(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-08
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】スイッチ回路及びその制御方法、スマートスイッチ及び制御システム
(51)【国際特許分類】
H02J 13/00 20060101AFI20221109BHJP
H01H 9/54 20060101ALI20221109BHJP
【FI】
H02J13/00 311T
H02J13/00 311S
H01H9/54 Z
(21)【出願番号】P 2021051701
(22)【出願日】2021-03-25
【審査請求日】2021-03-25
(31)【優先権主張番号】202010600475.X
(32)【優先日】2020-06-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100135703
【氏名又は名称】岡部 英隆
(72)【発明者】
【氏名】張 賀
【審査官】清水 祐樹
(56)【参考文献】
【文献】特開2015-122216(JP,A)
【文献】特開2003-189375(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0204696(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第110536519(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0182942(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 13/00
H01H 9/54
H03J 9/00 - 9/06
H04Q 9/00 - 9/16
H02M 1/00 - 1/44
H03K 17/00 - 17/70
H05B 39/00 - 39/10
H05B 45/00 - 45/59
H05B 47/00 - 47/29
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ回路であって、前記スイッチ回路は、
無線通信モジュール、スイッチモジュール、エネルギー蓄積回路、導通電力取得回路、及び切断電力取得回路を含み、
前記無線通信モジュール
は、前記スイッチモジュールのオン・オフを制御し、
前記スイッチモジュールは、前記導通電力取得回路に一端で接続され、中性線に接続される負
荷に他端で接続さ
れ、
前記エネルギー蓄積回路は、前記無線通信モジュール
と、前記導通電力取得回路と、前記切断電力取得回路とに接続され
、前記無線通信モジュールに電力を出力し、
前記導通電力取得回路
は、入力側が電圧線に接続され、前記導通電力取得回路が第1の負荷接続側及び第1の電力供給側を含み、前記第1の負荷接続側が前記スイッチモジュール
の一端に接続され、前記第1の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記導通電力取得回路
は、前記スイッチモジュールの導通に応答
して前記第1の電力供給側
を介して前記エネルギー蓄積回路に第1の電流を出力
し、
前記切断電力取得回路
は、入力側が前記電圧線に接続され、前記切断電力取得回路が第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、前記第2の負荷接続側が前記負荷と前記スイッチモジュールとの間に接続され、前記第2の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記切断電力取得回路
は、前記スイッチモジュールの切断に応答
して前記第2の電力供給側
を介して前記エネルギー蓄積回路に第2の電流を出力し、前記第2の電流が前記第1の電流より小さ
い、
ことを特徴とするスイッチ回路。
【請求項2】
前記切断電力取得回路は、交流直流変換器及び定電流ユニットを含み、前記交流直流変換器の入力側は前記電圧線に接続され、前記交流直流変換器は第1の出力側及び第2の出力側を含み、前記第1の出力側は前記第2の負荷接続側とされ、前記第2の出力側は前記定電流ユニットに接続され、前記定電流ユニットの出力側は前記第2の電力供給側とされ、前記定電流ユニットは前記第2の電流とされる定電流を出力することに用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項3】
前記切断電力取得回路は降圧変圧器をさらに含み、前記降圧変圧器の入力側は前記交流直流変換器の前記第2の出力側に接続され、前記降圧変圧器の出力側は前記定電流ユニットに接続される、
ことを特徴とする請求項2に記載のスイッチ回路。
【請求項4】
前記定電流ユニットは、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、及び第1の抵抗を含み、前記第1のトランジスタは、第1のベース電極、第1の極、及び第2の極を含み、前記第2のトランジスタは第2のベース電極、第3の極、及び第4の極を含み、
前記第1の抵抗の一端及び前記第1の極が前記降圧変圧器の出力側に接続され、前記第1の抵抗の他端は前記第3の極に接続され、前記第1のベース電極は前記第1の抵抗と前記第3の極との間に接続され、前記第2の極は前記第2のベース電極に接続され、前記第4の極及び前記エネルギー蓄積回路に接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載のスイッチ回路。
【請求項5】
接地電位を有する端部をさらに含み、前記エネルギー蓄積回路はエネルギー蓄積ユニットを含み、前記エネルギー蓄積ユニットは電気二重層コンデンサを含み、前記電気二重層コンデンサの一端は前記無線通信モジュール、前記第1の電力供給側、及び前記第2の電力供給側に接続され、他端は
前記端部に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項6】
前記エネルギー蓄積回路は、前記エネルギー蓄積ユニットの両端に並列接続されるフィルタユニットをさらに含む、
ことを特徴とする請求項5に記載のスイッチ回路。
【請求項7】
