~3又は2~4の値を指示し、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)で変調される。
【0069】
PHICHは、物理HARQ(Hybrid-Automatic Repeat and request)指示子チャネルで、上りリンク送信に対するHARQ ACK/NACKを運ぶために用いられる。すなわち、PHICHは、UL HARQのためのDL ACK/NACK情報が送信されるチャネルを表す。PHICHは、1個のREGで構成され、セル特定(cell-specific)にスクランブル(scrambling)される。ACK/NACKは1ビットで指示され、BPSK(Binary phase shift keying)で変調される。変調されたACK/NACKは拡散因子(Spreading Factor;SF)=2又は4で拡散される。同一のリソースにマッピングされる複数のPHICHは、PHICHグループを構成する。PHICHグループに多重化されるPHICHの個数は、拡散コードの個数によって決定される。PHICH(グループ)は周波数領域及び/又は時間領域においてダイバーシティ得を得るために3回繰り返し(repetition)される。
【0070】
PDCCHは物理下りリンク制御チャネルで、サブフレームにおける先頭のn個のOFDMシンボルに割り当てられる。ここで、nは1以上の整数で、PCFICHによって指示される。PDCCHは一つ以上のCCEで構成される。PDCCHは、送信チャネルであるPCH(Paging channel)及びDL-SCH(Downlink-shared channel)のリソース割り当てに関する情報、上りリンクスケジューリンググラント(Uplink Scheduling Grant)、HARQ情報などを各端末又は端末グループに知らせる。PCH(Paging channel)及びDL-SCH(Downlink-shared channel)はPDSCHを通じて送信される。したがって、基地局と端末は一般に、特定の制御情報又は特定のサービスデータ以外は、PDSCHを通じてデータをそれぞれ送信及び受信する。
【0071】
PDSCHのデータがいずれの端末(一つ又は複数の端末)に送信されるものか、これら端末がどのようにPDSCHデータを受信してデコードしなければならないかに関する情報などは、PDCCHに含まれて送信される。例えば、特定PDCCHが「A」というRNTI(Radio Network Temporary Identity)でCRCマスクされており、「B」という無線リソース(例えば、周波数位置)及び「C」というDCIフォーマット、すなわち、送信形式情報(例えば、送信ブロックサイズ、変調方式、コーディング情報など)を用いて送信されるデータに関する情報が、特定サブフレームで送信されると仮定する。この場合、セル内の端末は、自身が持っているRNTI情報を用いて検索領域でPDCCHをモニタリング、すなわち、ブラインドデコードし、「A」のRNTIを持っている一つ以上の端末があると、これらの端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報に基づいて「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0072】
図7は、LTEシステムで用いられる上りリンクサブフレームの構造を示す図である。
【0073】
図7を参照すると、上りリンクサブフレームは、制御情報を運ぶPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)が割り当てられる領域と、ユーザデータを運ぶPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)が割り当てられる領域とに区別される。サブフレームにおいて中間部分がPUSCHに割り当てられ、周波数領域においてデータ領域の両側部分がPUCCHに割り当てられる。PUCCH上で送信される制御情報は、HARQに用いられるACK/NACK、下りリンクチャネル状態を示すCQI(Channel Quality Indicator)、MIMOのためのRI(Rank Indicator)、上りリンクリソース割り当て要請であるSR(Scheduling Request)などがある。一つの端末に対するPUCCHは、サブフレーム内の各スロットで互いに異なる周波数を占める一つのリソースブロックを使用する。すなわち、PUCCHに割り当てられる2個のリソースブロックはスロット境界で周波数ホッピング(frequency hopping)する。特に、
図6は、m=0のPUCCH、m=1のPUCCH、m=2のPUCCH、m=3のPUCCHがサブフレームに割り当てられるとしている。
【0074】
