IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 後沢 毅の特許一覧

<>
  • 特許-自転車駆動および伝達方式 図1
  • 特許-自転車駆動および伝達方式 図2
  • 特許-自転車駆動および伝達方式 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2022-11-09
(45)【発行日】2022-11-17
(54)【発明の名称】自転車駆動および伝達方式
(51)【国際特許分類】
   B62M 1/24 20130101AFI20221110BHJP
【FI】
B62M1/24
【請求項の数】 2
(21)【出願番号】P 2020112107
(22)【出願日】2020-05-15
(65)【公開番号】P2021178618
(43)【公開日】2021-11-18
【審査請求日】2020-06-20
(73)【特許権者】
【識別番号】520236815
【氏名又は名称】後沢 毅
(72)【発明者】
【氏名】後沢 毅
【審査官】渡邊 義之
(56)【参考文献】
【文献】特開平7-329863(JP,A)
【文献】国際公開第2007/123319(WO,A1)
【文献】中国実用新案第207401115(CN,U)
【文献】中国実用新案第208134520(CN,U)
【文献】実開昭54-114256(JP,U)
【文献】実開昭56-71483(JP,U)
【文献】特開昭57-116961(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2013-0009531(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62M 1/24
B62K 17/00
F03G 7/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車において、ペダルを自転車進行方向に対して前後の往復運動にて、左右ペダルを交互に漕ぎ、その運動に繋がれたチェーン等のベルトが動滑車を利用した装置を通過することでペダルにかかる抵抗力が軽減され、ベルトの先にて伝達装置にて後輪に回転力を伝えるものである。動滑車理論を利用するという点において、「自転車の推進力を得るための方法」についてのものである。
動滑車については、動滑車の数を増やすことによりペダルを漕ぐ力が1/2ずつ減っていくという特徴を利用したものである。既存自転車のペダルを円に漕いでチェーンホイールを回転させ、チェーンによりスプロケットを回転させて後輪を回転させるという推進力伝達方法とは全く別のものである。
人体の歩行に近い身体的動きでこの動滑車を利用するものとし、ペダルを踏み込む力を利用する方向においては、上下でなく、ペダルが移動するためのガイドを直線的に往復することで、進行方向に対して前後とする。
【請求項2】
ペダルの前後往復運動とすることにより、ペダルの駆動方式を人間が走る時の足の動きに近づける。これにより歩行および走行時の足の動きにおける人体の構造上本来の動きに近づけ、人体への負担を軽減する。これは人体の歩行および走行時の動きに近づけるためにペダルを前後の往復運動とするという「自転車の駆動方法」についてのものである。
人体の歩行および走行に近い身体的動きでペダルを踏み込む力を利用する方向において、上下でなく、ペダルが移動するためのガイドを直線的に往復することで、進行方向に対して前後とし、これにより、歩行および走行時と同じように前後に足を交互に動かすものとし、歩行および走行時の足の動きにおける人体の構造上本来の動きに近づけるものとする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は自転車駆動において、動滑車を用いて小さな力で推進力を得ること、および人体の歩行に近い身体的動きでそれを可能にすること。
【背景技術】
【0002】
従来のチェーン駆動式では、ペダルの円運動内における人間の踏み込む力の及ぼし方は、範囲的には上支点から下支点までの内であり、方向的に力がかかるのは上方からやや前方である。交互に漕ぐことで先述の範囲を繋ぎ、およびやや前方という力が入りにくい方向を利用しているという欠点がある。
【0003】
動滑車1個につき引く力が1/2になる。
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記によれば、ペダルの円運動による推進力では、人間の踏み込む力を効果的に利用できていない。
【0006】
本発明は、動滑車理論を用いることで、踏み込む力を効果的に利用できる駆動装置を提供できることにある。
【0007】
本発明では、もう一点、踏み込む力を利用する方向において、上下でなく、進行方向に対して前後とすることで人体の歩行により近づけるものである。および緩やかな孤を描かせることでさらにそれに近づけたものを提供できることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ペダルはクランクを短くし、クランクの本体側支点AはガイドBに沿って前後に動く。ガイドBの前端Cに定滑車と同じ働きをする支点▲1▼および固定点▲2▼を設け、B上を動滑車▲3▼が動く。Aと▲1▼、▲2▼、▲3▼はチェーン等のベルトで繋がっている。B上をC→DへとAが動くことにより、▲3▼はE→Fへと動く。
【0009】
動滑車理論の活用においては、動滑車の数を増やすことによりC→Dのためにペダルを踏みこむ力を半減させる。動滑車▲4▼、定滑車支点▲5▼を加えることで同[0008]から半減させることができる。同様に様々な形態で動滑車を増やすことをこの発明に含むものとする。
【00010】
0009の様々な形態の一つとして、0008にて▲2▼をやめて、定滑車▲6▼、動滑車▲7▼を加える。
【00011】
以上の装置を左右両方のペダルにて実施する。
【00012】
▲3▼の往復運動を別装置にて後輪の回転運動に変換するものとする。
【図面の簡単な説明】
【00013】
図1】0008を説明した斜視図
図2】0009を説明した斜視図
図3】00010を説明した斜視図
【発明を実施するための形態】
【00014】
図1は本発明に係る基本的な駆動装置を示す。
Aからベルトを▲1▼、▲3▼と通し、▲2▼に固定する。▲3▼からは後輪駆動装置へ繋げる。
【00015】
図2、3は動滑車を増やした駆動装置を示す。図2は▲4▼、▲5▼を増やし、▲3▼と▲4▼は連結する。連結箇所からは後輪駆動装置へ繋げる。図3は▲2▼を排し、▲6▼、▲7▼を増やし、▲1▼と▲6▼、▲3▼と▲7▼を連結する。▲3▼からは後輪駆動装置へ繋げる。
【符号の説明】
【00016】
A ペダルクランク本体側支点
B ペダルクランク移動ガイド
C ペダルクランク移動起点
D ペダルクランク移動折り返し点
E 後輪駆動装置直結動滑車移動起点
F 後輪駆動装置直結動滑車折り返し点
▲1▼ ペダルクランク連結ベルトの最初の定滑車
▲2▼ ベルト固定点
▲3▼ 後輪駆動装置直結動滑車
▲4▼ ▲3▼と連結された動滑車
▲5▼ 2番目の定滑車
▲6▼ ▲1▼と連結された定滑車
▲7▼ ▲3▼と連結された動滑車
図1
図2
図3