前記エネルギー蓄積ユニットは、第1の一方向導通部品及び第2の一方向導通部品をさらに含み、
前記第1の一方向導通部品は前記第1の電力供給側と前記エネルギー蓄積ユニットとの間に接続され、前記第1の一方向導通部品の導通方向は前記第1の電力供給側から前記エネルギー蓄積ユニットへ向かい、
前記第2の一方向導通部品は前記第2の電力供給側と前記エネルギー蓄積ユニットとの間に接続され、前記第2の一方向導通部品の導通方向は前記第2の電力供給側から前記エネルギー蓄積ユニットへ向かう、
ことを特徴とする請求項5に記載のスイッチ回路。
【請求項8】
前記スイッチ回路は、前記無線通信モジュール及び前記スイッチモジュールに接続される制御モジュールをさらに含み、前記制御モジュールは、前記無線通信モジュールが出力した信号に基づいて前記スイッチモジュールのオン・オフを制御することに用いられる、
ことを特徴とする請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項9】
スイッチ回路の制御方法であって、前記スイッチ回路は、無線通信モジュール
、スイッチモジュール、エネルギー蓄積回路、導通電力取得回路、及び切断電力取得回路を含み、
前記無線通信モジュールは、前記スイッチモジュールのオン・オフを制御し、前記スイッチモジュールは、前記導通電力取得回路に一端で接続され、中性線が接続される負荷に他端で接続され、前記エネルギー蓄積回路は前記無線通信モジュール
と、前記導通電力取得回路と、前記切断電力取得回路とに接続され、
前記無線通信モジュールに電力を出力し、前記導通電力取得回路の入力側は電圧線に接続され、前記導通電力取得回路は第1の負荷接続側及ぶ第1の電力供給側を含み、前記第1の負荷接続側は前記スイッチモジュール
の一端に接続され、前記第1の電力供給側は前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記切断電力取得回路の入力側は前記電圧線に接続され、前記切断電力取得回路は第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、前記第2の負荷接続側は前記負荷と前記スイッチモジュールとの間に接続され、前記第2の電力供給側は前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記制御方法は、
前記導通電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの導通に応答し、前記第1の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に第1の電流を出力するステップと、
前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記第2の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に前記第1の電流より小さい第2の電流を出力するステップと、を含む。
ことを特徴とするスイッチ回路の制御方法。
【請求項10】
前記切断電力取得回路は定電流ユニットを含み、前記定電流ユニットの出力側は前記第2の電力供給側とされ、前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記第2の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に第2の電流を出力するステップは、
前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記定電流ユニットを介して、前記第2の電流とされる定電流を前記エネルギー蓄積回路に出力するステップを含む。
ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項11】
前記スイッチ回路は、前記無線通信モジュール及び前記スイッチモジュールに接続される制御モジュールをさらに含み、前記制御方法は、
前記制御モジュールを介して、前記無線通信モジュールが出力した信号に基づいて前記スイッチモジュールのオン・オフを制御するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項9に記載の制御方法。
【請求項12】
スマートスイッチであって、前記スマートスイッチは請求項1~8のいずれか一項に記載のスイッチ回路を含む、
ことを特徴とするスマートスイッチ。
【請求項13】
制御システムであって、前記制御システムは、
請求項12に記載の、電圧線に接続されるスマートスイッチと、
中性線及び前記スマートスイッチに接続される負荷と、
前記スマートスイッチ
の無線ネットワークに接続され、前記スマートスイッチのオン・オフを制御するための端末と、を含む、
ことを特徴とする制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はスマートスイッチ技術分野に関し、特にスイッチ回路及びその制御方法、スマートスイッチ及び制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
スマート住宅業界が勢いよく発展すると共に、スマート電気器具はますます普及しており、従来の機械式スイッチはもはやスマート電気器具の使用に適応できなくなるため、無線通信モジュール付きのスマートスイッチは機運に乗じて生じた。しかしながら、現在ではほとんどのスイッチ配線は電圧線だけで配線するため、スマートスイッチは電気器具の中性線に依存する必要があり、例えば、スマートスイッチは照明器具を介して中性線に接続しているため、照明器具は消灯状態においても照明器具を通過する電流がある。電流が大きい場合は照明器具を点滅させる現象が発生し、中国においては俗に「鬼火」現象という。そのため、当該課題を解決できるスイッチ回路及びスマートスイッチを提供することは極めて重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は改良されたスイッチ回路及びその制御方法、スマートスイッチ及び制御システムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の一態様はスイッチ回路を提供し、前記スイッチ回路は、