以下、チャネル状態情報(channel state information,CSI)の報告について説明する。現在、LTE標準では、チャネル状態情報無しで運用される開ループ(open-loop)MIMOと、チャネル状態情報に基づいて運用される閉ループ(closed-loop)MIMOという2つの送信方式が存在する。特に、閉ループMIMOでは、MIMOアンテナの多重化利得(多重化gain)を得るために、基地局及び端末は、チャネル状態情報に基づいてビームフォーミングを行うことができる。基地局は、チャネル状態情報を端末から得るために、端末にPUCCH(Physical Uplink Control CHannel)又はPUSCH(Physical Uplink Shared CHannel)を割り当て、下りリンク信号に対するチャネル状態情報(CSI)をフィードバックするように命令する。
【0075】
CSIは、RI(Rank Indicator)、PMI(Precoding Matrix Index)、CQI(Channel Quality Indication)の3つの情報に大別される。先ず、RIは、上述のように、チャネルのランク情報を示し、端末が同一の周波数-時間リソースによって受信できるストリーム数を意味する。また、RIは、チャネルの長期フェーディング(long term fading)によって決定されるため、通常、PMI、CQI値よりも長い周期で基地局にフィードバックされる。
【0076】
次に、PMIはチャネルの空間特性を反映した値であって、SINRなどのメートル(metric)を基準として端末が選好するプリコーディング行列インデックスを示す。最後に、 CQIはチャネルの強度を示す値であって、通常、基地局がPMIを用いるときに得られる受信SINRのことを意味する。
【0077】
3GPP LTE-Aシステムにおいて、基地局は、複数のCSIプロセスをUEに設定して、各プロセスに対するCSIが報告される。ここで、CSIプロセスは、基地局からの信号品質の特定のためのCSI-RSリソースと干渉測定のためのCSI-IM(interference measurement)リソース、即ち、IMP(interference measurement resource)で構成される。
【0078】
Millimeter Wave(mmW)では波長が短くなるため、同面積に多数のアンテナ要素の設置が可能である。具体的には、30GHz帯域において波長は1cmであって、4 by 4cmのパネル(panel)に0.5lambda(波長)間隔で2D(dimension)配列である全68(8×8)のアンテナ要素を設けることができる。これにより、mmW分野における最近の動向では、多数のアンテナ要素を使用してBF(beamforming)利得を上げてカバレッジを増加させたり、或いはスループット(throughput)を増加させたりすることを試みている。
【0079】
このとき、アンテナ要素別に送信パワー及び位相の調節ができるように、TXRU(Transceiver Unit)を備える場合、周波数リソース別に独立したビームフォーミングが可能である。しかし、100余個の全てのアンテナ要素にTXRUを設けることは費用面で実効性に乏しい問題がある。従って、1つのTXRUに多数のアンテナ要素をマッピングし、アナログ位相シフター(analog phase shifter)でビーム方向を調節する方式が考えられている。かかるアナログビームフォーミング方式では全帯域において1つのビーム方向のみが形成できるので、周波数選択的なビームフォーミングができないというデメリットがある。
【0080】
デジタルBFとアナログBFの中間形態として、Q個のアンテナ要素より少ない数のB個のTXRUを有するハイブリッドBFが考えられる。この場合、B個のTXRUとQ個のアンテナ要素の連結方式によって差はあるが、同時に送信可能なビームの方向はB個以下に制限される。
【0081】
図8は、TXRUとアンテナ要素の連結方式の一例を示す図である。
【0082】
図8(a)は、TXRUがサブアレイ(sub-array)に連結された方式を示している。この場合、アンテナ要素は1つのTXRUにのみ連結される。これとは異なり、
図7(b)は、 TXRUが全てのアンテナ要素に連結された方式を示している。この場合、アンテナ要素は全てのTXRUに連結される。
図7において、Wはアナログ位相シフターにより乗じられる位相ベクトルを示す。即ち、Wによってアナログビームフォーミングの方向が決定される。ここで、CSI-RSアンテナポートとTXRUとのマッピングは1-to-1又は1-to-多である。
【0083】
より多い通信機器がより大きい通信容量を要求することにより、既存のRAT(radio access technology)に比べて向上した無線広帯域通信に対する必要性が台頭しつつある。また、複数の機器及びモノを連結していつでもどこでも様々なサービスを提供する大規模(massive)MTC(Machine Type Communications)が次世代通信において考慮される主なイッシュの1つである。のみならず、信頼度(reliability)及びレイテンシ(latency)に敏感なサービス/UEを考慮した通信システムデザインが提示されている。これを考慮した次世代RATの導入が論議されており、本発明では、便宜のために、New RATと称する。