無線通信モジュールと、
中性線に接続される負荷に接続されるスイッチモジュールと、
前記無線通信モジュールに接続されるエネルギー蓄積回路と、
導通電力取得回路であって、入力側が電圧線に接続され、前記導通電力取得回路が第1の負荷接続側及び第1の電力供給側を含み、前記第1の負荷接続側が前記スイッチモジュールに接続され、前記第1の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記導通電力取得回路が前記スイッチモジュールの導通に応答することに用いられ、前記第1の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に第1の電流を出力する導通電力取得回路と、
切断電力取得回路であって、入力側が前記電圧線に接続され、前記切断電力取得回路が第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、前記第2の負荷接続側が前記負荷と前記スイッチモジュールとの間に接続され、前記第2の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記切断電力取得回路が前記スイッチモジュールの切断に応答することに用いられ、前記第2の電力供給側が前記エネルギー蓄積回路に第2の電流を出力し、前記第2の電流が前記第1の電流より小さい切断電力取得回路と、を含む。
【0005】
選択的に、前記切断電力取得回路は、交流直流変換器及び定電流ユニットを含み、前記交流直流変換器の入力側は前記電圧線に接続され、前記交流直流変換器は第1の出力側及び第2の出力側を含み、前記第1の出力側は前記第2の負荷接続側とされ、前記第2の出力側は前記定電流ユニットに接続され、前記定電流ユニットの出力側は前記第2の電力供給側とされ、前記定電流ユニットは前記第2の電流とされる定電流を出力することに用いられる。
【0006】
選択的に、前記切断電力取得回路は降圧変圧器をさらに含み、前記降圧変圧器の入力側は前記交流直流変換器の第2の出力側に接続され、前記降圧変圧器の出力側は前記定電流ユニットに接続される。
【0007】
選択的に、前記定電流ユニットは、第1のトランジスタ、第2のトランジスタ、及び第1の抵抗を含み、前記第1のトランジスタは第1のベース電極、第1の極、及び第2の極を含み、前記第2のトランジスタは第2のベース電極、第3の極、及び第4の極を含み、
前記第1の抵抗の一端及び前記第1の極は前記降圧変圧器の出力側に接続され、前記第1の抵抗の他端は前記第3の極に接続され、前記第1のベース電極は前記抵抗と前記第3の極との間に接続され、前記第2の極は前記第2のベース電極に接続され、前記第4の極は前記エネルギー蓄積回路に接続される。
【0008】
選択的に、前記エネルギー蓄積回路はエネルギー蓄積ユニットを含み、前記エネルギー蓄積ユニットは電気二重層コンデンサを含み、前記電気二重層コンデンサの一端は前記無線通信モジュール、前記第1の電力供給側、及び前記第2の電力供給側に接続され、他端は接地する。
【0009】
選択的に、前記エネルギー蓄積回路は、前記エネルギー蓄積ユニットの両端に並列接続されるフィルタユニットをさらに含む。
【0010】
選択的に、前記エネルギー蓄積ユニットは第1の一方向導通部品及び第2の一方向導通部品を含む。
【0011】
前記第1の一方向導通部品は前記第1の電力供給側と前記エネルギー蓄積ユニットとの間に接続され、前記第1の一方向導通部品の導通方向は前記第1の電力供給側から前記エネルギー蓄積ユニットへ向かい、
前記第2の一方向導通部品は前記第2の電力供給側と前記エネルギー蓄積ユニットとの間に接続され、前記第2の一方向導通部品の導通方向は前記第2の電力供給側から前記エネルギー蓄積ユニットへ向かう。
【0012】
選択的に、前記スイッチ回路は、前記無線通信モジュール及び前記スイッチモジュールに接続される制御モジュールをさらに含み、前記制御モジュールは、前記無線通信モジュールが出力した信号に基づいて前記スイッチモジュールのオン・オフを制御することに用いられる。
【0013】
本開示の他の一態様はスイッチ回路の制御方法を提供し、前記スイッチ回路は、無線通信モジュール、中性線が接続される負荷に接続されるスイッチモジュール、エネルギー蓄積回路、導通電力取得回路、及び切断電力取得回路を含み、前記エネルギー蓄積回路は前記無線通信モジュールに接続され、前記導通電力取得回路の入力側は電圧線に接続され、前記導通電力取得回路は第1の負荷接続側及ぶ第1の電力供給側を含み、前記第1の負荷接続側は前記スイッチモジュールに接続され、前記第1の電力供給側は前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記切断電力取得回路の入力側は前記電圧線に接続され、前記切断電力取得回路は第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、前記第2の負荷接続側は前記負荷と前記スイッチモジュールとの間に接続され、前記第2の電力供給側は前記エネルギー蓄積回路に接続され、前記制御方法は、
前記導通電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの導通に応答し、前記第1の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に第1の電流を出力するステップと、
前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記第2の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に前記第1の電流より小さい第2の電流を出力するステップと、を含む。
【0014】
選択的に、前記切断電力取得回路は定電流ユニットを含み、前記定電流ユニットの出力側は前記第2の電力供給側とされ、前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記第2の電力供給側を介して前記エネルギー蓄積回路に第2の電流を出力するステップは、
前記切断電力取得回路を介して前記スイッチモジュールの切断に応答し、前記定電流ユニットを介して、前記第2の電流とされる定電流を前記エネルギー蓄積回路に出力するステップを含む。
【0015】
選択的に、前記スイッチ回路は、前記無線通信モジュール及び前記スイッチモジュールに接続される制御モジュールをさらに含み、前記制御方法は、
前記制御モジュールを介して、前記無線通信モジュールが出力した信号に基づいて前記スイッチモジュールのオン・オフを制御するステップをさらに含む。
【0016】
本開示の他の一態様はスマートスイッチを提供し、前記スマートスイッチは上記の前記スイッチ回路を含む。
【0017】
本開示の他の一態様は制御システムを提供し、前記制御システムは、
上記の、電圧線に接続される前記スマートスイッチと、
中性線及び前記スマートスイッチに接続される負荷と、
前記スマートスイッチ無線ネットワークに接続され、前記スマートスイッチのオン・オフを制御するための端末と、を含む。
【発明の効果】
【0018】
本開示が提供する技術案は少なくとも以下の有益な効果を有する。
スイッチモジュールが導通する際に、導通電力取得回路は電圧線から電力を取得してエネルギー蓄積回路を充電し、スイッチモジュールが切断された際に、切断電力取得回路は電圧線から電力を取得してエネルギー蓄積回路を充電する。切断電力取得回路が無線通信モジュールに直接接続されるのではなく、エネルギー蓄積回路に接続されるため、無線通信モジュールのパワーが高い場合、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに高いパワーの電力を直接出力し、これは切断電力取得回路がエネルギー蓄積回路に出力する第2の電流の大きさに影響しないため、負荷を通過する第3の電流がその動作電流まで増加することはなく、したがって、負荷はスイッチモジュールが切断された状況において動作することもない。さらに、第2の電流が第1の電流より小さいことによって、負荷を通過する第3の電流は小さく、スイッチモジュールが導通する際に導通電力取得回路は素早くエネルギー蓄積回路を充電し、スイッチモジュールが切断された時に切断電力取得回路はエネルギー蓄積回路が無線通信モジュールに出力する電力を補充する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】関連技術が提供するスマートスイッチのスイッチ回路の概略図である。
【
図2】本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示した制御システムの概略図である。
【
図3】本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスマートスイッチのスイッチ回路の概略図である。
【
図4】本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路のスイッチモジュールの切断の等価回路図である。
【
図5】本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路の部分回路図である。
【
図6】本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路の制御方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
ここでは、例示的な実施例を説明し、その例示は図面に示されている。次の説明は図面に関連する場合、別途で表示されていない限り、異なる図面の同じ数字は同じ又は類似する要素を表す。以下の例示的な実施例において説明された実施例は、本開示と一致するすべての実施例を表すものではない。むしろ、添付の特許請求の範囲において詳述され、本開示の一部の態様に一致する装置及び方法の例に過ぎない。
【0021】
本開示で使用される用語は特定の実施例を説明することのみを目的とし、本開示を制限すること目的とするものではない。特に定義されていない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は当業者が理解する通常の意味であるべきである。本開示の明細書及び特許請求の範囲で使用される「第1」「第2」及び類似する用語はいかなる順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる構成部分を区別するためのものに過ぎない。同様に、「1つ」又は「一」などの類似する用語も数量を制限しておらず、少なくとも1つが存在することを表す。特に明記されていない限り、「含む」又は「包含」などの類似する用語は、「含む」又は「包含」の前に現れる部品や物品が、「含む」又は「包含」の後に列挙される部品や物品およびその同等のものをカバーすることを指し、他の部品又は物品を除外しない。「接続」又は「繋がる」などの類似する用語は物理的又は機械的な接続に限定されず、直接的又は間接的な電気的接続を含んでも良い。
【0022】
本開示の明細書および添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一種」、「前記」、および「当該」は、前後文で他の意味が明記されていない限り、同様に複数形を含む。なお、本明細書で使用される用語の「及び/又は」は1つ又は複数の列挙される項目を含むあらゆる可能な組み合わせを指す。
【0023】
図1は関連技術が提供するスマートスイッチのスイッチ回路100の概略図である。
図1を参照すると、スイッチ回路100は、無線通信モジュール110、スイッチモジュール120、制御モジュール130、導通電力取得回路140、及び切断電力取得回路150を含む。スイッチモジュール120は負荷160に接続され、負荷160は中性線N1に接続される。導通電力取得回路140は入力側、第1の負荷接続側、及び第1の電力供給側を含み、切断電力取得回路150は入力側、第2の負荷接続側、及び第2の電力供給側を含む。導通電力取得回路140の入力側は電圧線L1に接続され、第1の負荷接続側はスイッチモジュール120に接続され、第1の電力供給側は無線通信モジュール110に接続される。切断電力取得回路150の入力側は電圧線L1に接続され、第2の負荷接続側は負荷160とスイッチモジュール120との間に接続され、第2の電力供給側は無線通信モジュール110に接続される。
【0024】