【0084】
TDDシステムにおいてデータ送信レイテンシを最小化するために5世代NewRATでは、
図9のような自己完結型サブフレームの構造を考慮している。
図9は、自己完結型サブフレームの構造の一例を示す図である。
【0085】
図9において、斜線領域は下りリンク制御領域を示し、黒塗り領域は上りリンク制御領域を示す。表示のない領域は、下りリンクデータ送信のために用いられてよく、上りリンクデータ送信のために用いられてもよい。この構造の特徴は、1つのサブフレームにおいて下りリンク送信と上りリンク送信とが順次に行われ、サブフレーム内で下りリンクデータを送信したり、上りリンクACK/NACKを受信したりすることもできる。結果として、データ送信エラーが発生したとき、データの再送信までかかる時間を減らすことになり、これによって最終データ伝達のレイテンシを最小化することができる。
【0086】
このような自己完結型スロット構造において、基地局とUEが送信モードから受信モードに切り替えられる過程、又は受信モードから送信モードに切り替えられる過程のためには、時間間隙(time gap)が必要である。そのために、自己完結型サブフレームスロット構造において、下りリンクから上りリンクに切り替えられる時点の一部のOFDMシンボル(OFDMシンボル;OS)がGP(guard period)として設定される。
【0087】
NewRATをベースとして動作するシステムにおいて、構成/設定が可能な上述した自己完結型サブフレームタイプの一例として、少なくとも以下のような4つのサブフレームタイプが考えられる。
【0088】
- 下りリンク制御区間+下りリンクデータ区間+GP+上りリンク制御区間
【0089】
- 下りリンク制御区間+下りリンクデータ区間
【0090】
- 下りリンク制御区間+GP+上りリンクデータ区間+上りリンク制御区間
【0091】
- 下りリンク制御区間+GP+上りリンクデータ区間
【0092】
以下、本発明の実施例による同期化信号の設定方法について説明する。より具体的には、本発明の実施例によって、同期化信号ブロック(Synchronization Signal Block;SS block)、同期化信号バースト(Synchronization Signal Burst;SS Burst)及び同期化信号バースト集合(Synchronization Signal Burst Set;SS Burst set)の構成について説明する。
【0093】
< 同期化信号ブロック(Synchronization Signal Block;SS block) >
【0094】
NewRATでは、NR-SS(NewRAT Synchronization Signal)、NR-PBCH(NewRAT Physical Broadcast Channel)、制御チャネル及び測定参照信号(Measurement Reference Signal;MRS)などのように、初期接続過程を行うためのNR初期接続信号及びチャネルが定義される。
【0095】
また、以下の表1のように、1つの同期化信号ブロック内に含まれる信号及びチャネルの種類に応じて、多様なタイプの同期化信号ブロックが定義される。
【0096】
【0097】
このとき、表1に示された同期化信号ブロックの各タイプは、同一の時間区間(time duration)を有する。
【0098】
図10は、上述のように、同一の時間区間を有する同期化信号ブロックの各タイプを示す図である。
図10は、同期化信号ブロックの各タイプによるPSS、SSS、PBCH、MRS及び制御チャネルの構成を示す。
【0099】
図10において、同期化信号ブロックの各タイプは、そのタイプが異なっても、同一の時間区間を有して、
図10の左図のように、同期化信号ブロックは、TDM(Time Division Multiplexing)方式によって時間領域で多重化されてもよく、
図10の右図のように、FDM(Frequency Division Multiplexing)方式によって周波数領域で多重化されてもよい。また、同期化信号ブロックの各タイプは、同一の時間区間において、同一のニューマロロジー(Numerology)を有する。
【0100】
また、
図10の左図のタイプ1及びタイプ3のように、1つの同期化信号ブロック区間内に、空き区間がある場合、即ち、PSS、SSS、PBCH、制御チャネル及びMRSがマッピングされていないリソース要素がある場合には、このマッピングされていないリソース要素をデータ送信のために用いることができる。
【0101】
< 同期化信号バースト(Synchronization Signal Burst;SS Burst)の構成 >
【0102】
NewRATでは、同期化信号バーストに1つ以上の同期化信号ブロックが含まれるように定義される。
【0103】
具体的に、