制御モジュール130は無線通信モジュール110が出力した導通信号に基づいてスイッチモジュール120を導通するように制御する場合、導通電力取得回路140は電圧線L1及び中性線N1に導通し、導通電力取得回路140は電力を取得して無線通信モジュール110に供給し、同時に負荷160は動作する。制御モジュール130は無線通信モジュール110が出力した切断信号に基づいてスイッチモジュール120を切断するように制御する場合、切断電力取得回路150は電圧線L1及び中性線N1に導通し、切断電力取得回路150は電力を取得して無線通信モジュール110に供給し、同時に負荷160は動作を停止する。
【0025】
しかし、無線通信モジュール110のパワーが高い場合、切断電力取得回路150を通過する電流が大きいため、切断電力取得回路150は負荷160に大きい電流を出力して、スイッチモジュール120が切断された状況において負荷160が動作するという場合を引き起こしやすい。負荷160が照明器具である場合、「鬼火」という現象を引き起こす。
【0026】
上記課題を解決するために、本開示はスイッチ回路及び制御方法、スマートスイッチ及び制御システムを提供する。以下、図面と併せて詳しく説明する。
【0027】
図2に示すのは、本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示した制御システムの概略図である。本開示の一部の実施例が提供する制御システムはスマートスイッチ200、負荷300、及び端末400を含む。スマートスイッチ200は電圧線L2に接続され、負荷300は中性線N2及びスマートスイッチ200に接続される。即ち、スマートスイッチ200は電圧線だけで制御されるスマートスイッチであり、スマートスイッチ200は負荷300の中性線N2によって回路を形成する。端末400はスマートスイッチ200無線ネットワークに接続され、スマートスイッチ200のオン・オフを制御することに用いられる。端末400が負荷300と電圧線L2を導通させるようにスマートスイッチ200を制御すると、負荷300は動作し、端末400が負荷300と電圧線L2を切断すると、負荷300は動作を停止する。
【0028】
例示的に、負荷300は照明器具、カーテン、及びファンなどのスマート電気器具を含む。端末400は、携帯電話、タブレット、iPad(登録商標)、デジタル放送端末、メッセージ送受信機器、ゲームコンソール、医療設備、フィットネス機器、パーソナルデジタルアシスタント、スマートウェアラブルデバイス、スマートテレビ、掃除ロボット、及びスマートスピーカーなどを含むが、これらに限定されない。
【0029】
一部の実施例では、スマートスイッチ200はスイッチ回路201を含む。
図3に示すのは、本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスマートスイッチ200のスイッチ回路201の概略図である。
図3を参照すると、スイッチ回路201は、無線通信モジュール210、スイッチモジュール220、エネルギー蓄積回路230、導通電力取得回路240、及び切断電力取得回路250を含む。
【0030】
無線通信モジュール210は端末400との無線接続に用いられ、それによってスマートスイッチ200と端末400との間のインタラクションを実現する。
【0031】
スイッチモジュール220は負荷300に接続され、負荷300は中性線N2に接続される。
【0032】
導通電力取得回路240の入力側は電圧線L2に接続され、導通電力取得回路240は第1の負荷接続側及び第1の電力供給側を含み、第1の負荷接続側はスイッチモジュール220に接続され、第1の電力供給側はエネルギー蓄積回路230に接続される。導通電力取得回路240はスイッチモジュール220の導通に応答することに用いられ、第1の電力供給側はエネルギー蓄積回路230に第1の電流を出力することに用いられる。即ち、スイッチモジュール220が導通する時、電圧線L2、導通電力取得回路240の第1の負荷接続側、スイッチモジュール220、負荷300、及び中性線N2は回路を形成し、負荷300は動作する。導通電力取得回路240は電圧線L2から電力を取得して、エネルギー蓄積回路230が電力を蓄積するように、第1の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路230に第1の電流を出力する。
【0033】
例示的に、導通電力取得回路240はスイッチ241を含み、スイッチ241は電圧線L2及びスイッチモジュール220に接続され、スイッチ241はスイッチモジュール220の導通に応答して導通することにより、切断電力取得回路250を短絡させ、導通電力取得回路240と電圧線L2及び負荷300とを導通させる。スイッチ241はスイッチモジュール220の切断に応答して切断され、それによって導通電力取得回路240をオープン状態にする。
【0034】
切断電力取得回路250の入力側は電圧線L2に接続され、切断電力取得回路250は第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、第2の負荷接続側は負荷300とスイッチモジュール220との間に接続され、第2の電力供給側はエネルギー蓄積回路230に接続される。切断電力取得回路250は、スイッチモジュール220の切断に応答することに用いられ、第2の電力供給側はエネルギー蓄積回路230に第2の電流を出力し、第2の電流は第1の電流より小さい。即ち、スイッチモジュール220が切断される場合、電圧線L2、切断電力取得回路250の第2の負荷接続側、負荷300、及び中性線N2は回路を形成するが、負荷300は動作しない。切断電力取得回路250は電圧線L2から電力を取得し、エネルギー蓄積回路230が無線通信モジュール210に出力する電力を補充するように、第2の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路230に第2の電流を出力する。
【0035】
電圧線L2、切断電力取得回路250の第2の負荷接続側、負荷300、及び中性線N2の間に形成された回路における第3の電流は、第2の電流と正の相関を呈する。スイッチモジュール220が切断される状況では、負荷300を通過する第3の電流がちょうど負荷300の動作電流である場合、負荷300は動作し、切断電力取得回路250は閾値の高さを参照した電流をエネルギー蓄積回路230に出力する。本開示の実施例では、第2の電流が参照された閾値より低い場合、負荷300を通過する第3の電流は負荷300の動作電流より小さく、負荷300は動作しない。無線通信モジュール210のパワーが高い場合、切断電力取得回路250が無線通信モジュール210に電力を直接供給するのではなく、エネルギー蓄積回路230はそれに電力を供給し、これは切断電力取得回路250の第2の電力供給側がエネルギー蓄積回路230に出力した第2の電流の大きさに影響せず、かつ第2の電流が第1の電流より小さいため、負荷300を通過する電流は負荷300の動作電流より小さい。負荷300が照明器具である場合、「鬼火」という現象は発生しない。
【0036】
上記に基づいて、スイッチモジュール220が導通する際に、導通電力取得回路240は電圧線L2から電力を取得してエネルギー蓄積回路230を充電し、スイッチモジュール220が切断されると、切断電力取得回路250は電圧線L2から電力を取得してエネルギー蓄積回路230を充電する。切断電力取得回路250が無線通信モジュール210に直接接続されるのではなく、エネルギー蓄積回路230に接続されることによって、無線通信モジュール210のパワーが高い時、エネルギー蓄積回路230は無線通信モジュール210に高いパワーの電力を直接出力し、切断電力取得回路250がエネルギー蓄積回路230に出力した第2の電流の大きさに影響を与えないため、負荷300を通過する第3の電流をその動作電流まで増加させることなく、したがって負荷300はスイッチモジュール220が切断されている状況において動作することはない。第2の電流が第1の電流より小さいことによって、負荷300を通過する第3の電流を小さくし、スイッチモジュール220が導通する際に導通電力取得回路240は素早くエネルギー蓄積回路230を充電し、スイッチモジュール220が切断されると、切断電力取得回路250はエネルギー蓄積回路230が無線通信モジュール210に出力した電力を補充する。
【0037】
例示的に、負荷300が照明器具である場合、照明器具を通過する電流がその動作電流に達することはないため、「鬼火」という現象が現れることはない。
【0038】
図4に示すのは、本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路201におけるスイッチモジュール220切断の等価回路図である。一部の実施例では、
図4を参考すると、切断電力取得回路250は交流直流変換器251及び定電流ユニット252をさらに含み、交流直流変換器251の入力側は電圧線L2に接続され、交流直流変換器251は第1の出力側及び第2の出力側を含み、第1の出力側は第2の負荷接続側とされ、第1の出力側は負荷300に接続され、第2の出力側は定電流ユニット252に接続され、定電流ユニット252の出力側は第2の電力供給側とされ、エネルギー蓄積回路230に接続され、定電流ユニット252は第2の電流とされる定電流を出力することに用いられる。なお、交流直流(Alternating Current-Direct Current、AC-DC)変換器251の第1の出力側が負荷300に出力した電流は交流直流変換器251によって変換されていないものである。交流直流変換器251を介して電圧線L2が入力した交流電流を直流電流に変換した後、定電流ユニット252に出力することは、定電流ユニット252が定電流を出力することに役立つ。スイッチモジュール220が切断されている状況では、無線通信モジュール210のパワーが高い場合、エネルギー蓄積回路230は無線通信モジュール210に高いパワーを出力するのに対し、切断電力取得回路250の定電流ユニット252はエネルギー蓄積回路230に定電流を出力し、当該定電流が変化しないため、負荷300を通過する第3の電流も変化することなく、それによって負荷は動作することはない。
【0039】
一部の実施例では、引き続き
図4を参照すると、切断電力取得回路250は、降圧変圧器253をさらに含み、降圧変圧器253の入力側は交流直流変換器251の第2の出力側に接続され、降圧変圧器253の出力側は定電流ユニット252に接続される。このように、降圧変圧器253を介して交流直流変換器251が出力した直流を降圧した後に定電流ユニット252に出力することによって、定電流ユニット252が小さい定電流を出力することに役立ち、負荷300を通過する第3の電流を小さくし、負荷300は動作することはない。
【0040】
例示的に、降圧変圧器253はLDO(Low Dropout Regulator、低損失型リニアレギュレータ)又はDC-DC(Direct Current-Direct Current、直流チョッパ)を含む。
【0041】
本開示の実施例では、定電流ユニット252は複数の形態で配置することができ、シンプルな構造という前提で以下の実施例を与える。
【0042】
図5に示すのは、本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路201の部分回路図である。一部の実施例では、
図5を参照すると、定電流ユニット252は、第1のトランジスタQ1、第2のトランジスタQ2、及び第1の抵抗R1を含み、第1のトランジスタQ1は第1のベース電極b1、第1の極、及び第2の極を含み、第2のトランジスタQ2は第2のベース電極b2、第3の極、及び第4の極を含む。第1の抵抗R1の一端及び第1の極は降圧変圧器253の出力側OUTに接続され、第1の抵抗R1の他端は第3の極に接続され、第1のベース電極b1は第1の抵抗R1と第3の極との間に接続され、第2の極は第2のベース電極b2に接続され、第4の極は無線通信モジュール210に電流を出力する。このように、第1の抵抗R1両端の電圧を第1の極と第1のベース電極b1との間の電圧差とし、第1の抵抗R1の抵抗値が変わらないことによって、定電流ユニット252が定電流を出力する。
【0043】