図11のように、1つの同期化信号バーストは、同じタイプの同期化信号ブロックで構成される。即ち、同期化信号バーストには、1つ以上の同期化信号ブロックが含まれるが、この同期化信号バーストに含まれる1つ以上の同期化信号ブロックは、いずれも同じタイプである。
【0104】
即ち、
図11(a)の同期化信号バーストに含まれた同期化信号ブロックと、
図11(b)の同期化信号バーストに含まれた同期化信号ブロックとは異なるタイプであるが、
図11(a)の同期化信号バーストに含まれた複数の同期化信号ブロックは、いずれも同じタイプである。
【0105】
また、同期化信号バーストには同じタイプの同期化信号ブロックが含まれるため、同期化信号バーストのタイプは、この同期化信号バーストに含まれた同期化信号ブロックによって決定される。
【0106】
一方、
図11(a)及び
図11(b)のように、同期化信号バーストに含まれた同期化信号ブロックは順次にナンバリングされることができる。なお、同期化信号バーストのインデックスは、NR-PBCHによって指示されてもよい。
【0107】
図12~
図13を参照して、サブフレームにおいて同期化信号ブロックを配置する方法について説明する。
【0108】
自己完結型サブフレームにおいて、下りリンク制御チャネルとDMRS(Demodulation Reference Signal)は、先頭に位置した1つ以上のOFDMシンボルにマッピングされ、上りリンク制御チャネルは、最後に位置した1つ以上のOFDMシンボルにマッピングされる。
【0109】
よって、同期化信号ブロックは、下りリンク制御チャネルと上りリンク制御チャネルがマッピングされる領域から外れるように、サブフレームの中間領域にマッピングされることができる。即ち、同期化信号ブロックのマッピング領域が下りリンク制御チャネルと上りリンク制御チャネルがマッピングされる領域と重ならないように、サブフレームの中間領域にマッピングされるように設定されることができる。
【0110】
例えば、15kHzの副搬送波間隔(subcarrier spacing)のための1msスロット内で同期化信号ブロックの配置が定義される場合、同期化信号ブロックは、隣接した2つのスロットの間にはマッピングされない。換言すれば、
図12のように、NR同期化信号ブロックは、サブフレームにおける毎0.5ms内に配置される。また、同期化信号ブロックは、サブフレームにおける毎0.5ms間の境界にはまたがらないように配置される。具体的に、
図12のように、サブフレーム前端の0.5msと後端の0.5msの間、即ち、サブフレームの中間には同期化信号ブロックがまたがらないように配置される。
【0111】
まとめると、副搬送波間隔が15kHzである場合、同期化信号ブロックが、サブフレームの中間に配置され、0.5msの長さを有する1つのスロット内に1つの同期化信号ブロックが配置される。また、サブフレームの中間、換言すれば、サブフレームにおける毎0.5ms間の境界にはまたがらないように同期化信号ブロックが配置される。
【0112】
これは、副搬送波間隔が15kHzであり、FFTサイズが2048である場合、0.5ms内に含まれる最初のOFDMシンボルの長さが、他のOFDMシンボルの長さよりも16*Ts長いためである。換言すれば、1msのNRサブフレーム内に2つの長いCP(Extended CP)が用いられるためである。即ち、0.5ms内に含まれる最初のOFDMシンボルの長さが、他のOFDMシンボルの長さよりも長いため、正規CPをベースとして4つのシンボルにマッピングされるようにシーケンスが生成される同期化信号ブロックがCP長の長い最初のOFDMシンボルにマッピングされる場合、同期化信号ブロックのマッピングと送信が非効率的であり得る。
【0113】
よって、サブフレームにおける毎0.5msを基準として、サブフレームにおける毎0.5ms間の境界にまたがって同期化信号ブロックがマッピングされないようにする。
【0114】
上述のような、同期化信号ブロックを配置するために規則は、
図13のように、副搬送波間隔によって、できる限り全てのサブフレームに適用できる。即ち、NR同期化信号バーストは0.5ms内に定義されるか、副搬送波間隔とは関係なく、NRサブフレーム内に定義されてもよい。
【0115】
換言すれば、
図12~
図13による同期化信号ブロックの配置方法は、以下のような規則を有することができる。
【0116】
多重スロットを有する同期化信号バーストを考慮するとき、同期化信号ブロックは同期化信号バーストにおいて連続することができず、多重スロットにおいても連続できない。
【0117】
一方、NRバーストの周期は、副搬送波間隔には関係なく、NRサブフレームをベースとして定められる。
【0118】
< 同期化信号バースト集合(Synchronization Signal Burst Set;SS Burst set) >
【0119】
図14は、同期化信号バースト集合を説明するための図である。
図14を参照すると、同期化信号バースト集合は、同期化バースト集合において同一の周期を有する互いに異なるタイプの同期化信号バーストで構成される。
【0120】