例示的に、第1のトランジスタQ1及び第2のトランジスタQ2はNPN型トランジスタである。第1のトランジスタQ1の第1の極は第1のエミッターe1であり、第2の極は第1の集電極(コレクタ)c1であり、第2のトランジスタQ2の第3の極は第2のエミッターe2であり、第4の極は第2の集電極c2である。第1の抵抗R1の一端及び第1のトランジスタQ1の第1のエミッターe1は降圧変圧器253の出力側OUTに接続され、第1の抵抗R1の他端は第2のエミッターe2に接続され、第1のトランジスタQ1の第1のベース電極b1は第1の抵抗R1と第2のエミッターe2との間に接続され、第1の集電極c1は第2のベース電極b2に接続され、第2の集電極c2はエネルギー蓄積回路230に接続される。さらに、第1のベース電極b1はさらに第2の抵抗R2を介して第1の抵抗R1と第2のエミッターe2との間に接続することができ、第2のベース電極b2はさらに第3の抵抗R3を介して第1の集電極c1に接続することができ、第1の集電極c1はさらに第4の抵抗R4を介して接地することができる。このように、第1のトランジスタQ1の第1のベース電極b1及び第1のエミッターe1の間の電圧Vbeと第1の抵抗R1との商は大体定電流ユニット252が出力した定電流である。第1の抵抗R1の抵抗値を調整することによって定電流を調整することができ、このようにして、負荷300を通過する電流を負荷300の動作電流より小さくする。
【0044】
他の一部の実施例では、第1のトランジスタQ1及び第2のトランジスタQ2はPNP型トランジスタである。
【0045】
一部の実施例では、引き続き
図5を参照すると、エネルギー蓄積回路230はエネルギー蓄積ユニット231を含み、エネルギー蓄積ユニット231は電気二重層コンデンサC1を含み、電気二重層コンデンサC1の一端は無線通信モジュール210、導通電力取得回路240の第1の電力供給側、切断電力取得回路250の第2の電力供給側に接続され、他端は接地する。スイッチモジュール220が切断されると、無線通信モジュール210の一部の動作状態でのパワーが大きい場合、切断電力取得回路250が無線通信モジュール210に電力を直接供給するのではなくて電気二重層コンデンサC1が無線通信モジュール210に電力を供給するため、電気二重層コンデンサC1は無線通信モジュール210の動作要件を満たすように、無線通信モジュール210に大きい電流を出力し、これは切断電力取得回路250が負荷300に出力した電流の大きさに影響することはない。
【0046】
一部の実施例では、引き続き
図5を参照すると、エネルギー蓄積回路230は、フィルタリングの役割を果たして、電気二重層コンデンサC1が安定的に無線通信モジュール210に電力を供給することを確保するために、エネルギー蓄積ユニット231の両端に並列接続されるフィルタユニット232をさらに含む。例示的に、フィルタユニット232は、電気二重層コンデンサC1の両端に並列接続される少なくとも2つのコンデンサC2を含む。
【0047】
一部の実施例では、引き続き
図5を参照すると、エネルギー蓄積ユニット231は第1の一方向導通部品233及び第2の一方向導通部品234をさらに含む。第1の一方向導通部品233は導通電力取得回路240の第1の電力供給側とエネルギー蓄積ユニット231との間に接続され、第1の一方向導通部品233の導通方向は第1の電力供給側からエネルギー蓄積ユニット231へ向かう。第2の一方向導通部品234は切断電力取得回路250の第2の電力供給側とエネルギー蓄積ユニット231との間に接続され、第2の一方向導通部品234の導通方向は第2の電力供給側からエネルギー蓄積ユニット231へ向かう。導通電力取得回路240がエネルギー蓄積ユニット231に電力を供給する際に、第2の一方向導通部品234によって、導通電力取得回路240が切断電力取得回路250に電流を出力して損失を引き起こすことを回避する。切断電力取得回路250がエネルギー蓄積ユニット231に電力を供給する際に、第1の一方向導通部品233によって、第2の電力供給側が導通電力取得回路240に電流を出力して損失を引き起こすことを回避する。
【0048】
例示的に、第1の一方向導通部品233は第1のダイオードD1を含み、第1のダイオードD1の正極は導通電力取得回路240の第1の電力供給側に接続され、負極はエネルギー蓄積ユニット231に接続される。例示的に、第2の一方向導通部品234は第2のダイオードD2を含み、第2のダイオードD2の正極は切断電力取得回路250の第2の電力供給側に接続され、負極はエネルギー蓄積ユニット231に接続される。
【0049】
一部の実施例では、引き続き
図3を参考すると、スイッチ回路201は無線通信モジュール210及びスイッチモジュール220に接続される制御モジュール260をさらに含み、制御モジュール260は無線通信モジュール210が出力した信号に基づいてスイッチモジュール220のオン・オフを制御することに用いられる。例示的に、外部の端末400は無線通信モジュール210に接続され、端末400は無線通信モジュール210に導通信号を送信し、無線通信モジュール210は導通信号を制御モジュール260に送信し、制御モジュール260は導通信号に基づいてスイッチモジュール220の導通を制御する。端末400は無線通信モジュール210に切断信号を送信し、無線通信モジュール210は切断信号を制御モジュール260に送信し、制御モジュール260は切断信号に基づいてスイッチモジュール220の切断を制御する。このように、無線通信モジュール210及び制御モジュール260を合わせてスイッチモジュール220のオン・オフを制御する。
【0050】
例示的に、スイッチモジュール220はリレーを含む。
【0051】
図6に示すのは、本開示に係る例示的な一実施例に基づいて示したスイッチ回路の制御方法のフローチャートである。本開示の一部の実施例はスイッチ回路の制御方法をさらに提供し、スイッチ回路は、無線通信モジュール、中性線が接続される負荷に接続されるスイッチモジュール、エネルギー蓄積回路、導通電力取得回路、及び切断電力取得回路を含み、導通電力取得回路の入力側は電圧線に接続され、導通電力取得回路は第1の負荷接続側及び第1の電力供給側を含み、第1の負荷接続側はスイッチモジュールに接続され、第1の電力供給側はエネルギー蓄積回路に接続され、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに接続され、切断電力取得回路の入力側は電圧線に接続され、切断電力取得回路は第2の負荷接続側及び第2の電力供給側を含み、第2の負荷接続側は負荷とスイッチモジュールとの間に接続され、第2の電力供給側はエネルギー蓄積回路に接続される。
図6を参照すると、制御方法は以下のステップ61とステップ62を含む。
【0052】
ステップ61では、導通電力取得回路を介してスイッチモジュールの導通に応答して、導通電力取得回路の第1の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路に第1の電流を出力する。
【0053】
スイッチモジュールが導通すると、電圧線、導通電力取得回路の第1の負荷接続側、スイッチモジュール、負荷、及び中性線が導通して回路を形成し、導通電力取得回路は電圧線から電力を取得して、エネルギー蓄積回路を充電し、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに電力を供給する。
【0054】
ステップ62では、切断電力取得回路を介してスイッチモジュールの切断に応答し、切断電力取得回路の第2の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路に第2の電流を出力し、第2の電流は第1の電流より小さい。
【0055】
スイッチモジュールが切断されると、電圧線、切断電力取得回路の第2の負荷接続側、負荷、及び中性線が導通して回路を形成し、切断電力取得回路は電圧線から電力を取得し、エネルギー蓄積回路を充電し、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに電力を供給する。負荷を通過する第3の電流と第2の電流との間は正の相関を呈し、切断電力取得回路が無線通信モジュールに電力を直接供給するのではなくエネルギー蓄積回路が無線通信モジュールに電力を供給することによって、第2の電流は無線通信モジュールのパワーの増加とともに増加することはないため、第3の電流も増加することなく、それによって第3の電流は負荷の動作電流に達して負荷を動作させることはない。
【0056】
上記に基づいて、導通電力取得回路を介してスイッチモジュールの導通に応答し、第1の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路に第1の電流を出力し、切断電力取得回路を介してスイッチモジュールの切断に応答し、第2の電力供給側を介してエネルギー蓄積回路に第2の電流を出力し、第2の電流は第1の電流より小さい。切断電力取得回路が無線通信モジュールに直接接続されるのではなくエネルギー蓄積回路に接続されるため、無線通信モジュールのパワーが高い場合、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに高いパワーの電力を直接出力し、これは切断電力取得回路がエネルギー蓄積回路に出力する第2の電流の大きさに影響を与えることはないため、負荷を通過する第3の電流がその動作電流まで増加することはなく、スイッチモジュールが切断されている状況で負荷が動作することはない。第2の電流は第1の電流より小さいことによって、負荷を通過する第3の電流を小さくし、スイッチモジュール導通時に導通電力取得回路が素早くエネルギー蓄積回路を充電するため、スイッチモジュールが切断されると、切断電力取得回路はエネルギー蓄積回路が無線通信モジュールに出力した電力を補充する。
【0057】
一部の実施例では、切断電力取得回路は定電流ユニットを含み、定電流ユニットの出力側は第2の電力供給側とされ、ステップ62は、
切断電力取得回路を介してスイッチモジュールの切断に応答し、定電流ユニットを介してエネルギー蓄積回路に第2の電流とされる定電流を出力するステップを含む。
【0058】
このように、スイッチモジュールが切断されている場合、無線通信モジュールのパワーが高く、エネルギー蓄積回路は無線通信モジュールに高いパワーを出力するが、切断電力取得回路の定電流ユニットはエネルギー蓄積回路に定電流を出力し、当該定電流は変化することはないため、負荷を通過する第3の電流も変化することはなく、それによって負荷は動作することはない。
【0059】
一部の実施例では、スイッチ回路は無線通信モジュール及びスイッチモジュールに接続される制御モジュールをさらに含み、本開示の一部の実施例が提供する制御方法は、
制御モジュールを介して、無線通信モジュールが出力した信号に基づいてスイッチモジュールのオン・オフを制御するステップをさらに含む。
【0060】
例示的に、外部端末は無線通信モジュールに接続され、端末は無線通信モジュールに導通信号を送信し、無線通信モジュールは導通信号を制御モジュールに送信し、制御モジュールは導通信号に基づいてスイッチモジュールの導通を制御する。端末は無線通信モジュールに切断信号を送信し、無線通信モジュールは切断信号を制御モジュールに送信し、制御モジュールは切断信号に基づいてスイッチモジュールの切断を制御する。このように、無線通信モジュールと制御モジュールとを合わせることによってスイッチモジュールのオン・オフを制御することによって、端末を介してスマートスイッチのオン・オフを制御することができ、したがって負荷を動作させるか否かをスマートに制御することを実現する。
【0061】
例示的な実施例では、プログラムが記憶されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、当該プログラムはプロセッサによって実行される際に、上記言及されたいずれかのスイッチ回路の制御方法を実現する。ここで、読み取り可能な記憶媒体はROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク及び光データ記憶装置などであってもよい。
【0062】
方法の実施例について、それが基本的に装置の実施例に対応するため、関連する箇所は装置の実施例の部分を参照すればよい。方法の実施例と装置の実施例とは互いに補完する。
【0063】
本開示の上記各実施例は、衝突がない限り、互いに補完することができる。
【0064】
以上に記載されたのは本開示の好ましい実施例に過ぎず、本開示を制限するものではない。本開示の趣旨と原則を逸脱しない限り、行われたすべての修正、同等の置換、改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。