また、同期化バースト集合において、非周期的な同期化バーストが発生することがあるが、このとき、非周期的な同期化バーストは同期化バースト集合内に含まれる複数の同期化信号バーストのうち、いずれか1つと同一であってもよい。
【0121】
また、周期的な同期化バーストは同期化バーストセット内で当該周期ごとにトリガされることができ、当該周期は指示子によって設定されてもよい。
【0122】
図15を参照すると、通信装置1500は、プロセッサ1510、メモリ1520、RFモジュール1530、ディスプレイモジュール1540、及びユーザインターフェースモジュール1550を備えている。
【0123】
通信装置1500は説明の便宜のために示されたもので、一部のモジュールは省略されてもよい。また、通信装置1500は必要なモジュールをさらに備えてもよい。また、通信装置1500において一部のモジュールはより細分化したモジュールに区分されてもよい。プロセッサ1510は、図面を参照して例示した本発明の実施例に係る動作を実行するように構成される。具体的に、プロセッサ1510の詳細な動作は、
図1乃至
図10に記載された内容を参照するとよい。
【0124】
メモリ1520は、プロセッサ1510に接続し、オペレーティングシステム、アプリケーション、プログラムコード、データなどを格納する。RFモジュール1530は、プロセッサ1510に接続し、基底帯域信号を無線信号に変換したり、無線信号を基底帯域信号に変換する機能を果たす。そのために、RFモジュール1530は、アナログ変換、増幅、フィルタリング及び周波数アップ変換又はこれらの逆手順を行う。ディスプレイモジュール1540は、プロセッサ1510に接続し、様々な情報をディスプレイする。ディスプレイモジュール1540は、特に制限されるものではなく、LCD(Liquid Crystal Display)、LED(Light Emitting Diode)、OLED(Organic Light Emitting Diode)のような周知の要素を用いることができる。ユーザインターフェースモジュール1550は、プロセッサ1510に接続し、キーパッド、タッチスクリーンなどのような周知のユーザインターフェースの組み合わせで構成可能である。
【0125】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素又は特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更されてもよい。ある実施例の一部構成や特徴は、他の実施例に含まれてもよく、他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替わってもよい。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0126】
本文書で基地局によって行われるとした特定動作は、場合によってはその上位ノード(upper node)によって行われることもある。すなわち、基地局を含む複数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局又は基地局以外の他のネットワークノードによって行われ得ることは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、NodeB、eNodeB(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語にしてもよい。
【0127】
本発明に係る実施例は、様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェア又はそれらの結合などによって具現することができる。ハードウェアによる具現では、本発明の一実施例は、一つ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどによって具現することができる。
【0128】
ファームウェアやソフトウェアによる具現では、本発明の一実施例は、以上で説明された機能又は動作を実行するモジュール、手順、関数などの形態で具現されてもよい。ソフトウェアコードは、メモリユニットに記憶され、プロセッサによって駆動可能である。メモリユニットは、プロセッサの内部又は外部に設けられ、公知の様々な手段によってプロセッサとデータを交換することができる。
【0129】
本発明は、本発明の特徴から逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化できるということが当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈によって決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0130】
上述のような無線通信システムにおいて、同期化信号の送信方法及びそのための装置は、5世代NewRATシステムに適用される例を中心として説明したが、5世代NewRATシステムの他にも様々な無線通信システムに適用することができる。